JP2017125573A - Speed reducer and robot - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、入力軸の回転を減速させて出力する減速機およびそれを用いたロボットに関する。 The present invention relates to a speed reducer that decelerates and outputs rotation of an input shaft, and a robot using the same.
減速機には、外郭に設けられた内部空間に、潤滑を目的としてグリスが封入されているものがある。このような減速機には、外郭の内部空間と外部空間とを塞ぐ目的で、オイルシールが設けられているものがある。特許文献1には、内部空間の内圧をオイルシールの耐圧範囲内に抑えるために、内部空間と外部空間とを連通させる穴が外郭に形成された構成が開示されている。 Some reduction gears include grease enclosed in an internal space provided in an outer shell for the purpose of lubrication. Some reduction gears are provided with an oil seal for the purpose of closing the inner space and the outer space of the outer shell. Patent Document 1 discloses a configuration in which holes for communicating the internal space and the external space are formed in the outer shell in order to keep the internal pressure of the internal space within the pressure-resistant range of the oil seal.
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、内部空間と外部空間とを連通させる穴を通してグリスが漏れるおそれがある。内部空間と外部空間とを連通させる穴からのグリスの漏れを防ぎつつ、内部空間の内圧の上昇を抑えるためには、空気は通過可能であるがグリスの通過を阻む部材、例えばフェルトで穴を塞ぐ必要がある。しかしながら、部材の追加による部品点数の増加が問題となる。 However, in the configuration disclosed in Patent Document 1, grease may leak through a hole that connects the internal space and the external space. In order to prevent the leakage of grease from the hole communicating with the internal space and the external space, and to suppress the increase in the internal pressure of the internal space, a hole that can pass through the air but prevents the passage of the grease, such as felt, is used. Need to close. However, an increase in the number of parts due to the addition of members becomes a problem.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、グリスが封入された内部空間の内圧の上昇を抑えつつ、部品点数を抑えて内部空間からのグリスの漏れを抑えることができる減速機を得ることを目的とする。 The present invention has been made in view of the above, and a speed reducer capable of suppressing leakage of grease from the internal space by suppressing the number of components while suppressing an increase in internal pressure of the internal space in which the grease is enclosed. The purpose is to obtain.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる減速機は、回転可能とされた入力軸の回転を減速して出力させる減速機であって、入力軸と、入力軸が貫通された外郭体と、を備える。外郭体は、入力軸の一部が露出する内部空間を有する。入力軸には、入力軸の一端から他端に向けて形成された第1の穴と、入力軸の内部空間への露出面から第1の穴に向けて形成されて第1の穴と連通された第2の穴とが設けられている。 In order to solve the above-described problems and achieve the object, a speed reducer according to the present invention is a speed reducer that decelerates and outputs the rotation of an input shaft that can be rotated. And a penetrating outer body. The outer body has an internal space in which a part of the input shaft is exposed. The input shaft has a first hole formed from one end of the input shaft toward the other end, and is formed from the surface exposed to the internal space of the input shaft toward the first hole and communicates with the first hole. Second holes are provided.
本発明にかかる減速機によれば、グリスが封入された内部空間の内圧の上昇を抑えつつ、部品点数を抑えて内部空間からのグリスの漏れを抑えることができるという効果を奏する。 According to the speed reducer according to the present invention, it is possible to suppress the leakage of the grease from the internal space by suppressing the number of components while suppressing the increase of the internal pressure of the internal space in which the grease is enclosed.
以下に、本発明の実施の形態にかかる減速機およびロボットを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, a speed reducer and a robot according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments.
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる減速機を用いた関節構造の概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った矢視断面図である。この関節構造には、関節構造の外殻を構成する筐体2,3と、減速機1と、クロスローラベアリング5と、ボールベアリング6,7と、オイルシール8,9と、キー10とが備えられる。
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of a joint structure using the speed reducer according to the first embodiment of the present invention. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II shown in FIG. The joint structure includes
減速機1は、サーキュラスプライン1a、フレクスプライン1b、およびウェーブジェネレータ1cを備える波動減速機である。減速機1は、さらに入力軸4を備える。
The speed reducer 1 is a wave speed reducer including a
入力軸4は、ウェーブジェネレータ1cに固定されている。具体的には、図2に示すように、入力軸4は、ウェーブジェネレータ1cに形成された穴16に挿通される。穴16にはキー溝15が形成され、入力軸4に嵌め込まれたキー10がキー溝15と嵌合する。キー10がキー溝15と嵌合することで、入力軸4の空回りが防がれる。なお、キー10とキー溝15との嵌合によらず、入力軸4にDカット部を設けて、入力軸4の空回りを防いでも構わない。
The
フレクスプライン1bとウェーブジェネレータ1cとが、減速機1の外殻体を構成する。フレクスプライン1bとウェーブジェネレータ1cとの間には内部空間17が形成され、入力軸4の一部が内部空間17に露出する。この内部空間17のうち、フレクスプライン1bとウェーブジェネレータ1cとが当接する領域を含んだ領域が、グリスの塗布されたグリス塗布領域13となる。グリス塗布領域13は、内部空間17のなかでも入力軸4から入力軸4の径方向外側に離れた領域となっている。
The
筐体2は、サーキュラスプライン1aに固定されている。筐体3は、フレクスプライン1bに固定されている。筐体2と筐体3との間には、クロスローラベアリング5が設けられる。筐体2は、クロスローラベアリング5の内輪に固定されている。筐体3は、クロスローラベアリング5の外輪に固定されている。
The
なお、筐体2がクロスローラベアリング5の外輪に固定され、筐体3がクロスローラベアリング5の内輪に固定されていても構わない。また、筐体2と筐体3との間に設けられるベアリングはクロスローラベアリング5に限られず、アキシアル荷重とラジアル荷重とモーメント荷重とを支持できるベアリングであればよい。例えば、クロスローラベアリング5に代えて1対のアンギュラベアリングを用いてもよい。
The
入力軸4は、筐体2に固定されたボールベアリング6と筐体3に固定されたボールベアリング7とで回転可能に支持されている。ウェーブジェネレータ1cおよびキー10は、入力軸4とともに回転する。オイルシール8は、筐体2に固定されて、筐体2と入力軸4との間を封止している。オイルシール9は、筐体3に固定され、筐体3と筐体2との間を封止している。
The
減速機1を用いた関節構造では、入力軸4を回転させると、入力軸4が固定されたウェーブジェネレータ1cが回転する。ウェーブジェネレータ1cの回転は、減速機1によって減速されてフレクスプライン1bに出力される。すなわち、フレクスプライン1bは、ウェーブジェネレータ1cよりも遅い回転速度で回転する。そして、フレクスプライン1bに固定された筐体3は、フレクスプライン1bと同じ回転速度で回転する。すなわち、この関節構造では、入力軸4の回転が減速されて筐体3に伝達される構成となっている。
In the joint structure using the speed reducer 1, when the
次に、減速機1においてグリス塗布領域13に塗布されたグリスが内部空間17から漏れるのを防ぐための構成について説明する。
Next, a configuration for preventing the grease applied to the
減速機1においては、入力軸4の一端4aから他端4bに向けて第1の穴11が形成されている。第1の穴11は、入力軸4が回転する際の中心軸Cと重なる。入力軸4の一端4aは、減速機1の外部空間に露出している。
In the speed reducer 1, a
また、入力軸4には、内部空間17への露出面4cから第1の穴11に向けて形成されて、第1の穴11と連通する第2の穴12が設けられる。また、第1の穴11に向けて形成される第2の穴12の始点12aは、キー10が設けられる位置と同位相であり、ウェーブジェネレータ1cに形成されたキー溝15と対向する位置となっている。これにより、減速機1の内部空間17と外部空間とが、第1の穴11と第2の穴12とによって連通される。
The
このように、減速機1の内部空間17と外部空間とが、第1の穴11と第2の穴12とによって連通されることで、減速機1の内部空間17の内圧の上昇を抑えることができる。これにより、内部空間17の内圧をオイルシール8,9の耐圧範囲内に抑えることができる。
As described above, the
また、グリス塗布領域13から離れた入力軸4に第1の穴11および第2の穴12が形成されているので、グリス塗布領域13に塗布されたグリスが、減速機1の姿勢に関わらず第1の穴11および第2の穴12に到達しにくくなっている。そのため、内圧の上昇を抑えるために設けられた第1の穴11および第2の穴12からグリスが外部空間に漏れにくくなっている。したがって、第1の穴11の出口、すなわち入力軸4の一端4a部分にグリスを吸収させる部材が不要となり、部品点数を抑えることが可能となる。
In addition, since the
また、第2の穴12の始点12aが、ウェーブジェネレータ1cに形成されたキー溝15と対向する位置となっているため、入力軸4とキー溝15との隙間を通らなければグリスは第2の穴12に到達できない。したがって、グリス塗布領域13に塗布されたグリスが、減速機1の姿勢に関わらず第1の穴11および第2の穴12に到達しにくくなっている。
In addition, since the
また、第1の穴11が入力軸4の回転の中心軸Cと重なっており、その第1の穴11に向けて第2の穴12が形成されているので、入力軸4が回転した場合には、第2の穴12に侵入したグリスには始点12aに向かう遠心力が働く。したがって、第2の穴12に侵入したグリスは、入力軸4が回転すれば始点12aを通して内部空間17に排出される。そのため、第1の穴11および第2の穴12を通して外部空間にグリスが漏れることをより確実に抑制することができる。
When the
なお、第2の穴12の始点12aは、ウェーブジェネレータ1cに形成されたキー溝15および穴16と対向しない位置であってもよい。すなわち、始点12aの位置が、図1に示すよりも他端4b側にずれていてもよい。キー溝15穴16と対向する位置に始点12aを設ける場合に比べてグリスが始点12aに到達しやすくなるものの、グリス塗布領域13から離れた入力軸4に第2の穴12が形成されていることには変わりがなく、第2の穴12に侵入したグリスを遠心力によって排出することもできるので、第1の穴11および第2の穴12を通してグリスが漏れることを抑えることが可能である。
The
また、キー10を用いずに入力軸4にDカット部を設けている場合には、そのDカット部に第2の穴12の始点12aを設け、穴16の内壁面と始点12aとを対向させてもよい。
If the
また、本実施の形態1では、波動減速機を例に挙げて説明したが、グリスが封入された内部空間17を有する減速機であれば、波動減速機以外の減速機にも本発明の構成を適用することが可能である。
In the first embodiment, the wave reducer has been described as an example. However, as long as the reducer has the
図3は、図1に示す関節構造を用いたロボットの概略構成を示す図である。ロボット30は、動力部である電動機31で減速機1の入力軸4を回転させる。そして、入力軸4の回転に基づく減速機1からの出力、すなわち、筐体3の回転によって、筐体3に連結された回転出力部である腕部32が回転する。ロボット30は、図1に示した関節構造を用いているので、関節部分での内部空間17の内圧の上昇を抑えつつ、部品点数を抑えて内部空間17からのグリスの漏れを抑えることができる。
FIG. 3 is a diagram showing a schematic configuration of a robot using the joint structure shown in FIG. The
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。 The configuration described in the above embodiment shows an example of the contents of the present invention, and can be combined with another known technique, and can be combined with other configurations without departing from the gist of the present invention. It is also possible to omit or change the part.
1 減速機、1a サーキュラスプライン、1b フレクスプライン(外郭体)、1c ウェーブジェネレータ(外郭体)、2,3 筐体、4 入力軸、4a 一端、4b 他端、5 クロスローラベアリング、6,7 ボールベアリング、8,9 オイルシール、10 キー、11 第1の穴、12 第2の穴、12a 始点、13 グリス塗布領域、15 キー溝、16 穴、17 内部空間、30 ロボット、31 電動機(動力部)、32 腕部(回転出力部)、C 中心軸。 1 Reducer, 1a Circular spline, 1b Flex spline (outer body), 1c Wave generator (outer body), 2, 3 housing, 4 input shaft, 4a one end, 4b other end, 5 cross roller bearing, 6, 7 balls Bearing, 8, 9 Oil seal, 10 key, 11 1st hole, 12 2nd hole, 12a Start point, 13 Grease application area, 15 Key groove, 16 hole, 17 Internal space, 30 Robot, 31 Electric motor (Power unit) ), 32 Arm part (rotation output part), C center axis.
Claims (3)
前記入力軸と、
前記入力軸が貫通された外郭体と、を備え、
前記外郭体は、前記入力軸の一部が露出する内部空間を有し、
前記入力軸には、前記入力軸の一端から他端に向けて形成された第1の穴と、前記入力軸の前記内部空間への露出面から前記第1の穴に向けて形成されて前記第1の穴と連通された第2の穴とが設けられていることを特徴とする減速機。 A speed reducer that decelerates and outputs the rotation of the input shaft that is allowed to rotate.
The input shaft;
An outer body through which the input shaft is penetrated,
The outer body has an internal space in which a part of the input shaft is exposed,
In the input shaft, a first hole formed from one end of the input shaft toward the other end, and an exposed surface of the input shaft to the internal space are formed from the exposed surface toward the first hole. A speed reducer, wherein a second hole communicated with the first hole is provided.
前記入力軸を回転させる動力部と、
前記入力軸の回転に基づく前記減速機からの出力によって回転する回転出力部と、を備えることを特徴とするロボット。 The speed reducer according to claim 1 or 2,
A power unit for rotating the input shaft;
And a rotation output unit that rotates by an output from the speed reducer based on the rotation of the input shaft.
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WO2023010899A1 (en) * | 2021-08-03 | 2023-02-09 | 珠海格力智能装备有限公司 | Joint structure, and robot having same |
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