JP2017501656A - セカンダリ情報ｓｉｂ１１を非間欠に連続送信する方法および記憶媒体 - Google Patents

Abstract

本発明は、セカンダリ情報を非間欠に連続送信する方法を開示する。前記方法は、基地局側機器がコアネットワークから送信されたセカンダリ情報ＳＩＢ１１情報を受信した後、地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓとを下位層へ送信するステップと、基地局側機器が次の周期であるＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を非間欠に連続送信するステップと、を含む。端末機器は、基地局から送信されたｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを受信した後、ＳＩＢ１１情報を受信し、基地局からのＳＩＢ１１情報を受信した後警報文字をユーザへ解析する。本発明によれば、ＳＩＢ１１の送信回数が増加し、端末が援助メッセージを取得する能力が向上する。

Description

本発明は、無線通信ネットワーク分野に関し、特に第４世代移動通信の地震津波警報システムのセカンダリ情報送信方法および記憶媒体に関する。

地震や津波が頻繁に発生する国において、地震津波の発生および避難の警報をタイムリーに大衆に通知するのは、非常に重要である。情報が届かないと、命に危険を及ぼす可能性がある。ＬＴＥは、３ＧＰＰの規格として、地震津波の緊急警報通知をサポートする。地震津波警報システム（ＥＴＷＳ、Ｅａｒｔｈｑｕａｋｅ ａｎｄ ｔｓｕｎａｍｉ ｗａｒｎｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）と呼ばれる。ＥＴＷＳは、プライマリ情報（ＳＩＢ１０）とセカンダリ情報（ＳＩＢ１１）の２種類を含む。ＥＴＷＳは、ＳＩＢ（Ｓｙｓｔｅｍ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｂｌｏｃｋ）メッセージを送信することで、地震の発生（ＳＩＢ１０）と、避難場所や物資等の補助メッセージ（ＳＩＢ１１）とを大衆へ通知する。

ＬＴＥプロトコルの規定によると、コアネットワークは、ＳＩＢ１１を送信する繰返周期および送信回数を設定する。ただし、繰返周期は、隣接する２回のＳＩＢ１１送信の間の時間間隔を設定し、送信回数は、１つのＳＩＢ１１メッセージを繰返し送信する必要がある回数を設定する。基地局は、コアネットワークが送信を要求するＳＩＢ１１を受信した後、地震津波警報メッセージ指示を含むページング（下記、ｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと略称する）と、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１（下記、ＳＩＢ１-ｅｔｗｓと略称する）とを下位層へ送信してから、ＳＩＢ１１を送信する。それとともに、ＬＴＥは、端末の受信動作を規定する。つまり、ｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを受信した後、ＳＩＢ１１の解析完了まで、後続する無線フレームからＳＩＢ１１を直ちに解析する。

しかし、ＬＴＥプロトコルでは、ＥＴＷＳの送信方式に対する設計に欠陥が存在する。ＬＴＥプロトコルの規定に従ってＳＩＢ１１の配信を行う際、端末は、基地局のＳＩＢ１１に対する最初の送信を逃してしまう。それは、端末がＳＩＢ１１を受信する前に対応するｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓまたはＳＩＢ１-ｅｔｗｓを受信しなかったため、端末がＳＩＢ１１コードストリームを解析しないからである。また、コアネットワークによって設定された有限送信回数の場合、各タイミングずれやメッセージ紛失は、端末が通知メッセージをタイムリーに受信することができないことを招来する。

本発明の実施例は、ＬＴＥプロトコルでのＥＴＷＳの送信方式に対する設計により端末がＳＩＢ１１情報の受信を逃す恐れがあるという従来の問題を解決するために、ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法を提供する。

本発明のある態様によれば、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法を提供する。当該方法は、ＬＴＥ通信システムに適用され、基地局がコアネットワークから送信されたセカンダリ情報ＳＩＢ１１情報を受信した後、地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓと、を下位層へ送信するステップと、基地局が次の周期であるＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を送信し、次の周期であるＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を非間欠に連続送信するステップとを含む。

好ましくは、前記ＳＩ周期は、隣接する２回のセカンダリ情報ＳＩＢ１１の送信間隔である。

好ましくは、基地局側機器は、設定されたＳＩ周期に応じて、各ＳＩ周期、即ち、ＳＩ送信窓において、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を下位層へ送信する。

好ましくは、ユーザ端末機器は、警報メッセージを受信する。
本発明の別の態様によれば、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を受信する方法を提供する。当該方法は、ＬＴＥ通信システムに適用され、端末機器が基地局から送信された地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓとを受信するステップと、端末機器が地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓ情報とを解析した後、ＳＩＢ１１情報の受信を試すステップと、端末機器が基地局からのＳＩＢ１１情報を受信した後、警報文字をユーザへ解析するステップとを含む。

記憶媒体を提供する。前記記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶してあり、前記コンピュータプログラムは、上述したセカンダリ情報ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法を実行するために用いられる。

記憶媒体を提供する。前記記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶してあり、前記コンピュータプログラムは、上述したセカンダリ情報ＳＩＢ１１を受信する方法を実行するために用いられる。

従来技術によりも、本発明は、ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法を提供する。設定されたＳＩ周期に応じて、各ＳＩ送信窓においてＳＩＢ１１情報を送信することで、ＳＩＢ１１の送信回数が増加するため、端末が援助メッセージを取得する能力が向上し、被災地にいるユーザが情報配布部門（例えば、現地政府）から配信された援助情報を取得するチャンスもより多くなる。

従来のＬＴＥプロトコルで規定されたＥＴＷＳ送信方式の模式図である。 本発明の実施例による改良後のＥＴＷＳ送信方式の模式図である。

以下は、図面および実施例を結合して本発明を詳細に説明する。説明すべきことは、衝突しない限り、本発明における実施例、および、実施例における特徴を互いに組み合わせてもよい。

基地局は、コアネットワークから送信されたＳＩＢ１１を受信した後、ＳＩＢ１１のｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを下位層へ送信し、ＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を送信し、次の、ＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を非間欠に連続送信して、ネットワークにある全ての端末機器へ伝達する。元の警報プロトコルでのＳＩＢ１１情報送信の３回の回数に比べて、ＳＩＢ１１情報を大量に高頻度で送信する方式により、端末機器が警報情報を受信するチャンスが向上する。

端末機器は、基地局からのｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを受信した後、ＳＩＢ１１情報の受信を試し、基地局のＳＩＢ１１情報の受信を確認すると、警報文字をユーザへ解析する。

図面に合わせて、本発明の方法を下記に説明する。
本方法で応用されたテスト環境配置状況は、以下のようになる。
ページング周期：１２８無線フレーム、即ち、１２８０ｍｓ。
ＳＩ窓：２０ｍｓ。
ＳＩ周期：８無線フレーム、即ち、８０ｍｓ。
ＳＩＢ１１が２番目のＳＩ窓内に配置される。
ＳＩＢ１１の繰返周期(Ｒｅｐｅｔｉｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｏｄ)：４ｓ。
ＳＩＢ１１の送信回数(Ｎｕｍｂｅｒ ｏｆ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｒｅｑｕｅｓｔｅｄ):３。

ＬＴＥプロトコルで規定されたＥＴＷＳ送信方式は、図１に示される。
基地局がコアネットワークから送信されたＳＩＢ１１時刻がＴ０時刻（フレーム番号２２０、サブフレーム番号７）である。

１回目に下位層へ送信されたＳＩＢ１１は、図において、左２番目の上へ指す矢印で表示される。しかし、そのＳＩＢ１１は、端末によって解析されることができない。その理由は、図に示すように、ＳＩＢ１１が端末に到達する前に、端末がｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを解析できなかったからである。

基地局は、トータルで、ＳＩＢ１１を３回送信した。端末は、２つのＳＩＢ１１を受信し、それらの時間は、（フレーム番号６４２、サブフレーム番号０）と（フレーム番号２６、サブフレーム番号０）であり、基地局の２回目および３回目の送信ＳＩＢ１１に対応する。

端末がＳＩＢ１１を最初に受信した時間は、（フレーム番号６５８、サブフレーム番号０）であり、基地局のＳＩＢ１１が最初に送信された時刻とは、４ｓの時間間隔がある。

本発明の実施例のＥＴＷＳ送信方式のタイミングチャートは、図２に示される。
基地局がコアネットワークから送信されたＳＩＢ１１を受信した時間は、Ｔ０時刻（フレーム番号６０、サブフレーム番号１）である。

基地局は、直ちにｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを下位層へ送信し、次の周期である、ＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期、即ち、Ｔ１時刻（フレーム番号２３４、サブフレーム番号０）において、ＳＩＢ１１を送信する。それは、ＳＩＢ１１の１回目の送信である。

基地局は、ＳＩＢ１１を始めて送信した後、次の、ＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期においてＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する。隣り合う２回のＳＩＢ１１の送信間隔は、８０ｍｓ、即ち、ＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期である。例えば、本方法が応用するテストにおいて、ＳＩＢ１１の２回目の送信開始時間は、（フレーム番号２４２、サブフレーム番号０）、（フレーム番号２５０、サブフレーム番号０）、（フレーム番号２５８、サブフレーム番号０）、（フレーム番号２６６、サブフレーム番号０）...であり、これによって類推する。隣接する２回の送信の間隔は、ＳＩ周期、即ち、８無線フレーム、８０ｍｓである。

基地局は、合計１５０回のＳＩＢ１１を送信した。端末は、合計７のＳＩＢ１１を受信し、それらの間隔は、基地局の１つのページング周期である。これから分かるように、端末がｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓおよびＳＩＢ１-ｅｔｗｓを受信する度に、ＳＩＢ１１の受信を試し、もしその際基地局がＳＩＢ１１を送信した場合、端末は、それを解析することができる。

端末がＳＩＢ１１を最初に受信した時間は（フレーム番号７０、サブフレーム番号０）であり、基地局がＳＩＢ１１を最初に送信した時間との時間間隔は、１００ｍｓ未満である。プロトコル送信方式よりも、端末は、ＳＩＢ１１メッセージを一番早い時期で受信することができる。

このように、プロトコル方式と本発明の送信方式との比較は、以下のようになる。
表１は、同じ設定でのプロトコル方式と非間欠連続送信方式との対比表である。

比較結果によると、非間欠連続送信方式でＳＩＢ１１を送信する回数がプロトコル方式よりも遥かに多くなることが分かる。そのメリットは、主に、被災地にいるユーザが情報配布部門（例えば、現地政府）から配布された援助情報を取得するチャンスがより多くなる。

上述したのは、単に本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の発明内容によれば、他の複数の実施例もあり得る。本発明の精神およびその要旨を逸脱しない場合、当業者は、本発明に応じて各種の改良や変形を施すことができる。本発明の精神および原則内における如何なる補正、均等代替、改良なども、本発明の保護範囲内に含まれる。

本発明では、設定されたＳＩ周期に応じて、各ＳＩ送信窓においてＳＩＢ１１情報を送信することで、ＳＩＢ１１送信回数を増加させるため、端末が援助メッセージを取得する能力が向上し、被災地にいるユーザが情報配信部門（例えば、現地政府）から配信された援助情報を取得するチャンスがより多くなる。

Claims (7)

1. ＬＴＥ通信システムに用いられる、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法であって、
   基地局側機器がコアネットワークから送信されたセカンダリ情報ＳＩＢ１１情報を受信した後、地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓと、を下位層へ送信するステップと、
   基地局側機器が次の周期であるＳＩＢ１１の所在するＳＩ周期において、ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信するステップと
   を含む方法。
2. 前記ＳＩ周期は、隣接する２回のセカンダリ情報ＳＩＢ１１の送信間隔である請求項１に記載の方法。
3. 基地局側機器は、設定されたＳＩ周期に応じて、各ＳＩ周期において、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を下位層へ送信する請求項１に記載の方法。
4. ユーザ端末機器は、警報メッセージを受信する請求項１に記載の方法。
5. ＬＴＥ通信システムに用いられる、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を受信する方法であって、
   端末機器が基地局から送信された地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓとを受信するステップと、
   端末機器が地震津波警報メッセージによって示されたページングｐａｇｉｎｇ-ｅｔｗｓと、ＳＩＢ１１スケジューリング情報を含むＳＩＢ１-ｅｔｗｓ情報とを解析した後、ＳＩＢ１１情報の受信を試すステップと、
   端末機器が基地局からのＳＩＢ１１情報を受信した後、警報文字を解析するステップと
   を含む方法。
6. 請求項１乃至４の何れか一項に記載の、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を非間欠に連続送信する方法を実行するために用いられるコンピュータプログラムを記憶してある記憶媒体。
7. 請求項５に記載の、セカンダリ情報ＳＩＢ１１を受信する方法を実行するために用いられるコンピュータプログラムを記憶してある記憶媒体。

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