JP2017142583A - 解析装置および解析プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを得られるようにする。
【解決手段】シミュレーション部120は、シミュレーション結果データ210を得る。シミュレーション結果データ210は、複数のメッシュに分割される解析範囲と複数の解析物とを対象にした解析シミュレーションによって得られるデータである。シミュレーション結果データ210には、メッシュと解析物との組毎に、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す効果値が含まれる。効果解析部130は、メッシュ毎に、シミュレーション結果データ210に含まれる解析物毎の効果値を用いて、解析値を算出する。解析値は、複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す値である。
【選択図】図1

Description

本発明は、シミュレーション結果を解析するための技術に関するものである。
製品の開発または組織の意思決定等を低コストで且つ短期間に実現するために、実機による試作品または実動による訓練等の代わりに、コンピュータによる仮想検証を行うための技術が近年重要となっている。
また、コンピュータによる仮想検証を行うための技術として、解析シミュレーションが確立されている。
解析シミュレーションにおいて、解析対象に含まれる物体がモデル化される。解析シミュレーションは、モデル化された物体の挙動をシミュレーションすることによって、解析対象に生じる事象を解析する技術である。
特許文献1から特許文献3は、解析シミュレーションに関する技術を開示している。
特許文献1の技術は、事象と事象が生じる位置とを互いに関連付けて地図等に表示するものである。
解析シミュレーションにおいては事象が生じる要因が何であるかが重要であるが、特許文献1の技術では、要因が表示されない。
特許文献2の技術は、解析シミュレーションの実行結果として出力されるログの量を抑制するものである。このログを利用することよって、要因の分析を効率良く行うことが可能になる。
但し、特許文献2の技術では、要因と要因が発揮する効果と効果が発揮される位置とを互いに関連付けて表示することはできない。
特許文献3の技術は、解析条件毎に実行結果の時系列データと物体間の関連性とに基づいて確率過程グラフを生成して、確率過程グラフが類似する解析条件を抽出するものである。この技術により、要因の分析を効率良く行うことが可能になる。
但し、特許文献3の技術では、要因と要因が発揮する効果と効果が発揮される位置とを互いに関連付けて表示することはできない。
要因と要因が発揮する効果と効果が発揮される位置とを直感的に把握できるようにするためには、可視化が不可欠である。
しかし、そのような可視化を特許文献2または特許文献3の技術に適用するには、物体とその効果について地図の座標とログ等の座標とを照合し、すべての物体について必要な情報を地図に追加する等の作業が必要となる。そのため、効率良く可視化を行うことができない。また、そのような作業によって得られた地図を再利用することは困難である。さらに、関係がないと推察される物体をシミュレーションの対象から除外したい場合、利用者が解析シミュレーションに対する知識および利用経験を有している必要がある。つまり、作業の難易度が高い。
特許第5002929号公報 特許第4955350号公報 国際公開第2014/188475号
本発明は、解析の対象となる複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさ、を得られるようにすることを目的とする。
本発明の解析装置は、
複数のメッシュに分割される解析範囲と複数の解析物とを対象にした解析シミュレーションによって得られるデータであって、メッシュと解析物との組毎に、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す効果値を含んだデータであるシミュレーション結果データを得るシミュレーション部と、
メッシュ毎に、前記シミュレーション結果データに含まれる解析物毎の効果値を用いて、前記複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す解析値を算出する効果解析部とを備える。
本発明によれば、複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさ、を得ることができる。
実施の形態1における解析装置100の構成図。 実施の形態1における前処理部110およびシミュレーションデータ200の構成図。 実施の形態1における解析方法のフローチャート。 実施の形態1におけるシミュレーション結果データ210の構成図。 実施の形態1におけるシミュレーション結果データ210の概要図。 実施の形態1における効果解析処理(S130)のフローチャート。 実施の形態1における第1グループ値算出処理(S132)のフローチャート。 実施の形態1における解析結果データ220の構成図。 実施の形態1における外観決定処理(S140)のフローチャート。 実施の形態1における第1の外観データ230の構成図。 実施の形態1における第2の外観データ240の構成図。 実施の形態1における図生成処理(S150)のフローチャート。 実施の形態1における解析図251の一部を示す図。 実施の形態1における解析図251内のメッシュの拡大図。 実施の形態1における解析図251の利用例を示す図。 実施の形態2における経路図付加処理のフローチャート。 実施の形態2における経路算出処理(S203)のフローチャート。 実施の形態2における解析図251の一部を示す図。 実施の形態3における解析図251の一部を示す図。 実施の形態4における解析方法のフローチャート。 実施の形態4における解析方法の概要図。 実施の形態5における解析図251。 実施の形態5における解析図251の一部が指定された様子を示す図。 実施の形態における解析装置100のハードウェア構成図。
実施の形態1.
解析シミュレーションの結果を解析する解析装置100について、図1から図15に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、解析装置100の構成について説明する。
解析装置100は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903と通信装置904と入力装置907とディスプレイ908といったハードウェアを備えるコンピュータである。プロセッサ901は、信号線を介して他のハードウェアと接続されている。
プロセッサ901は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)であり、他のハードウェアを制御する。具体的には、プロセッサ901は、CPU、DSPまたはGPUである。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称である。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。具体的には、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。具体的には、補助記憶装置903は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
通信装置904は、通信を行う装置であり、レシーバ905とトランスミッタ906とを備える。具体的には、通信装置904は通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
入力装置907は、入力を受け付ける装置である。具体的には、入力装置907は、キーボード、マウス、テンキーまたはタッチパネルである。
ディスプレイ908は、データを表示する表示装置である。具体的には、ディスプレイ908は液晶ディスプレイである。
解析装置100は、前処理部110とシミュレーション部120と効果解析部130と外観決定部140と図生成部150といった「部」を機能構成の要素として備える。「部」の機能はソフトウェアで実現される。「部」の機能については後述する。
補助記憶装置903には、「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。「部」の機能を実現するプログラムは、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
「部」の機能を実現するプログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。これらの記憶装置は、データを記憶する記憶部191として機能する。
なお、解析装置100が複数のプロセッサ901を備えて、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
メモリ902および補助記憶装置903には、解析装置100で使用、生成、入出力または送受信されるデータが記憶される。
具体的には、メモリ902には、シミュレーションデータ200、シミュレーション結果データ210、解析結果データ220、第1の外観データ230、第2の外観データ240および解析図データ250等が記憶される。また、補助記憶装置903には、諸元データベース181および地図データベース182等が記憶される。メモリ902および補助記憶装置903に記憶されるデータの内容については後述する。
通信装置904はデータを通信する通信部192として機能し、レシーバ905はデータを受信する受信部193として機能し、トランスミッタ906はデータを送信する送信部194として機能する。
入力装置907は入力を受け付ける受付部195として機能する。
ディスプレイ908はデータを表示する表示部196として機能する。
プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903とをまとめたハードウェアを「プロセッシングサーキットリ」という。
「部」は「処理」または「工程」に読み替えてもよい。「部」の機能はファームウェアで実現してもよい。
「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体に記憶することができる。
図2に基づいて、前処理部110およびシミュレーションデータ200の構成について説明する。
前処理部110は、前処理部110と解析条件生成部112とメッシュ生成部113とを備える。
シミュレーションデータ200は、解析物情報201と解析条件情報202とメッシュ情報203とを含む。
前処理部110に備わる構成の機能およびシミュレーションデータ200に含まれる情報の内容については後述する。
***動作の説明***
解析装置100の動作は解析方法に相当する。また、解析方法の手順は解析プログラムの手順に相当する。
図3に基づいて、解析方法について説明する。
ステップS110からステップS113は前処理である。
ステップS110は受付処理である。
ステップS110において、利用者は、入力装置907を用いて、物体指定情報、条件指定情報または解析実行指示を入力する。
物体指定情報は、複数の解析物を指定する情報である。解析物は解析の対象となる物体である。但し、物体指定情報は、解析の対象から除外される物体を指定する情報であってもよい。
具体的には、物体指定情報は、物体が満たすべき条件、物体の種類、または、物体を識別する物体IDである。
物体には、動体、静止物、流体、固体、気体、液体などの様々なものが含まれる。具体的には、物体は、人、車両、航空機、船舶、武器、施設、拠点または熱流体などである。
解析物が指定されることにより、解析の対象となる物体を絞り込むことができるため、処理時間の短縮およびメモリの使用量の抑制といった効果が得られる。
但し、物体指定情報は省略されてもよい。物体指定情報が省略された場合、全ての物体が解析の対象となる。
条件指定情報は、解析の条件を指定する情報である。
具体的には、解析の条件は、空間範囲、期間、行動物体ID、行動開始時刻、行動種類、使用リソース、移動経路、終了条件、拠点位置などである。
空間範囲は解析の対象となる範囲である。期間は解析の対象となる時間である。行動物体IDは行動する物体を識別する識別子である。行動開始時刻は物体が行動を開始する時刻である。行動種類は物体が行う行動の種類である。使用リソースは使用される物体である。移動経路は物体が移動する経路である。終了条件は解析が終了する条件である。拠点位置は拠点となる物体の位置である。
但し、条件指定情報は省略されてもよい。条件指定情報が省略された場合、所定の条件が解析の条件となる。具体的には、所定の条件は、予め決められた条件、または、前回と同じ条件である。
解析実行指示は、解析の実行を指示する命令である。
受付部195は、入力された物体指定情報、条件指定情報または解析実行指示を受け付ける。
物体指定情報が受け付けられた場合、処理はステップS111に進む。
条件指定情報が受け付けられた場合、処理はステップS112に進む。
解析実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS113に進む。
ステップS111は解析物生成処理である。
ステップS111において、解析物生成部111は、受け付けられた物体指定情報に基づいて、解析物情報201を生成する。
解析物情報201は、受け付けられた物体指定情報で指定された複数の解析物を示す情報である。
具体的には、解析物情報201は、各々の解析物を識別する物体IDである。
解析物情報201は、諸元データベース181を用いて生成される。
諸元データベース181は、物体毎の物体情報を含んだデータである。物体情報は、物体が有する特徴を示す情報である。具体的な特徴は、種類、所属、位置、能力などである。
物体指定情報が拠点を指定する場合、解析物生成部111は、種類が拠点である物体の物体情報を諸元データベース181から抽出する。抽出される物体情報が解析物情報201となる。
諸元データベース181が外部のサーバ装置に記憶され、解析物生成部111が外部のサーバ装置にアクセスしてもよい。
ステップS112は解析条件生成処理である。
ステップS112において、解析条件生成部112は、受け付けられた条件指定情報に基づいて、解析条件情報202を生成する。
解析条件情報202は、受け付けられた条件指定情報で指定された解析条件を示す情報である。
ステップS113はメッシュ生成処理である。
ステップS113において、メッシュ生成部113は、メッシュ情報203を生成する。
メッシュ情報203は、解析範囲を分割する複数のメッシュを示す情報である。
解析範囲は、解析の対象となる範囲であり、複数のメッシュに分割される範囲である。具体的には、解析範囲は、2次元の地域または3次元の空間などである。
メッシュは、解析範囲の一部を占める範囲である。具体的には、メッシュは、多角形または多面体の形状を有する区域である。例えば、メッシュは、緯度幅および経度幅を有する四角形の区域である。緯度幅は、緯度の方向におけるメッシュの幅として決められた幅である。経度幅は、経度の方向におけるメッシュの幅として決められた幅である。
メッシュは、緯度幅および経度幅に基づいて地図を分割する方法、有限要素法と呼ばれる方法または他の一般的な方法によって、得られる。
ステップS120はシミュレーション処理である。
ステップS120において、シミュレーション部120は、解析物情報201と解析条件情報202とメッシュ情報203とを用いて、解析シミュレーションを実行する。
つまり、シミュレーション部120は、複数のメッシュに分割される解析範囲と複数の解析物とを対象にして、解析条件に従って、解析シミュレーションを実行する。
解析シミュレーションは、行動解析シミュレーションまたは物理シミュレーションなどの解析手法である。
解析シミュレーションでは、解析物情報201と解析条件情報202とメッシュ情報203との他に、諸元データベース181および地図データベース182が参照される。
地図データベース182は、地図情報を含んだデータである。地図データベース182が外部のサーバ装置に記憶されて、シミュレーション部120が外部のサーバ装置にアクセスしてもよい。
諸元データベース181については前述の通りである。
解析シミュレーションを実行することによって、シミュレーション結果データ210が得られる。
シミュレーション結果データ210は、メッシュと解析物との組毎に、ベクトル集合を含んだデータである。
ベクトル集合は、効果値と方向値との組の集合である。
効果値は、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す値である。
方向値は、解析物がメッシュに与える効果が及ぶ方向を示す値である。
図4に基づいて、シミュレーション結果データ210の構成を説明する。
シミュレーション結果データ210には、メッシュIDと物体IDと方向値と効果値とが互いに対応付けてられている。
メッシュIDは、メッシュを識別する識別子である。MXYは、X行Y列のメッシュを識別する。
物体IDは、解析物を識別する識別子である。複数の解析物には、第1グループに属する解析物と第2グループに属する解析物とが含まれる。ONnは、第Nグループに属する第nの解析物を識別する。具体的には、O11は第1グループに属する第1の解析物を識別し、O21は第2グループに属する第2の解析物を識別する。
図5に、解析物O11がメッシュMXYに与える効果を示す。
解析物O11は、メッシュMXYに対して、上から大きさVの効果を与え、右から大きさVの効果を与え、下から大きさVの効果を与え、左から大きさVの効果を与える。
図3に戻り、ステップS110から説明を続ける。
ステップS110は効果解析処理である。
ステップS110において、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210に含まれる解析物毎の効果値を用いて、メッシュ毎の解析値を算出する。解析値は、複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す値である。
具体的には、効果解析部130は、第1グループに属する解析物毎の効果値を用いて、第1グループの効果値を算出する。また、効果解析部130は、第2グループに属する解析物毎の効果値を用いて、第2グループの効果値を算出する。そして、効果解析部130は、第1グループの効果値と前記第2グループの効果値とを用いて解析値を算出する。
具体的には、解析値は、第2グループの効果値に対する第1グループの効果値の比に対応する値である。
また、効果解析部130は、メッシュと解析物との組毎に、シミュレーション結果データ210に含まれるベクトル集合を用いて、ベクトル集合を代表する代表ベクトルを算出する。
図6に基づいて、効果解析処理(S130)の手順を説明する。
ステップS131において、効果解析部130は、未選択のメッシュを1つ選択する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210から、未選択のメッシュIDを1つ選択する。
ステップS132は第1グループ値算出処理である。
ステップS132において、効果解析部130は、選択されたメッシュに対応する効果値のうちの第1グループに属する解析物毎の効果値を用いて、第1グループの効果値を算出する。
図7に基づいて、第1グループ値算出処理(S132)の手順を説明する。
ステップS1321において、効果解析部130は、未選択の解析物を1つ選択する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210において、ステップS131で選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDから、未選択の物体IDを1つ選択する。
ステップS1322において、効果解析部130は、選択された解析物が第1グループに属する解析物であるか判定する。
具体的には、効果解析部130は、選択された物体IDが、第1グループに対応する識別子であるか判定する。選択された物体IDがO1nである場合、選択された物体IDは、第1グループに対応する識別子である。
選択された解析物が第1グループに属する解析物である場合、処理はステップS1323に進む。
選択された解析物が第2グループに属する解析物である場合、処理はステップS1325に進む。
ステップS1323において、効果解析部130は、選択された解析物に対応する代表値を算出する。代表値は、解析物に対応する複数の効果値を代表する値である。具体的な代表値は、複数の効果値の合計である。
代表値が複数の効果値の合計である場合、効果解析部130は、選択された解析物に対応する代表値を以下のように算出する。
効果解析部130は、シミュレーション結果データ210から、選択されたメッシュIDと選択された物体IDとの組に対応付けられた複数の効果値を取得する。
そして、効果解析部130は、取得した複数の効果値の合計を算出する。算出される合計が、選択された解析物に対応する代表値である。
図4のシミュレーション結果データ210において、選択されたメッシュIDがMXYであり、選択された物体IDがO11である場合、代表値はVとVとVとVとの合計である。
ステップS1324において、効果解析部130は、算出された代表値を第1グループ値に加算する。
第1グループ値は第1グループの効果値に相当する値であり、第1グループ値の初期値はゼロである。
ステップS1325において、効果解析部130は、未選択の解析物があるか判定する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210において、ステップS131で選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDに、未選択の物体IDがあるか判定する。
未選択の解析物がある場合、処理はステップS1321に戻る。
未選択の解析物がない場合、第1グループ値算出処理(S132)は終了する。
第1グループ値算出処理(S132)が終了するときの第1グループ値が、第1グループの効果値となる。
図6に戻り、ステップS133から説明を続ける。
ステップS133は第2グループ値算出処理である。
ステップS133において、効果解析部130は、選択されたメッシュに対応する効果値のうちの第2グループに属する解析物毎の効果値を用いて、第2グループの効果値を算出する。第2グループの効果値を算出する方法は、第1グループの効果値を算出する方法と同じである。
ステップS134において、効果解析部130は、第1グループの効果値と第2グループの効果値とを用いて、解析値を算出する。
そして、効果解析部130は、算出した解析値を、選択されたメッシュに対応付けて、解析結果データ220に追加する。解析結果データ220については後述する。
具体的な解析値は、以下の式で表すことができる。但し、解析値は、以下の式で表される値に限定されるものではない。
解析値=(第1グループの効果値)/(第2グループの効果値)
第1グループの効果値が勢力Aの戦力を示し、第2グループの効果値が勢力Bの戦力を示す場合、解析値は、勢力Bに対する勢力Aの優劣を示す。
ステップS135において、効果解析部130は、選択されたメッシュに対して未選択の解析物を1つ選択する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210において、選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDから、未選択の物体IDを1つ選択する。
ステップS136において、効果解析部130は、選択された解析物に対応する代表ベクトルを算出する。代表ベクトルは、解析物に対応するベクトル集合を代表するベクトルである。具体的な代表ベクトルは、ベクトル集合の合計である。
代表ベクトルがベクトル集合の合計である場合、効果解析部130は、選択された解析物に対応する代表ベクトルを以下のように算出する。
効果解析部130は、シミュレーション結果データ210から、選択されたメッシュIDと選択された物体IDとの組に対応付けられたベクトル集合を取得する。
そして、効果解析部130は、取得したベクトル集合の合計を算出する。算出される合計が、選択された解析物に対応する代表ベクトルである。
図4のシミュレーション結果データ210において、選択されたメッシュIDがMXYであり、選択された物体IDがO11である場合、代表ベクトルは第1ベクトルと第2ベクトルと第3ベクトルと第4ベクトルとの合計である。第1ベクトルは上から下への向きにVの大きさを有するベクトルである。第2ベクトルは右から左への向きにVの大きさを有するベクトルである。第3ベクトルは下から上への向きにVの大きさを有するベクトルである。第4ベクトルは左から右への向きにVの大きさを有するベクトルである。
そして、効果解析部130は、算出した代表ベクトルを、選択されたメッシュと選択された解析物との組に対応付けて、解析結果データ220に追加する。解析結果データ220については後述する。
ステップS137において、効果解析部130は、未選択の解析物があるか判定する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210において、選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDに、未選択の物体IDがあるか判定する。
未選択の解析物がある場合、処理はステップS135に戻る。
未選択の解析物がない場合、処理はステップS138に進む。
ステップS138において、効果解析部130は、未選択のメッシュがあるか判定する。
具体的には、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210に、未選択のメッシュIDがあるか判定する。
未選択のメッシュがある場合、処理はステップS131に戻る。
未選択のメッシュがない場合、効果解析処理(S130)は終了する。
図8に基づいて、解析結果データ220の構成を説明する。
解析結果データ220には、メッシュIDと物体IDと代表ベクトルとが互いに対応付けられている。
図3に戻り、ステップS140から説明を続ける。
ステップS140において、外観決定部140は、メッシュ毎に、メッシュに対応する解析値を用いて、解析範囲が図示される場合のメッシュの外観を決定する。
具体的には、外観決定部140は、メッシュの色彩とメッシュの模様との少なくともいずれかを決定する。色彩および模様には、色、色相、明暗、濃淡および柄などが含まれる。
また、外観決定部140は、メッシュと解析物との組毎に、ベクトル図の外観を決定する。ベクトル図は、メッシュと解析物との組に対応する代表ベクトルを示す図であってメッシュに付加される図である。
具体的には、ベクトル図の形状は、三角形である。そして、外観決定部140は、ベクトル図が成す三角形の高さを、代表ベクトルの大きさに基づいて決定する。また、外観決定部140は、ベクトル図が成す三角形の傾きを、代表ベクトルの方向に基づいて決定する。
図9に基づいて、外観決定処理(S140)の手順を説明する。
ステップS141において、外観決定部140は、未選択のメッシュを1つ選択する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220から、未選択のメッシュIDを1つ選択する。
ステップS142において、外観決定部140は、選択されたメッシュに対応する解析値を用いて、選択されたメッシュの外観を決定する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220から、選択されたメッシュIDに対応付けられた解析値を取得する。そして、外観決定部140は、取得された解析値を用いて、メッシュの外観を決定する。例えば、解析値の範囲と明暗値とが互いに対応付けられた明暗データが記憶部191に予め記憶される。そして、解析値を含んだ範囲に対応付けられた明暗値が、メッシュの外観を示す値として選択される。明暗値は色の明暗を示す値である。明暗データに含まれる複数の明暗値は離散的な値と連続的な値とのいずれであってもよい。
そして、外観決定部140は、決定された外観を示す情報を、選択されたメッシュに対応付けて、第1の外観データ230に追加する。
図10に基づいて、第1の外観データ230の構成を説明する。
第1の外観データ230には、メッシュIDと外観情報とが互いに対応付けられている。外観情報は、メッシュに塗られる色を示すRGB値である。
図9に戻り、ステップS143から説明を続ける。
ステップS143において、外観決定部140は、選択されたメッシュに対して未選択の解析物を1つ選択する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220において、選択されたメッシュIDに対応付けられて物体IDから、未選択の物体IDを1つ選択する。
ステップS144において、外観決定部140は、選択されたメッシュと選択された解析物との組に対応する代表ベクトルを用いて、ベクトル図の外観を決定する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220から、選択されたメッシュIDと選択された物体IDとの組に対応付けられた代表ベクトルを取得する。そして、外観決定部140は、取得された代表ベクトルを用いて、ベクトル図の外観を決定する。
図11に基づいて、第2の外観データ240の構成を説明する。
第2の外観データ240には、メッシュIDと物体IDと外観情報とが互いに対応付けられている。外観情報は、色、方位角および高さを含む。
なお、第2の外観データ240における外観情報に含まれる色は、第1の外観データ230における外観情報が示す色とは異なる種類の色である。例えば、第1の外観データ230における色は赤または青であり、第2の外観データ240における色は黒および白である。
図9に戻り、ステップS145から説明を続ける。
ステップS145において、外観決定部140は、選択されたメッシュに対して未選択の解析物があるか判定する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220において、選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDに、未選択の物体IDがあるか判定する。
未選択の解析物がある場合、処理はステップS143に戻る。
未選択の解析物がない場合、処理はステップS146に進む。
ステップS146において、外観決定部140は、未選択のメッシュがあるか判定する。
具体的には、外観決定部140は、解析結果データ220に、未選択のメッシュIDがあるか判定する。
未選択のメッシュがある場合、処理はステップS141に戻る。
未選択のメッシュがない場合、外観決定処理(S140)は終了する。
図3に戻り、ステップS150から説明を続ける。
ステップS150は図生成処理である。
ステップS150において、図生成部150は解析図251を生成し、表示部196は解析図251を表示する。
解析図251は、解析範囲と複数のメッシュとを示す図である。
解析図251において、各々のメッシュは、決定された外観を有する。
また、解析図251において、メッシュと解析物との組毎に、決定された外観を有するベクトル図がメッシュに付加される。
具体的には、図生成部150は、解析図データ250を生成する。解析図データ250は、解析図251を描画するためのデータである。そして、図生成部150は解析図データ250を表示部196に出力し、表示部196は解析図データ250を用いて解析図251を描画する。
図12に基づいて、図生成処理(S150)の手順を説明する。
ステップS151において、図生成部150は解析範囲図を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は解析範囲図を描画する。解析範囲図は解析範囲を示す図である。
ステップS152において、図生成部150はメッシュ枠を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196はメッシュ枠を描画する。メッシュ枠はメッシュ毎の枠である。
ステップS153において、図生成部150は、解析物毎に、物体図を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は解析物毎の物体図を描画する。物体図は解析物を示す図である。
具体的には、図生成部150は、第2の外観データ240に含まれる物体ID毎に、物体IDに対応付けられた色と同じ色を有する物体図のデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。
ステップS154において、図生成部150は、未選択のメッシュを1つ選択する。
具体的には、図生成部150は、第1の外観データ230から、未選択のメッシュIDを1つ選択する。
ステップS155において、図生成部150は、選択されたメッシュの外観を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は選択されたメッシュの外観を描画する。
具体的には、図生成部150は、第1の外観データ230から、選択されたメッシュIDに対応付けられた外観情報を取得する。そして、図生成部150は、取得された外観情報が示す外観を有するメッシュのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。
ステップS156において、図生成部150は、選択されたメッシュに対して未選択の解析物を1つ選択する。
具体的には、図生成部150は、第2の外観データ240において、選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDから、未選択の物体IDを1つ選択する。
ステップS157において、図生成部150は、選択された解析物に対応するベクトル図を選択されたメッシュに描画するためのデータを生成し、生成されたデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は、選択されたメッシュに、選択された解析物に対応するベクトル図を描画する。
具体的には、図生成部150は、第2の外観データ240から、選択されたメッシュIDと選択された物体IDとの組に対応付けられた外観情報を取得する。そして、図生成部150は、取得された外観情報が示す外観を有するベクトル図のデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。
ステップS158において、図生成部150は、未選択の解析物があるか判定する。
具体的には、図生成部150は、第2の外観データ240において、選択されたメッシュIDに対応付けられた物体IDに、未選択の物体IDがあるか判定する。
未選択の解析物がある場合、処理はステップS156に戻る。
未選択の解析物がない場合、処理はステップS159に進む。
ステップS159において、図生成部150は、未選択のメッシュがあるか判定する。
具体的には、図生成部150は、第1の外観データ230に、未選択のメッシュIDがあるか判定する。
未選択のメッシュがある場合、処理はステップS154に戻る。
未選択のメッシュがない場合、図生成処理(S150)は終了する。
図13および図14に基づいて、解析図251を説明する。
図13は、解析図251の一部を示している。縦横に並んだ四角の枠は、メッシュ枠を示している。メッシュ枠内の網掛けの線の数は、メッシュに対応する解析値の大きさを示している。線の数が多いほど、解析値が大きい。
物体図252は第1グループの第1の解析物が位置する箇所を示し、物体図253は第2グループの第1の解析物が位置する箇所を示している。
解析図251は、地図を含んでもよい。具体的には、解析図251は、陸と海との境界線等を含んでもよい。
図14は、メッシュの拡大図である。メッシュ枠254で囲われたメッシュには、ベクトル図255およびベクトル図256が付されている。ベクトル図255である二等辺三角形は第1グループの効果値を示し、ベクトル図256である二等辺三角形は第2グループの効果値を示している。二等辺三角形の高さは、効果値の大きさに相当する。二等辺三角形の高さとは、底辺の中心から頂点までの長さである。二等辺三角形の傾きは、効果値の方向に相当する。二等辺三角形の傾きとは、底辺の中心から頂点への向きである。言い換えると、二等辺三角形の傾きとは、重心から頂点への向きである。
***実施の形態1の効果***
図15に、解析図251の利用例を示す。
利用者は、解析図251を参照して、二等辺三角形が示す方にあるメッシュを遡ることにより、要因物体候補の効果が波及する流れを視覚的に把握することができる。
要因物体候補とは、要因物体である可能性が比較的高い物体である。具体的には、要因物体候補は、解析物としてされた物体である。
要因物体とは、解析結果の要因となる物体である。
解析結果とは、解析シミュレーションで得られる結果であり、物体が発揮した効果を示す結果である。
図15において、利用者は、太枠で囲まれたメッシュに対する効果の流れを視覚的に把握することができる。白い矢印は物体図252からの効果の流れを示し、黒い矢印は物体図253からの効果の流れを示している。
また、利用者は、解析図251を参照することにより、要因物体を特定し、空間的要所を把握することができる。空間的要所とは、効果の流れを遮断しやすい箇所である。
つまり、利用者による原因分析が直感的となる。また、煩雑な操作および処理が省略される。原因分析とは、要因物体の特定である。
実施の形態2.
解析物毎の効果の流れを図示する形態について、図16から図18に基づいて説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略または簡略する。
***構成の説明***
解析装置100の構成は、実施の形態1において図1に基づいて説明した構成と同じである。
***動作の説明***
解析装置100の動作は、実施の形態1において図3に基づいて説明した動作と同じである。
但し、解析装置100は、後述する経路図を解析図251に付加する。
図16に基づいて、解析図251に経路図を付加する経路図付加処理について説明する。経路図付加処理は、解析図251が表示された後に実行される。
ステップS201において、利用者は、入力装置907を用いて、箇所指定情報を入力する。箇所指定情報は、解析箇所を指定する情報である。解析箇所は、解析の対象となる箇所である。具体的には、解析箇所は、利用者が注目するメッシュである。
ステップS202において、効果解析部130は、未選択の解析物を1つ選択する。
具体的には、効果解析部130は、第2の外観データ240から、未選択の物体IDを1つ選択する。
ステップS203は経路算出処理である。
ステップS203において、効果解析部130は、メッシュと解析物との組毎の代表ベクトルを用いて、効果経路を算出する。効果経路は、物体箇所から解析箇所に及ぶ効果の流れを示す経路である。物体箇所は、解析物が位置する箇所である。
図17に基づいて、経路算出処理(S203)の手順を説明する。
ステップS2031において、効果解析部130は、解析箇所であるメッシュと選択された解析物とに対応する代表ベクトルを、第2の外観データ240から取得する。
ステップS2032において、効果解析部130は、取得された代表ベクトルの方向に位置するメッシュを特定する。
ステップS2033において、効果解析部130は、特定されたメッシュが、選択された解析物が位置する物体箇所であるか判定する。
特定されたメッシュが物体箇所である場合、処理はステップS2035に進む。
特定されたメッシュが物体箇所でない場合、処理はステップS2034に進む。
ステップS2034において、効果解析部130は、特定されたメッシュと選択された解析物とに対応する代表ベクトルを、第2の外観データ240から取得する。
ステップS2034の後、処理はステップS2032に戻る。
ステップS2035において、効果解析部130は、ステップS2031で取得された代表ベクトルと、ステップS2034で取得された代表ベクトルとを用いて、効果経路を算出する。
具体的には、効果解析部130は、最小自乗法等の一般的な近似法により、効果経路を示す曲線を算出する。
図16に戻り、ステップS204から説明を続ける。
ステップS204において、図生成部150は、解析物に対応する効果経路を示す経路図を解析図251に付加する。
具体的には、図生成部150は、経路図を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は、経路図を解析図251に描画する。
さらに、図生成部150は、解析箇所を示す終点図を解析図251に付加する。
具体的には、図生成部150は、終点図を描画するためのデータを生成し、生成したデータを表示部196に出力する。そして、表示部196は、終点図を解析図251に描画する。
ステップS205において、効果解析部130は、未選択の解析物があるか判定する。
具体的には、効果解析部130は、第2の外観データ240に、未選択の物体IDがあるか判定する。
未選択の解析物がある場合、処理はステップS202に戻る。
未選択の解析物がない場合、経路図付加処理は終了する。
図18に基づいて、解析図251を説明する。
解析図251には、終点枠257、経路図258および経路図259が含まれる。
終点枠257は、解析箇所を示す終点図である。
経路図258は、物体図252から終点枠257までの効果経路を示す図である。
経路図259は、物体図253から終点枠257までの効果経路を示す図である。
経路図は、矢印付き曲線、矢印無しの曲線または曲線以外の図のいずれであってもよい。また、経路図が見易くなるように、経路図の外観が調整されてもよい。具体的には、経路図の透明度が調整されることにより、経路図が見易くなる。
***実施の形態2の効果***
利用者は、解析図251内の二等辺三角形を参照しなくても、解析図251内の経路図を参照することにより、効果の流れを視覚的に把握することができる。
実施の形態3.
ベクトル図を図示しない形態について、図19に基づいて説明する。但し、実施の形態1または実施の形態2と重複する説明は省略または簡略する。
***構成の説明***
解析装置100の構成は、実施の形態1において図1に基づいて説明した構成と同じである。
***動作の説明***
図生成部150は、以下のような場合、ベクトル図を解析図251に付加しない。
(1)利用者から簡潔表示指示が入力された。簡潔表示指示は、ベクトル図を付加しないことを指示する命令である。
(2)メッシュの大きさが大きさ閾値より小さい。具体的には、メッシュの一辺の長さが長さ閾値より短い。
(3)メッシュの個数が個数閾値より多い。
図19に、ベクトル図は付加されないが経路図は付加される場合の解析図251を示す。
***実施の形態3の効果***
解析図251が簡潔に表示されることにより、メッシュの大きさに依存せずに解析図251が見易くなる。解析図251の簡潔表示は、メッシュが小さい場合に、特に有効である。
熱流体解析では、有限要素法により範囲毎にメッシュの粗さが異なることがある。そのような場合、メッシュが細かい範囲の解析図251が簡潔表示されることにより、解析図251の全体が見易くなる。
実施の形態4.
ベクトル図を図示しない形態について、図20および図21に基づいて説明する。但し、実施の形態1から実施の形態3までの説明と重複する説明は省略または簡略する。
***構成の説明***
解析装置100の構成は、実施の形態1において図1に基づいて説明した構成と同じである。
但し、シミュレーション部120は、解析の対象となる解析時間内の時刻毎に、シミュレーション結果データ210を得る。
そして、効果解析部130は、シミュレーション結果データ210毎に、メッシュ毎の解析値などを算出する。
***動作の説明***
図20に基づいて、解析方法の手順を説明する。
ステップS110からステップS130までの処理は、実施の形態1において図3に基づいて説明した処理と同じである。
但し、ステップS120において、シミュレーション部120は、解析時間から、時刻順に、単位時間長を有する対象時間を選択する。解析時間は解析の対象となる時間である。そして、シミュレーション部120は、対象時間を対象にして、解析シミュレーションを実行する。
ステップS130の後、処理はステップS101に進む。
ステップS101において、シミュレーション部120は、解析終了条件を満たすか判定する。
具体的には、シミュレーション部120は、解析時間に対する解析シミュレーションが終了したか、または、その他の解析終了条件を満たすかを判定する。
解析終了条件を満たす場合、処理はステップS140に進む。
解析終了条件を満たさない場合、処理はステップS120に戻る。
ステップS140およびステップS150は、実施の形態1において図3に基づいて説明した処理と同じである。
***実施の形態4の効果***
図21の(1)に実施の形態1における解析方法の概要を示し、図21の(2)に実施の形態4における解析方法の概要を示す。
実施の形態1では、解析時間の終了時刻におけるシミュレーション結果が解析される。
一方、実施の形態4では、解析時間内の時刻毎にシミュレーション結果が解析される。これにより、解析時間内の任意の時刻における解析図251を得ることができる。また、解析図251を時刻順に表示することによって、解析図251を動画として再生することができる。
***他の構成***
表示部196は、解析図251を時刻順に表示してもよい。つまり、表示部196は、解析図251を動画として再生してもよい。
メモリ902および補助記憶装置903の記憶容量が不足する場合、記憶部191に記憶される解析結果データ220などのデータは、外部のサーバ装置に記憶されてもよい。
実施の形態5.
解析図251の全体と解析図251の一部との関係について、図22および図23に基づいて説明する。但し、実施の形態1から実施の形態4までの説明と重複する説明は省略または簡略する。
***構成の説明***
解析装置100の構成は、実施の形態1において図1に基づいて説明した構成と同じである。
***動作の説明***
図生成部150は、解析図251の全体または解析図251の一部を以下のように選択して表示する。
まず、図生成部150は、解析範囲の全体を示す解析図251を生成する。表示部196は、生成された解析図251を表示する。
図22に、解析図251の全体を示す。解析図251の全体が表示される場合、ベクトル図および経路図は省略してもよい。
次に、利用者は、入力装置907を操作して、拡大して表示したい部分を指定する。
図23に、解析図251の一部が指定された様子を示す。太枠で囲われた部分が指定された部分である。
そして、図生成部150は、指定された部分を拡大して、図13、図18または図19のような解析図251を生成する。表示部196は、生成された解析図251を表示する。
***実施の形態5の効果***
利用者は、解析範囲の一部を拡大して参照することができる。
***実施の形態の補足***
解析装置100は、移動体の配備と移動体を供給する拠点の配備とを検討することを目的とした行動解析シミュレーション、または、熱流体を数値解析する物理シミュレーションなどに利用することができる。
実施の形態において、解析装置100の機能はハードウェアで実現してもよい。
図24に、解析装置100の機能がハードウェアで実現される場合の構成を示す。
解析装置100は処理回路990を備える。処理回路990はプロセッシングサーキットリともいう。
処理回路990は、実施の形態で説明した「部」の機能を実現する専用の電子回路である。この「部」には記憶部191も含まれる。
具体的には、処理回路990は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
なお、解析装置100が複数の処理回路990を備えて、複数の処理回路990が「部」の機能を連携して実現してもよい。
解析装置100の機能は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現してもよい。つまり、「部」の一部をソフトウェアで実現し、「部」の残りをハードウェアで実現してもよい。
実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。フローチャート等を用いて説明した手順は、適宜に変更してもよい。
100 解析装置、110 前処理部、111 解析物生成部、112 解析条件生成部、113 メッシュ生成部、120 シミュレーション部、130 効果解析部、140 外観決定部、150 図生成部、181 諸元データベース、182 地図データベース、191 記憶部、192 通信部、193 受信部、194 送信部、195 受付部、196 表示部、200 シミュレーションデータ、201 解析物情報、202 解析条件情報、203 メッシュ情報、210 シミュレーション結果データ、220 解析結果データ、230 第1の外観データ、240 第2の外観データ、250 解析図データ、251 解析図、252 物体図、253 物体図、254 メッシュ枠、255 ベクトル図、256 ベクトル図、257 終点枠、258 経路図、259 経路図、901 プロセッサ、902 メモリ、903 補助記憶装置、904 通信装置、905 レシーバ、906 トランスミッタ、907 入力装置、908 ディスプレイ、990 処理回路、991 記憶部。

Claims (14)

  1. 複数のメッシュに分割される解析範囲と複数の解析物とを対象にした解析シミュレーションによって得られるデータであって、メッシュと解析物との組毎に、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す効果値を含んだデータであるシミュレーション結果データを得るシミュレーション部と、
    メッシュ毎に、前記シミュレーション結果データに含まれる解析物毎の効果値を用いて、前記複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す解析値を算出する効果解析部と
    を備える解析装置。
  2. 前記複数の解析物には、第1グループに属する解析物と第2グループに属する解析物とが含まれ、
    前記効果解析部は、前記第1グループに属する解析物毎の効果値を用いて前記第1グループの効果値を算出し、前記第2グループに属する解析物毎の効果値を用いて前記第2グループの効果値を算出し、前記第1グループの効果値と前記第2グループの効果値とを用いて前記解析値を算出する
    請求項1に記載の解析装置。
  3. 前記効果解析部は、前記第2グループの効果値に対する前記第1グループの効果値の比に対応する値を前記解析値として算出する
    請求項2に記載の解析装置。
  4. メッシュ毎に、メッシュに対応する解析値を用いて、前記解析範囲が図示される場合のメッシュの外観を決定する外観決定部
    を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の解析装置。
  5. 前記外観決定部は、メッシュの色彩とメッシュの模様との少なくともいずれかを決定する
    請求項4に記載の解析装置。
  6. 前記解析範囲と前記複数のメッシュとを示す図であって、各々のメッシュが決定された外観を有する図である解析図を生成する図生成部
    を備える請求項4または請求項5に記載の解析装置。
  7. 前記シミュレーション結果データは、メッシュと解析物との組毎に、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す効果値と解析物がメッシュに与える効果が及ぶ方向を示す方向値との組の集合であるベクトル集合を含み、
    前記効果解析部は、メッシュと解析物との組毎に、前記シミュレーション結果データに含まれるベクトル集合を用いて、前記ベクトル集合を代表する代表ベクトルを算出する
    請求項6に記載の解析装置。
  8. 前記外観決定部は、メッシュと解析物との組毎に、メッシュと解析物との組に対応する代表ベクトルを示す図であって前記解析図内のメッシュに付加される図であるベクトル図について外観を決定する
    請求項7に記載の解析装置。
  9. 前記ベクトル図の形状は、三角形であり、
    前記外観決定部は、前記ベクトル図が成す三角形の高さを前記代表ベクトルの大きさに基づいて決定し、前記ベクトル図が成す三角形の傾きを前記代表ベクトルの方向に基づいて決定する
    請求項8に記載の解析装置。
  10. 前記図生成部は、メッシュと解析物との組毎に、決定された外観を有するベクトル図を、前記解析図内のメッシュに付加する
    請求項8または請求項9に記載の解析装置。
  11. 前記効果解析部は、メッシュと解析物との組毎の代表ベクトルを用いて、解析物毎に、解析物が位置する物体箇所から解析の対象となる解析箇所に及ぶ効果の流れを示す効果経路を算出する
    請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の解析装置。
  12. 前記図生成部は、解析物毎に、解析物に対応する効果経路を示す経路図を前記解析図に付加する
    請求項11に記載の解析装置。
  13. 前記シミュレーション部は、解析の対象となる解析時間内の時刻毎に、シミュレーション結果データを得て、
    前記効果解析部は、シミュレーション結果データ毎に、メッシュ毎の解析値を算出する
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の解析装置。
  14. 複数のメッシュに分割される解析範囲と複数の解析物とを対象にした解析シミュレーションによって得られるデータであって、メッシュと解析物との組毎に、解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す効果値を含んだデータであるシミュレーション結果データを得るシミュレーション処理と、
    メッシュ毎に、前記シミュレーション結果データに含まれる解析物毎の効果値を用いて、前記複数の解析物がメッシュに与える効果の大きさを示す解析値を算出する効果解析処理と
    をコンピュータに実行させるための解析プログラム。
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