JP2017102602A - 棚割り情報作成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一実施形態である棚割り情報作成装置について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図1は、第1の実施形態に係る棚割り情報作成装置100aのハードウェア構成図である。棚割り情報作成装置100aは、一般的なコンピュータシステムの構成を有する。
HDD装置96は、棚割り情報作成装置100aが実行する棚割り情報作成プログラム、および棚割り情報の作成に必要なデータベース(後述)を記憶している。モニタコントローラ60aとプリンタコントローラ60bは、作成された棚割り情報を、モニタ62aとプリンタ62bに出力する。
また、データベース(以下、DBと呼ぶ)70aは、画像情報S1、商品情報S2、棚情報S3を夫々格納している。
画像情報S1は、商品の外観を含む画像である。画像情報S1は、例えばRGB信号で記述されて、商品の色情報を含む。すなわち、画像を構成する各画素がR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する画素値を有する。商品情報S2は、商品の分類名、商品名、通路番号、棚番号、棚サイズ、販売促進情報を有する。また、棚情報S3は、棚が置かれた通路番号および棚番号と、各棚の長さを夫々有する。
商品情報入力部20は、DB70aから商品情報S2を読み出して棚割り算出部50aに出力する。また、棚情報入力部30aは、DB70aから棚情報S3を読み出して棚割り算出部50aに出力する。
図3(b)は、商品情報S2の一例を示す。分類名は商品を表す「果実」というラベルを有する。商品名は「商品1」等の商品名を有する。通路番号は商品を配置する通路番号を有する。棚番号は商品を配置する棚番号を有する。棚サイズは棚における各商品の占有空間のサイズを有する。販売促進情報は販売促進対象か否かを示すフラグを有する。
図3(b)の商品情報S2は、5種類の商品を、通路番号Aの通路にあるNo.3−2の棚に棚割りすることを示す。さらに、商品2は他の商品よりも2倍の空間に配置すべきこと、および、商品1は他の商品よりも販売促進すべきであることを示す。
図3(c)は、棚情報S3の一例を示す。図3(c)の例は、通路番号Aの通路に5種類の棚があること、および各棚の長さを表す。
すなわち、Imax=max(Ra,Ga,Ba)、Imin=min(Ra,Ga,Ba)として、
Imax=Raのとき、
H=60°*((Ga−Ba)/(Imax−Imin)) (式1)
Imax=Gaのとき、
H=60°*((Ba−Ra)/(Imax−Imin))+120°(式2)
Imax=Baのとき、
H=60°*((Ra−Ga)/(Imax−Imin))+240°(式3)
ただし、H<0のときは、H=H+360°とする。
Pj=(Xj/Σ(Xj))*棚長さ(Xj:各商品jに必要な棚長さ) (式4)
式4は、各商品jの陳列に必要な商品棚サイズPjを比率演算で算出する。算出した商品棚サイズPjが整数値でないときは、適宜算出規則を規定する。本実施形態では、商品棚サイズ算出部52は、図5(b)に示すように、商品1、3、4、5を夫々棚番号No.3−2の棚の1/6の空間に陳列すべきであること、および商品2を棚番号No.3−2の棚の1/3の空間に陳列すべきであることを算出する。
図5(d)は、色相並べ替え部54で算出される色相配置情報S8の一例である。図5(d)から、商品4、商品3、商品1、商品5、商品2の順に並べると、色相値Hが昇順に並ぶため、似た色の商品が隣接して並ぶことがわかる。
実際の棚割りは、円環状ではなく列状に並べるため、陳列時の先頭と後尾を決定する必要がある。そのため、色相並べ替え部54は、各商品の色相値Hを昇順または降順に並べ替える。色相値Hが0〜360の範囲にないときは補正を行う。次に、色相並べ替え部54は、隣接する商品間、および並べ替えた両端の商品間で色相値Hの差ΔHの絶対値を夫々算出して、差ΔHの絶対値が最大となる2つの商品を、夫々先頭と後尾に配置する。これによって、商品を連続した色相順に並べることができる。
棚割り対象棚である棚番号No.3−2の棚には、図6(a)に示すように、棚長さを等間隔に分割して番号(図6(b)に示す棚サブ番号)が付与されている。棚位置決定部56は、各棚サブ番号の位置に、商品棚サイズ情報S7として算出した商品棚サイズPj(図5(b))と色相配置情報S8(図5(d))に基づいて各商品を配置する。このようにして、図6(b)に示す棚配置情報S5(棚割り情報)が決定する。なお、図6(b)では、商品を左から右に向かってより赤くなる色相順に並べているが、これは、逆順に並べてもよい。
また、第1の実施形態の棚割り情報作成装置100aによれば、棚割り算出部50aが、商品の色相値Hが昇順(または降順)に並ぶ分布をなす棚配置情報S5を算出する。したがって、見た目が整った印象を与える棚割りを行うことができる。
棚割りを行う際に利用する商品の画像特徴は、色相値Hに限定されない。以下、第1の実施形態の変形例として、色差ΔEを用いて、商品1を目立たせる棚配置情報S5(棚割り情報)を作成する棚割り情報作成装置100bについて説明する。ここでは、第1の実施形態と同じ画像情報S1、商品情報S2、棚情報S3を用いるものとする。
色差算出部46は、平均化処理部42が算出した平均値(Ra,Ga,Ba)に基づいて色空間L*a*b*における座標値(L*,a*,b*)を算出する(図9(a))。色空間L*a*b*は、人間が心理的に色の差を弁別する感覚を表現した空間(均等色空間)であり、等しい大きさに知覚される色差が、空間内の等距離に対応するように形成される。
色空間L*a*b*における異なる2つの色の座標値(L*1,a*1,b*1)、(L*2,a*2,b*2)に対して、式5に示す色差ΔEを定義することができる。式5において、色差ΔEが大きいほど、人間にとって異なる色として知覚される。
ΔE=√((L*1−L*2)^2+(a*1−a*2)^2+(b*1−b*2)^2) (式5)
棚位置決定部56は、図9(d)に示すように、商品1を、商品4と商品3の間に置く棚配置情報S5を算出する。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
DB70bは、画像情報S1(図2)の代わりに各商品の画像特徴S12を格納する。具体的には、各商品の色相値Hを格納している。この色相値Hは、予め、図10に非図示の計算機環境で算出してDB70bに登録しておく。またDB70bは、棚情報S3(図2)の代わりにWebページのレイアウトを含むレイアウト情報S11を格納する。
Webページ配置算出部50cは、図10(b)に示すように、閲覧者が指定した色相値Hに近い色の商品を、Webページのレイアウトにしたがって色相順に並べて、モニタ62a等の出力部60に出力する。図10(b)は、閲覧者がWebページ120上に表示した色相環112上でカーソル114を移動させて緑色を指定したときに、緑色に近い色相値Hを有する3点の商品115,116,117を選択して表示した例である。
なお、ここでは色相値Hに基づいて商品を選択する例を示したが、使用する画像特徴は色相値Hに限定されるものではない。すなわち、色相値Hの他に、明度や彩度を組み合わせて、より細かい色調を選択することも可能である。
このように、第2の実施形態の棚割り情報作成装置100cによれば、画像特徴入力部15が、データベース70bに登録された画像特徴S12を読み取って、Webページ配置算出部50cが、商品の色相値Hが連続的に並ぶ分布をなす棚割り(Webページのレイアウト)を算出する。したがって、画像を入力する度に画像特徴を算出する必要がないため、商品の画像特徴の算出をより高速に行うことができる。
次に、第3の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態、第2の実施形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。第3の実施形態は、実際の店舗等で撮影された、複数の商品が写った1枚の画像に基づいて、棚割りされた状態を示す画像および棚割り情報を作成する例である。第3の実施形態は、棚割りの対象が画像である点と、1枚の画像情報S1に複数の商品が写っている点が、第1の実施形態と異なっている。
棚割り画像作成部50dは、画像i1,…,画像i5の中に含まれる各商品が有する画像特徴(色相値Hや色差ΔE等)に基づいて、各商品を所定の基準(色相値Hの昇順または降順に並べる、特定の商品と隣接する商品の色差ΔEを最大にする等)に従って並べた棚割り画像I3(図13(c))を作成する。出力部60は、作成された棚割り画像I3をモニタやプリンタに出力する。棚割り作業者は、棚割り画像I3を見て、目的にあう棚割りができていることを確認する。問題があるときは、使用する画像特徴の種類や商品の並び順を決定する規則を変更して、棚割り画像I3の作成を繰り返す。
第3の実施形態に、具体的な商品情報と棚情報を与えることによって、分離商品画像I2に含まれる各商品名を特定することができるとともに、実際の棚割りを行うことができる。図12は、第3の実施形態の変形例である棚割り情報作成装置100eの機能構成図である。棚割り情報作成装置100eは、棚割り情報作成装置100dに、DB70cと画像認識部48を付加したものである。そして、棚割り画像作成部50dの代わりに棚割り算出部50aを備える。
このようなオブジェクト認識の具体的な処理方法は、例えば、特許第3223064号公報に記載されている。
棚割り算出部50aは、商品の画像特徴S4と、商品情報S21と、棚情報S3から、棚割りを表す棚配置情報S5を算出する。この棚配置情報S5は、例えば図6(b)に示すように、分離商品画像I2に含まれる具体的な商品名を有するものである。
次に、第4の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態から第3の実施形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。第4の実施形態は、倉庫の棚に商品を保管(倉入れ)する際に、保管位置を決定する例である。すなわち、一部に商品が配置された空き棚に対して棚割りを行う例である。
倉入れした商品を店頭の棚に陳列する際には、作業者が倉庫の棚から商品を必要な個数だけ取り出す(ピッキング)必要がある。その際、作業者は、商品の写真と各商品の必要数が書かれたメモを見ながら作業を行う。そのため、見た目が似た商品を並べると、誤った商品を取り出す虞がある。したがって、商品を倉入れする際には、隣接する商品間で色差ΔEが大きくなる配置とするのが望ましい。
棚割り算出部50eは、倉入れする商品の画像特徴S4と、商品情報S2と、空き棚情報S9から、棚割りを表す棚配置情報S5を算出する。具体的には、画像特徴算出部40bが、倉入れする商品と棚の空き空間の両隣に置かれている各商品の色差ΔEを算出して、棚割り算出部50eが、色差ΔEが最大となる空き空間を算出する。
棚割り算出部50fは、色差の算出結果を受けて、棚R1の空き空間を商品1の倉入れ位置に決定する。そして、商品1が棚R1の空き空間に倉入れされた状態を表す棚配置情報S5を出力部60に出力する。この棚配置情報S5を参照した倉入れ作業者は、商品1を棚R1の空き空間に倉入れする。なお、本実施形態で用いる画像特徴は、色差ΔEに限定されるものではない。例えば、第3の実施形態の変形例で説明した類似度Dを用いて、左右に隣接する商品の間で類似度Dがなるべく低くなるような棚割りを行ってもよい。
このように、第4の実施形態の棚割り情報作成装置100fによれば、棚割り算出部50eが、棚の空き空間に商品を倉入れする際に、隣接する商品との色差ΔEができるだけ大きくなるように分布する棚配置情報S5(棚割り情報)を算出する。したがって、倉入れする商品を目立たせて、誤ピッキングの虞を低減することができる。
10a 画像入力部
20 商品情報入力部
30a 棚情報入力部
40a 画像特徴算出部
50a 棚割り算出部
70a データベース(DB)
100a 棚割り情報作成装置
Claims (5)
- 複数の商品に関する情報と前記複数の商品を並べる所定の場所に関する情報を夫々入力する情報入力部と、
前記複数の商品が有する色情報を含む画像特徴を算出する画像特徴算出部と、
前記複数の商品に関する情報と前記所定の場所に関する情報に応じて、前記所定の場所に並べられた前記複数の商品の前記画像特徴の分布が所定の見せ方になるように、前記複数の商品の棚割りを算出する棚割り算出部と、
を有することを特徴とする棚割り情報作成装置。 - 前記棚割り算出部は、前記複数の商品の前記画像特徴が昇順または降順に並ぶように、前記商品の棚割りを算出することを特徴とする請求項1に記載の棚割り情報作成装置。
- 前記棚割り算出部は、前記複数の商品の中の特定の商品と前記特定の商品に隣接する商品との間の前記画像特徴の差が所定値より大きくなるように、前記商品の棚割りを算出することを特徴とする請求項1に記載の棚割り情報作成装置。
- 前記画像特徴算出部は、データベースに登録された前記画像特徴を読み取ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の棚割り情報作成装置。
- 前記画像特徴は、前記商品の色相、明度、彩度、前記商品と特定の商品との類似度のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の棚割り情報作成装置。
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