JP2017118539A - 送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像の超高精細度化に際して、ロゴデータの運用を拡張し、柔軟性及び伝送効率を向上させる。【解決手段】実施形態では、送信系統において、前記ロゴデータを前記ロゴ識別、ロゴのタイプごとにモジュール化し、前記モジュール化されたロゴデータを前記共通データテーブル情報の複数のセクションに分配し、前記ロゴデータについて前記ロゴのタイプと分配されるセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配情報を定義して前記共通データテーブル情報のロゴデータ分配記述子に挿入し、前記ロゴデータのロゴ識別及びロゴのタイプを含むロゴ管理情報からロゴ伝送記述情報を生成してサービス記述テーブル情報のロゴ伝送記述子に挿入し、前記共通データテーブル情報及び前記サービス記述テーブル情報を放送信号に多重し、前記多重された放送信号を送出する。【選択図】図16

Description

本発明は、送信方法に関する。
高度BS/高度広帯域CS放送におけるデジタルテレビジョン放送システムにおいては、Audio Streamのプロファイルとして、MPEG4-AAC(Moving Picture Experts Group 4 - Advanced Audio Coding)(1ch,2ch,5.1ch,7.1ch,22.2ch)とMPEG4-ALS(Moving Picture Experts Group 4 - Audio Lossless Coding)(2ch,5.1ch)の採用が予定されている。これらのAudio Streamを受信装置から外部のオーディオ機器(AVアンプ、サウンドバー等を含む)に出力する手段としては、S/PDIF(Sony Philips Digital Interface)規格に準拠した光ケーブル・同軸ケーブル、あるいはHDMI(登録商標)-Forum(High-Definition Multimedia Interface - Forum)で規格化されたHDMIケーブルによる伝送となる。いずれも信号の伝送方式はIEC61937で規格化されている。
しかし、現状のS/PDIF規格で伝送できるAudio Streamのビットレートは約1.5Mbpsまでであり、MPEG4-AACの場合は7.1chまでは現行S/PDIF規格で伝送可能である。しかしながら、22.2chではビットレートが速度不足で伝送不可能である。このためIEC61937を改訂し、伝送時のクロック周波数を倍速にして伝送レートを約3Mbpsまでに拡張する検討を進めている。さらにMPEG4-ALSの5.1chの場合は、ストリームの最大ビットレートが約7.3Mbpsであるため、これを送信できるよう伝送クロック周波数を8倍速まで対応する検討も進めている。
また、現在、デジタルテレビジョン放送においては、水平方向画素数が1920または1440、垂直方向画素数が1080のHDTV(High Definition Television)の映像信号が主として利用されているが、さらなる高精細な映像配信が要求されるようになった。このため、HDTVに比較して画面画素数が4倍(3840×2160)の4Kや16倍(7680×4320)の8KのUHDTV(Ultra High Definition Television)による超高精細度テレビジョン放送について標準化が進められている。
ところで、現行の地上デジタルテレビジョン放送では、番組欄で使用するロゴマーク等のサービスロゴデータの伝送にCDT(Common Data Table)と呼ばれるセクション形式のテーブルを適用している。ARIB TR-B14 5.9版第一編の5.4にはCDT方式の伝送において、section_numberフィールドに関し、「0からlast_section_numberで表示される番号までふられたセクションが抜けなく存在する。サービスロゴデータ伝送の場合は、各サイズのロゴをそのlogo_type値と一致したsection_numberのセクションで伝送する。」との記載がある。これは、あるlogo_typeの値を持つロゴデータを伝送する場合には、0からそのlogo_typeの値までの全てのタイプのロゴデータを1セクション単位(1ロゴにつき1セクション)で、もれなく伝送することを意味する。
「高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置標準規格」ARIB STD-B63 1.1版 2015年3月17日改定、一般社団法人 電波産業会 「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式標準規格」ARIB STD-B60 1.4版 2015年9月30日策定、一般社団法人 電波産業会 「地上デジタルテレビジョン放送運用規定」ARIB TR-B14 5.9版 2015年7月3日改定 第一編
この実施形態の課題は、高度BS/高度広帯域CS放送を行おうとする際、デジタルテレビジョン放送システムで発生する課題を解決する、放送システムとその送信装置及び受信装置を提供することである。
実施形態による送信方法は、番組欄で使用するロゴを示すロゴデータをTLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)に基づくセクション形式のテーブルMH−CDT(Common Data Table)でTLVストリームにより伝送する。
この送信方法において、
前記ロゴデータは画素数別に用意されており、
画素数別の前記ロゴデータはロゴタイプにより識別され、
1つのロゴタイプのロゴデータのサイズが1セクションで伝送可能なサイズを越える場合、前記ロゴタイプで識別されるロゴデータを、連続するセクション番号を持つMH−CDTセクションに分割して伝送し、
前記ロゴタイプの異なる複数のロゴデータをセクション番号0から始まるセクションに連続して割り当てて伝送し、
前記TLVストリームにより伝送されるサービス記述テーブルの記述子領域に配置されるロゴ伝送記述子は、ロゴ伝送種別により記載内容が変わり、
前記ロゴ伝送記述子のロゴ伝送種別が0x01の場合、前記ロゴ伝送記述子は、
該サービス記述テーブルに定義するロゴデータのIDを記載するロゴ識別と、
該ロゴ識別のバージョン番号を記載するロゴバージョン番号と、
ダウンロードされるデータの識別を表すダウンロードデータ識別と、
ロゴタイプと、
当該ロゴタイプのロゴデータを分割して伝送する最初のセクション番号を表す開始セクション番号と、
当該ロゴタイプのロゴデータを伝送するセクションの数を表す伝送セクション数と、を含み、
前記ロゴタイプの後に前記開始セクション番号があり、
前記開始セクション番号の後に前記伝送セクション数がある。
第1の実施形態の音声ストリームが切り替わる際の処理に係る高度BS/高度広帯域CS放送における放送受信装置の構成を示すブロック図。 図1に示す放送受信装置とAVアンプを接続したときの音声プロファイルの切り替えを説明するためのブロック図。 従来方式における放送受信装置と外部AVアンプにおいて、音声アセット(音声モード)がAAC 2chからALS 2chに変化する放送を受信した際の動作を示す図。 従来方式における放送受信装置と外部AVアンプにおいて、音声モードがMPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 5.1chに変化する放送を受信した際の動作を示す図。 従来方式における放送受信装置と外部AVアンプにおいて、音声モードがMPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 22.2chに変化する放送を受信した際の動作を示す図。 図1に示す放送受信装置において、プロファイルがB接続モードの場合に、AAC 2chからAAC 22.2chに変化する放送を受信した際の動作を示す図。 図1に示す放送受信装置において、プロファイルがA接続モードの場合に、AAC 2chからAAC 22.2chに変化する放送を受信した際の動作を示す図。 図1に示す放送受信装置において、プロファイルの事前モード設定を説明するためのフローチャート。 図1に示す放送受信装置において、放送受信時の切り替え処理を説明するためのフローチャート。 第1の実施形態のロゴ処理に係るデジタルテレビジョン放送システムの送信装置の構成を示すブロック図。 図10に示す送信装置のロゴデータモジュール化部の処理結果を格納する領域を説明するための図。 図10に示す送信装置のCDTセクション化部で用いるCDTのデータ構造を示す図。 図10に示す送信装置のロゴデータ分配記述子のデータ構造を示す図。 第1の実施形態のロゴ処理に係るデジタルテレビジョン放送システムの受信装置の構成を示すブロック図。 図14に示す受信装置のロゴデータに関する処理動作を説明するためのフローチャート。 第2および第3の実施形態のデジタルテレビジョン放送システムの送信装置の構成を示すブロック図。 図16に示す送信装置において、MH−ロゴ伝送記述子を拡張したデータ構造を示す図。 第3の実施形態に係るデジタルテレビジョン放送システムの送信装置の処理動作を説明するためのフローチャート。 図18に示す処理動作のdata_module_byteに関するデータ構造を示す図。 図18に示す処理動作のdata_module_byteに関する他のデータ構造を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
実施形態の送受信装置は、共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを、共通データテーブル情報の複数セクションで多重伝送可能な送受信装置である。
実施形態の送信装置は、共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを、共通データテーブル情報の複数セクションで多重伝送可能な送受信システムに用いられる送信装置である。
実施形態の受信装置は、共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを、共通データテーブル情報の複数セクションで多重伝送可能な送受信システムに用いられる受信装置である。
上記IEC61937にて、伝送クロックの2倍モードおよび8倍モードが定義された場合、規格上はMPEG4-ALS 5.1chまで伝送することが可能な放送受信装置及びオーディオ機器が製造可能となる。ただし、伝送クロックを2倍速や8倍速で動作させるためには、専用の部品などを採用する必要があるなど、製品のコストが高くなってしまう。
また、実際の放送では、ほとんどの音声がMPEG4-AAC 2chあるいは5.1chであることを考慮すると、コスト的に安価なオーディオ機器の場合には従来と同等の1.5Mbpsまで対応可能な1倍速までの対応とし、MPEG4-AAC 22.2chやMPEG4-ALSに対応した高級機種の場合のみ2倍速あるいは8倍速まで対応する、というように、区別を行うことが望ましい。しかし、オーディオ機器を光ケーブルや同軸ケーブルで受信装置と接続した場合、接続されているオーディオ機器が何倍速まで対応しているのか(どのプロファイルに対応しているのか)を受信装置側で知る手段がない。よって、受信装置側でユーザの操作により何らかの設定を行わない限り、倍速モード音声に対応していないオーディオ機器に倍速モード音声を出力してしまい、ある放送番組中はずっと音が出ないという問題が発生してしまう。
すなわち、第1の音声信号と第2の音声信号が選択的に伝送される放送を受信し、外部接続のオーディオ機器に受信した音声信号を出力する放送受信装置において、外部接続のオーディオ機器との間の音声信号伝送の伝送クロック周波数として第1の伝送クロック周波数と第2の伝送クロック周波数があり、第1の音声信号は第1の伝送クロック周波数と第2の伝送クロック周波数の両方で伝送可能であり、第2の音声信号は第2の伝送クロック周波数のみで伝送が可能である場合に、第2の伝送クロック周波数に対応していないオーディオ機器に第2の伝送クロック周波数で音声信号を出力してしまい、音が出ないという課題がある。
また、複数の音声モードが同時に伝送され、受信側で任意に選択可能となることから、音声モードをユーザに識別表示することが望ましい。
実施形態によれば、外部接続のオーディオ機器との間の音声信号伝送の伝送クロック周波数として第1の伝送クロック周波数と第2の伝送クロック周波数があり、第1の音声信号は第1の伝送クロック周波数と第2の伝送クロック周波数の両方で伝送可能であり、第2の音声信号は第2の伝送クロック周波数のみで伝送が可能である場合に、被接続オーディオ機器の対応伝送クロック周波数に適する形態で受信した音声信号を出力することができ、さらには音声モードをユーザに識別表示することのできる放送システム、放送送信装置、放送受信装置、放送送受信方法、放送送信方法及び放送受信方法が提供される。
また、例えば上記述べたデジタルテレビジョン放送におけるロゴデータの伝送方式では、1セクションを越える大きさの、言い換えれば複数のセクションにまたがる大きさのタイプのロゴデータを伝送することができない、0以外の必要な値のlogo_typeのロゴデータのみを選択して伝送することができない、といった問題点が存在する。このため、デジタルテレビジョン放送の超高精細度化に際して、ロゴデータの運用の拡張性、柔軟性や伝送効率等が損なわれている。
実施形態によれば、映像の超高精細度化に際して、ロゴデータの運用を拡張し、柔軟性や伝送効率等を向上させることのできる放送システムとその送信装置及び受信装置も提供される。
(第1の実施形態)
以下、図1乃至図15を参照して、第1の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置及びその方法について説明する。
第1の実施形態は、大きく分けて音声ストリームが切り替わる際の処理と、ロゴの処理に関する部分とからなるが、本発明としては必ずしも両方の処理を必要とする訳ではなく、いずれか一方の処理だけでも発明と成り得る。
(第1の実施形態 音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理)
初めに、第1の実施形態の音声ストリームが切り替わる際の処理について説明する。
以下、図1乃至図9を参照して、音声ストリームが切り替わる際の受信装置及びその方法の処理について説明する。
図1は第1の実施形態として、高度BS/高度広帯域CS放送における放送受信装置1の構成を示すブロック図である。この放送受信装置は、図示しない受信アンテナにより得られた放送波の受信信号を入力し、伝送路復調・復号部11で復調処理や誤り訂正復号処理を施すことでTLVストリームを得て、このTLVストリームからTLV/MMT分離部12によって映像ストリームと音声ストリームとを分離する。
上記TLV/MMT分離部12は、音声ストリームからTLV(Type Length Value)パケットとMMT(MPEG Media Transport)パケットを分離して、それぞれ音声選択制御部13に送る。この音声選択制御部13は、TLVパケットのTLV情報とMMTパケットのMMT情報に基づいて、複数の音声アセットの中から出力先のAVアンプ2に適応するアセットを1つ選択し、内部再生系と外部出力系それぞれに出力する。
内部再生系では、デコーダ14において、選択された音声アセットをデコードし、デコード出力が5.1chのPCMデータならばダウンミキサ(DMIX)部15で2chのPCMデータに変換して切替部16に送り、2chのPCMデータならば直接、切替部16に送る。切替部16は、音声選択制御部13からの指示に基づいて、入力においてダウンミキサ部15からの2chとデコーダ14から直接供給される2chのいずれかを選択すると共に、出力において内部再生系、外部出力系のいずれかを選択する。
上記切替部16で内部再生系に選択出力された2chのPCMデータはDAC(Digital-Analog Converter)17でアナログ音声信号に変換されて、内部アンプ及びスピーカによる音声出力部18に送られて音響再生される。また、外部出力系に選択出力された2chのPCMデータは外部出力インターフェース(I/F)19に送られる。この外部出力インターフェース19は、HDMI出力端子、S/PDIF光デジタル音声出力端子、S/PDIF同軸デジタル音声出力端子を備え、それぞれ外部のAVアンプ2とHDMIケーブル、S/PDIF光デジタルケーブル、S/PDIF同軸デジタルケーブルで接続可能であり、音声選択制御部13で選択された音声アセットを外部接続のAVアンプ2へ出力する。また、外部接続のAVアンプ2の対応音声モード情報が得られていない場合には、切替部16からの2chのPCMデータを選択してAVアンプ2へ出力する。
ここで、外部出力インターフェース19では、AVアンプ2の接続時に対応音声モード情報が得られた場合には、その情報を音声選択制御部13に送る。音声選択制御部13は、外部出力インターフェース18から被接続AVアンプ2の対応音声モード情報が得られた場合に、その情報を登録しておき、該当する音声モードの音声アセットが届いた場合には、その音声アセットを出力するように切替設定する。
一方、伝送路復調・復号部11で得られた映像ストリームは映像処理部1Aに送られる。この映像処理部1Aは、入力映像ストリームから所定の解像度の映像信号を生成して表示装置3に送り表示する。ここで、上記音声選択制御部13は、被接続AVアンプ2の対応音声モードを登録設定できていない場合に、GUI(Graphical User Interface)表示部1Bにモード選択の入力操作を促すための表示をするように指示を送る。GUI表示部1Bは、その指示を受けて、映像処理部1Aを通じて表示装置3にモード選択の入力操作画面を表示させる。ユーザがその画面を見て、操作入力部1Cに対してAVアンプ2の対応音声モードを選択する操作をすることで、音声選択制御部13に被接続AVアンプ2の対応音声モードを登録設定することができる。
図2は、上記放送受信装置1に外部のAVアンプ2を接続して音声アセットを伝送する処理を説明するための概念図である。図2において、受信装置1と外部のAVアンプ2との接続は、HDMIケーブル、S/PDIF光デジタルケーブル、S/PDIF同軸デジタルケーブルのいずれかによって行われる。
まず、受信装置1がセットトップボックス(STB)のような形態の場合は、受信装置1のHDMI出力端子と外部AVアンプ2のHDMI入力端子とをHDMIケーブルにより接続する。これにより、受信装置1から音声信号が映像信号と一緒に外部AVアンプ2へと送信される。一方、受信装置1がテレビのような形態の場合には、外部AVアンプ2で再生される映像・音声信号を受信装置(テレビ)1に入力する目的で、外部AVアンプ2のHDMI出力端子と受信装置(テレビ)1のHDMI入力端子とをHDMIケーブルにより接続する。この場合、HDMIケーブル上を受信装置(テレビ)1から外部AVアンプ2の方向に音声信号のみを送信する機能(HDMI−ARC:オーディオリターンチャンネル)を利用することにより、受信装置(テレビ)の音声信号を外部AVアンプ2に送信することができる。なお、テレビ形態の受信装置1にHDMI出力端子を備えるようにし、映像・音声信号を外部AVアンプ2のHDMI入力端子に送信する機能を備えてもよい。
S/PDIF光デジタルケーブル、S/PDIF同軸デジタルケーブルによる接続の場合は、受信装置1のデジタル音声出力端子と外部AVアンプ2の光または同軸のデジタル音声入力端子が接続される。
ここで、HDMI、HDMI−ARCおよびS/PDIFのいずれの接続の場合も、受信装置1から外部AVアンプ2へ出力される音声は、1つの音声アセットのみである。複数の音声アセットを含む放送を受信した場合、受信装置1は外部AVアンプ2に出力する音声アセットを1つ選択して出力する。
以下、外部AVアンプ2との接続と、受信装置1内で必要な処理について説明する。
図2に示すように、受信装置1は複数の音声ストリーム(最大音声アセット数4)を含む放送波(TLVストリーム)を受信する。例えば、高度広帯域CS放送では、7種類の音声モードが運用され得る(なお、高度BSデジタル放送においてはAAC 1.0chの運用は行わないため6種類)。このうち、受信装置1が単独で再生することが必須とされているAAC 1.0ch(高度BSでは運用しない)、AAC 2.0ch、AAC 5.1chの3つ以外の音声モードを放送する場合は、サイマル音声が同時に放送される。表1に、放送における音声モードとサイマル音声の組み合わせ例を示す。
Figure 2017118539
受信装置1はこのような複数の音声アセットの中から出力するアセットを1つ選択し、外部AVアンプ2に出力する。出力するアセットはユーザが任意に選択するか、もしくは外部AVアンプ2で対応可能な音声モードがわかっている(事前に受信装置1側で設定されている)場合は自動選択としてもよい。この場合は、受信装置1本体での再生と同様、コンポーネントタグ値の小さいアセットを優先する。また、受信装置1内で音声ストリームを復号し、リニアPCMで外部AVアンプ2に出力する機能を設けてもよい。
外部へ出力する音声モードは、出力先の機器の対応状況に合わせての組み合わせとなる。
ストリーム出力における音声モードと切替動作について説明する。
まず、S/PDIF、HDMIへのストリーム出力の方式は、IEC60958およびIEC61937により規定されている。高度BS放送・高度広帯域CS放送で運用される各音声モードを出力する場合は、それぞれ表2の規定に従い出力される。
Figure 2017118539
なお、AAC 22.2chおよびALSの音声を送出する場合、信号のビットレートが48kHzのIEC60958フレームレートで伝送可能な範囲を超過するため、フレームレートを倍速以上に拡張する必要がある。現在、これに対応したIEC60958、IEC61937の規格改訂を準備中である。
音声モードが変化する放送を外部AVアンプ2に出力する際の動作例として、音声モードがMPEG4-AAC 2chからMPEG4-ALS 2chに変化する放送を受信した際の、受信装置1と外部AVアンプ2の動作を図3に示す。
受信装置1は、先行音声であるAAC 2chのアセットを受信し(図3(a))、S/PDIFに48kHzのフレームレートで出力している(図3(b))。外部AVアンプ2はこのストリームを受信し、デコードしてスピーカに出音している(図3(c))。この状態で放送の先行音声アセットが停止すると(図3(a))、受信装置1はIEC60958-1に則りS/PDIFにNULLデータストリームを50msec以上出力した後(図3(b))、S/PDIFへの出力を停止する。このNULLデータストリームにより、外部AVアンプ2はバッファに溜まっている音声ストリームの吐き出しを行う。
受信装置1が後続音声であるALS 2chのアセットを受信すると(図3(a))、受信装置1はS/PDIFのフレームレートを96kHzに変更してALS 2chのストリームを出力する(図3(b))。このようなS/PDIF上で変化するストリームを受信した外部AVアンプ2は、フレームレートの変化に対してPLL回路による再同期処理を行う。その後、音声ストリームのフォーマット検出、音声デコーダのAACからALSへの切替を行い、ALS復号の遅延時間を経て、後続音声がスピーカから出音される(図3(c))。
さらに、図4及び図5に、高度BS/高度広帯域CSデジタル放送で、途中で音声モードが変化するストリームが放送されたときの、放送信号における音声モードの変化と、受信装置1からS/PDIFに出力する信号、およびAVアンプ2から出力される音声データの関係を示す。
図4では、MPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 5.1chに音声モードが変化した場合の関係が記されている。放送信号からAAC 2chを受信した受信装置1は、48kHz(1倍速)の伝送クロックでAAC 2chの音声ストリームをS/PDIFに出力する。また、放送では音声モードが変化する約100msec前に、音声モードの変更を通知するMPTが送出される。
受信装置1はMPTの内容を見て、音声がAAC 2chから5.1chに変化することを知ると、S/PDIFへの音声ストリームの出力を停止する。しかし、後続の音声が5.1chであり、同じ48kHzの伝送クロックで送出できることがわかっているため、伝送クロックは出し続ける。その後、後続のAAC 5.1ch音声ストリームを受信したら、そのストリームをS/PDIFに出力する。
このようなS/PDIFからの信号を受信したAVアンプ2は、AAC 2chの音声が入力されている間はスピーカにAAC 2chの音声を出力し、音声なし区間に入ったら音声出力を停止し、次に音声信号が入力されたら、その音声が何であるかを検出する処理を行い、AAC 5.1chであることを判定したらスピーカに出力を行う。
一方、図5では、MPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 22.2chに音声モードが変化した場合について記されている。図4の場合と異なるのは、MPEG4-AAC 22.2chはS/PDIFの伝送クロックが48kHzではビットレート的に送信不可能であり、伝送クロックを96kHz(2倍速)に切り替える必要がある点である。
音声モードの変更をMPTの更新により把握した受信装置1は、後続の音声が96kHzでの伝送が必要なMPEG4-AAC 22.2chであることを知ると、S/PDIFのAAC 2ch音声出力を停止し、その後に48kHzの伝送クロックの出力も停止する。その後、96kHzの伝送クロックの音声なしデータをS/PDIFに出力し、22.2ch音声ストリームを受信したらその音声をS/PDIFに出力する。
このようなS/PDIFからの信号を受信したAVアンプ2は、AAC 2ch 48kHzの信号が切断された後、96kHzの伝送クロックの信号を受信したら、PLLにより96kHzの周波数で受信装置1との同期を行う。この同期に要する時間(約200msec)経過後に音声信号を受信し、AAC 22.2chであることを把握してからスピーカに音を出す。このように伝送クロックが異なる音声モード変化が発生する場合は、出音までに要する時間が長くなる問題がある。図3に示したように、MPEG4-AAC 2chからMPEG4-ALSへの音声モード切替も、伝送クロック周波数が異なる切替となるため、同様の問題が発生する。
課題に記したとおり、高度BS放送では音声モードが拡張されている。その結果、従来のS/PDIF規格で定められている伝送クロック周波数では伝送レートが不足して送信できない音声モードが存在することになった。このため、S/PDIF規格を拡張し、高速伝送できるようにするためのS/PDIF規格改訂作業が行われている。表3に音声モードとS/PDIFにおける伝送クロック周波数の関係を記す。
Figure 2017118539
高度BS放送対応のAVアンプ(サウンドバーなどの装置を含む)2としては、表3のように規格上定められている全ての音声モードを受信して出音する必要はなく、AAC 1ch/2ch/5.1chのみを対応する製品を商品化することが可能である。この場合、S/PDIFの伝送クロック周波数としては48kHzのみに対応すればよいことになる。
一方、AVアンプ2がMPEG4-AAC 22.2chに対応する場合には、S/PDIFの伝送クロック周波数としては48kHzと96kHzの両方に対応することになる。AVアンプ2がMPEG4-ALS 5.1chまで対応する場合には、さらに384kHzの伝送クロック周波数に対応する必要がある。
これらの区別を一般消費者にわかりやすく伝えるため、本実施形態ではAVアンプ製品を表4のような3つのプロファイルに分類する。
Figure 2017118539
一方、放送局は放送中に音声ストリームの音声モードを切り換えて送出する。例えば番組本編はMPEG4-AAC 5.1ch、CM部分はMPEG4-AAC 2chで送出する、というような形である。
高度BS放送では、このような音声ストリームを切り替える場合には、切替の100msec前にMPTを更新し、受信装置1に対して音声ストリームが切り替わることを事前に通知する。
このような放送を受信した受信装置(TV)1が内蔵スピーカで出音を行う際は、MPT更新により音声モードの切替を事前に把握すると、受信装置(TV)1はまず先行側音声の出力をミュートして切替準備を行い、音声モードを後続の音声ストリームに合わせてデコーダの設定を変更し、後続音声を受信したらスピーカに後続音声の出音を行う、という動作を行う。
一方、受信装置(TV)1からAVアンプ2に音声ストリームを出力し、AVアンプ2経由でスピーカに出音する場合には、図4のように、受信装置(TV)1はまず先行音声(MPEG4-AAC 2ch)をS/PDIFに出力する。MPT更新により音声モードの切り替わりを検出したら、S/PDIFへの先行音声の出力を停止する。しかし、S/PDIFの伝送クロックは48kHzのまま出し続ける。後続音声(MPEG4-AAC 5.1ch)を受信したら、受信装置(TV)1は後続音声のストリームをS/PDIFに出力する。
ここで、S/PDIFには音声ストリーム以外の情報を受信装置(TV)1からAVアンプ2に送信する手段が無い。このためAVアンプ2は、音声モードの切り替わりは、受信した音声ストリームの内容を都度確認し、AAC 2chからAAC 5.1chへの変化を検出する。このため、S/PDIF上のストリームでAAC 5.1chに変化した点よりも、ある程度の時間だけ遅れてスピーカから後続音声が出音されることになる。この時間はAVアンプ2が音声モード切り替わりを検出するための時間である。
上記の例はMPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 5.1chへの変化という、S/PDIFの伝送クロック周波数が48kHzで伝送可能な音声モードの範囲内での変化が行われた場合について記されている。図5では、MPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 22.2chという、異なる伝送クロック周波数への切替が必要な音声モード切り替わりについて示している。
先行音声であるMPEG4-AAC 2chの音声を受信した受信装置(TV)1は、S/PDIFに音声ストリームを出力する際、48kHzの伝送クロック周波数でAAC 2chのストリームを送信する。MPTの更新により、後続の音声がMPEG4-AAC 22.2chであることを把握した受信装置(TV)1は、まず先行音声の送信を停止する。次に後続音声は96kHzのクロックでないと伝送できない音声モードであるため、48kHzの伝送クロックも停止し、続いて96kHzの伝送クロックの出力を行う。その後、後続音声を受信したら、96kHzのクロックでMPEG4-AAC 22.2chの音声ストリームを送信する。
一方、この音声ストリームを受信するAVアンプ2側の観点では、先行音声であるMPEG4-AAC 2ch 48kHzの音声を出力中に、まず音声ストリームが停止し、その後48kHzの伝送クロックも停止される。続いて、96kHzの伝送クロックがS/PDIF経由で入力されることになる。通信のための伝送クロックの周波数が変わったため、PLL回路にて受信装置(TV)1とAVアンプ2の伝送クロックの同期処理を行う。
受信装置(TV)1とAVアンプ2との間の通信路の同期が図れたら、再びS/PDIF経由で音声ストリームが受信できるようになり、受信した音声ストリームの音声モードを検出し、スピーカへの出音を行う、という動作が行われる。このPLLによる同期処理にかかる時間(PLLロック時間)は約200msecと比較的長い時間かかることが想定される。よって、後続音声の先頭部分が欠けてしまう問題が発生する。
この問題の回避のため、受信装置(TV)1は、受信装置(TV)1に接続されているAVアンプ2がどの伝送クロック周波数まで対応可能なものか、すなわち、表4のどのプロファイルに属するAVアンプが接続されているかを、プロファイルの接続モードとして記憶する。
受信装置(TV)1とAVアンプ2との間の接続にHDMIケーブルが用いられている場合は、HDMIのEDID(Extended Display Identificaiton Data)あるいはHDMI−CEC(High Definition Multimedia Interface - Consumer Electronics Control)から取得できる情報により、受信装置(TV)1はAVアンプ2がどのプロファイルに属するかを判断し、プロファイルの接続モードを記憶する。例えば、MPEG2-AAC 2ch/5.1chしか対応できないAVアンプが接続されている場合、受信装置(TV)1は「Profile-A接続モード」を記憶し設定する。またMPEG2-AAC 2ch/5.1ch/22.2chが対応できるAVアンプが接続されている場合は、受信装置(TV)1は「Profile-B接続モード」を記憶し設定する。
一方、受信装置(TV)1とAVアンプ2の接続がS/PDIF光ケーブルあるいは同軸ケーブルである場合、受信装置(TV)1はAVアンプ2に関する情報を取得することができない。このため、受信装置(TV)1のGUIで「接続しているAVアンプのプロファイル」を入力させるメニューを作成し、ユーザに入力させる。
受信装置(TV)1に接続されているAVアンプ2がどのプロファイルに属するかを示す「プロファイル接続モード」を記憶設定する機能を受信装置(TV)1に備えることにより、受信装置(TV)1からS/PDIFに出力される音声ストリームは図6、図7に示すようになる。図6、図7は、MPEG4-AAC 2chからMPEG4-AAC 22.2chに音声ストリームが変化する放送を受信したときの、モード毎の受信装置(TV)1からS/PDIFに出力する信号を示した図である。
図6は、AAC 22.2chを取り扱うことができる、Profile-BのAVアンプが接続されている場合の図である。「Profile-B接続モード」に設定された受信装置(TV)1は、MPEG4-AAC 2chの音声をS/PDIFに出力する際、本来は48kHzで間に合うAAC 2chのストリームであっても、あえて96kHzでS/PDIFに出力する。その後、MPEG4-AAC 22.2chへの音声切替が発生しても、伝送クロックは96kHzのまま音声ストリームのみを切り替えることが可能になる。これにより、図5のようなPLLロック時間が不要になり、AAC 2chから22.2chへの切り替わり点での音の頭欠けを少なくすることができる。
一方、図7は、MPEG4-AAC 22.2chを取り扱うことのできない、Profile-AのAVアンプが接続されたときの図である。「Profile-A接続モード」に設定された受信装置(TV)1は、MPEG4-AAC 2chの音声をS/PDIFに出力する際、そもそも48kHz以外のクロックが使えないProfile-AのAVアンプへの出力であるため、S/PDIFの伝送クロックを48kHzにして出力する。
高度BS放送の場合、受信装置が必須で備えなければならない音声デコーダはMPEG4-AAC 1ch/2ch/5.1chのみであり、それ以外はオプションとなっている。このため、AAC 22.2chやMPEG4-ALSの音声を放送する場合、必ずサイマル放送としてAAC 2chまたは5.1chの音声も放送されている。
Profile-AのAVアンプではAAC 22.2ch音声を取り扱うことができない。このため、MPT更新によりMPEG4-AAC 22.2chへの音声切り替わりが発生することを把握した受信装置(TV)1は、Profile-AのAVアンプで取り扱い可能なAAC 2chまたは5.1chのサイマル放送音声を放送信号中から検索し、伝送クロック48kHzのままその音声をS/PDIFに出力する。この場合、AVアンプ2では、先行音声、後続音声ともMPEG4-AAC 2chとモードが変化しないストリームを受信することになるため、音声モード検出時間も必要とせず、後続音声を出力することができる。
このように、受信装置(TV)1とAVアンプ2との間の接続がS/PDIF光ケーブルあるいは同軸ケーブルである場合、AVアンプ2で受信可能な音声モードを受信装置(TV)1が事前に把握することは自動的には行えないが、「Profile-A接続モード」であることをGUIでユーザに事前に登録させておくことにより、必ず音が再生できるストリームをAVアンプ2に出力することができる。
本実施形態のMPEG4-AAC 22.2chはMPEG4-ALS 2chに読み替えることができる。またMPEG4-ALS 5.1chを取り扱う場合はProfile-Cという3つ目のプロファイルおよびモードを追加することになる。
以上の制御処理は、図1に示す音声選択制御部13によって行う。この音声選択制御部13における具体的な処理の手順を図8及び図9に示す。
図8は音声モード登録設定処理の手順を示すフローチャートである。まず、外部AVアンプ2の接続において、HDMIケーブルによる接続か否かを判断し(ステップS1)、HDMI接続でなれば(NO)、GUI表示(ステップS2)によりユーザにプロファイルA〜Cの選択操作を行わせ(ステップS3)、選択されたプロファイルを登録設定する(ステップS4)。
また、ステップS1において、HDMI接続の場合には(YES)、HDMIケーブルを通じてEDIDを入手可能か判断し(ステップS5)、EDIDが入手可能ならば(YES)、EDIDを入手して(ステップS6)、この入手したEDIDから機器の物理アドレスを特定して対応可能なプロファイルを判別し(ステップS7)、ステップS4に移行してそのプロファイルを登録設定する。
また、ステップS5において、EDIDが得られない場合は(NO)、HDMI−CECコマンドを入手し(ステップS8)、このHDMI−CECコマンドから対応可能なプロファイルを判別し(ステップS9)、ステップS4に移行してそのプロファイルを登録設定する。
図9は、例としてS/PDIF接続時における音声モード登録設定後の処理の手順を示すフローチャートである。まず、音声ストリームの受信中にMPTを検出すると(ステップS11,S12)、AVアンプ2の登録プロファイルを判定し(ステップS13)、プロファイル接続モードがAならばクロック速度を48kHzに設定し(ステップS14)、Bならばクロックの速度を96kHzに設定し(ステップS15)、Cならばクロックの速度を384kHzに設定する(ステップS16)。
ここで、上記クロック設定において倍速モード(96kHz,384kHz)が選択されているか判断し(ステップS17)、倍速モードでない場合には1倍速48kHzの音声モードに変換し(ステップS18)、倍速モードの場合には、対応する音声モードでそれぞれS/PDIFに出力する(ステップS19)。
以上のように、第1の実施形態に係る放送受信装置における、音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理においては、非倍速モードと倍速モードの音声が混在して放送される場合に、被接続オーディオ機器が倍速モードのプロファイルの音声モードに対応していない場合に、倍速モードの音声に切り替わる際に非倍速モードの音声に変換して出力することができる。
また、被接続オーディオ機器が倍速モードにも対応している場合に、対応プロファイルの音声モードを事前に把握して音声モード切替の前後でクロックを変更しないように設定するので、外部AVアンプからの出力音声の頭欠けを極めて少なくすることができる。
また、AVアンプにおける音声モード対応状況を事前に把握することができない場合でも、GUIによりユーザがモードを指定入力することによって、出力する音声を選択することが可能になる。
次に、第1の実施形態のロゴの処理に関する部分について説明する。
なお、この第1の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置における、ロゴ処理では、まず理解し易いよう現行の地上放送等で採用されているMPEG-2 TSに基づくCDTを使って説明する。
図1と適合する、今後の高度BSで採用が想定されるTLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)に基づくMH−CDTに適用した場合については、第1の実施形態における、ロゴの処理の後半にて説明する。
(第1の実施形態における、ロゴの処理)
以下、図10乃至図15を参照して、ロゴの処理に関する送信装置、受信装置、送受信装置及びその方法について説明する。
図10は本実施形態に係るデジタルテレビジョン放送システムの送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装置は、例えばEPG(Electronic Program Guide)等の番組表示欄に使用されるロゴデータとこのロゴデータのロゴを管理するためのロゴ管理情報を入力し、それぞれロゴデータモジュール化部101、CDTセクション化部102、ロゴデータ分配記述子生成部103、ロゴ伝送記述子生成部104、SDT(Service Definition Table:サービス記述テーブル)セクション化部105を経て、多重化部106で映像信号や音声信号、PSI(Program Specific Information)やCDT,SDT以外のSI(Service Information)などと共にMPEG-2 TS(Transport Stream)(以下、TS)として多重して、誤り訂正符号化や変調などの伝送路符号化を伝送路符号化・変調部107にて施した上で放送信号としてサービスエリアに向けて送信する。
なお、本発明では一般的なデジタル放送での送信装置の構成例として多重化処理後に伝送路符号化・変調部107を備えていたが、IPTVの場合には変調部は必要なく、伝送路符号化についてもIP伝送する上で必要に応じて伝送路符号化すればよい。
ここで、デジタルテレビジョン放送のサービスロゴデータの伝送方式では、ARIB TR-B14の5.4.1.2の規定に基づいて、CDT(Common Data Table)と呼ばれるセクション形式のテーブルを利用し、ロゴのタイプ(logo_type)と伝送するセクションとの対応関係を示すロゴ管理情報を新たな記述子として定義して、ロゴデータと共に伝送する。
通常、放送で使用するロゴは放送チャンネル(service)ごとに異なる。このため、それぞれのロゴデータには受信機で識別し管理するためのロゴ識別(以下、logo_id)が付与される。また、デザインや色が同じで、想定する受信機やその用途、音声モードなどの違いなどによって画素数などが異なる複数の種類のサイズのロゴデータには同一のlogo_idが付与され、それぞれの種類はロゴ種別(以下、logo_type)で区別される。また、logo_idはバージョン番号(以下、logo_version)で更新管理されている。
被伝送ロゴデータは、ロゴ管理情報であるlogo_id、logo_type、logo_versionと共にロゴデータモジュール化部101に送られる。このロゴデータモジュール化部101は、入力ロゴデータを圧縮し、logo_id、logo_typeごとに、図11(ARIB TR-B14 5.9版の5.4.1.2の表5−15より引用)で規定されるデータ構造のロゴデータモジュールと呼ばれる領域に格納する。このロゴデータモジュールは、data_sizeフィールドが16ビットであるが、CDTセクション内に64kbyteのデータを格納することはできない。
図11の各々の情報については、ARIB TR-B14 5.9版の5.4.1.2の表5−15では次のように定められている。
“ logo_type(ロゴタイプ):ロゴのタイプを表す、logo_typeは表4-1を参照。この値はCDTのsection_number値と一致して伝送する。
logo_id(ロゴ識別):受信機内でロゴデータを識別する為の値、network_id毎にユニーク。
logo_version(ロゴバージョン番号):当該logo_idのバージョン番号を記載する。この値はSDTに記載されるロゴ伝送記述子に記載のlogo_versionの値と一致する。
data_size(ロゴデータサイズ):後続のロゴデータのバイト数を示す。logo_idで示すロゴの運用が無くなった等の理由で0を記載する場合がある。
data_byte(ロゴデータ):ロゴデータのデータ本体。”
圧縮された入力ロゴデータが格納されたロゴデータモジュールは、ロゴデータモジュール化部101からCDTセクション化部102に送られる。このCDTセクション化部102は、ロゴデータモジュールをCDTの複数のセクションに分配して多重化部106に伝送する。ここで、CDTについては、図12(ARIB TR-B14の5.4.1.2の表5−14から引用)に示されるようなデータ構造を持っている。CDTはダウンロードデータ識別(以下、download_data_id)ごとに識別される。CDTの1つのセクションはsection_lengthフィールドで示される最大4kbyteの大きさであり、CDTは最大256個のセクションに分割して伝送可能である。
図12の各々の情報については、ARIB TR-B14 5.9版の5.4.1.2の表5−14では次のように定められている。
“ table_id(テーブル識別):0xC8を記載する。
section_syntax_indicator(セクションシンタックス指示):1を記載する。
section_length(セクション長):セクション長フィールドの直後からCRCを含むセクションの最後までのセクションのバイト数を規定する。CDTの最大セクション長は4096バイトであり、この値は4093を超えてはならない。
download_data_id(ダウンロードデータ識別):伝送されているダウンロードデータの特定に使用する。ダウンロードデータ識別は、オリジナルネットワーク識別(original_network_id)毎にユニークとする。サービスロゴの場合は、この値はSDTに記載されるロゴ伝送記述子に記載のdownload_data_idの値と一致する。
version_number(バージョン番号):サブテーブルのバージョン番号、内容が変わる毎に1ずつ加算され、31の次には0に戻る。
current_next_indicator(カレントネクスト指示):1を記載する。
section_number(セクション番号):セクション番号を記載、0からlast_section_numberで表示される番号までふられたセクションが抜けなく存在する。サービスロゴデータ伝送の場合は、各サイズのロゴをそのlogo_type値と一致したsection_numberのセクションで伝送する。
last_section_number(最終セクション番号):セクションが属する最後のセクション番号を表す。
original_network_id(オリジナルネットワーク識別):伝送されているデータの送出元のネットワークIDを記載する。
data_type(データ種別):伝送されているデータの種類を示す。地上デジタルテレビジョン放送では、当面CDT伝送方式サービスロゴのみ運用する。
descriptors_loop_length(記述子長):直後の記述子ループのデータ長を記載する。記述子ループにデータが無い場合は0を記載する。
data_module_byte()(データモジュールバイト):data_type毎に定義されるシンタックスによりダウンロードデータが記載される。”
上記ロゴ管理情報logo_id、logo_type、logo_versionは、ロゴデータ分配記述子生成部103及びロゴ伝送記述子生成部104にも送られる。ロゴデータ分配記述子生成部103は、各ロゴデータについて、logo_typeと分配されるCDTセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配記述子を生成してCDTセクション化部102に送り、CDTの記述子領域に配置する。また、ロゴ伝送記述子生成部104では、別途、ロゴ伝送種別(logo_transmission_type)でCDT伝送方式1を指定した場合には0x01を設定し、ロゴ識別(logo_id)やロゴバージョン番号(logo_version)のロゴデータ管理情報とともに、ダウンロードデータ識別(download_data_id)を付与してロゴ伝送記述子を生成する。ここでのdownload_data_idはCDTのdownload_data_idと同じ値を設定することで、ある放送チャンネル(service)に対応する、CDT伝送のロゴデータを特定することが可能になる。SDTセクション化部105では放送チャンネルを特定するservice_idごとにロゴ伝送記述子をSDTの記述子領域に配置して多重化部106に伝送し、CDTのセクションデータと共にTS多重する。
さて、ロゴデータモジュールに格納されるlogo_typeごとのデータの大きさが1セクションの大きさ4kbyte以内に収まる場合には、セクション1個を使って伝送することができる。しかしなから、例えば4K,8K放送のように、画素数が大きなロゴデータを伝送する場合には、4kbyteを超える可能性がある。また、超高精細度デジタル放送では、地上デジタル放送で使用していたlogo_typeのうち、画素数が小さいものは使用せず、ある程度大きなタイプのロゴだけを選択して、任意の順番で伝送したい場合も考えられる。これらの理由から、地上デジタル放送の運用規定で決められていた「各サイズのロゴをそのまま「logo_type」値と一致したsection_numberのセクションで伝送する。」というルールを使用することができない。そこで、本実施形態では、こうした場合にもCDTで伝送可能なようにロゴデータ分配記述子を定義する。このロゴデータ分配記述子のデータ構造は、例えば図13に示すようになる。
logo_typeで識別されるロゴデータモジュールは、連続するセクション番号を持つCDTセクションに分割して伝送するものとして、その最初のセクション番号をstart_section_numberフィールドに記載し、そのロゴデータモジュールを伝送するセクション分割数をnumbers_of_sectionsフィールドに記載する。例えば、2種類のlogo_typeのロゴデータを伝送することとし、logo_type=0x05の1000byteのロゴデータをセクション番号0で、10000byteのロゴデータのlogo_typeを仮に0x06として、4000byte,4000byte,2000byteの計3セクションに分割してセクション番号1から順に伝送する。
この場合は、
logo_type=0x05、start_section_number=0x00、numbers_of_sections=0x01
logo_type=0x06、start_section_number=0x01、numbers_of_sections=0x03
と記載すればよい。
そして、このロゴデータ分配記述子はCDTの記述子領域に配置して伝送する。これら一連のロゴデータの送出系統は図1に示した通りである。
これに対して、対応する放送受信装置では、所望の放送チャンネル(service)のロゴデータについて、SDTの記述子領域にロゴ伝送記述子が配置されていることを検知すれば、当該serviceのCDTが伝送されていると判断し、指定のdownload_data_idを参照して、まずは任意の当該CDTセクションを取得する。このように、取得したCDTセクションに記載されたロゴデータ分配記述子を解析することで、どのlogo_typeのロゴデータがどのセクション番号のセクション(群)で伝送されているが把握することができる。そして、次に必要なlogo_typeのセクション番号をフィルタリングするように設定することで、当該ロゴデータを効率的に取得することが可能になる。
次に、上記放送受信装置の構成について説明する。図14は、第1の実施形態に係る放送受信装置1aの構成を示すブロック図である。図14に示すように、放送受信装置1aは、伝送路復調・復号部201、モジュールI/F部202、セクション処理部203、TS処理部204、映像復号部205、音声復号部206、OSD処理部207(OSD:On-Screen Display)、通信I/F部208、操作部209、NVRAM210(NVRAM:Non-Volatile RAM)、ROM211(ROM:Read Only Memory)、RAM212(RAM:Random Access Memory)、CPU213(CPU:Central Processing Unit)、デスクランブラ214、記憶部215を備え、各部はバス216により接続される構成である。
伝送路復調・復号部201は、受信アンテナ(図示しない)より受信された放送信号を復調処理や誤り訂正復号処理し、トランスポートストリームTSを得る。TS処理部204は、トランスポートストリームTSとしてパケット多重化された情報を分離して、映像信号や音声信号などを抽出する処理を行う。また、セクション処理部203は、TS処理部204と連携してトランスポートストリームTSから多重分離されたPSI(Program Specific Information)やSI(Service Information)、さらにはCDTなどのセクション形式の関連情報の抽出処理を実施する。例えば、フィルタリング条件を設定することで、一般に複数のセクションから構成されるEITやCDTなどから特定のセクション番号のセクションだけを抽出することも可能である。
映像復号部205は、TS処理部204から出力された映像信号を復号し、復号した映像信号をOSD処理部207へ出力する。音声処理部206は、図1に示した音声選択制御部13、デコーダ14、DMIX部15、切替部16、DAC17、音声出力部18、外部出力インターフェース19、GUI表示部1Bがこれに該当し、TS処理部204から出力された音声信号(音声ストリーム)を復号し、復号した音声信号を受信装置内部の音声出力部18に出力するか、外部のAVアンプ2へ出力する。AVアンプ2は、アンプやスピーカなどを備えた音響機器であり、音声処理部206より出力された音声信号に応じた音声再生を行う。OSD処理部207は、CPU213の制御のもと、映像復号部205より出力された映像信号に所定のOSD処理、例えば音声処理部206からのGUI表示処理を施し、表示装置3へ出力する。表示装置3は、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、出力された映像信号に基づいた画面表示を行う。例えば、表示装置3は、多重化されたトランスポートストリームTS1から分離されたSIに含まれる放送チャンネル情報記載のSDTや番組情報記載のEITをもとに、EPG等の画面表示を行う。
通信I/F部208は、CPU213の制御のもと、所定の通信プロトコルによる通信ネットワーク4とのデータ通信を行うインターフェースである。操作部209は、操作キーやリモートコントローラなどであり、ユーザの操作入力を受け付ける。また、操作部209は、図1に示した操作入力部1Cの機能を併せ持つ。NVRAM210は、各種設定情報を記憶する。例えば、NVRAM210には、放送受信装置2が取り扱い可能なコンテンツのフォーマットなどが設定情報として記憶される。
ROM211は、CPU213が実行するプログラムなどを記憶する。RAM212は、CPU213がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。また、RAM212は、多重化されたトランスポートストリームTS1から分離されたSIに含まれるEIT情報を一時記憶する領域なども提供する。CPU213は、ROM211に記憶されたプログラムをRAM212の作業領域に展開して順次実行することで、放送受信装置1aの動作を中央制御する。
モジュールI/F部202は、限定受信などにかかる暗号鍵情報が格納されたセキュリティモジュール220と接続するインターフェースである。
デスクランブラ214は、セキュリティモジュール220に記憶された暗号鍵情報をもとに、受信したトランスポートストリームTS1においてスクランブルされているペイロード部をデスクランブルする。このデスクランブラ214によるデスクランブルにより、放送受信装置2では、EMMやECMを用いた限定受信に対応する。記憶部215は、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)等の大容量記憶媒体であり、例えば受信したコンテンツなどを記憶する。
次に、CPU213の制御の下で実行される受信装置のロゴデータに関する処理動作について、図15に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、放送信号を受信すると(ステップS21)、放送信号を復調してSDTを取得する(ステップS22)。ここで、所望の放送チャンネル(service)のロゴデータについて、取得したSDTからロゴ伝送記述子の有無を繰り返し判断し(ステップS23)、SDTにロゴ伝送記述子の記述がある場合には(YES)、そのロゴ伝送記述子からさらに未受信のロゴが有るか判断する(ステップS24)。ステップS24の判断結果に基づいて、指定serviceのいずれかのsection_numberのCDTセクションを取得し(ステップS25)、取得したCDTセクションからロゴデータ分配記述子を取り出して解析する(ステップS26)。その解析結果に基づいて、指定serviceの所望のlogo_type用のsection_numberのCDTセクションを取得し(ステップS27)、取得したCDTセクションよりロゴデータを取得して(ステップS28)、一連の処理を終了する。
すなわち、上記処理手順によれば、どのlogo_typeのロゴデータがどのセクション番号のセクション(群)で伝送されているが把握することができるので、次に必要なlogo_typeのセクション番号をフィルタリングするように設定することで、当該ロゴデータを効率よく取得することができる。
以上のように、第1の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置における、ロゴ処理においては、セクション形式のロゴデータ伝送において、伝送するロゴデータについてロゴのタイプと伝送するセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配記述子を指定して送出するようにしているので、ロゴデータのサイズに依存せず、必要なタイプのロゴデータを必要な数だけ選択して、任意の順序で効率的に伝送することが可能になる。
なお、この第1の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置における、ロゴ処理では、現行の地上放送等で採用されているMPEG-2 TSに基づくCDTを用いて説明したが、今後の高度BS/高度広帯域CS放送等で採用が想定されるTLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)に基づくMH−CDTに適用してもよい。TLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)に基づくMH−CDTに適用させた場合、図1のTLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)の放送方式と同じものとなり、(1)音声ストリームが切り替わる際の処理、(2)ロゴ処理、の両方の処理を問題なく組み合わせて実施することができる。
ただし、TLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)の場合には、MPEG-2 TSと比較して、ブロックや処理に対して以下のような違いがある。なお、「MH−」については、ARIB STD-B60の「参考1 本標準規格に記載の制御情報の構成」に「なお、ARIB STD-B10に規定されるテーブル、記述子で、同機能を持ちながらMMTを用いる放送システムで用いるようテーブル識別子や記述子タグ値などを修正したものは、名称の先頭にMPEG-H を意味する「MH−」を付加することで、元のテーブル、記述子と区別している。」と説明されている。
TLV/MMTのMH−CDTセクションはMPEG-2 TSのCDTセクションに相当し、TLV/MMTのMH−SDTセクションはMPEG-2 TSのSDTセクションに相当し、TLV/MMTのMH−ロゴ伝送記述子はMPEG-2 TSのロゴ伝送記述子に相当する。
上記MH−CDTのデータ構造についてはARIB STD-B60の7.3.3.10に記載がある。この場合には、例えば、図11のロゴデータ分配記述子のタグフィールド(descriptor_tag)のビット数を16ビットにしてもその本質をなんら変更するものではない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態をベースとしており、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
(第2の実施形態 音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理)
音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理については、第1の実施形態と同じである。
(第2の実施形態における、ロゴの処理)
以下、第2の実施形態として、上記TLV/MMTの場合の送信装置について説明する。
図16はその構成を示すもので、ロゴデータとこのロゴデータのロゴを管理するためのロゴ管理情報を入力し、それぞれロゴデータモジュール化部21、MH−CDTセクション化部22、MH−ロゴ伝送記述子生成部23、MH−SDTセクション化部24を経て、MMT多重化部25で映像信号や音声信号などと共に多重して、伝送路符号化である誤り訂正符号化等や変調などを伝送路符号化・変調部26にて施した上で放送信号としてサービスエリアに向けて送信する。
具体的には、被伝送ロゴデータは、ロゴ管理情報(ロゴ識別(logo_id)、ロゴタイプ(logo_type)、ロゴバージョン番号(logo_version))と共にロゴデータモジュール化部21に送られる。このロゴデータモジュール化部21は、入力ロゴデータをlogo_id、logo_typeごとにロゴデータモジュール化する。このモジュール化されたロゴデータモジュールはロゴデータモジュール化部21によりMH−CDTセクション化部22に送られる。
このMH−CDTセクション化部22は、ロゴデータモジュール化部21から入力されたロゴデータモジュールをMH−CDTの複数のセクションに分配してMMT多重化部25に伝送する。なお、MH−CDTセクション化部22は、ロゴデータモジュール化部21から入力されたロゴデータモジュールをMH−CDTの1つのセクションで送れる場合には、複数に分配せずMMT多重化部25に伝送する。ここで、MH−CDTについてはdownload_data_idごとに識別される。
また、MH−CDTセクション化部22は、ロゴデータについてロゴのタイプと分配されるセクションとの対応関係(どのタイプ(logo_type)のロゴが、どのセクションに分配したかの対応関係)を示すロゴデータ分配情報(図17の拡張部分)をMH−ロゴ伝送記述子生成部23に送る。
上記ロゴ管理情報(ロゴ識別(logo_id)、ロゴタイプ(logo_type)、ロゴバージョン番号(logo_version))は、MH−ロゴ伝送記述子生成部23にも送られる。
このMH−ロゴ伝送記述子生成部23では、別途、ロゴ伝送種別(logo_transmission_type)でCDT伝送方式1を指定した場合には0x01を設定し、ロゴ管理情報内のロゴ識別(logo_id)やロゴバージョン番号(logo_version)とともに、ダウンロードデータ識別(download_data_id)を付与して図17に示すロゴ伝送記述子を生成する。MH−ロゴ伝送記述子生成部23で付与するダウンロードデータ識別(download_data_id)は、MH−CDTセクション化部22で付与したダウンロードデータ識別(download_data_id)と同じidである。ここでの図17のdownload_data_id(16ビット)は、図12に示すMH−CDTのdownload_data_id(16ビット)と同じ値を設定することで、ある放送チャンネル(service)に対応する、MH−CDT伝送のロゴデータを特定することが可能になる。ここで、MH−ロゴ伝送記述子生成部23では、MH−CDTセクション化部22からのロゴデータ分配情報を受け取り、図17に示すMH−ロゴ伝送記述子において、ロゴデータ分配情報の内容を拡張する。
MH−SDT(Service Definition Table:サービス記述テーブル)セクション化部24では、放送チャンネルを特定するservice_idごとにMH−ロゴ伝送記述子をMH−SDT(Service Definition Table:サービス記述テーブル)の記述子領域に配置してMMT多重化部25に伝送し、MH−CDTのセクションデータと共に多重する。
図10に示した第1の実施形態の構成との本質的な違いは、ロゴデータ分配情報を記述子として新規定義してMH−CDT内の記述子領域に記載する代わりに、MH−SDT記載のMH−ロゴ伝送記述子(ARIB STD-B60 1.4版の7.4.3.34の表7-79 MH-ロゴ伝送記述子)を拡張して記載することにある。この拡張の様子を図17に示す。
最初のセクション番号をstart_section_numberフィールドに記載し、そのロゴデータモジュールを伝送するセクション分割数をnumbers_of_sectionsフィールドに記載する。
この図17は、ARIB STD-B60 1.4版の7.4.3.34の表7-79 MH-ロゴ伝送記述子を拡張したもので、拡張した部分は図17の線で囲った部分である。
図17の拡張した部分の情報については次の通りである。
logo_type:ロゴのタイプを表す。
start_section_number:logo_typeで識別されるロゴデータを伝送する最初のセクション番号を記載する。
numbers_of_sections:ロゴデータモジュールを伝送するセクション分割数を記載する。
図17の拡張した部分以外の各々の情報については、ARIB STD-B60 1.4版の7.4.3.34の表7-79 MH-ロゴ伝送記述子の構成では次のように定められている。
“ logo_transmission_type(ロゴ伝送種別):この8ビットのフィールドは、表7-80 に示すロゴの伝送方式を表す(ARIB STD-B21 参照)。
logo_id(ロゴ識別):この9ビットは当該サービスに定義するロゴデータのIDを記載する(ARIB STD-B21参照)。
logo_version(ロゴバージョン番号):この12ビットのフィールドは当該logo_idのバージョン番号を記載する(ARIB STD-B21 参照)。
download_data_id(ダウンロードデータ識別):この16ビットのフィールドはダウンロードされるデータの識別を表す。ロゴデータが配置されているMH-CDTのdownload_data_idの値と一致する(ARIB STD-B21参照)。
logo_char(簡易ロゴ用文字列):この8ビットは簡易ロゴ用の文字列を記載する。”
以上のように、第2の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置における、ロゴ処理においては、ロゴデータのサイズに依存せず、必要なタイプのロゴデータを必要な数だけ選択して、任意の順序で効率的に伝送することが可能になる。
更に、MH−SDTを拡張してロゴデータ分配情報を記載することで、MH−CDT取得前にロゴデータ分配情報が取得できるため、受信機側では、まずMH−CDTのセクションをどれか1つ取得してロゴデータ分配記述子を確認するという図15で言えばS25のステップが不要となり、必要なlogo_typeのロゴデータをより効率的に取得することが可能になる。
なお、本実施形態の処理については、第1の実施形態のMPEG-2 TS方式の場合にも適用可能である。
(第2の実施形態の放送受信装置1aの構成)
第2の実施形態の放送受信装置1aの構成としては、図14のTS処理部204がTLV/MMT分離部12に変わる。放送受信装置1aは、図示しない受信アンテナにより得られた放送波の受信信号を入力し、伝送路復調・復号部201で復調処理や誤り訂正復号処理を施すことでTLVストリームを得て、TS処理部204に代わってTLV/MMT分離部12にてTLVストリームから映像ストリームと音声ストリームとを分離し、映像復号部205、音声処理部206へ出力する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第2の実施形態をベースとしており、第2の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
(第3の実施形態 音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理)
音声ストリームが切り替わる際の受信装置の処理については、第1の実施形態と同じである。
(第3の実施形態における、ロゴの処理)
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様の送出装置により実現できる。ただし、ロゴデータ分配情報をMH−ロゴ伝送記述子に挿入しない。ロゴデータ分配情報をあらかじめ運用規定により固定的に決めておく、或いはMH−CDTのdata_module_byteに追加挿入を行う。
高度広帯域衛星デジタル放送では、3種類のサイズパターンに対するlogo_typeが定義されている。一つは「2K」で、地上デジタル放送で定義されている「HDラージ」と同じものである。あとの二つは、4K画面への表示を想定した「スモール」と8K画面への表示を想定した「ラージ」であり、「2K」と比較して、縦・横の画素数がそれぞれ2倍、4倍となっている。また、「スモール」,「ラージ」のロゴでは、同時に使用する色数は制限されるものの、RGB各8ビットフルカラーの色を使用できるようにするため、カラーパレットも伝送することになっている。このため、ロゴデータサイズの上限が大きくなっている。
「2K」ロゴはサイズの上限が地上デジタル放送の「HDラージ」のときと同じ1152バイトであり、1つのMH−CDTで送ることが可能だが、「スモール」は8000byte,「ラージ」は16000byteが上限と想定されており、1つのMH−CDTでは送ることができない。このため、ロゴデータを複数のMH−CDTで伝送するための規定が新たに必要となる。
以下、第3の実施形態として、ロゴデータを複数のMH−CDTで伝送するための手法を説明する。
図18に第3の実施形態に係る処理の流れを示す。図18において、ロゴデータの入力を待機し(ステップS31)、ロゴデータの入力があった場合には、logo_typeが2K,ラージ,スモールのいずれを示しているかを判断し、logo_type毎にロゴデータを分配するsection_numberの値を設定する(ステップS32)。続いて、MH−CDTの最大容量を考慮して、ロゴデータを分割してMH−CDTセクションのdata_module_byteに配置情報と共に設定し(ステップS33)、一連の処理を終了する。
すなわち、この第3の実施形態では、data_module_byteの定義の変更など運用規定だけの変更により、1セクションに収まらない大きなサイズのサービスロゴをMH−CDTで伝送するものである。従って、MH−CDTではない新たなデータ構造とする、或いは、MH−CDTに挿入する新たな記述子を記述する、MH−ロゴ伝送記述子の定義を変更するといった目的で、ARIB標準規格に追加や変更を行う必要がない。
以下、この第3の実施形態の具体的な処理について、第3の実施形態のロゴ処理の実施例1〜5を説明する。
[第3の実施形態のロゴ処理の実施例1]
図10に示すロゴデータモジュール化部101において、地上デジタル放送のdata_module_byteのシンタックスに対して、該当logo_typeのロゴのバイト数、つまり、各セクションに分割して入れられたデータの合計サイズとして、「total_logo_size」というフィールドを追加する。その例を図19に示す。また、地上デジタル放送で「各サイズのロゴをそのlogo_type値と一致したsection_numberのセクションで伝送する。」と規定されていた代わりに、logo_type毎に使用するsection_number値を固定して使用するように運用規定にて規定を行う。
ここでは仮に
2K 0
ラージ 1〜4
スモール 5〜6
とする。
また、4000byte毎にロゴデータを分割して、data_byteに格納することにする。このように決めることで、各logo_typeのロゴを受信するために取得するセクションのsection_numberの範囲が受信したMH−CDT内の情報を利用することなく事前に分かるようになる。例えばスモールのロゴだけ欲しい場合には、section_numberが0から6のセクションを全て取得した上で、data_module_byte中のlogo_typeを判断してsection_numberが5と6のセクションが該当すると判断するのではなく、section_numberが5と6のセクションだけを取得すればよいようになる。
また、total_logo_sizeを追加して分割サイズを決めたことにより、logo_typeで決められたsection_numberのセクションを全て受信しなくてもよいことが判断できるようになる。例えば、ラージのロゴでtotal_logo_sizeが10000byteであれば、section_numberが1から4のセクションのdata_sizeがそれぞれ順番に、4000byte,4000byte,2000byte,0byteであると分かり、section_number=4のセクションを取得不要だと分かる。また同様に、section_number=5のセクションを取得してtotal_logo_sizeが4000byte以下であれば、section_number=6のセクションを取得不要だと分かる。
ここでは、例としてロゴタイプの値の順番にsection_numberの値を割り当てたが、この順番でなくてもよい。
また、ここでは、例として分割サイズを4000byteとしたが、別の値でもよい。例えば分割サイズを4070byteとして、total_logo_sizeが10000byteのロゴを4070byte,4070byte,1860byte,0byteと分割してもよい。
また、ここでは例としてtotal_logo_sizeをdata_module_byteに追加して分割サイズを決めるようにしたが、分割サイズは決めずに、data_module_byteに続きがあるかどうかの情報を追加してもよいし、分割サイズも決めたうえで続きがあるかどうかなど他の情報を更に追加してもよい。
[第3の実施形態のロゴ処理の実施例2]
ストリームの中でセクションはどの順番に送られているかわからず、また、1つのセクションが取得できてから次のセクションを取得するためのセクションフィルタの設定をし直している間に、未取得のセクションを取り損なうことがあり、1つのセクションが取得できてから次のセクションを取得するようにしていると、所望のセクションを全て取得するまでの時間が長くなってしまうことが考えられる。また、同時にセクションフィルタの設定を行うことで、取得時間の短縮を図ることができるが、セクションフィルタのリソースを多く消費してしまう。
これを回避する手段として、セクションフィルタの条件にマスク指定することが考えられる。
一部のビットについては0,1どちらの値であっても、セクションを取得する機能である。section_numberのマスク指定について、0として指定するビットを0,1として指定するビットを1、0でも1でもよいビットをxで表すこととする。
ラージのロゴは最大4セクション、スモールのロゴは最大2セクションであり、ラージのロゴでは2ビット、スモールのロゴでは1ビットでマスクすると効率がよい。そこで、ラージのロゴのsection_numberのマスク指定を000001xx(00000100,00000101,00000110,00000111)、スモールのロゴのsection_numberのマスク指定を0000001x(00000010,00000011)とする。
このようにすると、使用するsection_number値は
スモール 2〜3
ラージ 4〜7
となる。
加えて
2K 0
とする場合、section_number=1のセクションは不要となる。
通常、section_numberは0からlast_section_numberまで抜けなく配置されるが、EIT[schedule](およびMH−EIT[schedule])では、例外として途中のセクションが抜けることのある運用となっている。そこで、MH−CDTについてもsection_number=1のセクションを送らないという例外運用を行うように規定すれば、section_numberが0と2〜7の7つのセクションで、各logo_typeのロゴデータを伝送することができる。
ここでは、例としてsection_number=1を不要セクションとしたが、section_number=0を不要セクションとし、section_numberが1〜7の7つのセクションで、各logo_typeのロゴデータを伝送してもよい。
[第3の実施形態のロゴ処理の実施例3]
実施例2と同様のマスク指定をする場合に、無効なデータであることを示すことができれば、途中のセクションを送らないような例外運用を行わなくても、実現することができる。
例えば、logo_typeとして今後も0xFFの値を使わないことに決めて、data_module_byteのlogo_typeの値が0xFFだった場合には無効データであると判断するという規定を行うことで実現可能となる。必要なsection_numberのセクションのみを取得する受信機の場合には、このセクションは取得しないので、処理に影響はない。セクションフィルタのマスク機能で全てのsection_numberのセクションを取得する受信機の場合には、無効データであると判断して破棄するようにすればよい。
[第3の実施形態のロゴ処理の実施例4]
あるいは、実施例2と同様のマスク指定をする場合に、1つのセクションについてはロゴデータ自体を送るものではなく、別の情報を伝送するために使用することも可能である。
2Kのロゴはsection_number=1で伝送することにして、section_number=0では別の情報を伝送することにして、section_number=0は特殊データ、section_number 1〜7はロゴデータを伝送するために使うことができる。
例えば、section_number=0の場合のdata_module_byteを図20に示すようにして、各セクション番号でどのlogo_typeのロゴデータを送っているのか、つまりロゴデータ分配情報を示すことが可能である。図20の例では、logo_typeの数であるnumber_of_logo_typeだけループをまわして、各logo_typeで使用するsection_number(start_section_number + j)ごとのロゴデータのバイト数を指定できるようにしている。
[第3の実施形態のロゴ処理の実施例5]
図20に示すようなdata_module_byteをsection_number=0で伝送するようにしておくと、運用規定において各logo_typeで使用するsection_numberの範囲を固定していない場合でも、section_number=0を取得後に所望のlogo_typeのsection_numberのセクションを取得するという二段階を踏めば、所望のlogo_typeのサービスロゴを取得することが可能となる。二段階踏むことで所望のロゴを取得するための時間は長くなる可能性があるものの、将来新たにlogo_typeが追加された場合にも対応が可能となる。
section_numberの範囲を運用規定で固定しない場合について、logo_typeで使用するセクション数は最大に固定してもよいし、ロゴデータのサイズによって可変にしてもよい。
以上のように、第3の実施形態に係る送信装置、受信装置、送受信装置における、ロゴ処理では、data_module_byteの定義やsection_numberの割り当てルールを変更することで、MH−CDTではない新たなデータ構造、あるいは、MH−CDTに挿入する新たな記述子をARIB標準規格で追加定義したり、ARIB標準規格のMH−ロゴ伝送記述子の定義を変更したりすることなく、1セクションに収まらない大きなサイズのサービスロゴをMH−CDTで伝送することが可能となる。
また、第3の実施形態のロゴ処理の実施例1〜4では、地上デジタル放送と同様に、所望のlogo_typeのsection_numberのセクションだけを取得することが可能である。また、第3の実施形態のロゴ処理の実施例2〜4では、section_numberをマスクしてセクションフィルタを設定することにより、ラージのロゴ,スモールのロゴの取得を、効率よく行うことが可能である。また、第3の実施形態のロゴ処理の実施例5では、将来新たにlogo_typeが追加された場合にも対応が可能である。
なお、この第3の実施形態において、CDT、MH−CDTを共通データテーブル情報と総称し、SDT、MH−SDTをサービス記述テーブル情報と総称し、ロゴ伝送記述子、MH−ロゴ伝送記述子をロゴ伝送記述子と総称するものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、本明細書中“放送”とは、インターネットプロトコルを用いた“IP放送”も含まれる。
(1)共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを、共通データテーブル情報の複数セクションで多重伝送可能なデジタルテレビジョン放送システムであって、
モジュール化部により、前記ロゴデータを前記ロゴ識別、ロゴのタイプごとにモジュール化し、
第1のセクション化部により、前記モジュール化部でモジュール化されたロゴデータを、同じダウンロードデータ識別を有する前記共通データテーブル情報の複数のセクションに分配して出力すると共に、前記ロゴデータについて前記ロゴのタイプと前記分配されるセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配情報を生成して出力し、
第2のセクション化部により、前記ロゴ管理情報に含まれる前記ロゴデータのロゴ識別及びロゴのバージョン番号と、前記ダウンロードデータ識別と同じダウンロードデータ識別を有する前記ロゴデータ分配情報とからロゴ伝送記述子情報を生成して、サービス記述テーブル情報に挿入し、
多重化部により、前記第1のセクション化部で生成された共通データテーブル情報と、前記第2のセクション化部で生成されたサービス記述テーブル情報とを多重した放送信号を送出する送信系統と、
前記放送信号を受信して前記サービス記述テーブル情報を取得し、この取得されたサービス記述テーブル情報から前記ロゴ伝送記述子情報を抽出して前記ロゴ伝送情報とロゴ管理情報とロゴデータ分配情報とを取得し、この取得されたロゴ伝送情報とロゴ管理情報とロゴデータ分配情報に基づいて前記放送信号の共通データテーブル情報に分配される複数のセクションから前記モジュールに格納されるロゴ識別、ロゴのタイプごとのロゴデータを取得する受信系統と
を具備した送受信装置。
(2) 共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを、共通データテーブル情報の複数セクションで多重伝送可能なデジタルテレビジョン放送システムに用いられ、
前記ロゴデータを前記ロゴ識別、ロゴのタイプごとにモジュール化するモジュール化部と、
前記モジュール化部でモジュール化されたロゴデータを、同じダウンロードデータ識別を有する前記共通データテーブル情報の複数のセクションに分配して出力すると共に、前記ロゴデータについて前記ロゴのタイプと前記分配されるセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配情報を生成して出力する第1のセクション化部と、
前記ロゴ管理情報に含まれる前記ロゴデータのロゴ識別及びロゴのバージョン番号と、前記ダウンロードデータ識別と同じダウンロードデータ識別を有する前記ロゴデータ分配情報とからロゴ伝送記述子情報を生成して、サービス記述テーブル情報に挿入する第2のセクション化部と、
前記第1のセクション化部で生成された共通データテーブル情報と、前記第2のセクション化部で生成されたサービス記述テーブル情報とを多重した放送信号を送出する多重化部とを具備した送信装置。
(3) 共通データテーブル情報の1セクションで送れるデータ量を超える大きさで、1つのロゴ識別につきタイプの異なる任意個数のロゴデータを多重伝送可能なデジタルテレビジョン放送システムに用いられ、
モジュール化部により、前記ロゴデータを前記ロゴ識別、ロゴのタイプごとにモジュール化し、
第1のセクション化部により、前記モジュール化部でモジュール化されたロゴデータを、同じダウンロードデータ識別を有する前記共通データテーブル情報の複数のセクションに分配して出力すると共に、前記ロゴデータについて前記ロゴのタイプと前記分配されるセクションとの対応関係を示すロゴデータ分配情報を生成して出力し、
第2のセクション化部により、前記ロゴ管理情報に含まれる前記ロゴデータのロゴ識別及びロゴのバージョン番号と、前記ダウンロードデータ識別と同じダウンロードデータ識別を有する前記ロゴデータ分配情報とからロゴ伝送記述子情報を生成して、サービス記述テーブル情報に挿入し、
多重化部により、前記第1のセクション化部で生成された共通データテーブル情報と、前記第2のセクション化部で生成されたサービス記述テーブル情報とを多重した放送信号を送出する送信系統に対応した受信装置であって、
前記放送信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信された放送信号から前記サービス記述テーブル情報を取得し、この取得されたサービス記述テーブル情報から前記ロゴ伝送記述子情報を抽出して前記ロゴ伝送情報とロゴ管理情報とロゴデータ分配情報とを取得し、この取得されたロゴ伝送情報とロゴ管理情報とロゴデータ分配情報に基づいて前記放送信号の共通データテーブル情報に分配される複数のセクションから前記モジュールに格納されるロゴ識別、ロゴのタイプごとのロゴデータを取得するロゴデータ取得部と、
を具備した受信装置。
上記した第1の実施形態乃至第3の実施形態は、番組欄で使用するロゴマーク等のサービスロゴデータの伝送について本発明を適用する例として説明したが、本発明は他の画像データを伝送することに適用してもよい。
1,1a…放送受信装置、1A…映像処理部、1B…GUI表示部、1C…操作入力部、2…AVアンプ、3…表示装置、11…伝送路復調・復号部、12…TLV/MMT分離部、13…音声選択制御部、14…デコーダ、15…DMIX部、16…切替部、17…DAC、18…音声出力部、19…外部出力インターフェース、21…ロゴデータモジュール化部、22…MH−CDTセクション化部、23…MH−ロゴ伝送記述子生成部、24…MH−SDTセクション化部、25…MMT多重化部、26…伝送路符号化・変調部、101…ロゴデータモジュール化部、102…CDTセクション化部、103…ロゴデータ分配記述子生成部、104…ロゴ伝送記述子生成部、105…SDTセクション化部、106…多重化部、107…伝送路符号化・変調部、201…伝送路復調・復号部、202…モジュールI/F部、203…セクション処理部、204…TS処理部、205…映像復号部、206…音声処理部、207…OSD処理部、208…通信I/F部、209…操作部、210…NVRAM、211…ROM、212…RAM、213…CPU、214…デスクランブラ、215…記憶部、216…バス。

Claims (1)

  1. 番組欄で使用するロゴを示すロゴデータをTLV(Type Length Value)/MMT(MPEG Media Transport)に基づくセクション形式のテーブルMH−CDT(Common Data Table)でTLVストリームにより伝送する送信方法であって、
    前記ロゴデータは画素数別に用意されており、
    画素数別の前記ロゴデータはロゴタイプにより識別され、
    1つのロゴタイプのロゴデータのサイズが1セクションで伝送可能なサイズを越える場合、前記ロゴタイプで識別されるロゴデータを、連続するセクション番号を持つMH−CDTセクションに分割して伝送し、
    前記ロゴタイプの異なる複数のロゴデータをセクション番号0から始まるセクションに連続して割り当てて伝送し、
    前記TLVストリームにより伝送されるサービス記述テーブルの記述子領域に配置されるロゴ伝送記述子は、ロゴ伝送種別により記載内容が変わり、
    前記ロゴ伝送記述子のロゴ伝送種別が0x01の場合、前記ロゴ伝送記述子は、
    該サービス記述テーブルに定義するロゴデータのIDを記載するロゴ識別と、
    該ロゴ識別のバージョン番号を記載するロゴバージョン番号と、
    ダウンロードされるデータの識別を表すダウンロードデータ識別と、
    ロゴタイプと、
    当該ロゴタイプのロゴデータを分割して伝送する最初のセクション番号を表す開始セクション番号と、
    当該ロゴタイプのロゴデータを伝送するセクションの数を表す伝送セクション数と、を含み、
    前記ロゴ伝送種別が0x01のロゴ伝送記述子のデータ構造においては、
    前記ロゴタイプの後に前記開始セクション番号があり、
    前記開始セクション番号の後に前記伝送セクション数がある送信方法。
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