JP2017529905A - 腫瘍マージンデバイス - Google Patents

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Abstract

電動式の手術工具と共に使用するための切開デバイスは、外側ブレードと、内側ブレードとを含む。外側ブレードは、側壁と、側壁に対してある角度で延在する平面の遠位端と、遠位端と側壁の中に形成された切開窓とを有する管状の本体を含む。内側ブレードは、遠位部分を有する。遠位部分は、側部および端部切開面を有する切開先端を含む。内側ブレードは、切開先端が切開窓において回転可能に露出された状態で外側ブレードの中に同軸上に配置される。切開先端は、外側ブレードの遠位端部分と直接接触する。【選択図】図1

Description

[0001]本開示は、脳または脊髄におけるまたはその付近の腫瘍の治療に関する。より詳細にはそれは、腫瘍または繊維組織を縮小するおよび/または取り除く際に有益な外科システム、器具および方法に関する。
[0002]脳神経外科手術は、到達可能な脳腫瘍のための治療の選択肢である。手術の目的は可能な限り多くの腫瘍組織を取り除くことである。脳腫瘍の除去に関して最も一般的に行われる手術は開頭術である。一般に、脳神経外科医は、頭皮、頭骨、硬膜、髄膜および大脳皮質内に切開部を形成することで腫瘍を覆う脳の領域を露出させる。その後腫瘍の位置を突き止め除去が行われる。この点において、多様な手術器具、例えば空洞化超音波外科吸引装置(CUSA)または外科用レーザナイフなどが一般に利用される。
[0003]ヒトの脳の解剖組織に関連する繊細な組織は、CUSA、レーザナイフまたは他の脳の手術器具を使用する際、いくつかの問題を提起する。参考として、脳は3つの膜または髄膜によって覆われており、これらの膜は頭皮によって囲まれている。髄膜の3つの層は、硬膜(頭皮のすぐ下)、クモ膜および軟膜である。クモ膜下の空間として知られる、クモ膜と軟膜の間の空間の中を髄液が流れる。このような髄膜は薄く、繊細であり、軟膜は、脳に関連する多くの血管を保持または維持している。とりわけ軟膜の脆い性質により、脳神経外科医は、脳腫瘍を外科的に取り除こうとする際、多大な注意を払う必要があり、軟膜に対する意図されない損傷は、脳に対する血液供給を減少させる可能性がある。他の健康な構造、例えばクモ膜または脳組織(例えば大脳皮質)に対する不必要な損傷もまた、患者に障害を負わせることにつながる可能性がある。このことを考慮に入れて、CUSA器具は、超音波作用を与えて組織および骨を除去する。外科医は、超音波切開先端を破壊すべき組織に当てて配置するように試みる。しかしながら、器具のシャフトが接触する際、高周波数の切開作用が生じ、標的とする腫瘍を囲む組織を損傷させる可能性もある。さらにCUSAハンドピースのサイズが相対的に大きなことが原因で、超音波シャフト/先端の配置を視覚的に確認するのが難しい場合がある。同様にレーザナイフの使用も、切開ライン内またはそれを囲む局所的な熱に起因して、周辺を囲む生存できる組織の熱による損傷または熱による巻き添えを伴う意図されない組織の損傷を引き起こす可能性がある。加えて、超音波デバイスは、治療において癌にかかった部分を飛び散らせる場合もある。
[0004]さらに典型的な振動式マイクロデブリッダーのブレードは、ブレードの回転が方向を変える際、ブレードの痙攣を生じさせる。このようなマイクロデブリッダーのブレードは、しばしば組織の大きな塊を引きちぎり、きれいな直線の切開部を実現できない。
[0005]上記に照らして、正常な組織の損傷の可能性を最小限にしながら、脳腫瘍を縮小するまたは取り除くための外科システムおよび方法が求められている。
[0006]一部の態様は、本開示の原理に従って、外側ブレードと、内側ブレードとを含む電動式の手術工具と共に使用するための切開デバイスに関する。外側ブレードは、側壁と、側壁に対してある角度で延在する平面の遠位端と、遠位端と側壁の中に形成された切開窓とを有する管状の本体を含む。内側ブレードは、遠位部分を有する。遠位部分は、側部および端部切開面を有する切開先端を含む。内側ブレードは、切開先端が切開窓において回転可能に露出された状態で外側ブレードの中に同軸上に配置される。切開先端は、外側ブレードの遠位端部分と直接接触する。
[0007]他の態様は、本開示の原理に従って、外側ブレードと、内側ブレードと、外側ハブ組立体と、内側ハブ組立体とを含む電動式の手術工具と共に使用するための切開デバイスに関する。外側ブレードは、管状本体と、遠位端キャップと、遠位端キャップ内に形成された切開窓とを含む。内側ブレードは切開先端を含む。内側ブレードは、切開先端が切開窓において回転可能に露出された状態で長手方向軸に沿って外側ブレードの中に同軸上に配置される。外側ハブ組立体は外側ブレードに対して組み立てられ、内側ハブブレードは内側ブレードに対して組み立てられる。内側ハブ組立体は、切開先端を遠位端キャップに向けて付勢する。
[0008]他の態様は、本開示の原理に従って、外側ブレードを作製するステップと、内側ブレードを作製するステップと、内側ブレードを外側ブレードの中に同軸上に組み立てるステップとを含む外科用切開デバイスを作製する方法に関する。外側ブレードを作製するステップは、端部キャップを第1の管状セクションの開放端に結合するステップを含み、端部キャップの外周縁部は第1の管状セクションに対して直角で結合される。外側ブレードを作製するステップはまた、端部キャップおよび管状セクションの一部を選択的に除去することで切開窓を形成するステップと、第1の管状セクションを第1の細長い管状本体に結合するステップも含む。内側ブレードを作製するステップは、第2の管状セクションの一部を選択的に除去することで切開先端の側部および端部切開縁部を形成するステップと、第2の管状セクションを第2の細長い管状本体に結合するステップとを含む。内側ブレードを外側ブレードの中に同軸上に組み立てるステップは、切開先端が切開窓と回転可能に位置合わせされ、かつ切開先端の端部切開縁部が端部キャップの内側面と選択的に接触するステップを含む。
[0009]本開示の原理によって腫瘍または繊維組織を外科的に縮小するまたは取り除くための手術用切開器具の斜視図である。 [0010]図1の切開器具の分解組立図である。 [0011]図1の切開器具の部分的な側面図である。 図1の切開器具の部分的な断面図である。 [0012]図4Aは、図2の組立体の内側ハブ組立体の拡大断面図である。図4Bは、図2の組立体の内側ハブ組立体の拡大斜視図である。 [0013]図5Aは、図2の外側ハブ組立体の拡大側面図である。図5Bは、図2の外側ハブ組立体の拡大断面図である。 [0014]図6Aは、本開示の一実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位部分の拡大側面図である。図6Bは、本開示の一実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位部分の拡大上面図である。図6Cは、本開示の一実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位部分の拡大端面図である。 [0015]図7Aは、本開示の一実施形態による切開器具の外側ブレードの遠位領域の拡大側面図である。図7Bは、本開示の一実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位領域の拡大上面図である。図7Cは、本開示の一実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位領域の拡大端面図である。 [0016]図8Aは、本開示の原理による切開器具の図6Aから図6Cの内側ブレードの組立後の遠位部分と、図7Aから図7Cの外側ブレードの遠位領域の拡大断面図である。図8Bは、本開示の原理による切開器具の図6Aから図6Cの内側ブレードの組立後の遠位部分と、図7Aから図7Cの外側ブレードの遠位領域の拡大斜視図である。 [0017]図9Aは、本開示の別の実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位部分の拡大斜視図である。図9Bは、本開示の別の実施形態による切開器具の内側ブレードの遠位部分の拡大上面図である。 [0018]図10Aは、本開示の別の実施形態による切開器具の外側ブレードの遠位領域の拡大側面図である。図10Bは、本開示の別の実施形態による切開器具の外側ブレードの遠位領域の拡大断面図である。 [0019]図11Aは、本開示の原理による切開器具の図9Aおよび図9Bの内側ブレードの組立後の遠位部分と、図10Aおよび図10Bの外側ブレードの遠位領域の拡大斜視図である。図11Bは、本開示の原理による切開器具の図9Aおよび図9Bの内側ブレードの組立後の遠位部分と、図10Aおよび図10Bの外側ブレードの遠位領域の拡大断面図である。
[0020]本開示の原理を具現化する外科用器具は、これに限定するものではないが硬膜および脊髄に対する脳神経外科手術または脊髄手術を含めた様々なタイプの手術において利用することができる。
[0021]本開示の態様による外科用切開器具10が図1に示される。切開器具10は、近位のハンドピース12と、ハンドピース12から遠位方向に延出する切開具14とを含む。切開具14は、内側ブレード組立体16と、外側ブレード組立体18と、窓配向組立体20とを含む。内側ブレード組立体16および外側ブレード組立体18は、以下でより詳細に考察するように切開先端および切開窓を有するカッター26において遠位方向で終端する。内側ブレード組立体16は、切開先端を有する内側ブレード22を含む(例えば図6A〜図6Cおよび図9A〜図9Bも参照されたい)。外側ブレード組立体18は、切開窓を有する外側ブレード24を含む(例えば図7A〜図7Cおよび図10A〜図10Bを参照されたい)。内側ブレード22は、切開先端が切開具14の遠位領域に形成される切開窓において露出されるように外側ブレード24の中に同軸上に配置される(例えば図8A〜図8Bおよび図11A〜図11Bを参照されたい)。種々の構成要素に関する詳細は以下に提供される。
[0022]ハンドピース12は、内側ブレード組立体16の回転運動を駆動させるためのモータ(図示せず)を収容する筐体28を含む。ハンドピース12は、内部の潅注および吸引路(いずれも示されない)を筐体28に対して組み立てられた灌注ポート30と、吸引ポート32にそれぞれ流体接続するために内側および外側ブレード組立体16、18の近位端を収容する。それはともかく、灌注路は筐体28内に形成され、灌注ポート30から、外側ブレード組立体18を通って切開窓まで延びている。灌注ポート30は、その他の方法で流体源(図示せず)に接続される配管(図示せず)に流体接続するように適合されている。同様に、ハンドピース12に対して組み立てられた吸引ポート32も、筐体28内に形成された吸引路と流体連通しており、吸引ポート32から内側ブレード組立体16を通って切開先端まで延びている。吸引ポート32は、吸引路に、およびこれにより内側ブレード22に真空状態を適用するためにその他の方法で真空源(図示せず)に接続される配管(図示せず)に流体接続するように適合されている。切開先端に供給される負圧のさらなる制御は、ハンドピース12上の吸引制御穴34によって行われる。
[0023]切開器具10の上記の包括的な構造を念頭において、本開示の態様による切開具14に関連する特徴が図2により詳細に示される。切開具14は、内側ブレード22を有する内側ブレード組立体16と、外側ブレード24を有する外側ブレード組立体18とを含む。一般論としておよび図3Aおよび図3Bをさらに参照すると、内側ブレード22は、外側ブレード24内に回転可能に収容され、内側および外側ブレード組立体16、18の他の構成要素がハンドピース12への接続を達成する。
[0024]図3Bの切開具14の断面図にさらに示されるように、内側ブレード22は、切開具14の内部を通り切開先端までの吸引経路を形成する。内側ブレード22の内側および外側面は概ね平滑であり、かつまくれがない。内側ブレード22は、吸引経路が内側ブレード22と外側ブレード24両方のハブ組立体を連続的に通るように延在し得るような長さを有する。詳細には、内側ブレード22は、外側ブレード24内に同軸上に配置されることで、外側ブレード24の遠位端は、内側ブレード22の遠位端に近接する。
[0025]内側ブレード22は、開放した近位端と遠位端の間に内腔を画定し、遠位端は、経路/内腔と連通し、かつ切断された身体組織を吸引することができる吸い込み入口を形成する開口を中に有する。内側ブレード22は遠位部分36と、中間部分38と、近位部分40とを有する。一実施形態において近位部分40は、遠位部分36または中間部分38のいずれよりもわずかに大きな外径を有する。一実施形態において内側ブレード22の近位端40の少なくとも一部は、隆起した微細なダイヤモンドの刻み目(図示せず)を含むように表面に織り目が形成される。それはともかく、内側ブレード22は、細長い管状の本体であり、遠位部分36内に形成された遠位の切開先端において終端する。
[0026]続けて図2も参照すると、内側ブレード組立体16は、内側ブレード22ならびに内側ハブ組立体42を含む。以下に記載するように、内側ハブ組立体42は、内側ブレード22を維持し、内側ブレード組立体16をモータ(図示せず)に接続し易くする。内側ハブ組立体42は、ばね44と、内側ハブ46と、駆動ハブ48とを含む。内側ハブ46および駆動ハブ48は、多様な形態を採ることができる。内側ハブ46は、駆動ハブ48に対して、接着剤により、熱により、またはそれ以外の方法で結合される。内側ブレード22は、内側ハブ46まで延び、内側ハブ46に対して溶接される、またはそれ以外の方法で結合させることができる。内側ブレード22は、内腔を形成する内側面を有する。本開示の態様による内側ハブ組立体42の一実施形態に関連する特徴は、図4Aおよび図4Bにおいてより詳細に示される。
[0027]外側ブレード24は、近位端と遠位端の間に延在する中央の内腔を形成する細長い管状の本体である。外側ブレード24の中央の内腔は全体的に均一な内径を形成し、全体的に一様に平滑である。外側ブレード24は、遠位領域47と、近位領域49とを含む。近位領域49は、以下により詳細に考察するように、半径方向に突出するリングの間に配置可能なOリングを収容するために離間された半径方向に突出するリングを含む。図3Bを参照すると、組み立てられる際、内側ブレード22は、外側ブレード24の中央の内腔の中に維持されることで、内側ブレード22の外側面と、外側ブレード24の内側面とが切開窓の灌注経路を形成する。外側ブレード24の中央の内腔は、中に同軸上に内側ブレード22を収容し、かつ内側ブレード22と外側ブレード24の壁の間に灌注経路を維持するようにサイズが決められる。
[0028]外側ブレード24に加えて、外側ブレード組立体18は、締め具52と、動的シール54と、外側ハブ56とを有する外側ハブ組立体50を含む。外側ブレード24は、外側ハブ56内にそこから遠位方向に延在する。締め具52は、ハブ組立体42、50をハンドル12内に取り外し可能に固定する(図1を参照)。外側ハブ組立体50は、様々な形態を採ることができる。本開示の態様による外側ハブ組立体50の一実施形態に関連する特徴は、図5Aおよび図5Bにおいてより詳細に示される。
[0029]窓配向組立体20は、窓配向ハブ58と、管状シャフト60とを含む。管状シャフト60の内径は、外側ブレード24を収容するようにおおよそサイズが決められる。管状シャフト60の近位端は、外側ブレード18の近位領域49において半径方向のリングを収容するために管状シャフト60の残りの部分より大きな内径を有し得る(例えば図3Bを参照)。本開示の態様による窓配向組立体20の一実施形態に関連する特徴は、図3Bにおいてより詳細に示される。
[0030]図3Aおよび図3Bを参照すると、内側ブレード22は、内側ハブ46に対して組み立てられ、これは内側ハブ組立体42の駆動ハブ48に対して組み立てられる。窓配向組立体20は、外側ブレード24に対して組み立てられ、これは外側ハブ組立体50に対して組み立てられる。内側ブレード組立体16が外側ブレード組立体18と一緒に組み立てられ、組み立てられたハブ42、50は、ハンドピース12(図示せず)内に同軸上に収容され、外側ブレード24および内側ブレード22は、ハブ組立体42、50の遠位方向に延在する。内側ハブ組立体42および外側ハブ組立体50は協働して、内側ブレード組立体16と外側ブレード組立体18両方を支持するハンドピース12による内側ブレード22と外側ブレード24の回転関係を促進させる。内側ブレード22の回転は、以下に詳細に記載するように切開先端に転換されて、治療箇所において標的組織を選択的に除去するように作用する。このような構造によって、吸い込まれた液体および固体(図示せず)は、封止された経路を介して切開先端から内側ブレード22の内腔を通って送達することができる。外側ブレード24への灌注液体のおよび内側ブレード22を通る吸引を実現することが可能な他の構造もまた想定される。
[0031]内側ハブ組立体42が図4Aおよび図4Bにより詳細に示され、これはばね44と、内側ハブ46と、駆動ハブ48とを含む。内側ハブ46は、先細のリップ64内で終端する中央ポート62と、半径方向の側壁66とを含む。内側ハブ46の半径方向の側壁66は、第1の面68と第2の対向する面70の間に延在する。中央ポート62は、内側ブレード22を収容するようにサイズが決められ成形される。図3Aおよび図3Bをさらに参照すると、内側ブレード22が内側ハブ46内に挿入可能かつ接続可能であることで、内側ブレード22の内部と内側ハブ46の中央ポート62の長手方向軸(図3Bに点線で示される)に沿った流体接続を実現する。先細のリップ64は、第2の面70から延出してリム72において終端する。一実施形態では、先細のリップ64の外側面は、中央ポート62の長手方向軸(図4Aに点線で示される)から25°の角度で延在する。一実施形態では、先細のリップ64のリム72は、中央ポート62の円周の周りで0.00254cm(0.001インチ)から0.00762cm(0.003インチ)の幅である。一実施形態では、先細のリップ64は長手方向軸に沿って0.0254cm(0.010インチ)延在する。他の構成および高さの寸法も許容可能である。先細のリップ64は、内側ハブ46と内側ブレード22の間に溶接継ぎ手の形成を実現する(例えば図3Bを参照)。
[0032]内側ハブ組立体42の駆動ハブ48は、一端においてプロング76において終端する外周壁74を含む。プロング76は、ハンドピース12内に収容されるモータとの接続を容易にするように構成される。駆動ハブ48は、開放した近位端と、開放した遠位端とを有する。止め具78が、近位端と遠位端の間で外周壁74に対して概ね直交するように延在する。止め具78は平面であり、かつばね44を中央ポート62から完全に隔てるように延在することができる。止め具78は、長手方向軸(図4Aにおいて点線によって示される)に沿って側部ポート80とプロング76の間に形成される。止め具78は、ばねのための遠位の止め具を提供する。駆動ハブ48の遠位端は、内側ハブ46を収容するように構成され、一部のケースでは平坦な面において終端する。外周壁74は円筒形の本体を形成する。側部ポート80は、外周壁74の中に形成される。一実施形態において外周壁74は2つの対角線上に対向する側部ポート80を含む。駆動ハブ48の側部ポート80は、内側ハブ46の中央ポート62と流体接続するように構成される。
[0033]図4Aおよび図4Bをさらに参照すると、第1の面68と第2の対向する面70の間の長手方向軸に沿った半径方向の側壁66の長さは、それが駆動ハブ48の駆動ポート74の流体流れを妨げないようなものである。壁66は、駆動ハブ48の外周壁74の中に挿入されるように構成され、外周壁74の内径よりわずかに小さい外径を有する。一実施形態では、リム72が駆動ハブ48の中に十分に伸びている。半径方向の側壁66は、駆動ハブ48の中にきっちりと嵌まり、外周壁74に対して液密のシールを形成する。駆動ハブ48は、止め具78から外周壁74の内側面に沿って所定の距離まで延在する内側ハブ止め具82を含む。この所定の距離は、内側ハブ46を挿入させ、かつ第1の面68が駆動ハブ48の遠位端面と同一平面に、またはそれと同じ面上に位置決めされることを可能にするのに適した距離である。組み立てられると、挿入された内側ハブ46は消えてなくなり、側部ポート80の流体連通を妨げることはない。一実施形態では、内側ハブ止め具82は、側部ポート80の直径と等しい、またはそれを超える長さである。内側ハブ止め具82は、側部ポート80に半径方向に隣接する駆動ハブ48の内側面上で側部ポート80の直径を横切るように延在する。内側ハブ止め具82は、内側ハブ46が側部ポート80を部分的にまたは完全に封鎖する距離まで駆動ハブ48の中に挿入されるのを阻止するのに十分足りるように外周壁74の内側面から内部に突出する。止め具78が、内側ハブ46に対向するように側部ポート80に近接して駆動ハブ48の直径を横切るように延在する。換言すると組み立てられると、プレート78と駆動ハブ48は、側部ポート80の反対側に配置される。
[0034]外側ハブ組立体50が、図5Aから図5Bにより詳細に示され、これは締め具52と、動的シール54と、外側ハブ56とを含む。締め具52は、締め具52の中を長手方向に延在し、近位端と遠位端の両方において開放する開放中心84を含む。中心84は、以下でさらに考察するように、外側ハブ56の遠位部分がその中に延在するようにサイズが決められ成形される。
[0035]締め具52は、外側ハブ組立体50をハンドピース12内に取り外し可能に固定するために外側面上にねじ山86を含む(すなわちねじ山86は、示されないハンドピース内のねじ山と嵌まり合うことができる)。締め具52は、ねじ山86から離れるように遠位方向に、ならびに半径方向外向きに延出する羽根付きタブ88を含む。羽根付きタブ88は、切開具14をハンドピース12に係合させるまたはハンドピース12から切り離すために、締め具52のねじ山86を操って回転させる作業を容易にするように構成される(図1を参照)。他の係合および切り離し機構もまた許容可能である。一実施形態において2つの羽根付きタブ88が、締め具52の対向する側部に含まれ、かつその上に配置される。羽根付きタブ88の他の大きさおよび構成が好適である場合もある。一実施形態においてねじ山86は、ハンドピース12内に固定する際、締め具52を180°回転させることを可能にするために設けられる。外科用切開器具10が使用される際、締め具52がハンドピース12から不注意に分離するのを阻止するのに十分なねじ山86が含まれる。いずれの点においても、ユーザがねじ山86をハンドピース12から分離させるために羽根付きタブ88を回転させながら押すことによって締め具52を回転させるまで、外側ハブ組立体50および切開具14をハンドピース12に固定するのに適したねじ山86が設けられる。一実施形態において円周方向のノッチ90が近位端92に含まれる。Oリング94を円周方向のノッチ90の中に挿入することが可能である。Oリング94は、組み立てられる際、外側ハブ56に当接するように配置され、作動中の切開具14の振動、とりわけ軸方向の振動の一部を減少させるまたは吸収することができる。
[0036]外側ハブ56は、ネック96と、ベース98とを含む。半径方向の肩100がネック96とベース98の間に形成され、ネック90の外径からベース98の外径まで半径方向に延在する。ネック96は、締め具56内およびその中を通って延在するようにサイズが決められかつそのように構成される。経路102がネック96とベース98の中を通って延びている。灌注入口104が外側ハブ56の外側面から延在し、経路102と流体接続している。一実施形態において経路102は、長手方向軸(図5Bにおける点線で示される)に沿って延在しており、灌注入口104は、外側ハブ56の外側面に対して直交するように延在する。本開示の態様によると、灌注入口104は、ハンドピース12に対して組み立てられる際、流体経路と灌注ポート32を流体接続するようにハンドピース12内に配置される。
[0037]図3Bをさらに参照すると、外側ブレード24は、経路102内に延在し、灌注入口104に対して遠位方向で終端することで、灌注入口104は、外側ブレード24の内腔と自由に連通する。窓配向組立体20が、外側ハブ組立体42からその中に遠位方向に延在する。詳細には、管状シャフト60が、外側ブレード24の周りに同軸上に延在し、外側ハブ56内で終端する。管状シャフト60の近位端は、外側ブレード24の近位領域49の近位端とおおよそ同一面で終端する。外側ブレード24の近位領域49上に形成された半径方向のリングの間にシールリング110が配置されることで、外側ブレード24の近位領域49と管状シャフト60の間の液密のシールを促進する。管状シャフト60は、外側ハブ56の中に接着剤によって取り付けることができる。少なくとも1つの接着剤滲出ポート106が、経路102の長さに沿って延びる長手方向軸に対して一定の角度で、および一部のケースでは直交して延在する。少なくとも1つの接着剤滲出ポート106が経路102に対して直接および流体接続し、また外側ハブ56の外側面において流体開放する。接着剤(図示せず)は、外側ハブ56の経路102内で外側ブレード24を付着させるのに使用される場合、および一部の実施形態では管状シャフト60を付着させるのに使用される際、外側ブレード24の挿入後、またはその挿入と共に遠位端に挿入され、余剰の接着剤は、組み立てる際に少なくとも1つの接着剤滲出ポート106においてネック96から出ていくことができる。
[0038]続けて図3Bを参照すると、管状シャフト60の遠位端は、配向ハブ58内で終端する。配向ハブ58は、外側ハブ組立体50に対して遠位方向で外側ブレード24に沿って配置される。配向ハブ58は、外側ブレード24および管状シャフト60に対して接着剤によってまたはそれ以外の方法で取り付けることができる。少なくとも1つの接着剤滲出ポート107が外側ブレード24および管状シャフト60に対して一定の角度で、および一部のケースでは直交して延在する。少なくとも1つの接着剤滲出ポート107が、配向ハブ58の外側面において流体開放する。接着剤(図示せず)は、配向ハブ58内で外側ブレード24および管状シャフト60を付着させるのに使用される場合、外側ブレード24および配向ハブ58の挿入後、またはそれらの挿入と共に挿入され、余剰の接着剤は、組み立てる際に接着剤滲出ポート107から出ていくことができる。配向ハブ58は概ね管状であり、半径方向に突出するアーム108を含む。ユーザが選択的にアーム108を回転させ位置合わせし直し、その結果として切開窓が除去されるべき所望の組織の方に向き、それに向かって開放するように、組み立てられる際、配向ハブ58のアーム108は、外側ブレード24の切開窓と位置合わせされる。
[0039]続けて図3Bおよび図5Bを参照すると、内側ブレード22は、外側ブレード24の近位端を超えて外側ハブ56の近位端部分において孔109の中に配置された動的シール54を通って延出することで内側ハブ組立体44と接続する。動的シール54は、内側ブレード22の周りを流体封止する。加えて、以下により詳細に記載されるように、外側ハブ56の外側面は、灌注入口104のいずれの側(すなわち近位および遠位)にもあるシールリング110(例えばOリング)を収容するように適合されることで、外側ハブ56とハンドピース12(図示せず)の間の液密シールを実現する。組み立てられると、シールリング110はまた半径方向の振動の減衰を行うことで、カッター26における振動を抑えることもできる。いくつかの実施形態では、動的シール54およびシールリング110は、例えばTeflon(登録商標)などのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料であるが、他の好適な材料もまた許容可能である。
[0040]一実施形態では、図5Bに図示されるように、外側ハブ56の近位端は、斜面112を含むことで、隣接させる際、外側ハブ組立体50に対する内側ハブ組立体42の軸方向の調節を可能にする追加の隙間を提供する。外側ハブ56の斜面112が、内側ハブ組立体42の軸方向の調節を可能にすることで、DCMスラスト面に対して事前の荷重を与えずに封止圧縮を可能にする。
[0041]一実施形態では、外側ハブ56は、識別ポート114を含む。識別ポート114は、無線周波数識別デバイス(RFID)を受け入れるように構成される。RFIDは、例えば切開具14のサイズおよびブレードのタイプを識別するためのデータを含み、これは切開具14がハンドピース12と共に組み立てられる際、一体型のパワーコンソール(IPC)に転送される。IPCは、RFIDから情報を受信すると、好適な速度でならびに特有の切開具14に適した流体吸引で切開具14を作動させるための電力を供給することができる。他の切開具識別システム、例えば磁気ホールセンサも許容可能である。
[0042]続けて図5Aおよび図5Bを参照すると、外側ハブ56は、ネック96の遠位端に突起116を含む場合がある。突起116は、締め具52内の位置合わせスロット118と位置合わせするように構成される。突起116は回転され、位置合わせスロット118の中に配置される際、締め具52と外側ハブ56を併せて結合する。加えてベース98上に配置されたタブ120が外向きに延出し、ネック96上の突起116と半径方向に位置合わせされる。タブ120は、ハンドピース12(図示せず)の鍔の中のスロットに摺動可能に嵌合するように構成される。組み立てられる際、タブ120は、切開具14が使用中に回転するのを阻止し、切開窓配向に対して基準点を提供する。
[0043]図5Aおよび図5Bを参照すると、動的シール54を設けることで、内側ブレード22と外側ブレード24の間に液密シールを実現することができる。動的シール54は、外側ハブ56の遠位端にある孔109の中に維持されて、外側ハブ56を通って延出する内側ブレード22の周りを封止することができる。動的シールを備える孔109の中にOリング110を配置することもできる。動的シール54は、図3Bに示されるように内側ブレード22の近位部分40の周りを流体封止するように構成される。このような構造によって、外側ブレード24への灌注液体(図示せず)を封止された経路を介して外側ブレード24の内腔に送達することができる。内側ブレード22は、動的シール54の中を通って延出することで、内側ハブ組立体42の内側ハブ48の中で流体封止される。このような構造によって、吸引された液体および固体(図示せず)を封止された経路を介して切開先端から内側ブレード22の内腔に送達することができる。外側ブレード24への灌注液体の流れおよび内側ブレード22に対する吸引を実現することが可能な他の構造も想定される。
[0044]図8Aおよび図8Bは、本開示の一実施形態による切開具の図6Aから図6Cに示される内側ブレード22’の組立後の遠位部分122と、図7Aから図7Cに示される外側ブレード24’の遠位領域124の拡大断面図と、拡大斜視図である。図示されるように、最終的に組み立てられると、内側ブレード22’の遠位部分122に設けられた切開先端126は、外側ブレード24’の遠位領域124にある切開窓128のところで選択的に露出される。内側ブレード22’および外側ブレード24’の態様は、内側ブレード22および外側ブレード24とそれぞれ同様である。
[0045]図6Aから図6Cに示される内側ブレード22’の遠位部分122を参照すると、切開先端126は、半径方向かつ長手方向の突起と凹部とによって形成された切開面を有する開放した遠位端を含む。端部ノッチ130が突起132の間に延在する。一般的に言えば、突起132は、切開先端126の遠位端の切開面を形成する。一実施形態では、2つの対向する側部突起132は少なくとも部分的に、突起132の間に形成されたU字型または半円のノッチ130によって形成される。切開先端126の最も遠位の端部は、突起132の遠位端に形成された端縁部134によって形成される。端縁部134は、長手方向軸に直交する面内で半径方向に平面である。端縁部134は、鋭利になった切開縁部を形成するために長手方向内向きの方向に傾斜が付けられる。一実施形態において端縁部134は、45°の角度で傾斜が付けられる。
[0046]切開先端126は、切開先端126の中央開口140の対向する半径方向の側縁部138に沿って突出する歯136a、136bを含む。歯136a、136bは、対向する対で配向され、これらの対は切開先端126の開口140を横切るように、かつ端縁部134および突起132に概ね直交するように互いに向かって延在するように長手方向に位置合わせされる。歯136a、136bの縁部面は、内側ブレード22’の内部に向かって傾斜が付けられる、または角度が付けられる。歯136aは、先端142aが端縁部134と位置合わせされるように突起132上に形成される。歯136bの少なくとも1つの対は、中央開口140の側縁部138に沿って含まれる。歯134aおよび134bは異なる高さを有する場合がある。歯136a、136bの先端142aと142bの間に谷144が形成される。歯136bは、角度「X」を有するように形成される。
[0047]図6Bに最もよく示されるように、遠位部分122は、中間部分38’の第2の外径dよりわずかに大きい、またはこれより大きい第1の外径dを有する。中間部分38’は、上記に記載した中間部分38と同様である。一実施形態では、遠位部分122は、中間部分38’に対してレーザ溶接される。灌注チャネル146が、遠位部分122に形成された切開先端126から中間部分38’の遠位端まで延在する。以下により詳細に記載するように灌注経路が灌注チャネル146に沿って切開先端126まで延在する。
[0048]上記で考察したように、遠位部分122の第1の外径dは、主要な部分38’の第2の外径dよりわずかに大きい、またはこれより大きい。例えば一実施形態では、遠位部分122の第1の外径dは、0.15621cm(0.0615インチ)から0.15748cm(0.0620インチ)であり、中間部分38’の外径dは、0.14732cm(0.058インチ)+/-0.00254cm(0.001インチ)である。内側ブレード22’と外側ブレード24’の間に灌注流れを維持するために、内側ブレード22’の遠位部分122に沿って灌注チャネル146が形成される。一実施形態では、灌注チャネル146は、平面であり、かつ内側面と外側面の間の内側ブレード22’の厚さの範囲内に延在するようにくぼませた外側面の一部である。一実施形態において灌注チャネル146は、切開先端126の中央開口140において流体開放されるべき側縁部138の間の中心に位置する。灌注チャネル146は、切開先端126の中央開口140から遠位部分122に沿って内側ブレード22’の主要な部分38’まで延在する。一実施形態では、遠位部分122は、おおよそ0.508cm(0.200インチ)の長さを有し、開口140は、長手方向軸および遠位部分122に沿っておおよそ0.1016cm(0.040インチ)延在する。
[0049]図7Aから図7Cを参照すると、外側ブレード24’の遠位領域124に形成される切開窓128は、外側ブレード24’の管状側部および端部キャップ148上で縁部を剪断することによって形成される。外側ブレード24’は、上記に記載した外側ブレード24と同様である。端部キャップ148は、例えば外側ブレード24’の管状本体の遠位端において、扇形または円形の区域として成形することができる。このようなやり方において、表面の端部切断作業および側部切断作業または剪断作業が行われる。切開窓128の幾何学形状は、目詰まりを防ぐように構成される。例えば切開窓128は内側ブレード22’を塞いだり切開作業を妨害するのに十分な大きさの組織の切片を切り取るのを回避するために、内側ブレード22’の内径と等しい長さを有することができる。遠位領域124の外側面は、切開先端126の深さ、およびこれにより組織に対する切開部を視覚的に示すための印150を含むことができる。例えば印150は、直線および/または数字によって0.5ミリメートル、1.0ミリメートル、1.5ミリメートルなどの切開の深さを示すように配置される場合がある。
[0050]一実施形態では、端部キャップ148は平面であり、外側ブレード24’は遠位領域124において半球形ではなく円筒形である。平面の端部キャップ148は、遠位領域124の円筒形の側壁に直交する。端部キャップ148は、外側ブレード24’の遠位領域124の管状の側壁に結合されて、端部キャップ148と外側ブレード24’の側壁の外周の交点に沿って内側面から四角形に切り取られる。換言すると、端部キャップ148と外側ブレード24’の管状の側壁の交点における外側ブレード24’の遠位領域124の内部は、半径なしで直角(すなわち90°)を形成する。端部キャップ148と側壁の四角形に切り取られた面は、切開先端126の突出部132の切開端縁部134に対して最大の表面積を曝す(例えば図8Aを参照)。拡大した切開表面積のために、組織の切開作業は、半球形の端部カッターまたは空洞化超音波外科吸引装置(CUSA)のものより迅速に行われる。
[0051]続けて図7Aから図7Cを参照すると、端部の窓縁部152が端部キャップ148上に形成される。一実施形態では、端部窓縁部152は、結果として生じる開口が端部キャップ148の半分未満であるように位置決めされる。一実施形態では、端部窓縁部152は、直線であり、端部キャップ148上に開放した半円を画定するように外側ブレード24’の幅にわたって延在する。端部窓縁部152は、外側ブレード24’の外部に向かって、傾斜が付けられるまたは角度が付けられる。
[0052]側部窓縁部154が、端部窓縁部152から遠位領域126の管状の側部に沿って延在する。側部窓縁部154は、窓の歯156を含むようにのこぎり歯状にされる。窓の歯156は、切開窓128の対向する半径方向の側部上に配置される。内側ブレード22’にある歯136a、136bと同様に、窓の歯156は、長手方向に位置合わせされて、切開窓128を横切るように互いに向かって延出し、かつ端部キャップ148に概ね直交して延在する対向する対で配向される。切開窓128は、外向きに傾斜した縁部を含む。例えば窓の歯156の縁部面を含む側部窓縁部154は、外側ブレード24’の外部に向かって傾斜が付けられるまたは角度が付けられる。一実施形態では、側部窓縁部154の内側部分は、側部窓縁部154の外側部分とは異なる角度で鋭利にされる。窓の歯156の好適な数量は、切開先端126上の歯136の数量と一致する、およびそれらと影響し合うように切開窓128上に含まれる。一実施形態において一対の窓の歯154と、一対の歯136bが設けられる。窓の歯134の側部によって形成される角度「Y」は、切開先端126の歯136bの角度「X」を補完する。例えば窓の歯156の角度「Y」が57°である場合、歯136bの角度「X」は46°である。それはともかく、窓の歯156の先端は、先端142a、142bから長手方向にずらされている。
[0053]切開窓128は、切開窓128を形成するために、側部窓縁部154の間に延在し、端部窓縁部152の反対側に延在する頂部窓縁部158を含む。頂部窓縁部158は、中心セクション160と、対向する凹部162とを含むことで追加の剪断面を形成する。図7Aおよび図7Bに最適に示されるように中心セクション160は、わずかに角度が付けられる場合があり、かつ凹部162は、隣接する側部窓縁部154と、中心セクション160の両方からはっきりと角度が付けられることで追加の剪断または切開面を形成する。
[0054]最終的に組み立てられると、図8Aおよび図8Bに最適に示されるように、切開先端126は、上記で考察したように2つの構成要素が互いに対して回転可能な状態で切開窓128に位置決めされる。切開先端126は、外側ブレード24’の遠位端内の切開窓128を介して組織と噛み合うために突起132および歯136a、136bによって形成されるものを含めた表面または縁部を含む。切開先端126を形成する縁部は、内向きに傾斜が付けられ、切開窓128を画定する縁部は、協働する剪断面を形成するために全体が外向きに傾斜される。内側ブレード22’が、例えば電動ハンドピース12によって、その近位端において回転式に駆動される際、切開先端126の表面または縁部は、外側ブレード24’内の切開窓128と協働して組織を剪断する、切開するまたは削り落とす。切開先端126の端縁部134は、内側ブレード22’の端部キャップ148と直接接触して、端部の切開作業を行う。内側ハブ組立体42のばね44が、端縁部134を端部キャップ148に向けて付勢する。一般的に言えば、切開先端126の内部の幾何学形状は、切開先端126が回転される際、組織を突き刺し、円筒形の幾何学形状によって端部の切開作業および側部の切開作業の両方を行うように設計される。以下にさらに考察されるように、形成される切開先端126の開口の周辺縁部は、切開先端126の切開縁部が、切開窓128を介して身体組織に噛み合い、この組織を切開窓128を形成する縁部に当てて引っ張ることで組織を剪断するように切開窓128に隣接して位置決めされる。微細加工、または他の好適な方法を利用して、切開先端126および切開窓128の外形および鋭利な角度形成を生み、かつ縁部を形成することができる。
[0055]上記に考察したように、内側ブレード22’の遠位部分122は、内側ブレード22’の主要な部分38’の直径dより大きな直径dを有する。例えば遠位部分122の外径dは0.15748cm(0.0620インチ)であり、主要な部分38’の外径dは、0.14732cm(0.058インチ)+/-0.00254cm(0.001インチ)であり得る。内側ブレード22’の遠位部分122の外側面と、外側ブレード24’の内側面の間の隙間は、0.00508cm(0.002インチ)以下であり、詳細には、切開窓128における隙間は、0.00023622cm(0.000093インチ)から0.0027686cm(0.00109インチ)であり得る。組み立てられると、内側ブレード22’の外側面は、内側および外側ブレード22’、24’の間のかじりを阻止し、かつ摩擦を抑えるために生体適合性タングステン炭化物/炭素コーティングによって被覆される。灌注チャネル146は、内側ブレード22’の遠位部分122に沿って延在し、内側ブレードおよび外側ブレード22’、24’の間から切開先端126への灌注を維持し、かつ外側ブレード24’内に内側ブレード22’の遠位部分122の拡大した直径を収容するために切開先端126と一致して流体開放する。切開窓128において0.00023622cm(0.000093インチ)から0.0027686cm(0.00109インチ)の隙間を有して、可動の内側ブレード22’と静止した外側ブレード24’の間の繊維組織の剪断作業が行われ、組織は、内側ブレードおよび外側ブレード22’、24’の間に引きずり込まれることなく、内側ブレード22’の繰り返しの回転によって最終的には引きちぎられる。
[0056]内側ブレードおよび外側ブレード22’、24’は、例えばステンレス鋼などの金属で、または手術で使用するのに適した他の硬質材料で作製することができる。内側ブレード22’の遠位部分122は、主要な部分38’とは別に作製され、遠位領域124は、外側ブレード24’の残りの部分とは別に作製される。切開窓128を有する遠位領域124は、外側ブレード24’の残りの部分とは異なり、それより大きなロックウェル硬度を有する材料で形成することができる。例えば端部キャップ148を含む遠位領域124は、50HRCを超える硬度を有する440Cステンレス鋼(s.s.)で形成することができ、外側ブレード24’の残りの部分は304Ls.s.管材で形成することができる。同様に切開先端126を有する遠位部分122は、内側ブレード22’の残りの部分とは異なり、それより大きなロックウェル硬度を有する材料で形成することができる。例えば遠位部分122は、50HRCを超える硬度を有する440Cステンレス鋼(s.s.)で形成することができ、内側ブレード22’の残りの部分は304Ls.s.管材で形成することができる。放電加工(EDM)、電解加工(ECM)、機械加工、化学加工、微小電気機械システム(MEMS)処理、または他の好適な微細加工法などの微細加工を使用して、切開用の内側および外側ブレード、詳細には切開先端126および切開窓128を形成することができる。一実施形態において遠位領域124は、外側ブレード24’の残りの部分にレーザビーム溶接され、遠位部分122は、内側ブレード22’の主要な部分38’にレーザビーム溶接される。
[0057]本開示の原理に従って、切開具の遠位端の一実施形態が図11Aおよび図11Bに示される。図9Aおよび図9Bは、図11Aおよび図11Bの内側ブレード22”の遠位部分222および、図10Aおよび図10Bに示される外側ブレード24”の遠位領域224の拡大断面図と、拡大斜視図である。図示されるように最終的に組み立てられると、内側ブレード22”の遠位部分222に設けられた切開先端226は、外側ブレード24”の遠位領域224にある切開窓228のところで選択的に露出される。内側ブレード22”および外側ブレード24”の態様は、内側ブレード22、22’および外側ブレード24、22’とそれぞれ同様である。
[0058]図9Aおよび図9Bに示される遠位部分222を参照すると、切開先端226は、切開先端226の切開面によって形成される開口230を含む。切開先端226は、終端の端部部分232と、対向する側部部分234とを含む。側部部分234は、遠位部分222の長手方向軸から遠位方向にまたはそれに沿って延在して終端の端部部分232を遠位部分222の本体に接続する。開口230は、終端の端部部分232および側部部分234の切開面によって形成され、側部および端部の切開作業と、流体経路とを提供する。図9Aに示されるように、切開先端226の二重の縁部の切開面が形成される。
[0059]側部部分234の外側面は、弓形であり、遠位部分222の第1のセクション235の外側円周を維持する。終端の端部部分232は、対向する端縁部240の間に延在する曲線から成る側縁部238によって形成される頂部面236を有する。一実施形態において終端の端部部分232の頂部面236の反対側の内側面もまた平面である。頂部面236は、側部部分234と交差して弓状に鋭利になった端縁部240を形成する。一実施形態では、頂部面236の曲線から成る側縁部238は、平面の頂部面236に沿って形成され、かつ内側ブレード22”の長手方向軸、すなわち「x」軸に直交する「y」軸を中心に対称である。一実施形態では、側縁部238の各々は、半円の中心部分と、対向するくぼんだ部分とを含む。換言すると側縁部238のくぼんだ部分は、中心部分と側縁部240の間に延在する。一実施形態では、一方の側縁部238の中心部分の対向する端部上に結合されたくぼんだ部分は、同一の半径を有するが、異なる半径もまた許容可能である。
[0060]側部部分234の側部242は、交差する平面の頂部面236から開口面244まで内向きに曲線を成すように先細にされる、または角度が付けられて鋭利になった切開縁部を形成する。一実施形態では、開口面244は平面であり、頂部面236と平行である。図9Aに最適に示されるように、側部部分234の先細になった側部242は、中間の突出部や歯がなく平滑である。一実施形態において終端の端部部分232は、頂部面と対向する面の間に0.0127cm(0.0050インチ)+/-0.00127cm(0.0005インチ)の厚さを有し、切開先端226の頂部面236は、開口面244から0.0508cm(0.020インチ)+/-0.00254cm(0.001インチ)のところに位置決めされ開口230の長手方向の長さを形成する。開口230は、以下でさらに記載するように内側ブレード22”の中央の内腔に対して流体開放する。
[0061]図9Bに最適に示されるように、遠位部分222は、第2のセクション245の第2の外径dよりわずかに大きい、またはそれより大きい第1の外径dを有する第1のセクション235を含む。例えば一実施形態では、第1のセクション235の外径dは、0.15748cm(0.0620インチ)であり、第2のセクション245の外径dは、0.14732cm(0.058インチ)+/-0.00254cm(0.001インチ)である。
[0062]内側ブレード22”と外側ブレード24”の間に灌注流れを維持するために、内側ブレード22”の遠位部分222の第1のセクションに沿って灌注チャネル246が形成される。以下でより詳細には記載するように、灌注経路が、灌注チャネル246に沿って切開先端226まで延在する。一実施形態において灌注チャネル246は、平面であり、かつ内側ブレード22”の厚さの範囲内(すなわち内側面と外側面の間)に延在するようにくぼませた外側面の一部である。一実施形態において灌注チャネル246は、わずかに面取りされた長手方向の縁部を有する。一実施形態では、2つの対向する灌注チャネル246が存在し、各々の1つは、切開先端226の側部部分234の間で中心に位置しており、各々切開先端226の開口230において流体開放する。灌注チャネル246は、切開先端226の開口230から第1のセクション235に沿って内側ブレード22”の第2のセクション245まで延在する。一実施形態において第1のセクション235は、「y」軸または長手方向軸に沿って0.1524cm(0.060インチ)の長さを有する。
[0063]さらに図11Bを参照しかつ先の実施形態を同様に、遠位部分222は中間部分38”と別に形成され、それと併せて結合させることができる。一実施形態において第2のセクション245は、遠位部分の中で所定の距離まで伸張可能な中間部分38”の外径を収容するのに適した近位の拡大した内径を有する。一実施形態では、中間部分38”のリップが、第2のセクション245の中に延在し、遠位部分222は主要な部分38”にレーザ溶接される。一実施形態において第2のセクション245の近位の内径は、1.27cm(0.500インチ)+/-0.00127cm(0.0005インチ)であり、遠位部分222の残りの部分は、0.10668cm(0.042インチ)+/-0.00254cm(0.001インチ)の内径を有する。
[0064]図10Aおよび図10Bを参照すると、外側ブレード24”の遠位領域224に形成される切開窓228は、外側ブレード24”の管状の側部と、端部キャップ248において縁部を剪断することによって形成される。このやり方において、表面の端部切断作業および側部切断作業または剪断作業が行われる。切開窓228の幾何学形状は、目詰まりを防ぎ、かつ内側ブレード22”の中央の内腔の内部と外部の間に連続的に開放する流体経路を維持するようにサイズが決められ成形される。例えば切開窓228は内側ブレード22”を塞いだり、切開作業を妨害するのに十分な大きさの組織の切片を切り取るのを回避するために、切開先端226の頂部面236と開口面244の間の距離と概ね等しい、またはこれよりわずかに大きい長手方向軸に沿った長さを有する。遠位領域224の外側面は、切開先端226の深さ、およびこれにより組織に対する切開部を視覚的に示すための印250を含むことができる。例えば印250は、直線および/または数字によって0.5ミリメートル、1.0ミリメートル、1.5ミリメートルなどの切開の深さを示すように配置される場合がある。
[0065]端部キャップ248は平面であり、外側ブレード24”は遠位領域224において半球形ではなく円筒形である。管状の側壁の内側面と、遠位領域224の端部キャップ248は平滑である。平面の端部キャップ248は、遠位領域224の円筒形の側壁に対して直交する。端部キャップ248は、外側ブレード24”の遠位領域224の管状の側壁に結合され、端部キャップ248と外側ブレード24”の側壁の外周の交点に沿って内側面から四角形に切り取られる。換言すると、端部キャップ248と外側ブレード24”の管状の側壁の交点における外側ブレード24”の遠位領域224の内部は、半径なしで直角(すなわち90°)を形成する。四角形に切り取られた面は、切開先端226の切開端縁部234に対して最大の表面積を曝す。拡大した切開表面積のために、組織の切開作業は、半球形の端部カッターまたはCUSAのものより本実施形態において迅速に行われる。
[0066]図10Aおよび図10Bを継続して参照すると、端部窓縁部252が端部キャップ248上に形成されて、端部キャップ248上の切開窓228の開放形状を部分的に形成する。一実施形態では、端部窓縁部252は、結果として生じる開口が端部キャップ248の半分未満になるように位置決めされる。一実施形態において端部窓縁部252は全体的に直線ではなく、外側ブレード24”の幅にわたって延在する。端部窓縁部252は湾曲され、切開先端226が切開窓228を回転式に通過する際、切開先端226の可変の表面積が切開窓228のところに曝される。一実施形態では、2つの切開窓228が含まれる(図示せず)。図11Aに最適に示されるように、端部窓縁部252が、外側ブレード24”の外部に向かって傾斜が付けられるまたは角度が付けられる。
[0067]端部窓縁部252から外側ブレード24”の遠位領域224の管状の側部に沿って側部窓縁部254a、254bが延在する。側部窓縁部254a、254bは、管状の側壁の内側面から外側面まで平面で延在する、または四角形に切り取られるように(すなわち傾斜した縁部なしで)延在することができる、または外向きに傾斜が付けられる場合もある。一実施形態において図10Aに示されるように、側部窓縁部254aは、外側ブレード24”の長手方向軸に対して平行に延在する。一実施形態において側部窓縁部254bは、端部キャップ248から、側部窓縁部254bが端部キャップ248から離れるように延びると管状の側壁の表面積を縮小する鋭角で延在する。別の実施形態では、側部窓縁部254bは、端部キャップ248から所定の距離にわたって長手方向軸に対して平行に延在し、その後、側部窓縁部254bが端部キャップ248から離れるように延びると管状の側壁の表面積を縮小する鋭角で延在する。
[0068]切開窓228は、切開窓228を形成するために、側部窓縁部254の間に延在し、端部窓縁部252と反対側の頂部窓縁部258を含む。一実施形態において頂部窓縁部258は、端部キャップ248に対して平行な面内で管状本体の一部の円周に沿って延在する。端部窓縁部252、側部窓縁部254a、254bおよび頂部窓縁部258は全て、切開窓228を形成する剪断面を形成する。
[0069]遠位領域224は、一定または同一の外径を有する。遠位領域224の内部は第1の内径dと、第2の内径dとを有する。第2の内径dは、第1の内径dより大きい。遠位領域224の第2の内径dは、外側ブレード24”のリップを収容するようにサイズが決められ成形される。
[0070]最終的に組み立てられると、図11Aおよび図11Bに最適に示されるように、切開先端226は、上記に考察したように2つの構成要素が互いに対して回転可能な状態で切開窓228に位置決めされる。内側ブレード22”は、例えば電動ハンドピース12によってその近位端において回転可能に駆動され、内側ブレード22”の切開先端226の表面または縁部は、外側ブレード24”内の切開窓228と協働して組織を剪断する、切開するまたは削り落とす。一般的に言えば、切開先端226の内側の幾何学形状は、切開先端226が回転される際、組織を突き刺し、円筒形の幾何学形状ならびに切開窓228および切開先端226の端部および側部の開口を介して端部の切開作業と側部の切開作業の両方を行うように設計される。切開先端226の端縁部234は、内側ブレード22”の端部キャップ248に直接接触して端部の切開作業を行う。内側ハブ組立体42のばね44が、端縁部234を端部キャップ248に向けて付勢する。切開先端226の回転の方向は、側部窓縁部254bに向かっており、したがって側部窓縁部154aから離れるような方向である。このやり方において切開先端226によって突き刺された組織が側部窓縁部254bに向かって回転され、そこで組織が切り取られる。以下でさらに考察するように、切開先端226の周辺縁部が切開窓228に隣接して位置決めされることで、切開先端226の切開縁部が切開窓228を介して身体組織に噛み合い、組織を切開窓228を形成する縁部に当てて引っ張り組織を剪断することができる。微細加工、例えばECMまたはEDMなどを利用して、切開先端226および切開窓228の外形および鋭利な角度形成を生み出し、かつ傾斜した縁部を形成することができる。
[0071]内側ブレード22”の外側面または外側ブレード24”の内側面は、内側および外側ブレード22”、24”の間のかじりを阻止し、かつ摩擦を抑えるために生体適合性タングステン炭化物/炭素コーティングによって被覆される。灌注チャネル246は、内側ブレード22”の第1のセクション235に沿って延在し、内側ブレードおよび外側ブレード22”、24”の間から切開先端226への灌注を維持し、かつ外側ブレード24”内に内側ブレード22”の第1のセクション235の拡大した直径を収容するために切開先端226と一致して流体開放する。切開先端226と切開窓228の間に0.00023622cm(0.000093インチ)から0.0027686cm(0.00109インチ)の隙間を有して、可動の内側ブレード22”と静止した外側ブレード24”の間の繊維組織の剪断作業が行われ、組織が内側ブレードおよび外側ブレード22”、24”の間に引きずり込まれることはない。本開示の態様による切開デバイスの実施形態は、極めて柔らかいものから極めて繊維質のものまでの腫瘍を切開するのに適している。真空圧下においてたわむ可能性がない内側および外側ブレードの平坦または平面の、鋭利な遠位方向の切開端部は、組織を掘り下げ突き刺すのに適している。
[0072]先の実施形態でのように、内側および外側ブレード22”、24”は、例えばステンレス鋼などの金属で、または手術で使用するのに適した他の硬質材料で作製することができる。内側ブレード22”の遠位部分222は、1つの材料で一体式に作製され、その後、中間部分38”と結合される。同様に遠位領域224も、1つの材料で一体式に作製され、その後外側ブレード24”と結合される。切開窓228を有する遠位領域224は、外側ブレード24”の残りの部分と異なり、それより大きなロックウェル硬度を有する材料で形成することができる。例えば遠位領域224は、50HRCを超える硬度を有する440Cステンレス鋼(s.s.)で形成することができ、外側ブレード24”の残りの部分は304Ls.s.管材で形成することができる端部キャップ248を含む。同様に切開先端226を有する遠位部分222は、内側ブレード22”の残りの部分と異なり、それより大きなロックウェル硬度を有する材料で形成することができる。例えば遠位部分222は、50HRCを超える硬度を有する440Cステンレス鋼s.s.で形成することができ、内側ブレード22”の残りの部分は304Ls.s.管材で形成することができる。一実施形態において遠位領域224は、外側ブレード24”の残りの部分にレーザビーム溶接され、遠位部分122は、内側ブレード22”の主要な部分38’にレーザビーム溶接される。
[0073]システム10は、頭蓋および脊髄の腫瘍(ならびに場合によって他の外科的処置)の外科的治療(すなわち除去)において極めて有益である。この点において、本開示の態様による腫瘍の治療は、患者の頭骨に到達用の開口を形成すること(例えば従来の開頭術)を含む。脳腫瘍が露出されている標的箇所に達すると、システム10は、その組織が柔軟であるか繊維質の腫瘍であるかに関わらず、脳腫瘍の少なくとも一部、好ましくはその全てを取り除くように作動される。本開示の態様によると、切開具14の実施形態は腫瘍の境界および生存可能な組織における腫瘍の除去に特に適しているが、これらの実施形態はその他の場所でも同様に使用するのにも適している。
[0074]組織の除去の攻撃性は、サイズおよびブレードの構成ならびに管理された吸引量によって調節することができる。切開窓128、228は、いつでも吸引経路に対して開放している。例えば外科医が、腫瘍を取り除くべき患者の脳の領域に接近する際、外科用切開器具10は、外科医の指が吸引制御孔34から離れた状態で標的箇所に向かって全体が移動され、このやり方において標的箇所に負圧または吸引は生じない。切開具14が標的箇所に近づき、外科医がカッター26の位置を標的箇所まで近づけたいと思うとき、外科医は、自身の指を使って吸引制御ポート34を部分的にまたは完全に覆うことによって段階的にまたは完全に閉鎖することができ、このやり方において負圧または吸い込みが組織とカッター26の密接な接触を実現する。これにより硬膜を損傷させることなく硬膜に対する脳神経外科手術または脊髄手術を可能にする。
[0075]外科医が切開具14のカッター26を腫瘍に隣接させて配置した後で、外科医は、切開窓118、228を脳腫瘍に隣接しておよび/またはその中に位置決めするようにハンドピース12を操作する。切開具14の内側ブレード22’、22”の回転は、IPC(図示せず)を介する作動によって実現される。制御装置/IPC(ハンドピース12間の接続を介する)によって内側ブレード22’、22”全体の選択的の回転の制御が可能になることで、標的組織に創面切除を施す、またはそうでなければ標的組織を切り取るために切開具14の高速回転を生じさせる。終端の端部壁および側壁の両方において開口を有する遠位端124、224における切開窓118、228の位置によって、横方向の面ならびに端部面内で繊維組織を切除することを可能にする。外科医の手をあからさまにねじる/ゆがめることなく、腫瘍の特定の位置に応じて切開具14を腫瘍を横切るように横向きにまたは下方に操作することができる。
[0076]切開処置において、内側ブレード22’、22”および関連する切開先端126、226が回転される際、単一方向(すなわち往復運動しない)に回転される際、一実施形態では0.02032cm(0.008インチ)未満で最小限のゆがみが生じることで、切開具14に対して安定性を提供する。切開先端126、226は、標的組織が負圧によってカッター26に向かって引っ張られる際回転することで、組織は切開先端126、226に接触し、組織は切開窓118、228の縁部に当たってきれいにかつ巧みに切り取られ(すなわち引きちぎることなく)、周辺組織への付随する損傷を最小限にする。切開先端126、226は、組織にしっかり噛みつくことで標的組織を効果的に乳化する。内側ブレード22’、22”の回転の前に流体源が作動される。内側ブレード22’、22”は、乳化した組織を収容するようにサイズが決められ、およびこれにより、内側ブレード22’、22”を介して除去される組織のサイズが小さいことから、内側ブレード22’、22”は、他のデブリッダーのものより小さくすることができる。流体源からの流体は、腫瘍の乳化および吸引を助ける。切開具14における吸引を制御する(最小限にする)ことによって、周辺組織に対する不必要な損傷を回避する。加えて、切開具14が一方向にしか回転しないことにより、外科医は、切開具14を所望される腫瘍のところに正確に位置決めし、維持することができる。
[0077]上記で考察したように、灌注路が、内側および外側ブレード22’、24’と、内側および外側ブレード22”、24”それぞれの間に延在する。灌注流体はその後、切開窓128または228をそれぞれ出て、標的箇所を灌注することができる。灌注流体路は、標的箇所の一定の灌注、および切り取られ、内側ブレード22’または22”の中央の内腔を通って除去される物質のための液体媒体を提供する。吸引制御穴34によって、外科医が切開先端126、226における負圧を制御することが可能になる。切開窓128、228および内側部材22’、22”の内腔は、吸引流体経路(図1)の吸引出口として機能し、そうでなければ標的箇所を吸引するために利用される。吸引は、ハンドピース12上の吸引制御穴34によって手動で制御される。
[0078]いくつかの実施形態では、切開具14は、清浄または他の目的のために分解することができる。詳細には、内側ブレード22、22’、22”は、外側ブレード24、24’、24”からそれぞれ分解することができる。
[0079]本開示を好ましい実施形態を参照して記載してきたが、当業者は、そのような変更が本開示の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に行うことができることを理解するであろう。

Claims (21)

  1. 電動式の手術工具と共に使用するための切開デバイスであって、
    側壁と、前記側壁に対してある角度で延在する平面の遠位端と、前記遠位端と前記側壁の中に形成された切開窓とを有する管状の本体を含む外側ブレードと、
    遠位部分を有し、前記遠位部分が、側部および端部切開面を有する切開先端を含む内側ブレードとを備え、
    前記内側ブレードは、前記切開先端が前記切開窓において回転可能に露出された状態で前記外側ブレードの中に同軸上に配置され、前記切開先端は、前記外側ブレードの遠位端部分と直接接触する、切開デバイス。
  2. 前記遠位端の内側面は、90°の角度で前記側壁の内側面と交差する、請求項1に記載の切開デバイス。
  3. 前記切開窓は、外向きに傾斜した縁部を含み、前記切開先端は内向きに傾斜した縁部を含む、請求項1に記載の切開デバイス。
  4. 前記遠位セクションは、前記遠位セクションの厚さの範囲内に形成された少なくとも1つの灌注チャネルを含む、請求項1に記載の切開デバイス。
  5. 前記少なくとも1つの灌注チャネルは、前記遠位セクションに沿って延在し、前記切開先端の開口と位置合わせされる、請求項4に記載の切開デバイス。
  6. 前記内側ブレードの中央の内腔は、前記切開窓において連続的に流体開放する、請求項1に記載の切開デバイス。
  7. 前記切開先端は、開口を横切るように互いに対して半径方向に延出する歯と、前記歯から半径方向に離間されたU字型の開口とを含む、請求項1に記載の切開デバイス。
  8. 前記切開窓は、前記切開先端の前記歯から長手方向に互い違いに配置された歯を含む、請求項7に記載の切開デバイス。
  9. 前記外側ブレードに固定され、前記切開窓の位置を半径方向に調節するように構成された窓配向ハブをさらに備える、請求項1に記載の切開デバイス。
  10. 管状本体、平面の遠位端キャップ、および前記遠位端キャップ内に形成された切開窓を含む外側ブレードと、
    切開先端を含み、前記切開先端が前記切開窓において回転可能に露出された状態で長手方向軸に沿って前記外側ブレードの中に同軸上に配置される内側ブレードと、
    前記外側ブレードに対して組み立てられる外側ハブ組立体と、
    前記内側ブレードに対して組み立てられ、前記切開先端を前記遠位端キャップに向けて付勢する内側ハブ組立体とを備える、電動式の手術工具と共に使用するための切開デバイス。
  11. 前記内側ハブ組立体および前記外側ハブ組立体に対して前記長手方向の周りに半径方向に前記切開窓を選択的に配向するように構成された窓配向組立体をさらに備える、請求項10に記載の切開デバイス。
  12. 前記窓配向組立体は、
    近位端および遠位端を有する管状シャフトであって、前記外側ブレードの周りに同軸上に延在し、前記近位端が外側ブレードの近位セクションに隣接して前記外側ハブ組立体の中に配置される管状シャフトと、
    前記管状シャフトの前記遠位端の周りに配置された窓配向ハブと、
    前記外側ブレードの前記遠位端の周りに配置されて、前記外側ブレードと前記管状シャフトを流体封止する封止リングとを備える、請求項11に記載の切開デバイス。
  13. 窓配向ハブは、前記外側ブレードに沿って前記外側ハブ組立体に隣接して配置される、請求項11に記載の切開デバイス。
  14. 前記窓配向ハブは手動で操作するように構成される、請求項11に記載の切開デバイス。
  15. 前記遠位端キャップの内側面は、90°の角度で前記管状本体の内側面と交差する、請求項10に記載の切開デバイス。
  16. 前記内側ハブ組立体はばねを含み、前記ばねが前記内側ブレードを前記遠位端キャップに向けて付勢する、請求項10に記載の切開デバイス。
  17. 前記外側ブレードの内側面は前記切開窓に隣接して平滑である、請求項10に記載の切開デバイス。
  18. 端部キャップを第1の管状セクションの開放端に結合するステップであって、前記端部キャップの外周縁部は、前記第1の管状セクションに対して直角で結合されるステップと、
    前記端部キャップおよび前記管状セクションの一部を選択的に除去することで切開窓を形成するステップと、
    前記第1の管状セクションを第1の細長い管状本体に結合するステップとを含む
    外側ブレードを作製するステップと、
    第2の管状セクションの一部を選択的に除去することで切開先端の側部および端部切開縁部を形成するステップと、
    前記第2の管状セクションを第2の細長い管状本体に結合するステップとを含む
    内側ブレードを作製するステップと、
    前記切開先端が前記切開窓と回転可能に位置合わせされ、かつ前記切開先端の前記端部切開縁部が前記端部キャップの内側面と選択的に接触する状態で前記内側ブレードを前記外側ブレードの中に同軸上に組み立てるステップとを含む、外科用切開デバイスを作製する方法。
  19. 前記外側ブレードの中に同軸上に、かつ前記外側ハブ組立体の中に一部が入るように窓配向組立体を組み立てるステップをさらに含む、請求項18に記載の作製方法。
  20. 前記内側ブレードを前記内側ハブ組立体に取り付けるステップは、溶接作業を含む、請求項18に記載の作製方法。
  21. 前記内側ブレードを前記遠位端キャップに向けて付勢するステップをさらに含む、請求項18に記載の作製方法。
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