本発明の実施形態は、ルーティング方法、近距離無線通信コントローラ、デバイスホスト、および端末を提供し、これにより、実装の複雑性を減少させることができる。
第1の態様によると、ルーティング方法が提供され、方法は第1の端末において使用されるものであり、第1の端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含み、方法は、第2の端末によって送られるデータフレームを、NFCCにより受け取るステップと、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、NFCCにより判定するステップと、「はい」の場合、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにするステップとを含む。
第1の態様を参照すると、第1の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、NFCCにより判定するステップが、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するステップを含む。
第1の可能な実装様式を参照すると、第2の可能な実装様式において、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定するステップが、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するステップを含む。
第1の態様を参照すると、第3の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、NFCCにより判定するステップが、NFCCにより、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するステップを含む。
第3の可能な実装様式を参照すると、第4の可能な実装様式において、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定するステップが、NFCCにより、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するステップを含む。
第3または4の可能な実装様式を参照すると、第5の可能な実装様式において、現在の電力状態は、電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様、または第1から第5の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第6の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、NFCCにより判定するステップの前に、方法は、NFCCにより、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが無いことを発見するステップをさらに含む。
第6の可能な実装様式を参照すると、第7の可能な実装様式において、
方法は、NFCCにより、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告するステップであって、ルーティング失敗のメッセージは、NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す、ステップをさらに含む。
第1の態様、または第1から第5の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第8の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、NFCCにより判定するステップが、「いいえ」の場合、NFCCにより、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、端末がデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにするステップをさらに含む。
第6から第8の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第9の可能な実装様式において、プリセットのルーティング様式が、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
第1の態様、または第1のから第9の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第10の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリは、NFCC用にDHにより構成される。
第1の態様、または第1から第10の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第11の可能な実装様式において、方法は、NFCCにより、能力情報をDHに報告するステップであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、ステップをさらに含む。
第2の態様によると、ルーティング方法が提供され、方法は第1の端末において使用されるものであり、第1の端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含み、方法は、DHにより、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定するステップと、「はい」の場合、DHにより、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにするステップとを含む。
第2の態様を参照すると、第1の可能な実装様式において、DHにより、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定するステップの前に、方法は、DHにより、NFCCによって報告される能力情報を受け取るステップであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、ステップをさらに含む。
第2の態様を参照すると、第2の可能な実装様式において、DHにより、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するステップが、DHにより、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成するステップであって、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEのうちの1つである、ステップを含む。
第2の態様を参照すると、第3の可能な実装様式において、DHにより、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するステップが、DHにより、電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するステップであって、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、または、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの、いずれか1つ、または、複数を組み合わせたものを含む、ステップを含む。
第2の態様の第3の可能な実装様式を参照すると、第4の可能な実装様式において、DHにより、電力状態に従って、NFCC用のNFCEEベースのルーティングエントリを構成するステップが、DHにより、電力状態における少なくとも1つの電力状態について、1つのNFCEEを別々に構成するステップ、または、DHにより、電力状態における複数の電力状態について、1つのNFCEEを構成するステップを含む。
第3の態様によると、近距離無線通信コントローラNFCCが提供され、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取るように構成される受信ユニットと、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定するように構成される判断ユニットと、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判断ユニットが判定するとき、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ように構成される第1の判定ユニットとを含む。
第3の態様を参照すると、第1の可能な実装様式において、判断ユニットは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成され、第1の判定ユニットは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する、と判断ユニットが判定するとき、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
第3の態様を参照すると、第2の可能な実装様式において、判断ユニットは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成され、第1の判定ユニットは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する、と判断ユニットが判定するとき、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
第2の可能な実装様式を参照すると、第3の可能な実装様式において、現在の電力状態は、電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
第3の態様、または第1から第3の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第4の可能な実装様式において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判断ユニットが判定する前に、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されない、と判定するように構成される、第2の判定ユニットをさらに含む。
第3の態様の第4の可能な実装様式を参照すると、第5の可能な実装様式において、NFCCは、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告するように構成される報告ユニットであって、ルーティング失敗のメッセージは、第2の判定ユニットが、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す、報告ユニットをさらに含む。
第3の態様、または、第3の態様の第1から第3の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第6の可能な実装様式において、第1の判定ユニットは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判断ユニットが判定するとき、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ようにさらに構成される。
第3の態様の第4から第6の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第7の可能な実装様式において、プリセットのルーティング様式が、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
第3の態様、または、第3の態様の第1から第7の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第8の可能な実装様式において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリは、NFCC用にDHにより構成される。
第3の態様、または、第3の態様の第1から第8の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第9の可能な実装様式において、報告ユニットは、能力情報をDHに報告するようにさらに構成され、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
第4の態様によると、デバイスホストDHが提供され、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定するように構成される判断ユニットと、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つ、と判断ユニットが判定するとき、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従ってターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする、ように構成される構成ユニットとを含む。
第4の態様を参照すると、第1の可能な実装様式において、DHは、NFCCによって報告される能力情報を受け取るように構成される受信ユニットであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、受信ユニットをさらに含む。
第4の態様を参照すると、第2の可能な実装様式において、構成ユニットは、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成するように具体的には構成され、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEのうちの1つである。
第4の態様を参照すると、第3の可能な実装様式において、構成ユニットは、電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように、具体的には構成され、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、または、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの、いずれか1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
第4の態様の第3の可能な実装様式を参照すると、第4の可能な実装様式において、構成ユニットは、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成するように、具体的には構成され、または、電力状態における複数の電力状態について1つのNFCEEを構成するように、具体的には構成される。
第5の態様によると、端末が提供され、端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含み、DHは、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つ、とDHが判定した後に、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように構成され、NFCCは、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取り、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定し、「はい」の場合、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ように構成される。
第5の態様を参照すると、第1の可能な実装様式において、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成するように具体的には構成され、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEのうちの1つであり、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。
第5の態様の第1の可能な実装様式を参照すると、第2の可能な実装様式において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEをターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
第5の態様を参照すると、第3の可能な実装様式において、DHは、電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように、具体的には構成され、NFCCは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。
第5の態様の第3の可能な実装様式を参照すると、第4の可能な実装様式において、DHは、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成するように構成されるか、DHは、電力状態における複数の電力状態について1つのNFCEEを構成する。
第5の態様の第3または第4の可能な実装様式を参照すると、第5の可能な実装様式において、NFCCは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
第5の態様の第3から第5の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第6の可能な実装様式において、現在の電力状態は、電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
第5の態様、または、第5の態様の第1から第6の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第7の可能な実装様式において、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されないと判定し、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告し、ルーティング失敗のメッセージが、NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す、ようにさらに構成される。
第5の態様、または、第5の態様の第1から第6の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第8の可能な実装様式において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判定されるとき、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、端末がデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ようにさらに構成される。
第5の態様の第7または第8の可能な実装様式を参照すると、第9の可能な実装様式において、プリセットのルーティング様式が、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
第5の態様、または、第5の態様の第1から第10の可能な実装様式のうちのいずれかの可能な実装様式を参照すると、第11の可能な実装様式において、NFCCは、能力情報をDHに報告するようにさらに構成され、DHは、NFCCによって報告される能力情報を受け取るようにさらに構成され、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含み、NFCCは、第1の態様、第1の態様の第1から第9の可能な実装様式、第3の態様、および、第3の態様の第1から第9の可能な実装様式、におけるいずれかの実装様式のNFCCであり、DHは、第2の態様、第2の態様の第1から第4の可能な実装様式、第4の態様、および、第4の態様の第1から第4の可能な実装様式、におけるいずれかの実装様式のDHである。
従って、本発明の実施形態において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定し、「はい」の場合、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。従って、NFCCが、特別な条件の下、ルート選択時間を短縮し、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度が向上される。プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが、発見されることができないとき、効率的な処理方法が、NFCCに対してさらに提供され得る。実装の複雑性が単純化される。
以下では、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態の技術的ソリューションについて、明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部である。本発明の実施形態に基づき、創造的努力をせずに、当業者によって取得される他の全ての実施形態が、本発明の保護範囲内にあるものとする。
本発明の実施形態において、端末が、ユーザ機器(UE、User Equipment)を含むこと、具体的には、移動局(MS、Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、移動電話(Mobile Telephone)、ハンドセット(handset)、携帯用機器(portable equipment)などを含むがこれに限定されないことは理解されるべきである。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(RAN、Radio Access Network)を使用することにより、1または複数のコアネットワークと通信してよい。例えば、ユーザ機器は、移動電話(または、「セルラ」電話と呼ばれる)、無線通信機能を持つコンピュータなどであってよい。あるいは、本発明の実施形態における端末は、携帯用であって、ポケットサイズでありハンドヘルドのコンピュータ内蔵または車載の移動式装置であってよい。
本発明において開示されるデフォルトルーティングNFCEEを設定するための装置は、前述の端末に含まれてよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る、ルーティング方法の概略フローチャートである。図1に示される方法は第1の端末において使用されるものであり、第1の端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含む。図1に示される方法は、NFCCによって実行される。図1に示すように、方法は以下のステップを含む。
110.NFCCが、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取る。
具体的には、第2の端末は、ピアデバイスと呼ばれることもある。第2の端末は、NFCデバイス、すなわち、NFCの機能を持つデバイスまたは装置であってよい。
120.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定する。
デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、NFCC用にDHにより構成される。
130.「はい」の場合、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。
具体的には、第1の端末が第2の端末との近距離無線通信を実行するとき、第1の端末のNFCCが、第2の端末によって送られるデータフレームを、アンテナを使用することにより受け取る。第2の端末によって送られるデータフレームを受け取った後、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、最初に判定してよい。デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判定した後、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内で、ルーティングエントリのマッチングを実行してターゲットNFCEEを探し、ターゲットNFCEEが判定された後に、データフレームをターゲットNFCEEにルーティングする。
従って、本発明の本実施形態において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定し、「はい」の場合、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定することがあるため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避される。従って、NFCCが、特別な条件の下、ルート選択時間を短縮し、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度が向上される。プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが、発見されることができないとき、効率的な処理方法が、NFCCに対してさらに提供され得る。実装の複雑性が単純化される。
任意選択で、別の実施形態において、120にて、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定する。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する場合、NFCCは、130にて、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定する。
具体的には、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、NFCC用にDHにより構成されてよい。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEは、第1の端末の少なくとも1つのNFCEEのうちの1つであってよい。
本発明の本実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかが直接判定されることがある。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する場合、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEが、ターゲットNFCEEとして直接判定される。従って、ルート選択時間が特別な条件の下、短縮され、通信効率が向上され、特定の実装の複雑性が単純化され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上される。
あるいは、別の実施形態において、120にて、NFCCは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定する。現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する場合、NFCCは、130にて、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定する。
電力状態は、NCI2.0仕様の信頼できる案文において定義された、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない。
具体的には、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、電力状態に従ってDHにより構成されるルーティングエントリであってもまたよい。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリは、端末の複数の電力状態における少なくとも1つの電力状態に対応するNFCEEのルーティングエントリを含み、少なくとも1つの電力状態における各電力状態は、少なくとも2つのNFCEEにおける1つのNFCEEに対応する。例えば、DHは、異なる電力状態についてNFCCごとに異なるNFCEEを別々に構成してよく、または、DHは、全ての電力状態について1つのNFCEEを構成してよく、または、DHは、電力切れの状態について1つのNFCEEを構成し、電力切れでない状態につい1つのNFCEEをさらに構成してよく、または、DHは、電力切れの状態について1つのNFCEEを構成し、画面オンおよび画面ロックの状態について1つのNFCEEを構成し、別の電力状態について1つのNFCEEをさらに構成してよく、または、DHは、電力切れの状態と画面オフおよび画面ロックの状態とについて1つのNFCEEを構成し、別の状態について1つのNFCEEをさらに構成してよい。
こうして、NFCCは、第1の端末の現在の電力状態に従って、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを判定し、NFCEEをターゲットNFCEEとして判定する。
本発明の本実施形態において、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかが判定され、NFCCは現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。従って、ルート選択時間が特別な条件の下、短縮され、通信効率が向上され、特定の実装の複雑性が単純化され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上される。
任意選択で、別の実施形態において、120の前に、本発明の本実施形態における方法は、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが無いことを、NFCCにより発見するステップをさらに含むことがある。
具体的には、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、マッチするNFCEEが無いことを発見した後のみに、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを、判定する。
従って、本発明の本実施形態において、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されるかどうかを最初に判定し、次に、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用し、マッチするルーティングエントリが発見されない場合には、ターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが回避され、特定の実装の複雑性が単純化され、プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが発見されることができないときに、効率的な処理方法がNFCCに提供される。
さらに、別の実施形態において、本発明の本実施形態における方法は、NFCEEにより、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告するステップであって、ルーティング失敗のメッセージは、NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す、ステップをさらに含むことがある。
具体的には、NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、マッチするNFCEEが無いことを発見した後、NFCCは、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告し、DHがNFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように誘発する。
任意選択で、別の実施形態において、120にて、NFCCにより、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定するステップは、「いいえ」の場合に、すなわち、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式は使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判定するとき、または、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用することにより、データフレームについてマッチするルーティングエントリが無いことを発見したときに、NFCCにより、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、端末がデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにするステップをさらに含む。
本発明の本実施形態において、NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、マッチするNFCEEルーティングエントリを発見したとき、NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
具体的には、別の実施形態において、プリセットのルーティング様式は、
AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、NFCC用にDHにより構成される。
換言すると、本発明の本実施形態における方法は、NFCCにより、DHによって構成されたデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを取得するステップをさらに含むことがある。
さらに、別の実施形態において、本発明の本実施形態における方法は、NFCCにより、能力情報をDHに報告するステップであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、ステップをさらに含む。
換言すると、NFCCにより、DHによって構成されたデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを取得するステップの前に、本発明の本実施形態における方法は、
NFCCにより、能力情報をDHに報告するステップであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、ステップをさらに含む。
具体的には、DHは、初期化応答(例えば、以下の表1に示すように、NCI仕様で定義されたCORE_INIT_RSP)を使用することにより、初期化段階で、NFCCによりDHに報告される能力情報を取得してよく、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。DHは、能力情報に従って、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定し、次に、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成してよく、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取った後に、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従って少なくとも1つのNFCEEからターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにしてよい。
前述では、本発明の本実施形態におけるルーティング方法を、図1を参照してNFCCの視点から、詳細に説明している。以下では、本発明の一実施形態におけるルーティング方法を、図2を参照してDHの視点から説明する。
図2は、本発明の別の実施形態に係る、ルーティング方法の概略フローチャートである。図2に示される方法は第1の端末において使用されるものであり、第1の端末は、デバイスホストDHと、近距離無線通信コントローラNFCCと、少なくとも2つの近距離無線通信実行環境NFCEEとを含む。図2に示すように、方法はDHにより実行される。図2に示すように、方法は以下のステップを含む。
210.DHは、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定する。
具体的には、DHは、NFCCの能力情報を取得することにより、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つと判定してよく、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
220.「はい」の場合、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする。
具体的には、NFCデバイスの初期化段階で、デバイスホストDHが、NCIベースの初期化コマンド/応答、例えば、CORE_INIT_CMD/CORE_INIT_RSPを使用することにより、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートするかどうかを取得してよく、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定される場合は、DHは、ルート構成コマンド(例えば、RF_SET_LISTEN_MODE_ROUTING_CMD)を使用することにより、NFCC用の特定のデフォルトNFCEEベースのルーティング様式を構成して、NFCCが、プリセットのルーティング様式に基づき、マッチするルーティングエントリを発見することができないときに、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従って、NFCCが処理を実行し得るようにする。
従って、本発明の本実施形態において、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする。本発明の本実施形態において、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し得るため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、それにより、実装の複雑性を減少させる。ルート選択時間が特別な条件の下、さらに短縮され得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上され得る。
任意選択で、別の実施形態において、210の前に、本発明の本実施形態の方法は、DHにより、NFCCによって報告される能力情報を受け取るステップであって、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む、ステップをさらに含む。
具体的には、DHは、初期化段階で、NFCCによって報告される能力情報を受け取ってよく、また、DHは、能力情報に従って、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つと判定してよい。そして、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式を取得するようにしてよい。
任意選択で、別の実施形態において、220にて、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成し、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEのうちの1つである。
あるいは、別の実施形態において、220にて、DHは、端末の電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成し、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、または、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの、いずれか1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
さらに、別の実施形態において、220にて、DHは、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成し、または、電力状態における複数の電力状態について、1つのNFCEEを構成する。
例えば、DHは、電力切れの状態および電力切れではないがスイッチが切れた状態について同じNFCEEを構成し、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに画面オフおよび画面ロックの状態について、別のNFCEEを構成する。別の例では、DHは、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態について、同じNFCEEを構成する。
本発明の本実施形態において、NFCCはデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定した後に、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、NFCCが、状況に従って、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、受け取ったデータフレームについて正しいターゲットNFCEEを探し得るようにする。従って、本実施形態において、NFCCは、特別な条件の下、ルート選択時間を短縮することができるようにされ得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度が向上される。プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが、発見されることができないとき、効率的な処理方法が、NFCCに対してさらに提供され得る。実装の複雑性が単純化される。
前述では、本発明の実施形態におけるルーティング方法を、図1を参照してNFCCの視点から、詳細に説明し、本発明の実施形態におけるルーティング方法を、図2を参照してDHの視点から、詳細に説明している。以下では、本発明の実施形態におけるルーティング方法を、図3から図10を参照して、特定の例を使用することにより、詳細に説明する。
図3は、本発明の別の実施形態に係る、ルーティング方法の概略フローチャートである。図3に示すように、方法は以下のステップを含む。
310.NFCCが、NFCC自身がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つことを、DHに報告する。
具体的には、NFCCは、初期化応答(例えば、以下の表1に示すように、NCI仕様で定義されたCORE_INIT_RSP)を使用することにより、初期化段階で、能力情報をDHに報告してよく、能力情報は、以下の表2に示すように、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
以下の表1は、CORE_INIT_RSPの構造を示し、NFCC特徴フィールドが、4オクテットから成り(オクテット0、オクテット1、オクテット2、およびオクテット3)、第2のオクテット(すなわち、以下の表2に示されるオクテット1)が使用されて、どのルーティング様式がNFCCによりサポートされるのかを示してよい。
本実施形態において、第2のオクテットのビットb0が使用されて、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートするかどうかを示し得る。例えば、b0が1であるとき、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示すが、これ以外は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートしないことを示す。確実に、本発明は、本実施形態において説明される報告方法に限定されない。例えば、オクテット1のb7またはb6などの別のビットが使用されて、NFCEEベースのルーティング様式がサポートされるかどうかを示してもまたよい。
320.NFCCは、DHによって送られるデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取る。
具体的には、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリは、DHにより構成されるNFCEEであってよい。例えば、DHは、NFCデバイスのNFCEEを、デフォルトNFCEEとして設定する。あるいは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリは、電力状態に従って、DHにより構成されるルーティングエントリであってよく、電力状態は、NCI2.0仕様の信頼できる案文において定義された、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、および、画面オフおよび画面ロックの状態のうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない。例えば、DHは、異なる電力状態について異なるNFCEEを別々に構成してよく、または、全ての電力状態について1つのNFCEEを構成してよく、または、電力切れの状態について1つのNFCEEを構成し、電力切れでない状態につい1つのNFCEEを構成してよく、または、電力切れの状態について1つのNFCEEを構成し、画面オンおよび画面ロックの状態について1つのNFCEEを構成し、別の電力状態について1つのNFCEEをさらに構成してよく、または、電力切れの状態と画面オフおよび画面ロックの状態とについて1つのNFCEEを構成し、別の状態について1つのNFCEEをさらに構成してよい。
電力切れの状態と、画面オフおよび画面ロックの状態とについて、DH−NFCEE(すなわち、DHに直接接続されるNFCEE)は、デフォルトNFCEEとして設定されることはできない、ことは留意されるべきである。加えて、DHは、別の条件(例えば、位置情報)に従って、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリをさらに設定することがある。
例えば、デバイスホストDHは、以下の表3から表11に示される形式を使用して、NFCC用のデフォルトルーティングNFCEEを構成する。
本実施形態において、DHは、リスンモードのルーティングテーブル(例えば、以下の表3に示すように、NCI仕様で定義されたRF_SET_LISTEN_MODE_ROUTING_CMD)を構成するための制御コマンドを使用することにより、前述のNFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成してよい。
以下の表4に示すように、最下位の4ビットが使用されて、DHによって構成されるルーティングエントリのタイプを示す。本実施形態において、最下位の4ビットの値が0×5(以下の表5に示すように)であるとき、前述のルーティングエントリがデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリであることを示す、と仮定する。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリの長さが、2オクテットであると定義される場合、ルーティングエントリの特定の内容は、以下の表6に示すように、1オクテットを占めるNFCEE識別子(すなわち、NFCEE ID)と、1オクテットを占める電力状態とを含む。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリの長さが1オクテットならば、特定のルーティングエントリの内容は、以下の表7に示すように、1オクテットを占めるNFCEE IDのみを含む。
本実施形態において、前述の表5においてタイプが0x5であり、対応する長さmが2オクテットであるとき、対応する値フィールドが、以下の表6に示される。
本実施形態において、前述の表5においてタイプが0x5であり、対応する長さmが1オクテットであるとき、対応する値フィールドが、以下の表7に示される。
確実に、本発明は、本実施形態における前述の表3から表7に示される構成方法に限定されない。DHは、別の方法を使用することにより、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリをさらに構成することがあり、例えば、既存のNCI仕様で定義され、NFCC用にDHにより構成されたリスンモードのルーティングテーブル内のルーティングエントリからは独立した、専用に定義された制御コマンド(例えば、以下の表8に示されるRF_SET_DEFAULT _NFCEE_CMD)を使用することにより、前述のNFCEEベースのルーティングエントリを、独立して構成することがある。従って、ルーティングエントリを構成するための時間は、既存のNCI仕様で定義された構成時間とは無関係であってもまたよい。
以下の表8から表11に示される別の構成方法が、単に本発明における例であることは留意されるべきである。
前述の表9におけるxが2であるとき、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリの特定の内容が、以下の表10に示される。
あるいは、前述の表9におけるxが1であるとき、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリの特定の内容が、以下の表11に示される。
前述の表8に示される制御コマンドRF_SET_DEFAULT _TARGET_NFCEE_CMDについて、対応する応答は、RF_SET_DEFAULT _NFCEE_RSPとして設定されてよく、これには、構成が成功かどうか等を示すステータス識別子が含まれることは留意されるべきである。複数の特定の定義様式および実装様式が存在し得、本明細書には具体的には記載されない。
330.ピアエンドよって送られるデータフレームを受け取った後、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内でマッチングを実行して、マッチするルーティングエントリが発見されることができるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、マッチするルーティングエントリを発見することができる場合は、ステップ340が実行され、NFCCが、マッチするルーティングエントリが発見されないことを発見した場合は、ステップ350が実行される。
具体的には、複数のプリセットのルーティング様式が存在してよい。詳細については、以下図4から図8に示される特定の例を参照のこと。
340.NFCCは、マッチするルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
350.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し、データフレームをNFCEEに転送して、対応する処理をNFCEEが実行するようにする。
本実施形態において、NFCCは、前述のステップ320に記載され、DHによって構成されるNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEを判定する。DHが、1つのNFCEEのみをデフォルトNFCEEとして構成する場合、NFCCは、デフォルトNFCEEをターゲットNFCEEとして判定する。DHが、上記で説明したように、電力状態に従って、NFCEEベースのルーティングエントリを構成する場合、NFCCは、現在の電力状態に合うNFCEEベースのルーティングエントリを探して、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定してよい。
具体的には、ターゲットNFCEEを判定した後、NFCCは、NFCCとNFCEEとの間で使用されるプロトコル、例えば、ホストコントローラインターフェース(HCI)プロトコル/シングルワイヤプロトコル(SWP)、に従って、データフレームを、ピアデバイスからターゲットNFCEEに送信してよい。
具体的には、ステップ330にて、複数のプリセットのルーティング様式が存在してよい。以下では、図4から図8における特定の例を参照して、ステップ330について詳細に説明する。
330にて、NFCCは、AIDベースのルーティング様式を使用して、ルーティングエントリのマッチングを実行し、データフレームに含まれるAIDが、ルーティングテーブル内に、対応するAIDルーティングエントリを持つかどうかを判定してよい。具体的には、NFCCが全てのAIDルーティングエントリのマッチングを完了した後でも、マッチするルーティングエントリが発見されない場合は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームを、構成されたデフォルトNFCEEに処理用にルーティングすることができる。具体的には、図4に示すように、以下のステップが含まれる。
410.NFCCは、AIDベースのルーティング様式を使用して、受け取ったデータフレームに対してルート選択を実行する。
420.マッチするAIDが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、マッチするAIDが発見されるかどうかを判定し、マッチするAIDが発見された場合は、ステップ430が実行され、これ以外は、ステップ470が実行される。
430.現在の電力状態がルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、マッチするAIDに対応するルーティングエントリ内の、現在の電力状態を示すビットが1であるかどうかを判定し(本例は単に説明のために使用される)、「はい」の場合は、ステップ440が実行され、これ以外は、ステップ450が実行される。
440.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
450.受け取った選択コマンドを継続して処理するかどうかを判定する。
具体的には、「はい」の場合は、ステップ470が実行され、これ以外は、ステップ460が実行される。
460.プロシージャを終了する。
具体的には、ルート選択が終了される。
470.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、現在の電力状態に対応するデフォルトNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
ステップ440がステップ340に対応し、ステップ470がステップ350に対応していることは留意されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
あるいは、ステップ330にて、NFCCは、AIDベースのルーティング様式およびAPDUパターンベースのルーティング様式をさらに使用して、ルーティングエントリのマッチングを実行し、データフレームに対応するAPDUパターンが、ルーティングテーブルに、対応するルーティングエントリを持つかどうかを判定してよい。具体的には、NFCCが全てのAIDルーティングエントリのマッチングを完了した後に、マッチするNFCEEが発見されない場合は、APDUパターンベースのルーティング様式に従って、NFCEEルーティングが実行される。NFCCが全てのAPDUパターンのマッチングを完了した後でも、マッチするルーティングエントリが発見されない場合は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用され、ターゲットNFCEEを判定し、データフレームをターゲットNFCEEに処理用にルーティングすることがある。具体的には、図5に示すように、以下のステップが含まれる。
510.NFCCは、AIDベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
520.完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ560が実行され、これ以外は、ステップ530が実行される。
本実施形態において、完全にマッチするエントリが以下のように理解されてよいことは留意されるべきである。ステップ410のデータフレーム内のAIDは、AIDベースのルーティングエントリ内のAIDとマッチし(すなわち、長さが等しく、AIDの値が同じである、または、長さは等しくないが、短い方のAIDの値が、長い方のAIDの最初において、等しい長さのバイトの値と同じである)、ルーティングエントリの電力状態フィールド内の、現在の電力状態を示すビットが1に設定される(ルーティングエントリの電力状態フィールド内の、現在の電力状態を示すビットが、NCI仕様で定義されるように、1に設定されることは、単に説明のための一例として使用される)。
530.NFCCは、APDUパターンベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
540.マッチするAPDUパターンが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCがAPDUパターンベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行し、マッチするAPDUパターンが発見されるかどうかを判定する。「はい」の場合は、ステップ550が実行され、これ以外は、ステップ590が実行される。
550.現在の電力状態がルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、マッチするAPDUパターンに対応するルーティングエントリ内の、現在の電力状態を示すビットが1であるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ560が実行され、これ以外は、ステップ570が実行される。
560.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
570.受け取った選択コマンドを継続して処理するかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、受け取った選択コマンドを継続して処理するかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ590が実行され、これ以外は、ステップ580が実行される。
580.プロシージャを終了する。
具体的には、ルート選択が終了される。
590.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
ステップ560がステップ340に対応し、ステップ590がステップ350に対応していることは留意されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
あるいは、ステップ330にて、NFCCは、NFCID2ベースのルーティング様式を使用して、ルーティングエントリのマッチングを実行し、端末の現在の電力状態が、NFCID2ルーティングエントリ用に設定された電力状態に合うかどうかを判定するか、または、データフレームに対応するNFCID2が、ルーティングテーブル内に、対応するルーティングエントリを持つかどうかを判定することがある。例えば、NFCCが、タイプ3タグプロトコルに従って、NFC−F技術を使用することにより、データフレームを受け取るとき、NFCID2ベースのルーティング様式が使用されることがある。具体的には、NFCCが、全てのNFCID2ルーティングエントリのマッチングを完了した後でも、完全にマッチするルーティングエントリが発見されない場合は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、ターゲットNFCEEを判定し、データフレームをターゲットNFCEEにルーティングすることができる。具体的には、図6に示すように、以下のステップが含まれる。
610.NFCCは、NFCID2ベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
620.マッチするNFCID2が発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCEEが、マッチするNFCID2が発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ630が実行され、これ以外は、ステップ670が実行される。
630.現在の電力状態がルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定する。
具体的には、NFCEEは、マッチするAPDUパターンに対応するルーティングエントリ内の、現在の電力状態を示すビットが1であるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ640が実行され、これ以外は、ステップ650が実行される。
640.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
650.全てのNFCID2ベースのルーティングエントリについてマッチングが完了されたかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、全てのNFCID2ベースのルーティングエントリについてマッチングが完了されたかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ670が実行され、これ以外は、ステップ660が実行される。
660.プロシージャを終了する。
具体的には、ルート選択が終了される。
670.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、現在の電力状態に対応するデフォルトNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
ステップ640がステップ340に対応し、ステップ670がステップ350に対応していることは留意されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
あるいは、ステップ330にて、NFCCは、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、およびプロトコルベースのルーティング様式、の組み合わせルーティング様式を使用するか、または、NFCID2ベースのルーティング様式およびプロトコルベースのルーティング様式の組み合わせルーティング様式を使用して、ルーティングエントリのマッチングを実行し、次に、データフレームが順守するプロトコルが、ルーティングテーブル内に、対応するプロトコルルーティングエントリを持つかどうかを判定する。NFCCが、ルーティングテーブル内の全てのルーティングエントリのマッチングを完了した後でも、完全にマッチするルーティングエントリが発見されない場合は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、ターゲットNFCEEを判定し、データフレームをターゲットNFCEEにルーティングすることができる。具体的には、図7に示すように、以下のステップが含まれる。
710.NFCCは、AID+APDUパターンベースのルーティング様式、またはNFCID2ベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
720.完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ760が実行され、これ以外は、ステップ730が実行される。
本実施形態で説明される完全にマッチするエントリを理解することは、ステップ520にて説明される完全にマッチするエントリを理解することと同じであり、詳細は、本明細書では説明されないことは留意されるべきである。
730.NFCCは、プロトコルベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
740.マッチするプロトコルが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、プロトコルベースのルーティング様式を使用することにより、マッチするプロトコルが発見されるどうかを判定して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行し、「はい」の場合は、ステップ750が実行され、これ以外は、ステップ740が実行される。
750.現在の電力状態がルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、現在の電力状態が、マッチするプロトコルに対応する電力状態にマッチするかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ760が実行され、これ以外は、ステップ770が実行される。
760.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
770.受け取ったコマンドを継続して処理するかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、受け取ったコマンドを継続して処理するかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ790が実行され、これ以外は、ステップ780が実行される。
780.プロシージャを終了する。
具体的には、ルート選択が終了される。
790.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、現在の電力状態に対応するデフォルトNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
ステップ760がステップ340に対応し、ステップ790がステップ350に対応していることは留意されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
あるいは、ステップ330にて、NFCCは、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、および技術ベースのルーティング様式、の組み合わせルーティング様式を使用するか、または、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、および技術ベースのルーティング様式、の組み合わせルーティング様式を使用して、ルーティングエントリのマッチングを実行し、次に、データフレームが順守する技術が、ルーティングテーブル内に、対応する技術ルーティングエントリを持つかどうかを判定する。NFCCが、ルーティングテーブル内の全てのルーティングエントリのマッチングを完了した後でも、完全にマッチするルーティングエントリが発見されない場合は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、ターゲットNFCEEを判定し、データフレームをターゲットNFCEEにルーティングすることができる。具体的には、図8に示すように、以下のステップが含まれる。
810.NFCCは、AID+APDUパターンベースのルーティング様式を使用するか、またはNFCID2ベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
820.完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ860が実行され、これ以外は、ステップ830が実行される。
本実施形態で説明される完全にマッチするエントリを理解することは、ステップ520にて説明される完全にマッチするエントリを理解することと同じであり、詳細は、本明細書では説明されないことは留意されるべきである。
830.NFCCは、プロトコルベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
840.完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、完全にマッチするエントリが発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ850が実行され、これ以外は、ステップ870が実行される。
850.現在の電力状態がルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定する。
具体的には、NFCCは、現在の電力状態が、ルーティングエントリに対応する電力状態に合うかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ860が実行され、これ以外は、ステップ890が実行される。
860.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
870.NFCCは、技術ベースのルーティング様式を使用して、受け取ったコマンドに対してルート選択を実行する。
880.マッチする技術が発見されるかどうかを判定する。
具体的には、NFCCが、マッチする技術が発見されるかどうかを判定し、「はい」の場合は、ステップ850が実行され、これ以外は、ステップ812が実行される。
890.受け取ったコマンドを継続して処理するかどうかを判定する。
811.プロシージャを終了する。
具体的には、ルート選択が終了される。
812.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、現在の電力状態に対応するデフォルトNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
ステップ860がステップ340に対応し、ステップ812がステップ350に対応していることは留意されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
従って、図3から図8を参照すると、本発明の本実施形態において、NFCCは、最初にデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを取得し、次に、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されるかどうかを判定し、マッチするルーティングエントリが発見されない場合には、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用してターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが回避され、特定の実装の複雑性が単純化され、プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが発見されることができないときに、効率的な処理方法がNFCCに提供される。
図9は、本発明の別の実施形態に係る、ルーティング方法の概略フローチャートである。図9に示される実施形態において、ピアエンドによって送られるデータフレームを受け取って、前述のプリセットのルーティング様式(図4から図8に示される実施形態で使用される、ルーティング様式または組み合わせルーティング様式)に従って、ルーティングテーブル内でルートマッチングを実行した後、NFCCは、マッチするルーティングエントリが発見されることができるどうかを判定し、「はい」の場合は、NFCCは、マッチするルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして使用する。これ以外は、NFCCは、ルート選択失敗結果を、デバイスホストDHに報告し、例えば、NFCCは、マッチング結果を示す情報が含まれる、新しく定義された制御メッセージRF_ROUTE_MATCHING_NTFを使用することにより、報告を実行してよく、次に、DHが、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定した後に、デバイスホストDHが、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成し、最後に、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEを判定する。
具体的には、図9に示されるルーティング方法は、以下のステップを含む。
910.NFCCが、NFCC自身がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つことを、DHに報告する。
換言すると、デバイスホストDHは、初期化段階で、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定する。
具体的には、ステップ910は、図3における310に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
このステップが、以下のステップ950の前に実行される必要があること、すなわち、NFCCが、プリセットのルーティング様式を使用することにより、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されないと判定するとき、NFCCは、NFCC自身が、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つことを報告することができることは留意されるべきである。
920.ピアエンドよって送られるデータフレームを受け取った後、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内でマッチングを実行して、マッチするルーティングエントリが発見されることができるかどうかを判定する。
具体的には、プリセットのルーティング様式は、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリを発見することができる場合、ステップ930が実行される。NFCCが、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されない場合、ステップ940が実行される。
具体的には、ステップ920は、図3における330に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
930.NFCCは、ルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
940.NFCCは、ルート選択結果(失敗)をDHに報告する。
具体的には、NFCCは、ルート選択失敗結果をデバイスホストDHに報告する。例えば、通知メッセージRF_ROUTE_MATCHING_NTFが、定義されてよく、これには、ルート選択結果識別子が含まれ、NFCCは、DHへの通知メッセージを使用することにより、ルート選択結果が失敗であることを、通知してよい。
950.NFCCは、DHによって送られるデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取る。
具体的には、DHが、NFCCがデフォルトルーティングNFCEEベースのルーティングメカニズムをサポートすると判定した後に、NFCCが、NFCC用にDHにより構成されるデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取る。
例えば、DHが、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定した後に、NFCCは、デバイスホストDHがNFCCに通知する現在のデフォルトルーティングNFCEEのNFCEE IDを受け取ってよい。デバイスホストDHは、現在の電力状態、全ての現在のNFCEE状態(接続されており有効である)、または、さらにはNFCEE優先度に従って、最も適切なNFCEEを、デフォルトルーティングNFCEEとして選択することがある。
具体的には、ステップ950は、図3におけるステップ320に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
960.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し、受け取ったデータフレームをターゲットNFCEEに転送する。
具体的には、ステップ960は、図3におけるステップ350に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
従って、本発明の本実施形態において、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されなかった後に、NFCCは、ルート選択失敗結果をDHに報告し、次に、DHによって構成されたデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを取得し、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが回避され、特定の実装の複雑性が単純化され、プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが発見されることができないときに、効率的な処理方法がNFCCに提供される。
図10は、本発明の別の実施形態に係る、ルーティング方法の概略フローチャートである。図10に示される実施形態において、NFCCは、NFCC自身がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを、DHに報告して、DHがNFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するようにし、ピアエンドよって送られるデータフレームを受け取った後に、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリ(現在の電力状態に合う)が存在するかどうかを判定する。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する場合、NFCCは、ルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEを判定し、次に、データフレームをターゲットNFCEEに転送して、対応する処理をターゲットNFCEEが実行するようにする。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在しない場合、NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、マッチするルーティングエントリを求めてルーティングテーブルを検索して、ターゲットNFCEEを判定し、次に、データフレームをターゲットNFCEEに転送して、対応する処理をターゲットNFCEEが実行するようにする。
具体的には、図10に示されるルーティング方法は、以下のステップを含む。
1010.NFCCが、NFCC自身がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを、DHに報告する。
換言すると、デバイスホストDHは、初期化段階で、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定する。
具体的には、ステップ1010は、図3におけるステップ310に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
1020.NFCCは、DHによって送られるデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取る。
具体的には、DHが、NFCCがデフォルトルーティングNFCEEベースのルーティングメカニズムをサポートすると判定した後に、NFCCが、NFCC用にDHにより構成されるデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを受け取る。
例えば、DHが、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすると判定した後に、NFCCは、デバイスホストDHがNFCCに通知する現在のデフォルトルーティングNFCEEのNFCEE IDを受け取ってよい。デバイスホストDHは、現在の電力状態、全ての現在のNFCEE状態(接続されており有効である)、または、さらにはNFCEE優先度に従って、最も適切なNFCEEを、デフォルトルーティングNFCEEとして選択することがある。
具体的には、ステップ1020は、図3におけるステップ320に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
1030.NFCCは、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定する。
具体的には、「はい」の場合、ステップ1040が実行され、これ以外は、ステップ1050が実行される。
本実施形態において、電力状態情報がデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリ内に存在することは、単に説明のための一例として使用される。確実に、NFCCは、電力状態を考慮せずに、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを直接判定することがある。詳細は、本明細書では説明されない。
1040.NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し、次に、データフレームをNFCEEに転送して、対応する処理をNFCEEが実行するようにする。
具体的には、ステップ1040は、図3におけるステップ350に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
1050.NFCCは、プリセットのルーティング様式に従って、マッチするルーティングエントリを求めてルーティングテーブルを検索して、ターゲットNFCEEを判定し、次に、データフレームをターゲットNFCEEに転送して、対応する処理をターゲットNFCEEが実行するようにする。
具体的には、プリセットのルーティング様式は、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。例えば、プリセットのルーティング様式は、AIDベースのルーティング様式と、NFCID2ベースのルーティング様式と、AIDベースのルーティング様式と、APDUパターンベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、もしくは技術ベースのルーティング様式のうちの1または複数とを、または、NFCID2ベースのルーティング様式と、プロトコルベースのルーティング様式、もしくは技術ベースのルーティング様式のうちの1または複数とを、含んでよい。具体的には、ステップ1050は、図3におけるステップ330に対応している。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
従って、本発明の本実施形態において、ピアデバイスよって送られるデータフレームを直接受け取った後、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定してよく、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する場合、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEが、ターゲットNFCEEとして直接判定される。従って、ルート選択時間が特別な条件の下、短縮され、通信効率が向上され、特定の実装の複雑性が単純化され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上される。
図3から図10において説明される全ての実施形態について、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ピアエンドよって送られる、受け取ったデータフレームについてターゲットNFCEEを判定してよいことは留意されるべきである。この動作は、DHのコマンドに従って、NFCCにより開始または終了されてよい。例えば、DHは、新しく定義された開始コマンドまたは終了コマンドを使用することにより、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式の使用を開始または終了することを、可能にする。この動作が実行されるかどうかは、DHによって構成されたデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリ内の識別子に従って、NFCCによりさらに判定されてよい。例えば、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するときに、DHは、前述の表4または表7において1ビットまたは複数ビットを定義して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが使用されることができるかどうかを示してよく、または、前述の表6、表7、表10、または表11においてNFCEE IDを特別な値(例えば、0xFF)に設定して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが使用されることができるかどうかを示してよく、または、前述の表8において少なくとも1バイトを特別な識別子に設定して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが使用されることができるかどうかを示してよい。デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが使用されることができる場合、ピアエンドよって送られるデータフレームを受け取った後、NFCCは、前述の図3から図10に示される実装様式のうちのいずれか1つに従って、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すことがある。
前述では、本発明の実施形態に係るルーティング方法を、図1から図10を参照して、詳細に説明している。以下では、本発明の実施形態に係る近距離無線通信コントローラNFCCを、図11および図14を参照して詳細に説明し、本発明の実施形態に係るデバイスホストDHを、図12および図15を参照して詳細に説明し、本発明の一実施形態に係る端末を、図13を参照して詳細に説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る、近距離無線通信コントローラの概略ブロック図である。図11に示されるNFCC1100は、受信ユニット1110、判断ユニット1120、および第1の判定ユニット1130を含む。
具体的には、受信ユニット1110は、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取るように構成される。判断ユニット1120は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定するように構成される。第1の判定ユニット1130は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判断ユニットが判定するとき、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ように構成される。
従って、本発明の本実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかが判定され、「はい」の場合、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEが判定されて、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。本発明の本実施形態において、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定するため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、特定の実装の複雑性が単純化され、ルート選択時間が特別な条件の下、さらに短縮され得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上され得る。
任意選択で、別の実施形態において、判断ユニット1120は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。第1の判定ユニット1130は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する、と判断ユニットが判定するとき、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、判断ユニット1120は、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。第1の判定ユニット1130は、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在する、と判断ユニットが判定するとき、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、現在の電力状態は電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1100は、第2の判定ユニット1140をさらに含むことがある。
具体的には、第2の判定ユニット1140は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判断ユニットが判定する前に、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されない、と判定するように構成される。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1100は、報告ユニット1150をさらに含むことがある。
具体的には、報告ユニット1150は、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告するように構成され、ルーティング失敗のメッセージは、第2の判定ユニット1140が、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す。
任意選択で、別の実施形態において、第1の判定ユニット1130は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判断ユニット1120が判定するとき、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ようにさらに構成される。
任意選択で、別の実施形態において、プリセットのルーティング様式は、
AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、NFCC用にDHにより構成される。
任意選択で、別の実施形態において、報告ユニット1150は、能力情報をDHに報告するようにさらに構成され、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
図11のNFCCが、図1から図10における方法で、NFCCに関するプロセスを実装することができることは、理解されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
図12は、本発明の一実施形態に係る、デバイスホストの概略ブロック図である。図12に示されるDH1200は、判断ユニット1210、および構成ユニット1220を含む。
具体的には、判断ユニット1210は、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定するように構成される。構成ユニット1220は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つ、と判断ユニットが判定するとき、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従ってターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする、ように構成される。
従って、本発明の本実施形態において、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする。本発明の本実施形態において、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し得るため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、それにより、実装の複雑性を減少させる。ルート選択時間が特別な条件の下、さらに短縮され得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上され得る。
任意選択で、別の実施形態において、DH1200は、受信ユニット1230をさらに含む。
具体的には、受信ユニット1230は、NFCCによって報告される能力情報を受け取るように構成され、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
任意選択で、別の実施形態において、構成ユニット1220は、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成するように、具体的には構成され、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEうちの1つである。
任意選択で、別の実施形態において、構成ユニット1220は、電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように、具体的には構成され、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、または、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの、いずれか1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、構成ユニット1220は、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成するように、具体的には構成され、または、電力状態における複数の電力状態について1つのNFCEEを構成するように、具体的には構成される。
図12のDHが、図1から図10における方法で、DHに関するプロセスを実装することができることは、理解されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
図13は、本発明の一実施形態に係る、端末の概略ブロック図である。図13に示される端末1300は、デバイスホストDH1310、近距離無線通信コントローラNFCC1320、および少なくとも1つの近距離無線通信実行環境NFCEE1330を含む。DH1310は、NFCC1320がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つ、とDH1310が判定した後に、NFCC1320用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように構成される。NFCC1320は、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取り、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定して、「はい」の場合、NFCC1320が、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCC1320がデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ように構成される。
従って、本発明の本実施形態において、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定し、「はい」の場合、NFCCは、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定するため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、NFCCが、特別な条件の下、ルート選択時間を短縮し、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度が向上される。プリセットのルーティング様式を使用することにより、正しいターゲットNFCEEが、発見されることができないとき、効率的な処理方法が、NFCCに対してさらに提供され得る。実装の複雑性が単純化される。
本発明の本実施形態における端末が、任意のモバイルデバイスまたは携帯用電子デバイスであってよく、これは、移動電話、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、前述のものの2つ以上の組み合わせ、などを含むがこれに限定されないことは理解されるべきである。
本発明の本実施形態におけるDHは、プロセッサユニットまたは制御センタと称されてもまたよく、種々のインターフェースおよび回線を使用することにより、電子デバイス全体のうちの一部に接続すること、ならびに、記憶ユニット内に記憶されるソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを稼働もしくは実行することにより、および、記憶ユニット内に記憶されるデータを起動することにより、電子デバイス種々の機能を実行することおよび/またはデータを処理することを含む。プロセッサユニットは、集積回路(Integrated Circuit、略してIC)を含んでよく、例えば、単独のカプセル化ICを含んでよく、または、同じ機能もしくは異なる機能を有する複数の接続されたカプセル化ICを含んでよい。例えば、プロセッサユニットは、中央処理装置(Central Processing Unit、略してCPU)のみを含んでよく、または、GPU、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、略してDSP)、および通信ユニット内の制御チップ(例えば、ベースバンドチップ)の組み合わせであってよい。本発明の一実装様式において、CPUはシングルオペレーションコアであってよく、または、マルチオペレーションコアを含んでよい。
本発明の本実施形態におけるNFCCは、通信ユニットを含んでよく、または、NFCCは、通信ユニットと統合されてよい。確実に、NFCCは、通信ユニットから独立したデバイスであってさらによい。通信ユニットは、通信チャンネルを確立して、電子デバイスが、通信チャンネルを使用することにより、リモートサーバに接続され、リモートサーバからメディアデータをダウンロードするようにする、ように構成される。通信ユニットは、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、略してWireless LAN)モジュール、ブルートゥースモジュール、NFCアンテナモジュール、およびベースバンド(Base Band)モジュールなどの通信モジュールと、通信モジュールに対応する無線周波数(Radio Frequency、略してRF)回路とを含んでよい。通信ユニットは、無線ローカルエリアネットワーク通信、ブルートゥース通信、NFC通信、赤外線通信、および/または、セルラ通信システム通信、例えば、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略してW-CDMA)および/または高速ダウンリンクパケット接続(High Speed Downlink Packet Access、略してHSDPA)を実行するように構成される。通信モジュールは、電子デバイス内のコンポーネント間の通信を制御するように構成され、直接メモリアクセス(Direct Memory Access)をサポートしてよい。無線周波数回路は、情報を送受信するように、または、呼出中に信号を送受信するように構成される。例えば、基地局のダウンリンク情報を受け取った後、無線周波数回路は、ダウンリンク情報を、処理ユニットに処理用に送る。加えて、無線周波数回路は、設計されたアップリンクデータを基地局に送る。別の例では、外部のNFCデバイスによって送られる情報を受け取った後、無線周波数回路は、情報を処理ユニットに処理用に送り、処理結果を外部のNFCデバイスに送る。概して、無線周波数回路は、これらの機能を実行するように構成された周知の回路を含み、周知の回路は、アンテナシステム、無線周波数トランシーバ、1または複数の増幅器、チューナ、1または複数のオシレータ、デジタルシグナルプロセッサ、コーデック(Codec)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリ、などを含むがこれに限定されない。加えて、無線周波数回路は、無線通信を用いて、ネットワークおよび別のデバイスとさらに通信することがある。無線通信は、GSM(Global System for Mobile communications。グローバルシステムオブモバイルコミュニケーション(登録商標))、GPRS(General Packet Radio Service、ジェネラルパケット無線サービス)、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続(登録商標))、ハイスピードアップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access、HSUPA)技術、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)、電子メール、SMS(Short Messaging Service、ショートメッセージサービス)、などを含むがこれに限定されない任意の通信標準または通信プロトコルを使用してよい。
具体的には、本発明の本実施形態において、NFCCは、NCIを使用することにより、前述のプロセッサユニット(すなわち、デバイスホストDH)と通信することがある。NFCCは、NFCに基づきピアNFCデバイスとさらに通信することがあり、ピアNFCデバイスによって送られるデータフレームをNFCCが受け取るようにする。NFCCは、プロトコル(例えば、HCI/SWP)に基づきNFCEEとさらに通信し、デバイスホストDHによって構成されたデフォルトルーティングNFCEEソリューションに基づき、適切なターゲットNFCEEをNFCCが選択できるようにし、また、ピアNFCデバイスから来てNFCCによって転送されるデータフレームを、NFCEEが受け取って処理するようにする。
本発明の本実施形態における端末が、記憶ユニット(図には示されない)さらに含むことがあることはさらに理解されるべきである。記憶ユニットは、DH−NFCEEまたはNFCEE内にインストールされたNFCアプリケーションプログラム、NFCC内のルーティングプログラムやルーティングテーブルなどを記憶してよい。
任意選択で、別の実施形態において、DH1310は、NFCC1320用のデフォルトNFCEEを構成するように、具体的には構成され、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのFCEE1330のうちの1つである。NFCC1320は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1320は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEをターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、DH1310は、電力状態に従って、NFCC1320用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成するように、具体的には構成される。NFCC1320は、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、DH1310は、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成するように構成されるか、または、DH1310は、電力状態における複数の電力状態について1つのNFCEEを構成する。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1320は、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定するように、具体的には構成される。
任意選択で、別の実施形態において、現在の電力状態は電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1320は、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されないと判定し、ルーティング失敗のメッセージをDH1310に報告し、ルーティング失敗のメッセージが、NFCC1320が、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す、ようにさらに構成される。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1320は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、とNFCC1320が判定するとき、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、端末がデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ようにさらに構成される。
任意選択で、別の実施形態において、プリセットのルーティング様式は、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、NFCC1320は、能力情報をDH1310に報告するようにさらに構成され、DH1310は、NFCC1320によって報告される能力情報を受け取るようにさらに構成され、能力情報は、NFCC1320がデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
デバイスホストDH1310が、図12におけるDHに対応しており、近距離無線通信コントローラNFCC1320が、図13におけるNFCCに対応していることは理解されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。端末は、図1から図10において説明されるルーティング方法を実行してよい。デバイスホストDH1310は、図1から図10におけるルーティング方法で、DHに関するプロセスを実装することができる。近距離無線通信コントローラNFCC1320は、図1から図10におけるルーティング方法で、NFCCに関するプロセスを実装することができる。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
図14は、本発明の一実施形態に係る、近距離無線通信コントローラの概略ブロック図である。図14に示すように、近距離無線通信コントローラ1400は、プロセッサ1410、メモリ1420、バスシステム1430、およびトランシーバ1440を含む。プロセッサ1410、メモリ1420、およびトランシーバ1440は、バスシステム1430を介して接続される。
具体的には、トランシーバ1440は、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取る。プロセッサ1410は、バスシステム1430を使用することにより、メモリ1420内に記憶されるコードを起動し、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかを判定し、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、と判定されるとき、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。
従って、本発明の本実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかが判定され、「はい」の場合、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEが判定されて、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする。本発明の本実施形態において、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定するため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、特定の実装の複雑性が単純化され、ルート選択時間が特別な条件の下、さらに短縮され得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上され得る。
本発明の実施形態において開示される前述の方法は、プロセッサ1410に適用されるか、または、プロセッサ1410によって実装されてよい。プロセッサ1410は、集積回路チップであってよく、信号処理能力を持つ。実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ1410内のハードウェアの論理集積回路、またはソフトウェアの形式の命令を使用することにより、実装されてよい。前述のプロセッサ1410は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(英語:Digital Signal Processor、略してDSP)、特定用途向け集積回路(英語:Application Specific Integrated Circuit、略してASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語:Field Programmable Gate Array、略してFPGA)もしくは別のプログラマブル論理コンポーネント、離散ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または、離散ハードウェアコンポーネント、であってよく、これらは、本発明の実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本発明の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサを使用することにより、直接実装されてよく、または、デコーディングプロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することにより、実装されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(英語:Random Access Memory、略してRAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(英語:Read-Only Memory、略してROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ、などの従来技術において発達した記憶媒体に置かれてよい。記憶媒体はメモリ1420内に置かれる。プロセッサ1410は、メモリ1420内の情報を読み、プロセッサ1410のハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実装する。データバスに加えて、バスシステム1430は、電力バス、制御バス、ステータス信号バス、などをさらに含むことがある。しかし、明確な説明を簡単にするために、図面においては、種々のバスがバスシステム1430として表される。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1410は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定し、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在すると判定される場合、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定する。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1410は、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定し、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在すると判定される場合、現在の電力状態に合うデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに対応するNFCEEを、ターゲットNFCEEとして判定する。
任意選択で、別の実施形態において、現在の電力状態は電力状態のうちの1つであり、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、ならびに、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1410は、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかをプロセッサ1410が判定する前に、プリセットのルーティング様式に従って、ルーティングテーブル内にマッチするルーティングエントリが発見されない、と判定する。
任意選択で、別の実施形態において、トランシーバ1440は、NFC制御インターフェースを使用することにより、ルーティング失敗のメッセージをDHに報告してよく、ルーティング失敗のメッセージは、プロセッサ1410が、プリセットのルーティング様式に従って、ターゲットNFCEEを判定することができないことを示す。
任意選択で、別の実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されて、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探すのかどうかをプロセッサ1410により判定するステップが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式が使用されずに、データフレームについてマッチするルーティングエントリを探す、とプロセッサ1410が判定するとき、プリセットのルーティング様式に従ってターゲットNFCEEを判定して、NFCCがデータフレームをターゲットNFCEEにルーティングするようにする、ステップをさらに含む。
任意選択で、別の実施形態において、プリセットのルーティング様式は、AIDベースのルーティング様式、APDUパターンベースのルーティング様式、NFCID2ベースのルーティング様式、プロトコルベースのルーティング様式、または技術ベースのルーティング様式のうちの、1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが、NFCC用にDHにより構成される。
任意選択で、別の実施形態において、トランシーバ1440は、NFC制御インターフェースを使用することにより、能力情報をDHに報告してよく、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
本発明の実施形態において開示される前述の方法は、トランシーバ1440に適用されるか、または、トランシーバ1440により実装されてよい。トランシーバ1440は、送信回路および受信回路を含んでよく、または、通信インターフェースを含んでよく、または、アンテナを含んでよく、または、送信回路および受信回路が結合されるアンテナを含んでよい。トランシーバ1440は、集積回路チップであってさらによく、信号送受信能力を持つ。実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ1410内のハードウェアの論理集積回路、またはソフトウェアの形式の命令を使用することにより、実装されてよい。例えば、NFCCが、トランシーバ1440を使用することにより、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取るとき、トランシーバ1440は、概して、外部のNFCデバイスとのNFC通信を実装する無線周波数回路である。別の例では、NFCCが、トランシーバ1440を使用することにより、ルーティング失敗のメッセージまたは能力情報をDHに報告するとき、トランシーバ1440は、概して、第1の端末内のDHとNFCCとの間の通信を実装する回路である。
図14のNFCCが、図1から図10の方法におけるNFCCに関するプロセスを実装することができることは、理解されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
図15は、本発明の一実施形態に係る、デバイスホストの概略ブロック図である。図12に示されるDH1200は、プロセッサ1510、メモリ1520、バスシステム1530、およびトランシーバ1540を含む。プロセッサ1510、メモリ1520、およびトランシーバ1540は、バスシステム1530を介して接続される。
具体的には、プロセッサ1510は、バスシステム1530を使用することにより、メモリ1520内に記憶されるコードを起動し、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つかどうかを判定し、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートする能力を持つ、と判定されるとき、トランシーバ1540を使用することにより、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする。
従って、本発明の本実施形態において、DHは、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成して、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリに従って、ターゲットNFCEEをNFCCが判定するようにする。本発明の本実施形態において、NFCCが、デフォルトNFCEEベースのルーティング様式を使用して、ターゲットNFCEEを判定し得るため、異なるNFCCが、異なる実装様式に従ってこれらのデータフレームを処理することが、回避され、それにより、実装の複雑性を減少させる。ルート選択時間が特別な条件の下、さらに短縮され得、通信効率が向上され、特定の実装において、ターゲットNFCEEを判定する精度がさらに向上され得る。
本発明の実施形態において開示される前述の方法は、プロセッサ1510に適用されるか、または、プロセッサ1510によって実装されてよい。プロセッサ1510は、集積回路チップであってよく、信号処理能力を持つ。実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ1510内のハードウェアの論理集積回路、またはソフトウェアの形式の命令を使用することにより、実装されてよい。前述のプロセッサ1510は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(英語:Digital Signal Processor、略してDSP)、特定用途向け集積回路(英語:Application Specific Integrated Circuit、略してASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語:Field Programmable Gate Array、略してFPGA)もしくは別のプログラマブル論理コンポーネント、離散ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または、離散ハードウェアコンポーネント、であってよく、これらは、本発明の実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本発明の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサを使用することにより、直接実装されてよく、または、デコーディングプロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することにより、実装されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(英語:Random Access Memory、略してRAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(英語:Read-Only Memory、略してROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ、などの従来技術において発達した記憶媒体に置かれてよい。記憶媒体はメモリ1520内に置かれる。プロセッサ1510は、メモリ1520内の情報を読み、プロセッサ1510のハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実装する。データバスに加えて、バスシステム1530は、電力バス、制御バス、ステータス信号バス、などをさらに含むことがある。しかし、明確な説明を簡単にするために、図面内の全てのバスがバスシステム1530としてマークされる。
本発明の実施形態において開示される前述の方法は、トランシーバ1540に適用されるか、または、トランシーバ1540により実装されてよい。トランシーバ1540は、送信回路および受信回路を含んでよく、または、通信インターフェースを含んでよく、または、アンテナを含んでよく、または、送信回路および受信回路が結合されるアンテナを含んでよい。トランシーバ1540は、集積回路チップであってさらによく、信号送受信能力を持つ。実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ1510内のハードウェアの論理集積回路、またはソフトウェアの形式の命令を使用することにより、実装されてよい。例えば、NFCCが、トランシーバ1540を使用することにより、第2の端末によって送られるデータフレームを受け取るとき、トランシーバ1540は、概して、外部のNFCデバイスとのNFC通信を実装する無線周波数回路である。別の例では、NFCCが、トランシーバ1540を使用することにより、ルーティング失敗のメッセージまたは能力情報をDHに報告するとき、トランシーバ1540は、概して、第1の端末内のDHとNFCCとの間の通信を実装する回路である。
任意選択で、別の実施形態において、トランシーバ1510は、NFC制御インターフェースを使用することにより、NFCCによって報告される能力情報を受け取ってよく、能力情報は、NFCCがデフォルトNFCEEベースのルーティング様式をサポートすることを示す情報を含む。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1510は、NFCC用のデフォルトNFCEEを構成し、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEEのうちの1つである。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1510は、電力状態に従って、NFCC用のデフォルトNFCEEベースのルーティングエントリを構成し、電力状態は、電力切れの状態、電力切れではないがスイッチが切れた状態、画面オンおよび画面アンロックの状態、画面オンおよび画面ロックの状態、画面オフおよび画面アンロックの状態、または、画面オフおよび画面ロックの状態、のうちの、いずれか1つ、または、複数を組み合わせたものを含む。
任意選択で、別の実施形態において、プロセッサ1510は、電力状態における少なくとも1つの電力状態について1つのNFCEEを別々に構成し、または、電力状態における複数の電力状態について1つのNFCEEを構成するように、具体的には構成される。
図12のDHが、図1から図10における方法で、DHに関するプロセスを実装することができることは、理解されるべきである。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では説明されない。
前述の例が、当業者が本発明の実施形態をより良く理解する助けとなることのみが意図され、本発明の実施形態の範囲を制限することは意図されないことは留意されるべきである。明らかに、当業者は、前述の提供された例に従って、種々の等価の変形または変更を行ってよい。これらの変形または変更もまた、本発明の実施形態の範囲内にある。
前述のプロセスの順序番号が、実行順序を意味するのではないことは理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って判定されるべきであり、本発明の実施形態実装プロセスに対するいかなる制限としても解釈されるべきではない。
「実施形態」すなわち明細書全体において言及される「実施形態」は、実施形態に関する特別な特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するのではない、ことは理解されるべきである。従って、「実施形態において」すなわち明細書を通して現れる「実施形態において」は、同じ実施形態を参照するのではない。加えて、これらの特別な特徴、構造、または特性は、任意の適切な様式を使用することにより、1または複数の実施形態と組み合わされてよい。前述のプロセスの順序番号が、本発明の種々の実施形態における実行順序を意味するのではないことは理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って判定されるべきであり、本発明の実施形態実装プロセスに対するいかなる制限としても解釈されるべきではない。
加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、この明細書において相互に交換可能に使用されてよい。「および/または」という用語はこの明細書において、関連するオブジェクトを説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケースを表し得る。Aのみが存在する、AおよびBが存在する、ならびに、Bのみが存在する。加えて、「/」という文字はこの明細書において、概して、関連するオブジェクト間の「OR」関係を示す。
本発明の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられており、BがAに従って判定され得る、ことは理解されるべきである。しかし、Bに従ってAを判定することは、BがAのみに従って判定されることを意味するのではなく、すなわち、Bは、Aおよび/または他の情報に従って判定されてもまたよいことはさらに理解されるべきである。
当業者は、本明細書に開示される実施形態において説明される例を組み合わせて、各ユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組み合わせ、により実装されてよいことに気付き得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の相互交換可能性について明確に説明するために、前述では、概して、各例の組立およびステップを、機能に従って説明した。機能が、ハードウェアにより実行されるのか、ソフトウェアにより実行されるのかは、技術的ソリューションの特別な用途、および設計上の制約条件によって変わる。当業者は、異なる方法を使用して、各特別な用途について説明された機能を実装することができるが、その実装が本発明の範囲を超えるとは考えるべきではない。
便利で簡単な説明を期するため、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者により明確に理解され得、詳細については、本明細書では再度説明されない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法が、他の様式で実装されてよい、ことは理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットの区分は、単に論理的機能の区分であり、実際の実装においては、他の区分であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わせもしくは統合されてもよく、または、いくつかの特徴が無視されてもよいし、実行されなくてもよい。加えて、表示または検討される、相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてよい。装置またはユニットの間の、間接結合または通信接続は、電子的形式、機械的形式、または他の形式で実装されてよい。
別々のパーツとして説明されるユニットは、物理的に別々であっても別々でなくてもよく、また、ユニットとして表示されるパーツは、物理的なユニットであっても物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてよく、複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットのうちのいくつかまたは全てが、実際の必要性に従って選択されて、本発明の実施形態のソリューションの目的を達成し得る。
加えて、本発明の実施形態における機能的ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、または、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してよく、または、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてよく、または、ソフトウェア機能的ユニットの形式で実装されてよい。
前述の実施形態の説明を用いて、当業者は、本発明が、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせにより実装されてよいことを、明確に理解し得る。本発明がソフトウェアにより実装されるとき、前述の機能は、コンピュータ可読媒体内に記憶されてよく、または、コンピュータ可読媒体で1または複数の命令またはコードとして送信されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から別の場所に送信されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。以下では、例を提供するが、制限を課すものではない。コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または別の光ディスク(disc)記憶もしくはディスク(disk)記憶媒体、または、別の磁気記憶デバイス、または、期待されるプログラムコードを、命令もしくはデータ構造の形式で搬送もしくは記憶することができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を含み得る。加えて、任意の接続が、コンピュータ可読媒体として適切に定義され得る。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用することにより、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または別のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、これらが属する媒体が固体化したものに含まれる。例えば、本発明によって使用されるディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)CD、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、概して磁気手段によりデータをコピーし、ディスク(disc)は、レーザ手段により光学的にデータをコピーする。前述のものの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の保護範囲内に含まれるべきである。
要約すると、上記で説明されることは、本発明の技術的ソリューションの単なる例であるが、本発明の保護範囲を制限することは意図されない。本発明の精神および原理から逸脱することなくなされる任意の変形、等価な置き換え、または向上は、本発明の保護範囲内にある。
本発明の本実施形態におけるNFCCは、通信ユニットを含んでよく、または、NFCCは、通信ユニットと統合されてよい。確実に、NFCCは、通信ユニットから独立したデバイスであってさらによい。通信ユニットは、通信チャンネルを確立して、電子デバイスが、通信チャンネルを使用することにより、リモートサーバに接続され、リモートサーバからメディアデータをダウンロードするようにする、ように構成される。通信ユニットは、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、略してWireless LAN)モジュール、ブルートゥースモジュール、NFCアンテナモジュール、およびベースバンド(Base Band)モジュールなどの通信モジュールと、通信モジュールに対応する無線周波数(Radio Frequency、略してRF)回路とを含んでよい。通信ユニットは、無線ローカルエリアネットワーク通信、ブルートゥース通信、NFC通信、赤外線通信、および/または、セルラ通信システム通信、例えば、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略してW-CDMA)および/または高速ダウンリンクパケット接続(High Speed Downlink Packet Access、略してHSDPA)を実行するように構成される。通信モジュールは、電子デバイス内のコンポーネント間の通信を制御するように構成され、直接メモリアクセス(Direct Memory Access)をサポートしてよい。無線周波数回路は、情報を送受信するように、または、呼出中に信号を送受信するように構成される。例えば、基地局のダウンリンク情報を受け取った後、無線周波数回路は、ダウンリンク情報を、処理ユニットに処理用に送る。加えて、無線周波数回路は、設計されたアップリンクデータを基地局に送る。別の例では、外部のNFCデバイスによって送られる情報を受け取った後、無線周波数回路は、情報を処理ユニットに処理用に送り、処理結果を外部のNFCデバイスに送る。概して、無線周波数回路は、これらの機能を実行するように構成された周知の回路を含み、周知の回路は、アンテナシステム、無線周波数トランシーバ、1または複数の増幅器、チューナ、1または複数のオシレータ、デジタルシグナルプロセッサ、コーデック(Codec)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリ、などを含むがこれに限定されない。加えて、無線周波数回路は、無線通信を用いて、ネットワークおよび別のデバイスとさらに通信することがある。無線通信は、GSM(Global System for Mobile communications、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(登録商標))、GPRS(General Packet Radio Service、ジェネラルパケット無線サービス)、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続(登録商標))、ハイスピードアップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access、HSUPA)技術、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)、電子メール、SMS(Short Messaging Service、ショートメッセージサービス)、などを含むがこれに限定されない任意の通信標準または通信プロトコルを使用してよい。
任意選択で、別の実施形態において、DH1310は、NFCC1320用のデフォルトNFCEEを構成するように、具体的には構成され、デフォルトNFCEEは、少なくとも1つのNFCEE1330のうちの1つである。NFCC1320は、デフォルトNFCEEベースのルーティングエントリが存在するかどうかを判定するように、具体的には構成される。
前述の実施形態の説明を用いて、当業者は、本発明が、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせにより実装されてよいことを、明確に理解し得る。本発明がソフトウェアにより実装されるとき、前述の機能は、コンピュータ可読媒体内に記憶されてよく、または、コンピュータ可読媒体で1または複数の命令またはコードとして送信されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から別の場所に送信されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。以下では、例を提供するが、制限を課すものではない。コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または別の光ディスク(disc)記憶もしくはディスク(disk)記憶媒体、または、別の磁気記憶デバイス、または、期待されるプログラムコードを、命令もしくはデータ構造の形式で搬送もしくは記憶することができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を含み得る。加えて、任意の接続が、コンピュータ可読媒体として適切に定義され得る。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用することにより、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または別のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、これらが属する媒体が固体化したものに含まれる。例えば、本発明によって使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)CD、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、概して磁気手段によりデータをコピーし、ディスク(disc)は、レーザ手段により光学的にデータをコピーする。前述のものの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の保護範囲内に含まれるべきである。