JP2017160798A - エンジンシステム - Google Patents

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正憲 東田
Masanori Higashida
正憲 東田
隆道 細野
Takamichi Hosono
隆道 細野
卓朗 中村
Takuro Nakamura
卓朗 中村
郁美 大西
Ikumi Onishi
郁美 大西
進士 仲尾
Shinji Nakao
進士 仲尾
中島 隆博
Takahiro Nakajima
隆博 中島
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Abstract

【課題】
ビルジタンクの腐食を抑制できるエンジンシステムを提供する。
【解決手段】
本発明の一態様に係るエンジンシステムは、エンジン本体と、エンジン本体に掃気ガスを供給する掃気流路と、エンジン本体から排出された排気ガスを外部に放出する排気流路と、排気流路から排気ガスを抽出して掃気流路に供給するEGRユニットと、掃気流路に設けられ、掃気中の水滴を捕集するウォータミストキャッチャと、ウォータミストキャッチャで捕集した水滴をビルジタンクへ排出する排水流路と、ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又はウォータミストキャッチャが捕集した水滴に中和剤を供給する中和剤供給部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明はエンジンシステムに関する。
排気ガスをエンジンに再循環させる排気再循環(Exhaust Gas Recirculation;EGR)技術は、NOx排出低減効果が大きく、低環境負荷エンジンに広く適用されている。このEGRは、舶用の大型ディーゼルエンジンにおいても有効である。ただし、重油を燃料とする舶用の大型ディーゼルエンジンは、排気ガスに多くのSOxが含まれることから、排気ガスを再循環させる際には、その排気ガスを洗浄してSOxを取り除く必要がある(特許文献1参照)。しかしながら、排気ガスから完全にSOxを取り除くことは困難であり、実際にはエンジンに再循環させる排気ガス(以下、「EGRガス」ともいう)にはSOxがわずかに含まれる。
特開2011−157959号公報
ところで、EGRガスは新気と合流する際に冷えて凝縮水が発生することがある。また、新気がエアクーラによって冷却されると凝縮水が発生する。このように凝縮水が発生すると、EGRガスに含まれるわずかなSOxが凝縮水に溶けて酸性水が生成される。生成された酸性水は、エンジンに流入しないようにウォータミストキャッチャで捕集することが可能であるが、ウォータミストキャッチャで捕集した酸性水は船体に設けられたビルジ(bilge)タンクに排出される。ただし、ビルジタンク及びその下流に配置された機器は、酸性水に触れることになるため、腐食が進行しやすいという問題がある。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、EGRユニットを備えた舶用のエンジンシステムであって、ビルジタンクの腐食を抑制できるエンジンシステムを提供することを目的としている。
本発明の一態様に係るエンジンシステムは、エンジン本体と、前記エンジン本体に掃気ガスを供給する掃気流路と、前記エンジン本体から排出された排気ガスを外部に放出する排気流路と、前記排気流路から排気ガスを抽出して前記掃気流路に供給するEGRユニットと、前記掃気流路に設けられ、掃気中の水滴を捕集するウォータミストキャッチャと、前記ウォータミストキャッチャで捕集した水滴をビルジタンクへ排出する排水流路と、前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に中和剤を供給する中和剤供給部と、を備えている。
この構成によれば、ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又はウォータミストキャッチャが捕集した水滴に中和剤が供給されるため、ウォータミストキャッチャからビルジタンクへ排出される水滴(捕集水)のpH値を上昇させることができ、ビルジタンクの腐食を抑制することができる。
また、上記のエンジンシステムにおいて、前記中和剤供給部は、前記排水流路に設けられ、前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴を一時的に溜め、溜めた水滴と中和剤を混合して中和剤の希釈液を生成する混合槽と、前記混合槽で生成した前記希釈液の一部を、前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に噴射する噴射ノズルと、を有してもよい。
この構成によれば、ウォータミストキャッチャで捕集した水滴を中和剤の希釈液の生成に用いるため、当該希釈液を生成するための水の消費を抑えることができるとともに、ビルジタンクへ排出される液体の量を抑えることができる。
また、上記のエンジンシステムにおいて、前記EGRユニットは、洗浄液を用いて排気ガスを洗浄するスクラバと、前記スクラバで洗浄した排気ガスを冷却するEGRクーラと、前記EGRクーラで発生した凝縮水を捕集するEGRウォータミストキャッチャと、前記EGRウォータミストキャッチャで捕集した凝縮水を一時的に溜める溜水部と、前記溜水部に中和剤を投入して前記スクラバで用いる洗浄液を生成する中和剤投入部と、を有し、前記中和剤投入部は、前記中和剤供給部の混合槽に中和剤を投入するように構成してもよい。
この構成によれば、EGRユニットと中和剤供給部とにおいて中和剤投入部を共用することができる。そのため、エンジンシステム全体の構成を簡略化することができる。
また、上記のエンジンシステムにおいて、前記EGRユニットは、洗浄液を用いて排気ガスを洗浄するスクラバと、前記スクラバで洗浄した排気ガスを冷却するEGRクーラと、前記EGRクーラで発生した凝縮水を捕集するEGRウォータミストキャッチャと、前記EGRウォータミストキャッチャで捕集した凝縮水を一時的に溜める溜水部と、前記溜水部に中和剤を投入して前記スクラバで用いる洗浄液を生成する中和剤投入部と、を有し、前記中和剤供給部は、前記溜水部で生成された洗浄液を、前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に供給するように構成してもよい。
上記のとおり、EGRユニットで使用する洗浄水には中和剤が含まれることから、この洗浄水は中和剤の希釈液として利用することができる。そのため、この洗浄水を、ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又はウォータミストキャッチャが捕集した水滴に供給すると、ビルジタンクへ排出される水滴のpH値を上昇させることができ、ひいてはビルジタンクの腐食を抑えることができる。そして、この構成によれば、中和剤供給部は中和剤の希釈液を生成する構成が不要となるため、エンジンシステム全体の構成を簡略化することができる。
また、上記のエンジンシステムにおいて、前記ウォータミストキャッチャは、慣性衝突によって水滴を捕集する捕集板を有し、前記中和剤供給部は、前記捕集板で捕集した水滴に中和剤を噴射するように構成してもよい。
この構成によれば、ウォータミストキャッチャで捕集した水滴に中和剤を直接噴射するため、ビルジタンクに排出される水滴(捕集水)のpH値を効率よく上昇させることができる。
以上のとおり、上記のエンジンシステムによれば、ビルジタンクの腐食を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図2は、図2示すウォータミストキャッチャ内部の斜視図である。 図3は、第2実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図4は、第3実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図5は、第4実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図6は、第5実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図7は、第6実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
<エンジンシステムの概略構成>
はじめに、第1実施形態に係るエンジンシステム100の概略構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るエンジンシステム100の概略構成図である。図1において、太く描いた破線は排気ガス(又はEGRガス)の流れを示しており、太く描いた実線は掃気ガスの流れを示している。
本実施形態に係るエンジンシステム100は舶用のエンジンシステムであって、2ストロークディーゼルエンジンであるエンジン本体10と、エンジン本体10に掃気ガスを供給する掃気流路20と、エンジン本体10から排出された排気ガスを外部に放出する排気流路30と、排気ガスのエネルギにより駆動し新気を昇圧する過給機40と、排気流路30から排気ガスを抽出して掃気流路20に供給するEGRユニット50と、所定箇所に中和剤を供給する中和剤供給部60と、を備えている。
過給機40によって昇圧された新気とEGRユニット50を通過したEGRガスとは、掃気流路20の合流点21で合流する。これらが合流して生成された掃気ガスは、エンジン本体10へ供給される。合流点21における新気の温度がEGRガスの温度に比べて低い場合には、EGRガスが冷却されて凝縮水が発生する可能性がある。また、掃気流路20の合流点21よりも上流側の部分には新気を冷却するエアクーラ22が設けられている。新気がエアクーラ22で冷却されることにより凝縮水が発生する。発生した凝縮水は、水滴となって掃気ガスとともに掃気流路20を流れる。
掃気流路20の合流点21よりも下流側の部分にはウォータミストキャッチャ23が設けられている。ウォータミストキャッチャ23は、掃気ガスに含まれる水滴を捕集し、水滴がエンジン本体10に流入するのを防いでいる。図2は、ウォータミストキャッチャ23内部の斜視図である。図中の白抜き矢印は、掃気ガスの流れ方向を示している。図2に示すように、ウォータミストキャッチャ23は並んで配置された複数の捕集板24を有している。各捕集板24は、鉛直方向(紙面上下方向)に延びており、平面視において略J字状の形状を有している。掃気ガスに含まれる水滴は、この捕集板24に慣性衝突することにより捕集される。なお、ここで説明するウォータミストキャッチャ23は、あくまでも一例であり、羽根(捕集板24)の形状や枚数は図2に示すものに限定されない。また、ウォータミストキャッチャ23として、ワイヤメッシュデミスタ等を採用してもよい。
ウォータミストキャッチャ23で捕集した水滴(以下、「捕集水」ともいう)は重力によって鉛直下方に流れ落ち、排水流路25を介して船体に設置されたビルジタンク101に排出される。ビルジタンク101に排出された捕集水は、エンジンシステム100以外の設備から排出された排水と混合され、ビルジポンプ102を介してビルジセパレータ103へ搬送される。ビルジタンク101から搬送された排水は、ビルジセパレータ103で異物が取り除かれた後、船外へ排出される。
<EGRユニット>
続いて、上述したEGRユニット50について説明する。図1に示すように、EGRユニット50は、掃気流路20と排気流路30をつなぐEGR流路51を有している。EGR流路51には上流側から順に、洗浄液を用いて排気ガスを洗浄するスクラバ52、スクラバ52で洗浄した排気ガスを冷却するEGRガスクーラ53、EGRガスクーラ53で発生した凝縮水を捕集するEGRウォータミストキャッチャ54、排気ガスを昇圧するとともにEGRガスの流量を調整するEGRブロワ55が設けられている。
ここで、スクラバ52は、洗浄液を用いて排気ガスからSOx及びばいじんを取り除くが、排気ガスに含まれるSOxを完全に取り除くことは実質的に不可能である。そのため、掃気流路20の合流点21で新気と合流するEGRガスには、わずかにSOxが含まれており、このSOxが掃気流路20で発生した凝縮水に溶け込んで酸性水が生成される。そのため、何ら対策を施さない場合は、ウォータミストキャッチャ23は、酸性水を捕集することになり、捕集した酸性水はビルジタンク101に排出される。その結果、ビルジタンク101、ビルジポンプ102、及びビルジセパレータ103の腐食が進行する。
<中和剤供給部>
続いて、上述した中和剤供給部60について説明する。本実施形態の中和剤供給部60は、中和剤を噴射する噴射ノズル61を有している。本実施形態の中和剤は、酸性水を中和するアルカリ性の水溶液である。通常、保管スペース等を考慮して、中和剤は比較的pH値の高い状態のもの(以下、「原液」ともいう)が使用される。噴射ノズル61からは、原液の中和剤を噴射してもよいが、本実施形態では原液を薄めた弱アルカリ性の水溶液(以下、「希釈液」ともいう)を噴射する。
図2に示すように、噴射ノズル61は、ウォータミストキャッチャ23の捕集板24に向かって中和剤の希釈液を噴射する。これにより、ウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴に中和剤を直接供給することができる。ウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴は、中和剤が供給されることでpH値が上昇することから、ビルジタンク101に排出される捕集水のpH値が上昇し、その結果、ビルジタンク101等の腐食を抑えることができる。なお、本実施形態とは異なり中和剤を、ウォータミストキャッチャ23を通過する前の掃気ガスに噴射してもよい。ただし、本実施形態のようにウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴に中和剤を直接噴射すれば、掃気ガスに中和剤を噴射する場合に比べ、捕集水のpH値を効率よく上昇させることができる。
さらに、本実施形態では、噴射ノズル61は捕集板24の鉛直方向上部に中和剤を噴射するように構成されている。具体的には、噴射ノズル61は、その中心軸が捕集板24の鉛直方向中央よりも上方の部分に向かって延びるように配置されている。この構成によれば、捕集板24の鉛直方向上部に噴射した中和剤が重力によって鉛直下方に流れ落ちる際、ウォータミストキャッチャ23で捕集された水滴に触れる機会が多くなる。そのため、ウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴のpH値をさらに効率よく上昇させることができる。
また、本実施形態では、ウォータミストキャッチャ23よりも上流で中和剤が供給されるため、ウォータミストキャッチャ23よりも上流又はウォータミストキャッチャ23内において、掃気ガスに含まれる水滴のpH値を上昇させることができる。そのため、ウォータミストキャッチャ23で捕集しきれないわずかな微小ミストがエンジン本体10に流入したとしても、流入する水滴のpH値は上昇しているため、水滴の流入によるエンジン本体10の腐食は抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るエンジンシステム200について説明する。図3は、第2実施形態に係るエンジンシステム200の概略構成図である。図3に示すように、本実施形態に係るエンジンシステム200では、第1実施形態の場合とは異なり、中和剤供給部60が混合槽62を有している。
混合槽62は、排水流路25に設けられており、ウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴(捕集水)を一時的に溜めるように構成されている。また、混合槽62には、中和剤の原液が投入される。そのため、混合槽62では捕集水と中和剤の原液が混合されて中和剤の希釈液が生成される。また、本実施形態では、希釈液のpH値を測定するpHセンサ63が混合槽62に設けられている。そして、中和剤供給部60は、pHセンサ63が測定した希釈液のpH値に基づいて、希釈液のpH値が一定となるように中和剤(原液)の供給量を調整するよう構成されている。
また、中和剤供給部60の噴射ノズル61は、混合槽62で生成された希釈液の一部をウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴に噴射する。そして、噴射ノズル61から噴射されない希釈液は、ビルジタンク101に排出される。
以上のとおり、本実施形態に係るエンジンシステム200では、混合槽62で生成された弱アルカリ性の希釈液の一部がビルジタンク101に供給されることになる。そのため、ビルジタンク101等の腐食を抑制することができる。また、希釈液を生成するための水として、ウォータミストキャッチャ23が捕集した捕集水を用いていることから、水の消費を抑えることができるとともに、ビルジタンク101に排出される捕集水の量も抑えることができる。さらに、噴射ノズル61が噴射する希釈液のpH値は一定であるため、掃気流路20におけるスケーリングを回避できる。また、希釈液のpH値を制御しているため、中和剤(原液)が不要に投入されることもなく中和剤(原液)の消費も抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るエンジンシステム300について説明する。図4は、第3実施形態に係るエンジンシステム300の概略構成図である。図4に示すように、本実施形態に係るエンジンシステム300は、第1実施形態の場合と異なり、中和剤供給部60の噴射ノズル61が排水流路25に設けられている。つまり、本実施形態では、噴射ノズル61は、排水流路25を流れる捕集水に中和剤を噴射する。なお、噴射ノズル61から噴射する中和剤は、原液であってもよく希釈液であってもよい。本実施形態に係るエンジンシステム300は以上のように構成されているため、ウォータミストキャッチャ23が捕集した捕集水は、排水流路25を通過する際にpH値が上昇する。その結果、ビルジタンク101にはpH値が上昇した後の捕集水が排出されるため、ビルジタンク101等の腐食を抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るエンジンシステム400について説明する。図5は、第4実施形態に係るエンジンシステム400の概略構成図である。図5に示すように、本実施形態に係るエンジンシステム400では、第2実施形態に係るエンジンシステム400と同様に、中和剤供給部60が混合槽62とpHセンサ63とを有している。ただし、本実施形態では、混合槽62に中和剤(原液)を投入するものの、弱アルカリ性(例えばpH値が8.0より高い)の希釈液は生成しない。つまり、本実施形態では、混合槽62において捕集水が中性化(例えば、pH値が6.0以上8.0以下)するのみであって、中和剤(原液)の投入量もこの目的に合わせて調整される。そのため、中和剤供給部60は噴射ノズル61も有していない。本実施形態の構成であっても、ビルジタンク101に排出される捕集水のpH値を上昇させることができ(捕集水を中性化でき)、これによりビルジタンク101の腐食を抑えることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係るエンジンシステム500について説明する。図6は、第5実施形態に係るエンジンシステム500の概略構成図である。本実施形態に係るエンジンシステム500のEGRユニット50は、EGRウォータミストキャッチャ54で捕集した凝縮水を、スクラバ52で使用する洗浄液の生成に利用している。具体的には、EGRユニット50は、EGRウォータミストキャッチャ54で捕集した凝縮水を一時的に溜める溜水部56と、溜水部56に中和剤(原液)を投入してスクラバ52で用いる洗浄液を生成する中和剤投入部57と、を有している。そして、スクラバ52は、溜水部56で生成された洗浄液を用いて排気ガスを洗浄している。
一方、本実施形態の中和剤供給部60は、第2実施形態の中和剤供給部60と基本的に構成が同じであり、噴射ノズル61と、混合槽62と、pHセンサ63とを有している。ただし、本実施形態では、混合槽62への中和剤(原液)の投入は、EGRユニット50の中和剤投入部57によって行われる。つまり、EGRユニット50の中和剤投入部57は、溜水部56のみならず、中和剤供給部60の混合槽62にも中和剤(原液)を投入するように構成されている。
以上のように、本実施形態ではEGRユニット50と中和剤供給部60とで中和剤投入部57を共用することができるため、エンジンシステム500全体の構成を簡略化することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係るエンジンシステム600について説明する。図7は、第6実施形態に係るエンジンシステム600の概略構成図である。図7に示すように、本実施形態のEGRユニット50は、図6に示す構成に加え、廃水処理装置58を有している。溜水部56の洗浄水を船外に排出する際には、廃水処理装置58によって洗浄水からばいじんが除去され、ばいじんが除去された状態の洗浄液が船外に排出される。
一方、本実施形態の噴射ノズル61は、第1実施形態の場合と同様に、ウォータミストキャッチャ23が捕集した水滴に中和剤の希釈液を噴射する。ただし、噴射ノズル61が噴射する中和剤の希釈液は、EGRユニット50の溜水部56で生成され、廃水処理装置58を通過した洗浄液である。前述のとおり、溜水部56の洗浄液は、EGRウォータミストキャッチャ54で捕集した凝縮水に中和剤(原液)を投入して生成されたものであるため、中和剤の希釈液に相当する。そのため、本実施形態の構成によっても、ビルジタンク101に排出される捕集水のpH値を上昇させることができる結果、ビルジタンク101等の腐食を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、噴射ノズル61が噴射する洗浄液(中和剤の希釈液)はEGRユニット50から供給されるため、噴射ノズル61に中和剤を供給するための構成をEGRユニット50とは別に設ける必要はない。そのため、エンジンシステム600全体の構成を簡略化することができる。
10 エンジン本体
20 掃気流路
23 ウォータミストキャッチャ
24 捕集板
25 排水流路
30 排気流路
50 EGRユニット
52 スクラバ
53 EGRガスクーラ
54 EGRウォータミストキャッチャ
56 溜水部
57 中和剤投入部
60 中和剤供給部
61 噴射ノズル
62 混合槽
100、200、300、400、500、600 エンジンシステム
101 ビルジタンク

Claims (5)

  1. エンジン本体と、
    前記エンジン本体に掃気ガスを供給する掃気流路と、
    前記エンジン本体から排出された排気ガスを外部に放出する排気流路と、
    前記排気流路から排気ガスを抽出して前記掃気流路に供給するEGRユニットと、
    前記掃気流路に設けられ、掃気中の水滴を捕集するウォータミストキャッチャと、
    前記ウォータミストキャッチャで捕集した水滴をビルジタンクへ排出する排水流路と、
    前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に中和剤を供給する中和剤供給部と、を備えたエンジンシステム。
  2. 前記中和剤供給部は、
    前記排水流路に設けられ、前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴を一時的に溜め、溜めた水滴と中和剤を混合して中和剤を含む水溶液を生成する混合槽と、
    前記混合槽で生成した前記水溶液の一部を、前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に噴射する噴射ノズルと、を有する、請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 前記EGRユニットは、
    洗浄液を用いて排気ガスを洗浄するスクラバと、
    前記スクラバで洗浄した排気ガスを冷却するEGRクーラと、
    前記EGRクーラで発生した凝縮水を捕集するEGRウォータミストキャッチャと、
    前記EGRウォータミストキャッチャで捕集した凝縮水を一時的に溜める溜水部と、
    前記溜水部に中和剤を投入して前記スクラバで用いる洗浄液を生成する中和剤投入部と、を有し、
    前記中和剤投入部は、前記中和剤供給部の混合槽に中和剤を投入する、請求項2に記載のエンジンシステム。
  4. 前記EGRユニットは、
    洗浄液を用いて排気ガスを洗浄するスクラバと、
    前記スクラバで洗浄した排気ガスを冷却するEGRクーラと、
    前記EGRクーラで発生した凝縮水を捕集するEGRウォータミストキャッチャと、
    前記EGRウォータミストキャッチャで捕集した凝縮水を一時的に溜める溜水部と、
    前記溜水部に中和剤を投入して前記スクラバで用いる洗浄液を生成する中和剤投入部と、を有し、
    前記中和剤供給部は、前記溜水部で生成された洗浄液を、前記ウォータミストキャッチャを通過する前の掃気ガスに又は前記ウォータミストキャッチャが捕集した水滴に供給する、請求項1に記載のエンジンシステム。
  5. 前記ウォータミストキャッチャは、慣性衝突によって水滴を捕集する捕集板を有し、
    前記中和剤供給部は、前記捕集板で捕集した水滴に中和剤を噴射する、請求項1乃至4のうちいずれか一の項に記載のエンジンシステム。
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