JP2017188787A - 撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラム - Google Patents
撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】自然な合成画像を生成する。【解決手段】撮像スイッチを操作すると、インカメラによる撮像者の撮像と、アウトカメラによる被写体の撮像とを同時または略同時に行い、撮像者画像を用いて、撮像者を特定し、被写体画像を用いて、被写体の範囲を特定し、特定された範囲で撮像されている撮像者の画像である最適画像を抽出し、該最適画像と被写体画像とを合成する。【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラムに関する。
従来、撮像者を被写体として撮像するインカメラと、撮像者から見える被写体を撮像するアウトカメラを備える撮像装置がある。
特許文献1には、このような撮像装置として、インカメラで撮像された画像と、アウトカメラで撮像された画像とを合成する撮像装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1の撮像装置において、撮像者の顔のアップがインカメラで撮像され、被写体として人物の全身がアウトカメラで撮像されたときにおいて、インカメラで撮像された画像とアウトカメラで撮像された画像とを合成したとする。特許文献1の撮像装置では、インカメラで撮像された画像をそのまま、アウトカメラで撮像された画像に合成させる。したがって、特許文献1の撮像装置では、顔がアップで撮像された撮像者の画像と、全身が撮像された人物の画像とが合成されるという不自然な画像が生成されるという問題があった。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、自然な合成画像を生成する撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラムを提供することを目的とする。
本発明にある局面に従うと、撮像装置は、筐体と、第1撮像手段と、第2撮像手段と、特定手段と、抽出手段と、合成手段とを備える。筐体は、第1面と第2面とを含む。第1撮像手段の一例となるアウトカメラは、第1面に設けられている。第2撮像手段の一例となるインカメラは、第2面に設けられている。特定手段は、第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する。抽出手段は、複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、第2撮像手段により撮像された第2被写体が特定手段により特定された範囲で撮像されている画像を抽出する。合成手段は、抽出手段により抽出された画像と、第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する。
本発明の他の局面に従うと、画像合成方法は、特定ステップと、抽出ステップと、合成ステップとを含む。特定ステップは、筐体の第1面に設けられた第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する。抽出ステップは、複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、筐体の第2面に設けられた第2撮像手段により撮像された第2被写体が特定ステップにより特定された範囲で撮像されている画像を抽出する。合成ステップは、抽出ステップにより抽出された画像と、第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像合成プログラムは、特定手順と、抽出手順と、合成手順とをコンピュータに実行させる。特定手順は、筐体の第1面に設けられた第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する。抽出手順は、複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、筐体の第2面に設けられた第2撮像手段により撮像された第2被写体が特定手順により特定された範囲で撮像されている画像を抽出する。合成手順は、抽出手順により抽出された画像と、第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する。
上記の発明によれば、自然な合成画像を生成することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る撮像装置について説明する。また、以下の説明では、同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
撮像装置は、たとえば、スマートフォン等の携帯端末、タブレット型コンピュータ、カメラなどである。以下では、一例として、撮像機能を有する携帯端末を例に挙げて説明する。
[携帯端末の構成]
図1は、撮像装置1の外観を説明するための図である。図1(A)は、撮像装置1の正面図である。図1(B)は、撮像装置1の裏面図である。図1(A)を参照して、撮像装置1は、筐体10の表側面Sa(第2面)に、タッチパネル機能を有する表示部110と、操作部111と、インカメラ102とを備えている。図1(B)を参照して、撮像装置1は、筐体の、表側面Saと対向する裏側面Sb(第1面)に、アウトカメラ101を備えている。アウトカメラ101は、撮像者から見える被写体を撮像する。インカメラ102は、撮像者を被写体として撮像する。ここで、撮像者とは、撮像装置1を使用する者(ユーザ)をいう。本実施形態では、アウトカメラ101で撮像される被写体は、人物であるとするが、他の生物などとしてもよい。
図1は、撮像装置1の外観を説明するための図である。図1(A)は、撮像装置1の正面図である。図1(B)は、撮像装置1の裏面図である。図1(A)を参照して、撮像装置1は、筐体10の表側面Sa(第2面)に、タッチパネル機能を有する表示部110と、操作部111と、インカメラ102とを備えている。図1(B)を参照して、撮像装置1は、筐体の、表側面Saと対向する裏側面Sb(第1面)に、アウトカメラ101を備えている。アウトカメラ101は、撮像者から見える被写体を撮像する。インカメラ102は、撮像者を被写体として撮像する。ここで、撮像者とは、撮像装置1を使用する者(ユーザ)をいう。本実施形態では、アウトカメラ101で撮像される被写体は、人物であるとするが、他の生物などとしてもよい。
ユーザが、撮像装置1において、撮像機能を実現するためのアプリケーション(以下、「撮像アプリ」という。)を起動させると、表示部110は、たとえば、アウトカメラ101からの画像と、撮像スイッチ112とを表示する。ユーザが撮像スイッチ112をタッチすると、撮像装置1は、表示部110に表示されている画像を撮像できる。
ユーザがモード選択画面を表示させる操作を実行すると、表示部110は、モード選択画面(特に図示せず)を表示する。モード選択画面は、複数のモードのうちから、ユーザからの選択および決定を受付ける画面である。複数のモードは、通常撮像モードと、合成撮像モードを含む。通常撮像モードは、アウトカメラ101により画像を撮像するモードである。合成撮像モードは、インカメラ102により撮像された画像と、アウトカメラ101により撮像された画像とを合成するモードである。
図2は、撮像装置1の機能構成を説明するための図である。撮像装置1は、アウトカメラ101と、インカメラ102と、画像DB(DataBase)記憶部107と、画像記憶部108と、制御部109と、表示部110と、操作部111とを含む。
インカメラ102およびアウトカメラ101は、撮影レンズ103と、撮像素子104と、A/D(Analog/Digital)変換部105と、画像処理部106とを含む。撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りを含む撮像光学系である。撮像素子104は光学像を電気信号に変換する。A/D変換部105は、撮像素子104から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。画像処理部106は、A/D変換部105からのデータに対し画像処理を行う。画像処理は、所定の画素補間処理、縮小または拡大といったリサイズ処理、色変換処理などを含む。
画像DB記憶部107は、人物画像データが記憶されている画像DBを記憶する。画像記憶部108は、インカメラ102で撮像された画像と、アウトカメラ101で撮像された画像と、画像表示用の画像データなどを記憶する。制御部109は、画像記憶部108に記憶されている画像データをアナログ信号に変換した後、該画像データを表示部110に供給する。表示部110は、アナログ信号に変換された画像データに基づいて画像を表示する。
図3は、画像DB記憶部107に記憶されている画像DBの一例を示したものである。図3の例では、人物ごとに、画像データが記憶されている。図3の例では、さらに、各人物それぞれについて撮像された範囲ごとに、画像データが記憶されている。図3の例では、人物Aについては、人物の範囲として、人物Aの顔、人物Aの上半身、人物Aの全身とが存在する。図3の例では、画像DBには、該人物Aの顔の画像データ、該人物Aの上半身の画像データ、該人物Aの全身の画像データとが記憶されている。
また、画像DBは予め構築されているものである。画像DBを予め構築する手法の一例として、たとえば、アウトカメラ101またはインカメラ102で撮像された画像が、人物ごと、および該人物の範囲ごとに、撮像装置1の制御部109により予め記憶されることにより、構築されるようにすればよい。このように、制御部109が画像DBを構築するようにしてもよい。また、撮像者の操作(手作業)により画像DBを構築するようにしてもよい。
[制御部109の処理内容]
図4は、制御部109の処理の流れを説明するための図である。図2および図4を用いて、制御部109の処理内容を説明する。以下の説明では、インカメラ102で撮像された画像(被写体としての撮像者の画像)をインカメラ画像という。該インカメラ画像のデータをインカメラ画像データという。アウトカメラ101で撮像された画像(撮像者から見える被写体の画像)をアウトカメラ画像という。該アウトカメラ画像のデータをアウトカメラ画像データという。アウトカメラ101で撮像された被写体は人物であるとし、アウトカメラ画像は、該人物と、背景画像とを含む画像である。
図4は、制御部109の処理の流れを説明するための図である。図2および図4を用いて、制御部109の処理内容を説明する。以下の説明では、インカメラ102で撮像された画像(被写体としての撮像者の画像)をインカメラ画像という。該インカメラ画像のデータをインカメラ画像データという。アウトカメラ101で撮像された画像(撮像者から見える被写体の画像)をアウトカメラ画像という。該アウトカメラ画像のデータをアウトカメラ画像データという。アウトカメラ101で撮像された被写体は人物であるとし、アウトカメラ画像は、該人物と、背景画像とを含む画像である。
合成撮像モードに制御されている状態において、ユーザが撮像スイッチ112をタッチすると、インカメラ102およびアウトカメラ101は、同時または略同時に、被写体としての撮像者、および撮像者から見える被写体を撮像する(図4のステップ(1)および(2))。インカメラ102で撮像されたインカメラ画像のインカメラ画像データと、アウトカメラ101で撮像されたアウトカメラ画像のアウトカメラ画像データとは、一旦、画像記憶部108に記憶される。該記憶されたアウトカメラ画像データと、該記憶されたインカメラ画像データとは、特定手段202に入力される。
特定手段202は、図3の画像DBを用いて、インカメラ画像に含まれる被写体(撮像者)を特定する(ステップ(3))。ここで、撮像者を特定する特定手法の一例を説明する。特定手段202は、以下に説明する顔認処理を実行することにより、撮像者を特定する。特定手段202は、インカメラ画像データから、インカメラ画像に含まれる撮像者の顔を示す顔画像データを抽出する。特定手段202は、該抽出された顔画像データと、図3に示す画像DBに含まれる各人物の画像データ(たとえば、顔画像データ)との一致度を算出する。たとえば、特定手段202は、顔画像データの特徴量(色情報など)を算出する。特定手段202は、該算出された特徴量(以下、「第1特徴量」という。)と、画像DBに含まれる各人物の顔画像データの特徴量(以下、「第2特徴量」という。)とを比較する。特定手段202は、第1特徴量と第2特徴量との差分に応じて一致度を算出する。たとえば、この差分が大きければ、特定手段202により算出される一致度は小さくなり、この差分が小さければ、特定手段202により算出される一致度は大きくなる。特定手段202は、算出された一致度のうち最も高い一致度の人物を、撮像者として特定する。
また、特定手段202は、アウトカメラ画像に含まれる被写体の範囲を特定する(ステップ(4))。具体的には、特定手段202は、アウトカメラ画像に含まれる被写体が、たとえば、顔(顔のみ)、上半身、および全身のうちのいずれであるのかを特定する。ここで、被写体の範囲を特定する特定手法の一例を説明する。画像DB記憶部107には、予め、範囲特定用画像DBが記憶されている。範囲特定用画像DBは、被写体の範囲を特定するための複数の画像データを含む。複数の画像データは、所定の人物の顔のみの画像データと、該人物の上半身の画像データと、該人物の全身の画像データとを含む。なお、この所定の人物は、如何なる人物であってもよい。
特定手段202は、アウトカメラ画像に含まれる被写体の画像データを抽出する。特定手段202は、該抽出された画像データと、範囲特定用画像DBに含まれる複数の画像データそれぞれとの一致度を算出する。特定手段202は、算出された一致度のうち最も高い一致度の範囲を、被写体の範囲として特定する。特定手段202は、範囲識別データと、撮像者識別データとを抽出手段204に送信する。範囲識別データは、抽出手段204により被写体の範囲を識別可能なデータである。撮像者識別データは、抽出手段204により撮像者を識別可能なデータである。なお、本実施形態では、被写体の範囲は、顔(顔のみ)、上半身、および全身を含むとして説明するが、他の範囲(たとえば、バストショット)を含むようにしてもよい。
抽出手段204は、範囲識別データと、撮像者識別データとに基づいて、画像DBから、最適画像を抽出する(ステップ(5))。最適画像は、撮像者識別データから識別される撮像者が、範囲識別データから識別される範囲で撮像されている画像である。抽出手段204は、最適画像のデータ(以下、「最適画像データ」という。)を合成手段206に送信する。
図4の例では、撮像者は人物Aであり、撮像者によって撮像される人物は人物Cであるとし、その人物Cが撮像されている範囲は全身である。抽出手段204は、ステップ(5)において、被写体の範囲と同一の範囲である全身が映っている人物Aの画像を、画像DBから最適画像として抽出する。たとえば、抽出手段204は、人物Aの画像とは異なる画像(背景画像および他の人物画像)を抽出することなく、人物Aの輪郭に沿って抽出する。図3の画像DBでは、人物Aの全身画像は、人物Bを含む画像しかなく(人物Aと人物Bとの2ショットの画像しかなく)、人物Aのみの全身画像は記憶されていない。この場合には、抽出手段204は、背景画像と人物Bとを抽出することなく、人物Aの全身画像を抽出する。なお、他の人物を含むことなく人物Aの全身画像(人物Aの1ショット)が存在する場合には、背景画像を抽出することなく、該人物A画像を抽出する。
合成手段206は、アウトカメラ画像データと、最適画像データとを合成することにより合成画像データを生成する(ステップ(6))。合成手段206は、合成画像データをアナログ信号に変換した後に、該合成画像データを表示部110に送信する。表示部110は、送信された画像データに基づいて、合成画像を表示する(ステップ(6))。
図4の例では、合成手段206は、全身が映っている人物Aと、全身が映っている人物Cとを合成することにより、全身が映っている人物Aと全身が映っている人物Cとの合成画像を生成できる。
以下に、本実施形態の撮像装置1が奏する効果などについて説明する。一般的に、インカメラ102で撮像される画像の構図は、固定的である。したがって、インカメラ102で撮像されたインカメラ画像と、アウトカメラ101で撮像されたアウトカメラ画像とを合成させることにより生成された画像は不自然なものとなる。たとえば、図4の例では、撮像装置1が、インカメラで撮像された画像(図4の(1)に示す画像)と、アウトカメラで撮像された画像(図4の(4)に示す画像)とを合成すると、顔のみが撮像された人物A(撮像者)と、全身が撮像された人物Cの合成画像という不自然な合成画像を生成する。
そこで、本実施形態の撮像装置1は、インカメラ画像をそのまま使用せずに、該インカメラ画像を用いて、最適画像を抽出する。たとえば、撮像装置1の抽出手段204は、インカメラ102で撮像された撮像者が、アウトカメラ101により撮像された被写体の範囲で撮像されている最適画像を抽出する。合成手段206は、該最適画像とアウトカメラ画像とを合成する。このように、撮像装置1は、インカメラ102で撮像された人物Aの範囲(顔のみ、上半身、全身のうちのいずれであるか)と、アウトカメラ101で撮像された人物Cの範囲(顔のみ、上半身、全身のうちのいずれであるか)とが一致した画像を生成することができる。これにより撮像装置1は、自然な合成画像を生成して、該自然な合成画像を表示部110に表示させることができる。
また、画像DBに最適画像が記憶されていない場合がある。このような場合には、抽出手段204が、画像DBから、最適画像を検索した結果、最適画像が記憶されていないと判断する。抽出手段204が、このような判断をした場合には、報知手段208は、最適画像がないことを報知する。たとえば、報知手段208は、表示部110に、「撮像者の最適な画像が見当たりません」といった文字を表示する。このような構成によれば、撮像装置1は、画像DBに最適画像が記憶されていないことを撮像者に認識させることができる。これとともに、撮像装置1は、撮像者の画像を画像DBに記憶させることを、撮像者などに促すことができる。
また、抽出手段204は、アウトカメラ101で撮像された被写体の表情に応じた撮像者の最適画像を抽出するようにしてもよい。たとえば、この被写体の人物Cが、笑顔である場合には、抽出手段204は、最適画像として、笑顔である撮像者の画像を抽出する。このような構成によれば、撮像装置1は、この被写体の表情と撮像者の表示とが一致した合成画像を生成できる。撮像装置1は、たとえば、この被写体が笑顔である場合には、撮像者も笑顔である合成画像を生成できる。
また、この被写体の表情の特定の手法として、表情特定用DBを用いるようにすればよい。表情特定用DBは、人物の表情を特定するための複数の画像データを含む。複数の画像データとは、一般的な人物の複数の表情それぞれが表われた顔のデータである。複数の画像データは、笑顔の画像データ、怒っている顔の画像データ、泣いている顔の画像データ、普通の顔の画像データなどを含む。特定手段202は、表情特定用DBを用いて、この被写体の表情を特定する。特定手段202は、該特定された表情を示す表情識別データを抽出手段204に送信する。抽出手段204は、範囲識別データ、撮像者識別データ、および表示識別データに基づいて、この被写体の表情に一致した最適画像を抽出する。
また、撮像装置1(たとえば、合成手段206)は、最適画像の要素(属性、性質ともいう)とアウトカメラ画像の要素のうち少なくとも一方を変更(加工)する変更手段206aを備えるようにしてもよい。該変更手段206aが、最適画像の要素とアウトカメラ画像の要素のうち少なくとも一方を変更した後に、合成手段206は、これらの画像を合成するようにしてもよい。変更手段206aによる変更後に、合成手段206が、これらの画像が合成することによりさらに自然な合成画像を生成できる。
まず、この要素が、人物(撮像者またはアウトカメラ101で撮像された被写体)のサイズである場合について説明する。たとえば、アウトカメラ画像に含まれる被写体のサイズが極端に大きい場合には、該アウトカメラ画像と、最適画像とを合成すると、不自然な合成画像を生成する。この不自然な合成画像は、極端に大きい被写体と、撮像者とが合成された画像である。
そこで、このような場合には、変更手段206aは、アウトカメラ101で撮像された被写体の要素としての該被写体のサイズが小さくなるようにアウトカメラ画像を変更した後に、合成手段206は、該変更された被写体と最適画像とを合成する。これにより、合成手段206は、撮像者と、適切なサイズの被写体とが含まれた合成画像(自然な合成画像)を生成できる。
次に、この要素が、人物(撮像者またはアウトカメラ101で撮像された被写体)の位置(座標)である場合について説明する。たとえば、アウトカメラ画像に含まれる被写体が、該アウトカメラ画像の中央に位置する場合などでは、合成手段206は、中央に位置する被写体と、端(たとえば、右端)に位置する撮像者とが含まれるような不自然な合成画像を生成する。このような場合には、変更手段206aは、中央に位置する被写体を、右端および左端のいずれか一方に寄せる変更を実行した後に、合成手段206は、他方の端に撮像者が位置するような合成画像を生成する。これにより、合成手段206は、適切に位置する撮像者とアウトカメラ画像に含まれる被写体とが含まれた合成画像(自然な合成画像)を生成できる。
ここでは、変更手段206aが、アウトカメラ画像の要素を変更する場合について説明したが、変更手段206aが、最適画像の要素を変更するようにしてもよい。また、変更手段206aが、アウトカメラ画像および最適画像の双方を変更するようにしてもよい。なお、画像の要素は大きさ、および位置に限られず、画像の色相、明度、彩度などを含むようにしてもよい。
このように、合成手段206は、最適画像の要素(属性、性質)とアウトカメラ画像の要素のうち少なくとも一方を変更した後に、合成画像を生成することから、さらに自然な画像を生成できる。
また、撮像装置1が、最適画像の要素とアウトカメラ画像の要素のうち少なくとも一方を変更するのではなく、ユーザが該変更を行える変更受付手段を設けるようにしてもよい。たとえば、ユーザが、合成画像を見て、最適画像および被写体の少なくとも一方の要素(位置など)を変更できるようにしてもよい。このような構成によれば、合成手段206は、撮像者および被写体の人物の少なくとも一方の嗜好に合わせた合成画像を生成できる。
[撮像装置1のフローチャートについて]
図5は、撮像装置1の処理の流れを説明するためのフローチャート図である。S2において、制御部109は、撮像スイッチ112がタッチされたか否かを判断する。制御部109は、撮像スイッチ112が操作されるまで、待機する(S2のNO)。制御部109は、撮像スイッチ112が操作されたと判断すると、S4に進む。
図5は、撮像装置1の処理の流れを説明するためのフローチャート図である。S2において、制御部109は、撮像スイッチ112がタッチされたか否かを判断する。制御部109は、撮像スイッチ112が操作されるまで、待機する(S2のNO)。制御部109は、撮像スイッチ112が操作されたと判断すると、S4に進む。
S4において、アウトカメラ101は、撮像者から見える被写体を撮像する。これとともに、インカメラ102は、撮像者を被写体として撮像する(図4のステップ(1)、(2)も参照)。
S6において、特定手段202は、インカメラ画像に含まれる被写体(撮像者)の顔を示す顔画像データを抽出する。S8において、特定手段202は、画像DBから、顔画像データに基づいて撮像者を特定する(ステップ(3)も参照)。
S10において、特定手段202は、アウトカメラ画像に含まれる被写体の範囲を特定する(ステップ(4)も参照)。
その後、S12において、抽出手段204は、画像DBに、最適画像データが記憶されているか否かを判断する。抽出手段204が、最適画像データが記憶されていると判断したときには(S12のYES)、該最適画像を抽出(取得)するとともに、S16に進む。
S16では、合成手段206は、アウトカメラ画像データと、最適画像データとを合成することにより合成画像データを生成する(ステップ(6)も参照)。S18では、表示部110は、この合成画像データに基づいて、合成画像を表示する。
S12において、抽出手段204が、最適画像が記憶されていないと判断したときには(S12のNO)、S14において、報知手段208は、最適画像が報知されていない旨を報知する。
[変形例などについて]
(1) 本実施形態では、撮像装置1が画像DBを保持するとして説明した。しかし、外部装置が、画像DBを保持するようにしてもよい。外部装置は、撮像装置1の外部に設置される装置である。この場合には、撮像装置1は、該撮像装置1と外部装置との通信を可能とする通信手段を備える。抽出手段204は、該通信手段を介して、範囲識別データと撮像者識別データとを外部装置に送信する。外部装置は、範囲識別データと撮像者識別データとを受信すると、範囲識別データと撮像者識別データとに基づいて、画像DBから最適画像を検索する。外部装置は、最適画像を抽出すると、該抽出された最適画像の最適画像データを抽出手段204に送信する。抽出手段204は、最適画像データを受信すると、該最適画像データを合成手段206に送信する。
(1) 本実施形態では、撮像装置1が画像DBを保持するとして説明した。しかし、外部装置が、画像DBを保持するようにしてもよい。外部装置は、撮像装置1の外部に設置される装置である。この場合には、撮像装置1は、該撮像装置1と外部装置との通信を可能とする通信手段を備える。抽出手段204は、該通信手段を介して、範囲識別データと撮像者識別データとを外部装置に送信する。外部装置は、範囲識別データと撮像者識別データとを受信すると、範囲識別データと撮像者識別データとに基づいて、画像DBから最適画像を検索する。外部装置は、最適画像を抽出すると、該抽出された最適画像の最適画像データを抽出手段204に送信する。抽出手段204は、最適画像データを受信すると、該最適画像データを合成手段206に送信する。
このような構成によれば、外部装置が、画像DBを保持することから、本実施形態の撮像装置1と比較して、撮像装置1の記憶負担を軽減できる。
(2) また、アウトカメラ101およびインカメラ102のみで撮像した2以上の画像について、本実施形態の思想を適用するようにしてもよい。たとえば、アウトカメラ101で撮像した人物Aの画像と人物Bの画像とを合成手段206が合成するようにしてもよい。このような構成を採用した撮像装置1であれば、アウトカメラ101およびインカメラ102のいずれか一方で、本実施形態と同様の効果を奏する。
(3) 本実施形態では、撮像装置1は、撮像者を特定するための手法として、インカメラ画像を用いるとして説明した。しかしながら、撮像装置1は、他の手法により、撮像者を特定するようにしてもよい。たとえば、撮像装置1は、撮像者に対して、ログインを促す文字を表示する。該文字を視認した撮像者は、たとえば、該撮像者のID情報(パスワードなど)を撮像装置1に入力する。撮像装置1は、該ID情報に基づいて、撮像者を特定することができる。
(4) ところで、一般的に、月日が経つにつれて、撮像者の顔などが変化(老化)する。たとえば、画像DBに人物Aの最適画像データが記憶されていた場合であっても、この最適画像データが10年前の最適画像データである場合には、合成手段206は、アウトカメラ101で撮像された被写体と、10年前の人物A(撮像者)とを含むという不自然な合成画像を生成する。そこで、画像DBのそれぞれの画像について、画像が生成された(撮像された)時間情報(年代など)を対応付けて記憶するようにしてもよい。このような場合には、抽出手段204は、最も新しい年代の画像を最適画像として抽出する。したがって、合成手段206は、現在の被写体と、最も新しい年代の撮像者とを含む合成画像を生成できる。また、画像DBに、所定の年代以前(たとえば、5年以上前)の最適データしか記憶されておらず、最近の最適画像データが記憶されていない場合には、報知手段208は、最適画像データがない旨を報知するようにしてもよい。
(5) 本実施形態では、表側面Saと、裏側面Sbとが対向する例について説明した。しかし、表側面Saと、裏側面Sbとが対向していなくてもよい。たとえば、表側面Saと裏側面Sbとの位置関係は、表側面Saを含む面と、裏側面Sbを含む面とが交わるようなものであってもよい。
(6) 本実施形態では、インカメラ102は、撮像者を被写体として撮像し、アウトカメラ101は、撮像者から見える被写体を撮像する例を説明した。しかしながら、インカメラ102では、撮像者を被写体として撮像せずに、撮像者以外の人物を被写体として撮像するようにしてもよい。このような場合には、撮像装置1は、インカメラ102で撮像された、撮像者以外の人物の画像と、アウトカメラ101で撮像された人物の画像とを合成することができる。
[プログラムについて]
撮像装置1における処理は、各ハードウェアおよび制御部109により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリに予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカードその他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタその他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFなどを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリに一旦格納される。そのソフトウェアは、制御部109によってフラッシュメモリから読み出され、さらにフラッシュメモリに実行可能なプログラムの形式で格納される。制御部109は、そのプログラムを実行する。本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ、メモリカードその他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、撮像装置1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
撮像装置1における処理は、各ハードウェアおよび制御部109により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリに予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカードその他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタその他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFなどを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリに一旦格納される。そのソフトウェアは、制御部109によってフラッシュメモリから読み出され、さらにフラッシュメモリに実行可能なプログラムの形式で格納される。制御部109は、そのプログラムを実行する。本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ、メモリカードその他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、撮像装置1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
[その他]
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 撮像装置、101 アウトカメラ、102 インカメラ、202 特定手段、204 抽出手段、206 合成手段、208 報知手段。
Claims (6)
- 第1面と第2面とを含む筐体と、
前記第1面に設けられた第1撮像手段と、
前記第2面に設けられた第2撮像手段と、
前記第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する特定手段と、
複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、前記第2撮像手段により撮像された第2被写体が前記特定手段により特定された範囲で撮像されている画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像と、前記第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する合成手段とを備える、撮像装置。 - 前記抽出手段は、前記第1撮像手段により撮像された第1被写体の顔の表情に対応した画像を抽出する、請求項1記載の撮像装置。
- 前記合成手段は、前記抽出手段により抽出された画像と、前記第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とのうち、少なくとも一方を変更した後に合成する、請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記第2撮像手段により撮像された第2被写体が前記特定手段により特定された範囲で撮像されている画像が、前記記憶手段に記憶されていない場合には、該画像が前記記憶手段に記憶されていない旨を報知する報知手段をさらに備える、請求項1〜3いずれかに記載の撮像装置。
- 筐体の第1面に設けられた第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する特定ステップと、
複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、筐体の第2面に設けられた第2撮像手段により撮像された第2被写体が前記特定ステップにより特定された範囲で撮像されている画像を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された画像と、前記第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する合成ステップとを含む、画像合成方法。 - コンピュータに、
筐体の第1面に設けられた第1撮像手段により撮像された画像に含まれる第1被写体の範囲を特定する特定手順と、
複数種類の画像が予め記憶されている記憶手段から、筐体の第2面に設けられた第2撮像手段により撮像された第2被写体が前記特定手順により特定された範囲で撮像されている画像を抽出する抽出手順と、
前記抽出手順により抽出された画像と、前記第1撮像手段により撮像された第1被写体の画像とを合成する合成手順とを実行させるための画像合成プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016076515A JP2017188787A (ja) | 2016-04-06 | 2016-04-06 | 撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016076515A JP2017188787A (ja) | 2016-04-06 | 2016-04-06 | 撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017188787A true JP2017188787A (ja) | 2017-10-12 |
Family
ID=60045796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016076515A Pending JP2017188787A (ja) | 2016-04-06 | 2016-04-06 | 撮像装置、画像合成方法、および画像合成プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017188787A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110913121A (zh) * | 2018-09-18 | 2020-03-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种拍摄方法、电子设备及计算机存储介质 |
US11367260B2 (en) | 2018-11-30 | 2022-06-21 | Dwango Co., Ltd. | Video synthesis device, video synthesis method and recording medium |
US11625858B2 (en) | 2018-11-30 | 2023-04-11 | Dwango Co., Ltd. | Video synthesis device, video synthesis method and recording medium |
-
2016
- 2016-04-06 JP JP2016076515A patent/JP2017188787A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110913121A (zh) * | 2018-09-18 | 2020-03-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种拍摄方法、电子设备及计算机存储介质 |
CN110913121B (zh) * | 2018-09-18 | 2021-02-09 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种拍摄方法、电子设备及计算机存储介质 |
US11367260B2 (en) | 2018-11-30 | 2022-06-21 | Dwango Co., Ltd. | Video synthesis device, video synthesis method and recording medium |
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