JP2017213803A - 成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を、1本のマンドレルから2本製造できる製造方法を提供する。【解決手段】一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなり且つ繊維強化樹脂材料からなる管状の成形体を1本のマンドレルから2本製造する製造方法であって、第1領域内において第2領域と反対側の端部221Aから第2領域側の端部211Aに移るにしたがって外径が大きくなり、第2領域内において第1領域と反対側の端部221Bから第1領域側の端部211Bに移るにしたがって外径が大きくなるマンドレル20を準備し、マンドレル20における第1領域と第2領域に独立した状態の成形体10A,10Bを成形し、第1領域に成形された成形体10Aをマンドレル20から第2領域と反対側の端部121Bから抜き、第2領域に成形された成形体10Bをマンドレル20から第1領域と反対側の端部121Aから抜く。【選択図】図2

Description

本発明は、繊維強化樹脂材料からなる管状の成形体の製造方法に関する。
繊維強化樹脂材料(FRP(Fiber Reinforced plastic))からなる管状の成形体は、軽量かつ高強度であることから、航空機、自動車、鉄道車両、船舶、風力発電ブレード、土木、建築等の分野で幅広く用いられている。
管状の成形体の製造方法としては、例えば、フィラメントワインディング法により、マンドレルに樹脂を含浸した強化繊維を巻き付け、樹脂を硬化させた後、マンドレルを脱芯する製法が開示されている(例えば、特許文献1)。
ところで、マンドレルを使用した成形体の製造方法において、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を製造する場合、脱芯の困難性から、1本のマンドレルから1本の成形体しか製造することができなかった。また、シートワインディング法によりプリプレグをマンドレルに積層して、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を製造する場合においても、同様の理由により、1本のマンドレルから1本の成形体しか製造することができなかった。
特表2015−505753号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を、1本のマンドレルから2本製造できる成形体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る成形体の製造方法は、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなり且つ繊維強化樹脂材料からなる管状の成形体を1本のマンドレルから2本製造する製造方法であって、長手方向に第1領域と第2領域とを有し、前記第1領域内において前記第2領域と反対側の端部から前記第2領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなり、前記第2領域内において前記第1領域と反対側の端部から前記第1領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなる前記マンドレルを準備し、前記マンドレルにおける前記第1領域と第2領域に独立した状態の成形体を成形し、前記第1領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第2領域と反対側の端部から抜き、前記第2領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第1領域と反対側の端部から抜くことを特徴としている。
ここでいう「一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなり」とは、一端と他端との間に1個又は複数個の段差部やテーパー部がある場合、一端から他端まで内径が徐々に大きくなるテーパー状をしている場合等を含む概念であり、テーパーは直線状、曲線状であってもよい。なお、ある任意の領域において、一端に近い側の部分の内径が他端に近い側の部分の内径と同じ部分(ストレート部)を有していてもよい。
また、「独立した状態」とは、一方の成形体を損傷させることなく、他方の成形体をマンドレルから抜くことができることをいう。例えば、成形中の樹脂フローにより2つの成形体がフローした樹脂により連結されていても、他方の成形体をマンドレルから抜く時にフローした樹脂が破断して、一方の成形体に損傷を与えることなく他方の成形体を得ることができる。このため、例えば、フローした樹脂により2つの成形体が連結されているような状態も独立した状態の一形態に含まれる。
また、「抜く」とは、マンドレルを押し出して抜く場合、マンドレルを引いて抜く場合の両方を含む概念である。
本発明の一態様に係る成形体の製造方法によれば、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を、1本のマンドレルから2本製造することができる。
本実施形態に係る成形体の製造方法の概略を示す模式図である。 マンドレルの長手方向中央部を拡大した断面図である。 成形体の脱芯方法を工程毎(A)〜(E)に示す概略図である。
<<概要>>
本発明の一態様に係る成形体の製造方法は、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなり且つ繊維強化樹脂材料からなる管状の成形体を1本のマンドレルから2本製造する製造方法であって、長手方向に第1領域と第2領域とを有し、前記第1領域内において前記第2領域と反対側の端部から前記第2領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなり、前記第2領域内において前記第1領域と反対側の端部から前記第1領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなる前記マンドレルを準備し、前記マンドレルにおける前記第1領域と第2領域に独立した状態の成形体を成形し、前記第1領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第2領域と反対側の端部から抜き、前記第2領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第1領域と反対側の端部から抜くことを特徴としている。
これによれば、一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなる成形体を、1本のマンドレルから2本製造することができる。
また、他の一態様において、前記マンドレルにおける前記第1領域と前記第2領域との間の当該マンドレルの外周面が露出する露出部にプレートを配し、前記成形体を脱芯する。
これによれば、マンドレルの第1領域および第2領域に成形された成形体の脱芯を容易に行うことができる。
また、他の一態様において、前記プレートは2分割されている。
これによれば、マンドレルの外周面の露出部に脱芯用プレートを容易に挟み込むことができる。
<<実施形態>>
図1は、本実施形態に係る成形体10A,10Bの製造方法の概略を示す模式図である。図2はマンドレル20の長手方向中央部を拡大した断面図である。
本実施形態によれば、マンドレル20を矢印X方向に引き抜くと成形体10Bが得られ、マンドレル20を矢印Y方向に引き抜くと成形体10Aが得られる。
図2に示すように、成形体10Aは一端121Aから他端111Aに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)。また、成形体10Bは一端121Bから他端111Bに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)。
なお、成形体10Aの他端111A及び成形体10Bの他端111Bはマンドレル20の中央側に位置し、成形体10Aの一端121A及び成形体10Bの一端121Bはマンドレル20の両端側に位置する。
1.マンドレル
本実施形態に使用するマンドレル20は、図1に示すように、長手方向の中央部が太くなっている。つまり、マンドレル20は、図2に示すように、長手方向(軸方向)中央部のストレート部21(21A,21B,21C)の外径(D1)が、長手方向端部のストレート部22(22A,22B)の外径(D2)よりも大きく、外径がD2からD1へと拡径するテーパー部23(23A,23B)を有する。なお、図2には「21」、「22」、「23」の符号は記載されていない。
ここでは、ストレート部21A、テーパー部23A、ストレート部22Aを「第1領域」とし、ストレート部21B、テーパー部23B、ストレート部22Bを「第2領域」とする。
なお、本明細書において、「第2領域内において第1領域と反対側の端部」とは、第1領域から遠くなる側の端部221Bを意味し、「第2領域内において第1領域側の端部」とは、第1領域に近くなる側の端部211Bを意味する。
同様に、「第1領域内において第2領域と反対側の端部」とは、第2領域から遠くなる側の端部221Aを意味し、「第1領域内において第2領域側の端部」とは、第2領域に近くなる側の端部211Aを意味する。
すなわち、マンドレル20は、長手方向に第1領域(21A,23A,22A)と第2領域(21B,23B,22B)とを有し、第1領域内において第2領域と反対側の端部221Aから第2領域側の端部211Aに移るにしたがって外径が大きくなり(D1>D2)、第2領域内において第1領域と反対側の端部221Bから第2領域側の端部211Bに移るにしたがって外径が大きくなっている(D1>D2)。
ここでは、第1領域内において第2領域側の端部の外径(D1)と、第2領域内において第1領域側の端部の外径(D3)とは同じ(D1=D3)であるため、単に「D1」と記載している。
また、第2領域と反対側の端部の外径(D2)と、第1領域と反対側の端部の外径(D4)とは同じ(D2=D4)であるため、単に「D2」と記載している。
なお、マンドレル20のストレート部21Aとストレート部21Cとの間には切断用ガイド溝24Aが設けられ、ストレート部21Bとストレート部21Cとの間にも切断用ガイド溝24Bが設けられている。切断用ガイド溝24A,24Bの詳細については後述する。
2.成形体
本実施形態で得られる成形体10Aは、ストレート部11Aの内径(D1)がストレート部12Aの内径(D2)よりも大きく、内径がD2からD1へと拡径するテーパー部13Aを有する。
また、成形体10Bは、ストレート部11Bの内径(D1)がストレート部12Bの内径(D2)よりも大きく、内径がD2からD1へと拡径するテーパー部13Bを有する。
なお、本明細書では成形体10A,10Bを特に区別しない場合は、単に成形体10と記載する。同様に、ストレート部11A,11B、ストレート部12A,12B、テーパー部13A,13Bについても、単にストレート部11、ストレート部12、テーパー部13と記載する。
3.繊維強化樹脂材料
繊維強化樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂のような熱硬化性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂のような熱可塑性樹脂等の樹脂材料と、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の強化繊維材料とを複合化して成形された繊維強化樹脂材料(FRP(Fiber Reinforced plastic))が使用可能である。繊維強化樹脂材料(FRP)としては、具体的には、炭素繊維強化樹脂材料(CFRP(Carbon Fiber Reinforced plastic))、ガラス繊維強化樹脂材料(GFRP(Glass Fiber Reinforced plastic))、アラミド繊維強化樹脂材料(AFRP(Aramid Fiber Reinforced Plastic))、ボロン繊維強化樹脂材料(BFRP(Boron Fiber Reinforced Plastic))等があげられる。
4.成形体の製造方法
(4−1)成形体前駆体の作製
成形体前駆体の作製にフィラメントワインディング法を用いる場合について説明する。
まず、樹脂付きの強化樹脂をフィラメントワインディング法によりマンドレル20の外周に巻き付け、成形体前駆体を作製する。なお、必要に応じて成形体前駆体の外周に熱収縮性のテープを巻き付けることが好ましい。この成形体前駆体は、硬化すると成形体10A,10Bとなる。なお、マンドレル20の外周には離型剤が予め塗布されている。
(4−2)成形体前駆体の切断、分割
マンドレル20の外周に巻き付けた成形体前駆体を、マンドレル20の第1領域(21A,23A,22A)と、第2領域(21B,23B,22B)とに分割する。すなわち、第1領域(21A,23A,22A)と第2領域(21B,23B,22B)との間の、成形体前駆体の中間部分30の両側を、切断用ガイド溝24A,24Bに沿って周方向に切断し、中間部分30を除去する。これにより、第1領域(21A,23A,22A)に作製された成形体前駆体(硬化後は成形体10Aとなる。)と、第2領域(21B,23B,22B)に作製された成形体前駆体(硬化後は成形体10Bとなる。)とに分割する。
(4−3)加熱硬化
第1領域及び第2領域に成形体前駆体が作製されたマンドレル20をオーブン(加熱炉)に入れて加熱硬化し、2本の成形体10A,10Bを成形する。これにより、成形体10Aと成形体10Bとが互いに独立した状態で成形される。なお、成形時の樹脂フローにより成形体10Aと成形体10Bとが連続しているような場合、成形体10Aと成形体10Bとの分離は容易であり独立した状態とみなす。
(4−4)脱芯
次に、脱芯について図3を用いて説明する。図3は成形体10A,10Bの脱芯方法を工程毎(A)〜(E)に示す概略図である。なお、図3では、成形体10A,10Bのテーパー部13A,13B(図2参照)、マンドレル20のテーパー部23A,23B(図2参照)は省略して描いている。
まず、図3(A)に示すように、第1領域及び第2領域に成形体10A,10Bが成形された状態のマンドレル20を脱芯機台40へ搬入する。
図3(B)に示すように、所定の大きさ(例えば、220[mm]×110[mm])の2枚の金属製の脱芯用プレート50A,50Bを準備する。なお、各脱芯用プレート50A,50Bには、ストレート部21(21A,21B)の外径(D1)よりも僅かに大きい(約2[mm])半円51A,51Bが加工されている。
図3(B)に示すように、マンドレル20のストレート部21C(中間部分30の除去部分)に、脱芯用プレート50A,50Bを挟み込む。具体的には、図2に示すように、成形体10Bのストレート部11Bの他端111Bに、脱芯用プレート50A,50Bの片面が当接する状態で挟み込む。
図3(C)に示すように、マンドレル20のストレート部22Aの端部にシリンダー60を取り付け、シリンダー60を矢印X方向(図面右側)へ移動させる。この方向は成形体10Bに対してマンドレル20を引き抜く方向であり、結果的に脱芯される。これにより、マンドレル20の第2領域側に成形した成形体10Bを得ることができる。図2に示すように、成形体10Bの大径側であるストレート部11Bの内径(D1)は、マンドレル20の小径側であるストレート部22Bの外径(D2)よりも大きいため、成形体10Bを破損することなく、マンドレル20を矢印X方向へ引き抜くことができる。
次に、図3(D)に示すように、成形体10Aが成形された状態のマンドレル20を左右反転させ、マンドレル20のストレート部21C(中間部分30の除去部分)に、脱芯用プレート50A,50Bを挟み込む。具体的には、図2に示すように、成形体10Aのストレート部11Aの他端111Aに脱芯用プレート50A,50Bの片面が当接する状態で挟み込む。
図3(E)に示すように、マンドレル20のストレート部22Bの端部にシリンダー60を取り付け、シリンダー60を矢印X方向(図面右側)へ引き抜き、脱芯する。これにより、マンドレル20の第1領域側に成形した成形体10Aを得ることができる。図2に示すように、成形体10Aの大径側であるストレート部11Aの内径(D1)は、マンドレル20の小径側であるストレート部22Aの外径(D2)よりも大きいため、成形体10Aを破損することなく、マンドレル20を矢印X方向へ引き抜くことができる。
このように本実施形態によれば、一端121Aから他端111Aに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)成形体10Aと、一端121Bから他端111Bに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)成形体10Bを、1本のマンドレル20から同時(一つの成形で)製造することができる。
本実施形態で得られる成形体は、例えば、航空機、自動車、鉄道車両、船舶、風力発電ブレード、土木、建築等の分野に用いられる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(マンドレル)
長手方向中央部のストレート部21(21A,21B,21C)の外径(D1)が77[mm]、長さが約300[mm]で、長手方向端部のストレート部22(22A,22B)の外径(D2)が75[mm]である、全長2000[mm]のマンドレル20を準備した。切断用ガイド溝24A,24Bは幅5[mm]、深さ1[mm]とした。
(繊維強化樹脂材料)
繊維として炭素繊維束(東邦テナックス社製、UTS50)、樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いた。
(フィラメントワインディング法)
マンドレル20の外周に繊維強化樹脂材料を約70[°]〜90[°]の角度で約0.2[mm]の厚みに相当する量を巻き付けた後、繊維強化樹脂材料を約5[°]〜50[°]の角度で約2.5[mm]の厚みに相当する量を巻き付け、成形体前駆体を作製した。その後、成形体前駆体の外周に熱収縮性のテープを巻き付けた。
次に、成形体前駆体の中央の長さ約100[mm]の中間部分30の両側を、切断用ガイド溝24A,24Bに沿って周方向に切断し、除去した。これにより、第1領域(21A,23A,22A)に作製された成形体前駆体(硬化後は成形体10Aとなる。)と、第2領域(21B,23B,22B)に作製された成形体前駆体(硬化後は成形体10Bとなる。)とに分割した。
硬化炉を使用して熱をかけて樹脂を硬化させ、2本の成形体10A,10Bを成形した。
220[mm]×110[mm]の大きさの金属製のプレート(厚さ16[mm])に、φ79[mm]の半円が加工された脱芯用プレート50A,50Bを2枚準備した。マンドレル20のストレート部21C(中間部分30の除去部分)に、脱芯用プレート50A,50Bを挟み込んだ。
2枚の金属製の脱芯用プレート50A,50Bを専用の機械に固定し、左側の成形体10Bの他端111Bに脱芯用プレート50A,50Bを当て、マンドレル20を右方向に引き抜いた。
その後、マンドレルを左右反転させ、残った成形体10Aの他端111Aに2枚の脱芯用プレート50A,50Bを当て、マンドレル20を右方向に引き抜いた。
これにより、一端121Aから他端111Aに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)成形体10A(厚さ約2.7[mm])と、一端121Bから他端111Bに移るにしたがって内径が大きくなっている(D1>D2)成形体10B(厚さ約2.7[mm])を、1本のマンドレル20から製造した。
<<変形例>>
以上、実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態に限られない。例えば、以下で説明する変形例と実施形態のいずれかを適宜組み合わせてもよいし、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
1.テーパー部
実施形態では成形体10A,10Bはテーパー部13A,13Bを有するが、これに限定されず、段差部を有していてもよい。成形体の全領域がテーパーであってもよく、ストレート部はなくてもよい。また、成形体は他端側が一端側よりも外径が大きいテーパー部を長手方向に複数あってもよく、もしくは段差部を長手方向に複数あってもよい
2.成形体前駆体の作製
成形体前駆体は、フィラメントワインディング法(FW)により作製されたものに限定されず、例えば、シートワインディング法(SW)でもよい。
3.成形体前駆体の切断、除去
シートワインディング法によれば、第1領域と第2領域のみに独立した状態で成形体前駆体を作製することができ、マンドレル20のストレート部21Cに成形体前駆体を作製しないことも可能である。シートワインディング法によれば、予め2つに分割した状態の成形体前駆体を作製できるため、フィラメントワインディング法のように、ストレート部21Cに成形した中間部分30を切断、除去する必要がなくなる。
4.成形体
実施形態では、マンドレル20の第1領域及び第2領域に成形した成形体10A,10Bの形状(内径等)は同じとしたが、領域毎に異なる形状(内径、長さ、テーパー部等)の成形体を成形することもできる。
また、領域毎に使用する繊維の種類や配向角を異なるようにしてもよい。
成形体は、マンドレルに強化繊維をプリフォームし、レジントランスファー法(RTM)により成形してもよい。但し、この場合、2つの成形体の間に樹脂が存在しないような型設計が必要となる。
5.成形体前駆体の硬化
成形体前駆体の硬化は、熱硬化に限らず、光硬化、紫外線硬化等であってもよい。
6.切断用ガイド溝
実施形態では切断用ガイド溝24A,24Bを設けたが、切断用ガイド溝24A、24Bを使用せず切断が可能であれば切断用ガイド溝は使わなくてもよいし、切断用ガイド溝は無くてもよい。
7.マンドレル
実施形態ではマンドレル20は横断面円形であるが、横断面多角形状(例えば、四角形、六角形等)であってもよい。なお、横断面多角形状の場合の外径は、最も長い対角線の長さに相当する。
実施形態においては、D1=D3、D2=D4としたが、D1≠D3、D2≠D4としてもよい。
10A,10B 成形体
20 マンドレル

Claims (4)

  1. 一端から他端に移るにしたがって内径が大きくなり且つ繊維強化樹脂材料からなる管状の成形体を1本のマンドレルから2本製造する製造方法であって、
    長手方向に第1領域と第2領域とを有し、前記第1領域内において前記第2領域と反対側の端部から前記第2領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなり、前記第2領域内において前記第1領域と反対側の端部から前記第1領域側の端部に移るにしたがって外径が大きくなる前記マンドレルを準備し、
    前記マンドレルにおける前記第1領域と第2領域に独立した状態の成形体を成形し、
    前記第1領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第2領域と反対側の端部から抜き、
    前記第2領域に成形された前記成形体を前記マンドレルから前記第1領域と反対側の端部から抜く
    成形体の製造方法。
  2. 前記第1領域内において前記第2領域側の端部の外径(D1)が当該第2領域と反対側の端部の外径(D2)よりも大きく、外径がD2からD1へと拡径するテーパー部又は段差部を有し、
    前記第2領域内において前記第1領域側の端部の外径(D3)が当該第1領域と反対側の端部の外径(D4)よりも大きく、外径がD4からD3へと拡径するテーパー部又は段差部を有する
    請求項1に記載の成形体の製造方法。
  3. 前記マンドレルにおける前記第1領域と前記第2領域との間の当該マンドレルの外周面が露出する露出部にプレートを配し、前記成形体を前記マンドレルから抜く
    請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
  4. 前記プレートは2分割されている
    請求項3に記載の成形体の製造方法。
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