本発明は、無線通信分野に関し、具体的には、電力割り当て方法及び装置に関する。
現在、基地局間キャリアアグリゲーション技術がLTE−A(Long Term Evolution−Advanced、ロングタームエボリューションアドバンスド)システムに導入されている。基地局間キャリアアグリゲーション技術は、デュアル接続技術と称されることもある。デュアル接続技術において、キャリアアグリゲーションを実行する2つの基地局の間でのデータ送信は理想的なバックホールではないことから、その2つの基地局によってUE(ユーザ機器、user equipment)に送信されるダウンリンクサブフレームの開始時点は、非同期(非同期デュアル接続シナリオ)となることがあり、すなわち、2つの基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にいくらかの時間差が存在することがある。さらに、各基地局は、複数の異なるTAG(タイミングアドバンスグループ、timing advance group)に対応するアップリンクサブフレームを受信することがある。従って、UEによって2つの基地局に送信されるアップリンクサブフレームの開始時点の間にも、いくらかの時間差が存在することがあり、すなわち、これらのアップリンクサブフレームの間に重複時間が存在することがある。重複時間は、非固定値である。TAGはセルグループであり、そのグループの複数のセルにおけるUEのアップリンク送信チャネルは、同じタイミングを有する。2つのチャネルのセルが同じTAGに属する場合、その2つのチャネルは、同じアップリンク送信タイミングアドバンスを有し、その2つのチャネルは、同じアップリンク送信タイミングを有する。異なるTAGは異なるタイミングアドバンスを有し、従って、各TAGは、異なるアップリンク送信時間を有することがある。
従来技術では、前述の非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEがアップリンクサブフレームを2つの基地局に送信する前に、UEは、UEと2つの基地局との間でデータ送信を実装するように、アップリンクサブフレームにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる必要がある。複数のアップリンクサブフレームの間には重複時間が存在し、重複時間は非固定値である。従って、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる場合、UEは、2つの基地局の全てのTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームと重複時間を有する全てのアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルの送信電力を考慮する必要がある。
しかしながら、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる場合、UEは、2つの基地局の全てのTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームと重複時間を有する全てのアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルの送信電力を考慮する必要がある。従って、非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、極めて複雑な解決手段を用いることによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることになり、これは、実装において比較的大きな困難をもたらす。
本発明の複数の実施形態は、電力割り当て方法及び装置を提供し、これは、非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEによる、基地局のTAGにあり、かつアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルへの送信電力の割り当ての複雑さを低減することができ、実装が容易である。
前述の目的を実現すべく、本発明の複数の実施形態において、以下の技術的解決手段が用いられる。
第1の態様に従って、本発明の実施形態は、電力割り当て方法を提供し、当該方法は、
ユーザ機器UEによって、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階であって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである、段階と、
UEによって、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する段階であって、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、段階と、
UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階と、UEによって、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する段階と、
を含む。
第1の態様の第1の適用可能な実装態様において、UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階は、具体的には、
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、UEによって、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階
を含む。
第1の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階は、具体的には、
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する段階であって、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる、段階と、
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する段階であって、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる、段階と、
UEによって、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる段階と、
を含む。
第1の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しい、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第1の態様、又は第1の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、ユーザ機器UEによって、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階は、具体的には、
UEによって、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階
を含む。
第1の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含み、
UEによって、事前設定された条件に従って、第1のTAGにあり、かつ第1のサブフレームにある第1のチャネルを決定する段階は、具体的には、
UEによって、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する段階、又は、
UEによって、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する段階であって、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである、段階
を含む。
前述の第1の態様、又は第1の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第2の態様に従って、本発明の実施形態は、電力割り当て方法をさらに提供し、当該方法は、
基地局によって、事前設定された閾値を決定する段階と、
基地局によって、事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信する段階であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、段階と、
を含む。
第2の態様の第1の適用可能な実装態様において、事前設定された閾値は、
事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって、事前設定された閾値を送信する
方法を用いることによって送信される。
第3の態様に従って、本発明の実施形態は、ユーザ機器UEを提供し、当該UEは、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される決定ユニットであって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである、決定ユニットを含む。 決定ユニットは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定するようにさらに構成され、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。 当該UEは、決定ユニットによって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される割り当てユニットと、
割り当てユニットによって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様の第1の適用可能な実装態様において、割り当てユニットは、具体的には、決定ユニットによって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より大きくなる場合に、決定ユニットによって決定された第1のチャネルの優先度と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
第3の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
決定ユニットは、具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定するように構成され、
第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。 割り当てユニットは、さらに具体的には、決定ユニットによって決定された第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成される。
第3の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
決定ユニットによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第3の態様、又は第3の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、
決定ユニットは、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
第3の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。 決定ユニットは、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
前述の第3の態様、又は第3の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第4の態様に従って、本発明の実施形態は、基地局を提供し、基地局は、
事前設定された閾値を決定するように構成される決定ユニットと、
決定ユニットによって決定された事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信ユニットと、
を含む。
第4の態様の第1の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
第5の態様に従って、本発明の実施形態は、ユーザ機器UEを提供し、当該UEは、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成されるプロセッサであって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、プロセッサと、
プロセッサによって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信機と、
を含む。
第5の態様の第1の適用可能な実装態様において、
プロセッサは、具体的には、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
第5の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
プロセッサは、さらに具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定し、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
第5の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
プロセッサによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第5の態様、又は第5の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、
プロセッサは、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
第5の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。 プロセッサは、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
前述の第5の態様、又は第5の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第6の態様に従って、本発明の実施形態は、基地局を提供し、当該基地局は、
事前設定された閾値を決定するように構成されるプロセッサと、
プロセッサによって決定された事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信するように構成される送信機であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信機と、
を含む。
第6の態様の第1の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の複数の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明において、複数の添付図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、創造努力することなく、これらの添付図面から他の複数の図面をさらに導き出し得ることは明らかである。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート1である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法の他のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のインタラクション図である。
本発明の実施形態に係るサブフレームの模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート2である。
本発明の実施形態に係るサブフレームの模式的構造図2である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート3である。
本発明の実施形態に係るUEの模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係る基地局の模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係るUEの模式的構造図2である。
本発明の実施形態に係る基地局の模式的構造図2である。
以下、本発明の複数の実施形態の技術的解決手段を、本発明の複数の実施形態の添付図面を参照して、明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、単に、本発明の複数の実施形態のいくつかに過ぎず、全てではないことは明らかである。本発明の複数の実施形態に基づいて、創造努力することなく当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に属するものとする。
本明細書で説明される様々な技術は、様々な無線通信システム、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標)、global system for mobile communications)、符号分割多重アクセス(CDMA、code division multiple access)システム、時分割多重アクセス(TDMA、time division multiple access)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標)、wideband code division multiple access)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA、frequency division multiple access)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA、orthogonal frequency−division multiple access)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS、general packet radio service)システム、ロングタームエボリューション(LTE、long term evolution)システム、及び他の通信システムのような現在の2G及び3G通信システム及び次世代通信システムにおいて利用可能である。
UE(ユーザ機器、user equipment)は、無線端末であってよく、又は有線端末であってよい。無線端末は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能付きのハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理デバイスを指してよい。無線端末は、(RAN、radio access networkのような)無線アクセスネットワークを通して、1つ又は複数のコアネットワークを通信を行ってよい。無線端末は、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)のようなモバイル端末であってよく、モバイル端末付きコンピュータは、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する、例えば、パーソナルコミュニケーションサービス(PCS、personal communication service)電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL、wireless local loop)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、personal digital assistant)、又は他のデバイスのようなポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド型のコンピュータ内蔵又は車載モバイル装置であってよい。無線端末は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、又はユーザ機器(user equipment)と称されてもよい。
基地局は、eNB(evolved NodeB、evolved NodeB)、RNC(無線ネットワークコントローラ、radio network controller)、又はBSC(基地局コントローラ、base station controller)、すなわち、アクセスネットワークデバイスであってよい。
具体的には、モバイル通信システムにおけるPS(パケットスイッチ、packet switch)ドメインが、例として用いられる。3Gでは、基地局はRNCであり、4G(第4世代、第4世代モバイル通信技術)では、基地局はeNBであり、2G(第2世代、第2世代モバイル通信技術)、基地局はBSCである。モバイル通信システムにおけるCS(回路スイッチ、circuit switch)ドメインが、例として用いられる。3G/2Gでは、基地局は、RNC(3G)/RNC(2G)である。
実施形態1
本発明の本実施形態は、UE側に対応する電力割り当て方法を提供する。図1に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S101において、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、第1のチャネルは、第1のTAG(タイミングアドバンスグループ、timing advance group)に属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。
非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、2つの基地局に接続され、データを送信及び受信し、2つの基地局は、マスタ基地局及びセカンダリ基地局である。マスタ基地局及びセカンダリ基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にはいくらかの時間差が存在し、これにより、UEによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に送信される複数のアップリンクチャネルの間に重複時間が存在する。重複時間は、いくらかの時間差、すなわち、非固定値であることがある。本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法は、非同期デュアル接続シナリオにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる方法であり、すなわち、本発明の本実施形態において、第1のチャネルはアップリンクチャネルであり、第1のサブフレームはアップリンクサブフレームである。
マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、1つ又は複数のセルグループを含んでよく、マスタ基地局のセルグループは、MCG(マスタセルグループ)と称されてよく、セカンダリ基地局のセルグループは、SCG(セカンダリセルグループ)と称されてよいことに留意されたい。非同期デュアル接続シナリオにおいて、マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、4つのTAGを別個にサポートし、各TAGは、同じアップリンクタイミングを有する1つ又は複数のセルを有してよい。本発明の本実施形態において、第1の基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよいが、これは本発明に限定されるものではない。さらに、本発明の本実施形態において、セルグループは、コンポーネントキャリア(Component Carrier)グループに置換されてよいが、これは本発明に限定されるものではない。
TDD−LTEシステムでは、1つのフレームは10のサブフレームを含む。10のサブフレームにおいて、いくつかのサブフレームはアップリンクサブフレームであり、いくつかのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、スペシャルサブフレームがさらに存在することがある。スペシャルサブフレームは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの両方を含む。FDD−LTEシステムでは、1つのアップリンク無線フレームは10のアップリンクサブフレームを含み、1つのダウンリンク無線フレームは10のダウンリンクサブフレームを含む。アップリンク及びダウンリンクは、FDD−LTEシステムでは別個であり、アップリンク及びダウンリンクにおいて、異なる周波数が用いられる。基地局は、ダウンリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてダウンリンクチャネルを送信し、データをUEに送信する。UEは、アップリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、基地局にデータを送信する。
本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
具体的には、UEは、第1のアップリンクサブフレームにおいて第1のアップリンクチャネルを決定し、第1のアップリンクチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
UEは、第1の基地局又は第2の基地局によって送信されたアップリンクサブフレームのスケジューリング情報をUEがダウンリンクサブフレームにおいて受信した後で、かつ、UEがアップリンクサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、アップリンクデータを送信する前に、アップリンクチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
特に、本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEが第1のチャネルに電力を割り当てる場合、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームは、基準時間セグメントとして用いられ、UEは、適切かつ有効に電力を割り当てるように、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有するサブフレームにおけるチャネル、すなわち第2のチャネルを考慮する必要がある。
第1のチャネルは、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じである複数のチャネルを含んでよく、電力が割り当てられる場合、これらのチャネルも考慮される必要があることに留意されたい。
S102において、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。
UEが第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAG、及び第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。
第1の基地局がマスタ基地局である場合、第2の基地局はセカンダリ基地局であり、第1の基地局がセカンダリ基地局である場合、第2の基地局はマスタ基地局であることに留意されたい。第1のセルグループは、第1の基地局のセルグループであり、第2のセルグループは、第2の基地局のセルグループである。
UEが基地局と共にデータ送信を実際に実行する場合、同じ基地局のダウンリンクサブフレームは同期するので、同じ基地局又は同じセルグループの複数のTAGにおけるアップリンクサブフレームの開始時点の差は極めて小さく、例えば32.47マイクロ秒未満であることに留意されたい。例えば、開始時点の差が32.47マイクロ秒より小さいサブフレームは、同じサブフレーム番号を有してよい。従って、n個の第2のチャネルにおける第2のチャネルが位置するサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第2のチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルと重複する。
さらに、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信される場合、例えば、第1のチャネルがPUSCH(物理アップリンク共有チャネル、physical uplink shared channel)であり、かつ、SRS(サウンディング参照信号、sounding reference signal)信号が第1のサブフレームの最後のシンボルにおいて送信される場合、又は、第1のチャネルがショートフォーマットPUCCH(物理ダウンリンク共有チャネル、physical downlink shared channel)である場合、すなわち、PUCCHが位置するサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信されない場合には、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してよい。第1のサブフレーム及び第2のチャネルが位置する第2のサブフレームの最後のシンボルの間に重複時間が存在するが、重複時間が事前設定された閾値より短い又は事前設定された閾値より短いもしくはこれに等しい場合、例えば、1つのシンボルを超えない場合には、UEは、第1のサブフレームの最後のシンボルを送信しなくてよい。このように、第2のチャネルは、第1のチャネルへの電力割り当てに影響しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、第2のチャネルを考慮しない。第1のチャネルがPUSCHチャネルであり、かつ、最後のシンボルの送信電力が第1のサブフレームの他のシンボルの送信電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定する。閾値要件を満たさない第2のチャネルに対しても、第1のチャネルの最後のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルが考慮される必要はない。第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力が、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームのシンボルの電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してもよい。閾値要件を満たさない第2のサブフレームに対して、第2のサブフレームにおける第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルは考慮される必要はない。
例示的に、第1のチャネルがロングフォーマットPUCCHチャネルである場合、すなわち、このサブフレームの全てのSC−FDMAシンボルがPUCCHチャネルに用いられる。この場合において、第2のチャネルが、第1のチャネルPUCCHと同じ又はこれより高い電力割り当て優先度を有するPUCCHチャネルのようなチャネルである場合、UEは、第2のチャネルに事前設定された閾値T1を用いない、すなわち、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームと第1のチャネルが位置する第1のサブフレームとの間に重複時間があるとすると、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に第2のチャネルを考慮する。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
UEがサブフレームの異なるシンボルを特に処理することを必要とする場合、異なる事前設定された閾値は、第1のチャネルへの電力割り当てに差をもたらす、例えば、UEによって削除される、又は送信電力が割り当てられないシンボルの量に差をもたらすことがあることに留意されたい。異なるチャネルは、異なる事前設定された閾値に対応してよい。UEが電力を割り当てる場合、UEは、1つのサブフレームの1つの時間セグメントにおいて、少なくとも全てのシンボルにおいて同じ送信電力を有する。概して、サブフレームiの第1のいくつかのシンボルは、同じ送信電力を有し、最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルは、異なる電力割り当てを有してよい。最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルの量は、ceil{T1/Tsymbol}であり、ここで、ceilは、ラウンドアップオペレーションであり、Tsymbolは、SC−FDMAシンボルの時間長であり、かつ、CP長さを含む時間長である。
特に、UEの送信電力は、この段階に限定されない。例えば、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと複数のチャネルが位置する複数のサブフレームとの間に重複時間が存在し、第1のチャネル及び複数のチャネルは、同じ基地局又は異なる基地局に属する。このように、UEは、事前設定された閾値T1を有し、第1のサブフレームを限定する。第1のサブフレームに対して、T1エリアの電力は、非T1エリアの電力に等しくなくてよい。すなわち、非T1エリアにおいて、UEは、SC−FDMAシンボルを同じ電力で送信する。
さらに、UEがm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する場合に、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有するz個の第2のサブフレームを最初に決定し、次にUEは、z個の第2のサブフレームと第1のサブフレームとの間の重複時間を事前設定された閾値と別個に比較し、z個の第2のサブフレームから、事前設定された閾値より長い又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しく、かつ、第2の基地局/第2のセルグループに属するm個の第2のサブフレームを決定し、これにより、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。ここで、z≧m≧1であり、m及びzは正の整数である。
本発明の本実施形態において、UEによって決定され、かつ、第1のチャネルと重複時間を有するm個の第2のチャネルは、第1のチャネルと重複時間を有する全てのチャネルに対するスクリーニングを実行することによって得られることが理解されよう。n=mの場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、第1の基地局の第1のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることの複雑さを低減するよう、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、m個の第2のサブフレームのみを考慮する必要がある。
S103において、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
UEがn個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定した後で、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
具体的には、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなるか否かを最初に決定し、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きい場合、UEは、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
さらに、第1のチャネルに必要な送信電力は、電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって算出される。ここで、電力制御情報は、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって、第1の基地局又は第2の基地局によって送信される。n個の第2のチャネルに必要な送信電力は、n個のチャネルの電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって別個に算出される。ここで、電力制御情報は、第2のTAGが位置する第1の基地局又は第2の基地局によって、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって送信される。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、UEによって少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる具体的な処理は、続く実施形態において詳細に説明されることに留意されたい。
S104において、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、UEが第1のチャネルに送信電力を割り当てた後で、UEは、UEと第1の基地局/第1のセルグループとの間における通信を実装するように、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
UEが電力を割り当てる場合、第1のサブフレームと第2のサブフレームとの間の重複時間は極めて短いので、電力は2つのチャネルの間で割り当てられないことが理解されよう。代わりに、UEは、第1のサブフレームと第2のサブフレームとの間の極めて短い重複時間に対して、可能な特別処理を実行し、UEの電力利用効率を向上させる。
本発明の本実施形態は、基地局側に対応する電力割り当て方法をさらに提供する。図2に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S201において、基地局は、事前設定された閾値を決定する。
基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよく、第1のチャネルは、マスタ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにあるチャネルであってよく、又は、セカンダリ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにあるチャネルであってよいことに留意されたい。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
S202において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
基地局が事前設定された閾値を決定した後で、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
例示的に、事前設定された閾値は、マスタ基地局によってUEに送信されてよく、セカンダリ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにある第1のチャネルに、UEによって送信電力を割り当てる処理において用いられる。
任意に、事前設定された閾値は、以下の方法、すなわち、事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって事前設定された閾値を送信する方法を用いることによって、送信される。
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態2
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。図3に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S301において、UEは、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。
非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、2つの基地局に接続され、データを送信及び受信する。すなわち、マスタ基地局及びセカンダリ基地局の両方が、UEにサービスを提供する。2つの基地局は、マスタ基地局及びセカンダリ基地局である。マスタ基地局及びセカンダリ基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にはいくらかの時間差が存在し、これにより、UEによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に送信される複数のアップリンクチャネルの間に重複時間が存在する。重複時間は、いくらかの時間差、すなわち、非固定値であることがある。本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法は、非同期デュアル接続シナリオにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる方法であり、すなわち、本発明の本実施形態において、第1のチャネルはアップリンクチャネルであり、第1のサブフレームはアップリンクサブフレームである。
マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、1つ又は複数のセルグループを含んでよく、マスタ基地局のセルグループは、MCGと称されてよく、セカンダリ基地局のセルグループは、SCGと称されてよいことに留意されたい。非同期デュアル接続シナリオにおいて、マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、4つのTAGを別個にサポートし、各TAGは、同じアップリンクタイミングを有する1つ又は複数のセルを有してよい。本発明の本実施形態において、第1の基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよいが、これは本発明に限定されるものではない。さらに、セルグループは、コンポーネントキャリアグループに置換されてよいが、これは本発明に限定されるものではない。
TDD−LTEシステムでは、1つのフレームは10のサブフレームを含む。10のサブフレームにおいて、いくつかのサブフレームはアップリンクサブフレームであり、いくつかのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、スペシャルサブフレームがさらに存在することがある。スペシャルサブフレームは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの両方を含む。FDD−LTEシステムでは、1つのアップリンク無線フレームは10のアップリンクサブフレームを含み、1つのダウンリンク無線フレームは10のダウンリンクサブフレームを含む。アップリンク及びダウンリンクは、FDD−LTEシステムでは別個であり、アップリンク及びダウンリンクにおいて、異なる周波数が用いられる。基地局は、ダウンリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてダウンリンクチャネルを送信し、データをUEに送信する。UEは、アップリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、基地局にデータを送信する。
本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEは、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
具体的には、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する。第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
一実装態様において、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定することに留意されたい。
例示的に、第1のサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第1の基地局/第1のセルグループにおいて、サブフレーム番号がiであるサブフレームに3つのチャネルA、B、及びCが存在すると仮定する。A、B、及びCの優先度がA=C>Bの場合、すなわち、A及びCの優先度がBの優先度より高い場合、第1のチャネルは、A又はCの何れかである。第1のチャネルがAの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Aが位置するサブフレームである。
UEによって、最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルを第1のチャネルとして選択することは、電力割り当て方法を単純化するという利点を有することが理解されよう。第1のチャネルが位置する第1の基地局/第1のセルグループにおいて低い優先度を有するチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループにおいて最も高い優先度を有するチャネルへの電力割り当てに影響しないので、概して、UEは、最も高い優先度を有するチャネルへの電力を割り当てを優先的に考慮する。
実際の無線通信では、PRACH(物理ランダムアクセスチャネル、physical random access channel)チャネルがない場合、チャネルの優先度は、PUCCH>UCIを伝送するPUSCH>UCIを伝送しないPUSCH>SRSであることに留意されたい。UEは、最も高い優先度を有するチャネルに電力を優先的に割り当て、次に、高い優先度を有する残りのチャネルに電力を優先的に割り当て、次に、低い優先度を有するチャネルへの電力割り当てを考慮する。各キャリアは、アップリンク送信電力の上限を有する。各キャリアのチャネル送信電力は各キャリアの上限電力を超えないが、複数のチャネルの合計送信電力は、UEのために構成される最大送信電力をなお超えることがある。この場合、UEは、高い優先度を有するチャネルに電力を優先的に割り当ててよく、次に、低い優先度を有するチャネルへの電力割り当てを考慮する。電力が高い優先度を有するチャネルへの割り当てに不十分な場合、低い優先度を有するチャネルには、送信電力は割り当てられない。同じ優先度を有するチャネルに対して、又はチャネルの電力割り当て優先度が区別されない場合、複数のチャネルに必要な送信電力がUEの最大送信電力を超える場合には、電力スケーリングが実行される。
最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルは、PUCCH、又はACK(肯定応答、acknowledgement character)/NACK(否定応答、negative acknowledgement character)を伝送するPUSCHのような、ACK/NACKを伝送するチャネルであってよいことに留意されたい。最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルは、チャネルセットにおいて最も高い電力割り当て優先度を有するチャネル、例えば、全ての可能なチャネルセット又は電力が割り当てられるチャネルを除くチャネルセットにおいて最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルを指す。
本発明の本実施形態において、最も高い優先度を有するチャネルを選択する態様は、例示的な実装可能態様であり、固有の実装態様として用いられるものではないことに留意されたい。具体的な最も高い優先度は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に限定されるものではない。
任意に、他の実装態様において、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する。
例示的に、第1のサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第1の基地局/第1のセルグループにおいて、サブフレーム番号がiであるサブフレームに3つのチャネルA、B、及びCが存在すると仮定する。A、B、及びCの送信時間が、AはCより早く送信され、CはBより早く送信され、すなわち、AはB及びCより早く送信される場合、第1のチャネルはAであり、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Aが位置するサブフレームである。他の例において、A、B、及びCの送信時間が、AはCと同時に送信され、A及びCはBより早く送信される場合、第1のチャネルは、A又はCの何れかである。第1のチャネルがCの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Cが位置するサブフレームである。さらに他の例において、A、B、及びCの送信時間が、AはBと同時に送信され、A及びBはCより後に送信される場合、第1のチャネルは、A又はBの何れかである。第1のチャネルがBの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Bが位置するサブフレームである。本発明の本実施形態において、事前設定された条件は、例示的な実装可能態様であり、固有の実装態様として用いられるものではないことに留意されたい。具体的な事前設定された条件は、実際の状況に従って設定されてもよく、本発明に限定されるものではない。
UEは、第1の基地局又は第2の基地局によって送信されたアップリンクサブフレームのスケジューリング情報をUEがダウンリンクサブフレームにおいて受信した後で、かつ、UEがアップリンクサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、アップリンクデータを送信する前に、アップリンクチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
特に、本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEが第1のチャネルに電力を割り当てる場合、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームは、基準時間セグメントとして用いられ、UEは、適切かつ有効に電力を割り当てるように、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有するサブフレームにおけるチャネル、すなわち第2のチャネルを考慮する必要がある。
第1のチャネルが、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じである複数のチャネルを含んでよい場合において、第1のチャネルに電力を割り当てる場合、UEは、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じであるこれらのチャネルも考慮する必要があることに留意されたい。
S302において、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値を決定する。
UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値を決定する。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
S303において、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値をUEに送信する。
第1の基地局又は第2の基地局が事前設定された閾値を決定した後で、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値をUEに送信する。
事前設定された閾値を送信する基地局と、第1のチャネルが位置する基地局とは、同じ基地局であってよく、又は異なる基地局であってよいことに留意されたい。
例示的に、事前設定された閾値は、第1の基地局によってUEに送信されてよく、第2の基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにある第1のチャネルに、UEによって電力を割り当てる処理において用いられる。
任意に、事前設定された閾値は、以下の方法、すなわち、事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって事前設定された閾値を送信する方法を用いることによって、送信される。
前述のシグナリングは、より上位層のシグナリングであり、すなわち、事前設定された閾値は、送信のためより上位層のシグナリングにおいて伝送されることに留意されたい。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に限定されるものではない。
S301及びS302を実行するシーケンスは、本発明に限定されるものではない。すなわち、S301が最初に実行されてよく、次にS302が実行される。S302が最初に実行されてよく、次にS301が実行される。又は、事前設定された閾値が予め定められる場合に、段階S301のみが実行されることに留意されたい。
S304において、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する。ここで、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、m≧1であり、mは正の整数である。
第1の基地局又は第2の基地局が事前設定された閾値をUEに送信した後、又は、UEが予め定められた事前設定された閾値を決定した後で、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する。ここで、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、m≧1である。
さらに、UEが事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する前に、m個の第2のサブフレームが事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームである場合、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有する全てのサブフレームを最初に決定する。n個のサブフレームは、全てのサブフレームにあり、かつ、事前設定された閾値より長い重複時間又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい重複時間を有するn個のサブフレームである。
第1の基地局がマスタ基地局である場合、第2の基地局はセカンダリ基地局であり、第1の基地局がセカンダリ基地局である場合、第2の基地局はマスタ基地局であることに留意されたい。第1のセルグループは、第1の基地局のセルグループであり、第2のセルグループは、第2の基地局のセルグループである。
さらに、UEがサブフレームの異なるシンボルを特に処理することを必要とする場合、異なる事前設定された閾値は、第1のチャネルへの電力割り当てに差をもたらす、例えば、UEによって削除される、又は送信電力が割り当てられないシンボルの量に差をもたらすことがある。異なるチャネルは、異なる事前設定された閾値に対応してよい。UEが電力を割り当てる場合、UEは、1つのサブフレームの1つの時間セグメントにおいて、少なくとも全てのシンボルにおいて同じ送信電力を有する。概して、サブフレームiの第1のいくつかのシンボルは、同じ送信電力を有し、最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルは、異なる電力割り当てを有してよい。最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルの量は、ceil{T1/Tsymbol}であり、ここで、ceilは、ラウンドアップオペレーションであり、Tsymbolは、SC−FDMAシンボルであり、かつ、CP長さを含む時間長である。
特に、UEの送信電力は、この段階に限定されない。例えば、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと複数のチャネルが位置する複数のサブフレームとの間に重複時間が存在し、第1のチャネル及び複数のチャネルは、同じ基地局又は異なる基地局に属する。このように、UEは、事前設定された閾値T1を有し、第1のサブフレームを限定する。第1のサブフレームに対して、T1エリアの電力は、非T1エリアの電力に等しくなくてよい。すなわち、非T1エリアにおいて、UEは、SC−FDMAシンボルを同じ電力で送信する。
S305において、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。ここで、m個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第3のTAGに属し、少なくとも1つの第3のTAGは、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGに属する。
UEが事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定した後で、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。m個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第3のTAGに属し、少なくとも1つの第3のTAGは、第2のセットに属する。第2のセットは、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGを含み、第2のセットは、第1のセットに属する。第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含む。第2の基地局/第2のセルグループは、UEにサービスを提供する。
m個の第2のチャネルは少なくとも1つの第3のTAGに属するので、m個の第2のサブフレームも少なくとも1つの第3のTAGに属し、m個の第2のチャネルは、m個の第2のサブフレームにおける別個のチャネルであることが認識され得ることに留意されたい。少なくとも1つの第2のチャネルが、1つの第2のサブフレームに存在する。
さらに、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信される場合、例えば、第1のチャネルがPUSCHであり、かつ、SRS信号が第1のサブフレームの最後のシンボルにおいて送信される場合、又は、第1のチャネルがショートフォーマットPUCCHである場合、すなわち、PUCCHが位置するサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信されない場合には、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してよい。第1のサブフレーム及び第2のチャネルが位置する第2のサブフレームの最後のシンボルの間に重複時間が存在するが、重複時間が事前設定された閾値より短い又は事前設定された閾値より短いもしくはこれに等しい場合、例えば、1つのシンボルを超えない場合には、UEは、第1のサブフレームの最後のシンボルを送信しなくてよい。このように、第2のチャネルは、第1のチャネルへの電力割り当てに影響しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、第2のチャネルを考慮しない。第1のチャネルがPUSCHチャネルであり、かつ、最後のシンボルの送信電力が第1のサブフレームの他のシンボルの送信電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定する。閾値要件を満たさない第2のチャネルに対しても、第1のチャネルの最後のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルが考慮される必要はない。第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力が、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームのシンボルの電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してもよい。閾値要件を満たさない第2のサブフレームに対して、第2のサブフレームにおける第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルは考慮される必要はない。
例示的に、第1のチャネルがロングフォーマットPUCCHチャネルである場合、すなわち、このサブフレームの全てのSC−FDMAシンボルがPUCCHチャネルに用いられる。この場合において、PUCCHチャネルのような第2のチャネルが、第1のチャネルPUCCHと同じ又はこれより高い電力割り当て優先度を有するチャネルである場合、UEは、第2のチャネルに事前設定された閾値T1を用いない、すなわち、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームと第1のチャネルが位置する第1のサブフレームとの間に重複時間があるとすると、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に第2のチャネルを考慮する。
例示的に、UEがm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する場合、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有するz個の第2のサブフレームを最初に決定し、次にUEは、z個の第2のサブフレームと第1のサブフレームとの間の重複時間を事前設定された閾値と別個に比較し、z個の第2のサブフレームから、事前設定された閾値より長い又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しいm個の第2のサブフレームを決定する。ここで、z≧m≧1であり、m及びzは正の整数である。
本発明の本実施形態において、UEによって決定され、かつ、第1のチャネルと重複時間を有するm個の第2のチャネルは、第1のチャネルと重複時間を有する全てのチャネルに対するスクリーニングを実行することによって得られることが理解されよう。非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、第1の基地局の第1のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることの複雑さを低減するよう、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、m個の第2のサブフレームのみを考慮する必要がある。
S306において、UEは、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定する。ここで、n−m個の第2のチャネルは、第1のサブフレームのサブフレーム番号とサブフレーム番号が同じn−m個のチャネルである。
UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定する。ここで、n−m個の第2のチャネルは、第1のサブフレームのサブフレーム番号とサブフレーム番号が同じn−m個のチャネルである。
特に、UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、S304において決定されたm個の第2のチャネル及び/又はS305におけるn−m個の第2のチャネルを含む。n個のチャネルの具体的な構成は、実際の状況に従って決定される。
n=mの場合、n−m=0であることが理解されよう。この場合、第1のサブフレームのサブフレーム番号とサブフレーム番号が同じn−m個のチャネルは存在しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、n−m個のチャネルを考慮しない。n>mの場合、n−m=0である。この場合、第1のサブフレームのサブフレーム番号とサブフレーム番号が同じn−m個のチャネルが存在し、従って、第1のチャネルに電力を割り当てる場合、UEは、n−m個のチャネル及びm個のチャネルを考慮し、n−m個のチャネルに電力を割り当てる必要がある。
S301の後、S302からS305はS306と並列な段階であることに留意されたい。S301の後、S302からS305が最初に実行されてよく、次にS306が実行される。又は、S306が最初に実行されてよく、次にS302からS305が実行される。
S307において、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合、UEは、第1のチャネルの優先度と、n個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
UEが、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルと、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルとを決定した後で、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とによりUEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合、UEは、第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
さらに、第1のチャネルに必要な送信電力は、電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって、第1の基地局又は第2の基地局によって送信される。n個の第2のチャネルに必要な送信電力は、n個のチャネルの電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって別個に算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、第2のTAGが位置する第1の基地局又は第2の基地局によって、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって送信される。
UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなるか否かを最初に決定し、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きい場合、UEは、第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
具体的には、(1)n=mの場合において、図4に示されるように、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。図5に示されるように、詳細は、以下のS401からS403に示される。
具体的な本実施形態において、サブフレームの開始時点が第1のサブフレームと重複することは、第2のサブフレームの第1のシンボルが第1のサブフレームと重複する又は部分的に重複するものとして理解されてよく、サブフレームの終了時点が第1のサブフレームと重複することは、第2のサブフレームの最後のシンボルが第1のサブフレームと重複する又は部分的に重複するものとして理解されてよいことに留意されたい。
S401において、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
実際の適用において、i及びjの値は、0から9の整数であることに留意されたい。j+1が9より大きい場合、サブフレームj+1のサブフレーム番号は、(j+1)mod10であり、i+1が9より大きい場合、サブフレームi+1のサブフレーム番号は(i+1)mod10であり、j−1が0より小さい場合、サブフレームj−1のサブフレーム番号は(j−1)mod10であり、i−1が0より小さい場合、サブフレームi−1のサブフレーム番号は(i−1)mod10である。
具体的には、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、高いチャネル優先度を有するチャネルに送信電力を予め割り当てる。サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度がサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの予め割り当てられた送信電力を最初に決定する、すなわち、UEは、第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、次に、m個の第2のチャネルの優先度に従って、m個の第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を別個に決定する。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。予め割り当てられた送信電力は、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を含んでよい。サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度がサブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度、及びサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける、高い優先度を有する第2のチャネルを除くm−1個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける高い優先度を有する第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を最初に決定し、次に、m−1個の第2のチャネルの優先度と、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、m−1個の第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を別個に決定する。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが第1のチャネル及びm個の第2のチャネルに送信電力を割り当てる場合に、UEの送信電力であり、かつ、第1のサブフレームセグメントにある送信電力の一部は、他のチャネルによって占有されてよいことに留意されたい。従って、UEが、第1のチャネル及びm個の第2のチャネルに、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力を割り当てた後で、第1の予め割り当てられた送信電力、第2の予め割り当てられた送信電力、及び送信電力の占有された部分は、UEの最大送信電力より小さい又はこれに等しい必要がある。すなわち、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが同じ優先度を有する複数のチャネルに送信電力を予め割り当てる場合に、UEは、同じ優先度を有する前述のチャネルに必要な送信電力を比例してスケーリングし、次に、同じ優先度を有するチャネルにスケーリングされた送信電力を割り当ててよいことに留意されたい。
S402において、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定した後で、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度に従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する処理は、UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する処理に類似し、本明細書において再度説明されないことに留意されたい。
任意に、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しい、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高い。サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
S401及びS402を実行するシーケンスは、本発明の本実施形態において限定されるものではない。すなわち、S401が最初に実行されてよく、次にS402が実行される、又は、S402が最初に実行されてよく、次にS401が実行され、これは本発明に限定されるものではないことに留意されたい。
S403において、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
UEが、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定した後で、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
例示的に、第1の予め割り当てられた送信電力は10ワットであり、第3の予め割り当てられた送信電力は8ワットであると仮定する。8ワットは10ワットより小さいので、UEは、第1のチャネルに8ワットの送信電力を割り当てる。
(2)n>mの場合において、図6に示されるように、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、サブフレーム番号がiであるn−m個の第2のサブフレームが存在し、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がiであるn−m個の第2のサブフレームと、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームとが第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルとn−m個の第2のサブフレームとに送信電力を割り当てる。図7に示されるように、詳細は、以下のS501からS503において示される。
S501において、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度お、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである第2のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネル及びサブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが基地局と共にデータ送信を実際に実行する場合、同じ基地局のダウンリンクサブフレームは同期するので、同じ基地局又は同じセルグループの複数のTAGにおけるアップリンクサブフレームの開始時点の差は極めて小さく、例えば32.47マイクロ秒未満であることに留意されたい。例えば、図6に示されるように、開始時点の差が32.47マイクロ秒より小さいサブフレームは、同じサブフレーム番号を有してよい。従って、n個の第2のチャネルにおける第2のチャネルが位置するサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第2のチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルと重複する。
具体的には、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、高いチャネル優先度を有するチャネルに送信電力を予め割り当てる。サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの優先度が、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネル及びサブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるn−m個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの予め割り当てられた電力を最初に決定する。この場合、本発明の実施形態において決定された第1のチャネルは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける複数のチャネルにおいて最も高い優先度を有するチャネルであるので、UEは、第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、次に、n個の第2のチャネルの優先度に従って、n個の第2のチャネルに第2の予め割り当てられた送信電力を別個に割り当てる。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。第2の予め割り当てられた送信電力は、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるn−m個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とを含んでよい。サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおける第2のチャネルの優先度が、サブフレーム番号がiである全てのサブフレームにおけるチャネルの優先度、及びサブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおける、高い優先度を有する第2のチャネルを除くm−1個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおいて高い優先度を有する第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を最初に決定し、次に、m−1個の第2のチャネルの優先度と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm−1個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とを決定する。サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とは、第2の予め割り当てられた送信電力と称される。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが同じ優先度を有する複数のチャネルに送信電力を予め割り当てる場合に、UEは、同じ優先度を有する前述のチャネルに必要な送信電力を比例してスケーリングし、次に、同じ優先度を有するチャネルにスケーリングされた送信電力を割り当ててよいことに留意されたい。
S502において、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである第2のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネル及びサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
S503において、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
S308において、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局にデータを送信する。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合において、UEが第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てた後、UEと第1の基地局/第1のセルグループとの間の通信を実装するように、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態3
図8に示されるように、本発明の本実施形態は、UE側における電力割り当て方法に対応するUE1を提供する。UE1は、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される決定ユニット10であって、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、決定ユニット10は、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定するようにさらに構成され、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、決定ユニット10と、
決定ユニット10によって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される割り当てユニット11と、
割り当てユニット11によって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信ユニット12と、
を含んでよい。
任意に、割り当てユニット11は、具体的には、決定ユニット10によって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、決定ユニット10によって決定された第1のチャネルの優先度と、決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
任意に、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
決定ユニット10は、具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定するように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、
割り当てユニット11は、さらに具体的には、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として、決定ユニット10によって決定された第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を用いるように構成される。
任意に、決定ユニット10によって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
任意に、決定ユニット10は、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
任意に、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。
決定ユニット10は、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
本発明の本実施形態は、UEを提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
図9に示されるように、本発明の本実施形態は、基地局側における電力割り当て方法に対応する基地局2を提供する。基地局2は、
事前設定された閾値を決定するように構成される決定ユニット20と、
決定ユニット20によって決定された事前設定された閾値をUEに送信するように構成される送信ユニット21であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信ユニット21と、
を含んでよい。
任意に、事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の本実施形態は、基地局を提供する。基地局は、事前設定された閾値を決定し、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。この解決手段において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態4
図10に示されるように、本発明の本実施形態は、UE側における電力割り当て方法に対応するUEを提供する。UEは、プロセッサ13と、送信機14と、受信機15と、メモリ16とを含んでよい。送信機14、受信機15、及びメモリ16は、プロセッサ13に接続される。例えば、送信機14、受信機15、及びメモリ16は、バスを用いることによって、プロセッサ13に接続されてよい。
受信機15及び送信機14は、送受信機を構成するように一体化されてよい。
プロセッサ13は、中央処理装置又は特定用途向け集積回路であってよく、又は、本発明の本実施形態を実装する1つ又は複数の集積回路として構成される。
プロセッサ13は、ユーザ機器の制御センタである。プロセッサ13は、様々なインタフェース及び配線を用いることによってユーザ機器全体の一部に接続され、ユーザ機器の様々な機能を実装し、メモリ16に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させる又は実行し、メモリ16に格納されたデータを呼び出すことによって、データを処理するように構成される。プロセッサ13は、IC(集積回路、integrated circuit)を含んでよい。例えば、プロセッサ13は、単一のパッケージ化されたICを含んでよく、又は、同じ機能もしくは異なる機能を有する複数のパッケージ化されたICを接続することによって形成されてよい。
メモリ16は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するように構成されてよく、プロセッサ13は、通信デバイスの様々な機能的アプリケーションを実装し、メモリ16に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを動作させることによってデータを処理するように構成される。メモリ16は、主に、プログラム格納エリア及びデータ格納エリアを含む。プログラム格納エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なサウンド再生プログラム又は画像再生プログラムのようなアプリケーションプログラムを格納するように構成されてよい。データ格納エリアは、電子デバイス等の用途に従って形成される(音声データ又は電話帳のような)データを格納するように構成されてよい。
具体的には、プロセッサ13は、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成されてよい。ここで、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。送信機14は、プロセッサ13によって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成されてよい。受信機15は、基地局によって送信されたデータ、スケジューリング情報等を受信するように構成されてよい。メモリ16は、第1のチャネルのソフトウェアコード、n個の第2のチャネルのソフトウェアコード、第1の予め割り当てられた送信電力、及び第2の予め割り当てられた送信電力を格納し、前述の処理のソフトウェアプログラムを完了させるようにUEを制御するように構成されてよく、これにより、プロセッサ13は、前述のソフトウェアプログラムを実行し、前述のソフトウェアコードを呼び出すことによって前述の処理を完了させる。
任意に、プロセッサ13は、具体的には、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
任意に、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
プロセッサ13は、さらに具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定し、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
任意に、プロセッサによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
任意に、プロセッサ13は、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
任意に、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。
プロセッサ13は、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
本発明の本実施形態は、UEを提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
図11に示されるように、本発明の本実施形態は、基地局側における電力割り当て方法に対応する基地局を提供する。UEは、送信機22と、受信機23と、プロセッサ24と、メモリ25とを含んでよい。送信機22、受信機23、及びメモリ25は、プロセッサ24に接続される。例えば、送信機22、受信機23、及びメモリ25は、バスを用いることによって、プロセッサ24に接続されてよい。
受信機23及び送信機22は、送受信機を構成するように一体化されてよい。
プロセッサ24は、中央処理装置又は特定用途向け集積回路であってよく、又は、本発明の本実施形態を実装する1つ又は複数の集積回路として構成される。
メモリ25は、実行可能プログラムコードを格納するように構成されてよい。ここで、プログラムコードは、複数のコンピュータオペレーション命令を含む。メモリ25は、高速RAMメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つのディスクメモリをさらに含んでよい。
具体的には、プロセッサ24は、事前設定された閾値を決定するように構成されてよい。送信機22は、プロセッサ24によって決定された事前設定された閾値をUEに送信するように構成されてよく、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。受信機23は、UEによって送信されたデータを受信するように構成されてよい。メモリ25は、事前設定された閾値と、事前設定された閾値のソフトウェアコードを格納し、前述の処理のソフトウェアプログラムを完了させるよう基地局を制御するように構成されてよく、これにより、プロセッサ24は、前述のソフトウェアプログラムを実行し、前述のソフトウェアコードを呼び出すことによって、前述の処理を完了させるように構成される。
任意に、事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の本実施形態は、基地局を提供する。基地局は、事前設定された閾値を決定し、事前設定された閾値をUEに送信する。これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。この解決手段において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
当業者であれば、前述の機能モジュールの分割を、説明の便宜及び簡潔性を目的とした説明例として受け取ることが、明確に理解されよう。実際の適用において、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装されてよい。すなわち、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割され、上述された機能の全て又はいくつかを実装する。前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理のために、前述の方法の実施形態における対応する処理が参照されてよく、詳細は本明細書において再度説明されない。
本願において提示されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例示である。例えば、モジュール又はユニットの分割は、単なる論理的機能の分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられ又は一体化されて他のシステムを構成してよく、又は、いくつかの機能は無視され、もしくは実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。複数の装置間又は複数のユニット間における間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
別個の部分として説明される複数のユニットは、物理的に別個であってよく、又はそうでなくてもよい。複数のユニットとして表示される複数の部分は、複数の物理的なユニットであっても、又はそうでなくてもよく、1つの位置に位置すてよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するように、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の複数の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてよく、又は複数のユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つより多くのユニットが1つのユニットに一体化される。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形で実装されてよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、別個の製品として販売又は使用される場合、一体化されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決手段、又は従来技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の全てもしくは一部が、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の複数の実施形態で説明された方法の段階の全て又は一部を実行するように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサに命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納し得る、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような任意の媒体を含む。
前述の説明は、本発明の具体的な実装態様に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明において開示された技術的範囲内で容易に想到されるあらゆる変形又は置換は、本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって定められる。
本発明は、無線通信分野に関し、具体的には、電力割り当て方法及び装置に関する。
現在、基地局間キャリアアグリゲーション技術がLTE−A(Long Term Evolution−Advanced、ロングタームエボリューションアドバンスド)システムに導入されている。基地局間キャリアアグリゲーション技術は、デュアル接続技術と称されることもある。デュアル接続技術において、キャリアアグリゲーションを実行する2つの基地局の間でのデータ送信は理想的なバックホールではないことから、その2つの基地局によってUE(ユーザ機器、user equipment)に送信されるダウンリンクサブフレームの開始時点は、非同期(非同期デュアル接続シナリオ)となることがあり、すなわち、2つの基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にいくらかの時間差が存在することがある。さらに、各基地局は、複数の異なるTAG(タイミングアドバンスグループ、timing advance group)に対応するアップリンクサブフレームを受信することがある。従って、UEによって2つの基地局に送信されるアップリンクサブフレームの開始時点の間にも、いくらかの時間差が存在することがあり、すなわち、これらのアップリンクサブフレームの間に重複時間が存在することがある。重複時間は、非固定値である。TAGはセルグループであり、そのグループの複数のセルにおけるUEのアップリンク送信チャネルは、同じタイミングを有する。2つのチャネルのセルが同じTAGに属する場合、その2つのチャネルは、同じアップリンク送信タイミングアドバンスを有し、その2つのチャネルは、同じアップリンク送信タイミングを有する。異なるTAGは異なるタイミングアドバンスを有し、従って、各TAGは、異なるアップリンク送信時間を有することがある。
従来技術では、前述の非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEがアップリンクサブフレームを2つの基地局に送信する前に、UEは、UEと2つの基地局との間でデータ送信を実装するように、アップリンクサブフレームにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる必要がある。複数のアップリンクサブフレームの間には重複時間が存在し、重複時間は非固定値である。従って、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる場合、UEは、2つの基地局の全てのTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームと重複時間を有する全てのアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルの送信電力を考慮する必要がある。
しかしながら、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる場合、UEは、2つの基地局の全てのTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームと重複時間を有する全てのアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルの送信電力を考慮する必要がある。従って、非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、極めて複雑な解決手段を用いることによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることになり、これは、実装において比較的大きな困難をもたらす。
本発明の複数の実施形態は、電力割り当て方法及び装置を提供し、これは、非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEによる、基地局のTAGにあり、かつアップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルへの送信電力の割り当ての複雑さを低減することができ、実装が容易である。
前述の目的を実現すべく、本発明の複数の実施形態において、以下の技術的解決手段が用いられる。
第1の態様に従って、本発明の実施形態は、電力割り当て方法を提供し、当該方法は、
ユーザ機器UEによって、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階であって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである、段階と、
UEによって、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する段階であって、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、段階と、
UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階と、UEによって、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する段階と、
を含む。
第1の態様の第1の適用可能な実装態様において、UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階は、具体的には、
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、UEによって、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階
を含む。
第1の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEによって、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる段階は、具体的には、
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する段階であって、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる、段階と、
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する段階であって、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる、段階と、
UEによって、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる段階と、
を含む。
第1の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しい、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第1の態様、又は第1の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、ユーザ機器UEによって、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階は、具体的には、
UEによって、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する段階
を含む。
第1の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含み、
UEによって、事前設定された条件に従って、第1のTAGにあり、かつ第1のサブフレームにある第1のチャネルを決定する段階は、具体的には、
UEによって、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する段階、又は、
UEによって、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する段階であって、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである、段階
を含む。
前述の第1の態様、又は第1の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第2の態様に従って、本発明の実施形態は、電力割り当て方法をさらに提供し、当該方法は、
基地局によって、事前設定された閾値を決定する段階と、
基地局によって、事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信する段階であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、段階と、
を含む。
第2の態様の第1の適用可能な実装態様において、事前設定された閾値は、
事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって、事前設定された閾値を送信する
方法を用いることによって送信される。
第3の態様に従って、本発明の実施形態は、ユーザ機器UEを提供し、当該UEは、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される決定ユニットであって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである、決定ユニットを含む。 決定ユニットは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定するようにさらに構成され、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。 当該UEは、決定ユニットによって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される割り当てユニットと、
割り当てユニットによって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様の第1の適用可能な実装態様において、割り当てユニットは、具体的には、決定ユニットによって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より大きくなる場合に、決定ユニットによって決定された第1のチャネルの優先度と、決定ユニットによって決定されたn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
第3の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
決定ユニットは、具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定するように構成され、
第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。 割り当てユニットは、さらに具体的には、決定ユニットによって決定された第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成される。
第3の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
決定ユニットによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第3の態様、又は第3の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、
決定ユニットは、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
第3の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。 決定ユニットは、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
前述の第3の態様、又は第3の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第4の態様に従って、本発明の実施形態は、基地局を提供し、基地局は、
事前設定された閾値を決定するように構成される決定ユニットと、
決定ユニットによって決定された事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信ユニットと、
を含む。
第4の態様の第1の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
第5の態様に従って、本発明の実施形態は、ユーザ機器UEを提供し、当該UEは、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成されるプロセッサであって、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、プロセッサと、
プロセッサによって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信機と、
を含む。
第5の態様の第1の適用可能な実装態様において、
プロセッサは、具体的には、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
第5の態様の第1の適用可能な実装態様を参照すると、第2の適用可能な実装態様において、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
プロセッサは、さらに具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定し、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
第5の態様の第2の適用可能な実装態様を参照すると、第3の適用可能な実装態様において、
プロセッサによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
前述の第5の態様、又は第5の態様の第1の適用可能な実装態様から第3の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第4の適用可能な実装態様において、
プロセッサは、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
第5の態様の第4の適用可能な実装態様を参照すると、第5の適用可能な実装態様において、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。 プロセッサは、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
前述の第5の態様、又は第5の態様の第1の適用可能な実装態様から第5の適用可能な実装態様のいずれか1つを参照すると、第6の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
第6の態様に従って、本発明の実施形態は、基地局を提供し、当該基地局は、
事前設定された閾値を決定するように構成されるプロセッサと、
プロセッサによって決定された事前設定された閾値をユーザ機器UEに送信するように構成される送信機であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信機と、
を含む。
第6の態様の第1の適用可能な実装態様において、
事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の複数の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明において、複数の添付図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、創造努力することなく、これらの添付図面から他の複数の図面をさらに導き出し得ることは明らかである。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート1である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法の他のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のインタラクション図である。
本発明の実施形態に係るサブフレームの模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート2である。
本発明の実施形態に係るサブフレームの模式的構造図2である。
本発明の実施形態に係る電力割り当て方法のフローチャート3である。
本発明の実施形態に係るUEの模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係る基地局の模式的構造図1である。
本発明の実施形態に係るUEの模式的構造図2である。
本発明の実施形態に係る基地局の模式的構造図2である。
以下、本発明の複数の実施形態の技術的解決手段を、本発明の複数の実施形態の添付図面を参照して、明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、単に、本発明の複数の実施形態のいくつかに過ぎず、全てではないことは明らかである。本発明の複数の実施形態に基づいて、創造努力することなく当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に属するものとする。
本明細書で説明される様々な技術は、様々な無線通信システム、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標)、global system for mobile communications)、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS)システム、ロングタームエボリューション(LTE)システム、及び他の通信システムのような現在の2G及び3G通信システム及び次世代通信システムにおいて利用可能である。
UE(ユーザ機器、user equipment)は、無線端末であってよく、又は有線端末であってよい。無線端末は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能付きのハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理デバイスを指してよい。無線端末は、(RAN、radio access networkのような)無線アクセスネットワークを通して、1つ又は複数のコアネットワークを通信を行ってよい。無線端末は、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)のようなモバイル端末であってよく、モバイル端末付きコンピュータは、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する、例えば、パーソナルコミュニケーションサービス(PCS)電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又は他のデバイスのようなポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド型のコンピュータ内蔵又は車載モバイル装置であってよい。無線端末は、システム、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、モバイル、リモートステーション、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、又はユーザ機器と称されてもよい。
基地局は、eNB(evolved NodeB)、RNC(無線ネットワークコントローラ)、又はBSC(基地局コントローラ)、すなわち、アクセスネットワークデバイスであってよい。
具体的には、モバイル通信システムにおけるPS(パケットスイッチ)ドメインが、例として用いられる。3Gでは、基地局はRNCであり、4G(第4世代モバイル通信技術)では、基地局はeNBであり、2G(第2世代モバイル通信技術)、基地局はBSCである。モバイル通信システムにおけるCS(回路スイッチ)ドメインが、例として用いられる。3G/2Gでは、基地局は、RNC(3G)/RNC(2G)である。
実施形態([0-9])
本発明の本実施形態は、UE側に対応する電力割り当て方法を提供する。図1に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S101において、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、第1のチャネルは、第1のTAG(タイミングアドバンスグループ)に属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。
非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、2つの基地局に接続され、データを送信及び受信し、2つの基地局は、マスタ基地局及びセカンダリ基地局である。マスタ基地局及びセカンダリ基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にはいくらかの時間差が存在し、これにより、UEによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に送信される複数のアップリンクチャネルの間に重複時間が存在する。重複時間は、いくらかの時間差、すなわち、非固定値であることがある。本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法は、非同期デュアル接続シナリオにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる方法であり、すなわち、本発明の本実施形態において、第1のチャネルはアップリンクチャネルであり、第1のサブフレームはアップリンクサブフレームである。
マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、1つ又は複数のセルグループを含んでよく、マスタ基地局のセルグループは、MCG(マスタセルグループ)と称されてよく、セカンダリ基地局のセルグループは、SCG(セカンダリセルグループ)と称されてよいことに留意されたい。非同期デュアル接続シナリオにおいて、マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、4つのTAGを別個にサポートし、各TAGは、同じアップリンクタイミングを有する1つ又は複数のセルを有してよい。本発明の本実施形態において、第1の基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよいが、これは本発明に限定されるものではない。さらに、本発明の本実施形態において、セルグループは、コンポーネントキャリア(Component Carrier)グループに置換されてよいが、これは本発明に限定されるものではない。
TDD−LTEシステムでは、1つのフレームは10のサブフレームを含む。10のサブフレームにおいて、いくつかのサブフレームはアップリンクサブフレームであり、いくつかのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、スペシャルサブフレームがさらに存在することがある。スペシャルサブフレームは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの両方を含む。FDD−LTEシステムでは、1つのアップリンク無線フレームは10のアップリンクサブフレームを含み、1つのダウンリンク無線フレームは10のダウンリンクサブフレームを含む。アップリンク及びダウンリンクは、FDD−LTEシステムでは別個であり、アップリンク及びダウンリンクにおいて、異なる周波数が用いられる。基地局は、ダウンリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてダウンリンクチャネルを送信し、データをUEに送信する。UEは、アップリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、基地局にデータを送信する。
本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
具体的には、UEは、第1のアップリンクサブフレームにおいて第1のアップリンクチャネルを決定し、第1のアップリンクチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
UEは、第1の基地局又は第2の基地局によって送信されたアップリンクサブフレームのスケジューリング情報をUEがダウンリンクサブフレームにおいて受信した後で、かつ、UEがアップリンクサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、アップリンクデータを送信する前に、アップリンクチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
特に、本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEが第1のチャネルに電力を割り当てる場合、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームは、基準時間セグメントとして用いられ、UEは、適切かつ有効に電力を割り当てるように、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有するサブフレームにおけるチャネル、すなわち第2のチャネルを考慮する必要がある。
第1のチャネルは、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じである複数のチャネルを含んでよく、電力が割り当てられる場合、これらのチャネルも考慮される必要があることに留意されたい。
S102において、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。
UEが第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAG、及び第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。
第1の基地局がマスタ基地局である場合、第2の基地局はセカンダリ基地局であり、第1の基地局がセカンダリ基地局である場合、第2の基地局はマスタ基地局であることに留意されたい。第1のセルグループは、第1の基地局のセルグループであり、第2のセルグループは、第2の基地局のセルグループである。
UEが基地局と共にデータ送信を実際に実行する場合、同じ基地局のダウンリンクサブフレームは同期するので、同じ基地局又は同じセルグループの複数のTAGにおけるアップリンクサブフレームの開始時点の差は極めて小さく、例えば32.47マイクロ秒未満であることに留意されたい。例えば、開始時点の差が32.47マイクロ秒より小さいサブフレームは、同じサブフレーム番号を有してよい。従って、n個の第2のチャネルにおける第2のチャネルが位置するサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第2のチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルと重複する。
さらに、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームの最後のシンボルにおいてSRS(サウンディング参照信号)が送信される場合、例えば、第1のチャネルがPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)であり、かつ、SRSが第1のサブフレームの最後のシンボルにおいて送信される場合、又は、第1のチャネルがショートフォーマットPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)である場合、すなわち、PUCCHが位置するサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信されない場合には、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してよい。第1のサブフレーム及び第2のチャネルが位置する第2のサブフレームの最後のシンボルの間に重複時間が存在するが、重複時間が事前設定された閾値より短い又は事前設定された閾値より短いもしくはこれに等しい場合、例えば、1つのシンボルを超えない場合には、UEは、第1のサブフレームの最後のシンボルを送信しなくてよい。このように、第2のチャネルは、第1のチャネルへの電力割り当てに影響しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、第2のチャネルを考慮しない。第1のチャネルがPUSCHチャネルであり、かつ、最後のシンボルの送信電力が第1のサブフレームの他のシンボルの送信電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定する。閾値要件を満たさない第2のチャネルに対しても、第1のチャネルの最後のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルが考慮される必要はない。第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力が、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームのシンボルの電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してもよい。閾値要件を満たさない第2のサブフレームに対して、第2のサブフレームにおける第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルは考慮される必要はない。
例示的に、第1のチャネルがロングフォーマットPUCCHである場合、すなわち、第1のサブフレームの全てのSC−FDMAシンボルがPUCCHに用いられる。この場合において、第2のチャネルが、第1のチャネルPUCCHと同じ又はこれより高い電力割り当て優先度を有するPUCCHチャネルのようなチャネルである場合、UEは、第2のチャネルに事前設定された閾値T1を用いない、すなわち、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームと第1のチャネルが位置する第1のサブフレームとの間に重複時間があるとすると、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に第2のチャネルを考慮する。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
UEがサブフレームの異なるシンボルを特に処理することを必要とする場合、異なる事前設定された閾値は、第1のチャネルへの電力割り当てに差をもたらす、例えば、UEによって削除される、又は送信電力が割り当てられないシンボルの量に差をもたらすことがあることに留意されたい。異なるチャネルは、異なる事前設定された閾値に対応してよい。UEが電力を割り当てる場合、UEは、1つのサブフレームの1つの時間セグメントにおいて、少なくとも全てのシンボルにおいて同じ送信電力を有する。概して、サブフレームiの第1のいくつかのシンボルは、同じ送信電力を有し、最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルは、異なる電力割り当てを有してよい。最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルの量は、ceil{T1/Tsymbol}であり、ここで、ceilは、ラウンドアップオペレーションであり、Tsymbolは、SC−FDMAシンボルの時間長であり、かつ、CP長さを含む時間長である。
特に、UEの送信電力は、この段階に限定されない。例えば、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと複数のチャネルが位置する複数のサブフレームとの間に重複時間が存在し、第1のチャネル及び複数のチャネルは、同じ基地局又は異なる基地局に属する。このように、UEは、事前設定された閾値T1を有し、第1のサブフレームを限定する。第1のサブフレームに対して、T1エリアの電力は、非T1エリアの電力に等しくなくてよく、非T1エリアにおいて、UEは、SC−FDMAシンボルを同じ電力で送信する。
さらに、UEがm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する場合に、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有するz個の第2のサブフレームを最初に決定し、次にUEは、z個の第2のサブフレームと第1のサブフレームとの間の重複時間を事前設定された閾値と別個に比較し、z個の第2のサブフレームから、第1のサブフレームとの重複時間が事前設定された閾値より長い又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しく、かつ、第2の基地局/第2のセルグループに属するm個の第2のサブフレームを決定し、これにより、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。ここで、z≧m≧1であり、m及びzは正の整数である。
本発明の本実施形態において、UEによって決定され、かつ、第1のチャネルと重複時間を有するm個の第2のチャネルは、第1のチャネルと重複時間を有する全てのチャネルに対するスクリーニングを実行することによって得られることが理解されよう。n=mの場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、第1の基地局の第1のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることの複雑さを低減するよう、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、m個の第2のサブフレームのみを考慮する必要がある。
S103において、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
UEがn個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定した後で、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
具体的には、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなるか否かを最初に決定し、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きい場合、UEは、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
さらに、第1のチャネルに必要な送信電力は、電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって、第1の基地局又は第2の基地局によって送信される。n個の第2のチャネルに必要な送信電力は、n個のチャネルの電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって別個に算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、第2のTAGが位置する第1の基地局又は第2の基地局によって、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって送信される。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、UEによって少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる具体的な処理は、続く実施形態において詳細に説明されることに留意されたい。
S104において、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、UEが第1のチャネルに送信電力を割り当てた後で、UEは、UEと第1の基地局/第1のセルグループとの間における通信を実装するように、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
UEが電力を割り当てる場合、第1のサブフレームと第2のサブフレームとの間の重複時間は極めて短いので、電力は2つのチャネルの間で割り当てられないことが理解されよう。代わりに、UEは、第1のサブフレームと第2のサブフレームとの間の極めて短い重複時間に対して、可能な特別処理を実行し、UEの電力利用効率を向上させる。
本発明の本実施形態は、基地局側に対応する電力割り当て方法をさらに提供する。図2に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S201において、基地局は、事前設定された閾値を決定する。
基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよく、第1のチャネルは、マスタ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにあるチャネルであってよく、又は、セカンダリ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにあるチャネルであってよいことに留意されたい。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
S202において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
基地局が事前設定された閾値を決定した後で、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
例示的に、事前設定された閾値は、マスタ基地局によってUEに送信されてよく、セカンダリ基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにある第1のチャネルに、UEによって送信電力を割り当てる処理において用いられる。
任意に、事前設定された閾値は、以下の方法、すなわち、事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって事前設定された閾値を送信する方法を用いることによって、送信される。
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態([0-9])
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。図3に示されるように、方法は、以下を含んでよい。
S301において、UEは、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。
非同期デュアル接続シナリオにおいて、UEは、2つの基地局に接続され、データを送信及び受信する。すなわち、マスタ基地局及びセカンダリ基地局の両方が、UEにサービスを提供する。2つの基地局は、マスタ基地局及びセカンダリ基地局である。マスタ基地局及びセカンダリ基地局のダウンリンクサブフレームの開始時点の間にはいくらかの時間差が存在し、これにより、UEによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に送信される複数のアップリンクチャネルの間に重複時間が存在する。重複時間は、いくらかの時間差、すなわち、非固定値であることがある。本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法は、非同期デュアル接続シナリオにおけるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる方法であり、すなわち、本発明の本実施形態において、第1のチャネルはアップリンクチャネルであり、第1のサブフレームはアップリンクサブフレームである。
マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、1つ又は複数のセルグループを含んでよく、マスタ基地局のセルグループは、MCGと称されてよく、セカンダリ基地局のセルグループは、SCGと称されてよいことに留意されたい。非同期デュアル接続シナリオにおいて、マスタ基地局又はセカンダリ基地局は、4つのTAGを別個にサポートし、各TAGは、同じアップリンクタイミングを有する1つ又は複数のセルを有してよい。本発明の本実施形態において、第1の基地局は、マスタ基地局又はセカンダリ基地局であってよいが、これは本発明に限定されるものではない。さらに、セルグループは、コンポーネントキャリアグループに置換されてよいが、これは本発明に限定されるものではない。
TDD−LTEシステムでは、1つのフレームは10のサブフレームを含む。10のサブフレームにおいて、いくつかのサブフレームはアップリンクサブフレームであり、いくつかのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、スペシャルサブフレームがさらに存在することがある。スペシャルサブフレームは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの両方を含む。FDD−LTEシステムでは、1つのアップリンク無線フレームは10のアップリンクサブフレームを含み、1つのダウンリンク無線フレームは10のダウンリンクサブフレームを含む。アップリンク及びダウンリンクは、FDD−LTEシステムでは別個であり、アップリンク及びダウンリンクにおいて、異なる周波数が用いられる。基地局は、ダウンリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてダウンリンクチャネルを送信し、データをUEに送信する。UEは、アップリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、基地局にデータを送信する。
本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEは、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、第1の基地局/第1のセルグループは、UEにサービスを提供する。
具体的には、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する。第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
一実装態様において、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定することに留意されたい。
例示的に、第1のサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第1の基地局/第1のセルグループにおいて、サブフレーム番号がiであるサブフレームに3つのチャネルA、B、及びCが存在すると仮定する。A、B、及びCの優先度がA=C>Bの場合、すなわち、A及びCの優先度がBの優先度より高い場合、第1のチャネルは、A又はCの何れかである。第1のチャネルがAの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Aが位置するサブフレームである。
UEによって、最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルを第1のチャネルとして選択することは、電力割り当て方法を単純化するという利点を有することが理解されよう。第1のチャネルが位置する第1の基地局/第1のセルグループにおいて低い優先度を有するチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループにおいて最も高い優先度を有するチャネルへの電力割り当てに影響しないので、概して、UEは、最も高い優先度を有するチャネルへの電力を割り当てを優先的に考慮する。
実際の無線通信では、PRACH(物理ランダムアクセスチャネル、physical random access channel)チャネルがない場合、チャネルの優先度は、PUCCH>UCIを伝送するPUSCH>UCIを伝送しないPUSCH>SRSであることに留意されたい。UEは、最も高い優先度を有するチャネルに電力を優先的に割り当て、次に、高い優先度を有する残りのチャネルに電力を優先的に割り当て、次に、低い優先度を有するチャネルへの電力割り当てを考慮する。各キャリアは、アップリンク送信電力の上限を有する。各キャリアのチャネル送信電力は各キャリアの上限電力を超えないが、複数のチャネルの合計送信電力は、UEのために構成される最大送信電力をなお超えることがある。この場合、UEは、高い優先度を有するチャネルに電力を優先的に割り当ててよく、次に、低い優先度を有するチャネルへの電力割り当てを考慮する。電力が高い優先度を有するチャネルへの割り当てに不十分な場合、低い優先度を有するチャネルには、送信電力は割り当てられない。同じ優先度を有するチャネルに対して、又はチャネルの電力割り当て優先度が区別されない場合、複数のチャネルに必要な送信電力がUEの最大送信電力を超える場合には、電力スケーリングが実行される。
最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルは、PUCCH、又はACK(肯定応答)/NACK(否定応答)を伝送するPUSCHのような、ACK/NACKを伝送するチャネルであってよいことに留意されたい。最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルは、チャネルセットにおいて最も高い電力割り当て優先度を有するチャネル、例えば、全ての可能なチャネルセット又は電力が割り当てられるチャネルを除くチャネルセットにおいて最も高い電力割り当て優先度を有するチャネルを指す。
本発明の本実施形態において、最も高い優先度を有するチャネルを選択する態様は、例示的な実装可能態様であり、固有の実装態様として用いられるものではないことに留意されたい。具体的な最も高い優先度は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に限定されるものではない。
任意に、他の実装態様において、UEは、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定する。
例示的に、第1のサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第1の基地局/第1のセルグループにおいて、サブフレーム番号がiであるサブフレームに3つのチャネルA、B、及びCが存在すると仮定する。A、B、及びCの送信時間が、AはCより早く送信され、CはBより早く送信され、すなわち、AはB及びCより早く送信される場合、第1のチャネルはAであり、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Aが位置するサブフレームである。他の例において、A、B、及びCの送信時間が、AはCと同時に送信され、A及びCはBより早く送信される場合、第1のチャネルは、A又はCの何れかである。第1のチャネルがCの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Cが位置するサブフレームである。さらに他の例において、A、B、及びCの送信時間が、AはBと同時に送信され、A及びBはCより後に送信される場合、第1のチャネルは、A又はBの何れかである。第1のチャネルがBの場合、第1のサブフレームは、サブフレーム番号がiであり、かつ、Bが位置するサブフレームである。本発明の本実施形態において、事前設定された条件は、例示的な実装可能態様であり、固有の実装態様として用いられるものではないことに留意されたい。具体的な事前設定された条件は、実際の状況に従って設定されてもよく、本発明に限定されるものではない。
UEは、第1の基地局又は第2の基地局によって送信されたアップリンクサブフレームのスケジューリング情報をUEがダウンリンクサブフレームにおいて受信した後で、かつ、UEがアップリンクサブフレームにおいてアップリンクチャネルを送信し、アップリンクデータを送信する前に、アップリンクチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
特に、本発明の本実施形態において提供される電力割り当て方法では、UEが第1のチャネルに電力を割り当てる場合、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームは、基準時間セグメントとして用いられ、UEは、適切かつ有効に電力を割り当てるように、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有するサブフレームにおけるチャネル、すなわち第2のチャネルを考慮する必要がある。
第1のチャネルが、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じである複数のチャネルを含んでよい場合において、第1のチャネルに電力を割り当てる場合、UEは、同じTAGにあり、かつ、サブフレーム番号が同じであるこれらのチャネルも考慮する必要があることに留意されたい。
S302において、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値を決定する。
UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値を決定する。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に特に限定されるものではない。
S303において、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値をUEに送信する。
第1の基地局又は第2の基地局が事前設定された閾値を決定した後で、第1の基地局又は第2の基地局は、事前設定された閾値をUEに送信する。
事前設定された閾値を送信する基地局と、第1のチャネルが位置する基地局とは、同じ基地局であってよく、又は異なる基地局であってよいことに留意されたい。
例示的に、事前設定された閾値は、第1の基地局によってUEに送信されてよく、第2の基地局にあり、かつ、第1のサブフレームにある第1のチャネルに、UEによって電力を割り当てる処理において用いられる。
任意に、事前設定された閾値は、以下の方法、すなわち、事前設定された閾値をシグナリングに追加することによって事前設定された閾値を送信する方法を用いることによって、送信される。
前述のシグナリングは、より上位層のシグナリングであり、すなわち、事前設定された閾値は、送信のためより上位層のシグナリングにおいて伝送されることに留意されたい。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
例示的に、事前設定された閾値はT1であり、T1は、1つ又は複数のSC−FDMAシンボルの長さであってよい。具体的な事前設定された閾値は、実際の状況に従って設定されてよく、本発明に限定されるものではない。
S301及びS302を実行するシーケンスは、本発明に限定されるものではない。すなわち、S301が最初に実行されてよく、次にS302が実行される。S302が最初に実行されてよく、次にS301が実行される。又は、事前設定された閾値が予め定められる場合に、段階S301のみが実行されることに留意されたい。
S304において、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する。ここで、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、m≧1であり、mは正の整数である。
第1の基地局又は第2の基地局が事前設定された閾値をUEに送信した後、又は、UEが予め定められた事前設定された閾値を決定した後で、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する。ここで、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、m≧1である。
さらに、UEが事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定する前に、m個の第2のサブフレームが事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームである場合、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有する全てのサブフレームを最初に決定する。n個のサブフレームは、全てのサブフレームにあり、かつ、事前設定された閾値より長い重複時間又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい重複時間を有するn個のサブフレームである。
第1の基地局がマスタ基地局である場合、第2の基地局はセカンダリ基地局であり、第1の基地局がセカンダリ基地局である場合、第2の基地局はマスタ基地局であることに留意されたい。第1のセルグループは、第1の基地局のセルグループであり、第2のセルグループは、第2の基地局のセルグループである。
さらに、UEがサブフレームの異なるシンボルを特に処理することを必要とする場合、異なる事前設定された閾値は、第1のチャネルへの電力割り当てに差をもたらす、例えば、UEによって削除される、又は送信電力が割り当てられないシンボルの量に差をもたらすことがある。異なるチャネルは、異なる事前設定された閾値に対応してよい。UEが電力を割り当てる場合、UEは、1つのサブフレームの1つの時間セグメントにおいて、少なくとも全てのシンボルにおいて同じ送信電力を有する。概して、サブフレームiの第1のいくつかのシンボルは、同じ送信電力を有し、最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルは、異なる電力割り当てを有してよい。最後の1つ又は最後のいくつかのシンボルの量は、ceil{T1/Tsymbol}であり、ここで、ceilは、ラウンドアップオペレーションであり、Tsymbolは、SC−FDMAシンボルであり、かつ、CP長さを含む時間長である。
特に、UEの送信電力は、この段階に限定されない。例えば、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと複数のチャネルが位置する複数のサブフレームとの間に重複時間が存在し、第1のチャネル及び複数のチャネルは、同じ基地局又は異なる基地局に属する。このように、UEは、事前設定された閾値T1を有し、第1のサブフレームを限定する。第1のサブフレームに対して、T1エリアの電力は、非T1エリアの電力に等しくなくてよく、非T1エリアにおいて、UEは、SC−FDMAシンボルを同じ電力で送信する。
S305において、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。ここで、m個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第3のTAGに属し、少なくとも1つの第3のTAGは、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGに属する。
UEが事前設定された閾値に従って、m個の第2のサブフレームを決定した後で、UEは、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する。m個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第3のTAGに属し、少なくとも1つの第3のTAGは、第2のセットに属する。第2のセットは、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGを含み、第2のセットは、第1のセットに属する。第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含む。第2の基地局/第2のセルグループは、UEにサービスを提供する。
m個の第2のチャネルは少なくとも1つの第3のTAGに属するので、m個の第2のサブフレームも少なくとも1つの第3のTAGに属し、m個の第2のチャネルは、m個の第2のサブフレームにおける別個のチャネルであることが認識され得ることに留意されたい。少なくとも1つの第2のチャネルが、1つの第2のサブフレームに存在する。
さらに、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信される場合、例えば、第1のチャネルがPUSCHであり、かつ、SRS信号が第1のサブフレームの最後のシンボルにおいて送信される場合、又は、第1のチャネルがショートフォーマットPUCCHである場合、すなわち、PUCCHが位置するサブフレームの最後のシンボルにおいてSRSが送信されない場合には、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してよい。第1のサブフレーム及び第2のチャネルが位置する第2のサブフレームの最後のシンボルの間に重複時間が存在するが、重複時間が事前設定された閾値より短い又は事前設定された閾値より短いもしくはこれに等しい場合、例えば、1つのシンボルを超えない場合には、UEは、第1のサブフレームの最後のシンボルを送信しなくてよい。このように、第2のチャネルは、第1のチャネルへの電力割り当てに影響しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、第2のチャネルを考慮しない。第1のチャネルがPUSCHチャネルであり、かつ、最後のシンボルの送信電力が第1のサブフレームの他のシンボルの送信電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定する。閾値要件を満たさない第2のチャネルに対しても、第1のチャネルの最後のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルが考慮される必要はない。第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力が、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームのシンボルの電力と異なる構成を有し得る場合、UEは、事前設定された閾値に従って、m個の第2のチャネルを決定してもよい。閾値要件を満たさない第2のサブフレームに対して、第2のサブフレームにおける第2のチャネルの第1のシンボルの送信電力は構成されてよく、第2のチャネルは考慮される必要はない。
例示的に、第1のチャネルがロングフォーマットPUCCHチャネルである場合、すなわち、このサブフレームの全てのSC−FDMAシンボルがPUCCHチャネルに用いられる。この場合において、PUCCHチャネルのような第2のチャネルが、第1のチャネルPUCCHと同じ又はこれより高い電力割り当て優先度を有するチャネルである場合、UEは、第2のチャネルに事前設定された閾値T1を用いない、すなわち、第2のチャネルが位置する第2のサブフレームと第1のチャネルが位置する第1のサブフレームとの間に重複時間があるとすると、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に第2のチャネルを考慮する。
例示的に、UEがm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルを決定する場合、UEは、第1のサブフレームと重複時間を有するz個の第2のサブフレームを最初に決定し、次にUEは、z個の第2のサブフレームと第1のサブフレームとの間の重複時間を事前設定された閾値と別個に比較し、z個の第2のサブフレームから、第1のサブフレームとの重複時間が事前設定された閾値より長い又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しいm個の第2のサブフレームを決定する。ここで、z≧m≧1であり、m及びzは正の整数である。
本発明の本実施形態において、UEによって決定され、かつ、第1のチャネルと重複時間を有するm個の第2のチャネルは、第1のチャネルと重複時間を有する全てのチャネルに対するスクリーニングを実行することによって得られることが理解されよう。非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、第1の基地局の第1のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てることの複雑さを低減するよう、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、m個の第2のサブフレームのみを考慮する必要がある。
S306において、UEは、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定する。ここで、n−m個の第2のチャネルは、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じn−m個のチャネルである。
UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定する。ここで、n−m個の第2のチャネルは、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じn−m個のチャネルである。
特に、UEが、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定した後で、UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、S304において決定されたm個の第2のチャネル及び/又はS305におけるn−m個の第2のチャネルを含む。n個のチャネルの具体的な構成は、実際の状況に従って決定される。
n=mの場合、n−m=0であることが理解されよう。この場合、第1のサブフレームのサブフレーム番号とサブフレーム番号が同じn−m個のチャネルは存在しない。従って、UEは、第1のチャネルに電力を割り当てる場合に、n−m個のチャネルを考慮しない。n>mの場合、n−m>0である。この場合、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じn−m個のチャネルが存在し、従って、第1のチャネルに電力を割り当てる場合、UEは、n−m個のチャネル及びm個のチャネルを考慮し、n−m個のチャネルに電力を割り当てる必要がある。
S301の後、S302からS305はS306と並列な段階であることに留意されたい。S301の後、S302からS305が最初に実行されてよく、次にS306が実行される。又は、S306が最初に実行されてよく、次にS302からS305が実行される。
S307において、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合、UEは、第1のチャネルの優先度と、n個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
UEが、m個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネルと、n−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルとを決定した後で、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とによりUEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合、UEは、第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。
さらに、第1のチャネルに必要な送信電力は、電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって、第1の基地局又は第2の基地局によって送信される。n個の第2のチャネルに必要な送信電力は、n個のチャネルの電力制御コマンド情報及び経路損失値のような情報に従って、UEによって別個に算出される。ここで、電力制御コマンド情報は、第2のTAGが位置する第1の基地局又は第2の基地局によって、UEのダウンリンクサブフレームを用いることによって送信される。
UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなるか否かを最初に決定し、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きい場合、UEは、第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てることが理解されよう。
具体的には、(1)n=mの場合において、図4に示されるように、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。図5に示されるように、詳細は、以下のS401からS403に示される。
具体的な本実施形態において、サブフレームの開始時点が第1のサブフレームと重複することは、第2のサブフレームの第1のシンボルが第1のサブフレームと重複する又は部分的に重複するものとして理解されてよく、サブフレームの終了時点が第1のサブフレームと重複することは、第2のサブフレームの最後のシンボルが第1のサブフレームと重複する又は部分的に重複するものとして理解されてよいことに留意されたい。
S401において、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
実際の適用において、i及びjの値は、0から9の整数であることに留意されたい。j+1が9より大きい場合、サブフレームj+1のサブフレーム番号は、(j+1)mod10であり、i+1が9より大きい場合、サブフレームi+1のサブフレーム番号は(i+1)mod10であり、j−1が0より小さい場合、サブフレームj−1のサブフレーム番号は(j−1)mod10であり、i−1が0より小さい場合、サブフレームi−1のサブフレーム番号は(i−1)mod10である。
具体的には、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、高いチャネル優先度を有するチャネルに送信電力を予め割り当てる。サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度がサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの予め割り当てられた送信電力を最初に決定する、すなわち、UEは、第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、次に、m個の第2のチャネルの優先度に従って、m個の第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を別個に決定する。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。予め割り当てられた送信電力は、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を含んでよい。サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度がサブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度、及びサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける、高い優先度を有する第2のチャネルを除くm−1個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける高い優先度を有する第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を最初に決定し、次に、m−1個の第2のチャネルの優先度と、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、m−1個の第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を別個に決定する。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが第1のチャネル及びm個の第2のチャネルに送信電力を割り当てる場合に、UEの送信電力であり、かつ、第1のサブフレームセグメントにある送信電力の一部は、他のチャネルによって占有されてよいことに留意されたい。従って、UEが、第1のチャネル及びm個の第2のチャネルに、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力を割り当てた後で、第1の予め割り当てられた送信電力、第2の予め割り当てられた送信電力、及び送信電力の占有された部分は、UEの最大送信電力より小さい又はこれに等しい必要がある。すなわち、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが同じ優先度を有する複数のチャネルに送信電力を予め割り当てる場合に、UEは、同じ優先度を有する前述のチャネルに必要な送信電力を比例してスケーリングし、次に、同じ優先度を有するチャネルにスケーリングされた送信電力を割り当ててよいことに留意されたい。
S402において、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定した後で、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度に従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する処理は、UEによって、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する処理に類似し、本明細書において再度説明されないことに留意されたい。
任意に、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しい、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高い。サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
S401及びS402を実行するシーケンスは、本発明の本実施形態において限定されるものではない。すなわち、S401が最初に実行されてよく、次にS402が実行される、又は、S402が最初に実行されてよく、次にS401が実行され、これは本発明に限定されるものではないことに留意されたい。
S403において、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
UEが、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定した後で、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
例示的に、第1の予め割り当てられた送信電力は10ワットであり、第3の予め割り当てられた送信電力は8ワットであると仮定する。8ワットは10ワットより小さいので、UEは、第1のチャネルに8ワットの送信電力を割り当てる。
(2)n>mの場合において、図6に示されるように、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、サブフレーム番号がiであるn−m個の第2のサブフレームが存在し、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がiであるn−m個の第2のサブフレームと、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームとが第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、UEは、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルとn−m個の第2のサブフレームとに送信電力を割り当てる。図7に示されるように、詳細は、以下のS501からS503において示される。
S501において、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度お、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである第2のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネル及びサブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが基地局と共にデータ送信を実際に実行する場合、同じ基地局のダウンリンクサブフレームは同期するので、同じ基地局又は同じセルグループの複数のTAGにおけるアップリンクサブフレームの開始時点の差は極めて小さく、例えば32.47マイクロ秒未満であることに留意されたい。例えば、図6に示されるように、開始時点の差が32.47マイクロ秒より小さいサブフレームは、同じサブフレーム番号を有してよい。従って、n個の第2のチャネルにおける第2のチャネルが位置するサブフレームのサブフレーム番号はiであり、第2のチャネルは、第1の基地局/第1のセルグループに属し、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルと重複する。
具体的には、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、高いチャネル優先度を有するチャネルに送信電力を予め割り当てる。サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの優先度が、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネル及びサブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるn−m個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの予め割り当てられた電力を最初に決定する。この場合、本発明の実施形態において決定された第1のチャネルは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける複数のチャネルにおいて最も高い優先度を有するチャネルであるので、UEは、第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力を決定し、次に、n個の第2のチャネルの優先度に従って、n個の第2のチャネルに第2の予め割り当てられた送信電力を別個に割り当てる。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。第2の予め割り当てられた送信電力は、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるn−m個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とを含んでよい。サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおける第2のチャネルの優先度が、サブフレーム番号がiである全てのサブフレームにおけるチャネルの優先度、及びサブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおける、高い優先度を有する第2のチャネルを除くm−1個の第2のチャネルの優先度より高い場合に、UEは、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm個の第2のチャネルにおいて高い優先度を有する第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力を最初に決定し、次に、m−1個の第2のチャネルの優先度と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおけるm−1個の第2のチャネルの少なくとも1つの第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とを決定する。サブフレーム番号がjである複数のサブフレームにおける第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおける第2のチャネルの予め割り当てられた送信電力とは、第2の予め割り当てられた送信電力と称される。第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
UEが同じ優先度を有する複数のチャネルに送信電力を予め割り当てる場合に、UEは、同じ優先度を有する前述のチャネルに必要な送信電力を比例してスケーリングし、次に、同じ優先度を有するチャネルにスケーリングされた送信電力を割り当ててよいことに留意されたい。
S502において、UEは、サブフレーム番号がiである複数のサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がiである第2のサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネル及びサブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定する。ここで、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
S503において、UEは、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いる。
S308において、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局にデータを送信する。
第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合において、UEが第1のチャネルの優先度とn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てた後、UEと第1の基地局/第1のセルグループとの間の通信を実装するように、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。
本発明の本実施形態は、電力割り当て方法を提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態([0-9])
図8に示されるように、本発明の本実施形態は、UE側における電力割り当て方法に対応するUE1を提供する。UE1は、
第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される決定ユニット10であって、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、決定ユニット10は、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定するようにさらに構成され、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である、決定ユニット10と、
決定ユニット10によって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と、決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される割り当てユニット11と、
割り当てユニット11によって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成される送信ユニット12と、
を含んでよい。
任意に、割り当てユニット11は、具体的には、決定ユニット10によって決定された第1のチャネルに必要な送信電力と決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、決定ユニット10によって決定された第1のチャネルの優先度と、決定ユニット10によって決定されたn個の第2のチャネルの優先度とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
任意に、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
決定ユニット10は、具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定するように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、
割り当てユニット11は、さらに具体的には、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として、決定ユニット10によって決定された第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を用いるように構成される。
任意に、決定ユニット10によって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
任意に、決定ユニット10は、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
任意に、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。
決定ユニット10は、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
本発明の本実施形態は、UEを提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
図9に示されるように、本発明の本実施形態は、基地局側における電力割り当て方法に対応する基地局2を提供する。基地局2は、
事前設定された閾値を決定するように構成される決定ユニット20と、
決定ユニット20によって決定された事前設定された閾値をUEに送信するように構成される送信ユニット21であって、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる、送信ユニット21と、
を含んでよい。
任意に、事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の本実施形態は、基地局を提供する。基地局は、事前設定された閾値を決定し、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。この解決手段において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
実施形態([0-9])
図10に示されるように、本発明の本実施形態は、UE側における電力割り当て方法に対応するUEを提供する。UEは、プロセッサ13と、送信機14と、受信機15と、メモリ16とを含んでよい。送信機14、受信機15、及びメモリ16は、プロセッサ13に接続される。例えば、送信機14、受信機15、及びメモリ16は、バスを用いることによって、プロセッサ13に接続されてよい。
受信機15及び送信機14は、送受信機を構成するように一体化されてよい。
プロセッサ13は、中央処理装置又は特定用途向け集積回路であってよく、又は、本発明の本実施形態を実装する1つ又は複数の集積回路として構成される。
プロセッサ13は、ユーザ機器の制御センタである。プロセッサ13は、様々なインタフェース及び配線を用いることによってユーザ機器全体の一部に接続され、ユーザ機器の様々な機能を実装し、メモリ16に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させる又は実行し、メモリ16に格納されたデータを呼び出すことによって、データを処理するように構成される。プロセッサ13は、IC(集積回路、integrated circuit)を含んでよい。例えば、プロセッサ13は、単一のパッケージ化されたICを含んでよく、又は、同じ機能もしくは異なる機能を有する複数のパッケージ化されたICを接続することによって形成されてよい。
メモリ16は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するように構成されてよく、プロセッサ13は、通信デバイスの様々な機能的アプリケーションを実装し、メモリ16に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを動作させることによってデータを処理するように構成される。メモリ16は、主に、プログラム格納エリア及びデータ格納エリアを含む。プログラム格納エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なサウンド再生プログラム又は画像再生プログラムのようなアプリケーションプログラムを格納するように構成されてよい。データ格納エリアは、電子デバイス等の用途に従って形成される(音声データ又は電話帳のような)データを格納するように構成されてよい。
具体的には、プロセッサ13は、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成されてよい。ここで、第1のチャネルは、第1のタイミングアドバンスグループTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGであり、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はサブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。送信機14は、プロセッサ13によって第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信するように構成されてよい。受信機15は、基地局によって送信されたデータ、スケジューリング情報等を受信するように構成されてよい。メモリ16は、第1のチャネルのソフトウェアコード、n個の第2のチャネルのソフトウェアコード、第1の予め割り当てられた送信電力、及び第2の予め割り当てられた送信電力を格納し、前述の処理のソフトウェアプログラムを完了させるようにUEを制御するように構成されてよく、これにより、プロセッサ13は、前述のソフトウェアプログラムを実行し、前述のソフトウェアコードを呼び出すことによって前述の処理を完了させる。
任意に、プロセッサ13は、具体的には、第1のチャネルに必要な送信電力とn個の第2のチャネルに必要な送信電力とにより、UEの合計送信電力がUEの最大送信電力より大きくなる場合に、第1のチャネルの優先度及びn個の第2のチャネルの優先度に従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てるように構成される。
任意に、第1のサブフレームのサブフレーム番号がiであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、終了時点が第1のサブフレームの終了時点と重複する全ての第2のサブフレームのサブフレーム番号がjであり、m個の第2のサブフレームにあり、かつ、開始時点が第1のサブフレームの開始時点と重複する第2のサブフレームのサブフレーム番号がj+1であり、サブフレーム番号がjである第2のサブフレームと、サブフレーム番号がj+1である第2のサブフレームとが第2の基地局/第2のセルグループに属する場合に、
プロセッサ13は、さらに具体的には、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第1の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がjであるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第2の予め割り当てられた送信電力とを決定し、サブフレーム番号がiであるサブフレームにおけるチャネルの優先度と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度とに従って、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの第3の予め割り当てられた送信電力と、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの第4の予め割り当てられた送信電力とを決定し、第1の予め割り当てられた送信電力及び第3の予め割り当てられた送信電力において、より小さい予め割り当てられた送信電力を、少なくとも第1のチャネルに割り当てられた送信電力として用いるように構成され、第1の予め割り当てられた送信電力及び第2の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなり、第3の予め割り当てられた送信電力及び第4の予め割り当てられた送信電力により、UEの合計送信電力が、UEの最大送信電力より小さく又はこれに等しくなる。
任意に、プロセッサによって決定され、かつ、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにある少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームにおける第1のチャネルの優先度より高い又はこれに等しく、及び/又は、サブフレーム番号がj+1であるサブフレームにおける少なくとも1つの第2のチャネルの優先度は、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルの優先度より高く、サブフレーム番号がi+1であるサブフレームにおけるチャネルは、サブフレーム番号がiである第1のサブフレームの次のサブフレームにおけるチャネルである。
任意に、プロセッサ13は、さらに具体的には、事前設定された条件に従って、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定するように構成される。
任意に、事前設定された条件は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度、又は、
第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間
を含む。
プロセッサ13は、さらに具体的には、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの優先度に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて最も高い優先度を有する少なくとも1つのチャネルの1つを決定する、又は、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにあるチャネルの送信時間に従って、第1のチャネルとして、第1の基地局/第1のセルグループにあり、かつ、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるサブフレームにおいて送信された第1の又は最後のチャネルであるチャネルを決定するように構成され、第1のチャネルが位置するサブフレームは、第1のサブフレームであり、第1のチャネルが位置するTAGは、第1のTAGである。
任意に、事前設定された閾値は、第1の基地局又は第2の基地局によってシグナリングを用いることによって送信される、又は、予め定められる。
本発明の本実施形態は、UEを提供する。UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定する。ここで、第1のチャネルは、第1のTAGに属し、第1のTAGは、第1の基地局/第1のセルグループのTAGである。UEは、n個の第2のサブフレームにおいてn個の第2のチャネルを決定する。ここで、n個の第2のチャネルは、n個の第2のサブフレームのm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又は、サブフレーム番号が第1のサブフレームのサブフレーム番号と同じであるn−m個の第2のチャネルを含み、m個の第2のサブフレームは、事前設定された閾値より長い第1のサブフレームとの重複時間、又は事前設定された閾値より長いもしくはこれに等しい第1のサブフレームとの重複時間を有するサブフレームであり、n個の第2のチャネルは、少なくとも1つの第2のTAGに属し、少なくとも1つの第2のTAGは、第1のセットに属し、第1のセットは、第1の基地局/第1のセルグループの第1のTAGを除くTAGと、第2の基地局/第2のセルグループの全てのTAGとを含み、n≧m≧1であり、m及びnは正の整数である。UEは、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。最後に、UEは、第1のチャネルに割り当てられた送信電力に従って、第1のチャネルにおいて、第1の基地局/第1のセルグループにデータを送信する。この解決手段において、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
図11に示されるように、本発明の本実施形態は、基地局側における電力割り当て方法に対応する基地局を提供する。基地局は、送信機22と、受信機23と、プロセッサ24と、メモリ25とを含んでよい。送信機22、受信機23、及びメモリ25は、プロセッサ24に接続される。例えば、送信機22、受信機23、及びメモリ25は、バスを用いることによって、プロセッサ24に接続されてよい。
受信機23及び送信機22は、送受信機を構成するように一体化されてよい。
プロセッサ24は、中央処理装置又は特定用途向け集積回路であってよく、又は、本発明の本実施形態を実装する1つ又は複数の集積回路として構成される。
メモリ25は、実行可能プログラムコードを格納するように構成されてよい。ここで、プログラムコードは、複数のコンピュータオペレーション命令を含む。メモリ25は、高速RAMメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つのディスクメモリをさらに含んでよい。
具体的には、プロセッサ24は、事前設定された閾値を決定するように構成されてよい。送信機22は、プロセッサ24によって決定された事前設定された閾値をUEに送信するように構成されてよく、これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。受信機23は、UEによって送信されたデータを受信するように構成されてよい。メモリ25は、事前設定された閾値と、事前設定された閾値のソフトウェアコードを格納し、前述の処理のソフトウェアプログラムを完了させるよう基地局を制御するように構成されてよく、これにより、プロセッサ24は、前述のソフトウェアプログラムを実行し、前述のソフトウェアコードを呼び出すことによって、前述の処理を完了させるように構成される。
任意に、事前設定された閾値は、送信のためにシグナリングにおいて伝送される。
本発明の本実施形態は、基地局を提供する。基地局は、事前設定された閾値を決定し、事前設定された閾値をUEに送信する。これにより、UEは、第1のサブフレームにおいて第1のチャネルを決定し、事前設定された閾値に従って、第1のサブフレームと重複時間を有するm個の第2のサブフレームにおいてm個の第2のチャネル、及び/又はn−m個の第2のサブフレームにおいてn−m個の第2のチャネルを決定し、第1のチャネルに必要な送信電力と、n個の第2のチャネルに必要な送信電力とに従って、少なくとも第1のチャネルに送信電力を割り当てる。この解決手段において、基地局は、事前設定された閾値をUEに送信し、これにより、送信電力を第1のチャネルに割り当てる場合、非同期デュアル接続シナリオにおけるUEによって、基地局のTAGにあり、かつ、アップリンクサブフレームにあるアップリンクチャネルに送信電力を割り当てる複雑さを低減するように、UEは、第1のチャネルが位置する第1のサブフレームと重複時間を有する第2のサブフレームにおける全てのチャネルを考慮する必要はない。この解決手段は、実装が容易である。
当業者であれば、前述の機能モジュールの分割を、説明の便宜及び簡潔性を目的とした説明例として受け取ることが、明確に理解されよう。実際の適用において、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装されてよい。すなわち、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割され、上述された機能の全て又はいくつかを実装する。前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理のために、前述の方法の実施形態における対応する処理が参照されてよく、詳細は本明細書において再度説明されない。
本願において提示されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例示である。例えば、モジュール又はユニットの分割は、単なる論理的機能の分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられ又は一体化されて他のシステムを構成してよく、又は、いくつかの機能は無視され、もしくは実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。複数の装置間又は複数のユニット間における間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
別個の部分として説明される複数のユニットは、物理的に別個であってよく、又はそうでなくてもよい。複数のユニットとして表示される複数の部分は、複数の物理的なユニットであっても、又はそうでなくてもよく、1つの位置に位置すてよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するように、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の複数の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてよく、又は複数のユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つより多くのユニットが1つのユニットに一体化される。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形で実装されてよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、別個の製品として販売又は使用される場合、一体化されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決手段、又は従来技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の全てもしくは一部が、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の複数の実施形態で説明された方法の段階の全て又は一部を実行するように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサに命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納し得る、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような任意の媒体を含む。
前述の説明は、本発明の具体的な実装態様に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明において開示された技術的範囲内で容易に想到されるあらゆる変形又は置換は、本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって定められる。