JP2017213677A - 接近可能なツール部材付きの多目的ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】多種多様な用途におけるユーザによる多目的ツールの利用を容易にするために多目的ツールおよびそのコンポーネントを提供する。【解決手段】多目的ツール(10)は、閉じ位置と開き位置との間での相対運動を可能にするよう構成された第1および第2のハンドル(12)を有するのが良い。多目的ツールは、複数のツール部材(61,63など)を更に有するのが良い。複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上が第1のハンドルによって支持されるとともに第1のハンドル中に折り畳み可能である。多目的ツールは、第1のハンドルによって支持された第1の磁石(50)を更に有するのが良い。第1の磁石は、第1のハンドルと第2のハンドルを閉じ位置に付勢する磁力を及ぼすよう構成されている。【選択図】図8

Description

例示の実施形態は、一般に、多目的ツールに関し、特に、多種多様な用途においてユーザによる多目的ツールの使用を容易にする特徴を備えた多目的ツールに関する。
多目的ツールは、これらに有用性があることから多種多様な用途において広く普及している。多目的ツールは、共通のフレームによって支持された多数のツール部材を有する。多目的ツールは、その意図した用途に応じてツール部材の種々の組み合わせを有することができる。例えば、より全般的なまたは包括的な用途向きに設計されている多目的ツールは、プライヤ、ワイヤカッタ、ビットドライバ、1つまたは2つ以上のナイフブレード、ソーブレードなどを有する場合がある。他の多目的ツールは、より特定の用途またはニッチ市場(隙間市場)に役立つよう設計され、それに応じて、意図した用途に有用なツール部材を有する。例えば、多目的ツールは、ちょっと挙げてみただけでも、自動車修理、ハンティング、フィッシング、または他のアウトドア用途、ガーデニング、スノースキーイング、スノーボーディング、バイサイクリング(自転車乗り)または他のレクレーショナル活動ならびに軍事および緊急時医療用途向きに特別に設計されている場合がある。
多目的ツールに人気がある1つの理由は、単一のツールで機能の広い範囲を提供し、それにより同じ機能を実施するために多種多様なツールを持ち運ぶ必要性を軽減することが多目的ツールによって可能であるということにある。例えば、単一の多目的ツールは、1本のプライヤ、1つまたは2つ以上のねじ廻し、ナイフおよびボトルオープナに代えて持ち運べる。したがって、ユーザが単一の多目的ツールを持ち運びさえすれば良いのでユーザに対する負担が軽減される。
多目的ツールがフィールドにおいてユーザによって持ち運ばれることが多いので、多目的ツールは、比較的小型かつ軽量であり、他方損傷に耐えるよう頑丈なままであることが望ましい。多目的ツールの全体的サイズを減少させるため、多目的ツールの中には、折り畳み可能であるよう設計されたものがある。この点に関し、折り畳み式多目的ツールは、閉じ位置にそして開き位置に交互に折り畳まれるよう設計されている。一般的に言って、閉じ位置は、多目的ツールが多くの場合閉じ位置で持ち運ばれる状態ではコンパクトである。これとは逆に、開き位置が一般に閉じ位置よりもコンパクトさが低い状態である間、開き位置は、一般に、格納されまたは仕舞い込まれて多目的ツールが閉じ位置にあるときには比較的接近しにくいツール部材のうちの1つまたは2つ以上の拡開または展開を可能にする。
例えば、多目的ツールは、ハンドルにそれぞれ連結された1対のジョーを有するプライヤを有する場合がある。開き位置では、プライヤは、拡開され、そしてこれらプライヤは、ハンドルを互いに近づけたり遠ざけたりすることによって作動が可能である。閉じ位置では、ハンドルは、プライヤ周りに折り畳まれ、その結果、プライヤは、もはや機能状態にはなく、その代わりにハンドル内に収納される。しかしながら、閉じ位置では、多目的ツールは、形状因子が一般にハンドルとの近位関係で定められるのでコンパクトである。
ハンドルが閉じ位置から開き位置に移されているときに拡開されるプライヤに加えて、多目的ツールのハンドルはまた、一般に、1つまたは2つ以上のツール部材を収容している。ツール部材が使用されていないときにツール部材をハンドル内に格納しまたは仕舞い込むことによって、多目的ツールの形状因子は、多目的ツールによって支持されたツール部材の数と比較して比較的小さいと言って良い。かくして、多目的ツールは、比較的小型のツールの状態にありながら相当な有用性および汎用性を有することができる。ハンドル内に格納されまたは仕舞い込まれたツール部材に接近するため、ユーザは、例えばユーザの指の爪でツール部材に係合するのが良く、そしてツール部材を拡開してツール部材が動作状態になるようにするのが良い。
本発明の目的は、多目的ツールによって提供される汎用性および機能性にもかかわらず、多様な用途におけるユーザによる利用を容易にする多目的ツールおよびそのコンポーネントを提供することにある。
多目的ツールによって提供される汎用性および機能性にもかかわらず、多目的ツールおよびそのコンポーネントが多様な用途におけるユーザによる多目的ツールの利用を容易にするために例示の実施形態に従って提供される。例えば、例示の実施形態の多目的ツールは、閉じ位置から開き位置への多目的ツールの移行を容易にするよう構成されており、その結果、ユーザは、片手でかつツールの寿命全体にわたって一貫しかつ繰り返し可能な仕方でツールを容易に開くことができるようになっている。さらに、例示の実施形態の多目的ツールは、個々のツールメンバーがハンドルから拡開されて使用可能な位置にロックされる仕方を向上させるよう構成されており、それにより、ツールメンバーの接近性および利用性が向上する。加うるに、例示の実施形態の多目的ツールは、ツール部材のうちの少なくとも幾つかの長さをハンドルの長さに対して増大させることができるよう構成されており、それにより多目的ツールの形状因子を増大させないでツール部材によって提供される性能が更に向上する。これらの実施例が実証するように、例示の実施形態の多目的ツールは、向上した性能特定と向上した汎用性および頑丈さの両方を提供するよう構成されている。
例示の実施形態では、チャネルを画定しているハンドルと、ハンドルによって支持されるとともにハンドルによって画定されたチャネル中に折り畳み可能な複数のツール部材とを有する多目的ツールが提供される。複数のツール部材は、ハンドルの互いに反対側の側壁相互間に横方向に延びるノッチを画定している。ノッチは、ツール部材がチャネル内に折り畳まれた場合に露出される。したがって、ノッチは、ツール部材のうちの1つまたは2つ以上をハンドルに対して少なくとも部分的に回転可能に開くためにユーザと係合するよう構成されている。
複数のツール部材が第1および第2のツール部材を含む実施例では、各ツール部材は、カム部材を有するのが良い。この実施形態では、多目的ツールは、第1のハンドルに対する第1および第2のツール部材の回転中、第1および第2のツール部材の各々のカム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する。第1のツール部材のカム部材は、カムフォロアが第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる第1のツール部材の回転時、第1のツール部材の開き中に第1のツール部材のカム部材に係合し、カムフォロアが第1のハンドルに対する第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる第2のツール部材の回転に続く第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合する点において、第2のツール部材のカム部材とは異なっているのが良い。この点に関し、カムフォロアは、第1のツール部材の開き時に即座に第1のツール部材のカム部材に係合するのが良く、カムフォロアは、第2のツール部材の開き時には即座には第2のツール部材のカム部材には係合せず、第2のツール部材が第2の入り込み角度にわたって回転した後でしか第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合しない。第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きいのが良い。第2のツール部材は、ノッチを画定するのが良い。
例示の実施形態の多目的ツールは、ハンドルによって支持された磁石を更に有する。この実施形態の磁石は、磁石がツール部材のうちの1つまたは2つ以上を1つまたは2つ以上のツール部材がチャネル中に折り畳まれる閉じ位置に付勢するようツール部材の1つまたは2つ以上を貫通して延びる経路に磁力を発生させるようツール部材に対して位置決めされている。複数のツール部材が第1および第2のツール部材を含む実施形態では、多目的ツールは、第1のツール部材と第2のツール部材との間に位置決めされた非回転スペーサを更に有するのが良い。
例示の実施形態では、閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有する多目的ツールが提供される。多目的ツールは、複数のツール部材を更に有する。複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、第1のハンドルによって支持されるとともに第1のハンドル中に折り畳み可能である。同様に、複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、第2のハンドルによって支持されるとともに第2のハンドル中に折り畳み可能である。多目的ツールは、第1のハンドルによって支持された第1の磁石を更に有する。第1の磁石は、第1および第2のハンドルを閉じ位置に付勢する磁力を及ぼすよう構成されている。
例示の実施形態の多目的ツールは、第2のハンドルによって支持されるとともに第1および第2のハンドルが閉じ位置にある場合に第1の磁石と整列する第2の磁石を更に有する。この例示の実施形態では、第1の磁石は、第1の磁石がツール部材のうちの1つまたは2つ以上を1つまたは2つ以上のツール部材がそれぞれのハンドル中に折り畳まれる閉じ位置に付勢するよう1つまたは2つ以上のツール部材を貫通して延びる経路内に磁力を発生させるようツール部材に対して位置決めされている。
第1のハンドルは、複数のツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有する。複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、ツール部材の各々は、カム部材を有する。この例示の実施形態の多目的ツールは、第1のハンドルに対する第1および第2のツール部材の回転中に第1および第2のツール部材の各々のカム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する。例示の実施形態では、第1のツール部材のカム部材は、第2のツール部材のカム部材とは異なっている。したがって、カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる第1のツール部材の回転時、第1のツール部材の開き中に第1のツール部材のカム部材に係合する。この点に関し、カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる第2のツール部材の回転に続く第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合する。例示の実施形態では、カムフォロアは、第1のツール部材の開き時に即座に第1のツール部材のカム部材に係合する。逆に、カムフォロアは、第2のツール部材の開き時には即座には第2のツール部材のカム部材には係合せず、第2のツール部材が第2の入り込み角度にわたって回転した後に第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合するに過ぎず、第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい。
例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを更に有する。各ジョーは、壁部材を有する。この例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のジョーの壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を更に有する。各ジョーの壁部材は、第1および第2のハンドルが閉じ位置から開き位置に回されているときに第1および第2のばね部材が第1および第2のジョーの壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する。第1および第2のハンドルは各々、互いに反対側の側壁を有する。例示の実施形態では、第1および第2のばね部材は、側壁のうちの1つを通って差し向けられるばね力を第1および第2のジョーの壁部材にそれぞれ提供するよう構成されている。例示の実施形態では、それぞれのツール部材は、拡大部分を含むスロットを画定している。それぞれのツール部材は、スロット内のナイフブレードまたはスロットの拡大部分内のねじ廻しを交互に受け入れるよう構成されている。
別の例示の実施形態では、閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有する多目的ツールが提供される。多目的ツールは、複数のツール部材を更に有する。複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、第1のハンドルによって支持されるとともに第1のハンドル中に折り畳み可能である。同様に、複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、第2のハンドルによって支持されるとともに第2のハンドル中に折り畳み可能である。多目的ツールは、第1のハンドルによって支持された第1の磁石を更に有し、第1の磁石は、第1の磁石が第1のハンドルによって支持された少なくとも1つのツール部材を貫通して延びる経路内に磁力を発生させるようツール部材に対して位置決めされている。したがって、磁力は、少なくとも1つのツール部材が第1のハンドル中に折り畳まれる閉じ位置に向かって少なくとも1つのツール部材を付勢する。例示の実施形態では、多目的ツールは、第2のハンドルによって支持されるとともに第1および第2のハンドルが閉じ位置にある場合に第1の磁石と整列する第2の磁石を更に有する。この例示の実施形態の第1および第2の磁石は、第1および第2のハンドルを閉じ位置に付勢するよう構成されている。
例示の実施形態では、第1のハンドルは、複数のツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有する。複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、ツール部材の各々は、カム部材を有する。この例示の実施形態の多目的ツールは、第1のハンドルに対する第1および第2のツール部材の回転中に第1および第2のツール部材の各々のカム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する。例示の実施形態では、第1のツール部材のカム部材は、第2のツール部材のカム部材とは異なっている。したがって、カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる第1のツール部材の回転時、第1のツール部材の開き中に第1のツール部材のカム部材に係合する。この点に関し、カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる第2のツール部材の回転に続く第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合する。例示の実施形態では、カムフォロアは、第1のツール部材の開き時に即座に第1のツール部材のカム部材に係合する。逆に、カムフォロアは、第2のツール部材の開き時には即座には第2のツール部材のカム部材には係合せず、第2のツール部材が第2の入り込み角度にわたって回転した後に第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合するに過ぎず、第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい。
例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを更に有する。この例示の実施形態の各ジョーは、壁部材を有する。この実施形態の多目的ツールは、第1および第2のジョーの壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を更に有する。各ジョーの壁部材は、第1および第2のハンドルが閉じ位置から開き位置に回されているときに第1および第2のばね部材が第1および第2のジョーの壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する。第1および第2のハンドルは各々、互いに反対側の側壁を有する。例示の実施形態では、第1および第2のばね部材は、側壁のうちの1つを通って差し向けられるばね力を第1および第2のジョーの壁部材にそれぞれ提供するよう構成されている。
別の例示の実施形態では、閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有する多目的ツールが提供される。多目的ツールは、第1のハンドルによって支持されるとともに第1のハンドル中に折り畳み可能な複数のツール部材を更に有する。この点に関し、第1のハンドルは、複数のツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有する。複数のツール部材は、第1および第2のツール部材から成り、ツール部材の各々は、カム部材を有する。多目的ツールは、第1のハンドルに対する第1および第2のツール部材の回転中に第1および第2のツール部材の各々のカム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する。第1のツール部材のカム部材は、第2のツール部材のカム部材とは異なっている。かくして、カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる第1のツール部材の回転時、第1のツール部材の開き中に第1のツール部材のカム部材に係合する。カムフォロアは、第1のハンドルに対する第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる第2のツール部材の回転に続く第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合する。
例示の実施形態では、カムフォロアは、第1のツール部材の開き時に即座に第1のツール部材のカム部材に係合する。逆に、カムフォロアは、第2のツール部材の開き時には即座には第2のツール部材のカム部材には係合せず、第2のツール部材が第2の入り込み角度にわたって回転した後に第2のツール部材の開き中に第2のツール部材のカム部材に係合するに過ぎず、第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい。例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のハンドルによってそれぞれ支持された第1および第2の磁石を更に有する。第1の磁石と第2の磁石は、第1および第2のハンドルが閉じ位置にある場合に互いに整列する。第1および第2の磁石は、第1および第2のハンドルを閉じ位置に付勢するよう構成されている。
例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを更に有する。各ジョーは、壁部材を有する。この例示の実施形態の多目的ツールは、第1および第2のジョーの壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を更に有する。各ジョーの壁部材は、第1および第2のハンドルが閉じ位置から開き位置に回されているときに第1および第2のばね部材が第1および第2のジョーの壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する。
かくして、本発明の実施形態の概要を説明したが、次に、添付の図面を参照し、添付の図面は、必ずしも縮尺通りには描かれていない。
本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの斜視図であり、多目的ツールが開き位置にある状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの斜視図であり、多目的ツールが閉じ位置にある状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの2つの互いに異なる側部の斜視図であり、多目的ツールが閉じ位置にある状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの2つの互いに異なる側部の斜視図であり、多目的ツールが閉じ位置にある状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従ってツール部材を回転可能に開くために多目的ツールのツール部材によって画定された切欠きとユーザの係合の仕方を示す斜視図である。 本発明の実施形態としての多目的ツールのハンドル部分の斜視図である。 ジョーおよび本発明の例示の実施形態に従ってハンドルが閉じ位置から開き位置に動かされているときにそれぞれのジョーのカム部材と相互作用するよう構成されたばねの一連の部分斜視図(A〜C)である。 ジョーおよび本発明の例示の実施形態に従ってハンドルが閉じ位置から開き位置に動かされているときにそれぞれのジョーのカム部材と相互作用するよう構成されたばねの一連の部分斜視図(A〜C)である。 ジョーおよび本発明の例示の実施形態に従ってハンドルが閉じ位置から開き位置に動かされているときにそれぞれのジョーのカム部材と相互作用するよう構成されたばねの一連の部分斜視図(A〜C)である。 本発明の例示の実施形態の多目的ツールの端面図であり、ジョーのカム部材を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って閉じ位置にある多目的ツールの内部の側面図であり、第1および第2の磁石を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って非回転スペーサと磁石の係合状態を示す部分斜視図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの短いツール部材および長いツール部材の斜視図であり、これらの互いに異なるカム部材を示す図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールの短いツール部材および長いツール部材の斜視図であり、これらの互いに異なるカム部材を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って長いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜C)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って長いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜C)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って長いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜C)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って短いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜D)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って短いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜D)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って短いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜D)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従って短いツール部材が閉じ位置から開き位置に動かされているときの多目的ツールの内部の一連の部分側面図(A〜D)であり、カムフォロアとツール部材のカム部材の相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態に従ってツール部材が開き位置にある多目的ツールの内部の概略側面図であり、ばね部材とカムフォロアの相互作用の状態を示す図である。 本発明の例示の実施形態としてのはさみ形ツール部材を示す側面図である。 図14のはさみ形ツール部材の斜視図である。 本発明の例示の実施形態に従ってナイフブレードとねじ廻しを交互に受け入れるよう構成されたツール部材の側面図である。 図16のツール部材の端面図であり、拡大部分を構成するスロットを示す図である。 本発明の例示の実施形態に従ってビット部材に係合するばねを含むビットドライバの側面図である。 図18のビットドライバの斜視図である。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールを組み立てる方法を示す一連の斜視図のうちの1つである。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールを組み立てる方法を示す一連の斜視図のうちの1つである。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールを組み立てる方法を示す一連の斜視図のうちの1つである。 本発明の例示の実施形態としての多目的ツールを組み立てる方法を示す一連の斜視図のうちの1つである。
次に、添付の図面を参照して以下において本発明を説明し、添付の図面には、本発明の実施形態の全てではなく幾つかが示されている。確かに、これら本発明は、多くの互いに異なる形態で具体化でき、したがって本発明は、明細書に記載された実施形態には限定されるものと解されてはならず、これとは異なり、これら実施形態は、本発明の開示が該当する法上の要件を満たすように提供されている。同一の符号は図面全体を通じて同一の要素を示している。
次に図1〜図3を参照すると、本発明の例示の実施形態としてのツール、例えば多目的ツール10が示されている。多目的ツールとの関係でこのツールを説明するが、他形式のツールは、本発明の実施形態のコンポーネントを容易に採用することができ、かかる本発明の実施形態としては、ナイフがコンポーネントに含まれることや多目的ツールとはみなされない他形式のツールが含まれる。しかしながら、例示目的で、次に本発明の実施形態を採用した多目的ツールについて説明するが、これは本発明を限定するものではない。
多目的ツール10は、互いに対して動くことができるよう構成された複数のハンドル12ならびにこれらハンドルのうちの少なくとも一方によって支持された複数のツール部材を有する。代表的には、多目的ツールは、互いに反対側の端相互間に長さ方向にまたは長手方向に延びる1対の全体として細長いハンドルを有する。互いに対するかつ/あるいはツール部材のうちの1つまたは2つ以上へのハンドルの連結、例えば回動連結の結果として、ツール部材を以下に説明するように作動させるためにハンドルを互いに近づけたり遠ざけたりすることができる。
この点に関し、多目的ツール10は、ハンドル12が図1に示されているような開き位置と図2および図3に示されているような閉じ位置との間での相対運動を行うようになっている。明らかなように、多目的ツールは、多目的ツールの運搬および保管を容易にするよう閉じ位置ではコンパクトな形状因子を有する。多目的ツールによって支持された1つまたは2つ以上のツール部材は、一般に、多目的ツールが閉じ位置にある間に接近可能である。多目的ツールが開き位置において拡開している間、多目的ツールの1つまたは2つ以上の互いに異なるツール部材に接近可能であり、かかるツール部材は、これら同じツール部材が格納されまたは仕舞い込まれて一般的に閉じ位置では接近できないとしても開き位置では利用できる。
各ハンドル12は、1対の互いに反対側に位置する側壁14を有するとともに、幾つかの実施形態では、互いに反対側の側壁相互間に延びるウェブを備えたフロア16を有し、それにより、ハンドル内には複数のツール部材を受け入れてこれらを収容するチャネルが画定されている。例示の実施形態のハンドルは、細長いハンドルの長さに沿って変化するハンドルによって定められた長手方向軸線に垂直な横方向にとった断面形状を有する。この点に関し、各ハンドルは、閉じ位置と開き位置との間で移行するためにハンドルの回動の中心となる近位端部18を有するのが良い。この例示の実施形態の各ハンドルは、長手方向に見て近位端部と反対側に位置する遠位端部20を更に有する。この例示の実施形態では、ハンドルの近位端部の最も近くに位置し、例えばこれに隣接して位置するハンドルの部分は、互いに反対側に位置する側壁およびこれら側壁相互間に延びるフロアによって構成された全体としてU字形のチャネルを有する。U字形チャネルを画定するハンドルの部分内であっても、フロアは、互いに反対側に位置する側壁相互間に連続して延びる必要はない。これとは異なり、図示の実施形態のフロアは、ハンドルの近位端部の近位側に位置していて、全体として互いに反対側に位置する側壁相互間に延びるとともに以下に説明するばね部材24を備える第1のフロア部分22を有する。加うるに、図示の実施形態のフロアは、第1のフロア部分からハンドルの近位端部まで延びる第2のフロア部分を有する。第2のフロア部分は、互いに反対側の側壁から横方向内方に延びるエッジ部材26を有する。エッジ部材は、互いに反対側の側壁相互間でチャネルを横切って延びておらず、これとは異なり、エッジ部材相互間のチャネルに通じる開口部を構成するようチャネルを横切って途中までしか延びていない。例示の実施形態では、エッジ部材の内縁部は、上方に折り曲げられた部分28を有する。
近位端部18の最も近くに位置するハンドル12の部分によって構成されるU字形チャネルとは対照的に、ハンドルの遠位端部20の最も近くに位置し、例えばこれに隣接して位置するハンドルの部分は、これとは異なる形状、例えばWの形を有する。この点に関し、1対の互いに反対側の側壁14およびフロア16によって構成されるチャネルは、互いに反対側の側壁相互間では開いていない。これとは異なり、互いに反対側の側壁によって構成されるチャネル内では、例えば、1対の互いに反対側の側壁相互間のチャネルの中間部分では、1対の中間側壁30がチャネル中に延びている。中間側壁は、エッジ部材26の内縁部からチャネル中に上方に延びるのが良く、かかる中間側壁は、相互連結ウェブ32によってこれらの上縁部のところが互いに連結されるのが良い。中間側壁は、互いに反対側の側壁と同じ高さのものであっても良くあるいは例えば互いに反対側の側壁よりも短いものであることによって異なる高さを有しても良い。かくして、遠位端部の近くに位置するハンドルの部分は、1対の互いに反対側の側壁および1対の互いに反対側の側壁の各々からチャネル中に内方に延びるフロアのエッジ部材を有する。次に、中間側壁は、エッジ部材の内縁部から上方に延びるとともにW形チャネルを構成するよう相互連結ウェブにより互いに相互連結されている。
多目的ツール10の2つのハンドル12の各々は、例えば、ハンドルが例えばU字形チャネルを備えた1つの部分およびW形チャネルを備えた別の部分を有する結果としてハイブリッドU‐W形態を有することによって同じ形態を有するのが良い。変形例として、第1のハンドルと第2のハンドルは、互いに異なる形状のものであっても良く、例えば、ハンドルのうちの一方は、U字形チャネルを有し、他方のハンドルは、上述したようにハイブリッドU‐W形態を有する。
各ハンドル12は、単一の一体構造のものであるのが良いが、各ハンドルは、これとは異なり、結果としてハンドルを形成するよう互いに接合された複数の別々のハンドル部分12aで形成されても良い。図5に示されている実施形態では、各ハンドルは、ハンドルを形成するよう互いに取り付けられた2つのハンドル部分で構成されている。この例示の実施形態の各ハンドル部分は、側壁14、例えば外側側壁、それぞれの側壁から内方に延びるエッジ部材26を含むフロア16の一部分、中間側壁30および相互連結ウェブ32を有する。この実施形態のハンドル部分の相互連結ウェブは、互いに重なり合うよう配置されるのが良く、次に、ハンドルを形成するために例えばリベット33によって互いに接合されるのが良い。
図1および図6に示されている例示の実施形態の多目的ツール10は、例えばピボット点36のところで互いに回動可能に連結されたジョー34の形態をしているツール部材を有する。各ジョーは、対応のハンドル12の近位端部18内に代表的な全体的にまたは大部分が設けられたカム部材38を有する。この点に関し、第1および第2のハンドルは、図5に示されているようにハンドルのW形部分の中間側壁30相互間に延びるハブ41を有するのが良い。例示の実施形態のハブは、互いに係合するピンとねじによって形成されるのが良い。この例示の実施形態のハブは、互いに反対側の側壁14(以下、中間側壁に対するこれらの位置的関係の結果として外側側壁とも言う)相互間に延びておらず、中間側壁相互間の広がりに限定されるのが良い。各ジョーのカム部材は、対応のハンドルのハブを貫通させる開口部を画定し、その結果、各ジョーは、対応のハンドルに回転可能に連結されるとともに他方のジョー部材に回動可能に連結されるようになっている。かくして、ハンドルをジョーが開口部を通ってエッジ部材26相互間のチャネル中に折り畳まれてハンドルによって画定されたチャネル内に格納されまたは仕舞い込まれた閉じ位置からジョーがハンドルを越えて延びる開き位置に回転させることができる。閉じ位置では、図5および図8に示されているように、ハンドルは、ハンドルがジョーを対応のハンドル内の所望の位置に維持するよう開き位置から閉じ位置に折り畳まれたときにジョーが接触することができる内部ジョー停止部材31を更に有するのが良い。しかしながら、開き位置では、ハンドルは、変形例として、ジョー部材を開閉するよう互いに近づけられたり遠ざけられたりしても良い。多目的ツールは、プライヤ、はさみなどを含む多種多様な形式のジョーを有することができる。ジョーが1本のプライヤを有する例示の実施形態では、この1本のプライヤは、多目的ツールの機能性を更に増強するようそれぞれのジョーによって支持された1対のワイヤカッタを更に有するのが良い。
図6A〜図6Cに示されているように、各ジョー34のカム部材38は、湾曲した外面40および例えば湾曲した外面から外方に延びることによって湾曲した外面から延びる壁部材42を備えている。例示の実施形態では、壁部材は、湾曲面の一方の縁に沿って湾曲面周りに少なくとも部分的に円周方向に延びている。壁部材は、図7に示されているようにカム部材の湾曲面周りに円周方向に薄い端部42aから厚い端部42bまで次第に増大する厚さを有する。例示の実施形態では、壁部材の厚さは、直線的に増大しているが、壁部材の厚さは、他の仕方で増大しても良い。壁部材は、厚さが種々の量ずつ増大しても良い。しかしながら、例示の実施形態では、壁部材は、ハンドル12が閉じ位置にある間に対応のばねが係合する薄い端部からハンドルが開き位置に近づくにつれて対応のばね部材が係合する厚い端部まで厚さが2倍であるのが良い。
この例示の実施形態では、多目的ツール10は、1対のばね44を更に有し、これらばねのうちの一方は、各ジョー34のカム部材38の壁部材42に係合するよう構成されている。図5および図6に示されている例示の実施形態では、各ばねは、ばねを形成するようスロット44aを構成する片持ちばねである。ばねは、対応のハンドル12に取り付けられている別個のコンポーネントであるのが良いが、例示の実施形態のばねは、ハンドル部分12aのうちの一方の相互連結ウェブ32、例えば相互連結ウェブの最も内側の相互連結ウェブと一体でありかつこれによって構成されている。この例示の実施形態では、ばねは、例えばリベットによって他方のハンドル部分に取り付けられるのが良く、その目的は、ばねを対応のハンドルに対して位置的に固定することにある。この例示の実施形態では、ばねは、全体として、相互連結ウェブのうちの最も外側の連結ウェブの横に並んで平面状に延びている。
各ばね44は、ハンドル12のW形部分の中間側壁30に作動可能に接触するウェブ44bを有するのが良く、ばねのアーム44cは、対応のジョー34のカム部材38の壁部材42に押し付けられる。ばねが図5に示されているようにハンドル部分12aのうちの一方によって形成されるとともにこれと一体である実施形態では、ばねのウェブは、ばねが中間側壁を含むハンドル部分と一体である結果として中間側壁と作動可能な接触状態にある。それにもかかわらず、各ばねは、このばねがハンドルのW形部分の中間側壁とカム部材の壁部材との間で圧縮されるよう、全体としてハンドルおよびカム部材に対して形成されている。その結果、各ばねは、対応のハンドルを横切って横方向に、例えば、ハンドルの外側側壁14および中間側壁30を貫通する方向に延びる向いた力を加えるよう構成されている。かくして、ばねは、もし生じたとしても相当な力をハンドルのフロア16に加えるようなことはなく、これとは異なり、一般に、支持のためにハンドルの側壁によって及ぼされる大きな強度および剛性に依存する。
図6Aに示されているように、ハンドル12が閉じ位置にあるとき、ばね44のアーム44cは、例えば薄い端部42aに作動可能に接触することによって対応のジョー34のカム部材38の壁部材42の薄肉部分に作動可能に接触する。しかしながら、ハンドルが閉じ位置から開き位置に動かされるとともにハンドルのカム部材がタイヤのばねに対してハブ41を中心として回転すると、各ばね部材のアームは、一般に図6Bに示されているようにジョーのカム部材の壁部材の次第に厚くなる部分に当たって乗り上げてこれに接触する。ハンドルのW形部分の中間壁30と壁部材との間の幅の減少の結果として、ばねにより壁部材に及ぼされた付勢力は、ハンドルが閉じ位置から開き位置に回されているときに次第に増大する。したがって、ユーザは、これに対応して大きな開き力をハンドルに提供しなければならず、それにより閉じ位置から開き位置へのハンドルの移行が完了する。
例示の実施形態では、対応のジョー34の壁部材42に接触するばね44のアーム44cの部分は、ハンドル12が図6Cに示されているように完全開き位置に達すると、壁部材を越えて回転する。この点に関し、ジョーのカム部材38は、図6Cに示されているように壁部材の厚い端部42bに隣接して円周方向にノッチ46を構成することができる。図5および図6に示されているこの例示の実施形態では、ばねのアームは、閉じ位置から開き位置へのハンドルの回転中に壁部材に作動可能に係合するようアームの残部から壁部材に向かって外方に延びる突出接触部分44dの形態をした確動カムフォロアを有するのが良い。ハンドルが完全開き位置に達すると、ばねのアームの接触部分は、壁部材の厚い端部を越えて回転して対応のジョーのカム部材によって画定されたノッチに係合することができ、それにより手応え、例えば触覚フィードバックまたは聴覚フィードバックのうちの一方またはこれら両方をもたらしてユーザにジョーが完全に拡開されたことを知らせる。加うるに、ハンドル、例えばハンドルのW形部分の相互連結ウェブ32もまた、ジョーによって画定された停止部31に係合し、それによりジョーに対するハンドルのそれ以上の回転に対する物理的停止作用をもたらすとともにジョーが完全に閉じられたことをユーザに知らせる手応えをもたらす。
ハンドルがいったん完全開き位置にあると、隙間48がハンドルの全長に沿ってハンドル相互間に作られるような仕方でジョー34が構成されるのが良くかつハンドル12がこれらのそれぞれのジョーのカム部材38に回転可能に連結されるのが良い。ハンドルの全長に沿ってハンドル相互間に隙間を必要とすることによって、多目的ツール10は、ハンドルを完全に開いているときにユーザをはさみ潰すのを回避することができる。
ばね44のアーム44cの接触部分44dと対応のジョーのカム部材38によって構成されたノッチ46の係合により、ユーザが、ばねが撓んで接触部分がノッチから外れて再び壁部材42に沿って乗り上げるように移行するようにするのに十分な閉鎖力をハンドルに加えなければならないときにハンドル12の不用意な閉鎖を防止しまたは少なくともその恐れを減少させることができる。この移行を容易にするため、カム部材によって構成されたノッチおよびばねのアームの接触部分は、少なくとも部分的に丸形でありまたは傾斜した輪郭を有するのが良い。例えば、壁部材の厚い端部42bは、十分な閉鎖力が加えられたときに接触部分をノッチから壁部材上に持ち上げるようノッチを少なくとも部分的に構成する傾斜縁部46aを有するのが良い。
かくして、多目的ツール10は、ジョー34を交互に拡開したり格納したりするためにハンドル12の滑らかな開閉を可能にする。しかしながら、多目的ツールは、ばね44とそれぞれのジョーのカム部材38の壁部材42を相互作用の結果としてハンドルを完全に開くためにはユーザが増大した力を加える必要があるようにすることによってハンドルが不用意に開くのを阻止する。同様に、多目的ツールは、カム部材によって構成される対応のノッチ46内へのばねの接触部分44dの嵌まり込みおよびユーザがハンドルの折り畳みを開始するためには追加の力を加えなければならないことの結果として、ハンドルが不用意に閉じるのを阻止する。
ハンドルを閉じ位置に付勢するとともに閉じ位置からのハンドルの不用意な開きを回避するため、多目的ツール10は、ハンドルのうちの一方によって支持された第1の磁石、より代表的には、図8に示されているように第1および第2のハンドルによってそれぞれ支持された第1および第2の磁石50を有するのが良い。この点に関し、第1および第2の磁石は、ハンドルが閉じ位置にあるときに互いに空間的に整列するのが良い。磁石は、磁力を生じさせる。磁力は、ハンドルおよび/またはハンドルによって支持されたコンポーネント、例えばツール部材を通り抜ける磁束通路に差し向けられる。磁力は、磁力がハンドルを閉じ位置において互いに向かって付勢するような引き付け磁力である。しかしながら、磁石は、ハンドルを閉じ位置から開き位置に意図的に開くためにユーザによって加えられる開き力によって磁力に打ち勝つことができるように構成されている。かくして、磁力は、閉じ位置から開き位置へのハンドルの不用意な開きを阻止するが、いったんユーザが十分な力を加えると、ハンドルの開きを可能にする。
加うるに、ハンドル12によって支持された磁石50により提供される引き付け磁力は、主として、ハンドルが比較的互いに近い場合、例えばハンドルを開いて約20°以下のハンドル間の内角を定めている場合に適用可能である。しかる後、ハンドルを完全に開くと、磁力は、ハンドルを開くのに必要な力に対する影響が非常に制限されまたはそれどころか無視できる。かくして、ハンドルが閉じまたはほぼ閉じ位置にある間に磁石により提供される引き付け磁力と、ばね44とジョー34のカム部材38の壁部材42の相互作用の組み合わせによって、ハンドルが閉じ位置から開き位置に滑らかに開くことができる。確かに、ユーザが多目的ツール10を片手で持つことによって、例えば、多目的ツールのハンドルのうちの一方を握り、次に例えばユーザによって保持されていないハンドルをユーザが握っているハンドルからひょいと動かすことによって回転力を多目的ツールに加えることによって、それにより磁力に打ち勝ってハンドルの遠位端部20を互いに離隔させ、しかる後、ハンドルが閉じ位置から開き位置に回転することによって例示の実施形態の多目的ツールを開くことができる。これとは逆に、ハンドルを開き位置から閉じ位置に閉じる場合、磁石によって提供される磁力は、ハンドルの遠位端部を比較的互いに近づけているときにハンドルを完全に閉じるのを助けることができる。
磁石50は、ハンドル12によって種々の仕方で支持できる。しかしながら、例示の実施形態では、磁石は、キャリヤ52、例えばプラスチックまたは金属材料で作られているホルダ内に納められている。このキャリヤは、例えばハンドルに機械的に取り付けられるかハンドル内の他のコンポーネントに対して位置決めされるかのいずれかによって対応のハンドルによって画定されたチャネル内に設けられるのが良く、その結果、キャリヤは、対応のハンドルによって構成されたチャネル内に締り嵌め関係をなして固定されるようになる。磁石は、一般に、ハンドルが閉じ位置から開き位置に動かされているときに互いに離れるハンドルの遠位端部20の方にハンドルの近位端部18よりも近くに位置するようハンドルによって支持される。例示の一実施形態では、磁石は、ハンドルの遠位端部からハンドルの長さの約5%〜約25%の距離のところに配置される。
ジョー34に加えて、多目的ツール10は、一般に、多くの他のツール部材を有する。図示の実施形態では、各ハンドル12の遠位端部20は、ハンドルの互いに反対側の側壁14相互間に延びる心棒54を更に有する。かくして、ハンドルの遠位端部のところの心棒は、ハンドルの近位端部18のところのハブ41よりも長い。多目的ツールの複数のツール部材は、遠位端部の近くに位置する心棒に回転可能に取り付けられるのが良く、例示の実施形態では、複数のツール部材が第1のハンドルと第2のハンドルの両方の遠位端部のところの心棒に取り付けられる。ハンドル内に納められるとともにハンドルが閉じ位置にあるときには接近できないジョー34とは異なり、ツール部材は、ハンドルが閉じ位置にある間開かれ、したがって、ハンドルが閉じ位置にあるときには露出されるハンドルの表面(フロア16と反対側に位置する)を通って開くよう構成されている。
ハイブリッドU字形およびW形ハンドル12の結果として、ツール部材は、図3Aおよび図3Bに示されているように短いツール部材と長いツール部材の組み合わせを有するのが良い。この点に関し、ツール部材は、ハンドルのU字形部分内で心棒54に回転可能に取り付けられている。かくして、短いツール部材は、一般に、長さがハンドルの中間側壁30およびW形部分の相互連結ウェブ32によって定められるチャネルのより中央の部分内に配置されたツール部材である。かくして、これら短いツール部材は、各短いツール部材がハンドルのU字形部分だけを貫通し、ハンドルのW形部分中には延びることがないような長さを有する。これとは逆に、長いツール部材は、これまた同一の心棒に回転可能に取り付けられているが、ハンドルのU字形部分を貫通するだけでなく、ハンドルのW形部分の少なくとも一部分を貫通している。この点に関し、ハンドルのW形部分は、図3および図5に示されているように中間側壁の互いに反対側に位置する1対の側部チャネル56を構成している。この点に関し、各側部チャネルは、1対の中間および外側側壁相互間に構成され、各側部チャネルは、一般に、対応の外側側壁から内方に延びるエッジ部材26によって形成されたフロアを有する。側部チャネルは、一般に、ハンドルの外側側壁の近くに配置されているので、長いツール部材もまた、一般に、外側側壁の近くに位置するよう心棒に取り付けられている。かくして、短いツール部材は、一般に、長いツール部材相互間で心棒に取り付けられている。図3Aおよび図3Bに示されているように、ハンドルは、短いツール部材と長いツール部材との間に位置決めされた非回転スペーサ59を更に有するのが良い。
多目的ツール10は、多種多様なツールおよび多目的ツールの形式、ユーザの好みなどに応じて、ツールの互いに異なる組み合わせを有することができるが、短いツール部材のうちの幾つかの例としては、ビットドライバ、やすり、1本のはさみ、ボトルオープナ、ねじ廻し、小型ナイフが挙げられ、長いツール部材としては、1本または2本以上のナイフブレード、ソーブレードおよび/またはやすりが挙げられる。長いツール部材と短いツール部材の両方を設けることによって、特に長いツール部材、例えばナイフブレードおよびソーブレードによって実行される機能を短いツール部材に対して増大した長さの結果として効率的に実施することができるよう選択された長いツール部材が設けられていることによって結果として得られる多目的ツールの有用性を高めることができる。加うるに、ハンドル12を例えば丸められたコーナー部を備えた状態で形成でき、ツール部材を閉じ位置にある間ハンドル内に収納することができ、その目的は、ユーザがツール部材、特に長いツール部材を利用している間に掴んで押すことができる比較的滑らかな表面を提供することにある。
ツール部材を種々の仕方で開くことができるが、例示の実施形態のツール部材は、ツール部材が取り付けられている心棒54の近くに位置し、例示の実施形態では、心棒よりもハンドル12の遠位端部20の近くに位置するノッチ58を有する。図3Aおよび図3Bに示されているように、ノッチは、ハンドルの互いに反対側の側壁14相互間に延びる方向で心棒に取り付けられたツール部材を左右に横切って延びる。ノッチは、ツール部材がハンドルによって構成されたチャネル内に折り畳まれる場合に露出されるツール部材のエッジによって構成される。換言すると、ノッチは、ツール部材がツール部材をハンドルに対して少なくとも部分的に回転可能に開くためにユーザと係合すべきフィンガレッジ(棚状突起)またはフックとして役立つようハンドルによって構成されたチャネル内に折り畳まれる場合に多目的ツール10から外方に開く。例えばユーザの親指をハンドルのチャネル内で露出されているツール部材の後面に載せてユーザの指がノッチに係合した状態でハンドルの遠位端部の方へ差し向けられた力、例えば摺動力を加えることによってユーザによって図4に示されているようにノッチに力が加えられると、短いツール部材のうちの1つまたは2つ以上を対応のハンドルから少なくとも部分的に回転可能に開くことができる。この点に関し、ノッチは、心棒に取り付けられた短いツール部材の各々によって一様にかつ整列した仕方で構成されるのが良く、その結果、対応のハンドルによって支持された短いツール部材の各々によって構成されるノッチが、例えばユーザの親指が摺動運動をハンドルの遠位端部の方へ加えることによってユーザと一度に係合可能である。その結果、ツール部材は、ユーザがツール部材をハンドルから引き出すためにユーザが自分の手指の爪を用いる必要なくユーザが手袋をはめている場合であっても片手、例えばユーザの親指を用いるユーザによって容易に接近できる。長いツール部材もまた、ノッチを構成するのが良いが、幾つかの実施形態の長いツール部材は、ノッチを備えておらず、これに代えて、以下に説明するように切欠き76を介して接近が行われる。この例示の実施形態では、短いツール部材は、短いツール部材のうちの全てまたは少なくとも複数がユーザによって遠位側に差し向けられた摺動力を加えられることによって少なくとも部分的に同時に開かれるひとまとまりのまたは群をなした状態(clumping)を呈することができる。複数の短いツール部材が例えばひとまとまりにされる仕方で少なくとも部分的にいったん開かれると、ユーザは、ユーザが利用したいと思っているツール部材を容易に識別することができ、次に他のツール部材を閉じるとともに利用することが望まれているツール部材を完全に開くことができる。かくして、ユーザは、ツール部材が完全にハンドル内に折り畳まれている間に利用されることが望まれている特定のツール部材を識別する必要がほとんどなく、同様に、単に、所望のツール部材の存在場所を突き止めようとしてツール部材のうちの互いに異なるものに見当を付けて一度に1つずつ繰り返し開く必要がほとんどない。これとは異なり、ユーザによって開き力を1回加えることにより複数のツール部材をひとまとまりにされる仕方で開くことにより、ユーザは、利用されるべきツールを容易に識別して選択することができ、他方、他のツールを単に折り畳んでハンドル内に戻すことができる。
短いツール部材を長いツール部材から離隔させる非回転スペーサ59は、ユーザが短いツール部材によって画定されたノッチに係合して短いツール部材を回転可能に開く際に開かれるのを効果的に阻止し、それにより長いツール部材の不用意な拡開が回避される。これらスペーサは、種々の仕方で回転することがないよう構成されているのが良い。一実施形態では、スペーサは、心棒54に取り付けられており、これらスペーサは、対応のハンドル12によって画定されたチャネル内に延びて図9に示されているように磁石50または磁石キャリヤ52に係合するフィンガ59aを有する。この点に関し、スペーサのフィンガは、磁石または磁石キャリヤの側面と頂面の両方に係合するよう構成されているのが良く、それによりスペーサが回転するのを効果的に阻止する。
多目的ツールの特定の実施形態との関連で本明細書において説明するが、多様な多目的ツールは、ユーザの接近性の実現を容易にするためにノッチ58を画定する1つまたは2つ以上のツール部材を有するのが良い。例えば、単一のハンドルを有する多目的ツールは、ユーザが自分の手指爪を利用する必要なくツール部材を回転可能に開くことができるようにするためのノッチを構成する1つまたは2つ以上のツール部材を有するのが良い。
閉じ位置にあるときにハンドル12によって構成されたチャネルを通って露出されるツール部材の部分は、複数の短いツール部材を左右に横切って延びる複数の溝60を有するのが良い。溝がツール部材の全てを横切って延びるのが良いが、図3Aおよび図3Bに示されている実施形態は、短いツール部材を横切って延びる溝を有するが、長いツール部材を備えていない。溝は、複数の短いツール部材を横切って長手方向に整列した状態で間隔を置いて配置されている。これら溝は、開き力をツール部材に加えるためにどこを押すかについて視覚的指標をユーザに提供する。加うるに、溝は、ツール部材の使用中、ある程度の追加のグリップを提供する。
図8および図10に示されているように、ツール部材は、それぞれのカム部材62を更に有し、多目的ツール10は、ツール部材の不用意な開きを阻止するとともにユーザがツール部材を完全に開くためにはハンドル12に対して増大した回転力をツール部材に提供する必要があるようにするためにツール部材のカム部材に係合するよう構成されたカムフォロア64を有する。例示の実施形態では、多目的ツールは、対応のハンドルの遠位端部20の近くで心棒54に回転可能に取り付けられたツール部材の各々のカム部材に係合する単一のカムフォロアを有するのが良い。しかしながら、図10Aおよび図10Bに示されているように、短いツール部材61および長いツール部材63に対し、心棒に取り付けられているツール部材のカム部材は、閉じ位置から開き位置へのツール部材の開き中にカムフォロアと互いに異なった仕方で相互作用するよう互いに異なっているのが良い。ツール部材の長さとは無関係に、カム部材は、カムフォロアと相互作用するよう構成された湾曲したカム面66を有する。例示の実施形態の湾曲カム面は、ツール部材が取り付けられている心棒からカム面までの半径がカム面前の円周方向に例えば線形的に増大するよう螺旋の形状を有する。この点に関し、カム面によって定められる半径は、ツール部材が完全閉じ位置にあるときにカムフォロアの近くのカム面の部分からツール部材が完全開き位置に近づいているときにカムフォロアの近くに位置するカム面の部分まで増大するのが良い。
図11A〜図11Cに示されているように、カムフォロア64は、長いツール部材が図11Aに示されているような閉じ位置にある間、図11Bに示されているように長いツール部材を開くプロセス全体を通じて、および長いツール部材が図11Cに示されているように開き位置にあるとき、長いツール部材63のカム部材62に係合するよう構成されている。かくしてカムフォロアと長いツール部材のカム部材の常時係合により、長いツール部材の不用意な開きを避けるために長いツール部材の開きに対して少なくともある程度の抵抗が得られる。これとは対照的に、この例示の実施形態の短いツール部材61のカム部材62は、ツール部材が完全閉じ位置からカムフォロア64が当初カム面に係合する第1の入り込み角度まで回転しているときにカム面66とは係合せず、確かに、これから間隔を置いて位置するよう構成されている。これについては、例えば、短いツール部材が閉じ位置から第1の入り込み角度よりも小さい角度に開かれているときにカム面とカムフォロアとの係合がなく、しかもこれらの間に空間があることを示す図12Aおよび図12Bを参照されたい。かくして、カムフォロアは、閉じ位置から第1の入り込み角度までの短いツール部材の初期回転を生じさせずまたは制限する。例示の実施形態の第1の入り込み角度は、90°未満、例えば約30°〜80°であり、ただし、カム面は、他の実施形態ではこれとは異なる入り込み角度を定めるよう構成されていても良い。多目的ツール10は、例えば以下に示す種々の仕方で少なくとも第1の入り込み角度にわたって開かれるまでカムフォロアと短いツール部材のカム面の係合を阻止するよう構成されているのが良い。短いツール部材が第1の入り込み角度までいったん開くと、カムフォロアは、カム面に係合して図12Cおよび図12Dに示されているようにこの上に乗り上げ、図12Cおよび図12Dでは、短いツール部材は、開き位置まで更に開かれている。カムフォロアは、例えば、ばね部材24によって付勢されてカム面と係合状態になり、それによりツール部材のそれ以上の開きに抵抗するとともにユーザがツール部材を完全に開くのに増大した回転力を加えなければならないようにし、それにより、ツール部材の不用意な開きが回避される。
図13に示されているように、カムフォロア64は、種々の仕方で構成できるが、例示の実施形態では、カムフォロアは、ハンドル12の遠位端部24の近くで心棒68に回転可能に取り付けられたプレート状部材である。この点に関し、カムフォロアは、ツール部材が取り付けられている心棒54よりもハンドルの遠位端部の近くに位置する心棒に取り付けられるのが良い。加うるに、カムフォロアが取り付けられている心棒は、ハンドルのフロア16の近くに位置するのが良くまたは少なくとも、ツール部材が取り付けられる心棒よりもフロアの近くに位置するのが良い。したがって、ハンドル、例えばハンドルのフロアは、カムフォロアを押圧してこれをツール部材のカム面66に係合させるばね部材24を構成することができる。図示の実施形態では、ハンドルのフロアは、ハンドルのフロアに形成されたスロットによって構成される1対のばね部材を有し、これらばね部材は、カムフォロアをツール部材のカム面の方へ押圧するようカムフォロアの方へ付勢される。
例示の実施形態によれば、ツール部材のカム面66は、カム部材62の周りに円周方向に延びてユーザがツール部材を開くために係合するノッチ58で終端している。ツール部材がいったん完全に開かれると、ばね部材24は、カムフォロア64をノッチ中に押し込む。図13に示されているように、ばね部材は、ツール部材が取り付けられている心棒54とカムフォロアが回動可能に取り付けられている心棒68との間の場所で力をカムフォロアに加え、それによりカムフォロアをノッチ中に押し込み、それにより手応え、例えば触覚フィードバックまたは聴覚フィードバックのうちの一方またはこれら両方をもたらしてツール部材が完全に開かれたことをユーザに知らせる。ノッチは、壁部材70、例えば実質的に心棒54から半径方向外方に延びる壁部材によって少なくとも部分的に画定されている。カムフォロアの遠位端部64aは、ツール部材がばね部材によってカムフォロアに加えられた力の結果として完全開き位置にあるときに例えば実質的に垂直の向きでノッチの壁部材に当接するよう構成されている。かくして、ツール部材は、使用中、開き位置に確実に位置したままとなり、しかもカムフォロアとノッチを少なくとも部分的に画定している壁部材との機械的相互作用の結果として実質的に剛性を有することになる。さらに、カムフォロアが回転可能に取り付けられている心棒の近くでのツール部材とカムフォロアの相互作用により、ツール部材のそれ以上の過剰回転に対して停止作用が提供され、さらに使用中におけるツール部材の剛性が増大する。したがって、カムフォロアは、心棒に取り付けられているツール部材の各々のためのロックとしての役目を果たす。
ツール部材を閉じるためには、この例示の実施形態の多目低ツール10のユーザには、ばね部材24を偏向させるとともにカムフォロアをカム面66により構成されたノッチ58から離脱させる力をカムフォロア64にもたらすことが求められる。カムフォロアをノッチからいったん離脱させると、ツール部材を完全開き位置から部分的に閉じられた位置に折り畳むことができ、次に、このツール部材を完全閉じ位置に更に回転させることができ、ツール部材がハンドル内の対応の停止部、例えば磁石キャリヤ52に接触しているツール部材のうちの1つまたは2つ以上の窪みまたは脚部に接触した結果としてツール部材を完全に閉じられたことをユーザに知らせるよう手応えがこの場合もまた提供される。図1および図2に示されている例示の実施形態では、ハンドル12は、外側側壁14を貫通して設けられたスロット72およびカムフォロアに連結されていてこのスロットを貫通したレバー74を備えている。かくして、ユーザは、ばね部材を変位させてカムフォロアを対応のツール部材のカム面によって構成されたノッチから離脱させる力をレバーに加えることができ、その結果、ツール部材を完全開き位置から拡開することができるようになっている。有利には、ユーザは、自分の手をツール部材の移動経路の外側に保った状態で片手でレバーを作動させてツール部材を閉じることができる。例示の実施形態のスロット72は、もしそのように構成されていなければばね部材によって引き起こされることになるカムフォロアの移動を制限するよう構成されるのが良い。この点に関し、スロットは、カムフォロアが短いツール部材のカム面に接触し、ついには、短いツール部材が少なくとも第1の入り込み角度まで回転可能に開かれるような程度までカムフォロアがばね部材によって偏向されるのを阻止するよう構成されるのが良い。
カムフォロア64は、短いツール部材61が第1の入り込み角度にわたって回転するまで短いツール部材61のカム面66に係合することがないが、第1および第2の磁石50によって加えられる磁力はまた、ツール部材を貫通して付勢力をツール部材に加え、それにより、ユーザによる開き力が加えられない場合にツール部材がハンドルから開くのを阻止することができる。かくして、例えカムフォロアが短いツール部材のカム面に即座に係合しない場合であってもツール部材を自由には回転させることができず、これとは異なり、磁力に打ち勝つためにはユーザによって開き力をツール部材に加えなければならない。ハンドルによる開きに関して上述したように、磁石によって加えられる磁力は、ツール部材をある程度まで、例えばほぼ第1の入り込み角度まで開いた後においては著しく減少する。かくして、ツール部材、例えば短いツール部材を開くには、ユーザは、ハンドルによって支持された磁石により提供される磁力とツール部材のカム面に係合するカムフォロアにより提供される付勢力の組み合わせに打ち勝つ必要があり、ユーザは、当初、磁石により提供される磁力に打ち勝ち、次にツール部材がほぼ第1の入り込み角度までいったん開くと、カムフォロアとツール部材のカム面の相互作用によって提供される付勢力に打ち勝つ必要がある。
上述したように、カムフォロア64とツール部材のカム面66の相互作用は、ツール部材ごとに異なる場合がある。この例示の実施形態では、長いツール部材は、短いツール部材のカム面とは異なる形に作られているカム面を備えたカム部材62を有するのが良い。この点に関し、長いツール部材のカム面は、これまたツール部材の回転の中心となる心棒54からカム面までの半径が、ツール部材が閉じ位置にあるときにカムフォロアと整列するカム面の部分からツール部材が完全開き位置にあるときにカムフォロアと係合するカム面の部分まで円周方向に増大する螺旋形状を有するよう構成されるのが良い。しかしながら、この例示の実施形態の長いツール部材のカム面は、カムフォロアが第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度、例えば、第1の入り込み角度よりも小さい角度にわたる長いツール部材の回転時にカム面に係合するよう構成されている。例えば、第2の入り込み角度は、0°であるのが良く、その結果、カムフォロアは、長いツール部材が閉じ位置にある間、長いツール部材のカム面に当初係合し、次に長いツール部材を閉じ位置から開き位置に回転させているときにカム面に係合し続け、カムフォロアは、カム面の増大し続ける半径の結果として増大した付勢力を提供し、かくして、ユーザは、ツール部材を完全に開くには増大した開き力を提供しなければならない。これについては、例えば、図11A〜図11Cを参照されたい。
長いツール部材は、短いツール部材よりも長い切れ刃を有するツール部材を含むのが良い。かくして、長いツール部材のカム面66は、特に磁石50が多目的ツール10から取り外すことができる場合、ユーザが長いツール部材を当初開くためには短いツール部材の場合よりも大きな力を加えて長いツール部材の不用意な開きに対して更に大きな抵抗を提供することが必要であるように構成されるのが良い。短いツール部材と同様、長いツール部材は、完全開き位置にロック可能であり、かかる長いツール部材は、カムフォロアが長いツール部材のカム面により構成されるノッチ58に係合する仕方の結果として相当大きな剛性を有することができる。さらに、長いツール部材を短いツール部材に関して上述したのと同等の仕方でロック解除してこれを閉じ位置に折り畳むことができる。
カムフォロア64がツール部材のカム面66に係合する仕方の結果として、当初カムフォロアに係合していないカム部材62を備えた短いツール部材は、ユーザにより加えられる開き力に応答して、例えば、ユーザの親指をハンドル12の遠位端部20に向かって滑らせることによって例えばひとまとまりの状態で一層容易に開くことが可能であり、他方、カムフォロアと当初係合しているカム面を備えた長いツール部材は、それと同じほど容易には開けず、いずれの場合においても、短いツール部材と一緒にひとまとまりの状態では開けない。しかしながら、長いツール部材は、一般に、外側側壁14の近くで側部チャネル56内に位置決めされている。かくして、外側側壁は、ユーザが長いツール部材に係合して長いツール部材相互間の心棒54の中央部分上に位置決めされた短いツール部材に関しては一般に利用できない仕方で開き力を長いツール部材に加えることができるようにする切欠き76を構成するのが良い。これについては、例えば、図3Aおよび図3Bを参照されたい。
上述したように、多目的ツール10は、様々なツール部材を有することができる。例えば、一ツール部材は、図14および図15に示されているように1本のはさみ80であるのが良い。例示の実施形態の1本のはさみは、はさみの動きで互いに相互作用する隣接の対をなすブレードを有するのが良い。1本のはさみのブレードは、完全に開かれた位置では、ブレードのうちの一方、すなわち固定されたブレード82が完全開き位置にロックされるとともにハンドル12に対して定位置に固定されるように開かれるのが良い。他方のブレード、すなわち動くことができるブレード84は、切断動作を提供するために固定ブレードに対して動くことが許容される。ハンドルがない場合にはさみを作動させるためには、ユーザは、一般に、固定ブレードの下に、例えば固定ブレードの後面に沿って1本の指を置き、可動ブレードの後面上にユーザの別の指、例えば親指を置く。はさみブレードとのユーザの相互作用を容易にするために、ブレードのうちの一方または両方の後面は、ユーザが相互作用することができる広い表面領域を提供するために幅の広いタブを有するのが良い。
可動ブレード84を開き位置に付勢することができる。多種多様なばねを利用することができるが、一実施例のばね86は、全体としてU字形であり、このU字形のばねの一方のレッグは、幾分長くかつ心棒54に取り付けられ、U字形ばねの他方のレッグは、可動ブレードの後側部分に係合するよう一方のレッグから側方にオフセットしている。ばねは、可動ブレードが固定ブレード82に対して開くようにするために付勢力を可動ブレードに加えるよう構成されている。
可動および固定はさみブレード84,82は、これらの相対運動を制限するよう互いに相互作用することができる。この点に関し、はさみブレードのうちの一方、例えば可動ブレードは、凹み軌道85を備えるのが良く、他方のはさみブレード、例えば固定ブレードは、凹み軌道内に嵌め込まれてこれに係合するピン87または他の突起を有するのが良い。はさみブレード相互間の相対運動を容易にするため、凹み軌道は、弧状の形状を有するのが良く、ピンは、開き位置と閉じ位置との間でのはさみブレードの運動中、この凹み軌道内に嵌まった状態で進むのが良い。しかしながら、ピンと凹み軌道の相互作用、例えばピンの運動に課される制限、およびかくして凹み軌道の互いに反対側の端部によるはさみブレードの相対運動は、はさみブレードが完全なほどまでに閉じまたははるか遠くまで開くのを阻止する。
別のツール部材が図16に示されているように、ナイフブレード90、例えばX‐Acto(商標)ナイフブレードとねじ廻し92、例えばメガネ用ねじ廻しを交互に保持するよう構成されている。図17に示されているように、ツール部材は、内部空所およびツール部材の端面を貫通して内部空所中に開口したスロット94を備えている。このスロットは、ナイフブレードを受け入れるよう寸法決めされるとともに形作られている。ナイフブレードを使用中、ツール部材内に保持するため、ツール部材は、ナイフブレードをいったんツール部材内に挿入すると、ナイフブレード、例えばナイフブレードにより画定された対応の凹部に係合するばね96、例えばU字形ばねを備えている。ナイフブレードを離脱させてナイフブレードをツール部材から取り外すことができるようにするために、ばねを偏向させるのが良く、するとナイフブレードを取り外すことができる。例示の実施形態では、ばね部材は、ツール部材の内部空所の少なくとも一部分を構成するプレート98、例えば比較的薄い金属プレートにより構成されるのが良い。ツール部材と同様、このプレートは、ハンドル12の遠位端部20によって支持された心棒54に回転可能に取り付けられているが、ユーザがナイフブレードに係合するばね部材の近くに位置するプレートの部分に撓みを加えることによって偏向可能である。ナイフブレードを取り外すとともにユーザが偏向力を除くと、プレートは、その非偏向位置に戻り、このプレートは、別のナイフブレードに係合するよう構成されている。
この例示の実施形態のツール部材は、ツール部材によって画定されたスロット94が拡大部分100を有するよう構成されている。この拡大部分は、ねじ廻し92の輪郭に合致した輪郭を有する。例示の実施形態では、ねじ廻しは、六角形状、例えば六角形を押し潰した形状を有するのが良く、スロットの拡大部分は、ねじ廻しビットをぴったりと受け入れるために、これに対応した寸法形状の六角形開口部、例えば六角形を押し潰した形状の開口部を備えるのが良い。かくして、同じツール部材は、多目的ツール10により提供される有用性を一段と高めるためにナイフブレード90とねじ廻しビットを交互に受け入れたり稼動させたりすることができる。
図18および図19に示されているように、別のツール部材は、ビットドライバ102であるのが良く、ツール部材は、1つまたは2つ以上のこれとは異なる寸法および形状のビット部材104を挿入して保持することができる空所をビットドライバ102内に備えている。ビット部材を保持するため、ツール部材は、ツール部材によって画定された空所中への挿入時にビット部材に係合するよう構成されたばね106を有する。図17に示されているこの実施形態では、ビット部材は、少なくとも一方の側に沿ってノッチ108を構成するシャフトを有する。ばねは、ビットをツール部材内にしっかりと保持するようビットのシャフトによって構成されたノッチと係合関係をなすよう付勢される。次に、ユーザは、ビットをツール部材から取り外して例えば別のビットに置き換えることができるようにするために離脱力を加えてばねをノッチから変位させることが求められる。
例示の実施形態のばね106は、ツール部材の一方の側に沿って延びるU字形ばね部材であり、このU字形ばね部材は、ビット部材によって構成されたノッチに係合するようビット部材の方へ内方に曲げられる端部分106aを有する。ばね部材の細長い長さに対する側方または左右方向におけるばね部材の撓みを阻止しまたは少なくとも減少させるため、図18および図19に示されているこの例示の実施形態のツール部材は、U字形ばねにより画定された細長い開口部と整列してこの中に嵌め込まれる支持部材110を有するのが良く、その結果、U字形ばねの任意の側方撓みにより、かかる撓みを阻止しまたは少なくとも制限する支持部材との接触が引き起こされ、そして、もしそのように構成されていなければかかる撓みによって引き起こされるばねの疲労がこれに対応して減少するようになっている。かくして、ばねは、ビット部材の制御された取り外しおよび交換を依然として可能にしながらビット部材をツール部材内によりしっかりと保持することができる。
多目的ツール10を種々の仕方で組み立てることができる。しかしながら、例示の実施形態では、各ハンドル12は、複数のハンドル部分12a、例えば上述したような1対のハンドル部分で形成されている。この例示の実施形態では、ハンドル部分を外側側壁14が表面、例えばテーブルまたはデスク上に平らに置くよう位置決めするのが良い。心棒54を外側側壁によって画定された対応の開口部を貫通して位置決めして、これがこの開口部から上方に延びるのが良く、次に、1つまたは2つ以上のツール部材を心棒上に積み重ねるのが良い。上述した実施例では、長いツール部材63が外側側壁に隣接して心棒上に位置決めされて、図20Aに示されているようにハンドルのW形部分により画定された側部チャネル56を貫通するようにするのが良い。カムフォロア64および関連のレバー74もまたハンドル部分12aに回転可能に取り付けるのが良い。しかる後、1つまたは2つ以上の短いツール部材61を図20Bに示されているように心棒54に取り付けるのが良い。ツール部材の組立て融通性を高めるため、ツール部材は、ユーザの右手か左手かのいずれかで均等な仕方で作動されてロック解除されるよう一様であり、それにより、ツール部材の利き手に関連した問題が回避される。所望のツールを心棒上にいったん積み重ねると、他方のハンドル部分を図20Cに示されているように積み重ね状態のツールに取り付けるのが良い。次に、別の長いツール部材を心棒に取り付けてこれが他方のハンドル部分によって画定された側部チャネルを貫通するようにするのが良く、心棒を図20Dに示されているようにハンドルによって保持されるよう機械的に連結するのが良い。加うるに、ハンドル部分を例えばハンドルのW形部分の相互連結ウェブ32を貫通して設けられたリベット33によって互いに接合するのが良い。この点に関し、同じリベットがまた、ばね44を相互連結ウェブに機械的に取り付けることができる。
ジョー34もまたハンドル12によって画定されたチャネル内に位置決めし、そしてジョーのカム部材38をハブ41が中間側壁相互間に延びるとともにジョーのカム部材によって画定された開口部を貫通した状態で中間側壁30相互間に位置決めするのが良い。次に、1対のハンドルによって支持されたジョーをピボット点36のところで回転可能に連結すると多目的ツール10の組立てを完了させることができる。
多目的ツール10をこのように組み立てることによって、ツール部材をより制御されかつ体系的な仕方で心棒54に取り付けることができる。加うるに、ユーザまたは供給業者は、ツール部材または結果として得られる多目的ツール内に設けられるツール部材の相対的配置場所をカスタマイズすることができる。この構成を容易にするため、各ツール部材は、同一の厚さを有するのが良い。変形例として、ツール部材は、1組の所定の厚さの中から、例えば0.02インチ(0.51mm)または0.04インチ(1.02mm)刻みで選択された互いに異なる厚さを有しても良い。この実施形態では、多目的ツールは、心棒に取り付けられるよう構成されたスペーサを更に有するのが良く、これらスペーサは、ツール部材の厚さの差を相殺しまたは許容する既定の厚さを有し、その結果、ツール部材を長いツール部材がハンドル12のW形部分によって画定された側部チャネル56と整列するとともに短いツール部材がチャネルの中央部分内に整列した状態で心棒上に容易に積み重ねることができるようになっている。例えば、非回転スペーサ59を図3Aおよび図3Bに示されているように長いツール部材と短いツール部材との間に配置するのが良く、その目的は、ツール部材を互いに隔離することにある。
ハンドル12は、互いに実質的に鏡像関係をなす2つのハンドル部分12aで形成されるのが良いが、例示の実施形態のハンドルは、互いに異なるハンドル部分を設けることによって更にカスタマイズできる。例えば、多目的ツール10が同数の長いツール部材を有する必要がない場合、各ハンドルは、側部チャネル56を構成するよう上述したような第1のハンドル部分およびハンドルの長さにわたって延びる側壁およびこの側壁から外方に延びる相互連結ウェブ32だけを有する第2のハンドル部分を有することができる。したがって、第2のハンドル部分は、側部チャネルを備えず、結果として得られる多目的ツールは、この多目的ツールが図示するとともに上述したような長いツール部材を収容する4つの側部チャネルとは異なり、これが長いツール部材を収容する2つの側部チャネルを有する結果として、薄い。多目的ツールが長いツール部材のどれも備えない更に他の実施形態では、どのハンドル部分も側部チャネルを備えない。
本明細書において説明した本発明の多くの改造例および他の実施形態は、上述の説明および関連の図面に提供されている教示の利益を有する本発明と関連した当業者に思い浮かぶことであろう。したがって、本発明は、開示した特定の実施形態には限定されず、改造例および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれることは理解されるべきである。本明細書において特定の用語を用いたが、これら用語は、総称的かつ説明的な意味でのみ用いられており、本発明を限定する目的で用いられてはいない。
10 多目的ツール
12 ハンドル
18 近位端部
20 遠位端部
34 ジョー
38 カム部材
42 壁部材
44 ばね
46 ノッチ
50 磁石
54 心棒
59 スペーサ
61 短いツール部材
63 長いツール部材
62 カム部材
64 カムフォロア
66 カム面
74 レバー
76 切欠き
80 はさみ
92 ねじ廻し
104 ビット部材

Claims (26)

  1. 多目的ツールであって、
    チャネルを画定しているハンドルと、
    前記ハンドルによって支持されるとともに前記ハンドルによって画定された前記チャネル中に折り畳み可能な複数のツール部材とを有し、前記複数のツール部材のうちの少なくとも幾つかは、前記ハンドルの互いに反対側の側壁相互間に横方向に延びるノッチを画定し、前記ノッチは、前記ツール部材が前記チャネル内に折り畳まれた場合に露出され、前記ノッチは、前記ツール部材のうちの1つまたは2つ以上を前記ハンドルに対して少なくとも部分的に回転可能に開くためにユーザと係合するよう構成されている、多目的ツール。
  2. 前記複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、前記ツール部材の各々は、カム部材を有し、前記多目的ツールは、前記第1のハンドルに対する前記第1および前記第2のツール部材の回転中、前記第1および前記第2のツール部材の各々の前記カム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する、請求項1記載の多目的ツール。
  3. 前記第1のツール部材の前記カム部材は、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる前記第1のツール部材の回転時、前記第1のツール部材の開き中に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する前記第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる前記第2のツール部材の回転に続く前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するように前記第2のツール部材の前記カム部材とは異なっている、請求項2記載の多目的ツール。
  4. 前記カムフォロアは、前記第1のツール部材の開き時に即座に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアは、前記第2のツール部材の開き時には即座には前記第2のツール部材の前記カム部材には係合せず、前記第2のツール部材が前記第2の入り込み角度にわたって回転した後に前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するに過ぎず、前記第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きく、前記第2のツール部材は、前記ノッチを画定している、請求項3記載の多目的ツール。
  5. 前記ハンドルによって支持された磁石を更に有し、前記磁石は、前記磁石が前記ツール部材のうちの1つまたは2つ以上を前記1つまたは2つ以上のツール部材が前記チャネル中に折り畳まれる閉じ位置に付勢するよう前記ツール部材の前記1つまたは2つ以上を貫通して延びる経路に磁力を発生させるよう前記ツール部材に対して位置決めされている、請求項1記載の多目的ツール。
  6. 前記複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、前記多目的ツールは、前記第1のツール部材と前記第2のツール部材との間に位置決めされた非回転スペーサを更に有する、請求項1記載の多目的ツール。
  7. 多目的ツールであって、
    閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有し、
    複数のツール部材を有し、前記複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、前記第1のハンドルによって支持されるとともに前記第1のハンドル中に折り畳み可能であり、前記複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、前記第2のハンドルによって支持されるとともに前記第2のハンドル中に折り畳み可能であり、
    前記第1のハンドルによって支持された第1の磁石を有し、前記第1の磁石は、前記第1および前記第2のハンドルを前記閉じ位置に付勢する磁力を及ぼすよう構成されている、多目的ツール。
  8. 前記第2のハンドルによって支持されるとともに前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置にある場合に前記第1の磁石と整列する第2の磁石を更に有する、請求項7記載の多目的ツール。
  9. 前記第1の磁石は、前記第1の磁石が前記ツール部材のうちの1つまたは2つ以上を前記1つまたは2つ以上のツール部材がそれぞれのハンドル中に折り畳まれる閉じ位置に付勢するよう前記1つまたは2つ以上のツール部材を貫通して延びる経路内に磁力を発生させるよう前記ツール部材に対して位置決めされている、請求項7記載の多目的ツール。
  10. 前記第1のハンドルは、複数の前記ツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有し、前記複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、前記ツール部材の各々は、カム部材を有し、前記多目的ツールは、前記第1のハンドルに対する前記第1および前記第2のツール部材の回転中に前記第1および前記第2のツール部材の各々の前記カム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する、請求項7記載の多目的ツール。
  11. 前記第1のツール部材の前記カム部材は、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる前記第1のツール部材の回転時、前記第1のツール部材の開き中に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する前記第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる前記第2のツール部材の回転に続く前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するように前記第2のツール部材の前記カム部材とは異なっている、請求項10記載の多目的ツール。
  12. 前記カムフォロアは、前記第1のツール部材の開き時に即座に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアは、前記第2のツール部材の開き時には即座には前記第2のツール部材の前記カム部材には係合せず、前記第2のツール部材が前記第2の入り込み角度にわたって回転した後に前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するに過ぎず、前記第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい、請求項11記載の多目的ツール。
  13. 前記第1および前記第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを有し、各ジョーは、壁部材を有し、
    前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を有し、
    各ジョーの前記壁部材は、前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置から前記開き位置に回されているときに前記第1および前記第2のばね部材が前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する、請求項7記載の多目的ツール。
  14. 前記第1および前記第2のハンドルは各々、互いに反対側の側壁を有し、前記第1および前記第2のばね部材は、前記側壁のうちの1つを通って差し向けられるばね力を前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材にそれぞれ提供するよう構成されている、請求項13記載の多目的ツール。
  15. 前記ツール部材はそれぞれ、拡大部分を含むスロットを画定し、前記それぞれのツール部材は、前記スロット内のナイフブレードまたは前記スロットの前記拡大部分内のねじ廻しを交互に受け入れるよう構成されている、請求項7記載の多目的ツール。
  16. 多目的ツールであって、
    閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有し、
    複数のツール部材を有し、前記複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、前記第1のハンドルによって支持されるとともに前記第1のハンドル中に折り畳み可能であり、前記複数のツール部材のうちの1つまたは2つ以上は、前記第2のハンドルによって支持されるとともに前記第2のハンドル中に折り畳み可能であり、
    前記第1のハンドルによって支持された第1の磁石を有し、前記第1の磁石は、前記第1の磁石が前記第1のハンドルによって支持された少なくとも1つのツール部材を貫通して延びる経路内に磁力を発生させて前記少なくとも1つのツール部材が前記第1のハンドル中に折り畳まれる閉じ位置に向かって前記少なくとも1つのツール部材を付勢するよう前記ツール部材に対して位置決めされている、多目的ツール。
  17. 前記第2のハンドルによって支持されるとともに前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置にある場合に前記第1の磁石と整列する第2の磁石を更に有し、前記第1および前記第2の磁石は、前記第1および前記第2のハンドルを前記閉じ位置に付勢するよう構成されている、請求項16記載の多目的ツール。
  18. 前記第1のハンドルは、複数の前記ツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有し、前記複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、前記ツール部材の各々は、カム部材を有し、前記多目的ツールは、前記第1のハンドルに対する前記第1および前記第2のツール部材の回転中に前記第1および前記第2のツール部材の各々の前記カム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを更に有する、請求項16記載の多目的ツール。
  19. 前記第1のツール部材の前記カム部材は、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる前記第1のツール部材の回転時、前記第1のツール部材の開き中に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する前記第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる前記第2のツール部材の回転に続く前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するように前記第2のツール部材の前記カム部材とは異なっている、請求項18記載の多目的ツール。
  20. 前記カムフォロアは、前記第1のツール部材の開き時に即座に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアは、前記第2のツール部材の開き時には即座には前記第2のツール部材の前記カム部材には係合せず、前記第2のツール部材が前記第2の入り込み角度にわたって回転した後に前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するに過ぎず、前記第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい、請求項19記載の多目的ツール。
  21. 前記第1および前記第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを有し、各ジョーは、壁部材を有し、
    前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を有し、
    各ジョーの前記壁部材は、前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置から前記開き位置に回されているときに前記第1および前記第2のばね部材が前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する、請求項16記載の多目的ツール。
  22. 前記第1および前記第2のハンドルは各々、互いに反対側の側壁を有し、前記第1および前記第2のばね部材は、前記側壁のうちの1つを通って差し向けられるばね力を前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材にそれぞれ提供するよう構成されている、請求項21記載の多目的ツール。
  23. 多目的ツールであって、
    閉じ位置と開き位置との間で相対運動可能に構成された第1および第2のハンドルを有し、
    前記第1のハンドルによって支持されるとともに前記第1のハンドル中に折り畳み可能な複数のツール部材を有し、前記第1のハンドルは、複数の前記ツール部材が回転可能に取り付けられている心棒を有し、前記複数のツール部材は、第1および第2のツール部材を含み、前記ツール部材の各々は、カム部材を有し、
    前記第1のハンドルに対する前記第1および前記第2のツール部材の回転中に前記第1および前記第2のツール部材の各々の前記カム部材に係合するよう構成されたカムフォロアを有し、
    前記第1のツール部材の前記カム部材は、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する第1の入り込み角度にわたる前記第1のツール部材の回転時、前記第1のツール部材の開き中に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアが前記第1のハンドルに対する前記第1の入り込み角度とは異なる第2の入り込み角度にわたる前記第2のツール部材の回転に続く前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するように前記第2のツール部材の前記カム部材とは異なっている、多目的ツール。
  24. 前記カムフォロアは、前記第1のツール部材の開き時に即座に前記第1のツール部材の前記カム部材に係合し、前記カムフォロアは、前記第2のツール部材の開き時には即座には前記第2のツール部材の前記カム部材には係合せず、前記第2のツール部材が前記第2の入り込み角度にわたって回転した後に前記第2のツール部材の開き中に前記第2のツール部材の前記カム部材に係合するに過ぎず、前記第2の入り込み角度は、ゼロよりも大きい、請求項23記載の多目的ツール。
  25. 前記第1および前記第2のハンドルによってそれぞれ支持された第1および第2の磁石を更に有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石は、前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置にある場合に互いに整列し、前記第1および前記第2の磁石は、前記第1および前記第2のハンドルを前記閉じ位置に付勢するよう構成されている、請求項23記載の多目的ツール。
  26. 前記第1および前記第2のハンドルにそれぞれ回転可能に連結された第1および第2のジョーを有し、各ジョーは、壁部材を有し、
    前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材にそれぞれ係合するよう構成された第1および第2のばね部材を有し、
    各ジョーの前記壁部材は、前記第1および前記第2のハンドルが前記閉じ位置から前記開き位置に回されているときに前記第1および前記第2のばね部材が前記第1および前記第2のジョーの前記壁部材の厚肉部分にそれぞれ係合するよう変化する厚さを有する、請求項23記載の多目的ツール。
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