JP2017530261A - 原料運動量からのエネルギー回収のためのタービン制御システム - Google Patents

原料運動量からのエネルギー回収のためのタービン制御システム Download PDF

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Abstract

成形ロール(110)によって駆動される成形ワイヤによって排出される水はガイドプレート(150)でタービン(140)に導かれてもよく、タービンはモータ(210)を駆動して電気を発生する。モータは、モータの速さ、さらに言えば、タービンの速さを制御し得る電力制御システム(220)によって制御してもよい。電力制御システムは、シンク/電源からモータに電力を送り(タービンを駆動する)、かつ/またはモータからシンク/電源に電力を送ってもよい。様々な方法が、成形部からエネルギーを回収する装置を備えている製紙機械を操作する工程を備えている。

Description

本発明は、概して紙製品の作製中に用いられるエネルギーの回収に関する。
紙、ティッシュペーパー、ボール紙および他のセルロース系製品は、懸濁液(たとえば、セルロース水の懸濁液。以下、原料と呼ぶ)から多くの場合作製される。ヘッドボックスは、案内ロールの周囲で駆動されるワイヤ(たとえば、多孔質ワイヤメッシュまたは多孔質ワイヤクロス)を形成するループと、一般的に成形ロールの周囲で駆動されるファブリックのループ(たとえば、ファブリックまたは別の成形ワイヤ)との間に原料を吐出することができる。原料に(たとえば、ヘッドボックス、成形ワイヤ、ファブリックまたは上記ロールを介して)及ぼされる電力により、水は成形ワイヤを通過し、成形ワイヤとファブリックとの間でセルロースのウェブが形成される。
大きな速度を持つ大量の水が成形ワイヤを通過する際に原料から排出される。この原料からのエネルギーの回収により、製紙の効率は改善され得る。米国特許第6,398,913号には、紙機械成形部でのエネルギーの回収のための配置および方法が記載されており、この配置および方法では、原料に与えられる運動エネルギーは発電機を駆動するタービンによって回収される。エネルギー回収装置の信頼性および/または効率を改善することにより、保有に関する全コストを低減することができ、製紙中のエネルギー消費を削減することができる。
米国特許第6398913号明細書
製紙機械の成形部で原料に与えられる運動エネルギーは、エネルギーを回収する装置を用いて回収してもよい。エネルギー回収装置は、タービン(たとえば、バンキタービン、カプランタービン、フランシスタービンまたはペルトンタービン)を備えてもよい。タービンは、第1の時間にモータとして、第2の時間に発電機として動作させ得る電気モータに連結してもよい。水が成形ワイヤを通って排出される際、ガイドプレートを用いてタービンにガイドしてもよい。排出された水によりタービンを回転させて、モータを駆動して電力を発生させてもよい。
電力制御システム(PCS)は、電気シンク/電源とモータとの間の電力の流れを制御することによってモータ(さらに言えば、タービン)の速さを制御するように構成してもよい。PCSは、周波数コンバータ(たとえば、交流(A/C)モータを用いる場合)で電力の流れを制御してもよい。PCSは、電力コンバータ(たとえば、直流(D/C)モータを用いる場合)で電力の流れを制御してもよい。いくつかの実施形態は、A/C電力とD/C電力とを切り替えるインバータを含む。
電力を効率的に発生する特定の毎分回転数でタービンがモータを回転させるようにモータを(たとえば、モータで駆動される負荷を変更することによって)制御してもよい。タービンに当たる濾過した原料の速度に対するタービンの接線速度の比率が所望の比率になるようにタービンの接線速度を制御することで、濾過した原料からタービンへの運動量の機械的移動を最大にし得る。ヘッドボックスから流出する原料の「吐出」の速さに対する所望の比率で回転するようにタービンを制御してもよい。所望の比率はヘッドボックス圧力および出口寸法の関数であり得る。いくつかの場合では、成形ロールの速さに対する所望の比率で回転するように(たとえば、成形ロールの接線速度に対するタービンの特定の接線速度を実現するように)タービンを制御してもよい。吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)になるようにタービンの接線速度を制御するように電力制御システムを構成してもよい。
タービンブレードが流入吐出物に対する機械的に効果的な速さで動くときにモータが電気的に効率的な毎分回転数で回転するようにシステムを設計することで、(吐出された原料からシンク/電源の電流への)電力変換の全効率を最大にし得る。
いくつかの実施形態では、モータパラメータ(指定速さ、極の数)と、ジオメトリに関する要因(成形ロール径、タービン径、タービンとモータとの間の歯車装置)と、プロセス要因(成形ロール接線速度、タービン接線速度、原料吐出速度、原料体積流量など)との適切な組み合せを協調して設計して、効率および信頼性を最大にし得る。この組み合せにより、モータは電気的に効率的な毎分回転数で回転し得る一方で、タービンは当たる水からタービンへの運動量の移動を最大にする接線速度で回転し得る。好ましくは、様々なパラメータ(たとえば、タービンとモータとの間の歯車装置、タービン径など、または、さらには歯車装置の必要性を排除する設計)は、タービンに流入する白水の速度の50%(たとえば、+/−5%、たとえば40%〜50%)に近い接線速度でタービンが回転するときに、モータを(モータとして動作させるように)設計する際の目標となる毎分回転数で、モータが回転するように選択される。電力制御システムにより、動作中、様々な速さがそれらの最適な値に確実に維持され得る。
発電機としてモータを用いること、効率が高い所望の毎分回転数で回転するようにモータを制御すること、および、モータも電気的に効率的な毎分回転数で動作しているときにタービンが機械的に効率的な毎分回転数で回転するようにシステムを設計することにより、全電力変換効率を最大にし得る。(発電機として動作させている間に)モータの毎分回転数を制御することで、(本来発電機であるように設計された装置ではなく)電気モータであるように設計された装置の使用を可能にし得る。このようなシステムは高効率をもたらすことができ、従来のシステムよりも低い総コストで実施することができる。
利用者の採用率は、発電機ではなくモータを用いて改善することができる。電気モータは所望モータ毎分回転数、特に、電気モータの発電の効率が最大に近い毎分回転数、好ましくは最大である毎分回転数を持ち得る。タービンおよびモータは、タービンの接線速度が吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)であるときに、電気モータが所望モータ毎分回転数の30%以内(20%、特に10%を含む、5%を含む)の毎分回転数で回転するように(たとえば、タービン径、吐出速度、成形ロール速度、タービンとモータとの間のカップリングなどとともに)構成してもよい。所望モータ毎分回転数は、モータの標準化された動作速さであってもよい。電力制御システムは、実際のモータ毎分回転数と所望モータ毎分回転数(たとえば、標準化された動作速さ)とのずれが所望モータ毎分回転数の20%(10%を含む、5%を含む)以下であるように、モータの速さを制御するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、吐出速度は、約13〜40m/s、特に17〜37m/s、特に23〜36m/sである。方法は、タービンに当たる白水流の流入速度にしたがってタービンの接線速度を制御してエネルギー回収の効率を最大にする工程、特に、白水流の流入速度の約30%〜60%にあるようにタービンの接線速度を維持する工程を備えてもよい。流入速度は、約70%〜90%(75%〜85%を含む、約77%〜83%を含む)(ヘッドボックスによって吐出される水の吐出速度および/または成形ロールの接線速度)であってもよい。
一般的には、コンピュータ支援設計(CAD)およびモデリング(たとえば、FEM)ツールを、動作をシミュレーションするのに用いてもよく、これにより、(成形ワイヤからタービンへの)流入白水速度を予想することができる。白水速度は、典型的には、吐出速度の70%〜90%(75%〜85%を含む、78%〜82%を含む)であり得る。予想流入白水速度、(この白水速度にしたがう)予想タービン速さおよびエネルギー回収の結果効率に基づいて、装置を最適なエネルギー回収を行うように設計してもよい(たとえば、選択されるタービン径)。いくつかの場合では、(たとえば、モータ速さの制御を介して)タービン速度を(タービン測定による電力に応じて)微調節して、エネルギー回収を「微調整」してもよい(たとえば、環境発電の効率を最大にする)。一実施形態では、ヘッドボックスは、約25〜34m/s(約27〜32m/sを含む)である吐出速度で原料を吐出する。一実施形態では、ヘッドボックスは、約13〜40m/s(約17〜37m/sを含む、約23〜36m/sを含む)である吐出速度で原料を吐出する。吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)になるようにタービンの接線速度を制御するように電力制御システムを構成してもよい。電力制御システムは、約9〜15m/s(約10〜14m/sを含む、約11〜13m/sを含む)になるようにタービンの接線速度を制御するように構成してもよい。
いくつかの場合では、使用前に(たとえば、ヘッドボックスから原料を吐出する前に)タービンに「回転を加える」ようにモータを駆動してもよく、これにより、タービンへの損傷および/または疲労を低減し得る。(たとえば、振動センサからの)振動に応じてタービン速さを調節するようにモータを制御し、構成要素が振動しているか、共鳴しているか、特に特定の速さで損傷を受ける危険にさらされている場合にタービンを高速または低速にしてもよい。
特定の実施形態は、タービンを駆動する(たとえば、タービンを始動する)ように構成されているモータに連結されるタービンを備えている。電気シンク/電源に連結される電力制御システムは、タービンを駆動するモータへの電力の流れを制御する。いくつかの実施形態はセンサを含み、いくつかの実施形態はセンサを含まない。
様々な態様により、製紙機械の成形部からエネルギーを回収する装置が提供される。製紙機械は、案内ロールの周囲で駆動される成形ワイヤループと、成形ロールの周囲で駆動されるファブリックループと、成形ワイヤおよびファブリックループによって生成される、動いているサンドイッチ中に原料を吐出するように構成されているヘッドボックスとを備えてもよい。装置は、モータに(たとえば、アクスル、チェーン、ベルト、歯車、などを介して)連結されるタービンを備えてもよい。動作中、ガイドプレートにより、成形ワイヤを通じて排出される水をタービンに導き、モータに電気を発生させてもよい。
電力制御システム(PCS)は、シンク/電源およびモータに連結されており、電力制御システムは、シンク/電源とモータとの間の電力の流れを調整することによってタービンの速さを制御するように構成してもよい。モータは、第1の時間にシンク/電源からの電力を用いてタービンを駆動し、第2の時間にタービンによって発生させられた電力をシンク/電源に送るように構成してもよい。いくつかの場合では、制御は、タービンの速さおよび/または成形ロールの速さを感知するように構成されている1つ以上のセンサを用いる閉ループ制御を備えてもよい。タービンの速さは、流入吐出水の特定の速さに関連づけて制御してもよい。流入吐出水の特定の速さは、成形ロールの接線速度および/または吐出された原料の吐出速度に関連づけてもよい。いくつかの実施形態では、PCSは1つ以上の周波数コンバータを備えており、この周波数コンバータは、シンク/電源とモータとの間に流れる電力の周波数を変換することによってモータ速さを制御してもよい。PCSは、シンク/電源とモータとの間の電力の流れを制御する電力コンバータを備えてもよい。
製紙機械は、成形部と、ここで記載されているようなエネルギー回収装置とを備えてもよい。方法はタービン速さの閉ループ制御を備えてもよく、この制御では、センサ情報(たとえば、タービン速さ、モータ速さ、周波数、ロール速さ、吐出速度などを感知する)が、タービン速さを継続的にモニタするのに用いられる。測定タービン速さを所望タービン速さと比較してもよく、測定速さと所望の速さとのずれにより、(たとえば、モータとシンク/電源との間に流れる電力の大きさを変更する(モータを制御する周波数コンバータを用いて周波数を変更することを含む)ことによって)タービン速さを調節してもよい。
本記載は優先権の利益を主張し、スウェーデン国特許出願第1450882−4号(2014年7月9日出願、名称「原料運動量からのエネルギー回収のためのタービン制御システム」)は参照により本記載に含まれる。
いくつかの実施形態に係るエネルギー回収装置の実現例を示す。
いくつかの実施形態に係るエネルギー回収装置の様々な詳細の概略図である。
いくつかの実施形態に係る、A/Cモータと、A/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200を示す。
いくつかの実施形態に係る、D/Cモータと、A/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200’を示す。
いくつかの実施形態に係る、A/Cモータと、D/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200’’を示す。
いくつかの実施形態に係る、周波数コンバータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。
いくつかの実施形態に係る、2つの周波数コンバータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。
いくつかの実施形態に係る、D/Cモータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。
いくつかの実施形態に係る、タービンに回転を加える方法を示す。
いくつかの実施形態に係るタービンを制御する方法を示す。
いくつかの実施形態に係る、タービンを調節して振動を低減する方法を示す。
いくつかの実施形態に係るコントローラの概略図である。
ここに記載されているシステムおよび方法により、製紙中のエネルギーの回収、および/または運動エネルギーが流体に与えられる他のプロセスを可能にし得る。製紙中に原料に与えられる運動エネルギーは、電気モータに連結されるタービンにより回収し得る。水が成形ワイヤを通って排出された後、ガイドプレートは水をタービンにガイドし得る。その場合、水はタービンを回転させ、モータを回転させて電力を発生する。電力は電力制御システムを介してシンク/電源に流れる。
電力制御システムは、シンク/電源とモータとの間の電力の流れを制御し得る。このような制御はタービンの信頼性を改善し、かつ/またはエネルギー変換およびエネルギー伝達(濾過した原料からシンク/電源への伝達)の効率を増大させ得る。パワーエレクトロニクスに関するいくつかの実施形態により、従来技術と比較してコスト削減がもたらされ得る。いくつかの電力制御システムは、モータとシンク/電源との間の周波数の変換を介してモータの速さを制御するのに用いられ得る周波数コンバータを含む。
図1は、いくつかの実施形態に係るエネルギー回収装置の実現例を示す。図1は、エネルギー回収装置200/200’/200’’を有する製紙機械100の成形部を示す。この明細書上、製紙機械100は、液体中で分散する粒子(たとえば、セルロース)の懸濁液から液体(たとえば、水)を抽出することによって作製されるティッシュペーパー、ボール紙および/または他の製品を作製する機械でもある。
典型的な製紙機械100は、原料108を受けて吐出速度109で吐出するように構成されているヘッドボックス101を含み得る。成形ロール110は、成形ファブリック、成形フェルトまたは成形メッシュ(ここではファブリック132と記載する)をガイドし得る。いくつかの成形ロールは、200〜2500mm(500〜2000mmを含む、700〜1700mmを含む)の径を持つ。成形ロールは1000〜1900mmの径を持ってもよい。案内ロール120は成形ワイヤ130をガイドし得る。成形ワイヤ130およびファブリック132は、典型的にはループとして配置され、一体となって、成形ワイヤ130およびファブリック132のループを動かす連続「サンドイッチ」を形成する。ヘッドボックス101は連続「サンドイッチ」中に原料108を吐出する。サンドイッチが成形ロール110の周囲で動くと、懸濁液由来の流体(たとえば、水)は、はさまれた原料から排出され、成形ワイヤ130とファブリック132との間にウェブ(たとえば、セルロースウェブ)が残る。サンドイッチは案内ロール122で分離され得る。案内ロール122の後で、脱水された原料のウェブはさらに加工され得る。
製紙機械からエネルギーを回収する装置200/200’/200’’は、電気モータに連結されるタービン140を備え得る。タービンとモータとは、カップリング(たとえば、剛性シャフト、フレキシブル継手、ドライブシャフト、CVジョイント、ユニバーサルジョイント、カルダンシャフトなど)を介して連結し得る。タービンとモータとは、チェーン、ベルトなどを介して連結してもよい。タービンとモータとは、ギアボックスを介して連結してもよい。一実施形態では、モータとタービンとはそれらの間にギアボックスがない状態で構成されて連結される。エネルギー回収装置はA/Cモータ210および/またはD/Cモータ210’を用いて実施され得る。シンク/電源250はA/Cライン(またはバス)を備え得る(たとえば、図2a中のシンク/電源350)。シンク/電源250はDCライン(またはバス)を備え得る(たとえば、図2cの中のシンク/電源450)。いくつかの実施形態では、ラインは複数の構成要素または一群の構成要素を電気的に連結してもよい(たとえば、電力をいくつかのモータに提供する)。タービンとモータとは、カップリング142(たとえば、ベルト、チェーン、アクスルなど)を介して連結し得る。カップリングはギアボックスを備えてもよい。カップリングにより、モータとタービンとを同じ毎分回転数で回転させてもよく、かつ/または(たとえば、このような構成が効率を増大させる場合)モータおよびタービンがギアボックスを含まないようにしてもよい。電気シンク/電源250は電力の供給源または電力の吸収部(たとえば、負荷)であり得る。
電力制御システム(PCS)220は、シンク/電源とモータとに連結し得る。PCS220は、シンク/電源とモータとの間の電力の流れを調整することによってタービンの速さを制御するように構成し得る。PCS220は、(たとえば、始動中にタービンに回転を加えるために)シンク/電源からの電力を用いてモータを駆動するように構成し得る。PCS220は、(たとえば、成形ロールが動作しており、ヘッドボックスが原料を吐出しているときに)タービンが発生する電力を(モータを介して)シンク/電源に送るように構成し得る。
典型的には、PCS220は、タービンの速さを制御するのに用いられる速さデータを提供するように構成されている1つ以上のセンサ221に連結し得る。速さデータは、吐出速度109に関連し得る、流入白水の測定速さおよび/または推定速さを備え得る。センサ221は吐出速度109を感知し得る。センサ221は、タービン、モータ、ロールなどの速さ(好ましくは毎分回転数および接線速度の少なくとも1つ)を感知し得る。センサはエンコーダを備えてもよい。PCS220は、センサ221を(たとえば、周波数コンバータおよび/または電力コンバータの一部として)含み得る。モータは、センサ221(たとえば、速さセンサ、振動センサ、電流センサ、電圧センサ、熱電対など)を含み得る。
PCS220は、モータ210が所望の速さで動作する(したがってタービン140が所望の速さで動作する)ようにモータとシンク/電源との間の電力の流れを調整し得る。PCS220は、好ましくは、モータの閉ループ制御を用い、測定速さデータを所望の速さと比較してタービン140の速さを制御し、これらの値がその差に関する許容誤差よりも大きい分だけ異なるときに調節するように構成されているコントローラを含み、かつ/またはそのコントローラに連結される。
モータ210,210’は、「通常の」電磁モータ(たとえば、電気的に磁化される界磁コイルまたは界磁巻線を有する電磁モータ)を備え得る。
モータ210は永久磁石モータを備え得る。モータ210,210’は、交流(A/C)モータ210または直流(D/C)モータ210’を含み得る。ここに記載されているようなモータを使用して(発電機とは対照的に)、1つ以上の利点が提供され得る。モータは(理論的には)発電機として動作し得る(逆もまた同じ)が、実際には、発電機はモータとして十分には作動せず、またモータは一般的に発電機として十分には作動しない。しかしながら、いくつかの実施形態では、指定された動作速さを持つモータ(たとえば、1500rpmモータ)が、その特定の速さで(たとえば、タービン140によって)「駆動される」ときに効率的に電気を発生し得るという意外でありかつ有用な結果が得られている。PCS220により、モータが電力変換にとってモータの最も効果的な速さで確実に動作する。
動作中、PCS220は、モータからシンク/電源250への電力の流れを制御することによってモータ210,210’の速さを制御し得る。モータ速さ(そして、このようにタービン速さ)は、1つ以上のセンサを備えている閉ループ制御を用いて制御し得る。これにより、タービンは所望の毎分回転数(rpm)で動作する。好ましくは、制御された毎分回転数に関する許容誤差は、所望の毎分回転数の10%未満であり、好ましくは5%未満であり、好ましくは3%未満であり、好ましくは1%未満であり、好ましくは0.5%未満であり、好ましくは0.1%未満である。モータ210,210’が過剰に低速で回転している場合、シンク/電源250への電力の流れを減少させ得る。モータ210,210’が過剰に高速で回転している場合、シンク/電源250への電力の流れを増加させ得る。モータ210,210’をその指定速さ(モータとしてのその動作のために定められる場合の速さ)で(発電機として)回転させるように制御することによって、効率は高くなり得る。したがって、モータ210,210’は発電機の電気的効率をもたらす一方で、モータであることの利点(たとえば、速さ制御、コスト、信頼性など)を引き続き提供する。
モータの極の数を選択(動作毎分回転数を定める)して、(たとえば、タービン毎分回転数がモータ毎分回転数に可能な限り近くなるように)タービンとモータとの間の変速ギアボックスの必要性を最小にする(好ましくは排除する)ことは有効である場合がある。いくつかの場合では、標準的な「既製品の」モータが用いられ、この場合、モータは、3000rpm,1500rpm,1000rpm,750rpm,600rpm,500rpm,430rpmおよび375rpmのうちの1つである標準化された動作速さをもたらす複数の極を有する。動作速さは、予測タービン毎分回転数にしたがって選択してもよい。タービン径、タービンとモータとの間のカップリング(たとえば、歯車装置)、および指定されたモータ速さ(モータとして動作させるときのモータの標準動作速さ)は同時に設計してもよい。これにより、濾過した原料(たとえば、白水)の予測流入速度に対するタービンの接線速度の比率は所望の比率になる。いくつかの場合では、この流入速度は吐出速度109であるか、その近くにある(たとえば、約13〜40m/s、特に17〜37m/s、特に23〜36m/s)。この流入速度は成形ロール110の接線速度110’であるか、それに近いもの(たとえば、10%以内を含む、5%以内を含む、2%以内を含む)である。多くの機械では、成形ロール接線速度は吐出速度よりもわずかに大きい。いくつかの機械では、成形ロール接線速度はわずかに小さくてもよい。典型的には、成形ロール速度は吐出速度よりもわずかに大きい。原料と成形ワイヤとの間の物理的相互作用により(成形ワイヤによって濾過される際に)吐出された原料が減速され得る一方で、成形ロール速度が大きくなっていることで、白水も(成形ワイヤおよび吐出速度が同じである場合の白水の速さと比較して)加速され得る。たとえば、成形ロールの接線速度110’は吐出速度109よりも20〜200m/分(30〜160m/分を含む、50〜140m/分を含む)大きくてもよい。いくつかの場合では、吐出速度は、成形ロール接線速度の約90%〜100%(94%〜99%を含む)であってもよい。
一般的には、予測(流入白水)速度は、タービン、モータおよびこれらの間のカップリングのサイズを設定するのに用いられる。典型的な実施形態では、タービンおよびモータは、動作中、タービンの接線速度が流入する水の速度の20〜70%(30〜60%を含む、40〜50%を含む、42〜49%を含む、44〜48%または41%〜47%を含む)であるときに、モータ毎分回転数がその標準毎分回転数に適合するように、(予測される製紙機械動作状態のセットとともに)選択される。タービンに流入する水の予測速度は10〜50m/s(15〜40m/sを含む、20〜30m/sを含む)であってもよい。いくつかの機械では、流入白水の予測速度は23〜33m/sである。流入白水速度は吐出速度の約70%〜90%(75%〜85%を含む、78〜82%を含む)であってもよい。いくつかの実施形態では、タービンの接線速度は、約4〜24m/s(5m/s〜21m/sを含む、6m/s〜18m/sを含む)であるように制御される。いくつかの場合では、装置を設置時に特定の作動状態に「調整」してもよい(たとえば、紙製造率、品質などを下げない条件でエネルギー回収を最大にする速さになるように実際のタービン速さを制御するようにPCSを調節する)。
一実現例では、(たとえば、吐出速度に対する接線速度の比率が所望の比率である状態で)所望の毎分回転数でタービンが回転するときに、モータが効率的な毎分回転数(たとえば、標準化された毎分回転数)で回転するように様々な構成要素(たとえば、タービン、モータ)を設計する。吐出速度の典型的な範囲は、約12〜47m/s、特に13〜45m/s、特に14〜40m/sであってもよい。タービンの典型的な接線速度(周速さ)は、約6〜20m/s(約10〜17m/sを含む、約11〜16m/sを含む、約12〜14m/sを含む)である。たとえば、約30m/sの吐出速度を持つ機械では、タービンが約14m/sの接線速度を持つときにモータが1500rpmで回転するように、タービンとモータとをともに(たとえば、タービン径およびモータ毎分回転数に関して)設計してもよい。
成形状態(たとえば、ヘッドボックス速度、成形ロール接線速度)にしたがったエネルギー回収パラメータ(たとえば、タービン径、モータ動作速さ)の最適化は、「現実の世界」の製造制約の影響を受ける場合がある。たとえば、タービン径の製造許容誤差は、以前は(たとえば、600mmのタービンで)5mm以下であるが、後に2mmまで(またはさらに1mmにまで)改善される場合がある。少ないロットでは、あらかじめ定められた毎分回転数を持つ「既製品の」モータのみ利用できる場合がある。大量購入に関しては、エネルギー回収装置にしたがって定められる「標準」毎分回転数を持つ特注のモータを利用できる場合がある。毎分回転数が標準毎分回転数からずれる(したがって「次善」毎分回転数の装置に適する)と、永久磁石モータの効率は比較的わずかに損なわれる場合がある。モータ毎分回転数を精密に定めることができるシステムについては、異なる種類のモータ(モータの「理想」毎分回転数でより高い効率をもたらすが、「理想から外れた」毎分回転数で効率を悪化させる)が適する場合がある。いくつかの実施形態では、(たとえば、吐出速度と比較した場合の)流入白水速度に対するタービン接線速度の最適化は、モータ毎分回転数の最適化よりも優先してもよい。
実施例
以下の実施例は、選択された実施形態中のいくつかの代表的な実現例を示す(なお、「コンマ」は小数点を示す)。モータが容易に利用できること、製造許容誤差がシビアである(ただし、達成可能である)こと、および(吐出物および成形ロールに対する)流入白水の速さの減少が予想可能であることを利用して、実際のモータ毎分回転数をモータの標準化された動作速さの15%以内に維持することができる(いくつかの場合では、10%以内に維持することができ、または5%以内にさえ維持することができる)。この表には示されていないが、「理想的な」状態が厳密には満たされなかったにもかかわらず、相当程度のエネルギー回収が達成された。
Figure 2017530261
いくつかの実施形態には(成形ロールの速さを感知するように構成されている)成形ロールセンサ221’が含まれる。一実現例では、所望の接線速度140’で回転するようにタービン140を制御し得る。所望の接線速度140’は、成形ロール110の接線速度110’および/または吐出速度109に関連づけて選択される。PCSは、成形ロールの速さを測定するように構成されている成形ロールセンサからデータを受け、成形ロールの速さに対してタービンの速さを制御するようにさらに構成され得る。好ましくは、この場合、タービンの接線速度は、成形ロールの接線速度110’の20%〜70%(30%〜60%を含む、40%〜55%を含む、45%〜50%を含む、46%以上かつ49%以下を含む)である、かつ/または吐出された原料108の吐出速度109の20%〜70%を含む、30%〜60%を含む、40%〜55%を含む、45%〜50%を含む、46%以上かつ49%以下を含む)である。
いくつかの実施形態は、振動(たとえば、タービンの振動)を感知するように構成されている振動センサ222(好ましくは加速度計)を備えている。PCSは、振動センサから受けるデータに応じてタービンの速さを調節するようにさらに構成し得る。好ましくは、タービンの振動を用いて、PCSはタービンを(たとえば、モータからシンク/電源への電力の流れを減少させることによって)高速にする。周波数(たとえば、周波数コンバータを用いて)を増大させることで、電力の流れを減少させ得る。タービン速さを調節して振動を緩和することで、装置が好ましい効率範囲からはずれる場合があるが、信頼性は向上し得る。
モータの指定毎分回転数は特定の成形部に適合するタービン径に応じて選択してもよい。異なる製紙機械は異なる動作状態(たとえば、原料の体積/秒、原料の濃度、原料中の繊維の種類、再生繊維の百分率(%)(たとえば、脱インクされた再生紙の百分率)、繊維組成(たとえば、カンバ材、モミ材、トウヒ材、松材、ユーカリ材)、繊維長、ファブリック/ワイヤ速度、各種ロールの角速度、ワイヤの種類、ファブリックの種類など)を持ってもよい。異なる機械は異なるジオメトリに関するパラメータを持ってもよい。たとえば(所定の幅の機械において)、ヘッドボックス出口の隙間寸法102は機械間で異なってもよい(たとえば、2〜30mmを含む、5〜25mmを含む、8〜20mmを含む、10〜15mmを含む、12〜13mmを含む)。案内ロールおよび成形ロールに対するヘッドボックス101の位置(たとえば、ヘッドボックス出口の隙間から、成形ワイヤおよびファブリックによって形成される「サンドイッチ」までの距離)106は異なってもよい。ヘッドボックス角度104は異なってもよい。ヘッドボックス101内の原料108の圧力、ヘッドボックス出口の隙間の断面領域、および原料の特性(たとえば、濃度、粘性、繊維の種類)は、ヘッドボックス101から流出する原料の吐出速度109を定めるのに用いられてもよい。成形ロール、案内ロールの径、およびこれらの2つのロールの相互の位置は異なってもよい。吐出速度109は90%〜110%(95%〜105%を含む、98%〜102%を含む、ワイヤ/ファブリックサンドイッチの速度(たとえば、成形ロールの接線速度)と実質的に同じ速度を含む)であってもよい。
これらの状態およびパラメータの変化は、成形ワイヤ130を通って排出される水流(またはしぶき)の速度、位置および/または形状を変化させる場合がある。これらの特性の差を調整するために、PCS220は、タービン140の速さを(モータ210を介して)制御して効率を最大にし、かつ/または損傷を最小にし得る。
図2a〜図2cは、いくつかの実施形態に係るエネルギー回収装置の個々の詳細に関する概略図である。モータ(A/C,D/C)とシンク/電源(A/C,D/C)との様々な組み合せを実施してもよい。図2aは、いくつかの実施形態に係る、A/Cモータと、A/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200を示す。図2bは、いくつかの実施形態に係る、D/Cモータと、A/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200’を示す。図2cは、いくつかの実施形態に係る、A/Cモータと、D/Cラインを備えているシンク/電源とを有するエネルギー回収装置200’’を示す。他の組み合せが可能であり、これらの図に関連する説明は一般的に適用できる。
図2aの中で、装置200は、コントローラ230および周波数コンバータ240(たとえば、A/Cモータ210とともに用いられるためのもの)を有する代表的なPCS220を備え得る。コントローラ230は、周波数コンバータ240を制御してモータ210とシンク/電源250との周波数変換を調節するように構成され得る。図2aに示されている実施例では、シンク/電源350はA/Cラインを備えている。モータ210とシンク/電源350との間の電流の流れを調整することによって(たとえば、これらの構成要素の間に流れる電力の変換周波数を変更することによって)モータ210の速さを制御するのに周波数コンバータ240を用い得る。
コントローラ230はセンサ(たとえば、センサ221,221’、振動センサ222など(図1)からデータを受け、これらのデータを用いてタービンの速さを制御し得る。PCS220はセンサ221を含み得る。いくつかの場合では、センサは周波数コンバータ240に組み込まれる。
図2bは、D/Cモータ210’と、A/Cラインを備えているシンク/電源350とを有するエネルギー回収装置200’を示す。PCS220は電力コンバータ240’を備え得る。電力コンバータはD/Cモータの速さを(たとえば、モータに出入りする電力の流れを制御することによって)制御するのに用いられ得る。図示例である図2bでは、電力コンバータ240’はD/Cモータ210’とシンク/電源350との間に流れる電力を変換し得る。電力コンバータ240’はセンサ(たとえば、センサ221)を含み得る。
図2cは、A/Cモータ210と、D/Cラインを備えているシンク/電源450とを有するエネルギー回収装置200’’を示す。PCS220は、A/Cモータ210の速さを制御し得る周波数コンバータ240を備え得る。
いくつかの実現例(たとえば、バルメット社(スウェーデン国、カールスタード)によって提供されるようなMULTIDRIVEシステム)では、複数のD/C負荷(たとえば、製紙機械と関連するモータ)を、バスによって給電してもよい(たとえば、D/Cバスを備えているシンク/電源450)。入力部410は(たとえば)A/C送電網電力をシンク/電源450用のD/C電力に変換するように構成されている周波数コンバータを備え得る。シンク/電源450は複数のD/C構成要素に給電するのに用いられるD/Cバスを備えてもよい。入力部410は回生4象限周波数コンバータを備えてもよい。いくつかの実現例は、サイリスタサプライユニット(Thyristor Supply Unit)(ABB(スイス国))IGBT、またはアクティブフロントエンド(Active Front End)(シーメンス(ドイツ国))を用いてもよい。
図3は、いくつかの実施形態に係る、周波数コンバータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。図3は、2つ以上の周波数コンバータ242および244を備えている周波数コンバータ240を介してシンク/電源350に連結されているA/Cモータ210を用いる実現例を示す。PCSは2つ以上の周波数コンバータ(たとえば、図3にあるようなもの)を備えてもよい。PCSは2つ以上の電力コンバータ(たとえば、図5にあるようなもの)を備えてもよい。
2つ以上の別体の周波数コンバータ(および/または電力コンバータ)を使用することでいくつかの実現例にて利点を提供し得る。いくつかの場合では、(たとえば、始動中)タービン「に回転を加える」のに必要な電力は、動作中にタービンで発生する電力よりも小さい。このような場合では、周波数変換を「入力」ステージと「出力」ステージとに「分割する」ことでコストを下げることができる。図3では、モータ210に送られる電力を制御するのに小型の(たとえば、低コストの)周波数コンバータ242を用いてもよく、シンク/電源350に送られる電力を制御するのに大型の周波数コンバータ244を用いてもよい。コストを下げるために、周波数コンバータ242の最大電力容量は、周波数コンバータ244の最大電容量未満(周波数コンバータ244の最大電容量の50%未満(好ましくは20%未満(10%未満を含む、5%未満を含む)であってもよい。典型的な実現例では、周波数コンバータ242は、100kW未満(50kW未満(好ましくは20kW未満、好ましくは10kW以下)を含む)の最大電力容量を持つ。周波数コンバータ244は、100kW以下、好ましくは300kW以下、好ましくは600kW以下、好ましくは800kW以下である最大電力容量を持つ。
図4は、いくつかの実施形態に係る、2つの周波数コンバータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。図4は、A/Cモータ210とD/Cラインを備えているシンク/電源450との間に流れる電力を制御する周波数コンバータ240を示す。この実施例では、周波数コンバータ240は第1の周波数コンバータ242および第2の周波数コンバータ244を備えている。
図5は、いくつかの実施形態に係る、D/Cモータを備えている電力制御システムの実現例の概略図である。この実施例では、電力コンバータ240’は、D/Cモータ210’とシンク/電源350との間の電力の流れを制御する(さらに言えば、タービン140の速さを制御する)。この実施例では、電力コンバータ240’は2つ以上の電力コンバータ242’および244’を含む)。電力コンバータ242’および244’の相対的な電力取り扱い能力は、周波数コンバータ242および244の能力と同様であってもよい。
図6は、いくつかの実施形態に係る、タービンに回転を加える方法を示す。水がタービンに当たるときタービンが所望の速さで(またはこれに近い速さで)すでに回転しているように、ヘッドボックスからの原料の流動を開始する前に方法600を用い得る。タービンに回転を加えることで、始動中に疲労を低減させ、かつ/または損傷の可能性を小さくし得る。いくつかの実施形態では、ここに記載されている方法はコントローラ230を用いて実施される。
ステップ610では、所望タービン速さ(たとえば、成形ロールの接線速度によって決定される接線速度を表す)を受ける。ステップ620では、電力をモータに送る。ステップ630では、タービンの測定速さを含むデータを受ける。ステップ640では、測定速さ値および所望速さ値を許容誤差と比較する(たとえば、これらの速さの許容可能な差を定量化する)。速さが過剰に小さい場合、タービンに送られる電力を増加させてタービンを高速にする(ステップ642)。タービンを高速にするステップは、モータの周波数を増大させることを備え得る。速さが過剰に大きい場合、タービンに送られる電力を減少させてタービンを低速にする(ステップ644)。
タービンを低速にするステップは、モータの周波数を小さくすることを備え得る。ステップ650では、(速さが許容可能な場合)ヘッドボックス吐出の起動を開始する起動指示を送る。
いくつかの(たとえば、低コストの)実現例では、装置200はセンサを有していない。ヘッドボックスを起動させる前に、センサ入力を用いずに(たとえば、一定の電力の大きさ、一定の周波数(Hz)を送ることによってかつ/または一定の時間分の電力を送ることによって)タービンに回転を加えてもよい。
図7は、いくつかの実施形態に係るタービンを制御する方法を示す。方法700は、(たとえば、製紙中の)タービンの速さを制御するのに用い得る。ここに記載されている様々な方法はPCS220を用いて実施され得る。ステップ710では、所望タービン速さを(たとえば、データベースから受けて)決定する。ステップ720では、タービン速さを含むデータを(たとえば、センサから)受ける。ステップ730では、測定速さおよび所望速さを比較し、差を決定する。
タービンが過剰に低速で回転している場合、タービンへの負荷を減少させてタービンからシンク/電源に送られる電力を減少させ得る(ステップ732)。いくつかの実施形態では、周波数を変更することで電力を減少させる(たとえば、タービン速さが、流入する水に関するタービンの効率曲線の上にある箇所に応じて周波数を増大させる)。タービンが極めて素早く回転している場合、タービンへの負荷を増やしてタービンからシンク/電源に送られる電力を増加させ得る(ステップ734)。いくつかの実施形態では、周波数を変更する(たとえば、周波数を減少させる)ことで電力を増加させる。データはステップ740で任意に保存され得る。
モータを制御してモータの最も効率的な毎分回転数で動作させることは有効である場合がある。いくつかの実施形態では、PCS220はモータの速さを制御するように構成されており、制御は、タービンの測定速さとタービン(および/またはモータ)の所望速さとの差がタービン(またはモータ)の所望速さの50%以内(20%以内(10%以内を含む、5%以内を含む、1%以内を含む、0.5%以内を含む)であるようになされる。コントローラ230は、閉ループ制御を用いて(たとえば、センサ221(図1)からのデータに基づいて)モータを制御するように構成してもよく、比例、積分、微分(PID)制御のための方法を行なう実行可能な指示を有する状態でさらに構成してもよい。
図8は、いくつかの実施形態に係る、タービンを調節して振動を低減する方法を示す。振動が(たとえば、振動センサから)検出されるとき、方法800を用い得る。振動を低減しかつ/または除去することで、様々な構成要素に対する損傷および/または疲労を低減し得る。ステップ810では、振動許容誤差を(たとえば、データベースから選択して)決定する。振動許容誤差は許容可能なレベルの測定振動を含み得る。ステップ820では、測定振動データを受ける。ステップ830では、測定振動データを振動許容誤差と比較する。振動が許容誤差以内にある(たとえば、測定振動の大きさが許容誤差の大きさよりも小さい)場合、データを任意に保存し得る(ステップ850)。振動が許容誤差外にある(たとえば、測定振動の大きさが許容誤差の大きさよりも大きい)場合、モータからシンク/電源への電力の流れを調節し得る(ステップ840)。いくつかの実施形態では、振動に応じて、モータの速さを増加させ得る(たとえば、周波数を増加させてシンク/電源に送られる電力の大きさを減少させる)。いくつかの場合では、振動調節について、損傷の可能性を減らすために「好ましい」毎分回転数の範囲外にある毎分回転数でタービンを動作させることが必要である場合がある。
図9は、いくつかの実施形態に係るコントローラの概略図である。いくつかの実施形態では、コントローラ230を周波数コンバータに組み込み得る。いくつかの場合では、コントローラ230は別体の構成要素であってもよい。図9において、コントローラ230は、プロセッサ910、メモリ920、ストレージ930、入出力インタフェース940、通信ネットワークインタフェース950およびディスプレイインタフェース960を備えている。これらのいくつか(たとえば、ディスプレイインタフェース960)はいくつかの実現例では任意に選択できてもよい。これらの構成要素は、システムバス970を介して互いに通信し、通信バス980を介して外部と通信する。
プロセッサ910は指示を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ910は、集積回路または実行可能な指示を処理することができる任意のプロセッサを備えてもよく、キャッシュ、マルチコアプロセッサ、ビデオプロセッサおよび/または他のプロセッサを含んでもよい。
メモリ920は、データを保存するように構成されている任意のメモリを含んでもよい。メモリ920は、たとえば、実行可能な指示を保存するように構成されている任意の媒体を含み得るコンピュータ可読記憶媒体を含む。たとえば、メモリ920は、RAM、ROM、MRAM、フラッシュメモリおよび/またはメモリのような記憶装置を含んでもよいが、これらに限定されない。
ストレージ930は、プロセッサ910により用いられる実行可能な指示(たとえば、コード)を保存するように構成されているコンピュータ可読非一時的記憶媒体、たとえば、ハードディスク、光ドライブ、フラッシュメモリおよび/または磁気テープを備えてもよい。ストレージ930は、データを保持し編成するように構成されているデータベースまたは他のデータ構造を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ230は、RAMとしてメモリ220を含み、フラッシュメモリとしてストレージ230を含む。
入力および出力(I/O)はI/Oインタフェース940を介して実施されてもよく、I/Oインタフェース940は、紙機械100(図1)の他の部分のような、様々な遠隔に位置する装置と接続されるハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでもよい。I/Oインタフェース940は、ローカルキーボード、マウス、ポインター、タッチスクリーンなどとやり取りしてもよい。
通信ネットワークインタフェース950は様々な装置と通信してもよく、シリアル通信、パラレル通信、USB通信、firewire通信、イーサネット(登録商標)通信、PLC通信および/またはATA通信をサポートしてもよい。通信ネットワークインタフェース950は、802.11、802.16、GSM(登録商標)、CDMA、EDGEおよび様々な他の無線通信プロトコルをサポートしてもよい。
ディスプレイインタフェース960は、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プラズマディスプレイなどの表示装置の制御に用いられる任意の回路および/またはこの表示装置との通信に用いられる任意の回路を含んでもよい。いくつかの構成では、ディスプレイインタフェース960はビデオカードおよびメモリを含む。
様々な構成要素の機能には、コンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリおよび/またはストレージ)に保存され得る実行可能な指示を使用することが含まれ得る。いくつかの実施形態では、実行可能な指示は、プロセッサ910により用いられるメモリ920における取り出しおよび保存のために「恒久的に」ストレージ930に保存され得る。実行可能な指示を、プロセッサ910を用いて取り出て実行して1つ以上の方法を実行し得る
ここに記載されている実施形態は、様々な異なる成形部構成(たとえば、三日月形フォーマ、バルメット社によって提供されるようなDCT成形部、ツインワイヤフォーマなど)を用いて実施してもよい。様々な装置は製紙機械の一部として含まれてもよい。エネルギー回収装置を既存の製紙機械に後付けしてもよい。
実施形態は、ここに記載されているすべての特徴を含む必要はなく、それどころかここに記載されている複数の特徴を含む必要はない。ここに記載されている様々な特徴は、互いに別々にかつ/または互いに組み合わされて実施してもよい。特徴の明示的な組み合せは、他の実施形態からのこれらの特徴のいずれかの省略を妨げない。
図および要約書を含むこの記載のすべては著作権保護される(バルメット社(スウェーデン国、カールスタード))。
上記の記載は例示であり限定するものではない。本発明の多くの変形は、この開示の概要に関する当業者には明白となる。したがって、本発明の範囲は上記の記載に依拠せずに決定されるものであり、その代わりに、添付の請求項に、均等物のその完全な範囲とともに依拠して決定されるものである。

Claims (34)

  1. 案内ロール(120)の周囲で駆動される成形ワイヤループ(130)と、成形ロール(110)の周囲で駆動されるファブリックループ(132)と、前記成形ワイヤおよび前記ファブリックループによって生成される、動いているサンドイッチ中に原料(108)を吐出するように構成されているヘッドボックス(101)とを備えている製紙機械(100)からエネルギーを回収する装置(200,200’,200’’)であって、
    第1の時間には電力を用いてタービンを駆動し、第2の時間には前記タービンによって駆動されて電力を発生するように構成されている電気モータ(210,210’)に連結される、タービン(140)と、
    前記タービンの速さ、特に、前記タービンの毎分回転数および前記タービンの接線速度(140’)の少なくとも1つを決定するように構成されているセンサ(221)と、
    電気シンク/電源(250,350,450)と、
    前記シンク/電源、前記センサおよび前記モータに連結される電力制御システム(PCS)(220)とを備えており、
    前記PCSは、前記シンク/電源と前記モータとの間の電力の流れを調整することによって前記タービンの前記速さを制御するように構成されている、装置。
  2. 前記第1の時間に前記PCSは前記シンク/電源から前記モータに電力を送り、
    前記第2の時間に前記PCSは前記モータにより発生させる電力を、前記シンク/電源に送る、請求項1に記載の装置。
  3. 前記ヘッドボックスは吐出速度(109)で前記原料を吐出し、
    前記PCSは、前記吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)になるように前記タービンの接線速度(140’)を制御するように構成されている、請求項1または2のいずれかに記載の装置。
  4. 前記電気モータは所望モータ毎分回転数、特に、前記電気モータの発電の効率が最大に近い、好ましくは最大である毎分回転数を持ち、
    前記タービンおよび前記モータは、前記タービンの前記接線速度が前記吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)であるときに、前記電気モータが前記所望モータ毎分回転数の30%以内(20%、特に10%を含む)の毎分回転数で回転するように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 前記所望モータ毎分回転数は、前記モータの標準化された動作速さを含む、請求項4に記載の装置。
  6. 前記吐出速度は、約13〜40m/s、特に17〜37m/s、特に23〜36m/sである、請求項3〜5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記PCSはコントローラ(230)を備えており、前記コントローラは、所望モータ毎分回転数と実際のモータ毎分回転数とのずれが前記所望モータ毎分回転数の20%(10%を含む、5%を含む)以下であるように、前記モータの前記速さを制御するように構成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記センサは、
    エンコーダと、
    前記モータに組み込まれるセンサと、
    前記PCSに組み込まれるセンサとの少なくとも1つを備えている、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記モータは永久磁石モータを備えている、請求項1〜8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記PCSは、
    前記シンク/電源と前記モータとの間に流れる前記電力の周波数を変更することによって前記タービンの前記速さを制御する周波数コンバータ(240)と、
    前記シンク/電源と前記モータとの間に流れる電力を制御することによって前記タービンの前記速さを制御する電力コンバータ(240’)との少なくとも1つを備えている、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  11. 前記PCSは、前記シンク/電源と前記モータとの間に流れる電力の周波数を変更することによって前記タービンの前記速さを制御する少なくとも1つの周波数コンバータ(240)を備えており、前記周波数コンバータは、
    前記シンク/電源から前記モータに電力を送るように構成されている第1の周波数コンバータ(242)と、
    前記モータから前記シンク/電源に電力を送るように構成されている第2の周波数コンバータ(244)とを備えている、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  12. 前記第1の周波数コンバータの最大電力容量は、前記第2の周波数コンバータの最大電力容量未満であり、好ましくは前記第2の周波数コンバータの最大電力容量の50%未満であり、好ましくは20%未満であり、好ましくは10%未満であり、好ましくは5%未満である、請求項11に記載の装置。
  13. 前記第1の周波数コンバータは、100kW未満、好ましくは50kW未満、好ましくは20kW未満、好ましくは10kW以下の最大電力容量を持ち、前記第2の周波数コンバータは、少なくとも、100kW以上、好ましくは300kW以上、好ましくは600kW以上、好ましくは800kW以上である最大電力容量を持つ、請求項11および12のいずれかに記載の装置。
  14. 前記PCSは、前記シンク/電源と前記モータとの間に流れる前記電力を変更することによって前記タービンの前記速さを制御する少なくとも1つの電力コンバータ(240’)を備えており、前記電力コンバータは、
    前記シンク/電源から前記モータに電力を送るように構成されている第1の電力コンバータ(242’)と、
    前記モータから前記シンク/電源に電力を送るように構成されている第2の電力コンバータ(244’)とを備えている、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  15. 前記周波数コンバータおよび前記電力コンバータの少なくとも1つは前記センサを備えている、請求項10〜14のいずれかに記載の装置。
  16. 前記モータは、3000,1500,1000,750,600,500,430および375rpmのうちの1つである標準化された動作速さ(毎分回転数(rpm))をもたらす複数の極を有する、請求項1〜15のいずれかに記載の装置。
  17. 前記PCSは、前記タービンが所望の毎分回転数(rpm)で動作するように、好ましくは前記センサを備える閉ループ制御を用いて、前記タービンの前記速さを制御するように構成されているコントローラ(230)を備えており、好ましくは、前記制御される毎分回転数の許容誤差は、前記所望の毎分回転数の10%未満、好ましくは5%未満、好ましくは3%未満、好ましくは1%未満、好ましくは0.5%未満、好ましくは0.1%未満である、請求項1〜16のいずれかに記載の装置。
  18. 前記成形ロールの速さを感知するように構成されている成形ロールセンサ(221’)をさらに備えており、前記PCSは、前記成形ロールの前記速さに対して前記タービンの前記速さを制御するようにさらに構成されている、請求項1〜17のいずれかに記載の装置。
  19. 前記モータおよび前記タービンは、前記モータおよび前記タービンを同じ毎分回転数で回転させるカップリング(142)によって連結され、特に、カップリングはギアボックスを備えない、請求項1〜18のいずれかに記載の装置。
  20. 前記ヘッドボックスは、約25〜38m/s、特に約26〜36m/s、特に約27〜34m/sである吐出速度(109)で前記原料を吐出し、
    前記PCSは、約9〜15m/s(約10〜14m/sを含む、約11〜13m/sを含む)になるように前記タービンの接線速度(140’)を制御するように構成されている、請求項1〜19のいずれかに記載の装置。
  21. 前記タービンの振動を感知するように構成されている振動センサ(222)、好ましくは加速度計をさらに備えており、前記PCSは、前記振動センサから受けるデータに応じて前記タービンの前記速さを調節するようにさらに構成されている、請求項1〜20のいずれかに記載の装置。
  22. 案内ロール(120)の周囲で駆動されるように構成されている成形ワイヤループ(130)、
    成形ロール(110)の周囲で駆動されるように構成されているファブリックループ(132)、および
    前記成形ワイヤおよび前記ファブリックループによって生成されるサンドイッチ中に原料(108)を吐出するように構成されているヘッドボックス(101)、ならびに
    請求項1〜21のいずれかに記載の装置(200,200’,200’’)を備えている、製紙機械。
  23. 前記ヘッドボックス(101)は、吐出速度109で原料(108)を吐出するように構成されており、
    前記成形ロール(110)は、接線速度(110’)で動作するように設計されており、
    前記モータは、3000,1500,1000,750,600,500,430および375rpmのうちの1つである標準動作速さを持つ通常のモータであり、
    前記タービン(140)は、前記タービンが回転しているときに前記タービンの前記ブレードの外周の接線速度(140’)を生じさせるタービン径を持ち、
    前記PCSは、前記タービンの前記接線速度(140’)を所望の接線速度(140’)に制御するように構成されており、前記所望の接線速度(140’)は、前記成形ロールの前記接線速度(110’)の30%〜60%、好ましくは40%〜55%であり、かつ/または前記吐出速度(109)の30%〜60%、好ましくは40%〜55%であり、
    前記タービンの前記所望の接線速度(140’)により、前記モータは、前記モータの前記標準動作速さの5%以内、好ましくは3%以内、好ましくは1%以内の毎分回転数で駆動される、請求項22に記載の製紙機械。
  24. 製紙機械(100)と、前記製紙機械からエネルギーを回収する装置(200,200’,200’’)とを操作する方法であって、前記製紙機械は、
    案内ロール(120)の周囲で駆動されるように構成されている成形ワイヤループ(130)と、
    成形ロール(110)の周囲で駆動されるように構成されているファブリックループ(132)と、
    前記成形ワイヤおよび前記ファブリックループによって生成されるサンドイッチ中に原料(108)を吐出するように構成されているヘッドボックス(101)とを備えており、
    前記製紙機械からエネルギーを回収する前記装置(200,200’,200’’)は、
    第1の時間には電力を用いて前記タービンを駆動し、第2の時間には前記タービンによって駆動されて電力を発生するように構成されている電気モータ(210,210’)に連結されるタービン(140)と、
    前記タービンの速さを感知するように構成されているセンサ(221’)と、
    電気シンク/電源(250,350,450)と、
    前記シンク/電源、前記センサおよび前記モータに連結される電力制御システム(PCS)(220)とを備えており、
    前記PCSは、前記シンク/電源と前記モータとの間の電力の流れを調整することによって前記タービンの前記速さを制御するように構成されており、
    前記方法は、
    前記タービンの所望の速さ、特に前記タービンの所望の接線速度(140’)を含む所望の速さデータを受ける工程と、
    前記タービンの測定速さを含む測定速さデータを受ける工程と、
    前記測定速さデータと所望の速さデータとの差を計算する工程と、
    前記計算された差に応じて前記シンク/電源と前記モータとの間の電力の流れを制御する工程とを備えており、
    特に、制御する工程は、前記モータの第1の周波数と前記シンク/電源の第2の周波数との間の電力の周波数変換を制御する工程を備えている、方法。
  25. 前記電力の流れを制御する工程は、前記差が前記モータの所望の速さの50%以内(20%以内を含む、10%以内を含む、5%以内を含む、1%以内を含む、0.5%以内を含む)にあるように前記モータの前記速さを制御する工程を備えており、好ましくは、前記所望の速さは、モータとして用いられるときの前記モータの標準動作速さである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記タービンの前記所望の速さは、
    前記成形ロールの接線速度(110’)の20%〜70%、好ましくは30%〜60%、好ましくは40%〜50%、好ましくは44%〜49%、好ましくは46%以上かつ48%以下である、かつ/または
    前記ヘッドボックス(101)によって吐出される前記原料(108)の吐出速度(109)の20%〜70%、好ましくは30%〜60%、好ましくは40%〜50%、好ましくは44%〜49%、好ましくは46%以上かつ48%以下である前記タービンの所望の接線速度(140’)を含む、請求項24および25のいずれかに記載の方法。
  27. 前記第1の時間にヘッドボックス(101)からの原料(108)の流動は始まっておらず、前記測定速さデータと前記所望の速さデータとの前記差が起動閾値未満であるとき、前記原料の流動を開始する指示を送る工程をさらに備えている、請求項24〜26のいずれかに記載の方法。
  28. 振動許容誤差を決定する工程と、
    測定振動データ、好ましくは前記タービンの振動に由来するデータを受ける工程と、
    前記測定振動データと前記振動許容誤差との差を計算する工程と、
    前記差が振動閾値を超えるとき、前記電力の流れを調節する、好ましくは前記タービンの前記速さを増加させる工程とをさらに備えている、請求項24〜27のいずれかに記載の方法。
  29. 吐出速度(109)で前記原料(108)を吐出する工程と、
    前記吐出速度の約20〜70%(30〜60%を含む、35〜50%を含む)に前記タービンの接線速度(140’)を制御する工程とをさらに備えている、請求項24〜28のいずれかに記載の方法。
  30. 前記吐出速度は、約13〜40m/s、特に17〜37m/s、特に23〜36m/sである、請求項29に記載の方法。
  31. 成形ワイヤ(132)を通じて原料(108)を吐出して白水流を形成するように構成されているヘッドボックス(101)と、
    前記白水流が前記成形ワイヤを通じて吐出された後に前記白水流を受けるように構成されているタービン(140)と、
    前記タービンの前記速さを制御するように構成されているコントローラとを備えている製紙機械(100)を操作する方法であって、
    前記受けた白水流の流入速度にしたがって前記タービンの接線速度(140’)を制御する工程、特に、前記流入速度の約30%〜60%にあるように前記タービンの接線速度を維持する工程を備えている、方法。
  32. 前記流入速度は、
    前記吐出された原料の吐出速度(109)、および前記成形ワイヤ(130)をガイドするように構成されている成形ロール(110)の成形ロール接線速度(110’)の少なくとも一方の約70%〜90%(75%〜85%を含む、77%〜83%を含む)である、請求項32に記載の方法。
  33. 成形ワイヤ(132)を通じて原料(108)を吐出して白水流を形成するように構成されているヘッドボックス(101)と、
    前記白水流が前記成形ワイヤを通じて吐出された後に前記白水流を受けるように構成されているタービン(140)と、
    前記タービンの前記速さを制御するように構成されているコントローラとを備えている製紙機械(100)を操作する方法であって、
    約4〜25m/s(5〜23m/sを含む、6〜21m/sを含む)にあるように前記タービンの接線速度(140’)を制御する工程を備えている、方法。
  34. 案内ロール(120)の周囲で駆動される成形ワイヤループ(130)と、成形ロール(110)の周囲で駆動されるファブリックループ(132)と、前記成形ワイヤおよび前記ファブリックループによって生成される、動いているサンドイッチ中に原料(108)を吐出するように構成されているヘッドボックス(101)とを備えている製紙機械(100)からエネルギーを回収する装置(200,200’,200’’)であって、
    電力を用いて前記タービンを駆動するように構成されている電気モータ(210,210’)に連結されるタービン(140)と、
    電気シンク/電源(250,350,450)と、
    前記シンク/電源および前記モータに連結される電力制御システム(PCS)(220)とを備えており、
    前記PCSは、前記シンク/電源からの電力を用いて前記モータを介して前記タービンを駆動するように構成されている、装置。
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