JP2017126176A - マイグレーション装置、目的ソースの生産方法、およびプログラム - Google Patents

マイグレーション装置、目的ソースの生産方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マイグレーションにおいて、適切な位置にコメントを配置して、目的ソースの出力ができる目的ソースの生産方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】マイグレーション装置1は、原ソースが有する1以上の第一命令から第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換部と、原ソース内の2以上の各コメントを取得し、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成部と、目的ソースを出力する出力部とを具備する。目的ソース構成部は、コメントとコメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、第一命令に対応する第二命令に対して、コメントを異なる位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、原ソースから目的ソースを取得するマイグレーション装置等に関するものである。
従来技術において、レガシーシステムのログを元に稼動JCLおよびファイルを抽出して、その抽出された稼動JCLおよびファイルを使用しているCOBOLファイル定義から整理されたデータモデルを作成し、その作成されたデータモデルとMDAツールを繋いだので、新しいオープン系システムを再構築することが可能であるレガシーシステム再構築システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−334号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来技術においては、マイグレーションにおいて、原ソースに存在するコメントを、目的ソースの適切な位置に配置して出力することができなかった。
本第一の発明のマイグレーション装置は、プログラムを構成する命令である1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムであり、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムであり、2以上のコメントを含むプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部と、原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換部と、原ソース内の2以上の各コメントを取得し、2以上のコメントと命令変換部が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成部と、目的ソースを出力する出力部とを具備し、目的ソース構成部は、コメントとコメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、第一命令に対応する第二命令に対して、コメントを異なる位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、コメントの配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第二の発明のマイグレーション装置は、第一の発明に対して、目的ソース構成部は、原ソース内の2以上の各コメントに対して、コメントがコメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、およびコメントがコメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係を含む2種類以上の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、決定した配置関係に応じて、第一命令に対応する第二命令に対して、各コメントを異なる位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、コメントの配置位置が、命令に対して横または上の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第三の発明のマイグレーション装置は、第二の発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、一の第二命令の上に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して上の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第四の発明のマイグレーション装置は、第二または第三の発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の上に配置して、2以上のコメントと2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して上の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第五の発明のマイグレーション装置は、第二から第四いずれか1つの発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、2以上の各第一命令に対して横配置関係の配置関係にあるコメントのうち、未配置のコメントのみを、2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の横に配置して、2以上のコメントと2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して横の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第六の発明のマイグレーション装置は、第二から第五いずれか1つの発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の各コメントに対して、コメントがコメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、コメントがコメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係、およびコメントがコメントに対応する第一命令の下に配置されている下配置関係を含む3種類の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、決定した配置関係に応じて、第一命令に対応する第二命令に対して、各コメントを異なる位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、コメントの配置位置が、命令に対して横または上または下の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第七の発明のマイグレーション装置は、第六の発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、一の第二命令の下に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して下の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第八の発明のマイグレーション装置は、第七の発明に対して、目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、2以上の第二命令のうち、最も下に配置される一の第二命令の下に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置である。
かかる構成により、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して下の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本第九の発明のマイグレーション装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、原ソースはアセンブラプログラムであり、目的ソースはC言語のプログラムであるマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラプログラムからC言語のプログラムをマイグレーションする際に、コメントの配置位置を考慮したC言語のプログラムの出力が可能となる。
本第十の発明のマイグレーション装置は、アセンブラ言語で記述されたアセンブラプログラムであり、マイグレーション対象のプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部と、原ソースに対して、プログラムの可読性を向上させるための処理を行う箇所を特定するための条件である1以上の箇所特定条件を格納し得る箇所特定条件格納部と、原ソース格納部に格納されている原ソースを、他言語のプログラムであり、目的言語のプログラムである目的ソースに変換する変換部と、変換部が変換して、取得した目的ソースを出力する出力部とを具備するマイグレーション装置であって、変換部は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各箇所特定条件を適用し、合致する箇所特定条件に対応する箇所に対して、合致する箇所特定条件に対応する処理であり、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行う可読性向上処理手段を具備するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムをマイグレーションする場合に、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムを生成できる。
また、本第十一の発明のマイグレーション装置は、第十の発明に対して、箇所特定条件は、プログラムのパターンに関する情報であるソースパターン情報であり、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、合致するソースパターン情報に対応する箇所に対して、合致するソースパターン情報に対応する処理であり、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行うマイグレーション装置である。
かかる構成により、予め決められたパターンに合致するアセンブラのプログラムを、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十二の発明のマイグレーション装置は、第十一の発明に対して、ソースパターン情報は、ダミーセクションを示す情報を含み、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、ダミーセクションを含む箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、構造体を定義するプログラムに変更するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムの中のダミーセクションのプログラムを、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十三の発明のマイグレーション装置は、第十一の発明に対して、ソースパターン情報は、オフセットを持つ戻りであることを示す情報を含み、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、オフセットを持つ戻りを含む箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、プログラムに含まれるオフセットを条件に用いた分岐を示すプログラムに変更するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムの中のオフセットを持つ戻り処理のプログラムを、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十四の発明のマイグレーション装置は、第十一の発明に対して、ソースパターン情報は、一命令の他言語のプログラムに変換可能なアセンブラの2以上の命令の箇所を特定するためのパターンの情報であり、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、2以上の命令の箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、一命令の他言語のプログラムに変換するマイグレーション装置である。
かかる構成により、予め決められたパターンに合致する、アセンブラのプログラムの中の2以上の命令からなるプログラムを、保守性を考慮した、可読性の高い他言語の一命令のプログラムに変換できる。
また、本第十五の発明のマイグレーション装置は、第十一の発明に対して、ソースパターン情報は、退避コードまたは復帰コードを示す情報を含み、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、退避コードまたは復帰コードの箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、原ソースまたは目的ソースから削除するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムの中の退避コードまたは復帰コードを、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十六の発明のマイグレーション装置は、第十一の発明に対して、ソースパターン情報は、2以上のジャンプ命令が構成する2以上のループの一部が重なっていることを示す情報を含み、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、2以上のループの一部が重なっている箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、予め決められた条件を満たす一のループを優先し、ジャンプ命令を有さないループを示すプログラムに変更するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムの中の2以上のループの一部が重なっている箇所を、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十七の発明のマイグレーション装置は、第十の発明に対して、箇所特定条件は、原ソース内において予め決められた条件を満たす箇所の範囲を特定するための条件である範囲条件であり、可読性向上処理手段は、原ソース格納部に格納されている原ソースに対して、1以上の各範囲条件を適用し、合致する範囲条件に対応する箇所に対して、合致する範囲条件に対応する処理であり、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行うマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラのプログラムの中の予め決められた条件を満たす箇所の範囲を特定し、保守性を考慮して、当該範囲に対応する可読性の高い他言語のプログラムに変換できる。
また、本第十八の発明のマイグレーション装置は、第十七の発明に対して、範囲条件は、実行され得ないプログラムの範囲を判定するための条件であり、可読性向上処理手段は、原ソースを静的解析し、合致する範囲条件に対応する箇所のプログラムを特定し、プログラムを削除するマイグレーション装置である。
かかる構成により、静的解析し、到達できない箇所のアセンブラプログラムを削除することにより、可読性の高い他言語のプログラムを得ることができる。
また、本第十九の発明のマイグレーション装置は、第十七の発明に対して、範囲条件は、変数を特定するための条件であり、可読性向上処理手段は、原ソースまたは目的ソースから変数を取得し、変数の生存区間を取得し、変数を、生存区間におけるローカル変数として定義する可読性向上処理を行うマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラプログラム内の変数の生存区間を特定し、当該変数を当該生存区間におけるローカル変数とすることにより、可読性の高い他言語のプログラムを得ることができる。
また、本第二十の発明のマイグレーション装置は、第十から第十九いずれか1つの発明に対して、原ソースは、アセンブラプログラムとアセンブラ以外の言語のプログラムである他言語プログラムとを有するプログラムであり、原ソースから、アセンブラプログラムを取得するプログラム取得部をさらに具備し、変換部は、プログラム取得部が取得したアセンブラプログラムを目的ソースに変換するマイグレーション装置である。
かかる構成により、アセンブラ以外の言語のプログラムである他言語プログラムと連結して動作するアセンブラのプログラムをマイグレーションする場合に、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムを生成できる。
本発明によるマイグレーション装置によれば、適切な位置に配置されたコメントを有する目的ソースを取得できる。
実施の形態1におけるマイグレーション装置1のブロック図 同マイグレーション装置1の動作例について説明するフローチャート 同静的解析処理について説明するフローチャート 同コメント配置処理の詳細について説明するフローチャート 同コメントの配置方法を説明する図 同第一命令と第二命令との対応表を示す図 同コメントの配置方法を説明する図 同変換前のアセンブラプログラムの例を示す図 同箇所特定条件管理表を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同変換前のアセンブラプログラムの例を示す図 同変換情報管理表を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同箇所特定条件管理表を示す図 同変換前のアセンブラプログラムの例を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同中間表現を含む変換例を示す図 同中間表現を含む変換例を示す図 同ループの処理を示す図 同変換前のアセンブラプログラムの例を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同ループの処理を示す図 同変換対象のアセンブラプログラムの例を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同変換前のアセンブラプログラムの例を示す図 同変換後のC言語のプログラムの例を示す図 同コンピュータシステムの概観図 同コンピュータシステムのブロック図
以下、マイグレーション装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、原ソースから目的ソースを取得するマイグレーション装置であって、原ソース内のコメントと命令との配置関係に応じて、目的ソース内のコメントの配置位置が異なるようにコメントを配置するマイグレーション装置について説明する。なお、命令とは、プログラム内の命令である。また、命令は、通常、区切り文字(例えば、C言語の場合は「;」等)により区切られている単位であるが、一命令の単位は問わない。なお、原ソース内のコメントと当該コメントに対応する命令との配置関係は、例えば、横配置関係、上配置関係、下配置関係の3種類のうちのいずれかである。
また、本実施の形態において、原ソースの第一命令と目的ソースの第二命令との対応が、1対1の場合、1対多の場合、多対1の場合、他対多の場合について説明する。
また、本実施の形態において、例えば、アセンブラのプログラム集合の中から、予め決められたソースパターンに合致するソース列に対して、可読性向上のための処理を施し、蓄積するマイグレーション装置について説明する。予め決められたソースパターンとは、例えば、ダミーセクションの箇所を特定するパターン、オフセットを持つ戻りの箇所を特定するパターン、一命令の他言語のプログラムに変換可能なアセンブラの2以上の命令の箇所を特定するためのパターン、退避コードまたは復帰コードの箇所を特定するためのパターン、2以上のループの一部が重なっている箇所を特定するためのパターン等である。なお、他言語のプログラムとは、C言語のプログラム等、アセンブラ以外の言語のプログラムのことである。
また、本実施の形態において、例えば、アセンブラのプログラム集合の中の、予め決められた条件を満たす箇所の範囲を特定し、当該箇所に対応する処理を行うマイグレーション装置について説明する。なお、当該箇所に対応する処理とは、例えば、削除処理、ローカル変数の定義を生成する処理等である。
さらに、本実施の形態において、例えば、原ソースはアセンブラプログラムであり、目的ソースはC言語のプログラムであるマイグレーション装置について説明する。
図1は、本実施の形態におけるマイグレーション装置1のブロック図である。マイグレーション装置1は、格納部11、処理部12、および出力部13を備える。
格納部11は、原ソース格納部111、箇所特定条件格納部112、および変換情報格納部113を備える。
処理部12は、プログラム取得部121、命令変換部122、および目的ソース構成部123を備える。また、命令変換部122は、可読性向上処理手段1221を備える。
格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、後述する原ソース、箇所特定条件、変換情報などである。
原ソース格納部111は、原ソースを格納し得る。原ソースは、1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムである。第一命令は、命令である。原ソースは、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムである。原ソースは、1または2以上のコメントを含む。第一命令は、第一言語で記述されたプログラムを構成する命令である。原ソースは、例えば、アセンブラ言語で記述されたアセンブラプログラムである。また、原ソースとは、アセンブラプログラムとアセンブラ以外の言語のプログラムである他言語プログラムとを有するプログラムであっても良い。なお、他言語プログラムは、ここでは、例えば、高級言語のプログラムである。高級言語は、COBOL、C言語、C++、JAVA(登録商標)等、問わない。また、他言語プログラムは、例えば、アセンブラプログラムを呼び出して利用しているプログラムである。また、アセンブラプログラムにおけるアセンブラの種類は問わない。アセンブラは、ここでは、アセンブリ言語と言っても良い。アセンブラは、例えば、IBM System/370で使用されているアセンブラである。また、第一言語は、アセンブラ言語でも、アセンブラ言語以外のプログラム言語でも良い。アセンブラ言語以外のプログラム言語は、COBOL、C言語、C++、JAVA(登録商標)等、問わない。
また、原ソース格納部111が格納している原ソースは、アセンブラ言語で記述されたアセンブラプログラムを変換した中間言語のプログラム(中間表現と言っても良い)でも良い。中間言語のプログラムは、例えば、アセンブラプログラムの一の命令が行う複数の処理を2以上の処理に分解し、得られた2以上の命令群である。なお、中間言語のプログラムの一の命令は、アセンブラプログラムの一の命令に対応づいているものがあっても良い。また、アセンブラプログラムを中間言語のプログラムに変換する処理は、後述する命令変換部122が行っても良いし、他の装置で行われても良い。
箇所特定条件格納部112は、1以上の箇所特定条件を格納し得る。箇所特定条件とは、原ソースに対して、プログラムの可読性を向上させるための処理を行う箇所を特定するための条件である。箇所特定条件は、例えば、アセンブラプログラムのパターンに関する情報であるソースパターン情報である。箇所特定条件は、例えば、原ソース内において、予め決められた条件を満たす箇所の範囲を特定するための条件である範囲条件である。箇所特定条件格納部112は、箇所特定条件に対応付けて、アセンブラプログラムを他言語に変換する情報を保持していても良い。アセンブラプログラムを他言語に変換する情報は、例えば、高級言語のプログラムのパターンに関する高級言語パターン情報である。また、アセンブラプログラムを他言語に変換する情報は、例えば、アセンブラプログラムを他言語に変換するプログラムにより構成されている。なお、ソースパターン情報とは、例えば、ダミーセクションを示す情報、オフセットを持つ戻りであることを示す情報、一命令の他言語のプログラムに変換可能なアセンブラの2以上の命令を有する原ソース部品を特定するためのパターンの情報、退避コードまたは復帰コードを示す情報、2以上のジャンプ命令が構成する2以上のループの一部が重なっていることを示す情報等であっても良い。
変換情報格納部113は、1以上の変換情報を格納し得る。変換情報とは、アセンブラのプログラムを高級言語等の他言語のプログラムに変換するための情報である。変換情報は、通常、可読性を向上するとは限らないプログラム変換のための情報である。変換情報は、例えば、アセンブラプログラムのパターンを示すアセンブラパターン情報と、他言語プログラムのパターンを示す他言語パターン情報とを有する。変換情報は、例えば、アセンブラプログラムのパターンを示すアセンブラパターン情報と、アセンブラプログラムを他言語に変換するプログラムである。
変換情報格納部113は、1以上の変換情報を格納し得る。変換情報とは、第一言語のプログラムを、第二言語のプログラムに変換するための情報である。変換情報は、例えば、第一言語のプログラムのパターンを示す第一言語パターン情報と、第二言語のプログラムのパターンを示す第二言語パターン情報とを有する。
変換情報は、例えば、アセンブラのプログラムを高級言語等の他言語のプログラムに変換するための情報である。変換情報は、通常、可読性を向上するとは限らないプログラム変換のための情報である。変換情報は、例えば、アセンブラプログラムのパターンを示すアセンブラパターン情報と、他言語プログラムのパターンを示す他言語パターン情報とを有する。変換情報は、例えば、アセンブラプログラムのパターンを示すアセンブラパターン情報と、アセンブラプログラムを他言語に変換するプログラムである。
変換情報は、アセンブラのプログラムを他のアセンブラのプログラムに変換するための情報でも良い。かかる場合、他のアセンブラのプログラムは、通常、他言語のプログラムへの変換を容易にするプログラムである。
また、変換情報は、他言語のプログラムを他の他言語のプログラムに変換するための情報でも良い。かかる場合、他の他言語のプログラムは、通常、元の他言語のプログラムより可読性が向上したプログラムである。
また、変換情報は、中間言語のプログラムをアセンブラのプログラムに変換するための情報でも良い。
また、変換情報は、中間言語のプログラムを他の中間言語のプログラムに変換するための情報でも良い。かかる場合、他の中間言語のプログラムは、通常、他言語のプログラムへの変換を容易にするプログラムである。
変換情報は、例えば、「DSECT以外のUSING命令は削除することを示す情報」「DSECT以外のDROP命令は削除することを示す情報」「アセンブラ"M $変数1,$変数2"はC言語"$変数1=$変数1*$変数2"に変換することを示す情報」「アセンブラ"A $変数1,$変数2"はC言語"$変数1=$変数1+$変数2"に変換することを示す情報」などである。なお、「$変数1」等は、任意の変数を示す文字列である。
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、プログラム取得部121、命令変換部122、可読性向上処理手段1221、目的ソース構成部123が行う処理である。
プログラム取得部121は、原ソースから、第一言語のプログラムを取得する。例えば、第一言語がアセンブラであり、原ソースがアセンブラプログラムと他言語プログラムとを有するプログラムである場合、プログラム取得部121は、原ソースからアセンブラプログラムを抽出する。なお、例えば、プログラム取得部121は、例えば、アセンブラ等の第一言語のプログラムの開始を示す文字列と終了を示す文字列とを用いて、開始を示す文字列と終了を示す文字列との間のプログラム(文字列)を、原ソースから取得する。また、例えば、プログラム取得部121は、アセンブラ等の第一言語のプログラムであることを示す拡張子(例えば、「asm」)を有するファイルを原ソース格納部111から取得する。また、例えば、プログラム取得部121は、アセンブラ等の第一言語のプログラムの命令または命令パターンに合致するプログラム(文字列)を、原ソースから取得する。なお、かかる場合、アセンブラ等の第一言語のプログラムのすべての命令または命令パターンは、格納部11に格納されている、とする。
プログラム取得部121は、原ソースから1または2以上の第一命令、および1または2以上のコメントを取得しても良い。
命令変換部122は、原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する。命令変換部122は、例えば、プログラム取得部121が取得した1以上の第一命令から、当該1以上の第一命令を変換し、1以上の第二命令を取得する。なお、命令変換部122は、後述する可読性向上の処理を行わなくても良い。
命令変換部122は、原ソース格納部111に格納されている原ソース(ここでは、例えば、アセンブラプログラム)を、他言語のプログラムであり、目的言語のプログラムである目的ソースに変換する。なお、目的言語のプログラムは、例えば、C言語などの第二言語のプログラムである。
命令変換部122は、アセンブラプログラム以外のプログラム(例えば、Java、COBOL等のプログラム)を、目的ソースに変換しても良い。なお、アセンブラプログラム以外のプログラムを、目的ソースに変換するプログラムは公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
命令変換部122は、1以上の変換情報を用いて、第一言語のプログラムを目的ソースに変換しても良い。また、命令変換部122は、例えば、1以上の箇所特定条件を用いて、アセンブラプログラムを目的ソースに変換する。つまり、命令変換部122は、例えば、箇所特定条件に合致する変換対象のプログラムの箇所に対して、当該箇所特定条件に対応する変換情報を用いて、当該変換対象のプログラムの箇所を変換して、変換後のプログラムを取得する。
変換対象のプログラムは、例えば、アセンブラプログラムであるが、中間言語のプログラム、目的ソースのプログラムでも良い。また、変換後のプログラムは、通常、目的ソースのプログラムであるが、アセンブラプログラム、中間言語のプログラム等でも良い。
可読性向上処理手段1221は、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行う。可読性向上処理は、例えば、アセンブラのダミーセクションの定義をC言語等の他言語の構造体の定義に書き換える処理である。また、可読性向上処理は、例えば、アセンブラのオフセットを持つ戻り処理を、適切な他言語のプログラムに書き換える処理である。また、可読性向上処理は、例えば、2以上の命令群のアセンブラプログラムを、1命令の他言語のプログラムに書き換える処理である。なお、1命令の他言語のプログラムとは、例えば、C言語において、「;」が一つで足りる命令である。また、可読性向上処理は、例えば、アセンブラプログラム中の退避コードまたは復帰コードを削除する処理である。また、可読性向上処理は、例えば、アセンブラプログラム中の複数のループ処理を、適切な他言語のプログラムに書き換える処理である。また、可読性向上処理は、例えば、到達できないアセンブラプログラムの箇所を削除する処理である。また、可読性向上処理は、例えば、アセンブラプログラムの変数の生存区間を検査し、他言語のローカル変数とする処理である。
また、可読性向上処理は、例えば、2以上の命令群のアセンブラプログラムを、2以上の命令の目的ソースのプログラムに書き換える処理である。つまり、一の命令のアセンブラプログラムは2以上の命令群を有する中間言語のプログラムに変換され得る。また、2以上の命令群の中間言語のプログラムは、一または2以上の命令の目的ソースのプログラムに変換され得る。そして、かかる場合、2以上の命令群のアセンブラプログラムを、2以上の命令の目的ソースのプログラムに書き換えられ得る。さらに具体的には、2以上の命令群(ac1,ac2)のアセンブラプログラムが存在する場合、アセンブラプログラムの第一の命令(ac1)が中間言語のプログラム(mc1,mc2)に変換され、アセンブラプログラムの第二の命令(ac2)が中間言語のプログラム(mc3,mc4)に変換された、とする。そして、中間言語のプログラムの第一の命令(mc1)は、目的ソースのプログラムの命令(ts1)に変換され、中間言語のプログラムの第二、第三の命令(mc2,mc3)は、目的ソースのプログラムの命令(ts2)に変換され、中間言語のプログラムの第四の命令(mc4)は、目的ソースのプログラムの命令(ts3)に変換された、とする。かかる場合、2つの命令を有するアセンブラプログラム(ac1,ac2)が、3つの命令(ts1,ts2,ts3)を有する目的ソースのプログラムに変換される。
さらに具体的には、可読性向上処理は、原ソース格納部111に格納されている原ソースが有するアセンブラプログラムに対して、1以上の各箇所特定条件を適用し、合致する箇所特定条件に対応する箇所に対して、合致する箇所特定条件に対応する処理である。
第一の可読性向上処理は、箇所特定条件が、プログラムのパターンに関する情報であるソースパターン情報である場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースが有するアセンブラプログラムに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、合致するソースパターン情報に対応する箇所に対して、合致するソースパターン情報に対応する処理であり、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行う。合致するソースパターン情報に対応する処理は、通常、プログラムで実現される。
第二の可読性向上処理は、箇所特定条件が、原ソース内において予め決められた条件を満たす箇所の範囲を特定するための条件である範囲条件である場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースが有するアセンブラプログラムに対して、1以上の各範囲条件を適用し、合致する範囲条件に対応する箇所に対して、合致する範囲条件に対応する処理であり、プログラムの可読性を向上させる処理である可読性向上処理を行う。なお、合致する範囲条件に対応する処理は、通常、プログラムで実現される。
また、範囲条件は、例えば、着目した一の変数が使用されている生存区間を特定する条件である。生存区間は、着目した一の変数が出現するプログラムの範囲である、と言える。また、範囲条件は、例えば、アセンブラプログラムを静的解析した結果、実行され得ないプログラムの範囲を特定する条件である。
(A)以下、第一の可読性向上処理の具体例を説明する。第一の可読性向上処理の例は、以下の(A−1)から(A−5)の5つである。
(A−1)ソースパターン情報が、ダミーセクションを示す情報を含む場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、ダミーセクションを含む箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、構造体を定義する他言語のプログラムを取得する。
(A−2)ソースパターン情報が、オフセットを持つ戻りであることを示す情報を含む場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、オフセットを持つ戻りを含む箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、プログラムに含まれるオフセットを条件に用いた分岐を示す他言語のプログラムを取得する。
(A−3)ソースパターン情報が、一命令の他言語のプログラムに変換可能なアセンブラの2以上の命令の箇所を特定するためのパターンの情報であり含む場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、2以上の命令の箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、一命令の他言語のプログラムを取得する。
(A−4)ソースパターン情報が、退避コードまたは復帰コードを示す情報を含む場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、退避コードまたは復帰コードの箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、原ソースまたは目的ソースから削除する。可読性向上処理手段1221は、退避コードまたは復帰コードが対象とするレジスタまたは変数が、退避コードまたは復帰コードが出現する関数内で使用されていないか否かを判断し、使用されていない場合に、退避コードまたは復帰コードを削除することは好適である。
(A−5)ソースパターン情報が、2以上のジャンプ命令が構成する2以上のループの一部が重なっていることを示す情報を含む場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソース格納部111に格納されている原ソースに対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、2以上のループの一部が重なっている箇所を決定し、箇所に対応するプログラムを、予め決められた条件を満たす一のループを優先し、ジャンプ命令を有さないループを示す他言語のプログラムに変更する。
ここで、予め決められた条件とは、例えば、以下の(1)(2)の2つである。
(1)ボトムが起点から最も遠いループであること。
この条件の場合、ループが複数あれば、 可読性向上処理手段1221は、ボトムが起点から遠いループを優先し、当該優先されたループの箇所を、他言語のループのプログラムに書き換え、当該優先されたループの箇所からジャンプ命令を無くす。これは、複雑な構造がある場合に、なるべくループへの飛び込みを避けることにより、プログラムの可読性を良くする趣旨である。なお、この場合、ループからの飛び出しは容認する。
また、ここで、起点とは、複数のループを含むプログラム群の最初の命令(行と言っても良い)または基本ブロックである。また、ボトムとは、複数のループを含むプログラム群の最後の命令(行と言っても良い)または基本ブロックである。さらに、他言語のループのプログラムとは、例えば、C言語の場合、「while」や「for」を用いたプログラムである。なお、基本ブロックとは、1または2以上の命令の集合であり、変換処理の単位である。また、変換処理の単位とは、第一命令から第二命令を取得する処理の対象である。
(2)ボトムが同じループが複数ある場合、ループのトップが起点から最も近いループであること。
この条件の場合、ボトムが同じループが複数あれば、可読性向上処理手段1221は、トップが起点から最も近いループを優先し、当該優先されたループの箇所を、他言語のループのプログラムに書き換え、当該優先されたループの箇所からジャンプ命令を無くす。
本条件に対応するマイグレーション処理を行うことにより、可読性が向上するだけではなく、外側のループから処理することになり、全体の計算量が少なくなる、という効果がある。
(B)以下、第二の可読性向上処理の具体例を説明する。第二の可読性向上処理の例は、以下の(B−1)から(B−2)の2つである。
(B−1)範囲条件が、実行され得ないプログラムの範囲を判定するための条件である場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソースを静的解析し、合致する範囲条件に対応する箇所のプログラムを特定し、プログラムを削除する。
(B−2)範囲条件が、変数を特定するための条件である場合である。かかる場合、可読性向上処理手段1221は、原ソースまたは目的ソースから変数を取得し、変数の生存区間を取得し、変数を、生存区間におけるローカル変数として定義する可読性向上処理を行う。
なお、可読性向上処理手段1221は、例えば、原ソースまたは目的ソースに出現する一の変数に対して、出現する1以上の基本ブロックを特定する。そして、可読性向上処理手段1221は、特定した1以上の基本ブロックを一の関数として定義する。そして、可読性向上処理手段1221は、当該一の関数の命令の前に、当該一の変数を定義する。 例えば、変換する他言語がC言語の場合、可読性向上処理手段1221は、例えば、「function_name(){ 1以上の変数定義; 1以上の基本ブロックを変換した他言語の命令列;}」を取得する。なお、「function_name」は関数名であり、可読性向上処理手段1221が、予め決められた規則に基づいて生成した関数名であることは好適である。また、「1以上の変数定義」は、例えば、「char 変数名;」「int 変数名;」などであり、可読性向上処理手段1221は、C言語の文法に従って、変数の型、変数名を取得し、記載する。なお、変数名は、予め決められたルールに基づいて、決定されることは好適である。
目的ソース構成部123は、原ソース内の2以上の各コメントを取得し、2以上のコメントと命令変換部122が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。目的ソース構成部123は、プログラム取得部121から2以上のコメントを取得しても良いし、目的ソース構成部123が原ソースから、直接に2以上のコメントを取得しても良い。
目的ソース構成部123は、原ソース内の2以上の各コメントに対して、コメントと当該コメントに対応する第一命令との配置関係を決定し、当該決定した配置関係に応じて、各コメントに対応する第一命令に対応する第二命令に対して、各コメントを異なる位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。
目的ソース構成部123は、通常、コメントを取得する。そして、目的ソース構成部123は、通常、取得したコメントに対応する第一命令を決定する。次に、目的ソース構成部123は、取得したコメントと決定した第一命令との配置関係から配置関係を示す情報である配置関係情報を取得する。配置関係情報は、通常、コメントが当該コメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係を示す情報(例えば、値「0」)、コメントが当該コメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係を示す情報(例えば、値「1」)を有する2種類以上の情報のうちのいずれかである。また、配置関係情報は、横配置関係および上配置関係に加えて、さらに、コメントが当該コメントに対応する第一命令の下に配置されている下配置関係を示す情報(例えば、値「2」)を有する3種類の情報のうちのいずれかであっても良い。そして、目的ソース構成部123は、命令変換部122が取得した第二命令に対して、当該第二命令の元になった第一命令に対応するコメントを、配置関係情報が示す位置に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。
目的ソース構成部123は、取得したコメントと同じ行に第一命令が存在すると判断した場合、当該コメントを、当該第一命令に対応するコメントである、と決定する。そして、目的ソース構成部123は、横配置関係情報(例えば、値「0」)を取得する。なお、かかるコメントは、対応する第一命令に対して、横配置関係にあるコメントである。また、この第一命令に対して横配置関係にあるコメントを横コメントという。
さらに、目的ソース構成部123は、取得したコメントと同じ行に第一命令が存在しないと判断した場合であり、当該コメントの行の次の命令が特定命令でないと判断した場合、当該コメントを当該コメントの直下にある第一命令に対応するコメントである、と決定する。そして、目的ソース構成部123は、上配置関係情報(例えば、値「1」)を取得する。なお、かかるコメントは、対応する第一命令に対して、上配置関係にあるコメントである。また、第一命令に対して上配置関係にあるコメントを上コメントという。コメントの直下にある第一命令とは、コメントの下に存在する第一命令であり、コメントとの間に他の第一命令を含まない(コメントは含んでも良い)命令である。なお、コメントの下に存在する第一命令とは、通常、原ソースのファイル内において、コメントの下に存在する第一命令である。また、特定命令は、通常、上コメントに対応しない。なお、特定命令とは、予め決められた命令であり、通常、コメントが付かない命令である。特定命令は、例えば、EJECT命令である。また、特定命令は、例えば、EXIT命令、RETURN命令、END命令等である。
また、目的ソース構成部123は、2以上の特定命令の間に、特定命令以外の第一命令が存在しないと判断した場合であり、当該2以上の特定命令の間にコメントが存在すると判断した場合、当該2以上の特定命令の間のコメントは、当該2以上の特定命令の直上に存在する第一命令に対応するコメントであり、当該第一命令の下コメント(下配置関係を有するコメント)であると判断する。
例えば、原ソースが、
命令A
*コメント1
EJECT
*コメント2
EJECT
*コメント3
命令B
である場合、目的ソース構成部123は、「コメント1」「コメント2」を「命令A」の下コメントであると判断し、「コメント3」を「命令B」の上コメントであると判断する。
さらに、目的ソース構成部123は、取得したコメントと同じ行に第一命令が存在しないと判断した場合であり、当該コメントの行の次の命令が特定命令であると判断した場合、当該コメントを当該コメントの直上にある第一命令に対応するコメントである、と決定する。そして、目的ソース構成部123は、下配置関係情報(例えば、値「2」)を取得する。なお、かかるコメントは、対応する第一命令に対して、下配置関係にあるコメントである。また、第一命令に対して下配置関係にあるコメントを下コメントという。なお、コメントの直上にある第一命令とは、コメントの上に存在する第一命令であり、コメントとの間に他の第一命令を含まない(コメントは含んでも良い)命令である。なお、コメントの上に存在する第一命令とは、通常、原ソースのファイル内において、コメントの上に存在する第一命令である。なお、特定命令を特定する情報は、格納部11が格納している、とする。
目的ソース構成部123は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、例えば、2以上の各第一命令に対して上配置関係にあるすべてのコメントを、一の第二命令の上に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成することは好適である。なお、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合とは、命令変換部122が2以上の第一命令を変換して一の第二命令を取得した場合である。
目的ソース構成部123は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、例えば、2以上の各第一命令に対して上配置関係にあるすべてのコメントを、2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の上に配置して、2以上のコメントと2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。なお、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合とは、命令変換部122が2以上の第一命令を変換して2以上の第二命令を取得した場合である。
目的ソース構成部123は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、例えば、2以上の各第一命令に対して横配置関係にあるコメントのうち、未配置のコメントのみを、2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の横に配置して、2以上のコメントと2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。
目的ソース構成部123は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、例えば、2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、一の第二命令の下に配置して、2以上のコメントと1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。
目的ソース構成部123は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、例えば、2以上の各第一命令に対して下配置関係にあるすべてのコメントを、2以上の第二命令のうち、最も下に配置される一の第二命令の下に配置して、2以上のコメントと2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する。
出力部13は、目的ソース構成部123が構成した目的ソースを出力する。ここでの目的ソースは、2以上のコメントと1または2以上の第二命令とを有する。目的ソースは、通常、ファイルで構成されるが、データベースで構成されても良く、そのデータ構造は問わない。また、ここで、出力とは、通常、記録媒体への蓄積であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、原ソース格納部111、箇所特定条件格納部112、および変換情報格納部113は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
処理部12、プログラム取得部121、命令変換部122、可読性向上処理手段1221、目的ソース構成部123、および出力部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部13は、例えば、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る、と考えても良い。
次に、マイグレーション装置1の動作例について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)プログラム取得部121は、原ソース格納部111に格納されている原ソースから、第一言語のプログラムを取得する。
(ステップS202)命令変換部122は、ステップS201で取得されたプログラムに対して、静的解析処理を行う。静的解析処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS203)命令変換部122は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS204)命令変換部122は、i番目の基本ブロックが存在するか否かを判断する。i番目の基本ブロックが存在する場合はステップS205に行き、i番目の基本ブロックが存在しない場合は処理を終了する。
(ステップS205)可読性向上処理手段1221は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS206)可読性向上処理手段1221は、j番目の箇所特定条件が箇所特定条件格納部112に存在するか否かを判断する。j番目の箇所特定条件が存在する場合はステップS207に行き、存在しない場合はステップS213に行く。
(ステップS207)可読性向上処理手段1221は、箇所特定条件格納部112からj番目の箇所特定条件を取得する。
(ステップS208)可読性向上処理手段1221は、i番目の基本ブロックがj番目の箇所特定条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS209に行き、合致しない場合はステップS220に行く。なお、i番目の基本ブロックの一部のアセンブラプログラムがj番目の箇所特定条件に合致する場合も、i番目の基本ブロックがj番目の箇所特定条件に合致するとする。また、i番目の基本ブロックのアセンブラプログラムが変換された中間表現(中間コードと言っても良い)の全部または一部が、j番目の箇所特定条件に合致する場合も、i番目の基本ブロックがj番目の箇所特定条件に合致するとする。
(ステップS209)可読性向上処理手段1221は、j番目の箇所特定条件に合致する箇所を対象として、j番目の箇所特定条件に対応する処理を行い、当該合致する箇所に対応する他言語のプログラムを取得する。
(ステップS210)可読性向上処理手段1221は、i番目の基本ブロックのすべてが、他言語のプログラムに変換されたか否かを判断する。i番目の基本ブロックのすべてが変換された場合はステップS211に行き、i番目の基本ブロックにおいて未変換の箇所を含む場合はステップS220に行く。
(ステップS211)目的ソース構成部123は、コメント配置処理を行う。コメント配置処理は、原ソース内のコメントを、目的ソース内に配置する処理である。コメント配置処理の詳細について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS212)命令変換部122は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS204に戻る。
(ステップS213)命令変換部122は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS214)命令変換部122は、変換情報格納部113にk番目の変換情報が存在するか否を判断する。k番目の変換情報が存在する場合はステップS215に行き、k番目の変換情報が存在しない場合はステップS219に行く。
(ステップS215)命令変換部122は、i番目の基本ブロックがk番目の変換情報に対応するか否かを判断する。i番目の基本ブロックがk番目の変換情報に対応する場合はステップS216に行き、対応しない場合はステップS218に行く。なお、i番目の基本ブロックがk番目の変換情報に対応することは、i番目の基本ブロックの中に、変換情報が有するアセンブラパターン情報に合致するアセンブラプログラムを少なくとも一部に含むことである。
(ステップS216)命令変換部122は、k番目の変換情報を用いて、k番目の変換情報に対応するアセンブラプログラムを、他言語のプログラムに変換する。命令変換部122は、例えば、k番目の変換情報に対応するアセンブラプログラムを、k番目の変換情報が有する他言語パターン情報を用いて、他言語のプログラムを取得する。また、命令変換部122は、例えば、k番目の変換情報であるプログラムを実行し、他言語のプログラムを取得する。
(ステップS217)命令変換部122は、i番目の基本ブロックに含まれるすべてのアセンブラプログラムの変換が完了したか否かを判断する。i番目の基本ブロックの変換が完了した場合はステップS211に行き、変換が完了していない場合はステップS218に行く。
(ステップS218)命令変換部122は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS214に戻る。
(ステップS219)出力部13は、i番目の基本ブロックの中に変換できないプログラムが存在する旨のエラーを出力する。
(ステップS220)可読性向上処理手段1221は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS206に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、原ソースがアセンブラ言語以外の他言語のプログラムを含む場合、当該他言語のプログラムも、マイグレーションのために変換することは好適である。かかる変換処理は、例えば、特許第4354514号、特許第4698943号、特許第5124660号、特許第5253115号等に記載の公知技術等を用いて行うことができる。
また、図2のフローチャートにおいて、原ソースの第一言語がアセンブラ言語である場合の例を説明したが、第一言語がアセンブラ言語以外であっても良い。
次に、ステップS202の静的解析処理の一例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、静的解析処理は、ここでは、基本ブロックの範囲を確定する処理と、基本ブロック間のリンクを生成する処理と、実行され得ないプログラムの箇所を特定するための処理である。
(ステップS301)命令変換部122は、カウンタiに1、カウンタjに1を代入する。
(ステップS302)命令変換部122は、ステップS201で取得されたアセンブラプログラムの中の命令であり、次に実行され得るi番目の命令が存在するか否かを判断する。i番目の命令が存在する場合はステップS303に行き、i番目の命令が存在しない場合はステップS311に行く。
(ステップS303)命令変換部122は、i番目の命令は分岐命令であるか否かを判断する。分岐命令である場合はステップS307に行き、分岐命令でない場合はステップS304に行く。
(ステップS304)命令変換部122は、i番目の命令に対して、他の命令から分岐されてくる可能性があるか否か(ジャンプの先として指定されている命令が存在するか否か)を判断する。他の命令から分岐されてくる可能性がある場合はステップS307に行き、他の命令から分岐されてくる可能性がない場合はステップS305に行く。
(ステップS305)命令変換部122は、i番目の命令をバッファに配置する。なお、バッファは、基本ブロックを作り出すためのワーク用の記憶領域である。
(ステップS306)命令変換部122は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
(ステップS307)命令変換部122は、バッファ内の1以上の命令群をj番目の基本ブロックとする処理を行う。かかる処理は、例えば、基本ブロックを構成する1以上の命令に対して、「j」を付加したり、「j」をリンク付けたり、基本ブロックを構成する1以上の命令を他と区別してバッファに格納したりすること等である。なお、バッファ内に命令を有しない場合は、何らの処理も行わず、ステップS305に戻る。
(ステップS308)命令変換部122は、j番目の基本ブロックからのリンク先が存在する場合、当該リンク先の基本ブロックの識別子を、j番目の基本ブロックに付加する。かかる処理は、基本ブロック間の制御フローが判断され得る情報を構成する処理であれば、何でも良い。
(ステップS309)命令変換部122は、バッファ内の命令群を削除する。
(ステップS310)命令変換部122は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS305に戻る。
(ステップS311)命令変換部122は、未処理の命令(箇所)に未処理を示すフラグを付す。なお、未処理の命令は、実行され得ない命令である。また、未処理の命令は存在しない可能性もあり、かかる場合、本ステップは実行されない。上位処理にリターンする。
なお、図3のフローチャートにおいて、可読性向上処理手段1221は、未処理を示すフラグを付した箇所のアセンブラプログラムを削除することは好適である。
また、図3のフローチャートにおいて示した静的解析処理は一例であり、異なるアルゴリズムにより、基本ブロックの範囲を確定する処理と、基本ブロック間のリンクを生成する処理と、実行され得ないプログラムの箇所を特定するための処理を行っても良い。
次に、ステップS211のコメント配置処理の詳細について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)目的ソース構成部123は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS402)目的ソース構成部123は、着目する基本ブロック内に、k番目のコメントが存在するか否かを判断する。k番目のコメントが存在すればステップS403に行き、k番目のコメントが存在しなければ上位処理にリターンする。なお、目的ソース構成部123は、通常、原ソース内の着目する基本ブロックを上から検査していき、順にコメントを取得する。また、着目する基本ブロックとは、第二命令への変換が完了した基本ブロックであり、図2のi番目の基本ブロックである。
(ステップS403)目的ソース構成部123は、ステップS402で取得したコメントに対応する第一命令を決定する。なお、コメントに対応する第一命令の決定方法の例は、上述した。
(ステップS404)目的ソース構成部123は、ステップS402で取得したコメントとステップS403で決定した第一命令との配置関係を決定する。なお、目的ソース構成部123は、例えば、横配置関係を示す情報(例えば、値「0」)、上配置関係を示す情報(例えば、値「1」)、または下配置関係を示す情報(例えば、値「2」)を有する3種類の情報のうちのいずれかの配置関係情報を取得する。
(ステップS405)目的ソース構成部123は、ステップS404で決定した配置関係が横配置関係であるか否かを判断する。横配置関係である場合はステップS406に行き、横配置関係でない場合はステップS409に行く。
(ステップS406)目的ソース構成部123は、ステップS403で決定した第一命令に対応する1または2以上の第二命令のうち、最も上の第二命令を決定する。
(ステップS407)目的ソース構成部123は、ステップS406で決定した最も上の第二命令の横にコメントを配置する。なお、当該第二命令の横にコメントが存在する場合は、目的ソース構成部123は、例えば、当該第二命令と同一の行の最右側にコメントを追記する。
(ステップS408)目的ソース構成部123は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
(ステップS409)目的ソース構成部123は、ステップS404で決定した配置関係が上配置関係であるか否かを判断する。上配置関係である場合はステップS410に行き、上配置関係でない場合はステップS412に行く。
(ステップS410)目的ソース構成部123は、ステップS403で決定した第一命令に対応する1または2以上の第二命令のうち、最も上の第二命令を決定する。
(ステップS411)目的ソース構成部123は、ステップS410で決定した最も上の第二命令の上にコメントを配置する。ステップS408に行く。なお、当該第二命令の上にコメントが既に存在する場合は、目的ソース構成部123は、例えば、当該第二命令の行の直上の行にコメントを追記する。
(ステップS412)目的ソース構成部123は、ステップS404で決定した配置関係が下配置関係であるか否かを判断する。下配置関係である場合はステップS413に行き、下配置関係でない場合はステップS408に行く。
(ステップS413)目的ソース構成部123は、ステップS403で決定した第一命令に対応する1または2以上の第二命令のうち、最も下の第二命令を決定する。
(ステップS414)目的ソース構成部123は、ステップS413で決定した最も下の第二命令の下にコメントを配置する。なお、当該第二命令の下にコメントが既に存在する場合は、目的ソース構成部123は、例えば、当該第二命令の最下位のコメントのさらに下の行にコメントを追記する。ステップS408に行く。
なお、上記のフローチャートにおいて、命令の変換処理とコメント配置処理とは順次実施された。しかし、命令の変換処理とコメント配置処理とが、並行して行われても良い。つまり、命令の変換処理とコメント配置処理との処理順序等は問わない。
また、図4のフローチャートで説明したコメントの配置方法を、図5から図7を用いて、説明する。
今、原ソース格納部111は、図5に示す原ソースを格納している、とする。そして、命令変換部122は、命令1、命令2、命令3、命令4からなる第一命令群(基本ブロックと言っても良い)を、命令A、命令B、命令Cからなる第二命令群に変換した、とする。
そして、命令変換部122における命令の変換の過程で、命令Aは、命令1の一部および命令2の一部から生成された命令であることが、図示しないバッファに蓄積された、とする。また、命令変換部122における命令の変換の過程で、命令Bは、命令1の一部および命令3から生成された命令であることが、図示しないバッファに蓄積された、とする。さらに、命令Cは、命令1の一部、命令2の一部、および命令4から生成された命令であることが、図示しないバッファに蓄積された、とする。つまり、命令変換部122は、命令変換の過程で、図6に示す第一命令と第二命令との対応表を取得した、とする。なお、対応表は、第一命令と第二命令との対応を示す図である。なお、ここでの対応表は、第一命令が一度のみ出現し、第二命令が複数回出現し得る構造であるが、第二命令が一度のみ出現し、第一命令が複数回出現し得る構造であっても良い。つまり、対応表は、第一命令と第二命令との対応を示す情報が格納されれば、何でも良い。
次、目的ソース構成部123は、図5の原ソースから順にコメントを取得する。なお、ここでのコメントは、文字「*」から開始され、「改行コード」までの文字列である、とする。そして、目的ソース構成部123は、文字「*」をキーとして、文字「*」の次の文字から「改行コード」までの文字列を、原ソースから抽出する。なお、原ソースからコメントを抽出する技術は公知技術であり、種々あり得る。
つまり、まず、目的ソース構成部123は、「コメント1上」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント1上」に対応する第一命令は命令1である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1上」と命令1との位置関係から、上配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令1に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令A」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1上」を、目的ソースの命令Aの上の行に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント1上」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Aの上の行に、「//* コメント1上」が配置された。なお、位置関係とは、コメントと命令との配置の関係である。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント1横」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント1横」に対応する第一命令は命令1である、と判断する。
そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1横」と命令1との位置関係から、横配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令1に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令A」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1横」を、目的ソースの命令Aと同じ行であり、命令Aの横に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント1横」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Aと同一の行に、「//* コメント1横」が配置された。なお、コメントを示す文字列は、「//」等、コンパイラまたはインタプリタ等がコメントとして認識する文字列であれば、何でも良いことは言うまでもない。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント1下」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント1下」の直下の命令が特定命令(特定命令1)であることを検知し、「コメント1下」に対応する第一命令は命令1である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1下」と命令1との位置関係から、下配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令1に対応する第二命令の中で最下位の命令を、図5の対応表から「命令C」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント1下」を、目的ソースの命令Cの下に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント1下」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Cの下の行に、「//* コメント1下」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント2上」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント2上」に対応する第一命令は命令2である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント2上」と命令2との位置関係から、上配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令2に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令A」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント2上」を、目的ソースの命令Aの上の行に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント2上」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Aの上の行に、「//* コメント2上」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント2横」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント2横」に対応する第一命令は命令2である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント2横」と命令2との位置関係から、横配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令2に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令A」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、目的ソースの命令Aと同じ行にコメントが既に存在することを検知し、当該コメント(コメント「コメント1横」)の次に改行コートを付加し、次の行に、コメント「コメント2横」を配置する。この場合、コメント「コメント2横」と前の行のコメント(「コメント1横」)との先頭文字のオフセットを合わせる(図7参照)ことは好適である。
なお、目的ソース構成部123は、既に、コメントを示す文字列「//*」が命令Aの横に存在することを検知し、既存のコメントの横に、コメント「コメント2横」を配置しても良い。なお、かかる場合、目的ソース構成部123は、例えば、コメント「コメント2横」の前に、コメントの区切りを示す文字列(ここでは、「スペース」)を配置する、とする。なお、コメントの区切りを示す文字列は「,」「;」等でも良い。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント2下」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント2下」の直下の命令が特定命令(特定命令2)であることを検知し、「コメント2下」に対応する第一命令は命令2である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント2下」と命令2との位置関係から、下配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令2に対応する第二命令の中で最下位の命令を、図5の対応表から「命令C」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント2下」を、目的ソースの命令Cの下に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント2下」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Cの下の行に、「//* コメント2下」が配置された。なお、命令Cの下の行に既にコメント(コメント1下)が存在するので、目的ソース構成部123は、既存のコメント(コメント1下)の直下の行に、下コメントを配置する。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント3上」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント3上」に対応する第一命令は命令3である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3上」と命令3との位置関係から、上配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令3に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令B」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3上」を、目的ソースの命令Bの上の行に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント3上」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Bの上の行に、「//* コメント3上」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント3横」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント3横」に対応する第一命令は命令3である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3横」と命令3との位置関係から、横配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令3に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令B」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3横」を、目的ソースの命令Bと同じ行であり、命令Bの横に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント3横」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Bと同一の行に、「//* コメント3横」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント3下」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント3下」の直下の命令が特定命令(特定命令3)であることを検知し、「コメント3下」に対応する第一命令は命令3である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3下」と命令3との位置関係から、下配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令3に対応する第二命令の中で最下位の命令を、図5の対応表から「命令B」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント3下」を、目的ソースの命令Bの下に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント3下」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Bの下の行に、「//* コメント3下」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント4上」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント4上」に対応する第一命令は命令4である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4上」と命令4との位置関係から、上配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令4に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令C」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4上」を、目的ソースの命令Cの上の行に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント4上」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Cの上の行に、「//* コメント4上」が配置された。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント4横」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント4横」に対応する第一命令は命令4である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4横」と命令4との位置関係から、横配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令4に対応する第二命令の中で最上位の命令を、図5の対応表から「命令C」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4横」を、目的ソースの命令Cと同じ行であり、命令Cの横に配置する。
次に、目的ソース構成部123は、次の「コメント4下」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、「コメント4下」の直下の命令が特定命令(特定命令4)であることを検知し、「コメント4下」に対応する第一命令は命令4である、と判断する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4下」と命令4との位置関係から、下配置関係を示す配置関係情報を取得する。次に、目的ソース構成部123は、命令4に対応する第二命令の中で最下位の命令を、図5の対応表から「命令C」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「コメント4下」を、目的ソースの命令Cの下に配置する。この際、目的ソース構成部123は、コメントを示す文字列「//*」をコメント「コメント4下」の前に配置し、コメントを作成する。つまり、目的ソースの命令Cの下の行に、「//* コメント4下」が配置された。なお、命令Cの下の行に既にコメント(コメント1下、コメント2下)が存在するので、目的ソース構成部123は、既存の最下位(コメント2下)のコメントの直下の行に、下コメントを配置する。
以下、本実施の形態におけるマイグレーション装置1の具体的な動作について説明する。今、マイグレーション対象のプログラムの言語は、アセンブラ言語であり、特に、IBMアセンブラである。また、目的ソースの第二言語のプログラムはC言語のプログラムである。
かかる状況において、以下に、5つの具体例を用いて、マイグレーション装置1を説明する。具体例1から具体例4は、プログラムの変換の処理について説明する具体例である。具体例5は、コメントの移行を含む、プログラム変換について説明する具体例である。
(具体例1)
具体例1は、第一の可読性向上処理および第二の可読性向上処理の具体例である。具体例1は、ソースパターン情報が、ダミーセクションを示す情報を含む場合であり、かつ退避コードと復帰コードを示す情報を含む場合である。また、具体例1において、範囲条件が、実行され得ないプログラムの範囲を判定するための条件である場合も述べる。つまり、具体例1は、上記の(A−1)、(A−4)、(B−1)に該当する。
今、原ソース格納部111は、図8に示す原ソースを格納している、とする。原ソースは、アセンブラ言語のプログラムの一部である。
また、箇所特定条件格納部112は、図9に示す箇所特定条件管理表を格納している、とする。箇所特定条件管理表は、「ID」「箇所特定条件」「変換情報」を有する1以上のレコードを格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「箇所特定条件」は、可読性向上処理を行う変換対象の箇所を特定する情報である。「箇所特定条件」は「開始条件」「終了条件」を有しても良い。「開始条件」は「箇所特定条件」に合致する箇所の開始の箇所を特定する条件である。「終了条件」は「箇所特定条件」に合致する箇所の終了の箇所を特定する条件である。つまり、「開始条件」に合致する箇所と「終了条件」に合致する箇所との間の範囲が「箇所特定条件」により特定される範囲である。また、「箇所特定条件」は一つの条件のみでも良い。また、「変換情報」は、「アセンブラ」「他言語」を有し得る。「アセンブラ」「他言語」は、「箇所特定条件」により特定された範囲において、「アセンブラ」に合致する命令や定義に対して、「他言語」に対応する他言語を生成することを意味する。また、「変換情報」は、変化のための処理を記述する情報等でも良い。
図9において、「ID=1」の開始条件「$1 'DSECT'」の「$1」はすべての文字列が合致する。つまり、例えば、アセンブラプログラム「PKTDSECT DSECT」は開始条件「$1 'DSECT'」に合致する。また、「ID=1」の終了条件「'CSECT' or 'DCECT' or 'COM' or 'DXD' or 'END' or プログラムの終末」は文字列「CSECT」または文字列「DSECT」または文字列「COM」または文字列「END」に合致する、またはプログラムの終端である場合に真となる。さらに、アセンブラ「$2 'DS' 'PL'[1-99]」の[1-99]は、1から99のいずれかの数字であり、「$2 'DS' 'PL'[1-99]」は、例えば、「PKT00 DS PL8」が合致する。そして、他言語「'char' $2'['[1-99]'];'」は、例えば、「char PKT00[8];」を生成することを示す。 また、図9の「ID=2」の箇所特定条件「'STM' 数字','数字','$1」は、例えば、「STM 13,12,REGSAVEA」が合致することを示す。つまり、「$1」は任意の文字列に合致する。
そして、図9の「ID=2」の変換情報は、「'STM' $レジスタ番号1',' $レジスタ番号2','$1」に合致する命令について、変数$1がレジスタ退避用の番地を指しており、かつ$レジスタ番号1で特定されるレジスタから$レジスタ番号2で特定されるレジスタのうち、当該合致する命令より前に値が定義されていない(使用されていない)レジスタが存在する場合、当該使用されていないレジスタの退避を行う他言語の命令は生成されないことを示す。当該レジスタは使用されていないからである。なお、上記を言い換えれば、「ID=2」の変換情報は、「'STM' $レジスタ番号1',' $レジスタ番号2','$1」に合致する命令について、変数$1がレジスタ退避用の番地を指しており、かつ$レジスタ番号1で特定されるレジスタから$レジスタ番号2で特定されるレジスタのうち、当該命令より前に値が定義されている(使用されている)レジスタのみに対して、退避を行う他言語の命令を生成することを示す。
また、図9の「ID=3」の変換情報は、「'LM' $レジスタ番号3',' $レジスタ番号4','$1」内の変数$1がレジスタ退避用の番地を指しており、かつ$レジスタ番号3で特定されるレジスタから$レジスタ番号4で特定されるレジスタのうち、当該命令より後に値が参照されていない(使用されていない)レジスタが存在する場合、当該使用されていないレジスタの復帰を行う他言語の命令は生成されないことを示す。当該レジスタは使用されていないからである。なお、上記を言い換えれば、「ID=3」の変換情報は、「'LM' $レジスタ番号3',' $レジスタ番号4','$1」内の変数$1がレジスタ退避用の番地を指しており、かつ$レジスタ番号3で特定されるレジスタから$レジスタ番号4で特定されるレジスタのうち、当該命令より後に値が参照されている(使用されている)レジスタのみに対して、復帰を行う他言語の命令を生成することを示す。
以上に基づいて、マイグレーション装置1は、処理を開始した、とする。すると、プログラム取得部121は、原ソース格納部111に格納されている原ソースから、図8に示すアセンブラ言語で記述されたプログラムを取得する。
次に、命令変換部122は、取得されたアセンブラプログラムに対して、静的解析処理を行う。そして、命令変換部122は、アセンブラプログラムを基本ブロックに分割する。そして、可読性向上処理手段1221は、未処理の命令(箇所)のアセンブラプログラムを削除する。
次に、命令は、基本ブロック毎に、C言語に変換する。つまり、可読性向上処理手段1221は、図9の「ID=1」の箇所特定条件を図8のアセンブラプログラムに適用し、当該箇所特定条件に合致するダミーセクションの領域を検知する。そして、「ID=1」の変換情報の各「アセンブラ」に合致する命令や定義を、対応する「他言語」の情報を用いて、C言語に変換する。そして、可読性向上処理手段1221は、アセンブラのダミーセクションの定義を、C言語の構造体の定義に変換する。つまり、可読性向上処理手段1221は、図8の801の箇所のアセンブラプログラムを、図9の「ID=1」のレコードの情報を用いて、図10の1001のC言語のプログラムを生成する。
次に、命令変換部122は、図9の「ID=2」の箇所特定条件を図8のアセンブラプログラムに適用し、退避コードの領域を検知する。そして、「ID=2」の変換情報に合致するように、退避コードの箇所を削除する。なお、ここで、変数「REGSAVEA」は、退避コードが出現する関数内では使用されていないとする。つまり、可読性向上処理手段1221は、図8の802の箇所のアセンブラプログラムを、図9の「ID=2」のレコードの情報を用いて、図10の1002のC言語のプログラム「BB1: ;」を生成する。なお、「BB1:」はラベルである。また、命令変換部122は、「すべての基本ブロックの先頭にラベルを生成する」という予め決められたルールに従って、「BB1:」を生成する。なお、予め決められたルールは、例えば、命令変換部122が保持している。
次に、命令変換部122は、図9の「ID=3」の箇所特定条件を図8のアセンブラプログラムに適用し、復帰コードの領域を検知する。そして、「ID=3」の変換情報に合致するように、復帰コードの箇所を削除する。なお、ここで、変数「REGSAVEA」は、復帰コードが出現する関数内では使用されていないとする。つまり、可読性向上処理手段1221は、図8の803の箇所のアセンブラプログラムを、図9の「ID=3」のレコードの情報を用いて、図10の1003のC言語のプログラム「BB2: ;」を生成する。なお、「BB2:」はラベルである。また、命令変換部122は、予め決められたルールに従って、「BB2:」を生成する。なお、予め決められたルールは、例えば、命令変換部122が保持している。
また、次に、ソースパターン情報が、退避コードを示す情報を含む場合の別の例を説明する。
今、原ソース格納部111の原ソースが有するアセンブラプログラムの一命令は、「STM 5,8,SAVE」であったとする。この一命令は、レジスタ5からレジスタ8の内容を退避する命令である。
そして、可読性向上処理手段1221は、この一命令が図9の「ID=2」の箇所特定情報「'STM' $レジスタ番号1',' $レジスタ番号2','$1」に合致する、と判断する。そして、可読性向上処理手段1221は、この一命令を、例えば、レジスタ5(r5)レジスタ6(r6)、レジスタ7(r7)、レジスタ8(r8)の内容を退避する中間表現に変換する。この中間表現は、例えば、以下である。
store(r5,SAVE);
tmp1=SAVE+4;
store(r6,tmp1);
tmp2=SAVE+8;
store(r7,tmp2);
tmp3=SAVE+12;
store(r8,tmp3);
この中間表現は、変数「SAVE」が示すアドレスを先頭として、4バイトずつずらしなから、r5からr8の各レジスタの値を退避する命令群である。
次に、可読性向上処理手段1221は、レジスタ5からレジスタ8のうち、例えば、レジスタ5のみが、当該命令「STM 5,8,SAVE」の前に使用されている、と判断した、とする。
次に、可読性向上処理手段1221は、上記の中間表現のうち、レジスタ5(r5)の値のみを退避する目的ソースを生成する。つまり、可読性向上処理手段1221は、上記の中間表現から、レジスタ6からレジスタ8の値の退避に対応する命令群「tmp1=SAVE+4; store(r6,tmp1); tmp2=SAVE+8; store(r7,tmp2); tmp3=SAVE+12; store(r8,tmp3);」を削除する。そして、可読性向上処理手段1221は、中間表現「store(r5,SAVE);」を得る。
次に、可読性向上処理手段1221は、中間表現「store(r5,SAVE);」を目的ソース「*(unit32_t *)SAVE = r5;」に変換する。そして、可読性向上処理手段1221は、最終的に、C言語のプログラムの命令「*(unit32_t *)SAVE = r5;」を得る。
(具体例2)
具体例2も、第一の可読性向上処理の具体例である。具体例2は、ソースパターン情報が、オフセットを持つ戻りであることを示す情報を含む場合である。つまり、具体例2は、上記の(A−2)に該当する。
今、原ソース格納部111の原ソースが有するアセンブラプログラムは、図11に示すアセンブラプログラムである、とする。図11の1101の命令は、サブルーチンPROC1の呼び出し命令である。1101は、戻り番地(次の命令1102)をレジスタ(14で識別されるレジスタ)に保存し、1105のPROC1にジャンプするという命令である。また、1102は、自分の番地(*)に8バイト足したところ(1104の命令)にジャンプすることを示す。さらに、1106は、サブルーチンからの戻り命令である。1106は、レジスタ14+4(オフセット)の番地(命令1103の箇所)にジャンプする命令である。
また、格納部11には、図12に示す変換情報管理表が格納されている。変換情報管理表は、「ID」「箇所特定条件」「適用条件」「変換情報」を有するレコードを1以上有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「適用条件」とは、「変換情報」が適用される条件であり、箇所特定条件に追加される条件である。「適用条件」は、箇所特定条件にさらに付加される条件である、と言える。また、「ID=2」の適用条件「$4のサブルーチンの最終部分が「ID=1」の箇所特定条件の場合」とは、変数$4で特定されるサブルーチンの最終部分が「B $1(,$2)」に合致する場合である。また、「ID=2」の変換情報のうち、$ラベルを含む文字列は、任意のラベルが該当し得る。$ラベルに対して、可読性向上処理手段1221は、$ラベルを含む異なる文字列に対して、ユニークなラベルを生成する。なお、2つの$ラベルXは同じラベルに置き換えられる。
そして、可読性向上処理手段1221は、図11のアセンブラプログラムの中の命令1101から命令1104が、図12の「ID=2」の箇所特定条件に合致する、と判断する。
また、可読性向上処理手段1221は、図11のアセンブラプログラムの中の命令1105以降のサブルーチンが、図12の「ID=2」の適用条件に合致する、と判断する。
そして、可読性向上処理手段1221は、図11のアセンブラプログラムの中の命令1101から命令1106に、図12の「ID=2」の変換情報を適用し、図13の命令1301から命令1306を得る。
また、可読性向上処理手段1221は、図11のアセンブラプログラムの中の命令1106が、図12の「ID=1」の箇所特定条件に合致する、と判断する。
そして、可読性向上処理手段1221は、図11のアセンブラプログラムの中の命令1106に、図12「ID=1」の変換情報を適用し、図13の命令1307、命令1308を得る。
以上により、可読性向上処理手段1221は、原ソース(図11参照)に対して、1以上の各ソースパターン情報を適用し、オフセットを持つ戻りを含む箇所(図11の命令1106「B 4(,14)」)を決定し、当該箇所に対応するプログラムを、当該プログラムに含まれるオフセットを条件に用いた分岐(図13の1304)を示すプログラム(図13参照)に変更できた。
(具体例3)
具体例3も、第一の可読性向上処理の具体例である。具体例3は、ソースパターン情報が、一命令の他言語のプログラムに変換可能なアセンブラの2以上の命令の箇所を特定するためのパターンの情報であり含む場合である。つまり、具体例3は、上記の(A−3)に該当する。
今、箇所特定条件格納部112は、図14に示す箇所特定条件管理表を保持している。図14の箇所特定条件管理表は「ID」「ソースパターン情報」「他言語パターン情報」を有するレコードを1以上格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「ソースパターン情報」はアセンブラの2以上の命令の箇所を特定するためのパターンの情報である。「他言語パターン情報」は、変換する他言語(ここではC言語)のパターンを示す情報である。
図14の「ID=1」のソースパターン情報の「$1」は任意の文字列であり、「$変数」は任意の変数またはレジスタを示す情報である。また、「ID=1」の他言語パターン情報のlength($1)は、文字列$1の長さを示す。
また、図14の「ID=2」のソースパターン情報の「$2」は任意の文字であり、「$変数」は任意の変数またはレジスタを示す情報である。
また、図14の「ID=3」「ID=4」のソースパターン情報の各「$変数」は、変数の後の数字が異なれば、異なる変数である、とする。
また、原ソース格納部111には、図15に示すアセンブラプログラムが格納されている。とする。
かかる場合、可読性向上処理手段1221は、図15の1501の箇所が 図10の「ID=1」のソースパターン情報に合致すると判断し、「ID=1」の他言語パターン情報に従って、1501を図16の1601のC言語に変換する。
また、可読性向上処理手段1221は、図15の1502の箇所が 図14の「ID=2」のソースパターン情報に合致すると判断し、「ID=2」の他言語パターン情報に従って、1502を図16の1602のC言語に変換する。
また、可読性向上処理手段1221は、図15の1503の箇所が 図14の「ID=3」のソースパターン情報に合致すると判断し、「ID=3」の他言語パターン情報に従って、1503を図16の1603のC言語に変換する。
また、可読性向上処理手段1221は、図15の1504の箇所が 図14の「ID=4」のソースパターン情報に合致すると判断し、「ID=4」の他言語パターン情報に従って、1504を図16の1604のC言語に変換する。
以上の処理の結果、可読性向上処理手段1221は、図15のアセンブラプログラムから、図16のC言語のプログラムを得る。
なお、可読性向上処理手段1221は、アセンブラプログラムを中間表現に変換し、中間表現からC言語のプログラムを構成しても良い。例えば、可読性向上処理手段1221は、図15の1501のアセンブラ(図17の1701)を、図17の1702の中間表現1に変換する。そして、1702をtree構造にした図が、1703である。そして、可読性向上処理手段1221は、1703のtree構造を、中間表現2の1704のtree構造に変換する。なお、格納部11には、tree構造間の変換のための情報が格納されている、とする。また、1704のtree構造は、1705の中間表現2に対応する。そして、次に、可読性向上処理手段1221は、1705の中間表現2を1706のC言語のプログラムに変換する。なお、tree構造間の変換を行わずに、中間表現1702をC言語に変換した場合、1707のC言語のプログラムとなる。
同様に、可読性向上処理手段1221は、図15の1502のアセンブラ(1801)を、図18の1802の中間表現1に変換する。そして、1802をtree構造にした図が、1803である。そして、可読性向上処理手段1221は、1803のtree構造を、中間表現2の1804のtree構造に変換する。なお、1804のtree構造は、1805の中間表現2に対応する。そして、次に、可読性向上処理手段1221は、1805の中間表現2を1806のC言語のプログラムに変換する。なお、1802をC言語に変換した場合、1807となる。
(具体例4)
具体例4も、第一の可読性向上処理の具体例である。具体例4は、ソースパターン情報が、2以上のジャンプ命令が構成する2以上のループの一部が重なっていることを示す情報を含む場合である。つまり、具体例4は、上記の(A−5)に該当する。
また、2以上のジャンプ命令が構成する2以上のループの一部が重なっている箇所が、アセンブラプログラムに存在する場合、命令変換部122は、(1)「ボトムが起点から最も遠いループを優先する」、(2)「ボトムが同じループが複数ある場合、トップが起点から最も近いループを優先する」の方針により、一のループを優先し、当該一のループをジャンプ命令ではなく、他言語のループのプログラムに変更する。
今、命令変換部122は、アセンブラプログラムを静的解析し、当該アセンブラプログラムが複数(ここでは、4つ)の基本ブロック間のリンク関係を有する、と判断した、とする。そして、命令変換部122は、図19(a)に示す、b1、b2、b3、b4の4つの基本ブロック間のリンクを示す情報を得た、とする。なお、基本ブロック間のリンク関係とは、基本ブロック間の処理の流れを示しており、一の基本ブロックから出て行く2以上のリンク(矢印)が存在する場合は分岐があることを示す。また、図19の1901、1902はループを構成するリンクである。そして、図19(a)では、(1)「ボトムが起点から最も遠いループを優先する」の条件に従い、1902のループが優先される。つまり、可読性向上処理手段1221は、1902のループを、C言語の、例えば、「while」文に書き換え、goto文を無くす。なお、基本ブロックb3からb1へのリンク1901を構成するgoto命令は、残ることとなる。
さらに具体的には、変換対象のアセンブラプログラムが、図20のプログラムであった、とする。図20において、L0、L1はラベルである。「BE L0」「BE L1」は、ジャンプ命令である。そして、命令1〜命令8は任意の命令である。
そして、命令変換部122は、図20のアセンブラプログラムを静的解析し、当該アセンブラプログラムがb1〜b4の4つの基本ブロックを取得した、とする。
そして、命令変換部122は、2以上のループの一部が重なっている図20の場合に、(1)「ボトムが起点から最も遠いループを優先する」に基づいて、b4のブロックをボトムとするループ(図19の1902のループ)を優先させた場合、命令変換部122は、図21(a)のプログラムを取得する。そして、b3のブロックをボトムとするループを構成するgoto文2101はそのまま残る。ただし、図21(a)の2101は、ループから飛び出すgoto文であり、可読性の低下度合いは低い。
一方、仮に、命令変換部122は、2以上のループの一部が重なっている図20の場合に、b3のブロックをボトムとするループ(図19の1901のループ)を優先させた場合、命令変換部122は、図21(b)のプログラムを取得する。そして、b4のブロックをボトムとするループを構成するgoto文2102はそのまま残る。そして、図21(b)の2102は、ループへ飛び込むgoto文であり、可読性は著しく低下し、望ましくない。
また、命令変換部122は、上記とは別のアセンブラプログラムを静的解析し、当該アセンブラプログラムが複数(ここでは、4つ)の基本ブロック間のリンク関係を有する、と判断した、とする。そして、命令変換部122は、図22(a)に示す、t1、t2、t3、t4の4つの基本ブロック間のリンクを示す情報を得た、とする。また、図22の2201、2202はループを構成するリンクである。そして、図22(a)では、(2)「ボトムが同じループが複数ある場合、トップが起点から最も近いループを優先する」の条件に従い、2201のループが優先される。つまり、可読性向上処理手段1221は、2201のループを、C言語の、例えば、「for」文に書き換え、goto文を無くす。なお、基本ブロックt4からt2へのリンク2202を構成するgoto命令は、残ることとなる。
さらに具体的には、変換対象のアセンブラプログラムが、図23のプログラムであった、とする。図23において、L0、L1はラベルである。「BE L1」「B L0」は、ジャンプ命令である。そして、命令1〜命令8は任意の命令である。
そして、命令変換部122は、図23のアセンブラプログラムを静的解析し、当該アセンブラプログラムがt1〜t4の4つの基本ブロックを取得した、とする。
そして、命令変換部122は、2以上のループの一部が重なっている図23の場合に、(2)「ボトムが同じループが複数ある場合、トップが起点から最も近いループを優先する」に基づいて、t1のブロックをトップとするループ(図22の2201のループ)を優先させた場合、命令変換部122は、図24(a)のプログラムを取得する。そして、2401内の他のgoto文はそのまま残る。ただし、図24(a)のgoto文の行き先がループ内に存在するので、可読性はあまり低下しない。
一方、仮に、命令変換部122は、2以上のループの一部が重なっている図22の場合に、t2のブロックをトップとするループ(図22の2202のループ)を優先させた場合、命令変換部122は、図24(b)のプログラムを取得する。そして、2402内の他のgoto文はそのまま残る。そして、図24(b)のgoto文の行き先は、プログラムの任意の箇所になり得るので、プログラム全体の中から、goto文の行き先を探す必要があり、可読性は著しく減少する。
なお、命令変換部122がすべてのgoto文を他言語のループに変換する場合、図25に示すように、トップにt1 とt2 のどちらを選んでも最終的な変換結果は同じになる。ただし、トップにt1 を選んだ方が計算量は少なくなる。
(具体例5)
具体例5は、コメント付きのアセンブラプログラムをマイグレーションし、コメント付きのC言語プログラムを生成する具体例である。つまり、原ソース格納部111は、図26に示す原ソース(ここでは、アセンブラプログラム)を格納している。アセンブラプログラムは、上コメント、横コメント、下コメントを有する。なお、図26において、後述するように、「Return the last day」「BDISPLAY MSG2」は上コメント、「SUB」「ADD」「LOAD」「CALL」は横コメント、「Return to a caller」は下コメントである。
かかる状況において、マイグレーション装置1は、処理を開始した、とする。
そして、命令変換部122は、上述した処理により、アセンブラ命令「SH R0,0(,R2)」から、C言語の2つの命令「uint32_t addr0=r2;」「int16_t tmpvar0=*(int16_t*)addr0;」を取得した、とする。また、命令変換部122は、アセンブラ命令「AH R0,0(,R3)」から、C言語の3つの命令「uint32_t addr1=r3;」「int16_t tmpvar1=*(int16_t*)addr1;」「r0=r0-(int32_t)tmpvar0+(int32_t)tmpvar1;」を取得した、とする。また、命令変換部122は、アセンブラ命令「EJECT」からC言語の命令を取得しない。また、命令変換部122は、2つのアセンブラ命令「LR 15,CALLADR」「BALR R14,R15」から、C言語の1つの命令「BDISPLAY( (void**) r1 );」を取得した、とする。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「Return the last day」を取得する。また、目的ソース構成部123は、コメント「Return the last day」に対応する第一命令を「SH R0,0(,R2)」と決定する。また、目的ソース構成部123は、コメント「Return the last day」と第一命令「SH R0,0(,R2)」との位置関係から、配置関係情報「上配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「Return the last day」を第一命令「SH R0,0(,R2)」に対応する第二命令の中の最上位命令を「uint32_t addr0=r2;」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「Return the last day」を第二命令「uint32_t addr0=r2;」の上の行に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「SUB」を取得する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「SUB」に対応する第一命令を「SH R0,0(,R2)」と決定する。また、目的ソース構成部123は、コメント「SUB」と第一命令「SH R0,0(,R2)」との位置関係から、配置関係情報「横配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「SUB」を第一命令「SH R0,0(,R2)」に対応する第二命令の中の最上位命令を「uint32_t addr0=r2;」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「SUB」を第二命令「uint32_t addr0=r2;」の横に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「ADD」を取得する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「ADD」に対応する第一命令を「AH R0,0(,R3)」と決定する。また、目的ソース構成部123は、コメント「ADD」と第一命令「AH R0,0(,R3)」との位置関係から、配置関係情報「横配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「ADD」を第一命令「AH R0,0(,R3)」に対応する第二命令の中の最上位命令を「uint32_t addr1=r3;」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「ADD」を第二命令「uint32_t addr1=r3;」の横に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「Return to a caller」を取得する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「Return to a caller」の下の第一命令が特定命令(ここでは、EJECT)であることを検知する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「Return to a caller」に対応する第一命令を「AH R0,0(,R3)」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「Return to a caller」と第一命令「AH R0,0(,R3)」との位置関係から、配置関係情報「下配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「Return to a caller」を第一命令「AH R0,0(,R3)」に対応する第二命令の中の最下位命令を「r0=r0-(int32_t)tmpvar0+(int32_t)tmpvar1;」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「Return to a caller」を第二命令「r0=r0-(int32_t)tmpvar0+(int32_t)tmpvar1;」の下の行に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「LOAD」を取得する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「LOAD」に対応する第一命令を「LR 15,CALLADR」であると決定する。次に、目的ソース構成部123は、コメント「LOAD」と第一命令「LR 15,CALLADR」との位置関係から、配置関係情報「横配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「LOAD」を第一命令「LR 15,CALLADR」に対応する第二命令の中の最上位命令を「BDISPLAY( (void**) r1 );」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「LOAD」を第二命令「BDISPLAY( (void**) r1 );」と同一行の横に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「BDISPLAY MSG2」を取得する。また、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」に対応する第一命令を「BALR R14,R15」と決定する。また、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」と第一命令「BALR R14,R15」との位置関係から、配置関係情報「上配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」を第一命令「BALR R14,R15」に対応する第二命令の中の最上位命令を「BDISPLAY( (void**) r1 );」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」を第二命令「BDISPLAY( (void**) r1 );」の上の行に配置する。なお、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
次に、目的ソース構成部123は、図26の原ソースからコメント「CALL」を取得する。また、目的ソース構成部123は、コメント「CALL」に対応する第一命令を「BALR R14,R15」と決定する。また、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」と第一命令「BALR R14,R15」との位置関係から、配置関係情報「横配置関係」を取得する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「BDISPLAY MSG2」を第一命令「BALR R14,R15」に対応する第二命令の中の最上位命令を「BDISPLAY( (void**) r1 );」と決定する。そして、目的ソース構成部123は、コメント「CALL」を第二命令「BDISPLAY( (void**) r1 );」の横に配置する。なお、ここでは、第二命令「BDISPLAY( (void**) r1 );」の横に既にコメント「LOAD」が配置されているので、目的ソース構成部123は、改行し、コメント「LOAD」とx座標が同等(例えば、同一)の場所にコメント「CALL」を配置した。また、目的ソース構成部123は、コメントの前には、コメントであると認識される文字列「//*」を配置する。
以上、本実施の形態によれば、コメントの配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本実施の形態によれば、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して上または下の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本実施の形態によれば、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合であり、コメントの配置位置が、命令に対して上または下または横の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
また、本実施の形態によれば、コメントの配置位置が、命令に対して横または上または下の位置である場合、配置位置を考慮した目的ソースの出力が可能となる。
さらに、本実施の形態によれば、アセンブラのプログラムをマイグレーションする場合に、保守性を考慮した、可読性の高い他言語のプログラムを生成できる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるマイグレーション装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、プログラムを構成する命令である1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムであり、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムであり、2以上のコメントを含むプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部を具備し、コンピュータを、前記原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換部と、前記原ソース内の2以上の各コメントを取得し、当該2以上のコメントと前記命令変換部が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成部と、前記目的ソースを出力する出力部として機能させ、前記目的ソース構成部は、コメントと当該コメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、当該第一命令に対応する第二命令に対して、前記コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、
前記原ソース内の2以上の各コメントに対して、コメントが当該コメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、およびコメントが当該コメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係を含む2種類以上の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、当該決定した配置関係に応じて、前記第一命令に対応する第二命令に対して、前記各コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記一の第二命令の上に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の上に配置して、前記2以上のコメントと前記2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して横配置関係の配置関係にあるコメントのうち、未配置のコメントのみを、前記2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の横に配置して、前記2以上のコメントと前記2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、前記2以上の各コメントに対して、コメントが当該コメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、コメントが当該コメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係、およびコメントが当該コメントに対応する第一命令の下に配置されている下配置関係を含む3種類の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、当該決定した配置関係に応じて、前記第一命令に対応する第二命令に対して、前記各コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記一の第二命令の下に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記目的ソース構成部は、2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記2以上の第二命令のうち、最も下に配置される一の第二命令の下に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとしてコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、図28は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のマイグレーション装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図28は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図29は、システム300のブロック図である。
図28において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図29において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012、MPU3013、CD−ROMドライブ3012とMPU3013とに接続されたバス3014、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017を含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のマイグレーション装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のマイグレーション装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるマイグレーション装置は、マイグレーションにおいて、適切な位置にコメントを配置して、目的ソースの出力できるという効果を有し、マイグレーション装置等として有用である。
1 マイグレーション装置
11 格納部
12 処理部
13 出力部
111 原ソース格納部
112 箇所特定条件格納部
113 変換情報格納部
121 アセンブラプログラム取得部
121 プログラム取得部
122 命令変換部
122 変換部
123 目的ソース構成部
1221 可読性向上処理手段

Claims (11)

  1. プログラムを構成する命令である1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムであり、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムであり、2以上のコメントを含むプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部と、
    前記原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換部と、
    前記原ソース内の2以上の各コメントを取得し、当該2以上のコメントと前記命令変換部が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成部と、
    前記目的ソースを出力する出力部とを具備し、
    前記目的ソース構成部は、
    コメントと当該コメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、当該第一命令に対応する第二命令に対して、前記コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するマイグレーション装置。
  2. 前記目的ソース構成部は、
    前記原ソース内の2以上の各コメントに対して、コメントが当該コメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、およびコメントが当該コメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係を含む2種類以上の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、当該決定した配置関係に応じて、前記第一命令に対応する第二命令に対して、前記各コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項1記載のマイグレーション装置。
  3. 前記目的ソース構成部は、
    2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記一の第二命令の上に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項2記載のマイグレーション装置。
  4. 前記目的ソース構成部は、
    2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して上配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の上に配置して、前記2以上のコメントと前記2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項2または請求項3記載のマイグレーション装置。
  5. 前記目的ソース構成部は、
    2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して横配置関係の配置関係にあるコメントのうち、未配置のコメントのみを、前記2以上の第二命令のうち、最も上に配置される一の第二命令の横に配置して、前記2以上のコメントと前記2以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項2から請求項4いずれか一項に記載のマイグレーション装置。
  6. 前記目的ソース構成部は、
    前記2以上の各コメントに対して、コメントが当該コメントに対応する第一命令の横に配置されている横配置関係、コメントが当該コメントに対応する第一命令の上に配置されている上配置関係、およびコメントが当該コメントに対応する第一命令の下に配置されている下配置関係を含む3種類の配置関係のうち、いずれの配置関係かを決定し、当該決定した配置関係に応じて、前記第一命令に対応する第二命令に対して、前記各コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項2から請求項5いずれか一項に記載のマイグレーション装置。
  7. 前記目的ソース構成部は、
    2以上の第一命令が一の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記一の第二命令の下に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項6記載のマイグレーション装置。
  8. 前記目的ソース構成部は、
    2以上の第一命令が2以上の第二命令に対応する場合、前記2以上の各第一命令に対して下配置関係の配置関係にあるすべてのコメントを、前記2以上の第二命令のうち、最も下に配置される一の第二命令の下に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する請求項7記載のマイグレーション装置。
  9. 前記原ソースはアセンブラプログラムであり、前記目的ソースはC言語のプログラムである請求項1から請求項8いずれか一項に記載のマイグレーション装置。
  10. 記録媒体は、
    プログラムを構成する命令である1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムであり、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムであり、2以上のコメントを含むプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部を具備し、
    命令変換部、目的ソース構成部、および出力部を用いて実現される目的ソースの生産方法であって、
    前記命令変換部が、前記原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換ステップと、
    前記目的ソース構成部が、前記原ソース内の2以上の各コメントを取得し、当該2以上のコメントと前記命令変換部が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成ステップと、
    前記出力部が、前記目的ソースを出力する出力ステップとを具備し、
    前記目的ソース構成ステップにおいて、
    コメントと当該コメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、当該第一命令に対応する第二命令に対して、前記コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソースの生産方法。
  11. コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、
    プログラムを構成する命令である1以上の第一命令を有するマイグレーション対象のプログラムであり、第一のプログラム言語である第一言語で記述されたプログラムであり、2以上のコメントを含むプログラムである原ソースを格納し得る原ソース格納部を具備し、
    コンピュータを、
    前記原ソースが有する1以上の第一命令から、第一のプログラム言語とは異なる言語である第二言語のプログラムを構成する1以上の第二命令を取得する命令変換部と、
    前記原ソース内の2以上の各コメントを取得し、当該2以上のコメントと前記命令変換部が取得した1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成する目的ソース構成部と、
    前記目的ソースを出力する出力部として機能させ、
    前記目的ソース構成部は、
    コメントと当該コメントに対応する第一命令との配置関係に応じて、当該第一命令に対応する第二命令に対して、前記コメントを異なる位置に配置して、前記2以上のコメントと前記1以上の第二命令とを有する目的ソースを構成するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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