JP2017138280A - 採水装置 - Google Patents

採水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017138280A
JP2017138280A JP2016021106A JP2016021106A JP2017138280A JP 2017138280 A JP2017138280 A JP 2017138280A JP 2016021106 A JP2016021106 A JP 2016021106A JP 2016021106 A JP2016021106 A JP 2016021106A JP 2017138280 A JP2017138280 A JP 2017138280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water sampling
valve
container
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016021106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6675877B2 (ja
Inventor
圭太 木谷
Keita Kitani
圭太 木谷
賢治 武田
Kenji Takeda
賢治 武田
幸哉 重永
Yukiya Shigenaga
幸哉 重永
理桜 川村
Rio Kawamura
理桜 川村
岩田 健二
Kenji Iwata
健二 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamoto Pump Mfg Co Ltd filed Critical Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Priority to JP2016021106A priority Critical patent/JP6675877B2/ja
Publication of JP2017138280A publication Critical patent/JP2017138280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6675877B2 publication Critical patent/JP6675877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】所望のパージが可能な採水装置を提供する。【解決手段】採水装置は、ポンプ装置11と、ポンプ装置に接続され、ポンプ装置の二次側の流路を複数の流路に分ける分岐部12と、分岐部で分けられた複数の流路にそれぞれ接続される複数の電磁弁13aと、電磁弁にそれぞれ接続される採水容器14と、採水容器の二次側にそれぞれ接続される合流部15と、合流部の二次側に接続され、採水容器14から供給された給水量よりも排水量が少ない筒体21、及び、筒体内に設けられ、筒体内の所定の水位を検出可能なフロートスイッチ22を有する排水筒16と、排水筒内に設けられ、排水筒内の所定の水位を検出可能なフロートスイッチ22と、ポンプ装置を駆動し、複数の電磁弁うち、採水を行う採水容器に接続された電磁弁を開き、他の電磁弁を閉じるとともに、フロートスイッチで所定の水位を検出後、ポンプ装置を停止させる制御装置19と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自動で水源から水を採水する採水装置に関する。
現在、水源の水質の調査等において、定期的な採水が求められている。例えば、井戸水の水質は、季節や天候等によって変動する可能性があり、このような水質の変動状況を把握するために、定期的に井戸水の採水及び水質分析が行われている。
また、井戸水に鉄が含有される等、水質によっては、空気に触れることで酸化することから、採水容器は、井戸水で満たして密閉する必要がある。さらに、採水前に、十分に捨て水及び採水容器内のパージ(置換)を行う必要があることから、人為的な作業を要していた。しかし、井戸において採水を行う場合においては、作業者が井戸まで赴く必要があり、採水に労力を要する。
そこで、採水容器の一次側及び二次側に自動で開閉するバルブを設け、制御盤によってポンプ及びバルブを制御することで、自動で採水する採水装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−122941号公報
上述した採水装置では、以下の問題があった。即ち、採水装置は、予め設定された任意の時間に基づいてバルブを開閉し、採水を終了させることから、パージ不足である場合や、過剰にパージが行われることで不要な排水が発生する虞がある。
そこで本発明は、所望のパージが可能な採水装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の採水装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様によれば、採水装置は、ポンプ装置と、前記ポンプ装置に接続され、ポンプ装置の二次側の流路を複数の流路に分ける分岐部と、前記分岐部で分けられた前記複数の流路にそれぞれ接続される複数の電磁弁と、前記電磁弁にそれぞれ接続される採水容器と、前記採水容器の二次側にそれぞれ接続された合流部と、前記合流部の二次側に接続され、前記採水容器から供給された給水量よりも排水量が少ない筒体、及び、前記筒体内に設けられ、前記筒体内の所定の水位を検出可能なフロートスイッチを有する排水筒と、前記ポンプ装置を駆動し、前記複数の電磁弁のうち、採水を行う前記採水容器に接続された前記電磁弁を開き、他の前記電磁弁を閉じるとともに、前記フロートスイッチで前記所定の水位を検出後、前記ポンプ装置を停止させる制御装置と、を備える。
本発明によれば、所望のパージが可能な採水装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る採水装置の構成を模式的に示す説明図。 同採水装置に用いられる排水筒の構成を示す断面図。 同採水装置を用いた採水方法の一例を示す流れ図。
以下、本発明の一実施形態に係る採水装置1を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る採水装置1の構成を模式的に示す説明図、図2は採水装置1に用いられる排水筒16の構成を示す断面図、図3は採水装置1を用いた採水方法の一例を示す流れ図である。
図1に示すように、採水装置1は、水源100に接続されたポンプ装置11と、ポンプ装置11の二次側に設けられた分岐部12と、分岐部12に接続された第1開閉弁13と、第1開閉弁13に接続された採水容器14と、採水容器14に接続された合流部15と、合流部15に接続された排水筒16と、分岐部12に接続された第2開閉弁17と、電源装置18と、制御装置19と、を備えている。採水装置1は、ポンプ装置11、分岐部12、第1開閉弁13、採水容器14、合流部15、排水筒16及び第2開閉弁17は、各々が他の構成と配管90を介して接続される。
ここで、配管90は、金属配管や、可撓性を有するチューブ等であり、その種類及び管径は適宜設定される。また、水源100は、例えば、井戸である。
ポンプ装置11は、ポンプ及びモータを有する。ポンプ装置11は、吸込側が配管90を介して水源100に接続される。ポンプ装置11は、吐出側が配管90を介して分岐部12に接続される。ポンプ装置11は、モータが信号線99を介して制御装置19に接続される。
分岐部12は、ポンプ装置11からの水の流れを複数に分岐する。具体的には、分岐部12は、三つのポートを有し、互いに接続された複数の継手部材12aを備えている。分岐部12は、これら継手部材12aにより、少なくとも、二次側で採水に用いる採水容器14及び第2開閉弁17を接続可能な数に一次側の流路を分岐する。分岐部12で分岐された流路の一は、第2開閉弁17に配管90を介して接続され、分岐部12で分岐された流路の他は、それぞれ配管90を介して第1開閉弁13に接続される。
例えば、本実施形態においては、分岐部12は、流路を9つに分岐する。分岐部12で分岐された9つの流路は、配管90を介して8つの流路がそれぞれ第1開閉弁13に接続され、配管90を介して1つの流路が第2開閉弁17に接続される。
第1開閉弁13は、分岐部12に接続された配管90のそれぞれに接続され、分岐部12で分岐された複数の流路を開閉する複数の電磁弁13aを有する。第1開閉弁13は、例えば8つの電磁弁13aを備える。第1開閉弁13は、信号線99を介して制御装置19に接続される。
採水容器14は、複数の電磁弁13aに配管90を介してそれぞれ接続される。採水容器14は、容器本体14aと、蓋体14bと、蓋体14bに設けられた吸込管14cと、蓋体14bに設けられた吐出管14dと、を備えている。
吸込管14cは、電磁弁13aに配管90を介して接続される。吸込管14cは、蓋体14bから容器本体14aの底部まで延びる長さを有する。吐出管14dは、例えば、一方の端部が蓋体14bの内面と面一に構成され、他方の端部が配管90を介して合流部15に接続される。
このような採水容器14は、内部に吸い込まれた水が容器本体14aの底部側から蓋体14b側に移動し、内部に水が充満した後に、当該水が吐出管14dを介して二次側に移動可能に構成される。また、採水容器14は、吸込管14cが容器本体14aの底部に、吐出管14dが蓋体14bの底面と面一に設けられることで、水が充満したあとにさらに水が供給されると、採水容器14内の水は、その後供給された水で置換される。
合流部15は、各採水容器14に接続される複数の逆止弁15aと、逆止弁15aに接続された継手部材15bと、を備えている。逆止弁15aは、合流部15の一次側からの水を通過可能、且つ、合流部15の一次側への水の逆流を防止可能に構成される。継手部材15bは、各採水容器14を通過する流路を合流させることが可能に、2つのポートを有する継手及び3つのポートを有する複数の継手により構成される。
合流部15は、これら逆止弁15a及び継手部材15bにより、いずれかの採水容器14を通過した水を、他の採水容器14に逆流することなく、合流部15の二次側へ流れる流路を構成する。合流部15の一の継手部材15bは、配管90を介して排水筒16に接続される。
図1及び図2に示すように排水筒16は、筒体21と、筒体21内に設けられたフロートスイッチ22と、を備えている。筒体21は、例えば、軸方向が重力方向に沿って配置される直管21aと、直管21aの両端に設けられたキャップ21bと、直管21aの下端部から所定の高さ位置に設けられた給水ポート21cと、給水ポート21cよりも高い位置の直管21aに設けられた孔部21dと、下方のキャップ21bに設けられた吐出ポート21eと、図2に示すように吐出ポート21eに設けられた手動開閉弁21fと、を備えている。
筒体21は、その内部空間の体積が1つの採水容器14の容積よりも大きく構成されている。また、給水ポート21cは、筒体21内の給水ポート21c迄の高さにおいて収容される水の体積が採水容器14の容積よりも大きくなる高さ位置に配置される。
手動開閉弁21fは、水の通過量を調整可能に構成された、例えばニードル弁である。換言すると、手動開閉弁21fは、吐出ポート21eから排水される排水量を調整可能に構成されている。手動開閉弁21fは、ポンプ装置11による水の給水量と、採水容器14のパージが終了する時間に基づいて吐出量が予め調整される。即ち、手動開閉弁21fは、パージが終了したときに、フロートスイッチ22で水位を検出可能な吐出量に開度が採水前に予め調整される。
例えば、ポンプ装置11による水の給水量、換言すると採水容器14から排水される水の排水量をQ1、手動開閉弁21fを通過して排水される排水量をQ2とした場合、Q1>Q2に設定される。Q1及びQ2の関係から、フロートスイッチ22が水位を検出する迄の時間をT1とし、採水容器14のパージが完了する時間をT2とした場合に、T1=T2に設定される。なお、ここで、パージとは、少なくとも採水容器14内に最初に供給された水を、その後に供給される水と採水容器14で置換することを意味する。換言すると、パージとは、少なくとも採水容器14内を洗浄し、洗浄した水を採水容器14内から排水することを意味する。
なお、T2は、採水容器14のパージが完了する時間でなく、採水容器14のパージが完了する水量としてもよい。この場合、T1は、当該パージが完了する水量とQ1及びQ1及びフロートスイッチ22が検出する水位となる体積とから求められる。
フロートスイッチ22は、排水筒16内に設けられたフロート22aと、フロート22aの移動により水位を検出する検知部22bと、検知部22b及び制御装置19を接続する信号線22cと、を備えている。フロートスイッチ22は、例えば、フロート22aの移動を検知部22bで検知する高さが、1つの採水容器14の容積と略同一となる高さに設定される。検知部22bは、フロート22aの移動を検知すると、信号線22cを介して当該検知した情報を信号として制御装置19に送信する。例えば、検知部22bは、信号のON/OFFにより、当該情報を制御装置19に送信する。
第2開閉弁17は、電磁弁であり、信号線99を介して制御装置19に接続される。第2開閉弁17は、二次側がドレンの排水部に接続された、排水用の電磁開閉弁である。
電源装置18は、例えば、二次電池等のバッテリーアダプターである。
制御装置19は、第1開閉弁13の各電磁弁13aを開閉操作可能に構成される。制御装置19は、第2開閉弁17を開閉操作可能に構成される。制御装置19は、記憶部19a、採水開始の条件及び指示を入力する入力部19b、及び、採水の状態を報知する報知手段19cを有する。記憶部19aには、第1開閉弁13及び第2開閉弁17を制御するプログラム、時計機能及びタイマー機能を有するプログラム等が記憶される。記憶部19aには、作業者等が入力した採水条件等を記憶可能に構成される。また、記憶部19aには、採水開始から、採水時の異常の発生と判断する時間が予め設定され、閾値として記憶される。
入力部19bは、例えばテンキーや押下釦である。報知手段19cは、例えば、液晶表示、セグメント表示及びランプである。
また、制御装置19は、以下の(1)及び(2)の機能を有する。
(1)各種プログラム及び採水条件に基づいて採水を行う機能。
(2)異常発生時に、採水を中断する機能。
これら機能(1)及び機能(2)について、以下具体的に説明する。
機能(1)は、各種プログラム及び入力された採水条件に基づいて第1開閉弁13の各電磁弁13a及び第2開閉弁17を開閉し、所定の採水容器14のパージ及び採水を行う機能である。
具体的には、機能(1)は、入力部19bによる採水指示の入力後であって、採水条件の採水時刻となった場合に、先ず、捨て水として、ポンプ装置11を駆動し、第1開閉弁13の全電磁弁13aを閉じるとともに、第2開閉弁17を開く。次に、この状態で、所定の時間、ポンプ装置11を駆動して水源100から水を供給して排水部から捨て水を行う。捨て水終了後、採水を行う採水容器14に接続された電磁弁13aを開状態とし、採水を行わない採水容器14に接続された電磁弁13aを閉じて、採水を行う採水容器14に水を供給する。
次に、フロートスイッチ22において、フロート22aが上昇し、排水筒16内の水位が所定の水位に上昇したことを検知したら、第1開閉弁13の電磁弁13aを全て閉じ、第2開閉弁17を開き、その後ポンプ装置11を停止させる。例えば、採水条件として、前回の採水開始から24時間後、7回に渡って各採水容器14に採水を行う場合には、時計機能及びタイマー機能により、前回採水開始からの経過時間をカウントし、当該時間到達後に、次の採水容器14に、同様に採水を行う。機能(1)は、これらのように、各構成品を制御して、採水容器14のパージ及び採水を行う機能である。
機能(2)は、所定の条件を満たした場合に、異常が発生したと判断し、採水を中断する機能である。
具体的には、機能(2)は、採水開始後の経過時間をカウントし、当該カウントした時間が記憶部19aに記憶された採水時間を予め設定され記憶部19aに記憶された閾値を超えた場合に、採水時の異常と判断する。その後、ポンプ装置11を停止し、報知手段19cにより、採水異常を報知する。機能(2)は、これらのように、閾値と採水開始後の経過時間の比較結果から、採水の以上を判断し、採水の中断を行う機能である。
次に、このように構成された採水装置1を用いた採水方法について、図3に示す流れ図を用いて説明する。
先ず、使用者は、入力部19bから、採水条件を入力する(ステップST1)。例えば、採水条件として、採水回数、採水の間隔及び閾値となる採水時間等である。制御装置19は、記憶部19aに入力された採水条件を記憶する。併せて、使用者は、採水回数に応じた採水容器14を、第1開閉弁13及び合流部15の間に接続する。次に、使用者は、入力部19bを操作し、採水指示を入力する(ステップST2)。
採水指示を受信すると、先ず、制御部19は、フロートスイッチ22の検知部22bがフロート22aの移動を検出したかどうか、即ち、検出した情報をフロートスイッチ22からの信号の受信の有無を確認する(ステップST3)。例えば、制御部19は、フロートスイッチ22の信号のON/OFFを確認する。フロートスイッチ22からの信号を受信した場合、即ち、信号がONの場合(ステップST3のNO)には、制御装置19は、信号がOFFとなるまで待機する。
フロートスイッチ22からの信号がOFFの場合(ステップST3のYES)には、制御装置19は、設定された採水時間であるか否かの判断を行う(ステップST4)。採水時間でない場合(ステップST4のNO)には、制御装置19は、採水時間となるまでフロートスイッチ22の信号を確認する(ステップST3)。採水時間となった場合(ステップST4のYES)には、制御装置19は、第1開閉弁13の全ての電磁弁13aを閉じるとともに、第2開閉弁17を開き、捨て水を行う(ステップST5)。制御装置19は、捨て水開始からの時間をカウントし、所定の時間が経過するまで(ステップST6のNO)、捨て水を継続して行う(ステップST5)。
捨て水を開始後、所定の時間経過したら(ステップST6のYES)、次に、制御装置19は、採水を行う採水容器14に接続された電磁弁13aを開き、第2開閉弁17を閉じての採水を開始するとともに、採水時間のカウントを開始する(ステップST7)。採水開始後、制御装置19は、フロートスイッチ22からの信号を監視し、フロートスイッチ22からの信号がONであるか否かを判断する(ステップST8)。フロートスイッチ22からの信号がOFFの場合(ステップST8のNO)には、制御装置19は、カウントしている採水時間と記憶部19aに記憶された閾値とを比較し、採水時間が閾値を超えているか否かを判断する(ステップST9)。採水時間が閾値を超えていない場合(ステップST9のNO)には、制御装置19は、再びステップST8に戻り、フロートスイッチからの信号がONとなるか、又は、採水時間が閾値を超える迄、採水を継続する。
フロートスイッチ22からの信号がONとなった場合(ステップST8のYES)には、制御装置19は、採水を終了する(ステップST10)。例えば、制御装置19は、開いている電磁弁13aを閉じ、第2開閉弁17を開き、ポンプ装置11を停止する。次に、制御装置19は、設定された採水回数が終了したか否か、即ち、全採水が終了したか否かを判断する(ステップST11)。全採水が終了していない場合(ステップST11のNO)には、ステップST3に戻り、以降の工程を繰り返し行い、採水容器14に順次採水を行う。
全採水が終了したら、制御装置19は、報知手段19cにその情報を報知し、採水を終了する(ステップST12)。また、採水中において、フロートスイッチ22からの信号がOFFの場合(ステップST8のNO)であって、且つ、採水時間が閾値を超えた場合(ステップST9のYES)には、制御装置19は、採水時における異常が発生したと判断し(ステップST13)、採水を終了する(ステップST14)。その後、制御装置19は、採水時に異常が発生した情報を、報知手段19cにより報知する。なお、採水時における異常としては、ポンプ装置11の故障、フロートスイッチ22の故障、手動開閉弁21fの開度の変更、各構成品の破損及び故障等が想定される。
このように構成された採水装置1は、採水時において、採水容器14が水で充満された後に、採水容器14の二次側に流れた水を排水筒16で排水する構成であり、且つ、排水筒16は、手動開閉弁21fにより排水筒16から排水される水の量を調整する構成である。即ち、排水筒16は、手動開閉弁21fにより給水量よりも排水量が少なくなるように構成される。また、採水容器14は吸込管14cの端部が容器本体14aの底部側に設けられ、吐出管14dが蓋体14bの内面と面一に配置される。
これらの構成により、採水装置1は、採水開始後、採水容器14内に水が充満したあと、さらに供給される水により、採水容器14内がパージされる。また、採水容器14の二次側の排水筒16は、水の排水量を手動開閉弁21fにより調整されていることから、採水容器14から供給された水は、排水量よりも供給量が上回る。
このため、少なくとも、採水容器14内に水が充満した後に、採水容器14の容積以上の水が採水容器14から排出されるまで、パージが継続して行われる。このため、採水装置1は、確実に採水容器14のパージを行うことが可能となる。また、当該パージは、採水容器14を通過した排水量で管理することから、採水装置1は、時間で制御する場合に比べ、正確、且つ、安価に採水容器14のパージを行うことが可能となる。
また、合流部15は、各採水容器14と、各採水容器14と接続される継手部材15bとの間に逆流を防止する逆止弁15aをそれぞれ備える構成であることから、採水容器14からの排水が他の採水容器14に移動することが防止できる。
また、採水が完了した採水容器14に接続された電磁弁13aは閉じられるとともに、採水容器14の二次側には逆止弁15aが設けられる。この構成により、採水が完了した採水容器14内、採水容器14と電磁弁13aとの間の流路、並びに、採水容器14と逆止弁15aとの間の流路に存在する水に空気が触れることを防止できる。このため、複数回採水を行う場合に、採水が完了した採水容器14内の水の性質が空気によって変化することを極力防止できる。結果、複数回の採水を長い時間の間隔で採水する等、長時間に渡って採水する場合であっても、採水開始時と、採水完了予定時に作業者が採水装置1に赴くだけでよい。結果、採水装置1を用いることで、採水に係る人件費の削減、及び、採水の効率の向上が可能となる。
また、逆止弁15aにより逆流を防止する構成であることから、採水容器14の二次側に電磁開閉弁を要さず、製造コストを低減することが可能となる。特に、採水回数が増えると、換言すると用いる採水容器14が増加すると、電磁弁13a等の数も増加するが、採水容器14の二次側に逆止弁15aを用いることで、採水容器14の増加にともなう製造コストの増加を極力防止することができる。
また、排水筒16は、給水ポート21cよりも高い位置の直管21aに設けられた孔部21dにより、フロートスイッチ22や制御装置19等の故障時におけるオーバーフロー時に、排水筒16内の水を排水することが可能となる。
また、電源装置18にバッテリーアダプターを用いることで、採水装置1は、商用電源設備がない屋外等においても用いることが可能となる。
上述したように本実施形態に係る採水装置1によれば、採水容器14から排水され、排水筒16に供給される給水量と排水筒16から排水される排水量の差に基づいて、採水容器14のパージを管理することで、容易、且つ、確実に採水容器14の所望のパージが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した制御装置19は、ポンプ装置11の制御盤と一体とする構成であっても別体に設ける構成であってもよい。また、排水筒16において、パージが完了するための判断となるフロート22aの高さ位置は、採水容器14の容積となる高さ位置でなくてもよく、パージが確実に完了すれば、パージを行う時間や手動開閉弁21fの開度等により適宜設定可能である。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…採水装置、11…ポンプ装置、12…分岐部、12a…継手部材、13…第1開閉弁、13a…電磁弁、14…採水容器、14a…容器本体、14b…蓋体、14c…吸込管、14d…吐出管、15…合流部、15a…逆止弁、15b…継手部材、16…排水筒、17…第2開閉弁、18…電源装置、19…制御装置、19a…記憶部、19b…入力部、19c…報知手段、21…筒体、21a…直管、21b…キャップ、21c…給水ポート、21d…孔部、21e…吐出ポート、21f…手動開閉弁、22…フロートスイッチ、22a…フロート、22b…検知部、22c…信号線、90…配管、99…信号線、100…水源。

Claims (6)

  1. ポンプ装置と、
    前記ポンプ装置に接続され、ポンプ装置の二次側の流路を複数の流路に分ける分岐部と、
    前記分岐部で分けられた前記複数の流路にそれぞれ接続される複数の電磁弁と、
    前記電磁弁にそれぞれ接続される採水容器と、
    前記採水容器の二次側にそれぞれ接続される合流部と、
    前記合流部の二次側に接続され、前記採水容器から供給された給水量よりも排水量が少ない筒体、及び、前記筒体内に設けられ、前記筒体内の所定の水位を検出可能なフロートスイッチを有する排水筒と、
    前記ポンプ装置を駆動し、前記複数の電磁弁のうち、採水を行う前記採水容器に接続された前記電磁弁を開き、他の前記電磁弁を閉じるとともに、前記フロートスイッチで前記所定の水位を検出後、前記ポンプ装置を停止させる制御装置と、
    を備えることを特徴とする採水装置。
  2. 前記分岐部の二次側に設けられ、前記複数の流路の位置に接続される排水用の開閉弁を備え、
    前記制御装置は、前記ポンプ装置を駆動後、前記採水を行う前記採水容器に接続された前記電磁弁を開く前に、前記開閉弁を所定の時間だけ開いて排水を行い、前記所定の時間経過後、前記開閉弁を閉じ、その後前記採水を行う前記採水容器に接続された前記電磁弁を開くことを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
  3. 前記合流部は、前記採水容器の二次側にそれぞれ設けられた逆止弁と、前記逆止弁の二次側に設けられ、前記逆止弁の二次側を合流させる複数の継手部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
  4. 前記採水容器は、
    容器本体と、
    前記容器本体を閉塞する蓋体と、
    前記蓋体に設けられ、前記電磁弁に接続されるとともに、端部が前記容器本体の底部に配置される吸込管と、
    前記蓋体に設けられ、前記合流部に接続されるとともに、端部が前記蓋体の底面に配置される吐出管と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
  5. 前記排水筒は、両端が閉塞する円筒状に構成され、下端に流路の開度を調整可能な手動開閉弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
  6. 前記制御装置は、前記採水の条件を入力可能な入力部を備え、前記入力部で入力された前記採水の条件に基づいて、前記複数の電磁弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
JP2016021106A 2016-02-05 2016-02-05 採水装置 Active JP6675877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016021106A JP6675877B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 採水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016021106A JP6675877B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 採水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017138280A true JP2017138280A (ja) 2017-08-10
JP6675877B2 JP6675877B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=59565876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016021106A Active JP6675877B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 採水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6675877B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107560897A (zh) * 2017-10-26 2018-01-09 浙江海洋大学 一种单人可调节垂直采水方法
CN108036973A (zh) * 2017-12-26 2018-05-15 合肥睿致新科技有限公司 一种环境监测水样抽取装置
CN109374352A (zh) * 2018-12-19 2019-02-22 杭州人安检测科技有限公司 一种废水中重金属的检测设备及检测方法
WO2021070524A1 (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 栗田工業株式会社 水質測定用採水装置
CN112881095A (zh) * 2021-03-02 2021-06-01 重庆昕晟环保科技有限公司 一种二次供水储水箱水质检测采样装置
KR102623636B1 (ko) * 2023-07-12 2024-01-11 (주) 이베스트엔지니어링 24시간 자동 시료 채수 시스템 및 이를 이용한 자동 시료 채수 방법
CN117589960A (zh) * 2024-01-18 2024-02-23 浙江甬信检测技术有限公司 一种河流水质参数综合监测仪

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107560897A (zh) * 2017-10-26 2018-01-09 浙江海洋大学 一种单人可调节垂直采水方法
CN107560897B (zh) * 2017-10-26 2020-06-16 浙江海洋大学 一种单人可调节垂直采水方法
CN108036973A (zh) * 2017-12-26 2018-05-15 合肥睿致新科技有限公司 一种环境监测水样抽取装置
CN108036973B (zh) * 2017-12-26 2020-06-30 合肥耀世同辉科技有限公司 一种环境监测水样抽取装置
CN109374352A (zh) * 2018-12-19 2019-02-22 杭州人安检测科技有限公司 一种废水中重金属的检测设备及检测方法
CN109374352B (zh) * 2018-12-19 2021-04-20 杭州人安检测科技有限公司 一种废水中重金属的检测设备及检测方法
JP2021060314A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 栗田工業株式会社 水質測定用採水装置
WO2021070524A1 (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 栗田工業株式会社 水質測定用採水装置
KR20220078556A (ko) * 2019-10-08 2022-06-10 쿠리타 고교 가부시키가이샤 수질 측정용 채수 장치
KR102636184B1 (ko) 2019-10-08 2024-02-13 쿠리타 고교 가부시키가이샤 수질 측정용 채수 장치
CN112881095A (zh) * 2021-03-02 2021-06-01 重庆昕晟环保科技有限公司 一种二次供水储水箱水质检测采样装置
CN112881095B (zh) * 2021-03-02 2023-04-28 重庆昕晟环保科技有限公司 一种二次供水储水箱水质检测采样装置
KR102623636B1 (ko) * 2023-07-12 2024-01-11 (주) 이베스트엔지니어링 24시간 자동 시료 채수 시스템 및 이를 이용한 자동 시료 채수 방법
CN117589960A (zh) * 2024-01-18 2024-02-23 浙江甬信检测技术有限公司 一种河流水质参数综合监测仪
CN117589960B (zh) * 2024-01-18 2024-04-16 浙江甬信检测技术有限公司 一种河流水质参数综合监测仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP6675877B2 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017138280A (ja) 採水装置
CN111530854A (zh) 采样针清洗系统及采样针清洗方法
JP6232650B1 (ja) 管路洗浄装置および管路洗浄方法
CN104032813A (zh) 冲水大便器
JP6534535B2 (ja) 給水システム
JP5795310B2 (ja) 管網を自動的に制御する方法
KR101126787B1 (ko) 소형 열교환기 자동 세정장치
CN110409591A (zh) 一种基于真空负压的污水抽排存储系统
JP3690547B2 (ja) 下水管作業用循環排水装置
KR101004055B1 (ko) 분리막 세정장치
CN105776685B (zh) 净水器
JP2017137087A (ja) ウォーターサーバー、その動作制御方法およびその動作制御プログラム
CN111632417B (zh) 一种带有过滤组件的厨房污水阀门
JP5442569B2 (ja) 風呂給湯装置
KR20100118323A (ko) 자동역세척이 가능한 배관연결체
KR101585557B1 (ko) 배관용 센서 세정 장치
KR20180131907A (ko) 이온교환기의 스크린 품질 검사장치
JP7063587B2 (ja) 自動分析装置における給水方法及び給水装置
JP6581807B2 (ja) 濾過装置及び濾過装置の制御方法
KR102515748B1 (ko) 제빙 기능을 구비한 정수기 및 이의 배수 방법
KR101651234B1 (ko) 미션오일 교환장치
JP7109829B1 (ja) 排水システム
CN211179218U (zh) 一种用于病理切片染色机的多功能全自动加排液装置
JP6663205B2 (ja) 自動排液装置及び排液方法
JP5699285B2 (ja) 浴槽の残り湯利用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6675877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250