JP2017086097A - インスリン投与装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一時中断後の送液再開時の送液量を自動的に調整可能とした利便性に優れるインスリン投与装置を提供する。【解決手段】インスリン投与装置10は、インスリンを生体内へ送液する送液部と、インスリンの送液量を調整する調整部と、送液部の送液動作および調整部の動作を制御可能な制御部と、を有しており、調整部は、送液動作が一時中断された後に再開される場合、中断期間の間に送液されなかった送液予定量のインスリンが再開後に送液されるように再開時からの送液量を自動的に調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体内にインスリンを投与するために使用されるインスリン投与装置に関する。
糖尿病患者などに対してインスリンを投与するために使用されるインスリン投与装置が広く知られている。例えば、特許文献1には、インスリンを投与可能な二つのポンプのそれぞれに送液に関する情報を記憶するメモリーを搭載させて、さらに相互に情報を伝達し合うように通信可能とすることにより、リモートコントローラーの故障や紛失が生じた場合においても各ポンプ間の互換性を確保し得るように構成されたインスリン投与装置が開示されている。
米国特許出願公開第2011/0218495号明細書
ところで、インスリン投与装置を使用する使用者(患者や医療従事者等)は日常生活の中で患者の血糖値が適正に維持されるように生活リズムに合わせて連続的にインスリンを投与している。ただし、入浴する際やインスリンを補充する作業などを行う際には、装置を生体から取り外して送液(投与)を一時的に中断しなければならない。
しかしながら、従来のインスリン投与装置は、送液を一時的に中断した後に再開させる場合、中断期間の間に送液すべきであったはずの送液予定量を再開時の送液量に自動的に反映(上乗せ)するようには構成されていない。このため、使用者は血糖値を適正に管理するために、送液されなかった送液予定量を考慮して再開時の送液量を自ら設定する作業を行わなければならない。従来のインスリン投与装置ではこのような作業を強いられるため、使用者にとっては利便性を大きく欠くものとなっていた。
そこで本発明は、一時中断後の送液再開時の送液量を自動的に調整可能とした利便性に優れるインスリン投与装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインスリン投与装置は、インスリンを生体内へ送液する送液部と、前記インスリンの送液量を調整する調整部と、前記送液部の送液動作および前記調整部の動作を制御可能な制御部と、を有し、前記調整部は、前記送液動作が一時中断された後に再開される場合、中断期間の間に送液されなかった送液予定量の前記インスリンが再開後に送液されるように再開時からの送液量を自動的に調整することを特徴とする。
本発明に係るインスリン投与装置によれば、送液動作が一時中断された後に再開される場合、中断期間の間に送液されなかった送液予定量のインスリンが再開後に送液されるように送液量が自動的に調整されるため、再開時の送液量の設定作業に伴う使用者の作業負担を軽減することができる。
また、送液動作がベーサルモード中に一時中断した場合には所定のベーサル送液限界量を超えないように再開時の送液量を調整するように構成することにより、再開時に過度な送液量で投与が実施されてしまい低血糖等の症状が招かれるといった問題が発生するのを未然に防止することが可能になる。
また、送液動作がボーラスモード中に一時中断した場合において所定の時間経過した後に送液動作を再開する場合には調整部による送液量の自動的な調整の実施を制限するように構成することにより、中断期間の間に血糖値が低下しているような場合にボーラス投与が行われて低血糖等の症状が招かれるといった問題が発生するのを未然に防止することが可能になる。
また、調整部による送液量の自動的な調整を実施すべきか否かの指示を受け付ける受付部をさらに有する場合、使用者の健康状態等に応じて適否を判断した上で再開時の送液量の調整が行われることになるため、安全性および利便性により一層優れたインスリン投与装置を提供することが可能になる。
また、インスリン投与装置が生体に装着された状態で携帯可能に構成されている場合、日常生活の使用上において使い勝手に優れたインスリン投与装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係るインスリン投与装置を示す概観斜視図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の分解斜視図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の平面図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の使用状態を例示する図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の全体構成を示すブロック図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の送液動作例を示す図である。 実施形態に係るインスリン投与装置の動作フローを示す図である。 実施形態に係るインスリン投与装置のS15の動作フローを示す図である。 図9は、実施形態に係るインスリン投与装置の作用を説明するための図であって、(A)は、ベーサルモード中に送液動作が一時中断した場合の送液量の調整例を示す図、(B)は、対比例に係る送液量の調整例を示す図である。 図10は、実施形態に係るインスリン投与装置の作用を説明するための図であって、(A)は、ボーラスモード中に送液動作が一時中断した場合の送液量の調整例を示す図、(B)は、中断期間が所定の期間を超える場合の送液量の調整例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図3は、実施形態に係るインスリン投与装置の各部の構成の説明に供する図、図4は、実施形態に係るインスリン投与装置の使用例を示す図、図5は、実施形態に係るインスリン投与装置のブロック図、図6は、インスリンの投与例を時系列で示す図、図7および図8は、実施形態に係るインスリン投与装置の動作フローを示す図、図9および図10は、実施形態に係るインスリン投与装置の作用の説明に供する図である。
まず、インスリン投与装置の各部の構成を説明する。
本実施形態では、図1に示すように、生体に装着して使用されるインスリン投与装置10と、所定の指示信号や送液に関する各種の情報等をインスリン投与装置10との間で通信するコントローラ100とによりインスリン投与システム1を構成している。
図1、図2に示すように、インスリン投与装置10は、第1のハウジング21と、第1のハウジング21に対して接続・分離可能に構成された第2のハウジング22と、第1のハウジング21を覆うように配置される蓋23を有している。
図3に示すように、第1のハウジング21は、インスリン投与装置10の各部の動作を統轄的に制御する制御部30と、インスリンを送液する駆動力を発生させる駆動部41と、所定量のインスリンを貯蔵するインスリン貯蔵部42を有している。
制御部30は、CPU、RAM、ROM等でなる公知のマイクロコンピュータにより構成されている。制御部30が備えるCPUがROMに予め格納されている各種プログラムをRAMに読み出して実行することにより、後述する所定の動作制御が実施される。
インスリン貯蔵部42に貯蔵されるインスリンの量は、使用者ごとに適宜決定されるもものであり、特に限定されない。貯蔵したインスリンの全量が消費等された場合には、インスリン貯蔵部42にインスリンを再充填したり、インスリン貯蔵部42をインスリンが充填された他のインスリン貯蔵部と交換したりすることが可能である。
図2、図3に示すように、第2のハウジング22は、駆動部41から伝達された駆動力に基づいてインスリン貯蔵部42内のインスリンを生体内へ送液する送液機構52と、送液機構52を介して送り込まれたインスリンを生体内へ導入する留置針53を有している。本実施形態に係るインスリン投与装置10においては、生体内へインスリンを送液する送液部40は、駆動部41、送液機構52、留置針53により構成されている。
送液機構52は、所定の流路51を介してインスリン貯蔵部42に流体連通されている。留置針53は、図2に示すように、第2のハウジング22に設けられた押込部54が押し込まれることにより第2のハウジング22の底面側から突出するように構成されている。なお、留置針53に代えて、例えば、ガイド針およびカテーテルからなる二重針、穿刺針、各種のカテーテルなどを利用してインスリンを生体内へ導入するように構成してもよい。
駆動部41は、例えば、ピストンや公知のプランジャーなどを往復動させるモーターによって構成することが可能である。また、送液機構52は、例えば、上記のピストンやプランジャーなどの往復動に連動してインスリン貯蔵部42内に貯蔵されたインスリンに吸引圧を作用させることで留置針53へインスリンを送り込むポンプ機構などにより構成することが可能である。
インスリン投与装置10の外形寸法は、使用者の皮膚に貼り付けることが可能であれば特に限定されないが、例えば、長手方向の寸法(縦)が44mm、短手方向の寸法(横)が32mm、厚みの寸法(高さ)が11mm程度に形成される。また、第2のハウジング22の裏面(底面)には、例えば、両面テープなどによって構成される貼り付け部(図示省略)を設けることができる。図4に示すように、貼り付け部を使用者の皮膚に貼り付けることによって使用者の生体表面にインスリン投与装置10を装着(保持)させることが可能である。インスリン投与装置10の装着位置は、特に限定されないが、例えば、図示するように使用者が目視し易い腹部110などを選択することができる。
図2に示すように、蓋23は、第1のハウジング21の上面を覆うように配置される。蓋23は、前面側に突出して形成された爪部23aを有しており、この爪部23aを第2のハウジング22の上面の内縁に引っ掛けることにより第2のハウジング22に保持されるように構成されている。蓋23が第2のハウジング22に保持されると、蓋23と第1のハウジング21のそれぞれに設けられた不図示のコネクタが接続され、蓋23の操作部25と表示部26は第1のハウジング21内の制御部30や後述する電源部61に電気的に接続される。
蓋23は、インスリン投与装置10の動作設定や各種の指示内容を入力等する際に使用される操作部25と、送液に関する各種の情報を表示可能な表示部26を有する。操作部25は押下が可能なボタンで構成されており、表示部26は送液量、送液モード、送液時間等の情報をリアルタイムで表示可能な液晶画面によって構成されている。
コントローラ100は、インスリン投与装置10の動作設定や各種の指示内容を入力等する際に使用される操作部125と、送液に関する各種の情報を表示可能な表示部126を有する。蓋23により構成された各部と同様に、操作部125は押下が可能なボタンで構成されており、表示部126は送液量、送液モード、送液時間等の情報をリアルタイムで表示可能な液晶画面によって構成されている。インスリン投与システム1では、蓋23に設けられた操作部25を操作してインスリン投与装置10の動作設定等を行うことが可能であり、またコントローラ100に設けられた操作部125を操作してインスリン投与装置10の動作設定等を行うことが可能となっている。
前述したようにインスリン投与装置10は、第1のハウジング21と第2のハウジング22を分離することが可能である。インスリン投与装置10による投与を実施している期間中に、例えば、使用者が入浴等する際には、生体に直接的に取り付けた第2のハウジング22はそのまま体表に残され、制御部30や駆動部41等の構成部材を収容する第1のハウジング21および蓋23は第2のハウジング22から分離されて、水等が付着しないように保管される。この際、インスリン投与装置10によるインスリンの投与は一時的に中断されるため、この中断期間の間に本来的には投与されるべきであった分量のインスリンが投与されないことになる。
インスリン投与装置10は、上記のような一時中断が生じた場合においても、後述する調整部67により送液再開時のインスリンの送液量を自動的に調整することで未投与分のインスリンを送液再開後に適切に投与することが可能になっている。
次に、図5を参照して、インスリン投与装置10およびコントローラ100の各部の機能を説明する。
インスリン投与装置10が備える電源部61は、装置各部に電源電力を供給する。通信部62は、コントローラ100の通信部162との間で指令信号や各種の情報等を通信する。制御部30はコントローラ100から指令信号を受信すると、指令信号に応じた内容の動作制御を実行する。
表示部26は、前述したように蓋23に設けられており、送液に関する各種の情報を表示する。操作部25は、前述したように蓋23に設けられており、インスリン投与装置10の動作設定を行う際に使用される。通知部63は、装置の故障等により送液が実施されていない場合などにその旨を音声などにより使用者に通知する。
送液部40は、前述したように、インスリン投与装置10から生体内へインスリンを送液する送液動作を実施する。受付部64は、送液動作が一時中断されるような場合に、調整部67による所定の調整処理を実施するか否かを使用者から受け付ける。
マイクロコンピュータにより構成された制御部30は、各種の設定情報や制御プログラムを記憶する記憶部65、後述する送液量の増加分の演算を実行する演算部66、送液量の調整を行う調整部67、送液動作の中断期間・実施期間を管理する時間管理部68としての機能を備えている。
コントローラ100が備える電源部161は、コントローラ100の各部に電源電力を供給する。通信部162は、インスリン投与装置10の通信部62との間で指令信号や各種の情報等を通信する。表示部126は、前述したように送液に関する各種の情報を表示する。操作部125は、前述したようにインスリン投与装置10の動作設定を行う際に使用される。通知部163は、装置の故障等により送液が実施されていない場合などにその旨を音声などにより使用者に通知する。受付部164は、送液動作が一時中断されるような場合に、調整部67による所定の調整処理を実施するか否かを使用者から受け付ける。
制御部130はコントローラ100の各部の動作を統轄的に制御するマイクロコンピュータにより構成されている。制御部130は、各種の設定情報や制御プログラムを記憶する記憶部165としての機能も備えている。
次に、インスリン投与装置10の動作例を説明する。
図6には、インスリン投与装置10を使用したインスリンの投与例が時系列に沿って示される。
インスリン投与装置10が備える送液部40は、インスリンを一定量で経時的に送液するベーサルモードでの送液(図中のM1)と、単位時間当たりのインスリンの送液量を一時的に増加して送液するボーラスモードでの送液(図中のM2)を実施可能に構成されている。一般的に、血糖値を上昇させる行動(例えば、食事の摂取)を行う直前または直後にボーラスモードでの送液が実施される。また、通常時は血糖値の上限値および下限値が所定の範囲内で安定して維持されるようにベーサルモードでの送液が実施される。
例えば、図9(A)に示すように、インスリン投与装置10を使用してインスリンの投与を実施している最中に、何らかの理由で一時的に投与を中断して、その後に投与を再開する場合、中断期間t1の間はインスリンが投与されないため、再開後における使用者の血糖値が図中の破線9Aで示すように予期しない値まで上昇してしまう可能性がある。血糖値が上昇してしまった場合には、使用者がマニュアル操作で再開直後の投与量を設定することにより血糖値を正常な値に戻すことが可能であるが、増加分を計算して適量だけ上乗せするように調節することは容易なことではなく、手間が掛かる。
インスリン投与装置10は、以下に説明する動作制御を行うことで、上記のように送液が一時中断された場合においても、使用者に作業負担をかけることなく、速やかに適正な量でのインスリンの送液を再開することを可能にする。
図7を参照して、インスリン投与装置10の使用に際して、使用者は各種の動作設定を行う(S11)。ここでは、例えば、送液モードが設定される。送液モードにベーサルモードを選択する場合、送液時間、単位時間当たりの送液量の設定を併せて行う。なお、ボーラスモードでの送液は、送液動作を実施している最中に、各操作部25、125を使用して任意のタイミングに開始させることが可能である。
動作設定をした後、送液部40による送液が開始される(S12)。
送液開始後、送液が一時中断された場合、再開時の送液量の調整を行うステップ(S15)へ進む。
図8には、ステップ(S15)で行われる各処理が示される。
まず、中断時の送液モードの判定が行われる(S151)。中断時の送液モードがベーサルモードであった場合、未投与分(送液予定量)の計算を行うステップ(S152)、および、所定の限界値の範囲内に収まるように未投与分を追加するステップ(S153)が行われる。
図9(A)、(B)を参照して、各ステップ(S152)、(S152)を説明する。
未投与分のインスリンの計算は、設定したベーサル量(単位時間当たりのベーサル送液量)と中断時間t1の積(未投与分=ベーサル量×中断時間t1)で求まる。したがって、送液を再開した後、この未投与分を使用者に速やかに投与するためには、例えば、図9(B)に示すように、再開直後の投与量を、ベーサル量に未投与分を上乗せした量に設定するのがよいとも考えられる。しかしながら、ベーサルモードでの投与が行われている最中に急激に多量のインスリンが投与されてしまうと、図中の破線9Bに示すように血糖値が大幅に低下して、低血糖の症状を招いてしまう虞がある。このため、図9(A)に示すように、ベーサルモードで送液の一時中断−再開がなされる場合には、予め設定された所定の上限値(ベーサル送液限界量)を超えないように再開時の送液量が調整される。なお、送液量の調整は、例えば、駆動部41が出力する駆動量(ピストンやプランジャの移動量)を制御部30が制御することで行われる。
ベーサル送液限界量を考慮した送液量の調整例を説明する。
例えば、通常のベーサル量が0.5[単位/h]、ベーサル送液限界量が1.5[単位/h]に設定されている場合に、中断時間t1が1hであった場合、再開後の送液量は1.5[単位/h]を超えないように調整される。一方で、再開後に血糖値を速やかに目標値まで下げるようにするために、再開直後はベーサル送液限界量で送液が行われることが好ましい。上記の例では、送液再開後にベーサル送液限界量で30分間継続して送液を実施することで、未投与分0.5[単位]を速やかに投与することが可能になる。
ベーサル送液限界量は、任意に設定されるベーサル量に基づいて定まるものであるため、ベーサル量に合わせて任意に設定することが可能である。なお、ベーサル送液限界量は、動作設定(S11)時に設定してもよいし、記憶部65(図5を参照)に予め記憶させておいてもよい。
図8を再び参照して、ステップ(S153)で未投与分の追加がなされた後、図7に示す送液を再開するステップ(S16)へ進む。そして、ベーサル送液限界量で所定の期間に亘って送液を実施した後、通常のベーサルモードに戻して送液を開始する。その後、ベーサルモードでの送液を継続する(S14)。
図8を参照して、中断時の送液モードを判定するステップ(S151)において、ボーラスモード時に送液が中断したと判定された場合、中断時間に基づいて再開時の送液量を自動的に調整するか否かの判定を行うステップ(S154)へ進む。
図10(A)、(B)を参照して、ステップ(S154)について説明する。
図10(A)に示すように、ボーラスモードで送液が一時中断した場合、再開時には中断により送液されなかった分(単位数)が上乗せされる。図10(A)には、ボーラスモードで4単位投与する予定が、インスリンの残量不足等を原因として2単位しか投与されなかった例が示されている。再開時に2単位分が上乗せされることで、図中の破線10Aに示すように血糖値が予期しない値まで上昇してしまうのを未然に防止できる。
ここで、例えば、図10(B)に示すように、ボーラスモードで送液が一時中断した後、所定の期間t2以上の時間を経過した後に送液が再開される場合は、不足した単位分を送液量に上乗せしないように動作制御がなされる。これは次のような理由による。
例えば、食事をした後に送液モードをボーラスモードに切り替えて血糖値を下げようとした後、しばらく時間が経過したことで血糖値が十分に下がっているにも関わらず、不足単位分のインスリンを投与してしまうと、図10(B)の破線10Bに示すように血糖値が予期せぬ値まで低下して低血糖の症状を招いてしまう虞がある。そこで、中断時間が一定の時間t2を超える場合には、再開時の送液量を自動的に調整する処理を制限する。
時間t2の長さは、ボーラスモード時の単位量等に基づいて任意に設定することが可能である。なお、時間t2は、動作設定(S11)時に設定してもよいし、記憶部65(図5を参照)に予め記憶させておいてもよい。また、ベーサル送液限界量と同様に、ボーラスモードで送液の一時中断−再開がなされる場合においても、予め設定された所定の上限値(ボーラス送液限界量)を超えないように再開時の送液量を調整することも可能である。さらに、ボーラス送液限界量を中断時間の関数とし、中断時間が短い場合にはボーラス送液限界量が大きく、中断時間が長い場合にはボーラス送液限界量が小さくなるように調整することも可能である。この場合、ボーラス送液限界量と中断時間の関係は、記憶部65(図5を参照)に予め記憶される。また、ボーラスモードで送液が一時中断した場合に投与されなかったベーサル量を再開時に上乗せすることも可能である。
図8を再び参照して、ステップ(S154)において、中断時間が時間t2を超えないと判定された場合、ステップ(S155)へ進む。ステップ(S155)では、受付部64(図5を参照)により、不足単位分のインスリンを上乗せするか否かの指示の受け付けが行われる。
前述したように、ボーラスモード時に送液が中断された場合、送液が再開される際には不足単位分のインスリンが一気に投与されることになる。このため、中断期間の間に血糖値が十分に低下しているような場合には、低血糖の症状を招いてしまう虞がある。したがって、不足単位分のインスリンを上乗せすべきか否か(自動的な送液量の調整を行うか否か)の指示を使用者から受け付けて、行うべき旨の指示がある場合に送液量を増加させる処理を実施する。なお、指示の受け付けは、例えば、蓋23に設けられた表示部26やコントローラ100に設けられた表示部126に受け付け用の画面を表示して行われる。
ステップ(S155)において使用者から再開後の送液量を自動的に調整すべき旨の指示を受け付けた場合、不足した単位分のインスリンを追加する旨の指示が出される(S156)。
ステップ(S156)で追加指示が出された後、図7に示す送液を再開するステップ(S16)へ進む。そして、不足単位分のインスリンをベーサル量に上乗せした送液量で送液を実施した後、通常のベーサルモードに戻して送液を開始する。その後、ベーサルモードでの送液を継続する(S14)。
図8に示すステップ(S154)またはステップ(S155)においてNOと判定された場合は、ステップ(S157)へ進み、不足単位分のインスリンを追加しない旨の指示が出される。そして、図7に示す送液を再開するステップ(S16)へ進み、通常のベーサルモードでの送液を開始する。その後、ベーサルモードでの送液を継続する(S14)。
上述したように、本実施形態に係るインスリン投与装置10によれば、送液動作が一時中断された後に再開される場合、中断期間の間に送液されなかった送液予定量のインスリンが再開後に送液されるように送液量が自動的に調整されるため、再開時の送液量の設定作業に伴う使用者の作業負担を軽減することができる。
また、送液動作がベーサルモード中に一時中断した場合には所定のベーサル送液限界量を超えないように再開時の送液量が調整されるため、再開時に過度な送液量で投与が実施されてしまい低血糖等の症状が招かれるといった問題が発生するのを未然に防止することが可能になる。
また、送液動作がボーラスモード中に一時中断した場合において所定の時間経過した後に送液動作を再開する場合には調整部67による送液量の自動的な調整の実施が制御部30により制限されるため、中断期間を考慮した上でボーラス投与が実施されることになり、中断期間の間に血糖値が低下しているような場合にボーラス投与が行われて低血糖等の症状が招かれるといった問題が発生するのを未然に防止することが可能になる。
また、調整部67による送液量の自動的な調整を実施すべきか否かの指示を受け付ける受付部64を有するため、使用者の健康状態等に応じて適否を判断した上で再開時の送液量の調整が行われることになる。したがって、安全性および利便性により一層優れたインスリン投与装置10を提供することが可能になる。
また、インスリン投与装置10が生体に装着された状態で携帯可能に構成されているため、日常生活の使用上において使い勝手に優れたインスリン投与装置を提供することが可能になる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るインスリン投与装置を説明したが、本発明は実施形態において説明した内容のみに限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜改変することが可能である。
ベーサルモードでの送液時に一時中断が発生した場合やボーラスモードでの送液時に一時中断が発生した場合に送液量を調整する制御例を説明したが、対象となる送液モードはこれらに限定されず、例えば、送液量を連続的に増減等する送液モードを実施している際に一時中断−再開が行われる場合に送液量の自動的な調整を実施するように構成してもよい。
また、ボーラスモード時に一時中断−再開がなされる場合に受付部による指示の受け付けを行う実施形態を示したが、例えば、ベーサルモード時に一時中断−再開がなされる場合に受付部による指示の受け付けを行うように構成してもよい。ベーサルモードにおいても再開時の送液量の自動調整の実施の有無を確認することで、低血糖の症状が招かれるのをより確実に防止することが可能になる。
また、実施形態においては、インスリン投与装置として生体に装着した状態で携帯可能に構成されたものを説明したが、インスリン投与装置は生体内へのインスリンの送液(投与)を少なくとも実施し得るように構成されていればよく、その限りにおいて大きさや形状、コントローラ等の付属部材の使用の有無などは適宜変更することが可能である。
1 インスリン投与システム、
10 インスリン投与装置、
30 制御部、
40 送液部、
64 受付部、
67 調整部、
100 コントローラ。

Claims (5)

  1. インスリンを生体内へ送液する送液部と、
    前記インスリンの送液量を調整する調整部と、
    前記送液部の送液動作および前記調整部の動作を制御可能な制御部と、を有し、
    前記調整部は、前記送液動作が一時中断された後に再開される場合、中断期間の間に送液されなかった送液予定量の前記インスリンが再開後に送液されるように再開時からの送液量を自動的に調整する、インスリン投与装置。
  2. 前記送液部は、前記インスリンを一定量で経時的に送液するベーサルモードでの送液を実施可能に構成されており、
    前記調整部は、前記送液動作が前記ベーサルモード中に一時中断された後に再開される場合、単位時間当たりの前記インスリンの送液量が予め設定されたベーサル送液限界量を超えないように再開時からの送液量を自動的に調整する、請求項1に記載のインスリン投与装置。
  3. 前記送液部は、単位時間当たりの前記インスリンの送液量を一時的に増加して送液するボーラスモードでの送液を実施可能に構成されており、
    前記送液動作が前記ボーラスモード中に一時中断された場合において予め定められた所定の時間を経過した後に再開される場合、前記制御部は、前記調整部による送液量の自動的な調整の実施を制限する、請求項1または請求項2に記載のインスリン投与装置。
  4. 前記調整部による送液量の自動的な調整を実施すべきか否かの指示を受け付ける受付部をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインスリン投与装置。
  5. 当該インスリン投与装置が生体に装着された状態で携帯可能に構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインスリン投与装置。
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