JP2017517681A - マグナス効果を用いたタービン、特にモータ流体の方向に平行な回転軸を有するタービン用の回転ブレード体 - Google Patents
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Abstract
マグナス効果を用いたタービン、特にモータ流体の方向に平行な回転軸を有するタービン用の回転ブレード体。本発明は、モータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有するマグナス効果を用いたタービン用の回転ブレード体10に関し、タービンの回転軸からより離れた第1のセクタ又は端部ヘッド11と、第1のセクタ11及びタービンの回転軸を接続する第2のセクタ又はロッド12と、によって定義され、第2のセクタは、第1のセクタ11の直径よりも小さい平均直径を有し、第1のセクタ11は、各断面における揚力の一定値を維持するように、プロフィールが決定される回転体の中に内接し、揚力Lは、関係式L=ρ・Vr・2π・ω・Rp2(Vr)2=(Q・r)2+(V0)2で定義されることを特徴とする。
Description
本発明は、特にモータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有する、マグナス効果(Magnus effect)を用いたタービン用の回転ブレード体に関する。
より詳細には、本発明は、マグナス効果として知られている動的効果に従って作動する水力タービン及び風力タービンに設置された、長手方向軸線に対して回転運動を伴って動くブレード体の構成技術の定義に関する。
特に、本発明は軸流タービン用の回転ブレード体に関するものであり、軸流タービンとは、モータ流体の方向に平行な回転軸を有するタービンを指す。
よく知られているように、長手方向軸線に対する回転円筒のスピンと前記長手方向軸線に垂直な方向の前記円筒に当たる流体流れとの間には相関関係がある。このような相関関係は、1852年に初めてHG マグナス(HG Magnus)によって記述されており、この理由からマグナス効果と呼ばれる。
この相関関係は、円筒の横方向のスカートにおいて、流体流れの線に垂直な方向の、「揚力」と呼ばれる力によって強調され、それは、円筒の回転の方向に応じて、この流れに対して時計回り又は反時計回りの方向に回転し、より具体的には、それは、円筒が反時計回りに回転すると時計回り方向に回転し、円筒が時計回りに回転すると反時計回り方向に回転する。
量的には、円筒の単位長さ当たりの揚力L(N/mで表される)の係数は、クッタ・ジュコーフスキーの定理(equation of Kutta-Joukowski)によって与えられ、それは、流体ρの密度(kg/m3で表される)と、流体糸の漸近速度V0(m/sで表される)、即ち、同じ動きが妨げられない場合の流体糸の速度と、循環Γ(m2/sで表される)との積に等しい。
式では、円柱の半径がR(mで表される)の場合、マグナス効果による揚力は次の関係式によって決定される。
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2) (1)
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2) (1)
この関係は、プロフィールの形状とは無関係であり、即ち、いずれのプロフィールにも有効であり、ここでプロフィールとは回転体の回転軸を通る断面に沿った回転体のプロフィールを意味する。
Instituut Aero−Hydro−en Dinamiekに譲渡された米国特許第1,674,169号(発明者Anton Flettner)が、マグナス効果の可能性のあるいくつかの応用を、特にボート用の「帆」と風力発電機の「ブレード」として説明し、特に円筒形状(特許文献では、いくつかのボートが円筒形の回転体によって構成される「帆」を備えて示されているが、風の方向に平行な回転軸を有する風力発電機も示され、各ブレード体が断面円形でハブから始まり端に向かって増加する直径の4つの円筒で形成される)、楕円形状(ボートに関する図にのみ示され、その特質は記述されていない)、及び円筒部で相互に接続された2つの円錐台形(この場合にもこれらの部分の間の寸法関係を指定する説明は一切ない)を含む、回転体の様々な代替の実施例を提示している。風力発電機を参照すると、そこでタービンホイールの直径とブレード体の直径(アスペクト比L/Dとも呼ばれる)との間の比は23に等しい。
米国特許第4,366,386号において、TF Hansonは、マグナス効果に従って機能する3つの円筒形ブレード胴体を有する軸流風力タービンを提示した。この場合、アスペクト比L/Dは15に等しい。
欧州特許第886728号は、「キラル」(chiral)と呼ばれるボディが、「球根状の形状」(bulbous shape)と呼ばれる一般的な形式を提示して、中心軸パワー・ハブの周りに放射状に配置された長手方向軸線の周りを回転するタービン・ブレードを説明する。これらの「球状ブレード体」(bulbar blade bodies)のプロフィールは定義されておらず、即ち、これらの「球状ブレード体」の記述は、球体ブレードの設計を改善させるのを目指す、プロフィールの選択に関連した、流体力学の面で利点を支持する実現の幾何学的な参考に欠けている。
また、欧州特許第886728号によれば、ブレード体の最適な幾何学的形状が、空力と機械的ニーズを考慮して実験モデルの数値シミュレーションを介してコンピュータによって提供されたデータから導出され、これは、随時、CFD(計算流体力学:Computational Fluid Dynamics)の特定の解析を始めることを意味し、解析は非常に複雑な計算ツールを提供し、実際の流体の場合のように、粘度が揚力と抗力の係数を修正する計算に介入する。
PCT出願番号WO2002/042640は、プロフィールの幾何学上の同種に特徴付けられる。実際には、この場合にも、発明の目的を形成するブレードが一般的な「円筒状円錐」(cylindrical-conical)の形に応じて設計された軸対称体として記載されているが、提案の新しいブレードの幾何学は、流体力学分野において建設的な機能と改善について何の詳細も与えていない。
2009年に、風力タービンの最大のメーカーの1つ、ドイツのエネルコン(Enercon)が、長さ130メートル、幅22.5メートル、10500トンの載貨重量(DWT)で、高さ25メートル、直径4メートルの、4気筒マグナス効果円筒を装備した貨物船を販売し、40%を節約して伝統的な推進プロペラを統合した。
1930年と1950年の間に、Marco Todeschiniは、マグナス効果について研究及び実験をして、最終的に1949年にベルガモのIstituto Italiano d’Arti Grafiche発行の「La Teoria delle Apparenze (Spazio−Dinamica & PsicoBiofisica)」、並びに、1949年に、ベルガモのEd. Centro Int. di Psicobiofisica発行の「Psico−Biofisica」を編集し、動的な考察に基づく船のモデル流域で行われた実験により例証されたマグナス効果の革新的な解釈を記載し、その中で、互いに平行な2つの円筒で観察される引力と反発の効果が、それぞれの長手方向軸線の周りの回転によって、地球の慣性、即ち地球の回転に接続されるのを決定するとした。
この解釈から始めて、ER Renewable Energy社、発明者Antonio La Gioiaが譲受人である国際出願WO2014049627において、この理論的実験論文のより一般的な正当性を示し、マグナス動的プロセスによって活性化される慣性力を参照し、今度はクッタ・ジュコーフスキーの循環の定理において考察し数学的に説明し、地球の回転運動を考慮する、即ち、地上系3組参照系の外に位置する参照の3組における観測点を移動させる相対論的解釈に従って、実際のように同軸基準系に帰するために、地球の2つの動き、即ち、太陽の回りの回転と、その軸を中心とするその回転(スピン)を再検討した。
この解釈に基づいて、国際出願WO2014049627で、地球の回転の寄与を考慮して、最適化された方法でマグナス効果を利用することができるマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体が提案された。特に、WO2014049627は、モータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有するマグナス効果を用いたタービン用の回転ブレード体を開示し、これは、タービンの回転軸からより離れた第1のセクタ、第1セクタとタービンの回転軸とを接続する第2セクタとを含み、第1のセクタが、ランキン−ファーマン(Rankin-Fuhrman)構造の第1の卵形(ovoid)に外接する、短軸(D1)がタービン軸の直径(φ)の1/5と1/6との間にあり、長軸(L1)が短軸(D1)の10倍に等しく、第1のセクタがタービンの回転軸から最も遠い点で大きい方の直径を有し且つD1に等しく、長さが大きい方の直径に少なくとも等しく、第1のセクタとタービンの回転軸との間の第2のセクタが、ランキン−ファーマン構造の第2の卵形に外接し、長軸(L2)がタービンの直径(φ)に対応し、短軸(D2)が長軸(L2)の1/10に等しく、第2のセクタ(12)がタービンの回転軸から最も遠い点で大きい方の直径を有し、長さが第1のセクタ(D1)とタービンの回転軸との間の距離に等しい。
後者の特許では、これまでのように、インペラの軸線に対するトルク及びモーメントの機械的側面に有利なアプローチが維持され、ロータ自体の軸に向かって先細りになったプロフィールを画定するのに至って、前述の式に従って揚力係数によって許容される最大出力を得る。
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2)
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2)
対照的に、航空分野では、プロペラのブレードは、しばしば、ハブに近い断面と端部の断面との両方で、一定の揚力を保証するような幾何学的形状で作られていることが知られており、端部から始めてハブまでますますプロフィールがそれる。この選択は、ブレードの機械的強度の観点から疑いがない利点をもたらし、その長さに沿って異なる応力を受けない。
「La Teoria delle Apparenze (Spazio−Dinamica & PsicoBiofisica)」、Istituto Italiano d’Arti Grafiche in Bergamo、1949年
「Psico−Biofisica」、Ed. Centro Int. di Psicobiofisica、Bergamo、1949年
上記に照らして、効果に影響を及ぼすすべての成分を考慮して設計されたマグナス効果機械に対し、同時に揚力の一定性を保証する必要があることは明らかである。
これに関連して、本発明による解決策が含まれており、回転体を提供することを目的とし、タービンの回転軸を流体の流れの方向に平行なタービンの回転軸、即ち、流体流れの方向に垂直なブレード体の回転軸を有するタービン・ブレードとして定義もされ、従来技術に従って考慮されたものとは異なる特有のプロフィールを有する。これらのブレード体は、流水中及び閉回路中の両方で動作する風力タービン又は水力タービンの建設のために提案される。
円筒形及び軸対称のブレード形状の現在の技術的選択の範囲において、プロフィールは様々だがインペラに向かって依然としてテーパ状に進行し、従って、本発明は、産業工学の分野とブレード体の動きに関連する受動的な力の抑制との両方において、大幅な改善を提供することを提案し、このように出力の増加が促進される。
これら及び他の結果は本発明により得られ、本発明が、マグナス効果を用いたタービン用の回転ブレード体を示唆し、特にモータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有し、そのプロフィールが一定の揚力を維持する必要性を参照して得られ、揚力は、円筒の「スピン」と流体動的パラメータの処理後の妨害されない風の速度との関係の関数として決定され、長さと幅の正確な比を有する卵形体のプロフィールに構築された構成に適合し、揚力と抗力の係数に関して特に但し必ずしもそうではないがランキン−ファーマンの卵形のプロフィールで航空業界で広く経験され、飛行船の実現に適用され、更にはより簡単な工業的実現可能性の標準化されたバリエーション(NACAプロフィール:NACA profiles)に適用される。
このようにして、軸へのパワーを減算するすべての項、例えば、次のような項を確実に減らせる。
− ブレード体の外面上の流れの摩擦に起因する項
− ブレード体の回転を発生させる電動機の損失を表す項
− 伝達部材及び支持部材、歯車及びベアリングにおける摩擦損失を表す項
− ブレード体の外面上の流れの摩擦に起因する項
− ブレード体の回転を発生させる電動機の損失を表す項
− 伝達部材及び支持部材、歯車及びベアリングにおける摩擦損失を表す項
次のことを保証することも可能である。
− 工業生産ラインに適用される規格
− 後流渦分離のためにパワー・ラインで散逸され失われたエネルギーの減少
− 工業生産ラインに適用される規格
− 後流渦分離のためにパワー・ラインで散逸され失われたエネルギーの減少
従って、本発明の目的は、マグナス効果を用いたタービン用の回転ブレード体、特にモータ流体の方向に平行なタービン回転軸を有する回転軸を有する回転ブレード体を提供することであり、従来技術の解決策の限度を超え、上述した技術的な効果を得ることを可能とする。
本発明の更なる目的は、ブレード体が、製造コスト及び管理コストの両方に関して実質的に限られたコストで製造できることである。
本発明の別の目的は、実質的に単純で安全で信頼できるモータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有するマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体を提供することである。
従って、本発明の特定の目的は、請求項1に定義されているように、特にモータ流体の方向に平行なタービンの回転軸にマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体である。
本発明によるブレード体の付加的な特性は、従属請求項2から8に規定される。
本発明は、添付の図面を特に参照して、例示的であって限定的ではない目的のために、その好ましい実施例に従って本明細書で説明される。
既に上述したように、円筒の単位長さ当たりの揚力L(N/mで表される)の標準は、クッタ・ジュコーフスキーの方程式によって与えられ、それは、流体の密度ρ(kg/m3で表される)と、漸近速度流体糸のV0(m/s)、即ち、同じ動きが妨げられない場合の流体糸の速度と、循環Γ(m2/sで表される)との積に等しい。円柱が半径R(mで表される)を有する場合、マグナス効果による揚力Lは、次式によって決定される。
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2) (1)
L=ρ・V0・Γ=ρ・V0・2π・ω・R2=2π・ρ・V0・(ω・R2) (1)
この関係は、プロフィールの形状とは無関係であり、ここでは、プロフィールは、流体流れが当たる本体の輪郭である。
この式は、流体流れの中で動かない物体に有効であり、これと相互作用しないので、漸近的/無秩序の速度V0を参照することは可能である。
これは、例として、風洞で試験された航空機翼の、類似性のモデル又はレノルズ(REYNOLDS)又はフルード(Froude)のモデルの場合である。
反対に、マグナス効果を使用するタービンのブレード体が検討され、ブレード体が流体縞(fluid vein)と相互作用し、そのスピンによって活性化され、タービン・インペラの周りの回転軸に対して同時に回転する場合、相対速度Vrが参照される必要がある。
図1を参照すると、ハブから距離rにあるブレード体の任意の断面に対し、一般的な厚さ(dr)及びrの一般的な半径Rp関数を有する場合、相対速度Vrは以下の式を満たす。
(Vr)2=(Ω・r)2+(V0)2 (2)
ここで、Ωはインペラの角速度であり、Ω・rはタービンの回転軸から距離rに置かれるブレード体の一般的な断面の接線速度である。
(Vr)2=(Ω・r)2+(V0)2 (2)
ここで、Ωはインペラの角速度であり、Ω・rはタービンの回転軸から距離rに置かれるブレード体の一般的な断面の接線速度である。
従って、Vrは断面ごとに減少し、ホイール・タービンのハブに帰着する。
この式を揚力の関係に代入すると、次のようになる。
L=ρ・Vr・2π・ω・Rp 2 (3)
L=ρ・Vr・2π・ω・Rp 2 (3)
後者の関係から本発明の根底にある選択肢が下がると、ハブからより離れるので最も効果的である両端の断面において、並びにハブに向かって合う付属品の断面において、一定の揚力を保証するプロフィールを得ることができる。
揚力の式、関係式(3)において、2つの項の積、Vr・Rp 2が現れ、その第1項はハブに向かって減少する。
従って、N/mで表される揚力を一定に保つために、ハブに向かって先細りのプロフィールで進行することは、従来技術において常に提案されてきたように不可能であるが、逆に、ブレード体を選択する必要があり、それは回転面の形状を有し、任意の方程式によって記述され、ブレード体が断面ごとに可変である半径Rpを有するプロフィールを有し、図2及び図3に示されるように、端部で小さい方の半径から大きい方の半径に進みハブに向かって移動する。
このようにして、小さな増分で変化させても、半径Rpを二乗することの寄与はVrの減少を制限することができる。従って、数値モデリングのプログラムでは、二乗された項に作用することにより、積Vr・Rp 2を一定の値に向かって変化させることが可能であり、ブレード体の生成プロフィールを記述する。
本発明によるマグナス効果を用いた軸流タービンのブレード体の構造の基礎を成す検討をする。
ボディの空力的挙動の動的現実を模擬するために使用される基本原理は、ソース(source)とウェル(well)が漸近速度V0又はV∞を有する一様な運動で活性化された流体流れと相互作用するものである。
ソースは、物理的−数学的な点の実体として表され、そこから、流体の流れが均一な運動で交差する領域に広がる流れがわき出て、ウェル(シンク:sink)は、流れが消える数学的−物理的な点の実体としてまとめられる。
均一な速度V0又はV∞を有する流れが与えられた強度のソースのみを包囲する場合には、ソースの上流に開き、流れ線の新しい軌道の間に流れ線が示され、流れの方向に平行な軸z上のソースの上流に位置する沈込(stagnation)点から始まり、ソースを通過し、「ランキンの半無限の累積度数曲線」(semi-infinite ogive of Rankine)と名付けられた開いたプロフィールを描くように配置される。
漸近速度V0又はV∞を有する流体流れが、割り当てられた強度のソースを最初に満たし、続いて等しく反対の強度のシンクを満たし、ソース及びシンクがz軸上に並んでいる場合、流線は開いた後に閉じる、即ち、沈込点と呼ばれる2つの特異点を、最初にソースの上流に、次にシンクの下流に得ることが可能であり、これらの点及びその前後を貫流する流線はz軸と一致する。
この流線をz軸の周りに360°回転させることによって得られる閉鎖面は、所定の長さの三次元軸対称体の形状を画定し、考慮される流れに位置し、流線の外側の動きフィールドを確実に再生する。これは、この物体のプロフィールがソース及びシンクの存在によって生成され流線の回転によって形成されるが、ストリームの流れに入るとソース及びシンクの流れによって変化する流れパターンを変化させないことを意味する。この形式のボディは「ランキンの固体」(solid of Rankine)又は「ランキンの卵形」(ovoid of Rankine)と呼ばれる。
シンクが、「シンクのシート」(sheet of sinks)と呼ばれる、シンクの無限の順序で分配され、「ソースのシート」(sheet of sources)と呼ばれる、無限の数のソースによって分配された同一のフローをポイントごとに吸収し、ボディは、この組み合わせ、「ソースのシート」、「シンクのシート」内に吸い込まれ、漸近速度V0又はV∞の単純な流れによって包まれるが、沈込点を通過する流線である対称的なプロフィールを有する。このプロフィールは「ランキン−ファーマンの対称プロフィール」と呼ばれる。
そのプロフィールの一般的な方程式は、その難しさを考慮して、「シンクのシート」によって吸収され、「ソースのシート」によって分配される単位長さ当たりの流量の値が推測される反復によって解決され、プロフィールの積分方程式を満たすことができる。この方法はランキンによって開発され、異なる分布に対応する形を決定したファーマンによって体系的に適用された。ファーマンのいわゆる浸透性固体もまた同定され、この種は、これらの固体を特徴付ける低抗力係数に起因する。そのプロフィールは徐々に流れに伴い、その結果、円筒は分離された渦の存在を特徴とし、流体中のボディの貫通へのエネルギーを減じる非常に大きなトレールを示す円筒などの渦発生体と異なり、非常に小さなトレールを有することになる。
従って、本発明によれば、モデルのタービン及び工業生産のプロトタイプの生成プロフィールの傾向は、時折、ランキン−ファーマンの対称性プロフィールを排除するのではなく、卵形のもののものとなる放出されたものと吸収されたものの両方の流速が等しく且つ反対である対のソース・シンクによって識別され、プロフィール線が閉じられ、卵形体を表す。
卵形物体の停止(停滞)の両極端の間の距離は、卵形物体の長さを表す。
ソース及びシンクの流速を決定するために、結果の生成された卵形対象物が長さを決定し、分析の場合にタービンの直径L(メートルで表される)に対応して、漸近速度V0の値を決定する必要がある。
例えばランキン−ファーマンの対称的なプロフィールに従って、例えば長さLが幅Hの10倍であるような卵形のブレード体が所望される場合、問題の代数的解は非常に複雑であるため逐次近似によって操作することが必要である。
本発明に従って提案される方法、この場合10:1の比率は、以下の通りである。
シンクとソースとの間の距離dは、9Hに等しい。
d=9H
d=9H
次に、漸近速度V0(m)、ソースの単位長さ当たりのソースの流量q((m3/s):(m))、及び誘導速度u間のリンクが仮定され、ソースから出るのは、
q=H・(V0+u)
ここで、u=2q/(第2/2)である。このようにして、単純な代数ステップを用いて、流速を漸近速度及び幅Hの関数として与える関係が見出される。
q/V0=1.076H
q=H・(V0+u)
ここで、u=2q/(第2/2)である。このようにして、単純な代数ステップを用いて、流速を漸近速度及び幅Hの関数として与える関係が見出される。
q/V0=1.076H
このレポートでは、マグナス効果が知られているマシンの実験の精神が提供するアスペクト比を紹介すると、CousteauとEnercon Shipの1つのFlettner shipにおいて、
ψ=(Φ/D)=5÷6
ここで、Φはタービンの直径であり、Dは翼端のヘッドの直径である。
ψ=(Φ/D)=5÷6
ここで、Φはタービンの直径であり、Dは翼端のヘッドの直径である。
これは、ψ=5の場合、次の関係を導く。
q=0.2015・Φ・V
q=0.2015・Φ・V
これらのデータは数値モデリングのプログラムに入力され得、このプログラムにより、
d=f(H)
の値という最初の基本仮定に関連するすべての連続の試みに対し精査ができ、漸近流れがソースから空気流に当たるときに形成される卵形体であれば、10:1の比と等しいと仮定した卵形の大きさを段階的に仮定する。
d=f(H)
の値という最初の基本仮定に関連するすべての連続の試みに対し精査ができ、漸近流れがソースから空気流に当たるときに形成される卵形体であれば、10:1の比と等しいと仮定した卵形の大きさを段階的に仮定する。
本発明によるブレード体の構造を単純化するために、上記で定義した構造と類似性のために適切に適合させたNACAプロフィールを使用することが可能である。実際には、このようにして、標準化された両凸対称プロフィールから、或いは唯一の識別された標準化された平凸プロフィールによって写され得られたプロフィールを使用することが可能であり、翼として用いられるとそれの揚力及び抗力が知られ、それは数値モデリングのプログラムで研究される。
上記から、そして図2及び図3を参照すると、本発明によるマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体10は、端部11のプロフィールを有し、この端部ヘッドは、ランキン−ファーマンの卵形である貴重な形状から導かれ航空業界で試験され、2つの断面間に含まれる。
− 外側のものでその直径D1は古典的比L/D=6/6.5から導かれ、
− 内側のものでその直径D2は古典比L/D=4.5/5から導かれる。
− 外側のものでその直径D1は古典的比L/D=6/6.5から導かれ、
− 内側のものでその直径D2は古典比L/D=4.5/5から導かれる。
前記ステムでもある接続体12は、回転軸に向かって続いて、両凸対称NACAプロフィールをシミュレート(simulate)し、上側部分に接続された小さな寸法の後縁を提示し、次にますます大きくなる断面でハブ13に向かって続き、前縁に対応して最大寸法に達する。
従って、このプロフィールは、ハブ13にますます近づき(closer and closer)、より大きな半径を有する部分のある断面を有し、これは、相対的速度Vrの減少を補うようになり、その式は、二乗のブレード体の半径を含む。
更に、ハブ13付近に大きな断面を有することにより、マグナス効果を使用する小型タービンにおいて、各ブレード体10に有利に設けられるモータ・エンジンの挿入の困難性を克服することも可能である。
ブレード体10の抗力は、次の二重のタスクを有するエンド・プレート14によって完了される。
− 第1は、エフォート(effort)の中心を高く保ち、有用な力のモータ・トルクを増加させる。
− 第2は、ブレード体10の近傍において、抗力を引き出す渦の分離に起因する乱気流の状況(regime)を制限する。
− 第1は、エフォート(effort)の中心を高く保ち、有用な力のモータ・トルクを増加させる。
− 第2は、ブレード体10の近傍において、抗力を引き出す渦の分離に起因する乱気流の状況(regime)を制限する。
最後に、円筒状ブレード体とは異なり、ハブ13から始まり先端に向かう本発明によるマグナス効果を用いたタービンでは、流体流れに提供される領域はベンチュリ効果を促進する可能性がある。
実施例 NACA標準化ブレード体のプロフィールの構築
図2を参照すると、本発明によるマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体10は、前述した理想的なものに効果的に近似する標準のプロフィールを利用するために、ステム12の設計、例えば、0012、0015、0024、0030のような対称両凸型NACAプロフィール00XXから出発して、或いは、プロフィールの腹のラインの周りに360°の回転によって得られた平凸NACAプロフィールから出発して得られ、ステム12のNACAプロフィール、例えば、0012、0015、0024、0030を覆うことができる。
図2を参照すると、本発明によるマグナス効果を使用するタービン用の回転ブレード体10は、前述した理想的なものに効果的に近似する標準のプロフィールを利用するために、ステム12の設計、例えば、0012、0015、0024、0030のような対称両凸型NACAプロフィール00XXから出発して、或いは、プロフィールの腹のラインの周りに360°の回転によって得られた平凸NACAプロフィールから出発して得られ、ステム12のNACAプロフィール、例えば、0012、0015、0024、0030を覆うことができる。
端部ヘッド11に関する限り、一旦ベースが画定されると、直径D1がL/6に等しい小さな外側ベース、直径D2がL/5に等しいより大きな内側ベース、Flettner、Cousteau及びEnercon−Shipによる海洋界で使用されている比例比から導かれるように、タービンの直径Lで示し、これらの2つのベースの終点を、等価物が知られているステムのプロフィールの対応物であり、標準化されたNACAプロフィールであるプロフィールに都合よく接続できる。
簡略化した説明では、直径L=300cmのマグナス効果を使用するタービンにおいて、ハブ13から始まるステム12は、(30/100)・150=45cmに等しい最大厚さを有するNACA0030と言える。
プロフィールの出口点では、NACA0030の中心線に垂直な線が描かれ、この線上には、Flettnerの実験結果に従って、L/6=300/6=50cmに等しい線分D1が取られる。このセグメントがヘッド・エンドのより小さなベースを構成する。
より大きな底辺は、より小さい底辺の左側に、それから距離dを置いて、望ましいが、必ずしもそうである必要はない、L/5、L/6、又はL/6・1.618になる。
より大きいベースの直径D2は、新しいNACAプロフィール00XYの最大厚さtに等しく設定され、その式は
であり、ここで、cが弦の長さであり、xは、0〜c弦に沿った位置であり、yはxの所定の値で半分の厚さ(表面の中心ライン)、及び、tは弦の割合として表すと最大厚さ(100・tはそのためNACA4桁のネームの最後の2桁XYを与える)である。
であり、ここで、cが弦の長さであり、xは、0〜c弦に沿った位置であり、yはxの所定の値で半分の厚さ(表面の中心ライン)、及び、tは弦の割合として表すと最大厚さ(100・tはそのためNACA4桁のネームの最後の2桁XYを与える)である。
この方程式では、x/c=1の点(即ち、翼の後縁)において、厚さは正確にゼロではないことに留意しなければならない。例えば計算作業のために後縁の厚さをゼロにする必要がある場合、係数の1つを合計がゼロに等しくなるように修正する必要がある。最後の係数(即ち、−0.1036の値を有する係数)の修正は、翼形部全体の形状にわずかな変更を伴う。
前縁は半径を持つ円柱に近似し、
r=1.1019t2
である。
r=1.1019t2
である。
ブレードの上面(xU、yU)、及びブレードの下面(xL、yL)の座標は、
xU=xL=x、yU=+yt、及び、yL=−yt
である。
xU=xL=x、yU=+yt、及び、yL=−yt
である。
図3を参照すると、ブレード体10はエンド・プレートとも呼ばれるエンド・ディスク14によって完成され、直径D3がD1より大きく、好ましくは1.25と1.35D1との間に含まれ、より好ましくは1.35D1に等しい。
エンド・プレート14は、ブレード体10の揚力を増加させ、先端の流体糸の渦を減少させる役割を有し、その直径D3はk・D1に等しく、ここで、kは、回転ブレード体のスピン速度とブレード体に入射する速度Vrとの比に依存する。
このようにして、アスペクト比L/D=5÷6の低い値を有する海軍のプロペラに匹敵する優れた剛性のブレード体が実現された。平均値が300〜700rpmであり、直径が3mであるプロトタイプについては約2000rpmのピーク値を有する、低いスピン値を有する。
ステム12と端部ヘッド11であるハブ13から始まる2つのセクタの間の明確な分離は、端部ディスク14のタスクを強化し、主柱スピンの増加のために主渦が分離され下流に移動するとき、波紋へと衰退する副渦の急速な減衰を引き起こす(M. H. Chouの「Numerical study of vortex shedding from a rotating cylinder immersed in a uniform flow field」)。
本発明は、その好ましい実施例による例示的であるが非限定的な目的のために記載されているが、保護の関連する範囲から逸脱することなく、当業者によって変更及び/又は修正が可能であることは理解されるべきである。添付の特許請求の範囲によって規定される。
Claims (8)
- 1)モータ流体の方向に平行なタービンの回転軸を有するマグナス効果を用いたタービン用の回転ブレード体(10)であって、
前記タービンの前記回転軸からより離れた第1のセクタ又は端部ヘッド(11)と、
前記第1のセクタ(11)と前記タービンの前記回転軸とを接続する第2のセクタ又はロッド(12)と、によって定義され、
前記第2のセクタの平均の直径が、前記第1のセクタ(11)の直径よりも小さく、
前記第1のセクタ(11)は、プロフィールが各断面における揚力の一定値を維持するように決定された回転体の中に内接し、
前記揚力Lは、関係式
L=ρ・Vr・2π・ω・Rp2 (3)
で定義され、ここで、Lは揚力(N/m)、ρは流体密度(kg/m3)、ωはブレード体の軸周りの回転角速度、Rpは断面の半径でrの関数で且つ前記タービンの前記回転軸からの距離であり、Vrは次の式を満たし、
(Vr)2=(Ω・r)2+(V0)2 (2)
ここで、Ωはインペラの角速度、Ω・rは前記タービンの前記回転軸から距離rで配置されたブレード体の一般的な断面の接線速度、V0は流体フィレットの漸近速度(m/s)である、
回転ブレード体(10)。 - 前記第2のセクタ(12)は、プロフィールが各断面において一定の値の揚力を維持するよう決定された回転体の中に内接し、
前記揚力Lが関係式
L=ρ・Vr・2π・ω・Rp2 (3)
で定義される、
請求項1に記載の回転ブレード体(10)。 - 前記第1のセクタ(11)は、前記タービンの前記回転軸から最も遠い点に前記タービンの直径(L)の1/6.5よりも大きく1/5よりも小さい直径(D1)を有する小型ベースと、前記タービンの前記回転軸から最も近い点に前記タービンの直径(L)の1/5よりも大きく1/4よりも小さい直径(D2)を有する大型ベースと、を含み、
前記ベースが互いに、前記直径(D1)から前記直径(D1)の1.618倍の間の距離(d)だけ離れている、請求項1又は2に記載の回転ブレード体(10)。 - 前記第1のセクタ(11)と前記タービンの前記回転軸とを接続する前記第2のセクタ(12)が、前記タービンの前記回転軸から最も離れた点に小型ベースと、前記タービンの前記回転軸から最も近い点に大型ベースと、を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の回転ブレード体(10)。
- 前記第1のセクタ(11)は、その対称軸の周りの対称両凸NACAプロフィール、又は、前記プロフィールの直線部分を通過する前記直線の周りの平凸NACAプロフィール、を360°回転して得られ、その最大厚さを有する前記断面が前記第1のセクタ(11)の前記大型ベースに対応して配置される、請求項1から4までのいずれか一項に記載の回転ブレード体(10)。
- 前記第2のセクタ(12)は、その対称軸の周りの対称両凸NACAプロフィール、又は、前記プロフィールの直線部分を通過する前記直線の周りの平凸NACAプロフィール、を360°回転して得られ、その前記先頭の断面は、前記タービンの前記回転軸に対応して配置される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の回転ブレード体(10)。
- 前記第1のセクタ(11)の外端部に、前記第1のセクタ(11)の前記小型ベースの前記直径(D1)よりも大きな直径(D3)を有する端部ディスク(14)が設けられている、請求項1から6までのいずれか一項に記載の回転ブレード体(10)。
- 前記端部ディスク(14)の直径(D3)が前記第1のセクタ(11)の前記小型ベースの直径(D1)の1.2倍から1.35倍の間に、好ましくは前記第1のセクタ(11)の前記小型ベースの直径(D1)の1.3倍に等しい、請求項7に記載の回転ブレード体(10)。
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