JP2017180203A - 内燃機関の尿素水添加システム - Google Patents

内燃機関の尿素水添加システム Download PDF

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Abstract

【課題】センサに付着した気泡によるセンサの検知性能の低下を抑制する。
【解決手段】内燃機関の尿素水添加システムは、尿素水を貯留するためのタンク42と、タンク内に配置され、尿素水の濃度を検知するために超音波センサからなるセンサ100と、タンク内に配置され、タンク内に尿素水を戻すためのリターンパイプ84とを備える。リターンパイプは、センサの検知面101に向けられた出口120を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃機関の尿素水添加システムに係り、特に、ディーゼルエンジンにおいて選択還元型NOx触媒に尿素水を添加するための尿素水添加システムに関する。
ディーゼルエンジンの排気ガス中のNOxを浄化するためのシステムとして、選択還元型NOx触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)を用いたSCRシステムが開発されている。
このSCRシステムは、尿素水をSCRの排気流れ方向上流側に添加し、排気ガスの熱でアンモニアを生成し、このアンモニアによってSCRでNOxを還元して浄化するものである。尿素水は、SCRの上流側に設けられた尿素添加弁から添加される。
特開2015−055199号公報
こうした尿素水添加を行うための尿素水添加システム(尿素添加弁を含む)において、尿素水を貯留するためのタンクと、タンク内に配置され、尿素水の濃度を検知するために超音波センサからなるセンサとが設けられることがある。
この場合、センサに気泡が付着し、この気泡により超音波の伝達が阻害され、正確な濃度検知が阻害されることがある。
そこで本発明は、上記課題に鑑みて創案され、その目的は、センサに付着した気泡によるセンサの検知性能の低下を抑制することができる内燃機関の尿素水添加システムを提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
尿素水を貯留するためのタンクと、
前記タンク内に配置され、尿素水の濃度を検知するために超音波センサからなるセンサと、
前記タンク内に配置され、前記タンク内に尿素水を戻すためのリターンパイプと、
を備え、
前記リターンパイプが、前記センサの検知面に向けられた出口を有する
ことを特徴とする内燃機関の尿素水添加システムが提供される。
好ましくは、前記出口が、前記検知面の正面に延びる検知領域の外側かつ近傍に配置される。
好ましくは、前記出口が、前記検知領域の上方、下方または側方に配置される。
好ましくは、前記出口が、前記検知面の正面に延びる検知領域の内側に配置される。
好ましくは、前記出口が、前記検知面に対し偏心して配置され、かつ前記検知面に直角に対向して配置される。
本発明によれば、センサに付着した気泡によるセンサの検知性能の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る尿素水添加システムを示す概略図である。 尿素タンク内の構成を示す断面図である。 本実施形態の要部拡大図である。 第1変形例の要部拡大図である。 第2変形例の要部拡大図である。 第3変形例の要部拡大図である。 第3変形例における検知面と出口の配置を示す概略正面図である。 第4変形例の要部拡大図である。 第4変形例における検知面と出口の配置を示す概略正面図である。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、図1を参照して本実施形態の全体構成を説明する。
本実施形態は、車両に搭載された内燃機関(エンジン)、特にディーゼルエンジン10に適用される。ディーゼルエンジン10の吸気マニホールド11には、吸気管12が接続され、排気マニホールド13には排気管14が接続される。吸気管12には、吸気流量を測定するエアフローセンサ15と、吸気スロットルバルブ16とが設けられている。
排気マニホールド13と吸気マニホールド11とは、排気ガスの一部を吸気側に環流するためのEGR管17によって連結され、そのEGR管17にはEGRクーラ18とEGRバルブ19とが設けられる。
排気管14には、排気ブレーキバルブ20と排気スロットルバルブ21が設けられ、その下流に、フィルタ装置22とSCR装置32が設けられる。
フィルタ装置22は、未燃成分(HC,CO)を酸化する前段の酸化触媒(DOC)24と、排ガス中の粒子状物質(PM)を捕集する後段のパティキュレートフィルタ(DPF)25とを備える。
SCR装置32は、排気ガス中のNOxを還元処理する前段の選択還元型NOx触媒(SCR)23と、SCR23の下流側に漏れ出したアンモニアを処理する後段の酸化触媒(DOC)33とを備える。
制御ユニットもしくはコントローラをなす電子制御ユニット(ECU)30には、エンジンの回転数を検出する回転センサ31や、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ34の検出値等が入力される。
ECU30は、車両走行中、回転数とアクセル開度に応じて筒内インジェクタ35から噴射される燃料噴射量を制御し、また適宜吸気スロットルバルブ16、排気ブレーキバルブ20、排気スロットルバルブ21を制御すると共にEGRバルブ19を開閉してEGR量を制御するようになっている。
次に、排気管14内に尿素水を添加するための尿素水添加システム40について説明する。
尿素水添加システム40は、SCR23の排気流れ方向上流側で尿素水を排気管14内に添加(または噴射もしくは供給)する尿素添加弁41を含む添加モジュール60と、尿素水を貯留するための尿素タンク42と、尿素タンク42内の尿素水を尿素添加弁41に供給するための尿素供給装置43と、尿素添加弁41および尿素供給装置43を制御する添加制御ユニット(DCU)44とを備える。添加モジュール60は、尿素添加弁41をハウジングに一体化してなるユニットである。
尿素供給装置43は、尿素タンク42から尿素水を吸引して尿素添加弁41に向かって吐出する尿素ポンプと、エンジン10から後述する温水を吸引して尿素添加弁41に向かって吐出する温水ポンプと、こうした尿素水および温水の向きをそれぞれ正逆転方向に切り替える尿素バルブおよび温水バルブ等(いずれも図示せず)を備える。
DCU44とECU30は通信可能に接続される。ECU30は、尿素水添加制御に必要な情報をDCU44に出力する。詳しくはECU30は、エンジン運転状態、特に回転センサ31およびアクセル開度センサ34によりそれぞれ検出されたエンジン回転数およびアクセル開度に基づいて、尿素添加弁41から添加される尿素水の量すなわち尿素添加量を決定し、この情報をDCU44に出力する。DCU44は、決定された尿素添加量が実際に添加されるよう、尿素添加弁41を開弁制御する。
尿素タンク42内には後述の品質センサが配置され、尿素タンク42内に貯留された尿素水の品質に関する情報が品質センサからDCU44ひいてはECU30に出力される。ECU30またはDCU44は、この情報に基づき尿素添加量を補正する。
尿素水添加システム40において、尿素タンク42、尿素供給装置43および添加モジュール60は、それぞれ、破線で示す尿素水ライン61と、実線で示す温水ライン62とにより互いに接続されている。ここで温水とは、具体的にはエンジン10の冷却に使用され高温となったエンジン冷却水を意味し、尿素水の凍結を防止するために尿素水を加熱する熱流体をなすものである。本実施形態では熱流体として温水を用いる。しかしながら、エンジン排気ガスやエンジンオイル等、種々の熱流体を用いることが可能である。
尿素水ライン61は、尿素タンク42および尿素供給装置43を連結して前者から後者に尿素水を送るための第1尿素管64Uと、尿素供給装置43および尿素添加弁41を連結して前者から後者に尿素水を送るための第2尿素管65Uと、尿素供給装置43および尿素タンク42を連結して前者から後者に尿素水を戻すための第3尿素管66Uとを有する。これら各管は比較的柔軟なホースからなる。
温水ライン62は、エンジン10および尿素タンク42を連結して前者から後者に温水を送るための第1温水管68Wと、尿素タンク42および尿素供給装置43を連結して前者から後者に温水を送るための第2温水管64Wと、尿素供給装置43および添加モジュール60(特にそのハウジング内温水通路)を連結して前者から後者に温水を送るための第3温水管65Wと、添加モジュール60および尿素供給装置43を連結して前者から後者に温水を戻すための第4温水管67Wと、尿素供給装置43およびエンジン10を連結して前者から後者に温水を戻すための第5温水管69Wとを有する。これら各管も比較的柔軟なホースからなる。第1温水管68Wには温水の送出と停止を切り替えるタンクヒータバルブ50が設けられる。タンクヒータバルブ50はDCU44により制御される。
エンジンの運転中には、尿素供給装置43の尿素ポンプが作動され、尿素水が矢示の如く尿素タンク42から第1尿素管64U、尿素供給装置43、第2尿素管65Uを順に通じて添加モジュール60の尿素添加弁41に供給される。添加に供されない余剰の尿素水は、尿素供給装置43から第3尿素管66Uを通じて尿素タンク42に戻される。
また尿素供給装置43の温水ポンプも作動され、温水が矢示の如くエンジン10から第1温水管68W、尿素タンク42、第2温水管64W、尿素供給装置43、第3温水管65Wを順に通じて添加モジュール60に供給される。同時に温水は、添加モジュール60から第4温水管67W、尿素供給装置43、第5温水管69Wを順に通じてエンジン10に戻される。こうして尿素水が流れる経路全体に温水が流されるようになり、外気低下等に伴う尿素水の凍結が確実に抑制される。
他方、エンジンが停止されると、その直後、尿素供給装置43の尿素ポンプが引き続き短時間だけ作動される。そして尿素供給装置43の尿素バルブが逆転側に切り替えられる。これにより各機器および管内に残っている尿素水は全て尿素タンク42に回収される。このとき、第1尿素管64Uおよび第2尿素管65Uの尿素水の流れ方向は逆転され(矢印の逆方向とされ)、第3尿素管66Uの尿素水の流れ方向は同一とされる。他方、温水に関しては、エンジン停止直後、尿素供給装置43の温水ポンプが引き続き短時間だけ作動され、タンクヒータバルブ50が閉弁される。これにより温水は、順流方向(矢示方向)に流れて最終的にエンジン10に回収される。
次に、図2を参照して、尿素タンク42に関連する構成を詳細に説明する。尿素タンク42は、本実施形態においては樹脂製であるが、その材質は任意であり、例えば金属製とされてもよい。尿素タンク42は、上面部71および底面部72を有する。尿素タンク42には、後述の品質センサ等を含むセンサユニット73が取り付けられる。センサユニット73の本体74が、上面部71のユニット取付穴75に液密に嵌合され、図示しないボルト等により上面部71に固定される。
本体74には、前述の第1温水管68Wの下流端部が着脱可能に取り付けられる給水ニップル76と、前述の第2温水管64Wの上流端部が着脱可能に取り付けられる排水ニップル77とが外部に突出して設けられる。尿素タンク42内には、上下方向に延びかつ底面部72付近で下端部が90°曲げられたU字状の金属製ヒータパイプ78が配置される。ヒータパイプ78は本体74に吊り下げ支持される。ヒータパイプ78の上流端部が、本体74内部の給水通路79を通じて給水ニップル76に連通される。ヒータパイプ78の下流端部が、本体74内部の排水通路80を通じて排水ニップル77に連通される。これにより、給水ニップル76に送られてきた温水が、矢示の如くヒータパイプ78内を通じて尿素タンク42内を循環され、排水ニップル77から排出される。
また本体74には、前述の第1尿素管64Uの上流端部が着脱可能に取り付けられる吸引ニップル81と、前述の第3尿素管66Uの下流端部が着脱可能に取り付けられるリターンニップル82とが外部に突出して設けられる。尿素タンク42内には、上下方向に延びる金属製の吸引パイプ83およびリターンパイプ84が配置される。これら吸引パイプ83およびリターンパイプ84も本体74に吊り下げ支持される。吸引パイプ83は、尿素タンク42内から尿素水を吸引するためのパイプであり、リターンパイプ84は、尿素タンク42内に尿素水を戻すためのパイプである。
吸引パイプ83の上流端部ないし入口部は、底面部72付近で開口され、図示しないフィルタを通じて尿素タンク42内の尿素水を吸引するよう構成されている。吸引パイプ83の下流端部は、本体74内部の吸引通路85を通じて吸引ニップル81に連通される。吸引パイプ83はヒータパイプ78より小径とされ、図示しない結束具(例えば針金)により、隣接するヒータパイプ78の給水側に結束され、ヒータパイプ78によっても支持される。
リターンパイプ84の上流端部ないし入口部は、本体74内部のリターン通路86を通じてリターンニップル82に連通される。リターンパイプ84もヒータパイプ78より小径とされ、図示しない結束具(例えば針金)によりヒータパイプ78の排水側に結束され、ヒータパイプ78によっても支持される。リターンパイプ84は、後述のような出口部119の向きを達成すべく適宜屈曲形成されている。
詳しくは後述するが、リターンパイプ84の下流端部ないし出口部119は、尿素タンク42内の底面部72付近に配置された品質センサ100の検知面101に向けられ、戻されてきた尿素水を検知面101に吹きかけ、これにより検知面101に付着した気泡を吹き飛ばして除去するよう構成されている。
尿素タンク42内の底面部72付近において、ヒータパイプ78にはセンサブラケット102が一体的に固定されている。そしてこのセンサブラケット102に品質センサ100が取り付けられ固定されている。
品質センサ100は、尿素水の品質、特にその濃度を検知するためのセンサであり、超音波センサからなる。なお品質センサ100は、尿素水に混入した異物の濃度を検知するのに利用されてもよい。品質センサ100は、一端が閉止された円筒状の金属製ケーシング103と、その閉止端面裏側に密着して設置されたピエゾ素子104と、ピエゾ素子104に接続された複数の配線105と、これら配線105を上方のセンサユニット本体74まで導くワイヤハーネス部106とを有する。ケーシング103の閉止端面の表側全体に円形の検知面101が形成される。検知面101は水平方向に向けられ、つまり品質センサ100は横向きに配置される。
センサブラケット102は、ブラケット底板108と、ブラケット底板108の両端部の位置で起立する支持板109および反射板110と、検知面101および反射板110の間隔Lを正確に維持すべく、支持板109および反射板110の間に挟まれて固定される複数の離間シャフト111とを有する。
品質センサ100は、ケーシング103が支持板109の支持穴112に挿通された状態で支持板109に固定される。この固定を強固にするため、ケーシング103の外周面と支持板109とはろう付け等により固着される。なお固定方法は任意であり、ネジ等により固定してもよい。この固定状態において、検知面101の正面には、間隔Lを隔てて、反射板110の反射面110Aが対向されている。
検知面101は外径Dを有し、検知面101の正面には、同じく外径Dを有する円筒状の検知領域Rが形成される。検知領域Rは、検知面101の中心軸Cの方向において、検知面101から反射面110Aまで延びている。
品質センサ100による濃度検知を行うとき、品質センサ100は発信機および受信機として機能する。すなわち、検知面101から発信された超音波が、媒質である尿素水内を、尿素濃度に応じたある伝播速度で反射面110Aに向かって伝播する。そして超音波は反射面110Aで反射され、尿素水内を反対方向に伝播し、検知面101によって受信される。こうした伝播は主に検知領域R内において行われる。
センサユニット本体74のタンク外の位置には信号処理機(図示せず)が設置されている。信号処理機と品質センサ100はワイヤハーネス部106で接続されている。信号処理機は、発信タイミングから受信タイミングまでの時間を計測し、この計測時間を尿素水の尿素濃度に換算し、尿素濃度に応じた信号をDCU44に出力する。DCU44ひいてはECU30は、これによって現状の尿素濃度を検知し、その尿素濃度に応じた適切な添加量補正を行う。こうした尿素濃度検知および補正は、所定の時間間隔(例えば1秒)毎に行われる。
ところでリターンパイプ84には、尿素供給装置43の尿素ポンプから吐出された余剰の尿素水が送られてくる。この尿素水は、リターンパイプ84の中を流下した後、図3に示すように、リターンパイプ84の下流端部ないし出口部119に形成された出口120から、検知面101に向かって積極的に吹き出される。このように出口120は、検知面101に接近した位置で検知面101に向けられている。
本実施形態において、出口120および出口部119は、検知領域Rの半径方向外側かつ近傍に配置される。特に出口120および出口部119は、検知領域Rの上方に配置され、検知面101の斜め上前方から検知面101に向かって尿素水を吹き出すよう指向されている。Oは出口120の中心を示す。ここでは検知面101の上端部に向かって尿素水が吹き出される。
その他、尿素タンク42にはレベルセンサ(残量センサ)、温度センサ、ブリーザ、水位ゲージ、フィラーキャップ、ドレンキャップ等も設けられるが、これらは本実施形態の特徴部分でないため説明を省略する。
さて、車両走行中の尿素タンク42およびその内部の尿素水の振動、尿素タンク42内の尿素水の温度変化等に起因して、図3に示すように、品質センサ100の検知面101に比較的小さい気泡Bが表面張力により付着することがある。気泡Bの付着が生じると、気泡Bにより超音波の伝達が阻害され、正確な濃度検知が阻害されることがある。すなわち、気泡Bは尿素水に比べ超音波を伝播させづらいことから、気泡Bの付着が生じると、発信タイミングから受信タイミングまでの時間を正確に検知できなくなり、検知濃度は真の濃度から低濃度側にずれる傾向にある。そして検知濃度に過大な誤差が生じ、尿素濃度を正確に検知できなくなる虞がある。
しかしながら本実施形態では、検知面101に付着した気泡Bを、出口120から吹き出された尿素水Uにより吹き飛ばして除去することができる。これにより、気泡Bの付着に起因した検知濃度の誤差を抑制し、品質センサ100の検知性能の低下を抑制することができる。
本実施形態において、出口120および出口部119は、検知領域Rの外側かつ近傍に配置される。出口120および出口部119を、検知領域Rの外側に配置したので、検知領域R内での超音波の伝播が阻害されることを防止できる。また、出口120および出口部119を検知領域Rの近傍に配置したので、出口120から吹き出された尿素水Uを効率的に検知面101に当てて気泡を除去することができる。
本実施形態では出口120および出口部119が検知領域Rの上方に配置される。これにより、吹き出された尿素水Uを重力によりさらに付勢して検知面101に当て、気泡Bを効率よく除去することができる。
リターンパイプ84内を単に重力落下するだけでなく、尿素供給装置43の尿素ポンプによって積極的に押し出された尿素水Uが出口120から吹き出されるので、吹き出された尿素水Uの流速を高め、気泡Bを効率よく除去することができる。
次に、変形例について説明する。
図4に示す第1変形例において、出口120および出口部119は、検知領域Rの下方に配置され、検知面101の斜め下前方から検知面101に向かって尿素水を吹き出すよう指向されている。そして検知面101の下端部に向かって尿素水が吹き出される。出口120および出口部119が、検知領域Rの半径方向外側かつ近傍に配置される点は前述の基本実施形態(図2,3)と同様である。
この第1変形例では、浮力により上方に浮動しようとする付着気泡Bに対し、下方から尿素水Uを当て、付着気泡Bを検知面101から引き剥がし、その浮力をも利用して効率的に付着気泡Bを除去することができる。
なお、リターンパイプ84は基本実施形態よりも下方に延長され、検知領域Rの左側(図4の紙面厚さ方向手前側をいう)を通過し、検知領域Rの下側、かつブラケット底板108(図2)の直上の高さ位置まで延長されている。そして出口部119は、一旦右側(図4の紙面厚さ方向奥側をいう)に曲げられた後、検知面101に向かって斜め上向きに曲げられている。これによりリターンパイプ84とブラケット底板108の干渉を回避できる。
他の変形例において、出口120および出口部119を、検知領域Rの側方(左側もしくは右側)に配置してもよい。
図5に示す第2変形例においては、基本実施形態の出口120および出口部119が先細りのノズル形状とされ、尿素水Uの流速を高めて吹き出し、検知面101に当てるようになっている。これによってより効率的に付着気泡Bを除去することができる。
図6および図7に示す第3変形例において、出口120および出口部119は検知領域Rの内側に配置される。そして出口120および出口部119は、検知面101に対し偏心して配置され、かつ検知面101に直角に対向して配置される。
より詳しくは、出口部119は、検知面101の上端部に向かうよう検知領域R内で曲げられている。そしてその結果、出口120は、検知面101の上端部に直角に対向するよう配置され、かつ、検知面101の中心軸Cに対し上方に所定距離偏心されている。出口120は、その全体が検知面101の上端部に対向されているが、できるだけ検知面101の中心部から離れるよう上方に偏心されている。出口120の中心Oは、検知面101に直角であり、検知面101の中心軸Cに平行である。
これによると、出口120が検知領域Rの内側に配置されるので、出口120を検知面101により近づけることができる。また出口120が検知面101に直角に対向されるので、出口120から吹き出した尿素水Uを検知面101に直角に当てることができる。これらにより、検知面101に当たる尿素水Uの勢いを増して付着気泡Bをより効率的に除去することができる。
ここで、この第3変形例は、出口120が検知領域Rの外側に配置される上述の基本実施形態および各変形例よりも気泡除去効率が高いと予想される。一方、この第3変形例は、出口120および出口部119が検知領域Rの内側に配置されるので、検知領域R内での超音波の伝播が幾分阻害されるものと予想される。
しかし、出口120が検知面101に対し偏心され、検知面101の中心部を含む多くの部分については、その前方が空いていることから、超音波伝播の阻害度合いは少ないものとも予想される。従って、出口120を検知領域Rの内側に配置したことによる、気泡除去効率向上のメリットが、超音波伝播阻害のデメリットを上回る場合があるとも予想され、この場合に第3変形例は有用と考えられる。
図8および図9に示す第4変形例においても、出口120および出口部119は検知領域Rの内側に配置され、検知面101に対し偏心して配置され、かつ検知面101に直角に対向して配置される。但し、第4変形例は第3変形例と上下が逆になるよう構成される。
すなわち、出口部119は、検知面101の下端部に向かうよう検知領域R内で曲げられている。その結果、出口120は、検知面101の下端部に直角に対向するよう配置され、かつ、検知面101の中心軸Cに対し下方に所定距離偏心されている。出口120は、その全体が検知面101の下端部に対向されているが、できるだけ検知面101の中心部から離れるよう下方に偏心されている。
第1変形例(図4)と同様、リターンパイプ84は、検知領域Rの下側かつブラケット底板108(図2)の直上の高さ位置まで下方に延長されている。そして出口部119は、一旦右側に曲げられた後、検知面101に向かって斜め上向きに曲げられている。これによりリターンパイプ84とブラケット底板108の干渉を回避できる。
第4変形例においても、出口120から吹き出した尿素水Uを検知面101に直角に当て、付着気泡Bを効率よく除去することができる。また付着気泡Bの浮力を利用できる点は第1変形例と同様である。
他の変形例において、検知領域Rの内側に配置される出口120は、検知面101に対し直角ではなく斜めに対向されてもよく、検知面101に対し側方(左側または右側)に偏心配置されてもよく、可能であれば検知面101と同軸に配置されてもよい。また検知面101に対し偏心配置されつつも、検知面101の中心部に向かって指向されてもよい。
以上の基本実施形態および各変形例の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本実施形態の尿素タンク42および品質センサ100が、それぞれ特許請求の範囲にいうタンクおよびセンサに相当する。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。例えば、上記実施形態では、単一の第2尿素管65Uにより尿素添加弁41に対する尿素水の供給と戻しとを行ったが、別々の尿素管により供給と戻しとを個別に行ってもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
10 ディーゼルエンジン
40 尿素水添加システム
42 尿素タンク
84 リターンパイプ
100 品質センサ
101 検知面
120 出口
R 検知領域

Claims (5)

  1. 尿素水を貯留するためのタンクと、
    前記タンク内に配置され、尿素水の濃度を検知するために超音波センサからなるセンサと、
    前記タンク内に配置され、前記タンク内に尿素水を戻すためのリターンパイプと、
    を備え、
    前記リターンパイプが、前記センサの検知面に向けられた出口を有する
    ことを特徴とする内燃機関の尿素水添加システム。
  2. 前記出口が、前記検知面の正面に延びる検知領域の外側かつ近傍に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の尿素水添加システム。
  3. 前記出口が、前記検知領域の上方、下方または側方に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の尿素水添加システム。
  4. 前記出口が、前記検知面の正面に延びる検知領域の内側に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の尿素水添加システム。
  5. 前記出口が、前記検知面に対し偏心して配置され、かつ前記検知面に直角に対向して配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の尿素水添加システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094840A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 いすゞ自動車株式会社 還元剤貯留装置および還元剤品質検出装置
CN114046195A (zh) * 2021-09-29 2022-02-15 广西玉柴机器股份有限公司 一种尿素喷射装置

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