JP2017131553A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技台は、第一の動作を実行可能な可動手段を備え、前記可動手段には、第一の基板が設けられている。また、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域と第二の領域で構成され、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、該第一の領域の背後に、或る手段が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい。【選択図】図132
Description
本発明は、本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来、可動手段を備えた遊技台が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の遊技台は、可動手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、可動手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、第一の動作を実行可能な可動手段を備えた遊技台であって、前記可動手段は、第一の基板が設けられた手段であり、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域と第二の領域で構成されており、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に、或る手段が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、可動手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。本発明は、ぱちんこ機、スロットマシンなどの各種の遊技台に適用可能である。また、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以下の実施形態は、実施形態A〜実施形態Cの3つの実施形態に大別されるが、各実施実施形態及び各実施形態に含まれる実施例、変形例等は、相互に適宜組み合わせ可能である。なお、各構成を示す符号は、その実施形態A、B又はCにおいてのみ統一的に用いられている。したがって、例えば、実施形態Aの符号と同じ符号が実施形態Bでは他の構成を示す符号として用いられている場合がある。
<実施形態A>
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。以下、遊技盤200の表側というときは、この遊技領域124をさすことがある。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図2参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面(表側)に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。遊技盤200は、遊技盤200の本体(あるいは遊技盤200の構成部品の支持体)となる遊技板201を備える。遊技板201は、板状の部材であり、その遊技者側の正面を表面と呼ぶ場合があり、反対側の背面(奥側の面)を裏面と呼ぶ場合がある。遊技板201は全体が透明な部材であってもよく、一部が透明な部材であってもよく、全体が非透明な部材であってもよい。遊技板201には以下の各構成が設けられている。
遊技板201には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、普図変動に係るゲートおよび第2特図始動口と、第1特図始動口とに分けることができる。具体的には、一般的に知られる右打ち機では、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口へ入球するルートである第1の領域(遊技領域における左側領域)を転動する遊技球は第2特図始動口への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口が備えられた第2の領域(遊技領域における右側領域)を転動する遊技球は第1特図始動口への入球が困難又は不可能に構成されている。
図3に示す遊技盤200では、第1特図始動口230と、一対の羽根部材2321が設けられた、いわゆる電動チューリップ(電チュー)式の第2特図可変始動口232と、一対の羽根部材2321が設けられていない第2特図固定始動口233が用意されており、第1の領域(遊技領域における左側領域)を転動する遊技球は、主として、第1特図始動口230への入賞が期待でき、第2の領域(遊技領域における右側領域)を転動する遊技球は、主として、ゲート228の通過と第2特図可変始動口232、および、第2特図固定始動口233への入賞が期待できる。なお、本発明は、図3に示す遊技盤200の右打ち機に限って適用されるものではなく、上述の一般的に知られる右打ち機や、さらには、広く一般の遊技盤を備えたぱちんこ機にも適用することができる。
遊技領域124の、右斜め上から中央部分、さらに中央部分の下方にかけて演出装置206を配設している。この演出装置206には、右斜め上から中央部分にかけて装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普図表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普図保留ランプ216と、第1特図保留ランプ218と、第2特図保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、第1特図表示装置212は第一の図柄変動表示手段の一例に相当し、第2特図表示装置214は第二の図柄変動表示手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、本実施形態のぱちんこ機100では、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態のぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態のぱちんこ機100では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(当否判定処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、ゲート228と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態のぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
ゲート228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200の右側に1つ配設している。ゲート228は、右打ちすることによって進入が期待される始動口である。ゲート228を通過した球は一般入賞口226に入球した球とは違って、遊技島側に排出することはない。球がゲート228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
可変入賞口234は、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200の右側に一つだけ設けられており、右打ちすることによって入球が期待される入賞口である。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、可変入賞口234における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。また、本実施形態では可変入賞口234は、扉型のアタッカであるが、シャッター型のアタッカであってもよい。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。可変入賞口234に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図可変始動口232は、本実施形態のぱちんこ機100では右側に1つだけ配設している。第2特図可変始動口232は、右打ちすることによって入球が期待される始動口である。この第2特図可変始動口232は、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321を備えており、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図可変始動口232の開口への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図可変始動口232の開口への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。
一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図可変始動口232の開口への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図可変始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。
一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図可変始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図可変始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図可変始動口232に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、以下の説明では、第2特図可変始動口232および第2特図固定始動口233を総称して第2特図始動口と称することがある。
本実施形態のぱちんこ機100では、装飾図柄表示装置208の下方に、通路構造1を設けている。通路構造1は、遊技球の通路を形成する通路形成構造である。通路構造1の詳細は後述するが、概略を述べると、本実施形態の場合、通路部10と、振分部11と、通路部12および13とを備えた通路ユニットを構成している。通路部10、12および13は、いずれも遊技球1つが通過可能な断面形状ないし断面サイズを有していてもよい。通路部10の上端部には、入口部10aが設けられており、遊技領域124を流下する遊技球が進入可能である。入口部10aに進入した遊技球は、通路部10を通過し振分部11において通路部12または通路部13に振り分けられる。
第1特図始動口230は、通路部12の内部にあり、通路部12の下側の端部(本実施形態の場合、遊技板201の裏側に位置する)には始動入賞領域R1が設定されており、この始動入賞領域R1を遊技球が通過することで第1特図始動口230に入賞する。より具体的には、始動入賞領域R1に遊技球の検出位置が設定された球検出センサが配置されており、球検出センサにより遊技球が検出されると第1特図始動口230に入賞したことが検出される。
第1特図始動口230に入賞すると、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。第1特図始動口230に入賞した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、本実施形態では、始動入賞領域R1を通路部12の途中に設定して通路部12を通過する遊技球を検出して、第1特図始動口230に入賞することを検出する構成としたが、始動入賞領域R1を通路部12の外部に設定し、通路部12を通過して排出された遊技球を検出して、第1特図始動口230に入賞したことを検出してもよい。
なお、本実施形態の場合、第1特図始動口230に隣接して通路部12の側部に、図15等を参照して後述する開口部OP1が形成されている。したがって、第1特図始動口230に入賞する場合としては、開口部OP1を通って第1特図始動口230に入球し、始動入賞領域R1を通過する場合の他、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部12に振り分けられて第1特図始動口230に入球し、始動入賞領域R1を通過する場合もある。入賞態様(入賞ルート)が複数種類となるので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
なお、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部12に振り分けられたが、開口部OP1から通路構造1の外部へ放出される場合もあり、この場合は、第1特図始動口230に入賞しない。
第2特図固定始動口233は、通路部13の内部にあり、通路部13の下側の端部(本実施形態の場合、遊技板201の裏側に位置する)には始動入賞領域R2が設定されており、この始動入賞領域R2を遊技球が通過すると第2特図固定始動口233に入賞する。より具体的には、始動入賞領域R2に遊技球の検出位置が設定された球検出センサが配置されており、球検出センサにより遊技球が検出されると第2特図固定始動口233に入賞したことが検出される。
第2特図固定始動口233に入賞すると、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。第2特図固定始動口233に入賞した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、本実施形態では、始動入賞領域R2を通路部13の途中に設定して通路部13を通過する遊技球を検出して、第2特図固定始動口233に入賞したことを検出する構成としたが、始動入賞領域R2を通路部13の外部に設定し、通路部13を通過して排出された遊技球を検出して、第2特図固定始動口233に入賞したことを検出してもよい。
なお、本実施形態の場合、第2特図固定始動口233に隣接して通路部13の側部に、図15等を参照して後述する開口部OP2が形成されている。したがって、第2特図固定始動口233に入賞する場合としては、開口部OP2を通って始動入賞領域R2を通過する場合の他、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部13に振り分けられて始動入賞領域R2を通過する場合もある。入賞態様(入賞ルート)が複数種類となるので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
なお、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部13に振り分けられたが、開口部OP2から通路構造1の外部へ放出される場合もあり、この場合は、第2特図固定始動口233に入賞しない。
本実施形態では、左右方向に開口している開口部OP1や開口部OP2よりも、上方向に開口している入口部10aの方が遊技領域を流下する遊技球が進入しやすく構成されている。
すなわち開口部OP1、開口部OP2、入口部10aのいずれかに遊技球が入賞した場合には、ほぼ(確実に、または高確率で)始動入賞領域R1またはR2を通過するが、相対的な数としては、入口部10aからの遊技球の入賞数が多くなる構成となっている。
通路構造1は、その全体または一部が透過性を有していてもよい。透過性を有することで、遊技者が通路構造1の内部を視認可能な場合があり、遊技球の振分を視認あるいは推測することができる場合がある。
なお、可変入賞口234は、遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設する態様であってもよい。この態様によれば、大当り遊技中は左打ち、大当り遊技終了後に電サポ状態へ移行した場合は右打ちすることが遊技者に薦められる。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球を遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら遊技領域124を流下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、またはゲート228を通過するのみでアウト口240に到達する。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図4を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
次に、図4を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300、400、500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段、第一副制御手段、第二副制御手段)ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300、400、500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図可変始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、ゲート228を球が通過したことを示す信号を受信した場合も同様に、ゲート228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、ゲート228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、ゲート228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、を接続している。基本回路402には、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図2に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図1に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給してもよいし、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、ぱちんこ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源管理部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源管理部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9v)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源管理部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源管理部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第一球検出センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始される、一方、第2特図固定始動口233に球が入球したことを球検出センサである第二球検出センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始され、第2特図可変始動口232に球が入球したことを球検出センサである第三球検出センサが検出したことを条件としても特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図1の図柄変動表示)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図2の図柄変動表示)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図C」は2R特別大当り図柄であって、突然確変と称される。これらの図柄(特図A、C)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図D」は2R大当り図柄であって、突然時短と称される。特図Bまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図E」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄である。特図Eが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図3に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図C、および特図Eに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図B、特図D、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図A〜Dに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。
この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。
また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図可変始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、ゲート228への1回の球の通過につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図可変始動口232に入球する確率が高まる。
なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図可変始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図可変始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図可変始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図可変始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図可変始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aおよび特図Cが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bおよび特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図E、特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図可変始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図可変始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図可変始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図可変始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、仮に非電サポ中に、右打ちを行って第2特図可変始動口232への遊技球の入賞を狙ったとしても、普図変動遊技の変動時間(10秒)、普図低確率状態(1/101)、第2特図可変始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間(0.3秒)の構成により入賞しにくい状態である。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図5(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図5(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。すなわち、主制御部300のCPU304は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214が大当りの図柄態様を停止表示した後に、遊技者に有利な大当り遊技状態を付与する特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第一球検出センサが検出したこと、第2特図固定始動口233に球が入球したことを第二球検出センサが検出したこと、あるいは第2特図可変始動口232に球が入球したことを第三球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。
15R大当りである「特図B」または15R特別大当りである「特図A」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ1(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。
15R特別大当りである「特図A」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
隠れ確変である「特図E」や、突然通常である「特図F」や、小当りである「特図G」、「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示し、突然確変である「特図C」や、突然時短である「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。
ハズレである「特図I」、「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、大当りあるいは小当りとなる装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。ゲート228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、RAM308には、特図変動時間第1判定乱数値、および特図変動時間第2判定乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタも設けられている。さらに、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233への入球、またはゲート228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234やこれらの始動口230、232、233への入賞、ゲート228の通過があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶し
ておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234や始動口230、232に入賞、ゲート228の通過があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口またはゲートごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段、第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶さ
れた値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
本実施形態のぱちんこ機100は、入賞順変動機である。すなわち、第1特図始動口230および第2特図始動口(第2特図可変始動口232あるいは第2特図固定始動口233)の始動口に入賞した順に特図変動遊技(特図の図柄変動表示)が行われる。入賞受付処理では、特図1と特図2の間で、入賞の順番がわかるように始動情報が記憶される。
また、ゲート228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233、ゲート228、または可変入賞口234の入賞(入球)または通過を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口、ゲート228、および可変入賞口234の入賞(入球)または通過の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップSB19に進む。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図可変始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図可変始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
続いて、ステップSB23では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図可変始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップSB24)が実行される。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップSB33)では、先読み結果の情報を含むコマンドを送信するが、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次に、特図状態更新処理を行う(ステップSB25)。上述のごとく、本実施形態のぱちんこ機100は、入賞順変動機である。以下、特図1と特図2を区別せずに単に特図、第1特別図柄表示装置212と第2特別図柄表示装置214を区別せずに単に特図表示装置、第1特図始動口230と第2特図始動口を区別せずに単に特図始動口とそれぞれ称して説明することがある。
特図状態更新処理では、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中(特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置による特図の変動表示(特図の図柄変動表示)が行われる。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理(ステップSB29)における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて、特図表示装置を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、2R特別大当り図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であるのか特図1であるのかを表す特図識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、特図表示装置が当りの当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な当り制御状態を開始するものであり遊技制御手段の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例にも相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップSB25における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップSB29)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。上述のごとく、本実施形態のぱちんこ機100は入賞順変動機であるため、特図関連抽選処理も、特図始動口への入賞順に実施されることになる。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
特図関連抽選処理では、特図についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、特図表示装置が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図の保留記憶部を参照し、特図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、特図1と特図2を合わせて最も過去に格納した始動情報を特図保留記憶部から取り出し、さらに特図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図保留記憶部から1セット分の乱数値(特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300のCPU304が、始動情報取得手段の一例に相当する。
図9(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図1あるいは特図2の図柄を決定する。
図9(c)は、特図1決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図1の停止図柄態様(図5(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図1当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図1当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図1当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図1決定結果は、第1特図表示装置212によって停止表示されることになる特図1の図柄態様を表す情報である。
図10は、特図2決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。本実施形態では、特図2については、小当りは用意されておらず、2R大当りも用意されていない。すなわち、図5(a)に示す特図の停止図柄態様のうち、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のみが用意されている。したがって、特図1で大当りするよりも、特図2で大当りした方が、出球獲得のチャンスが多く(ラウンド数が多く)、遊技者にとっては有利である。このように、本実施形態のぱちんこ機100では、大当りしたときに特図1と特図2で付加価値に差を設けている。なお、大当りしたときに特図1と特図2で、出球獲得数はほぼ同じものの、大当り遊技中の演出やゲーム性(例えば、特図2で大当りしないと出現しないプレミアム演出を設ける)等に差を設けてもよい。
ただし、本実施形態では、図9(c)に示す特図1決定用テーブルで確変付き大当りに決定される確率は、66%(特図A:50%+特図C:8%+特図E:8%)であり、図10に示す特図2決定用テーブルで確変付き大当りに決定される確率も66%(特図A:66%)であることから確変率は特図1と特図2で同一である。なお、本実施形態は入賞順変動であり、非電サポ時は左打ち操作により特図1変動遊技と特図2変動遊技が交互に(イレギュラー的な入賞を除いて)行われるが、電サポ状態においては右打ち操作により、特図2変動遊技が主に実行されるゲーム性である。そのため、電サポ中は有利な大当りを獲得しやすいといったゲーム性は一般的な特図2優先変動機となんら変わりはない。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、図10に示す特図2決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」または「特図B」を決定する。また、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、図10に示す特図2決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2」の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図決定結果に基づいて特図1あるいは特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図11(a)は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜4で構成されており、テーブル1は特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G、H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3又は4は特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜4の各テーブルは、変動時間と、特図1変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図11(a)に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す"装飾図柄の組合せ1"や"装飾図柄の組合せ2")を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチAやスーパーリーチBは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種であり、特定キャラクタを登場させてもよい。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図1決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われる。
特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G、H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3、装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図1の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル4を使用する。テーブル4に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明した特図1変動時間決定用テーブルを用いて、特図1変動時間は決定される。
図11(b)は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル5〜8で構成されており、テーブル5は、特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、B)であったときに用いられるテーブルであり、図11(a)に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル6は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合に用いられるテーブルである。テーブル6では、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。テーブル7は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合に用いられるテーブルである。テーブル7では、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。テーブル8は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態である場合に、特図2の保留数に関わらず用いられるテーブルである。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースになる。テーブル8では、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明した特図2変動時間決定用テーブルを用いて、特図2変動時間は決定される。
図7に戻り、ステップSB29の特図関連抽選処理に続いて行われるステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンド、先読み予告コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、現在の保留数を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報を設定する。
さらに、このステップSB33では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図7に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップSB35)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップSC01の初期設定が実行される。この初期設定では、図4に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われる。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理、および変動開示時サブ側予告処理も行われる。
ステップSC11では、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC21では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、図8(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図8(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図8(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図8(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC21で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
<遊技の流れの例>
次に、本実施形態のぱちんこ機100における特図入賞について説明する。なお、特に断らない限り、特図入賞はないものとする。
次に、本実施形態のぱちんこ機100における特図入賞について説明する。なお、特に断らない限り、特図入賞はないものとする。
図12は、非電サポ状態(通常状態)で左打ちによって、第1特図始動口230と特図2特図固定始動口233に交互入賞したときの装飾図柄表示装置208の表示画面を段階的に示す図である。
図12(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1の保留が2つ貯まっていることを表す2つの特図1保留表示201hが示され、その右側には、特図2の保留が2つ貯まっていることを表す2つの特図2保留表示202hが示されている。この図12(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図12(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、同図(c)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾8−装飾0−装飾6」)が停止表示されている。
図12(d)では、今度は特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。この特図2の図柄変動表示中に、通路構造1に入口部10aから遊技球が1球進入し、振分部11によって通路部12に振り分けられ、その遊技球が第1特図始動口230に入賞したことが第一球検出センサに検出される。その結果、同図(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1保留表示201hが一つ増え、特図1保留表示201hの数は合計で2つになっている。やがてリーチ演出(ここではリーチA)に発展する(同図(f)参照)。このタイミングでも、通路構造1に入口部10aから遊技球が1球進入し、振分部11によって今度は通路部13に振り分けられ、その遊技球が第2特図固定始動口233に入賞したことが第二球検出センサ82に検出されて、同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2保留表示202hが一つ増えている。
この段階における特図2保留表示202hの数は合計で2つである。同図(g)に示す装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれには「装飾7」の装飾図柄が停止表示し、中図柄表示領域208bには、リーチAで登場するキャラクタが出現する。そして、同図(d)で開始した特図2の図柄変動表示の終了直前に、通路構造1に入口部10aから遊技球がまた1球進入し、振分部11によって通路部12に振り分けられ、その遊技球が第1特図始動口230に入賞したことが第一球検出センサに検出される。同図(h)に示す装飾図柄表示装置208には、15R特別大当りに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾3−装飾3−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの、左側には特図1保留表示201hが3つ示され、右側には特図2保留表示202hが2つ示されている。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100は入賞順変動であるため、非電サポ状態では特図1と特図2がほぼ交互に入賞し、入賞順で消化されるので、相対的に有利な特図2での大当りとなるか不利な特図1での大当りとなるか変動ごとにドキドキしながら遊技を行うことができる場合がある。
図13は、図12に示す例の続きを示す図である。
図13(a)に示す装飾図柄表示装置208には、図12(h)の段階で大当りした大当り遊技の終了演出画面が示されている。
図13(b)では、大当り遊技が終了し、制御状態が特図高確率普図高確率状態に移行する。すなわち、確変状態かつ電サポ状態に移行する。遊技者は、大当り遊技の間、右側に配置された可変入賞口234を狙うため、左打ちから右打ちに変えている。また、大当り遊技が終了し、電サポ状態に移行したことから、遊技者は、右側に配置された第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)を狙って、右打ちを継続する。図13(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、同図(c)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図13(d)では、今度は特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。同図(e)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図13(f)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、特図1保留表示201hが1つ消える。この特図1の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)に遊技球が1球入賞する。同図(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、特図2保留表示202hが1つ増え、特図2保留表示202hの数は合計で2つになっている。
図13(h)では、特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。
図14は、図13に示す例の続きを示す図である。
図13(h)で開始された特図2の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232に遊技球が2球続けて入賞する。図14(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2保留表示202hが2つ増えて、特図2保留表示202hの数は合計で3つになっている。同図(b)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図14(c)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、特図1の保留数は0になる。この特図1の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232に遊技球が連続して入賞するが、第2特図可変始動口232に遊技球が1球入賞した段階で特図2の保留数は満タンになり、後続の入賞は保留されない。同図(d)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、特図2保留表示202hが1つ増え、特図2保留表示202hの数は合計で4つ(満タン)になっている。
図14(e)では、特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。やがてリーチ演出(ここではノーマルリーチ)に発展し(同図(f)参照)、同図(g)に示す装飾図柄表示装置208には、15R大当りに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾6−装飾6−装飾6」)が停止表示されている。ここでの大当りによる大当り遊技が終了すると、制御状態が特図低確率普図高確率状態に移行する。すなわち、非確変状態かつ電サポ状態に移行する。このため、遊技者は、右側に配置された第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)を狙って、依然として右打ちを継続し、電サポ状態が終了するまで、第2特図可変始動口232への入賞に基づく特図2の図柄変動表示が繰り返される。
なお、以上の説明では、先読み予告の実行可否抽選にハズレ、保留変化表示による先読み予告は一度も実行されなかったが、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選に当選すれば、保留表示の表示態様が先読み予告の表示態様(例えば、三角の図形や四角の図形)に変化する。
<通路構造>
通路構造1の詳細について説明する。図15(a)および(b)は通路構造1の構造および振分動作の説明図であり、遊技板201の面方向と平行な垂直面に沿う断面図である。図15(c)〜図15(e)は、それぞれ、図15(a)のI−I線断面図、II−II線断面図、III−III線断面図である。
通路構造1の詳細について説明する。図15(a)および(b)は通路構造1の構造および振分動作の説明図であり、遊技板201の面方向と平行な垂直面に沿う断面図である。図15(c)〜図15(e)は、それぞれ、図15(a)のI−I線断面図、II−II線断面図、III−III線断面図である。
本実施形態の通路構造1は中空の通路ユニットを構成しており遊技板201に設けられている。通路部10、12および13はいずれも、内部空間を板状の四つの壁体で囲むことにより形成される、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成している。本実施形態の場合、通路部10、12および13はいずれも、内部空間を板状の四つの壁体で囲む構成としたが、正面壁部と左右の側壁部の三つの壁部で構成して、背面壁部は遊技板201を利用する構成であってもよい。なお、通路部10、12および13は円筒形状や楕円筒形状でもよい。
通路部10は上下方向に延設されており、その上端部に入口部10aが設けられている。通路部10と、通路部12および通路部13との間には、通路部10に進入した遊技球を通路部12または通路部13に振り分ける振分部11が設けられている。本実施形態の場合、振分部11は可動体20を備える。可動体20は遊技球の振り分け動作を行う振分部材である。
可動体20は板状の回転板21と、回転板21の左右方向の端部に設けられた案内板22および23とを備える。回転板21は左右方向に延びる軸24を回転中心として回転自在に振分部11の周囲を囲む壁部に支持されている。回転板21は振分部11の内部空間を上下に仕切る大きさを有しており、通路部10から落下してくる遊技球が必ず干渉する。回転板21は、その片面側と反対面側とがそれぞれ遊技球の載置部を構成している。
案内板22および23は、互いに反対方向となるように回転板21から突出した半円形状の部材である。案内板22は回転板21の左右方向の一方端部から回転板21の法線方向の一方向に突出しており、案内板23は回転板21の左右方向の他方端部から回転板21の法線方向の他方向に突出している。図15(a)の状態の場合、案内板22が通路部12の入口を塞ぐ状態にあり、図15(b)の状態の場合、案内板23が通路部13の入口を塞ぐ状態にある。
図15(a)から図15(b)に示すように、遊技球が回転板21に落下して回転板21が回転すると、遊技球が回転板21の下方へ落下すると共に回転板21が反転する。図15(b)の状態では遊技球は通路部12へ案内されることになる。仮に、図15(b)の状態で遊技球が通路部10に進入し、遊技球が回転板21に落下して回転板21が回転すると、遊技球が回転板21の下方へ落下すると共に回転板21が反転して図15(a)の状態に戻り、遊技球は通路部13へ案内されることになる。こうして、遊技球は、基本的に、通路部12と通路部13とに交互に振り分けられることになる。
通路部12および通路部13は、通路部10が通過した遊技球が振分部11を介して通過可能に構成されている。本実施形態では振分先の通路部を二つの通路部12、13としているが、振分先の通路部は三以上であってもよい。三以上の通路部に遊技球を振り分ける場合、例えば、可動体20の回転板21を三つの載置部を備える水車状に構成し、そのうちの第一の載置部が下へ、第二の載置部が左へ、第三の載置部が右へ、それぞれ遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。この場合、第一の載置部は、左右への遊技球の移動を規制する一対の壁部を有し、第二の載置部は右と下への遊技球の移動を規制するL字型の二壁部を有し、第三の載置部は左と下への遊技球の移動を規制するL字型の二壁部を有していてもよい。また、三以上の通路部に遊技球を振り分ける別例として、二つの可動体20を設け、一つの可動体20により左と、別の可動体20への遊技球の振り分けを行い、別の可動体20で真ん中と右への遊技球の振り分けを行ってもよい。
次に、通路部12は、遊技板201の表面よりも手前側(遊技者側)に位置する通路部分12aおよび12bと、遊技板201を貫通して奥側へ延設された通路部分12cとを含む。同様に通路部13は、遊技板201の表面よりも手前側(遊技者側)に位置する通路部分13aおよび13bと、遊技板201を貫通して奥側へ延設された通路部分13cとを含む。
本実施形態の場合、通路部分12aは上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分12aのことを鉛直部12aと呼ぶ場合がある。本実施形態の鉛直部12aは上下方向に直線的に延びている。通路部分12bは鉛直部12aと振分部11とを接続する部分であり、本実施形態では斜めに延びている。通路部分12cは鉛直部12aの下端部から遊技板201の奥側へ延びており、遊技板201の表面よりも奥側の部分を含んでいる。なお、通路部分12cは鉛直部であってもよい。
通路部分12cの途中部位には図15(c)で実線で示すように環状の第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。第一球検出センサSR1は図15(c)で破線で示すように、通路部分12cから離れた位置に配置されていてもよく、この場合、始動入賞領域R1は通路部分12cから離れた位置に設定されることになる。図15(c)で実線で示すように第一球検出センサSR1を配置した場合、通路部12を通過する遊技球が検出可能となり、図15(c)で破線で示すように第一球検出センサSR1を配置した場合、通路部12を通過した遊技球が検出可能となる。
本実施形態の場合、通路部分13aは上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分13aのことを鉛直部13aと呼ぶ場合がある。本実施形態の鉛直部13aは上下方向に直線的に延びている。通路部分13bは鉛直部13aと振分部11とを接続する部分であり、本実施形態では逆C字型に湾曲させている。通路部分13cは鉛直部13aの下端部から遊技板201の奥側へ延びており、遊技板201の表面よりも奥側の部分を含んでいる。なお、通路部分13cは鉛直部であってもよい。
通路部分13cの途中部位には図15(d)で実線で示すように環状の第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。第二球検出センサSR2は図15(d)で破線で示すように、通路部分13cから離れた位置に配置されていてもよく、この場合、始動入賞領域R2は通路部分13cから離れた位置に設定されることになる。図15(d)で実線で示すように第二球検出センサSR2を配置した場合、通路部13を通過する遊技球が検出可能となり、図15(d)で破線で示すように第二球検出センサSR2を配置した場合、通路部13を通過した遊技球が検出可能となる。
鉛直部12aおよび13aは、それぞれ、断面方形の四角筒型であり、左右、手前おおび奥側の合計四つの側部を有している。四つの側部のうちの左右の側部として、鉛直部12aは側部S21およびS22を有し、鉛直部13aは側部S31およびS32を有している。本実施形態の場合、側部S21、S22、S31およびS32は平坦な鉛直面であり、鉛直部12a、13aの各側面を形成している。側部S21、S31は外側の側面であり、側部S22、S32は内側の側面である。本実施形態では、側部S21およびS22に、各側部を貫通する開口部OP1が形成されており、開口部OP1の直ぐ下における鉛直部12aの内部空間が第1特図始動口230とされている。同様に、側部S31およびS32に、各側部を貫通する開口部OP2が形成されており、開口部OP2の直ぐ下における鉛直部13aの内部空間が第2特図固定始動口233とされている。
次に、鉛直部12aおよび13aの配置について説明する。本実施形態の場合、断面形状および断面サイズが同じ二つの鉛直部12aおよび13aが、左右方向に離間して平行に並設され、その一方が他方に寄せた配置とされている。以下、具体的に説明する。
図15(a)および(e)には、位置の基準として、仮想垂直線CLを図示している。仮想垂直線CLは、遊技板201に対して平行(面方向と平行。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)で、振分部11の中心を通る仮想の垂直線である。振分部11の中心とは、振分部11の左右方向の中心であればよいが、図示の例では、振分部11の左右方向および奥行き方向(遊技板201の法線方向。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)の中心としている。
本実施形態の場合、鉛直部12aの四つの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21である。また、鉛直部13aの四つの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。
図15(b)および(e)には、位置の基準として、領域R11およびR12を図示している。領域R11は通路構造1における領域であり、振分部11が位置する領域である。本実施形態の場合、可動体20を包含する空間である。領域R12は、領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向(上記のとおり、遊技板201の法線方向。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本実施形態ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本実施形態の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。
本実施形態では、鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。図20は配置の自由度が向上した例を示している。同図の遊技盤200Aは二つの可変入賞口(アタッカ)234および234Aが設けられており、可変入賞口234Aは遊技領域124の下部であって、かつ、左右方向で中央よりも配置されている。鉛直部13aが左側に偏らせてその右側にスペースを形成したことから、可変入賞口234Aを、左右方向でより中央側の位置に配置されている。なお、ここでは鉛直部13aに隣接して可変入賞口(アタッカ)234Aを配置したが、Vアタッカや死に球演出装置等の各種装置を配置することも可能である。
図15に戻り、本実施形態では、通路部13は領域R12と重ならない部分を含んでいる。具体的には、通路部分13bは領域R12と略全体が重なっていない。このように、領域R12と重なる部分と重ならない部分とを設けることは、すなわち、通路部13が部分的に湾曲または曲折されている通路となり、糸付き球ゴト等の不正行為を困難にすることができる場合がある。
<通路構造の他の構成例>
通路構造1の他の構成例について図16を参照して説明する。
通路構造1の他の構成例について図16を参照して説明する。
図16(a)の例は、通路部12の通路部分12bをC字型に湾曲させ、図15の例よりも鉛直部12aを鉛直部13a側に寄せた構成を例示している。同図の例では鉛直部12aの一部が領域R12と重なっている。このように、鉛直部12aおよび13aの双方を互いに寄せた構成としてもよく、これにより、通路構造1の左側と右側の双方に、他の構成の配置スペースを生じさせることができる場合がある。
図16(b)の例は、通路部13が複数の鉛直部を有する構成を例示している。同図の例では、鉛直部13aに加えて、通路部分13bの途中部位13dが上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分13bは、弧状ではなく、直線部分を曲折するようにして形成されており、その一部が鉛直部13dを構成している。弧状ではなく、直線部分を曲折する外形とすることで、隣接する他の構成を配置し易い場合がある。
図16(c)の例は、鉛直部12aと鉛直部13aの上下方向の長さを異ならせた構成を例示している。上下方向の長さが異なるとは、二つの鉛直部のうちの一方の鉛直部の各側部の上端と下端までの各長さと、他方の鉛直部の各側部の上端と下端までの各長さと、の間で、長さが同じものがなく、全部の長さが異なっている場合を意味してもよい。
図16(c)の例は、また、通路部13における通路部分13bの範囲が鉛直部13aの範囲よりも広い(例えば通路長が長い)構成を例示している。通路部分13bが大きいことで、通路構造1を目立たせることができる場合がある。
図16(d)の例は、鉛直部13aを仮想垂直線CLよりも鉛直部12a側に配置した構成を例示している。鉛直部13aの鉛直部12a側への偏りを大きくすることで、鉛直部13aに隣接する他の構成の配置スペースを大きくとることができる場合がある。また、通路構造1が全体としてユニークな外形となる場合があり、通路構造1を目立たせることができる場合がある。
なお、図15および図16の例では、開口部OP1と開口部OP2とが上下方向で見ると、同じ高さに位置しているが、上下方向にずらして配置してもよい。また、二つの開口部OP1を互いに上下方向にずらして配置してもよく、同様に、二つの開口部OP2を互いに上下方向にずらして配置してもよい。
通路構造1の他の構成例について図17〜図19を参照して説明する。図15および図16の例では、始動入賞領域R1、R2に遊技球を誘導する構成例を例示したが、他の領域に誘導する構成であってもよい。
図17(a)の例は、通路部12は一般入賞領域2aに遊技球を案内し、通路部13は鉛直部13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。通路部12の鉛直部12aには、第1特図始動口230に代えて一般入賞口2が形成されているが、構造は同じである。
図17(b)の例は、通路部12は一般入賞領域2aに遊技球を案内し、通路部13は鉛直部13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。鉛直部13aの下方の遊技領域には可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3が配設されており、また、鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。なお、可変入賞口3は、扉型電チュー以外に、ベロ電チュー、チューリップ、方羽根電チュー、シャッター型電チュー等であってもよい。
図17(c)の例は、通路部12および通路部13の各鉛直部12aおよび13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。鉛直部12aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR4が、また、鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。球検出センサSR3またはSR4により遊技球が検出された場合に、普図変動遊技の当たりの判定を行ってもよい。
このように通路構造1が遊技球を誘導する先はどのような部位であってもよい。案内先によっては、例えば、図21に例示する位置に通路構造1を配置することも可能である。同図の遊技盤200Bは遊技領域124の右端部に通路構造1が配置されたものであり、鉛直部13aが左側に偏らせてその右側にスペースを形成したことから、右側のレールを避けつつ通路構造1が配置されている。同図の構成例では、ゲート228の下方に入口部10aが位置するように通路構造1が配置されており、進入した遊技球は、遊技板201の表面側に排出する。振り分け先はアタッカや電チュー、一般入賞口等、様々なパターンを選択可能である。
次に、通路構造1は、上記の例のように筒状の通路ユニットのみで構成するほか、通路ユニットと遊技釘との組み合わせで構成してもよい。図18および図19の例は、通路部を部分的に複数の遊技釘238で形成した例を示している。
図18(a)の例は、通路部13が複数の遊技釘238で形成される通路部分13eを含む。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分13eが形成されている。通路部分13eは遊技球を一般入賞口2に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所もあり、遊技球が通路部分13eの途中で通路外へ流下する場合がある。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、その下方に可変入賞口(アタッカ)4が配置されている。
図18(b)の例も、通路部13が複数の遊技釘238で形成される通路部分13eを含む。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分13eが形成されている。通路部分13eは遊技球を可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所もあり、遊技球が通路部分13eの途中で通路外へ流下する場合がある。鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。
また、同図の例では通路部12も複数の遊技釘238で形成される通路部分12dを含む。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分12dが形成されている。通路部分12dは遊技球を一般入賞口2に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所があってもよい。また、鉛直部12aの下端と、隣接する遊技釘238との間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所があり、遊技球が鉛直部12aから通路部分12dへ進入する際に通路外へ流下する場合がある。
図18(c)の例は、通路部12が複数の遊技釘238で形成される通路部分12dを含む。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分12dが形成されている。通路部分12dは、特定の入賞口に遊技球を誘導する構成ではなく、通路部分12dを通過した遊技球は、遊技領域124を更に流下することになる。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、その下方に可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3が配置されている。鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。
図19(a)および(b)は通路部13を全体的に複数の遊技釘238で構成した例を示している。図19(a)および(b)の例は、いずれも通路部13が一般入賞口2に遊技球を誘導するように構成されているが、図19(a)の例の方が図19(b)の例よりも鉛直部13aの上下方向の長さが長く、また、その下端が一般入賞口2に近くなっている。したがって、通路部13に進入した遊技球は、図19(a)の例の方が一般入賞口2に入賞し易い場合がある。
<遊技板を複数回通過させる構成例1>
図22〜図25を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図22〜図25を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図22は本例における通路構造1の斜視図である。本例の通路構造1は、板状の取付部14を介して遊技板201に取り付けられる。図23は図22の通路構造1を遊技板201に取り付けた状態を示す斜視図である。図24(a)は通路構造1の斜視図であり、図24(b)は取付部14の正面図である。
遊技板201には、通路構造1の各通路部等が挿入される開口部(不図示)が形成されており、通路構造1の一部の構成が遊技板201の背部に突出する一方、取付部14は遊技板201の表面にネジ等で固定される。
通路部10および入口部10aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14aが形成されている。
振分部11は取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置しており、遊技領域124を流下して入口部10aに進入した遊技球は、一旦、遊技板201の奥側に案内される。振分部11が遊技板201よりも奥側に位置していることにより、遊技者から遊技球の振り分けが視認困難になり、振り分け方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、振り分けに関する不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
振分部11には、固定の振分部材30が配置されている。振分部材30は本例の場合、三角柱形状の部材であり、その頂部が通路部10に対向し、この頂部から左右に斜面が形成されている。通路部10を通過した遊技球は振分部材30の頂部付近に衝突し、左右に振り分けられる。振分部11は、上記のように可動体20を備えたものであってもよいし、本例のように固定の部材であってもよい。
通路部12のうち、鉛直部12aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14bが形成されている。通路部12のうち、通路部分12bおよび12cは主に取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分12cの下端部には第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。
通路部13のうち、鉛直部13aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14cが形成されている。通路部12のうち、通路部分13bおよび13cは主に取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分13cの下端部には第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。
図25を参照して通路部の構成や遊技球の通過態様について説明する。図25(a)は通路構造1の正面図であり、図25(b)は図25(a)のIV−IV線断面図である。図25(c)および図25(d)はそれぞれ通路構造1の左側面図、右側面図である。
通路部10、12および13は本例の場合、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成しているが、円形や楕円形であってもよい。
通路部12には通路部分12bと通路部分12cとを上下に区画する仕切り壁12gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ12hが形成されている。鉛直部12aの側部S21、S22にはそれぞれ開口部OP1が形成され、その直ぐ下の内部空間が第1始動入賞口230とされている。
通路部13にも同様に通路部分13bと通路部分13cとを上下に区画する仕切り壁13gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ13hが形成されている。また、鉛直部13a内にも遊技球の通過を案内するリブ13fが形成されている。図示しないが、鉛直部12a内にもリブ13fと同様のリブが形成されている。鉛直部13aの側部S31、S32にはそれぞれ開口部OP2が形成され、その直ぐ下の内部空間が第2固定始動入賞口233とされている。
図25(a)および(b)には、仮想垂直線CL、領域R11およびR12を図示している。鉛直部12aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21であり、鉛直部13aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。領域R11は振分部材30を包含する空間であり、領域R12は、既に述べたとおり領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本例ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本例の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
図25(b)および図25(d)を参照して通路部13における遊技球の通過態様について説明する。入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。右に振り分けられた場合、通路部13の通路部分13bに進入する。通路部分13bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部13aに誘導される。通路部分13bは領域R12と重なっていない部分を含み、遊技球は領域R12と重ならない位置まで移動しながら通過する。
鉛直部13aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分13cに誘導される。通路部分13cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で第二球検出センサSR2により通過が検出される。
図25(c)を参照して通路部12における遊技球の通過態様について説明する。通路部12における遊技球の通過態様は通路部13における通過態様と基本的に同じである。
入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。左に振り分けられた場合、通路部12の通路部分12bに進入する。通路部分12bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部12aに誘導される。
鉛直部12aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分12cに誘導される。通路部分12cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で、第一球検出センサSR1により通過が検出される。
このように本例では、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部13を通過するため、遊技者から遊技球の通過態様が視認困難になり、通過方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、遊技球が遊技板201の奥側を通過することから不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
なお、本例では、通路部12および通路部13の双方において、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部を通過する構成としたが、そのうちの一方は奥行き方向に蛇行しない通路部(例えば、図15〜図19の例)であってもよい。
本例の変形例として、図15〜図19に例示した各例の構成も適用可能である。
例えば、第一球検出センサSR1、第二球検出センサSR2は通路構造1を通過途中の遊技球ではなく、通過後の遊技球を検出してもよい。図26(a)〜(c)はその一例を示す。同図は第二球検出センサSR2の配置例を示すが、第一球検出センサSR1にも適用可能である。図15(a)の例は、通路部分13cの外部に第二球検出センサSR2を配置しており、通路部分13cから排出された遊技球が検出される。遊技球は、検出後、死に球として扱われる。図15(b)の例は、通路部分13cを省略し、鉛直部13aの出口に第二球検出センサSR2を配置しており、しかも、遊技球が奥行き方向に第二球検出センサSR2を通過するように、その向きを設定している。遊技球は、検出後、死に球として扱われる。図15(c)の例も通路部分13cを省略し、鉛直部13aの出口に第二球検出センサSR2を配置しているが、鉛直部13aの出口を取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)に構成し、第二球検出センサSR2を鉛直部13aの出口の下に配置したものである。遊技球は、検出後も遊技領域124を流下する有効な球として扱うことが可能である。この構成例の場合、第二球検出センサSR2の下方に、一般入賞口、可変入賞口あるいは電チューを設ける例にも適用可能である。
また、例えば、図16(d)に示した鉛直部13aを鉛直部12a側へ大きく偏らせてもよい。図27はその一例を示す図であり、図27(a)は正面図、図27(b)は斜視図である。同図の例では、通路部分13bが斜めに長く延びる部分を有しており、これにより鉛直部13aを鉛直部12a側へ大きく偏らせている。図16(d)のように、鉛直部13aが仮想垂直線CLよりも鉛直部12a側に位置しているわけではないが、側部S31側が領域R12と重なり、側部S32側が領域R12と重ならない位置にある。また、同図の例では、図22〜図25の例と異なり、鉛直部12aと鉛直部13aとが上下方向に同じ高さで左右に並設されている。
また、例えば、固定の振分部材30に代えて可動の振分部材を採用することも可能である。図28はその一例を示す図である。図28(a)の例は、可動の振分部材である可動体31を例示している。この可動体31は水平断面形状がT字型であり、上下方向の回動中心軸31a周りに回動自在である。手前側に突出した板状の部分31bの向きによって、遊技球が左右に振り分けられることになる。図28(b)の例は、可動の振分部材である可動体32を例示している。この可動体32は垂直断面形状がT字型の部分の背部に半円板状の部分を設けて構成されており、奥行方向の回動中心軸32a周りに回動自在である。上側に突出した板状の部分32bの向きによって、遊技球が左右に振り分けられることになる。
このような可動体は、モータ等の駆動源によって回動する能動的なであってもよいし、振り分ける遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものであってもよい。モータ等の駆動源によって回動する場合、ぱちんこ機100の電源投入時から一定の周期で常時回動するものであってもよい。
遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものである場合、可動体が振り分け不能位置に静止することを阻止する阻止機構を設けてもよい。図29はその一例を示す説明図であり、振分部11周辺を上から見た図である。
図29(a)に示す可動体33は、図28(a)の例に似た構造を有しに、上下方向の回動中心軸33a周りに回動する振分部材であり、その正面側には左右に凹部33bが並設されている。この凹部33bに遊技球が当接することで可動体33に回動付勢力が与えられる。図29(a)は通路部10から振分部11に進入する遊技球が左側の凹部33bに当接した状態を示す。この遊技球の当接に付勢されて可動体33が図29(c)に示すように左側へ回動し、遊技球が通路部12へ誘導される。この次に通路部10から振分部11に進入する遊技球は、右側の凹部33bに当接するため、可動体33が右側へ回動して遊技球が通路部13へ誘導され、図29(a)の状態に戻る。こうして、遊技球が順番に左右に振り分けられる。
可動体33の奥側には磁石33cが配置されている。この磁石33cの下方には、磁石33cと反発する極性を有する磁石34が配置されている。この磁石33cと磁石34との組み合わせによって、可動体33が図29(b)や図29(d)の位置に静止することを阻止している。すなわち、磁石33cと磁石34とが上下方向に重なり、互いに反発しあうため、可動体33は図29(b)や図29(d)の位置に静止せずに、左右に回動した位置(図29(a)または図29(c)の位置)に変位することになる。
図29(b)や図29(d)の位置は、左右の凹部33bの境界が通路部10に対向し、通路部10が通過した遊技球がいずれの凹部33bにも十分に当接しない位置である。可動体33が図29(b)や図29(d)の位置にある場合、遊技球が周囲の壁部と可動体33との間に挟まれるようにして左右に移動することが困難となり、振り分けが円滑に行われない場合がある。特に、ぱちんこ機100を店舗に設置する際などにおいて、偶発的に、図29(b)や図29(d)の位置に可動体33が位置してしまうと、その後、可動体33による遊技球の振り分けが困難となるが、本実施形態の場合、磁石33c、34によって図29(b)や図29(d)の位置に可動体33が位置してしまうことを阻止できる場合がある。
なお、振り分けの際に、可動体と遊技球とがより確実に引っかかるようにするため、可動体に遊技球との摩擦を向上する摩擦向上部を設けてもよい。図30はその一例を示す。同図の可動体33は図29の可動体の変形例であり、凹部33bの外側端部に摩擦向上部33dを設けている。同図の例では、摩擦向上部33dは内側に突出した突起部であり、遊技球が凹部33bに当接したときに、遊技球と摩擦向上部33dとのひっかかりにより遊技球の付勢力が可動体33により確実に伝達され、可動体33の回動が促進される場合がある。
<遊技板を複数回通過させる構成例2>
図31〜図38を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図31〜図38を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図31は、本例における通路構造1の正面図、左右の側面図、平面図および底面図である。図32(a)は本例における通路構造1の背面図、図32(b)はその背面側の斜視図である。
本例の通路構造1は、大別すると、三部材の構成となっており、手前側のカバー部材5と、奥側の通路構成部7と、これらの間の通路構成部6とを有している。カバー部材5、通路構成部7および通路構成部6はいずれも透光性を有する材料で構成することができる。図33(a)はカバー部材5の背面図、図33(b)は通路構成部6の正面図、図33(c)は通路構成部7の正面図である。図34(a)〜(d)は、順に、図31のV−V線断面図、VI−VI線断面図、VII−VII線断面図、VIII−VIII線断面図である。
カバー部材5は、通路構成部6の正面を覆う部材であり、例えば、装飾部材として利用することができる。カバー部材5を介して背後の通路部を通過する遊技球が視認可能であってもよい。
カバー部材5の背部には、ネジ穴を有する複数の取付部5aを有している。通路構成部6は板状の取付部14と通路部を構成する部分とを一体に有するユニットであり、取付部14は取付部5aに対応する位置に軸14eを有している。取付部5aと軸14eとの嵌合によって、カバー部材5が通路構成部6に固定される。取付部14は遊技板201の表面にネジ等で固定される。通路構成部7は通路部や振分部を構成する部分を一体に有するユニットであり遊技板201の裏面にネジ等で固定される。遊技板201には、通路構成部6と通路構成部7との間で通路を連通させる部位において開口部が形成される。
本例の場合、通路構成部6は通路部10、鉛直部12aおよび鉛直部13aを有している。通路構成部7は振分部11、通路部分12bおよび12cならびに通路部分13bおよび13cを有している。
通路部10および入口部10aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。
振分部11は通路構成部7に設けられており、取付部14に対して背面側、つまり遊技板201の表面よりも奥側に位置している。遊技領域124を流下して入口部10aに進入した遊技球は、一旦、遊技板201の奥側の振分部11に案内される。振分部11が遊技板201よりも奥側に位置していることにより、遊技者から遊技球の振り分けが視認困難になり、振り分け方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、振り分けに関する不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
振分部11には、可動の振分部材である可動体40が配置されている。通路部10を通過した遊技球は可動体40に当接し、左右に振り分けられる。図35(a)および図35(b)は可動体40の説明図である。可動体40は図29を参照して説明した可動体33と類似の構造のものであり、遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものである。無論、可動体33に代えて能動的な可動体や、固定の振分部材を採用してもよい。
可動体40は上下方向の回動中心軸40a周りに回動する振分部材であり、その正面側には左右に凹部40bが並設されている。この凹部40bに遊技球が当接することで可動体33に回動付勢力が与えられる。可動体40が図35(a)の位置にある場合、遊技球は右側に振り分けられ、図35(b)の位置にある場合、遊技球は左側に振り分けられる。遊技球は順番に左右に振り分けられる。可動体40にも、振り分け不能位置に静止することを阻止する阻止機構が設けられており、その奥側に磁石40cが配設され、また、図32等に示すように、磁石40cと反発する磁石41がその下方に配置されている。
図31〜図34に戻り、通路部12のうち、鉛直部12aは通路構成部6において取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。通路部12のうち、通路部分12bおよび12cは主に通路構成部7に設けられており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分12cの下端部には第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。
通路部13のうち、鉛直部13aは通路構成部6において取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。通路部13のうち、通路部分13bおよび13cは主に通路構成部7に設けられており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分13cの下端部には第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。
通路部10、12および13は本例の場合、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成している。通路部10内には遊技球を振分部11へ誘導するするリブ10fが形成されている。
通路部12には通路部分12bと通路部分12cとを上下に区画する仕切り壁12gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ12hが形成されている。リブ12fが遊技球を通路の中心を通過するように案内する場合がある。また、鉛直部12a内にも遊技球の通過を案内するリブ12fが形成されている。鉛直部12aの側部S21、S22にはそれぞれ開口部OP1が形成されており、その直ぐ下の内部空間が第1始動入賞口230とされている。開口部OP1の周囲において取付部14にも開口部OP1と連続するように開口部が形成されている。
通路部13にも同様な通路部分13bと通路部分13cとを上下に区画する仕切り壁13gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ13hが形成されている。リブ13fが遊技球を通路の中心を通過するように案内する場合がある。また、鉛直部13a内にも遊技球の通過を案内するリブ13fが形成されている。鉛直部13aの側部S31、S32にはそれぞれ開口部OP2が形成されており、その直ぐ下の内部空間が第2固定始動入賞口233とされている。開口部OP2の周囲において取付部14にも開口部OP2と連続するように開口部が形成されている。
図36(a)および(b)を参照する。図36(a)は通路構成部6の正面図であり、仮想垂直線CL、領域R11およびR12を図示している。図36(b)は通路構成部7のうち、振分部11ならびに通路部12および13の部分を示したものである。
鉛直部12aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21であり、鉛直部13aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。領域R11は可動体40を包含する空間であり、領域R12は、既に述べたとおり領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本例ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本例の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
通路部分12bは、下側に膨出した膨出部12b'を含む。膨出部12b'を設けて通路幅を広げたことで遊技球が詰まり難い場合がある。通路部分12cは出口部分12c'において内側に偏らせた湾曲形状を有しており、周辺の部品の配置自由度を向上できる場合がある。
通路部12および通路部13における遊技球の通過態様について説明するが、これは、図25(c)、(d)に図示した例と同様の通過態様となる。
すなわち、入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。
左に振り分けられた場合、通路部12の通路部分12bに進入する。通路部分12bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部12aに誘導される。鉛直部12aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分12cに誘導される。通路部分12cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で、第一球検出センサSR1により通過が検出される。
右に振り分けられた場合、通路部13の通路部分13bに進入する。通路部分13bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部13aに誘導される。通路部分13bは領域R12と重なっていない部分を含み、遊技球は領域R12と重ならない位置まで移動しながら通過する。鉛直部13aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分13cに誘導される。通路部分13cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で第二球検出センサSR2により通過が検出される。
このように本例では、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部13を通過するため、遊技者から遊技球の通過態様が視認困難になり、通過方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、遊技球が遊技板201の奥側を通過することから不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
なお、本例では、通路部12および通路部13の双方において、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部を通過する構成としたが、そのうちの一方は奥行き方向に蛇行しない通路部(例えば、図15〜図19の例)であってもよい。また、図15〜図30において示した各例を本例に適用することも可能である。
次に、図33(b)、図37および図38を参照してリブ14fおよび開口部OP2について説明する。図37(a)は図33(b)のIX−IX線断面図、図37(b)は開口部OP2に対する遊技球の進入態様の説明図である。図38は図33(b)のX−X線断面図である。
本例の場合、第2固定始動入賞口233に入賞する遊技球のルートとしては、(1)遊技球が入口部10aに進入して通路部13に振り分けられる場合、(2)側部S32側の開口部OP2へ遊技球が進入する場合、
(3)側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入する場合、
の三パターンがある。(2)の場合、開口部OP1と開口部OP2とに高さの差があるため、通路部12内の遊技球が開口部OP1から飛び出し、開口部OP2へ進入する場合もあり得る。また、(1)の場合、開口部OP2から遊技球が飛び出して第2固定始動入賞口233に入賞しない場合もある。
(2)および(3)の入賞パターンをイレギュラーな入賞と位置づける遊技性とする場合、第2固定始動入賞口233へ遊技球が進入する確率を構造的に低下させることが可能である。
本例の場合、側部S32側の開口部OP2に遊技球が到達することは、鉛直部12aの存在等によって困難な構成となっている。一方、右打ちをした場合、側部S31側の開口部OP2に遊技球が到達する場合がある。そのため、側部S31側の開口部OP2の斜め上方にリブ14fを設けている。図37(b)に示すように、リブ14fを設けたことで、側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入することは困難とされている。また、リブ14fの下端部と、開口部OP2の下端部との距離Lを遊技球の直径よりも短くすることで、開口部OP2の真横(右側)から遊技球が開口部OP2へ進入することも困難となる。側部S32側にはリブ14fを設けていないので、側部S31側の開口部OP2よりも遊技球が進入容易であるが、既に述べたとおり、側部S32側の開口部OP2に遊技球が到達することが困難であるため、側部S32側の第開口部OP2に遊技球が進入する確率も低い。
次に、図38を参照する。既に説明したとおり、鉛直部13a内にはリブ13fが設けられている。図38においては、遊技球の直径をp、開口部OP2のうち、取付部14の表面から側部S31またはS32の手前側の開口端までの距離をc、取付部14の表面からリブ13fまでの距離をb、取付部14に設けた開口部OP2の開口部の左右方向の端部から側部S31またはS32までの距離をa、取付部14に設けた開口部の左右方向の端部からリブ13fまでの距離をd、側部S31またはS32に形成した開口部OP2の奥側の端部からリブ13fまでの距離をeとしている。そして、寸法関係は、c≒d>p>e>bとなっている。
したがって、開口部OP2に対して、遊技球が左右方向に水平に進入することは、リブ13fとの干渉によって困難であり、距離dの隙間を通過するように遊技球が遊技板201に対して斜めに進入する(跳ね上がる)ことで進入可能となっている。つまり、リブ13fが遊技球の進入阻止部として機能している。リブ13fとリブ14fとの組み合わせにより、側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入する確率は極めて低いものとなっている。
<実施形態のまとめ>
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
遊技球が流下可能な遊技領域(例えば124)と、
前記遊技領域が設けられた遊技板(例えば201)と、
前記遊技板に設けられた通路手段(例えば1)と、
を備えた遊技台であって、
を備えた遊技台であって、
前記通路手段は、前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第一の通路部(例えば10)が設けられた手段であり、
前記通路手段は、前記第一の通路部に進入した遊技球を、複数の通路部(例えば12,13)のいずれか一つに振り分け可能な振分部(例えば11)が設けられた手段であり、
前記複数の通路部は、前記第一の通路部を通過した遊技球が通過可能な通路部であり、
前記複数の通路部のうちの一つは第二の通路部(例えば12)であり、
前記複数の通路部のうちの一つは第三の通路部(例えば13)であり、
前記第二の通路部は、第二の鉛直部(例えば12a)を少なくとも含む通路部であり、
前記第三の通路部は、第三の鉛直部(例えば13a)を少なくとも含む通路部であり、
前記振分部は、前記通路手段における第一の領域(例えばR11)に位置する振分部であり、
前記第二の鉛直部は、一の側部(以下、「第二の側部」という。)(例えばS21)を含む複数の側部(例えばS21,S22)を有する鉛直部であり、
前記第三の鉛直部は、一の側部(以下、「第三の側部」という。)(例えばS31)を含む複数の側部(例えばS31,S32)を有する鉛直部であり、
前記第二の側部は、前記第二の鉛直部の前記複数の側部の中で、仮想垂直線(例えばCL)から最も遠い側部であり、
前記第三の側部は、前記第三の鉛直部の前記複数の側部の中で、前記仮想垂直線から最も遠い側部であり、
前記仮想垂直線とは、前記遊技板に対して平行で、前記振分部の中心を通る仮想の垂直線のことであり、
前記第三の側部は、前記第二の側部よりも前記仮想垂直線に近い側部であり、
前記第三の鉛直部は、第二の領域(例えばR12)と少なくとも一部が重なる鉛直部であり、
前記第二の領域とは、前記第一の領域を下方に延長し、更に、前記遊技板の法線方向に拡張した領域である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、通路手段に特徴のある遊技台を提供することができる。また、通路部の1つが片方に偏る場合があり、周囲の部品の配置の自由度を向上できる場合があり、通路手段がコンパクトになる場合があり、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
A2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の通路部は、前記遊技板の表面よりも奥側の部分(例えば図25,図34等の12b,12c)と、前記遊技板の表面よりも手前側の部分(例えば図25,図34等の12a)とを含む通路部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、ゴト行為が難しくなる場合がある。
A3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第三の通路部は、前記遊技板の表面よりも奥側の部分(例えば図25,図34等の13b,13c)と、前記遊技板の表面よりも手前側の部分(例えば図25,図34等の13b,13c)とを含む通路部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、ゴト行為が難しくなる場合がある。
A4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の通路部の前記複数の側部の中の少なくとも一つの側部(例えばS21,S22)は、遊技球が通過可能な開口部(例えばOP1)を備える側部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、イレギュラーな入賞を起こさせることで、遊技の興趣を向上させる場合がある。開口部は遊技球の入口部として機能してもよく、出口部として機能してもよい。
A5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第三の通路部の前記複数の側部の中の少なくとも一つの側部(例えばS31,S32)は、遊技球が通過可能な開口部(例えばOP2)を備える側部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、イレギュラーな入賞を起こさせることで、遊技の興趣を向上させる場合がある。開口部は遊技球の入口部として機能してもよく、出口部として機能してもよい。
A6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第三の通路部は、前記第二の領域と重ならない部分(例えば13b)を含む通路部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技球の通路を曲げることで、糸付き玉ゴトが難しくなる場合がある。
A7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の通路部を通過する、又は通過した遊技球を検出可能な第二の検出手段(例えばSR1)を備える、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、検出手段を設けることで、遊技者に遊技球の動きに興趣を持たせることができる場合がある。
A8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第三の通路部を通過する、又は通過した遊技球を検出可能な第三の検出手段(例えばSR2)を備える、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、検出手段を設けることで、遊技者に遊技球の動きに興趣を持たせることができる場合がある。
A9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記振分部は、前記遊技板の表面よりも奥側に位置する振分部(例えば図25,図34等の11)である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、振分部が見えにくくなる場合があり、振分部に対するゴト行為が難しくなる場合がある。
上記A2と上記A3とを組み合わせた場合、遊技領域における通路部の省スペース化とゴト行為の困難化を両立できる場合がある。
上記A2〜A5を組み合わせた場合、通路部が複雑な形状となる場合があり、ゴト行為が難しい場合がある。通路部が複雑な形状となっても、開口部があることによって球詰まりが生じ難い場合がある。
A10.
A10.
遊技球が流下可能な遊技領域(例えば124)と、
前記遊技領域が設けられた遊技板(例えば201)と、
前記遊技板に設けられた通路手段(例えば1)と、
を備えた遊技台であって、
を備えた遊技台であって、
前記通路手段は、前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第一の通路部(例えば10)が設けられた手段であり、
前記通路手段は、前記第一の通路部に進入した遊技球を、複数の通路部(例えば12,13)のいずれか一つに振り分け可能な振分部(例えば11)が設けられた手段であり、
前記複数の通路部は、前記第一の通路部を通過した遊技球が通過可能な通路部であり、
前記複数の通路部のうちの一つは第二の通路部(例えば12)であり、
前記複数の通路部のうちの一つは第三の通路部(例えば13)であり、
前記第二の通路部は、第二の出口部(例えば12cの端部)を少なくとも含む通路部であり、
前記第三の通路部は、第三の出口部(例えば13cの端部)を少なくとも含む通路部であり、
前記振分部は、前記通路手段における第一の領域(例えばR11)に位置する振分部であり、
前記第三の出口部は、前記第二の出口部よりも、仮想垂直線(例えばCL)に近い出口部であり、
前記仮想垂直線とは、前記遊技板に対して平行で、前記振分部の中心を通る仮想の垂直線のことであり、
前記第三の出口部は、第二の領域(例えばR12)と少なくとも一部が重なる出口部であり、
前記第二の領域とは、前記第一の領域を下方に延長し、更に、前記遊技板の法線方向に拡張した領域である、
ことを特徴とする。
また、以下の構成も採用可能である。
ことを特徴とする。
また、以下の構成も採用可能である。
前記第一の領域は、前記第一の通路部から前記第二、第三の通路部の間にあり、前記振分部を含む空間であってもよい。前記遊技球が振分部材に触れている間に遊技球が通る領域は前記第一の領域であってもよい。振分部材が作動する範囲は前記第一の領域であってもよい。
前記振分部は、振分部材を備えていてもよい。前記振分部材は、遊技球の付勢(例えば速度や重さ)によって遊技球を振り分けるものでもよい。前記振分部材は、遊技板に対して垂直に作動するものであってもよい。前記振分部材は、磁石によって特定の位置に静止することが阻止されるものであってもよい。前記振分部材は、固定された部材であっても、可動の部材であってもよい。前記振分部材は、形状によって遊技球を振り分けるものでもよい。前記振分部材は、電源投入から常時一定の動きをするものでもよく、電動式のものであってもよい。前記振分部材は、通路に対応した穴が形成された回転体(例えばクルーン)であってもよい。
前記通路部は、遊技球が通過することができる空間と、それを構成する壁体であってもよい。前記第二、第三の側部は前記鉛直部を構成する壁部であってもよい。
前記第二の鉛直部よりも、前記第三の鉛直部の方が全長(例えば上下方向の長さ)が短くてもよい。前記第三の鉛直部よりも前記第二の鉛直部の方が全長が短くてもよい。前記第二の通路部は複数の鉛直部を有していてもよく、前記第三の通路部は複数の鉛直部を有していてもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部が、それぞれ、前記第二の領域と重なる部分を有していてもよい。前記第二の通路部と前記第三の通路部は左右対称の形状でもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部の裏(後ろ側)に、照明基板がついていてもよい。前記通路手段の裏側(後ろ側)は、レンズカットが施してあってもよく、演出発光素子により、レンズカットを照明して光を拡散させてもよい。
前記通路部は曲線部分を有していてもよい。前記通路手段は、カバー部材を有していてもよい。カバー部材は通路部を通過する遊技球を視認可能な透光性を有していてもよい。カバー部材は、遊技球の通過が一部の領域において視認可能な透光性を有していてもよい。
前記遊技板の表側と裏側とにそれぞれ通路部がある場合、表側の通路だけでなく、裏側も通路が偏っていてもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部は、通路長が異なっていてもよいし同じであってもよい。前記第二、第三の通路部は、遊技球が通過できない幅で連なる遊技釘で構成される部分を有していてもよい。
前記通路部に遊技球の案内または誘導を行うガイド(例えばリブ)を設けてもよい。
前記第二の通路部の前記開口部は、前記第三の通路部の前記開口部よりも遊技球が進入する確率が高いものであってもよい。前記開口部に隣接してリブが設けられてもよい。リブは通路部の外側にあっても内側にあってもよい。
前記第二の通路部の前記開口部は、前記第三の通路部の前記開口部と上下方向の位置が異なっていてもよい。前記第二の通路部の前記開口部は、左右に離間した各側部にそれぞれ設けられていてもよい。前記第三の通路部の前記開口部は、左右に離間した各側部にそれぞれ設けられていてもよい。前記第二の開口部から外にでた遊技球が前記第三の開口部に進入してもよい。
前記第二、第三の検出手段の少なくとも一つは前記遊技板の裏側にあってもよい。前記第二、第三の検出手段の少なくとも一つは前記遊技板の表側にあってもよい。
前記振分部は、前記第二の通路部と前記第三の通路部とに交互に遊技球を振り分けるものであってもよい。前記通路手段は、遊技球が交互に前記第二、第三の検出手段で検出されるものであってもよい。
前記振分部は、連続して同じ通路部へ遊技球を振り分ける場合があるものであってもよい。
第二の特別図柄による大当りは、第一の特別図柄による大当りよりも遊技者への特典が多くてもよい。第一の特別図柄による大当りは、第二の特別図柄による大当りよりも遊技者への特典が多くてもよい。前記第二の検出手段に検出により、普通図柄を変動させてもよい。前記第三の検出手段の検出により、普通図柄を変動させてもよい。
前記振分部は、二つの通路部に遊技球を振り分けるものであってもよい。前記振分部は三つの通路部に遊技球を振り分けるものであってもよい。
<実施形態B>
<全体構成>
図39を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
<全体構成>
図39を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図40は、図39のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図41は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、表示装置208を配設している。表示装置208の表示領域は、第一の表示を実行可能な表示領域R1を含む。表示領域R1は表示装置208の表示領域の全体でもよいが、本実施形態では一部の領域である。第一の表示は、本実施形態の場合、装飾図柄の変動表示を含む。
遊技盤200の右下の領域には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。表示領域R1は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示することができる。
さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、例えば7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、例えば7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
遊技領域124には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口231および232と、可変入賞口234および235を配設している。
本実施形態の場合、第1特図始動口230と第2特図始動口231とは、始動口ユニットU1に設けられている。始動口ユニットU1は、実施形態Aで説明した通路構造のように、上部から進入した遊技球を第1特図始動口230または第2特図始動口231に振り分ける通路ユニットを構成している。
また、本実施形態の場合、可変入賞口234および235は、可変入賞口ユニットU2に設けられている。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。
第2特図始動口231または232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口231または232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234および235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれる。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口235も開閉自在な機構を備え、閉鎖中は球の入球が不可能であり、例えば小当り図柄を停止表示した場合に一定時間開放して(例えば0.3秒)閉鎖する。これにより、V入賞する場合がある。
さらに、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口231、232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
遊技盤200には、また、演出用の可動体1〜可動体3が設けられている。可動体1および可動体2はその初期位置において表示領域R1の上方に位置しており、可動体3はその初期位置に置いて表示領域R1の下方に位置している。初期位置において、可動体1および可動体2はぱちんこ機100の前後方向に重なって配置されており、可動体1が前側に、可動体2が後側に位置している。可動体3の前側にはカバー203が配置されており、初期位置にある場合、可動体3はその上部のみがカバー203から露出しており、上部以外の部分はカバー203等により覆われている。したがって、初期位置にある場合、可動体3の上部以外は上部と比較すると視認困難となっており、カバー203を非透光性の部材で構成した場合、上部以外の部分は視認不可能となる。一方、カバー203を透光性を有する部材で構成することで、可動体3を発光させた場合に、カバー203で覆われた部分の発光も視認可能とすることもでき、可動体3がカバー203に隠れていることを遊技者に示唆することが可能な場合がある。
<制御部>
次に、図42を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
次に、図42を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口231、232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口231、232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、可動体1〜3等に設けられたモータ等の各種アクチュエータ224の駆動制御を行うための駆動回路516と、可動体1〜3等に設けられた位置検出センサ等の各種センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図43(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図43(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
次に、図43(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図43(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口231、232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。
これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」は、図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図43(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図43(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図43(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図41(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図43(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図43(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図44を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図44を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図44に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。
一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。
そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。
すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図42に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップSB07でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図45を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図45を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。
このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
図42に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234または235、第1特図始動口230、および第2特図始動口231または232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、231、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。
例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、231、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口231、232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB03における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
第2特図始動口231、232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の各入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図43(c)に示す普図A)および外れ図柄(図43(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図43(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。
この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口231、232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口231、232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図44に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図44に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図46を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
図46を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップSC13では、SC09で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップSC19では、SC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップSC21では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図46(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSF01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップSF03では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSF05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSF05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップSF01でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSF07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSF09では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSF11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSF11では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図47を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
図47を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSG03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。
ステップSG05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、SG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG11では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップSG13では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、SG03に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSH01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI01では、図46(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSG03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSG03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップSI03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<演出装置>
演出装置の構成、特に、可動体1〜可動体3の構成およびその移動機構について説明する。まず、遊技盤200の全体の構成について図48〜図50を参照して説明する。図48は遊技盤200の斜視図、図49は遊技盤200の背面図、図50は遊技盤200の分解斜視図である。
演出装置の構成、特に、可動体1〜可動体3の構成およびその移動機構について説明する。まず、遊技盤200の全体の構成について図48〜図50を参照して説明する。図48は遊技盤200の斜視図、図49は遊技盤200の背面図、図50は遊技盤200の分解斜視図である。
遊技盤200は、奥行方向に前側から順に積層された前ユニット201A、遊技板201Bおよび後ユニット201Cを備える。
前ユニット201Aは、遊技領域124等を構成するユニットであり、入賞口や始動口ユニットU1、可変入賞口ユニットU2、レール、図柄の各表示装置、釘等を備えているおり、遊技板201Bは前ユニット201Aを支持する板状の支持部材である。
遊技板201Bは例えば透明樹脂板や木製の板で形成され、その中央部には背後の演出装置を露出させる開口部が形成されている。この開口部の下辺部において、カバー203は前側に突出した突出部203aを有しており、遊技領域124を流下する遊技球が遊技板201Bの開口部から背後へ跳ねて進入することを規制している。
図51は遊技盤200の一部分解背面図であり、遊技板201Bの背面側に設けられる構成を主に図示している。遊技板201Bの背面には球通路ユニットRT1〜RT3が形成されている。球通路ユニットRT1は遊技領域124の左側に位置する複数の一般入賞口226に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路であり、球通路ユニットRT2は第2特図始動口232に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路であり、球通路ユニットRT3は可変入賞口ユニットU2に設けた一般入賞口226に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路である。
球通路ユニットRT1およびRT2は、その上壁201c、201dがアウト口240へ向かって傾斜しており、突出部203aを乗り越えて遊技板201Bの背面側に進入した遊技球が、上壁201c、201dの案内によってアウト口240の背部周辺に集まって排出し易くしている。
遊技板201Bには前ユニット201Aの一部の構成をネジで固定するための穴201aが複数形成されており、この穴201aにネジを挿通して前ユニット201Aの一部の構成が固定される。一部の穴201aの周囲には、環状のリブ201bが形成されている。リブ201bはその一部がネジを穴201aの導くための傾斜壁となっており、ネジを穴201aに位置合わせし易くしている。なお、リブ201bは一部が垂直壁となっているが、その全周に渡って傾斜壁としてもよい。
図48〜図50および図52を参照して、後ユニット201Cについて説明する。図52は後ユニット201Cの分解斜視図である。後ユニット201Cは主に演出装置を備えるユニットであり、中央に開口部を有する矩形の枠体である支持部材7Aと、支持部材7Aの背後に固定され、中央に開口部を有する矩形の枠体である支持部材7Bとを備える。
支持部材7Aには、移動機構4を介して可動体1が支持される。可動体1の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構4は、可動体1を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構4は、支持部材7Aの開口部の左側に支持される駆動機構4Aと、右側に支持される案内機構(従動機構)4Bとを備え、駆動機構4Aと案内機構4Bは左右方向に離間して、互いに平行に上下方向に延びている。可動体1はこれらの機構4A、4B間に架設されている。駆動機構4Aの前側には装飾ユニット8Aが配設され、案内機構4Bの前側には装飾ユニット8Bが配設されている。装飾ユニット8Aおよび8Bは光による演出を行う。
支持部材7Aには、また、移動機構6を介して可動体3が支持される。可動体3の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構6は、可動体3を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構6は、支持部材7Aの開口部の下側に支持される。
支持部材7Bには、移動機構5を介して可動体2が支持される。可動体2の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構5は、可動体2を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構5は、支持部材7Bの開口部の左側に支持される駆動機構5Aと、右側に支持される案内機構(従動機構)5Bとを備え、駆動機構5Aと案内機構5Bは左右方向に離間して、互いに平行に上下方向に延びている。可動体2はこれらの機構5A、5B間に架設されている。
このような構成によって、可動体1と可動体2とは奥行き方向にずれて配置されており、互いに奥行き方向に重なることが可能な配置となっている。これにより各可動体の可動スペースを確保し易い場合がある。
移動機構4と移動機構5とは、本実施形態の場合、同様の構成となっており、駆動機構4Aの背後に駆動機構5Aが、案内機構4Bの背後に案内機構5Bがそれぞれ奥行方向に重なるように位置している。このような構成により、移動機構4と移動機構5とで、全く同じ機構を採用できる場合がある。一方、駆動機構4A、5Aは後述するようにモータ等を備える機構であるため、奥行方向の厚みが厚くなる場合がある。そこで、駆動機構4Aの背後に案内機構5Bが、案内機構4Bの背後に駆動機構5Bが、それぞれ奥行方向に重なるように位置する構成も採用可能であり、この場合、移動機構4および5の配設スペースを奥行方向に薄くすることができる場合がある。
支持部材7Bの背面には、表示装置208が固定され、更に基板ケースユニット7Cが固定される。基板ケースユニット7Cには、移動機構4および5、装飾ユニット8Aおよび8B、表示装置208に関わる基板やその他の基板を収容することができる。
以上の構成により、可動体1〜3の背後に表示装置208の表示領域が配設されている。可動体1〜3と表示装置208の表示領域とは常時奥行方向に重なっていてもよいが、可動体1〜3が、それぞれ、表示装置208の表示領域と奥行方向に重なる位置に移動可能であってもよく、逆に、可動体1〜3のうちの少なくとも一部の可動体は表示装置208の表示領域と常時奥行方向に重ならないように配置されてもよい。
<移動機構4、可動体1および装飾ユニット8A、8B>
図53〜図56を参照して移動機構4、可動体1および装飾ユニット8A、8Bについて説明する。図53および図54は移動機構4の分解斜視図である。図55は駆動機構4Aの一部の詳細図である。図56は可動体1の分解斜視図である。
図53〜図56を参照して移動機構4、可動体1および装飾ユニット8A、8Bについて説明する。図53および図54は移動機構4の分解斜視図である。図55は駆動機構4Aの一部の詳細図である。図56は可動体1の分解斜視図である。
<移動機構4>
移動機構4の駆動機構4Aは支持部材7Aの左側部に固定され、案内機構4Bは支持部材7Aの右側部に固定される。支持部材7Aの上辺部には装飾部材70が固定される。
移動機構4の駆動機構4Aは支持部材7Aの左側部に固定され、案内機構4Bは支持部材7Aの右側部に固定される。支持部材7Aの上辺部には装飾部材70が固定される。
駆動機構4Aは、可動体1を上下に移動するための駆動力を発生する機構であり、ベルト伝動機構、ボールねじ機構等の各種の駆動力伝達機構を採用可能であるが、本実施形態の場合、モータ43Aを駆動源としたラック−ピニオン機構を採用している。
駆動機構4Aはベース部40Aと、カバー部40Bとを備える。ベース部40Aは、ベース部40Aとカバー部40Bとの間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部40Bは前側からカバーするカバー体である。モータ43Aはたとえばステッピングモータであり、ベース部40Aの背部に固定されている。モータ43Aの出力軸はベース部40Aを通過してベース部40Aとカバー部40Bとの間の空間に配置されたギア41Bと固定されている。ギア41Bは、ベース部40Aおよびカバー部40Bに回転自在に支持されたギア41Aと噛合い、ギア41Aはベース部40Aおよびカバー部40Bに回転自在に支持されたギア41Cと噛み合う。
ギア41A〜41Cは、いずれも平歯車であるが、ギア41Cはその周縁の歯部の一部が欠落した欠歯部41aを有し、また、その側面には回転軸方向と平行に突出した係合部41bを有している。ギア41Cは、可動部材44Aのラック部44aと噛み合う。可動部材44Aは、上下方向に延設されたスライドレール44Bに上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール44Bは、ベース部40Aに固定される固定レール44eと、固定レール44eの案内により上下方向にスライド可能な中間レール44dと、中間レール44dの案内により上下方向にスライド可能な可動レール44cとを備え、可動部材44Aは可動レール44cに支持されている。
可動部材44Aのラック部44aは上下方向に配列されており、モータ43Aの駆動によるギア41Cの回転によって上下方向に移動する。図55において、ギア41Cが矢印d1方向(反時計回り)に回転すると可動部材44Aが上昇し、矢印d2方向(時計回り)に回転すると可動部材44Aが下降する。可動部材44Aにはブラケット44bを介して可動体1の左端部が支持されており、可動体1はギア41Cの回転に基本的に連動して動作することになる。図55に示すように、ラック部44aと欠歯部41aとが対面すると、可動部材44Aとギア41Cとの駆動伝達が途切れ、可動部材44Aは自由落下可能なフリーの状態となる。可動部材44Aの自由落下は可動体1の自由落下を意味し、この場合は可動体1はギア41Cの回転に連動せずに動作することになる。ベース部40Aの下部には緩衝材44fが配置されており、可動部材44Aの自由落下の下限(つまり可動体1の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
ベース部40Aには、また、可動体1の位置を検出するセンサ43Bおよび43Cが支持されている。センサ43Bおよび43Cは、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、可動部材44Aに設けた検知片44gを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ43Bとセンサ43Cとは上下方向に離間して配設されており、センサ43Bは可動体1が初期位置に位置しているか否かを検出し、センサ43Cは可動体1が下限位置(下降位置ともいう)に位置しているか否かを検出する。ハーネス43aは、センサ43B、43C等の配線である。
ベース部40Aには、また、可動体1の動作の規制を実行可能な規制ユニット42を備える。規制する動作はどのようなものであってもよいが、本実施形態の場合、規制ユニット42によって可動体1の降下(下向きの動作)を規制可能である。可動体1の降下はモータ43Aによっても規制可能であるが、本実施形態では、モータ43Aとは別に規制ユニット42を設けることで、モータ43Aを非通電として、省電力で可動体1の降下を規制可能としている。
規制ユニット42は、駆動源としてアクチュエータ42Aを備える。アクチュエータ42Aはモータでもよいが、本実施形態の場合、ソレノイドであり、特にプルソレノイドであって、通電時(励磁状態)にプランジャ42aを上昇させる。プランジャ42aにはプランジャ42aを下方向に常時付勢するリターンスプリング42Dが設けられている。
規制ユニット42は、また、規制部材42Cを備える。規制部材42Cは軸42cを介してベース部40Aおよびカバー部40Bに回動自在に支持されており、ギア41Cの係合部41bと係合可能な規制部42dを備える。プランジャ42aの下端部には、ピン42bを介して規制部材42Cと連結された操作部材42Bが取付けられている。ピン42bは規制部材42Cに遊嵌されている。プランジャ42aの上下動により、操作部材42Bが上下動することで、規制部材42cが軸42c回りに回動する。
図55を参照して規制動作について説明する。アクチュエータ42Aの非通電時(非励磁状態)には、リターンスプリング42Dの付勢により、規制部材42Cは規制位置に位置している。この規制位置は規制部材42Cの規制部42dがギア41Cの係合部41bと係合可能な位置である。
ギア41Cが矢印d2方向に回転する場合、規制部42dと係合部41bとの係合によって、ギア41Cの回転が規制される。規制の際、係合部41bから規制部42dへ入力される反力は、概ね、軸42cを通る上向きの反力となるため、リターンスプリング42Dの付勢力のみで、ギア41Cの回転規制が可能である。こうして、ギア41Cの動作範囲が規制される。ギア41Cは、矢印d2で示す回転が規制されるが、この回転方向は可動体1を降下させる回転方向であり、したがって、規制ユニット42によって可動体1の降下を規制可能である。本実施形態の場合、規制ユニット42によって、可動体1の降下を初期位置において規制可能である。つまり、モータ43Aに通電しなくても、可動体1を初期位置に維持することが可能である。
ギア41Cが矢印d1方向に回転する場合、係合部41bが規制部材42Cの側部SDと当接する。この当接方向は、軸42cに対して周方向となるので、規制部材42Cはリターンスプリング42Dの付勢力に抗して矢印d3方向に回動して非規制位置(解除位置)に位置し、ギア41Cの矢印d1方向の回転を規制しない。この回転方向は可動体1を上昇させる回転方向であり、したがって、モータ43Aを駆動して、可動体1を初期位置から上昇させる場合には、規制ユニット42によって可動体1の動作が規制されない。
次に、規制解除動作について説明する。規制部材42Cが規制位置に位置している場合に、アクチュエータ42Aを通電(励磁状態)すると、プランジャ42aが引き上げられ、これによりリターンスプリング42Dの付勢力に抗して操作部材42Bが引き上げられる。このため、規制部材42Cが矢印d3方向に回動して非規制位置(解除位置)に位置する。規制部材42Cが矢印d3方向に回動することで、係合部41bと規制部42dとの係合が解除され、ギア41Cの回転規制が解除されると共に可動体1の降下規制が解除される。このため、モータ43Aの駆動によってギア41Cを矢印d2方向に回転して可動体1を降下させることができる。
なお、操作部材42Bには、背面側へ突出した操作部42eが設けられている。この操作部42eは、ベース部40Aに形成した開口40aを通ってベース部40Aの背部から操作可能に配置されている。よって、ホールの店員等が、メンテナンスや点検の際に、操作部42eを手動で上下方向に動かすことが可能であり、これにより、規制部材42Cを非規制位置に動かすことが可能である。
可動体1の降下は、モータ43Aの駆動による降下と、欠歯部41aを利用した自由落下とを選択可能である。本実施形態の場合、初期位置から一定量だけ可動体1を上昇させた最大上昇位置に可動体1が位置すると、欠歯部41aとラック部44aが対面する位置関係となり、可動体1が自由落下する。可動体1の降下態様を、制御による降下と、自由落下による降下とを選択できるので、演出の多様化を図れる場合がある。
次に、図53、図54を参照して案内機構4Bを説明する。案内機構4Bは、可動体1の右端部を支持して、駆動機構4Aに従動して、可動体1の上下動を案内する機構である。
駆動機構4Bはベース部45Aと、カバー部45Bとを備える。ベース部45Aは、ベース部45Aとカバー部45Bとの間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部45Bは前側からカバーするカバー体である。
ベース部45Aには、軸46Bが支持される溝45bが上下に離間して二か所形成されており、軸46Bはその軸方向を上下方向として配置される。ベース部45Aにはまた、可動部材46Aの移動空間を形成する凹部45aが形成されている。なお、カバー部45Bにも、溝45bや凹部45aと同様の溝や凹部が形成されている。
可動部材46Aは、ベース部46aとカバー部46bとを備え、その内部空間に二組のローラ対46dが回転自在に支持されている。ローラ対46dは軸46Bを挟むように配置され、可動部材46Aは軸46Bの案内により上下方向にスライドする。
可動部材46Aにはブラケット46cを介して可動体1の右端部が支持されており、可動部材46Aは駆動機構4Aによる可動体1の動作に追従して移動する。凹部45aの下端部には緩衝材46eが配置されており、可動部材46Aの自由落下の下限(つまり可動体1の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
<装飾ユニット8A、8B>
図53及び図54を参照して装飾ユニット8A、8Bについて説明する。これらは移動機構4を見えづらくできる場合があり、また、遊技を盛り上げることができる場合がある。
図53及び図54を参照して装飾ユニット8A、8Bについて説明する。これらは移動機構4を見えづらくできる場合があり、また、遊技を盛り上げることができる場合がある。
装飾ユニット8Aは、駆動機構4Aの前側に位置する構成として、カバー部40Bに固定される装飾部80a、80b、基板80eを備える。基板80eには複数の発光素子80f(ここではLED)が実装されている。基板80eは、レンズ部材80dでカバーされ、レンズ部材80dは更にカバー体80cでカバーされている。レンズ部材80d、カバー体80cは透光性を有している。
装飾ユニット8Aは、また、駆動機構4Aの右側部に位置する構成として、ベース部40Aに固定されるレンズ部材81aと、レンズ部材81aに支持される基板81bとを備える。基板81bには複数の発光素子81c(ここではLED)が実装されており、レンズ部材81aでカバーされている。レンズ部材81aは透光性を有している。
発光素子80f、81cの駆動により、遊技を盛り上げることができる場合がある。発光素子80f、81cは上下方向に配列されていることから、可動体1の上下の移動に合わせて発光素子80f、81cの点灯、消灯を制御することにより、可動体1の移動を強調した演出をできる場合がある。
装飾ユニット8Bは、案内機構4Bの前側に位置する構成として、装飾ユニット8Aと同様の構成(装飾部80a、80b、基板80e、レンズ部材80およびカバー体80cに相当する構成)を備えているが、図示を省略している。
装飾ユニット8Bは、また、案内機構4Bの左側部に位置する構成として、ベース部45Aに固定されるレンズ部材82aと、レンズ部材82aに支持される基板82bとを備える。基板82bには複数の発光素子(不図示。例えばLED)が実装されており、レンズ部材82aでカバーされている。レンズ部材82aは透光性を有している。基板82bには配線ユニット82cが接続される。
<可動体1>
図56を参照して可動体1について説明する。可動体1は外形が変形する変形可動物ユニットである。可動体1は、ベース部10と、可動部11、12、14と、構造体16とを含む。ベース部10は、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構4Aが連結され、その右端部に案内機構4Bが連結される。
図56を参照して可動体1について説明する。可動体1は外形が変形する変形可動物ユニットである。可動体1は、ベース部10と、可動部11、12、14と、構造体16とを含む。ベース部10は、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構4Aが連結され、その右端部に案内機構4Bが連結される。
可動部11、12、14はベース部10に対して変位可能に設けられており、これらはそれぞれ固有の駆動源を設けてもよいが、本実施形態では、単一のモータ15aを駆動源として、可動部11、12、14が連動して変位可能な構成としており、駆動源の数を減らせる場合がある。
ベース部10の背面には、モータ15aの駆動力を可動部11、12に伝達するためのギア15e〜15h(平歯車)が回転自在に支持されている。ギア15eはギア15fおよび15hと噛み合う。ギア15hはギア15gと噛み合う。また、ベース部10の背面には、中継基板17aや、その背部をカバーするカバー17bや、モータ15a等の配線であるハーネス17cをカバーするハーネスカバー17d等が設けられている。
可動部11を回動自在に支持する支持部10aと、可動部12を回動自在に支持する支持部10bとを備えている。支持部10a、10bは回動軸10a'、10b'が中心に固定された円形の凹部であり、その周壁の一部が切り欠かれている。支持部10aの周壁の切欠きを介して、歯車15fの一部が支持部10a内に進入し、また、支持部10bの周壁の切欠きを介して歯車15gの一部が支持部10b内に進入している。
可動部11は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部11a、基板11c、レンズ部材11e、カバー体11fを積層して形成されている。ベース部11aには平歯車状のギア部11bが一体的に形成されており、このギア部11bの中心穴に回動軸10a'が挿入されると共に、ギア部11bが支持部10aに収納される。支持部10a内に配置されたギア部11bはギア15fと噛み合う。基板11cには複数の発光素子11d(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子11dは可動部11の長手方向に配列されている。レンズ部材11eは基板11cをカバーし、カバー体11fはレンズ部材11eをカバーしている。レンズ部材11e、カバー体11fは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
可動部12は、可動部11と左右対称となる形状を有しており、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部12a、基板12c、レンズ部材12e、カバー体12fを積層して形成されている。ベース部12aには平歯車状のギア部12bが一体的に形成されており、このギア部12bの中心穴に回動軸10b'が挿入されると共に、ギア部12bが支持部10bに収納される。支持部10b内に配置されたギア部12bはギア15gと噛み合う。基板12cには複数の発光素子12d(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子12dは可動部12の長手方向に配列されている。レンズ部材12eは基板12cをカバーし、カバー体12fはレンズ部材12eをカバーしている。レンズ部材12e、カバー体12fは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
可動部14は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部14a、基板14e、レンズ部材14g、カバー体14hを積層して形成されている。基板14eはベース部14aの背部に固定され、レンズ部材14gは左右の二部材の構成であり、各部材が基板14eをカバーする。カバー体14hは、ベース部14aの前側に固定され、ベース部14aの下部とレンズ部材14gをカバーする。基板14eには複数の発光素子14f(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子14fは可動部14の長手方向に配列されている。レンズ部材14g、カバー体14hは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
構造体16は、前側ベース部16Aと、後側ベース部16Eとを備える。前側ベース部16Aはベース部10に固定され、構造体16はベース部10に支持されている。
可動部14のベース部14aは、上下に延びる柱部14bを備えており、柱部14bは前側ベース部16Aと、後側ベース部16Eとに挟まれるようにして上下方向に移動可能に支持される。具体的には、前側ベース部16Aには柱部14bがスライドする上下に延びる溝16aが形成され、後側ベース部16Eは、溝16aに対面する位置に、柱部14bの背面に当接する当接部16cを有している。
柱部14bの側部にはラック部14cが上下方向に形成されており、また、柱部14bの上部には検知片14dが形成されている。後側ベース部16Eには可動部14の位置を検出するセンサ18が取付けられている。センサ18は、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、検知片14dを検出する光センサ(フォトインタラプタ)であり、可動部14が初期位置に位置しているか否かを検出する。
前側ベース部16Aの背部にはモータ15aが固定される。モータ15aはたとえばステッピングモータである。モータ15aの出力軸は前側ベース部16Aを通過して、前川ベース部16Aの前側に位置するギア15bと固定されている。前側ベース部16Aには平歯車であるギア15c、15dが回転自在に支持されており、ギア15bはギア15dと噛合い、ギア15dはギア15cと噛み合う。前側ベース部16Aはギア15cの一部を背部に露出させる切り欠きを有しており、ギア15cは柱部15bのラック部14cと噛み合う。よって、モータ15aを駆動すると、その駆動力が、ギア15b、15d、15cを介してラック部14cに伝達され、可動部14を動作させる。
ギア15cには、また、軸15dが固定されている。軸15dは前側ベース部16Aに回転自在に軸支されると共に、後側ベース部16B、並びに、ベース部10を貫通してギア15eに固定されている。したがって、ギア15cとギア15eとは一体的に回転する。よって、モータ15aを駆動すると、その駆動力が、ギア15b、15d、15cを介してギア15eにも伝達され、更にギア15f〜15hを介してギア部11b、12bに伝達され、可動部11および12を動作させる。こうして可動部11、12および14が単一のモータ15aを駆動源として連動して動作する。可動部11および12は、奥行方向では同じ位置に位置し、可動部14は、可動部11および12に対して奥行方向にずれた位置(前側の位置)に位置している。動作に際して、可動部11および12は、奥行方向に互いに重なる場合はないが、可動部11および12と可動部14とは奥行方向に重なる場合がある。
構造体16は、また、基板16B、レンズ部材16Cおよびカバー体16Dを備える。基板16Bには複数の発光素子16b(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子16bは平面的に配列されており、構造体16を全体的に発光させることが可能である。レンズ部材16Cは基板16Bをカバーし、カバー体16Dはレンズ部材16Cをカバーしている。カバー体16Dには装飾的な形状や模様、色彩を施すことができ、本実施形態の場合、図48に示すように目玉状の形状が施されている。
<移動機構5および可動体2>
図57および図58を参照して移動機構5および可動体2について説明する。図57は移動機構5および可動体2の分解斜視図である。図58は可動体2の分解斜視図である。
図57および図58を参照して移動機構5および可動体2について説明する。図57は移動機構5および可動体2の分解斜視図である。図58は可動体2の分解斜視図である。
<移動機構5>
移動機構5は、部分的に形状等が異なるものの、移動機構4と同様の構成であり、簡単に説明する。移動機構4の構成に対応する移動機構5の構成は、頭の4を5に置き換えて同様の符号を付している。移動機構4について説明した事項は移動機構5に適宜適用可能である。移動機構5の駆動機構5Aは支持部材7Bの左側部に固定され、案内機構5Bは支持部材7Bの右側部に固定される。
移動機構5は、部分的に形状等が異なるものの、移動機構4と同様の構成であり、簡単に説明する。移動機構4の構成に対応する移動機構5の構成は、頭の4を5に置き換えて同様の符号を付している。移動機構4について説明した事項は移動機構5に適宜適用可能である。移動機構5の駆動機構5Aは支持部材7Bの左側部に固定され、案内機構5Bは支持部材7Bの右側部に固定される。
駆動機構5Aは、可動体2を上下に移動するための駆動力を発生する機構である。駆動機構5Aはベース部50Aと、カバー部(不図示)とを備える。ベース部50Aは、ベース部50Aと不図示のカバー部との間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部は移動機構4のカバー部40Bに相当し、前側からカバーするカバー体である。モータ53Aはたとえばステッピングモータであり、ベース部50Aの背部に固定されている。モータ53Aの出力軸はベース部50Aを通過してベース部50Aとカバー部との間の空間に配置されたギア51Bと固定されている。ギア51Bは、ギア51Aと噛合い、ギア51Aはギア51Cと噛み合う。
ギア51Cはその周縁の歯部の一部が欠落した欠歯部51aを有し、また、その側面には回転軸方向と平行に突出した係合部51bを有している。ギア51Cは、可動部材54Aのラック部54aと噛み合う。可動部材54Aは、スライドレール54Bに上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール54Bは、固定レール54eと、中間レール54dと、可動レール54cとを備え、可動部材54Aは可動レール54cに支持されている。
可動部材54Aのラック部54aは上下方向に配列されており、モータ53Aの駆動によるギア51Cの回転によって上下方向に移動する。ギア51Cが反時計回りに回転すると可動部材54Aが上昇し、時計回りに回転すると可動部材54Aが下降する。可動部材54Aにはブラケット54bを介して可動体2の左端部が支持されており、可動体2はギア51Cの回転に基本的に連動して動作することになる。ラック部54aと欠歯部51aとが対面すると、可動部材54Aとギア51Cとの駆動伝達が途切れ、可動部材54Aは自由落下可能なフリーの状態となる。可動部材54Aの自由落下は可動体2の自由落下を意味し、この場合は可動体2はギア51Cの回転に連動せずに動作することになる。ベース部50Aの下部には緩衝材54fが配置されており、可動部材54Aの自由落下の下限(つまり可動体2の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
ベース部50Aには、また、可動体2の位置を検出するセンサ53Bおよび53Cが支持されている。センサ53Bおよび53Cは、可動部材54Aに設けた検知片54gを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ53Bとセンサ53Cとは上下方向に離間して配設されており、センサ53Bは可動体2が初期位置に位置しているか否かを検出し、センサ53Cは可動体1が下限位置(下降位置ともいう)に位置しているか否かを検出する。
ベース部50Aには、また、可動体2の動作の規制を実行可能な規制ユニット52を備える。本実施形態の場合、規制ユニット52によって可動体2の降下(下向きの動作)を規制可能である。可動体2の降下はモータ53Aによっても規制可能であるが、本実施形態では、モータ53Aとは別に規制ユニット52を設けることで、モータ53Aを非通電として、省電力で可動体2の降下を規制可能としている。
規制ユニット52は、駆動源としてアクチュエータ52Aを備え、本実施形態の場合、アクチュエータ52Aはソレノイドであり、特にプルソレノイドであって、通電時(励磁状態)にプランジャ52aを上昇させる。プランジャ52aにはプランジャ52aを下方向に常時付勢するリターンスプリング52Dが設けられている。
規制ユニット52は、また、規制部材52Cを備える。規制部材52Cは軸52cを介してベース部50およびカバー部に回動自在に支持されており、ギア51Cの係合部51bと係合可能な規制部52dを備える。プランジャ52aの下端部には、ピン52bを介して規制部材52Cと連結された操作部材52Bが取付けられている。ピン52bは規制部材52Cに遊嵌されている。プランジャ52aの上下動により、操作部材52Bが上下動することで、規制部材52cが軸52c回りに回動する。
アクチュエータ52Aの非通電時(非励磁状態)には、リターンスプリング52Dの付勢により、規制部材52Cは規制位置に位置し、規制部材52Cの規制部52dがギア51Cの係合部51bと係合可能である。
ギア51Cが時計回りに回転する場合、規制部52dと係合部51bとの係合によって、ギア51Cの回転が規制され、可動体2の降下を初期位置において規制可能である。つまり、モータ53Aに通電しなくても、可動体2を初期位置に維持することが可能である。
ギア51Cが反時計回りに回転する場合、係合部51bが規制部材52Cの側部と当接し、規制部材52Cは回動して非規制位置(解除位置)に位置し、ギア51Cの反時計回りの回転を規制しない。したがって、モータ53Aを駆動して、可動体2を初期位置から上昇させる場合には、規制ユニット52によって可動体2の動作が規制されない。
規制部材52Cが規制位置に位置している場合に、アクチュエータ52Aを通電(励磁状態)すると、プランジャ52aが引き上げられ、規制部材52Cが回動することで、係合部51bと規制部52dとの係合が解除される。このため、モータ53Aの駆動によってギア51Cを時計回りに回転して可動体2を降下させることができる。
なお、操作部材52Bには、背面側へ突出した操作部52eが設けられている。この操作部52eは、ベース部50Aに形成した開口50aを通ってベース部50Aの背部から操作可能に配置されている。よって、ホールの店員等が、メンテナンスや点検の際に、操作部42eを手動で上下方向に動かすことが可能であり、これにより、規制部材52Cを非規制位置に動かすことが可能である。
可動体2の降下は、モータ53Aの駆動による降下と、欠歯部51aを利用した自由落下とを選択可能である。本実施形態の場合、初期位置から一定量だけ可動体2を上昇させた最大上昇位置に可動体2が位置すると、欠歯部51aとラック部54aが対面する位置関係となり、可動体2が自由落下する。
次に、案内機構5Bを説明する。案内機構5Bは、可動体2の右端部を支持して、駆動機構5Aに従動して、可動体2の上下動を案内する機構である。
駆動機構5Bはベース部55Aと、不図示のカバー部とを備える。ベース部55Aは、ベース部55Aとカバー部との間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部は前側からカバーするカバー体である。
ベース部55Aには、軸56Bが支持される溝55bが上下に離間して二か所形成されており、軸56Bはその軸方向を上下方向として配置される。ベース部55Aにはまた、可動部材56Aの移動空間を形成する凹部55aが形成されている。なお、カバー部にも、溝55bや凹部55aと同様の溝や凹部が形成されている。
可動部材56Aは、ベース部56aとカバー部56bとを備え、その内部空間に二組のローラ対56dが回転自在に支持されている。ローラ対56dは軸56Bを挟むように配置され、可動部材56Aは軸56Bの案内により上下方向にスライドする。
可動部材56Aにはブラケット56cを介して可動体2の右端部が支持されており、可動部材56Aは駆動機構5Aによる可動体2の動作に追従して移動する。凹部55aの下端部には緩衝材56eが配置されており、可動部材56Aの自由落下の下限(つまり可動体2の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
<可動体2>
可動体2は外形が変形する変形可動物ユニットであり、特に本実施形態の場合、可動体2は可動部が収納状態から展開状態に変化する展開可動物ユニットである。可動体2は、カバー部20Aと、ベース部20Bと、一対の可動部23と、を含む。ベース部20Bは、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構5Aが連結され、その右端部に案内機構5Bが連結される。
可動体2は外形が変形する変形可動物ユニットであり、特に本実施形態の場合、可動体2は可動部が収納状態から展開状態に変化する展開可動物ユニットである。可動体2は、カバー部20Aと、ベース部20Bと、一対の可動部23と、を含む。ベース部20Bは、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構5Aが連結され、その右端部に案内機構5Bが連結される。
一対の可動部23はベース部20Bに対して変位可能に設けられており、本実施形態の場合、一対の可動部23の全体が回転する回転動作と、一対の可動部23が展開・収納する展開動作および収納動作とが可能となっている。
ベース部20Bは、ベース部20Bとカバー部20Aとの間の空間に配置される機構を前側からカバーするカバー体であり、カバー部20Aは後側からカバーするカバー体である。ベース部20Bはその中央部に円形の開口部が形成されており、この開口部に回転部材21Aが回転自在に支持される。カバー部20Aにはベース部20Bの開口部と同心の開口部が形成されており、この開口部には回転コネクタ25Aが配置される。回転コネクタ25Aは取付部材25Bによってカバー部20Aの背部に固定され、ハーネス25Cを介して、回転部材21Aに支持される電装部品への制御信号および電力の供給を行うスリップリングを構成する。回転コネクタ25Aの回転部材の中心は軸24eにより規定される。
可動体2は、一対の可動部23の回転動作を実行可能な駆動機構24を備える。駆動機構24は、駆動源としてモータ24aを備える歯車機構である。モータ24aはたとえばステッピングモータである。モータ24aはカバー部20Aの背部に固定され、その出力軸はカバー部20Aを通過してカバー部20Aとベース部20Bとの間の空間においてギア24bに固定されている。カバー部20Aとベース部20Bとの間には、ギア24c、24dが配置されており、ギア24bはギア24dと噛合い、ギア24dはギア24cと噛み合う。
回転部材21Aの周面には全周に渡って歯部21aが形成されており、ハブ21aはギア24cと噛み合う。以上の構成により、モータ24aを駆動すると回転部材21Aを回転することが可能となる。
センサユニット27は、回転部材21Aの回転位置を検出するためのセンサと、このセンサを実装した基板とを備え、ベース部20Bに支持されている。センサユニット27は例えば、回転部材21Aに設けた検知片21bを検出するフォトインタラプタ等の光センサを備え、回転部材21Aが初期位置に位置しているか否かを検出する。中継基板29は各種の配線を中継する基板でありベース部20Bに支持されている。
回転部材21Aには、ベース部21Bが固定されており、ベース部21Bは回転部材21Aと一体的に回転する。ベース部21Bには、一対の可動部23の展開・収納動作用の駆動機構26が配置されている。駆動機構26は、駆動源としてモータ26aを備える歯車機構である。モータ26aはたとえばステッピングモータである。モータ26aはベース部21Bの背部において固定され、その出力軸はベース部21Bを通過してベース部21Bの前側においてギア26bが固定されている。
ベース部21Bの前側には回動部材22Aが回転自在に支持されている。回動部材22Aは、その中央部に後方に膨出した円筒形の膨出部22bを備え、この膨出部22bが、ベース部21Bの前側に形成された円形の凹部21eに進入している。膨出部22bの周面には歯部(不図示)が形成されており、この歯部にギア26bが噛み合う。
膨出部22bの中央には、後方に突出した軸部22aが形成されており、軸部22aはベース部21Bの中央部に設けた軸穴21fに回転自在に軸支されている。軸部22a、軸穴21fは回転部材21Aの回転中心と同軸上に位置している。モータ26aの駆動により、ギア26bおよび膨出部22bの歯部を介して回動部材22Aが軸部22aを回動中心として回動する。
軸部22aの中心には軸24eが固定されており、この軸24eにはストッパ28Bが固定されている。ストッパ28Bは、ストッパ28Bと回動部材22Aとの間にベース部21Bを挟む抜け止め防止部材であり、これにより回動部材22Aがベース部21Bに対して回動自在に固定される。
回転部材21Aとベース部21Bとの間の空間には、モータ26a、ストッパ28Bの他にセンサ28Aが配設されている。センサ28Aは、回動部材22Aの回転位置を検出するセンサである。センサ28Aは、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、ストッパ28Bに設けた検知片28aを検出する光センサ(フォトインタラプタ)であり、回動部材22Aが初期位置に位置しているか否かを検出する。
ベース部21Bは、その中心に対して反対に延びる一対のアーム部を有し各アーム部の端部には、連結孔21cが形成されている。この連結孔21cには、ブッシュ21dを介して、リンク21Dの一端部が回転自在に連結される。
回動部材22Aは、その中心に対して対称となる位置に、一対の軸支部22cを有する。軸支部22cには軸支部材22Dが装着され、この軸支部材22Dが可動部23に固定されることにより、可動部23が回動自在に回動部材22Aに支持される。
回動部材22Aは、また、その中心に対して対称となる位置に、一対のストッパ部22dが形成されている。ストッパ部22dはリンク21Dが所定の位置まで位置した場合に、リンク21Dに当接してその変位を規制する部位であり、可動部23の最大展開位置を規定する。
回動部材22Aの前側には基板22Bが支持されている。基板22Bには、複数の発光素子L1〜L5(ここではLED)が実装されている。本実施形態の場合、発光素子L1〜L5は十字型に配列されている。基板22Bはカバー体22Cにカバーされている。カバー体22Cは透光性を有する部材であるが一部に非透過部を有していてもよい。22Bとカバー体22Cには、軸支部材22Dとの干渉を避ける切り欠きが形成されている。
可動部23は、全体として羽根形状のアーム部材であり、ベース部23a、基板23b、レンズ部材23dおよびカバー体23eの積層体である。ベース部23aには軸支部材22Dが固定される固定部23fと、リンク21Dの他端部が回転自在に軸支される軸支部23gが設けられている。基板23bには、複数の発光素子23c(ここではLED)が実装されている。レンズ部材23dは基板23bをカバーし、カバー体23eをカバーしている。レンズ部材23dおよびカバー体23eは透光性を有する部材であるが一部に非透過部を有していてもよい。
以上の構成により、モータ24aの駆動により、回転部材21Aが回転し、これにより、ベース部21B、回動部材22Aおよび一対の可動部23等が一体的に回転する。そして、モータ26aの回転により、ベース部21Bに対して回動部材22Aが回転(回動)する。このとき、可動部23は回動部材22Aに対しては固定部23fに対して回動自在に軸支されており、ベース部21Bに対してはリンク21dを介して連結されている。このため、可動部23は固定部23fを回動中心とした回動動作を行い、これにより、展開動作および収納動作を行う。
<移動機構6および可動体3>
図59および図60を参照して移動機構6および可動体3について説明する。図60は移動機構6および可動体3の分解斜視図である。図60は可動体3の分解斜視図である。
図59および図60を参照して移動機構6および可動体3について説明する。図60は移動機構6および可動体3の分解斜視図である。図60は可動体3の分解斜視図である。
<移動機構6>
移動機構6は、ベース部60Aを備える。ベース部60Aにはスライドレール63を介して可動部材60Bが支持される。可動部材60Bは、上下方向に延設されたスライドレール63に上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール63は、ベース部60Aに固定される固定レール63cと、固定レール63cの案内により上下方向にスライド可能な中間レール63bと、中間レール63bの案内により上下方向にスライド可能な可動レール63aとを備え、可動部材60Bは可動レール63aに支持されている。可動部材60Bには、可動体3のベース部30が固定される。
移動機構6は、ベース部60Aを備える。ベース部60Aにはスライドレール63を介して可動部材60Bが支持される。可動部材60Bは、上下方向に延設されたスライドレール63に上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール63は、ベース部60Aに固定される固定レール63cと、固定レール63cの案内により上下方向にスライド可能な中間レール63bと、中間レール63bの案内により上下方向にスライド可能な可動レール63aとを備え、可動部材60Bは可動レール63aに支持されている。可動部材60Bには、可動体3のベース部30が固定される。
ベース部60Aの左端部には、軸61aを介してアーム部材61の一端部が回動自在に支持され、ベース部60Aの右端部には、軸62aを介してアーム部材62の一端部が回動自在に支持される。ベース部30の下部には、左右方向に延びる溝30a、30bが形成されており、溝30aにはスライド部材62bを介してアーム部材62の他端部が回動自在に連結され、溝30bにはスライド部材61bを介してアーム部材61の他端部が回動自在に連結される。
移動機構6はアーム部材61を回動させる駆動機構64を備える。駆動機構64はモータ64bを駆動源とした歯車機構であり、モータ64bは例えばステッピングモータである。駆動機構64は、ベース部65Aに支持されるベース部64aを備え、モータ64bはベース部64aの前側に支持される。ベース部64aの背部にはギアカバー64fが固定され、ベース部64aとギアカバー64fとの間の空間には、ギア64dおよび64eが回転自在に支持されている。モータ64bの出力軸はベース部64aを通過してベース部64aとギアカバー64fとの間の空間においてギア64cが固定される。ギア64cはギア64dと噛み合い、ギア64dはギア64eと噛み合う。アーム部材61は、ギア64eと噛み合う歯部61dが形成されており、モータ64bの駆動により、アーム部材61が回動する。
アーム部材61の回動により、ベース部30が上下方向に付勢され、また、アーム部材62が従動して回動することで、可動体3が昇降する。アーム部材61および62の回動に伴ってスライド部材61b、62bは溝30b、30aに沿って左右方向に往復移動し、アーム部材61、62の回動を可動体3の昇降運動に変換する。
アーム部材61の背部にはハーネスカバー61cが取付けられ、アーム部材61とハーネスカバー61cとの間の空間には不図示のハーネスが配策される。アーム部材62の前側にはアームカバー62bが配設される。
ギアカバー64fには、アーム部材61の位置を検出するセンサ65が支持されている。センサ65は、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、アーム部材61に形成した検知片61eを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ65は、アーム部材61が初期位置に位置しているか否かを検出する。
ベース部60Aの背部には、軸61aの取付部位を保護するカバー部材68や、中継基板67や、付勢ユニット66が配設されている。
付勢ユニット66はスプリング66Eを駆動源として、アーム部材62を所定方向に付勢するユニットであり、本実施形態では、可動体3が上昇する場合にスプリング66Eが伸び、可動体3を降下する方向に付勢力を発揮する構成としている。具体的には、付勢ユニット66は、ベース部60Aの背部に固定されるベース部66Aを備える。このベース部66Aには上下方向の溝66aが形成されており、この溝66aは、可動部材66dが装着されて、可動部材66dの上下方向の移動を案内する。ベース部66Aには、軸62aを介してギア66Bが回転自在に支持されている。
ギア66Bは軸62aを介してアーム部材62と連結されており、アーム部材62が回動することで、ギア66Bも回転する。ベース部66Aには、軸66cを介してギア66Cが回転自在に支持されている。ギア66Cは、ギア66Bと噛み合い、また、可動部材66Dに形成したラック部66dと噛み合う。スプリング66Eは可動部材66Dとベース部60Aとの間を連結しており、可動部材66Dを常時下向きに付勢している。可動体3が上昇する際、アーム部材62が回動することによりギア66Bの回転を介して可動部材66Dが上昇し、スプリング66Eが伸長し、付勢力が高まることになる。
<可動体3>
可動体3は、全体として円形をなしており、また、回転可能な表示装置34を備えた回転表示ユニットであり、特に、バーサライタを構成するバーサライタ可動物ユニットである。表示装置34は、複数の発光素子(ここではLED。詳細は後述する。)を実装した基板であり、モータ35を駆動源とした駆動機構により回転自在に構成されている。
可動体3は、全体として円形をなしており、また、回転可能な表示装置34を備えた回転表示ユニットであり、特に、バーサライタを構成するバーサライタ可動物ユニットである。表示装置34は、複数の発光素子(ここではLED。詳細は後述する。)を実装した基板であり、モータ35を駆動源とした駆動機構により回転自在に構成されている。
モータ35は例えばステッピングモータであり、ベース部30の背部に固定されている。モータ35の出力軸はベース部30を通過し、ベース部30の前側においてギア35aが固定されている。表示装置34の背部には、その回転中心と同軸上にギア35bが固定されており、ギア35aはギア35bと噛み合う。
ギア35bの軸心には軸36が固定されている。軸36は回転コネクタユニット37に回転自在に支持されている。回転コネクタユニット37は、ベース部30に固定され、表示装置34に実装される発光素子への制御信号および電力の供給を行うスリップリングや、表示装置34の回転位置を検出するセンサを含む。
ベース部30の前側には表示装置32が配設されている。表示装置32は、表示装置34と異なり、ベース部30に固定された装置であり、複数の発光素子(ここではLED。詳細は後述する。)を実装した基板である。カバー体33は透光性を有する部材であり、表示装置32の内周部を覆うように配置されているが、複数の発光素子32aは表示装置32の外周部に位置しており、カバー体33には覆われていない。
カバー体31は、ベース部30の前側に固定されており、表示装置32および34をカバーしている。カバー体31は透光性を有する部材である。
図69(a)は可動体3の正面図、図69(b)はカバー体31を取り外した状態の可動体3の正面図である。図69(c)はカバー体31を透過した可動体3の正面図である。
カバー体31の外形は円形であり、その前壁は、中央の円形部位31bの周囲に12個の円形部位31aが形成された形状を有している。カバー体31の周壁には凹凸が周方向に連続的に形成されている。
本実施形態の場合、円形部位31bは、全体的に透明であり、その背後の構成が視認可能となっている。円形部位31aは一部が不透明となっている。本実施形態の場合、各円形部位31aには、I〜XIIの文字が形成されており、文字部分は着色されているので不透明となっている。I〜XIIの文字により、カバー体31を時計の文字盤に見える場合がある。文字は、シールの貼り付け、塗装等により形成できる。
また、各円形部位31aには同心多重円状の細溝が刻設されており、この細溝も円形部位31aの透過性を低下させてその背後を見えづらくしている。
表示装置32は、12個の発光素子L14を備える。各発光素子L14は円形部位31aに対応して配置されており、一つの円形部位31aの中心の背後に一つの発光素子L14が配置されている。表示装置32はベース部30に固定されているので、各発光素子L14と、ベース部30やカバー体31との相対位置は変化せず、各発光素子L14はI〜XIIの文字や細溝によって、カバー体31を通して視認困難となっている。発光素子L14を発光させると、円形部位31aの細溝により光が拡散されて円形部位31a全体が発光しているように見える場合があり、I〜XIIの文字を視覚的に際立たせることができる場合がある。
表示装置34は、その回転中心となる位置に配置された発光素子L11と、回転中心から放射状に配置された複数の発光素子列LAと、を備える。本実施形態の場合、発光素子列LAの数は6であり、周方向に等ピッチで配置されている。各発光素子列LAは、複数の発光素子L12と、最外周に位置する発光素子L13とから構成されており、これらが直線状に配列されている。
表示装置34の回転によって、発光素子列LAは、ベース部30やカバー体31に対する相対位置を変化可能である。一方、発光素子L11は回転中心に位置しているのでベース部30やカバー体31あるいは発光素子L14に対する相対位置を変化させることは不可能である。
このように、ベース部30やカバー体31に対する相対位置が変化する発光素子L12、L13と、相対位置が変化しない発光素子L11、L14を混在させることで、多様な発光演出が可能となる場合がある。また、本実施形態の場合、表示装置34の回転角度によって、図69(c)に示すように、発光素子L11、発光素子列LAおよび発光素子L12が同一直線状に並ぶので、多様な発光演出が可能となる場合がある。この場合、発光素子L13は、円形部位31aと奥行方向に重なる位置に位置する。換言すると、発光素子L13は、表示装置34の回転によって、円形部位31aと重なったり、重ならなくなったりする。円形部位31aは円形部位31bよりも透過性が低くなっているので、円形部位31aと重なる位置を通過する前後で発光素子L13の発光の見え方が変化する場合があり、多様な発光演出が可能となる場合がある。逆に、発光素子L11およびL12は、常時円形部位31bと奥行方向に重なっているため、カバー体31を通して常時見えやすい場合があり、発光素子L11およびL12の表示内容を遊技者が視認し易い場合がある。
本実施形態の場合、図69(d)に示すように、表示装置34の回転中心軸AX上に発光素子L11が配設され、発光素子列LAが回転中心軸AXの径方向に配列されているが、他の構成も採用可能である。例えば、図69(e)に示すように、回転中心軸AXと並行に発光素子列LAを配設してもよい。また、図69(f)に示すように、回転中心軸AX上に発光素子L11が配設され、発光素子列LAが径方向から傾斜して放射状に配列されてもよい。また、本実施形態では回転中心軸AXは水平方向でかつ奥行方向の軸であるが、これに限られず、例えば、図69(g)に示すように上下方向の軸でもよく、上下方向あるいは水平方向から傾斜した方向の軸でもよい。
<演出動作例>
可動体1〜3の動作例について順に説明する。
可動体1〜3の動作例について順に説明する。
<可動体1>
図61は可動体1の変形動作を例示しており、可動部11、12および14の動作例を可動体1の正面視と背面視とで主要な機構と共に示している。図61(a)は、可動部11、12および14の初期位置を示しており、図61(c)は可動部11、12および14を移動させた後の位置(移動位置)を示しており、図61(b)は初期位置と移動位置との間の中間位置を示している。可動部11、12および14は、初期位置から中間位置を経て移動位置へ変形可能であり、また、移動位置から中間位置を経て初期位置に復帰可能である。なお、可動部11、12および14が初期位置に位置している場合、センサ18が検知片14dを検知するように構成されており、制御上、可動部11、12および14が初期位置に位置しているか否かがセンサ18の検出結果から認識される。
図61は可動体1の変形動作を例示しており、可動部11、12および14の動作例を可動体1の正面視と背面視とで主要な機構と共に示している。図61(a)は、可動部11、12および14の初期位置を示しており、図61(c)は可動部11、12および14を移動させた後の位置(移動位置)を示しており、図61(b)は初期位置と移動位置との間の中間位置を示している。可動部11、12および14は、初期位置から中間位置を経て移動位置へ変形可能であり、また、移動位置から中間位置を経て初期位置に復帰可能である。なお、可動部11、12および14が初期位置に位置している場合、センサ18が検知片14dを検知するように構成されており、制御上、可動部11、12および14が初期位置に位置しているか否かがセンサ18の検出結果から認識される。
本実施形態の場合、可動部11と可動部14とは異なる動作を行う。また、可動部12と可動部14とも異なる動作を行う。可動部11は曲線軌道OR1に沿って移動する、回動軸10a'を回動中心とした回動動作である。可動部12は曲線軌道OR2に沿って移動する、回動軸10b'を回動中心とした回動動作であり、可動部11と左右対称となる動作である。可動部14は直線軌道OR3に沿って移動する並進動作である。このように可動部14と、可動部11および12とは並進動作と回動動作という動作の違いがある。このように動作が異なる可動部を設けることで、演出効果を向上できる場合がある。特に、同じ可動体1に設けられている可動部が異なる動作を行うことで、演出効果を向上できる場合がある。
なお、本実施形態では可動部11および12が回動動作のみを行うが、直線軌道を含む軌道に沿って回動動作と並進動作とを行うように構成されてもよく、この場合、回動動作と並進動作とは順次行われる動作であってもよいし、並行して行われる動作であってもよい。同様に、可動部14は並進動作のみを行うが、曲線軌道を含む軌道に沿って並進動作と回動動作とを行うように構成されてもよく、この場合、回動動作と並進動作とは順次行われる動作であってもよいし、並行して行われる動作であってもよい。
本実施形態の場合、初期位置においては各可動部11、12および14が左右方向に延在する姿勢となっている一方、移動位置においては可動部11、12および14が三角形状をなしており、遊技者に対して意外性を与えることができる場合がある。また、中間位置においては、可動部11および12が、翼が広がるように見える場合があり、移動位置においては可動部11、12および14がピラミッドに見える場合があり、神秘的な印象を遊技者に与えることができる場合がある。
更に、動作の過程において、可動部11および12と、可動部14とは、中間位置に見られるように奥行方向に部分的に重なるので奥行感を遊技者に与えることができ、演出効果を高めることができる場合がある。更に、移動位置においては、可動部11、12および14が互いに奥行方向に重ならない姿勢となっており、しかも、可動部11、12および14の端部が互いに近接した姿勢となっていることから、遊技者に対して動作の正確性を印象付けることができる場合があり、演出効果を高めることができる場合がある。可動部11および12と、可動部14とを奥行方向にずれた位置に配置したことにより、各可動体の可動スペースを確保し易い場合がある。
本実施形態の場合、可動部11、12および14が連動して動作する構成であり、初期位置から移動位置あるいは移動位置から初期位置に至る動作期間が同じ期間となっている。このため、可動部11、12および14の動作の一体感を遊技者に与えることができる場合がある。各可動部の動作期間は、一部の期間が重なっていてもよいし、重ならなくてもよい。図73は動作期間のタイミングの例を示している。動作期間の制御は、機構的に、或いは、個別の駆動源を各可動部に設けて独立して動作可能とすることにより実現可能である。
図73において、第一の動作とは例えば可動部11の動作であり、第二の動作とは例えば可動部12の動作であり、第三の動作とは例えば可動部14の動作であり、tは時間の経過を示している。
図73(a)は既に説明した例であり、三つの可動部の動作期間が同じとなる例である。図73(b)は、二つの可動部の動作期間が同じであり、残りの一つの可動部の動作期間が異なる例である。図73(c)は三つの可動部の動作期間が互いに異なる例である。図73(d)の例は、第一の動作と第二の動作の動作期間が部分的に重なり、第二の動作と第三の動作の動作期間が部分的に重なる例である。これらの動作において、可動部の動作期間の長さは同じであっても異なっていてもよく、図74(e)は三つの可動部の動作期間と、その長さがそれぞれ異なっている例を示している。
次に、可動体1の移動動作も含めた動作例について図62および図63を参照して説明する。図62および図63は可動体1の動作例を示す図である。
図62(a)は可動体1が初期位置にある場合を例示している。なお、可動体1が初期位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ43Bによって検出される。
図62(b)〜図62(f)は移動機構4による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体1の態様を併記している。図62(b)は可動体1が上昇位置に位置している場合を示している。上昇位置は初期位置よりも僅かに上の位置であり、表示領域R1と可動体1とが重ならない位置である。なお、初期位置も表示領域R1と可動体1とが重ならない位置である。可動体1が初期位置や上昇位置にあり、かつ、可動体2が後述する初期位置にある場合、図62(b)に示すように可動体2は可動体1の背後に位置し、可動体1に覆われて視認困難となる。
上昇位置を超えて可動体1を上昇させると、ラック部44aと欠歯部41aとが対面し、可動体1が自由落下する。図62(d)は可動体1が下降位置に位置している場合を示し、図62(c)は可動体1が上昇位置と下降位置との中間の位置に位置している場合を示す。下降位置に可動体1が位置する場合は、既に述べたとおり、自由落下の場合とモータ43Aの駆動による制御上の降下の場合とを選択でき、二つの降下を使い分けることで、演出効果を高めることができる場合がある。なお、可動体1が下降位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ43Cによって検出される。
本実施形態の場合、可動体1と可動体3は奥行き方向で干渉する位置関係にある。よって、可動体1を下降位置に移動する場合、可動体3は後述する初期位置に位置させ、上昇させないようにしている。逆に言えば、可動体3を上昇させる場合は、可動体1を下降位置に位置させないようにしている。あるいは、可動体1の動作規制を可動体3との接触で行ってもよい。
中間位置においては、可動体1が表示領域R1と部分的に重なり、また、初期位置にある可動体2が露出し始める。下降位置においては、可動体1が表示領域R1の中央において全体的に重なり、遊技者の注目を可動体1に引き付けることができる場合があり、また、可動体1によって表示領域R1の表示内容を部分的に隠すことができる場合がある。また、下降位置においては、初期位置にある可動体2が全体的に露出する。
図62(e)は、可動体1が下降位置に位置し、かつ、可動体1の可動部11、12および14を中間位置(図61(b))に動作させた態様を示し、図62(f)は、可動体1が下降位置に位置し、かつ、可動体1の可動部11、12および14を移動位置(図61(c))に動作させた態様を示す。可動部11、12および14の動作は、移動体1の位置に関わらず可能であるが、可動体1が下降位置に位置している場合に、これらの動作を実行することで、可動体1を目立たせることができる場合がある。
可動部11、12および14と、構造体16とは奥行方向にずれた位置にあるので、動作に際して可動部11、12および14と、構造体16とは互いに干渉せず、奥行方向に部分的に重なっており、また、動作の進行によって重なる範囲も異なるものとなっている。これにより、構造体16の視認性を低下させずに、可動部11、12および14を動作させることができる場合がある。また、可動部11、12および14と、表示領域R1との重なる範囲も、動作の進行によって重なる範囲も異なるものとなっている。これにより、表示領域R1のうちの、遊技者が見える範囲(あるいは隠す範囲)が変化し、演出効果を高めることができる場合ある。
図63(a)および(b)は規制ユニット42による規制解除の例を示している。可動体1は初期位置において、規制ユニット42の規制により下降が規制されている。図63(a)は初期位置において規制を解除した状態を示し、規制部材42Cが回動して、ギア41Cの係合部41bと係合していない状態を示している。ギア41Cを時計回りに回転することが可能となり、図63(b)は係合部41bが時計の0時の位置に位置するまで、ギア41Cを回転させた状態を示している。これにより、可動体1が初期位置から僅かに降下している。図63(b)におけるギア41Cの位置を中心として、時計回り、反時計回りの微量な回転を繰り返すことにより、可動体1を上下に振動させる演出が可能となる。図63(c)〜図63(e)は、移動機構4による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体1の態様を併記している。
図63(c)は、図63(b)と同様に、ギア41Cが、その係合部41bが時計の0時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1と表示領域R1は重なっていないが、正面視で、構造体16の下端が表示領域R1の上辺に接する程、近接している。図63(d)は、ギア41Cを時計回りに回転し、その係合部41bが時計の1時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに降下し、表示領域R1と重なっている。図63(e)は、ギア41Cを反時計回りに回転し、その係合部41bが時計の11時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに上昇し、再び表示領域R1と重ならない位置に位置している。係合部41bが時計の11時の位置に位置している場合、係合部41bは規制部材42Cの側部SDに当接して規制部材42Cを回動させているものの、規制部42dよりも左側には位置しておらず、したがって、規制部42dと係合していない。よって、ギア41Cを、係合部41bが時計の11時の位置と1時の間を往復するように繰り返し回動させる場合、規制ユニット42の規制解除動作を行う必要がなく、可動体1の上下の振動動作を行うことができるが、規制ユニット42の規制解除を行っていてもよい。
<可動体2>
図64は可動体2の展開動作を例示しており、可動部23を透過させて可動体2の主要な構成と共に可動体2の動作例を示している。理解を容易にするため、回転部材21Aは回転させておらず、回動部材22Aの回動のみの展開動作を示しているが、更に、回転部材21Aの回転による全体の回転動作も可能である。
図64は可動体2の展開動作を例示しており、可動部23を透過させて可動体2の主要な構成と共に可動体2の動作例を示している。理解を容易にするため、回転部材21Aは回転させておらず、回動部材22Aの回動のみの展開動作を示しているが、更に、回転部材21Aの回転による全体の回転動作も可能である。
状態Aは、一対の可動部23が初期状態(収納状態)にある初期位置を示しており、状態Dは一対の可動部23が展開状態にある展開最大位置を示しており、状態Bおよび状態Cは初期位置と展開最大位置との間の中間位置を示している。一対の可動部23は、初期位置から中間位置を経て展開最大位置へ変形可能であり、また、展開最大位置から中間位置を経て初期位置に復帰可能である。なお、一対の可動部23が初期位置に位置している場合、センサ28Aが検知片28aを検知するように構成されており、制御上、一対の可動部23が初期位置に位置しているか否かがセンサ23Aの検出結果から認識される。
初期位置にある場合、一対の可動部23は互いの側面が近接して閉じた状態にあり、その背後の発光素子L1〜L5は、一対の可動部23のいずれかと奥行方向に重なっている。この状態では、発光素子L1〜L5が基板23b、レンズ23d、カバー体23eと重なっており、特に、基板23bは透光性を有しない場合、発光素子L1〜L5の存在が視認困難となる。但し、発光素子L1〜L5を駆動すると、その光が一対の可動部23の周囲から漏光して、視認可能な場合があり、演出効果を高められる場合がある。
状態Aから回動部材22Aを回動すると、回動部材22Aと可動部23とを連結している軸支部材22Dの位置が移動する一方、リンク21Dと回転部材21Aとの連結点(ブッシュ21d)の位置は変化しない。したがって、可動部23はリンク21Dに可動範囲を規制されながら状態B〜状態Dへ展開する。
状態B〜状態Dに展開するにしたがって、一対の可動部23は互いの側面が離間し始めて開いた状態に移行する。ここで、発光素子L3は回動部材22Aの回動中心に配置されている。発光素子L1と発光素子L2とは発光素子L3に対して反対側に配置され、発光素子L4と発光素子L5とは発光素子L3に対して反対側に配置されている。そして、発光素子L1と発光素子L2とを結ぶ線と、発光素子L4と発光素子L5とを結ぶ線とは、互いに直交し、その交点に発光素子L3が位置している。
状態B〜状態Dの各状態において、回動部材22Aの回動中心に配置されている発光素子L3は一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にある。よって、発光素子L3の発光を遊技者が認識し易い場合がある。発光素子L4と発光素子L5も、状態B〜状態Dの各状態において、一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にある。よって、発光素子L4およびL5の発光を遊技者が認識し易い場合がある。
一方、発光素子L1と発光素子L2は、状態Bおよび状態Cにおいては、一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にあるが、状態Dにおいては、一対の可動部23のいずれかと奥行方向に重なっている。この状態では、発光素子L1およびL2が基板23b、レンズ23d、カバー体23eと重なっており、特に、基板23bは透光性を有しない場合、発光素子L1およびL2の存在が視認困難となる。但し、発光素子L1およびL2を駆動すると、その光が一対の可動部23の周囲から漏光して、視認可能な場合があり、演出効果を高められる場合がある。
このように本実施形態では、発光素子L1およびL2については、状態A〜状態Dに移行するにしたがって、可動部23と重なる→可動部23と重ならない→可動部23と重なる、と状態が変化する。したがって、発光素子L1およびL2の光の見え方が状態A〜状態Dへの移行(あるいは逆の移行)に際して、変化する場合があり、演出効果を高めることができる場合がある。
次に、距離A〜Dは、状態A〜Dにおける回動部材22Aの回動中心から可動部23の最遠位置までの距離であり、距離A<距離B<距離C<距離Dの関係にある。可動体2を展開させた場合、回動部材22Aの回動中心から距離Dの範囲内にある周辺の構造と干渉する場合があり、また、可動体2と可動体3は奥行方向で干渉する位置関係にあり、これらが近接すると、干渉する場合がある。
よって、可動体2を展開させる場合、回転部材21Aを回転させて可動部23の最遠位置を移動することで干渉を回避することが可能となる。なお、回転部材21Aの回転中心は回動部材22Aの回動中心と同軸上にある。
例えば、左右に干渉する構成がある場合は、可動部23の最遠位置が上下に位置するように回転させて展開すればよい。逆に、上下に干渉する構成があれば、可動部23の最遠位置が左右に位置するように回転させて展開すればよい。可動部23を展開状態として、更に、回転部材21Aを回転させて一対の可動部23を全体として回転させる場合、周囲に干渉する構成がある場合は、回転位置によって、干渉を避けるように状態Bや状態Cに一旦移行しつつ回転すればよい。例えば、回転角度で0〜10度の位置に、干渉が生じる場合には、回転角度で0〜10度の範囲では状態Bや状態Cとし、10度〜360度の範囲では状態Dとすることができる。
次に、可動体2の移動動作も含めた動作例について図65および図66を参照して説明する。図65および図66は可動体2の動作例を示す図である。可動体2は可動体1と同様の移動動作が可能である。
図66(a)は可動体2が初期位置にある場合(可動部23は初期位置)を例示している。なお、可動体2が初期位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ53Bによって検出される。
図66(b)〜図66(f)は移動機構5による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体2の態様を併記している。図66(b)は可動体2が上昇位置に位置している場合を示している。上昇位置は初期位置よりも僅かに上の位置であり、表示領域R1と可動体2とが重ならない位置である。なお、初期位置も表示領域R1と可動体2とが重ならない位置である。可動体2が初期位置や上昇位置にあり、かつ、可動体1が初期位置にある場合、図62(b)や図65(b)に示すように可動体2は可動体1の背後に位置し、可動体1に覆われて視認困難となる。
上昇位置を超えて可動体2を上昇させると、ラック部54aと欠歯部51aとが対面し、可動体2が自由落下する。図65(d)は可動体1が下降位置に位置している場合を示し、図65(c)は可動体2が上昇位置と下降位置との中間の位置に位置している場合を示す。下降位置に可動体2が位置する場合は、既に述べたとおり、自由落下の場合とモータ53Aの駆動による制御上の降下の場合とを選択でき、二つの降下を使い分けることで、演出効果を高めることができる場合がある。本実施形態の場合、可動体2と可動体3は奥行き方向で干渉する位置関係にある。よって、可動体2を下降位置に移動する場合、可動体3は後述する初期位置に位置させ、上昇させないようにしている。逆に言えば、可動体3を上昇させる場合は、可動体2を下降位置に位置させないようにしている。あるいは可動体2の動作規制を可動体3との接触によって行ってもよい。
中間位置においては、可動体2が表示領域R1と部分的に重なる。下降位置においては、可動体2が表示領域R1の中央から上部に渡って全体的に重なり、遊技者の注目を可動体2に引き付けることができる場合があり、また、可動体2によって表示領域R1の表示内容を部分的に隠すことができる場合がある。
図65(e)は、可動体2が下降位置に位置し、かつ、可動体2の可動部23を中間位置(図64の状態C)に動作させた態様を示し、図65(f)は、可動体2が下降位置に位置し、かつ、可動体2の可動部23を展開状態(図64の状態D)に動作させた態様を示す。可動体2は可動部23を更に回転させることも可能であり、可動部23の展開・収納動作や、一対の可動部23全体の回転動作は、周囲との干渉がなければ移動体2の位置に関わらず、実行可能であるが、可動体2が下降位置に位置している場合に、これらの動作を実行することで、可動体2を目立たせることができる場合がある。
図66(f)および(g)は、可動部23を収容状態としつつ、その全体の回転位置を異ならせたものであり、図66(f)の態様と図66(g)の態様とでは45度の回転位置の違いがある。
また、図63(f)および(g)に示すように、可動体1および可動体2を下降位置に移動し、各可動部の動作を行うことで演出効果を高めることができる場合がある。
図66(a)および(b)は規制ユニット52による規制解除の例を示している。可動体2は初期位置において、規制ユニット52の規制により下降が規制されている。図66(a)は初期位置において規制を解除した状態を示し、規制部材52Cが回動して、ギア51Cの係合部51bと係合していない状態を示している。ギア51Cを時計回りに回転することが可能となり、図66(b)は係合部51bが時計の0時の位置に位置するまで、ギア51Cを回転させた状態を示している。これにより、可動体2が初期位置から僅かに降下している。図66(b)におけるギア51Cの位置を中心として、時計回り、反時計回りの微量な回転を繰り返すことにより、可動体2を上下に振動させる演出が可能となる。図66(c)〜図66(e)は、移動機構5による可動体2の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体2の態様を併記している。ここでは、可動体2の可動部23を収納状態としているが、展開状態あるいは中間状態として振動させてもよい。
図66(c)は、図66(b)と同様に、ギア51Cが、その係合部51bが時計の0時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体2と表示領域R1は重なっていないが、正面視で、可動体2の下端が表示領域R1の上辺に接する程、近接している。図66(d)は、ギア51Cを時計回りに回転し、その係合部51bが時計の1時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに降下し、表示領域R1と重なっている。図66(e)は、ギア51Cを反時計回りに回転し、その係合部51bが時計の11時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体2は僅かに上昇し、再び表示領域R1と重ならない位置に位置している。係合部51bが時計の11時の位置に位置している場合、係合部51bは規制部材52Cの側部に当接して規制部材52Cを回動させているものの、規制部52dよりも左側には位置しておらず、したがって、規制部52dと係合していない。よって、ギア51Cを、係合部51bが時計の11時の位置と1時の間を往復するように繰り返し回動させる場合、規制ユニット52の規制解除動作を行う必要がなく、可動体2の上下の振動動作を行うことができるが、規制ユニット52の規制解除動作を行っていてもよい。
<可動体1と可動体2の組み合わせ動作例>
可動体1と可動体2とを組み合わせた演出動作例について図67および図68を参照して説明する。図67(a)は可動体1および2が初期位置にあり、各可動部も初期位置にある場合を示している。この状態で、同図の色塗りで示すように、可動体1の発光素子11d、12dおよび16bの全部または一部、並びに、可動体2の発光素子L1〜L5および23cの全部または一部を駆動(点灯や点滅)させてもよい。可動体1と可動体2とで、発光色を同じとすることで演出の一体感を遊技者に感じさせることができる場合があり、発光色を異なる色とすることで演出の華やかさを遊技者に感じさせることができる場合がある。可動体2は可動体1に隠れているが、その発光素子の光は可動体1の周囲から漏光して視認可能であり、あるいは、可動体1を部分的に透過して視認可能な場合がある。
可動体1と可動体2とを組み合わせた演出動作例について図67および図68を参照して説明する。図67(a)は可動体1および2が初期位置にあり、各可動部も初期位置にある場合を示している。この状態で、同図の色塗りで示すように、可動体1の発光素子11d、12dおよび16bの全部または一部、並びに、可動体2の発光素子L1〜L5および23cの全部または一部を駆動(点灯や点滅)させてもよい。可動体1と可動体2とで、発光色を同じとすることで演出の一体感を遊技者に感じさせることができる場合があり、発光色を異なる色とすることで演出の華やかさを遊技者に感じさせることができる場合がある。可動体2は可動体1に隠れているが、その発光素子の光は可動体1の周囲から漏光して視認可能であり、あるいは、可動体1を部分的に透過して視認可能な場合がある。
図67(b)〜図67(n)は可動体2を下降位置に移動し、展開状態→収納状態→全体の回転→展開状態→収納状態と順次動作させた例を示し、図67(o)で可動体2を初期位置に戻している。図67(b)の下降位置への移動は、自由落下でもよい。図67(b)の下降位置への移動後も継続的にあるいは所定の時間だけ、図67(a)の場合と同様に、可動体1と可動体2を発光させてもよい。可動体2を下降位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。可動体2の展開・収納動作は繰り返し行ってもよい。可動体2の回転動作も繰り返し行ってもよい。可動体の展開・収納動作と、回転動作とは、順次行っても並行して行ってもよい。
図68(p)〜図68(r)は可動体1を下降位置に移動し、可動部11、12および14を移動位置に移動させて初期位置に戻した例を示し、図68(s)で可動体1を初期位置に戻している。図68(P)の下降位置への移動は、自由落下でもよい。図68(p)の下降位置への移動後も継続的にあるいは所定の時間だけ、図67(a)の場合と同様に、可動体1と可動体2を発光させてもよい。可動体1を下降位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。
図68(q)の態様は、遊技者に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよい。図67(b)〜図67(n)の一部または全部の態様は、遊技者に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよく、図68(q)の態様の場合に比べて、遊技者に更に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよく、図68(q)の態様の方が、遊技者に更に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよい。
<可動体3>
可動体3の移動動作例について図70を参照して説明する。図70は可動体3の動作例を示す図である。
可動体3の移動動作例について図70を参照して説明する。図70は可動体3の動作例を示す図である。
図70(a)は可動体3が初期位置にある場合を例示している。本実施形態では初期位置は可動体3の上下の移動範囲の中で最も低い位置である。なお、可動体3が初期位置に位置している場合、センサ65が検知片61eを検知するように構成されており、制御上、可動体3が初期位置に位置しているか否かがセンサ65の検出結果から認識される。
図70(c)は可動体3が上昇位置にある場合を例示しており、図70(b)は可動体3が初期位置と上昇位置との中間の位置にある場合を例示している。上昇位置は、本実施形態において可動体3の上下の移動範囲の中で最も高い位置である。
可動体3のこのような上下の昇降動作は、モータ64bの駆動によりアーム部材61、62が回動することによって行われる。また、可動体3の降下動作については、モータ64bを駆動せずに、スプリング66Eの付勢力のみによっても可能である。可動体3が初期位置から上昇位置へ移動する間、あるいは、上昇位置から初期位置へ戻る間、スライド部材61b、62bは、溝30b、30aの外側端部→内側端部→外側端部と移動し、溝30b、30aを一往復することになる。
図71(a)〜(c)は可動体3の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体3の態様を示している。図71(a)は可動体3が初期位置に位置している場合を例示している。可動体3の大部分はカバー203等にカバーされており、上側の一部のみが露出している。可動体3と表示領域R1とは奥行方向に重なっていない。
初期位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行っても、遊技者には明瞭に見えない場合がある。しかし、表示装置32や表示装置34による表示を行ってもよく、カバー203を透光性を有する部材で構成した場合、表示装置32や表示装置34の発光を遊技者に認識させることができる場合があり、可動体3がカバー203に隠れていることを遊技者に示唆することが可能な場合がある。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が中間位置や上昇位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。
図71(b)は可動体3が中間位置に位置している場合を例示している。可動体3はカバー203から半分以上が露出している。可動体3の上部と表示領域R1とは奥行方向に重なっている。中間位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行ってもよい。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が初期位置や上昇位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。
図71(c)は可動体3が上昇位置に位置している場合を例示している。可動体3はカバー203から全体が露出している。可動体3の外形が円形であることから、初期位置から上昇位置へ可動体3が出てくることで、可動体3が日の出のように見える場合がある。可動体3は全体的に表示領域R1と奥行方向に重なっている。可動体3を上昇位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。
上昇位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行うと、表示が全体的に見えやすいので、演出効果を高めることができる場合がある。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が初期位置や中間位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。可動体3が上昇位置に移動する場合は、干渉を回避する目的で可動体1および可動体2を初期位置に位置させてもよい。
図72は、上昇位置に位置している可動体3をカバー31を取り外した状態で示す図であり、表示装置34が回転している態様を示している。図72(a)と図72(b)とでは、表示装置34の位置が30度程異なっている。表示装置34はバーサライタとして機能させることができ、多様な表示を行うことができる。
<電源投入時の動作>
ぱちんこ機100の電源を投入したときの初期動作として、可動体1〜3および移動機構4〜6の動作確認を行ってもよい。動作確認は、以下の順序で行ってもよい。最初からフルに稼働させずに、少しずつ動作させることで、故障を回避できる場合があり、異常を発見しやすい場合がある。
ぱちんこ機100の電源を投入したときの初期動作として、可動体1〜3および移動機構4〜6の動作確認を行ってもよい。動作確認は、以下の順序で行ってもよい。最初からフルに稼働させずに、少しずつ動作させることで、故障を回避できる場合があり、異常を発見しやすい場合がある。
1.移動機構6により可動体3を上昇させ、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
2.表示装置34を回転させ、回転コネクタユニット37内のセンサにより、表示装置34が一周したことを検出したら初期位置にて表示装置34を停止する。
3.移動機構4により可動体1を下降位置まで移動する。
4.可動体1の可動部11、12および14を移動し、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
5.移動機構4により可動体1を初期位置に戻す。
6.移動機構5により可動体2を下降位置まで移動する。
7.可動体2の可動部23を移動し(展開動作)、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
8.移動機構5により可動体2を初期位置に戻す。
9.移動機構6により可動体3を上昇位置に移動する。
10.表示装置34を複数回回転する。
11.移動機構6により可動体3を初期位置に戻す。
12.移動機構4により可動体1を上昇させ、可動体1を自由落下させる。
13.可動体1の可動部11、12および14を移動位置に移動した後、初期位置に戻す。
14.移動機構4により可動体1を初期位置に戻す。
15.移動機構5により可動体2を上昇させ、可動体2を自由落下させる。
16.可動体2の展開動作と、回転動作を行った後、初期位置に戻す。
17.移動機構5により可動体2を初期位置に戻す。
他に可動体を備えている場合には、これらの動作1〜17と並行して、その動作確認を行ってもよい。
<実施形態のまとめ>
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
駆動手段(例えば14)と、
第一の可動部(例えば14)と、
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
駆動手段(例えば14)と、
第一の可動部(例えば14)と、
第二の可動部(例えば11または12)と、
を備えた遊技台であって、
を備えた遊技台であって、
前記駆動手段は、前記第一の可動部に第一の動作を実行させることが可能な手段であり(例えば図61)、
前記駆動手段は、前記第二の可動部に第二の動作を実行させることが可能な手段であり(例えば図61)、
前記第一の動作は、前記第二の動作とは異なる動作である(例えば図61)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動部に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、駆動手段の数を少なく抑えつつも多彩な動作を遊技者に見せることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
A2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の動作は、前記第一の可動部が第一の軌道(例えばOR3)に沿って移動する動作であり、
前記第二の動作は、前記第二の可動部が第二の軌道(例えばOR1またはOR2)に沿って移動する動作であり、
前記第一の軌道は、前記第二の軌道とは異なる軌道である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、軌道が異なる多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の軌道は、直線軌道(例えばOR3)を含む軌道である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、シンプルな動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の軌道は、曲線軌道(例えばOR1またはOR2)を含む軌道である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、意外性のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間は、前記第二の動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間と重なる期間である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動部が同時に動作する期間があるので、面白味のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の動作の動作期間は、前記第二の動作の動作期間と同じ期間である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動部が同時に動作するので、面白味のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
可動体(例えば1)を備え、
可動体(例えば1)を備え、
前記可動体は、前記第一の可動部を含む可動体であり、
前記可動体は、前記第二の可動部を含む可動体であり、
前記可動体は、前記駆動手段を含む可動体であり、
前記可動体は、移動可能な可動体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、第三の可動部(例えば12または11)を含む可動体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記駆動手段は、前記第三の可動部に第三の動作を実行させることが可能な手段であり、
前記第三の動作は、前記第一の動作とは異なる動作である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、駆動手段の数を少なく抑えつつも多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第三の動作は、前記第三の可動部が第三の軌道(例えばOR3またはOR2)に沿って移動する動作であり、
前記第三の軌道は、曲線軌道を含む軌道である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、意外性のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の可動部は、前記遊技台の前後方向で、前記第二の可動部と位置が異なる可動部である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合がある。
A12.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第二の可動部の少なくとも一部と重なる場合がある、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合があり、また、奥行感のある動作を行える場合があり、また、可動部の一部が動作の途中で見えなくなる場合があり、面白味のある動作を行える場合がある。
A13.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
構造体(例えば16)を備え、
構造体(例えば16)を備え、
前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記構造体の少なくとも一部と重なる場合があり(例えば図63)、
前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記構造体の少なくとも一部と重なる場合がある(例えば図63)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合があり、また、奥行感のある動作を行える場合がある。
A14.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の表示を表示可能な表示手段(例えば208)を備え、
前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる場合があり(例えば図63)、
前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる場合がある(例えば図63)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動部の動作と表示手段の表示による演出により、演出効果を高めることができる場合がある。
A15.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
A16.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
A16.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
A17.以下の構成も採用可能である。
前記第一の軌道は、直線軌道のみの軌道であってもよい。前記第1の動作は、並進動作を含む動作であってもよい。前記第1の動作は、並進動作のみの動作であってもよい。前記第二の軌道は、曲線軌道のみの軌道であってもよい。前記第2の動作は、回動動作を含む動作であってよい。前記第2の動作は、回動動作のみの動作であってもよい。前記第一の軌道と前記第二の軌道は、共通する軌道を含む軌道であってもよい。
前記第一の動作の動作期間は、前記第二の動作の動作期間と重ならなくてもよい。前記第一の動作の動作期間の開始後に前記第二の動作の動作期間が開始してもよい。前記第二の動作の動作期間の開始後に前記第一の動作の動作期間が開始してもよい。前記第一の動作の動作期間は、前記第三の動作の動作期間と重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
前記第一の可動部と前記第二の可動部は、動作後に特定の形状(例えば、円形、三角形、四角形、多角形、文字形状、数字形状、顔形状、タイトル、マーク)の一部または全部を表してもよい。
前記第一の表示は、保留表示、保留アイコン、変動アイコン、予告アイコン、アイコン領域表示、装飾図柄、第四図柄、ミニ装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、疑似連表示、リーチ表示、右打ち表示、左打ち表示、キャラクタ表示、背景表示、大当り表示、ラウンド表示、ビッグボーナス表示、AR表示、RT表示、連荘回数表示、獲得球数表示、獲得枚数表示、音量調整表示、光量調整表示、ボタン押下表示、エラー表示、球抜き表示、扉開放表示、異常発生表示のうちの少なくともいずれかであってもよい。
前記駆動手段は、3以上の可動部を同時に動作可能な手段であってもよい。
前記可動体は、前記第一の可動部と前記第二の可動部の動作前の上下方向の幅よりも動作後の上下方向の幅のほうが長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。前記可動体は、前記第一の可動部と前記第二の可動部の動作前の左右方向の幅よりも動作後の左右方向の幅のほうが短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
前記可動体は、前記駆動手段とは別の駆動手段を備えてもよい。
前記可動体は、上下方向、左右方向、前後方向の少なくともいずれかの方向に移動可能な可動体であってもよい。前記可動体は、振動動作と往復動作の少なくともいずれかの動作を実行可能な可動体であってもよい。
他の可動体(例えば2)を備え、前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記他の可動体の少なくとも一部と前後方向に重なる場合があり、前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記他の可動体の少なくとも一部と前後方向に重なる場合があってもよい。前記他の可動体は、上下方向、左右方向、前後方向の少なくともいずれかの方向に移動可能な可動体であってもよい。
前記可動体(例えば1)は、前記構造体(例えば16)を備えていてもよい。前記第一の可動部の一部は、常に前記構造体と重なっていてもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第二の可動体が第一の状態において、前記第二の可動部の一部は前記構造体と重なっていてもよいく、前記第二の可動体が第二の状態において、前記第二の可動部の他の一部は、前記構造体と重なっていてもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記第一の可動部は、1または複数の第一の発光手段(例えば14f)を備えてもよい。前記第二の可動部は、1または複数の第二の発光手段(例えば11dまたは12d)を備えてもよい。前記第三の可動部は、1または複数の第三の発光手段(例えば12dまたは11d)を備えてもよい。前記構造体は、1または複数の発光手段(例えば16b)を備えてもよい。
前記第一の発光手段は、前記第一の可動部の動作中に前記構造体と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第二の発光手段は、前記第二の可動部の動作中に前記構造体と前記第一の可動部の少なくともいずれかと重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第三の発光手段は、前記第三の可動部の動作中に前記構造体と前記第一の可動部の少なくともいずれかと重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記第一の可動部は、第一の非透過部(例えば14hの一部)を有してもよく、前記第一の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第一の非透過部の後方に位置してもよい。前記第二の可動部は、第二の非透過部(例えば11fまたは12fの一部)を有してもよく、前記第二の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第二の非透過部の後方に位置してもよい。前記第三の可動部は、第三の非透過部(例えば12fまたは11fの一部)を有してもよく、前記第三の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第三の非透過部の後方に位置してもよい。
前記可動体は、三角形成可動物(例えば図61(c))であってもよい。前記三角形成可動物とは、別の可動体(例えば2)を設けてもよく、該別の可動体は展開可動物(例えば図64)であってもよい。正面視した場合に、前記三角形成可動物の一部の輪郭に前記展開可動物の一部の輪郭が接線となって一体的にみえる場合があってもよい。前記可動部はアーム部であってもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の一部と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の他の一部と重ならなくてもよい。重ならない方向は、遊技台の前後方向でもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の全部と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記三角形成役物の三角形が完成するまでの時間は、前記展開可動物の展開動作が完了するまでの時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成役物がモータの駆動によって初期位置から最大移動位置まで落下する時間は、前記展開可動物がモータの駆動によって初期位置から最大移動位置まで落下する時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成役物がモータの駆動によって最大移動位置から初期位置まで上昇する時間は、前記展開可動物がモータの駆動によって最大移動位置から初期位置まで上昇する時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成可動物が前記展開可動物と重なった状態において、前記三角形成可動物が発光演出を実行中に前記展開可動物が発光演出を行ってもよく、発光態様の一部が共通していてもよい。このとき、前記展開可動物の一部のLEDのみ発光し、他の一部のLEDは発光しなくてもよい。重なった状態とは、遊技台の前後方向に重なった状態であってもよい。前記三角形成可動物が発光演出と振動演出を実行中に前記展開可動物が発光演出を行ってもよい。
B1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
可動体(例えば1)と、
可動体(例えば1)と、
前記可動体を動作可能な駆動手段(例えば43A)と、
を備えた遊技台であって、
を備えた遊技台であって、
前記可動体の動作の規制を実行可能な規制手段(例えば42)を備え、
前記規制手段は、前記駆動手段とは異なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体の動作の規制に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、可動体の意図しない動作を防止し、遊技者の興趣の低下を防止することができる場合がある。また、必要な場合は規制を解除して動作させることができる場合がある。
B2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記規制手段は、前記規制の解除を実行可能な手段である(例えば図63(a))、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、規制していた可動体の動作をさせることができる場合がある。
B3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記規制手段は、前記可動体の第一の向きの動作の規制を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の向きにおいて可動体の意図しない動作を防止できる場合がある。
B4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の向きは、下向きである、
ことを特徴とする。
前記第一の向きは、下向きである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、重力がかかる方向の動作を規制できる場合がある。
B5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、前記規制手段による前記規制の実行中に第二の向き(例えば上向き)の動作を実行可能な可動体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体の動作を全部規制せずに、必要な規制のみを行うことができる場合がある。
B6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、前記第二の向きの動作を実行した後に前記第一の向きの動作を実行可能な可動体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記規制手段による規制の実行中であっても、前記第二の向きの動作を介在させることで、前記第一の向きの動作を行うことができる場合がある。
B7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記駆動手段によって駆動可能なギア(例えば41C)を備え、
前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作する場合がある可動体であり、
前記規制手段は、前記ギアの動作範囲の規制を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、比較的簡単な構成で動作を規制できる場合がある。
B8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記規制手段は、前記駆動手段とは異なる他の駆動手段(例えば42A)を備える手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記規制手段を独立して駆動できる場合がある。
B9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記他の駆動手段は、ソレノイドであり、
前記規制手段による前記規制の実行中は、前記ソレノイドは非励磁状態であり、
前記規制手段による前記規制の解除の実行中は、前記ソレノイドは励磁状態である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、消費電力を削減できる場合がある。
B10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、前記解除の実行中に第一の動作を実行可能な可動体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記解除により前記第一の動作を実行できる場合がある。
B11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の動作は、振動動作である、
ことを特徴とする。
前記第一の動作は、振動動作である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出効果を高めることができる場合がある。
B12.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
B13.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
B13.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
B14.以下の構成も採用可能である。
前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作しない場合がある可動体であってもよい。前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作しない場合に前記第一の向きへの動作を実行可能な可動体であってもよい。
前記ソレノイドが非励磁の場合に、前記規制手段に前記ギアの回転が加わっていてもよい。前記ギアの回転方向が第一の方向の場合は、前記規制手段の規制部材が規制位置に維持され、第二の方向の場合は、前記規制部材が前記規制位置から非規制位置に変位してもよい。
前記規制手段をカバーするカバー(例えば40A)を備え、前記カバーに1または複数の開口(例えば40a)が形成されていてもよく、該開口を介して外部から前記規制手段に接触可能であってもよい。
他の可動体(例えば2)を備え、該他の可動体に対して規制手段(例えば52)を設けてもよい。
前記可動体に対して前記規制手段を2または3以上設けてもよく、それぞれの規制手段による前記可動体の動作の規制範囲が異なっていてもよいし同じであってもよい。
前記規制手段は、他の可動体(例えば3)から構成されていてもよく、前記可動体の一部に該他の可動体の一部が接触することによって該可動体の動作範囲を規制してもよい。
C1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
動作可能な可動体(例えば2)を備えた遊技台であって、
前記可動体は、第一の発光手段(例えばL1またはL2)を有する可動体であり、
前記可動体は、第一の可動部(例えば23)を有する可動体であり、
前記第一の発光手段は、第一の状態(例えば図64の状態B)において、前記第一の可動部と重ならない手段であり、
前記第一の発光手段は、第二の状態(例えば図64の状態D)において、前記第一の可動部と重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の発光手段は、初期状態(例えば例えば図64の状態A)において、前記第一の可動部と重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を更に異ならせることができる場合がある。
C3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の発光手段は、前記初期状態から少なくとも前記第一の状態を経て前記第二の状態に移行可能な手段である(例えば図64)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を連続的に異ならせることができる場合がある。
C4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、発光可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動部と重なっていても、前記第一の発光手段の光による演出が可能となる場合がある。
C5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、第二の発光手段(例えばL3)を有する可動体であり、
前記第二の発光手段は、前記第一の状態において、前記第一の可動部と重ならない手段であり(例えば図64の状態B)、
前記第二の発光手段は、前記第二の状態において、前記第一の可動部と重ならない手段である(例えば図64の状態D)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動部と重なる発光手段と重ならない発光手段とにより、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、第三の発光手段(例えばL2またはL1)を有する可動体であり、
前記可動体は、第二の可動部(例えば23)を有する可動体であり、
前記第三の発光手段は、前記第一の状態において、前記第二の可動部と重ならない手段であり(例えば図64の状態B)、
前記第三の発光手段は、前記第二の状態において、前記第二の可動部と重なる手段である(例えば図64の状態D)、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の可動部は、発光基板(例えば23b)を有する可動部であり、
前記第一の発光手段は、初期状態において、前記発光基板と重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、前記発光基板と重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の可動部は、カバー(例えば23e)を有する可動部であり、
前記第一の発光手段は、初期状態において、前記カバーと重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、前記カバーと重なる手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
C12.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
C12.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
C13.以下の構成も採用可能である。
前記第一の可動部は、前記初期状態から前記第二の状態に移行する間に第一の動作を実行可能な可動部であってもよい。前記第二の可動部は、前記初期状態から前記第二の状態に移行する間に第二の動作を実行可能な可動部であってもよい。前記第一の動作は、回動動作を含んでもよいし、並進動作を含んでもよい。前記第一の動作は、展開動作を含んでもよい。前記第二の動作は、回動動作を含んでもよいし、並進動作を含んでもよい。前記第二の動作は、展開動作を含んでもよい。
前記第一の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで異なっていてもよいし、同じでもよい。前記第二の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで同じでもよいし、異なっていてもよい。前記第三の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで異なっていてもよいし、同じでもよい。前記第二の発光手段は、前記初期状態において、前記第一の可動部または前記第二の可動部と重なる手段であってもよい。
前記第一の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第二の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第三の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第一の発光手段の前方には非透過部を有するカバー(例えば22C)が設けられていてもよい。
前記第二の状態における前記第一の可動部の端部と前記第二の可動部の端部の最も長い第二の幅は、前記第一の状態における前記第一の可動部の端部と前記第二の可動部の端部の最も長い第一の幅よりも長い幅であってもよいし、短い幅であってもよい。
前記可動体の可動領域は、前記可動体の中心から横向きの距離よりも前記可動体の中心から下向きの距離のほうが短くてもよいし、長くてもよい。
前記可動体は、回転部(例えば21A)を有する可動体であり、前記回転部は、前記第一の可動部と前記第二の可動部を有する回転部であってもよく、前記回転部は、前記第一の状態と前記第二の状態を繰り返しながら回転可能な回転部であってもよい。
前記第一の可動部と前記第二の可動部が上下に位置する場合に前記第二の状態となった場合には他の構造体(例えば、他の可動体やセンター役物)に接触する位置関係であってもよい。また、左右に位置する場合に接触する位置関係であってもよい。
D1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
動作可能な可動体(例えば3)を備えた遊技台であって、
前記可動体は、ベース部(例えば30)を有する可動体であり、
前記可動体は、第一の発光手段(例えばL11)を有する可動体であり、
前記可動体は、第二の発光手段(例えばL12,L13)を有する可動体であり、
前記第一の発光手段は、前記ベース部との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、
前記第二の発光手段は、前記ベース部との相対位置を変化させることが可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
D2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、カバー体(例えば31)を有する可動体であり、
前記第一の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、
前記第二の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
D3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記カバー体は、前記第一の発光手段と重なるカバー体であり、
前記カバー体は、前記第二の発光手段と重なるカバー体である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記カバー体を通して前記発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動体は、表示手段(例えば34)を有する可動体であり、
前記表示手段は、前記第二の発光手段を含む手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記表示手段は、前記第一の発光手段を含む手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の発光手段は、前記第一の発光手段との相対位置を変化させることが不可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記表示手段は、前記可動体が初期位置とは異なる位置(例えば図70(b)(c))に位置する状態において、表示を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段を内部情報の報知手段として利用できる場合がある。
D8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記表示手段は、前記可動体が前記初期位置に位置する状態において、表示を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段を内部情報の示唆手段として利用できる場合がある。
D9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記カバー体は、第一の部位(例えば31a)を有するカバー体であり、
前記可動体は、第三の発光手段を有する可動体であり、
前記第三の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、
前記第一の部位は、前記第三の発光手段と重なる部位であり、
前記第一の部位は、少なくとも一部が不透明な部位である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記カバー体は、第二の部位(例えば31b)を有するカバー体であり、
前記第二の部位は、前記第二の発光手段と重なる部位であり、
前記第二の部位は、透明な部位である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
D12.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
D12.上記実施形態の遊技台は、
スロットマシンである、
ことを特徴とする。
D12.以下の構成も採用可能である。
前記可動体が基板(例えば34)を備え、前記基板は、前記第一の発光手段を有する基板であり、前記基板は、前記第二の発光手段を有する基板であってもよい。前記第一の発光手段は、前記基板の中央に位置する手段であってもよい。前記基板は、回転可能な基板であってもよい。前記第一の発光手段は、前記基板の回転中心に位置する手段であってもよい。前記表示手段は、前記基板の回転によって表示可能な手段であってもよい。
前記基板は、複数の前記第二の発光手段が少なくとも一列に並んで配置(例えばLA)された基板であってもよい。前記第二の発光手段は、直線上に配置されてもよく、曲線上に配置されてもよい。前記基板は、複数の前記第二の発光手段が二列以上の列に並んで配置された基板であってもよく、隣り合う列の該第二の発光手段は該基板の回転時に重ならない位置であってもよい(例えば図69(b))。前記基板のレジスト(ソルダーレジスト)の色は、黒色であってもよい。前記基板のシルク印刷の色は、黒色であってもよい。
前記基板の回転軸(例えばAX)は、前記遊技台の前後方向、上下方向、左右方向、の少なくともいずれかであってもよい。
前記第三の発光手段は、複数の前記第二の発光手段の列の延長線上に位置する場合がある手段であってもよい(例えば図69(b)(c))。
前記不透明な部位は、文字、数字、マーク、アイコン、のいずれかが表示されていてもよい。
前記第一の部位は、レンズ形状を有してもよい。
前記第二の発光手段(例えばL13)は、前記第一の部位の後方に移動可能な手段であってもよい。前記第二の発光手段は、前記第一の部位の前記レンズ形状を有する部位の後方に移動可能な手段であってもよい。
<実施形態C>
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図74を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図74を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図75は、図74のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図76は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その上部に演出可動体224を配設し、その下部に普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。図76では演出可動体224は装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部の初期位置にあり、初期位置では遊技者から演出可動体224は視認できないようになっている。演出可動体224は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で移動できるようになっている。演出可動体224の構成や駆動系については後程図面を用いて説明する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第一普図始動口227と、第二普図始動口229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
第一普図始動口227および第二普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成されている。本実施の形態では、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内に第一普図始動口227が配置され、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内に第二普図始動口229が配置されている。すなわち、本実施の形態では、左打ちで第一普図始動口227に遊技球が通過可能になっており、右打ちで第二普図始動口229に遊技球が通過可能になっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。また、所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外の期間において、球が第一普図始動口227を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、装飾図柄表示装置208を用いて、所定の確率で普図装飾図柄変動ゲームを実行する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第二普図始動口229の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。第二普図始動口229およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が第二普図始動口229を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、第一普図始動口229および特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が第一普図始動口227を通過したり、特図1始動口230に入球したりすることはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または第一普図始動口227、第二普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図77を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224および、後述する可動物703の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224と可動物703の現在位置や初期位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図78を用いて、本実施の形態によるぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図78(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図78(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図78(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変は、大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図78(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図78(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図78(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施の形態によるぱちんこ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。例えば当り図柄1、2は、特図2始動口232(電チュー)の開放パターンが異なっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図78(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図78(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。普図装飾1は例えば「○」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾2は例えば「◎」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾3は例えば「×」を想起させる図柄態様を有している。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に第一普図始動口227を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図79を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図79に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図77に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図80を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図77に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、若しくは第一普図始動口227または第二普図始動口229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、227、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施の形態によるぱちんこ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜65535とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が65536であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜65535の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、本実施の形態では、普図変動遊技の変動時間は、例えば普図低確率状態で20000msになっており、普図高確率状態で1000msになっている。ぱちんこ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、227、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、第一普図始動口227、第二普図始動口229および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
第一普図始動口227または第二普図始動口229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(図78普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図決定用乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。また、本実施の形態では、普図高確率状態での普図の図柄変動時間は1000msであり、普図低確率状態での普図の図柄変動時間は20000msになっている。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図76の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図78(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図79に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図79に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図81を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図81(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図82乃至図102を用いて本発明の一実施の形態によるぱちんこ機100で用いられる演出可動体の構造および動作について説明する。図82は、図76と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図82は、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
演出可動体224は例えば刀を模した形状をしており、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠に対し、刃が上を向いて右側に刀の切っ先が位置し左側に刀の柄(つか)が位置している。この配置関係を維持して演出可動体224は長方形状の開口枠内を上下に移動できるようになっている。また演出可動体224は、初期位置では開口枠上辺より開口枠内側に移動して視認不可能になる。なお、演出可動体224が最大降下位置では開口枠下辺より開口枠内側に移動して視認不可能になるようにしてもよい。
図83は、図82と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図83は、演出可動体224の基部701が図82に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。
次に、図84および図85を用いて本実施の形態によるぱちんこ機100の可動物ユニットの構造について説明する。これ以降の説明において、ぱちんこ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前端等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、後端等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上端等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、またその逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。図84は、本実施の形態による可動物ユニット700を正面側から見た外観斜視図である。図85は、本実施の形態による可動物ユニット700を背面側から見た外観斜視図である。図84(a)および図85(a)は、演出可動体224が初期位置にある場合を示している。可動物ユニット700は、細長状金属板を有する右駆動系基部713と左駆動系基部712を左右方向に対向させ、右駆動系基部713上端と左駆動系基部712上端を細長金属板の接続部材710で接続し、右駆動系基部713下端と左駆動系基部712下端を細長金属板の接続部材711で接続して長方形枠状に組み立てられている。
右駆動系基部713には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材717が固定されている。右駆動系基部713の下端にはモータmrが配置され、モータmrの回転軸に歯車gr1が固定され、歯車gr1には歯車gr2が噛み合わされている。右駆動系基部713の上端にプーリprが配置され、プーリprと歯車gr2にはベルトvrが架け渡されている。ベルトvrは案内部材717の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材717の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材721が取り付けられている。被案内部材721はベルトvrに固定されている。モータmrを駆動してベルトvrを動かすことにより、ベルトvrに固定された被案内部材721は案内部材717に案内されて、案内部材717の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材721には演出可動体224の右端を保持する可動体右端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
左駆動系基部712には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材715が固定されている。左駆動系基部712の下端にはモータmlが配置され、モータmlの回転軸に歯車gl1が固定され、歯車gl1には歯車gl2が噛み合わされている。左駆動系基部712の上端にプーリplが配置され、プーリplと歯車gl2にはベルトvlが架け渡されている。ベルトvlは案内部材715の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材715の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材719が取り付けられている。被案内部材719はベルトvlに固定されている。モータmlを駆動してベルトvlを動かすことにより、ベルトvlに固定された被案内部材719は案内部材715に案内されて、案内部材715の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材719には演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
演出可動体224の右端には基部701の中央部を回転中心として可動物703を回転させるモータ723が固定されている。図84(b)および図85(b)は、右駆動系と左駆動系とが協働して同期して演出可動体224を初期位置から下方に所定距離だけ平行移動させた状態を示している。図84(c)および図85(c)は、図84(b)および図85(b)に示す位置に演出可動体224の基部701が停止している状態で、可動物703が回転移動した状態を示している。
図86は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図示は省略したが、可動物ユニット700の右駆動系にも同様の構成が設けられている。ベルトvlに固定されて案内部材715を摺動可能に保持している被案内部材719には箱状領域が設けられており、当該箱状領域内には被案内部材719の摺動方向に直交する方向に所定距離だけ突出可能な爪部725が収容されている。爪部725の先端は楔状に形成されている。また、爪部725の先端上部は後述するピン729と接触可能な斜面が形成されている。箱状領域内には爪部725の後端に接触するバネ723が配置されている。バネ723の作用により爪部725は常時突出方向に付勢されている。箱状領域は爪部725とバネ723を収容して蓋部材727で閉鎖されている。
案内部材715には被案内部材719の下側に演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材731が摺動可能に取り付けられている。可動体左端保持部材731には、被案内部材719の爪部725と係合可能な先端が楔状の爪部731aが形成されている。
演出可動体224の左端を保持した可動体左端保持部材731が案内部材715の最下端に位置している状態で、モータmlを所定の一方向に回転させてベルトvlを移動させると、被案内部材719が下降して、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aとを係合させることができる。これにより可動体左端保持部材731を被案内部材719に接続させることができる。係合が完了した後にモータmlを他方向に回転させてベルトvlを移動させて被案内部材719を上昇させると、被案内部材719に接続された可動体左端保持部材731も一緒に上昇する。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最下端に位置した演出可動体224を引き上げることができる。
左駆動系基部712の上部で演出可動体224の初期位置より所定距離だけ上方であって、被案内部材719の爪部725と接触可能な位置にピン729が突出して固定されている。被案内部材719が初期位置を超えて上昇して爪部725をピン729に接触(衝突)させると、ピン729により爪部725が箱部材側に押し込まれる方向に所定量移動する。これにより、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とを分離することができる。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最上位に位置した演出可動体224を自由落下させることができる。
演出可動体224を初期位置に戻すには、被案内部材719を最下端に位置する可動体左端保持部材731まで移動させて爪部725と爪部731aを係合させてから、被案内部材719を上方まで移動させ、同様の動作を右駆動系も同期させて行うことにより演出可動体224を初期位置に移動させることができる。
図87(a)は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図87(b)〜(d)は図87(a)の円形部を拡大して示している。図87(b)〜(d)を用いてピン729による爪部725と爪部731aの係合解消動作について説明する。図87(b)は、可動体左端保持部材731を保持した被案内部材719が駆動系の駆動により初期位置より所定距離だけ上方に移動している状態を示している。被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aは係合している。また、被案内部材719の爪部725の上部斜面にピン729の底部が当接している。被案内部材719がさらに上方に移動すると、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725上部斜面を押すため、爪部725は可動体左端保持部材731の爪部731aとの係合を解消する方向に移動される。
図87(c)は、被案内部材719がさらに上方に移動して、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725の上部斜面を押して爪部725と爪部731aとの係合が解消された状態を示している。
図87(d)は、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とが分離されて可動体左端保持部材731が自由落下している途中を示している。
図88は、本実施の形態による演出可動体224の正面図である。図88(a)は、可動物703が基部701に対し変位しない初期位置にある状態を示している。図88(b)は、可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ変位した状態を示している。可動物703の駆動にはモータ723と不図示のプーリとベルトによる駆動系が用いられている。図88(c)は、可動物703が反時計回りに最大角度回転した状態を示している。可動物703は内部にLED基板が備えられており、LEDを発光させた演出を行うことができる。
図89は、本実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。基部701の右端部のモータ723(不図示)の回転を伝達する歯車gcと基部701の中央部703cに回転可能に固定された歯車(不図示)にベルトvcが架け渡されている。中央部703cの歯車には可動物703が接続されている。モータ723を回転させることによりベルトvcが駆動されて中央部703cの歯車が回転することにより可動物703を基部701に対して回転移動させることができる。
基部701の中央部703cの左側には、発光素子と受光素子が空間部740aを介して対向配置されたフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は、空間部740aを挟んで対向配置された発光素子と受光素子とを有している。発光素子と受光素子(図89ではともに不図示)は、ぱちんこ機100を島設備等に設置した状態で、発光部から受光部への光路が水平前後方向になるように空間部740aに向けて配置されている。演出可動体224の後側に位置する装飾図柄表示装置208からの射出光がフォトセンサ740の受光素子の受光部に入光しないように、受光素子より後方に所定の広さで例えば黒色樹脂を用いた光不透過部材が設けられている。本例ではフォトセンサ740の筐体の一部の受光素子より後方の壁部740bが光不透過部材として用いられている。
フォトセンサ740の近傍には、フォトセンサ740の空間部740aに進入して発光素子から射出された光が受光素子で受光されないように遮光する遮光片750cを備えたシャッタ750が取り付けられている。シャッタ750は回転中心750aで回転可能に固定されている。回転中心750aについて遮光片750cの反対側には、可動物703に設けられた突出片703sが当接可能な突出片当接部750bが設けられている。回転中心750aは内部にバネ機構(不図示)を備えており、当該バネ機構により、シャッタ750は外部から力が作用しない限り遮光片750cがフォトセンサ740の空間部740aに進入しないように付勢されている。突出片703sが突出片当接部750bに当接して押圧するとフォトセンサ740の空間部740aに遮光片750cが進入する。シャッタ750近傍は蓋部材701aを基部701に取り付けて保護されている。
本実施例では、フォトセンサ740で遮光片750cの有無を検知し、第1副制御部400は、フォトセンサ740が遮光片750cを検知したときは可動物703が初期位置にあると判定し、フォトセンサ740が遮光片750cを検知しないときは可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
図90は、本実施の形態による演出可動体224の背面図である。図91(a)は、本実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。図91(b)〜(d)は図91(a)の円形部を拡大して示している。図90および図91(b)〜(d)を用いて突出片703sとシャッタ750の動作について説明する。図90(a)および図91(b)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図90(b)および図91(c)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図90(c)および図91(d)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から最大角度回転してメカエンドに接触して停止した状態を示している。突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱して突出片当接部750bに押圧力が作用しないため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降して停止状態を維持するとともに遮光片750cも上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出した状態を維持する。フォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能である。
図92は、本実施の形態による演出可動体224の背面図および部分断面図である。図92(a)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図90(a)と同様である。図92(b)は図92(a)のA−A線で切断した断面を示し、図92(c)は図92(b)の一部を拡大した断面を示している。図92(a)〜(c)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図92(d)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図90(b)と同様である。図92(e)は図92(d)のB−B線で切断した断面を示し、図92(f)は図92(e)の一部を拡大した断面を示している。図92(d)〜(f)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図93〜図96は本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図93〜図96を用いて演出可動体224の動作について説明する。図93〜図96に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図93(a)は、第一の手段としての演出可動体224が初期位置に停止しており、演出可動体224の後方に配置された第二の手段としての装飾図柄表示装置208の表示領域から前方に向かって光が射出されている状態を示している。演出可動体224の基部701にはフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は水平前後方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の前方の壁部には発光素子740cが配置され、後方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより少なくとも後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。また、演出可動体224には、第四の手段として可動物703が設けられている。また、演出可動体224が初期位置において可動物703も初期位置にあるのでシャッタ750の遮光片750cは空間部740aに鉛直方向に突出して発光素子740cからの射出光を遮光している。このため、受光素子740dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。
演出可動体224は、装飾図柄表示装置208に関し、装飾図柄表示装置208と前後方向に重ならない初期位置(第一の位置)と、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置(第二の位置)とを含む範囲を移動可能である。
なお、本例では、演出可動体224が上下方向に直線軌道を移動可能な例を示しているが、直線軌道に限定されずに演出可動体224が曲線を含む軌道や円弧を含む軌道を移動可能にしてもよいし、上下方向に限定されずに左右方向や斜め方向に移動可能であってもよい。また、演出可動体224は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であってもよい。
また、フォトセンサ740は、発光素子740cからの光を受光素子740dが受光するか否かで、可動物703が初期位置にあるか否かを検知する。可動物703が初期位置にある場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cに遮られて受光素子740dで受光できず、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られないので受光素子740dで受光できる。なお、可動物703が初期位置にある場合に、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られずに受光素子740dで受光でき、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られて受光素子740dで受光できないようにしてもよい。
シャッタ750の遮光片750cは、可動物703の移動に応じて位置を変化させる。本例では、可動物703とは別体にシャッタ750を設けたが、可動物703と遮光片750cが一体に設けられていてもよい。また、遮光片750cの表面の少なくとも一部または全部の反射率は、演出可動体224の表面の少なくとも一部または全部の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
可動物703は、第三の位置(初期位置)と第四の位置(移動位置)を含む範囲を移動可能である。本例では、中央部703cの回転軸を中心に回転移動し、第三の位置よりも第四の位置の方が演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる。つまり、可動物703が基部701からはみ出す度合いが大きくなる。また、可動物703は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、第三の位置と第四の位置とで発光態様を異ならせてもよい。
図93(b)は、演出可動体224が初期位置から矢印に示すように下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208かた射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ740の一対の壁部の後方の壁部740bは少なくとも受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。このようにフォトセンサ740を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子740dよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。
図94は、図93(b)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、図93(b)に示した位置(第三の位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、図91(b)〜(d)を用いて説明したように、シャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押圧していた突出片703sが移動するため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。これにより、発光素子740cから射出した光は受光素子740dで受光される。
図95は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図95(a)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、一対の壁部の前方の壁部に受光素子740dが配置され、後方の壁部740bには発光素子740cが配置されている。こうすることにより、可動物703が初期位置にある場合には、受光素子740bの後方に発光素子740cを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材と遮光片750cとが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740bに受光させないようにできる場合がある。
図95(b)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、鉛直方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の下方の壁部には発光素子740cが配置され、上方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。なお、遮光片750cは可動物703の初期位置からの移動に伴って水平前後方向に移動するようになっている。こうすることにより、受光素子740dの後方には、受光素子740dを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材からなる壁部740bが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光し難くできる場合がある。また、装飾図柄表示装置208からの光の方向と、発光素子740cからの光の方向とが直交するため、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dに受光させ難くすることができる場合がある。
図96は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図96(a)〜(c)に示す演出可動体224は例えば図93に示す演出可動体224と同様の構成を有し、さらに第三の手段としてフォトセンサ740とは別体の薄板状の光不透過部材760を設けた点に特徴を有している。図96(a)に示す光不透過部材760は、基部701の後側で少なくともフォトセンサ740の後方を覆うように配置されている。図96(b)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および下側で少なくともフォトセンサ740の後方および下方を覆うように配置されている。図96(c)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および上下側で少なくともフォトセンサ740の後方および上下方を覆うように配置されている。このような光不透過部材760をフォトセンサ740の少なくとも後方に配置することにより、装飾図柄表示装置208からの光をより確実に受光素子740dに入射させないようにすることができる場合がある。なお、光不透過部材760は薄板状に限らず例えば、基部701の後面で少なくともフォトセンサ740の後方に塗装した遮光膜等であってもよい。
次に、図97〜図102を用いて本実施の形態によるぱちんこ機100での演出動作について説明する。図97は、特図1変動遊技における演出等を示している。図97(a)〜(h)はこの順にほぼ時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図97(a)、(c)〜(f)、(h)の各図は、図76に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。図97(b)は、第一普図始動口227に遊技球が通過することを示している。図97(g)は、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した状態を示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図97(a)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。2番目と3番目の保留表示h2、h3は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図97(b)は、第一普図始動口227を連続的に遊技球が3つ通過したことを示している。
図97(c)は、図97(a)に示す特図1変動遊技の最中に図97(b)に示すように第一普図始動口227を遊技球が3つ通過して1回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には図78(d)に示した3つの普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には2個のLEDが点灯しており普図の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「2」が表示されている。
図97(d)は、図97(a)に示す特図1変動遊技の最中に図97(c)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果がはずれであることを示す普図装飾3(例えば、バツ印を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図97(e)は、図97(a)に示す特図1変動遊技の最中に2回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には1個のLEDが点灯しており普図の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「1」が表示されている。
図97(f)は、図97(a)に示す特図1変動遊技の最中に図97(e)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えば当り図柄「普図B」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果が当りであることを示す普図装飾2(例えば、二重丸を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域であって特別演出領域803の周囲には普図当選時のエフェクト画像g1が表示されている。
図97(f)に示すように普図変動遊技に当選すると、図97(g)に示すように、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した電チュー開放状態となる。
図97(h)は、特図2始動口232が図97(g)に示す電チュー開放状態において行われる演出の一例を示している。特別演出領域803には電チュー開放中を示す「殿」のキャラクタ画像が表示され、殿の発声を示す吹き出し領域には例えば「電チュー開放中!」というチュートリアル(遊技台説明)画像g2が表示されている。このように本例では、図97に示すような普図変動遊技に対応する普図演出表示が行われる。
図98は、特図1変動遊技における演出等を示している。図98(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図98(a)〜(h)の各図は、図76に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図98(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第4図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目と2番目の保留表示h1、h2は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。3番目の保留表示h3は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図98(b)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には2つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、2つの保留表示h1、h2がされて特図1の保留数が2であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は通常保留表示であり、2番目の保留表示h2は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像による変動アイコン表示がされている。
図98(c)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。
図98(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図98(e)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っている状態を示している。
図98(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図98(g)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212が特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄の変動表示を行っている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には1つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、1つの保留表示h1がされて特図1の保留数が1であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「1」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像が表示されている。
図98(h)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図99は、特図1変動遊技における演出等を示している。図99(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。また、図99(a)に示す状態は図98(h)に示す状態から引き続いている。
図99(a)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾5が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図99(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図99(c)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には全てのLEDが消灯しており特図1の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、保留表示がされておらず特図1の保留数が0であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「0」が表示されている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように「爺」の画像による変動アイコン表示がされている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域には、「ボタンを押せ!」というメッセージとともにチャンスボタン136を模した画像でボタン押下示唆表示がされている。また、チャンスボタン136の押下を受け付ける期間を示すボタン受付期間表示画像がされている。
ボタン受付期間表示画像に示す残り時間内に遊技者がチャンスボタン136を押下するかボタン受付期間が経過すると、図99(d)に示すように、日の丸を模した画像が当該特図1変動遊技の結果を予告する予告画像として表示される。左図柄表示領域208aには装飾7が停止表示されている。
図99(e)は、左図柄表示領域208aに装飾7が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図99(f)は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示され、表示領域の大部分が演出表示領域として使用される。本例では、武士が大声で「勝負じゃ!」と叫んでいるスーパーリーチ画像が表示されている。
図99(g)は、武士が勝負に勝って「勝ち」の文字が表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が 停止表示された状態を示している。
図99(h)は、表示領域の右上角部に縮小表示されていた左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の中央に移動して大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が拡大されて停止表示された状態を示している。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。このように本例では、図98および図99に示すような特図変動遊技に対応する特図演出表示が行われる。
図100は、本実施の形態によるぱちんこ機100での演出例を示している。図100(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される時刻設定表示画面を例示している。図100(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される演出設定表示画面を例示している。図100(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される音量設定表示画面を例示している。図100(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される輝度設定表示画面を例示している。遊技者は、図100(a)〜(d)に示す各画面によってぱちんこ機100に対し種々の設定を行うことができる。
図100(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される当たり中表示画面を例示している。表示領域の中央部大画面が演出表示領域に用いられ、本例では馬に乗った武士が山道を移動している当たり中表示画像が表示されている。表示領域の周囲には、例えば、左上角部には当該大当りが特別大当りであることを示す「7」の数字の特別大当り画像が表示されている。また、表示領域上辺部には獲得球数表示画像が表示されている(本例では「80球」と表示されている)。また、表示領域右上角部にはラウンド数表示画像が表示されている(本例では、「1R」と表示されている)。また、右下角部には大当り回数(連荘回数)表示画像が表示されている(本例では、「大当り回数:1」と表示されている)。
図100(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される電サポ中表示画面を例示している。電サポ状態時に特図変動遊技が行われており、表示領域中央の左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。電サポ状態時は右打ちをして第二普図始動口229に多くの遊技球を通過させるとともに、特図2始動口232に多くの遊技球を入賞させるようにすべきである。このため、装飾図柄の変動表示を背景表示として装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に大きく「右打ちしてね!」の文字列と拡大された遊技球に時計回りの矢印による打ち出し方向示唆表示がされている。なお、特別演出領域803には、特図2の通常保留の画像による変動アイコン表示がされており、さらに、特図2保留表示領域には1個の通常保留表示h4がされている。
図100(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるデモ表示画面を例示している。本例では、「Daito」の文字列が表示されている。図100(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるエラー表示画面を例示している。本例では、扉開放エラー画面と皿満タンエラー画面が表示されている。
図101は本実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図101(a)〜(j)のそれぞれは、図82に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
図101(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図97(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224で隠されることがないようにされている。
図101(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図97(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224で隠されないようにしている。
図101(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224で隠されないようにしている。
図101(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図101(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図101(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224で隠されないようにしている。
図102は本実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図102(a)〜(j)のそれぞれは、図83に示すように、演出可動体224の基部701が図82に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに最大角度だけ回転した状態を示している。
図102(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図97(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224の基部701または可動物703で隠されることがないようにされている。
図102(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図97(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図99(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図102(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図102(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図102(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図100(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図102(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
次に、以上説明した実施形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図1乃至図102を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段(例えば、発光素子740c)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段(例えば、受光素子740d)であり、
前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、フォトセンサ740の壁部740b)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間(例えば、受光素子740dより後方)に位置するものであり、
前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置(例えば、表示画面前方平面内の位置)のことである、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、移動動作を少なくとも実行可能な第一の演出手段が有するフォトセンサと表示手段としての第二の演出手段の間に遮光手段が位置するので、フォトセンサが第二の演出手段の光で誤検知することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段(例えば、可動物703)であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、
前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、
前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の演出手段の移動動作で移動する第三の演出手段がさらに移動動作を実行可能なため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の演出手段は、表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出等)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の演出手段は、複数の表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示(例えば、装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、等)の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
本発明によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施形態に限らず、発光手段と受光手段の間の位置に少なくとも移動可能な遮光板(例えば、遮光片750c)を備え、遮光板は、光反射率が第一の反射率である第一の領域を少なくとも有するものであり、第一の演出手段は、光反射率が第二の反射率である第二の領域を少なくとも有するものであり、第一の反射率は第二の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向とは異なる方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と反対の方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と直交する方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と同じ方向であってもよい。
また、フォトセンサの少なくとも一部は、遮光手段であってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサとは別に第一の演出手段に備えられるものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方のみを少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの下方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの上方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの側方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの前後左右上下のうちの後方及び1または複数の方向を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方及び下方に少なくとも位置するものであってもよい。すなわち、従来のぱちんこ機にフォトセンサを搭載した場合、ぱちんこ機は光を反射する遊技球が遊技領域を常に流下するため、フォトセンサの受光部に到達する光の経路を特定することができない場合があるが、表示装置からの光と転動する遊技球からの光をフォトセンサの後方と下方をそれぞれ覆うことによって誤検知を防ぐことができる場合がある。また、必要以上に覆わない(前後左右上下のうち、2方向のみ覆う)ことで、第一の演出手段の重量を計量化して移動時の電力の低減やコストダウンを図ることができる場合がある。また、遮光手段は、フォトセンサを構成する部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、発光手段が設けられた部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、受光手段が設けられた部材の一部であってもよい。
また、複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であってもよい。また、第一の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第三の演出手段は、前記第二の演出手段の少なくとも一部を前方から覆う位置への前記移動動作を実行可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第二の演出手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能なものであってもよい。また、複数の表示のそれぞれは遊技情報を示す表示(以下、「複数の遊技情報を示す表示」という。)であってもよい。また、複数の遊技情報を示す表示または複数の遊技情報は、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、特図演出表示、普図演出表示、背景表示、ボタン押下示唆表示、変動表示、疑似変動表示、停止表示、リーチ表示、スーパーリーチ表示、大当たり表示、はずれ表示、大当たり中演出表示、大当たりラウンド数表示、ラウンド毎のカウント数表示、獲得球数表示、大当たり連荘数表示、確変中演出表示、時短中演出表示、打ち出し方向示唆表示、先読みモード中表示、定期的(例えば1時間毎)に実行される定期演出表示、デモ画面表示、音量設定表示、光量設定表示、演出情報設定表示、遊技者情報設定表示、エラー表示、のうちの少なくとも何れかを含むものであってもよい。また、第一の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、第二の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第四の演出手段であってもよい。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図103に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図103に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
(付記1)
複数の演出手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサであり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段であり、
前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間に位置するものであり、
前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、
前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、
前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、複数の表示のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1〜4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
ことを特徴とする遊技台。
<実施形態D>
次に、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、以降では、上記実施形態A〜Bに係るぱちんこ機100と異なる構成についてのみ説明し、同一または類似する構成については、図面において同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、以降では、上記実施形態A〜Bに係るぱちんこ機100と異なる構成についてのみ説明し、同一または類似する構成については、図面において同一の符号を付し、その説明は省略する。
<遊技盤>
最初に、図104を用いて、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100の遊技盤200について説明する。なお、図104は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
最初に、図104を用いて、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100の遊技盤200について説明する。なお、図104は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲には、複数種類の役物ユニット950(図105参照)を配設している。なお、役物ユニット950の詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
なお、本例では、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の前面側には、遊技球の転動可能な領域にステージ244を配設している。ステージ244は、遊技領域124から外れた遊技球などが一時的に転動可能である。また、このステージ244の後方には、後述する壁部200a3が立設されており、ステージ244上を転動する遊技球は、壁部200a3に衝突するなどしてステージ244から落下し、手前の遊技領域124に導かれる。
また、図示は省略するが、遊技盤200には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
(図示しない)普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。(図示しない)第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
(図示しない)普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)高確中ランプ222は、遊技状態が大当りの発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技盤200には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第一可変入賞口234と、第二可変入賞口235と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の正面視右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では、それぞれ遊技盤200の正面視右下に配設している。この第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。第一可変入賞口234または第二可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第一可変入賞口234および第二可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、図示しない遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第一可変入賞口234、第二可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<役物ユニット>
次に、図105を用いて、役物ユニット950について説明する。なお、図105は、役物ユニット950の分解斜視図である。
次に、図105を用いて、役物ユニット950について説明する。なお、図105は、役物ユニット950の分解斜視図である。
本例の役物ユニット950は、落下展開役物ユニット700と、上昇役物ユニット750と、打ち上げ役物ユニット800と、V形成役物ユニット850によって構成される。なお、本例では、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800を1つのユニットで構成している。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット>
図106〜図110は、落下展開役物ユニット700の分解斜視図である。
図106〜図110は、落下展開役物ユニット700の分解斜視図である。
図106に示すように、落下展開役物ユニット700は、主として、正面視コの字形状のベース702と、このベース702の正面視左側と正面視右側に配設される一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706と、ベース702の背面側に配設されるロック解除部708と、落下展開役物ユニット700と他の基板とを電気的に接続するための中継基板710と、一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706によって上下方向にスライド可能な落下展開役物712(図108参照)と、によって構成される。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/左(右)上下駆動部>
左上下駆動部704は、図106に示すように、ベース702にネジで固定される筒状の駆動ベース704aと、この駆動ベース704aの上部に取り付けられる左駆動モータ704bと、この駆動モータ704bの駆動軸に固定される駆動歯車704cと、この駆動歯車704cの動力を伝達するための複数の歯車704dと、を有して構成される。
左上下駆動部704は、図106に示すように、ベース702にネジで固定される筒状の駆動ベース704aと、この駆動ベース704aの上部に取り付けられる左駆動モータ704bと、この駆動モータ704bの駆動軸に固定される駆動歯車704cと、この駆動歯車704cの動力を伝達するための複数の歯車704dと、を有して構成される。
また、左上下駆動部704は、図107に示すように、ベース702に嵌め込まれてベース702に沿って上下方向にスライド可能なスライダ704eと、このスライダ704eに固定されるとともに落下展開役物712の左回転モータベース712e1を支持する役物支持部704fと、スライダ704eに固定されるギヤ部704gと、を有して構成される。
ギヤ部704gは、複数の歯車704dの一つと噛み合うように配置され、左駆動モータ704bを作動して歯車704dを回転駆動することで、ギヤ部704g、役物支持部704f、およびスライダ704eが一体となって上下方向にスライドするように構成されている。なお、右上下駆動部706は左上下駆動部704と同じ構造であり、図106、図107に示す通りである。
後述する落下展開役物712は、左上下駆動部704の役物支持部704fと、右上下駆動部706の役物支持部706fと、によって両端を支持されており、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bを作動させることで、上下方向にスライド可能である。以下、落下展開役物712を上下方向にスライドさせる動作を、「落下展開役物712の上下動作」という場合がある。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/ロック解除部>
ロック解除部708は、図106に示すように、駆動回路516によって駆動されるソレノイド708aと、このソレノイド708aによって長手方向にスライドされる軸部708bと、この軸部708bに係合されて軸部708bとともに上下方向にスライドされる可動部708cと、この可動部708cの上下動に連動して回動される回動部708dと、この回動部708dによって符号Aで示す方向にスライド可能な爪部708eと、を有して構成される。
ロック解除部708は、図106に示すように、駆動回路516によって駆動されるソレノイド708aと、このソレノイド708aによって長手方向にスライドされる軸部708bと、この軸部708bに係合されて軸部708bとともに上下方向にスライドされる可動部708cと、この可動部708cの上下動に連動して回動される回動部708dと、この回動部708dによって符号Aで示す方向にスライド可能な爪部708eと、を有して構成される。
ロック解除部708の爪部708eは、ベース702に形成された貫通孔702aの内外をスライド可能に配置される。ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a内に進入させると、ベース702は下方へのスライドが阻止(ロック)された状態となり、落下展開役物712は停止した状態となる。
一方、ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重で下方にスライドする。なお、上述の「落下展開役物712の上下動作」には、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bの作動による下方へのスライドに加えて、落下展開役物712の自重による下方へのスライドも含まれる。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物>
落下展開役物712は、図108に示すように、図107に示す役物支持部704f、706fに両端を支持される長板状の第四の構造体712aと、この第四の構造体712aの正面側に回動可能に取り付けられる長板状の第一の構造体712bと、第四の構造体712aに回動可能に配設される左右一対の第三の構造体712cと、第一の構造体712bに回動可能に配設される左右一対の第二の構造体712dと、第一の構造体712bの正面視左側を回転駆動するための左回転駆動部712eと、第一の構造体712bの正面視右側を回転駆動するための右回転駆動部712fと、第一の構造体712bの正面側に配設される板状のカバー手段718(図109参照)と、を有して構成される。
落下展開役物712は、図108に示すように、図107に示す役物支持部704f、706fに両端を支持される長板状の第四の構造体712aと、この第四の構造体712aの正面側に回動可能に取り付けられる長板状の第一の構造体712bと、第四の構造体712aに回動可能に配設される左右一対の第三の構造体712cと、第一の構造体712bに回動可能に配設される左右一対の第二の構造体712dと、第一の構造体712bの正面視左側を回転駆動するための左回転駆動部712eと、第一の構造体712bの正面視右側を回転駆動するための右回転駆動部712fと、第一の構造体712bの正面側に配設される板状のカバー手段718(図109参照)と、を有して構成される。
左回転駆動部712eは、図19に示す役物支持部704fに固定される左回転モータベース712e1と、この左回転モータベース712e1に取り付けられる左回転モータ712e2と、左モータベース712e1を装飾するための左回転モータベース飾り部712e3と、左回転モータ712e2の動力を伝達するための歯車712e4と、この歯車712e4によって回動可能であるとともに第一の構造体712bの正面視左側の側面に固定される回転アーム712e5と、によって構成される。
なお、右回転駆動部712fは左回転駆動部712eとほぼ同じ構造であり、図108に示す通りであるが、回転アーム712f5に板状の検知片712f51を備えるとともに、この検知片712f51の位置を検知可能なセンサ712f6を備える点が、左回転駆動部712eと異なっている。右回転駆動部712fは、この検知片712f51とセンサ712f6を備えることにより、第一の構造体712bが初期位置(図111(a)に示す位置)に位置しているか否かを検知することが可能である。
落下展開役物712では、左回転モータ712e2を作動することで、歯車712e4を介して回転アーム712e5が回動し、この回転アーム712e5が固定される第一の構造体712bの正面視左側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。また、右回転モータ712f2を作動することで、歯車712f4を介して回転アーム712f5が回動し、この回転アーム712f5が固定される第一の構造体712bの正面視右側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。
よって、左回転モータ712e2と右回転モータ712f2を同時に作動することで、第一の構造体712bを正面側(第四の構造体712aから遠ざかる方向)に回転(傾斜)させることが可能である。以下、落下展開役物712の第一の構造体712bを正面側に回転(傾斜)させる動作を、「落下展開役物712の回転動作」という場合がある。
また、第一の構造体712bの背面には、ベース部712gが固定され、このベース部712gには、歯車712hと、この歯車712hに噛み合う外歯を有するアーム部712kが、回転可能に配設される。一方、第四の構造体712aには、アーム部712kに係合可能な係合部712mが固定される。
第一の構造体712bが、図111(a)に示す初期位置に復帰した場合には、第一の構造体712b側のアーム部712kが、第四の構造体712a側の係合部712mと係合することで、第一の構造体712bが初期位置に保持される。一方、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めると、第一の構造体712b側のアーム部712kと、第四の構造体712a側の係合部712mの係合が解除される。
図109に示すように、カバー手段718は、第一の構造体712bに対して上下にスライド可能なスライダ721に固定される。このスライダ721は、第一の構造体712b側のアーム部712kに係合されるとともにバネ722によって下方に付勢されている。第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721の係合が解除されると、バネ722に付勢されたスライダ721がカバー手段718を下方に押し下げるように構成されている。本例のカバー手段718には、キャラクタの顔が施されているが、他のキャラクタ、文字、識別情報(例えば、機種名)などを施してもよい。
図108に戻って、ベース部712gには、一対の第三の構造体712cに配設された鉄製の金属片712c7を磁力で引き寄せるための磁石712nが配設されており、第一の構造体712bが手前に約180°傾斜した場合には、磁力によって一対の第三の構造体712cがベース部712gに保持される。
また、第一の構造体712bの両端には、一対の磁石712b1がそれぞれ配設されているとともに、左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3には、一対の磁石712b1に対応する位置に、それぞれ鉄製の金属片712e7、712f7が配設されている。これにより、初期位置に復帰した第一の構造体712bは、磁力によって左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3に引き寄せられ、初期位置が保持されるように構成されている。
また、正面視左側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視左側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される左上半身部712c4と、この左上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視右側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視右側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される右上半身部712c4と、この右上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視左側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視左側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される左下半身部712d4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
図109に示すように、正面視右側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視右側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される右下半身部712b4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
落下展開役物712では、正面視左側の第三の構造体712cが備える左上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視右側の第三の構造体712cが備える右上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視左側の第二の構造体712dが備える左下半身部712d4と、正面視右側の第二の構造体712dが備える右下半身部712d4と、によって1つのキャラクタが形成されるように構成されている。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物の発光手段>
図110(a)は、第一の構造体712bの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図であり、同図(b)は、第四の構造体712aの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図である。また、図22は、第一の構造体712bの発光基板714と第四の構造体712aの発光基板714を示した略示正面図である。
図110(a)は、第一の構造体712bの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図であり、同図(b)は、第四の構造体712aの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図である。また、図22は、第一の構造体712bの発光基板714と第四の構造体712aの発光基板714を示した略示正面図である。
第一の構造体712bの正面側には、複数の第二の発光手段714a(本例では、LED)が設けられた発光基板714が取り付けられ、これらの複数の第二の発光手段714aによって、前方に配置されるカバー手段718を通して第一の構造体712bの正面側に光を出力することが可能である。また、第四の構造体712aの背面側には、複数の第一の発光手段716a(本例では、LED)が設けられた発光基板716が取り付けられ、これらの複数の第一の発光手段716aによって、前方に配置される第四の構造体712aを通して第四の構造体712aの正面側に光を出力することが可能である。
図110に示すように、第四の構造体712aの発光基板716には、第四の構造体712aと第一副制御部400とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第一のコネクタCN1と、第四の構造体712aと第一の構造体712bの発光基板714とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第二のコネクタCN2と、第四の構造体712aと左回転モータ712e2を電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第三のコネクタCN3と、第四の構造体712aと右回転モータ712f2およびセンサ712f6とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第四のコネクタCN4が設けられている。
<落下展開役物の動作>
次に、図111〜図115を用いて、落下展開役物712の動作について説明する。上述の通り、落下展開役物712は、上下方向にスライドさせる上下動作と、第一の構造体712bを前方に回転させる回転動作が可能である。
次に、図111〜図115を用いて、落下展開役物712の動作について説明する。上述の通り、落下展開役物712は、上下方向にスライドさせる上下動作と、第一の構造体712bを前方に回転させる回転動作が可能である。
<落下展開役物の動作/上下動作>
図111は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の上下動作を示した図であり、図112は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の上下動作を示した図である。
図111は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の上下動作を示した図であり、図112は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の上下動作を示した図である。
図111(a)および図112(a)は、落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における初期位置は、遊技盤200の上方において落下展開役物712の全体がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。
この初期位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された一部の装飾(本例では、キャラクタの顔)が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して正面から視認可能となり、センター役物900と落下展開役物712によって一体的な演出が提供される。また、初期位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域が落下展開役物712に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の全てが視認可能である。
図111(b)および図112(b)は、落下展開役物712が上下動作における中間位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合において、ソレノイド708a(図106参照)を作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重によって下方にスライドし、中間位置に到達する。
上下動作における中間位置は、初期位置の落下展開役物712が下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。この中間位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された装飾の一部が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して視認可能である。また、中間位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が視認不能となるが、表示領域のほとんどは視認可能である。
図111(c)および図112(c)は、落下展開役物712が上下動作における最大移動位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における最大移動位置は、中間位置の落下展開役物712がさらに下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重ならない(オーバーラップしない)位置である。また、最大移動位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域のほとんどが視認不能となる。
<落下展開役物の動作/回転動作>
図113は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の回転動作を示した図であり、図114および図115は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の回転動作を示した図である。
図113は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の回転動作を示した図であり、図114および図115は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の回転動作を示した図である。
図113(a)および図114(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に45°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に0°から45°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bを支点として互いに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第四の構造体712aを支点として互いに近接する方向に回動する。
また、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721(図109参照)の係合が解除されると、スライダ721がカバー手段718を下方に押し下げる。このため、カバー手段718は、下方向に所定量だけスライドするとともに手前に約45°傾斜した状態となるが、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認可能である。
図113(b)および図114(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に90°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に45°から90°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約90°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能となるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)が、正面から視認可能となる。
なお、カバー手段718は、第一の構造体712bの回転に連動して下方向に所定量だけスライドする構造であるため、カバー手段718が、手前に約90°傾斜した状態となった場合であってもカバー手段718の正面側への突出量を最小限に抑えることができる。これにより、遊技盤200の厚みが必要以上に厚くなることを回避することができる上に、カバー手段718が他の部材に接触するような事態を未然に回避できる場合がある。
図113(c)および図115(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に135°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に90°から135°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約135°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)は、正面から視認可能である。
図113(d)および図115(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に180°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に135°から180°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に135°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態になるとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態となる。
また、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cも接触した状態となり、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによってキャラクタが形成される。なお、カバー手段718は、手前に約180°傾斜した状態となり、バー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であり、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)の一部も、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによって覆われるため、正面から視認不能となる。
<各種基板>
次に、パチンコ機100が備える各種基板について説明する。
次に、パチンコ機100が備える各種基板について説明する。
<各種基板/制御基板、駆動基板>
図116(a)は、第1副制御部400周辺の主な制御回路を示した回路ブロック図である。本例の第1副制御部400は、サブ制御基板245aと、このサブ制御基板245aにボード・トゥ・ボード(以下、「BtoB」という。)コネクタにより電気的に接続されたモータ駆動基板245bと、によって構成されている。なお、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bとの接続は、BtoBコネクタによるものに限定されず、ハーネス等による接続であってもよい。
図116(a)は、第1副制御部400周辺の主な制御回路を示した回路ブロック図である。本例の第1副制御部400は、サブ制御基板245aと、このサブ制御基板245aにボード・トゥ・ボード(以下、「BtoB」という。)コネクタにより電気的に接続されたモータ駆動基板245bと、によって構成されている。なお、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bとの接続は、BtoBコネクタによるものに限定されず、ハーネス等による接続であってもよい。
サブ制御基板245aには、図42を用いて説明した基本回路402と駆動回路516等が搭載されており、本例では、基本回路402と駆動回路516を、それぞれワンチップのマイクロコンピュータで構成し、相互に通信可能としている。
また、詳細は後述するが、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板245aと他の基板を電気的に接続する電気部品が搭載され、モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516からの演出制御データの入力や、遊技盤側可動体444(例えば、役物ユニット950等)の駆動源となるモータ等を動作させる駆動信号(例えば、後述する盤面LEDPWM信号など)を出力することが可能である。
本例では、第1副制御部400を、少なくとも一つのマイクロコンピュータが搭載されるサブ制御基板245aと、マイクロコンピュータが搭載されないモータ駆動基板245bの2種類の基板で構成しているため、例えば、遊技盤側可動体(例えば、役物ユニット950)の仕様変更等があったときに、一方のモータ駆動基板245bのみの交換で仕様変更等に対応できる場合があり、他方のサブ制御基板245aに汎用性を持たせることで、開発期間の短縮や低コスト化を実現できる場合がある。
サブ制御基板245aの基本回路402には、遊技台枠用ランプ542や、遊技盤用ランプ532や、スピーカ120や、遊技枠側可動体442(例えば、前面枠扉(ガラス枠)を用いたガラスボタン、遮蔽装置(シャッター)等)や、第2副制御部500や、モータ駆動基板245b等が接続される。また、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板246aや、モータ駆動基板245bを他の基板に電気的に接続するためのハーネス等が接続される。
<各種基板/接続関係と配置場所>
次に、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係と配置場所について説明する。
次に、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係と配置場所について説明する。
図116(b)は、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係を模式的に示したブロック図である。本例では、サブ制御基板245aに電気的に接続されたモータ駆動基板245bに、スイッチング回路を含む電気部品が搭載された盤面周辺基板672を電気的に接続し(図119(a)、図120(a)参照)、この盤面周辺基板672に、電気部品が搭載されていない役物周辺基板674を電気的に接続し(図120(a)、図121(a)参照)、この役物周辺基板674に、パワーLEDを含む電気部品が搭載された役物上照明基板676を電気的に接続している(図121(a)参照)。
図117(a)は、遊技盤200を背面から見た図であり、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bの配置場所を説明するための図である。本例では、遊技盤200の背面に、サブ制御基板ケース245を備えており、このサブ制御基板ケース245の内側空間内に、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bが収容されている。なお、図117(a)において符号246aで示す基板は、第2副制御部500を構成する液晶制御基板であり、図117(a)において符号678で示す基板は、電源制御部660から供給された電源を第1副制御部400や第二副制御部500などのサブ制御部に供給することが可能なサブ電源基板である。
図117(b)は、遊技盤200の一部を抜き出して正面から見た図であり、盤面周辺基板672の配置場所を説明するための図である。本例では、盤面周辺基板672は、遊技盤200のステージ244の近傍に配置され、後述する盤面周辺基板接続ハーネス678を介して、図117(a)に示すモータ駆動基板245bに電気的に接続されている。
図118(a)は、遊技盤200の一部を透過して正面から見た図であり、役物周辺基板674の配置場所を説明するための図である。本例では、役物周辺基板674は、遊技盤200の正面視左上に配置され、図示しないハーネスを介して、図117(b)に示す盤面周辺基板672に電気的に接続されている。
図118(b)は、落下展開役物ユニット700の一部を抜き出して示した正面図であり、役物上照明基板676の配置場所を説明するための図である。本例の役物上照明基板676は、落下展開役物ユニット700の一部を構成する基板であり、図109を用いて説明した発光基板716に相当する基板である。役物上照明基板676(発光基板716)は、図示しないハーネスを介して、図118(a)に示す役物周辺基板674に電気的に接続されているとともに、パワーLEDからなる第一の発光手段676a(716a)を備えている。
<モータ制御基板>
次に、モータ制御基板245bについて説明する。図119(a)、(b)は、モータ駆動基板245bと他の基板との接続関係と、モータ駆動基板245bに搭載される電気部品の一例を示した図である。
次に、モータ制御基板245bについて説明する。図119(a)、(b)は、モータ駆動基板245bと他の基板との接続関係と、モータ駆動基板245bに搭載される電気部品の一例を示した図である。
モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245bのBtoBコネクタ245a1に接続可能なBtoBコネクタ245b1と、盤面周辺基板672に接続される盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678aに接続可能なコネクタ245b2と、を備える。
モータ駆動基板245bのBtoBコネクタ245b1は、No.1〜No.80の80ピンで構成され、そのうちのNo.31のピンは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516から出力される盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、モータ駆動基板245bのコネクタ245b2は、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図119(b)に拡大して示すように、BtoBコネクタ245b1のNo.31のピンと、コネクタ245b2のNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗245b3と、IC245b4と、第2抵抗245b5と、が直列に配設されている。
<盤面周辺基板>
次に、盤面周辺基板672について説明する。図120(a)〜(c)は、盤面周辺基板672と他の基板との接続関係と、盤面周辺基板672に搭載される電気部品の一例を示した図である。
次に、盤面周辺基板672について説明する。図120(a)〜(c)は、盤面周辺基板672と他の基板との接続関係と、盤面周辺基板672に搭載される電気部品の一例を示した図である。
盤面周辺基板672は、盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678bに接続可能なモータ駆動基板側コネクタ672aと、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な役物周辺基板側コネクタ672bと、を備える。
モータ駆動基板側コネクタ672aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物周辺基板側コネクタ672bは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図121(b)に拡大して示すように、モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンと、役物周辺基板側コネクタ672bのNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗672cと、第2抵抗672dと、NチャネルのMOS FETからなるスイッチング回路672eと、第3抵抗672fと、が配設されている。
第1抵抗672cは、スイッチング回路672eの動作安定用抵抗である。第2抵抗672dは、スイッチング回路672eの入力信号がオープンになった場合にスイッチング回路672eのゲート・ソース間の電圧を0vにするための接地抵抗である。第3抵抗672fは、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗である。
モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンに、盤面LEDPWM信号として、所定の電圧(スイッチング回路672eのゲート閾値電圧よりも大きく、十分なドレイン電流が流れる電圧。本例では、5v)からなるON信号が印可されると、スイッチング回路672eがOFFからONとなり、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)が点灯するように構成している。
本例では、スイッチング回路としてMOS FETを適用しているため、他のスイッチング素子を適用する場合に比べて、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の点灯/消灯の切り替え速度を速くすることができる上に、放熱性を高めることができる場合がある。
なお、本例では、スイッチング回路672eとして、NチャネルのMOS FETを適用したが、例えば、PチャネルのMOS FETを用いてもよいし、トランジスタ等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
また、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗として、第3抵抗672fを適用したが、図120(c)に示すように、電流設定用抵抗として、直列に接続した2つの第3抵抗672fと第4抵抗672gを適用してもよい。
<役物周辺基板>
次に、役物周辺基板674と役物上照明基板676について説明する。図121(a)は、役物周辺基板674および役物上照明基板676と他の基板との接続関係を示した図であり、同図(b)は、役物上照明基板676に搭載される電気部品の一例を示した図である。
次に、役物周辺基板674と役物上照明基板676について説明する。図121(a)は、役物周辺基板674および役物上照明基板676と他の基板との接続関係を示した図であり、同図(b)は、役物上照明基板676に搭載される電気部品の一例を示した図である。
役物周辺基板674は、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な盤面周辺基板側コネクタ674aと、役物上照明基板676に接続されるハーネス680のコネクタに接続可能な役物上照明基板側コネクタ674bと、を備える。
盤面周辺基板側コネクタ674aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物上照明基板側コネクタ674bは、No.1〜No.22の22ピンで構成され、そのうちのNo.17のピンは、役物上照明基板676のNo.17のピンを介して、役物上照明基板676に搭載される電気部品に接続される。
図121(b)に拡大して示すように、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、電源(本例では、7v電源)との間には、電気部品として、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)と、が配設されている。
なお、本例では、サブ制御基板245aと第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)との間に直列に配設する複数の抵抗(本例では、第1抵抗245b3、第2抵抗245b5、第1抵抗676b)の抵抗値の合計を15オーム、第1抵抗676bを通過する電流を約270ミリアンペアに設定することで、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の輝度(光量)を高めている。
<役物上照明基板>
次に、図122を用いて、役物上照明基板676の回路構成について説明する。図122は、役物上照明基板676の回路構成の一例を示した回路構成図である。
次に、図122を用いて、役物上照明基板676の回路構成について説明する。図122は、役物上照明基板676の回路構成の一例を示した回路構成図である。
本例の役物上照明基板676には、複数のLED1〜LED14と、これらのLED1〜LED14の発光を制御するLEDドライバIC3と、が搭載されている。LED1〜LED14は、R(赤),G(緑),B(青)の三原色のLED素子が内蔵されたフルカラーLEDである。
<役物上照明基板/LED>
LED1〜LED3の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L1〜L3で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT0〜XOUT2に接続されている。また、LED1〜LED3に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L1のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
LED1〜LED3の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L1〜L3で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT0〜XOUT2に接続されている。また、LED1〜LED3に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L1のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線L2,L3には抵抗を配設しない一方で、緑(G)や青(B)のLED素子よりも電圧降下の高い赤(R)のLED素子が接続される信号線L1だけに抵抗R6を配設することで、LEDドライバIC3の発熱を抑えるように構成している。
LED4〜LED6の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L4〜L6で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT3〜XOUT5に接続されている。また、LED4〜LED6に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L4のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R7が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
LED7とLED8に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L7〜L9で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第一の電圧(本例では、7v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT6〜XOUT8に接続されている。また、LED7とLED8に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第二の抵抗値(本例では、270オーム)の抵抗R10が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、信号線に直列に接続されるLEDの個数によって、当該LEDに供給する電圧の値を異ならせることで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
なお、本例では、第二の電圧(12v)の電源は、図示しない電源基板からサブ制御基板245aに供給された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676に供給される。また、第一の電圧(7v)の電源は、サブ制御基板245aにおいて生成された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676に供給される。さらに、第三の電圧(5v)の電源は、サブ制御基板245aにおいて生成された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676(のLEDドライバIC3等)に供給される。
また、本例では、信号線に接続される赤(R)のLED素子の個数によって当該信号線に配設する抵抗の抵抗値を異ならせることで、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値が均一になるように構成している。
LED9〜LED11の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L10〜L12で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT9〜XOUT11に接続されている。また、LED9〜LED11に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R8が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
LED12〜LED14の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L13〜L15で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT12〜XOUT14に接続されている。また、LED12〜LED14に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R9が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続することで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
<役物上照明基板/LEDドライバ>
LEDドライバIC3は、シリアルクロック入力端子SCLKと、シリアルデータ入力端子SDAと、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTと、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23と、を有して構成される。定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)は、LEDを規定の輝度に設定するために7ビット分解能(128ステップ)の固定周波数PWMコントローラと定電流ドライバを内蔵している。また、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTに接続する1つの抵抗(本例では、抵抗値2.2kオームの抵抗R5)によって、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)の定電流ドライバに流す電流値の調整が可能である。
LEDドライバIC3は、シリアルクロック入力端子SCLKと、シリアルデータ入力端子SDAと、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTと、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23と、を有して構成される。定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)は、LEDを規定の輝度に設定するために7ビット分解能(128ステップ)の固定周波数PWMコントローラと定電流ドライバを内蔵している。また、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTに接続する1つの抵抗(本例では、抵抗値2.2kオームの抵抗R5)によって、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)の定電流ドライバに流す電流値の調整が可能である。
LEDドライバIC3は、シリアルクロック入力端子SCLKとシリアルデータ入力端子SDAを介して8ビット長のシリアルデータを入力することで、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)を個別に選択することで、接続されたLEDを異なる発光データを用いて個々に制御することもできるし、全てのチャネルを同時に選択することで、接続されたLEDを同じ発光データを用いて一括して制御することもできる。
すなわち、LEDドライバIC3は、第一の信号線(例えば、信号線L1〜L3)に接続された第一のLED(例えば、LED1〜LED3)と、第二の信号線(例えば、信号線L7〜L9)に接続された第二のLED(例えば、LED7,LED8)に同じ発光データを送信することで、該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が同じ光り方となるように制御することができる。
<役物上照明基板の変形例1>
次に、役物上照明基板676の変形例1について説明する。図123は、役物上照明基板676の回路構成の変形例1を示した回路構成図である。
次に、役物上照明基板676の変形例1について説明する。図123は、役物上照明基板676の回路構成の変形例1を示した回路構成図である。
上記図122に示した回路構成図では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続する例を示した。
本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15と、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12を、第二の電圧(12v)の電源に接続し、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続している。
また、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L1、L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6、R9を、赤(R)のLED素子と直列にそれぞれ接続している。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L4、L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R7、R8を、赤(R)のLED素子と直列にそれぞれ接続している。
また、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗R10を、赤(R)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、供給される電源の電圧と、信号線に直列に接続されるLEDの個数に応じて、信号線に配設する抵抗の抵抗値を異ならせることで、供給される電源の電圧と、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値がほぼ均一になるように構成している。なお、LEDドライバIC3の発熱を抑える程度に電圧降下させるために必要な抵抗値である抵抗を配置すればよく、供給される電源の電圧と、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値が均一にならなくてもよい。
<役物上照明基板の変形例2>
次に、役物上照明基板676の変形例2について説明する。図124は、役物上照明基板676の回路構成の変形例2を示した回路構成図である。
次に、役物上照明基板676の変形例2について説明する。図124は、役物上照明基板676の回路構成の変形例2を示した回路構成図である。
上記図122に示した回路構成図では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)の電源に接続する例を示した。
本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続し、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12を、第一の電圧(7v)の電源に接続し、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9を、第三の電圧(5v)の電源に接続している。
すなわち、本例では、信号線に直列に接続されるLEDの個数に応じて、信号線に接続する電源の電圧を異ならせることで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
<役物上照明基板の変形例3>
次に、役物上照明基板676の変形例3について説明する。図125は、役物上照明基板676の回路構成の変形例3を示した回路構成図である。
次に、役物上照明基板676の変形例3について説明する。図125は、役物上照明基板676の回路構成の変形例3を示した回路構成図である。
上記図122に示した回路構成図では、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線には抵抗を配設しない一方で、緑(G)や青(B)のLEDよりも電圧降下の高い赤(R)のLED素子が接続される信号線だけに抵抗を配設する例を示した。
本例では、赤(R)のLED素子が接続される信号線に加えて、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線にも抵抗を配設するように構成している。
なお、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L1のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L2のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L3のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L4のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R7を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L5のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L6のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
また、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗R10を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L8のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L9のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、および、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、同じ抵抗値にしている。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L10〜L12のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R8を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L11のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L12のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L10〜L12において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、異なる抵抗値にする一方で、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、同じ抵抗値にしている。
また、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L13〜L15のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R9を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L14のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L15のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L13〜L15において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、異なる抵抗値にしている。
なお、本例では、赤(R)、緑(G)、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値に関して、(1)全てを同じ抵抗値にする場合、(2)全てを異なる抵抗値にする場合、(3)いずれか一つを異なる抵抗値にする場合、の3つのケースについて説明したが、これら(1)〜(3)のうちのいずれか一つ、複数、または、全てを遊技台に適用してもよい。
<役物上照明基板の変形例4>
次に、役物上照明基板676の変形例4について説明する。図126は、役物上照明基板676の回路構成の変形例4を示した回路構成図である。
次に、役物上照明基板676の変形例4について説明する。図126は、役物上照明基板676の回路構成の変形例4を示した回路構成図である。
上記図122に示した回路構成図では、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと電源(7v電源)を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(パワーLED)を配設する例を示した。
本例では、LEDドライバIC3と第二の電圧(7v)の電源を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)を接続することで、第一の発光手段676a(パワーLED)の発光をLEDドライバIC3で制御するように構成している。
すなわち、本例では、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9と、1つの第一の発光手段676a(パワーLED)が配設された信号線L16を、LEDドライバIC3と第二の電圧(7v)の電源との間に並列に接続している。
<役物上照明基板の他の変形例>
次に、図127を用いて、役物上照明基板676の他の変形例について説明する。
次に、図127を用いて、役物上照明基板676の他の変形例について説明する。
図127(a)は、フルカラーLEDを構成するLED素子毎に供給電圧を異ならせる例を示した回路構成図である。本例では、フルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子を第一の電圧(7v)の電源に接続し、緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源に接続している。
すなわち、本例では、フルカラーLEDを構成するLED素子の種類に応じて、供給する電圧を異ならせることで、LED素子の特性等に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
図127(b)は、フルカラーLEDを構成するLED素子毎に供給電圧とLEDドライバを異ならせる例を示した回路構成図である。本例では、フルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子を第一の電圧(7v)の電源と第一のLEDドライバ(ドライバ1)に接続し、緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源と第二のLEDドライバ(ドライバ2)に接続している。なお、第一のLEDドライバ(ドライバ1)と第二のLEDドライバ(ドライバ2)は、同じ基板に搭載された電子部品であってもよいし、相異なる別の基板に搭載された電子部品であってもよい。
すなわち、本例では、フルカラーLEDを構成するLED素子の種類に応じて、供給する電圧とLEDドライバを異ならせることで、LED素子の特性等に応じた適切な電圧を供給するとともに、適切な発光制御を行うように構成している。
なお、本例では、LED素子毎に供給電圧とLEDドライバを異ならせる例を示したが、LED素子単位ではなく、LED単位で供給電圧とLEDドライバを異ならせてもよい。したがって、例えば、図127(c)に示すように、第一のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子だけを第三の電圧(5v)の電源に接続し、他の緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源に接続し、第二のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子の全てを第二の電圧(12v)の電源に接続し、第二のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子だけを抵抗を介してLEDドライバに接続してもよい。
<役物上照明基板におけるLEDの配置例>
次に、図128を用いて、役物上照明基板676におけるLEDの配置例について説明する。なお、図128は、上記図110に対応する図面であり、役物上照明基板676におけるLEDの配置例を説明するための図である。
次に、図128を用いて、役物上照明基板676におけるLEDの配置例について説明する。なお、図128は、上記図110に対応する図面であり、役物上照明基板676におけるLEDの配置例を説明するための図である。
本例では、上記図122において直列に接続された3個のフルカラーLED1〜LED3を、発光基板716の正面視左上の第一の基板領域AR1に配置している。この第一の基板領域AR1は、発光基板716において、第一のコネクタCN1と第三のコネクタCN3に最も近い基板領域である。また、上記図122において直列に接続された3個のフルカラーLED4〜LED6を、発光基板716の正面視左下の第二の基板領域AR2に配置している。この第二の基板領域AR2は、発光基板716において、第二のコネクタCN2に最も近い基板領域である。
直列に接続された3個のフルカラーLED1〜LED3,LED4〜LED6は、直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8よりも輝度が小さい場合があるため、敢えてコネクタ近傍の基板領域に配置することで、LEDの発光によってコネクタが目立ち、装飾体の美観が損なわれてしまうような事態を回避できる場合がある。
また、本例では、上記図122において直列に接続された3個のフルカラーLED9〜LED11を、発光基板716の正面視右上の第四の基板領域AR4に配置している。この第四の基板領域AR4は、発光基板716において、第四のコネクタCN4に最も近い基板領域である。
直列に接続された3個のフルカラーLED9〜LED11は、直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8よりも輝度が小さい場合があるため、敢えてコネクタ近傍の基板領域に配置することで、LEDの発光によってコネクタが目立ち、装飾体の美観が損なわれてしまうような事態を回避できる場合がある。
また、本例では、上記図122において直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8を、発光基板716の正面視中央の第三の基板領域AR3に配置している。この第三の基板領域AR3は、発光基板716において、第一〜第四のコネクタCN1〜CN4から最も遠い基板領域であって、パワーLEDからなる第一の発光手段676a(716a)に最も近い基板領域である。
このような構成により、2個のフルカラーLED7,LED8とパワーLEDとの相乗効果によって、装飾体の外縁よりも中心近傍の輝度を高めることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
また、本例では、上記図122におけるLEDドライバIC3を、第三の基板領域AR3において、2個のフルカラーLED7,LED8の間に配置するとともに、発光基板716において、他のフルカラーLEDを、LEDドライバIC3を中心として周辺に均等に配置している。このような構成により、発光基板716におけるLEDの輝度を均一にすることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
なお、役物上照明基板676におけるLEDの配置場所は本例に限定されず、例えば、上記図122において直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8を、第一、第二、第四、第五の基板領域AR1,AR2,AR4,AR5のいずれかに配置してもよい。また、パワーLEDの発光を目立たせるために、2個のフルカラーLED7,LED8のうちの一方のLED7を、LED4〜LED6の右横に並べて配設し、他方のLED8を、LED12〜LED14の左横に並べて配設してもよい。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LED(例えば、図122に示すフルカラーLED1〜LED14)と、前記LEDの発光を制御するドライバ(例えば、図122に示すLEDドライバIC3)と、複数の信号線(「パターン線」ともいう。)が設けられた基板(例えば、図122に示す役物上照明基板676)と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線(例えば、図122に示す信号線L7〜L9)であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線(例えば、図122に示す信号線L1〜L3、またはL4〜L6、またはL10〜L12、またはL13〜L15)であり、前記第一の信号線は、第一の数(例えば、2個)となる前記LEDが直列に接続された信号線であり、前記第二の信号線は、第二の数(例えば、3個)となる前記LEDが直列に接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線は、第一の電圧(例えば、7v)が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、第二の電圧(例えば、12v)が供給される信号線であり、前記第一の数と前記第二の数では、該第二の数の方が大きく(例えば、2個<3個)、前記第一の電圧と前記第二の電圧では、該第二の電圧の方が高い(例えば、7v<12v)、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、LEDの数に応じた適切な電圧を供給することができ、複数のLEDを効率よく光らせることができる場合がある。また、LEDの場所によって異なる光らせ方をさせることができる場合があり、基板に特徴を持った遊技台を提供することができる。
なお、本発明に係る「信号線」は、「パターン線」と言い換えることもできる。また、第三の電圧を用いてLEDの発光制御を行う構成であってもよい。また、第一の電圧、第二の電圧、または、第三の電圧は、5v、7v、12Vのいずれであってもよいし、その他の電圧であってもよい。また、ドライバを使用しない構成であってもよい。また、第一の信号線と第二の信号線が別々のドライバに接続されていてもよく、例えば、前記ドライバとして第一のドライバと第二のドライバを備えている場合に、第一の信号線と第二の信号線の一方の信号線が、第一のドライバに接続され、第一の信号線と第二の信号線の他方の信号線が、第二のドライバに接続されていてもよい。
また、前記ドライバは、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第一のLED」という。)と前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第二のLED」という。)に同じ発光データを送信することで、該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が同じ光り方となるように制御するドライバであってもよい。
このような構成とすれば、信号線により接続されるLEDの個数と、供給される電圧が異なる場合であっても、同じ発光データを送信した場合には、同じ光らせ方をさせることができ、制御を簡素化することができる場合がある。なお、本例では、ドライバ(IC)の機能で同じ光らせ方にすることが可能であるが、この機能を使用せずに、異なる光らせ方(LEDによって輝度を異ならせる光らせ方)を行う構成であってもよい。ここで、光り方の違いは目視で確認できないレベルであっても適用される。
また、前記基板は、パワーLED(例えば、図122に示す第一の発光手段676a)が設けられた基板であり、前記パワーLEDは、スイッチング回路(例えば、121(b)に示すスイッチング回路672e)により発光制御されるLEDであり、前記複数の信号線のうちの一つは、第三の信号線(例えば、図122に示す信号線L16)であり、前記第三の信号線は、前記パワーLEDが一つ接続された信号線であり、前記第三の信号線は、前記ドライバに接続されない信号線であり、前記第三の信号線は、前記第一の電圧と前記第二の電圧のうちの一方の電圧(例えば、7v)が供給される信号線であってもよい。
このような構成とすれば、電圧の異なる信号線を必要以上に増やすことなくLEDの制御が可能な場合がある。なお、例えば図126に示すように、第三の信号線をドライバに接続する構成であってもよい。また、LEDの一部をドライバに接続せずにパワーLEDと同様の発光制御を行う構成であってもよい。
また、演出用可動手段(例えば、図108に示す落下展開役物712)を備え、前記基板は、前記演出用可動手段を発光させるための基板であってもよい。
このような構成とすれば、演出用可動手段の発光制御を効率よくできる場合がある。なお、演出用可動手段とは、該演出用可動手段が制御により可動する構成のみならず、遊技者の操作によって可動する手段を含んでいてもよく、例えば、遊技者が操作可能な位置に設けられた演出用操作手段などを含んでいてもよい。また、演出用可動手段のLEDでなくてもよく、例えば、遊技台の枠に固定のLEDや遊技台裏側のモニタLED等にも適用可能である。
また、本発明に係る基板は、演出用可動手段と一緒に動く基板でなくてもよく、例えば、演出用可動手段が可動した場合に、基板との位置関係が発光可能な状態にも適用される。また、同じドライバに接続される信号線であっても、遊技台において別々の手段の発光を行う構成であってもよく、例えば、一方が演出用可動手段で、他方はその近傍にある固定の装飾手段であってもよい。
また、前記LEDは、フルカラーLEDであり、前記フルカラーLEDは、三原色(例えば、赤(R),緑(G),青(B))のLED素子で構成されるLEDであり、前記三原色のLED素子は、前記ドライバの別々の接続端子に接続されるLED素子であり、前記第一の信号線および前記第二の信号線において、赤のLED素子と前記ドライバの間にのみ抵抗(例えば、図122に示す抵抗R6〜R9)が設けられているものであってもよい。
このような構成とすれば、電圧降下の少ない色のLED素子に対して抵抗を配置することで、ドライバにかかる電圧を下げることができる場合がある。なお、三原色のLED素子が接続される全ての信号線に抵抗を設ける構成であってもよいし、全ての信号線に抵抗を配置しない構成であってもよく、ドライバの性能により適宜変更可能である。
また、前記第一のLEDと前記第二のLEDは、同じ種類のLEDであってもよい。このような構成とすれば、ドライバによる発光制御を簡素化して制御負担を軽減することができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、第一の数となる前記LED(以下、「第一のLED」という。)が直列に接続された信号線であり、前記第二の信号線は、第二の数となる前記LED(以下、「第二のLED」という。)が直列に接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一のLEDと前記第二のLEDは、同じ種類のLEDであり、前記第一の信号線は、第一の電圧が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、前記第一の電圧が供給される信号線であり、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第一のLEDと前記第二のLEDに同じ発光データが送信された場合であっても該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に供給する電圧を同じにすることで、回路構成を簡素化できる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線は、第一の電圧が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、第二の電圧が供給される信号線であり、前記第一の電圧と前記第二の電圧では、該第二の電圧の方が高く、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第三のLED」という。)と前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第四のLED」という。)に同じ発光データが送信された場合であっても該第三のLEDの光り方と該第四のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に供給する電圧を異ならせることで、LEDに最適な発光制御を行うことができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第五のLED」という。)と前記ドライバとの間には第一の抵抗が設けられており、前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第六のLED」という。)と前記ドライバとの間には第二の抵抗が設けられており、前記第一の抵抗の抵抗値と前記第二の抵抗の抵抗値は、異なる抵抗値であり、前記第五のLEDと前記第六のLEDに同じ発光データが送信された場合であっても該第五のLEDの光り方と該第六のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に接続する抵抗の抵抗値を異ならせることで、LEDに最適な発光制御を行うことができる場合がある。
<可動体1の基板>
次に、可動体1の基板について説明する。図129は、可動体1を構成する部材の一部を抜き出して示した概略分解斜視図である。
次に、可動体1の基板について説明する。図129は、可動体1を構成する部材の一部を抜き出して示した概略分解斜視図である。
上記図56を用いて説明したように、可動体1は、外形が変形する変形可動物ユニットであり、ベース部10と、可動部11、12、14と、構造体16と、を有して構成され、可動部11、12、14は、ベース部10に対して変位可能に設けられている。
可動部11は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部11a、基板11c(以降、「第二の基板11c」という場合がある。)、レンズ部材11e、カバー体11fを積層して形成されている。基板11cには、長手方向に、複数の発光素子11d(本例では、LED)が実装されている。レンズ部材11eは基板11cをカバーし、カバー体11fはレンズ部材11eをカバーしている。
可動部12は、可動部11と左右対称となる形状を有しており、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部12a、基板12c(以降、「第三の基板12c」という場合がある。)、レンズ部材12e、カバー体12fを積層して形成されている。基板12cには、長手方向に、複数の発光素子12d(本例では、LED)が実装されている。レンズ部材12eは基板12cをカバーし、カバー体12fはレンズ部材12eをカバーしている。
可動部14は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部14a、基板14e(以降、「第一の基板14e」という場合がある。)、レンズ部材14g、カバー体14hを積層して形成されている。基板14eは、ベース部14aの背部に固定され、レンズ部材14gは、左右の二部材の構成であり、各部材が基板14eをカバーする。カバー体14hは、ベース部14aの前側に固定され、ベース部14aの下部とレンズ部材14gをカバーする。基板14eには、長手方向に、複数の発光素子14f(本例では、LED)が実装されている。
構造体16は、前側ベース体16A、基板16B、レンズ部材16Cおよびカバー体16Dを備える。基板16Bには、複数の発光素子16b(本例では、LED)が実装されている。複数の発光素子16bは平面的に配列されており、構造体16を全体的に発光させることが可能である。レンズ部材16Cは、基板16Bをカバーし、カバー体16Dは、レンズ部材16Cをカバーしている。カバー体16Dには、装飾的な形状や模様、色彩を施すことができ、本例では、目玉状の形状が施されている。
<可動体1の基板/第一の基板>
次に、図130を用いて、第一の基板14eについて詳細に説明する。なお、図130(a)は、第一の基板14eの表面を示した正面図であり、同図(b)は、第一の基板14eの裏面を示した背面図である。
次に、図130を用いて、第一の基板14eについて詳細に説明する。なお、図130(a)は、第一の基板14eの表面を示した正面図であり、同図(b)は、第一の基板14eの裏面を示した背面図である。
第一の基板は、表面(カバー体14hによってカバーされる側の面)と裏面(カバー体14hによってカバーされない側の面)によって構成される両面基板である。図130(a)に示す表面は、ほぼ全ての領域が、電子部品等が実装可能な実装領域OAとされている一方で、図130(b)に示す裏面は、中央部に設けた実装領域OAと、この実装領域OAの左右両側に設けられた非実装領域NOA(図130(b)において黒塗りした領域)と、に区分けされている。
図130(a)に示すように、第一の基板14eの表面には、発光素子14fとして、8個のフルカラーLED1〜LED8が、第一の基板14eの長手方向に、ほぼ均等の間隔を空けて実装されているとともに、8個のフルカラーLED1〜LED8と、第一の基板14eの裏面に実装された各種電気部品(LEDドライバIC1等)を電気的に接続する信号線のパターンやビア等が形成されている。
また、図130(b)に示すように、第一の基板14eの裏面の実装領域OAには、第一の基板14eの表面に実装されたフルカラーLED1〜LED8の発光を制御するためのLEDドライバIC1や各種電気部品(抵抗、コンデンサ等)が実装されるとともに、ドライバIC1と各種電気部品を接続する信号線のパターンや、ドライバIC1と、第一の基板14eの表面に実装された各種電気部品(8個のフルカラーLED1〜LED8等)を接続する信号線等のパターンやビアや、グランドに接続されたグランド領域が形成されている。
第一の基板14eの裏面の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、実装領域OAの左右両側に設けている。また、この非実装領域NOAには、第一の基板14eをカバー体14hに固定する際の位置決めに用いられる貫通孔14gが複数、形成されている。
<可動体1の基板/第一の基板の回路構成>
次に、図131を用いて、第一の基板14eの回路構成について詳細に説明する。なお、図131は、第一の基板14eの回路構成の一例を示した回路構成図である。
次に、図131を用いて、第一の基板14eの回路構成について詳細に説明する。なお、図131は、第一の基板14eの回路構成の一例を示した回路構成図である。
本例の第一の基板14eには、複数のLED1〜LED8と、これらのLED1〜LED8の発光を制御するLEDドライバIC1と、が搭載されている。LED1〜LED8は、R(赤),G(緑),B(青)の三原色のLED素子が内蔵されたフルカラーLEDである。なお、図示は省略するが、第二の基板11c(可動部11の基板11c)と第三の基板12c(可動部12の基板12c)の回路構成は、この第一の基板14eと同じ回路構成である。
LED1〜LED8の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、異なる信号線L1〜L24にそれぞれ接続され、各々のLED素子のアノード側が、第一の電圧(本例では、5v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC1の定電流出力端子XOUT0〜XOUT23に個別に接続されている。なお、本例では、LED素子とLEDドライバIC1との間には、抵抗を配設しないように構成しているが、抵抗を配設してもよい。
LEDドライバIC1は、上記図122を用いて説明したLEDドライバIC3と同じLEDドライバであるため説明は省略するが、本例では、LEDドライバIC1の定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTを未使用としている。
<可動体1の基板/第一の基板と可動部11、12の関係>
次に、図132を用いて、第一の基板14eと可動部11、12の関係について詳細に説明する。なお、図132は、可動部11、12の動きを可動体11の後方から見た背面図である。
次に、図132を用いて、第一の基板14eと可動部11、12の関係について詳細に説明する。なお、図132は、可動部11、12の動きを可動体11の後方から見た背面図である。
図132(a)は、可動部11、12および14の初期位置を示しており、図132(d)は、可動部11、12および14を移動させた後の位置(移動位置)を示しており、図132(b)と(c)は、それぞれ、初期位置と移動位置との間の中間位置1、2を示している。可動部11、12および14は、初期位置から中間位置1と中間位置2を経て移動位置へ変形可能であり、また、移動位置から中間位置2と中間位置1を経て初期位置に復帰可能である。
図132(a)〜同図(d)に示すように、第一の基板14eの裏面の実装領域OAは、可動部11、12を動作させた場合に、実装領域OAの背後において(第一の基板14eの背面視において)、可動部11、12と重なることが無い領域(オーバーラップすることが無い領域)である。
一方、第一の基板14eの裏面の非実装領域NOAは、可動部11、12を動作させた場合に、非実装領域NOAの背後において(第一の基板14eの背面視において)、可動部11、12の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
<非実装領域の変形例1>
次に、図133を用いて、非実装領域の変形例1について説明する。なお、図133は、非実装領域の変形例1を説明するための図である。
次に、図133を用いて、非実装領域の変形例1について説明する。なお、図133は、非実装領域の変形例1を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208の正面視右下に固定配置された第一の装飾体602と、装飾図柄表示装置208の下方を水平方向に移動可能な第二の装飾体604と、を備える。本例では、第一の装飾体602は、ウサギと切り株を模った形状からなる装飾体であり、第二の装飾体604は、カメを模った形状からなる装飾体である。
第二の装飾体604は、図133(a)に示す第一の位置と、同図(b)に示す第二の位置との間を少なくとも往復移動可能に構成されている。第一の位置は、第二の装飾体604が第一の装飾体602に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、第二の位置は、第二の装飾体604の一部が第一の装飾体602の一部に重なる(オーバーラップする)位置である。
図133(c)に示すように、第二の装飾体604の裏面には、実装領域OAと非実装領域NOA(図133(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第二の装飾体604の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図133(d)に示すように、第二の装飾体604が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第二の装飾体604の背面視において)、第一の装飾体604の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
すなわち、本例では、可動物である第二の装飾体604には非実装領域NOAが設けられているが、固定物である第一の装飾体602には非実装領域NOAが設けられていない。なお、第二の装飾体604は、1枚の基板で構成してもよいし、複数の基板で構成してもよい。また、非実装領域NOAを、複数の基板で構成してもよい。
<非実装領域の変形例2>
次に、図134を用いて、非実装領域の変形例2について説明する。なお、図134は、非実装領域の変形例2を説明するための図である。
次に、図134を用いて、非実装領域の変形例2について説明する。なお、図134は、非実装領域の変形例2を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208の正面視右下に固定配置された第三の装飾体612と、装飾図柄表示装置208の下方を水平方向に移動可能な第四の装飾体614と、を備える。本例では、第三の装飾体612は、タコツボを模った形状からなる装飾体であり、第四の装飾体614は、タコを模った形状からなる装飾体である。
第四の装飾体614は、図134(a)に示す第一の位置と、同図(b)に示す第二の位置との間を少なくとも往復移動可能に構成されている。第一の位置は、第四の装飾体614が第三の装飾体612に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、第二の位置は、第四の装飾体614の一部が第三の装飾体612の一部に重なる(オーバーラップする)位置である。
図134(c)に示すように、第四の装飾体614の裏面には、実装領域OAと非実装領域NOA(図134(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第四の装飾体614の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図134(d)に示すように、第四の装飾体614が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第四の装飾体614の背面視において)、第三の装飾体614の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
また、図134(c)に示すように、第三の装飾体612の裏面にも、実装領域OAと非実装領域NOA(図134(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第三の装飾体612の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図134(d)に示すように、第四の装飾体614が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第三の装飾体612の背面視において)、第四の装飾体612の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
すなわち、本例では、可動物である第四の装飾体614と固定物である第三の装飾体612の両方に非実装領域NOAを設けている。なお、第三の装飾体612または第四の装飾体614は、1枚の基板で構成してもよいし、複数の基板で構成してもよい。また、それぞれの非実装領域NOAを、複数の基板で構成してもよい。
<可動体3>
次に、可動体3の基板について説明する。図135は、可動体3を構成する表示装置34の基板の回路構成図であり、図136(a)は、可動体3を構成する表示装置34の基板の正面図である。
次に、可動体3の基板について説明する。図135は、可動体3を構成する表示装置34の基板の回路構成図であり、図136(a)は、可動体3を構成する表示装置34の基板の正面図である。
図136(a)に示すように、表示装置34の基板の表面には、表示装置34の回転中心となる位置に配置された発光素子L11と、回転中心から放射状に配置された複数の発光素子列LA1〜LA6と、を備える。本例では、発光素子列LAの数は6であり、周方向に等ピッチで配置されている。
本例では、中心に配置した発光素子L11を、LEDドライバIC5によって発光が制御される1個のフルカラーLED32で構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第一の発光素子列LA1は、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED1,LED2と、LEDドライバIC3によって発光が制御されるLED9〜LED16からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第二の発光素子列LA2は、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED3〜LED5と、LEDドライバIC4によって発光が制御されるLED17〜LED24からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第三の発光素子列LA3は、LEDドライバIC5によって発光が制御されるLED25〜LED31と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED59〜LED61からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第四の発光素子列LA4は、LEDドライバIC6によって発光が制御されるLED33〜LED40と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED62〜LED64からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第五の発光素子列LA5は、LEDドライバIC7によって発光が制御されるLED41〜LED48と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED57,LED58からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第六の発光素子列LA6は、LEDドライバIC8によって発光が制御されるLED49〜LED56と、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED6〜LED8からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。
図136(b)は、可動体3を構成する表示装置34の基板の背面図である。同図(b)に示すように、表示装置34の基板の裏面には、図135に示すLEDドライバIC2〜IC9とラッチ回路IC1が、表示装置34の周方向に等ピッチで配置されている。このように、電子部品を周方向に等ピッチで配置することで、表示装置34を回転させた場合に、スリップリング620に加わる負荷を軽減することができ、表示装置34の寿命を延ばすことができる場合がある。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、第一の動作を実行可能な可動手段(例えば、図132に示す可動体1)を備えた遊技台であって、前記可動手段は、第一の基板(例えば、図132に示す第一の基板14e)が設けられた手段であり、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域(例えば、図132に示す非実装領域NOA。パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域)と第二の領域(例えば、図132に示す実装領域OA)で構成されており、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に、或る手段(例えば、図132に示す可動部11,12)が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、振動等によって第一の基板と或る手段が接触してしまった場合であっても、第一の基板のパターンが傷つくことを防止できる場合があり、可動手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
なお、上述の「前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、該第一の領域の背後に、或る手段が位置する場合があり」とは、第一の動作の途中で或る手段が位置する場合、第一の動作が終了した時点で或る手段が位置する場合、通過途中で位置する場合があればよい。また、本発明に係る「第二の領域」は、或る手段が背後に位置しない領域を含んでいてもよい。例えば、可動体の動作により或る手段が位置しない領域が、第一の領域によって分断されてしまう場合には、パターン線やグランドを設けることは難しい。
また、前記可動手段を備えていない遊技台、すなわち、第一の基板を備え、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域と第二の領域で構成されており、該第一の領域の背後に、或る手段(例えば、可動体)が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
また、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第二の領域よりも該第一の領域の方が広くてもよい。
このような構成とすれば、第一の基板のパターンを第二の領域に集約的に配置することで、より一層、第一の基板のパターンが傷つくことを防止できる場合がある。なお、第一の領域よりも第二の領域の方が広くてもよい。
また、前記第一の基板は、LED(例えば、図130(a)に示すLED1〜LED8)が設けられた基板であり、前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第一の領域の反対側となる領域に少なくとも配置されており、前記LEDは、前記第二の領域に形成されたビアを介して前記第一の基板における他方の面においてパターン線で接続されていてもよい。
また、前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第二の領域の反対側となる領域に配置されていてもよい。
このような構成とすれば、LEDによる光の出射範囲を広げることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。なお、遊技台の基板の背面側にもLEDが設けられている構成であってもよい。
また、前記LEDの発光を制御するドライバ(例えば、図130(b)に示すLEDドライバIC1)を備え、前記ドライバは、前記第二の領域に設けられていてもよい。
このような構成とすれば、ドライバを基板の背面側(遊技者から見えない側)に設けることで目立たせないようにすることができる場合がある。なお、ドライバを第一の領域に設けてもよく、この場合、可動手段と第一の基板が接触するとLEDの発光に影響が出る場合があるため、可動手段の動作不良等の発見につながる場合がある。また、ドライバを他方の面側に設けてもよく、この場合、可動手段の背後にスペースがとれない場合に効果的である。また、LEDからレンズ(装飾手段)までの距離を利用してドライバを配置できる場合がある。
また、前記パターン線は、前記第二の領域のみに形成されていてもよい。また、一部のパターン線が第一の領域に形成されていてもよく、この場合、例えば、複数のLEDのパターン線のうちのいずれかのパターン線を第一の領域に形成し、可動手段と第一の基板が接触した場合に、このパターン線に関するLEDの発光異常により、動作不良を発見できる場合がある。
また、前記第一の基板におけるグランドは、前記第二の領域のみに形成されていてもよい。また、グランドの一部が第一の領域に形成されていてもよいし、第一の領域は全てグランドとして構成されていてもよく、この場合、グランドの面積が十分であれば、動作不良に対して影響が少ない場合がある。
また、前記第一の基板は、LEDが設けられた基板であり、前記可動手段は、前記LEDの前方側に第一の装飾手段(例えば、図129に示すカバー体14h)を備えた手段であり、前記第一の領域の背後における少なくとも一部の領域は、前記第一の装飾手段に覆われていなくてもよい。
このような構成とすれば、可動手段の前後の方向のスペースを削減できる場合がある。なお、第一の領域が装飾手段に覆われていてもよい。
また、前記可動手段は、複数の可動体で構成された手段であり、前記複数の可動体のうちの一つは、第一の可動体(例えば、図129に示す可動部14)であり、前記複数の可動体のうちの一つは、第二の可動体(例えば、図129に示す可動部11,または可動部12)であり、前記第一の基板は、前記第一の可動体に設けられた基板であり、前記或る手段とは、前記第二の可動体のことであり、前記第二の可動体は、前記可動手段の前記第一の動作に関連して前記第一の可動体の背後に位置する可動体であってもよい。
また、遊技領域に第二の装飾手段(例えば、図133に示す第一の装飾体602や、図134に示す第三の装飾体612)を備え、前記或る手段とは、前記第二の装飾手段のことであり、前記第二の装飾手段は、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に位置する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板と他の手段との干渉がおきてしまった場合にパターンやグランドを保護できる場合がある。
なお、第一の領域は、銅箔による全てがグランドとなる状態であってもよい。また、第一の基板は、三層以上の多層基板であってもよい。また、LEDの発光制御は、ドライバを使用しなくてもよく、例えばFET等のスイッチング回路を使用して発光させる構成であってもよい。また、ドライバはシリアル通信であってもよいし、パラレル通信であってもよい。また、LEDは、フルカラーLEDのほかに、パワーLEDや他のLEDでもよい。また、ドライバとLEDの間に抵抗を設けてドライバの発熱を抑える構成であってもよい。
また、可動手段は、可動体1以外の可動体にも適用可能であるし、遊技盤に配置される可動体のほかに、遊技台の枠に配置される可動体であってもよい。また、可動手段の「第一の動作」は、可動手段の回動に限定されず、往復動作、振動、伸縮、開閉、遊技台からの着脱等の他の動作も含まれる。
<基板のビア>
次に、図137を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える或る基板のビアについて説明する。図137は、或る基板の一部を抜き出して示した図である。
次に、図137を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える或る基板のビアについて説明する。図137は、或る基板の一部を抜き出して示した図である。
本実施形態に係る遊技台が備える装飾手段630(例えば、図132に示す可動体1の可動部11,12、14等)の外縁部630aには、メッキ処理が施されている。ここで、メッキ処理とは、装飾手段630の表面に、金、銀、ニッケル、クロムなどの薄い金属膜を析出させる処理をいい、例えば、亜鉛メッキや銅メッキ等の電気メッキ、ニッケルメッキ等の無電解メッキ、化成処理、その他の表面処理等が該当する。
また、装飾手段630が備える両面基板には、装飾手段630の外縁部630aの近傍に、基板の表面と裏面を電気的に接続するためのビア632が複数、形成されている。ビア632は、両面基板の表面においては、グランドに接続され、両面基板の裏面においては、信号線等のパターンに接続しないように構成している。なお、ビア632の形成方法は、特に限定されず、従来公知のめっきスルーホール方法や、導電ペースト充填法等を適用することができる。
また、両面基板の裏面には、ビア632よりも外縁部630aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED634が配設されている。なお、本例のビアは、遊技台における各種照明基板(LEDを備えた基板)に適用することもできるし、他の種類の基板に適用することもできる。
<基板のビアの変形例>
次に、図138を用いて、基板のビアの変形例について説明する。なお、図138は、変形例のビアが形成された基板の一部を示した図である。
次に、図138を用いて、基板のビアの変形例について説明する。なお、図138は、変形例のビアが形成された基板の一部を示した図である。
図138(a)に示す装飾手段640は、円形状の部材からなり、その外縁部640aには、全周に亘ってメッキ処理が施されている。また、装飾手段640の両面基板には、外縁部640aの形状に沿うように、複数のビア642が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア642よりも外縁部640aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED644が配設されている。
図138(b)に示す装飾手段650は、矩形状の部材からなり、その外縁部650aの一部には、メッキ処理が施されたメッキ処理部650bが形成されている。また、装飾手段650の両面基板には、メッキ処理部650bの内方において、複数のビア652が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア652よりも外縁部650aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED654が配設されている。本例のビア652は、フルカラーLED654の一角に、平面視L字形状に形成されている。
図138(c)に示す装飾手段660は、矩形状の部材からなり、その外縁部660aには、全周に亘ってメッキ処理が施されている。また、装飾手段600の両面基板には、対向する2辺の外縁部660aの内方において、外縁部660aに沿うように、複数のビア662が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア662よりも外縁部660aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED664が配設されている。
<他の静電気対策>
次に、図139を用いて、本実施形態に係る遊技台に適用された他の静電気対策について説明する。なお、図139は、或る役物(装飾手段)の動きを時系列で示した図である。
次に、図139を用いて、本実施形態に係る遊技台に適用された他の静電気対策について説明する。なお、図139は、或る役物(装飾手段)の動きを時系列で示した図である。
本例に係る役物(装飾手段)670は、駆動モータ(図示省略)によって回転駆動される円盤状の回転体672と、この回転体672の外縁に取り付けられた金属製の遮光片674と、この遮光片674の通過を検知可能なフォトセンサ(図示省略)と、回転体672の背面に設けられた照明基板(図示省略)と、を有して構成される。
本例では、金属製の遮光片674の通過をフォトセンサによって確実に検知するため、フォトセンサを構成する発光素子と受光素子の間隔を狭くしている。このため、遮光片674とフォトセンサの間で静電気が発生しやすい構成となっているが、本例では、遮光片674に、照明基板からのグランド線を接続することで、遮光片674に溜まった静電気を照明基板側に逃がすように構成している。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、遊技領域に設けられた装飾手段(例えば、図132に示す可動体1の可動部11,12、14等)と、基板(例えば、図137に示す基板630)と、を備えた遊技台であって、前記装飾手段は、少なくとも一部にメッキ(例えば、亜鉛メッキや銅メッキ等の電気メッキ、ニッケルメッキ等の無電解メッキ)が施された手段であり、前記基板は、電子部品が設けられた基板であり、前記基板は、パターン線と接続されないビアが形成された基板であり、前記ビアは、或る方向に複数形成されたものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、ビアを利用して遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を吸収できる場合があり、基板に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、前記ビアは、前記電子部品よりも前記装飾手段に近い位置に形成されていてもよい。このような構成とすれば、装飾手段に溜まった静電気をビアで吸収することで、電子部品の誤作動を防止できる場合がある。
また、前記メッキは、前記装飾手段の外縁に施されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記装飾手段の外縁に沿って形成されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記或る方向に等ピッチで形成されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記装飾手段において前記メッキが施された部位の近傍に形成されていてもよい。このような構成とすれば、メッキが施された部位に溜まった静電気をビアで吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、グランドに接続されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜まった静電気をグランドに逃すことができる場合がある。
また、前記電子部品は、LEDであってもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜まった静電気をビアで吸収することで、LEDの誤作動を防止できる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、電子的な賞を付与する封入式遊技機や、メダルレスのスロットマシンに適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、上記実施形態の各実施例に記載した複数の構成のうち、1つまたは複数の構成に記載している内容を、他の構成に適用したり、上記実施形態の異なる実施例に記載した複数の構成を組み合わせることで、より遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
IC1、IC3 LEDドライバ
1、3 可動体
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
245a サブ制御基板
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
676 役物上照明基板
700 落下展開役物ユニット
1、3 可動体
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
245a サブ制御基板
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
676 役物上照明基板
700 落下展開役物ユニット
Claims (12)
- 第一の動作を実行可能な可動手段を備えた遊技台であって、
前記可動手段は、第一の基板が設けられた手段であり、
前記第一の基板における一方の面は、第一の領域と第二の領域で構成されており、
前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に、或る手段が位置する場合があり、
前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、
前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1に記載の遊技台であって、
前記第一の領域と前記第二の領域では、該第二の領域よりも該第一の領域の方が広い、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
前記第一の基板は、LEDが設けられた基板であり、
前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第一の領域の反対側となる領域に少なくとも配置されており、
前記LEDは、前記第二の領域に形成されたビアを介して前記第一の基板における他方の面においてパターン線で接続されている、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項3に記載の遊技台であって、
前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第二の領域の反対側となる領域に配置されている、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項3または請求項4に記載の遊技台であって、
前記LEDの発光を制御するドライバを備え、
前記ドライバは、前記第二の領域に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記パターン線は、前記第二の領域のみに形成されている、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の基板におけるグランドは、前記第二の領域のみに形成されている、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の基板は、LEDが設けられた基板であり、
前記可動手段は、前記LEDの前方側に第一の装飾手段を備えた手段であり、
前記第一の領域の背後における少なくとも一部の領域は、前記第一の装飾手段に覆われていない、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記可動手段は、複数の可動体で構成された手段であり、
前記複数の可動体のうちの一つは、第一の可動体であり、
前記複数の可動体のうちの一つは、第二の可動体であり、
前記第一の基板は、前記第一の可動体に設けられた基板であり、
前記或る手段とは、前記第二の可動体のことであり、
前記第二の可動体は、前記可動手段の前記第一の動作に関連して前記第一の可動体の背後に位置する可動体である、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技領域に第二の装飾手段を備え、
前記或る手段とは、前記第二の装飾手段のことであり、
前記第二の装飾手段は、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に位置する手段である、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
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