JP2017512842A5

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Publication number: JP2017512842A5
Application number: JP2017504259A
Authority: JP
Filing date: 2015-04-07
Publication date: 2018-05-31
Anticipated expiration: 2035-04-07

Claims

遺伝子改変されていない幹細胞を含む組成物であって、前記遺伝子改変されていない幹細胞が、少なくとも０．１μｇ／１０^６細胞の量でアンジオポエチン−１（Ａｎｇ１）を発現する、組成物。
前記幹細胞が、少なくとも０．５μｇ／１０^６細胞または少なくとも０．７μｇ／１０ ^６細胞の量でＡｎｇ１を発現する、請求項１に記載の組成物。
前記幹細胞が、少なくとも１μｇ／１０^６細胞の量でＡｎｇ１を発現する、請求項１に記載の組成物。
前記幹細胞が、約０．０５μｇ／１０^６細胞よりも少ない量で血管内皮増殖因子（ＶＥＧＦ）を発現する、請求項１〜３のいずれか１項に記載の組成物。
前記幹細胞が、約０．０３μｇ／１０^６細胞よりも少ない量でＶＥＧＦを発現する、請求項１〜４のいずれか１項に記載の組成物。
前記幹細胞が、少なくとも約２：１または１０：１または２０：１の比率でＡｎｇ１：ＶＥＧＦを発現する、請求項１〜５のいずれか１項に記載の組成物。
前記幹細胞が、少なくとも約３０：１または５０：１の比率でＡｎｇ１：ＶＥＧＦを発現する、請求項１〜５のいずれか１項に記載の組成物。
前記幹細胞が、間葉系幹細胞または間葉系前駆細胞である、請求項１〜７のいずれか１項に記載の組成物。
さらに薬学的に許容される担体を含む、請求項１〜８のいずれか１項に記載の組成物。
幹細胞でのＡｎｇ１の発現を誘導するためのインビトロでの方法であって、前記方法が、細胞培養培地で幹細胞の集団を培養することを含み、前記細胞培養培地が、
短時間作用型Ｌ−アスコルビン酸誘導体を含むが、長時間作用型Ｌ−アスコルビン酸誘導体の相当量を含まない、及び／または
１０％（ｖ／ｖ）未満のウシ胎児血清（ＦＣＳ）が添加されている、及び／または
非胎児血清が添加されている、方法。
Ａｎｇ１の発現が誘導されることを決定するためにＡｎｇ１のレベルを測定することをさらに含む、請求項１０に記載の方法。
誘導されたＡｎｇ１の発現を有する細胞を選択することをさらに含む、請求項１０または１１に記載の方法。
前記短時間作用型のＬ−アスコルビン酸誘導体が、Ｌ−アスコルビン酸塩である、請求項１０〜１２のいずれか１項に記載の方法。
前記短時間作用型のＬ−アスコルビン酸塩が、Ｌ−アスコルビン酸ナトリウム塩である、請求項１３に記載の方法。
前記細胞培養培地に、以下の：
・少なくとも約５％（ｖ／ｖ）のＦＣＳ
・１α，２５−ジヒドロキシビタミンＤ _３（１，２５Ｄ）、血小板由来増殖因子（ＰＤＧＦ）、腫瘍壊死因子α（ＴＮＦ−α）、インターロイキン−１β（ＩＬ−１β）及び間質由来因子１α（ＳＤＦ−１α）からなる群から選択される１つまたは複数の刺激因子
・非胎児血清
・新生児血清
・新生児ウシ血清（ＮＢＣＳ）
・ヒト血清
・ヒト成人血清
・５％（ｖ／ｖ）ＮＢＣＳ
・２％（ｖ／ｖ）ＮＢＣＳ
・ＮＢＣＳ及びＦＣＳの混合物
・ＮＢＣＳ及びＦＣＳの１：１混合物
・５％（ｖ／ｖ）ＦＣＳ及び５％（ｖ／ｖ）ＮＢＣＳ
の１つ以上が添加されている、請求項１０〜１４のいずれか１項に記載の方法。
血管化及び／または血管新生の促進に使用するのに適した、遺伝子改変されていない幹細胞を得るための方法であって、
少なくとも一人のドナーからの幹細胞を含む少なくとも１つの細胞集団を得ることと、
前記幹細胞を培養することと、
前記少なくとも１つの細胞集団のそれぞれの前記幹細胞によって発現されるＡｎｇ１の量を決定することと、
少なくとも０．１μｇ／１０^６細胞の量でＡｎｇ１を発現する幹細胞を選択することとを含む、方法。
前記少なくとも１つの細胞集団のそれぞれの前記幹細胞によって発現されるＶＥＧＦの量を決定することと、
少なくとも１０：１の比率でＡｎｇ１：ＶＥＧＦを発現する幹細胞を選択することと、をさらに含む、請求項１６に記載の方法。
少なくとも２０：１の比率でＡｎｇ１：ＶＥＧＦを発現する幹細胞が選択される、請求項１７に記載の方法。
少なくとも３０：１または少なくとも５０：１の比率でＡｎｇ１：ＶＥＧＦを発現する幹細胞が選択される、請求項１７に記載の方法。
請求項１０〜１５のいずれかに１項に記載の方法によって培養される、または請求項１６〜１９のいずれか１項に記載の方法によって得られる、幹細胞集団。
前記幹細胞が、請求項１０〜１５のいずれか１項に記載の方法に従って幹細胞の集団を培養することによって産生される、または請求項１６〜１９のいずれか１項に記載の方法によって得られる、請求項１〜９のいずれか１項に記載の組成物。
血管化及び／または血管新生を促進するための薬剤の製造での請求項１〜９のいずれか１項に記載の組成物の使用または請求項１０〜１９のいずれか１項に記載の方法の使用。
Ａｎｇ１の発現の増加が望まれる状態を処置するための薬剤の製造での請求項１〜９のいずれか１項に記載の組成物の使用または請求項１０〜１９のいずれか１項に記載の方法の使用。