JP2017097554A - 特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラム - Google Patents

特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】追跡点の誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行う特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラムを提供する。【解決手段】抽出部100は、連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する。指定部110は、複数の画像のうち一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する。追跡部120は、他の画像における特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する。判定部130は、候補点が、第1条件と第2条件とを満たすか否かを判定する。決定部140は、判定の結果に基づいて、候補点を特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する。構築部150は、採用すると決定した場合に、候補点を連続する複数の画像中の特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、複数の画像のうち指定部110が指定する画像を変えて、以上の処理を繰り返すことにより、特徴点軌道を構築する。【選択図】図2

Description

本発明は、特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラムに関する。
動画中の特徴点を時間的に追跡する技術が知られている。例えば、特許文献1は、ビデオ画像中の特徴点を追跡することにより移動物体を追跡する画像処理装置を開示している。
特開2005−250989号公報
特許文献1に開示された画像処理装置は、特徴点を追跡している際、真正な追跡点ではない点を追跡点として誤認識してしまう場合がある。このような場合、特許文献1に開示された画像処理装置は、真正な追跡点ではないにも関わらず追跡点として誤認識した点を採用してしまうことも、この点に基づいて特徴点の追跡を続行することにより特徴点を不正確に追跡してしまうことも、防げなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、追跡点の誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行う特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る特徴点追跡装置は、
連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出手段と、
前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定手段と、
前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡手段と、
前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定手段が指定する画像を変えて、前記追跡手段、前記判定手段及び前記決定手段の処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、追跡点の誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行う特徴点追跡装置、特徴点追跡方法及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置の物理的構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置の機能的構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置が実行する特徴点追跡処理を説明するためのフローチャートである。 (a)、(b)は、何れも、本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置の特長を説明するための図である。(a)は、対比例に係る特徴点追跡装置による特徴点の追跡を説明するための図である。(b)は、本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置による特徴点の追跡を説明するための図である。 (a)、(b)は、何れも、本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置の特長を説明するための他の図である。(a)は、他の対比例に係る特徴点追跡装置による特徴点の追跡を説明するための図である。(b)は、本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置による特徴点の追跡を説明するための他の図である。
以下、本発明の実施形態に係る特徴点追跡装置の機能及び動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、互いに同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
特徴点追跡装置は、連続する複数の画像中の特徴点を時間的に追跡し、連続する複数の画像中のこの特徴点の軌跡である特徴点軌道を構築する。この連続する複数の画像は、時間的に連続した複数の画像であり、以下、動画と称する。特徴点の定義は、ユーザの必要に応じて、任意に設定できる。本実施形態において、特徴点は、動画を構成する画像が含む画素のうち、その画素の輝度値と周囲の画素の輝度値との差が所定の閾値以上の画素である。
特徴点追跡装置1は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)10と、記憶部20と、入力部30と、出力部40と、外部インタフェース50と、を備えている。
CPU10は、記憶部20に記憶された各種プログラムを実行する。具体的に、CPU10は、記憶部20に記憶された制御プログラムを実行することにより、特徴点追跡装置1全体を制御する。また、CPU10は、記憶部20に記憶された特徴点追跡プログラムを実行することにより、後述する抽出部100、指定部110、追跡部120、判定部130、決定部140及び構築部150の機能を実現する。
記憶部20は、ROM(Read-Only Memory)及び不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)を備え、各種データ及び各種プログラムを記憶する。具体的に、本実施形態において、記憶部20は、特徴点追跡装置1が図示しない外部装置から取得した動画を予め記憶している。また、記憶部20は、制御プログラム及び特徴点追跡プログラムを含む各種プログラムを記憶している。また、記憶部20は、RAM(Random Access Memory)を備え、CPU10のワークメモリとして機能する。
入力部30は、ユーザの操作に従って入力を受け付ける。入力部30は、受け付けた入力をCPU10へ供給する。
出力部40は、各種データを出力する。具体的に、出力部40は、ディスプレイを備え、記憶部20に記憶された動画及び特徴点追跡装置1が構築した特徴点軌道を示す画像を含む各種動画像を出力する。
外部インタフェース50は、図示しない外部装置との間でデータをやり取りする。例えば、外部インタフェース50は、外部装置から動画を取得する。
上記の物理的構成を有する特徴点追跡装置1は、機能的に、図2に示すように、抽出部100と、指定部110と、追跡部120と、判定部130と、決定部140と、構築部150と、を備えている。
抽出部100は、動画を構成する複数の画像のうちCPU10が指定した第nフレームの画像から追跡対象となる特徴点Pnを抽出する。第nフレームの画像は、請求項中の「一の画像」に相当する。特徴点Pnは、請求項中の「抽出手段」が抽出する「特徴点」に相当する。抽出部100は、任意の公知技術を用いて画像から特徴点Pnを抽出すればよい。特徴点Pnの抽出に利用可能な公知技術の例としては、Harris/Plessey法、KLT法、Hessian法等が挙げられる。
本実施形態において、抽出部100は、画像中の点のうち、この点の座標(x、y)が下記の式(1)を満たす点を特徴点として抽出する。式(1)中、Th1、Th2及びTh3は、何れも所定の閾値である。閾値Th1、Th2及びTh3は、実験等の任意の手法を用いて、適宜設定すればよい。本実施形態において、閾値Th3は、3に設定されている。式(1)中、λmaxとλminとは、点の座標(x、y)に対して式(2)を満たす行列の固有値λである。なお、λmaxは、λminより大きいものとする。式(2)を満たす行列の固有値λであるλmax及びλminは、式(3)で表される。式(2)、(3)中、Ixは、画像の輝度値のx軸方向における微分値を表す。Iyは、画像の輝度値のy軸方向における微分値を表す。wは、ガウス関数で表される重みを表す。Σは、座標(x、y)を中心とする所定範囲内で積算することを表す。
指定部110は、動画を構成する複数の画像のうち、第nフレームの画像よりも撮像時刻が新しい第sフレームの画像を指定する。「第sフレームの画像」は、請求項中の「他の画像」に相当する。
また、指定部110は、動画を構成する複数の画像のうち、第nフレームの画像と第sフレームの画像との何れよりも撮像時刻の新しい第tフレームの画像を指定する。「第tフレームの画像」は、請求項中の「さらに他の画像」に相当する。
本実施形態において、指定部110は、第nフレームの画像の次に撮像時刻が新しい画像、すなわち第nフレームの次のフレームの画像を、第sフレームの画像として指定する。また、指定部110は、第sフレームの画像の次に撮像時刻が新しい画像、すなわち第sフレームの次のフレームの画像を、第tフレームの画像として指定する。
追跡部120は、第sフレームの画像における特徴点Pnの追跡点の候補である候補点Qsの座標を算出する。「候補点Qs」は、請求項中の「候補点」に相当する。
また、追跡部120は、候補点Qsが、後述する第1条件を満たすものの後述する第2条件を満たさないと判定部130が判定した場合、第tフレームの画像における特徴点Pnの追跡点の候補である候補点Qtの座標を算出する。「候補点Qt」は、請求項中の「他の候補点」に相当する。
追跡部120は、任意の公知技術を用いて候補点Qs及び候補点Qtの座標を算出すればよい。本実施形態において、追跡部120は、公知技術である差分絶対値和(以下、SAD(Sum of Absolute Difference)と称する。)の評価に基づいたブロックマッチング法を用いて候補点の座標を算出する。以下、ある画像(以下、追跡元の画像と称する。)が含む点(以下、追跡対象の点と称する。)の別の画像(以下、追跡先の画像と称する。)における候補点の座標を、SADの評価に基づいたブロックマッチング法を用いて算出する方法を説明する。
まず、追跡元の画像から、追跡対象の点を中心とし、所定の形状及びサイズを有する画像領域を切り出す。以下、この画像領域をテンプレートと称する。次に、追跡先の画像において、テンプレートとの間の相違度が最も小さい画像領域を特定する。そして、特定した画像領域の中心の座標を、候補点の座標として算出する。なお、本実施形態において、追跡部120は、追跡先の画像中のテンプレートとの間の相違度が最も小さい画像領域を探索するための方法として、処理負荷を抑制しつつ広範囲において探索を行える、粗密探索法を用いる。粗密探索法は公知技術であるため、説明は省略する。
SADの評価に基づいたブロックマッチング法において、追跡先の画像が含む画像領域とテンプレートとの間の相違度は、下記の式(4)で表されるSADによって表される。式(4)で表されるSADの値が最も小さい画像領域が、テンプレートとの間の相違度が最も小さい画像領域である。式(4)中、I(x,y)は、追跡先の画像中の座標(x,y)における画素の輝度を表す。T(x,y)は、テンプレート中の座標(x,y)における画素の輝度を表す。Σは、テンプレートの全領域にわたって積算することを表す。
判定部130は、候補点Qs又は候補点Qtが、第1条件と、第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する。ユーザは、入力部30を介し、真正な追跡点を識別する上で有効な、互いに異なる任意の2つの条件を、第1条件及び第2条件としてそれぞれ設定できる。
本実施形態において、第1条件は、特徴点Pnの追跡点であるための必要条件である。本実施形態において、候補点Qs又は候補点Qtが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件は、追跡部120がSADの評価に基づくブロックマッチング法を用いてこれらの候補点の座標を算出した際に取得したSADの最小値が、下記の条件(A)〜(C)の何れにも該当しないことである。なお、条件(A)における閾値と、条件(C)におけるエラー範囲は、実験等の任意の公知技術を用い、予め適宜設定しておけばよい。
(A)SADの最小値が所定の閾値以下である。
(B)隣り合わない複数の点が、SADの最小値を有する。
(C)SADの最小値を有する点が、探索範囲の外周部に予め設定されたエラー範囲内に含まれている。
また、本実施形態において、第2条件は、特徴点であるための十分条件である。本実施形態において、候補点Qs又は候補点Qtが特徴点であるための十分条件は、これらの候補点の座標が、上記の式(1)を満たすことである。
決定部140は、判定部130による判定の結果に基づいて、候補点Qs又は候補点Qtを、特徴点Pnの追跡点として採用するか否かを決定する。
具体的に、決定部140は、候補点Qsが第1条件及び第2条件を満たすと判定部130が判定した場合、候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用すると決定する。決定部140は、候補点Qsが第1条件を満たさないと判定部130が判定した場合、候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定する。
前述したとおり、候補点Qsが、第1条件を満たすものの第2条件を満たさないと判定部130が判定した場合、追跡部120は、候補点Qtの座標を算出する。決定部140は、候補点Qtが第1条件と第2条件とを満たすと判定部130が判定した場合、候補点Qtと、第1条件を満たすものの第2条件を満たさないと判定部130が判定した候補点Qsと、を特徴点Pnの追跡点として採用すると決定する。決定部140は、候補点Qtが第1条件と第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと判定部130が判定した場合、候補点Qtと、第1条件を満たすものの第2条件を満たさないと判定部130が判定した候補点Qsと、を特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定する。
すなわち、決定部140は、候補点Qsが第1条件は満たすものの第2条件は満たさないと判定された場合であっても、候補点Qtが第1条件と第2条件を満たしたことを条件として、候補点Qtと共に候補点Qsも特徴点Pnの追跡点として採用すると決定する。
構築部150は、決定部140が候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用すると決定した場合に、候補点Qsを動画中の特徴点Pnの軌跡である特徴点軌道の構成点として取得する。具体的に、構築部150は、追跡点として採用されると決定された候補点Qsの座標を、特徴点軌道の第sフレームにおける構成点として記憶部20に記憶させる。また、構築部150は、決定部140が候補点Qtを特徴点Pnの追跡点として採用すると決定した場合に、候補点Qtを動画中の特徴点Pnの軌跡である特徴点軌道の構成点として取得する。具体的に、構築部150は、追跡点として採用されると決定された候補点Qtの座標を、特徴点軌道の第tフレームにおける構成点の座標として取得し、記憶部20に記憶させる。
また、構築部150は、動画が含む複数の画像のうち指定部110が第nフレームの画像として指定する画像を変えて、追跡部120、判定部130及び決定部140の処理を繰り返すことにより、追跡開始フレームから追跡終了フレームにわたって特徴点軌道を構築する。追跡開始フレームは、特徴点追跡装置1が特徴点の追跡を開始するフレームである。追跡終了フレームは、特徴点追跡装置1が特徴点の追跡を終了するフレームである。ユーザは、入力部30を介し、任意のフレームを追跡開始フレーム及び追跡終了フレームとして設定できる。本実施形態では、動画の最初のフレームが追跡開始フレームとして、動画の最後のフレームが追跡終了フレームとして、それぞれ予め設定されている。
以下、上記の物理的・機能的構成を有する特徴点追跡装置1が実行する特徴点追跡処理を、図3のフローチャートを参照して説明する。特徴点追跡装置1は、特徴点追跡処理を実行することにより、動画中の特徴点を時間的に追跡し、動画中のこの特徴点の軌跡である特徴点軌道を構築する。
なお、特徴点追跡装置1は任意の個数の特徴点を追跡できるものの、以下の説明では、理解を容易にするため、特徴点追跡装置1が1個の特徴点を追跡する場合を例に用いて説明する。
特徴点追跡装置1は、外部インタフェース50を介して外部装置から動画を予め取得し、記憶部20に記憶している。動画は、時間的に連続して撮像された複数の画像を含んでいる。この状態において、特徴点の追跡を所望するユーザが入力部30を介して特徴点の追跡を指示すると、CPU10は、この指示に応答し、図3のフローチャートに示す特徴点追跡処理を開始する。
まず、CPU10は、追跡開始フレームを第nフレームとして指定する(ステップS101)。抽出部100は、動画の第nフレームの画像を取得し(ステップS102)、この画像から特徴点Pnを抽出する(ステップS103)。具体的に、抽出部100は、第nフレームの画像が含む点のうち、その点の座標(x、y)が上記の式(1)を満たす点を、特徴点Pnとして抽出する。
以下の説明では、理解を容易にするため、ステップS103で1個の特徴点が抽出されたものとして説明する。ステップS103において複数の特徴点が抽出された場合には、抽出部100が、抽出された複数の特徴点のうち任意の1個を、任意の基準に基づいて、追跡対象として選択すればよい。あるいは、ユーザが、入力部30を介し、追跡対象の特徴点を指定してもよい。
次に、指定部110が、第nフレームの次のフレームである第(n+1)フレームを、第sフレームとして指定する(ステップS104)。
追跡部120は、動画の第sフレームの画像を取得する(ステップS105)。追跡部120は、ステップS103で抽出した特徴点Pnの座標に基づいて、特徴点Pnの第sフレームの画像における追跡点の候補である候補点Qsの座標を算出する(ステップS106)。具体的に、追跡部120は、特徴点Pnの座標に基づき、SADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて、候補点Qsの座標を算出する。
判定部130は、候補点Qsが第1条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部130は、候補点Qsが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たすか否かを判定する(ステップS107)。具体的に、判定部130は、ステップS106でSADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて候補点Qsの座標を算出した際に取得されたSADの最小値が、上記(A)〜(C)の何れの条件にも該当しないか否かを判定する。
候補点Qsが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たさないと判定された場合(ステップS107;NO)、特徴点追跡装置1が、特徴点Pnの第nフレームから第sフレームにわたる移動の追跡に失敗した可能性が高い。この場合、特徴点追跡装置1は、追跡を中止し、それまで追跡していた特徴点とは異なる特徴点の追跡を開始する。
具体的に、候補点Qsが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たさないと判定部130が判定すると(ステップS107;NO)、決定部140は、候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定する(ステップS121)。そして、CPU10が値nを1だけインクリメントし(ステップS120)、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS119)。終了条件が成立していないとCPU10が判定すると(ステップS119;NO)、処理はステップS102へ戻る。特徴点追跡装置1は、値nをインクリメントした上でステップS102及びS103の処理を実行することにより、直前に第nフレームとして指定していたフレームとは異なるフレームの画像から、直前に追跡していた特徴点とは異なる特徴点を抽出し、この特徴点の追跡を開始する。CPU10は、終了条件が成立したと判定すると(ステップS119;YES)、特徴点追跡処理を終了する。
「値nを1だけインクリメントする」とは、直前に第nフレームとして指定されていたフレームの次のフレームを新たに第nフレームとして指定する処理を指す。終了条件は、特徴点追跡処理を終了する契機となる条件である。ユーザは、入力部30を介し、任意の条件を終了条件として設定できる。本実施形態では、下記の(a)〜(c)のうち少なくとも何れかが成立することを終了条件として予め設定している。
(a)インクリメント後の第nフレームと追跡終了フレームとが一致する。
(b)インクリメント後の第sフレームと追跡終了フレームとが一致する。
(c)入力部30を介し、ユーザによる終了指示を受け付けた。
候補点Qsが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たすと判定すると(ステップS107;YES)、判定部130は、候補点Qsが第2条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部130は、候補点Qsが特徴点であるための十分条件を満たすか否かを判定する(ステップS108)。具体的に、判定部130は、候補点Qsの座標が、上記式(1)を満たすか否かを判定する。
候補点Qsが特徴点であるための十分条件を満たすと判定部130が判定した場合(ステップS108;YES)、候補点Qsは特徴点Pnの真正な追跡点である可能性が高い。そこで、決定部140は、候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用すると決定する(ステップS118)。構築部150は、特徴点Pnの追跡点として採用された候補点Qsの座標を、第sフレームにおける特徴点軌道の構成点の座標として取得し、記憶部20に記憶させ(ステップS117)、処理はステップS116へ移る。
構築部150は、指定部110を制御して、値nを1だけインクリメントさせる(ステップS116)。次に、CPU10が、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS115)。終了条件が成立したと判定すると(ステップS115;YES)、CPU10は、特徴点追跡処理を終了する。終了条件が成立していないとCPU10が判定すると(ステップS115;NO)、処理はステップS104へ戻り、直前に第sフレームとして指定していたフレームの次のフレームを新たに第sフレームとして指定する。特徴点追跡装置1は、値sをインクリメントしながらステップS104〜S115の処理を繰り返すことにより、動画中の複数フレームにわたって特徴点Pnを追跡し、特徴点軌道を構築する。
なお、本実施形態では、ステップS115の後に実行されるステップS106の処理において、追跡部120は、直前のステップS118又はステップS114で特徴点Pnの追跡点として採用された候補点Qsの座標に基づき、SADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて、新たな候補点Qsの座標を算出する。すなわち、新たな候補点Qsは、ステップS116とステップS104で値sがインクリメントされた後の第sフレームの画像における、直前のステップS118又はステップS114で特徴点Pnの追跡点として採用された候補点Qsの追跡点の候補である。また、本実施形態では、ステップS115の後に実行されるステップS111の処理において、追跡部120は、直前のステップS118又はステップS114で特徴点Pnの追跡点として採用された候補点Qsの座標に基づき、SADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて、新たな候補点Qtの座標を算出する。すなわち、新たな候補点Qtは、第tフレームの画像における直前のステップS118又はステップS114で特徴点Pnの追跡点として採用された候補点Qsの追跡点の候補である。なお、新たな候補点Qs及び候補点Qtの座標を以前の処理において既に算出していた場合、改めて座標を算出することなく、記憶部20に記憶されている算出済みの座標を取得することとすればよい。
候補点Qsが特徴点であるための十分条件を満たさないと判定部130が判定すると(ステップS108;NO)、指定部110は、第sフレームの次のフレームである第(s+1)フレームを第tフレームとして指定する(ステップS109)。
追跡部120は、動画の第tフレームの画像を取得し(ステップS110)、特徴点Pnの座標に基づき、特徴点Pnの第tフレームの画像における追跡点の候補である候補点Qtの座標を算出する(ステップS111)。具体的に、追跡部120は、特徴点Pnの座標に基づき、SADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて、候補点Qtの座標を算出する。
判定部130は、候補点Qtが第1条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部130は、候補点Qtが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たすか否かを判定する(ステップS112)。具体的に、判定部130は、ステップS111でSADの評価に基づくブロックマッチング法を用いて候補点Qtの座標を算出した際に取得されたSADの最小値が、上記(A)〜(C)の何れの条件にも該当しないか否かを判定する。
候補点Qtが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たさないと判定された場合(ステップS112;NO)、特徴点追跡装置1が、特徴点Pnの第nフレームから第tフレームにわたる移動の追跡に失敗した可能性が高い。この場合、特徴点追跡装置1は、ステップS106においても、特徴点Pnの第nフレームから第sフレームにわたる移動の追跡に失敗していた可能性が高い。そこで、特徴点追跡装置1は、候補点Qsと候補点Qtとの何れも特徴点Pnの追跡点として採用することなく、特徴点の追跡を中止して、それまで追跡していた特徴点とは異なる特徴点の追跡を開始する。
具体的に、候補点Qtが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たさないと判定部130が判定した場合(ステップS112;NO)、決定部140は、候補点Qs及び候補点Qtを特徴点軌道の構成点として採用しないと決定し(ステップS122)、処理はステップS120へ移る。特徴点追跡装置1は、ステップS120で値nをインクリメントした上でステップS102及びS103の処理を実行することにより、直前に追跡していた特徴点とは異なる特徴点の追跡を開始する。
候補点Qtが特徴点Pnの追跡点であるための必要条件を満たすと判定すると(ステップステップS112;YES)、判定部130は、候補点Qtが第2条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部130は、候補点Qtが特徴点であるための十分条件を満たすか否かを判定する(ステップS113)。具体的に、判定部130は、候補点Qtの座標が上記式(1)を満たすか否かを判定する。
候補点Qtが特徴点であるための十分条件を満たさないと判定された場合(ステップS113;NO)、候補点Qtは、特徴点Pnの真正な追跡点ではない可能性が高い。また、候補点Qsも、特徴点Pnの真正な追跡点ではない可能性が高い。この場合、特徴点追跡装置1は、候補点Qsと候補点Qtとの何れも特徴点Pnの追跡点として採用することなく、特徴点の追跡を中止して、それまで追跡していた特徴点とは異なる特徴点の追跡を開始する。
具体的に、候補点Qtが特徴点であるための十分条件を満たさないと判定部130が判定すると(ステップS113;NO)、決定部140は、候補点Qs及び候補点Qtを特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定し(ステップS122)、処理はステップS120へ移る。特徴点追跡装置1は、ステップS120で値nをインクリメントした上でステップS102及びS103の処理を実行することにより、直前に追跡していた特徴点とは異なる特徴点の追跡を開始する。
候補点Qtが特徴点であるための十分条件を満たすと判定された場合(ステップS113;YES)、候補点Qtは、特徴点Pnの真正な追跡点である可能性が高い。また、候補点Qsも、特徴点であるための十分条件を満たさないとステップS108において判定されたものの、特徴点Pnの真正な追跡点である可能性が高い。そこで、候補点Qtが特徴点であるための十分条件を満たすと判定部130が判定すると(ステップS113;YES)、決定部140は、候補点Qs及び候補点Qtを特徴点Pnの追跡点として採用すると決定し(ステップS114)、特徴点追跡装置1は、ステップS123で値nをインクリメントする。そして、構築部150が、候補点Qs及び候補点Qtの座標を、それぞれ、第sフレーム及び第tフレームにおける特徴点軌道の構成点の座標として取得し、記憶部20に記憶させ(ステップS117)、処理はステップS116へ移る。
このように、特徴点追跡装置1は、候補点Qsが第1条件は満たすものの第2条件は満たさないと判定された場合(ステップS107;YESかつステップS108;NO)であっても、候補点Qtが第1条件と第2条件とを満たすことを条件として(ステップS112;YESかつステップS113;YES)、候補点Qtと共に候補点Qsも特徴点Pnの追跡点として採用する。
以上説明したように、本実施形態に係る特徴点追跡装置1は、特徴点Pnを時間的に追跡し、特徴点軌道を構築する。特徴点追跡装置1は、第1条件と第2条件とを満たした追跡点の候補を追跡点として採用することにより、追跡点の誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行っている。以下、この点について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る特徴点追跡装置1と対比例に係る特徴点追跡装置とが、同一の特徴点Pを、同一の動画において、第1フレームから第5フレームにわたってそれぞれ追跡する動作を示している。
図4(a)は、対比例に係る特徴点追跡装置による特徴点追跡を説明するための図である。対比例に係る特徴点追跡装置は、動画の任意のフレームにおける特徴点Pの追跡点の候補である候補点の座標を、このフレームの直前のフレームにおける追跡点の座標に基づいて算出するものとする。対比例に係る特徴点追跡装置は、追跡対象の特徴点の追跡点であるための必要条件を満たす候補点を、追跡点として採用するものとする。
対比例に係る特徴点追跡装置は、図4(a)に示すように、特徴点Pの真正な追跡点の座標を第2フレームにおける候補点Qの座標として算出したものとする。しかしながら、動画の第3フレームにおいて、図4(a)に示すように、モーションブラーが発生したことが原因で、対比例に係る特徴点追跡装置は、特徴点Pの真正な追跡点ではない点の座標を第3フレームにおける候補点Qの座標として算出してしまったものとする。候補点Qは、追跡対象の特徴点の追跡点であるための必要条件は満たすものの、特徴点であるための十分条件は満たさないものとする。
この場合、対比例に係る特徴点追跡装置は、真正な追跡点ではないものの、追跡点であるための必要条件は満たす候補点Qを追跡点として採用してしまう。対比例に係る特徴点追跡装置は、真正な追跡点ではない候補点Qの座標に基づいて、真正な追跡点ではない点の座標を候補点Q及び候補点Qの座標として算出してしまう。そして、候補点Q及び候補点Qが追跡点であるための必要条件を満たす場合、対比例に係る特徴点追跡装置は、これらの真正な追跡点ではない点を追跡点として採用してしまう。この結果、対比例に係る特徴点追跡装置は、特徴点Pを不正確に追跡し、不正確な特徴点軌道を構築してしまう。すなわち、対比例に係る特徴点追跡装置は、真正な追跡点ではないにも関わらず追跡点であると誤認識した候補点Qを追跡点として採用してしまうことも、候補点Qに基づいて真正な追跡点ではない候補点Q及び候補点Qを追跡点として採用してしまうことも、防げなかった。
図4(b)は、本実施形態に係る特徴点追跡装置1による特徴点追跡を説明するための図である。特徴点追跡装置1は、図4(b)に示すように、特徴点Pの真正な追跡点の座標を第2フレームにおける候補点Qの座標として算出したものとする。しかしながら、動画の第3フレームにおいて、図4(b)に示すように、モーションブラーが発生したことが原因で、特徴点追跡装置1は、特徴点Pの真正な追跡点ではない点の座標を第3フレームにおける候補点Qの座標として算出してしまったものとする。候補点Qは、追跡対象の特徴点の追跡点であるための必要条件は満たすものの、特徴点であるための十分条件は満たさないものとする。
この場合、特徴点追跡装置1は、追跡点であるための必要条件は満たすものの(ステップS107;YES)、特徴点であるための十分条件を満たさない(ステップS108;NO)候補点Qを、特徴点Pnの追跡点として直ちには採用しない。特徴点追跡装置1は、候補点Qが特徴点ではないと判定すると(ステップS108;NO)、特徴点Pの座標に基づいて候補点Qの座標を算出する(ステップS111)。そして、特徴点追跡装置1は、候補点Qが、特徴点Pの追跡点であるための必要条件を満たすか否かと(ステップS112)、特徴点であるための十分条件を満たすか否かと(ステップS113)、を判定する。ステップS111において、特徴点Pの追跡点であるための必要条件は満たすものの(ステップS112;YES)、特徴点であるための十分条件は満たさない(ステップS113;NO)ような点の座標が候補点Qの座標として算出されたものとする。この場合、特徴点追跡装置1は、候補点Qが特徴点であるための十分条件を満たさないと判定した(ステップS113;NO)ことに応答して、候補点Q及び候補点Qの何れも特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定する(ステップS122)。
以上説明したように、特徴点追跡装置1は、対比例に係る特徴点追跡装置と同様に、第3フレームにおいて真正な追跡点ではない点を追跡点として誤認識した。しかし、特徴点追跡装置1は、対比例に係る特徴点追跡装置とは異なり、特徴点であるための十分条件を満たさない候補点を特徴点軌道の構成点として採用しないと決定した。このため、特徴点追跡装置1は、追跡点として誤認識した候補点Qを追跡点の採用を防ぐことができた。また、特徴点追跡装置1は、候補点Qに基づいて不正確に特徴点を追跡することも防いでいる。すなわち、特徴点追跡装置1は、真正な追跡点ではない点を追跡点として誤って認識してしまう誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行っている。
さらに、本実施形態に係る特徴点追跡装置1は、候補点Qsが第1条件は満たすものの第2条件を満たさないと判定された場合であっても、候補点Qtが第1条件と第2条件とを満たすと判定されたことを条件に、候補点Qtと共に候補点Qsも特徴点Pnの追跡点として採用する。この態様によれば、特徴点追跡装置1は、誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行うことができる。以下、この点について、図5を参照しながら詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る特徴点追跡装置1と他の対比例に係る特徴点追跡装置とが、同一の特徴点Pを、同一の動画において、第1フレームから第5フレームにわたってそれぞれ追跡する動作を示している。
図5(a)は、他の対比例に係る特徴点追跡装置による特徴点追跡を説明するための図である。他の対比例に係る特徴点追跡装置は、動画の任意のフレームにおける特徴点Pの追跡点の候補である候補点の座標を、このフレームの直前のフレームにおける追跡点の座標に基づいて算出するものとする。他の対比例に係る特徴点追跡装置は、追跡対象の特徴点の追跡点であるための必要条件を満たし、かつ、特徴点であるための十分条件を満たす候補点を、追跡点として採用するものとする。
他の対比例に係る特徴点追跡装置は、図5(a)に示すように、特徴点Pの真正な追跡点の座標を第2フレーム及び第3フレームにおける候補点Q及び候補点Qの座標としてそれぞれ算出したものとする。しかしながら、動画の第3フレームにおいて、図5(a)に示すように、モーションブラーが発生したことが原因で、特徴点Pの真正な追跡点である候補点Qは、特徴点であるための十分条件を満たさなくなるに至ったものとする。
この場合、他の対比例に係る特徴点追跡装置は、特徴点であるための十分条件を満たさない候補点Qを、特徴点Pの真正な追跡点であるにも関わらず、追跡点として採用しないと決定してしまう。この場合、第3フレームにおける追跡点に基づいて第4フレーム及び第5フレームにわたって特徴点Pの追跡を続行することは不可能なので、他の対比例に係る特徴点追跡装置は、特徴点の追跡を中止する。すなわち、他の対比例に係る特徴点追跡装置は、第3フレームにおいて、真正な追跡点である候補点Qを追跡点ではないと誤って認識したため、特徴点の追跡に失敗した。
図5(b)は、本実施形態に係る特徴点追跡装置1による特徴点追跡を説明するための図である。特徴点追跡装置1は、図5(b)に示すように、特徴点Pの真正な追跡点の座標を第2フレーム及び第3フレームにおける候補点Q及び候補点Qの座標としてそれぞれ算出したものとする。しかしながら、動画の第3フレームにおいて、図5(b)に示すように、モーションブラーが発生したことが原因で、特徴点Pの真正な追跡点である候補点Qは、特徴点であるための十分条件を満たさなくなるに至ったものとする。
この場合、特徴点追跡装置1は、追跡点であるための必要条件は満たすものの(ステップS107;YES)、特徴点であるための十分条件を満たさない(ステップS108;NO)候補点Qを、特徴点軌道の構成点として採用しないと直ちには決定しない。特徴点追跡装置1は、候補点Qが特徴点ではないと判定すると(ステップS108;NO)、特徴点Pの座標に基づいて候補点Qの座標を算出する(ステップS111)。そして、特徴点追跡装置1は、候補点Qが、特徴点Pの追跡点であるための必要条件を満たすか否かと(ステップS112)、特徴点であるための十分条件を満たすか否かと(ステップS113)、を判定する。ステップS111において、特徴点Pの追跡点であるための必要条件を満たし(ステップS112;YES)、特徴点であるための十分条件も満たす(ステップS113;YES)ような点の座標が候補点Qの座標として算出されたものとする。この場合、特徴点追跡装置1は、候補点Qが特徴点であるための十分条件を満たすと判定した(ステップS113;YES)ことに応答して、候補点Q及び候補点Qの両方を特徴点Pの追跡点として採用すると決定する(ステップS114)。
以上説明したように、特徴点追跡装置1は、候補点Qが第1条件を満たすものの第2条件を満たさない場合であっても、候補点Qが第1条件と第2条件とを満たしたことに応答して、候補点Qと共に候補点Qを追跡点として採用している。これにより、特徴点追跡装置1は、他の対比例に係る特徴点追跡装置とは異なり、真正な追跡点である候補点Qを見落とすことを防いでいる。この結果、特徴点追跡装置1は、他の対比例に係る特徴点追跡装置よりも長時間にわたって特徴点Pを追跡し、より多数のフレームにわたって特徴点軌道を構築している。すなわち、特徴点追跡装置1は、真正な追跡点を追跡点ではないと誤って認識してしまう誤認識に対して頑健な特徴点追跡を行っている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は一例に過ぎず、本発明の範囲はこの実施形態に限定されるものではない。本発明は、種々の形態で実施可能であり、あらゆる実施形態が本発明の範囲に含まれる。
上記の実施形態において、特徴点追跡装置1は、動画を外部装置から予め取得し、記憶していた。しかし、これは一例に過ぎず、特徴点追跡装置1は、動画を任意の方法で取得することができる。例えば、特徴点追跡装置1は、撮像部(図示せず)を備え、この撮像部で被写体を撮像することにより自ら動画を生成してもよい。
上記の実施形態において、第1条件は、特徴点Pnの追跡点であるための必要条件であり、第2条件は、特徴点であるための十分条件であった。しかし、これは一例に過ぎない。ユーザは、入力部30を介し、真正な追跡点の識別に有効な、互いに異なる2つの任意の条件を、第1条件及び第2条件としてそれぞれ設定できる。
上記の実施形態において、指定部110は、第nフレームの次のフレームの画像を、請求項中の「他の画像」に相当する第sフレームの画像として指定した。また、指定部110は、第sフレームの次の画像を、請求項中の「さらに他の画像」に相当する第tフレームの画像として指定した。しかし、これは一例に過ぎない。指定部110は、第nフレームの画像よりも撮像時刻の新しい任意の画像を第sフレームの画像として指定できる。また、指定部110は、第nフレーム及び第sフレームの画像の何れよりも撮像時刻の新しい任意の画像を第tフレームの画像として指定できる。
上記の実施形態において、特徴点追跡装置1は、候補点Qtが第1条件及び第2条件を満たすか否かに応じて、候補点Qtとは異なる1つの候補点、すなわち候補点Qsを特徴点Pnの追跡点として採用するか否かを決定した。しかし、これは一例に過ぎない。特徴点追跡装置1は、候補点Qtが第1条件及び第2条件を満たすか否かに応じて、第nフレームの画像よりも撮像時刻が新しく、かつ、第tフレームの画像よりも撮像時刻が古い任意の数の画像における特徴点Pnの追跡点の候補である点について、特徴点Pnの追跡点として採用するか否かを決定できる。
具体的に、特徴点追跡装置1は、次のような態様により、候補点Qtが第1条件及び第2条件を満たすか否かに応じて、第nフレームの画像よりも撮像時刻が新しく、かつ、第tフレームの画像よりも撮像時刻が古い任意の数の画像における特徴点Pnの追跡点の候補である点について、特徴点Pnの追跡点として採用するか否かを決定すればよい。まず、追跡部120が、請求項中の「一の画像」に相当する第nフレームの画像よりも撮像時刻が新しく、かつ、請求項中の「さらに他の画像」に相当する第tフレームの画像よりも撮像時刻が古い少なくとも1つ以上の画像それぞれにおける特徴点Pnの追跡点の候補である少なくとも1つ以上の候補点の座標を算出する。次に、判定部130が、追跡部120が座標を算出した少なくとも1つ以上の候補点が、それぞれ、第1条件と第2条件とを満たすか否かを判定する。決定部140は、請求項中の「他の候補点」に相当する候補点Qtが第1条件と第2条件とを満たすと判定部130が判定した場合、追跡部120が座標を算出した少なくとも1つ以上の候補点のうち、第1条件を満たすものの第2条件を満たさないと判定部130が判定した候補点を、特徴点Pnの追跡点として採用すると決定する。決定部140は、候補点Qtが第1条件と第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと判定部130が判定した場合、追跡部120が座標を算出した少なくとも1つ以上の候補点のうち、第1条件を満たすものの第2条件を満たさない判定部130が判定した候補点を、特徴点Pnの追跡点として採用しないと決定する。なお、決定部140が少なくとも1つ以上の候補点を特徴点Pnの追跡点として採用すると決定した場合には、構築部150が、これらの候補点を特徴点軌道の構成点として取得することとしてもよい。
上記の実施形態において、指定部110は、動画を構成する複数の画像のうち、第nフレームの画像よりも撮像時刻が新しいフレームの画像を指定したが、第nフレームの画像よりも撮像時刻が古いフレームの画像を指定して、特徴点を追跡してもよい。
本発明に係る特徴点追跡装置は、カメラやコンピュータ、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistance)等の任意の電子機器によって実現できる。具体的には、これらの電子機器を本発明に係る特徴点追跡装置として動作させるためのプログラムを、これらの電子機器が読み取り可能な記録媒体(例えば、メモリカードやCD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read-Only Memory)等)に格納して配布し、これらの電子機器にインストールすることにより本発明に係る特徴点追跡装置を実現できる。
あるいは、上記プログラムを、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置(例えば、ディスク装置等)に格納しておき、カメラやコンピュータ、スマートフォン、PDA等の電子機器がこのプログラムをダウンロードすることによって本発明に係る特徴点追跡装置を実現してもよい。
また、本発明に係る特徴点追跡装置の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの協働又は分担により実現する場合には、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、アプリケーションプログラムを搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信してもよい。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にアプリケーションプログラムを掲示し、ネットワークを介してアプリケーションプログラムを配信してもよい。そして、このアプリケーションプログラムをコンピュータにインストールして起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、本発明に係る特徴点追跡装置を実現してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出手段と、
前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定手段と、
前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡手段と、
前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定手段が指定する画像を変えて、前記追跡手段、前記判定手段及び前記決定手段の処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築手段と、を備えることを特徴とする特徴点追跡装置。
(付記2)
前記決定手段は、前記候補点が前記第1条件及び前記第2条件を満たすと前記判定手段が判定した場合、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定することを特徴とする付記1に記載の特徴点追跡装置。
(付記3)
前記決定手段は、前記候補点が前記第1条件を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用しないと決定することを特徴とする付記1又は2に記載の特徴点追跡装置。
(付記4)
前記追跡手段は、前記候補点が前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記一の画像と前記他の画像との何れよりも撮像時刻の新しい、又は古いさらに他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である他の候補点の座標を算出し、
前記判定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすか否かを判定し、
前記決定手段は、前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記他の候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定し、
前記構築手段は、前記決定手段が前記他の候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記他の候補点を前記特徴点軌道の構成点として取得することを特徴とする付記1乃至3の何れか一つに記載の特徴点追跡装置。
(付記5)
前記決定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすと前記判定手段が判定した場合、前記他の候補点と、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記候補点と、を前記特徴点の追跡点として採用すると決定することを特徴とする付記4に記載の特徴点追跡装置。
(付記6)
前記決定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記他の候補点と、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記候補点と、を前記特徴点の追跡点として採用しないと決定することを特徴とする付記4又は5に記載の特徴点追跡装置。
(付記7)
前記追跡手段は、前記一の画像よりも撮像時刻が新しく、かつ、前記さらに他の画像よりも撮像時刻が古い少なくとも1つ以上の画像それぞれにおける前記特徴点の追跡点の候補である少なくとも1つ以上の候補点の座標を算出し、
前記判定手段は、前記少なくとも1つ以上の候補点が、それぞれ、前記第1条件と前記第2条件とを満たすか否かを判定し、
前記決定手段は、
前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすと前記判定手段が判定した場合、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記特徴点の追跡点として採用すると決定し、
前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさない前記判定手段が判定した前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記特徴点の追跡点として採用しないと決定し、
前記構築手段は、前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記決定手段が前記少なくとも1つ以上の候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記特徴点軌道の構成点として取得することを特徴とする付記4乃至6の何れか一つに記載の特徴点追跡装置。
(付記8)
前記他の画像は、前記一の画像の次に撮像時刻が新しい、又は古い画像であり、
前記さらに他の画像は、前記他の画像の次に撮像時刻が新しい、又は古い画像であることを特徴とする付記4乃至6の何れか一つに記載の特徴点追跡装置。
(付記9)
前記第1条件は、前記特徴点の追跡点であるための必要条件であり、
前記第2条件は、特徴点であるための十分条件であることを特徴とする付記1乃至8の何れか一つに記載の特徴点追跡装置。
(付記10)
連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出ステップと、
前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定ステップと、
前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡ステップと、
前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定ステップにおいて指定する画像を変えて、前記追跡ステップ、前記判定ステップ及び前記決定ステップの処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築ステップと、を含むことを特徴とする特徴点追跡方法。
(付記11)
コンピュータを、
連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出手段、
前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定手段、
前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡手段、
前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定手段、
前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定手段、
前記決定手段が前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定手段が指定する画像を変えて、前記追跡手段、前記判定手段及び前記決定手段の処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
1…特徴点追跡装置、10…CPU、20…記憶部、30…入力部、40…出力部、50…外部インタフェース、100…抽出部、110…指定部、120…追跡部、130…判定部、140…決定部、150…構築部、Pn,P…特徴点、Qt,Qs,Q〜Q…候補点

Claims (11)

  1. 連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定手段と、
    前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡手段と、
    前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段が前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定手段が指定する画像を変えて、前記追跡手段、前記判定手段及び前記決定手段の処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築手段と、を備えることを特徴とする特徴点追跡装置。
  2. 前記決定手段は、前記候補点が前記第1条件及び前記第2条件を満たすと前記判定手段が判定した場合、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定することを特徴とする請求項1に記載の特徴点追跡装置。
  3. 前記決定手段は、前記候補点が前記第1条件を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用しないと決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の特徴点追跡装置。
  4. 前記追跡手段は、前記候補点が前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記一の画像と前記他の画像との何れよりも撮像時刻の新しい、又は古いさらに他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である他の候補点の座標を算出し、
    前記判定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすか否かを判定し、
    前記決定手段は、前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記他の候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定し、
    前記構築手段は、前記決定手段が前記他の候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記他の候補点を前記特徴点軌道の構成点として取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の特徴点追跡装置。
  5. 前記決定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすと前記判定手段が判定した場合、前記他の候補点と、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記候補点と、を前記特徴点の追跡点として採用すると決定することを特徴とする請求項4に記載の特徴点追跡装置。
  6. 前記決定手段は、前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記他の候補点と、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記候補点と、を前記特徴点の追跡点として採用しないと決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の特徴点追跡装置。
  7. 前記追跡手段は、前記一の画像よりも撮像時刻が新しく、かつ、前記さらに他の画像よりも撮像時刻が古い少なくとも1つ以上の画像それぞれにおける前記特徴点の追跡点の候補である少なくとも1つ以上の候補点の座標を算出し、
    前記判定手段は、前記少なくとも1つ以上の候補点が、それぞれ、前記第1条件と前記第2条件とを満たすか否かを判定し、
    前記決定手段は、
    前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とを満たすと前記判定手段が判定した場合、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさないと前記判定手段が判定した前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記特徴点の追跡点として採用すると決定し、
    前記他の候補点が前記第1条件と前記第2条件とのうち少なくとも何れか一方を満たさないと前記判定手段が判定した場合、前記第1条件を満たすものの前記第2条件を満たさない前記判定手段が判定した前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記特徴点の追跡点として採用しないと決定し、
    前記構築手段は、前記少なくとも1つ以上の候補点を、前記決定手段が前記少なくとも1つ以上の候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記特徴点軌道の構成点として取得することを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の特徴点追跡装置。
  8. 前記他の画像は、前記一の画像の次に撮像時刻が新しい、又は古い画像であり、
    前記さらに他の画像は、前記他の画像の次に撮像時刻が新しい、又は古い画像であることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の特徴点追跡装置。
  9. 前記第1条件は、前記特徴点の追跡点であるための必要条件であり、
    前記第2条件は、特徴点であるための十分条件であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の特徴点追跡装置。
  10. 連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出ステップと、
    前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定ステップと、
    前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡ステップと、
    前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおいて前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定ステップにおいて指定する画像を変えて、前記追跡ステップ、前記判定ステップ及び前記決定ステップの処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築ステップと、を含むことを特徴とする特徴点追跡方法。
  11. コンピュータを、
    連続する複数の画像のうち一の画像から特徴点を抽出する抽出手段、
    前記複数の画像のうち前記一の画像よりも撮像時刻が新しい、又は古い他の画像を指定する指定手段、
    前記他の画像における前記特徴点の追跡点の候補である候補点の座標を算出する追跡手段、
    前記候補点が、第1条件と、前記第1条件とは異なる第2条件と、を満たすか否かを判定する判定手段、
    前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用するか否かを決定する決定手段、
    前記決定手段が前記候補点を前記特徴点の追跡点として採用すると決定した場合に、前記候補点を前記連続する複数の画像中の前記特徴点の軌跡である特徴点軌道の構成点として取得すると共に、前記複数の画像のうち前記指定手段が指定する画像を変えて、前記追跡手段、前記判定手段及び前記決定手段の処理を繰り返すことにより、前記特徴点軌道を構築する構築手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
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