JP2017210047A - Vehicular seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションの骨格を成すロアアームに結合されて、シートバックの骨格を成すシートバックフレームに対してリクライナを介して連結されるリクライニングプレートを有する乗物用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat. More specifically, the present invention relates to a vehicle seat having a reclining plate coupled to a lower arm constituting a skeleton of a seat cushion and connected to a seat back frame constituting a skeleton of a seat back via a recliner.
従来、乗物用シートにおいて、シートバックに乗物の衝突発生等に伴う大荷重が入力された際に、シートバックの過剰な倒れ込みを抑えてシート形状の崩れ変形を防止する変形規制構造が設けられたものが知られている(特許文献1)。具体的には、シートバックを支えるリクライニングプレートと、シートクッションの側部骨格を成すロアアームと、の接続箇所において、大荷重入力時にリクライニングプレートが左右のロアアーム間に架橋されたリヤロッドに押し当てられて変形を規制するというものである。 Conventionally, in a vehicle seat, when a heavy load caused by a collision of a vehicle is input to the seat back, a deformation regulation structure is provided to prevent the seat shape from collapsing and suppressing excessive collapse of the seat back. One is known (Patent Document 1). Specifically, at the connection point between the reclining plate that supports the seat back and the lower arm that forms the side skeleton of the seat cushion, the reclining plate is pressed against the rear rod that is bridged between the left and right lower arms when a heavy load is applied. It is to restrict deformation.
しかし、上記従来技術では、上述した大荷重の入力によりリクライニングプレートが過負荷を受けて変形し、リクライナとの溶接箇所が剥がれてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、大荷重入力時にリクライニングプレートがリクライナとの結合状態から剥がれてしまうことを適切に抑えられるようにすることにある。 However, in the above-described conventional technology, the reclining plate may be deformed due to an overload due to the input of the large load described above, and the welded portion with the recliner may be peeled off. The present invention was devised as a solution to the above problem, and the problem to be solved by the present invention is to appropriately prevent the reclining plate from being detached from the coupled state with the recliner when a heavy load is input. Is to be able to.
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。 In order to solve the above problems, the vehicle seat of the present invention takes the following means.
第1の発明は、シートクッションの骨格を成すロアアームに結合されて、シートバックの骨格を成すシートバックフレームに対してリクライナを介して連結されるリクライニングプレートを有する乗物用シートである。リクライニングプレートに対し、シートバックに入力される外部荷重によりロアアームとの結合部を支点にリクライナとの結合部からシート幅方向とは略垂直な方向への圧縮負荷を受ける側の領域に、リクライニングプレートの座屈強度を高める補強部が設けられている。 1st invention is a vehicle seat which has a reclining plate connected with the lower arm which comprises the frame | skeleton of a seat cushion, and connected with the seat back frame which comprises the frame | skeleton of a seat back via a recliner. With respect to the reclining plate, the reclining plate is placed in a region that receives a compressive load in a direction substantially perpendicular to the seat width direction from the connecting portion with the recliner with the connecting portion with the lower arm as a fulcrum by an external load input to the seat back. A reinforcing portion is provided to increase the buckling strength of the.
この第1の発明によれば、シートバックに入力される外部荷重によってリクライニングプレートが座屈変形することを抑えることができる。したがって、大荷重入力時にリクライニングプレートがリクライナとの結合状態から剥がれてしまうことを適切に抑えることができる。 According to the first invention, it is possible to suppress the reclining plate from being buckled and deformed by an external load input to the seat back. Therefore, it is possible to appropriately prevent the reclining plate from being detached from the coupled state with the recliner when a large load is input.
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。補強部が、リクライニングプレートのロアアームとの結合部と、リクライニングプレートに結合されたリクライナの中心部と、を結ぶシート幅方向とは略垂直な方向に伸びる線分の長さ方向に延びる長尺構造とされている。 The second invention is the following configuration in the first invention described above. A long structure in which the reinforcing portion extends in the length direction of a line segment extending in a direction substantially perpendicular to the seat width direction connecting the connecting portion of the reclining plate with the lower arm of the reclining plate and the central portion of the recliner connected to the reclining plate. It is said that.
この第2の発明によれば、補強部を必要以上に大きくすることなく、リクライニングプレートの座屈強度を広範囲に亘って適切に高めることができる。 According to the second invention, the buckling strength of the reclining plate can be appropriately increased over a wide range without enlarging the reinforcing portion more than necessary.
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。補強部が、上記線分の長さ方向の領域内において、同領域内を通るリクライニングプレートとリクライナとの結合部を上記長さ方向に跨るように設けられている。 The third invention is the following configuration in the second invention described above. In the region in the length direction of the line segment, the reinforcing portion is provided so as to straddle the connecting portion between the reclining plate and the recliner passing through the region in the length direction.
この第3の発明によれば、大荷重入力時にリクライニングプレートがリクライナとの結合状態から剥がれてしまうことをより適切に抑えることができる。 According to the third aspect of the present invention, it is possible to more appropriately suppress the reclining plate from being detached from the coupled state with the recliner when a large load is input.
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。補強部が、リクライニングプレートのロアアームとの結合部に至るまでの途中領域まで同結合部に向かって上記長さ方向に延びる形状とされている。 The fourth invention is the following structure in the third invention described above. The reinforcing part has a shape extending in the length direction toward the joint part up to a middle region until reaching the joint part with the lower arm of the reclining plate.
この第4の発明によれば、リクライニングプレートを上記補強部が延びる途中領域とロアアームとの結合部との間で応力集中させて座屈変形させられるように、変形を制御しやすくすることができる。 According to the fourth aspect of the invention, it is possible to easily control the deformation so that the reclining plate can be buckled and deformed by concentrating the stress between the intermediate portion where the reinforcing portion extends and the joint portion of the lower arm. .
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。補強部が、リクライニングプレートの縁部に形成されたシート幅方向への折曲げ部として形成されている。 According to a fifth invention, in any of the first to fourth inventions described above, the following configuration is adopted. The reinforcing part is formed as a bent part in the sheet width direction formed at the edge of the reclining plate.
この第5の発明によれば、補強部を簡素かつ合理的に形成することができる。 According to the fifth aspect, the reinforcing portion can be formed simply and rationally.
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。リクライニングプレートが、ロアアームとの結合部からシート上方向に立ち上がった位置でリクライナと結合されている。補強部が、リクライニングプレートの後側の縁部に設けられている。 A sixth invention is the following configuration in any of the first to fifth inventions described above. The reclining plate is coupled to the recliner at a position rising from the coupling portion with the lower arm in the seat upward direction. The reinforcement part is provided in the edge part of the back side of a reclining plate.
この第6の発明によれば、リクライニングプレートに対して、特に大きな圧縮負荷の掛けられる状況となる乗物の後突時に、座屈変形を適切に抑えることのできる補強部を設定することができる。 According to the sixth aspect of the invention, it is possible to set a reinforcing portion that can appropriately suppress buckling deformation at the time of a rear collision of a vehicle that is subjected to a particularly large compression load on the reclining plate.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
<シート1の基本構造について>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の左側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えている。なお、以下の説明において、「シート幅方向」という場合には、シート1の横幅方向(左右方向)を指している。また、「車幅方向」という場合には、車両の横幅方向(左右方向)を指しており、「車幅方向の内側」という場合にはシート1の右側を指しており、「車幅方向の外側」という場合には、シート1の左側を指している。
<Basic structure of
First, the configuration of the seat 1 (vehicle seat) according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 1, the
上記シート1は、いわゆる「パワーシート」の構成とされており、シートバック2の背凭れ角度の調節やシートクッション3の着座位置の調節をそれぞれスイッチの操作による電動操作によって行うことができる構成とされている。具体的には、上記シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、電動式のリクライナ4を介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成とされている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナ4によってその背凭れ角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各リクライナ4を電動操作することにより、その背凭れ角度が前後方向に傾動する形で調節される構成とされている。
The
また、シートクッション3は、車両のフロアF(乗物本体)上に、左右一対の電動式のスライドレール5を介して連結された構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール5によってその着座位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各スライドレール5を電動操作することにより、その着座位置が前後方向に調節される構成とされている。
The
また、シートクッション3は、上述した左右一対のスライドレール5との間に、電動式のシートリフタ6が介在した構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述したシートリフタ6によってその着座高さが固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってシートリフタ6を電動操作することにより、その着座高さが調節される構成とされている。
The
ところで、上述したシートバック2は、図1〜図2に示すように、次のようにシートクッション3の後端部に組み付けられている。先ず、図1に示すように、上述したシートバック2は、その骨格を成すバックフレーム20が、左右一対のサイドフレーム21と、これらサイドフレーム21の上端部間を繋ぐアッパフレーム22と、によって、正面視逆U字状の形に組まれた構成とされている。
By the way, the
上記左右一対の各サイドフレーム21は、それぞれ、シート幅方向に面を向ける縦長状の鋼板材により形成されている。また、アッパフレーム22は、側面視逆U字状の形に折り曲げられた鋼板材により形成されている。上記アッパフレーム22は、上述した各サイドフレーム21の上端部間に跨る形に架橋されて溶接により一体結合されている。上記各サイドフレーム21の下端側の外側面部には、上述した各リクライナ4を介して厚板形状のリクライニングプレート40が連結されている。これらリクライニングプレート40は、上述した各サイドフレーム21よりも厚手の鋼板材により形成されており、各サイドフレーム21よりも高い構造強度を備えた構成とされている。
Each of the pair of left and right side frames 21 is formed of a vertically long steel plate having a surface facing in the seat width direction. Further, the
一方、シートクッション3は、その骨格を成すクッションフレーム30が、左右一対のロアアーム31と、これらロアアーム31の前端部間を繋ぐフロントパネル32と、によって、平面視略U字状の形に組まれた構成とされている。上記左右一対の各ロアアーム31は、それぞれ、シート幅方向に面を向ける前後方向に長尺な鋼板材により形成されている。また、フロントパネル32は、高さ方向に面を向けるシート幅方向に長尺な鋼板材により形成されている。上記フロントパネル32は、上述した各ロアアーム31の前端側の上部間に跨る形に架橋されている。
On the other hand, the
上述したシートバック2は、上記のように予めバックフレーム20の左右両側の下端部に各リクライナ4を介してリクライニングプレート40が組み付けられた状態(サブアッシ化された状態)で、これらリクライニングプレート40がシートクッション3の左右各側のロアアーム31の後端部にそれぞれ2本のボルトB1,B2により締結されることにより、各ロアアーム31の後端部に一体的に組み付けられている。詳しくは、上記シートバック2は、上記各リクライニングプレート40がシートクッション3の各ロアアーム31の後端部に対してそれぞれシート幅方向の外側に一部が重ね合わされるようにセットされた状態で、これらの重なり合う前後2箇所の位置にボルトB1,B2がシート幅方向の外側から差し込まれて締結されることにより、各ロアアーム31の後端部に一体的に組み付けられている。
The seat back 2 described above is in a state in which the
上記組み付けにより、シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ構造強度の高い厚手のリクライニングプレート40を介してシートクッション3の左右両側の後端部に強く支持された状態として組み付けられている。上述した各リクライニングプレート40は、上述した各ロアアーム31よりも厚手の構造強度の高い構成とされている。上記構成のシートバック2は、通常時、着座乗員の背部が前側から凭れ掛かることによって受ける背凭れ荷重を、各リクライニングプレート40を介して接続されたシートクッション3の各ロアアーム31による支持により強く受け止めることができるようになっている。
As a result of the above assembly, the seat back 2 is assembled in such a state that the lower end portions on both the left and right sides thereof are strongly supported by the rear end portions on both the left and right sides of the
しかし、上記シートバック2は、図8に示すように、車両の後部衝突が発生した時等、着座乗員の背部から受ける背凭れ荷重が各リクライニングプレート40を介して接続されたシートクッション3の各ロアアーム31に塑性変形を伴わせるような過大なものとなる場合には、上記荷重を定位置で受け止めきれないことがある。すなわち、各ロアアーム31の塑性変形の進行により、シートバック2が後側に倒れ込んでしまうからである。そして、上記シートバック2の倒れ込み量が過剰となると、着座乗員の身体を支えるシート1の支持形状(シート形状)が崩れてしまうこととなり問題である。
However, as shown in FIG. 8, the seat back 2 is configured so that the backrest load received from the back of the seated occupant is connected via the
しかし、その一方で、上記変形に伴うシートバック2の倒れ込みを防止するために、例えば、各ロアアーム31を厚肉化するなどして構造強度を高める構成とすると、各ロアアーム31の重量増加を招く他、その他の箇所で塑性変形が発生したり破損が生じたりして、結果としてシートバック2の倒れ込みが却って助長されてしまうおそれがある。そこで、上記シート1には、上述した大荷重入力時におけるシートバック2の倒れ込み量が過剰とならないように、各ロアアーム31の塑性変形を狙った位置で適切な範囲内で行わせた後に当接により規制できるようにする変位規制構造RSが設けられている。
However, on the other hand, in order to prevent the seat back 2 from falling down due to the deformation, for example, if the structure strength is increased by increasing the thickness of each
具体的には、上記変位規制構造RSは、上述した大荷重が入力された際に、各ロアアーム31の後端部に接続された各リクライニングプレート40を、各ロアアーム31の塑性変形に伴って、各ロアアーム31間に架橋されているリヤパイプ34の両端側の各ブッシュ6B1の外周面に当接させることで、過剰な変形を規制する構成とされている。詳しくは、上記変位規制構造RSを構成する各リクライニングプレート40のうち、車幅方向の外側に配置された左側のリクライニングプレート40は、同側の対応するブッシュ6B1の外周面に近づけられた状態に配置されており、変形の早い段階でブッシュ6B1の外周面に当接して、早期に変形の進行が食い止められるようになっている。
Specifically, when the above-described large load is input, the displacement regulating structure RS causes each
これに対して、図4及び図6〜図7に示すように、車幅方向の内側に配置された右側のリクライニングプレート40は、同側の対応するブッシュ35(6B1)が軸方向の外側の端部に径方向の外側に張り出すリング状のフランジ部35Bが形成された構成とされているために、組み付け時のブッシュ35との干渉を避けるためにブッシュ35の円筒部35Aの外周面からの距離が離された形状とされている。上記構成についてより詳しく説明すると、上述したリクライニングプレート40は、その対応する側のブッシュ35の円筒部35Aの外周面とあまりに近づけられた形状とされていると、組み付け時にブッシュ35のフランジ部35Bと形状の干渉を起こしやすくなってしまう。そのため、上述したリクライニングプレート40は、上述したブッシュ35の円筒部35Aの外周面との間の距離が、上述したフランジ部35Bと径方向の配置が重ならないようになる位置まで離された形状とされている。
On the other hand, as shown in FIG. 4 and FIGS. 6 to 7, the
しかし、上記リクライニングプレート40には、そのブッシュ35の円筒部35Aの外周面と対向する底辺部位上に、上述したブッシュ35の円筒部35Aの外周面に向かって延び出すと共にブッシュ35のフランジ部35Bと径方向に対向する位置までシート幅方向の外側に折り曲げられて延びる形状とされた突起部43が形成されている。上記突起部43により、上述した右側のリクライニングプレート40は、上述したブッシュ35との間の径方向の距離が、上述した突起部43とフランジ部35Bとが径方向に対向する部位間において、リクライニングプレート40とブッシュ35の円筒部35Aに装着されたスペーサ36との間の隙間TL1よりも狭い隙間TL2を形成するように設けられた状態とされている。したがって、右側のリクライニングプレート40も、同側の対応するブッシュ35の外周面に近づけられた状態として、変形の早い段階でブッシュ35の外周面(フランジ部35B)に当接して、早期に変形の進行が食い止められるようになっている。
However, the
<クッションフレーム30の具体的な構成について>
以下、上述した変位規制構造RSのより具体的な構成について、その周辺構造と併せて詳しく説明していく。先ず、図1〜図3を参照しながら、上述したクッションフレーム30の具体的な構成について説明する。すなわち、上述したクッションフレーム30には、上述した各ロアアーム31及びフロントパネル32の構成に加えて、上述したシートリフタ6を構成する左右一対のフロントリンク6Aとリヤリンク6Bとを各側のロアアーム31に連結するための接続部材となるブッシュ6A1,6B1、及びこれらブッシュ6A1同士とブッシュ6B1同士とを互いに左右で一体的に繋ぐためのフロントパイプ33及びリヤパイプ34が組み付けられている。
<Specific Configuration of
Hereinafter, a more specific configuration of the above-described displacement regulating structure RS will be described in detail together with its peripheral structure. First, a specific configuration of the
上述した左右一対の各ブッシュ6A1,6B1は、それらの組み付けられる対応する各ロアアーム31に対して、それぞれ、シート幅方向に軸方向を向けて貫通する形に嵌め込まれて、回転可能に軸支された状態として組み付けられている。そして、上記各ブッシュ6A1,6B1に対して、それぞれ、対応する各フロントリンク6Aの上端部とリヤリンク6Bの上端部とがそれぞれ軸方向に通されて溶接により一体的に組み付けられている。更に、上述した前側2つの各ブッシュ6A1間にフロントパイプ33が架橋されて溶接により一体的に組み付けられ、後側2つの各ブッシュ6B1間にもリヤパイプ34が架橋されて溶接により一体的に組み付けられている。
The pair of left and right bushes 6A1 and 6B1 described above are fitted into the corresponding
なお、上述した各フロントリンク6Aの下端部とリヤリンク6Bの下端部とは、それぞれ、対応する左右各側のスライドレール5の上部箇所に対して、シート幅方向に軸方向を向ける連結軸6A2,6B2により回転可能に軸支された状態に組み付けられている。上記組み付けにより、上述したクッションフレーム30の左右各側のロアアーム31とスライドレール5との間に、左右一対のフロントリンク6Aとリヤリンク6Bとが互いに1自由度のリンク運動で起倒回転する4節リンク機構が組まれた構成とされている。上記左右一対のフロントリンク6Aとリヤリンク6Bの起倒回転は、車幅方向の外側となる左側のリヤリンク6Bのブッシュ6B1に接続された駆動ユニット6Cにより発揮される駆動力によって行われるようになっている。
Note that the lower end portion of each
上述した駆動ユニット6Cは、上述したブッシュ6B1に対して、図示しないギアの噛み合い構造を介して動力伝達可能な状態に連結されている。上記駆動ユニット6Cは、その初期状態では、その内部に設けられたモータのブレーキ力によってブッシュ6B1を回転止めした状態に保持して、各フロントリンク6Aとリヤリンク6Bの回転を止めた状態に保持するようになっている。また、上記駆動ユニット6Cは、シート1の所定箇所に設けられた図示しないスイッチの操作によってモータが正逆それぞれの方向に駆動操作されることにより、ブッシュ6B1をその対応する回転方向に駆動させて、各フロントリンク6Aとリヤリンク6Bとを一斉に起倒回転させてシートクッション3の着座高さを調節するようになっている。
The drive unit 6C described above is coupled to the above-described bush 6B1 in a state where power can be transmitted via a gear meshing structure (not shown). In the initial state, the drive unit 6C holds the bush 6B1 in a state where the rotation of the bushing 6B1 is stopped by the braking force of the motor provided therein, and keeps the rotation of the
上述した各ブッシュ6B1のうち、車幅方向の内側となる右側のリヤリンク6Bの上端部に連結されたブッシュ35は、図4〜図7に示すように、シート幅方向に軸方向を向ける円筒部35Aと、円筒部35Aの車幅方向の内側となる右側の端部に形成された径方向の外側に張り出すリング状のフランジ部35B(図7参照)と、を有した形状とされている。上述したフランジ部35Bは、上述した円筒部35Aと同心円状に湾曲した外周形状を成す円弧形状に張り出した形に形成されている。上述したブッシュ35は、その組み付けられる対応する側のロアアーム31に対して、車幅方向の内側となる右側(シート幅方向の外側)から円筒部35Aのフランジ部35Bのない側の端部が差し込まれて、同端部がリヤパイプ34の対応する右側の端部に形成された段差状に絞り込まれた縮径部34Aの外周部に嵌まり込む形に装着されて溶接されている。
Among the bushes 6B1 described above, the
そして、上記ブッシュ35は、上記対応するロアアーム31に差し込まれた先の領域において、対応するリヤリンク6Bの上端部が軸方向に通されて溶接により一体的に組み付けられている。上述したブッシュ35は、上述した組み付けにより、その円筒部35Aがロアアーム31の車幅方向の内側となる右側にも張り出した状態として、その張り出した位置にフランジ部35Bを位置させる形に組まれた状態とされている。
And in the area | region where the said
詳しくは、図7に示すように、上記ブッシュ35には、そのフランジ部35Bとロアアーム31との間に介在する円筒部35Aの外周部分と、ロアアーム31とリヤリンク6Bとの間に介在する円筒部35Aの外周部分とに、それぞれ、これらの間にシート幅方向に挟まれた状態に配設される円筒形状のスペーサ36が嵌め込まれている。これらスペーサ36を介した組み付けにより、ブッシュ35は、対応するロアアーム31に対して、シート幅方向に位置ズレしない形に組み付けられた状態とされている。詳しくは、上述したブッシュ35の円筒部35Aは、同円筒部35Aの外周面と対向するリクライニングプレート40の底辺部位よりも車幅方向の内側となる右側(シート幅方向の外側)に張り出して、その張り出した位置にフランジ部35Bを位置させた状態とされている。なお、上記ブッシュ35のフランジ部35Bの立ち上がりの根元側の内角部は、同内角部の成形時に形成されるRの膨らみが切除された形状とされている。これにより、上記円筒部35Aの外周部分に嵌め込まれるスペーサ36が、上記Rの膨らみに乗り上がることなく、円筒部35Aから浮き上がりのない形でフランジ部35Bの内側面に当てられた状態とされている。
Specifically, as shown in FIG. 7, the
ところで、図2〜図6に示すように、上述した各ロアアーム31は、シート幅方向に面を向ける前後方向に長尺な鋼板材により形成されている。そして、上記各ロアアーム31は、それらの後端側の縁部に沿って区画された形に形成された各接続領域31Bに、上述した各リクライニングプレート40が結合されている。具体的には、上記接続領域31Bは、それより前側の本体領域31Aとの間に、シート幅方向の外側にクランク状に折り曲げられた段差形状の段差部31Cが形成された構成とされている。上記各段差部31Cにより、各ロアアーム31の接続領域31Bは、それより前側の本体領域31Aに対して、シート幅方向の外側にオフセットされた位置に形成された構成とされている。また、上述した各ロアアーム31の上述した各接続領域31Bの後ろ側の縁部を残す上側の縁部と下側の縁部とには、それぞれ、各縁部に沿ってシート幅方向の外側に折り曲げられた上側フランジ部31Dと下側フランジ部31Eとが形成されている。これら上側フランジ部31Dと下側フランジ部31Eとは、それぞれ、段差部31Cの形成位置を前後方向に跨る形で前後方向に面一状に連続的に延びる形となって形成されている。
By the way, as shown in FIGS. 2-6, each
上述した各段差部31Cは、詳しくは、上述した各ロアアーム31の上側フランジ部31Dと下側フランジ部31Eとを残す高さ方向の略全域に亘って、後ろ下がりに斜めに延びる形となって形成されている。そして、上記各段差部31Cを介して各ロアアーム31の本体領域31Aと区画された各接続領域31Bに対して、それぞれ対応する各リクライニングプレート40がシート幅方向の外側に形状の一部が重なり合う状態にセットされて、これらの重なり合う前上側と後下側の2箇所の部位にそれぞれボルトB1,B2がシート幅方向の外側から差し込まれて締結されて、各リクライニングプレート40が一体的に組み付けられている。
More specifically, each of the
詳しくは、上記各ロアアーム31の接続領域31Bは、これらの外側面部に組み付けられる各リクライニングプレート40の内側面部に結合された円盤形状の各リクライナ4とシート幅方向において同じ位置に配置される構成とされている。そのため、各ロアアーム31の接続領域31Bは、上述した各リクライナ4との干渉を避けつつ各リクライナ4を比較的近い位置に配置させられるようにするために、それらの後縁部が各リクライナ4の外周形状に沿って後ろ下がりに斜めに湾曲した凹形状に肉抜きされた形状とされている。
Specifically, the
そして、上記後ろ斜め形状に延びる形に形成された各ロアアーム31の接続領域31Bの前上側の端部箇所と後下側の端部箇所とには、それぞれ、シート幅方向の外側からボルトB1,B2を差し込めるようにする丸孔形状の締結孔31Baが形成されている。更に、上記各接続領域31Bの各締結孔31Baの形成領域の内側面部には、各締結孔31Ba内に差し込まれたボルトB1,B2を螺合締結させることのできるウェルドナット31Bbが溶接されている。
Then, the front upper end portion and the rear lower end portion of the
一方、各リクライニングプレート40は、図2〜図4及び図6に示すように、それぞれ、シート幅方向に面を向けた状態に配設されており、それらの底辺領域が上述した各ロアアーム31の接続領域31Bに対して斜め上向きの角度姿勢で重ね合わされた状態に組み付けられる略三角形の平板形状に形成されている。詳しくは、各リクライニングプレート40は、それらの各リクライナ4と結合される上部領域40Aが、各ロアアーム31の接続領域31Bと結合される下部領域40Bに対して、シート幅方向の内側にオフセットされた形となるクランク状に折り曲げられた形状とされている。
On the other hand, as shown in FIGS. 2 to 4 and 6, each
上述した各リクライニングプレート40は、それらの下部領域40Bが、上述した各ロアアーム31の接続領域31Bに対して、シート幅方向の外側から重ね合わされる形にセットされて、その前後2箇所がボルトB1,B2による締結により強固に一体的に結合された状態とされている。詳しくは、上述した各リクライニングプレート40には、それらの下部領域40Bにおける前後2箇所の各角部に、上述した各接続領域31Bに形成された対応する各締結孔31Baに位置合わせされる丸孔形状の締結孔42が形成されている。上記各リクライニングプレート40は、それらの各締結孔42を、上述した各ロアアーム31の接続領域31Bに形成された対応する各締結孔31Baに位置合わせした状態にセットした後、これら各締結孔42,31Baに貫通するようにシート幅方向の外側からそれぞれボルトB1,B2を差し込んで各ウェルドナット31Bbに螺合締結することにより、各ロアアーム31の接続領域31Bに一体的に組み付けられている。
Each of the
また、上述した各リクライニングプレート40は、それらの上部領域40Aの内側面部に、対応する各リクライナ4の外側面部が一体的に溶接されて結合されている。具体的には、上述した各リクライニングプレート40には、これらに結合される対応する各リクライナ4の外側面部に突出して形成された円周方向に並ぶ3つの円弧形状の各ダボ4Aをそれぞれシート幅方向の内側から嵌め込むことのできる対応する3つの円弧形状の各ダボ孔41が貫通して形成されている。上記各リクライニングプレート40に対し、上述した各リクライナ4は、それらの外側面部に形成された各ダボ4Aが各ダボ孔41内に嵌め込まれて溶接されることにより、それぞれ強固に一体的に結合された状態とされている。上述した各ダボ4Aとこれらに嵌合溶接される対応する各ダボ孔41とは、それぞれ、各リクライナ4の回転中心となる中心部4Rまわりに描かれる同一円周上の位置に円周方向に等間隔に並んで形成された状態とされている。
Further, each of the
また、各リクライニングプレート40の後側の縁部には、シート幅方向の外側に向かって略垂直に張り出す形に折り曲げられた補強部45が形成されている。これら補強部45は、図6に示すように、各リクライニングプレート40の後側の縁部における上部領域40Aから下部領域40Bに亘って、シート幅方向の外側に略一様な形に折り曲げられて張り出す縦長な略平板形状に形成されている。上記構成により、各補強部45は、各リクライニングプレート40の各ロアアーム31の接続領域31Bとの結合部である後側のボルトB2の締結箇所と、各リクライニングプレート40に結合された各リクライナ4の中心部4Rと、を結ぶ高さ方向に伸びる線分Lの長さ方向に延びる長尺な形を持つ構成とされている。
Further, at the rear edge of each
詳しくは、上記補強部45は、上記線分Lの伸びる長さ方向の領域内において、同領域内を通るリクライニングプレート40とリクライナ4との結合部である下側2つの各ダボ4Aと各ダボ孔41との溶接による結合箇所の間を、線分Lの伸びる長さ方向に跨るように形成された状態とされている。また、上記補強部45は、上記線分Lの伸びる長さ方向において、各リクライニングプレート40と各ロアアーム31の接続領域31Bとの結合部である後側のボルトB2の締結箇所に至るまでは延びておらず、下部領域40B内に至った途中領域までしか延びない形状とされている。
Specifically, the reinforcing
上記のように各リクライニングプレート40と接続される各ロアアーム31に対して、上述したリヤパイプ34の両端部を各ロアアーム31に対して連結する各ブッシュ6B1は、次のような位置に通されて設けられている。すなわち、各ブッシュ6B1は、図6〜図7に示すように、上述した各ロアアーム31の後ろ斜め形状に延びる形に形成された接続領域31Bの直下領域となっている本体領域31Aの後端部分にシート幅方向に通されて設けられている。このような位置に各ブッシュ6B1が通されていることにより、各ブッシュ6B1が、各接続領域31Bに接続された各リクライニングプレート40の斜め上向きの角度で設けられる底辺部位と、比較的近い距離関係を成す位置に設けられた状態とされている。
For each
上記構成とされたシート1は、図8に示すように、車両の後部衝突が発生した時等、着座乗員の背部からシートバック2に掛けられる背凭れ荷重が一定値以上となると、同シートバック2を下端側で支える各リクライニングプレート40に対して後方側に捩られようとする強い曲げモーメントの負荷が掛けられる。そして、この強い曲げモーメントの負荷により、各リクライニングプレート40と接続された各ロアアーム31が、構造的に脆弱となっている段差部31Cにおいて、そのオフセット形状による偏心曲げの作用を受けて局所的な応力集中を生じさせ、段差の立ち上がりを前側に倒す形に優先的に座屈変形するようになっている。
As shown in FIG. 8, the
そして、上記各段差部31Cの座屈変形に伴って、各段差部31Cの後側に位置する接続領域31Bが各リクライニングプレート40と一体的となって、各段差部31Cの前側に位置する本体領域31Aに対して前下側に変位する。具体的には、上述した各リクライニングプレート40に対してシートバック2に掛けられる後傾方向の荷重が入力されると、図8の黒矢印で示されているように、各リクライニングプレート40と接続されている各ロアアーム31の接続領域31Bの上側の部分に後側に引かれる力が働き、各ロアアーム31の接続領域31Bの下側の部分に前側に押される力が働く。これらの力は、主として、各リクライニングプレート40と各ロアアーム31とを直接接続している各ボルトB1,B2の締結箇所において伝えられるようになっている。
Then, with the buckling deformation of each stepped
そして、上記各力の伝達により、上記上側の部分の接続箇所となる上側のボルトB1の締結箇所には、後ろ斜め上方に向けた力が掛けられて、各ロアアーム31の接続領域31Bの上側の部分が、本体領域31Aに対して、後ろ斜め上方に引張られるように力を受ける。一方で、下側の部分の接続箇所となる下側のボルトB2の締結箇所には、前斜め下方に向けた力が掛けられて、各ロアアーム31の接続領域31Bの下側の部分が、本体領域31Aに対して、前斜め下方に押し込まれるように力を受ける。
Then, due to the transmission of the respective forces, a force directed obliquely upward to the rear is applied to the fastening portion of the upper bolt B1 that becomes the connection portion of the upper portion, and the upper side of the
その結果、各ロアアーム31の接続領域31Bの上側の部分は、本体領域31Aに対して面内方向に引張られる引張り力の負荷を受けることになるが、本体領域31Aとは上側フランジ部31Dによって面一状に繋がれた形状となっていることから、比較的変形しにくい挙動を示す。一方で、各ロアアーム31の接続領域31Bの下側の部分は、本体領域31Aに対して面内方向に圧縮される圧縮力の負荷を受けることとなるため、比較的変形しやすい挙動を示す。その結果、各ロアアーム31は、上述した各接続領域31Bが、各リクライニングプレート40と共に、上側のボルトB1の締結箇所を回転中心として、段差部31Cを座屈変形させながら図示時計回り方向(前下方向)に回転する態様で本体領域31Aに対して変位するようになる。
As a result, the upper portion of the
そして、上記各ロアアーム31の塑性変形の進行により、各ブッシュ6B1の外周面と対向する位置関係にある各リクライニングプレート40の底辺部位が、各ブッシュ6B1の外周面に向かって接近移動していき、最終的に当接する。この当接により、各リクライニングプレート40のそれ以上の接近方向の移動が規制された状態となる。その理由は、各リクライニングプレート40が当接する各ブッシュ6B1は、各ロアアーム31における接続領域31Bにではなくて本体領域31Aに連結されているからであり、当接後には各リクライニングプレート40から受ける力を強く受け止めることができるようになっているからである。したがって、上記当接により、各リクライニングプレート40に連結されたシートバック2の後側への倒れ込みが抑止されるため、着座乗員の身体を支えるシート1の支持形状(シート形状)が崩れてしまうことを適切に抑えることができる。
As the plastic deformation of each
詳しくは、図6〜図9に示すように、車幅方向の内側となる右側のリクライニングプレート40は、その対応する側のブッシュ35に対して、その底辺部位から車幅方向の内側へと延びる突起部43が、上記接近移動によりブッシュ35のフランジ部35Bと当接して、上記接近方向の移動を早期に食い止めるようになっている。上記突起部43は、図8に示すように、上述した大荷重の入力時に、各リクライニングプレート40が各ロアアーム31の接続領域31Bと共に本体領域31Aに対して上側のボルトB1の締結箇所を回転中心として前下方向に回転移動することによりブッシュ35のフランジ部35Bの外周面と当接する移動軌跡上の位置に形成されている。
Specifically, as shown in FIGS. 6 to 9, the
上記突起部43は、より詳しくは、上述したブッシュ35のフランジ部35Bよりも車幅方向の内側(シート幅方向の外側)へと延びる形状とされて、フランジ部35Bをシート幅方向の両側に跨った状態となって設けられている。そして、上記突起部43は、そのフランジ部35Bと径方向に対向する部位面が、フランジ部35Bの円弧形状に沿って湾曲した円弧状の内周形状を持つ形となるように曲げられた構成とされている。このような構成とされていることにより、突起部43は、そのフランジ部35Bとの間の径方向の隙間が、これらが径方向に対向し合う円周方向の領域において均等となる構成とされている。したがって、上記大荷重の入力時に突起部43がフランジ部35Bに向かって接近移動していく方向が、高さ方向にある程度ずれることがあっても、常に接近移動が隙間の寸法分だけ進行したところで突起部43をフランジ部35Bにバラツキなく当接させることができる。
More specifically, the
また、上記のようにシートバック2に車両の後部衝突等の発生に伴う後方向への大荷重が入力されると、図10に示すように、上述したシートバック2を支える各リクライニングプレート40に対して、各リクライナ4との結合部である各ダボ4Aとの溶接箇所から、各リクライナ4の中心部4Rまわりに後ろ回りに捩られようとする強い曲げモーメントの負荷が掛けられる。上記負荷により、各リクライニングプレート40には、それらの各ロアアーム31との結合部である後側のボルトB2の締結箇所を支点に、各リクライナ4との結合部より後側の領域に、下方向に押し込まれる強い圧縮応力が掛けられる。
Further, when a large rearward load due to the occurrence of a rear collision or the like of the vehicle is input to the seat back 2 as described above, each
しかし、上記各リクライニングプレート40には、それらの後側の縁部に、各リクライニングプレート40の後側領域の座屈強度を高めるように作用する補強部45が形成されている。上記構成により、各リクライニングプレート40は、上記のような圧縮応力が掛けられたとしても、各補強部45の形成された線分Lの長さ方向の領域では座屈変形しにくくなっている。しかし、各リクライニングプレート40は、各補強部45の途切れる下部領域40B、すなわち、各リクライニングプレート40の補強部45と各ロアアーム31との結合部である後側のボルトB2の締結箇所との間の各補強部45の形成されていない領域において、座屈強度の低下に伴う圧縮応力を集中的に受けて、それらの前後幅の最も狭くなる領域を座屈ラインBLとしてシート幅方向の外側に屈曲する形で座屈変形するようになっている。上記座屈変形により、各リクライニングプレート40によって、シートバック2に入力された外部荷重を適切にエネルギ吸収することができる。
However, each of the
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成とされている。すなわち、シートクッション(シートクッション3)の骨格を成すロアアーム(ロアアーム31)に結合されて、シートバック(シートバック2)の骨格を成すシートバックフレーム(バックフレーム20)に対してリクライナ(リクライナ4)を介して連結されるリクライニングプレート(リクライニングプレート40)を有する乗物用シート(シート1)である。リクライニングプレート(リクライニングプレート40)に対し、シートバック(シートバック2)に入力される外部荷重によりロアアーム(ロアアーム31)との結合部(ボルトB2の締結箇所)を支点にリクライナ(リクライナ4)との結合部(各ダボ4Aとの溶接部)からシート幅方向とは略垂直な方向(下方向)への圧縮負荷を受ける側の領域(後側の領域)に、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)の座屈強度を高める補強部(補強部45)が設けられている。
<Summary>
In summary, the
このような構成とされていることにより、シートバック(シートバック2)に入力される外部荷重によってリクライニングプレート(リクライニングプレート40)が座屈変形することを抑えることができる。したがって、大荷重入力時にリクライニングプレート(リクライニングプレート40)がリクライナ(リクライナ4)との結合状態から剥がれてしまうことを適切に抑えることができる。 With such a configuration, it is possible to suppress the reclining plate (the reclining plate 40) from being buckled and deformed by an external load input to the seat back (the seat back 2). Therefore, it is possible to appropriately suppress the reclining plate (reclining plate 40) from being detached from the coupled state with the recliner (recliner 4) when a large load is input.
また、補強部(補強部45)が、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)のロアアーム(ロアアーム31)との結合部(ボルトB2の締結箇所)と、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)に結合されたリクライナ(リクライナ4)の中心部(中心部4R)と、を結ぶシート幅方向とは略垂直な方向に伸びる線分(線分L)の長さ方向に延びる長尺構造とされている。このような構成とされていることにより、補強部(補強部45)を必要以上に大きくすることなく、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)の座屈強度を上記線分(線分L)の長さ方向に広範囲に亘って適切に高めることができる。
Further, the reinforcer (reinforcement part 45) is connected to the recliner plate (recliner plate 40) with the lower arm (lower arm 31) (the fastening part of the bolt B2) and the recliner (recliner plate 40) coupled to the recliner (recliner plate 40). The recliner 4) has a long structure extending in the length direction of a line segment (line segment L) extending in a direction substantially perpendicular to the sheet width direction connecting the center portion (
また、補強部(補強部45)が、上記線分(線分L)の長さ方向の領域内において、同領域内を通るリクライニングプレート(リクライニングプレート40)とリクライナ(リクライナ4)との結合部(各ダボ4Aとの溶接部)を上記長さ方向に跨るように設けられている。このような構成とされていることにより、大荷重入力時にリクライニングプレート(リクライニングプレート40)がリクライナ(リクライナ4)との結合状態から剥がれてしまうことをより適切に抑えることができる。
Further, in the region in the longitudinal direction of the line segment (line segment L), the reinforcing portion (reinforcing portion 45) is a connecting portion between the reclining plate (reclining plate 40) and the recliner (recliner 4) passing through the region. It is provided so as to straddle (welded portion with each
また、補強部(補強部45)が、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)のロアアーム(ロアアーム31)との結合部(ボルトB2の締結箇所)に至るまでの途中領域まで同結合部(ボルトB2の締結箇所)に向かって上記長さ方向に延びる形状とされている。このような構成とされていることにより、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)を上記補強部(補強部45)が延びる途中領域とロアアーム(ロアアーム31)との結合部(ボルトB2の締結箇所)との間で応力集中させて座屈変形させられるように、変形を制御しやすくすることができる。 Further, the joint portion (bolt B2 is fastened) up to an intermediate region from the reinforcement portion (reinforcement portion 45) to the joint portion (fastening position of the bolt B2) of the reclining plate (reclining plate 40) with the lower arm (lower arm 31). It is set as the shape extended in the said length direction toward a location. With such a configuration, the reclining plate (reclining plate 40) is connected to the connecting portion (the fastening point of the bolt B2) between the intermediate region in which the reinforcing portion (reinforcing portion 45) extends and the lower arm (lower arm 31). The deformation can be easily controlled so that the stress can be concentrated between the two so as to cause the buckling deformation.
また、補強部(補強部45)が、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)の縁部に形成されたシート幅方向への折曲げ部として形成されている。このような構成とされていることにより、補強部(補強部45)を簡素かつ合理的に形成することができる。 Further, the reinforcing part (reinforcing part 45) is formed as a bent part in the sheet width direction formed at the edge of the reclining plate (reclining plate 40). By setting it as such a structure, a reinforcement part (reinforcement part 45) can be formed simply and rationally.
また、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)が、ロアアーム(ロアアーム31)との結合部(ボルトB2の締結箇所)からシート上方向に立ち上がった位置でリクライナ(リクライナ4)と結合されている。補強部(補強部45)が、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)の後側の縁部に設けられている。このような構成とされていることにより、リクライニングプレート(リクライニングプレート40)に対して、特に大きな圧縮負荷の掛けられる状況となる乗物の後突時に、座屈変形を適切に抑えることのできる補強部(補強部45)を設定することができる。 Further, the reclining plate (reclining plate 40) is coupled to the recliner (recliner 4) at a position where it rises in the seat upward direction from a coupling portion (a fastening position of the bolt B2) with the lower arm (lower arm 31). A reinforcing part (reinforcing part 45) is provided at the rear edge of the reclining plate (reclining plate 40). By adopting such a configuration, a reinforcing portion capable of appropriately suppressing buckling deformation at the time of rear collision of a vehicle that is subjected to a particularly large compression load on the reclining plate (reclining plate 40). (Reinforcing part 45) can be set.
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、自動車の左席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
<Other embodiments>
As mentioned above, although the embodiment of the present invention has been described using one example, the present invention can be implemented in various forms in addition to the above example. For example, the configuration of the vehicle seat according to the present invention includes a seat that is applied to a vehicle other than a vehicle such as a railway, a seat other than a left seat of an automobile, and a seat that is used for various vehicles such as an aircraft and a ship. It can also be widely applied to.
また、リクライニングプレートは、ロアアームとの結合部からシート上方側に立ち上がらず後側や下側に立ち上がった位置でリクライナと結合される構成であってもよい。また、リクライナは、上記リクライニングプレートのシート幅方向の内側の面部に重ねられて結合されるものの他、シート幅方向の外側の面部に重ねられて結合されるもの、或いはリクライニングプレートの上縁部に形成された円弧状に凹む形に刳り貫かれた嵌合箇所上に上側から嵌め込まれて結合されるものであってもよい。 Further, the reclining plate may be configured to be coupled to the recliner at a position where the reclining plate does not stand up from the coupling portion with the lower arm but rises to the rear side or the lower side. Further, the recliner is overlapped and joined to the inner surface portion in the seat width direction of the reclining plate, or is overlapped and joined to the outer surface portion in the seat width direction, or the upper edge portion of the reclining plate. It may be fitted and joined from above on a fitting portion that is formed in a concave shape formed in an arc shape.
また、リクライニングプレートに設けられる補強部は、車両の後部衝突に伴う後方荷重の他、車両の前部衝突に伴う前方荷重や、車両の側部衝突に伴う側方荷重等、シートバックに対して種々の方向から掛けられる大荷重に対して、座屈強度を高められるような位置に設けられるものであってもよい。例えば、シートバックに入力される前方向への大荷重に対して、リクライニングプレートのリクライナとの結合部よりも前側の領域に補強部を設けるようにしてもよい。 In addition to the rear load associated with the rear collision of the vehicle, the reinforcing portion provided on the reclining plate is used with respect to the seat back such as the forward load associated with the front collision of the vehicle and the side load associated with the side collision of the vehicle. It may be provided at a position where the buckling strength can be increased with respect to a large load applied from various directions. For example, a reinforcing portion may be provided in a region in front of the joint portion of the reclining plate with the recliner with respect to a large forward load input to the seat back.
上記補強部は、必ずしもリクライニングプレートの縁部に形成されるものでなくてもよく、中間領域に設けられるものであってもよい。また、上記補強部は、リクライニングプレートの一部を折り曲げて座屈強度を高めるものの他、リクライニングプレートの一部に筋状の凹凸を形成して座屈強度を高めるものであってもよい。また、上記補強部は、上記のようにリクライニングプレート自体の形状によって形成されるものの他、別部材を溶接するなどして形成するものであってもよい。 The reinforcing portion is not necessarily formed at the edge of the reclining plate, and may be provided in the intermediate region. Further, the reinforcing portion may be one that raises the buckling strength by bending a part of the reclining plate to increase the buckling strength, or by forming streaky irregularities on a part of the reclining plate. Further, the reinforcing portion may be formed by welding another member in addition to what is formed by the shape of the reclining plate itself as described above.
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 リクライナ
4A ダボ
4R 中心部
5 スライドレール
6 シートリフタ
6A フロントリンク
6A1 ブッシュ
6A2 連結軸
6B リヤリンク
6B1 ブッシュ
6B2 連結軸
6C 駆動ユニット
20 バックフレーム
21 サイドフレーム
22 アッパフレーム
30 クッションフレーム
31 ロアアーム
31A 本体領域
31B 接続領域
31Ba 締結孔
31Bb ウェルドナット
31C 段差部
31D 上側フランジ部
31E 下側フランジ部
32 フロントパネル
33 フロントパイプ
34 リヤパイプ
34A 縮径部
35 ブッシュ
35A 円筒部
35B フランジ部
36 スペーサ
40 リクライニングプレート
40A 上部領域
40B 下部領域
41 ダボ孔
42 締結孔
43 突起部
44 突起部
45 補強部
B1,B2 ボルト
RS 変位規制構造
TL1 隙間
TL2 隙間
F フロア
L 線分
BL 座屈ライン
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記リクライニングプレートに対し、前記シートバックに入力される外部荷重により前記ロアアームとの結合部を支点に前記リクライナとの結合部からシート幅方向とは略垂直な方向への圧縮負荷を受ける側の領域に、当該リクライニングプレートの座屈強度を高める補強部が設けられている乗物用シート。 A vehicle seat having a reclining plate coupled to a lower arm constituting a skeleton of a seat cushion and connected via a recliner to a seat back frame constituting a skeleton of a seat back,
A region on the reclining plate that receives a compressive load in a direction substantially perpendicular to the seat width direction from the connecting portion with the recliner with the connecting portion with the lower arm as a fulcrum by an external load input to the seat back. Further, a vehicle seat provided with a reinforcing portion for increasing the buckling strength of the reclining plate.
前記補強部が、前記リクライニングプレートの前記ロアアームとの結合部と、前記リクライニングプレートに結合された前記リクライナの中心部と、を結ぶシート幅方向とは略垂直な方向に伸びる線分の長さ方向に延びる長尺構造とされている乗物用シート。 The vehicle seat according to claim 1,
A length direction of a line segment in which the reinforcing portion extends in a direction substantially perpendicular to a seat width direction connecting a connecting portion of the reclining plate with the lower arm and a center portion of the recliner connected to the reclining plate. A vehicle seat having a long structure extending in the direction of the vehicle.
前記補強部が、前記線分の長さ方向の領域内において、同領域内を通る前記リクライニングプレートと前記リクライナとの結合部を前記長さ方向に跨るように設けられている乗物用シート。 The vehicle seat according to claim 2,
The vehicle seat in which the reinforcing portion is provided in a region in the length direction of the line segment so as to straddle a connecting portion between the reclining plate and the recliner passing through the region.
前記補強部が、前記リクライニングプレートの前記ロアアームとの結合部に至るまでの途中領域まで該結合部に向かって前記長さ方向に延びる形状とされている乗物用シート。 The vehicle seat according to claim 3,
The vehicle seat, wherein the reinforcing portion has a shape extending in the length direction toward the coupling portion up to an intermediate region from the reclining plate to the coupling portion with the lower arm.
前記補強部が、前記リクライニングプレートの縁部に形成されたシート幅方向への折曲げ部として形成されている乗物用シート。 The vehicle seat according to any one of claims 1 to 4,
A vehicle seat in which the reinforcing portion is formed as a bent portion in the seat width direction formed at an edge of the reclining plate.
前記リクライニングプレートが、前記ロアアームとの結合部からシート上方向に立ち上がった位置で前記リクライナと結合され、
前記補強部が、前記リクライニングプレートの後側の縁部に設けられている乗物用シート。
The vehicle seat according to any one of claims 1 to 5,
The reclining plate is coupled with the recliner at a position rising in the seat upward direction from the coupling portion with the lower arm,
A vehicle seat in which the reinforcing portion is provided at a rear edge of the reclining plate.
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Cited By (1)
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CN110053533A (en) * | 2018-01-18 | 2019-07-26 | 丰田纺织株式会社 | Vehicle seat |
-
2016
- 2016-05-24 JP JP2016103225A patent/JP2017210047A/en active Pending
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