JP2017074210A - ゴルフ練習器具 - Google Patents

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恵美子 岡崎
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Abstract

【課題】 カップ近傍におけるマットの隆起を無くしながらも、アドレス地点の嵩上げを必要無くし、実際のラウンドと同じ感覚でパッティング等を練習できるようにしたゴルフ練習器具を提供する事。【解決手段】 ゴルフにおけるパッティングやアプローチショット等の各種ゴルフショットの練習に際しての打球の目標となるターゲットを備えたゴルフ練習器具であって、当該ターゲットは、少なくとも転動するゴルフボールが通過可能な通路部分備えておりに形成されており、当該ターゲットに向けてゴルフボールを打つ第一の打球地点から前記ターゲットまでの領域は、凹凸及び/又は傾斜のない平坦面に形成されているゴルフ練習器具とする。【選択図】図1

Description

本発明は、主に室内等においてゴルフのパッティング等を練習する為のゴルフ練習器具に関し、実際のラウンドにおけるグリーンと同じ感覚でゴルフのパッティング等を練習する事のできるゴルフ練習器具に関する。
ゴルフ競技においては、どんなに短いホールや長いホールであっても、グリーンを狙うショットが直接カップインしなければパッティングを行なうことになる。そしてパッティングはすべてのホールで行なわれることから、当該パッティングの良し悪しがスコアに直接影響することになる。よって、従前においても室内でパッティングを練習する為の器具や装置として、パッティング練習用マットも幾つか提案されている。かかる従前のパッティング練習用マットとしては、基本的には帯状に延びる人工芝マットの一端側にカップを配置し、他端側に立ってカップを目標にしてパッティング練習をするようにしているものが殆どである。
しかしながら、かかる従前のパッティング練習用マットでは、マット面が打ち始めびところで高さが低く、カップの近傍では、このカップの深さ分だけ高さが急に高くなっているという段差付きの構造であったことから、実際のグランドにおけるグリーンと同じ感覚でパッティングの練習をする事ができないという問題があった。
そこで特許文献1(実開平02−6078号公報)では、この問題を解決するべく、パターマットを、打ち始めの高さと穴の高さとが同じになるようにしたパター練習用マットが提案されている。
また、特許文献2(実開昭62−125562号公報)は、人工芝等のマット状の一方の端に疑似ホールの凹穴を設け、そのホールにボールを落下させる形式のものにおけるボールの取り出しの問題、カップインの可能性が比較的多い問題、及びカップイン時の発生音の問題を解決するべく、人工芝等の疑似マットの一方の端に、木製又は金属製或いはプラスチック製等の取付台を接続し、この取付台に金属等で形成した有底円筒形を横傾斜に取付けたゴルフパット練習具が提案されている。
また、特許文献3(実開平3−27273号公報)では、パッティング技術の上達度に合わせてボール受け部の径を可変し得るゴルフパット練習機として、ボール誘導版の一ヶ所にボール受け部を形成したゴルフパット練習機において、ボール受け部をトンネル状の筒体に形成し、随時筒体の径を大小自在に可変する可変装置をボール誘導板に設けたゴルフパット練習機が提案されている。
更に特許文献4(特開平5−317476号公報)では、ゴルフのパットとアプローチの練習を、特に屋内で行うゴルフ用アプローチネット付パターマットとして、パター練習用マットに、折りたたみ式のアプローチ練習用ネットを設ける事が提案されている。
実開平02−6078号公報 実開昭62−125562号公報 実開平3−27273号公報 特開平5−317476号公報
上記特許文献1においても、従前におけるパッティング練習用マットでは、カップ近傍においてマット面が隆起している事から、実際のグランドにおけるグリーンと同じ感覚でパッティングの練習をする事ができないという問題は提案されている。しかしながら、この特許文献1では、利用者におけるアドレス地点も嵩上げして構成している事から、全体的に大きく、嵩張るものとなっていた。その結果、使用しない時には邪魔になり、また移動する際にも困難を伴うものとなっていた。
そこで本発明は、カップ近傍におけるマットの隆起を無くしながらも、アドレス地点の嵩上げを必要無くし、実際のラウンドと同じ感覚でパッティング等を練習できるようにしたゴルフ練習器具を提供する事を第1の課題とする。
また、前記特許文献2及び3では、カップインの難易度を調整する等の目的で、凹穴に代えて筒体を使用する事が開示されている。しかしながら、特許文献2の技術では、有底円筒形の部材は上向きに傾斜させて配置されており、その底面において所望の金属音を発生させるためには、実際のプレーでのパッティングよりも強く打たなければならない。また前記特許文献3の技術ではトンネル状の筒体に到着する前に、上り坂となっている傾斜面が存在することから、やはり実際のプレーでのパッティングよりも強く打たなければならなかった。
そこで本発明は、パッティングに際しての力加減においても、実際のプレーでのパッティングと同じ感覚で練習できるようにし、パッティング技術の上達を早める事の出来るフォーム矯正具を提供する事を第二の課題とする。
また、多種・多様・多彩なゴルフショットの内、スコア―をアップさせる上でパッティングと同様に重要、繊細及びデリケートなショットとして、アプローチショットがある。このアプローチショットでは、飛球の方向と飛距離の正確性が重要である事から、ベストなショットを会得できるように練習するのが望ましい。
そこで従前において、特許文献4では、室内においてパッティングの練習とアプローチの練習を行う事の出来るゴルフ用アプローチネット付パターマットが提案されている。しかしながら、この文献で提案されている技術は、パッティングとアプローチショットを同じ方向から打つように構成していることから、打ったボールを回収しなければならないという問題が有る。また、パッティングの練習に際しては、凹穴を目標として打球するように構成されていることから、実際のプレーと同じような感覚で練習するのが困難であった。
そこで本発明では、室内等においてパッティングの練習とアプローチの練習を行うことができ、打ったボールの回収の問題を無くすと共に、パッティングの練習に際しては、凹凸や傾斜が無くて実際のプレーでのパッティングと同じ感覚で練習する事の出来るゴルフ練習器具を提供する事を第三の課題とする。
そして、パッティングの練習やアプローチショットの練習では、何れかだけを連続して行った場合にはマンネリ気味になりやすく、集中した練習が困難になってしまう事もある。そこで本発明では、パッティングの練習とアプローチショットの練習とを交互に実施する事で、練習のマンネリ化を阻止し、更に打ったボールの回収の問題も解消したゴルフ練習器具を提供する事を第四の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では打球の目標となるターゲットを、打球が通過する形状に形成して、当該ターゲットまでの打球面を平坦に形成したゴルフ練習器具とし、更にパッティングやアプローチショット等の各種ゴルフショットの練習に使用できるようにしたゴルフ練習器具を提供する。
即ち、本発明にかかるゴルフ練習器具は、ゴルフにおけるパッティングやアプローチショット等の各種ゴルフショットの練習に際しての打球の目標となるターゲットを備えたゴルフ練習器具であって、当該ターゲットは、少なくとも転動するゴルフボールが通過可能な通路部分備えており、当該ターゲットに向けてゴルフボールを打つ第一の打球地点から前記ターゲットまでの領域は、凹凸及び/又は傾斜のない平坦面に形成されている。
上記ターゲットは、パッティングやアプローチショット等の各種ゴルフショットを練習する際の目標となるものであって、少なくとも打った球(ゴルフボール)が転がったり、バウンドしながら転動して通過する通路部分を備えて構成されている。具体的には、当該ターゲットは、ゴルフボールの転動方向に開口しているリング状、筒状、アーチ状等に形成する他、2本の柱状部材(ポール)を対向状に立設してターゲットとする事ができる。特に、ゴルフ練習を行う使用者(練習者)におけるショット時の精神的なストレス乃至は緊張感を無くしながらも、正確なショットを打つことができるように練習する為には、ショットしたゴルフボールが転動して通過することになる下方の通路部分は狭く、高さ方向の上側が幅広く形成されていることが望ましい。この様に形成すれば、使用者がターゲットを見た時には、高さ方向の上方の幅広部分を認識する事から、緊張すること無くゴルフボールを打つことができる。一方でゴルフボールが転動して通過する通路部分は、ゴルフボールが通過できる程度に狭く形成している事から、正確なショットを練習する事ができる。特にこのターゲットは、円環状に形成するのが望ましい。何故ならば、実際のグラウンドに設置されているホールは円形に開口している事から、実際のラウンドに設置されているホールを意識しながら練習する事ができるためである。よって望ましくは、当該ターゲットは実際のホールの開口径と同様に、内径約108mm程度の開口を有する円環状又は筒状に形成するのが望ましい。
また、上記ターゲットは利用者の上達度合いや練習内容に応じて、その大きさや形状を異ならせることもできる。即ち、上述したように当該ターゲットを円環状に形成した場合には、精神的な緊張感やストレスを無くして技術の上達を目的とした練習を行う事ができる。一方で打球時における緊張感やストレスなどの精神面を鍛える為の練習を行う場合には、アーチ状や一対のポール状などの様に、転動するボールの通路部分の幅で高さ方向に開口する形状にターゲットを形成することができる。更に、当該ターゲットの高さもゴルフボールが通過できる程度の高さ(約5cm程度)で開口する形状に形成することもできる。よって、本発明にかかるゴルフ練習器具は、練習する内容・目的に応じて、当該ターゲットの全体形状及び/又はゴルフボールが通過する通路部分の大きさ及び/又は形状を変更できるように形成する事もできる。
そして、前記ターゲットに目がけて打ったボールが転がる転動面(即ち、当該ターゲットに向けてゴルフボールを打つ第一の打球地点から前記ターゲットまでの領域)は、凹凸や傾斜面が存在しない平坦面に形成するのが望ましい。実際のホールにおいてカップインする為には、当該カップに到達した打球の速さや勢いも重要になる。即ち打球の勢いが有る場合には、カップ内に入ることなく、当該カップの縁部を周回して弾き出されてしまう事になる。したがって、当該ゲートを通過する際のボールの勢いは、ある程度抑えられていることが望ましい。この点、本発明にかかるゴルフ練習器具では、打球店からゲートまでの領域には上り傾斜など傾斜面や凹凸が存在しないことから、実際のラウンドにおけるカップインの状況を意識して、これと近似した状況でゴルフボール打つことができる。
本発明にかかるゴルフ練習器具において、上記ゲートは室内における床面や人工芝等の設置面、或いは屋外における芝生面などに載せ置く等によって設置する事もできる。この場合において、当該ターゲットには床面などに立設させる為の足部又は台部等を設けて構成する事ができる。また、前記ターゲットは長尺状に形成したマット状部材の上に設けることもできる。この場合において、本発明にかかるゴルフ練習器具は、更に、打ったゴルフボールが転動する平坦なパッティング面を形成する長尺な板状又はシート状のマット部材を備えると共に、前記ターゲットは、当該マット部材の長さ方向の端部寄りに設けられており、更に、前記ターゲットを通過したゴルフボールを溜め置く、ボール貯留部を設けて形成する事もできる。このようなマット部材を伴って形成することにより、ショットしたゴルフボールの転動面を平坦にする事ができる。
かかるマット状部材は、人工芝等の様に、実際のホールにおけるグリーンを構成する芝生と近似した弾力性などの転がり抵抗を有する材料で形成するのが望ましい。例えば、毛足の長さや毛腰を調整した絨毯などを用いて形成する事もでき、更にカーペット等の平坦な材料を用いて形成する事もできる。また、このマット部材は、これを敷設する面の凹凸を解消できる程度のクッション性や保形性を備えて形成することが望ましい。なお、このようなマット部材を用いる事により、前記ゴルフボールの転動面を意図的に傾斜させることもでき、バリエーションに富んだゴルフショットの練習を行う事ができる。
そして本発明にかかるゴルフ練習器具では、前記ボール貯留部と前記ターゲットとの間には、前記第一の打球地点に向かってゴルフボールを打つための第二の打球地点を設ける事ができる。
即ち、前記ターゲットに向けてゴルフボールを打つ第一の打球地点の他に、当該第一の打球地点に向かってゴルフボールをショットする為の第二の打球地点を備えることが望ましい。このように形成した場合には、第一の打球地点からターゲットに向かってパッティングの練習を行う事ができ、第二の打球地点からは、当該ターゲットを超えて第一の打球地点に向かってショットするアプローチショットの練習を行う事ができる。かかるアプローチショットに際しては、ボールの落下地点の目標となるターゲットをマット部材に着色表示する事もできる。
パッティング練習に際しては、ターゲットまで、及びターゲットの先に昇り傾斜面は存在しないことから、当該ターゲットを通過する程度の力でショットすればよく、よって実際のラウンドと同じ力加減でショットする事ができる。そしてパッティング練習でショットしたゴルフボールは、ボール貯留部に溜め置かれることになる。これを第二の打球地点となる打球領域に、ゴルフクラブなどを操作して移動させて、アプローチショットを練習することができる。特にアプローチショットでは、カップインを目指すよりもカップの近くに寄せる事を目的とした練習が望ましい。この為、当該アプローチショットでは、前記ターゲットを飛び越える軌跡を描くように勢いよくショットすることになり、打ったゴルフボールは前記第一の打球地点を飛び越えて転動する事ができる。そこでアプローチショットの練習で打ったゴルフボールの勢いを利用して、第一の打球地点側(即ち、ターゲットを設けた端部の反対側)には、転動してきた打球を一列又は二列以上に整列させるボール整列部を設けるのが望ましい。
かかるボール整列部は、第二の打球地点から打ったボールの進行方向における第一ターゲットよりも先方に設けられる。かかるボール整列部は、例えば上り傾斜面を備えると共に、昇った位置から下り方向に転動して一列に並ぶように形成する他、アプローチショットによって転動するボールの向きを変えて一列に並べるようにした壁状のガイド壁として形成する事ができる。そして第一の打球地点側には、このようなボール整列部を設ける事により、パッティングの練習をする際に、ショットするボールを効率よく取り出すことができる。
よって本発明にかかるゴルフ練習器具は、長尺に形成したマット部材の一方からパッティング練習を行い、他方からアプローチショットの練習を行うように形成した場合には、パッティングの練習で打ったボールを、アプローチショットの練習によってパッティングの練習位置まで戻す事ができ、しかも前記ボール整列部を設ける事により、アプローチショットにおける打球の勢いを利用する事で、パッティングの練習に使用するボールを整列させることができる。これにより、パッティング及びアプローチショットを交互に、効率的に練習する事ができ、単調なパッティング練習に変化をもたらす事ができる。
以上の様に、パッティングとアプローチショットを練習できるように構成した場合には、更にアプローチショットにおいてもターゲットを設置するように構成する事ができる。この場合において、当該ターゲットは、前記マット部材の任意の箇所に設置可能に形成し、パッティングか、アプローチショットかによってターゲットを移動させるように構成する他、前記マット部材の長さ方向の両側にそれぞれ1個ずつ設けて、パッティング練習用のターゲットとアプローチショット用のターゲットをそれぞれ設ける事ができる。
上記本発明にかかるゴルフ練習器具によれば、カップ近傍におけるマットの隆起を無くしながらも、アドレス地点の嵩上げを必要無くし、実際のラウンドと同じ感覚でパッティング等を練習できるようにしたゴルフ練習器具を提供する事ができる。
また、傾斜面などは存在しないことから、パッティングに際しての力加減においても、実際のプレーでのパッティングと同じ感覚で練習できるようにし、パッティング技術の上達を早める事の出来るゴルフ練習器具を提供する事ができる。
更に本発明にかかるゴルフ練習器具では、室内等においてパッティングの練習とアプローチの練習を行うことができ、打ったボールの回収の問題を無くすと共に、パッティングの練習に際しては、凹凸や傾斜が無くて実際のプレーでのパッティングと同じ感覚で練習する事ができる。その結果、パッティングの練習とアプローチショットの練習とを交互に実施する事で、練習のマンネリ化を阻止し、更に打ったボールの回収の問題も解消したゴルフ練習器具を提供する事ができる。
第1の実施の形態にかかるゴルフ練習器具を示す斜視図 当該ゴルフ練習器具の(A)平面図、(B)B-B矢視断面図 ターゲットの大きさを説明する略図 他のターゲットの実施の形態を示す正面図 他の実施の形態にかかるゴルフ練習器具を示す斜視図 更に他の実施の形態にかかるゴルフ練習器具を示す斜視図
以下では図面を参照しながら本実施の形態にかかるゴルフ練習器具50を具体的に説明する。なお、以下の実施の形態では、作用・効果が略同一の構成要素については同一符号を付している。図1は、第1の実施の形態にかかるゴルフ練習器具50を示す斜視図であり、図2は当該ゴルフ練習器具50の(A)平面図、(B)B-B矢視断面図である。
この第1の実施の形態にかかるゴルフ練習器具50は、長尺な帯状に形成されたマット部材10の長さ方向両側に、それぞれリング状(特に円環状)のターゲット20(20a,20b)を設置して構成している。この2つのターゲット20(20a,20b)の内、図1における奥側のターゲットは、パッティング用の第一ターゲット20aとして使用するものであり、手前側のターゲットはアプローチショット用の第二ターゲット20bとして使用するものとして形成している。
また、第一ターゲット20aの奥側には、パッティングのショットを行ったボール15が溜め置かれるボール貯留部34が設けられている。本実施の形態において、当該ボール貯留部34は、マット部材10の肉厚を薄くすることにより陥没させた凹み領域として形成している。このボール貯留部34は、第一ターゲット20aに向けてショットしたボール15を溜め置く為に機能するものであり、複数個のボール15を収容できる広さで形成されていれば良い。また凹みの深さは、一旦収容されたボール15が意図せず出て行かない程度の深さであればよく、大凡5mm程度の深さが有れば充分である。かかるボール貯留部34を形成することにより、第一ターゲット20a目がけて第一の打球地点30aからショットしたゴルフボール15は、当該第一ターゲット20aを通過するか否かを問わずボール貯留部34に溜め置かれ、当該第一ターゲット20aの周りに散乱する事態を無くし、連続してパッティングの練習を行う事ができる。
また、このボール貯留部34と第一ターゲット20aの間には、アプローチショットを打つための第二の打球地点30bとなる領域が設けられている。そしてこの第二の打球地点30bには、ショットするボール15を安定して保持する為のボール止孔36を形成している。かかるアプローチショットでは、第一ターゲット20aを乗り越える軌跡を描くようにショットする練習を行うものであり、当該第一ターゲット20aは、当該軌跡における高さ方向の目標として利用する事ができる。また、このボール止孔36は、パッティングによって打ったボール15を止める目印として使用する事もできる。即ち、パッティングでは、ボール15の勢いも重要である事から、当該ボール止孔36で止まるような勢いで打つことができるように練習する為の目印として使用する事もできる。但し、当該パッティングのショットにおける勢いを調整する際には、前記第一ターゲット20aの手前側に、順次打ったボール15が一列に並ぶように練習することによっても技術の上達を図る事ができる。
そして上記ボール貯留部34を形成する為に、本実施の形態にかかるゴルフ練習器具50では、厚さ5mm以上のマット部材10を用いて形成している。本実施の形態において、このマット部材10は、床面の凹凸を無くして平坦面を形成するゴムシートと、このゴムシート上に積層させた人工芝等の職制シートとで形成しており、その結果、当該ゴルフ練習器具50を設置する床面の凹凸を無くして、更に実際のラウンドにおけるグリーンと同程度のボール15の転がり抵抗を再現する事ができる。
また、第二ターゲット20bの先(第二の打球地点30bから打ったボール15の転動方向)には、アプローチショットで打ったボール15を一列に並べるボール整列部40が設けられている。本実施の形態において、当該ボール整列部40は、アプローチショットで打ったボール15が駆け上がる昇り傾斜面42と、この昇り傾斜面42の頂部に至ったボール15が転がり落ちてボール15を一列に並べる下り傾斜面44とで構成されている。特に下り傾斜面44は、図2(A)に示す様に、昇り傾斜面42の上方にマット部材10の幅方向に延伸してから、当該マット部材10の長辺に沿うように湾曲してなだらかに下り傾斜している。このように形成したボール整列部40にあっては、第二の打球地点30bから打ったボール15は、第二ターゲット20bを超えて昇り傾斜面42を駆け上がり、そして溝状に形成された下り傾斜面44を転動する事により、当該下り傾斜面44の先端側に一列に整列する事ができる。したがって、パッティング練習を行う際には、この整列されたボール15を、ゴルフクラブなどを操作して第一の打球地点30aに取り出してショットする事ができる。
更に、第二の打球地点30bからアプローチショットを打った場合に、そのボール15が外に転がり出ない様に抑えるネットや壁部材(図示せず)を設けるのもの望ましい。かかるネットや壁部材は、第二の打球地点30bから打ったボール15の進行方向の先端側、即ち前記ボール整列部40の先に設けることができる。
上記第一ターゲット20a及び第二ターゲット20bは、円環状に形成されており、その下端側がマット部材10と一体化されている。この時、当該ターゲット20(20a,20b)の下端側はマット部材10と面一になる様に形成され又は設置されていることが望ましい。その結果、ショットしたボール15は、当該ターゲット20をスムーズに通過する事ができる為である。なお、このターゲット20は、任意に向きや設置位置を変更する事ができるように構成するのも望ましく、その際には、前記マット部材10に対して着脱自在に設ける事ができる。かかるターゲット20は、金属、樹脂、木材など各種の材料を用いて形成できるが、金属や鋳物などを用いて一定の重量に形成し、前記マット部材10に対して安定して設置できるような脚部を形成した場合には、当該ターゲット20は前記マット部材10に載せ置くだけで使用する事ができ、その結果、任意の場所に設置して使用する事ができる。
また、本実施の形態にかかるゴルフ練習器具50では、長尺なマット部材10の長さ方向両側には、ショットしたボール15がマット部材10の外側に転がり出る事が無い様に、枠状の壁面32を形成している。この枠状の壁面32は任意の高さに形成すればよいが、おおよそ2cm〜10cm程度の高さ、望ましくは約5cm程度の高さに形成することにより、打ったボールが飛び出て散乱しないばかりか、意匠上も優れたものとなる。
以上のように構成したゴルフ練習器具50を用いてゴルフショットの練習を行う場合には、第一の打球地点から第一ターゲット20aを目指してショットし、これを通過する様にパッティング練習を行う事ができる。このパッティング練習によって打たれたボールは、第一ターゲット20aを通過してボール貯留部34に溜まることになる。そしてこのボール貯留部34に転がっているボール15を、ゴルフクラブなど操作して取り出し、任意のボール止孔36にセットして、第一ターゲット20aを飛び越えるようにアプローチショットを行う。このアプローチショットの練習に際しては、打ったボール15の着地地点の目標を、前記マット部材10に、1又は2つ以上設けても良い。かかる目標は、着色等によって形成する事ができる。そしてアプローチショットした打球は、昇り傾斜面42を駆け上った後に下り傾斜面44を転がって一列に整列する。よって前記パッティング練習に際しては、この整列したボール15を第一の打球地点30aに移動させて練習する事ができる。その結果、パッティング練習とアプローチショットの練習を交互に連続して実施する事ができ、単調になりがちなパッティング練習に変化をもたらす事ができる。
次に、図3を参照しながら、本実施の形態にかかる第一ターゲット20a及び第二ターゲット20bの作用効果を説明する。図3は実際のラウンドに設置されているホールHと、本実施の形態にかかるターゲット20(20a,20b)を対比した略図である。この図に示す様に、実際のラウンドに設置されているホールHにカップインさせるためには、少なくとも打球の中心がカップ内に存在する事が必要になる。その結果、カップインの為のボール15の存在領域はL1の範囲となる。一方、本実施の形態にかかるターゲット20では、マット部材10を転動するボール15が此れを通過する為には、少なくともボール15の中心が当該ターゲット20の下方における開口部内に存在する必要があり、よって当該ターゲット20を通過する為のボール15の存在領域はL2の範囲となる。その結果、練習社から見た場合には、当該ターゲット20は実際のホールHと同じ大きさに見えるにもかかわらず、これを通過させるためには、カップインの範囲L1よりも狭い通過領域L2を通さなければならず、正確なショットが要求される。したがって、本実施の形態にかかるゴルフ練習器具50を使用して練習することにより、精神的なストレスなく正確なパッティングショットを打つことができるようになる。
図4は、使用者におけるショット時の緊張感を鍛える為の練習を行う場合に望ましいターゲット20(20a,20b)の形状を示している。この図4(A)に示すターゲット20の大きさは、前記図3に示したターゲット20と同じであり、当該ターゲット20を通すためのボール15の通過領域L2も同じである。しかしながら、使用者(練習者)から見たターゲット20の幅W2は狭くなっており、その結果、当該ターゲット20は小さく見えることから、これを通すための精神的な緊張感を与える事ができる。よって、練習者においては、この狭いターゲット20を通すための緊張感を維持した状態でゴルフショットの練習をする事ができる。
図5は他の実施の形態にかかるゴルフ練習器具50を示しており、本実施の形態では特に第一ターゲット20aを門型のアーチ状に形成し、第二ターゲット20bを2本のポールからなるゲート状に形成している。この実施の形態に示す様に、前記第一ターゲット20aや第二ターゲット20bは各種の形状に形成する事ができ、また夫々を異なる形状のターゲット20(20a,20b)とする事もできる。特に本実施の形態において、第二ターゲット20bは高さ方向における制限を無くした(上端側を開放した形状の)ポール状に形成している。これはアプローチショットにおいて、打球の転動方向を練習する場合に望ましいものとなる。なお、この第二のターゲット20bは特に設けないことも可能であり、この場合には、前記第一ターゲット20aの高さを利用して、アプローチショットにおける打ち上げる高さを練習する事ができる。
図6はさらに他の実施の形態にかかるゴルフ練習器具50を示す斜視図である。この実施の形態にかかるゴルフ練習器具50は、第一の打球地点30aからボール15が転動する領域として室内における床面やカーペットなどを利用する場合であり、特に第一ターゲット20aと、この第一ターゲット20aを通過したボール15の貯留部だけで構成した例を示している。即ち、本実施の形態にかかるゴルフ練習器具50では、ボール貯留部34を構成する枠体と、この枠体におけるボール貯留部34に繋がる開口部に設けられたターゲット20(20a,20b)によって構成している。かかるゴルフ練習器具50によれば、第一の打球地点30aを任意の場所に設定する事ができる事から、ロングパットの練習にも使用する事ができる。
特に、ボール貯留部34として底面が存在しない孔部として形成した場合には、パッティング練習で打ったボール15はボール貯留部34に纏まった状態で溜まっており、次に練習する場合には、このゴルフ練習器具50だけを別の位置に移動させれば、当該ボール15が溜まっている場所を第一の打球地点30aとしてパッティング練習を行う事ができる。
上記本発明にかかるゴルフ練習器具は、室内においてゴルフ練習を行う場合ばもちろんのこと、屋外において使用する事もできる。また、当該ゴルフ練習器具を使用してゴルフレッスンを行う事も出来、ゴルフ用品の製造分野のみならず、ゴルフ教室などにおいても利用する事ができる製品となっている。
10 マット部材
15 ゴルフボール
20 ターゲット
20a 第一ターゲット
20b 第二ターゲット
30a 第一の打球地点
30b 第二の打球地点
32 壁面
34 ボール貯留部
36 ボール止孔
40 ボール整列部
42 傾斜面
44 傾斜面
50 ゴルフ練習器具
H ホール

Claims (5)

  1. ゴルフにおけるパッティングやアプローチショット等の各種ゴルフショットの練習に際しての打球の目標となるターゲットを備えたゴルフ練習器具であって、
    当該ターゲットは、少なくとも転動するゴルフボールが通過可能な通路部分備えておりに形成されており、
    当該ターゲットに向けてゴルフボールを打つ第一の打球地点から前記ターゲットまでの領域は、凹凸及び/又は傾斜のない平坦面に形成されていることを特徴とするゴルフ練習器具。
  2. 更に、打ったゴルフボールが転動する平坦なパッティング面を形成する長尺な板状又はシート状のマット部材を備えると共に、前記前記ターゲットは、当該マット部材の長さ方向の端部寄りに設けられており、
    更に、前記ターゲットを通過したゴルフボールを溜め置く、ボール貯留部が設けられている、請求項1に記載のゴルフ練習器具。
  3. 前記ボール貯留部と前記ターゲットとの間には、前記第一の打球地点に向かってゴルフボールを打つ為の第二の打球地点となる打球領域が設けられている、請求項2に記載のゴルフ練習器具。
  4. 前記第一の打球地点はパッティングを練習する為の打球地点であって、前記第二の打球地点はアプローチショットを練習する為の打球地点であり、
    前記ターゲットは、
    前記マット部材の任意の箇所に設置可能であるか、又は
    前記マット部材の長さ方向の両側にそれぞれ1個ずつ設けられている、請求項3に記載のゴルフ練習器具。
  5. 前記マット部材において、長さ方向の一端側には前記ターゲットが設けられると共に、他端側には転動してきた打球を1列又は2列以上に整列させるボール整列部が設けられている請求項2〜4の何れか一項に記載のゴルフ練習器具。
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