JP2017130850A - 通信装置 - Google Patents

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康介 多留
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光央 上村
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隆 藏野
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Abstract

【課題】プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率を低減することができる通信装置を提供する。
【解決手段】選択部11は、通信部12が待ち受けモードで動作している間は、規定時間が経過する度に使用チャネルが切り替わるように、使用チャネルを複数のチャネル内で周期的に切り替える。選択部11は、通信部12が受信モードで動作している間は、使用チャネルを複数のチャネル内の一のチャネルに固定するように構成されている。延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作している間に通信部12が信号を受信すると、選択部11が使用チャネルを切り替える切替タイミングを、上記信号に基づいて規定時間の経過時点から遅延させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置に関する。
従来、1つの無線機で2つのシステムの無線機と通信可能である通信装置(親機)を備えるデュアルモード無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のシステムにおいて、通信装置は、複数のチャネルの受信待ち受けを、受信チャネルを順次切り替えて、二巡以上繰り返し行う。これにより、通信装置は、通信相手である無線機からの信号を、一巡目の受信待ち受け時に受信し損なっても、二巡目以降の受信待ち受け時に受信する。
特開2001−16663号公報
しかし、上述したように複数のチャネルの受信待ち受けを繰り返し行う通信装置では、例えば、通信相手である無線機から送信される信号のプリアンブルを十分な長さ受信できないために通信エラーを生じる確率が高くなる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率を低減することができる通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る通信装置は、複数のチャネルの中から一のチャネルを使用チャネルとして選択する選択部と、前記使用チャネルを用いて通信を行う通信部とを備え、前記通信部は、待ち受けモードで動作中にプリアンブルを受信すると、パケットの受信を行う受信モードに切り替わるように構成されており、前記選択部は、前記通信部が前記待ち受けモードで動作している間は、規定時間が経過する度に前記使用チャネルが切り替わるように、前記使用チャネルを前記複数のチャネル内で周期的に切り替え、前記通信部が前記受信モードで動作している間は、前記使用チャネルを前記複数のチャネル内の一のチャネルに固定するように構成されており、前記通信部が前記待ち受けモードで動作している間に前記通信部が信号を受信すると、前記選択部が前記使用チャネルを切り替える切替タイミングを、前記信号に基づいて前記規定時間の経過時点から遅延させる延長部を更に備える。
本発明は、プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率を低減することができる通信装置が得られる、という利点がある。
本発明の一実施形態に係る通信装置を用いた通信システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置に関し、切替タイミングを延長した場合の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る通信装置に関し、第1端末からの信号を受信した場合の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る通信装置に関し、第1端末から様々なタイミングで信号が送信される場合の動作を示すタイミングチャートである。
以下の実施形態は、通信装置に関し、とくに複数のチャネルの中から選択される一のチャネルを用いて通信を行う通信装置に関する。
(1)概要
本実施形態に係る通信装置1は、図1に示すように、選択部11と、通信部12と、延長部13とを備えている。選択部11は、複数のチャネルの中から一のチャネルを使用チャネルとして選択する。通信部12は、使用チャネルを用いて通信を行う。
通信部12は、待ち受けモードで動作中にプリアンブルを受信すると、パケットの受信を行う受信モードに切り替わるように構成されている。
選択部11は、通信部12が待ち受けモードで動作している間は、規定時間が経過する度に使用チャネルが切り替わるように、使用チャネルを複数のチャネル内で周期的に切り替える。選択部11は、通信部12が受信モードで動作している間は、使用チャネルを複数のチャネル内の一のチャネルに固定するように構成されている。
延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作している間に通信部12が信号を受信すると、選択部11が使用チャネルを切り替える切替タイミングを、上記信号に基づいて規定時間の経過時点から遅延させる。
ここでいう「チャネル」は、例えば、周波数分割多元接続の通信においては周波数帯域である。本実施形態では、複数のチャネルとして複数の周波数帯域が用いられる。ここでいう「プリアンブル」は、通信部12が受信するパケットの先頭に付加されており、通信部12が同期をとるためのビット列である。そのため、通信部12は、プリアンブルを受信することによって、受信した信号に同期して、パケットのビット列を受信可能となる。
要するに、図2に示すように、通信部12が待ち受けモードで動作している間(図2中に「Tm1」で示す期間)には、選択部11は、規定時間T1又はT2が経過する度に使用チャネルが切り替わるように、使用チャネルを複数のチャネル内で周期的に切り替える。つまり、通信部12は、待ち受けモードにおいては複数のチャネルの受信待ち受けを繰り返し行っている。また、通信部12が受信モードで動作している間(図2中に「Tm2」で示す期間)においては、選択部11は、使用チャネルを複数のチャネルの中の一のチャネルに固定する。なお、図2では、横軸を時間軸として、使用チャネルを「CH」、信号を「Sig」で表している。図2の例では、(第1の)チャネルCH1及び(第2の)チャネルCH2の2つのチャネルCH1,CH2から、一のチャネルが使用チャネルとして選択部11で選択されている。
そして、延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作している期間Tm1に通信部12が信号を受信すると、この信号に基づいて、選択部11が使用チャネルを切り替える切替タイミングP1を規定時間の経過時点から遅延させる。図2の例では、待ち受けモードであって使用チャネルがチャネルCH1のときに、通信部12が信号を受信しているので、延長部13は、切替タイミングP1を規定時間T1の経過時点(時刻t4)から時刻t5まで遅延させている。言い換えれば、延長部13は、使用チャネルがチャネルCH1である時間を、元々の規定時間T1から延長している。
このように、通信装置1は、通信部12が待ち受けモードで動作中に信号を受信すると、この信号に基づいて、使用チャネルの切替タイミングP1を遅延させることで、使用チャネルとして一のチャネルが選択されている時間を延長することができる。そのため、通信部12が待ち受けモードで動作中にプリアンブルを含む信号が送信された場合に、延長された時間内でもプリアンブルを受信することができ、プリアンブルの受信エラーが生じにくくなる。結果的に、通信装置1では、複数のチャネルの受信待ち受けを繰り返し行うにもかかわらず、プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率を低減することができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の通信装置1について詳細に説明する。
以下では、通信装置1がHEMS(Home Energy Management System)コントローラに用いられる場合を例に説明する。HEMSコントローラは、電力供給事業者からの電力の供給を受ける需要家施設に設置されている。HEMSコントローラとして用いられる通信装置1は、需要家施設に設置されたスマートメータ、及び需要家施設に設置されている(HEMS対応)宅内機器の各々と通信する。以下、スマートメータを第1端末101(図1参照)、宅内機器を第2端末102(図1参照)という。HEMSコントローラは、第1端末101の検針情報(計量値)を需要家施設内のモニタに表示したり、検針情報に基づいて第2端末101を制御したりする。なお、以下では需要家施設が戸建住宅であると仮定するが、需要家施設は、戸建住宅に限らず、例えば、集合住宅の各住戸、事務所、又は店舗などでもよい。
(2.1)通信システム
まず、通信装置1を含む通信システム100の全体構成について図1を参照して説明する。通信システム100は、通信装置1と、第1端末101と、第2端末102とを備えている。
第1端末101及び第2端末102は、それぞれ通信装置1の通信相手となる。通信装置1と第1端末101とは、(第1の)チャネルCH1にて電波を媒体とした無線通信を行う。通信装置1と第2端末102とは、(第2の)チャネルCH2にて電波を媒体とした無線通信を行う。チャネルCH1とチャネルCH2とは互いに異なる周波数帯域である。よって、通信装置1は、通信に用いるチャネル(使用チャネル)を、複数(本実施形態では2つ)のチャネルCH1,CH2間で切り替えることにより、第1端末101及び第2端末102の各々と通信可能となる。
第1端末101(スマートメータ)は、需要家施設での使用電力量を計測する電力メータとして機能する計測部と、第1無線インタフェースとを有している。第1端末101は、例えば定期的に、少なくとも計測部の計量値(検針情報)を含む信号を、第1無線インタフェースから通信装置1に送信する。さらに、第1端末101は、第1無線インタフェースにて、通信装置1からの信号を受信する。つまり、第1端末101は、通信装置1との間で双方向に通信可能である。
第2端末102(宅内機器)は、例えば、エアコンディショナ又はテレビジョン受像機等の電気機器である。第2端末102は、第2無線インタフェースを有している。第2端末102は、例えば定期的に、第2無線インタフェースから通信装置1に信号を送信する。さらに、第2端末102は、第2無線インタフェースにて、通信装置1からの信号を受信する。つまり、第2端末102は、通信装置1との間で双方向に通信可能である。
通信装置1が第1端末101又は第2端末102との通信に使用する通信方式は、例えば、免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)である。この種の小電力無線については、用途などに応じて使用する周波数帯域や空中線電力などの仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線が規定されている。具体例として、通信装置1と第1端末101又は第2端末102との間の通信は、Wi−SUN(登録商標)に準拠する。通信装置1と第1端末101又は第2端末102との間の通信経路は、スマートメータよりも宅内側の通信ルート(いわゆるBルート)に含まれる。
なお、通信装置1は、ルータなどのネットワーク機器を介してインターネットに接続されていてもよい。
(2.2)通信装置
通信装置1は、図1に示すように、制御部10と通信部12とを備えている。制御部10は、選択部11、延長部13及びメモリ14を有している。
制御部10は、通信部12を制御する。ここでは、制御部10は、プロセッサ及びメモリ14を有するマイクロコンピュータを主構成としている。制御部10は、マイクロコンピュータのプロセッサがメモリ14に格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータを選択部11及び延長部13として機能させる。
通信部12は、第1端末101及び第2端末102との通信を行う無線通信モジュールである。通信部12は、第1端末101との通信と、第2端末102との通信とを、1つの無線チップにて行う。通信部12は、変調及び復調の機能を有しており、第1端末101及び第2端末102の各々との間で、双方向にデータ伝送が可能である。通信部12は、PLL(Phase Locked Loop)方式の周波数シンセサイザを含んでいる。これにより、通信部12は通信に用いるチャネル(本実施形態では周波数帯域)を切替可能である。
また、通信部12の動作モードには、待ち受けモードと受信モードとの2つのモードが含まれている。待ち受けモードは、通信部12と第1端末101又は第2端末102との間で同期をとるためのモードであって、通信部12は、第1端末101又は第2端末102からのプリアンブルの受信待ち(待ち受け)を行う。受信モードは、通信部12が第1端末101又は第2端末102からのパケットを受信するためのモードであって、通信部12は、第1端末101及び第2端末102のいずれかとの通信を行う。通信部12は、待ち受けモードで動作中にプリアンブルを受信すると、受信モードに切り替わるように構成されている。
メモリ14には、複数のチャネル、及び規定時間に関するパラメータを含む、種々のパラメータが記憶されている。
選択部11は、複数(本実施形態では2つ)のチャネルCH1,CH2の中から一のチャネルを使用チャネルとして選択する。ここでいう「使用チャネル」は、通信部12で通信に用いられるチャネルである。具体的には、選択部11は、メモリ14に記憶されているパラメータに従って、通信部12の周波数シンセサイザを制御する。これにより、通信部12が使用するチャネル(使用チャネル)は、選択部11(制御部10)にて決定される。
選択部11による使用チャネルの選択状況は、通信部12の動作モードによって変化する。すなわち、通信部12が待ち受けモードで動作している間は、規定時間が経過する度に使用チャネルが切り替わるように、選択部11は、使用チャネルを複数のチャネルCH1,CH2内で周期的に切り替える。一方、通信部12が受信モードで動作している間は、選択部11は、使用チャネルを複数のチャネルCH1,CH2内の一のチャネルに固定するように構成されている。
具体的には、図3に示すように、通信部12が待ち受けモードで動作中の期間Tm1においては、選択部11は、チャネルCH1とチャネルCH2とを交互に使用チャネルとして選択する。この場合に、選択部11が使用チャネルを切り替える切替タイミングは、規定時間によって規定される。なお、図3では、横軸を時間軸として、使用チャネルを「CH」、第1端末101から送信された信号を「Sig」で表している。
ここで、規定時間は、複数のチャネルCH1,CH2に一対一に対応して複数(本実施形態では2つ)設定されている。チャネルCH1に対応する規定時間が(第1の)規定時間T1、チャネルCH2に対応する規定時間が(第2の)規定時間T2である。本実施形態では、規定時間T1と規定時間T2とは同じ長さである。なお、規定時間T1,T2の各々は、チャネルの切替処理に要する時間と、プリアンブルを待ち受ける時間との合計時間である。チャネルの切替処理に要する時間には、例えばレジスタの設定時間、及びPLLの収束時間などが含まれる。
そして、使用チャネルとしてチャネルCH1を選択している間は、選択部11は、規定時間T1をカウントする。チャネルCH1が選択されてから規定時間T1が経過した時点、つまり規定時間T1をカウントし終えた時点で、選択部11は、使用チャネルをチャネルCH2に切り替える。同様に、使用チャネルとしてチャネルCH2を選択している間は、選択部11は、規定時間T2をカウントする。チャネルCH2が選択されてから規定時間T2が経過した時点、つまり規定時間T2のカウントを終えた時点で、選択部11は、使用チャネルをチャネルCH1に切り替える。このようにして、通信部12が待ち受けモードで動作中の期間Tm1は、規定時間T1又はT2が経過する度に、使用チャネルが切り替わる。よって、規定時間T1及びT2との和を1周期として、使用チャネルは複数のチャネルCH1,CH2内で周期的に切り替わる。
図3の例では、通信部12が待ち受けモードで動作中の期間Tm1のうち、使用チャネルがチャネルCH1である間に、通信部12が第1端末101からの信号を受信している。ここで、第1端末101から送信された信号は、先頭から順にプリアンブル21、SFD(Start Frame Delimiter)22、データ(DATA)23を含んでいる。そのため、通信部12は待ち受けモードでプリアンブル21を受信することになり、通信部12の動作モードが受信モードに切り替わる。なお、ここでいう「SFD」は、プリアンブル21の直後にあって、パケット(フレーム)の開始を示すビット列である。「データ」は、第1端末101から通信装置1に送信されたデータである。
通信部12が受信モードで動作中の期間Tm2においては、選択部11は、受信モードに切り替わった時点、つまり通信部12がプリアンブル21を受信したときのチャネルCH1を使用チャネルとして選択する。その後、選択部11は、通信部12が受信モードで動作中の期間Tm2の終了時点までは、使用チャネルを切り替えずにチャネルCH1に固定する。通信部12がデータ23の受信を完了すると、通信部12は、受信モードを終了して待ち受けモードを開始する。
通信部12が待ち受けモードでの動作を再開すると、選択部11は、チャネルCH1とチャネルCH2とを交互に使用チャネルとして選択する。したがって、以降、通信部12が待ち受けモードで動作中の期間Tm1においては、規定時間T1又はT2が経過する度に、使用チャネルが切り替わる。
ところで、通信装置1は延長部13を備えているため、通信部12が待ち受けモードで動作中の期間Tm1においても、必ずしも、規定時間T1又はT2の経過時点で選択部11が使用チャネルを切り替えるとは限らない。すなわち、延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作している間に通信部12が信号を受信すると、上記信号に基づいて、選択部11が使用チャネルを切り替える切替タイミングを規定時間T1又はT2の経過時点から遅延させる。
延長部13は、信号の受信強度が閾値以上であると、切替タイミングP1(図2参照)を規定時間T1又はT2の経過時点から延長時間だけ遅延させる。つまり、通信部12が待ち受けモードで動作中に信号を受信すると、延長部13は、この信号の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を閾値と比較する。延長部13は、規定時間T1又はT2の経過時点、つまり元々の切替タイミングP1において、信号の受信強度と閾値とを比較する。そして、受信強度が閾値以上であれば、切替タイミングP1が延長時間の分だけ延長部13によって遅延させられる。
ここでは、延長時間及び閾値の各々は、複数のチャネルCH1,CH2に一対一に対応して複数(本実施形態では2つ)設定されている。チャネルCH1に対応する延長時間が(第1の)延長時間Ta1、チャネルCH2に対応する延長時間が(第2の)延長時間Ta2である。本実施形態では、延長時間Ta1と延長時間Ta2とは同じ長さである。また、チャネルCH1に対応する閾値が(第1の)閾値Ith1、チャネルCH2に対応する閾値が(第2の)閾値Ith2である。本実施形態では、閾値Ith1と閾値Ith2とは同じ値である。
上記構成により、待ち受けモードであって使用チャネルがチャネルCH1のときに通信部12が受信した信号の受信強度が閾値Ith1以上であれば、延長部13は、使用チャネルをチャネルCH2へ切り替える切替タイミングを遅延時間Ta1だけ遅延させる。言い換えれば、延長部13は、使用チャネルがチャネルCH1である第1期間Ts1を、元々の規定時間T1から、延長時間Ta1の分だけ延長する。このとき、第1期間Ts1が無制限に延長されるのではなく、規定時間T1と延長時間Ta1との合計時間(T1+Ta1)が経過すれば、選択部11が使用チャネルをチャネルCH2に切り替える。
同様に、待ち受けモードであって使用チャネルがチャネルCH2のときに通信部12が受信した信号の受信強度が閾値Ith2以上であれば、延長部13は、使用チャネルをチャネルCH1へ切り替える切替タイミングを遅延時間Ta2だけ遅延させる。言い換えれば、延長部13は、使用チャネルがチャネルCH2である第2期間Ts2を、元々の規定時間T2から、延長時間Ta2の分だけ延長する。このとき、第2期間Ts2が無制限に延長されるのではなく、規定時間T2と延長時間Ta2との合計時間(T2+Ta2)が経過すれば、選択部11が使用チャネルをチャネルCH1に切り替える。
また、本実施形態では、延長時間Ta1,Ta2は、規定時間T1,T2と同じ長さである。具体的には、チャネルCH1に対応する延長時間Ta1は規定時間T1と同じ長さであり、チャネルCH2に対応する延長時間Ta2は規定時間T2と同じ長さである。
また、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合に通信部12がプリアンブル21を受信しなかったときにおいて、信号と基準信号との間の相関値が基準値以上であると、延長時間Ta1又はTa2を長くすることが好ましい。ここでいう「基準信号」は、第1端末101又は第2端末102から送信される信号に含まれるビット列であって、メモリ14に記憶されている。つまり、延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作中に受信した信号と基準信号との間の相関値が基準値以上である場合において、延長時間Ta1又はTa2内にプリアンブル21の受信に失敗したときに、延長時間Ta1又はTa2を長くする。また、ここでいう「相関値」は受信した信号と基準信号との波形の間の類似性を表す値であって、信号と基準信号との類似性が高くなるほど相関値が大きくなる。相関値は、例えば相互相関解析によって求められる。
ところで、本実施形態に係る通信装置1では、通信部12が待ち受けモードで動作中に信号を受信すると、この信号の内容にかかわらず、信号の受信強度が閾値以上であれば、延長部13によって切替タイミングP1が遅延させられる。そのため、通信部12が受信した信号がプリアンブル21を含んでいなくても、延長部13が切替タイミングP1を遅延させる場合があり、この場合にはプリアンブル21の受信エラーが生じる。したがって、延長部13が無闇に切替タイミングP1を遅延させると、延長部13が切替タイミングP1を遅延させた場合のプリアンブル21の受信エラー率が高くなる可能性がある。以下、延長部13が切替タイミングP1を遅延させた場合のプリアンブル21の受信エラー率を、単に「受信エラー率」という。
そこで、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた回数を延長回数としてカウントすることが好ましい。延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合に通信部12がプリアンブル21を受信しなかった回数の延長回数に対する割合を、受信エラー率として求めることが好ましい。具体的には、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合において、通信部12がプリアンブル21を受信した回数と、プリアンブル21を受信しなかった回数(以下、「エラー回数」という)とをそれぞれカウントする。そして、延長部13は、エラー回数の延長回数に対する割合を、受信エラー率として求める。これにより、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させたにもかかわらず、プリアンブル21を受信できなかった割合を、受信エラー率として求めることができる。
延長部13は、受信エラー率が所定の上限値以上になると、閾値Ith1又はIth2を大きくする。閾値Ith1又はIth2が大きくなると、延長部13によって切替タイミングP1を遅延させられる頻度が下がるため、受信エラー率が低減する。また、延長部13は、受信エラー率が所定の上限値以上になると、延長時間Ta1又はTa2を長くしてもよい。延長時間Ta1又はTa2が長くなると、延長時間Ta1又はTa2内でのプリアンブル21の受信の成功率が上がるため、受信エラー率が低減する。
反対に、受信エラー率が所定の下限値以下になると、延長部13は、閾値Ith1又はIth2を小さくしてもよい。閾値Ith1又はIth2が小さくなると、延長部13によって切替タイミングP1を遅延させられる頻度が上がるため、受信エラー率が上昇する。また、受信エラー率が所定の下限値以下になると、延長部13は、延長時間Ta1又はTa2を短くしてもよい。延長時間Ta1又はTa2が短くなると、延長時間Ta1又はTa2内でのプリアンブル21の受信の成功率が下がるため、受信エラー率が上昇する。
上述したように、延長部13は、受信エラー率に応じて、閾値Ith1或いはIth2、又は延長時間Ta1或いはTa2を調整することにより、受信エラー率の適正化を図ることができる。すなわち、延長部13は、受信エラー率が下限値から上限値の範囲に収まるように、受信エラー率を適正化できる。
ただし、受信エラー率が低いことは特に問題にはならないため、受信エラー率について下限値は設定されていなくてもよい。要するに、延長部13は、所定の判断条件が成立すると、閾値Ith1又はIth2を小さくすればよく、ここでいう判断条件は、受信エラー率が下限値以下になることに限らない。同様に、延長部13は、所定の判断条件が成立すると、延長時間Ta1又はTa2を短くすればよく、ここでいう判断条件は、受信エラー率が下限値以下になることに限らない。
例えば、判断条件は、一定時間が経過したことであってもよい。この場合、延長部13は、定期的に、閾値Ith1或いはIth2を小さく、又は延長時間Ta1或いはTa2を短くする。これにより、定期的に、受信エラー率が上昇する。
また、規定時間T1,T2の各々の長さは、適宜設定可能である。ただし、規定時間T1,T2の各々があまりに短いと、そもそも通信部12が規定時間内にプリアンブル21を受信できないこともある。そこで、規定時間T1,T2の各々の長さは、通信部12がプリアンブルを受信できるように、プリアンブル長に応じて設定されていることが好ましい。プリアンブル長にばらつきがある場合には、一定以上の確率で通信部12がプリアンブル21を受信できるような長さに、規定時間T1,T2の各々が設定されることが好ましい。
ただし、延長部13にて切替タイミングP1が遅延させられることを前提にすれば、規定時間T1,T2の各々は、通信部12で受信した信号の受信強度を検出可能な範囲の下限値まで、短く設定可能である。ここで、受信強度を検出可能な範囲の下限値は、延長部13にて信号の受信強度が閾値以上と判断するために最低限必要な時間であって、以下、「強度判定時間」と呼ぶ。
(2.3)動作
以下、本実施形態の通信装置1の動作について、比較例の通信装置と対比しながら説明する。ここでいう比較例の通信装置は、本実施形態の通信装置1から延長部13が省略されている。延長部13以外の構成については、比較例の通信装置は本実施形態の通信装置1と同様の構成であると仮定する。以下では、第1端末101から送信される信号を受信する場合、つまりチャネルCH1の信号を受信する場合の通信装置1の動作について説明する。
図4では、横軸を時間軸として、使用チャネルを「CH」、第1端末101から送信された信号を「Sig1」、「Sig2」、「Sig3」、「Sig4」で表している。ここでは、規定時間T1,T2がいずれも600μs、プリアンブル21の送信時間が1200μs、プリアンブル21の受信に最低限必要な時間を500μsと仮定する。さらに、強度判定時間は20μsと仮定する。ただし、これらの値は単なる一例に過ぎず、適宜、変更可能である。
比較例の通信装置では、プリアンブル21を正常に受信できる区間は、図4に示すように、使用チャネルがチャネルCH1である期間の前半の100μsの区間Tx1、及び使用チャネルがチャネルCH2である期間を含む700μsの区間Tx2に限られる。区間Tx2は、使用チャネルがチャネルCH1である期間の後半の100μsの区間と、使用チャネルがチャネルCH2である期間の全区間との合計区間である。よって、区間Tx1にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig1」、及び区間Tx2にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig4」については、通信部12にて正常に受信可能である。また、比較例の通信装置では、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig2」及び信号「Sig3」については、通信部12にて受信エラーとなる。
すなわち、比較例の通信装置では、通信部12がプリアンブル21を正常に受信するためには、使用チャネルがチャネルCH1である期間における前半又は後半の500μsの区間Tz1又はTz2の全体に亘って、プリアンブル21が送信されている必要がある。区間Tx1にプリアンブル21の送信が開始する信号であれば、区間Tz1の全体に亘ってプリアンブル21が送信されるので、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できる。区間Tx2にプリアンブル21の送信が開始する信号であれば、区間Tz2の全体に亘ってプリアンブル21が送信されるので、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できる。
一方、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号であれば、区間Tz1,Tz2のいずれにおいても、一部しかプリアンブル21が送信されないので、通信部12にてプリアンブル21の受信エラーが生じる可能性がある。プリアンブル長が十分に長ければ、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号であっても、使用チャネルがチャネルCH1である2巡目以降の期間において、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できる。しかし、図4の例のようにプリアンブル長が比較的短い場合(例えば、15bytes(100kbps))、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号については、通信部12にてプリアンブル21の受信エラーが生じやすい。
したがって、比較例の通信装置においては、使用チャネルが切り替わる1周期(T1+T2=1200μs)に占める、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できる区間(Tx1+Tx2=800μs)の割合は、つまり受信成功率は略67%となる。
これに対して、本実施形態の通信装置1では、プリアンブル21を正常に受信できる区間は、使用チャネルがチャネルCH1である期間の前半の580μsの区間Tx11、及び使用チャネルがチャネルCH2である期間の全区間に当たる区間Tx12になる。よって、区間Tx1にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig1」、及び区間Tx2にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig4」については、通信部12にて正常に受信可能である。さらに、通信装置1では、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig2」及び「Sig3」についても、切替タイミングP1が遅延させられることによって、通信部12にて正常に受信可能である。
ここで、区間Ty1にプリアンブル21の送信が開始する信号「Sig2」を、通信部12が受信するときの、通信装置1の動作について、図2を参照して詳しく説明する。
図2の例では、待ち受けモードであって使用チャネルがチャネルCH1のときに、通信部12が信号を受信しているので、延長部13は、切替タイミングP1を規定時間T1の経過時点(時刻t4)から遅延時間Ta1の分だけ遅延させている。そのため、切替タイミングP1は、時刻t4から時刻t5にシフトされている。言い換えれば、延長部13は、使用チャネルがチャネルCH1である第1期間Ts1を、元々の規定時間T1から、延長時間Ta1の分だけ延長している。
ただし、図2の例では、遅延後の切替タイミングP1(時刻t5)でも、使用チャネルは切り替わっておらず、時刻t5の前後を通じて使用チャネルはチャネルCH1である。これは、時刻t5においては既に通信部12がプリアンブル21を受信しており、時刻t5において通信部12の動作モードが受信モードへ切り替わっているからである。つまり、通信部12が受信モードで動作中の期間Tm2においては、上述したように、選択部11は、受信モードに切り替わった時点のチャネルCH1を使用チャネルとして選択する。
その結果、比較例の通信装置では正常に受信できなかった信号「Sig2」についても、延長された第1期間Ts1内で、通信部12がプリアンブル21を正常に受信可能となる。すなわち、通信装置1では、通信部12が待ち受けモードで動作中に信号を受信すると、この信号の内容にかかわらず、信号の受信強度が閾値以上であれば、切替タイミングP1が延長時間Ta1の分だけ延長部13によって遅延させられる。つまり、使用チャネルがチャネルCH1である第1期間Ts1が、元々の規定時間T1から、延長時間Ta1の分だけ延長される。これにより、プリアンブル21を正常に受信できる区間が、区間Tx1から区間Tx11に拡大される。したがって、本実施形態の通信装置1においては、使用チャネルが切り替わる1周期(T1+T2=1200μs)に占める、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できる区間(Tx11+Tx12=1180μs)の割合、つまり受信成功率は略98%となる。このように、通信装置1は、延長部13を備えることにより、通信部12でのプリアンブル21の受信成功率が向上する。
なお、延長部13が切替タイミングP1を遅延させるためには、通信部12が待ち受けモードで動作中に受信した信号の受信強度が閾値以上と判断される必要がある。つまり、延長部13が切替タイミングP1を遅延させるためには、通信部12が待ち受けモードで動作中に少なくとも強度判定時間に亘って信号を受信する必要がある。したがって、使用チャネルがチャネルCH1である期間の後半の20μs(強度判定時間)にプリアンブル21の送信が開始する信号があっても、そもそも切替タイミングP1の遅延が生じない。よって、使用チャネルがチャネルCH1である期間の後半の20μsは、通信部12がプリアンブル21を正常に受信できない区間Ty11になる。
(3)利点
通信装置1によれば、延長部13は、通信部12が待ち受けモードで動作中に信号を受信すると、この信号に基づいて、使用チャネルの切替タイミングP1を遅延させることで、使用チャネルとして一のチャネルが選択されている時間を延長することができる。そのため、通信部12が待ち受けモードで動作中にプリアンブル21を含む信号が送信された場合に、延長された時間内でも通信部12がプリアンブル21を受信することができ、プリアンブル21の受信エラーが生じにくくなる。結果的に、通信装置1では、複数のチャネルの受信待ち受けを繰り返し行うにもかかわらず、プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率を低減することができる、という利点がある。
また、本実施形態のように、延長部13は、信号の受信強度が閾値以上であると、切替タイミングP1を規定時間T1又はT2の経過時点から延長時間Ta1又はTa2だけ遅延させることが好ましい。この構成によれば、使用チャネルがチャネルCH1又はCH2に固定される第1期間Ts1又は第2期間Ts2は、無制限に延長されるのではなく、決まった時間(延長時間Ta1又はTa2)の分だけ延長される。したがって、複数のチャネルCH1,CH2を切り替えながら待ち受ける、待ち受けモードでの通信部12の本来の動作が阻害されにくい。
また、本実施形態のように、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた回数を延長回数としてカウントすることが好ましい。そして、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合に通信部12がプリアンブル21を受信しなかった回数の延長回数に対する割合が所定の上限値以上になると、閾値Ith1又はIth2を大きくすることが好ましい。この構成によれば、延長部13によって切替タイミングP1を遅延させられる頻度が下がるため、受信エラー率が低減する。
また、本実施形態のように、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた回数を延長回数としてカウントすることが好ましい。そして、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合に通信部12がプリアンブル21を受信しなかった回数の延長回数に対する割合が所定の上限値以上になると、延長時間Ta1又はTa2を長くすることが好ましい。この構成によれば、延長時間Ta1又はTa2内でのプリアンブル21の受信の成功率が上がるため、受信エラー率が低減する。
また、本実施形態のように、延長部13は、所定の判断条件が成立すると、閾値Ith1又はIth2を小さくするように構成されていることが好ましい。この構成によれば、延長部13は、延長部13によって切替タイミングP1を遅延させられる頻度が上がるため、プリアンブルを受信できないことによる通信エラーの発生確率をより低減できる。
また、本実施形態のように、延長部13は、所定の判断条件が成立すると、延長時間Ta1又はTa2を短くするように構成されていることが好ましい。この構成によれば、延長部13は、延長時間Ta1又はTa2内でのプリアンブル21の受信の成功率が下がるため、受信エラー率が上昇する。
また、本実施形態のように、延長時間Ta1,Ta2は、規定時間T1,T2と同じ長さであることが好ましい。この構成によれば、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させる場合に、元々の規定時間と同じ長さの時間が経過すれば、使用チャネルが切り替えられることになる。したがって、複数のチャネルCH1,CH2を切り替えながら待ち受ける、待ち受けモードでの通信部12の本来の動作が阻害されにくい。
また、本実施形態のように、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させた場合に通信部12がプリアンブル21を受信しなかったときにおいて、信号と基準信号との間の相関値が基準値以上であると、延長時間Ta1又はTa2を長くすることが好ましい。これにより、延長時間Ta1又はTa2が不足したことによるプリアンブル21の受信エラーを減らすことができ、受信エラー率が低減する、という利点がある。
(4)変形例
上記実施形態は、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。つまり、本発明は、上記実施形態に限定されない。
第1の変形例に係る通信装置1においては、延長部13は、使用チャネルが複数のチャネルCH1,CH2のうちの特定のチャネルである場合にのみ、切替タイミングP1を遅延させるように構成されている。特定のチャネルは、複数のチャネルCH1,CH2のいずれであってもよいが、例えばチャネルCH1とチャネルCH2とでプリアンブル長が異なる場合、プリアンブル長の短いチャネルが特定のチャネルであることが好ましい。例えば、チャネルCH1の方がチャネルCH2よりもプリアンブル長が短ければ、延長部13は、使用チャネルがチャネルCH1である場合にのみ、切替タイミングP1を遅延させることになる。第1の変形例によれば、延長部13によって切替タイミングP1が遅延させられる頻度が低く抑えられ、誤同期の発生確率が低く抑えられる、という利点がある。
第2の変形例に係る通信装置1においては、規定時間の長さは、使用チャネルが複数のチャネルCH1,CH2のいずれであるかによって異なっている。つまり、上記実施形態では、チャネルCH1に対応する規定時間T1と、チャネルCH2に対応する規定時間T2とは同じ長さであったが、本変形例では、規定時間T1と規定時間T2とは異なる長さである。例えばチャネルCH1とチャネルCH2とでプリアンブル長が異なる場合、プリアンブル長の短いチャネルに対応する規定時間が長くなることが好ましい。例えば、チャネルCH1の方がチャネルCH2よりもプリアンブル長が短ければ、使用チャネルがチャネルCH1であるときの規定時間T1が、規定時間T2よりも長くなる。第2の変形例によれば、プリアンブル21の受信成功率が向上する、という利点がある。
第3の変形例に係る通信装置1においては、延長部13は、規定時間が経過した時点を含む複数の時点で通信部12が受信した信号に基づいて、切替タイミングP1を遅延させるように構成されている。例えば、通信部12が信号の受信を開始した時点と、規定時間が経過した時点との2点において、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させるか否かを決定する。通信部12が信号の受信を開始した時点で同期がとれており、かつ規定時間が経過した時点でも同期がとれている場合、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させる。一方、通信部12が信号の受信を開始した時点で同期がとれており、かつ規定時間が経過した時点では同期がとれていない場合、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させない。なお、通信部12が信号の受信を開始した時点で同期がとれておらず、かつ規定時間が経過した時点で同期がとれていない場合でも、信号の受信強度が閾値以上であれば、延長部13は、切替タイミングP1を遅延させる。第3の変形例によれば、プリアンブル21の受信成功率が向上する、という利点がある。
第4の変形例に係る通信装置1においては、延長部13は、通信部12が信号を受信する時間の長さが所定値以上の場合にのみ、切替タイミングP1を規定時間の経過時点から遅延させるように構成されている。つまり、通信部12が待ち受けモードで動作中に受信した信号があまりに短い場合には、延長部13は切替タイミングP1を遅延させない。第4の変形例によれば、延長部13がノイズの影響を受けにくくなり、受信エラー率が低減する、という利点がある。
第5の変形例に係る通信装置1においては、延長部13は、信号に含まれているコマンドに従って、切替タイミングP1を遅延させるように構成されている。つまり、通信部12が待ち受けモードで動作中に受信する信号にコマンドが含まれている場合、延長部13は、コマンドに従って切替タイミングP1を遅延させる。例えば、使用チャネルがチャネルCH1のときに第1端末101から通信部12が受信した信号に、「延長」を指示するコマンドが含まれていれば、延長部13は第1期間Ts1を延長し、選択部11が使用チャネルをチャネルCH1に固定する。その後、第1端末101から通信部12が受信した信号に、「解除」を指示するコマンドが含まれていれば、延長部13は第1期間Ts1の延長状態を解除し、選択部11が使用チャネルをチャネルCH2に切り替える。
この場合において、延長部13は、延長時間Ta1にかかわらず、「解除」を指示するコマンドを受信するまでは、時間制限なく第1期間Ts1を延長させてもよい。または、延長部13は、「延長」を指示するコマンドを受信してから一定時間、「解除」を指示するコマンドを受信しい場合にタイムアウトしてもよい。延長部13がタイムアウトすれば、延長部13は第1期間Ts1の延長状態を解除し、選択部11が使用チャネルをチャネルCH2に切り替える。第5の変形例によれば、延長部13がノイズの影響を受けにくくなり、受信エラー率が低減する、という利点がある。
第6の変形例に係る通信装置1においては、延長部13は、通信部12が信号を受信する時間の長さに応じて、延長時間Ta1又はTa2の長さを変えるように構成されている。つまり、延長時間Ta1,Ta2の長さは一定ではなく、通信部12が信号を受信する時間の長さによって変化する。例えば、通信部12が信号を受信する時間の長さが長い程、延長時間13は、延長時間Ta1又はTa2の長さを短くする。この構成によれば、延長時間Ta1,Ta2が必要以上に長くなることを回避できる。
以下に、上記実施形態の他の変形例を列挙する。
通信装置1はHEMSコントローラ用に限らず、様々な、通信システムに用いることが可能である。
また、通信装置1が第1端末101又は第2端末102との通信に使用する通信方式は、Wi−SUN(登録商標)に限らず、例えば、Wi−Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)などであってもよい。さらに、通信装置1が第1端末101又は第2端末102との通信に使用する通信方式は、無線通信に限らず、例えば、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communications)などの有線通信であってもよい。
また、通信装置1は、2台の端末(第1端末101及び第2端末102)に限らず、3台以上の端末と通信する構成であってもよい。この場合に、使用チャネルは、通信装置1の通信相手となる3台以上の端末に一対一で対応付けられた3つ以上のチャネルから、選択されることが好ましい。この場合、通信部12が待ち受けモードで動作している間には、選択部11は、規定時間が経過する度に使用チャネルが切り替わるように、使用チャネルを3つ以上のチャネル内で周期的に切り替えることが好ましい。例えば、選択部11が使用チャネルを3つのチャネルCH1,CH2,CH3内で周期的に切り替える場合、使用チャネルはCH1,CH2,CH3,CH1,CH2,CH3,CH1,CH2…の順で切り替わる。
また、通信装置1と、第1端末101及び第2端末102との間の同期方式は、キャラクタ同期方式又はフラグ同期方式などでもよい。キャラクタ同期方式の場合は、メッセージ(データ)の先頭に付加された文字符号(SYN)がプリアンブルとなり、フラグ同期方式の場合は、データの先頭に付されたフラグがプリアンブルとなる。
また、通信部12の通信方式は、周波数分割多元接続に限らない。例えば、符号分割多元接続の通信では、複数のチャネルとして複数の拡散符号が用いられる。時分割多元接続の通信では、複数のチャネルとして複数のタイムスロットが用いられる。
また、上記実施形態において、受信強度及び閾値等の2値間の比較にて、「以上」としているところは、2値が等しい場合と、2値の一方が他方を上回っている場合との両方を含むことを意味している。ただし、これに限らず、「以上」は、2値の一方が他方を上回っている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、閾値等の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」においても「未満」と同義であってもよい。
なお、上記実施形態で説明した種々の構成(変形例を含む)は、適宜組み合わせて適用可能である。
1 通信装置
11 選択部
12 通信部
13 延長部
21 プリアンブル
CH1,CH2 チャネル
T1,T2 規定時間
Ta1 遅延時間

Claims (13)

  1. 複数のチャネルの中から一のチャネルを使用チャネルとして選択する選択部と、
    前記使用チャネルを用いて通信を行う通信部とを備え、
    前記通信部は、
    待ち受けモードで動作中にプリアンブルを受信すると、パケットの受信を行う受信モードに切り替わるように構成されており、
    前記選択部は、
    前記通信部が前記待ち受けモードで動作している間は、規定時間が経過する度に前記使用チャネルが切り替わるように、前記使用チャネルを前記複数のチャネル内で周期的に切り替え、
    前記通信部が前記受信モードで動作している間は、前記使用チャネルを前記複数のチャネル内の一のチャネルに固定するように構成されており、
    前記通信部が前記待ち受けモードで動作している間に前記通信部が信号を受信すると、前記選択部が前記使用チャネルを切り替える切替タイミングを、前記信号に基づいて前記規定時間の経過時点から遅延させる延長部を更に備える
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記延長部は、
    前記信号の受信強度が閾値以上であると、前記切替タイミングを前記規定時間の経過時点から延長時間だけ遅延させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記延長部は、
    前記切替タイミングを遅延させた回数を延長回数としてカウントし、
    前記切替タイミングを遅延させた場合に前記通信部が前記プリアンブルを受信しなかった回数の前記延長回数に対する割合が所定の上限値以上になると、前記閾値を大きくするように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記延長部は、
    前記切替タイミングを遅延させた回数を延長回数としてカウントし、
    前記切替タイミングを遅延させた場合に前記通信部が前記プリアンブルを受信しなかった回数の前記延長回数に対する割合が所定の上限値以上になると、前記延長時間を長くするように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記延長部は、
    所定の判断条件が成立すると、前記閾値を小さくするように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記延長部は、
    所定の判断条件が成立すると、前記延長時間を短くするように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  7. 前記延長時間は、前記規定時間と同じ長さである
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  8. 前記延長部は、
    前記切替タイミングを遅延させた場合に前記通信部が前記プリアンブルを受信しなかったときにおいて、前記信号と基準信号との間の相関値が基準値以上であると、延長時間を長くするように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  9. 前記延長部は、
    前記使用チャネルが前記複数のチャネルのうちの特定のチャネルである場合にのみ、前記切替タイミングを遅延させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記規定時間の長さは、前記使用チャネルが前記複数のチャネルのいずれであるかによって異なる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記延長部は、
    前記規定時間が経過した時点を含む複数の時点で前記通信部が受信した前記信号に基づいて、前記切替タイミングを遅延させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記延長部は、
    前記通信部が前記信号を受信する時間の長さが所定値以上の場合にのみ、前記切替タイミングを前記規定時間の経過時点から遅延させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 前記延長部は、
    前記信号に含まれているコマンドに従って、前記切替タイミングを遅延させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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