JP2017159584A - Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet - Google Patents
Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017159584A JP2017159584A JP2016047069A JP2016047069A JP2017159584A JP 2017159584 A JP2017159584 A JP 2017159584A JP 2016047069 A JP2016047069 A JP 2016047069A JP 2016047069 A JP2016047069 A JP 2016047069A JP 2017159584 A JP2017159584 A JP 2017159584A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermoplastic resin
- resin
- moisture
- polyester resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
本発明は、防湿化粧板および建材、化粧板、化粧シートに関する。 The present invention relates to a moisture-proof decorative board and building materials, a decorative board, and a decorative sheet.
化粧シートは住宅建築が産業として発展する過程で開発され、発展をしてきた。特に集合住宅であるアパートやマンション、個人住宅ではプレハブ建築がその牽引役を果たしてきたといえる。
古来、住宅は木材や石材など地域の特性による材料を用い、また固有の文化に根ざした様式が人々の住まいであったが、住宅産業の発展とともに工業化が進み天然素材から人工素材への転換が行われてきた。あるいは近年では、高級な木材や石材を多用することが、森林破壊や環境問題に繋がる恐れがあることも、化粧シートの需要を拡大させる一要因となっている。
例えば近年では合板やMDF(中質繊維版)あるいはパーティクルボード等の木質基材の表面に化粧シートを貼り合わせた、所謂シートフローリング材が床材として広く用いられるようになっている(特許文献1参照)。
Decorative sheets have been developed and developed in the process of residential construction developing as an industry. In particular, it can be said that prefabricated architecture has played a leading role in apartments, condominiums, and individual houses that are collective housing.
Since ancient times, houses have been made of materials based on local characteristics, such as wood and stone, and people have lived in styles rooted in their own culture, but with the development of the housing industry, the transition from natural materials to artificial materials has progressed. Has been done. In recent years, the heavy use of high-grade wood and stone materials can lead to deforestation and environmental problems, which is another factor that increases the demand for decorative sheets.
For example, in recent years, a so-called sheet flooring material in which a decorative sheet is bonded to the surface of a wood substrate such as plywood, MDF (medium fiber plate) or particle board has been widely used as a flooring material (Patent Document 1). reference).
従来から、木質基材の表面に化粧シートを貼り合わせた床材について、耐衝撃性、耐キャスター性、その他の諸特性の向上が望まれている。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、耐衝撃性、耐キャスター性に優れた防湿化粧板および建材、化粧板、化粧シートを提供することを目的としている。
Conventionally, improvement of impact resistance, caster resistance, and other characteristics has been desired for flooring materials in which a decorative sheet is bonded to the surface of a wooden substrate.
The present invention has been made in view of such a situation, and an object thereof is to provide a moisture-proof decorative board, a building material, a decorative board, and a decorative sheet excellent in impact resistance and caster resistance.
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る防湿化粧板は、木質基材と、前記木質基材の一方の面側に設けられた化粧シートと、前記木質基材の他方の面側に設けられた防湿シートと、を備え、前記化粧シートは、前記木質基材に裏面を向けた熱可塑性樹脂基材層と、前記熱可塑性樹脂基材層の裏面側に設けられた熱可塑性樹脂裏面層と、前記熱可塑性樹脂基材層の表面側に設けられた絵柄模様層と、前記絵柄模様層上に設けられた透明接着層と、前記透明接着層上に設けられた透明熱可塑性樹脂層と、を有し、前記熱可塑性樹脂裏面層は、厚みが100μm以上300μm以下であり、かつ、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなることを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, a moisture-proof decorative board according to one aspect of the present invention includes a wooden base material, a decorative sheet provided on one surface side of the wooden base material, and the other surface of the wooden base material. A moisture-proof sheet provided on the side, and the decorative sheet includes a thermoplastic resin base layer facing the back side of the wood base and a thermoplastic provided on the back side of the thermoplastic resin base layer A resin back layer, a pattern layer provided on the surface side of the thermoplastic resin substrate layer, a transparent adhesive layer provided on the pattern layer, and a transparent thermoplastic provided on the transparent adhesive layer And the thermoplastic resin back layer has a thickness of 100 μm or more and 300 μm or less, and an amorphous crystalline resin, an amorphous polyester resin, a biaxially stretched polyester resin, or a polypropylene alone Polymer, propylene-ethylene It consists of a sheet | seat containing at least 1 or more types among a ren random copolymer, a propylene-ethylene block copolymer, and a polyester-type resin, It is characterized by the above-mentioned.
本発明の一態様によれば、耐衝撃性、耐キャスター性に優れた防湿化粧板および建材、化粧板、化粧シートを提供することができる。 According to one embodiment of the present invention, it is possible to provide a moisture-proof decorative board, a building material, a decorative board, and a decorative sheet that are excellent in impact resistance and caster resistance.
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、同一符号を付した部分について繰り返しの説明を適宜省略する。また、本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings described below, parts corresponding to each other are denoted by the same reference numerals, and repeated description of the same reference numerals will be omitted as appropriate. Further, the embodiment of the present invention exemplifies a configuration for embodying the technical idea of the present invention, and specifies the material, shape, structure, arrangement, dimensions, etc. of each part as follows. Not. The technical idea of the present invention can be variously modified within the technical scope defined by the claims described in the claims.
<化粧シート>
図1は、本発明の実施形態に係る化粧シート10の構成例を示す断面図である。
図1に示すように、この化粧シート10は、熱可塑性樹脂基材層1と、熱可塑性樹脂基材層1の裏面1b側に設けられた熱可塑性樹脂裏面層8と、熱可塑性樹脂基材層1の表面1a側に設けられた絵柄模様層2と、絵柄模様層2上に設けられた透明接着層3と、透明接着層3上に設けられた透明熱可塑性樹脂層4と、を有する。すなわち、図1に示す化粧シート10において、熱可塑性樹脂裏面層8、熱可塑性樹脂基材層1、絵柄模様層2、透明接着層3および透明熱可塑性樹脂層4が、少なくともこの順に積層されている。
<Coating sheet>
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating a configuration example of a
As shown in FIG. 1, this
ここで、熱可塑性樹脂裏面層8は、厚みが100μm以上300μm以下であり、かつ、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなる。
なお、上記した「絵柄模様層2上に設けられた」という透明接着層3に関する文言は、絵柄模様層2の上に透明接着層3が設けられていることを意味するが、絵柄模様層2と透明接着層3との間に別の層がさらに存在する場合もこの表現に含まれる。その他の層同士の関係を表現する場合に「上の」という文言を使用する場合にも、同様の意味を有するものとする。
Here, the thermoplastic
In addition, although the wording regarding the transparent
また、この化粧シート10は、透明熱可塑性樹脂層4の表面4a側に、厚みが3μm以上50μm以下であり、かつ、電離放射線硬化型樹脂(例えば、紫外線硬化型樹脂)および熱硬化型樹脂の少なくとも一方を主成分とする表面保護層7を有する。ここで、電離放射線硬化型樹脂とは、電離放射線(例えば、紫外線、α線、β線又はγ線など)のエネルギーに反応して、液体から固体に化学的に変化する合成樹脂のことである。表面保護層7は、単層の膜でもよいし、複数の層を積層した積層膜でもよい。図1に示す表面保護層7は、第1の表面保護層5、および第2の表面保護層6の2層からなる場合の例である。
第2表面保護層6は、表面保護層7の少なくとも最外面に位置する最外層である。第2表面保護層6は、JIS Z 8741に準拠した60度鏡面光沢値が20以上35以下である。第2表面保護層6は、紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂との混合物を主成分とし、かつ、つや消し剤を含有しており、つや消し剤の含有量は10質量%未満である。
また、熱可塑性樹脂裏面層8は、シリカ粉末を含むシリカ含有樹脂層である。
Further, this
The second surface
The thermoplastic
以下、化粧シート10の各構成について、より具体的に説明する。
(1)熱可塑性樹脂基材層
熱可塑性樹脂基材層1は、例えば着色した熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またポリオレフィン系のポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂、などを用いることができる。なかでも環境適合性や加工性、価格の点でポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。樹脂のグレードや組成は、そのほかにシーティングの容易さや印刷適性、曲げ加工に対する適性を考慮して選択することができる。
熱可塑性樹脂基材層1を着色する場合には、化粧シートを貼り合せる基材を隠蔽し、また絵柄模様層2の下地色として色相を適宜、選択することができる。例えば熱可塑性樹脂のシーティングに際して、顔料などの着色剤を混合、練りこむなどしておくことで着色ができる。あるいは絵柄模様層2を設ける前にベタインキ層として、コーティングあるいは印刷の手法を用いて絵柄模様層2の下に着色層を設けることもできる。
Hereinafter, each configuration of the
(1) Thermoplastic resin base material layer The thermoplastic resin
When the thermoplastic resin
(2)絵柄模様層
絵柄模様層2は、既知の印刷手法を用いて設けることが出来る。熱可塑性樹脂基材層1が巻取りの状態で用意できる場合には、ロールツーロールの印刷装置で絵柄模様層2の形成のための印刷を行うことができる。印刷手法は特に限定するものではないが、生産性や絵柄の品位を考慮すれば、例えばグラビア印刷法を用いることができる。
絵柄模様は、床材としての意匠性を考慮して任意の絵柄模様を採用すればよく、木質系の絵柄であれば各種木目が好んで用いられることが多く、木目以外にもコルクを絵柄模様とすることもできる。例えば大理石などの石材の床をイメージしたものであれば大理石の石目などの絵柄模様として用いられることもある。また天然材料の絵柄模様以外にそれらをモチーフとした人工的絵柄模様や幾何学模様などの人工的絵柄模様も用いることができる。
(2) Pattern pattern layer The
Any design pattern may be used in consideration of the design as a flooring material, and various wood grain patterns are often used for wood-based patterns. It can also be. For example, if it is an image of a stone floor such as marble, it may be used as a pattern such as a marble stone. In addition to the pattern made of natural materials, an artificial pattern such as an artificial pattern or a geometric pattern using these as a motif can also be used.
絵柄模様層2を形成するための印刷インキについては、特に限定するものではないが、印刷方式に対応したインキを適宜選択して使用することができる。とくに熱可塑性樹脂基材層1に対する密着性や印刷適性また床材としての耐候性を考慮して選択することが好ましい。
また必要な場合には、絵柄模様層2と透明接着層3との接着性向上、および透明接着層3と透明熱可塑性樹脂層4との接着性向上を目的として、絵柄模様層2の上に接着層(不図示)を設けても良い。この接着層(不図示)に用いる樹脂は特に限定するものではないが、例えば2液硬化型ウレタン樹脂などを用いることができ、コーティング装置やグラビア印刷装置などを用いて設けることができる。
The printing ink for forming the
If necessary, on the
(3)透明接着層
透明接着層3は、熱可塑性樹脂基材層1および絵柄模様層2と、透明熱可塑性樹脂層4との接着を強固にする目的で設けられる。この接着が強固であることによって、化粧シート10に対し曲面や直角面に追随する曲げ加工性を付与することができる。透明接着層3は、無色透明又は有色透明であり、可視光が透過可能な程度に着色されていてもよい。
(3) Transparent Adhesive Layer The transparent
(4)透明熱可塑性樹脂層
透明熱可塑性樹脂層4は、例えば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またポリオレフィン系のポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂、などを用いることができる。なかでも環境適合性や加工性、価格の点でポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。
樹脂のグレードや組成は、そのほかにシーティングの容易さや印刷適性、曲げ加工に対する適性を考慮して選択することができる。特に曲げ加工性においては曲げ部の白化や割れが発生しないことを考慮して選択することが重要である。
透明接着層3と透明熱可塑性樹脂層4の形成は、例えば共押し出しで両者を同時に押し出して形成することができる。
透明熱可塑性樹脂層4によって、化粧シートは意匠的に厚みや深みが出る効果を有するほか、化粧シートの耐候性、耐磨耗性能を向上させることができる。透明熱可塑性樹脂層4は、無色透明又は有色透明であり、可視光が透過可能な程度に着色されていてもよい。
(4) Transparent thermoplastic resin layer The transparent thermoplastic resin layer 4 can be made of, for example, vinyl chloride resin, acrylic resin, polyolefin-based polypropylene resin or polyethylene resin. Of these, polyolefin resins can be preferably used in terms of environmental compatibility, processability, and cost.
In addition, the grade and composition of the resin can be selected in consideration of ease of sheeting, printability, and suitability for bending. In particular, in bending workability, it is important to select in consideration that whitening and cracking of the bent portion do not occur.
The transparent
The transparent thermoplastic resin layer 4 has an effect that the decorative sheet has a thickness and depth that are designed to increase, and can improve the weather resistance and wear resistance of the decorative sheet. The transparent thermoplastic resin layer 4 is colorless and transparent or colored and transparent, and may be colored to such an extent that visible light can be transmitted.
(5)表面保護層
透明熱可塑性樹脂層4の上には表面保護層7を設ける。上述したように、表面保護層7の厚みは、3μm以上50μm以下である。表面保護層7の厚みが3μmよりも薄いと、耐傷性等の性能が低下する恐れがある。また、表面保護層7の厚みが50μmよりも厚いと、加工性が低下する恐れがある。表面保護層7は単層でも良く、また複数の層を重ねて表面保護層7としても良い。本実施形態の化粧シート10では、図1で示すように、表面保護層7として、第1の表面保護層5、および第2の表面保護層6の2層が設けられている。
(5) Surface protective layer A surface
表面保護層7は、曲げ加工性、耐傷性や清掃性に関してその優劣を左右する重要な役割をもつ。また特に清掃性を考慮して選択することが重要である。われわれはこの点に関して鋭意検討を重ねてきた結果、次の知見を見出すことができた。すなわち、表面保護層7のうちの最外層に当たる第2の表面保護層6の主成分が、紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物とすることで、床に用いた場合の耐傷つき性を満足させると同時に曲げ加工においては表面保護層の白化や割れが発生し難くなるとの知見を得た。
そして、表面保護層7のうち、少なくとも最外層に当たる第2の表面保護層6は、紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物からなる。その混合物に適宜他の添加物を付与しても良い。紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂との混合比は、質量比で、5:5から9:1の範囲内となるように設定されている。すなわち、混合物のうち、紫外線硬化型樹脂が42.5質量%以上90質量%以下となっており、熱硬化型樹脂が8.5質量%以上50質量%以下となっている。上記の主成分とは、例えば紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物の質量が全量の85%以上を指す。
The surface
The second surface
このように、表面保護層7のうちの最外層に当たる第2の表面保護層6の主成分が、紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物とすることで、床に用いた場合の耐傷つき性を満足させると同時に曲げ加工においては表面保護層の白化や割れが発生し難くなる。
また第2の表面保護層6には、シリカその他のつや消し剤を添加し、その添加するつや消し剤およびその量の配合を調整することで、第2の表面保護層6のJIS Z 8741に準拠する60度鏡面光沢値が20以上35以下となるように調整した。なおつや消し剤の含有量の調整による光沢値調整は一般的に知られているが、本発明ではこれらつや消し剤の「物質を吸着する性質」を利用したことにより、拭き取り後のムラが目立たくなるという効果の実現に至った。
As described above, the main component of the second surface
In addition, silica or other matting agent is added to the second surface
このように、第2の表面保護層6のJIS Z 8741に準拠する60度鏡面光沢値を、20以上35以下にすることにより、清掃時における拭き取り後のムラが目立たくなる。
第1の表面保護層5および第2の表面保護層6からなる表面保護層7を設けるには、それぞれの層を、既知のコーティング装置および熱乾燥装置および紫外線照射装置を用いて塗布および塗膜の硬化を行うことができる。
第1の表面保護層5については、最外層の第2の表面保護層6と同様の組成の樹脂を用いてもよく、別個に樹脂の種類や組成、比率を変えたものを用いても構わない。
Thus, by setting the 60-degree specular gloss value of the second surface
In order to provide the surface
About the 1st surface protective layer 5, you may use resin of the composition similar to the 2nd surface
(6)熱可塑性樹脂裏面層
上述したように、熱可塑性樹脂裏面層8は、厚みが100μm以上300μm以下である。熱可塑性樹脂裏面層8の厚みが100μmよりも薄いと、耐衝撃性、耐荷重性、切削性、耐傷性等の性能が低下する恐れがある。また、熱可塑性樹脂裏面層8の厚みが300μmよりも厚いと、ラミネート適性が低下する恐れがある。
この熱可塑性樹脂裏面層8は、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、1種、又は2種以上を含むシートからなる。熱可塑性樹脂裏面層8は、単層でもよいし、複数の層(シート)が積層された積層構造でもよい。
熱可塑性樹脂基材層1の裏面1b側には、例えば、後述の木質基材12(図2参照)が貼付される。この熱可塑性樹脂基材層1と木質基材との間に熱可塑性樹脂裏面層8が存在することによって、熱可塑性樹脂基材層1と木質基材等との接着強度の向上を図ることができる。熱可塑性樹脂裏面層8と木質基材との貼り合わせに用いる接着剤として、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体のエマルジョン型接着剤などを用いることができる。
(6) Thermoplastic resin back layer As described above, the thickness of the thermoplastic resin back
This thermoplastic resin back
For example, a wooden substrate 12 (see FIG. 2) described later is attached to the
<防湿化粧板>
次に、本発明の実施形態に係る防湿化粧板について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る防湿化粧板20の構成例を示す断面図である。
図2に示すように、この防湿化粧板20は、上述した化粧シート10と、木質基材12と、防湿シート14とを備える。例えば、木質基材12の一方の面12a側に化粧シート10が設けられており、木質基材12の他方の面12b側に防湿シート14が設けられている。木質基材12の一方の面12aを表面としたとき、木質基材12の他方の面12bは裏面となる。
<Dampproof decorative board>
Next, the moisture-proof decorative board according to the embodiment of the present invention will be described.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a configuration example of the moisture-proof
As shown in FIG. 2, the moisture-proof
木質基材12と化粧シート10の間には第1の接着層11が設けられており、この第1の接着層11により木質基材12と化粧シート10とが接着されている。また、木質基材12と防湿シート14との間には第2の接着層13が設けられており、この第2の接着層13により木質基材12と防湿シート14とが接着されている。防湿シート14の木質基材側の面には、表面濡れ性が改質されている表面濡れ性改質部が設けられていてもよい。表面濡れ性改質部は、例えば、リアクティブイオンエッチング(RIE)処理などの物理的な表面改質処理で形成される。また、第2の接着層13は、ウレタン結合を有するエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂を含む。
A first
次に、木質基材12、防湿シート14、第1の接着層11、第2の接着層13について、より具体的に説明する。
(1)木質基材
木質基材12は、例えば合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、又はハードボード等である。木質基材12の厚みは、例えば1mm以上50mm以下である。
Next, the
(1) Wood base material The
(2)防湿シート
防湿シート14は、例えば、ポリエチレンテレフタレート製の基材層と、基材層の一方の面側に設けられた無機酸化物からなる蒸着層と、蒸着層上に設けられ主成分がポリビニルアルコールである樹脂層と、樹脂層上に設けられた接着用プライマー層と、を有する。基材層の他方の面(すなわち、一方の面の反対側の面)が木質基材に接着される面であり、この面に上記の表面濡れ性改質部が設けられていてもよい。
また、防湿シート14は、その一方の面側から他方の面側を透視可能な透明度を有してもよい。防湿シート14は、無色透明でもよいし、有色透明でもよい。透明とは、表から裏が視認できる程度の透明度を指す。
また、防湿シート14全体の水蒸気透過度は1.0g/m2・day以下であってもよい。防湿シート14全体の酸素透過度は1.0g/m2・day以下であってもよい。防湿シート14は、熱可塑性樹脂系の防湿シートであってもよい。
(2) Moisture-proof sheet The moisture-
Moreover, the moisture-
Further, the water vapor permeability of the entire moisture-
(3)第1、第2の接着層
第1の接着層11は、例えば熱可塑性樹脂系、熱硬化型樹脂系、ゴム(エラストマー)系等のいずれのタイプの接着剤を含む。これらは、公知のもの、ないし、市販品を適宜選択して使用することができる。
第2の接着層13も、第1の接着層11と同様、例えば熱可塑性樹脂系、熱硬化型樹脂系、ゴム(エラストマー)系等のいずれのタイプの接着剤を含む。また、第2の接着層13は、ウレタン結合を有するエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を含んでいてもよい。すなわち、第2の接着層13は、ウレタン結合を有するEVA系接着層であってもよい。
(3) First and second adhesive layers The first
Similarly to the first
<建材>
次に、本発明の実施形態に係る建材について説明する。
図3(a)および(b)は、本発明の実施形態に係る建材30、40の構成例を示す断面図である。図3(a)に示すように、建材30は、上述した防湿化粧板20と、芯材21とを備える。建材30では、芯材21の一方の面(例えば、表面)21a側に、防湿化粧板20の防湿シート14側が貼り付けられている。芯材21は、例えば木質基材である。この建材30は、例えば床材に用いることができる。
図3(b)に示すように、建材40も、上述した防湿化粧板20と、芯材21とを備える。建材40では、芯材21の一方の面(例えば、表面)21a側と、他方の面(例えば、裏面)21b側とに、防湿化粧板20の防湿シート14側がそれぞれ貼り付けられている。この建材40は、例えば、室内ドア、キッチンドア、収納ドア又は襖などに用いることができる。
<Building materials>
Next, the building material which concerns on embodiment of this invention is demonstrated.
FIGS. 3A and 3B are cross-sectional views showing a configuration example of the
As shown in FIG. 3B, the
<実施形態の効果>
本発明の実施形態によれば、熱可塑性樹脂裏面層8は、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなる。そして、この熱可塑性樹脂裏面層8を構成する上記シートの厚みは、100μm以上300μm以下である。これにより、後述の実施例1〜4で示すように、耐衝撃性、耐キャスター性に優れた化粧シート10と、この化粧シート10を用いた防湿化粧板20および建材30、40を提供することができる。
<Effect of embodiment>
According to the embodiment of the present invention, the thermoplastic resin back
また、第2の表面保護層6は、JIS Z 8741に準拠した60度鏡面光沢値が20以上35以下である。これにより、清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、優れた清掃性を有する化粧シート10と、この化粧シート10を備える防湿化粧板20および建材30、40を提供することができる。
上記の特長を有することから、本実施形態に係る化粧シート10と、この化粧シート10を備える防湿化粧板20および建材30、40は、床材の用途に好適である。また、化粧シート10、防湿化粧板20および建材30、40は、床材への適用に限定されず、階段の踏み板などの床面の周囲に使用される建材にも適用可能である。また、図3(b)を参照しながら説明したように、化粧シート10、防湿化粧板20および建材30、40は、床材およびその周囲に使用される建材への適用に限定されず、例えば、室内ドア、キッチンドア、収納ドア又は襖など、各種の建材にも適用可能である。
The second surface
Since it has the above features, the
<その他の構成例>
上記の実施形態では、図1に示した化粧シート10から、防湿化粧板20を構成する場合について説明した。しかしながら、本実施形態では、化粧シート10から単に化粧板を構成してもよい。例えば、図2に示した防湿化粧板20から防湿シート14を除いて、化粧板としてもよい。また、この化粧板から建材を構成してもよい。このような構成であっても、上記の実施形態の効果を得ることができる。
<Other configuration examples>
In the above embodiment, the case where the moisture-proof
以下本発明を実施例によってさらに具体的かつ詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
<実施例1>
以下の材料構成および手順によって、図1と同様な化粧シートを作成した。
(1)熱可塑性樹脂基材層として、ポリエチレンフィルム(リケンテクノス(株)製「FZ」)を用意した。このポリエチレンフィルムの片面に、絵柄模様層として、グラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目印刷をグラビア印刷機により印刷して設けた。
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically and in detail by examples, but the present invention is not limited only to these examples.
<Example 1>
A decorative sheet similar to that shown in FIG. 1 was prepared by the following material configuration and procedure.
(1) A polyethylene film (“FZ” manufactured by Riken Technos Co., Ltd.) was prepared as a thermoplastic resin substrate layer. On one side of the polyethylene film, a wood grain print was printed as a pattern layer with gravure ink (“Lamister” manufactured by Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd.) by a gravure printing machine.
(2)次に、熱可塑性樹脂基材層の絵柄模様層が形成された面とは反対側の面に、シリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。
(3)次に、絵柄模様層上に、ポリエステルポリオールを主剤としイソホロンジイソシアネートを硬化剤とする2液ウレタン樹脂系接着剤を、乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗工した。
(4)次に、透明接着層(マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂)10μmおよび、ホモポリプロピレン(プライムポリマー(株)製)を主成分とした透明熱可塑性樹脂層80μmを、透明接着層が絵柄模様層側になるように共押出ラミネートした。
(2) Next, on the surface opposite to the surface on which the pattern layer of the thermoplastic resin base material layer is formed, the thickness after drying the two-component urethane primer resin containing silica powder is 1 μm. Gravure coating.
(3) Next, a two-component urethane resin adhesive having a polyester polyol as a main component and isophorone diisocyanate as a curing agent was applied onto the pattern layer so that the coating amount after drying was 2 g / m 2 . .
(4) Next, a transparent adhesive layer (maleic acid-modified polypropylene resin) 10 μm and a transparent thermoplastic resin layer 80 μm whose main component is homopolypropylene (manufactured by Prime Polymer Co., Ltd.), the transparent adhesive layer is on the pattern layer side. Co-extrusion laminating was performed.
(5)次に、透明熱可塑性樹脂層の表面に第1の表面保護層として、熱硬化型アクリルウレタン樹脂(DICグラフィックス(株)製)を乾燥後の厚み約9μmで塗工した。
(6)次に、第2の表面保護層として紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂(DICグラフィックス(株)製)および熱硬化型アクリルウレタン樹脂(DICグラフィックス(株)製)を質量比で6:4の混合比率になるように混合した。そして、この混合した樹脂を、乾燥後の厚みが約6μmとなるように塗工した。続いて、この塗工した樹脂を紫外線照射(高圧水銀灯、約200mJ/cm2)により硬化させ、化粧シート中間体とした。
(5) Next, a thermosetting acrylic urethane resin (manufactured by DIC Graphics Co., Ltd.) was applied as a first surface protective layer on the surface of the transparent thermoplastic resin layer with a thickness of about 9 μm after drying.
(6) Next, an ultraviolet curable urethane acrylate resin (manufactured by DIC Graphics) and a thermosetting acrylic urethane resin (manufactured by DIC Graphics) are used as the second surface protective layer at a mass ratio of 6: The mixture was mixed at a mixing ratio of 4. And this mixed resin was coated so that the thickness after drying might be set to about 6 micrometers. Subsequently, the coated resin was cured by ultraviolet irradiation (high pressure mercury lamp, about 200 mJ / cm 2 ) to obtain a decorative sheet intermediate.
(7)一方で、厚み200μmの非結晶の結晶性ポリエステル樹脂を用意し、この上に、2液ウレタン樹脂系接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗工した。これにより、熱可塑性樹脂裏面層を形成した。
(8)次に、熱可塑性樹脂裏面層の2液ウレタン樹脂系接着剤が塗工された側の面に、化粧シート中間体の熱可塑性樹脂基材層側をドライラミネートした。これにより、熱可塑性樹脂裏面層を有する化粧シートを作製した。
(7) On the other hand, an amorphous crystalline polyester resin having a thickness of 200 μm is prepared, and a coating amount after drying a two-pack urethane resin adhesive (“TM-593” manufactured by Toyo Morton Co., Ltd.) Was applied so as to be 10 g / m 2 . Thereby, a thermoplastic resin back layer was formed.
(8) Next, the thermoplastic resin base material layer side of the decorative sheet intermediate was dry-laminated on the surface of the thermoplastic resin back layer on which the two-component urethane resin adhesive was applied. This produced the decorative sheet which has a thermoplastic resin back surface layer.
<実施例2>
熱可塑性樹脂裏面層にポリプロピレン単独重合体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で実施例2の化粧シートを作製した。
<実施例3>
熱可塑性樹脂裏面層にプロピレンーエチレンランダム共重合体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で実施例3の化粧シートを作製した。
<実施例4>
表面保護層を設けないこと以外は、実施例1と同様の方法で実施例4の化粧シートを作製した。
<Example 2>
A decorative sheet of Example 2 was produced in the same manner as in Example 1 except that a polypropylene homopolymer was used for the thermoplastic resin back layer.
<Example 3>
A decorative sheet of Example 3 was produced in the same manner as in Example 1 except that a propylene-ethylene random copolymer was used for the thermoplastic resin back layer.
<Example 4>
A decorative sheet of Example 4 was produced in the same manner as in Example 1 except that the surface protective layer was not provided.
<比較例1:熱可塑性樹脂裏面層が薄い>
熱可塑性樹脂裏面層の厚みを40μmとした以外は、実施例1と同様の方法で比較例1の化粧シートを作製した。
<比較例2:熱可塑性樹脂裏面層が厚い>
熱可塑性樹脂裏面層の厚みを350μmとした以外は、実施例1と同様の方法で比較例2の化粧シートを作製した。
<Comparative Example 1: The thermoplastic resin back layer is thin>
A decorative sheet of Comparative Example 1 was produced in the same manner as in Example 1 except that the thickness of the thermoplastic resin back layer was 40 μm.
<Comparative Example 2: The thermoplastic resin back layer is thick>
A decorative sheet of Comparative Example 2 was produced in the same manner as in Example 1 except that the thickness of the thermoplastic resin back layer was 350 μm.
<性能評価>
(1)耐衝撃性試験
耐衝撃性試験として、デュポン式落球試験(JIS K5400)に準拠して試験を行い、床材のクラックを目視観察した。クラックが目立たないものを◎、クラックが少し見えるものを○、大きなクラックが生じたものを×とした。
(2)耐キャスター性試験
耐キャスター性試験として、ナイロン製のダブルキャスター(直径40mm、1輪の幅9mm、2輪間の幅18mm)に25kgの重りで荷重をかけ(約245N)、1万回(1ストローク20cm以上、5千往復)、速度20cm/秒で試験片上に動かした。結果を目視にて凹み跡を評価した。凹み跡が目立たないものを◎、少し見えるものを○、大きな凹み跡が生じたものを×とした。
<Performance evaluation>
(1) Impact resistance test As an impact resistance test, a test was performed in accordance with the DuPont ball drop test (JIS K5400), and cracks in the flooring were visually observed. The case where the crack was not conspicuous was marked with ◎, the case where the crack was slightly visible was marked with ◯, and the case where the crack was large was marked with ×.
(2) Caster resistance test As a caster resistance test, a nylon double caster (
(3)ラミネータ適性
ラミネータ適性として、連続ラミネートした際のハンドリング性、キックバック性、カッター性(オルファ(株)製「工作用カッター」でのカット)のし易さを目視にて評価した。全体として加工良好なものを◎、おおむね良好なものを○、加工不良なものを×とした。
(4)切削性
切削性として、床材作製の工程において、テノーナー、溝切りルーター等の機械を使用した後の刃物の摩滅具合およびシート切削面を目視にて評価した。刃物が殆ど摩減せずシート切削面も良好なものを◎、シート切削面に若干の欠けや切削残りがあるものを○、刃物の摩減が激しいものもしくはシート切削面に目立った欠けや切削残りがあるものを×、とした。
(5)耐傷性試験
耐傷性試験として鉛筆引掻き試験(JIS−K5600「引っかき硬度(鉛筆法)」準拠)を行い、表面に引掻き後(凹み跡含む)が残らない最高硬度を評価した。B以上のものを◎、B未満3B以上のものを○、3B未満のものを×とした。
(3) Laminator suitability As laminator suitability, handling properties, kickback properties, and cutter properties (cutting with “Craft cutter” manufactured by Olfa Co., Ltd.) when continuously laminated were visually evaluated. Overall, good processing was marked with ◎, generally good with good, and poor processing with x.
(4) Machinability As the machinability, in the floor material production process, the degree of wear of the blade and the sheet cutting surface after using a machine such as a tenoner and a grooving router were visually evaluated. The blades are hardly worn away and the sheet cutting surface is good, ◎, the sheet cutting surface is slightly chipped and there is a cutting residue, ○, the blade is heavily worn or the chipped surface is severely chipped and cut The one with the rest was taken as x.
(5) Scratch resistance test A pencil scratch test (based on JIS-K5600 "Scratch hardness (pencil method)") was performed as a scratch resistance test, and the maximum hardness at which no scratches (including dent marks) remained on the surface was evaluated. B or more was marked with ◎, B less than 3B or more with ◯, and less than 3B with x.
<評価結果>
以上の結果を表1に示す。
<Evaluation results>
The results are shown in Table 1.
実施例1〜実施例4は、いずれの評価項目においても、「○」以上の評価であった。すなわち、熱可塑性樹脂裏面層として、厚みが200μmの非結晶の結晶性ポリエステル樹脂を用いた場合(実施例1、4)、厚みが200μmのポリプロピレン単独重合体を用いた場合(実施例2)、厚みが200μmのプロピレンーエチレンランダム共重合体を用いた場合(実施例3)において、いずれの評価項目も良好な結果を示した。
これに対し、熱可塑性樹脂裏面層として、厚み40μmの非結晶の結晶性ポリエステル樹脂を用いた場合(比較例1)においては、耐衝撃性、耐キャスター性、切削性、耐傷性が何れも不合格となることが確認された。また、熱可塑性樹脂裏面層として、厚み350μmの非結晶の結晶性ポリエステル樹脂を用いた場合(比較例2)においては、ラミネータ性および切削性がそれぞれ不合格となることが確認された。
In each of the evaluation items, Examples 1 to 4 were evaluated as “◯” or more. That is, when a non-crystalline crystalline polyester resin having a thickness of 200 μm was used as the thermoplastic resin back layer (Examples 1 and 4), a polypropylene homopolymer having a thickness of 200 μm was used (Example 2). When a propylene-ethylene random copolymer having a thickness of 200 μm was used (Example 3), all the evaluation items showed good results.
On the other hand, when an amorphous crystalline polyester resin having a thickness of 40 μm is used as the thermoplastic resin back layer (Comparative Example 1), none of impact resistance, caster resistance, machinability, and scratch resistance are present. It was confirmed that it passed. In addition, in the case where an amorphous crystalline polyester resin having a thickness of 350 μm was used as the thermoplastic resin back layer (Comparative Example 2), it was confirmed that the laminator property and the machinability were rejected.
比較例1および2を比較すると、切削性を除いて、各評価において対極の結果となっており、熱可塑性樹脂裏面層の厚みが厚すぎても薄すぎても一定の性能に不都合が生じてしまうことが示されている。よって、熱可塑性樹脂裏面層の厚みについて、適切な範囲を選択することが重要であることがわかった。
また、実施例4と、比較例1を比べると、実施例4は表面保護層を設けていないにも関わらず、いずれの評価項目も「○」以上の評価であった。このことから、耐衝撃性、耐キャスター性、切削性、耐傷性については、表面保護層の有無よりも、熱可塑性樹脂裏面層の厚みを適切な範囲に選択することが、その性能向上に大きく寄与するということがわかった。
Comparing Comparative Examples 1 and 2, with the exception of machinability, it is the result of the counter electrode in each evaluation, and there is an inconvenience in certain performance if the thickness of the thermoplastic resin back layer is too thick or too thin. It has been shown that. Therefore, it was found that it is important to select an appropriate range for the thickness of the thermoplastic resin back layer.
Moreover, when Example 4 was compared with Comparative Example 1, Example 4 was evaluated as “◯” or more in spite of having no surface protective layer. From this, for impact resistance, caster resistance, machinability, and scratch resistance, selecting the thickness of the thermoplastic resin back layer within an appropriate range rather than the presence or absence of a surface protective layer greatly improves its performance. It turns out that it contributes.
これらの結果を総合すると、熱可塑性樹脂裏面層の厚みが100μm以上300μm以下であることによって、耐衝撃性、耐キャスター性に優れた化粧シートを提供することが可能になることがわかる。とくに、熱可塑性樹脂裏面層の厚みが200μmの場合が、評価全体のバランスが良いものと思われる。
以上の結果から、本発明によれば、耐衝撃性、耐キャスター性に優れた化粧シートと、この化粧シートを用いた防湿化粧板、建材、化粧板を提供可能であることを検証することができた。
When these results are put together, it can be seen that a decorative sheet excellent in impact resistance and caster resistance can be provided when the thickness of the thermoplastic resin back layer is 100 μm or more and 300 μm or less. In particular, when the thickness of the back surface layer of the thermoplastic resin is 200 μm, it seems that the balance of the entire evaluation is good.
From the above results, according to the present invention, it is possible to verify that it is possible to provide a decorative sheet excellent in impact resistance and caster resistance, and a moisture-proof decorative board, a building material, and a decorative board using the decorative sheet. did it.
本発明に係る防湿化粧板および建材、化粧板、化粧シートは、例えば、住宅、店舗、事務所、体育館などの床材に適用して極めて好適であり、また、これ以外の用途にも適用可能である。 The moisture-proof decorative board and building material, decorative board and decorative sheet according to the present invention are extremely suitable for application to flooring materials such as houses, stores, offices, and gymnasiums, and can also be applied to other uses. It is.
1 熱可塑性樹脂基材層
2 絵柄模様層
3 透明接着層
4 透明熱可塑性樹脂層
5 第1の表面保護層
6 第2の表面保護層(最外層)
7 表面保護層
8 熱可塑性樹脂裏面層
10 化粧シート
11 第1の接着層
12 木質基材
13 第2の接着層
14 防湿シート
20 防湿化粧板
21 芯材
30、40 建材
DESCRIPTION OF
7
Claims (8)
前記木質基材の一方の面側に設けられた化粧シートと、
前記木質基材の他方の面側に設けられた防湿シートと、を備え、
前記化粧シートは、
前記木質基材に裏面を向けた熱可塑性樹脂基材層と、
前記熱可塑性樹脂基材層の裏面側に設けられた熱可塑性樹脂裏面層と、
前記熱可塑性樹脂基材層の表面側に設けられた絵柄模様層と、
前記絵柄模様層上に設けられた透明接着層と、
前記透明接着層上に設けられた透明熱可塑性樹脂層と、を有し、
前記熱可塑性樹脂裏面層は、厚みが100μm以上300μm以下であり、かつ、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなることを特徴とする防湿化粧板。 A wooden substrate;
A decorative sheet provided on one side of the wooden substrate;
A moisture-proof sheet provided on the other surface side of the wooden substrate,
The decorative sheet is
A thermoplastic resin base material layer with the back surface facing the wooden base material;
A thermoplastic resin back layer provided on the back side of the thermoplastic resin substrate layer;
A pattern layer provided on the surface side of the thermoplastic resin substrate layer;
A transparent adhesive layer provided on the pattern layer;
A transparent thermoplastic resin layer provided on the transparent adhesive layer,
The thermoplastic resin back layer has a thickness of 100 μm or more and 300 μm or less, and an amorphous crystalline polyester resin, amorphous polyester resin, biaxially stretched polyester resin, polypropylene homopolymer, propylene-ethylene random copolymer. A moisture-proof decorative board comprising a sheet containing at least one of a polymer, a propylene-ethylene block copolymer, and a polyester resin.
前記透明熱可塑性樹脂層の表面側に、厚みが3μm以上50μm以下であり、かつ、電離放射線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の少なくとも一方を主成分とする表面保護層を有することを特徴とする請求項1に記載の防湿化粧板。 The decorative sheet is
A surface protective layer having a thickness of 3 μm or more and 50 μm or less and having at least one of an ionizing radiation curable resin and a thermosetting resin as a main component is provided on the surface side of the transparent thermoplastic resin layer. The moisture-proof decorative board according to claim 1.
前記木質基材の一方の面側に設けられた化粧シートと、を備え、
前記化粧シートは、
前記木質基材に裏面を向けた熱可塑性樹脂基材層と、
前記熱可塑性樹脂基材層の裏面側に設けられた熱可塑性樹脂裏面層と、
前記熱可塑性樹脂基材層の表面側に設けられた絵柄模様層と、
前記絵柄模様層上に設けられた透明接着層と、
前記透明接着層上に設けられた透明熱可塑性樹脂層と、を有し、
前記熱可塑性樹脂裏面層は、厚みが100μm以上300μm以下であり、かつ、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなることを特徴とする化粧板。 A wooden substrate;
A decorative sheet provided on one side of the wooden substrate,
The decorative sheet is
A thermoplastic resin base material layer with the back surface facing the wooden base material;
A thermoplastic resin back layer provided on the back side of the thermoplastic resin substrate layer;
A pattern layer provided on the surface side of the thermoplastic resin substrate layer;
A transparent adhesive layer provided on the pattern layer;
A transparent thermoplastic resin layer provided on the transparent adhesive layer,
The thermoplastic resin back layer has a thickness of 100 μm or more and 300 μm or less, and an amorphous crystalline polyester resin, amorphous polyester resin, biaxially stretched polyester resin, polypropylene homopolymer, propylene-ethylene random copolymer. A decorative board comprising a sheet containing at least one of a polymer, a propylene-ethylene block copolymer, and a polyester resin.
前記熱可塑性樹脂基材層の裏面側に設けられた熱可塑性樹脂裏面層と、
前記熱可塑性樹脂基材層の表面側に設けられた絵柄模様層と、
前記絵柄模様層上に設けられた透明接着層と、
前記透明接着層上に設けられた透明熱可塑性樹脂層と、を有し、
前記熱可塑性樹脂裏面層は、厚みが100μm以上300μm以下であり、かつ、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロピレンーエチレンブロック共重合体、ポリエステル系樹脂のうち、少なくとも1種以上を含むシートからなることを特徴とする化粧シート。 A thermoplastic resin base layer;
A thermoplastic resin back layer provided on the back side of the thermoplastic resin substrate layer;
A pattern layer provided on the surface side of the thermoplastic resin substrate layer;
A transparent adhesive layer provided on the pattern layer;
A transparent thermoplastic resin layer provided on the transparent adhesive layer,
The thermoplastic resin back layer has a thickness of 100 μm or more and 300 μm or less, and an amorphous crystalline polyester resin, amorphous polyester resin, biaxially stretched polyester resin, polypropylene homopolymer, propylene-ethylene random copolymer. A decorative sheet comprising a sheet containing at least one of a polymer, a propylene-ethylene block copolymer, and a polyester resin.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047069A JP2017159584A (en) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047069A JP2017159584A (en) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017159584A true JP2017159584A (en) | 2017-09-14 |
Family
ID=59853467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016047069A Pending JP2017159584A (en) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017159584A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019142822A1 (en) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 凸版印刷株式会社 | Cosmetic sheet, cosmetic material, and method for producing cosmetic sheet |
EP3527367A4 (en) * | 2016-10-11 | 2019-09-25 | Toppan Printing Co., Ltd. | Decorative sheet, manufacturing method therefor, and decorative material |
WO2023139938A1 (en) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Wooden material sheet, wooden material sheet manufacturing method, molding, and molding manufacturing method |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006218784A (en) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Toppan Printing Co Ltd | Decorative material for floor |
JP2008106591A (en) * | 2006-03-30 | 2008-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | Manufacturing method for facing sheet of flooring material |
JP2009184167A (en) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Toppan Printing Co Ltd | Decorative sheet |
JP2014051832A (en) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | Decorative material for floor |
-
2016
- 2016-03-10 JP JP2016047069A patent/JP2017159584A/en active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006218784A (en) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Toppan Printing Co Ltd | Decorative material for floor |
JP2008106591A (en) * | 2006-03-30 | 2008-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | Manufacturing method for facing sheet of flooring material |
JP2009184167A (en) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Toppan Printing Co Ltd | Decorative sheet |
JP2014051832A (en) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | Decorative material for floor |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3527367A4 (en) * | 2016-10-11 | 2019-09-25 | Toppan Printing Co., Ltd. | Decorative sheet, manufacturing method therefor, and decorative material |
WO2019142822A1 (en) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 凸版印刷株式会社 | Cosmetic sheet, cosmetic material, and method for producing cosmetic sheet |
WO2023139938A1 (en) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Wooden material sheet, wooden material sheet manufacturing method, molding, and molding manufacturing method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6428186B2 (en) | Decorative sheet | |
JP2017159584A (en) | Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet | |
JP6808950B2 (en) | Moisture-proof decorative board and building materials, decorative board, decorative sheet | |
JP2011067975A (en) | Decorative sheet and decorative material | |
JP2003181996A (en) | Decorative sheet and decorative material | |
JP6421553B2 (en) | Decorative sheet | |
JP5028743B2 (en) | Floor decorative material | |
KR101456731B1 (en) | Decorative sheet and decorative plate using the decorative sheet | |
JP2009127298A (en) | Decorative material for floor | |
CN109789679B (en) | Decorative sheet, method for producing same, and decorative material | |
JP2009018438A (en) | Decorative material for floor | |
JP2008155460A (en) | Facing sheet and decorative plate using it | |
JP2009297896A (en) | Decorative flooring material | |
JP2017159583A (en) | Moisture-proof decorative plate and building material, decorative plate, and decorative sheet | |
JP2016113834A (en) | Decorative sheet | |
JP2007077602A (en) | Decorative material for floor | |
JP2016188566A (en) | Decorative material using cork material | |
JP2007105964A (en) | Decorative material for floor | |
JP7225635B2 (en) | decorative material | |
JP2006255999A (en) | Decorative material | |
JP6981269B2 (en) | How to manufacture decorative sheets, decorative materials, and decorative sheets | |
JP2007098855A (en) | Decorative material for floor | |
JP7001196B2 (en) | Cosmetic materials and decorative materials | |
JP5088246B2 (en) | Floor decorative sheet | |
JP6286998B2 (en) | Cosmetic sheet and cosmetic material using the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20160603 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160622 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200115 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200609 |