JP2017100620A - ヘリコプタ、ブレード及びロータ - Google Patents

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    • B64C27/48Root attachment to rotor head

Abstract

【課題】スワッシュプレートを有しない固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは十分な前進速度を得られない問題を解決する事、また同様に体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは過大な速度に達しない安全性を付与する事。
【解決手段】固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、1.モーメント係数が0又は負である翼型を使用する。2.前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸を設ける。3.メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構とする。4.フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構を有する。5.4のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、ヘリコプタ、ブレード及びロータに関する。
に関する。
現時点で世界最小のヘリコプタはGEN CORPORLATIONが開発したGEN H−4である。非特許文献1によれば、GEN H−4では同軸二重反転ロータ、リジッドロータブレード、固定ピッチロータブレードを採用し、複雑で重いスワッシュプレートを取り除いたことで機構の単純化と軽量化に成功している。ヨーの姿勢制御は上下のロータの回転数の差で行い、縦、横の制御は体重移動で行っている。しかし体重移動により発生出来るモーメントより、ヘリコプタ固有の速度増加に伴って発生する頭上げモーメントが卓越して十分な速度を出す事が出来ない。高速性能が改善されればGEN H−4は北米等で個人用飛行移動装置として活躍する事が期待される。
GEN H−4と同様に同軸2重反転式ロータを採用した機体にSikorskyS.69、SikorskyX2などがある。ただしこれらの機体はスワッシュプレートを持っておりサイクリックピッチコントロールを行っている。非特許文献2、非特許文献3によればSikorskyS.69、SikorskyX2で用いているAdvlancing Blade Concept技術では、剛性の高いリジッドロータを採用する事で、ブレードのフラッピング運動を抑えて上下のロータ間隔を近づける事を可能にしている。更に前進側のブレードにのみ揚力を負担させる事で、後退側のブレードの失速の問題を解決し、高速飛行を可能としている。X2は2010年にヘリコプタの最高速度を更新し、460km/hでの水平飛行を達成した。しかし、剛性の高いリジッドロータは振動が大きく、乗り心地が悪い問題がある。X2では積極的な制振により乗り心地を改善している。
ヘリコプタのテイルロータもサイクリックピッチコントロールを行わないため、速度の増加と伴に回転面が後傾する問題がある。これを防ぐために特許文献1、非特許文献4に記述があるδスリーヒンジが広く用いられている。δスリーヒンジではフラッピングヒンジの軸を傾けることによるフェザリング角の連成運動を利用しているため、フラッピングヒンジを持たなければならない。上下を近接させた固定ピッチ同軸二重反転ロータでは上下のロータの接触の危険があるためにフラッピングヒンジを使う事が出来ず、このδスリーヒンジは用いる事が出来ない。
100kgクラスのUAV(Unmanned aerial vehicle)の分野で通常型のガソリンエンジンを動力とするヘリコプタの利用が増加している。また更に軽量な10kg 以下のクラスではマルチコプタが成功している。無人産業用ヘリコプタでは農薬散布の分野でヤマハRMAXが多く使われている。しかしRMAXは通常型のヘリコプタであるため挙動が左右非対称であること、及び様々な操舵のカップリングがあるため、操縦が難しい問題がある。非特許文献5にあるように操縦の負担を減らすために自律化も進められているが、高度な制御則が必要である。一方でマルチコプタはプロペラが4基以上あるため同一重量では大型化するが、制御が容易なためUAVとして撮影等に盛んに利用され、自律化も進められている。
例えば本発明が適用することが可能な重心移動によって制御を行う固定ピッチ同軸二重反転ロータ式ヘリコプタは、小型である上に制御が簡単である特徴を持つ。高速飛行が出来ない問題を解決出来れば、ホバリング可能な自律UAVの主力となりうる。
米国特許第2499314号明細書 特開2012−184645
柳沢源内、二重反転一人乗りヘリコフターGEN H−4 開発と将来展望、Heli Japan 2002、11月 2002 D.Wlash,et al, High Airspeed Test of the Sikorsky X2 Technology(登録商標) Demonstrlator,67th AHS,May 4,2001. D.Wash,et al, High Airspeed Test of the Sikorsky X2 Technology(登録商標) Demonstrlator,67th AHS,May 4,2001. 加藤寛一郎、今永勇生、ヘリコプタ入門、東京大学出版会、1985 A.Sato,The RMLAX Helicoptor UAV,UAV 2002 Conference&Exhibition,Sep.2003.
超小型の有人ヘリコプタを成立させようとしたとき、GEN CORPORATIONが開発したGEN H−4に見られるスワッシュプレートを有しない同軸二重反転ロータを用いた方式の採用が妥当である。この時、縦と横の制御は体重移動によるが、前進速度が増加すると頭上げを起こして減速する。ヘリコプタは全てこの性質を持っており、この頭上げモーメントの値を自由に制御するため、前進側のブレードの取付け角を減じ、後退側のブレードの取付け角を増す制御、サイクリックピッチコントロールを行う。このサイクリックピッチコントロールはスワッシュプレートを傾けることによって行われるが、スワッシュプレートは複雑で重く、ヘリコプタの機体価格、メインテナンスコスト、機体重量の増加を招いている。
固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタでは、頭上げモーメントにより十分な前進速度を得られない事が、初心者が操縦した時の安全性を高めている。サイクリックピッチコントロールが可能であると、前進飛行時に持続した緩降下が可能となり、速度超過を引き起こす危険がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、スワッシュプレートを有しない固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは十分な前進速度を得られない問題を解決する事、また同様に体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは過大な速度に達しない安全性を付与する事を目的としている
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るヘリコプタは、固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタであって、前記ロータは、モーメント係数が0又は負である翼型のブレードを使用し、前縁から翼弦長の25%以内の位置にブレードの捻れ中心又はフェザリング軸が設けられている。
本発明の一形態に係るヘリコプタでは、前記ブレードは、調整タブを有するものであってもよい。
本発明の一形態に係るヘリコプタでは、前記ロータは、前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸が設けられ、メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構と、フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構とを有するものであってもよい。
本発明の一形態に係るヘリコプタでは、前記反力を発生する機構のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値であってもよい。
本発明の一形態に係るブレードは、固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタに用いられるブレードであって、モーメント係数が0又は負である翼型を使用し、前縁から翼弦長の25%以内の位置に捻れ中心を設けている。
本発明の一形態に係るブレードでは、調整タブを有するものであってもよい。
本発明の一形態に係るロータは、固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタに用いられるロータであって、モーメント係数が0又は負である翼型のブレードを使用し、前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸を設け、メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構と、フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構とを有する。
本発明の一形態に係るロータでは、前記反力を発生する機構のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値であってもよい。
本発明によれば、体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは十分な前進速度を得られない問題を解決し、また同様に体重移動又は体重移動に相当する荷重の移動のみでは過大な速度に達しない安全性を付与することが出来る。
本発明の第1の実施形態に係る前進時のヘリコプタのロータに働く力を説明するための図である。図1(a)は上面図、図1(b)は背面図、図1(c)は側面図である。 モデル化した本発明に係るロータの斜視図である。 翼素に加わる力を説明するための図である。 翼に働く揚力の着力点を説明するための図である。 薄翼理論の説明図である。 翼型E214の揚力係数とモーメント係数の関係を示すグラフである。 取付け角変更軸回りのモーメント係数の関係を示すグラフである。 本発明に係るロータヘッドの斜視図である。 図8のロータヘッドの分解斜視図である。 実施例1の計算結果を示すグラフである。 実施例1の機体の頭上げモーメントを示すグラフである。 実施例2のロータの斜視図である。 実施例2のブレードの取付け角の変化を示すグラフである。 実施例2の揚力変化を示すグラフである。 実施例2の翼素に働く力の変化を示すグラフである。 実施例2の頭上げモーメントの変化を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1(a)にこのヘリコプタの上面図を示す。一般にロータは上から見て時計回りであるが、論文等では図に示すように反時計回りに角速度Ω(rad/s)で回るものとする。前進側ブレード1の半径rでの回転による速度6はrΩとなる。後退側ブレード2の半径rでの回転による速度7もrΩとなる。これに前進速度4、Vinfが加わる事により前進側合計速度8はrΩ+Vinf、後退側合計速度9はrΩ−Vinfとなる。ブレード1、2の取付け角θが等しければ図1(b)に示すように前進側ブレード1が発生する揚力10は後退側ブレード2が発生する揚力11より大きくなる。ここでロータが回転しているため、いわゆるジャイロ・プレセッションにより着力点は回転方向に90度ずれ、図1(c)に示すように頭上げモーメント12となって現れる。正確には位相が90度遅れるのはシーソー型ロータヘッドの場合であって、関節型ロータヘッドの場合、ヒンジオフセット量が大きくなる程、位相遅れは90度より小さくなる。またフラッピング運動をブレードの弾性変形に依存するリジッドロータでは位相遅れは更に小さくなる。GEN H−4ではリジッドロータを採用しているため、この位相遅れは90度より小さく70度程度になる。しかし同軸二重反転ロータであるためにこの位相遅れは上下のロータでキャンセルされ、実質的に位相遅れは90度としてよい。
速度増加に伴う頭上げモーメントの増加はヘリコプタの速度の正の安定性とも呼ばれ、速度の増加を抑えるため安全な現象である。スワッシュプレートをもつ一般のヘリコプタでは前進側ブレード1の取付け角θが後退側ブレード2の取付け角θより小さくなる制御を行い、この頭上げモーメント12が0となるように制御している。
〈第1の実施形態〉
ここで、本発明の第1の実施形態に係るヘリコプタは、以下のとおりである。
固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、
1.モーメント係数が0又は負である翼型を使用する。
2.前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸を設ける。
3.メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構とする。
4.フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構を有する。
5.4のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値とする。
図2に本発明に係るロータの模式図を示す。前進側ブレード1と後退側ブレード2はシャフト14によってつながっている。また戻りバネ内蔵ハブ15はシャフト14を回転自由に保持しているため、前進側ブレード1の取付け角θを増加させると後退側ブレード2の取付け角が減少する。逆に前進側ブレード1の取付け角θを増加すると後退側ブレード2の取付け角が増加する。戻りバネ内蔵ハブ15は戻りバネを内蔵しており、常に前進側ブレード1と後退側ブレード2の取付け角が等しくなる方向の復元モーメントを発生する。進行方向にy軸をとり、進行方向に対して右方向にx軸をとる。x軸から反時計回りに方位角16、ψをとる。またここでは半径rにおける幅drの微小翼素のみを考える。
図3に半径rでの微小翼素に関する角度、力、位置を示す。翼に当たる流入速度19、Vの水平成分を前方流入速度20、Uとし垂直成分を下方流入速度21、Uとする。そして前方流入速度20と下方流入速度21のなす角度を吹上げ角22、φとする。翼の取付け角23、θと下方流入速度21の和を迎角24、αとする。取付け角変更軸25は、前縁から翼弦長c の25%の位置にある空力中心26より前方に設定する。
また迎角0°の時の揚力の着力点を27とし、その揚力係数29をCL0とする。空力中心26には迎角24に比例する揚力が働き、その揚力係数28をaαとする。ここでaを揚力傾斜と呼び、理論的には2πの値をとる。取付け角変更軸25と空力中心26の距離30をlとし、取付け角変更軸25と着力点27の距離31をlとする。
図4に翼の迎角24の増加に伴って、風圧中心が前方に移動する様子を示す。ここでは翼型としてE214を用いた。翼型は特殊な例を除きそのキャンバが上に凸であり、図のように迎角24の増加に伴って、風圧中心が前方に移動する。また翼の迎角24の増加に正比例して揚力係数は増加する。従って上記の現象を揚力係数の増加に伴って風圧中心が前進すると言い換える事が出来る。揚力係数の増加に伴って風圧中心が前進するため、ある点におけるモーメント係数は一定となる。この一定となる点は理論的には前縁から翼弦長cの25%の位置にあり空力中心26と呼ぶ。
図5に薄翼理論を用いて風圧中心が移動する原理を示す。薄翼理論では図5−a)に示す任意の迎角24におけるキャンバを、図5−b)に示すその迎角24を持つ平板と、図5−c)に示す迎角を持たないキャンバの和として考える。平板の迎角0における揚力係数は0であり、迎角24に比例して増加する。その時の比例定数が揚力傾斜aである。また平板の風圧中心は迎角24に依存せず一定の位置にあり、常に前縁から翼弦長cの25%の位置にある。迎角を待たないキャンバは当然ながら、迎角に依存せず一定の値CL0を発生し、その位置は一定である。従って揚力係数Cは次式で与えられる。
L=aα+CL0 (式1)
また風圧中心l(空力中心からの距離)は平板が作る揚力とキャンバが作る揚力の合力の着力点と考える事が出来、翼型E214の場合、迎角24が0の時の風圧中心は前縁から翼弦長cの46%の位置にあるから風圧中心lは次の式で与えられる。
l={(0.25−0.25)aα+(0.46−0.25)CL0}/(aα+CL0
(式2)
ここに現れる0.25は空力中心位置0.25cの0.25である。式2は、一般には次式で与えられる。
l=Cm0.25/C (式3)
ここでCm0.25は空力中心26回りのモーメント係数であり、図5−c)が作るモーメントである。
実際の翼型E214の揚力係数は迎角24に正確に比例しておらず、またモーメント係数も一定値ではない。図6にE214の揚力係数とモーメント係数の真値を示す。ここでは簡略化のために翼型E214の揚力係数は迎角24に比例するものとし、揚力傾斜l=6.56、迎角0のときの揚力係数CL0=0.681、モーメント係数Cm0.25=−0.145とする。この値と(式1)を用いた揚力係数Cのモデル値を破線で示す。
任意の位置をkcとしたときの任意の位置回りでのモーメント係数は図5より次式で与えられる。
=(0.25−k)aα+(0.46−k)CL0 (式4)
(式4)においてk=0.2としたときのモーメント係数のモデル値と真値を図7に示す。
以下、図2の翼素17と翼素18に働く揚力とモーメントを計算する。
翼素17、翼素18が発生する揚力は次式で与えられる。
dL=(1/2)ρVcdrcosφ (式5)
ここで揚力係数Cは(式1)で与えられ、Vは図3に示すようにUとUのベクトル和である。U<<Uが一般に成り立つのでφは次のように近似される。
φ= tan−1(U/U)≒U/U (式6)
またφ<<1であるのでcosφ≒1とする。
翼素17、18のUはそれぞれ
P1=−v
P2=−v (式7)
で与えられる。ここでvは吹き降ろし速度であり、近似解析では一般に定数とする。Uにはこの他にコーニング角、メインマスト後傾角、ブレードフラッピング運動の影響が入るが、ここでは省略する。
翼素17、18のUはそれぞれ
T1=rΩ+Vinfcosψ
T2=rΩ―Vinfcosψ (式8)

で与えられる。
またこれ以降、(1/2)ρcdrが頻出するため、
A=(1/2)ρcdr (式9)
と定義する。
翼素17、18に働く頭上げモーメントdM、dMはそれぞれ次式で与えられる。
dM=−AV (aα+CL0
dM=−AV (aα+CL0) (式10)
図3に示したようにα、αは次式で与えられる
α=θ+UP1/UT1
α=θ+UP2/UT2 (式11)
翼素17、18の取付け角θ、θは固定ピッチ角θと揺動角θを用いてそれぞれ次式で与えられる。
θ=θ+θcosψ
θ=θ−θcosψ (式12)
のちに現れるV −V の計算をここで行う。
−V =(UT1 +UP1 )−(UT2 +UP2
式7、式8を代入して次式を得る
−V =4rΩVinfcosψ (式13)
翼素17には翼素に働く頭上げモーメントだけでなく、シャフト14によってつなげられた翼素18のモーメントも加わる。この合計モーメントをdMとするとdMは式10、式11より
dM=−AV 2((θ+UP1/UT1)al
+AV 2((θ+UP2/UT2)al−A(V −V )CL0
となる。本式に式12を代入して
dM=−AV 2((UP1/UT1)al
+AV 2((UP2/UT2)al−AV (θ+θcosψ)al
+AV (θ−θcosψ)al−A(V −V )CL0
(式14)
を得る。式14右辺第3項、第4項を整理して
RHS3+RHS4=
−A{V (θ+θcosψ)−V (θ−θcosψ)}al
となる。θ、θに関して整理して次式を得る。
RHS3+RHS4=−A(V −V )aθ
+A(V +V )cosψaθ
式13を用いて次式を得る。
RHS3+RHS4=−4ArΩVinfcosψaθ
−2A(rΩ+Vinf cosψ+v)cosψaθ
(式15)
ここでVinf<<rΩが成り立つとする。すると次の近似が成り立つ。
φ≒UP1/UT1≒UP2/UT2≒−v/rΩ (式16)
式14右辺第1項と第2項の和は式13を用いて
RHS1+RHS2=4ArΩVinfcosψa(v/rΩ)l (式17)
を得る。式14右辺第5項は、式13を用いて
RHS5=−4ArΩVinfcosψCL0
よってdMは式15、式17、式18より次式で与えられる。
dM=4ArΩVinfcosψa(v/rΩ)l
−4ArΩVinfcosψaθ
−2A(rΩ+Vinf cosψ+v)cosψaθ
−4ArΩVinfcosψaθL0 (式18)
整理して次式を得る
dM=4ArΩVinfcosψ(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
−2A(rΩ+Vinf cosψ+v)cosψaθ (式19)
ここで式19の第1項括弧内の正負について考える。
≧l、CL0≧0
であるから、
(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
≦(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
となる。この不等式の右辺は式1及び式11を用いて
(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
=−{(θ−v/rΩ)a+−CL0}l
=−C
となる。従ってC>0であるならば
(a(v/rΩ)l−aθ−CL0)≦0 式(20)
となる。よって式19の第1項はC>0ならば負の値をとる。また式19の第2項の括弧内は常に正であるのでdMを0とするには揺動角θを負としなければならない。
inf=0のときを考える。式19の第1項は0となる。ここで擾乱としてθに任意の正の値を代入するとブレードは右側で取付け角を増し、左側で取付け角を減らすが、式19の第2項は右側で負の値を左側で正の値をとり、復元力を発生する。つまり取付け角θは安定であり、その復元力はlに比例する。したがってθを安定させるためにはl>0でなければならず、従って取付け角変更軸25は空力中心26より前方になければならない。
式19では復元モーメントを発生するバネを考慮に入れなかった。ここではバネを考慮して式19を次のように書き改める。
dM=4ArΩVinfcosψ(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
−2A(rΩ+Vinf cosψ+v)cosψaθ
−2Akθcosψ (式21)
ここで便宜上バネ定数を2Akとした。
今、θが定常値を取っているとしてdM=0とする。すると式21は
2rΩVinfcosψ(a(v/rΩ)l−aθ−CL0
=(rΩ+Vinf cosψ+v)cosψaθ+kθcosψ
となり、両辺をcosψで除し、θに関して整理して次式を得る
{(rΩ+Vinf cosψ+v)al+k}θ
=2rΩVinf(a(v/rΩ)l−aθ−CL0) (式22)
ここでVinf<<rΩであるからθ
θ=(v/rΩ−θ0a−CL0/al)2Vinf/{rΩ+(k/r)Ωal
(式23)
となる。
>0であるならば、式23括弧内は式20より負となり揺動角θは負となる。つまり前進側ブレード1の取付け角は自動的に減少し、後退側ブレード3の取付け角は増加する。また式23から揺動角θは前進速度Vinfに比例する。θの絶対値を大きくしたいときは迎角0のときの揚力係数CL0が大きい翼型を用いるか、空力中心と迎角0のときの揚力の着力点の距離lが大きい翼型を用いれば良い。またバネ定数kを大きくすることでθの絶対値は小さくなり、バネ定数kを小さくすることでθの絶対値は大きくなる。これらCL0、l、kの値を適切に設定する事で、高速飛行時の頭上げモーメントを小さく出来る上、体重移動では超過禁止速度を超えない程度の値を与えることが出来る。
本発明は、固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、
1.モーメント係数が0又は負である翼型を使用する。
2.前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸を設ける。
3.メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構とする。
4.フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構を有する。
5.4のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値とする。
(実施例1)
図8に本発明に係る実施例を図9に図8の分解図を示す。
内側ハブ32にはメインマスト34を通す縦の穴とシーソーヒンジピン36を通す横穴が空いている。外側ハブ33には内側ハブ32が収まり、内側ハブ32が揺動可能な大きさの穴が空いており、シーソーヒンジピン36を通す横穴が空いている。メインマスト34には外側ハブ33の上下方向の位置を決める段がついており、更にシーソーヒンジピン36を介して内側ハブ32、外側ハブ33にトルクを伝える凹みがついている。内側ハブ32、外側ハブ33はメインマスト34にシーソーヒンジピン36によって固定される。内側ハブ32はメインマスト34に対して完全に固定されるが、外側ハブ33は内側ハブ32との間に隙間があるため、シーソーヒンジピン36を軸に揺動が可能である。ただし、エラストマー42が隙間にあるため、揺動は自由ではなく、常に外側ハブ33を水平に戻す復元力を発生する。シーソーヒンジピン36には外側ハブ33の揺動を滑らかにするため、摩擦係数が小さい材料を使い、グリスを塗る事が望ましい。
ブレード35からは金属製のシャンク37が伸びており、シャンク37には取付け用の穴が空いている。外側ハブ33にはシャンク37を固定するためのヨーク部が設けられており、シャンク取付けボルト40及びシャンク取付けナット41によってシャンク37を外側ハブ33に固定する。ブレードの翼型はモーメント係数が負である翼型が用いられており、外側ハブ33の揺動軸はブレードの前縁から翼弦長の25%の位置より前方にある。
特許文献2によれば、回転中にブレード35は慣性能率の作用によりブレードを水平にしようとするモーメントが働く。チャイニーズウェイト取付け棒38及びチャイニーズウェイトはこのモーメントをキャンセルする働きを持ち、ヘリコプタでしばしば用いられるが、本発明では必須ではない。
エラストマー42は復元力を発生するために用いられるが、エラストマーである必要はなく、スプリング、板バネ、皿バネ、竹の子バネなどの弾性部材を用いても良い。
表1に示すRolbinson R−22 BETAの諸元を用いて、本発明の効果を計算する。
Figure 2017100620
計算は図2に示したモデルを用い、rとしてロータ半径の75%である2.88を用いる。半径の75%はロータの代表半径として良く用いられる値である。またdrとしてロータ半径の40分の1である0.0959を用いる。付根の取付け角は10度とする。ねじり下げによって半径rの位置では4.75度となる。翼型は特性を図4、図6で示したE214を用いる。バネ定数は2.62(N.m/deg、1翼素あたり)を用いる。誘導速度vは一定値ではなく、翼素理論と運動量理論から求められる値を用いる。
図10に計算結果を示す。横軸は微小翼素17の方位角である。図10(a)は微小翼素17が発生する揚力dL、図10(b)は微小翼素17が作る誘導速度v、図10(c)は揺動角θ、図10(d)は揚力係数Cである。パラメータとして前進速度Vinfを5m/s、10m/s、15m/s、20m/sと振った。また本発明を用いなかった場合の前進速度Vinf=10m/sにおける値を「固定」としてグラフに併記した。図10(c)をみるとブレード前進時に揺動角θは負の値をとり、後退時に正の値をとっている。これによって図10(d)に示されたように前進時の揚力係数が減少し、後退時に増加している。また、これらの最大値は前進速度Vinfに比例している。その結果、図10(a)揚力の変化は「固定」の場合に比べて大きく減少している。半径75%の翼素がブレードの性能を代表していると考え、ブレード全体で図10(a)に示した揚力値を一定に発生しているとし、ブレードが発生する機体の頭上げモーメントを計算すると図11のようになる。前進速度Vinf=10m/sにおいて、本発明のロータヘッドを用いた場合の頭上げモーメントの時間平均は約25kg−mとなる。これは機体に載った75kgの人間が前方に0.33mほど移動する事でキャンセル出来る。一方で本発明のロータヘッドを用いなかった場合の頭上げモーメントの時間平均は160kg−mとなる。このモーメントをキャンセルするには75kgの人間が前方に2.1m ほど移動しなければならない。
R.22 BETAはロータ回転面積で換算するとGEN H−4の4倍の機体であるが、この実施例ではVinf=20m/sの際にも体重75kgの人間が0.66m前方に移動する事で頭上げを抑える事が出来る。実際には0.5m以上の体重移動をハンググライダー方式で行うことは難しいため、最大速度は20m/s に抑さえられている。バネ定数を下げれば最高速度を上げることが可能であるが、飛行する個人移動装置としてはこの程度の最高速度が適当である。
〈第2の実施形態〉
本発明の第2の実施形態に係るヘリコプタは、以下のとおりである。
固定ピッチ同軸二重反転ロータを用いたヘリコプタにおいて、
1.モーメント係数が0又は負である翼型を使用する。
2.ブレード捻れ中心を前縁から翼弦長の25%以内の位置に設ける。
3.ブレード捻れ中心と重心を一致させる。
4.調整タブを持つ。
ここで、図12に本発明の第2の実施形態に係るロータの模式図を示す。なお、第2の実施形態に係る前進時のヘリコプタのロータに働く力は図1に示したものと同様なので、説明を省略する。図12に示すように、このロータは、マスト114にハブ113が取付けられ、ブレード115はシャンク116に取付けボルト117によってつながっている。ブレード115には調整タブ118が取付けられている。
翼の迎角24の増加に伴って、風圧中心が前方に移動する様子は図4に示したとおりである。ここでは翼型としてEppler E214を用いた。翼型は特殊な例を除きそのキャンバが上に凸であり、図のように迎角の増加に伴って、風圧中心が前方に移動する。また翼の迎角の増加に正比例して揚力係数は増加する。従って上記の現象を揚力係数の増加に伴って風圧中心が前進すると言い換える事が出来る。揚力係数の増加に伴って風圧中心が前進するため、ある点におけるモーメント係数は一定となる。この一定となる点は理論的には前縁から翼弦長Cの25%の位置にあり空力中心と呼ぶ。
薄翼理論を用いて風圧中心が移動する原理は図5に示したとおりである。従って図5の説明より揚力係数Cは以下の式1で示したとおりである。
=aα+CL0 (式1)
また風圧中心l(空力中心からの距離)は平板が作る揚力とキャンバが作る揚力の合力の着力点と考える事が出来、翼型Eppler E214の場合、迎角24が0の時の風圧中心は前縁から翼弦長cの46%の位置にあるから風圧中心lは次の式で与えられる。
l=(0.25aα+0.46CL0)/(aα+CL0) (式24)
ここに現れる0.25は空力中心位置0.25cの0.25である。式2は、一般には次式で与えられる。
l=−Cm0.25/(C+0.25) (式25)
ここでCm0.25は空力中心回りのモーメント係数であり、図5(c)が作るモーメントである。
式25を図13の上に実線で示した。このように風圧中心の位置は簡単な反比例の式から得られる。
よって捻れ中心が前縁からhの位置にある場合、モーメント係数Cは次式で与えられる
=−(l−h)C=−{−Cm0.25/(C+0.25−h)}C
(式26)
>0、C<0、h<0.25であるならば、式26大括弧内はより負となりCは負となる。
また前進側のブレードが受ける動圧は後退側の動圧より大きいため、ねじり下がる角度は前進側ブレードの方が大きくなり、その結果揚力係数も前進側が小さくなる。これらCとブレードのねじれ剛性の値を適切に設定する事で、高速飛行時の頭上げモーメントを小さく出来る上、体重移動では超過禁止速度を超えない程度の値を与えることが出来る。微調整が必要な場合は調整タブで行う。
このほかに通常のヘリコプタブレードと同様にフラッタ防止の為に捻れ中心と重心位置を一致させる必要がある。
(実施例2)
図12に基づき実施例2を説明する。単にブレード115の取付け部であるブレードシャンク116が、取付けボルト117によってハブ113に取付けられている。ハブ113とマスト114は締結されている。ブレード115の後縁には調整タブ118を取付ける。ブレード115は適切なねじれ剛性を持っており、その捻れ中心は翼翼長の25%より前方又はその25%の位置である。また翼型のモーメント係数は負である。ブレード115の前縁には、おもりが内蔵されており、捻れ中心と重心位置が一致している。
表2に示すGEN H−4の諸元を用いて、本発明の効果を計算した。
Figure 2017100620
半径75%での翼素のみの計算を行った。半径の75%はロータの代表半径として近似計計算で良く用いられる値である。また翼素の長さとして0.1mを使用した。付根の取付け角は12度、翼素の捻れ剛性は5.0rad/N−mとした。翼型はモーメント係数が−0.1の翼型を、捻れ中心は翼弦長の20%を用いた。誘導速度vは最大出力と単純運動量理論から求められる値の80%を用いた。
図13〜図16に計算結果を示す。横軸は翼素の方位角である。図13は翼素の取付け角、図14は揚力係数、図15は翼素が発生する揚力である。パラメータとして前進速度Vinfを10m/s、20m/sと振った。また本発明を用いなかった場合の前進速度Vinfを0m/sにおける値を「固定」としてグラフに併記した。図13をみるとブレード前進時に取付け角は減少している。これによって図14に示されたように前進時の揚力係数が減少し、後退時に増加している。その結果、図15に示す揚力の変化は「固定」の場合に比べて大きく減少している。
半径75%の翼素がブレードの性能を代表していると考え、ブレード全体で図15に示した揚力を一定に発生しているとし、一枚のブレードが発生する機体の頭上げモーメントを計算すると図16のようになる。図16では位相のずれを考慮してある。本発明のブレード1枚が平均して発生する頭上げモーメントは前進速度Vinf=10m/sにおいて0.03kg−m、前進速度Vinf=20m/sにおいて0.08kg−mとなる。一方「固定」の場合は20m/sにおいて2.3kg−mとなり、4枚ブレードでは9.2kg−mになる。本発明を用いれば、速度増加によって生じる頭上げモーメントを体重移動でキャンセルする必要はほとんど無くなる。翼素の捻れ剛性を本計算の値より大きくするかモーメント係数の負の値が小さい翼を使用する事で適当な安定性を機体に与える事が出来る。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、その技術思想の範囲内で変形或いは応用して実施が可能であり、その実施の範囲も本発明の技術的範囲に属するものである。
例えば、本発明は、固定ピッチ同軸2重反転ロータ式の有人ヘリコプタばかりでなく、固定ピッチ同軸2重反転ロータ式無人ヘリコプタなどにも適用可能である。
1 前進側ブレード又はブレード
2 後退側ブレード又はブレード
3 機体
4 機体前進速度Vinf
5 ロータ回転速度Ω
6 前進側ブレード回転速度rΩ
7 後退側ブレード回転速度rΩ
8 前進側合計速度Vinf+rΩ
9 後退側合計速度Vinf−rΩ
10 前進側ブレード揚力
11 後退側ブレード揚力
12 頭上げモーメント
13 メインマスト
14 ブレード1、2をつなぐシャフト
15 戻りバネ内蔵ハブ
16 方位角
17 ブレード1の微小翼素
18 ブレード2の微小翼素
19 流入速度V
20 前方流入速度UT
21 下方流入速度UP
22 吹上げ角φ
23 取付け角θ
24 迎角α
25 取付け角変更軸
26 空力中心
27 迎角0での風圧中心
28 αに比例する揚力係数CLα
29 迎角0での揚力係数CL0
30 の距離 l
31 距離 l
32 内側ハブ
33 外側ハブ
34 メインマスト
35 ブレード
36 シーソーヒンジピン
37 ブレードシャンク
38 チャイニーズウェイト取付棒
39 チャイニーズウェイト
40 シャンク取付けボルト
41 シャンク取付けナット
42 エラストマー
43 ピン取付け穴
113 ハブ
114 マスト
115 ブレード
116 シャンク
117 調整タブ
118 ボルト

Claims (8)

  1. 固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタであって、
    前記ロータは、モーメント係数が0又は負である翼型のブレードを使用し、
    前縁から翼弦長の25%以内の位置にブレードの捻れ中心又はフェザリング軸が設けられた
    ヘリコプタ。
  2. 請求項1に記載のヘリコプタであって、
    前記ブレードは、調整タブを有する
    ヘリコプタ。
  3. 請求項1に記載のヘリコプタであって、
    前記ロータは、前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸が設けられ、
    メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構と、
    フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構とを有する
    ヘリコプタ。
  4. 請求項3に記載のヘリコプタであって、
    前記反力を発生する機構のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値である
    ヘリコプタ。
  5. 固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタに用いられるブレードであって、
    モーメント係数が0又は負である翼型を使用し、
    前縁から翼弦長の25%以内の位置に捻れ中心を設けた
    ブレード。
  6. 請求項5に記載のブレードであって、
    調整タブを有する
    ブレード。
  7. 固定ピッチ同軸二重反転ロータ式のヘリコプタに用いられるロータであって、
    モーメント係数が0又は負である翼型のブレードを使用し、
    前縁から翼弦長の25%以内の位置にフェザリング軸を設け、
    メインマストを挟んで対向する一対のブレードを一体とすることで、片側のブレードの取付け角の増減が対向するブレードの取付け角が逆位相で増減する機構と、
    フェザリング角に比例した中立位置に戻すモーメントを発生する反力を発生する機構とを有する
    ロータ。
  8. 請求項7に記載のロータであって、
    前記反力を発生する機構のバネ定数は、最高速度を安全な値に抑える値である
    ロータ。
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