JP2017227046A - 横矢板配置空間形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地上において実施される横矢板工法に利用する横矢板配置空間形成装置の提供。【解決手段】 H形鋼S1を地面に立設する前に、H形鋼S1の第1フランジSF1が、横矢板配置空間形成装置100の親杭配置空間G103に位置し、同時に、横矢板配置空間形成装置100の横矢板配置空間形成部101がH形鋼S1の凹部D1に位置するように、横矢板配置空間形成装置100をH形鋼S1に配置する。そして、固定ボルト105を締め込んで、横矢板配置空間形成装置100をH形鋼S1にしっかりと取り付ける。これにより、横矢板配置空間形成装置100は、親杭となるH形鋼S1に対して取り付け、取り外しとなり、繰り返し利用できる。また、親杭となるH形鋼S1に対して横矢板配置空間形成装置100を恒久的に取り付けないため、H形鋼S1も、繰り返し利用することができる。よって、地上で実施される横矢板工法の実施コストを低減することができる。【選択図】 図1

Description

本願は、横矢板配置空間形成装置に関し、特に、地上において実施される横矢板工法に利用するものに関する。
従来の横矢板配置空間形成装置について、図22に示す溝形成用部材3を用いて説明する。この溝形成部材3は、図22(a)、(b)に示すように、H形鋼1の両側の溝14、14の夫々の一方の側面に接着剤で貼付けておく。この時、土留めをしながら掘り下げる深さに対応して、すなわちH形鋼の上端から横矢板を設置する深さまでの範囲に相当する寸法Dの範囲に貼付ける。溝形成部材3は適当な持ち運びし易い長さに形成されるから、普通は継ぎ足して寸法Dとなるように貼付けるが、継ぎ足すときに継ぎ目をシールテープなどで閉じておく。なお、溝形成部材3の継ぎ合わせる端部に嵌入するような継手を準備しておくとより作業性が向上する。また下端及び上端の開口部は適当な板或いは予め準備したキャップ等で封鎖しておく。これは内部に土やソイルセメントが入り込まないようにするためである。
図22(c)に示すように、所定の間隔で杭穴21を掘削し、各杭穴にH形鋼1を挿入すると共にソイルセメント22を注入して親杭20を形成し、親杭の列の片側を掘り進むと共に向き合う双方のH形鋼の溝間に跨がるように順次横矢板を設置して他の片側の土留めをする親杭横矢板工法において、杭穴に挿入する以前のH形鋼に親杭形成後に横矢板支持用の溝を形成できる溝形成用部材3を取り付ける工程と、溝形成用部材付のH形鋼を使用して親杭を形成する工程と、溝形成用部材により溝30を形成してその溝に端部を支持させて横矢板を設置する工程と、を含む。溝形成部材をH形鋼に取り付ける手段は、接着剤或いはクリップとする。溝形成部材は、横矢板厚さ寸法相当の幅の溝を有する溝型断面形状で所定長さに形成された本体部と、溝の開口側を閉じている蓋部3bとで構成し、蓋部を除去して溝を形成できる(特許文献1参照)。
特開2000−17655号公報
上述した溝形成用部材3には、以下に示すような改善すべき点がある。溝形成用部材3は、掘削した杭穴にH形鋼1を挿入すると共にソイルセメント22を注入して親杭20を形成し、親杭の列の片側を掘り進むと共に向き合う双方のH形鋼の溝間に跨がるように順次横矢板を設置して他の片側の土留めをする親杭横矢板工法で用いられるものである。このため、溝形成用部材3の内部に土等が入り込まないように蓋部3bが設けられている。このため、溝形成用部材3は、再利用できず、結果的に、親杭横矢板工法のコストがかかる、頭囲改善すべき点がある。特に、地上において実施される横矢板工法では、溝形成用部材3の内部に土等が入りこむことがないため、地上において実施される横矢板工法に溝形成用部材3を用いようとすると、余分なコストがかかる、という改善すべき点がある。
そこで、本願は、地上において実施される横矢板工法に利用する横矢板配置空間形成装置を提供することを目的とする。
本願発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本願に係る横矢板配置空間形成装置は、第1面、第2面、及び、第3面によって形成される凹部を有する横矢板工法で用いられる親杭であって、前記第1面を有する第1面形成部、前記第2面を有し、前記第1面形成部に対向して位置する第2面形成部、及び、前記第3面を有し、前記第1面形成部と前記第2面形成部とを接続する第3面形成部を有するものの前記凹部に配置される横矢板配置空間形成装置であって、前記横矢板を配置する横矢板配置空間であって、第1横矢板配置空間形成面、第2横矢板配置空間形成面、及び、第3横矢板配置空間形成面によって形成され、前記親杭の前記凹部に配置されるものを形成する横矢板配置空間形成部、前記第1面形成部を配置する親杭配置空間であって、第1親杭配置空間形成面、第2親杭配置空間形成面、及び、第3親杭配置空間形成面によって形成されるものを有する親杭配置空間形成部、を有し、前記横矢板配置空間形成部は、前記第1横矢板配置空間形成面、及び、前記第1横矢板配置空間形成面に対向して位置する前記第3親杭配置空間形成面を有する第1横矢板配置空間形成部、前記第2横矢板配置空間形成面を有し、第1横矢板配置空間形成部に対向して位置する第2横矢板配置空間形成部、前記第3横矢板配置空間形成面を有し、前記第1横矢板配置空間形成部と前記第2横矢板配置空間形成部とを接続する第3横矢板配置空間形成部、を有し、前記親杭配置空間形成部は、前記第1親杭配置空間形成面を有し、前記第3親杭配置空間形成面に対向して位置する第1親杭配置空間形成部、前記第2親杭配置空間形成面を有し、前記第1親杭配置空間形成部と前記第1横矢板配置空間形成部とを接続する第2親杭配置空間形成部、を有すること、を特徴とする。
このように、横矢板配置空間形成装置は、横矢板配置空間とともに親杭配置空間を有しているため、親杭に対して取り付け、取り外しができる。つまり、矢板配置空間形成装置を繰り返し利用できるので、地上で実施される横矢板工法の実施コストを低減することができる。
本発明に係る横矢板配置空間形成装置では、前記親杭配置空間形成部は、 前記第3横矢板配置空間形成面と平行に前記第2親杭配置空間形成面を有すること、 を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
これにより、簡易な構成で、親杭を親杭配置空間に配置し、固定することができる。
本発明に係る横矢板配置空間形成装置では、前記第2横矢板配置空間形成部は、前記第3横矢板配置空間形成部に対して、前記第1横矢板配置空間形成部側に向かって傾斜するように接続されること、を特徴とする。
これにより、使用により、第2横矢板配置空間形成部が、第3横矢板配置空間形成部に対して、開くことを防止することができる。
本発明に係る横矢板配置空間形成装置では、前記親杭配置空間形成部は、前記親杭の前記第1面形成部を、前記第1横矢板配置空間形成部に向かって押圧する固定手段、を有すること、を特徴とする。
これにより、必要なときに、横矢板配置空間形成装置を親杭に取り付けることができ、また、横矢板配置空間形成装置を親杭から取り外すことができる。
本発明に係る横矢板配置空間形成装置では、前記固定手段は、ボルトであること、を特徴とする。
これにより、簡易な構成で、横矢板配置空間形成装置を親杭に取り付けることができ、また、横矢板配置空間形成装置を親杭から取り外すことができる。
本願に係る横矢板配置空間形成装置の一実施例である横矢板配置空間形成装置100を示す斜視図である。 横矢板配置空間形成装置100の正面図である。 横矢板配置空間形成装置100の背面図である。 横矢板配置空間形成装置100の左側面図である。 横矢板配置空間形成装置100の右側面図である。 横矢板配置空間形成装置100の平面図である。 横矢板配置空間形成装置100の底面図である。 図2のX−X断面を示す図である。 H形鋼S1を説明するための図である。 横矢板配置空間形成装置100の利用方法を示す図である。 横矢板配置空間形成装置100の利用方法を示す図である。 横矢板配置空間形成装置100の利用方法を示す図である。 横矢板配置空間形成装置100の利用方法を示す図である。 本願に係る横矢板配置空間形成装置の他の一実施例である横矢板配置空間形成装置200の左側面図である。 本願に係る横矢板配置空間形成装置の他の一実施例である横矢板配置空間形成装置300の右側面図である。 横矢板配置空間形成装置300の正面図である。 横矢板配置空間形成装置300の背面図である。 横矢板配置空間形成装置300の左側面図である。 横矢板配置空間形成装置300の右側面図である。 横矢板配置空間形成装置300の平面図である。 横矢板配置空間形成装置300の底面図である。 従来の横矢板配置空間形成装置を説明する図である。
本願の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。以下において、本願に係る横矢板配置空間形成装置の一実施例として、横矢板配置空間形成装置100を用いて説明する。
第1 横矢板配置空間形成装置100の構成
横矢板配置空間形成装置100の構成について、図1を用いて説明する。横矢板配置空間形成装置100は、親杭として配置される複数のH形鋼S1のうち、隣接して位置するH形鋼S1間に横矢板を配置する際に用いて、横矢板を容易に配置するものである。図1においては、H形鋼S1の左右に対向して位置する凹部D1のそれぞれに、H形鋼S1の上端と横矢板配置空間形成装置100の上端とが一致するように取り付けられた状態を示している。なお、図1においては、H形鋼S1に取り付けられた横矢板配置空間形成装置100の上方の端部のみを表示している。
横矢板配置空間形成装置100は、横矢板配置空間形成部101、親杭配置空間形成部103、及び、固定ボルト105を有している。横矢板配置空間形成部101は、第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101b、及び、第3横矢板配置空間形成部101cを有している。
第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101b、及び、第3横矢板配置空間形成部101cは、それぞれ、断面四角形状で所定長さの平板形状を有している。
第3横矢板配置空間形成部101cの一端に第1横矢板配置空間形成部101aが接続される。また、第3横矢板配置空間形成部101cの第1横矢板配置空間形成部101aが接続された一端と異なる一端に、第2横矢板配置空間形成部101bが接続される。ここで、第2横矢板配置空間形成部101bは、第3横矢板配置空間形成部101cに対して、第1横矢板配置空間形成部101a側に向かって傾斜するように接続される。これにより、使用により、第2横矢板配置空間形成部101bが、第3横矢板配置空間形成部101cに対して、開くことを防止することができる。
第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101b、及び、第3横矢板配置空間形成部101cによって、一面が開放され、また、開放された一面に向かって閉じるような断面コの字状の横矢板配置空間形成部101が形成される。なお、第3横矢板配置空間形成部101cにおける第1横矢板配置空間形成部101aと第2横矢板配置空間形成部101bとの間隔は、配置する横矢板の厚さよりも大きい(図11A参照)。
親杭配置空間形成部103は、第1親杭配置空間形成部103a、及び、第2親杭配置空間形成部103bを有している。第1親杭配置空間形成部103a、及び、第2親杭配置空間形成部103bは、所定の平板形状を有している。
第1親杭配置空間形成部103aは、第2横矢板配置空間形成部101bとは反対方向に向かって、第1横矢板配置空間形成部101aに対向して位置する。第1親杭配置空間形成部103aは、第1横矢板配置空間形成部101aと並行に形成されている。第1親杭配置空間形成部103aは、第1横矢板配置空間形成部101aとは、H形鋼S1の第1フランジSF1(後述)の厚さより少しだけ離れた距離に位置する。
第2親杭配置空間形成部103bの一端に第1親杭配置空間形成部103aが接続される。また、第2親杭配置空間形成部103bの1親杭配置空間形成部103aが接続された一端と異なる一端に、第1横矢板配置空間形成部101aが接続される。これにより、断面L字状の親杭配置空間形成部103が形成される。
なお、横矢板配置空間形成装置100では、横矢板配置空間形成部101を形成する第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101b、及び、第3横矢板配置空間形成部101cの厚さより、親杭配置空間形成部103を形成する第1親杭配置空間形成部103a、及び、第2親杭配置空間形成部103bの厚さを厚くしている。
横矢板配置空間形成装置100について、正面図を図2に、右側面図を図3に、左側面図を図4に、背面図を図5に、平面図を図6に、底面図を図7に、それぞれ示す。
図2に示すように、横矢板配置空間形成装置100は、適当な長さLを有している。なお、横矢板配置空間形成装置100の長さLは、規格化されているH形鋼S1の長さを整数倍で分割した長さとすることによって、1つ又は複数の横矢板配置空間形成装置100を用いて、使用するH形鋼S1の長さと合わせることができる。なお、図2においては、中間部を省略して記載している。横矢板配置空間形成装置100は、1.5mの長さを有している。横矢板配置空間形成装置としては、所定基準長の複数倍の長さを用意する。例えば、横矢板配置空間形成装置は、50cmを基準として、1m、1.5m、2mを用意することによって、多くの現場で対応できる。
図2のX−X断面を図8に示す。図8に示すように、第1横矢板配置空間形成部101aの第2横矢板配置空間形成部101b側の表面が、第1横矢板配置空間形成面P101aとして機能する。
第2横矢板配置空間形成部101bの第1横矢板配置空間形成部101a側の表面が、第2横矢板配置空間形成面P101bとして機能する。また、第3横矢板配置空間形成部101cの第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101bが接続されている側の表面が、第3横矢板配置空間形成面P101cとして機能する。第1横矢板配置空間形成面P101a、第2横矢板配置空間形成面P101b、及び、第3横矢板配置空間形成面P101cによって、横矢板配置空間G101が形成される。
第1親杭配置空間形成部103aの第1横矢板配置空間形成部101a側の表面が、第1親杭配置空間形成面P103aとして機能する。また、第1横矢板配置空間形成部101aの第1親杭配置空間形成部103a側の表面が、第3親杭配置空間形成面P103cとして機能する。さらに、第2親杭配置空間形成部103bの第1親杭配置空間形成部103aが接続されている側の表面が、第2親杭配置空間形成面P103bとして機能する。第1親杭配置空間形成面P103a、第2親杭配置空間形成面P103b、及び、第3親杭配置空間形成面P103cによって、親杭配置空間G103が形成される。なお、第3親杭配置空間形成面P103cと第1親杭配置空間形成面P103aとは平行である。
固定ボルト105は、第1親杭配置空間形成部103aに形成されている固定孔A103aに螺合することによって、親杭配置空間G103に配置されたH形鋼S1の第1フランジSF1(図9参照)を、第1横矢板配置空間形成部101aに向かって押圧し、両者を固定する。
第2 横矢板配置空間形成装置100の使用方法
横矢板配置空間形成装置100の使用方法について、図9〜図13を用いて説明する。なお、図11〜図13においては、Aは正面から見た図を、Bは上方から見た図を、それぞれ示す。横矢板配置空間形成装置100は、地上で実施される横矢板工法で用いられる。地上で実施される横矢板工法としては、例えば、斜面に隣接する道路において、土砂崩れを防止するために道路と斜面との境界に実施するものがある。
ここで、横矢板配置空間形成装置100を配置するH形鋼S1について、図9を用いて説明する。H形鋼S1は、第1面形成部であるウェブSW1、第2面形成部である第1フランジSF1、第3面形成部である第2フランジSF2を有している。ウェブSW1を中央に、配置されるウェブSW1、ウェブSW1の両端部に垂直に配置される第1フランジSF1、第2フランジSF2を有している。第1フランジSF1と第2フランジSF2とは同一形状を有している。また、H形鋼S1は、ウェブSW1を介して対向して位置する凹部D1を有している。
なお、第1フランジSF1のウェブSW1が接続されている側の表面が、第1面PSF1として機能する。また、第2フランジSF2のウェブSW1が接続されている側の表面が、第2面PSF2として機能する。ウェブSW1の表面が、第3面PSW1として機能する。なお、第1面PSF1、第2面PSF2、及び。第3面PSW1によって、凹部D1が形成される。
図10に示すように、H形鋼S1を地面に立設する前に、H形鋼S1の第1フランジSF1が、横矢板配置空間形成装置100の親杭配置空間G103に位置し、同時に、横矢板配置空間形成装置100の横矢板配置空間形成部101がH形鋼S1の凹部D1に位置するように、横矢板配置空間形成装置100をH形鋼S1に配置する。そして、固定ぼる105を締め込んで、横矢板配置空間形成装置100をH形鋼S1にしっかりと取り付ける。なお、必要であれば、H形鋼S1が有する2つの凹部D1に、それぞれ、横矢板配置空間形成装置100をH形鋼S1に取り付ける。
そして、図11Aに示すように、現場において、所定の位置に所定の掘削孔を形成した後、形成した掘削孔に、横矢板配置空間形成装置100を取り付けたH形鋼S1を配置する。掘削孔の形成位置は、横矢板HS(図12B参照)の長さを基準に、適宜、決定する。なお、掘削孔に配置されたH形鋼S1は、親杭として機能する。
なお、図11Aにおいて、向かって左側及び中央に配置されている横矢板配置空間形成装置100は、横矢板配置空間G101が互いに対向するように配置されている。一方、向かって右側及び中央に配置されている横矢板配置空間形成装置100は、横矢板配置空間G101が互いに対向するようには配置されていない。このように、隣接する横矢板配置空間形成装置100において、横矢板配置空間G101が対向せず、ずれて配置したとしても、予め第3横矢板配置空間形成部101cにおける第1横矢板配置空間形成部101aと第2横矢板配置空間形成部101bとの間隔を、配置する横矢板HSの厚さよりも大きくしているため、適切に横矢板HSを配置することができる。
次に、図12Aに示すように、配置したH形鋼S1に、横矢板配置空間形成装置100を取り付ける。H形鋼S1に横矢板配置空間形成装置100を取り付ける際には、図12Bに示すように、横矢板HSの端部が、H形鋼S1に取り付けた横矢板配置空間形成装置100が有する横矢板配置空間G101に沿うように、H形鋼S1の上部から挿入する。図13Aに示すように、所定の高さになるまで、横矢板HSを繰り返し挿入する。これにより、横矢板法を利用した遮蔽板を形成する。
遮蔽板が必要なくなったときには、遮蔽板を形成したときと逆の手順で、横矢板、H形鋼S1、及び、横矢板配置空間形成装置100を、取り外していく。
このように、横矢板配置空間形成装置100は、親杭となるH形鋼S1に対して取り付け、取り外しが可能である。つまり、横矢板配置空間形成装置100は、繰り返し利用できる。また、親杭となるH形鋼S1に対して横矢板配置空間形成装置100を恒久的に取り付けないため、H形鋼S1も、繰り返し利用することができる。よって、地上で実施される横矢板工法の実施コストを低減することができる。
[その他の実施形態]
(1)H形鋼S1:前述の実施例1においては、親杭としてH形鋼S1を示したが、凹部を有し、親杭として利用できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、I形鋼、断面コの字状や断面U字形状を有する溝形状鋼材であってもよい。
(2)部材の厚さ:前述の実施例1においては、横矢板配置空間形成部101を形成する第1横矢板配置空間形成部101a、第2横矢板配置空間形成部101b、及び、第3横矢板配置空間形成部101cの厚さより、親杭配置空間形成部103を形成する第1親杭配置空間形成部103a、及び、第2親杭配置空間形成部103bの厚さを厚くしていたが、図14、図15に示す横矢板配置空間形成装置200のように、全ての部材を同じ厚さにするようにしてもよい。なお、図14は横矢板配置空間形成装置200の右側面図を、図15は横矢板配置空間形成装置200の左側面図を、それぞれ示す。横矢板配置空間形成装置200の正面図、背面図、平面図、底面図については、実施例1の横矢板配置空間形成装置100と同様である。
(3)第3横矢板配置空間形成部101cに対する第2横矢板配置空間形成部101bの接続:前述の実施例1においては、第2横矢板配置空間形成部101bは、第3横矢板配置空間形成部101cに対して、第1横矢板配置空間形成部101a側に向かって傾斜するように接続されていた。一方、図16〜図21に示す横矢板配置空間形成装置300のように、第2横矢板配置空間形成部を、第3横矢板配置空間形成部に対して、直角に接続するようにしてもよい。横矢板配置空間形成装置200の製造が容易になる。なお、横矢板配置空間形成装置200について、正面図を図16に、右側面図を図17に、左側面図を図18に、背面図を図19に、平面図を図20に、底面図を図21に、それぞれ示す。
(4)固定ボルト105:前述の実施例1においては、固定手段として、固定ボルト105を用いるとしたが、H形鋼S1の第1フランジSF1を、第1横矢板配置空間形成部101aに固定できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、クリップによって、第1親杭配置空間形成部103aと第1横矢板配置空間形成部101aとの間隔を、H形鋼S1の第1フランジSF1の厚さよりわずかに短くし、第1親杭配置空間形成部103aと第1横矢板配置空間形成部101aとの間で生ずる摩擦力によって、形鋼S1の第1フランジSF1を、第1横矢板配置空間形成部101aに固定するようにしてもよい。
100 横矢板配置空間形成装置
101 横矢板配置空間形成部
101a 第1横矢板配置空間形成部
101b 第2横矢板配置空間形成部
101c 第3横矢板配置空間形成部
103 親杭配置空間形成部
103a 第1親杭配置空間形成部
103b 第2親杭配置空間形成部
105 固定ボルト
P101a 第1横矢板配置空間形成面
P101b 第2横矢板配置空間形成面
P101c 第3横矢板配置空間形成面
G101 横矢板配置空間
P103a 第1親杭配置空間形成面
P103b 第2親杭配置空間形成面
P103c 第3親杭配置空間形成面
G103 親杭配置空間
A103a 固定孔
200 横矢板配置空間形成装置
300 横矢板配置空間形成装置

S1 H形鋼
D1 凹部
SF1 第1フランジ
SF2 第2フランジ
SW1 ウェブ
PSF1 第1面
PSF2 第2面
PSW1 第3面
HS 横矢板
S1 形鋼

Claims (5)

  1. 第1面、第2面、及び、第3面によって形成される凹部を有する横矢板工法で用いられる親杭であって、前記第1面を有する第1面形成部、前記第2面を有し、前記第1面形成部に対向して位置する第2面形成部、及び、前記第3面を有し、前記第1面形成部と前記第2面形成部とを接続する第3面形成部を有するものの前記凹部に配置される横矢板配置空間形成装置であって、
    前記横矢板を配置する横矢板配置空間であって、第1横矢板配置空間形成面、第2横矢板配置空間形成面、及び、第3横矢板配置空間形成面によって形成され、前記親杭の前記凹部に配置されるものを形成する横矢板配置空間形成部、
    前記第1面形成部を配置する親杭配置空間であって、第1親杭配置空間形成面、第2親杭配置空間形成面、及び、第3親杭配置空間形成面によって形成されるものを有する親杭配置空間形成部、
    を有し、
    前記横矢板配置空間形成部は、
    前記第1横矢板配置空間形成面、及び、前記第1横矢板配置空間形成面に対向して位置する前記第3親杭配置空間形成面を有する第1横矢板配置空間形成部、
    前記第2横矢板配置空間形成面を有し、第1横矢板配置空間形成部に対向して位置する第2横矢板配置空間形成部、
    前記第3横矢板配置空間形成面を有し、前記第1横矢板配置空間形成部と前記第2横矢板配置空間形成部とを接続する第3横矢板配置空間形成部、
    を有し、
    前記親杭配置空間形成部は、
    前記第1親杭配置空間形成面を有し、前記第3親杭配置空間形成面に対向して位置する第1親杭配置空間形成部、
    前記第2親杭配置空間形成面を有し、前記第1親杭配置空間形成部と前記第1横矢板配置空間形成部とを接続する第2親杭配置空間形成部、
    を有すること、
    を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
  2. 請求項1に係る横矢板配置空間形成装置において、
    前記親杭配置空間形成部は、
    前記第3横矢板配置空間形成面と平行に前記第1親杭配置空間形成面を有すること、
    を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に係る横矢板配置空間形成装置において、
    前記第2横矢板配置空間形成部は、
    前記第3横矢板配置空間形成部に対して、前記第1横矢板配置空間形成部側に向かって傾斜するように接続されること、
    を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに係る横矢板配置空間形成装置において、
    前記親杭配置空間形成部は、
    前記親杭の前記第1面形成部を、前記第1横矢板配置空間形成部に向かって押圧する固定手段、
    を有すること、
    を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
  5. 請求項4に係る横矢板配置空間形成装置において、
    前記固定手段は、
    ボルトであること、
    を特徴とする横矢板配置空間形成装置。
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