JP2017115823A - Rocker cover - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、水抜き構造を有するロッカカバーに関する。 The present invention relates to a rocker cover having a drainage structure.
内燃機関のシリンダヘッド上部には、ロッカカバーが取り付けられている。内燃機関には、ロッカカバーを貫通して、インジェクタや点火プラグ等が組み付けられている。 A rocker cover is attached to the upper part of the cylinder head of the internal combustion engine. In the internal combustion engine, an injector, a spark plug, and the like are assembled through the rocker cover.
ロッカカバーに形成された、インジェクタや点火プラグ等を貫通させる凹部に水が溜まると、取付ボルトや付属部品の腐食や汚れの原因となる。 If water accumulates in a recess formed in the rocker cover that penetrates an injector, a spark plug, or the like, it may cause corrosion and contamination of the mounting bolts and accessory parts.
本発明は、水分による不具合の発生を防止したロッカカバーを提供することを目的とする。 An object of this invention is to provide the rocker cover which prevented the malfunction by the water | moisture content.
本発明は、上記の課題を解決するために、ロッカカバーを次のように構成した。内燃機関のシリンダヘッドの上部を覆うロッカカバーは、ロッカカバーをシリンダヘッドに取り付ける取付ボルトを通す取付ボルト座と、カムシャフトの延びる方向に対して交差する方向に、取付ボルト座からロッカカバーの縁部まで延びる水抜き溝と、を備えている。 In the present invention, in order to solve the above-described problems, the rocker cover is configured as follows. The rocker cover that covers the upper part of the cylinder head of the internal combustion engine includes a mounting bolt seat through which the mounting bolt for attaching the rocker cover to the cylinder head is passed, and an edge of the rocker cover from the mounting bolt seat in a direction intersecting the extending direction of the camshaft. And a water drain groove extending to the portion.
本発明のロッカカバーは、次の効果を奏する。ロッカカバーの上面の水を、確実にロッカカバーから排出させ、腐食等の水分による不具合を生じさせない。 The rocker cover of the present invention has the following effects. The water on the upper surface of the rocker cover is surely discharged from the rocker cover, so that there is no problem with moisture such as corrosion.
本発明にかかる一実施形態のロッカカバーについて説明する。図1に、実施形態のロッカカバーを備えたディーゼルエンジン10を示す。ディーゼルエンジン10は、ロッカカバー12とシリンダヘッド14とシリンダブロック16とオイルパン18とを備えている。以下、ディーゼルエンジン10について、クランクプーリ13が設けられている側を前方とし、その逆を後方とし、それを基準に左右を定める。又、重力の方向を下方、その逆を上方とする。
A rocker cover according to an embodiment of the present invention will be described. In FIG. 1, the
ディーゼルエンジン10は、ディーゼルエンジン10の前後方向に沿って4本のシリンダが直線状に配列された4気筒エンジンである。ディーゼルエンジン10には、吸気系の吸気機構と排気系の排気機構とインジェクタ20とが設けられている。ディーゼルエンジン10の各シリンダの中心軸は、鉛直方向に配置されている。
The
尚、本発明では、エンジンの構成はこれに限るものではない。又、本発明は、ディーゼルエンジンでなくともよい。 In the present invention, the configuration of the engine is not limited to this. The present invention may not be a diesel engine.
シリンダブロック16は、直列に4本のシリンダを備えている。各シリンダには、ピストンが組み入れられている。ピストンは、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結している。クランクシャフトの前端には、クランクプーリ13が設けられている。シリンダブロック16の下部には、オイルパン18が取り付けられている。シリンダブロック16の上面には、シリンダヘッド14が取り付けられている。
The
シリンダヘッド14には、図5に示すように、吸排気系それぞれのカムシャフト15、17(二点鎖線で示す)と、吸気バルブと、排気バルブと、ロッカーアームが設けられる。図5は、シリンダヘッド14を斜め上方から示す斜視図である。カムシャフト15、17は、それぞれシリンダヘッド14の軸受69に回動自在に支持される。吸気バルブ及び排気バルブは、それぞれ吸気通路19及び排気通路に設けられ、カムシャフト15、17による駆動で、吸気通路19及び排気通路をそれぞれ開閉する。
As shown in FIG. 5, the
図6に、シリンダヘッド14を上方から示す平面図を示す。シリンダヘッド14は、図6に示すように、底壁22と底壁22の周囲に設けられた外壁24とを備えている。外壁24は、底壁22から立ち上げられている。
FIG. 6 is a plan view showing the
底壁22には、シリンダボルト孔座30と、インジェクタ保持部32と、インジェクタ固定具取付座34と、ベアリング壁36が設けられている。底壁22の下部には、冷却液を通過させるウォータジャケット、吸気通路、排気通路等が形成されている。
The
シリンダボルト孔座30は、シリンダヘッド14とシリンダブロック16とを連結するシリンダボルト38(図5参照)を通すシリンダボルト孔31を有している。シリンダボルト孔座30は、ディーゼルエンジン10の外壁24に沿って、ディーゼルエンジン10の各シリンダの中心線を通る平面(以下、「中央面」という)の両側に対向して、ほぼ等間隔に設けられている。シリンダボルト孔座30は、底壁22から若干立ち上げられ、シリンダボルト孔31が上面に開口している。シリンダボルト孔座30は、底壁22に、合計10カ所設けられている。
The cylinder bolt hole seat 30 has a
以下、シリンダボルト孔座30を必要に応じて、ディーゼルエンジン10の前方側から順次、第1シリンダボルト孔座30a、第2シリンダボルト孔座30b、第3シリンダボルト孔座30c、第4シリンダボルト孔座30d、第5シリンダボルト孔座30eと呼ぶ。
Hereinafter, the cylinder bolt hole seats 30 are sequentially arranged from the front side of the
インジェクタ保持部32は、ディーゼルエンジン10の各シリンダの中央位置に対応して設けられている。インジェクタ保持部32は、中心にインジェクタ20を挿し入れる挿入孔33を有している。インジェクタ保持部32の左右両側には、ベアリング壁36が連結されている。
The injector holding part 32 is provided corresponding to the center position of each cylinder of the
以下、インジェクタ保持部32を必要に応じて、ディーゼルエンジン10の前方側から順次、第1インジェクタ保持部32a、第2インジェクタ保持部32b、第3インジェクタ保持部32c、第4インジェクタ保持部32dと呼ぶ。
Hereinafter, the injector holding part 32 is referred to as a first
インジェクタ20は、ロッカカバー12に設けられたインジェクタ孔60(図4参照)を貫通して、インジェクタ保持部32に挿し入れられる。インジェクタ20の外周には、インジェクタカバー61が組み付けられる。
The
図5は、説明上、ロッカカバー12を外し、インジェクタ20をインジェクタ保持部32に挿し入れた状態を示す図である。インジェクタ20は、インジェクタ保持部32に挿し入れられた状態で、インジェクタ固定具40によりシリンダヘッド14に固定されている。
FIG. 5 is a view showing a state in which the
インジェクタ固定具40は、インジェクタ20の上部を保持する保持部42と、雄ねじ部44とを備えている。保持部42は、2基のインジェクタ20を所定の間隔をあけて平行に保持する。雄ねじ部44は、保持部42の中央に設けられている。雄ねじ部44は、取付ボルト45を有し、インジェクタ固定具取付座34の雌ねじ46に取付ボルト45が螺合される。インジェクタ固定具取付座34は、2つのインジェクタ保持部32の間に設けられている。インジェクタ固定具40で固定されたインジェクタ20は、先端がシリンダブロック16の燃焼室に臨み、サプライポンプからの燃料を適宜シリンダ内に噴射する。
The
ベアリング壁36は、一端が外壁24に連結し、他端がインジェクタ保持部32に連結している。ベアリング壁36は、中央面に垂直に設けられている。ベアリング壁36の上部には、カムシャフト15等を支持するベアリングの下半部が設けられている。ベアリング壁36には、図5に示すように、ベアリング上半部のベアリングキャップが組み付けられ軸受69が形成される。軸受69には、吸気と排気それぞれのカムシャフト15、17(二点鎖線で示す)が支持される。
The bearing wall 36 has one end connected to the
以下、ベアリング壁36を必要に応じて、ディーゼルエンジン10の前方側から順次、第1ベアリング壁36a、第2ベアリング壁36b、第3ベアリング壁36c、第4ベアリング壁36dと呼ぶ。
Hereinafter, the bearing wall 36 will be referred to as a
次に、インジェクタ固定具取付座34について説明する。シリンダヘッド14には、図6に示すように、第1インジェクタ固定具取付座34aと第2インジェクタ固定具取付座34bとが設けられている。第1インジェクタ固定具取付座34aは、第1インジェクタ保持部32aと第2インジェクタ保持部32bの間に設けられ、第2インジェクタ固定具取付座34bは、第3インジェクタ保持部32cと第4インジェクタ保持部32dの間に設けられている。
Next, the injector fixture mounting seat 34 will be described. As shown in FIG. 6, the
第1インジェクタ固定具取付座34a及び第2インジェクタ固定具取付座34bは、上面がシリンダヘッド14の幅方向に長い長円形で、中心にインジェクタ固定具40の取付ボルト45を螺合させる雌ねじ46が設けられている。又、第1インジェクタ固定具取付座34a及び第2インジェクタ固定具取付座34bの上面には、雌ねじ46の左右両側に、ロッカカバー12を固定するためのロッカカバー取付ボルト62を螺合させる雌ねじ52が設けられている。
The first injector
又、第1インジェクタ固定具取付座34aは、縦壁50を介して第1インジェクタ保持部32a及び第2インジェクタ保持部32bに連結されている。第2インジェクタ固定具取付座34bは、縦壁50を介して第3インジェクタ保持部32c及び第4インジェクタ保持部32dに連結されている。
The first injector
第1インジェクタ固定具取付座34aは、対向して設けられている一対の第2シリンダボルト孔座30bの間に設けられている。第1インジェクタ固定具取付座34aと各第2シリンダボルト孔座30bとは、シリンダヘッド14の中央面に垂直な面に沿って、平面視で直線状に配置されている。シリンダヘッド14の上面には、ロッカカバー12が取り付けられている。
The first injector
図2、図3、図4に、ロッカカバー12を示す。図2は、ロッカカバー12を上方から示す平面図である。図3は、ロッカカバー12を側方から示す側面図である。図4は、ロッカカバー12を斜め上方から示す斜視図である。
The
ロッカカバー12は、図2、図3に示すように、上面54と側壁56とを備えている。上面54は、シリンダヘッド14の上面を覆う形状を有している。側壁56は、上面54の外周縁に沿って設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
ロッカカバー12は、上面54に、インジェクタ20を挿し入れるインジェクタ孔60と、取付ボルト座58を備えている。インジェクタ孔60は、シリンダヘッド14のインジェクタ保持部32に対応して、上面54に、等間隔に4か所、直線状に設けられている。インジェクタ孔60には、図4に示すように、インジェクタ20が、インジェクタカバー61を介して挿し入れられる。
The
取付ボルト座58は、インジェクタ固定具取付座34に対応して、前方の2つのインジェクタ孔60の間と、後方の2つのインジェクタ孔60の間に、それぞれ設けられている。取付ボルト座58は、図3に示すように、周囲の上面54より窪んだ位置に設けられている。
The mounting
取付ボルト座58には、図2に示すように、ロッカカバー取付ボルト62を通すボルト孔64と、インジェクタ固定具40を通す固定具貫通孔であるボルト孔68が設けられている。ボルト孔64は、ボルト孔68の両側に設けられている。
As shown in FIG. 2, the mounting
取付ボルト座58は、筒体状で、下端面57が、図7、図8に示すように、ロッカカバー12の縁部である側壁56の下端縁59と同一の平面に形成されている。図7は、図2のF7−F7線に沿ってロッカカバー12を破断した部分断面図であり、図8は、図2のF8−F8線に沿ってロッカカバー12を破断した部分断面図である。
The mounting
ロッカカバー12は、シリンダヘッド14に取り付けると、取付ボルト座58の下端面57がインジェクタ固定具取付座34の上面に密着するとともに、ボルト孔64が雌ねじ52に対応し、ボルト孔68が雌ねじ46に対応する。
When the
又、ロッカカバー12の側壁56には、ロッカカバー取付ボルトを通すボルト孔66が適宜設けられている。ボルト孔66は、ロッカカバー12をシリンダヘッド14に取り付けると、シリンダヘッド14の外壁24に設けられた雌ねじ25(図6参照)に対応する。
Further, the
更に、ロッカカバー12には、水抜き溝21が設けられている。水抜き溝21は、上面54上に、取付ボルト座58と同じ深さで形成されている。すなわち、水抜き溝21の底部は、ロッカカバー12の上面54から窪んで設けられた取付ボルト座58の平面と、同一平面上に形成される。水抜き溝21は、取付ボルト座58から、ロッカカバー12の左方に延び、側壁56まで形成されている。図8に水抜き溝21の断面を示す。尚、水抜き溝21は、側壁56側が下方になるよう傾斜していてもよい。
Further, the
水抜き溝21は、図8に示す断面形状のまま側壁56まで形成されている。水抜き溝21は、ロッカカバー12をシリンダヘッド14に取り付けると、図6に示す、第1ベアリング壁36aと第2ベアリング壁36bの間、及び第3ベアリング壁36cと第4ベアリング壁36dの間に設けられる。第1ベアリング壁36aと第2ベアリング壁36bの間、及び第3ベアリング壁36cと第4ベアリング壁36dの間は、カムシャフト15の軸受69が設けられないので、水抜き溝21は、カムシャフト15に接しない深さに形成されている。
The
したがって、ロッカカバー12は、仮に、ディーゼルエンジン10の上に水がかかって、取付ボルト座58に水が流れこんでも、水抜き溝21を伝わり、ロッカカバー12の上面からディーゼルエンジン10の側方に排出される。水抜き溝21は、取付ボルト座58と同一高さに形成されているので、ロッカカバー12に水が溜まることがない。それにより、水分蓄積によるロッカカバー取付ボルト62等の腐食や汚れの発生が防止される。
Therefore, even if the
水抜き溝21は、ディーゼルエンジン10の左側、つまり吸気機構側に延びているので、仮に水が排出されても、排気機構の高温部分に接触することがない。それにより、水分加熱による蒸気の発生を抑制できる。
Since the
水抜き溝21により、ロッカカバー12の剛性を向上できる。ディーゼルエンジン10の吸気側は、運転中も温度が低く保たれるので、水抜き溝21によるひずみが生じにくい。
The
尚、本発明は、上記実施形態に限るものではなく、適宜変更できる。 In addition, this invention is not restricted to the said embodiment, It can change suitably.
本発明は、ディーゼルエンジンのロッカカバーに利用できる。 The present invention can be used for a rocker cover of a diesel engine.
10…ディーゼルエンジン、12…ロッカカバー、13…クランクプーリ、14…シリンダヘッド、15、17…カムシャフト、16…シリンダブロック、18…オイルパン、19…吸気通路、20…インジェクタ、21…水抜き溝、22…底壁、24…外壁、30…シリンダボルト孔座、31…シリンダボルト孔、32…インジェクタ保持部、33…挿入孔、34…インジェクタ固定具取付座、35…取付台、36…ベアリング壁、38…シリンダボルト、40…インジェクタ固定具、42…保持部、44…雄ねじ部、45…取付ボルト、50…縦壁、54…上面、56…側壁、58…取付ボルト座、60…インジェクタ孔、61…インジェクタカバー、62…ロッカカバー取付ボルト、64…ボルト孔、66…ボルト孔、68…ボルト孔、69…軸受。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ロッカカバーを前記シリンダヘッドに取り付ける取付ボルトを通す取付ボルト座と、
カムシャフトの延びる方向に対して交差する方向に、前記取付ボルト座から前記ロッカカバーの縁部まで延びる水抜き溝と、を備えたロッカカバー。 A rocker cover that covers the top of the cylinder head of the internal combustion engine,
A mounting bolt seat for passing a mounting bolt for mounting the rocker cover to the cylinder head;
A rocker cover comprising: a draining groove extending from the mounting bolt seat to an edge of the rocker cover in a direction intersecting with a direction in which the camshaft extends.
前記ロッカカバーの上面から窪んで設けられ、
前記取付ボルト座と前記水抜き溝の底部とが同一平面上に形成される請求項1に記載のロッカカバー。 The mounting bolt seat is
Provided to be recessed from the upper surface of the rocker cover,
The rocker cover according to claim 1, wherein the mounting bolt seat and the bottom of the drain groove are formed on the same plane.
前記取付ボルト座は、隣接する前記インジェクタ孔の間に設けられ、
更に、前記取付ボルト座には、前記インジェクタを固定するインジェクタ固定具を通す固定具貫通孔が設けられている請求項2に記載のロッカカバー。 The upper surface is provided with a plurality of injector holes for penetrating the injector,
The mounting bolt seat is provided between the adjacent injector holes,
The rocker cover according to claim 2, wherein the mounting bolt seat is further provided with a fixture through hole through which an injector fixture for fixing the injector is passed.
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