JP2017225205A - 送電線網、及び送電線網の敷設工法 - Google Patents

送電線網、及び送電線網の敷設工法 Download PDF

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秀樹 神山
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Abstract

【課題】簡易的な手法により、新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することが可能な送電線網を提供する。
【解決手段】既設送電経路Aに接続された既設変電設備220に、新設発電設備10から電力を供給する送電線網1は、新設発電設備10から既設送電経路Aとの連系点Pまで敷設された新設送電線11と、既設送電経路Aにおける連系点Pから既設変電設備220まで敷設された連系送電線12と、を有し、連系送電線12は、既設送電経路Aに敷設されていた既設送電線311を、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものである。
P3≧P1+P2 (1)
P1は既設送電線201の送電容量であり、P2は新設発電設備10の送電容量であり、P3は、増容量送電線の送電容量である。
【選択図】図1

Description

本発明は、既設送電経路に接続された変電設備に、例えば風力発電所、新電力会社(以下、新電力)による火力発電所などの新設発電設備で発電した電力を供給する送電線網、および送電線網の敷設工法に関する。
特許文献1に記載されているように、日本国土全体に送電線が張り巡らされている。また、東日本の電力会社が50Hzの送電系統を構築し、西日本の電力会社が60Hzの送電系統を構築し、50Hzの送電系統と60Hzの送電系統との境界では周波数変換所が稼働して系統連系を行っている。
これらの電力会社による発電は、主に火力発電が利用されているが、最近の電力自由化に伴い、新たに参入してきた電力会社(新電力)による火力発電が行われるケースが出てきた。また、新電力または既存の電力会社による風力発電が行われるケースもある。
これらのケースによる発電事業に伴い、風力または新電力の火力発電設備で発電した電力を需要家の受電設備に供給するため、発電所で発電した電力を送配電網に供給する送電線網システムが構築されている。
特開2014−158363号公報
上記のように日本国土全体に送電線が張り巡らされているが、風力または新電力の火力発電所などの新設発電設備で発電された電気を需要家に供給するには、送電線を新たに建設することが必要となる。具体的には、用地の取得、用地交渉、建設について、多額の費用および長い年月がかかることとなる。
本発明の目的は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、簡易的な手法により、新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することが可能な送電線網、その送電線網の敷設工法、その送電線網の送電経路策定方法、および送電経路策定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る送電線網は、既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網であって、前記新設発電設備から前記既設送電経路との連系点まで敷設された新設送電線と、前記既設送電経路における連系点から変電設備まで敷設された連系送電線と、を含み、前記連系送電線は、前記既設送電経路に敷設されていた既設送電線を、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであることを特徴とする。
P3≧P1+P2 (1)
P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
本発明に係る上記構成によれば、送電線を張り替えるという簡易的な手法により、既設設備を利用しながら新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することができる。さらに、上記式(1)が成り立つ増容量送電線を用いることにより、送電容量を超えた過度な送電の防止など、高い信頼性を維持しながら送電を行うことができる。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線は、前記既設送電線の電線断面積と同等の電線断面積を有するインバ電線を用いて、前記式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記新設送電線は、架空送電線あるいは地中ケーブルを用いたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線が敷設される鉄塔部材は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔部材に新たな塗装処理を施したものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線が敷設される鉄塔部材は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔部材から、新たな鉄塔部材に取り換えたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線を支持する碍子は、前記既設送電線を支持していた碍子から、新たな碍子に取り換えたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線が敷設される鉄塔に取り付けられた架空地線は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔に取り付けられた架空地線から、新たな架空地線に取り換えたものであることを特徴とする。
また、本発明は、上述した送電線網を敷設する敷設工法としても捉えることができる。
また、本発明に係る送電経路策定方法は、既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網に係る送電経路を策定する送電経路策定方法であって、前記新設発電設備について、前記変電設備よりも前記既設送電経路における連系点の方が近距離であるか否かを判断するステップと、前記連系点の方が近距離であると判断した場合に、前記連系点から前記変電設備まで敷設されている既設送電線について、線種とサイズとを特定するステップと、前記特定した線種とサイズに基づいて、下記の式(1)が成り立つ増容量電線があるか否かを判断するステップと、前記増容量電線があると判断した場合には、前記新設発電設備から前記連系点まで新設送電線が敷設されるとともに、前記連系点から前記変電設備に前記増容量電線が敷設される送電網を策定するステップと、を実行する。
P3≧P1+P2 (1)
P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
本発明に係る上記構成によれば、送電線を張り替えるという簡易的な手法により、既設設備を利用しながら新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することができる。さらに、上記式(1)が成り立つ増容量送電線を用いることにより、送電容量を超えた過度な送電の防止など、高い信頼性を維持しながら送電を行うことができる。
また、本発明は、上述した送電経路策定方法を実行する送電経路策定装置としても捉えることができる。
本発明によれば、簡易的な手法により、新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することが可能な送電線網、その送電線網の敷設工法、その送電線網の送電経路策定方法、および送電経路策定装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る送電線網1を概略的に示した図である。 図2は、増容量電線の張り替え前の既設送電経路Aの各種設備を示した図である。 図3は、増容量電線の張り替え後の既設送電経路Aの各種設備を示した図である。 図4は、比較例に係る送電線網を概略的に示した図である。 図5は、地中送電線501を新設送電線11として用いた適用例を示した図である。 図6は、連系送電線12以外の既設設備の変更を行った場合における各種設備を示した図である。 図7は、本実施形態に係る送電線網1を策定する工程を説明するためのフロー図である。 図8は、図7に示した各種工程を実行するハードウエア構成を有するコンピュータを示した図である。
本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)について具体例を示して説明する。本実施形態は、既設送電経路に接続された変電設備に、例えば風力発電所、新電力の火力発電所などの新設発電設備から電力を供給する送電線網に関する。
図1は、本実施形態に係る送電線網1を概略的に示した図である。すなわち、送電線網1は、新設発電設備10から、既設送電経路Aに接続されている既設変電設備220よりも低圧側の需要家に電力を供給するため、新設送電線11と、連系送電線12と、を備える。
既設送電経路Aは、既設送電線201と連系送電線12とを介して、既設発電設備210から既設変電設備220に送電を行う経路である。具体的に、本実施形態において、既設送電線201は、22kV、33kV、66kV、又は154kV以上の架空送電線である。また、好ましくは、既設送電線201は、1回線ずつ停止工事が可能な合計2回線から構成される。
新設発電設備10は、既設送電経路Aに対して新設される風力発電所、新電力の火力発電所であり、既設変電設備220から低圧側の需要家に供給電力を発電する設備である。
新設送電線11は、新設発電設備10から既設送電経路Aにおける連系点Pまで敷設された送電線である。具体的に、新設送電線11は、22kV、33kV、66kV、又は154kV以上の架空送電線あるいは地中ケーブルである。また、好ましくは、新設送電線11は、1回線ずつ停止工事が可能な合計2回線から構成される。
連系送電線12は、既設送電経路Aにおける連結点Pから既設変電設備220まで敷設された送電線である。具体的に、連系送電線12は、22kV、33kV、66kV、又は154kV以上の架空送電線である。また、好ましくは、連系送電線12は、1回線ずつ停止工事が可能な合計2回線から構成される。
また、連系送電線12は、既設送電経路Aに敷設されていた既設送電線201の一部、すなわち連系点Pから既設変電設備220までの間に敷設されていた既設送電線を、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものである。
P3≧P1+P2 (1)
ここで、P1は既設送電線の送電容量であり、P2は新設発電設備の送電容量であり、P3は、増容量送電線の送電容量である。
以上のような構成からなる送電線網1において、新設送電線11および連系送電線12は次のような工程に従って敷設される。具体例として、増容量電線の張り替え前の既設送電経路Aでは、連系点Pから変電設備220までの区間において、図2(A)及び図2(B)に示すような鉄塔350に形成されている上相アーム301a、中相アーム301b、下相アーム301cに、碍子302を介してそれぞれ2回線の既設送電線311が敷設され、さらに既設送電線311の上方に架空地線311gが敷設されているものとする。ここで、既設送電線311は、既設送電線201と同様に既存設備として敷設されたものである。
さらに本具体例では、既設送電線201、311は、154kVの架空送電線が2回線から構成されるものとする。また、既設送電線201、311は、電線材料が「ACSR(鋼心アルミより線。鋼心は亜鉛メッキ鋼線。)」で、断面積が330mmとし、以下、ACSR330SQと呼ぶ。ACSR330SQについて、送電容量は√3×154kV×710A×2回線×0.95=360MWとなる。
まず、図3に示すように、新設発電設備10から連系点Pの間に鉄塔450を新たに建設して、鉄塔450の上相アーム401a、中相アーム401b、下相アーム401cにそれぞれ碍子402を介して1回線分の新設送電線11を敷設する。
続いて、既設送電経路Aに沿って設置されている鉄塔350に敷設されていた既設送電線311を、増容量電線を用いた連系送電線12に張り替える。具体的には、設備性能劣化調査を実施した上で、連系点Pから既設変電設備220まで設置されている鉄塔部材などの既設設備を現状のまま延命化して、連系点Pから既設変電設備220までの既設送電線を、上記の式(1)の条件を満たす増容量電線に張り替える。言い換えれば、既設送電線201、311の送電容量に新設発電設備10の送電容量を付加した送電容量を持つ、増容量電線に張り替える。
例えば、新設発電設備10の送電容量が250MWとすると、新設送電線11を既設送電経路Aに接続して運用する場合は、連系点Pから変電設備220までの間に合計610MWの送電容量が必要となる。そこで、本具体例では連系送電線12として、610MW以上の送電容量を持つ増容量電線に張り替える。すなわち、「ACSR330SQ」と同等の断面積330mmであり、送電容量の増容量化が可能な電線材料のインバ電線に張り替える。このような条件を満たすインバ電線として、電線材料が「ZTACIR(亜鉛めっきインバ心超耐熱アルミ合金より線。鋼心は亜鉛メッキインバ線。)」で、断面積が330mmのものを用いるものとし、以下、ZTACIR330SQと呼ぶ。ZTACIR330SQについて、送電容量は、√3×154kV×1425A×2回線×0.95=720MWとなり、上記(1)の条件を満たすことができる。
続いて、連系送電線12のジャンパー線部分12aに、新設送電線11を電気的に接続する。このようにして、新設発電設備10で発電した電気を既設変電設備220へ送電することができる。
上述した工程に従って敷設される送電線網1によれば、既設送電線311を連系送電線12に張り替えるという簡易的な手法により、既設設備を利用しながら新設発電設備で発電された電気を需要家に供給することができる。特に、上記式(1)が成り立つ増容量送電線を用いることにより高い信頼性を維持することができる。
比較例として、例えば図4に示す送電線網のように既設送電経路Aを経由しない新設送電線2を敷設した場合も、当該新設送電線2を介して、新設発電設備10から既設変電設備220に送電することができる。しかしながら、図4に示したように既設送電経路Aを経由しない新設送電線2を敷設する場合には、既設送電経路Aの既存設備を何ら活用できない。これに対して、本実施形態に係る送電線網1は、連系点Pから既設変電設備220まで設置されている鉄塔部材などの既設設備を利用することで、送電線の新設に係る年月及び用地調査・用地交渉・鉄塔基礎建設コストを効果的に抑えることができる。
また、「ACSR330SQ」と同等の断面積330mmであるインバ電線「ZTACIR330SQ」に張り替えることにより、送電容量の増量を図りつつ、張り替え前後において送電線のたるみ(弛度)が増大してしまうことを防止できる。つまり、上記のような送電線の張り替えによって電線の重量・断面積及び弛度に変化がないため、支持物である鉄塔の機械的強度を変えなくてよく、既設設備をよりいっそう有効活用できる点で好ましい。
なお、新設送電線11は、図3に示したような鉄塔450に敷設する架空送電線である場合に限らず、例えば図5に示すような地中送電線501であってもよい。つまり、新設発電設備10から既設送電経路Aの連系点Pまで、地中送電線501を新設送電線11として敷設する。そして、既設送電経路Aの鉄塔350直下に、地中送電線501のケーブルヘッド502を設けて、ケーブルヘッド502に架空送電線503を介して連系送電線12に電気的に接続することができる。
また、既設送電経路Aのうち、連系点Pから既設変電設備220までの区間については、連系送電線12に張り替えるだけはなく、その他既設設備の変更を行うことが好ましい。
例えば、図6に示すように、上相アーム301a、中相アーム301bおよび下相アーム301cのそれぞれと、連系送電線12とを接続する碍子を、図2などで示した既設の碍子302から新たな碍子602に取り替えてもよい。また、図2等に示した架空地線311gを、新たな架空地線11gに取り替えてもよい。さらに、連系送電線12が敷設されている鉄塔350の鉄塔部材表面350aに新たな塗装処理を施したり、鉄塔350の基礎350bを補強ないし取り替えるようにしてもよい。
このように、連系送電線12に張り替えるだけはなく、図6に示したような既設設備を新設設備に変更を行うことで、効率良く送電設備の信頼性を高めることができる。
次に、本実施形態に係る送電線網1の送電経路を策定する策定工程について、図7を参照して説明する。
ステップS701において、新設発電設備10の近傍(例えば、半径10km未満の圏内)に、既設送電経路Aに沿った66kV以上の2回線架空送電線(既設送電線311)があるという条件を満たすか否かを判断する。当該条件を満たす場合(S701:Yes)にはステップS702に進む。一方、当該条件を満たさない場合(S701:No)には、本実施形態に係る送電線網1を策定せずに図7に示す処理を終了する。
ステップS702において、新設発電設備10は、既設変電設備220より既設送電線311(連系点P)の方が近距離である条件を満たすか否かを判断する。つまり、新設発電設備10と既設変電設備220との2点間を結ぶ距離と比較して、新設発電設備10と連系点Pとの2点間を結ぶ距離が短いという条件を満たすか否かを判断する。当該条件を満たす場合(S702:Yes)にはステップS703に進む。一方、当該条件を満たさない場合(S702:No)には、本実施形態に係る送電線網1を策定せずに図7に示す処理を終了する。
ステップS703において、連系点Pから既設変電設備220までの既設送電線311の線種とサイズ(断面積)を特定する。例えば、図3に示した処理に当てはめれば、本ステップにおいて、線種は「ACSR」と特定され、サイズは「330mm」と特定される。本ステップ703終了後は、ステップS704に進む。
ステップS704において、新設送電線11の送電容量と既設送電線201の送電容量の和を満足する増容量電線、すなわち上述した(1)式を満たす増容量電線があるか否かを判断する。当該増容量電線がある場合(S704:Yes)にはステップS705に進み、当該増容量電線がない場合(S704:No)には、本実施形態に係る送電線網1を策定せずに図7に示す処理を終了する。
ステップS705において、新設送電線11と連系送電線12とからなる送電線網1を策定して、図7に示す処理を終了する。
なお、図7に示す処理は、例えば、図8に示すようなハードウェア構成からなるコンピュータ(送電線網策定装置100)を用いて行うことが好ましい。
送電経路策定装置100は、図8に示すように、操作入力部111と演算処理部112とメインメモリ113と記憶装置114とディスプレイ115とを備える。このような構成からなる送電線網策定装置100は、上述したステップS701〜S705に係る処理の実行用プログラムを記憶装置114にインストールして、記憶装置114に、既設送電線201に関する情報(送電容量、線種、サイズ、敷設位置情報など)、既設変電設備220に関する情報(位置情報など)、新設発電設備10に関する情報(送電容量、位置情報など)に加え、新設用の送電線に用いられる線種およびサイズ等に関する各種情報を格納する。そして、演算処理部112が、記憶装置114に格納された情報を参照して、ステップS701〜S704に係る処理を実行することでステップS705において、容易に所望の送電線網1を見つけ出すことができる。
具体的には、上述した実行用プログラムのインストールにより、演算処理部112には、図8に示すように、位置情報判断部81と、設備特定部82と、増容量電線判断部83と、策定処理部84と、が実現される。
位置情報判断部81は、記憶装置114にアクセスして、新設発電設備10、既設送電経路A、既設変電設備220に関する位置情報を取得する。そして、取得した情報を用いてステップS701、S702に係る判断を行う。
設備特定部82は、記憶装置114にアクセスして取得した情報を用いてステップS703を行う。つまり、既設送電線201における線種およびサイズを特定する。
容量電線判断部83は、記憶装置114にアクセスして、送電線について用いられる線種およびサイズを取得し、ステップS704を行う。つまり、新設送電線11の送電容量と既設送電線201の送電容量の和を満足する増容量電線、すなわち上述した(1)式を満たす増容量電線があるか否かを判断する。
策定処理部84は、ステップS705の処理を行う。つまり、策定処理部84は、新設発電設備10から連系点Pまで新設送電線11が敷設されるとともに、連系点Pから既設変電設備220に増容量電線(連系送電線12)が敷設される送電網1を策定する。そして、策定処理部84は、策定した、言い換えれば見つけ出した送電線網1に係る各種情報(経路長、位置情報など)をディスプレイ115に表示することで、当該情報を管理者に対して容易に通知することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態ないし実施例に限定されず、種々の変形例が可能である。例えば、インバ電線の具体例として、電線材料が「ZTACIR(亜鉛メッキインバ線)」であるものを挙げたが、これに限らず、「XTACIR/AC(アルミ覆インバ心特別耐熱アルミより線。鋼心はアルミ覆インバ線。)」など他の材料のインバ電線を用いるなど、上述した(1)の条件を満たし、より好ましくは既設送電線と断面積が同じという条件を満たす任意のインバ電線を用いればよい。
1 送電線網
10 新設発電設備
11 新設送電線
12 連系送電線
201、311 既設送電線
220 既設変電設備
本発明に係る送電線網は、既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網であって、前記新設発電設備から前記既設送電経路との連系点までの間のみに敷設された新設送電線と、前記既設送電経路における前記連系点から変電設備まで敷設された連系送電線と、を含み、前記連系送電線は、前記既設送電経路に敷設されていた既設送電線のうち、前記連系点から前記変電設備の間のみを、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであり、前記既設送電線は2回線で構成され、前記新設発電設備と前記変電設備との2点間を結ぶ距離と比較して、前記新設発電設備と前記連系点との2点間を結ぶ距離が短いことを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記新設送電線は、架空送電線を用いたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記連系送電線が敷設される鉄塔に取り付けられた架空地線は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔に取り付けられた架空地線から、新たな架空地線に取り換えたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電線網の好ましい態様によれば、前記新設送電線は、地中ケーブルを用いたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る送電経路策定方法は、既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網に係る送電経路を策定する送電経路策定方法であって、前記新設発電設備について、前記変電設備よりも前記既設送電経路における連系点の方が近距離であるか否かを判断するステップと、前記連系点の方が近距離であると判断した場合に、前記連系点から前記変電設備まで敷設されている、2回線で構成される既設送電線について、線種とサイズとを特定するステップと、前記特定した線種とサイズに基づいて、下記の式(1)が成り立つ増容量電線があるか否かを判断するステップと、前記増容量電線があると判断した場合には、前記新設発電設備から前記連系点までの間のみに新設送電線が敷設されるとともに、前記既設送電経路に敷設されている2回線で構成される既設送電線のうち、前記連系点から前記変電設備までの間のみに前記増容量電線が敷設される送電網を策定するステップと、を実行することを特徴とする
本発明に係る送電線網は、既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網であって、前記新設発電設備から前記既設送電経路との連系点までの間のみに敷設された新設送電線と、前記既設送電経路における前記連系点から変電設備まで敷設された連系送電線と、を含み、前記新設送電線は、前記既設送電経路との連系点までの間で、新設の鉄塔又は新設の地中に設けられ、前記連系送電線は、前記既設送電経路に敷設されていた既設送電線のうち、前記連系点から前記変電設備の間のみを、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであり、前記既設送電線は2回線で構成され、前記新設発電設備と前記変電設備との2点間を結ぶ距離と比較して、前記新設発電設備と前記連系点との2点間を結ぶ距離が短く、更に、前記既設送電線は、既設の複数の鉄塔に設けられ、前記増容量送電線が、前記連系点から前記変電設備までの間で、新たな鉄塔が増設されること無く、前記既設送電線が設けられた前記既設の複数の鉄塔に設けられ、前記増容量送電線は、前記連系点から前記変電設備の間のみに設けられ、且つ前記既設送電線の電線断面積と同等の電線断面積を有するインバ電線であることを特徴とする。

Claims (10)

  1. 既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網において、
    前記新設発電設備から前記既設送電経路との連系点まで敷設された新設送電線と、
    前記既設送電経路における連系点から変電設備まで敷設された連系送電線と、を有し、
    前記連系送電線は、前記既設送電経路に敷設されていた既設送電線を、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであることを特徴とする送電線網。
    P3≧1+P2 (1)
    P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
  2. 前記連系送電線は、前記既設送電線の電線断面積と同等の電線断面積を有するインバ電線を用いて、前記式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えたものであることを特徴とする請求項1記載の送電線網。
  3. 前記新設送電線は、架空送電線あるいは地中ケーブルを用いたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の送電線網。
  4. 前記連系送電線が敷設される鉄塔部材は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔部材に新たな塗装処理を施したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の送電線網。
  5. 前記連系送電線が敷設される鉄塔部材は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔部材から、新たな鉄塔部材に取り換えたものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の送電線網。
  6. 前記連系送電線を支持する碍子は、前記既設送電線を支持していた碍子から、新たな碍子に取り換えたものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の送電線網。
  7. 前記連系送電線が敷設される鉄塔に取り付けられた架空地線は、前記既設送電線を敷設していた鉄塔に取り付けられた架空地線から、新たな架空地線に取り換えたものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載の送電線網。
  8. 既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網の敷設工法において、
    前記新設発電設備から前記既設送電経路との連系点まで、新設送電線を敷設するステップと、
    前記既設送電経路における連系点から変電設備まで、連系送電線を敷設するステップと、を含み、
    前記連系送電線を敷設するステップでは、前記既設送電経路に敷設されていた既設送電線を、下記の式(1)が成り立つ増容量送電線に張り替えることを特徴とする送電線網の敷設工法。
    P3≧P1+P2 (1)
    P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
  9. 既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網に係る送電経路を策定する送電経路策定方法において、
    前記新設発電設備について、前記変電設備よりも前記既設送電経路における連系点の方が近距離であるか否かを判断するステップと、
    前記連系点の方が近距離であると判断した場合に、前記連系点から前記変電設備まで敷設されている既設送電線について、線種とサイズとを特定するステップと、
    前記特定した線種とサイズに基づいて、下記の式(1)が成り立つ増容量電線があるか否かを判断するステップと、
    前記増容量電線があると判断した場合には、前記新設発電設備から前記連系点まで新設送電線が敷設されるとともに、前記連系点から前記変電設備に前記増容量電線が敷設される送電網を策定するステップと、を実行する送電経路策定方法。
    P3≧P1+P2 (1)
    P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
  10. 既設送電経路に接続された変電設備に、新設発電設備から電力を供給する送電線網に係る送電経路を策定する送電経路策定装置において、
    前記新設発電設備について、前記変電設備よりも前記既設送電経路における連系点の方が近距離であるか否かを判断する位置情報判断部と、
    前記連系点の方が近距離であると判断した場合に、前記連系点から前記変電設備まで敷設されている既設送電線について、線種とサイズとを特定する設備特定部と、
    前記特定した線種とサイズに基づいて、下記の式(1)が成り立つ増容量電線があるか否かを判断する増容量電線判断部と、
    前記増容量電線があると判断した場合には、前記新設発電設備から前記連系点まで新設送電線が敷設されるとともに、前記連系点から前記変電設備に前記増容量電線が敷設される送電網を策定する策定処理部と、を備える送電経路策定装置。
    P3≧P1+P2 (1)
    P1は前記既設送電線の送電容量であり、P2は前記新設発電設備の送電容量であり、P3は、前記増容量送電線の送電容量である。
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