JP2017142050A - 燃料噴射装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービンの燃焼器の作動効率を、全体的に向上させることが可能な軸方向燃料ステージング(AFS)システムを提供する。【解決手段】燃料噴射装置204は、マニホールド220と、このマニホールドに連結されたハウジング212とを備える。このハウジングは内部チャンバ254を画定している。また、本燃料噴射装置は、内部チャンバ内に配置されたノズル210を備える。このノズルは、各々が近位端部234と、遠位端部236と、これらの間に延びる多孔本体238とを有する混合管232のアレイ230を備える。各本体の穿孔部246が内部チャンバと流体連通して、燃料と圧縮ガスとの混合物を遠位端部から排出しやすくするように、近位端部をマニホールドと流体連結している。【選択図】図3

Description

本開示の分野は、概して燃料噴射装置に関し、特に、タービンアセンブリに使用する燃料噴射装置に関するものである。
少なくともいくつかの公知のガスタービンアセンブリは、圧縮機と、燃焼器と、タービンとを含む。この圧縮機にガスを流入させ、燃料と混合する前にこれを圧縮する。ここで得られた混合物を燃焼器内で点火して、燃焼ガスを発生させる。この燃焼ガスは燃焼器を経てタービンを通過し、これによりタービンが駆動され、次いでこのタービンは、自身に連結された発電機を作動させることができる。
多くの公知の燃焼器は、燃焼ゾーン内に燃料を噴射するために使用する軸方向燃料ステージング(AFS)システムを有している。少なくともいくつかの公知のAFSシステムは1次燃料噴射装置と、これの下流に配置された2次燃料噴射装置とを含んでおり、これによって燃焼ゾーン内で異なる軸方向段階において、1次および2次燃料噴射装置が燃焼ゾーンに燃料を噴射するようにしている。その点において、2次燃料噴射装置の混合機能が、タービンアセンブリの作動効率と排出品質とに影響を与える可能性がある。
米国特許出願公開第2014/0360193号明細書
一態様では、燃料噴射装置を提供している。この燃料噴射装置はマニホールドと、このマニホールドに連結されたハウジングとを含む。このハウジングは内部チャンバを画定している。また、燃料噴射装置は、この内部チャンバ内に配置されたノズルを含む。このノズルは、各々が近位端部と、遠位端部と、これらの間に延びる多孔本体とを有する混合管のアレイを含む。この近位端部は、各本体の穿孔部が内部チャンバと流体連通して、燃料と圧縮ガスとの混合物を遠位端部から排出しやすくするように、マニホールドと流体連結されている。
別の態様では、燃料噴射装置の製造方法を提供している。本方法は、内部チャンバを画定しているハウジングに対し、マニホールドを連結する工程を含む。また、本方法は、ハウジングの内部チャンバ内にノズルを配置する工程を含む。このノズルは、各々が近位端部と、遠位端部と、これらの間に存在する多孔本体とを有する混合管のアレイを備えている。本方法はさらに、各本体の穿孔部が内部チャンバと流体連通して、燃料と圧縮ガスとの混合物を遠位端部から排出しやすくするように、混合管の近位端部をマニホールドと流体連結する工程を含む。
別の態様では、ガスタービンアセンブリの軸方向燃料ステージング(AFS)システムを提供している。AFSシステムは、1次燃料噴射装置と2次燃料噴射装置とを含む。この2次燃料噴射装置はマニホールドと、このマニホールドに連結されたハウジングとを含む。このハウジングは内部チャンバを画定している。2次燃料噴射装置はさらに、内部チャンバ内に配置されたノズルを含む。このノズルは、各々が近位端部と、遠位端部と、これらの間に延びる多孔本体とを有する混合管のアレイを含む。この近位端部は、各本体の穿孔部が内部チャンバと流体連通して、燃料と圧縮ガスとの混合物を遠位端部から排出しやすくするように、マニホールドと流体連結されている。
例示的なタービンアセンブリの概略図である。 図1に示したタービンアセンブリに使用する例示的な軸方向燃料ステージング(AFS)システムの概略図である。 図2に示したAFSシステムに使用することができる2次燃料噴射装置の概略図である。 図3に示した2次燃料噴射装置の概略断面図で、図3の平面4−4に沿って見た図である。 図3に示した2次燃料噴射装置に使用する例示的な混合管のアレイを表す斜視図である。 図5に示したアレイにおける1つの混合管を表す側面図である。
以下、燃料噴射装置について詳細に説明するが、これを一例として示すのであって、限定するものではない。この説明により、当業者であれば、本燃料噴射装置を製造し、かつ使用することが可能となり、またこの説明において、本燃料噴射装置を製造し、かつ使用するに際し、最良の形態であると現在考えられるものを含む、本燃料噴射装置のいくつかの実施形態を記載している。タービンアセンブリ内で連結している態様で、例示的な燃料噴射装置を本明細書に記載している。ただし、本燃料噴射装置を、ガスタービンアセンブリの他、多岐にわたる分野において、広範囲のシステムに対して一般に適用できることが企図されている。
図1で例示的なタービンアセンブリ100を示している。例示的実施形態では、タービンアセンブリ100は、中心軸線110に沿ってケーシング108内で相互に流体連結されている圧縮機102と、燃焼器104と、タービン106とを含むガスタービンアセンブリである。運転中、作動ガス112を圧縮機102に流入させ、その後圧縮して燃焼器104内に送っている。圧縮ガス114を燃料(図示せず)と混合し、燃焼器104内で点火して、燃焼ガス116を発生させるが、この燃焼ガス116はタービン106へと送られ、次いで排気118としてタービン106から排出される。
例示的実施形態では、燃焼器104は複数の燃焼缶120を含む。燃焼缶120は、燃料送給システム(たとえば、軸方向燃料ステージング(AFS)システム124)を介して燃料と圧縮ガス114とを噴射する対象となる燃焼ゾーン122を画定している。例示的実施形態では、AFSシステム124は、1次燃料噴射装置126と、この1次燃料噴射装置126の軸方向下流に存在する2次燃料噴射装置128とを含む。1次燃料噴射装置126を介して燃焼ゾーン122に対し、燃料と圧縮ガス114との第1の混合物130を噴射し、2次燃料噴射装置128を介して燃焼ゾーン122に対し、燃料と圧縮ガス114との第2の混合物132を噴射している。2次燃料噴射装置128をそれぞれ、燃焼ゾーン122の一部を画定しているスリーブアセンブリ134に連結しており、導管136を介して2次燃料噴射装置128それぞれに対し、燃料を供給している。他の実施形態では、タービンアセンブリ100は、任意の適切な形式で配置された任意の適切な数の燃料噴射装置を有することができる。
図2で、タービンアセンブリ100に使用する例示的なAFSシステム200を示している。例示的実施形態では、AFSシステム200は、燃焼ゾーンに122に対し、燃料138と圧縮ガス114との第1の混合物130を噴射する1次燃料噴射装置202と、燃焼ゾーン122に対し、燃料138と圧縮ガス114との第2の混合物132を噴射する、スリーブアセンブリ134に連結され、かつ1次燃料噴射装置202の下流に存在する2次燃料噴射装置204とを含む。燃焼缶120を支持しているケーシングフランジ140を通過する導管206に対し、2次燃料噴射装置204を連結している。導管206を介して、2次燃料噴射装置204に対し、燃料138を供給している。2次燃料噴射装置204は、圧縮ガス114が2次燃料噴射装置204に進入することと、かつこれを導管206内の燃料138と混合し、次いで、そこで生じた混合物を、第2の混合物132として燃焼ゾーン122に噴射することとを可能にする大きさに調整された複数の開口部208を有している。他の実施形態では、2次燃料噴射装置204に対して圧縮ガス114を供給するために、開口部208の代わりに、あるいはこれと組み合わせる態様で、少なくとも1つの導管(図示せず)を2次燃料噴射装置204に連結することができる。
図3および4は、AFSシステム200の2次燃料噴射装置204を示す概略図である。例示的実施形態では、2次燃料噴射装置204はノズル210と、このノズル210に連結されたハウジング212とを含む。スリーブアセンブリ134内で画定されている開口部142において、ハウジング212はスリーブアセンブリ134に装着されており、またノズル210は、燃焼ゾーン122内に第2の混合物132を噴射し、かつ射出軸214に概ね沿うように、ハウジング212内に配向されている。2次燃料噴射装置204は、射出軸214に対して概ね垂直に延びる半径方向寸法216と、射出軸214に対して延びる円周方向寸法218とを有している。本明細書で使用される場合、用語「半径」(またはこれのいずれかの変形)は、任意の適切な形状(たとえば、正方形、長方形、三角形等)の中心から外方に延びる寸法を指しており、円形形状の中心から外方に延びる寸法に限定されるものではない。同様に、本明細書で使用される場合、用語「円周」(またはこれのいずれかの変形)は、任意の適切な形状(たとえば、正方形、長方形、三角形等)の中心付近に延びる寸法を指しており、円形形状の中心付近に延びる寸法に限定されるものではない。
例示的実施形態では、ノズル210はマニホールド220と、このマニホールド220に連結された混合管232のアレイ230とを含む。各混合管232は概ね円筒形であり、開口近位端部234と、開口遠位端部236と、近位端部234から遠位端部236まで延びる本体238とを有しており、これにより、遠位端部236から近位端部234にかけて存在する流路240を画定している。混合管232の近位端部234がマニホールド220を介して導管206と流体連通するように、マニホールド220は、導管206に連結している。隣接する混合管232間に空間242を画定し、かつ混合管232の遠位端部236をスリーブアセンブリ134と概ね整合させる(すなわち、遠位端部236が、スリーブアセンブリ134の外側表面144によって画定されている平面244に沿って概ね配向されている)ように、各混合管232が、射出軸214に対して略平行な関係において、近位端部234から遠位端部236まで概ね直線状に延びている。さらに、穿孔部246が流路240と流体連通されるように、本体238に沿って相互に間隔を置いて配置された複数の穿孔部246を、各混合管232が含む。他の実施形態では、ノズル210がマニホールド220を含んでいない可能性がある(たとえば、ノズル210は、導管206を連結する対象となる混合管232を複数含むのでなく、導管206を連結する対象となる混合管232を1つのみ含んでいてもよい)。
例示的実施形態では、図4に示すように、アレイ230を断面で見た場合、アレイ230の混合管232を長尺状になるように配置している。例示的実施形態では、具体的に、混合管232を隣り合った一対の列248状に配置し、かつアレイ230の混合管232がジグザグ状に配置されるように、一方の列248の混合管232が、もう一方の列248の混合管232からオフセットされる(または間隔を置く)ようにしている。さらに、アレイ230用に、混合管232に関する他の適切な配置方法が考えられる。加えて、例示的なアレイ230を、8つの混合管232を有する態様で示しているが、アレイ230は、他の実施形態では任意の適切な数の混合管232を含むことができる。その上、混合管232は、他の実施形態では、任意の適切な数の穿孔部246を含むことができる。さらに、例示的なノズル210が、概ね直線状に延びており、かつ射出軸214に対して略平行に配向された混合管232を含むが、他の実施形態では、遠位端部においてのみ、射出軸214に対して略平行に配向された曲線的に延びる混合管を、ノズル210は含み得る。あるいは、ノズル210は、2次燃料噴射装置204が本明細書に記載したように機能しやすくなるような、任意の適切な形式において形状化し、かつ配向させている混合管232を含んでいてもよい。
例示的実施形態では、ハウジング212は、相互に間隔を置いて配置された半径方向内側側壁250と半径方向外側側壁252とを含む。ノズル210が内部チャンバ254内に配置されるように、マニホールド220が被覆している内部チャンバ254を、内側側壁250が包囲している。また、プレナム256が内部チャンバ254を、したがって、ノズル210をも包囲するように、プレナム256は、内側側壁250と外側側壁252との間に画定されている。外側側壁252は、自身に画定された少なくとも1つの開口部258を含んでおり、また内側側壁250は、内部チャンバ254と流体連通している円周方向に間隔を置いて配置された複数の入口260を含む。また、ハウジング212および/またはノズル210は、マニホールド220に対向しているため、燃焼ゾーン122から内部チャンバ254を分離しやすくするような、一体的に形成された隔壁262を有している(すなわち内部チャンバ254は、入口260によって、内部チャンバ254への唯一の進入点(単数または複数)が設けられ、また穿孔部246によって、内部チャンバ254からの唯一の排出点が設けられるように、マニホールド220と、内側側壁250と、隔壁262との間で画定されている、略密閉された空間である)。また、いくつかの実施形態では、内部チャンバ254を挟んで隔壁262に対向し、内部チャンバ254を被覆する少なくとも1つの壁(図示せず)を、ハウジング212が有していてもよい(たとえば、混合管232が壁から内部チャンバ254内に延在ように、マニホールド220をこの壁に取り付けることができる)。例示的実施形態では、プレナム256が内部チャンバ254を完全に包囲しているが、他の実施形態では、このプレナム256は、内部チャンバ254の周囲の一部にのみ延びていてもよい。
燃料138でマニホールド220を充填するように、タービンアセンブリ100の作動中に導管206を介してマニホールド220に燃料138を供給している。燃料138において分離した流れ264が各混合管232内に、それぞれの近位端部234を介して流入した後、流れ264はそれぞれ、各流路240に沿って流れ、それぞれの遠位端部236を介して燃焼ゾーン122へと排出されている。一方、開口部(単数または複数)258を介して圧縮ガス114がプレナム256に流入し、圧縮ガス114でプレナム256を充填している(たとえば、プレナム256内の内部チャンバ254を中心に、圧縮ガス114を円周方向に流すことが可能となる)。次いで、プレナム256内の圧縮ガス114が入口260を介して内部チャンバ254に流入した後、圧縮ガス114において分離した流れ266は、各入口260において内部チャンバ254内に略半径方向に流入し、これにより、圧縮ガス114で内部チャンバ254を充填している(たとえば、内部チャンバ254内におけるノズル210の混合管232を中心に、圧縮ガス114を円周方向に流すことが可能となる)。次いで、内部チャンバ254内の圧縮ガス114が穿孔部246を介して混合管232の流路240に流入した後、圧縮ガス114において分離した流れ268は、各穿孔部246において、それぞれの流路240に略半径方向に流入している。圧縮ガス114および燃料138は、その後流路240内で混合されて、射出軸214に沿って、第2の混合物132として燃焼ゾーン122に噴射されている。
他の実施形態では、開口部(単数または複数)258はマニホールド220と流体連通することができ、導管206は内部チャンバ254と流体連通することができる。そのため、圧縮ガス114は、近位端部234を介して混合管232の流路240に流入することになり、燃料138は、穿孔部246を介して混合管232の流路240に流入することになり、これによって流路240内で圧縮ガス114と燃料138とが混合され、次いで射出軸214に沿って、第2の混合物132として燃焼ゾーン122内に噴射されることになる。あるいは、2次燃料噴射装置204は、近位端部234を介して圧縮ガス114を混合管232の流路240へと流入させることができ(たとえば、2次燃料噴射装置204は圧縮空気114用のマニホールド220を有しない可能性がある)、かつ穿孔部246を介して燃料138を混合管232の流路240へと流入させることができる(たとえば、2次燃料噴射装置204は、燃料138用のプレナム256および/または内部チャンバ254を有しない可能性がある)、任意の適切な構成を有していてもよい。
図5は、ノズル210に使用する例示的な混合管302のアレイ300を表す斜視図である。例示的実施形態では、混合管302が台座304からプレート306まで延びるように、アレイ300の混合管302を台座304とプレート306とに一体に形成している。プレート306は、自身に形成される複数の燃料流入孔308を備えた細長い形状に形成されており、これらの複数の燃料流入孔はそれぞれ、各混合管302の流路(図示せず)と流体連通している。また、台座304も複数の流出孔(図示せず)を備えた細長い形状に形成されており、これらの複数の流出孔はそれぞれ、各混合管302の流路と流体連通している。一方の列312の混合管302が他方の列312の混合管302からオフセットされる(または間隔を置く)ように、2つの隣り合った列312状に配置されている16個の混合管302を、アレイ300は含む。混合管302の1つのみを、穿孔部314を有する態様で示しているが、例示的実施形態では、アレイ300の混合管302はすべて穿孔を施されている。たとえば、いくつかの実施形態では、アレイ300の混合管302はすべて、同じ大きさ、量、および形態の穿孔部314を有していてもよい。別の実施例では、アレイ300のいくつかの混合管302は、第1の大きさ、形状、および/または形態の穿孔部314を有することができる一方で、アレイ300の他の混合管302は、異なる大きさ、形状、および/または形態の穿孔部314を有していてもよい。他の実施形態では、アレイ300は、任意の適切な形式において配置され、かつ穿孔を施された任意の適切な数の混合管302を有していてもよい(たとえば、アレイ300は、列312に実際には配置されていない場合でも、混合管302を16個よりも少なく、またはこれよりも多く有していてもよい)。
図6は、アレイ300に使用する例示的な混合管400の側面図である。例示的実施形態では、混合管400は概ね円筒形であり、すべて同じ大きさかつ形状である穿孔部402を有している(すなわち、各穿孔部402は略矩形状に形成されている)。加えて、穿孔部402を、台座406からプレート408まで略らせん状に延びている列404に配置している。他の実施形態では、穿孔部402は、任意の適切な大きさ、形状、および/または形態を有していてもよい。たとえば、穿孔部402は、混合管400に関する他の実施形態では、すべてが同じ大きさかつ形状とは限らない可能性がある(たとえば、いくつかの実施形態では、混合管400は少なくとも2つの異なる大きさまたは形状の穿孔部402を有し得る)。別の実施例では、穿孔部402を略らせん状の列404に配置するのでなく、別の適切な形態(たとえば、識別可能な列を有しない形態)において配置していてもよく、あるいは一定の形を持たないような形式(すなわち、容易に識別可能な形態を有しない配置)において、これらの穿孔部402を配置していてもよい。あるいは、混合管400は、ノズル210が本明細書に記載したように機能しやすくなるような、任意の適切な構成を有していてもよい。
本明細書に記載した方法およびシステムにより、燃焼器内における燃料と圧縮ガスとの混合の強化を促進している。より具体的には、本方法およびシステムにより、燃料噴射装置を通過中の圧縮ガスが流れている中に燃料噴射管を配置が容易になり、これによって圧縮ガスを通じた燃料の分布を強化している。こうして、本方法およびシステムにより、タービンアセンブリのAFSシステムにおける2次燃料噴射装置において燃料と圧縮ガスとの混合の強化が促進されている。したがって、本方法およびシステムにより、たとえばタービンアセンブリ内の燃焼器等の燃焼器の作動効率を、全体的に向上させることが容易になる。これにより生産性が高まり、たとえば、タービンアセンブリ内の燃焼器等の燃焼器を作動させるのに関連したコストが低減する。
燃料噴射装置およびその製造方法の例示的実施形態を詳細に前述している。本明細書に記載した本方法およびシステムは、本明細書に記載した特定の実施形態に限定されるものでなく、むしろ本方法およびシステムの構成要素を、本明細書に記載した他の構成要素から独立させて、かつ別個に、利用することができる。たとえば、本明細書に記載した本方法およびシステムは、本明細書に記載したような、ガスタービンアセンブリを対象とした実施に限定されない他の適用例を有し得る。むしろ、本明細書に記載した本方法およびシステムを、他の種々の産業において実施し、かつ利用することができる。
種々の特定の実施形態によって本発明について記載してきたが、本発明を特許請求の範囲の趣旨および範囲内で修正して実施できることを、当業者なら認識するであろう。
[実施態様1]
燃料噴射装置(204)であって、
マニホールド(220)と、
前記マニホールド(220)に連結され、内部チャンバ(254)を画定しているハウジング(212)と、
前記内部チャンバ(254)内に配置され、かつ混合管(232、302、400)のアレイ(230、300)を備え、混合管(232、302、400)の各々が近位端部(234)と、遠位端部(236)と、これらの間に延びる多孔本体(238)とを有するノズル(210)であって、前記本体(238)のそれぞれの穿孔部(246、314、402)が前記内部チャンバ(254)と流体連通して、燃料(138)と圧縮ガス(114)との混合物(132)を前記遠位端部(236)から排出しやすくするように、前記近位端部(234)を前記マニホールド(220)と流体連結している、ノズル(210)とを備えている、燃料噴射装置(204)。
[実施態様2]
前記ハウジング(212)が、前記内部チャンバ(254)を中心に延びるプレナム(256)を画定している内側壁(250)と外側壁(252)とを備えており、前記内側壁(250)が、前記プレナム(256)を前記内部チャンバ(254)と流体連結している複数の入口(260)を備えている、実施態様1に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様3]
前記混合管(232、302、400)がそれぞれ、各近位端部(234)から各遠位端部(236)まで概ね直線状に延びている、実施態様1に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様4]
前記アレイ(230、300)が、複数の列(248、312、404)状になった前記混合管(232、302、400)を備える、実施態様1に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様5]
前記列(248、312、404)の第1の列に配置された前記混合管(232、302、400)が、前記列(248、312、404)の第2の列に配置された前記混合管(232、302、400)に対してオフセットされている、実施態様4に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様6]
前記穿孔部(246、314、402)を複数の略らせん状の列(248、312、404)に配置している、実施態様1に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様7]
前記燃料噴射装置(204)が、ガスタービンアセンブリ(100)の軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)のための2次燃料噴射装置(128、204)である、実施態様1に記載の燃料噴射装置(204)。
[実施態様8]
燃料噴射装置(204)の製造方法であって、前記方法が、
内部チャンバ(254)を画定しているハウジング(212)にマニホールド(220)を連結する工程と、
前記ハウジング(212)の前記内部チャンバ(254)内にノズル(210)を配置する工程であって、前記ノズル(210)が、混合管(232、302、400)のアレイ(230、300)を有しており、混合管(232、302、400)の各々が、近位端部(234)と、遠位端部(236)と、これらの間に延びる多孔本体(238)とを有している、工程と、
前記本体(238)のそれぞれの穿孔部(246、314、402)が前記内部チャンバ(254)と流体連通して、燃料(138)と圧縮ガス(114)との混合物(132)を前記遠位端部(236)から排出しやすくするように、前記混合管(232、302、400)の前記近位端部(234)を前記マニホールド(220)と流体連結する工程と、を備える方法。
[実施態様9]
プレナム(256)が、前記内部チャンバ(254)を中心に延びているように、また内側壁(250)が、前記プレナム(256)を前記内部チャンバ(254)と流体連結している複数の入口(260)を有しているように、相互間で前記プレナム(256)を画定している前記内側壁(250)と外側壁(252)とを備えた前記ハウジング(212)を形成する工程をさらに備える、実施態様8に記載の方法。
[実施態様10]
前記混合管(232、302、400)がそれぞれ、各近位端部(234)から各遠位端部(236)まで概ね直線状に延びているように形成する工程をさらに備える、実施態様8に記載の方法。
[実施態様11]
前記アレイ(230、300)の前記混合管(232、302、400)を複数の列(248、312、404)状に配置する工程をさらに備える、実施態様8に記載の方法。
[実施態様12]
前記列(248、312、404)の第1の列に配置された前記混合管(232、302、400)が、前記列(248、312、404)の第2の列に配置された前記混合管(232、302、400)に対してオフセットされているように、前記列(248、312、404)を配置する工程をさらに備える、実施態様11に記載の方法。
[実施態様13]
前記穿孔部(246、314、402)を複数の略らせん状の列(248、312、404)内に形成する工程をさらに備える、実施態様8に記載の方法。
[実施態様14]
ガスタービンアセンブリ(100)の軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)であって、前記AFSシステム(124、200)が、
1次燃料噴射装置(126、202)と、
2次燃料噴射装置(128、204)であって、マニホールド(220)と、前記マニホールド(220)に連結され、内部チャンバ(254)を画定しているハウジング(212)と、前記内部チャンバ(254)内に配置され、かつ混合管(232、302、400)のアレイ(230、300)を備え、混合管(232、302、400)の各々が近位端部(234)と、遠位端部(236)と、これらの間に延びる多孔本体(238)とを有するノズル(210)であって、前記本体(238)それぞれの穿孔部(246、314、402)が前記内部チャンバ(254)と流体連通して、燃料(138)と圧縮ガス(114)との混合物(132)を前記遠位端部(236)から排出しやすくするように、前記近位端部(234)を前記マニホールド(220)と流体連結している、ノズル(210)とを備えた2次燃料噴射装置(128、204)とを備える、軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)。
[実施態様15]
前記ハウジング(212)が、前記内部チャンバ(254)を中心に延びるプレナム(256)を画定している内側壁(250)と外側壁(252)とを備えており、前記内側壁(250)が、前記プレナム(256)を前記内部チャンバ(254)と流体連結している複数の入口(260)を備えている、実施態様14に記載のAFSシステム(124、200)。
[実施態様16]
前記混合管(232、302、400)がそれぞれ、自身の各近位端部(234)から自身の各遠位端部(236)まで概ね直線状に延びている、実施態様14に記載のAFSシステム(124、200)。
[実施態様17]
前記アレイ(230、300)が、複数の列(248、312、404)状になった前記混合管(232、302、400)を備える、実施態様14に記載のAFSシステム(124、200)。
[実施態様18]
前記列(248、312、404)の第1の列に配置された前記混合管(232、302、400)が、前記列(248、312、404)の第2の列に配置された前記混合管(232、302、400)に対してオフセットされている、実施態様17に記載のAFSシステム(124、200)。
[実施態様19]
前記穿孔部(246、314、402)を、複数の略らせん状の列(248、312、404)内に配置している、実施態様14に記載のAFSシステム(124、200)。
[実施態様20]
前記ハウジング(212)が、前記内部チャンバ(254)と流体連通している複数の開口部(208、258)を備える、実施態様14に記載のAFSシステム(124、200)。
100 タービンアセンブリ
102 圧縮機
104 燃焼器
106 タービン
108 ケーシング
110 中心軸線
112 作動ガス
114 圧縮ガス
116 燃焼ガス
118 排気
120 燃焼缶
122 燃焼ゾーン
124 軸方向燃料ステージング(AFS)システム
126 1次燃料噴射装置
128 2次燃料噴射装置
130 第1の混合物
132 第2の混合物
134 スリーブアセンブリ
136 導管
138 燃料
140 ケーシングフランジ
142 開口部
144 外側表面
200 軸方向燃料ステージング(AFS)システム
202 1次燃料噴射装置
204 2次燃料噴射装置
206 導管
208 開口部
210 ノズル
212 ハウジング
214 射出軸
216 半径方向寸法
218 円周方向寸法
220 マニホールド
230 アレイ
232 混合管
234 近位端部
236 遠位端部
238 本体
240 流路
242 空間
244 平面
246 穿孔部
248 列
250 内側側壁
252 外側側壁
254 内部チャンバ
256 プレナム
258 開口部
260 入口
262 隔壁
264 燃料の流れ
266 圧縮ガスの流れ
268 圧縮ガスの流れ
300 アレイ
302 混合管
304 台座
306 プレート
308 燃料流入孔
312 列
314 穿孔部
400 混合管
402 穿孔部
404 列
406 台座
408 プレート

Claims (10)

  1. 燃料噴射装置(204)であって、
    マニホールド(220)と、
    前記マニホールド(220)に連結され、内部チャンバ(254)を画定しているハウジング(212)と、
    前記内部チャンバ(254)内に配置され、かつ混合管(232、302、400)のアレイ(230、300)を備え、混合管(232、302、400)の各々が近位端部(234)と、遠位端部(236)と、これらの間に延びる多孔本体(238)とを有するノズル(210)であって、前記本体(238)のそれぞれの穿孔部(246、314、402)が前記内部チャンバ(254)と流体連通して、燃料(138)と圧縮ガス(114)との混合物(132)を前記遠位端部(236)から排出しやすくするように、前記近位端部(234)を前記マニホールド(220)と流体連結している、ノズル(210)とを備えている、燃料噴射装置(204)。
  2. 前記ハウジング(212)が、前記内部チャンバ(254)を中心に延びるプレナム(256)を画定している内側壁(250)と外側壁(252)とを備えており、前記内側壁(250)が、前記プレナム(256)を前記内部チャンバ(254)と流体連結している複数の入口(260)を備えている、請求項1に記載の燃料噴射装置(204)。
  3. 前記混合管(232、302、400)がそれぞれ、各近位端部(234)から各遠位端部(236)まで概ね直線状に延びている、請求項1に記載の燃料噴射装置(204)。
  4. 前記アレイ(230、300)が、複数の列(248、312、404)状になった前記混合管(232、302、400)を備える、請求項1に記載の燃料噴射装置(204)。
  5. 前記列(248、312、404)の第1の列に配置された前記混合管(232、302、400)が、前記列(248、312、404)の第2の列に配置された前記混合管(232、302、400)に対してオフセットされている、請求項4に記載の燃料噴射装置(204)。
  6. 前記穿孔部(246、314、402)を複数の略らせん状の列(248、312、404)に配置している、請求項1に記載の燃料噴射装置(204)。
  7. 前記燃料噴射装置(204)が、ガスタービンアセンブリ(100)の軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)のための2次燃料噴射装置(128、204)である、請求項1に記載の燃料噴射装置(204)。
  8. ガスタービンアセンブリ(100)の軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)であって、前記AFSシステム(124、200)が、
    1次燃料噴射装置(126、202)と、
    2次燃料噴射装置(128、204)であって、マニホールド(220)と、前記マニホールド(220)に連結され、内部チャンバ(254)を画定しているハウジング(212)と、前記内部チャンバ(254)内に配置され、かつ混合管(232、302、400)のアレイ(230、300)を備え、混合管(232、302、400)の各々が近位端部(234)と、遠位端部(236)と、これらの間に延びる多孔本体(238)とを有するノズル(210)であって、前記本体(238)それぞれの穿孔部(246、314、402)が前記内部チャンバ(254)と流体連通して、燃料(138)と圧縮ガス(114)との混合物(132)を前記遠位端部(236)から排出しやすくするように、前記近位端部(234)を前記マニホールド(220)と流体連結している、ノズル(210)とを備えた2次燃料噴射装置(128、204)とを備える、軸方向燃料ステージング(AFS)システム(124、200)。
  9. 前記ハウジング(212)が、前記内部チャンバ(254)を中心に延びるプレナム(256)を画定している内側壁(250)と外側壁(252)とを備えており、前記内側壁(250)が、前記プレナム(256)を前記内部チャンバ(254)と流体連結している複数の入口(260)を備えている、請求項8に記載のAFSシステム(124、200)。
  10. 前記混合管(232、302、400)がそれぞれ、自身の各近位端部(234)から自身の各遠位端部(236)まで概ね直線状に延びている、請求項8に記載のAFSシステム(124、200)。
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