JP2017102583A - 全要素生産性計測装置、全要素生産性計測方法及び全要素生産性計測プログラム - Google Patents

全要素生産性計測装置、全要素生産性計測方法及び全要素生産性計測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産現場において使用可能な測定値に基づいて簡便に全要素生産性を算出し、それを可視化し、生産現場が主体的に経営視点の生産改革を推進する。【解決手段】本発明の全要素生産性計測装置は、同期計測された生産要素の投入量及び生産要素を使用して産出される製品の産出量を端末装置から受信し、生産要素の投入量、製品の産出量及び全要素生産性の関係を定義する計算式に対して受信した生産要素の投入量及び受信した製品の産出量を代入することによって全要素生産性を算出し、算出した全要素生産性を画面表示する制御部を備えること、を特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、全要素生産性計測装置、全要素生産性計測方法及び全要素生産性計測プログラムに関する。
生産者は、生産設備に対して原料、エネルギー、労働等を投入し、製品を産出する。設備、原料、エネルギー、労働等の投入側の要素は、一般的に“生産要素”と呼ばれる。同じ量の製品を産出する生産要素の組み合わせは多数存在する。そして、生産者は、例えば、労働の単価が上昇すると、労働の投入量を減少させ、代替的に設備の投入量を増加させる。このような代替を繰り返すことによって、生産者は、生産性を高めていく。詳細は後記するが、生産性とは、“生産量/投入量”である。
一方、生産者単位の分析ではなく、マクロ経済の中長期的な“全要素生産性”の推移を分析したものとして、非特許文献1が存在する。詳細は後記するが、全要素生産性は、特定の生産要素についての生産性ではなく、マクロ経済(一国経済)全体の技術進歩を示す指標である。非特許文献1は、エネルギー生産性、労働生産性等の推移が、全要素生産性に対して中長期的にどのような影響を及ぼすかを実証分析している。そのうえで、真に技術進歩を実現させる生産要素間の代替(例えばエネルギーから労働へのシフト)が行われて来たか否かを実証している。
小川佳也、長田充弘、菅山靖史、福永一郎著、「エネルギー価格変動の生産性への影響:論点整理と計測」、日本銀行調査統計局、No.09−J−10、2009年11月、図表3〜6
生産者は、生産要素間の代替を行っている。しかしながら、生産者は、生産要素ごとの生産性(単要素生産性という)を評価基準としつつ生産要素間の代替を決定するに過ぎない。例えば、労働から資本(設備)に代替した後、労働生産性は上昇し、資本生産性は下降する。しかしながら、一方は上昇し、他方は下降するので、これらだけを解釈し、代替後の労働と資本間の配分比率が最適であるか否かを評価することは困難である。そこで、生産現場においても、マクロ経済分析における全要素生産性のような指標の導入が必要となってくる。
非特許文献1におけるマクロ経済分析は、投入側の統計値として、実質資本ストック、稼働率、就業者数、労働時間等を使用し、産出側の統計値として実質GDPを使用する。これらの統計値は、官公庁が専らマクロ経済分析を行うことを目的に選定されており、個々の生産者が日常的に生産現場で使用するものとは全く異なる。さらに、非特許文献1におけるマクロ経済分析は、膨大なデータを使用して複雑な計算を行って全要素生産性を算出しており、当該分析手法をそのまま個々の生産者が使用することは現実的ではない。
そこで、本発明は、生産現場において使用可能な測定値に基づいて簡便に全要素生産性を算出し、それを可視化し、生産現場が主体的に経営視点の生産改革を推進することを目的とする。
本発明の全要素生産性計測装置は、同期計測された生産要素の投入量及び生産要素を使用して産出される製品の産出量を端末装置から受信し、生産要素の投入量、製品の産出量及び全要素生産性の関係を定義する計算式に対して受信した生産要素の投入量及び受信した製品の産出量を代入することによって全要素生産性を算出し、算出した全要素生産性を画面表示する制御部を備えること、を特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、生産現場において使用可能な測定値に基づいて簡便に全要素生産性を算出し、それを可視化し、生産現場が主体的に経営視点の生産改革を推進することができる。
生産現場の一例を示す図である。 生産要素の投入の一例を示す図である。 全要素生産性計測装置の構成を示す図である。 全体処理手順のシーケンス図である。 生産要素構成比率表示画面の一例を示す図である。 代替効果表示画面の一例を示す図である。 累積生産台数生産性表示画面の一例を示す図である。 製品ポートフォリオの全要素生産性への寄与表示画面の一例を示す図である。 外部環境感度表示画面の一例を示す図である。 技術進歩偏り表示画面の一例を示す図である。 設備年齢生産性表示画面の一例を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態(“本実施形態”という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。本実施形態においては、工作機械(以下、本発明において、工作機のみならず、周辺の設備をも含めた一般的生産設備のことを“工作機械”と称する)を使用して製品を生産する生産者を想定する。
図1に沿って、生産現場の一例を説明する。生産現場には、複数の設備M1、M2、M3及びM4が配置されている。これらの設備M1等のそれぞれは、原料又は中間原料に対して加工を施す工作機械であり、サーバSと通信可能に接続されている。これらのうち、設備M1は、原料W1に対し任意の加工を施す。その結果、原料W1は、中間原料W2となる。設備M2は、中間原料W2に対し任意の加工を施す。その結果、中間原料W2は、中間原料W3となる。設備M3は、中間原料W3に対し任意の加工を施す。その結果、中間原料W3は、中間原料W4となる。設備M4は、中間原料W4に対し任意の加工を施す。その結果、中間製品W4は、製品P1となる。設備M1は、自身を制御する設備端末装置C1を有している。設備M2、M3及びM4についても同様である。
工員H1は、携帯端末装置CC1を携帯し、設備M1→設備M2→設備M3→設備M4→設備M1、というように各設備間を巡回する。工員H1は、設備M1が原料W1に対する加工を終了するのを見届けると、中間原料W2を設備M1から取り外し、代わりに原料W1を設備M1に取り付ける。工員H1は、その後中間原料W2を設備M2まで運搬する。工員H1は、前回自身が設備M2に対して取り付けた中間原料W2に対して設備M2が加工を施した成果物である中間原料W3を設備M2から取り外し、代わりに運搬してきた中間原料W2を設備M2に取り付ける。工員H1は、その後中間原料W3を設備M3まで運搬する。工員H1は、設備M3においても同様の作業を行う。
工員H1は、前回自身が設備M4に対して取り付けた中間原料W4に対して設備M4が加工を施した成果物である製品P1を設備M4から取り外し、代わりに運搬してきた中間原料W4を設備M4に取り付ける。工員H1は、その後製品P1を、例えば製品ストックヤードまで運搬し製品P1を保管する。その後、工員H1は、原料ストックヤードに移動し、原料W1を入手し、設備M1まで運搬する。
携帯端末装置CC1は、設備端末装置C1等のそれぞれと通信可能である。したがって、工員H1が設備端末装置C1の近辺にいるときは、設備端末装置C1は、工員H1の位置情報をサーバSに送信することができる。工員H1が設備端末装置C2の近辺にいるときは、設備端末装置C2は、工員H1の位置情報をサーバSに送信することができる。設備端末装置C3及びC4についても同様である。結局サーバSは、工員H1の位置を常時知ることができる。
サーバSが知り得る情報は、工員H1の位置情報以外の情報も知り得る。サーバSは例えば、設備端末装置C1を経由して以下の情報を知り得る。
・設備M1が加工を開始した時点(時刻)および加工を終了した時点。
・設備M1において工員H1が作業を開始した時点及び作業を終了した時点。なお、これら2つの時点は、それぞれ、携帯端末装置CC1と設備端末装置C1との間の通信が開始された時点、及び、その通信が終了された時点であってもよい。この2時点間の時間が、工員H1の労働時間に相当する。
・設備M1が加工の対象とする原料W1の種類及び投入量
・設備M1が加工の成果物とする中間原料W2の種類及び産出量
サーバSが設備端末装置C2、C3及びC4経由で知る得る情報についても同様である。サーバSは、原料W1、中間原料W2、W3及びW4の単価、製品P1の単価、設備M1、M2、M3及びM4の単価(単位時間あたりの減価償却額等)、並びに、工員H1の単位時間当たり賃金を記憶している。
図2に沿って、生産要素の投入の一例を説明する。時点tにおいて、工員H1は、携帯端末装置CC1を携帯し、設備端末装置C1に近づいた。すると、携帯端末装置CC1は、設備端末装置C1への通信を開始した。時点tにおいて、工員H1は、設備端末装置C1から離れた。すると、携帯端末装置CC1は、当該通信を終了した。設備M1は、時点tから時点tに至るまで、原料W1に対する加工を継続していた。その結果、原料W1は、時点tから時点tに至るまで、設備M1に投入され続けていた。
時点tにおいて、工員H1は、携帯端末装置CC1を携帯し、設備端末装置C2に近づいた。すると、携帯端末装置CC1は、設備端末装置C2への通信を開始した。時点tにおいて、工員H1は、設備端末装置C2から離れた。すると、携帯端末装置CC1は、当該通信を終了した。設備M2は、時点tから時点tに至るまで、中間原料W2に対する加工を継続していた。その結果、中間原料W2は、時点tから時点tに至るまで、設備M2に投入され続けていた。以降、同様である。
時点tから時点tに至るまでに、工員H1は、設備M4から(製品ストックヤード等を経由して)設備M1に戻る。このようにして、サーバSは、工員H1の労働時間も管理する。
図1及び図2は、あくまでも生産現場の一例を示したものに過ぎない。例えば、図1に示したような、設備M1〜M4を含む“ライン”が複数ある場合は、複数の原料から複数の製品が加工(産出)されることになる。ラインが1つしかない場合であっても、原料を様々に変更することによって、異なる製品が加工(産出)されることになる。
(マクロ経済学における生産関数と全要素生産性)
マクロ経済学の分野では、式1の“コブ・ダグラス型”の生産関数が多用される。
Y=A×Kα×L1−α (式1)
式1において、Yは、製品の産出量であり、より正確には、実質GDPである。Kは、資本の投入量であり、より正確には、実質資本ストックと稼働率との積である。Lは、労働の投入量であり、より正確には、就業者数と労働時間との積である。αは、資本分配率であり、0<α<1である。なお、“1−α”は、労働分配率と呼ばれる。そして、Aが、全要素生産性(TFP:Total Factor Productivity)である。式1の各辺の自然対数をとり、移項すると式2が得られる。
InA=InY−[α×InK+(1−α)×InL] (式2)
所与の観測値であるY、K、L及びαの値を右辺に代入することによって、未知数Aが求められる。
仮に、観測値であるY、K、L及びαの間で、式3の関係が常に成立するのであれば、全要素生産性Aの概念を導入する余地はない。
Y=Kα×L1−α (式3)
しかしながら現実には、例えば、ある時点と次の時点において、式3の右辺の値が全く同じであるにもかかわらず、当該ある時点から次の時点にかけて、左辺の値が増加することがあり得る。このように有形の生産要素だけでは説明し切れない要因を表現するために、非負の調整係数として全要素生産性Aを導入した生産関数が式1である。全要素生産性Aは、量的には直接観測することができない一国全体の技術水準を示す指標であると看做される。
(全要素生産性の第1の算出例)
本実施形態の生産関数の例の1つは、式4で示される。そして、式4のベクトルY、Q、P及びA、並びに、行列Xを成分表示したものが式5である。
Y×Q=X×P+A (式4)
Figure 2017102583
式4及び式5において、Yは、n行1列の産出量ベクトルである。Qは、n行1列の販売単価ベクトルである。Xは、n行m列の投入量行列である。Pは、m行1列の調達単価ベクトルである。そして、Aは、n行1列の全要素生産性ベクトルである。
式5において、生産要素は、m種類存在する。それぞれの生産要素の投入量がxであり、それぞれの生産要素の単価がpである。生産要素の例として、資本(資金)、設備、労働、原料、エネルギー等が挙げられる。製品は、n種類存在する。それぞれの製品の産出量がyであり、それぞれの製品の単価がqである。全要素生産性は、n種類の製品ごとに、スカラ値aとして表現される。tは時点を示す(t=1、2、3、・・・)。つまり、式5は、時点の数だけ存在する。n個のスカラ値aを成分とする全要素生産性ベクトルAを算出する式が、式6である。上付き文字のTは、“転置”(列を行にする)を意味する。
A=Y×Q−X×P (式6)
図1に示すような生産現場を再度想定する。当該生産現場の複数の設備M1等は、産出量ベクトルY及び投入量行列Xの各成分の値を管理している。さらに、当該生産現場のサーバSは、販売単価ベクトルQ及び調達単価ベクトルPの各成分の値を管理している。すると、サーバSは、複数の設備M1等から産出量ベクトルY及び投入量行列Xの各成分の値を受信すれば、全要素生産性ベクトルAの各成分の値を算出できる。
(全要素生産性の第2の算出例)
より精緻に全要素生産性を算出する手法として、“中島隆信著、「日本経済の生産性分析」、日本経済新聞社、2001年6月4日、53頁〜90頁”に記載の手法がある。詳細は省略するが、当該手法において使用される生産関数は、コブ・ダグラス型の生産関数をより一般化した“トランスログ生産関数”である。当該手法において、全要素生産性は、全産出を全投入で除算した値である。そして、全産出及び全投入として、ディビジア積分指数の、Theil=Tornqvist型の離散近似により集計された値が使用される。すると、全要素生産性は、トランスログ型生産関数上で費用最小化行動を取る生産者の行動であると解釈し得る。トランスログ型生産関数から以下の式7〜式11が導出される。
Figure 2017102583
Figure 2017102583
Figure 2017102583
Figure 2017102583
Figure 2017102583
ここで、x(i=1,2,・・・,m)は、生産要素の投入量である。p(i=1,2,・・・,m)は、生産要素の単価である。生産要素は、全部でm個存在する。y(i=1,2,・・・,n)は、製品の産出量である。q(i=1,2,・・・,n)は、製品の単価である。製品は、全部でn個存在する。なお、“C”は全投入であり、“V”は、全産出である。
式7の左辺は、全要素生産性“TFP”の変化率である。より具体的には、式7の左辺は、比較時点“t”における全要素生産性の値から前時点“t−1”における全要素生産性の値を減算し、減算結果を基準時点“o”における全要素生産性の値で除算した比率(対基準時点比)に等しい。
式7の右辺の第1項は、産出の変化率である。式7の右辺の第2項は、投入の変化率である。投入される多くの生産要素のうち、どの生産要素がどの程度全要素生産性に影響を与えているか(寄与しているか)を分析できれば有益である。そこで、式7の右辺の第2項を分解すると、式7の右辺の第2項は、式12及び式13の和となる。式12は、生産要素j以外のすべての生産要素i(i≠j)の寄与の変化率である。式13は、生産要素jの寄与の変化率である。
つまり、多くの生産要素のうち、任意の生産要素jに注目し、それ以外の生産要素と区別する。例えば生産現場において生産要素jの投入が増加し、かつ、生産要素i(i≠j)の投入が変化しない場合、式13の生産要素jの寄与の変化率が増加し、その分全要素生産性の変化率(式7の左辺)は減少する。生産要素jの投入が増加し、かつ、生産要素i(i≠j)の投入が減少する場合、生産要素間の代替が発生していることになる。このとき、全要素生産性の変化率(式7の左辺)は減少することもあるし、増加することもある。
Figure 2017102583
Figure 2017102583
なお、式7は、すべての製品に対して1つの全要素生産性が定義されることを示している。しかしながら、これは、個々の製品についての値をどのような粒度で集計するかという設計事項に結局は帰着する。よって、個々の製品ごとに全要素生産性を定義することも可能である。
(変化率)
全要素生産性の変化率については、対基準時点比を使用することを前記した。しかしながら、比較時点“t”における全要素生産性の値から前時点“t−1”における全要素生産性の値を減算し、減算結果を前時点“t−1”における全要素生産性の値で除算した比率(対前期比)として比較時点“t”における全要素生産性の変化率を算出することも可能である。
図1に示すような生産現場を再度想定する。当該生産現場の複数の設備M1等は、投入量x及び産出量yを管理している。さらに、当該生産現場のサーバSは、生産要素の単価p及び製品の単価qを管理している。すると、サーバは、複数の設備M1等から投入量x及び産出量yを受信すれば全要素生産性を算出できる。
図3に沿って、全要素生産性計測装置1の構成を説明する。全要素生産性計測装置1は、一般的なコンピュータであり、図1のサーバSに対応する。全要素生産性計測装置1は、中央制御装置11、入力装置12、出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を有する。これらは、バスによって相互に接続されている。補助記憶装置15は、産出量情報31、投入量情報32、販売単価情報33、調達単価情報34及び全要素生産性情報35を記憶している。主記憶装置14における生産性計測部21及びライセンス管理部22はプログラムである。以降、“○○部は”と主体を記した場合は、中央制御装置11が、補助記憶装置15から各プログラムを読み出し、主記憶装置14にロードしたうえで、各プログラムの機能(詳細後記)を実現するものとする。
全要素生産性計測装置1は、ネットワーク4を介して使用者端末装置2及び設備端末装置3と通信可能である。設備端末装置3は、図1における設備端末装置C1等に対応する。使用者端末装置2は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置41、入力装置42、出力装置43、主記憶装置44、補助記憶装置45及び通信装置46を有する。これらは、バスによって相互に接続されている。
本実施形態のビジネス主体として、“工作機械生産者”、“工作機械使用者”及び“生産性計測サービス提供者”の三者が想定されている。工作機械生産者は、設備端末装置3を搭載する工作機械を生産し、工作機械使用者に工作機械を販売する。工作機械使用者は、工作機械を使用して、任意の製品を生産する。生産性計測サービス提供者は、全要素生産性計測装置1の運営主体であり、工作機械使用者に対して、製品の生産性計測サービスを提供する。工作機械使用者は、使用者端末装置2を使用して当該サービスを受ける。
(産出量情報等の出所)
産出量情報31、投入量情報32、販売単価情報33、調達単価情報34及び全要素生産性情報35は、“全要素生産性の第1の算出例”において前記したそれぞれ、産出量ベクトルY、投入量行列X、販売単価ベクトルQ、調達単価ベクトルP及び全要素生産性ベクトルAに相当する。
同様に、産出量情報31、投入量情報32、販売単価情報33、調達単価情報34及び全要素生産性情報35は、“全要素生産性の第2の算出例”において前記したそれぞれ、産出量y、投入量x、製品の単価q、生産要素の単価p及び全要素生産性TFPにも相当する。
全要素生産性の第1の算出例及び第2の算出例のいずれにおいても、産出量情報31及び投入量情報32に含まれるデータは、工作機械に付されたセンサ(図示せず)によって計測される。センサは、設備端末装置3に当該データを送る。設備端末装置3は、受信したデータに対して時点を示す情報(式5又は式7の“t”)を付し、全要素生産性測定装置1(図1のサーバS)に送信する。複数の設備端末装置3のクロックは同期しており、例えば、同じ時点において複数の設備端末装置3が受信したデータには同じ時点が付される。
使用者端末装置2の入力装置42は、工作機械使用者が、販売単価情報33及び調達単価情報34に含まれるデータを入力するのを受け付ける。使用者端末装置2は、受け付けたデータに対して製品販売時点又は生産要素調達時点を示す情報(式5又は式7の“t”)を付し、全要素生産性測定装置1(図1のサーバS)に送信するとともに、補助記憶装置45に記憶する。全要素生産性計測装置1の生産性計測部21は、産出量情報31、投入量情報32、販売単価情報33及び調達単価情報34を使用し、式6又は式7に基づいて全要素生産性情報35のデータを算出する。
(全要素生産性計測装置が表示する画面)
生産性計測部21は、使用者端末装置2の出力装置43に、算出された全要素生産性情報35を表示する。または、生産性計測部21は、全要素生産性計測装置1が受信したデータを加工し、加工したデータを出力装置43に画面表示する。
(全体処理手順)
図4に沿って、全体処理手順を説明する。なお、図4の工作機械生産者サーバ5は、工作機械生産者が運用する一般的な管理用のサーバである(図3には図示せず)。
ステップS101において、全要素生産性計測装置1のライセンス管理部22は、工作機械生産者サーバ5にネットワーク利用サービスを販売する。ネットワーク利用サービスとは、企業同士がネットワークを介してデータを相互に送受信するためのサービスであり、工作機械生産者と生産性計測サービス提供者との間で締結される契約に基づき提供される。ネットワーク利用サービスは、設備端末装置3を一意に特定する認証情報を含み、工作機械生産者が設備端末装置3にこの認証情報を付加する機能を有する。さらに、ネットワーク利用サービスは、設備端末装置3に対して付加済の認証情報を、生産性計測サービス提供者に送信する機能も有する。なお、図4において、破線の矢印は情報の流れを示している。
ステップS102において、工作機械生産者サーバ5は、認証機能を付加する。具体的には、工作機械生産者サーバ5は、工作機械に付された設備端末装置3に認証情報を付加する。そして、工作機械生産者は、工作機械使用者に対して工作機械を販売することになる。この工作機械は、設備端末装置3を含み、さらに、この設備端末装置3に対して、認証情報が付加されている。当該ステップが終了した時点で、全体処理手順は一旦中断する。
ステップS103において、設備端末装置3は、通信環境を確保する。具体的には、設備端末装置3は、自身をネットワーク4に接続する。つまり、設備端末装置3は、工作機械使用者が決定する任意のタイミングで一旦中断されていた全体処理手順を再開する。
ステップS104において、設備端末装置3は、全要素生産性計測装置1に認証情報を送信する。全要素生産性計測装置1は、認証情報を受信する。
ステップS105において、全要素生産性計測装置1のライセンス管理部22は、工作機械使用者を認証する。具体的には、全要素生産性計測装置1は、ステップS104において受信した認証情報が、ネットワーク利用サービスに含まれていた認証情報であることを確認する。
ステップS106において、全要素生産性計測装置1のライセンス管理部22は、使用者端末装置2にライセンス許可を送信する。ライセンス許可とは、使用者端末装置2が全要素生産性計測装置1にアクセスし、製品の生産性を計測するサービスを使用することに対する許可である。
ステップS107において、使用者端末装置2は、全要素生産性計測装置1に分析対象データを送信する。具体的には、使用者端末装置2は、工作機械のセンサが計測し設備端末装置3が記憶している産出量情報31及び投入量情報32を全要素生産性計測装置1に送信することを、設備端末装置3に指示する。設備端末装置3は、これらの情報を全要素生産性計測装置1に送信する。また、使用者端末装置2は、自身が記憶している販売単価情報33及び調達単価情報34を全要素生産性計測装置1に送信する。全要素生産性計測装置1は、これらの情報を受信する。
ステップS108において、全要素生産性計測装置1の生産性計測部21は、全要素生産性を算出し、表示画面を作成する。当該ステップの詳細については後記する。
ステップS109において、生産性計測部21は、使用者端末装置2に表示画面を送信する。
ステップS110において、使用者端末装置2は、画面を表示する。当該ステップが終了した時点で、全体処理手順は一旦中断する。なお、次のステップS111以降が再開される前の段階で、ステップS103〜S110の処理が繰り返されてもよい。
ステップS111において、全要素生産性計測装置1のライセンス管理部22は、工作機械生産者サーバ5にライセンス料精算指示を送信する。当該指示が送信されるタイミングは、例えば“毎月末日”のようにネットワーク利用サービスにおいて決められているものとする。そして、ライセンス管理部22は、当該タイミングが到来する都度、一旦中断されていた全体処理手順を再開する。
なお、ライセンス管理部22は、前回のタイミング以降今回のタイミングまでの期間において使用者端末装置2が使用した製品の生産性計測サービスの量(課金根拠となる情報処理時間、表示画面数等)も同時に送信するものとする。
ステップS112において、工作機械生産者サーバ5は、使用者端末装置2に請求書を送信する。具体的には、工作機械生産者サーバ5は、製品の生産性計測サービスの量に応じて、ネットワーク利用サービスにおいて定められた計算式で請求金額を算出し、その請求金額が記載された請求書を送信する。
ステップS113において、使用者端末装置2は、工作機械生産者サーバ5に支払完了通知を送信する。支払完了通知とは、工作機械生産者名義の金融機関口座に請求金額を入金した旨の通知である。
ステップS114において、工作機械生産者サーバ5は、全要素生産性計測装置1に精算完了通知を送信する。精算完了通知とは、工作機械生産者サーバ5が、請求金額から自身の代行手数料を減算した金額を、生産性計測サービス提供者名義の金融機関口座に入金した旨の通知である。その後、全体処理手順を終了する。
(ステップS108の詳細)
図5〜図11に沿って、全要素生産性計測装置1の生産性計測部21が表示画面を作成する処理を詳述する。本実施形態の表示画面は全部で7種類存在するので、以下にステップS108の詳細をケース1〜ケース7として記述する。生産性計測部21は、7つのケースのうちの任意の1つを単独で、又は、任意の2つ以上を任意の順序で連続的に実行することができる。
なお、全要素生産性計測装置1は、以下のケース1、5及び6では、“ 全要素生産性の第1の算出例”に基づいており、以下のケース2、3、4及び7では、“ 全要素生産性の第2の算出例”に基づいている。
(ケース1:生産要素構成比率表示画面51(図5参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、任意の製品n、任意の時点t(例えば、過去の年月日)及び任意の期間(例えば、開始時点としての過去の年月日及び終了時点としての過去の年月日)を入力するのを受け付ける。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた製品n及び受け付けた時点tについての産出量情報31、投入量情報32、販売単価情報33、調達単価情報34を使用し式6に基づいて、時点tにおける製品nの全要素生産性を算出する。そのうえで、グラフ511を作成する。なお、グラフ511の生産要素m(図5では、“資源”、“エネルギー”、“資本”及び“労働”となっている)の横幅は、“xnmtmt/yntnt×100(%)”である。また、全要素生産性の横幅は、“ant/yntnt×100(%)”である。なお、数式を見やすくするために、誤解のない限り乗算記号“×”を省略する。
第3に、生産性計測部21は、同様に、受け付けた期間内の各時点tにおける当該製品nの全要素生産性を時系列で算出する。そのうえで、グラフ512を作成する。
第4に、生産性計測部21は、任意の生産要素(例えば、“資本”)の投入量、他の任意の生産要素(例えば、“労働”)の投入量、及び、残りのすべての生産資本の合計投入量(例えば、“資源+エネルギー”)を軸とする座標空間内に、製品nについての球を受け付けた期間内の時系列でプロットする(グラフ513)。その球の大きさ(例えば、直径、体積等)は、yntntの値に比例している。さらに、生産性計測部21は、時点の前後関係を示す矢印を球の間に配置する。
なお、生産性計測部21は、グラフ513において、すべての製品の平均値を示す球514を作成してもよい。
なお、図5等における“製品A”の“A”は、“全要素生産性ベクトルA”の“A”とは無関係である。
(ケース2:代替効果表示画面52(図6参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、任意の生産要素m、及び、任意の期間を入力するのを受け付ける。工作機械使用者がこのような入力を行う前提として、生産要素mの投入量を減少させ、他の生産要素の投入量を増加させたという事実がある。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた期間を均等な長さの複数の区間に分割し、当該区間における、生産要素m(例えば“資源”)の寄与の変化率を算出する。いま、各区間に時点tが5つずつ含まれているとする。すると、生産性計測部21は、式13に基づいて、生産要素m(例えば“資源”)の寄与の変化率を各区間について5つずつ算出する。そして、生産性計測部21は、5つの値を平均し、区間ごとの平均値を時系列でプロットし棒グラフ化する(グラフ521)。各区間にtが1つずつ含まれている場合は、平均値を算出する必要はない。このことは、以降の説明において、寄与の変化率に限らず、全要素生産性の変化率についても同様である。
第3に、生産性計測部21は、同様にして、当該区間における、生産要素m以外のすべての生産要素gの寄与の変化率を算出する。つまり、生産性計測部21は、式12に基づいて、生産要素gの寄与の変化率を各区間について算出し時系列で棒グラフ化する(グラフ522)。
第4に、生産性計測部21は、同様にして、当該区間における、産出の変化率を算出する。つまり、生産性計測部21は、式7の右辺の第1項に基づいて、産出の変化率を各区間について算出する(グラフ化してもよいが、図6では簡略化のためグラフ化していない)。
第5に、生産性計測部21は、同様にして、全要素生産性の変化率を算出する。つまり、生産性計測部21は、式7に基づいて、全要素生産性の変化率を各区間について算出し時系列で棒グラフ化する(グラフ523)。
第6に、生産性計測部21は、生産性の変化と比較されるべき別途入手可能な任意の値を時系列でプロットし折れ線グラフ化する(グラフ524)。ここでの任意な値は、良品率(良品の数量/[良品の数量+不良品の数量]×100(%))である。生産された製品候補は、検収時、良品又は不良品に分けられる。そして、良品だけが正式な製品となる。なお、良品率の縦軸目盛は、その時点における絶対値である(変化率ではない)。また、良品率の縦軸目盛は、良品率の基準値からの差異を示している。つまり、基準値が80%である場合、ある時点の良品率82%は、縦軸上の目盛が“2%”の位置にプロットされる。
図6等において左からn番目の棒グラフで示される区間を“第n区間”と呼ぶ。そしてここでの“資源”とは、自動化されている生産現場において通常投入される設備、エネルギー、資本等の生産要素を意味する。そして、異常時対策として投入される工員の労働は、“資源以外の生産要素”に含まれる。当然、資源以外の生産要素の寄与は、平常時においては大きくないはずである。
第1区間から不良品が増加し、製品の産出量が低下した。第3区間から、産出量の減少を最小限に抑えるための応急処置として、工員が不良品を補修した。このとき、資源以外の生産要素の寄与が増加し、資源の寄与が減少している。このことが、“資源”という生産要素から、資源以外の生産要素への代替に他ならない。
その結果、資源の寄与が第2区間で底を打った。第4区間からは、恒久対策としての工程改善が行なわれ、良品率が増加した。しかし、不良品を補修する工員の数を削減しなかったので、資源以外の生産要素の寄与がさらに増加した。そのため、全要素生産性は負値のままである。第5区間及び第6区間において、良品率のさらなる改善と人員調整が同時に行なわれたので、全要素生産性が正値に転じた。
資源の生産性は、産出(良品の数量と製品の単価との積:分子)を資源(資源の投入量と資源の価格との積:分母)で除算した値である。したがって、資源の生産性は、良品率と同じ時点で増減する。全要素生産性の変化率は、資源の生産性の後を追うように上昇している。このことは、以下のことを示している。
・応急処置は、即時的には分母に対してはほとんど影響を与えない一方で、分子を即時的に増加させる。したがって資源の生産性は、応急処置があっただけで先行的に増加する。
・これに対し、全要素生産性は、単に資源から労働への代替があっただけでは増減せず、有効な恒久対策があって初めて後発的に増加する。
(ケース3:累積生産台数生産性表示画面53(図7参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、任意の製品n及び累積生産台数vを入力するのを受け付ける。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた累積生産台数vを均等な台数の複数の区間に分割し、当該区間における、製品nを産出するために投入される生産要素の寄与の変化率を生産要素ごとに算出する。生産性計測部21は、式13に基づいて各生産要素の寄与の変化率を、各区間について算出し時系列で棒グラフ化する(グラフ532〜534)。
第3に、生産性計測部21は、式7の右辺の第1項に基づき、それぞれの区間における産出の変化率を算出し時系列で折れ線グラフ化する(グラフ535)。
第4に、生産性計測部21は、受け付けた製品nについての産出量情報31及び販売単価情報33、並びに、製品nを産出するために投入される生産要素についての投入量情報32及び調達単価情報34を取得する。そして、取得した情報及び式7に基づいて、製品nの1台目が生産されてからv台目が生産されるまでの、それぞれの区間における、製品nの全要素生産性の変化率を算出し、時系列でプロットし棒グラフ化する(グラフ531)。ケース3においては、ケース2とは異なり、グラフの横軸は累積生産台数である。したがって、画面のうえで同じ幅を有する棒グラフが同じ長さの期間に対応するわけではない。
図7において、累積生産台数が300を超えたころ(第4区間以降)、製品Aの産出の変化率は下降に転じている(グラフ535)。量産立ち上げ段階(第1区間)においては、全要素生産性の変化率はゼロである。第1区間において、品質及び作業手順を確認しながら量産体制が立ち上がり、第4区間において、産出はピークとなる。第5区間以降において、製品の成熟化による需要の減少が生じ、第8区間において、設備の老朽化により全要素生産性が低下する。したがって、立ち上げ期間をより前倒しすることによって、より早期に全要素生産性の変化率が正値になり、現状より長期間にわたり利益を生み出せることがわかる。
(ケース4:製品ポートフォリオの全要素生産性への寄与表示画面54(図8参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、複数の任意の期間を入力するのを受け付ける。ここで、“2014年1月1日から2014年12月31日まで”及び“2013年1月1日から2013年12月31日まで”が入力されたものとして以下の説明を続ける。
第2に、生産性計測部21は、すべての製品nの2014年における産出量情報31及び販売単価情報33、並びに、すべての生産要素mについての、2014年における投入量情報32及び調達単価情報34を取得する。そして、取得した情報及び式7に基づいて、2014年における、すべての製品nのそれぞれの全要素生産性の変化率を算出する。
第3に、生産性計測部21は、2014年における全要素生産性の変化率が大きい順に製品nを並べる。
第4に、生産性計測部21は、2014年における製品nの産出シェア(式7及び式9における“w”)を算出する。
いま、2014年に産出された製品の種類が4種類存在し、全要素生産性の変化率が大きい順にこれらを並べると、製品A、製品B、製品C、製品Dの順になったとする。さらに、製品Aの産出シェアが“0.4”であり、製品Bの産出シェアが“0.3”であり、製品Cの産出シェアが“0.2”であり、製品Dの産出シェアが“0.1”であったとする。当然のことながら、これらの産出シェアの総和は“1.0”である。
この順序で産出シェアを累計したものが“産出シェア累計値”(図8の横軸)である。具体的には、製品Aの産出シェア累計値は、“0.4”である。製品Bの産出シェア累計値は、“0.7=0.4+0.3”である。製品Cの産出シェア累計値は、“0.9=0.4+0.3+0.2”である。製品Dの産出シェア累計値は、“1.0=0.4+0.3+0.2+0.1”である。
第5に、生産性計測部21は、2014年における、“全要素生産性の変化率の累積値” (図8の縦軸)を、製品A、製品B、製品C及び製品Dのそれぞれについて算出する。製品Aの産出シェア累計値“0.4”に対応する“全要素生産性の変化率の累積値”は、製品Aの全要素生産性の変化率である。製品Bの産出シェア累計値“0.7”に対応する“全要素生産性の変化率の累積値”は、製品A及び製品Bの全要素生産性の変化率の累積値である。製品Cの産出シェア累計値“0.9”に対応する“全要素生産性の変化率の累積値”は、製品A、製品B及び製品Cの全要素生産性の変化率の累積値である。製品Dの産出シェア累計値“1.0”に対応する“全要素生産性の変化率の累積値”は、製品A、製品B、製品C及び製品D(すなわちすべての種類の製品)の全要素生産性の変化率の累積値である。
第6に、生産性計測部21は、“産出シェア累積値”を横軸に有し、“全要素生産性の変化率の累積値”を縦軸に有する座標平面を作成する。そして、製品A、製品B、製品C、製品Dの順に、これらの製品を示す点を座標平面上にプロットする。
第7に、生産性計測部21は、原点541と、プロットされた点のうち最も右の点542(産出シェア累積値“1”に対応する点であり、前記製品Dに対応する)とを線分543で結ぶ。そして、線分543とプロットされた点の軌跡544とで囲まれる領域を強調表示する。
生産性計測部21は、2013年について、“第2”〜“第7”の処理を繰り返す。但し、2013年についての“第7”においては、線分545とプロットされた点の軌跡546とで囲まれる領域を、異なる態様で強調表示し、期間ごとの違いがわかるようにする。
生産性計測部21がこのような繰り返し処理を実行すると、あたかも太陽が地平線から昇り、又は、地平線に沈むような様子が、期間ごとに画面上で観察できる。線分543の傾きが大きいほど(右上りであるほど)、期間全体を通じた全要素生産性の変化率は高い。太陽の輪郭が地平線に近いほど(領域の面積が小さいほど)、当該期間における全要素生産性の変化率の製品間のばらつきは小さい。
図8においては、線分543(2014年)の傾きは、線分545(2013年)の傾きより大きい。そして、線分543と軌跡544とで囲まれる領域(2014年)の面積は、線分545と軌跡546とで囲まれる領域(2013年)の面積より小さい。このことは、2013年から2014年にかけて、全要素生産性の変化率が増加し、かつ、全要素生産性の変化率の製品間のばらつきが減少していることを示している。さらに、横軸の右に位置する製品群(全要素生産性の減少率が大きい製品群)についての生産性を高める施策の効果が出ていることがわかる。いま、前述した製品A、製品B、製品C及び製品Dとの関連を無視して説明すれば、これらの製品群は、横軸の目盛“1”に近い点547a及び547bで示される製品、又は、点548a及び548bで示される製品を含むことになる。
(ケース5:外部環境感度表示画面55(図9参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、複数の任意の製品n及び複数の任意の生産要素mを入力するのを受け付ける。ここで受け付けた生産要素が“資源”及び“エネルギー”であるとして以降の説明を続ける。資源及びエネルギーの単価は、生産者にとっては制御不可能であるので、生産者にとって資源及びエネルギーは“外部環境”であると言える。もちろん、他の生産要素(特定ブランドの設備、特定地域で雇用される労働力等)が入力されてもよい。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた製品nを産出するために投入されるすべての生産要素についての投入量情報32及び調達単価情報34を取得し、製品nのそれぞれについての“外部コスト率”を算出する。ここで、外部コスト率=(生産要素のうち“資源”及び“エネルギー”のxp)/(すべての生産要素のxp)×100(%)である。
第3に、生産性計測部21は、製品nのそれぞれについての産出量情報31及び販売単価情報33を取得し、製品nのそれぞれについての“産出量変化率”を算出する。ここで、算出量変化率=(yntnt−ynt−1nt−1)/(ynt−1nt−1)×100(%)である。
第4に、生産性計測部21は、製品nのそれぞれについての円の大きさ(例えば、直径、面積等)を算出する。その円の大きさは、産出yntntの値に比例している。
第5に、生産性計測部21は、横軸を外部コスト率とし、縦軸を産出量変化率とする座標平面内に、円をプロットする。さらに、すべての製品の外部コスト率の平均値を示す垂直線551、及び、すべての製品の産出量変化率の平均値を示す水平線552を引く。
生産性計測部21は、時点tを1、2、3、・・・というように連続的に動かしたうえで、第2〜第5の処理を繰り返す。すると、あたかも複数の惑星が大きさを変化させながら、時系列で座標平面上を不規則に移動する様子が製品ごとに観察できる(図9においては、“製品A”以外の製品の円を省略した)。なお、図9においては、時点tの変化を白抜き矢印で示している。
(ケース6:技術進歩偏り表示画面56(図10参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、任意の製品n及び任意の期間を入力するのを受け付ける。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた期間を均等な長さの複数の区間に分割し、当該区間における、製品nについての技術進歩の偏りを算出する。つまり、生産性計測部21は、“(ant−ant−1)/ant−1×100(%)”を、各区間について算出し時系列でプロットし折れ線グラフ化する(グラフ561)。
第3に、生産性計測部21は、同様にして、製品nについて投入される生産要素mの“偏り”を算出する。つまり、生産性計測部21は、“r(xnmtmt−xnmt−1mt−1)/xnmt−1mt−1×100(%)” を、各区間について算出し時系列で棒グラフ化する(グラフ562〜564)。なお、r=xnmtmt/yntntである。
図10において、縦軸の目盛は、それぞれの生産要素の、製品nの産出(y)に対する偏りを示している。偏りとは、生産要素の投入量の増加を示す“使用”又は生産要素の投入量の減少を示す“節約”のいずれかである。そして、縦軸が正値を取る象限に棒グラフがある場合、その生産要素mの投入(xnmnm)が増加しており、縦軸が負値を取る象限に棒グラフがある場合、その生産要素mの投入(xnmnm)が減少している。なお、図10においては、図の下方向を縦軸の正方向としている。
図10において、右端の区間では、生産要素としての“資源”及び“エネルギー”の偏りが大きくなっている。このような状態で“資源”及び“エネルギー”の単価が上昇すると、これらの偏りが小さい場合に比して、収益が減少しやすくなる。したがって、資源”及び“エネルギー”の単価の上昇が予想される場合には、“資源”及び“エネルギー”の投入量を節約する施策が有効である。
(ケース7:設備年齢生産性表示画面57(図11参照))
第1に、生産性計測部21は、工作機械使用者が使用者端末装置2の入力装置42を介して、生産要素のうちの任意の設備mを入力するのを受け付ける。ここでは、生産要素として設備mが投入されることが前提になっている。なお、補助記憶装置15は、設備のそれぞれに関連付けて、設備年齢起算時点を記憶している(図示せず)。設備年齢起算時点は、例えば当該設備が初めて投入(使用)された時点でもよいし、当該設備が直近の保守を受けた時点でもよいし、当該設備の異常を示す予兆が検出された時点でもよい。なお、設備mの設備年齢起算時点から現在時点までの期間を以降“診断対象期間”とも呼ぶ。
第2に、生産性計測部21は、受け付けた任意の設備mの診断対象期間を均等な長さの複数の区間に分割し、当該区間における、すべての製品の全要素生産性の変化率、すべての生産要素mの寄与の変化率、及び、産出の変化率を算出する。当該処理はケース3(図7)において説明した内容とほぼ同じであるので詳細は省略する。但し、ケース7においては、ケース3とは異なり、グラフの横軸は設備年齢を示している。したがって、それぞれの区間の長さは同じであり、図11では3年(設備年齢が1〜3歳、4〜6歳、・・・)である。しかしながら、それぞれの区間に含まれる設備mの運転回数は同じではない。例えば、当初において設備の“慣らし運転”を行っていた場合、最初の区間(設備年齢1〜3歳)において、運転回数は“100”であり、次の区間(設備年齢4〜6歳)において、運転回数は“200”である場合もある。
図11においては、設備の減価償却が完了する設備年齢10年を超えたころに、全要素生産性の変化率(グラフ571)が最大になっている。そして、当該時点以降、設備故障が増加するので、次第に生産の変化率(グラフ572)が低下している。したがって、生産の変化率のピークを10年未満の早い時期に移動させることができれば、現状以上に利益が増加する可能性がある。また、設備年齢が19年を超えたころに、全要素生産性の変化率(グラフ571)が負値に転じている。このことは、この時期に設備の更新を行うべきであったことを示している。
(生産性計測サービス提供者のヘルプ機能)
ステップS108(図4)において、いずれのケースであっても、全要素生産性計測装置1の生産性計測部21は、使用者端末装置2の出力装置43に表示するのと同じ画面を、全要素生産性計測装置1の出力装置13に同時に表示できる。例えば、工作機械使用者が全要素生産性の考え方に習熟していない場合もあり得る。そこで、工作機械使用者が入力装置42(マイクロフォン、ポインティングデバイス等)を介して表示画面の不明点を質問する。すると、生産性計測サービス提供者(のオペレータ)は、同一の画面を出力装置13で視認しつつ、入力装置12(マイクロフォン、ポインティングデバイス、キーボード等)を介して当該質問に回答する。
なお、生産性計測部21は、同じ時点又は同じ区間における、全要素生産性及びその変化率、それぞれの生産要素の投入量及び変化率等を画面表示する場合、それらの値を示す点又は図形を同じ縦位置又は横位置に表示する。よって、これらの値が容易に比較可能になる。
本実施形態においては、全要素生産性を式6又は式7から求められる値として説明した。しかしながら、これは一例にすぎず、全要素生産性は、例えば、式2から求められる値であってもよい。より一般化すれば、測定された製品の産出量、測定された生産要素の投入量及び調整係数(又は調整項)の関係が定義される計算式に対して、測定値としての産出量及び投入量を代入することによって求められる調整係数(又は調整項)が全要素生産性となり得る。そして、ここでの産出量及び投入量は、数量であってもよいし、数量に単価を乗じた積であってもよい。
(測定値と予測値)
生産現場における経営視点の改革は、単に過去を反省するだけではなく、将来に向かってなされるべきものである。そこで、全要素生産性計測装置1は、計測された産出量及び投入量に基づいて任意の方法で産出量及び投入量の予測値を算出してもよい。そして、算出した予測値に基づいて、将来の全要素生産性を算出してもよい。
(実施形態の効果)
本実施形態の全要素生産性計測装置は、以下の効果を奏する。
(1)製品の生産者は、生産現場において使用可能な測定値をそのまま使用して、簡便に全要素生産性を算出し可視化できる。
(2)生産者は、全要素生産性及び生産要素の投入量を時点ごとに容易に比較でき、かつ全要素生産性及び生産要素の投入量の時系列変化を容易に視認できる。
(3)生産者は、生産要素間の代替の評価を時系列で容易に視認できる。
(4)生産者は、製品の累積生産台数の系列で、全要素生産性の変化率等を視認できる。
(5)生産者は、複数の期間における全要素生産性の製品間のばらつきの大小を容易に視認できる。
(6)生産者は、例えば、外部環境の影響を受けやすい製品、及び、その影響を受けやすくなる時点を容易に視認できる。
(7)生産者は、生産要素が使用(節約)される様子を生産要素ごとかつ時系列で容易に視認できる。
(8)生産者は、設備の更新時期を容易に視認できる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 全要素生産性計測装置
2 使用者端末装置
3 設備端末装置
4 ネットワーク
11、41 中央制御装置(制御部)
12、42 入力装置
13、43 出力装置
14、44 主記憶装置
15、45 補助記憶装置
16、46 通信装置
21 生産性計測部
22 ライセンス管理部
31 産出量情報
32 投入量情報
33 販売単価情報
34 調達単価情報
35 全要素生産性情報
51 生産要素構成比率表示画面
52 代替効果表示画面
53 累積生産台数生産性表示画面
54 製品ポートフォリオの全要素生産性への寄与表示画面
55 外部環境感度表示画面
56 技術進歩偏り表示画面
57 設備年齢生産性表示画面

Claims (10)

  1. 同期計測された生産要素の投入量及び前記生産要素を使用して産出される製品の産出量を端末装置から受信し、
    前記生産要素の投入量、前記製品の産出量及び全要素生産性の関係を定義する計算式に対して前記受信した生産要素の投入量及び前記受信した製品の産出量を代入することによって前記全要素生産性を算出し、
    前記算出した全要素生産性を画面表示する制御部を備えること、
    を特徴とする全要素生産性計測装置。
  2. 前記制御部は、
    前記全要素生産性、前記生産要素の投入量、及び、前記製品の産出量を、相互に比較可能な状態かつ時系列で画面表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の全要素生産性計測装置。
  3. 前記制御部は、
    前記生産要素のうち投入量が減少した生産要素の寄与の変化率、前記生産要素のうち投入量が増加した生産要素の寄与の変化率、及び、前記全要素生産性の変化率を、相互に比較可能な状態かつ時系列で画面表示すること、
    を特徴とする請求項2に記載の全要素生産性計測装置。
  4. 前記制御部は、
    前記全要素生産性の変化率及び前記生産要素の寄与の変化率を、相互に比較可能な状態かつ前記製品の累積生産台数の系列で画面表示すること、
    を特徴とする請求項3に記載の全要素生産性計測装置。
  5. 前記制御部は、
    所定の期間において、前記製品のうちの所定の製品の産出量が、すべての製品の産出量に占める比率を産出シェアとして算出し、
    前記期間における前記全要素生産性の変化率が大きい順に前記所定の製品を並び替え、
    前記並び替えた順に前記産出シェアを累積した産出シェア累積値を前記所定の製品ごとに算出し、
    前記産出シェア累積値を示す軸、及び、前記産出シェア累積値に対応する製品の前記全要素生産性の変化率を累積した値を示す軸を有する座標平面において、前記所定の製品ごとに点をプロットし、
    前記座標平面の原点と前記並び替えられた最後の所定の製品に対応する点とを線分で結び、前記線分と前記プロットの軌跡とが囲む領域を、前記所定の期間ごとに強調表示すること、
    を特徴とする請求項4に記載の全要素生産性計測装置。
  6. 任意の前記生産要素の投入量がすべての前記生産要素の投入量に占める比率を示す軸、及び、前記製品の産出量の変化率を示す軸を有する座標平面において、
    前記製品の産出量の大きさを示す図形を、前記製品ごとにプロットし、
    前記プロットした図形を、前記製品ごとに時系列で移動して画面表示すること、
    を特徴とする請求項5に記載の全要素生産性計測装置。
  7. 前記生産要素の投入量の偏りを、相互に比較可能な状態かつ時系列で、正負の象限に区分して画面表示すること、
    を特徴とする請求項6に記載の全要素生産性計測装置。
  8. 前記時系列は、
    前記生産要素が初めて投入された時点を起点とする時系列であること、
    を特徴とする請求項7に記載の全要素生産性計測装置。
  9. 制御部は、
    同期計測された生産要素の投入量及び前記生産要素を使用して産出される製品の産出量を端末装置から受信し、
    前記生産要素の投入量、前記製品の産出量及び全要素生産性の関係を定義する計算式に対して前記受信した生産要素の投入量及び前記受信した製品の産出量を代入することによって前記全要素生産性を算出し、
    前記算出した全要素生産性を画面表示すること、
    を特徴とする、前記制御部を備える全要素生産性計測装置の全要素生産性計測方法。
  10. 全要素生産性計測装置の制御部に対し、
    同期計測された生産要素の投入量及び前記生産要素を使用して産出される製品の産出量を端末装置から受信し、
    前記生産要素の投入量、前記製品の産出量及び全要素生産性の関係を定義する計算式に対して前記受信した生産要素の投入量及び前記受信した製品の産出量を代入することによって前記全要素生産性を算出し、
    前記算出した全要素生産性を画面表示する処理を実行させること、
    を特徴とする全要素生産性計測プログラム。
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