JP2017533890A - 新規ペプチド誘導体およびその使用 - Google Patents

新規ペプチド誘導体およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規なペプチド誘導体およびそれらを含んでなる組成物を提供する。本発明はさらに、新規なペプチド誘導体および/またはそれらを含んでなる組成物を投与することを含んでなる治療方法を提供する。

Description

本明細書に引用されている総ての特許、特許出願および刊行物は、参照することによりその全内容が本明細書の一部とされる。これらの刊行物の開示はその全内容が、本明細書に記載され特許請求される本発明の日付において当業者に知られているような技術水準をより十分に記載するために、参照することにより本出願の一部とされる。
発明の分野
本発明は、新規なペプチドに基づく化合物およびそれらを含んでなる組成物、ならびに微生物疾患の治療におけるこのような化合物およびそれらの組成物の使用に関する。
発明の背景
微生物感染症は、世界的パンデミックおよび地域的流行の両方の原因であり、処置されずに放置されれば、または適切な処置が提供されなければ、重大な死亡率がもたらされることがある。重要なことでは、多くの利用可能な抗生物質は多くの微生物による耐性の獲得のためにますます無効となっている。多剤耐性菌病原体の例としては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、拡張型β−ラクタマーゼ産生菌(ESBL)、カルバペネム耐性腸内細菌科(CRE)、多剤耐性シュードモナスおよびアシネトバクター種が挙げられる。これらの細菌に対しては、治療上有効な既存の抗生物質は少数しかない。
新規な抗生物質化合物の必要がある。また、細菌感染症および細菌感染症が関連する様々な病態の新規かつ効果的な治療の必要もある。
本発明者らは、WO2013045600号で、本発明者らが最初オジロマイシンと呼称し、その後、オジロラブジンと改名した新規なクラスの抗生物質の発見を報告した。最初の3つのオジロラブジン分子は、細菌ゼノラブダス・ネマトフィラ(Xenorhabdus nematophila)により天然に産生される。オジロラブジンは、多剤耐性臨床単離株を含む細菌病原体に対して着目される抗菌活性を有する。しかしながら、オリジナルのオジロラブジンの欠点は、カルシウムチャネル(N型)に対するそれらの親和性であり、これはカルシウムチャネルに重大な有害事象を与える。これらの有害事象はそのままのオジロラブジンの薬物としての直接的使用を阻む。本発明者らは、医薬品化学プログラムおよび構造−活性相関研究に従って抗菌活性を保持するオジロラブジンのはるかに安全な合成アナログ(類似体)を設計することによってこの問題を克服することに成功した。これらのより安全な抗菌アナログが本特許出願の目的である。
発明の概要
1つの態様において、本発明は、請求項1に定義される式(I):
−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−R(I)
の化合物のクラスを対象とする。
本発明はまた、RがXaa10−Rであり、
Xaa10
Figure 2017533890
であり、
10が、独立にNH、Oであり、好ましくは、X10がNHであり;
10、R’10が、独立にH、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
100が、H、OHまたはハロゲンであり;かつ、n10が1〜4の整数である
式(I)の化合物も開示する。
Rb=Rcである式(I)の化合物は、N型カルシウムチャネルに対してより低い親和性を示し(実施例11参照)、従って、重大な有害事象のリスクが著しく軽減された改良された忍容性を示す。
本発明の主題はまた、本発明による少なくとも1つの化合物と少なくとも1つの他の抗生物質との組合せに関する。好ましくは、前記組合せは、2つの抗生物質、すなわち、本発明の化合物と別の抗生物質との組合せである。本発明による少なくとも1つの化合物と少なくとも1つの他の抗生物質との組合せは、対象に、時間的に同時に、個別にまたは逐次に投与され得る。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物と薬学上許容可能な担体とを含んでなる医薬組成物を対象とする。
さらに別の態様では、必要とする対象に対する細菌感染症の治療方法であって、式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物の投与を含んでなる方法が提供される。本発明の化合物および/または組成物は、例えば、細菌感染症および/または疾患の治療、抑制、および/または予防において有用であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、必要とする対象において細菌感染症を治療する方法であって、治療上有効な量の式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物の投与を含んでなる方法を対象とする。
いくつかの実施形態では、本発明は、前記細菌を式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物と接触させることを含んでなる殺菌方法を対象とする。
本発明のさらに他の目的および利点は、単に例示であって限定ではない本明細書の開示から当業者には自明となる。よって、他の実施形態は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者により認識されるであろう。
発明の具体的説明
発明の詳細な説明
本発明は、抗菌化合物、方法および/または組成物、ならびに対象において細菌感染症を治療、抑制および/または予防するために有用な方法および組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に治療上有効な量の式Iの化合物もしくはその薬学上許容可能な塩、または式Iの化合物もしくはその薬学上許容可能な塩と薬学上許容可能な担体とを含んでなる組成物を投与することを含んでなる。本組成物または方法は、1以上の付加的抗菌薬を場合により含んでなってもよい。
特に、実施形態は、式Iの化合物、またはその薬学上許容可能な塩の投与を含んでなる、細菌感染症に関連する疾患または病態の治療、抑制、および/または予防方法に関する。
略語および定義
用語「ハロゲン」は、本明細書で使用する場合、フッ素、臭素、塩素またはヨウ素原子、好ましくは、フッ素、塩素またはヨウ素、より好ましくは、フッ素を意味する。
用語「(C−C)アルキル」は、本明細書で使用する場合、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐型の一価飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシルなどが含まれる。
用語「(C−C)ハロアルキル」は、本明細書で使用する場合、少なくとも1つのハロゲン原子、好ましくは、少なくとも1つのフッ素原子で置換された、上記で定義される(C−C)アルキル基を意味する。それは特にトリフルオロメチル基であり得る。
用語「(C−C)アルケニル」は、本明細書で使用する場合、2〜6個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの二重結合を含んでなる、直鎖または分岐型の一価不飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルなどが含まれる。
用語「(C−C)アルキニル」は、本明細書で使用する場合、2〜6個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの三重結合を含んでなる、直鎖または分岐型の一価不飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニルなどが含まれる。
用語「(C−C)アルコキシ」は、本明細書で使用する場合、酸素原子を介して分子に結合された上記で定義される(C−C)アルキル基を意味し、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびn−ヘキソキシなどが含まれる。
用語「(C−C10)シクロアルキル」は、本明細書で使用する場合、3〜10個の炭素原子を有する炭化水素環を意味し、限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルなどが含まれる。
用語「アリール」は、本明細書で使用する場合、好ましくは5〜10個の炭素原子を含んでなり、かつ、例えば、フェニルまたはナフチル基などの1以上の縮合環を含んでなる芳香族炭化水素基を意味する。有利には、それはフェニル基であろう。
用語「(C−C)アルキル−アリール」は、本明細書で使用する場合、上記で定義されるアルキル基を介して分子に結合された上記で定義されるアリール基を意味する。特に、アラルキル基はベンジル基である。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書で使用する場合、1以上の縮合環を含んでなり、その1または複数の環の原子が1以上、有利には1〜4個、より有利には1または2個のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素または硫黄原子からなり、残りは炭素原子である、芳香族基、好ましくは5〜10員の芳香族基を意味する。ヘテロアリール基は、特に、チエニル、フラニル、ピロリルなどであり得る。
用語「(C−C)アルキル−ラジカル」は、本明細書で使用する場合、上記で定義されるアルキル基を介して分子に結合された、その化学式または本用語内の名称によって定義されるラジカルを意味する。
用語「本発明の化合物」は、本明細書で使用する場合、式(I)の化合物またはその任意の亜属または種を意味する。この用語はまた、その薬学上許容可能な塩も包含することを意図する。
用語「本発明の組成物」は、本明細書で使用する場合、本発明の化合物を含んでなる組成物を意味する。本発明の組成物はさらに、例えば、担体、賦形剤、安定剤、滑沢剤、および溶媒などの他の薬剤を含んでなってもよい。
「医薬組成物」とは、1種類以上の本発明の化合物と生理学的に許容可能な担体および賦形剤などの他の化学成分との混合物を意味する。医薬組成物の目的は、生物または対象への化合物の投与を助長することである。
用語「薬学上許容可能な塩」は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ナフタレン−2スルホン酸およびその他の酸を含む無機または有機酸から誘導された塩;ならびに例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムまたはテトラフルオロホウ酸塩を含む無機または有機塩基から誘導された塩を含むことを意図する。例示的な薬学上許容可能な塩は、例えば、引用することによりその全内容が本明細書の一部とされるBerge, S.M. et al., J. Pharm. Sci. 1977, 66, 2、およびGould, P.L., Int. J. Pharmaceutics 1986, 33, 201-217に見出される。
本発明で使用する場合、用語「約」は、およそ、概数で、前後、または範囲を意味して本明細書で使用される。用語「約」が数値範囲とともに使用される場合、それは示されている数値の上限および下限を拡張することによってその範囲を修飾する。一般に、用語「約」は、本明細書では、20パーセント上または下の(高いまたは低い)変動によって記載の値より上および下に数値を修飾するために使用される。
用語「担体」は、化合物が一緒に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、またはビヒクルを意味する。このような医薬担体の限定されない例としては、水、ならびに石油、動物、植物または合成起源のもの、例えば、落花生油、大豆油、鉱油、およびゴマ油などを含む油などの液体が挙げられる。医薬担体はまた、生理食塩水、アラビアガム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、および尿素などであり得る。加えて、助剤、安定剤、増粘剤、滑沢剤および着色剤も使用可能である。好適な医薬担体の他の例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences (Alfonso Gennaro ed., Krieger Publishing Company (1997); Remington’s: The Science and Practice of Pharmacy, 第21版 (Lippincot, Williams & Wilkins (2005); Modern Pharmaceutics, vol. 121 (Gilbert Banker and Christopher Rhodes, CRC Press (2002)に記載され、それぞれ引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる。
アミノ酸残基におけるα−炭素原子の配置は「D」または「L」であり得、式(I)の化合物中の他のアミノ酸残基の配置には非依存的であり得る。アミノ酸側鎖におけるヒドロキシル基の配置は「R」または「S」であり得、式(I)の化合物中の他のヒドロキシル基の配置には非依存的であり得る。よって、いくつかの実施形態では、1以上のヒドロキシル基は「R」配置を有する。いくつかの実施形態では、1以上のヒドロキシル基は「S」配置を有する。いくつかの実施形態では、ヒドロキシル基のそれぞれは「R」配置を有する。いくつかの実施形態では、ヒドロキシル基のそれぞれは「S」配置を有する。
特に断りのない限り、式(I)の化合物は、例えば、鏡像異性体およびジアステレオマーを含む総ての立体異性体を含む。例示的異性体はまた、シスおよびトランス−二重結合も含む。式(I)の化合物はさらに、異性体的に富化された化合物ならびに異性体混合物、ラセミ混合物および単一の鏡像異性体を含む。
は、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、有利には、Hまたは−(C−C)−アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、有利には、Hまたは−(C−C)−アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、アセチル、またはトリハロアセチル、特に、H、メチル、アセチル、またはトリフルオロアセチルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、またはアセチル、特に、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
Xaa
Figure 2017533890
であり;R、R11、R’11は独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;nは1〜4の整数である。有利には、nは1〜3の整数であり、特に、nは1、2または3である。いくつかの実施形態では、R、R11、R’11は独立に、H、メチル、エチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは1〜3の整数である。いくつかの実施形態では、R、R11、R’11は独立に、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルである。特に、これらの実施形態では、R’11はHである。有利には、Rは、H、−(C−C)−アルキル、特に、H、メチル、エチルであり、R11は、H、メチル、エチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、特に、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり、かつ、R’11はHである。
ラジカルRまたは−(CHn1−NR11R’11を保持する不斉(asymetric)炭素原子の配置は好ましくはSである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。
有利には、Xaa
Figure 2017533890
である。
特に、Xaa
Figure 2017533890
である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、NH、N(Me)、Oであり、R、R’は独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R22は独立に、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは1〜3の整数である。
は、好ましくはNH、N(Me)、より好ましくはNHである。別の実施形態では、XはOである。
有利には、Rは独立に、H、メチル、エチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル;より有利にはH、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルである。この実施形態では、R’は、有利にはH、メチル、エチル、より有利にはHである。
は1〜3の整数、特に、1、2または3であり、有利には、nは1である。
有利には、R22は独立に、OH、フッ素、メチル、またはメトキシ、−O−C(O)−CH、−O−C(O)−CF、特に、OH、−O−C(O)−CH、−O−C(O)−CFである。この実施形態では、R、R’は上記で定義される通りである。特に、Rは独立に、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチル、有利には、H、R’はHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。特に、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、N(R33)、Oであり;Rは独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよく;R33、R’33、R’’33は独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R333、R’333、R’’333、R’’’333は独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、−O−CO−(C−C)−アルキルまたは−O−CO−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは1〜3の整数である。
1つの実施形態では、XはN(R33)、特に、(NH)または(NCH)である。別の実施形態では、XはOである。
−Xと−C(O)の間の不斉炭素原子の配置は好ましくはSである。従って、Xaaは有利には
Figure 2017533890
である。
は有利には、N(R33)、特に、(NH)または(NCH)である。R33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、メチル、エチル、−C(O)−CH、−C(O)−Cまたは−C(O)−CF、有利には、H、メチルである。R33がXによって保持されている場合には、それはより有利にはHである。R’33、R’’33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。R’’33は有利には独立に、H、−(C−C)−アルキル、より有利にはHである。
333は有利には独立に、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、−O−CO−(C−C)−アルキルまたは−O−CO−(C−C)−ハロアルキルである。R’333は有利には独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−アルコキシ、有利には、H、メチル、エチル、−OCH、より有利にはHである。R’’333は有利には独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−アルコキシ、有利には、H、メチル、エチル、−OCH、より有利にはHである。R’’’333は有利には独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−アルコキシ、有利にはHである。
は有利には独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよい。有利には、Rは独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよい。より有利には、Rは独立に、H、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OH、(C−C)−アルキル−SH、(C−C)−アルキル−NHR33、(C−C)−アルキル−C(O)NHR33、(C−C)−アルキル−C(O)OH、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、ピロール、フラン、チオフェン、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、またはピリミジンから、より詳しくは、イミダゾール、ピロール、チアゾール、フラン、またはチオフェンから、より詳しくは、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、より詳しくは、イミダゾール、または(C−C)−アルキル−アリールから選択され、前記アリールはベンゼンである。
1つの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。Xは有利にはN(R33)である。R33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、メチル、エチル、−C(O)−CH、−C(O)−Cまたは−C(O)−CF、有利には、H、メチル、より有利には、Hである。Rは有利には独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよい。有利には、Rは独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)NR33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよい。より有利には、Rは独立に、H、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OH、(C−C)−アルキル−SH、(C−C)−アルキル−NHR33、(C−C)−アルキル−C(O)NHR33、(C−C)−アルキル−C(O)OH、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、ピロール、フラン、チオフェン、ピラジン、ピリダジン、ピリジン、またはピリミジンから、より詳しくは、イミダゾール、ピロール、チアゾール、フラン、またはチオフェンから、より詳しくは、イミダゾール、オキサゾール、チアゾールから、より詳しくは、イミダゾール、または(C−C)−アルキル−アリールから選択され、ここで、前記アリールはベンゼンである。
別の実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。Xは有利にはN(R33)である。R33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、メチル、エチル、−C(O)−CH、−C(O)−Cまたは−C(O)−CF、有利には、H、メチル、より有利には、Hである。nは1〜3の整数であり、特に、nは1、2または3である。
別の実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。Xは有利にはN(R33)である。R33、R’33、R’’33は独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R333は独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、−O−CO−(C−C)−アルキルまたは−O−CO−(C−C)−ハロアルキルである。R33は有利には独立に、H、メチル、エチル、有利には、H、メチル、より有利には、Hである。R’33、R’’33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。R’33は有利には独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。R’’33は有利には独立に、H、−(C−C)−アルキルであり、より有利には、Hである。R333は有利には独立に、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、−O−CO−(C−C)−アルキルまたは−O−CO−(C−C)−ハロアルキル、より有利には、OH、ハロゲン、OCH、−O−CO−CH、−O−CO−CFである。R333を保持する不斉炭素原子の配置は有利にはSである。
1つの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
から選択される。X、R、R33、R’33、R’’33、R333、R’333、R’’333、R’’’333、およびnは上記で定義される通りである。
Xaa
Figure 2017533890
である。Xは独立に、NH、N(Me)、Oであり、かつ、R、R’は独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルである。1つの実施形態では、Rは−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり、かつ、R’はHであるか、またはRおよびR’は両方ともHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、NH、N(Me)、Oであり、R、R’は独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R555、R’555、R’’555、R’’’555は独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−アルコキシであり;かつ、nは1〜3の整数である。いくつかの実施形態では、R、R’は独立に、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルである。いくつかの実施形態では、R R’は独立に、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R、R’は独立にHである。いくつかの実施形態では、nは2である。これらの実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、Oであり、有利には、NH、N(Me)であり、より有利にはNHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり、かつ、Rは、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルである。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり、かつ、Rは、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチルである。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、N(R66)、Oであり;Rは独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR66、(C−C)−アルキル−SR66、(C−C)−アルキル−NR66R’66、(C−C)−アルキル−C(O)NR66R’66、(C−C)−アルキル−C(O)OR66、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、ここで、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよく;
66、R’66は独立に、H、OH、ハロゲン、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−NH、NH(C−C)−アルキル、またはN[(C−C)−アルキル][(C−C)−アルキル]であり;かつ
は0〜3の整数である。
66は有利には独立に、HまたはCHまたはハロゲンである。R’66は有利には独立に、H、OH、ハロゲン、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−NH、NH(C−C)−アルキル、またはN[(C−C)−アルキル][(C−C)−アルキル]である。Rは有利には独立に、HまたはCHである。
1つの実施形態では、XはN(R66)であり、有利には、(NH)または(NCH)である。別の実施形態では、XはOである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり;Rは独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり;R66は有利には、HまたはCHまたはハロゲンであり、R’66は独立に、H、ハロゲン、メチル、OH、O−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキルであり;NR666 R’666、R666、R’666は独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは0〜3の整数である。Xは独立に、N(R66)、O、有利には、N(R66)、より有利には、NHまたはN(CH)である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり、R66は有利には、HまたはCHまたはハロゲンであり、R’66は独立に、H、ハロゲン、メチル、OH、O−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキルであり、NR666R’666、R666、R’666は独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは0〜3の整数である。有利には、nは0、1または2である。R66は有利にはHまたはFである。R’66は有利にはH、ハロゲン、メチル、CF、OH、OCHであり、NHR666、R666は、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルである。R’66は、より有利には、H、F、メチル、CF、NH、OHである。R66、R’66は、同じ炭素原子により保持され得る。R66、R’66またはR66およびR’66を保持する炭素原子の配置はSまたはR、有利には、Sであり得る。
これら総ての実施形態では、−Xに、および−C(O)−に連結された炭素原子の配置は有利にはSである。
いくつかの実施形態では、Xaa6は
Figure 2017533890
である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、N(R77)、Oであり;Rは、H、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR77、(C−C)−アルキル−SR77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、−(C−C)−アルキル−NR77R’77、−(C−C)−アルキル−C(O)OR77、−(C−C)−アルキル−C(O)NR77R’77、−(C−C)−アルキル−ヘテロアリールまたは−(C−C)−アルキル−アリールであり、ここで、アリールまたはヘテロアリールは、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−CN、−CF、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで一置換または多置換されていてもよく;R77、R’77は独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−NH、−C(NH)−NH、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−NH、NH(C−C)−アルキル、またはN[(C−C)−アルキル][(C−C)−アルキル]であり;かつ、nは0〜3の整数である。
1つの実施形態では、XはN(R77)、有利には、(NH)または(NCH)である。別の実施形態では、XはOである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、N(R77)、O、であり、Rは、H、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR77、(C−C)−アルキル−SR77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、−(C−C)−アルキル−NR77R’77、−(C−C)−アルキル−C(O)OR77、−(C−C)−アルキル−C(O)NR77R’77、−(C−C)−アルキル−ヘテロアリール、または−(C−C)−アルキル−アリールであり、ここで、ヘテロアリールまたはアリールは、−OH、NH、−COOH、−CONH、−CN、−CF、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで一置換または多置換されていてもよく;かつ、R77、R’77は独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−NH、または−C(NH)−NHである。Xは有利には、N(R77)、より有利には、(NH)または(NCH)である。あるいは、XはOである。
は有利には、H、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR77、(C−C)−アルキル−SR77、(C−C)−アルキル−S(O)R77、(C−C)−アルキル−S(O)77、−(C−C)−アルキル−NR77R’77、−(C−C)−アルキル−C(O)OR77、−(C−C)−アルキル−C(O)NR77R’77、−(C−C)−アルキル−ヘテロアリールまたは−(C−C)−アルキル−アリールであり、ここで、アリールまたはヘテロアリールは、−OH、NH、−COOH、−CONH、−CN、−CF、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで一置換または多置換されていてもよく、ここで、前記ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、キノレイン、イソキノレイン、キノキサリン、キノキソリン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、フラン、ピロール、チオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、ベンゾフランまたはトリアゾールから選択され、前記アリールはベンゼンまたはナフタレンである。ヘテロアリールは有利には、ピリジン、インドール、イソインドール、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、フラン、ピロール、チオフェンまたはトリアゾール、より有利には、ピリジン、イソインドール、イミダゾール、チオフェンである。前記アリールまたはヘテロアリールは有利には、OH、NH、−COOH、−CONH、−CN、−CF、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで、特に、OH、NH、COOH、−CONH、−CN、−CF、−CH、−OCH、F、Cl、またはIで一置換、二置換または三置換されている。
いくつかの実施形態では、Rは、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR77、−(C−C)−アルキル−SR77、−(C−C)−アルキル−S(O)R77、−(C−C)−アルキル−S(O)2R77、−(C−C)−アルキル−C(O)OR77、−(C−C)−アルキル−C(O)NHR77、−(C−C)−アルキル−ヘテロアリール、または−(C−C)−アルキル−アリールであり、ここで、アリールまたはヘテロアリールは、上記のように一置換または多置換されており;かつ、R77は独立に、Hまたは−(C−C)−アルキルである。
は有利にはNである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(R、R’は独立に、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(R、R’は独立に、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(R、R’、R’’は独立に、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
これら総ての実施形態では、−Xに、および−(CO)−に連結された炭素原子の構成は、有利にはSである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、NH、N(Me)、O、好ましくは、NH、N(Me)、より好ましくは、NHであり;R、R’は独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R88、R’88、R’’88、R’’’88は独立に、H、OH −(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、またはハロゲン、特に、H、OHまたはハロゲンであり;かつ、nは1〜4の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、メチル、エチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;かつ、nは1〜3の整数である。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、メチル、アセチルまたはトリフルオロアセチル、特に、Hである。nは1、2または3、特に、3である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
これら総ての実施形態では、−Xに、および−C(O)−に連結された炭素原子の配置は有利にはSである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、有利には、NH、N(Me)、より有利には、NHである。
Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHであり;R、R’は独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R99は、H、または−(C−C)−アルキルであり;かつ、nは独立に1〜3の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり;Rは独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R99は、H、または−(C−C)−アルキルであり;かつ、nは独立に1〜3の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
であり;Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHであり;Rは独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、または−(C−C)−アルキルであり;R99は、H、または−(C−C)−アルキルであり;かつ、nは独立に1〜2の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHである。
いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa
Figure 2017533890
である。これら総ての実施形態では、Xは独立に、NH、N(Me)、O、特に、NHまたはN(Me)、より詳しくは、NHである。
Xaa10
Figure 2017533890
であり;R10は独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R100は、H、OHまたはハロゲンであり;かつ、n10は1〜4の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
であり;R10は独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R100は、H、OHまたはハロゲンであり;かつ、n10は1〜3の整数である。
いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
であり;R10は独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、アセチル、トリフルオロメチルであり;かつ、R100は、H、OHまたはハロゲンである。
いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
である。
いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
である。
いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
である。いくつかの実施形態では、Xaa10
Figure 2017533890
である。
Xaa10は不在であり、従って、RはRである。
は、OH、−N(R)(R’)、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、OH、−NH(R)、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、OH、−NH(R)、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、OH、−NH(R)、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、OHまたは−NH(R)である。いくつかの実施形態では、RはOHである。いくつかの実施形態では、Rは−NH(R)である。
、R’は独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−N(R)(R’)、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−N(R、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、かつ、R’はHである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−NH(R)、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、または−(C−C)−アルキル−NH(R)である。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、OH、または−(C−C)−アルキル−NH(R)である。いくつかの実施形態では、Rは独立に、HまたはOHである。いくつかの実施形態では、Rは−(C−C)−アルキル−NH(R)である。
いくつかの実施形態では、R、R’は独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、H、メチル、エチル、またはトリフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立に、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。これらの実施形態では、R’は有利にはHである。
1つの実施形態では、Xは独立にNH、N(Me)であり、XはNであり、Xは独立にNH、N(Me)であり、Xは独立にNH、N(Me)であり、XはNであり、XはNであり、Xは独立にNH、N(Me)であり、かつ、Xは独立にNH、N(Me)である。
有利には、
はOH、−N(R、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシ;特に、OH、−N(R、または−(C−C)−アルコキシであり、
は独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−N(R)(R’)、−C(O)−(C−C)−ハロアルキルまたはフェニルであり;特に、Rは、H、−(C−C)−アルキル−N(R)(R’)であり、より詳しくは、RはHであり、
Xaa
Figure 2017533890
であり、
Xaa2は
Figure 2017533890
であり、特に、R22はOHであり、R、R’は両方ともHであり、
Xaa3は上記で定義される通りであり、特に、Xaa3は
Figure 2017533890
であり、
Xaa
Figure 2017533890
であり;
Xaa5は上記で定義される通りであり、ここで、R、R’は独立に、H、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、特に、R、R’Hであり;
Xaa6は上記で定義される通りであり、特に、Xaa6は
Figure 2017533890
であり、
Xaa7は
Figure 2017533890
であり、
Xaa8は上記で定義される通りであり、ここで、R88、R’88、R’’88は独立に、HまたはOHであり、特に、Xaa8は
Figure 2017533890
であり、
Xaa9は上記で定義される通りであり、ここで、R、R’は独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり、特に、Xaa9は
Figure 2017533890
であり、R’9はHであり、かつ、R9は−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである。他のラジカルは上記で定義される通りである。
特に、R333、R’333、R’’333は、OH、ハロゲンまたは−(C−C)−アルコキシである。
特に、
Xaa
Figure 2017533890
であり、かつ、Rは、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり、有利には、RはHである。特に、XはNHである。
1つの実施形態では、
Xaa
Figure 2017533890
であり;特に、XはNHであり、
Xaa
Figure 2017533890
であり;かつ、Rは、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、特に、Hであり;特に、XはNHである。
他のラジカルは上記で定義される通りであり、特に、
Xaaは有利には
Figure 2017533890
であり、
Xaa2は有利には
Figure 2017533890
であり、ここで、R22=OH、R=R’=HかつX=NH、
Xaa8は有利には
Figure 2017533890
であり、ここで、X=NH、R=R’=H、
Xaa9は有利には
Figure 2017533890
であり、ここで、X=NHである。
1つの実施形態では、
は、H、メチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、またはトリフルオロアセチル、有利には、H、メチルであり;
は、Rであり;
は、OH、NH、NHOH、−(C−C)−アルキル−NH(R)、−NH(C−C)−アルキル、−NH(C−C)−アルキル−OH、−NH−フェニル、N−ピペリジニル、または−(C−C)−アルコキシ、有利には、OH、NH、または−(C−C)−アルコキシであり;
は、Hまたはトリフルオロアセチルであり;
Xaa
Figure 2017533890
であり、
は、H、−(C−C)−アルキル、アセチル、またはトリフルオロアセチル、有利には、H、−(C−C)−アルキルであり;
は1〜3の整数であり;
Xaa
Figure 2017533890
であり、有利には
Figure 2017533890
であり;
は、H、−(C−C)−アルキル、アセチルまたはトリフルオロアセチル、有利には、Hであり;
22は、OH、フッ素、メチル、またはメトキシ、有利には、OHであり;
Xaa
Figure 2017533890
であり、有利には
Figure 2017533890
であり;
は、H、フルオロ、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−CHSH、−CHCHSCH、(C−C)−アルキル−NH(R33)、(C−C)−アルキル−C(O)NH、または(C−C)−アルキル−C(O)OH、有利には、H、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C)−アルキル−NH(R33)、(C−C)−アルキル−C(O)NHであり;
33は、H、−(C−C)−アルキル、アセチル、トリフルオロアセチル、または−C(NH)NH、有利には、H、−(C−C)−アルキル、アセチル、または−C(NH)NHであり;
Xaa
Figure 2017533890
であり;
Xaa
Figure 2017533890
であり;
は、H、アセチルまたはトリフルオロアセチル、有利には、Hであり;
Xaa
Figure 2017533890
であり;
Xaa
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
(Rは、−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
Figure 2017533890
であり;
Xaa
Figure 2017533890
、有利には
Figure 2017533890
であり;
は、H、アセチルまたはトリフルオロアセチル、有利には、Hであり;
は独立に、2〜4の整数であり、有利には、n=3であり;
Xaa
Figure 2017533890
、有利には
Figure 2017533890
であり;
は、Hまたは−C(NH)NHであり;
は、2〜4の整数であり、有利には、n=2である。
いくつかの実施形態では、本化合物は、以下からなる群から選択される。
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
Figure 2017533890
いくつかの実施形態では、本発明は、細菌感染症を患う対象を治療するための方法であって、前記対象に式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象において細菌感染症を抑制するための方法であって、前記対象に式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象において細菌感染症を予防するための方法であって、前記対象に式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、多剤耐性菌感染症を患う対象を治療するための方法であって、前記対象に有効量の式(I)の化合物または有効量の式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、多剤耐性菌感染症を抑制するための方法であって、対象に有効量の式(I)の化合物または有効量の式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、多剤耐性菌感染症を予防するための方法であって、対象に有効量の式(I)の化合物または有効量の式(I)の化合物を含んでなる組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、他の薬物または抗生物質に対して耐性のある細菌、またはそれらに関連する感染症の阻害を提供する。いくつかの実施形態では、これらの方法は、多剤耐性菌の感染症の治療、抑制、および/または予防を提供する。
いくつかの実施形態では、これらの方法は、第2の抗生物化合物の投与をさらに含んでなる。
いくつかの実施形態では、細菌感染症は、多剤耐性である。いくつかの実施形態では、細菌株は、院内獲得(hospital-acquired)株である。いくつかの実施形態では、細菌株は院内感染(nosocomial)株である。
いくつかの実施形態では、細菌感染症は、グラム陰性菌の感染症を含んでなる。いくつかの実施形態では、細菌感染症は、グラム陽性細菌の感染症を含んでなる。いくつかの実施形態では、細菌感染症は、2つ以上の細菌株による感染症を含んでなる。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物と薬学上許容可能な担体とを含んでなる医薬組成物を対象とする。いくつかの実施形態では、本組成物は、第2の抗生物化合物をさらに含んでなる。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物が投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物を含んでなる組成物が投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物または式(I)の化合物を含んでなる組成物は多剤耐性菌に有効である。
式(I)の化合物は、投与に好適な医薬組成物に組み込むことができる。このような組成物は、式(I)の化合物と薬学上許容可能な担体とを含んでなり得る。よって、いくつかの実施形態では、本発明の化合物は医薬組成物中に存在する。
1つの態様において、本発明はまた、微生物感染症または微生物疾患の治療のための薬剤の製造における、それらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、特に微生物感染症または微生物疾患の抑制のためなどの抗生物質としての薬剤の製造における、それらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、特に微生物感染症または微生物疾患の抑制のためなどの抗生物質としての薬剤の製造における、それらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
本発明の意味において、抗生物質は、微生物を死滅させるかまたは微生物の成長を阻害する薬剤として理解されるべきである。微生物は、顕微鏡的であり、単細胞または多細胞から構成され得る生物である。よって、抗生物質という用語は、真核または原核微生物を死滅させるかまたはそれらの成長を阻害する薬剤に関する。本発明に関してこのような抗生物質の例は、抗菌薬、抗真菌薬、抗藻類薬などである。好ましくは、本発明に関して、抗生物質は抗菌薬である。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の治療のための薬剤の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の抑制のための薬剤の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の予防のための薬剤の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
1つの態様において、本発明はまた、微生物感染症または微生物疾患の治療のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
1つの態様において、本発明はまた、微生物感染症または微生物疾患の抑制のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
1つの態様において、本発明はまた、微生物感染症または微生物疾患の予防のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の治療のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の抑制のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
別の態様において、本発明はまた、多剤耐性微生物感染症または微生物疾患の予防のための抗生物組成物の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。
1つの態様において、本発明はまた、微生物感染症または微生物の予防のための薬剤の製造におけるそれらの使用のための式(I)の化合物に関連付けられる。本発明によれば、薬学上許容可能な担体は、薬学的投与に適合する溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤などのいずれか、また総てを含んでなり得る。薬学的に有効な物質のためのこのような媒体および薬剤の使用は当技術分野で周知である。有効化合物と適合する従来の媒体または薬剤はいずれも使用可能である。補助的有効化合物も本組成物に組み込むことができる。
別の態様において、本発明はまた、上記に挙げられた適応の1以上のための薬剤の製造のための式(I)の化合物の使用に関連付けられる。
本明細書に記載の治療適用はいずれも、そのような療法を必要とする、例えば、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ウサギ、サル、ブタ、ヒツジ、ヤギ、またはヒトなどの哺乳動物を含むいずれの対象に適用することができる。いくつかの実施形態では、対象は哺乳動物である。いくつかの実施形態では、対象は、鳥類、ブタ、ウシまたはヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、マウス、ラットまたはヒトである。いくつかの実施形態では、対象はマウスである。いくつかの実施形態では、対象はラットである。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
いくつかの実施形態では、本化合物または組成物は経口投与される。いくつかの実施形態では、本化合物または組成物は非経口投与される。いくつかの実施形態では、本化合物または組成物は静脈内投与される。いくつかの実施形態では、本化合物または組成物は局所投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、対象において細菌感染症を治療するために使用される。感染症を引き起こす多剤耐性細菌病原体としては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、拡張型β−ラクタマーゼ産生菌(ESBL)、カルバペネム耐性腸内細菌科、多剤耐性シュードモナスおよびアシネトバクター種が含まれる。いくつかの実施形態では、細菌または微生物感染症は、アクロモバクター(Achromobacter)、アクチノバチルス(Actinobacillus)、アクチノミセス(Actinomyces)、アシネトバクター(Acinetobacter)、アエロモナス(Aeromonas)、アナプラズマ(Anaplasma)、バチルス(Bacillus)、バクテリオイデス(Bacteroides)、バルトネラ(Bartonella)、ブデロビブリオ(Bdellovibrio)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、ボルデテラ(Bordetella)、ボレリア(Borrelia)、ブルセラ(Brucella)、バークホルデリア(Burkholderia)、カンピロバクター(Campylobacter)、カプノサイトファーガ(Capnocytophaga)、カルビドバクテリウム(Cardiobacterium)、クラミジア(Chlamydia)、クラミドフィラ(Chlamydophila)、クロモバクテリウム(Chromobacterium)、シトロバクター(Citrobacter)、クロストリジウム(Clostridium)、コリネバクテリウム(Corynebacterium)、コクシエラ(Coxiella)、エーリキア(Ehrlichia)、エンテロバクター(Enterobacter)、腸球菌(Enterococcus)、エリシペロスリクス(Erysipelothrix)、エシェリキア(Erysipelothrix)、フランシセラ(Francisella)、フゾバクテリウム(Fusobacterium)、ヘモフィルス(Haemophilus)、ヘリコバクター(Helicobacter)、ヘモバルトネラ(Hemobartonella)、クレブシエラ(Klebsiella)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、レジオネラ(Legionella)、レプトスピラ(Leptospira)、リステリア(Listeria)、マンヘミア(Mannheimia)、モラクセラ(Moraxella)、モルガネラ(Morganella)、マイコバクテリア(Mycobacterium)、マイコプラズマ(Mycoplasma)、ナイセリア(Neisseria)、ネオリケッチア(Neorickettsia)、ノカルジア(Nocardia)、パスツレリア(Pasteurella)、ペプトストレプトカッコス(Peptostreptococcus)、フォトラブダス(Photorhabdus)、ポルフィロモナス(Porphyromonas)、プレボテラ(Prevotella)、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)、プロテウス(Proteus)、シュードモナス(Pseudomonas)、リケッチア(Rickettsia)、サルモネラ(Salmonella)、セラチア(Serratia)、赤痢菌(Shigella)、スフェロフォルス(Sphaerophorus)、スピリルム(Spirillum)、ブドウ球菌(Staphylococcus)、ステノトロホモナス(Stenotrophomonas)、ストレプトバチルス(Streptobacillus)、連鎖球菌(Streptococcus)、トレポネーマ(Treponema)、トロフェリマ(Tropheryma)、ウレアプラズマ(Ureaplasma)、ビブリオ(Vibrio)、またはエルシニア(Yersinia)科の細菌によって完全にまたは部分的に引き起こされる感染症である。
いくつかの実施形態では、細菌または微生物感染症は、アシネトバクター種、バチルス種、バークホルデリア種、エンテロバクター種、腸球菌種、エシェリキア種、クレブシエラ種、ブドウ球菌種、ステノトロホモナス種、セラチア種およびシュードモナス種の細菌により完全にまたは部分的引き起こされる感染症である。いくつかの実施形態では、細菌は、ブドウ球菌種、エシェリキア種、クレブシエラ種、シュードモナス種、またはアシネトバクター種からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、細菌または微生物感染症は、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)、エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter clocae)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、大腸菌(Escherichia coli)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、ステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、霊菌(Serratia marescens)または緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) によって完全にまたは部分的に引き起こされる感染症である。いくつかの実施形態では、細菌または微生物感染症は、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、肺炎桿菌、黄色ブドウ球菌、または緑膿菌によって完全にまたは部分的に引き起こされる感染症である。
本発明の医薬組成物は、その意図される投与経路に適合するように処方される。投与経路の例としては、非経口、例えば、静脈内、皮内、皮下、経口(例えば、吸入)、経皮(局所的)、経粘膜、および直腸投与が挙げられる。非経口、皮内、または皮下適用に使用される溶液または懸濁液は、以下の成分を含み得る:注射水、生理食塩水、硬化油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶剤などの無菌希釈剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなどの抗菌剤;アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウムなどの酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸などのキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩などのバッファー;および塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張力の調整のための薬剤。pHは、塩酸または水酸化ナトリウムなどの酸または塩基を用いて調整することができる。非経口製剤は、ガラスまたはプラスチック製のアンプル、ディスポーザブルシリンジまたは多用量バイアルに封入することができる。
注射使用に好適な医薬組成物としては、無菌水溶液(水溶性の場合)または分散液、および無菌注射溶液または分散液の即時調製用の無菌粉末が含まれる。静脈内投与では、好適な担体としては、生理食塩水、静菌水、クレモフォールEM(商標)(BASF、パーシッパニ、N.J.)またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)が含まれる。総ての場合で、本組成物は、無菌でなければならず、かつ、容易な注射針通過性が存在する程度まで流動性であるべきである。本組成物は、製造および保存の条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の汚染作用から保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、薬学上許容可能なポリオール、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール、およびそれらの適切な混合物を含有する溶媒または分散媒であり得る。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用によって、分散液の場合には必要な粒径の維持によって、および界面活性剤の使用によって維持され得る。微生物の作用の阻止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、およびチメロサールによって達成され得る。多くの場合、等張剤、例えば、糖、ポリアルコール、例えば、マンニトー、ソルビトール、塩化ナトリウムを組成物中に含有することが有用であり得る。注射用組成物の持続的吸収は、その組成物中に、吸収を遅延させ薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを含有させることによってもたらされ得る。
無菌注射溶液は、必要とされる量の本化合物を、必要であれば本明細書に列挙した成分の1つまたは組合せとともに適切な溶媒中に配合した後、濾過除菌を行うことによって調製することができる。一般に、分散液は、基本分散媒および本明細書に列挙したものからの必要とされる他の成分を含有する無菌ビヒクル中に有効化合物を配合することによって調製される。無菌注射溶液の調製のための無菌粉末の場合、有用な調製方法の例は、真空乾燥および凍結乾燥であり、これにより有効成分と予め濾過除菌したその溶液由来の任意の所望の付加的成分の粉末が得られる。
経口組成物は、一般に、不活性希釈剤または可食担体を含む。これらは、ゼラチンカプセルに封入することもできるし、または打錠することもできる。経口治療投与の目的では、有効化合物は、賦形剤とともに配合され、錠剤、トローチ剤、またはカプセル剤の形態で使用され得る。経口組成物はまた、口内洗浄剤としての使用のために流動担体を用いて調製することもでき、ここで、流動担体中の化合物は、経口適用され、うがいをしてはき出すか、飲み込まれる。
薬学上適合する結合剤および/またはアジュバント物質が組成物の一部として含有され得る。錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などは、以下の成分、または類似の性質の化合物のいずれか含んでもよい:微結晶性セルロース、トラガカントゴム、もしくはゼラチンなどの結合剤;デンプンもしくはラクトースなどの賦形剤;アルギン酸、プリモゲル、もしくはコーンスターチなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムもしくはステロート(sterotes)などの滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素など流動促進剤;スクロースもしくはサッカリンなどの甘味剤;またはペパーミント、サリチル酸メチル、もしくはオレンジフレーバーなどの香味剤。
全身性投与はまた、経粘膜または経皮手段によってもよい。経粘膜または経皮投与では、浸透させるべき障壁に対して適切な浸透剤が処方物に使用される。このような浸透剤は一般に当技術分野において公知であり、例えば、経粘膜投与では、界面活性剤、胆汁酸塩、およびフシジン酸誘導体を含む。経粘膜投与は、鼻噴霧または坐剤の使用を通じて達成され得る。経皮投与では、有効化合物は、一般に当技術分野において公知である軟膏(ointment)、軟膏(salve)、ゲル、またはクリーム中に処方される。
式(I)の化合物は、当業者の範囲内の方法によって合成される。このような化合物が合成され得る例示的方法としては、限定されるものではないが、液相有機合成および固相有機合成が挙げられる。いくつかの実施形態では、固相有機合成は、ペプチド合成装置による合成を含んでなる。このような実施形態およびその実施は十分に当業者の範囲内にある。例示的合成方法は、引用することによりその全内容が本明細書の一部とされるBodanzky, et al. “The Practice of Peptide Synthesis,” Springer-Verlag (1994)に記載されている。さらなる例示的方法が実施例に示される。
本明細書に開示されるいずれの実施形態の1以上の特徴も組み合わせ、かつ/または本発明の範囲内で再構成されてさらなる実施形態を成し、それらもまた本発明の範囲内にあると認識される。当業者ならば、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態に対する多くの等価物を認識し、または慣例の実験だけを用いてそれらを確認することができるであろう。このような等価物も本発明の範囲内であることが意図される。
本発明をさらに以下の限定されない例によって説明する。
本発明のより完全な理解を助けるために以下に実施例を示す。以下の実施例は本発明を作製および実施する例示的様式を示す。しかしながら、本発明の範囲はこれらの実施例に開示される特定の実施形態に限定されず、同様の結果を得るために別の方法が利用できることからこれらの実施例は単に例である。
略語
Boc: tert−ブトキシカルボニル
DCM: ジクロロメタン
DIAD: アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIPEA: N,N’,N’’−ジイソプロピルエチルアミン
DMF: N,N’−ジメチルホルムアミド
Fmoc: 9−フルオレニルメチルオキシカルボニル
TBME: tert−ブチルメチルエーテル
TFA: トリフルオロ酢酸
Trt: トリチル
化学アナログは、直交Fmoc/tBu戦略を適用する固相ペプチド合成(SPPS;引用することによりその全内容が本明細書の一部とされるMerrifield R. B. J. Am. Chem. Soc. 1963, 85, 2149)によって得た。古典的ペプチドカップリングはウロニウム試薬HATUまたはHBTUを用いて行った。各カップリングでは、3.0当量のアミノ酸と2.9当量のHATUまたはHBTUを用いた。各カップリングは1回、2回または3回繰り返した。カップリング工程の終了時に、DMF/ピペリジン溶液を用いてFmocの脱保護を行い、同じ方法を用いて次のアミノ酸を付加した。必要であれば、デヒドロアルギニンをジペプチド構成ブロックとして導入し、デヒドロアルギニンはC末端位にある(スキーム1)。
スキーム1 デヒドロアルギニンジペプチド構成ブロック
Figure 2017533890
合成の終了時に、酸感受性側鎖の保護および樹脂からのペプチドの切断は、TFA、水およびトリイソプロピルシランの溶液をスカベンジャーとして用い、一工程で行った。最終ペプチド産物は、最終的に分取HPLCにより精製した。最終化合物純度はLC−MS分析によって確認した。
最終純度確認のためのHPLC−MS分析方法:
流速: 0.7mL/分
移動相A: HO milliQ、TFA 0.1%
移動相B: アセトニトリル
勾配: 15分でから30%のB
分取HPLC精製方法:
流速: 2.5mL/分
移動相A: HO milliQ、TFA 0.1%
移動相B: アセトニトリル
勾配: 12分で0%から12%のB
分析時間: 19分
実施例1: 市販されていないアミノ酸構成ブロック:アミノトレオニンの合成
アミノトレオニン構成ブロックを、特許出願FR1451623号明細書(引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる)に従って作製した。
工程1:
ヒドロキシエクトン(50.0g、316.4mmol)を水(260mL)に溶かした。NaOH(2.0当量、632.9mmol、25.3g)を少量ずつ加え、この混合物を総てのNaOHが溶解するまで室温で撹拌した。得られた溶液を50℃で6時間加熱した後、室温に、その後、氷浴を用いて5℃に冷却した。HCl水溶液(6N)をpH=4まで注意深く加えた(約100mL)。得られた溶液を−80℃に冷凍した後、凍結乾燥させた。得られた白色固体をHCl水溶液(6N、300mL)に溶かし、この混合物を110℃で3時間加熱した。得られた溶液を水(300mL)で希釈し、−80℃に冷凍した後、凍結乾燥させ、(2S,3S)−2,4−ジアミノ−3−ヒドロキシ−ブタン酸(1−1)を淡黄色固体として得た(107g、2.0当量のNaClを含有、純度>90%)。LC−MS(0.7mL/分;10分で100:0から90:10の水(0.1%TFA)/AcCN):Rt=2.30分,[M+H]=135。H NMR(DO,600MHz,2つのジアステレオ異性体の70:30混合物):δ(ppm)3.22(dd,J=10.2および13.2Hz,0.3H),3.34−3.47(m,1.7H),4.08(d,J=4.8Hz,0.3H),4.24(d,J=3.0Hz,0.7H),4.46(td,J=3.0および10.2Hz,0.7H),4.48−4.52(m,0.3H)。13CNMR(DO,150MHz,2つのジアステレオ異性体の混合物):δ(ppm)42.65,43.38,57.70,66.92,67.45,170.45。マーフィーの分析:2S,3S/2R,3S=73:27(2S,3S:Rt=96.01分,73%;2R,3S:Rt=97.84分,27%)。
工程2:
(2S,3S)−2,4−ジアミノ−3−ヒドロキシ−ブタン酸(1−1)(53g、約160mmol)を2Lの丸底フラスコに入れ、水(250mL)に溶かした。NaOH(3.0当量、480mmol、19.0g)を少量ずつ加えた(やや発熱)。この混合物を固体が溶解するまで撹拌した後、水(125mL)中、CuSO.5HO(0.5当量、80mmol、20.0g)の溶液をゆっくり加えた。得られた暗青色溶液を室温の油浴中に入れた。この系を110℃で30分間加熱した後、4時間、室温までゆっくり冷却した。ジオキサン(275mL)中、BocO(2.0当量、320mmol、52.0g)の溶液を加え、反応物を室温で70時間撹拌した。ジオキサン(60mL)中、BocO(0.5当量、80mmol、13.0g)の溶液をゆっくり加え、この混合物を室温で24時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過した。得られた淡青色の固体を水(約700mL)、EtO(約300mL)ですすいだ後、乾燥させ、((2S,3S)−2−アミノ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタン酸)Cu(1−2)を淡青色固体として得た(17.1g、2工程の収率40%)。この生成物をそれ以上精製せずに次の工程で未精製物として使用した。
工程3:
((2S,3S)−2−アミノ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタン酸)Cu(1−2)(17.1g、32.0mmol)を水(300mL)に懸濁させた。水(300mL)中、NaEDTA(1.5当量、48.0mmol、15.9g)およびNaOH(3.0当量、96.0mmol、3.84g)の溶液を加えた。この混合物を、懸濁液が完全に溶解するまで室温で4時間撹拌した。得られた溶液を氷浴中で冷却した後、ジオキサン(500mL)中、FmocOSu(2.5当量、80.0mmol、35.7g)の溶液をゆっくり加えた。添加の終了時に、NaCO(2.5当量、80.0mmol、8.5g)を加え、この混合物を室温まで昇温した後、室温で18時間撹拌した。得られた明澄な青色溶液をEtO(4200mL)で洗浄した後、氷浴中で冷却した。1N HCl水溶液をpH=3〜4まで(約250mL)ゆっくり加えた。この水相をAcOEt(5200mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(2150mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して淡黄色油状物を得た。アセトニトリル(200mL)を加え、この混合物を室温で70時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、固体をAcCN(100mL)ですすいだ後、乾燥させ、(2S,3S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタン酸(1−3)を白色粉末として得た(29.1g、定量的収量、LC−MSにより95%純度(DBF5%、ジアステレオ異性体は得られなかった))。LC−MS(0.7mL/分;15分で100:0から70:30の水(0.1%TFA)/AcCN):Rt=13.96分,95%(254nm),[M+H−Boc]=357。H NMR(DMSO−d,600MHz,343K):δ(ppm)1.39(s,9H),3.00−3.04(m,1H),3.12−3.20(m,1H),3.85−3.88(m,1H),4.00−4.13(m,1H),4.22−4.25(m,1H),4.28−4.31(m,2H),6.61(br s,0.8H),7.33(t,J=7.2Hz,2H),7.42(t,J=7.2Hz,2H),7.71(d,J=7.2Hz,2H),7.87(d,J=7.2Hz,2H).13C NMR(DMSO−d,150MHz,343K):δ(ppm)27.93,42.88,46.48,57.26,65.69,69.96,77.56,119.65,124.87,126.70,127.24,140.40,143.50,143.54,151.30,155.41,155.65,171.06。マーフィーの分析:Rt=95.60分(2S,3S),100%(340nm),[M+H]=695。
工程4:
(2S,3S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタン酸(1−3)(29.1g、63.6mmol)をアセトンと2,2−ジメトキシプロパンの混合物(1:1、480mL)に懸濁させた。この懸濁液を氷浴で冷却した後、BF.OEt(触媒、900μL)を滴下した。この反応物を明澄な橙色/褐色溶液が得られるまで融解氷浴中で撹拌した(約2.5時間、反応の完了をLC−MSにより確認した)。NaHCO飽和水溶液(200mL)、AcOEt(400mL)、次いで水(300mL)を加え、相を分離した。水相をAcOEt(2200mL)で抽出した。有機相を合わせ、0.1N HCl水溶液(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた淡黄色油状物をEtO(100mL)に溶かし、この溶液を氷浴中で冷却した後、ヘキサン(400mL)を加えた。ヘキサンを添加している間に懸濁液の形成が見られた。添加の終了時にフラスコの底に粘着性の固体が見られた。EtOを室温で加え、この混合物を摩砕して白色固体を得、これを18時間、摩砕した。得られた懸濁液を濾過し、(2S)−2−[(5S)−3−tert−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−5−イル]−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)酢酸(1−4)を白色粉末として得た(22.9g、収率73%、LC−MSによれば純度96%(2%のDBFおよび1.5%の出発材料が見られ、ジアステレオ異性体は見られなかった))。LC−MS(0.7mL/分;15分で100:0から70:30の水(0.1%TFA)/AcCN):Rt=19.66分,96%(254nm),[M+H−Boc−CH(CH=357。H NMR(DMSO−d,600MHz,343K):δ(ppm)1.43(s,12H),1.47(s,3H),3.36−3.41(m,1H),3.54−3.59(m,1H),4.22−4.25(m,2H),4.30−4.33(m,2H),4.38(br s,1H),7.30−7.34(m,2H),7.39−7.44(m,2H),7.58(br s,1H),7.69−7.72(m,2H),7.87(d,J=7.8,2H)。13CNMR(DMSO−d,150MHz,343K):δ(ppm)27.78,46.48,46.84,65.72,72.81,78.86,92.94,119.65,124.83,126.66,127.25,140.41,143.48,151.04,155.51,170.37。保護の位置選択性をHMBCおよびHSQC分析を用いて決定した。HMBCにおいて、CHα(4.25ppm)とα位のアミンを保護するFmocのCO(155.5ppm)の間に明瞭なシグナルが見られた。マーフィーの分析:Rt=96.19分(2S,3S),100%(340nm),[M+H]=695。
実施例2: 市販されていないアミノ酸構成ブロック:リシン−デヒドロアルギニンジペプチドの合成
リシン−デヒドロアルギニンジペプチド構成ブロックを、Schmidt, U. and Wild, J. Ang. Chem. Int. Ed. 1984, 23, 991(引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる)に記載され、Berwe, M. et al., Org. Process Res. Dev. 2011, 15, 1348; and Freeman, N. S. et al., J. Org. Chem. 2011, 76, 3078(引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる)において適用された手順に従って作製した。
スキーム2 リシン−デヒドロアルギニンジペプチド構成ブロックの合成
Figure 2017533890
工程1:
トルエン(840mL)中、カルバミン酸ベンジル(90.0g、0.59mol、1.0当量)およびジヒドロキシ酢酸一水和物1(60.3g、1.1mol、1.1当量)の溶液を2Lのフラスコに導入し、この溶液を40℃で1.5時間加熱した。溶媒の半分を減圧下で濃縮した。トルエン(540mL)を加え、溶媒の半分を減圧下で濃縮した。トルエン(540mL)を加え、この反応物を40℃で2時間撹拌した後、20℃に冷却した。白色固体を濾過し、トルエンですすぎ、真空下で乾燥させた。予想された化合物2(133.0g、定量的収量、純度95%(H NMR))を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm):5.05(s,2H),5.21(d,J=8.8Hz,1H),6.62−6.80(br s,1H),7.26−7.44(m,5H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),12.10−13.60(br s,1H)。
工程2:
工程i:
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシ酢酸2(133.0g、0.59mol、1.0当量)をメタノール(480mL)で希釈した。オルトギ酸トリメチル(TMOF、130.2mL、1.11mol、2.0当量)およびメタノール中塩酸(1.25M、24mL、0.03mol、0.05当量)を順次加えた。この混合物を56℃で40分間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、600mLのEtOを加えた。必要があれば、出発材料を濾去した。濾液を濃縮し、減圧下で乾燥させた。予想された中間体(149.6g)を白色固体として得た。純度をNMRにより評価し、>95%を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):3.26(s,3H),3.66(s,3H),5.08(s,2H),5.16(d,J=9,2Hz,1H),7.28−7.44(m,5H),8.49(d,J=8.8Hz,1H)。
工程ii:
滴下漏斗および冷却器を備えた2Lの3つ口丸底フラスコを3回の加熱+真空/アルゴンサイクルによって乾燥させた。従前の中間体(149.5g、0.59mol、1.0当量)をアルゴン下で導入した後、無水トルエン(720mL)を導入した。3滴の濃硫酸を加えた。三塩化リン(80mL、0.69mol、1.2当量)を滴下漏斗で導入した。この混合物を75℃で加熱し、PCl3をこの温度で1時間かけて加えた。添加の終了時に、この混合物を75℃で13時間撹拌した。室温に冷却した後、固体を濾去し、濾液を真空下で濃縮して過剰なPCl3を除去した。粗混合物をアルゴン下、720mLの無水トルエンで希釈した。次に、亜リン酸トリエチル(100mL、0.65mol、1.1当量)を加え、この混合物を75℃で2時間、次いで、90℃で30分間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、溶媒および過剰な亜リン酸トリエチルを真空下で除去した。粗混合物をEtOAcに溶かした。有機相を飽和NaCOで2回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗混合物をEtO中で沈澱させた(5℃で1時間)。この懸濁液を濾過し、固体を真空下で乾燥させ、3を白色固体として得た(165.1g、2工程で収率70%、純度90%(H NMR))。H NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)3.74−3.87(m,9H),4.93(dd,J=22.4および9.6Hz,1H),5.13−5.14(m,2H),5.60(d,J=8.4Hz,1H),7.28−7.43(m,5H)。31P NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)18.45。
工程3:
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−(ジエトキシホスホリル)酢酸メチル3(20.1g、55.7mmol、1.0当量)を600mLのEtOHに溶かした。10%パラジウム/炭素(2.0g、触媒)を加え、反応混合物をH雰囲気下で8〜14時間撹拌した。脱保護を31P NMRによりモニタリングした。完了した後、混合物をセライトで濾過した。濾液を真空下で濃縮した。粗物質をDCMに溶かし、減圧下で濃縮した。EtOHの痕跡を除去するために操作を3回繰り返した。遊離アミンをそのまま次の工程で使用した。
粗生成物を60mLのDCMに溶かした。Fmoc−Lys(Boc)−OH(26.0g、55.7mmol、1.0当量)、次いで、PyBOP(29.0g、55.7mmol、1.0当量)を溶かした。この反応混合物を0℃に冷却した後、ジイソプロピルエチルアミン(28.0mL、160.7mmol、3.0当量)を滴下した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了した後、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機相を5%KHSO水溶液で2回、飽和NaHCO水溶液で2回、およびブラインで1回洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカ(40〜63μm、孔径60Å、1.4kg、100%EtOAc)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。EtOAcの痕跡を除去するために、粗混合物をCHClに溶かし、減圧下で濃縮し、4を白色泡沫として得た(33.4g、収率83%、純度95%(H NMR))。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm)1.15−1.62(m,21H),2.87−2.90(m,2H),3.70(d,J=4.8Hz,3H),4.03−4.25(m,8H),4.90−5.15(m,1H),6.75(br s,1H),7.32(t,J=7.2Hz,2H),7.42(t,J=7.6Hz,2H),7.50−7.58(m,1H),7.72(d,J=7.2Hz,2H),7.89(d,J=7.6Hz,2H),8.77−8.85(m,1H)。13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ(ppm)16.08,22.76,28.24,29.18,31.54,31.73,46.60,49.43,50.88,52.67,52.71,54.16,63.06,63.11,63.28,63.35,65.63,77.32,120.07,125.26,127.03,127.60,140.66,143.74,143.83,155.52,155.89,167.11,172.71。31P NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)18.25。
工程4:
1.3−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−2−チオシュードウレア(50.0g、172.1mmol、1.0当量)を400mLのDMFに溶かした。アミノプロパン−3−オール(52.5mL、688.0mmol、4.0当量)、次いで、をジメチルアミノピリジン(2.1g、17.2mmol、0.1当量)を滴下した。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物を4LのEtOに溶かした。有機相を800mLの0.1M AcOH水溶液、800mLの飽和NaHCO水溶液、800mLのHOおよび800mLのブラインで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。5を白色固体として得た(51.1g、定量的収量、純度95%(H NMR))。H NMR(250MHz,CDCl):δ(ppm)1.47(s,9H),1.50(s,9H),1.64−1.76(m,2H),3.52−3.63(m,4H),8.42−8.61(br s,1H),11.44(s,1H)。
工程5および5’:
Horner−Wadsworth−Emmons(1.0当量の4)のために1.2当量のアルデヒドを調製した。
工程5:
2Lのフラスコで、5(20.5g、64.6mmol、1.2当量)をDCMに溶かした(アミレン、410mL上で安定化)。ピリジン(30.9mL、465.1mmol、7.2当量)、次いで、デス・マーチン・ペルヨージナン(29.7g、70mmol、1.3当量)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。飽和NaCO水溶液(600ml)および300mLのEtOを得た。この混合物を室温で10分間撹拌した。得られた懸濁液をセライトで濾過した。1.1LのEtOを加え、有機相を水(3×1L)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。アルデヒド6を黄色油状物として得(22.1g、定量的)、精製せずにそのまま次の工程で使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)1.48(s, 9H),1.50(s, 9H),2.79(t,J=6.0Hz,2H),3.74(q,J=6.4Hz,2H),8.56−8.64(m,1H),9.83(s,1H),11.44(s,1H)。
工程5’:
アルゴン下、500mLのフラスコで、4(36.1g、53.4mmol、1.0当量)を300mLの無水CHCNで溶かした。乾燥塩化リチウム(2.73g、64.1mmol、1.2当量)を加え、この反応混合物を室温で30分間撹拌した。アルデヒド6(22.1g)を40mLの無水CHCNに溶かした。この溶液を反応混合物に溶かした後、ジイソプロピルエチル−アミン(10.83ml、64.1mmol、1.2当量)を滴下した。反応混合物を室温で3〜4日間撹拌した。反応物を31P NMRによってモニタリングした。完了した後、1LのEtOAcを加え、有機相を100mLのHOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。HPLC分析後、Z/E比は86/14と決定された。粗生成物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(40〜63μm、孔径60Å、1.5kg、3/2 石油エーテル/EtOAc 約2L、次いで、1/1 石油エーテル/EtOAc 約3L、次いで、2/3 石油エーテル/EtOAc)により精製した。アルケンEを含有する第1の画分、ZアルケンとEアルケンの混合物を含有する第2の画分、およびアルケンZを含有する第3の画分の3画分を良好な純度(HPLCによれば>95%)で得た。第2の画分をカラムクロマトグラフィーによって精製した。種々の画分を合わせた後、(Z)−7を白色泡沫として得た(30.0g、収率71%、純度90%(H NMR))。(Z)−7:H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm)1.23−1.46(m,31H),1.53−1.68(m,2H),2.31−2.36(m,2H),2.90(br s,2H),3.37(br s,2H),3.64(s,3H),4.08−4.26(m,4H),6.41−6.43(m,1H),6.77−6.79(m,1H),7.31−7.34(m,2H),7.39−7.42(m,2H),7.52−7.54(m,1H),7.70−7.73(m,2H),7.87−7.90(m,2H),8.37−8.41(m,1H),9.32(br s,1H),11.47(br s,1H).13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ(ppm)22.74,27.34,27.55,27.95,28.25,29.23,31.51,46.63,51.87,54.42,65.61,77.30,78.12,82.80,120.06,125.28,127.01,127.59,128.04,132.93,140.67,143.73,143.84,151.85,155.27,155.51,155.93,163.04,164.39,171.31。NOESY試験(2D NMR)は、ビニルCHに隣接するCHと二重結合のZ立体化学をもたらすアミド結合のNHの間の明らかな相互作用を示した。それを確認するために、他の異性体に対してもNOESY試験を行い、ビニルCHと二重結合のE立体化学をもたらすアミド結合のNHの間の相互作用を示した。
工程6:
iPrOH/HO(7/3)の混合物中、0.8M CaCl溶液1Lを作製した。(Z)−7(30.0g、35.8mmol、1.0当量)を580mLの0.8M CaCl溶液に溶かした。この混合物を室温で20分間撹拌した後、0℃に冷却し、NaOH水溶液(1M、71.6mL、71.6mmol、2.0当量)を滴下した。この混合物を室温で16時間撹拌した後、EtOAcおよび飽和NHCl水溶液を加えた。水相をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ(40〜63μm、孔径60Å、1kg、粗物質をシリカに吸着、100%DCM、次いで、MeOH/DCM 2/98、4/96、6/94、8/92 10/90)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。(Z)−8を白色泡沫として得た(17.0g、収率55%、純度>95%(LC−MS))。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm)1.23−1.46(m,31H),1.55−1.71(m,2H),2.22−2.26(m,2H),2.90(br s,2H),3.37(br s,2H),4.08−4.29(m,4H),6.26−6.34(m,1H),6.75−6.78(m,1H),7.29−7.33(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.57−7.60(m,1H),7.70−7.74(m,2H),7.84−7.89(m,2H),8.32−8.34(m,1H),8.94(br s,1H),11.49(br s,1H)。13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ(ppm)22.91,27.54,27.95,28.23,29.20,31.60,46.64,54.92,65.66,77.26,78.09,82.77,120.03,121.34,125.28,127.01,127.24,127.56,128.87,140.66,143.72,143.84,151.94,155.22,155.50,155.99,163.04,170.19。LC−MS(0.7mL/分;25分で60:40から10:90の水(0.1%TFA)/AcCN):Rt=17.30分,90%(254nm),[M+H]=823。同じ反応を(E)−7から出発して行い、対応する(E)−8を得た:H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm)1.23−1.46(m,31H),1.55−1.71(m,2H),2.60−2.68(m,2H),2.90(br s,2H),3.37(br s,2H),3.96−4.02(br s,1H),4.08−4.29(m,3H),6.12−6.18(m,1H),6.75−6.78(m,1H),7.29−7.33(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.60−7.68(m,1H),7.70−7.74(m,2H),7.84−7.89(m,2H),8.32−8.34(m,1H),9.20(br s,1H),11.49(br s,1H)。LC−MS(0.7mL/分;25分中60:40から10:90の水(0.1%TFA)/AcCN):Rt=20.97分,96%(254nm),[M+H]=823。
実施例3: 市販されていないアミノ酸構成ブロック:アラニン−デヒドロアルギニンジペプチドの合成
アラニン−デヒドロアルギニンジペプチド構成ブロックをSchmidt, U. and Wild, J. Ang. Chem. Int. Ed. 1984, 23, 991(引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる)に記載され、Berwe, M. et al., Org. Process Res. Dev. 2011, 15, 1348;およびFreeman, N. S. et al., J. Org. Chem. 2011, 76, 3078(それぞれ引用することによりその全内容が本明細書の一部とされる)適用された手順に従って作製した。化合物を工程3でFmoc−Lys(Boc)−OHの代わりにFmoc−Ala−OHを用い、実施例2で記載した手順に従って得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm)1.23−1.46(m,21H),2.90(br s,2H),3.37(br s,2H),4.08−4.29(m,4H),6.26−6.34(m,1H),6.75−6.78(m,1H),7.29−7.33(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.70−7.74(m,2H),7.84−7.89(m,2H),8.32−8.34(m,1H),8.94(br s,1H),11.49(br s,1H)。
実施例4: C末端位にCONH 、CONH(CH NH 、CONH(CH NH 、CONH(CH NH およびCONH(CH NH を有するペプチドの合成
下記を用い、このタイプのペプチドを合成するために同じプロトコールを用いた。
・C末端位のCONHのためのリンクアミド樹脂。最初の膨潤の後に、樹脂を脱保護し(DMF/ピペリジン(80:20、4.0mL)の溶液を樹脂に添加)、この混合物を20分間振盪し、次いで、真空下で濾過して溶媒を除去した。この工程を1回繰り返した。DMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪した後に濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、真空下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にMeOH(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、真空下で濾過した。反応容器にDCM(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した)。
・C末端位のCONH(CHNHのための1,5−ジアミノペンタントリチル樹脂。
・C末端位のCONH(CHNHのための1,4−ジアミノブタントリチル樹脂。
・C末端位のCONH(CHNHのための1,3−ジアミノプロパントリチル樹脂。
・C末端位のCONH(CHNHのための1,2−ジアミノエタントリチル樹脂。
工程1:
樹脂の膨潤。樹脂(1.0当量、0.08mmol)を反応容器に入れた。総ての樹脂が浸漬するようにDCM(3.0mL)を加え、この混合物を30分間振盪した。DCMを減圧下での濾過によって除去した。
工程2:
HBTUとの標準的カップリング。DMF(2.5mL)を膨潤した樹脂に加え、混合物を20秒間振盪し、溶媒を減圧下で除去した。DIPEA(4.0当量、0.32mmol、55μL)を含むDMF(1.3mL)中、最初のアミノ酸またはジペプチド(3.0当量、0.24mmol)の溶液を加え、20秒振盪した。HBTU(2.9当量、0.23mmol、88mg)を加え、反応容器を蓋で密閉し、この系を60分間振盪した。混合物を減圧下で濾過し、ジペプチドが反応した場合(カップリング1回)を除き、カップリングを2回繰り返した。この混合物を減圧下で濾過した後、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にMeOH(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にDCM(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を5回繰り返した。
工程3:
Fmocの除去。カップリング(工程2)の終了時に得られた樹脂に、DMF(2.5mL)を加えた。この混合物を20秒振盪した後、溶媒を減圧下での濾過により除去した。DMF/ピペリジンの溶液(80:20、4.0mL)を樹脂に加え、この混合物を20分振盪した後、減圧下で濾過した。この工程を1回繰り返した。DMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪した後に濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にMeOH(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にDCM(2.5mL)を満たし、20秒浸透し、減圧下で濾過した。この洗浄を5回繰り返した。工程2〜工程3のサイクルを、配列の各アミノ酸またはジペプチドに関して繰り返した。最後のアミノ酸の場合(カップリング3回)および保護されたアミノトレオニンの場合(カップリング1回、時間が120分に延長)以外は2回のカップリングを行い、ヒドロアルギニンを含有するジペプチド(カップリング1回の後、キャッピング)を導入した。
キャッピング手順は以下の通りであった:
樹脂をDCM(2.5mL)中で膨潤させ、20秒振盪した。溶媒を濾過により除去した。この反応容器にDMF中AcO/DIPEAの0.5M溶液0.8mLを加え、この容器を3分間振盪した。溶液を濾過により除去した後、1.3mLの同じ溶液を加え、試験管を7分間振盪した。溶液を濾過により除去し、樹脂をDCM(2.5mL)で3回洗浄した。キャッピングはカイザーテストを用いてモニタリングした。青色が現れたら、キャッピング工程を1回繰り返した。
工程4:
樹脂からのペプチドの切断および側鎖の脱保護。最後のFmoc除去の後、樹脂をDCM(52.5mL)で注意深くすすいだ。5mLの切断カクテルを新たに調製し(TFA/H2O/TIS、85/7.5/7.5:4.25mL/0.4mL/0.4mL)、2mLを樹脂に加えた。混合物を3時間振盪した。この反応容器を、30mLの冷(0℃)撹拌TBMEの入った遠沈管の上に載せた。反応容器上の溶液を冷TBME中へ滴下した。2mLの切断カクテルを樹脂に再び加え、混合物を20分間振盪し、この溶液を従前の冷溶液に滴下した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。得られた沈澱を遠心分離(2,200g、5分)により単離し、冷(0℃)TBME(10mL)で洗浄した後、再び遠心分離した(2,200g、5分)。得られた粗生成物を室温で風乾し(3時間)、褐色油状物を得た。粗生成物を水(4mL)に溶かし、溶液を凍結させ、凍結乾燥させた。
工程5:
精製。粗生成物をmilliQ水(約100mg/mL)に溶かし、2)に記載のHPLC精製法を適用して精製した。純粋な生成物を含有する試験管を合わせ、その溶液を−80℃で凍結させ、凍結乾燥させ、最終生成物を得た。この最終生成物を、上記の最終純度の確認のためにHPLC−MS分析法を適用して、HPLC−MSにより分析した。
実施例5: C末端位にリシンとCO Hを有するペプチドの合成
クロロ−トリチル樹脂(0.08mmol)を反応容器に入れた。総ての樹脂が浸漬するようにDCM(3.0mL)を加え、この混合物を30分間振盪した。DCMを減圧下での濾過により除去した。Fmoc−Lys−OAll.HCl(3.0当量)を、最小量のDCM(1mL)を用いて溶解させ、完全な溶解を果たした。DIPEA(5.0当量)を加え、溶液を十分に混合した。この溶液をすぐに樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を60分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、この手順を1回繰り返した。樹脂をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、濾過した。この洗浄を2回繰り返した。DCM/MeOH/DIPEA(80/15/5)(1mL)の混合物を樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を10分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、このプロセスを1回繰り返した。混合物を減圧下で濾過し、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し)、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。DMF/ピペリジン(80:20、4.0mL)の溶液を樹脂に加え、この混合物を20分間振盪し、次いで、減圧下で濾過して溶媒を除去した。この工程を1回繰り返した。DMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪した後、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にイソプロパノール(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。反応容器にヘキサン(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過し、減圧下で24時間乾燥させた。
実施例4に記載の工程2〜工程3のサイクルを、配列の各アミノ酸またはジペプチドに関して繰り返した。
最後のアミノ酸のカップリングの後、以下のプロトコールを用いてC末端位を脱保護した:
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量)をDCM(1.3mL)に溶かした。この溶液にフェニルシラン(10.0当量)を加え、この溶液を反応容器に導入した。この混合物を45分間振盪した後、減圧下で濾過した。N,N−ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DMF中0.02M、4mL)の溶液を樹脂に加え、この混合物を15分間振盪した後、減圧下で濾過して溶媒を除去した。この工程を2回繰り返した。この樹脂にDMF(2.5mL)を加え、混合物を20秒振盪した後、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。
N末端位を実施例4に記載の工程3に従って脱保護した。樹脂からのペプチドの切断および側鎖の脱保護は、実施例4に記載の工程4に従って行った。最終精製は、実施例4に記載の工程5に従って行った。
実施例6 C末端位にデヒドロアルギニンとCO Hを有するペプチドの合成
クロロ−トリチル樹脂(0.08mmol)を反応容器に入れた。総ての樹脂が浸漬するようにDCM(3.0mL)を加え、この混合物を30分間振盪した。DCMを減圧下での濾過により除去した。ジペプチドFmoc−Lys(Boc)−α,β−デヒドロArg(Boc)−OH(3.0当量)を、最小量のDCM(1mL)を用いて溶解させ、完全な溶解を果たした。DIPEA(4.0当量)を加え、溶液を十分に混合した。この溶液をすぐに樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を60分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、この手順を1回繰り返した。樹脂をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、濾過した。この洗浄を2回繰り返した。DCM/MeOH/DIPEA(80/15/5)の混合物(0.08mmolの樹脂に対して1mL)を樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を10分間振盪した。混合物を減圧下で濾過し、この手順を1回繰り返した。この混合物を減圧下で濾過した後、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。DMF/ピペリジンの溶液(80:20、4.0mL)を樹脂に加え、この混合物を20分間振盪した後、減圧下で濾過して溶媒を除去した。この工程を1回繰り返した。DMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪した後、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にイソプロパノール(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。反応容器にヘキサン(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過し、減圧下で乾燥させた。
実施例4に記載の工程2〜工程3のサイクルを、配列の各アミノ酸またはジペプチドに関して繰り返した。N末端位を、実施例4に記載の工程3に従って脱保護した。樹脂からのペプチドの切断および側鎖の脱保護は、実施例4に記載の工程4に従って行った。最終精製は、実施例4に記載の工程5に従って行った。
実施例7 C末端位にエステル官能基を有するペプチドの合成
クロロ−トリチル樹脂(0.08mmol)を反応容器に入れた。総ての樹脂が浸漬するようにDCM(3.0mL)を加え、この混合物を30分間振盪した。DCMを減圧下での濾過により除去した。対応するFmoc保護アミノ酸のアリルエステル(側鎖は非保護)(3.0当量)を、最小量のDCM(1mL)を用いて溶解させたところ、完全な溶解が見られた。DIPEA(5.0当量)を加え、溶液を十分に混合した。この溶液をすぎに樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を60分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、この手順を1回繰り返した。この樹脂をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、濾過した。この洗浄を2回繰り返した。DCM/MeOH/DIPEA(80/15/5)の混合物(1mL)を樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を10分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、全プロセスを1回繰り返した。この混合物を減圧下で濾過した後、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。この樹脂に、DMF(2.5mL)を加えた。この混合物を20秒間振盪した後、溶媒を減圧下での濾過により除去した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量)をDCM(1.3mL)に溶かした。この溶液にフェニルシラン(10.0当量)を加え、この溶液をシリンジに導入した。この混合物を45分振盪した後、減圧下で濾過した。N,N−ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの溶液(DMF中0.02M、4mL)を樹脂に加え、この混合物を15分間振盪した後、減圧下で濾過して溶媒を除去した。この工程を2回繰り返した。DMF(2.5mL)を樹脂に加え、この混合物を20秒振盪した後、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。
光延法:
樹脂を少量の無水THFで3回すすぎ、痕跡量の水を除去した。トリフェニルホスフィン(5.0当量)を小バイアルに移し、少量の無水THF(約1.3mL)に溶かした。無水アルコールROH(10.0当量)を加え、得られた溶液を、樹脂を含有する反応容器に移した。DIAD(5.0当量)を滴下した。DIAD添加が完了した後、反応容器に蓋をし、15分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過した後、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL) で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を3回繰り返し、光延法を1回繰り返した。
DMF/ピペリジンの溶液(80:20、0.08mmolの樹脂に対して4.0mL)を樹脂に加え、この混合物を20分間振盪した後、減圧下で濾過し、溶媒を除去した。この工程を1回繰り返した。DMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪した後、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。反応容器にイソプロパノール(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を2回繰り返した。反応容器にヘキサン(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過し、減圧下で24時間乾燥させた。
実施例4に記載の工程2〜工程3のサイクルを、配列の各アミノ酸またはジペプチドに関して繰り返した。N末端位を、実施例4に記載の工程3に従って脱保護した。樹脂からのペプチドの切断および側鎖の脱保護は、実施例4に記載の工程4に従って行った。最終精製は、実施例4に記載の工程5に従って行った。
実施例8 N−Meアミノ酸またはα,β−デヒドロアミノ酪酸を含有するペプチドの合成
配列にN−Meアミノ酸またはα,β−デヒドロアミノ酪酸を導入するために、これらのアミノ酸のカップリングに、および次のアミノ酸のカップリングに特定の手順を用いた残りの合成には、従前に記載した手順を用いた。
膨潤した樹脂にDMF(2.5mL)を加え、この混合物を20秒振盪し、溶媒を減圧下で除去した。Fmoc保護N−Meアミノ酸またはα,β−デヒドロアミノ酪酸(3.0当量)およびHATU(2.9当量)を最小量のDMF(1.3mL)に溶かした。DIPEA(6.0当量)を加え、この溶液を十分に混合した。この溶液をすぐにN脱保護ペプチジル樹脂に加えた。反応容器を蓋で密閉し、この系を60分間振盪した。この混合物を減圧下で濾過し、カップリングを1回繰り返した。この混合物を減圧下で濾過した後、DMF(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、濾過した。この試験管の蓋と縁をDMF(2.5mL)で洗浄し、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を1回繰り返した。反応容器にMeOH(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。反応容器にDCM(2.5mL)を満たし、20秒振盪し、減圧下で濾過した。この洗浄を4回繰り返した。
実施例9 実施例1〜8を介して合成された化合物および分析データ(表1)
Figure 2017533890
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実施例10 抗菌活性
最小阻害濃度(MIC)決定手順はCLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute, Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically- Ninth Edition: Approved Standard M07-A9, 2012)によって推奨されているとおりに行った。使用した方法は微量液体希釈と呼ばれた。
以下の参照株を抗微生物活性の評価に使用した:
緑膿菌ATCC 27853、大腸菌ATCC 25922、黄色ブドウ球菌ATCC 13709、肺炎桿菌ATCC 43816およびアシネトバクター・バウマニATCC 19606。
以下の多剤耐性大腸菌および肺炎桿菌株を抗微生物活性の評価に使用した:
Ec#1(NCTC13476)、Ec#2(MIN)、Ec#3(EGB957)、Ec#4(GUE)、Ec#5(DSM22315)、Kp#1(NCTC13439)、Kp#2(DUB)、Kp#3(A33504)、Kp#4(ATCC BAA1904)、Kp#5(6560)。これらの株の耐性の特性を表2に示す。
Figure 2017533890
微量液体希釈法:
・試験培地はCation-Adjusted Mueller-Hinton Broth(CAMHB)であった。
・18〜24時間のMueller−Hinton寒天プレートから選択した単離コロニーの、そのままの3mL CAMHB懸濁液で、600nm(A600)の吸光度が0.11〜0.15となるようにすることで、接種物を調製する。
・この懸濁液を生理食塩水で1:20希釈する。
・100μLの無菌水を96ウェルマイクロタイタープレートの総ての周辺ウェルに分注する。
・190μLのCAMHBを第2列のウェルに、100μLのCAMHBを第3〜11列の総てのウェルに分注する。
・10μlの1.28mg/mL抗生物質溶液を第2列のウェルにピペットで加える。
・これらの抗生物質を第2の列のウェルに、6〜8回吸ったり出したりすることにより混合する。
・第2列から100μLを抜き取り、これを第3列に加える。これにより第3列は第2列の2倍希釈液となる。
・この手順を第10列まで繰り返す。抗生物質は0.25〜64μg/mLの範囲の終濃度(連続2倍希釈液から調製)で試験した。
・第10列から100μLを廃棄する。
・10μLの細菌懸濁液を第2〜10列のウェルに分注する。第11列には細菌を加えない(無菌対照)。標準的なMICのための適当な接種量は5×10CFU/mLである。
・接種済みのマイクロプレートを読み取りまで35℃で16〜20時間インキュベートした。
MICを目に見える成長のない最低抗生物質濃度と定義した。活性結果を表3および表4に示す。
Figure 2017533890
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実施例11 カルシウムチャネル相互作用
N型カルシウムチャネルとの相互作用を、Wagner et al. (J. Neurosci. 8: 3354-3359)により記載されている手順を適用して、放射性標識競合結合アッセイを用いて評価した。N型カルシウムチャネルはラット大脳皮質から調製し、[125I]ω−コノトキシンGVIA(0.001nM)とともにインキュベートした。検討する分子を加え反応物を室温で30分インキュベートした。結合シフトをシンチレーション計数によりモニタリングした。
Figure 2017533890
Figure 2017533890
実施例12 マウス腹膜炎/敗血症モデルにおけるアナログ24.66の投与
この試験では、雌CD−1マウス(体重25g;Charles River)を使用した。マウス8個体の6群に0.9%無菌生理食塩水中108.1CFU/mlおよび5%(wt/vol)ムチンを含有する0.5ml肺炎桿菌ATCC BAA2470懸濁液の腹腔内(i.p.)注射により接種を行った。0日目の細菌投与の1時間後に、マウスを0.9%無菌生理食塩水中に処方した抗生物質溶液による静脈内(i.v.)経路によって処置した。
4群にそれぞれ6mg/kg、12.5mg/kg、25mg/kgおよび50mg/kgのアナログ24.66の単回ボーラス用量を投与した。1つの群には、20mg/kgのチゲサイクリンの単回ボーラス用量を投与した。1つの群は無処置とした。接種物を注射した後24時間マウスを観察した(表1)。アナログ24.66のED50を、GraphPad Prism 6.05を用いて評価し、20.4mg/kgと計算された。
Figure 2017533890
実施例13 マウス腹膜炎/敗血症モデルにおけるオジロラブジンAの投与
この試験では、雌CD−1マウス(体重20g;Charles River)を使用した。マウス6〜8個体の6群に0.9%無菌生理食塩水中107.7CFU/mlおよび5%(wt/vol)ムチンを含有する0.5ml肺炎桿菌ATCC BAA2470懸濁液の腹腔内(i.p.)注射により接種を行った。0日目の細菌投与の1時間後に、マウスを0.9%無菌生理食塩水中に処方した抗生物質溶液による静脈内(i.v.)経路によって処置した。
4群にそれぞれ5mg/kg、10mg/kg、15mg/kgおよび20mg/kgのオジロラブジンAの単回ボーラス用量を投与した。1つの群には、15mg/kgのチゲサイクリンの単回ボーラス用量を投与した。1つの群は無処置とした。接種物を注射した後24時間マウスを観察した(表2)。オジロラブジンAのED50を、GraphPad Prism 6.05を用いて評価し、13.9mg/kgと計算された(図1)。オジロラブジンAおよびアナログ24.66は、このマウス肺炎桿菌NDM−1腹膜炎/敗血症モデルにおいて同等の有効性を有していた。
Figure 2017533890
図1 マウス腹膜炎/敗血症モデルにおけるオジロラブジンAおよびアナログ24.66の投与 生存率%=f(用量mg/kg)、白三角 オジロラブジンA、黒三角 アナログ24.66
実施例14 マウスにおけるオジロラブジンAおよびアナログ24.66の忍容性
この試験では、雌CD−1マウス(体重20g;Charles River)を使用した。マウス5個体の7群に0.9%無菌生理食塩水中に処方した抗生物質溶液を静脈内(i.v.)経路により接種した。5群にそれぞれ5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、および30mg/kgのオジロラブジンAの単回ボーラス用量を投与した。6群にそれぞれ100mg/kg、200mg/kg、300mg/kg、400mg/kg、500mg/kg、および600mg/kgのアナログ24.66の単回ボーラス用量を投与した。抗生物質の注射後5日間マウスを観察した。オジロラブジンAおよびアナログ24.66のLD50を、GraphPad Prism 6.05を用いて評価し、それぞれ18.6mg/kgおよび494.3mg/kgと計算された(図2)。
図2 マウスにおけるオジロラブジンAおよびアナログ24.6の忍容性 生存率%=f(用量mg/kg)、白三角 オジロラブジンA、黒三角 アナログ24.66
以上の例示的実施形態で本発明を記載および例示してきたが、本開示は単に例として示され、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく本発明の実装形態の詳細における多くの変更を成すことができると理解される。開示された実施形態の特徴は本発明の範囲および趣旨内で多様に組み合わせ、かつ/または再構成してさらなる実施形態を成すことができ、それらの実施形態もまた本発明の範囲内にある。当業者ならば、慣例の実験だけを用いて、本開示に具体的に記載された特定の実施形態に対する多くの等価物を認識し、または確認することがでる。このような等価物は、以下の特許請求の範囲に包含されるものとする。

Claims (17)

  1. 式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩:
    −Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−Xaa−R(I)
    (式中、
    が、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    がRであり;
    が、OH、−N(R)(R’)、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシであり;
    、R’が、独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−N(R)(R’)、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
    、R’が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    、R11、R’11が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    が1〜4の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり、
    が、独立に、NH、N(Me)、Oであり、
    、R’が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    22が、独立に、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    が1〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、N(R33)、Oであり;
    が、独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR33、(C−C)−アルキル−SR33、(C−C)−アルキル−N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)N R33R’33、(C−C)−アルキル−C(O)OR33、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよく;
    33、R’33、R’’33が、独立に、H、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    333、R’333、R’’333、R’’’333が、独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、−O−CO−(C−C)−アルキルまたは−O−CO−(C−C)−ハロアルキルであり;
    が1〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、NH、N(Me)、Oであり;
    、R’が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、NH、N(Me)、Oであり;
    、R’が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    555、R’555、R’’555、R’’’555が、独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−アルコキシであり;
    が1〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、N(R66)、Oであり;
    が、独立に、H、ハロゲン、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR66、(C−C)−アルキル−SR66、(C−C)−アルキル−NR66R’66、(C−C)−アルキル−C(O)NR66R’66、(C−C)−アルキル−C(O)OR66、(C−C)−アルキル−ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキルは、−OHまたは−O−C(O)−(C−C)−アルキルまたは−O−C(O)−(C−C)−ハロアルキルで置換されていてもよく、前記ヘテロアリールは、−(C−C)−アルキル、または(C−C)−アルキル−アリールで置換されていてもよく、ここで、前記アリールは、−OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよく;
    66、R’66が、独立に、H、OH、ハロゲン、−C(NH)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−NH、NH(C−C)−アルキル、またはN[(C−C)−アルキル][(C−C)−アルキル]であり;
    が0〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、N(R77)、Oであり;
    が、H、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−アルキル−OR77、(C−C)−アルキル−SR77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、(C−C)−アルキル−S(O)−R77、−(C−C)−アルキル−NR77R’77、−(C−C)−アルキル−C(O)OR77、−(C−C)−アルキル−C(O)NR77R’77、−(C−C)−アルキル−ヘテロアリールまたは−(C−C)−アルキル−アリールであり、ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−CN、−CF、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシまたはハロゲンで一置換または多置換されていてもよく;
    77 R’77が、独立に、H、OH、ハロゲン、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−NH、−C(NH)−NH、−C(O)−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−ハロアルキル、−NH、NH(C−C)−アルキル、またはN[(C−C)−アルキル][(C−C)−アルキル]であり;
    が0〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、NH、N(Me)、Oであり;
    、R’が、独立に、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    88、R’88、R’’88、R’’’88が、独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルコキシ、またはハロゲンであり;
    が独立に1〜4の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、独立に、NH、N(Me)、Oであり;
    、R’が、独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ハロアルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;R99が、H、または−(C−C)−アルキルであり;
    99が、H、または−(C−C)−アルキルであり;
    が独立に1〜3の整数である。)。
  2. が、独立に、NH、N(Me)であり、XがN(R33)であり、Xが、独立に、NH、N(Me)であり、Xが、独立に、NH、N(Me)であり、XがN(R66)であり、XがN(R77)であり、Xが、独立に、NH、N(Me)であり、かつ、Xが、独立に、NH、N(Me)である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、i−(C−C)−アルキル、または−(C−C)−ハロアルキルであり、かつ、R’4がHであるか、またはRおよびR’の両方がHである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、OH、−N(R、−(C−C)−アミノシクロアルキル、または−(C−C)−アルコキシであり;
    が、独立に、H、OH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−(C−C)−アルキル−N(R)(R’)、−C(O)−(C−C)−ハロアルキルまたはフェニルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa2が
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    、R’が、独立に、H、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    88、R’88、R’’88が、独立に、HまたはOHであり;
    、R’が、独立に、H、−C(NH)NH、−C(O)NH、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  5. R333、R’333、R’’333が、OH、ハロゲンまたは−(C1−C3)−アルコキシである、請求項1〜5いずれか一項に記載の化合物。
  6. Xaa
    Figure 2017533890
    であり、かつ、
    が、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;かつ
    が、H、−(C−C)−アルキル、−C(O)−(C−C)−アルキル、または−C(O)−(C−C)−ハロアルキルである
    、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、H、メチル、−C(O)−(C−C)−アルキル、またはトリフルオロアセチルであり;
    がRであり;
    が、OH、NH、NHOH、−(C−C)−アルキル−NH(R)、−NH(C−C)−アルキル、−NH(C−C)−アルキル−OH、−NH−フェニル、N−ピペリジニル、または−(C−C)−アルコキシであり;
    が、Hまたはトリフルオロアセチルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、H、−(C−C)−アルキル、アセチル、またはトリフルオロアセチルであり;
    が1〜3の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、H、−(C−C)−アルキル、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり;
    22が、OH、フッ素、メチル、またはメトキシであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、H、フルオロ、NH、−(C−C)−アルキル、−(C−C)−アルケニル、−(C−C)−アルキニル、−(C−C)−ハロアルキル、−(C−C)−シクロアルキル、−(C−C)−ヒドロキシアルキル、−CHSH、−CHCHSCH、(C−C)−アルキル−NH(R33)、(C−C)−アルキル−C(O)NH、または(C−C)−アルキル−C(O)OHであり;
    33が、H、−(C−C)−アルキル、アセチル、トリフルオロアセチル、または−C(NH)NHであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、H、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    (ここで、Rは−C(O)NH、F、Cl、I、CH、CF、CN、OH、OMe、tBu、NH、COOHである)、
    Figure 2017533890
    であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、H、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり;
    が独立に2〜4の整数であり;
    Xaa
    Figure 2017533890
    であり;
    が、Hまたは−C(NH)NHであり;
    が2〜4の整数である
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 化合物が
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    Figure 2017533890
    からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の少なくとも1種類の化合物と、少なくとも1種類の他の抗生物質化合物とを含んでなる、化合物の組合せ。
  11. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物または化合物の組合せと、少なくとも1種類の許容可能な担体、好ましくは、薬学上許容可能な担体とを含んでなる、医薬または獣医用組成物。
  12. 薬剤としての使用のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物または化合物の組合せ。
  13. 抗生物質としての使用のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物または化合物の組合せ。
  14. 必要とする対象における細菌感染症の治療または予防においてそれを使用することを特徴とする、請求項14に記載のその使用のための化合物または化合物の組合せ。
  15. 前記対象が、鳥類、ブタ、ウシまたはヒトなどの哺乳動物である、請求項15に記載のその使用のための化合物または化合物の組合せ。
  16. 前記細菌感染症が多剤耐性菌により引き起こされる、請求項15または16に記載のその使用のための化合物または化合物の組合せ。
  17. 経口、非経口または局所投与される、請求項13〜16のいずれか一項に記載のその使用のための化合物または化合物の組合せ。
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