JP2017204976A - 電力変換装置 - Google Patents

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祐司 松岡
Yuji Matsuoka
祐司 松岡
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Abstract

【課題】 共振電流を抑制する電力変換装置を提供することにある。
【解決手段】 電力変換装置10は、第1の電力系統9aと連系する第1のインバータ2aと、第2の電力系統9bと連系する第2のインバータ2bと、第1の交流電力を制御するための第1の指令値W2aを生成し、第1のキャリアW1aを生成し、第1の指令値W2aと第1のキャリアW1aに基づいて、第1のインバータ2aをパルス幅変調制御するための第1のパルス幅変調信号Spaを生成する制御装置1aと、第2の交流電力を制御するための第2の指令値W2bを生成し、第1のキャリアW1aと位相差が一定となる第2のキャリアW1bを生成し、第2の指令値W2bと第2のキャリアW1bに基づいて、第2のインバータ2bをパルス幅変調制御するための第2のパルス幅変調信号Spbを生成する制御装置1bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
一般に、直流電力を交流電力に変換する2つのインバータの直流側同士を接続するBTB(back-to-back)方式の電力変換装置が実用化されている。
また、このような電力変換装置において、2つのインバータを接続する直流回路に発生する共振電流を抑制することが知られている(特許文献1参照)。
特開2013−207962号公報
しかしながら、共振電流は、急激に変動する場合があり、リアクトル等を設けて抑制する方法では、共振電流を十分に抑制できない可能性がある。また、リアクトル等を設けると、電力変換装置の大型化を招く。
そこで、本発明の目的は、共振電流を抑制する電力変換装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電力変換装置は、第1の交流電力系統と連系し、直流電力を第1の交流電力に変換する第1のインバータと、前記第1のインバータの直流側に接続され、第2の交流電力系統と連系し、前記直流電力を第2の交流電力に変換する第2のインバータと、前記第1の交流電力を制御するための第1の指令値を生成する第1の指令値生成手段と、第1のキャリアを生成する第1のキャリア生成手段と、前記第1の指令値生成手段により生成された前記第1の指令値と前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアに基づいて、前記第1のインバータをパルス幅変調制御するための第1のパルス幅変調信号を生成する第1のパルス幅変調信号生成手段と、前記第2の交流電力を制御するための第2の指令値を生成する第2の指令値生成手段と、前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアと位相差が一定となる第2のキャリアを生成する第2のキャリア生成手段と、前記第2の指令値生成手段により生成された前記第2の指令値と前記第2のキャリア生成手段により生成された前記第2のキャリアに基づいて、前記第2のインバータをパルス幅変調制御するための第2のパルス幅変調信号を生成する第2のパルス幅変調信号生成手段とを備える。
本発明によれば、共振電流を抑制する電力変換装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る2つのキャリアと2つの指令値との関係を示す時刻t0以降の波形図。 第1の実施形態に係る2つのキャリアと2つの指令値との関係を示す時刻t1以降の波形図。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 第2の実施形態に係る2つのキャリアと2つの指令値との関係を示す時刻t01以降の波形図。 第2の実施形態に係る2つのキャリアと2つの指令値との関係を示す時刻t11以降の波形図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置10の構成を示す構成図である。なお、図面における同一部分には同一符号を付して、異なる部分を主に説明する。
電力変換装置10は、2つのインバータ2a,2bの直流側同士が接続されたBTB(back-to-back)方式の電力変換装置である。電力変換装置10の両端の交流側には、それぞれ周波数が同じ別々の電力系統9a,9bが接続される。電力変換装置10は、2つの電力系統9a,9bの間で、電力の融通を行う。
電力変換装置10は、2つの制御装置1a,1b、2つのインバータ2a,2b、直流回路3、及び、2つの電圧検出器4a,4bを備える。
各インバータ2a,2bは、それぞれ直流電力と三相交流電力を相互に変換する。インバータ2a,2bは、パルス幅変調(PWM, pulse width modulation)制御されるPWMインバータである。第1のインバータ2aは、第1の電力系統9aの系統電圧Vaと同期するように交流電圧を出力し、第1の電力系統9aと連系する。第2のインバータ2bは、第2の電力系統9bの系統電圧Vbと同期するように交流電圧を出力し、第2の電力系統9bと連系する。
例えば、第1の電力系統9aから第2の電力系統9bに電力供給する場合、各インバータ2a,2bは、次のように動作する。第1のインバータ2aは、第1の電力系統9aから供給される交流電力を直流電力に変換(順変換)して、直流回路3を介して、第2のインバータ2bに直流電力を供給する。第2のインバータ2bは、第1のインバータ2aから供給される直流電力を交流電力に変換(逆変換)して、第2の電力系統9bに交流電力を供給する。第2の電力系統9bから第1の電力系統9aに電力供給する場合、第2のインバータ2bが順変換動作し、第1のインバータ2aが逆変換動作する。
なお、2つのインバータ2a,2bは、それぞれ直流電力と単相交流電力を相互に変換し、電力変換装置10は、2つの単相電力系統の間で、電力の融通を行う構成でもよい。また、インバータの数は、2つに限らず、3つ以上が直流回路3を介して接続されてもよいし、連系する電力系統も3つ以上でもよい。さらに、1つの電力系統に対して、連系するインバータの数は、1つに限らず、複数でもよい。
ここでは、3相のうち1相分の構成について説明するが、全ての相は同様に構成されているものとする。また、多重型の電力変換装置のように、複数段のインバータで、1つの交流電力を出力する場合、複数の多重型の電力変換装置の間で対応する各段のインバータが以下に説明する1相分と同様に構成されていればよい。
直流回路3は、2つのインバータ2a,2bの直流側同士を接続する回路である。直流回路3には、直流コンデンサ31が設けられる。共振電流(リプル電流)は、直流回路3で発生する。なお、直流回路3には、いくつのコンデンサが設けられていてもよいし、いくつのリアクトルが設けられていてもよい。また、ダンピング抵抗など、共振電流を抑制する素子又は機器類が設けられていてもよい。
直流回路3は、2つのインバータ2a,2bのそれぞれのキャリアW1a,W1bの位相差をゼロとしたときに、共振電流が少なくなるように構成される。直流回路3のインピーダンス、2つの電力系統9a,9bのそれぞれの系統条件、及び、それぞれのインバータ2a,2bから出力される電圧、電流、有効電力並びに無効電力などにより、共振電流の大きさが決まる。例えば、これらの条件を予め設定したシミュレーションなどにより、共振電流が少なくなるように直流回路3を構成する。
第1の制御装置1aは、第1のインバータ2aを制御する。第2の制御装置1bは、第2のインバータ2bを制御する。2つの制御装置1a,1bは、データを相互に伝送するための伝送路で繋がれている。なお、2つの制御装置1a,1bは、1つの装置で構成されてもよい。
第1の電圧検出器4aは、第1の電力系統9aの系統電圧Vaを検出し、検出した系統電圧Vaを検出信号として、第1の制御装置1aに出力する。第2の電圧検出器4bは、第2の電力系統9bの系統電圧Vbを検出し、検出した系統電圧Vbを検出信号として、第2の制御装置1bに出力する。
第1の制御装置1aは、キャリア生成部11a、指令値生成部12a、及び、PWM信号生成部13aを備える。第2の制御装置1bは、キャリア生成部11b、指令値生成部12b、及び、PWM信号生成部13bを備える。
ここでは、第1の制御装置1aで生成されるキャリアW1aを基準として、第2の制御装置1bで生成されるキャリアW1bの位相を決定する場合について説明するが、第2の制御装置1bで生成されるキャリアW1bを基準としてもよいし、どちらのキャリアW1a,W1bでも基準にできるようにしてもよい。
キャリア生成部11aには、第1の電圧検出器4aにより検出された系統電圧Vaが入力される。キャリア生成部11aは、系統電圧Vaに基づいて、第1のインバータ2aの出力電圧を系統電圧Vaと同期させるのに適したキャリアW1aを発生させる。ここでは、キャリア生成部11aは、キャリアW1aの位相0度(三角波が始まる位相)が系統電圧Vaの位相0度(正弦波が始まる位相)となるように、キャリアW1aを生成するものとする。キャリア生成部11aは、生成したキャリアW1aをPWM信号生成部13aに出力する。キャリア生成部11aは、生成したキャリアW1aに関するデータDsを第2の制御装置1bのキャリア生成部11bに送信をする。
データDsには、生成したキャリアW1aの位相に関する情報が含まれる。また、キャリアW1aの周波数を変化させられる構成の場合、データDsにキャリアW1aの周波数に関する情報が含まれてもよい。さらに、第2の制御装置1bのキャリアW1bを基準にできる構成の場合は、第1の制御装置1aのキャリア生成部11aは、第2の制御装置1bのキャリア生成部11bからキャリアW1bに関するデータDsを受信する。
なお、キャリア生成部11aは、系統電圧Vaに関係なく、キャリアW1aを生成してもよい。また、ここでは、キャリアW1aは、三角波として説明するが、方形波、矩形波、又は、のこぎり波など、どのような波形でもよい。
指令値生成部12aには、第1の電圧検出器4aにより検出された系統電圧Va及び第1のインバータ2aの出力に対して要求される要求指令値Sc1が入力される。例えば、要求指令値Sc1は、上位制御系から要求される値でもよいし、予め設定されている値でもよい。また、要求指令値Sc1は、電流、電圧、有効電力、又は、無効電力のいずれの出力に対するものでよい。
指令値生成部12aは、系統電圧Va及び要求指令値Sc1に基づいて、出力電圧が系統電圧Vaと同期し、かつ出力が要求指令値Sc1を満たすように、第1のインバータ2aを制御するための指令値W2aを生成する。指令値生成部12aは、生成した指令値W2aをPWM信号生成部13aに出力する。ここでは、指令値W2aは、正弦波とするが、どのような波形でもよいし、波形でなく一定の値でもよい。また、指令値生成部12aには、指令値W2aを求めるために、電流制御又は電圧制御などの過程が含まれてもよい。例えば、出力電流又は出力電圧のフィードバック制御などを経て、指令値W2aが求められてもよい。
PWM信号生成部13aは、キャリア生成部11aにより生成されたキャリアW1aと指令値生成部12aにより生成された指令値W2aを比較し、パルス波形のPWM信号Spaを生成する。PWM信号生成部13aは、生成したPWM信号Spaを第1のインバータ2aを構成するスイッチング素子に出力することで、第1のインバータ2aをPWM制御する。これにより、第1のインバータ2aは、系統電圧Vaと同期し、かつ要求指令値Sc1を満たすように交流電力を出力する。
次に、第2の制御装置1bについて説明する。第2の制御装置1bは、第1の制御装置1aと同様に構成されているため、第1の制御装置1aと異なる点について主に説明する。
キャリア生成部11bは、第1の制御装置1aのキャリア生成部11aから受信したキャリアW1aに関するデータDsに基づいて、第1の制御装置1aのキャリアW1aと同一の周波数で同一の位相のキャリアW1bを生成する。キャリア生成部11bは、生成したキャリアW1bをPWM信号生成部13bに出力する。
なお、2つのインバータ2a,2bがそれぞれ多重型のインバータの場合、2つのインバータ2a,2bの対応する段のインバータ間のキャリアが同一の周波数で同一の位相であればよく、異なる段のインバータ間のキャリアは、周波数又は位相が同一でなくてもよい。例えば、第1のインバータ2aの1段目のインバータと第2のインバータ2bの1段目のインバータのそれぞれのキャリアは、同一の周波数で同一の位相である必要があるが、第1のインバータ2aの1段目のインバータと第1のインバータ2aの2段目のインバータのそれぞれのキャリアは、周波数又は位相のいずれも同一でなくてもよい。
指令値生成部12bは、第1の制御装置1aと同様に、系統電圧Vb及び要求指令値Sc2に基づいて、系統電圧Vbと同期し、かつ要求指令値Sc2を満たすように、指令値W2bを生成する。指令値生成部12bは、生成した指令値W2bをPWM信号生成部13bに出力する。
PWM信号生成部13bは、第1の制御装置1aと同様に、キャリアW1bと指令値W2bに基づいて、PWM信号Spbを生成する。PWM信号生成部13bは、生成したPWM信号Spbを第2のインバータ2bに出力することで、第2のインバータ2bをPWM制御する。これにより、第2のインバータ2bは、系統電圧Vbと同期し、かつ要求指令値Sc2を満たすように交流電力を出力する。
図2及び図3は、本実施形態に係る2つのキャリアW1a,W1bと2つの指令値W2a,W2bとの関係を示す波形図である。図2は、時刻t0以降の波形図である。図3は、時刻t0から所定時間経過後の時刻t1以降の波形図であり、2つの系統電圧Va,Vbが図2に示す状態から変化した後の波形図である。
第1のインバータ2aの指令値W2aの波形は、第1のインバータ2aの出力電圧の波形とほぼ一致する。また、出力電圧は、系統電圧Vaと同期させるため、出力電圧と系統電圧Vaの波形もほぼ一致する。したがって、第1のインバータ2aの指令値W2aの波形は、第1の電力系統9aの系統電圧Vaの波形としても見ることができる。同様に、第2のインバータ2bの指令値W2bも、第2の電力系統9bの系統電圧Vbの波形としても見ることができる。
第1の制御装置1aは、キャリアW1aを、第1の電力系統9aの系統電圧Vaとゼロクロスするように発生させている。したがって、図2に示すように、第1のインバータ2aのキャリアW1aと指令値W2aは、時刻t0において、ゼロクロスしている。また、その後においても、指令値W2aのゼロ点は、常にキャリアW1aのゼロ点と一致している。一方、第2のインバータ2bのキャリアW1bは、第1のインバータ2aのキャリアW1aと位相が一致するように同期させているため、第2のインバータ2bのキャリアW1bと指令値W2bは、ゼロクロスしていない。
2つの系統電圧Va,Vbが変化した後の図3においても、第1のインバータ2aのキャリアW1aと指令値W2aは、ゼロクロスしている。一方、第2のインバータ2bのキャリアW1bと指令値W2bは、ゼロクロスしていない。しかし、2つの系統電圧Va,Vbが変化しても、第1のインバータ2aのキャリアW1aと第2のインバータ2bのキャリアW1bは、位相差がゼロのまま同期している。
本実施形態によれば、同一の位相になるように同期させた2つのキャリアW1a,W1bによりそれぞれ生成されたPWM信号Spa,Spbにより、2つのインバータ2a,2bを制御することで、直流回路3に流れる共振電流を抑制することができる。したがって、2つのキャリアW1a,W1bの位相差がないことを前提として、共振電流が少なくなるように、直流回路3を構成することで、常に共振電流が少ない状態で、2つのインバータ2a,2bを制御することができる。
このように、共振電流を抑制することで、直流回路3において、ブスサイズの低減、ブス銅損の低減、直流コンデンサ31の責務の低減、又は、ダンピング抵抗損失の低減を図ることができる。
例えば、2つのインバータ2a,2bのそれぞれのキャリアW1a,W1bがそれぞれの系統電圧Va,Vbの位相に依存して変化する場合、2つのキャリアW1a,W1bの位相差も変化する。この場合、2つのキャリアW1a,W1bの位相差により、共振電流が急激に増大する可能性がある。これに対して、本実施形態であれば、系統電圧Va,Vbの位相差に関係なく、2つのキャリアW1a,W1bの位相差を常にゼロすることができるため、系統電圧Va,Vbの位相差に起因して共振電流が増大することはない。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置10Aの構成を示す構成図である。
電力変換装置10Aは、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換装置10において、第2の制御装置1bを第2の制御装置1bAに代えたものである。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
第2の制御装置1bAは、第1の実施形態に係る第2の制御装置1bにおいて、キャリア生成部11bをキャリア生成部11bAに代えたものである。その他の点は、第1の実施形態に係る第2の制御装置1bと同様である。
キャリア生成部11bAには、2つのキャリアW1a,W1bAの位相差が設定値Δθとして設定されている。設定値Δθは、任意の位相差に設定することができる。設定される位相差は、角度でもよいし、時間でもよい。設定値Δθは、電力変換装置10Aの運転前に、共振電流が最も少なくなるように設定される。
2つの電力系統9a,9bの系統条件、2つのインバータ2a,2bの運転条件(出力電圧、出力電流、出力有効電力、又は、出力無効電力など)、及び、直流回路3の構成などから共振電流が最も少なくなるようなキャリアW1a,W1bAの位相差を求めて、設定値Δθに設定する。例えば、直流回路3の構成を計算モデル化し、上述のような条件を入力して、シミュレーションにより、最適な設定値Δθを求める。
なお、電力変換装置10Aの2つの交流出力側又は直流回路3などに電流又は電圧などを検出するセンサを設け、共振電流が少なくなるように設定値Δθが自動的に設定されるようにしてもよい。また、電力変換装置10Aの運転中に共振電流を少なくする最適な位相差になるように設定値Δθが変化してもよい。
また、第1の実施形態に係る第1の制御装置1aも、第2の制御装置1bAと同様に、第2のインバータ2bのキャリアW1bAを基準として、一定の位相差があるキャリアW1aが生成できるように、設定値Δθが設定可能な構成にしてもよい。
キャリア生成部11bAは、第1の制御装置1aから送信された第1のインバータ2aのキャリアW1aに関するデータDsに基づいて、第1のインバータ2aのキャリアW1aとの位相差が設定値Δθになるように、第2のインバータ2bのキャリアW1bAを生成する。キャリア生成部11bAは、生成したキャリアW1bAをPWM信号生成部13bに送信する。その他の点は、第1の実施形態に係るキャリア生成部11bと同様である。
PWM信号生成部13bは、第1の実施形態と同様に、キャリアW1bAと指令値W2bに基づいて、PWM信号SpbAを生成して、第2のインバータ2bに出力する。これにより、第2のインバータ2bは、PWM制御される。
図5及び図6は、本実施形態に係る2つのキャリアW1a,W1bAと2つの指令値W2a,W2bとの関係を示す波形図である。図5は、時刻t01以降の波形図である。図6は、時刻t01から所定時間経過後の時刻t11以降の波形図であり、2つの系統電圧Va,Vbが図5に示す状態から変化した後の波形図である。
第1の実施形態と同様に、図5に示すように、第1のインバータ2aのキャリアW1aと指令値W2aは、指令値W2aの全てのゼロ点において、ゼロクロスしている。また、第2のインバータ2bのキャリアW1bAは、指令値W2bに関係なく、第1のインバータ2aのキャリアW1aとの位相差(時刻t01と時刻t02の間)を90度にして同期させている。
2つの系統電圧Va,Vbが変化した後の図6においても、第1のインバータ2aのキャリアW1aと指令値W2aは、ゼロクロスしている。また、第1のインバータ2aのキャリアW1aと第2のインバータ2bのキャリアW1bAは、位相差(時刻t11と時刻t12の間)が90度のまま同期している。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、位相差を設定値Δθで任意に設定できるため、2つのキャリアW1a,W1bAを任意の位相差で一定となるように同期させることができる。したがって、共振電流が少なくなるように設定値Δθを設定することで、共振電流が常に少ない状態で、2つのインバータ2a,2bを制御することができる。また、設定値Δθに合わせて、共振電流が少なくなるように、直流回路3を構成することで、共振電流をさらに抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1a,1b…制御装置、2a,2b…インバータ、3…直流回路、4a,4b…電圧検出器、9a,9b…電力系統、10…電力変換装置、11a,11b…キャリア生成部、12a,12b…指令値生成部、13a,13b…PWM信号生成部、31…直流コンデンサ。

Claims (6)

  1. 第1の交流電力系統と連系し、直流電力を第1の交流電力に変換する第1のインバータと、
    前記第1のインバータの直流側に接続され、第2の交流電力系統と連系し、前記直流電力を第2の交流電力に変換する第2のインバータと、
    前記第1の交流電力を制御するための第1の指令値を生成する第1の指令値生成手段と、
    第1のキャリアを生成する第1のキャリア生成手段と、
    前記第1の指令値生成手段により生成された前記第1の指令値と前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアに基づいて、前記第1のインバータをパルス幅変調制御するための第1のパルス幅変調信号を生成する第1のパルス幅変調信号生成手段と、
    前記第2の交流電力を制御するための第2の指令値を生成する第2の指令値生成手段と、
    前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアと位相差が一定となる第2のキャリアを生成する第2のキャリア生成手段と、
    前記第2の指令値生成手段により生成された前記第2の指令値と前記第2のキャリア生成手段により生成された前記第2のキャリアに基づいて、前記第2のインバータをパルス幅変調制御するための第2のパルス幅変調信号を生成する第2のパルス幅変調信号生成手段と
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第2のキャリア生成手段は、前記第1のキャリアと位相が同一の前記第2のキャリアを生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 設定値を設定する位相差設定手段を備え、
    前記第2のキャリア生成手段は、前記第1のキャリアと位相差が前記位相差設定手段により設定された前記設定値で一定となる前記第2のキャリアを生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1のキャリア生成手段は、前記第1の交流電力系統の電圧に基づいて、前記第1のキャリアの位相を決定すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 第1の交流電力系統と連系し、直流電力を第1の交流電力に変換する第1のインバータと、前記第1のインバータの直流側に接続され、第2の交流電力系統と連系し、前記直流電力を第2の交流電力に変換する第2のインバータとを備える電力変換装置を制御する電力変換装置の制御装置であって、
    前記第1の交流電力を制御するための第1の指令値を生成する第1の指令値生成手段と、
    第1のキャリアを生成する第1のキャリア生成手段と、
    前記第1の指令値生成手段により生成された前記第1の指令値と前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアに基づいて、前記第1のインバータをパルス幅変調制御するための第1のパルス幅変調信号を生成する第1のパルス幅変調信号生成手段と、
    前記第2の交流電力を制御するための第2の指令値を生成する第2の指令値生成手段と、
    前記第1のキャリア生成手段により生成された前記第1のキャリアと位相差が一定となる第2のキャリアを生成する第2のキャリア生成手段と、
    前記第2の指令値生成手段により生成された前記第2の指令値と前記第2のキャリア生成手段により生成された前記第2のキャリアに基づいて、前記第2のインバータをパルス幅変調制御するための第2のパルス幅変調信号を生成する第2のパルス幅変調信号生成手段と
    を備えることを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  6. 第1の交流電力系統と連系し、直流電力を第1の交流電力に変換する第1のインバータと、前記第1のインバータの直流側に接続され、第2の交流電力系統と連系し、前記直流電力を第2の交流電力に変換する第2のインバータとを備える電力変換装置を制御する電力変換装置の制御方法であって、
    前記第1の交流電力を制御するための第1の指令値を生成し、
    第1のキャリアを生成し、
    生成した前記第1の指令値と生成した前記第1のキャリアに基づいて、前記第1のインバータをパルス幅変調制御するための第1のパルス幅変調信号を生成し、
    前記第2の交流電力を制御するための第2の指令値を生成し、
    生成した前記第1のキャリアと位相差が一定となる第2のキャリアを生成し、
    生成した前記第2の指令値と生成した前記第2のキャリアに基づいて、前記第2のインバータをパルス幅変調制御するための第2のパルス幅変調信号を生成すること
    を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。
JP2016096888A 2016-05-13 2016-05-13 電力変換装置 Pending JP2017204976A (ja)

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