JP2017068827A - パターン判別装置、情報処理装置、パターン判別方法 - Google Patents

パターン判別装置、情報処理装置、パターン判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メモリの数の増加を抑えつつ、より高速にパターン判別を行うための技術を提供すること。【解決手段】 パターン判別の対象となるデータを保持した複数のメモリのうち2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて弱判別器によるパターン判別を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、パターン判別技術に関するものである。
画像中の人体や顔といった特定のパターンを判別する技術が提案されている。特に、近年、携帯端末や車載機器等の組み込みシステム向けの高速・低コストなパターン判別手法が注目されている。
非特許文献1では、パターン検出を高速化させるためのアルゴリズムが提案されている。このアルゴリズムでは、ブースティング学習によってパラメータを生成し、特徴画像を用いて弱判別器を順に処理する。そして、弱判別器の判別結果に基づいて、次の弱判別器を処理するかどうかを判断する。次の弱判別器を処理しないと判断する場合、残りの弱判別器の処理を省略する。
非特許文献2では、非特徴文献1を拡張し、特徴画像の種類を増加させることにより、精度向上を図っている。
非特許文献3では、顔検出を高速化させるためのハードウェア実装方法が提案されている。非特許文献3に記載の技術では、複数カテゴリ(姿勢等)の顔を判別するための弱判別器を空間並列に処理し、画像ウィンドウバッファから特徴画像を読出し、処理時間の短縮を図っている。
P. Viola, M. Jones, "Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features", Proceedings of IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition, Vol. 1, pp. 511-518, December 2001. Piotr Dollar, et al., "Integral Channel Features," Proceedings of British Machine Vision Conference, pp. 91.1-91.11, September 2009. Junguk Cho, et al., "Hardware acceleration of multi-view face detection,"Proceedings of IEEE Symposium on Application Specific Processors, pp. 66-69, July 2009.
高精度のパターン判別を実現するため、カスケード接続された複数の弱判別器を用いた判別処理(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3)は、高速・低コストな手法としてよく使用されている技術である。また、特徴画像の種類は判別処理の処理速度と精度に影響する一つの要素である。特徴画像の種類を増やすことにより、判別処理の性能を向上させることが可能になるが、特徴画像を保持するためのメモリも増加する。
また、特徴画像の参照時間を短縮し、弱判別器処理を高速化させるため、非特許文献3では特徴画像を保持するためのレジスタを設けている。レジスタから特徴画像を並列に参照し、同時に複数の弱判別器を処理する。しかしながら、レジスタはデータ保持装置として、その回路規模が大きいという課題がある。性能向上を目的とし、特徴画像を増加させた場合(非特許文献2)、この課題が一層大きくなる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、メモリの数の増加を抑えつつ、より高速にパターン判別を行うための技術を提供する。
本発明の一様態は、論理的にカスケード接続された複数の弱判別器を有するパターン判別装置であって、パターン判別の対象となるデータを保持した複数のメモリを有する保持手段と、前記複数のメモリのうち2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて前記弱判別器によるパターン判別を行う処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明の構成により、メモリの数の増加を抑えつつ、より高速にパターン判別を行うことができる。
パターン判別装置によるパターン判別処理のフローチャート。 カスケード接続されたM個の弱判別器によるパターン判別を説明する図。 それぞれの弱判別器への第1パラメータの一例を示す図。 特徴画像のグループ分割の一例を示す図。 第1〜4特徴画像をグループごとに別個のメモリに格納しない場合を説明する図。 それぞれの特徴画像を別個のメモリに格納する場合を示す図。 コンピュータ装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 パターン判別装置の機能構成例を示すブロック図。 それぞれの弱判別器への第1パラメータの一例を示す図。 カスケード接続されたM個の弱判別器を示す図。 第2の実施形態におけるパラメータ学習のフローチャート。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
以下では、論理的にカスケード接続された複数の弱判別器を有するパターン判別装置であって、以下のような構成を有することを特徴とするパターン判別装置の一例について説明する。即ち、パターン判別の対象となるデータを保持した複数のメモリを有し、該複数のメモリのうち2以上のメモリに対して並列にアクセスしてデータを読み出し、該読み出したデータを用いて弱判別器によるパターン判別を行う。然るに、このような構成に帰着するものであれば、以下に説明する実施形態の構成に限るものではなく、適宜変形/変更が可能である。
先ず、本実施形態に係るパターン判別装置の機能構成例について、図8のブロック図を用いて説明する。
特徴画像生成部801には、人物などのパターン判別の対象となるオブジェクトを含む画像(例えばRGB画像)が入力画像として入力される。この入力画像の入力元については特定の入力元に限るものではなく、ハードディスクドライブ装置などの記憶装置から読み出されたものであっても構わないし、ディジタルカメラ等の撮像装置から供給されたものであっても構わない。
そして特徴画像生成部801は、入力画像から複数枚の特徴画像を生成する。特徴画像の生成方法については特定の生成方法に限るものではなく、パターン判別に適した特徴画像を生成することができるのであれば、如何なる生成方法を採用しても構わない。例えば入力画像にフィルタを適用し、各画素の画素値が入力画像のY成分(輝度値)を表す画像、各画素の画素値が入力画像のCb成分(色差)を表す画像、各画素の画素値が入力画像のCr成分(色差)を表す画像、の夫々を特徴画像として生成しても良い。
そして特徴画像生成部801は、生成した複数枚の特徴画像を複数のグループに分割する。そして特徴画像生成部801は、同じグループに属する特徴画像は同じメモリに格納されるように、異なるグループの特徴画像は異なるメモリに格納されるように、それぞれの特徴画像をグループ保持部802に格納する。
グループ保持部802は、複数のメモリを有しており、それぞれのメモリには、同じグループに属する特徴画像が格納される。また、グループ保持部802は、異なる複数のメモリへのデータ参照(アクセス)が並列して行えるように構成されている。
弱判別器処理部804は、論理的にカスケード接続された複数の弱判別器を有し、パラメータ保持部805に保持されている第1パラメータ及び第2パラメータを用いてそれぞれの弱判別器を時分割に動作させて、特徴画像に対するパターン判別を行う。以下では、弱判別器を動作させることを「弱判別器を処理(実行)する」と表記する場合がある。
パラメータ保持部805は、上記の第1パラメータ及び第2パラメータを保持している。ここで、第1パラメータとは、弱判別器ごとに設けられたもので、該弱判別器によるパターン判別の対象を規定する情報である。また、第2パラメータとは、弱判別器ごとに設けられたもので、該弱判別器によるパターン判別の結果が成功であるか否かを判断するために用いられる情報である。
弱判別器処理部804が有する個々の弱判別器によるパターン判別の結果は、判別結果保持部806に格納される。全ての弱判別器によるパターン判別の結果が判別結果保持部806に格納された時点で、判別結果保持部806には、最終的なパターン判別結果が得られることになる。然るに弱判別器処理部804は、全ての弱判別器においてパターン判別を行った場合には、判別結果保持部806から、この最終的なパターン判別結果を読み出して出力することになる。
制御部803は、パターン判別装置全体の動作制御を行うと共に、特徴画像生成部801、弱判別器処理部804、のそれぞれの動作制御をも行う。
次に、本実施形態に係るパターン判別装置によるパターン判別処理について、図1のフローチャートに従って説明する。
<ステップS101>
特徴画像生成部801は、入力画像を受けると、該入力画像から複数枚の特徴画像を生成する。
<ステップS102>
特徴画像生成部801は、ステップS101で生成した複数枚の特徴画像を規定の基準に従って複数のグループに分割する。そして特徴画像生成部801は、グループ1に属する特徴画像はメモリ1、グループ2に属する特徴画像はメモリ2、…というように、同じグループに属する特徴画像は同じメモリに格納されるように、異なるグループの特徴画像は異なるメモリに格納されるように、それぞれの特徴画像をグループ保持部802に格納する。
例えば、図4に示す如く、特徴画像生成部801が、4種類のフィルタをそれぞれ入力画像401に掛けて4枚の特徴画像(第1特徴画像402、第2特徴画像403、第3特徴画像404、第4特徴画像405)を生成する。具体的には、まず、輝度抽出フィルタを用いて、入力画像401から輝度情報を抽出し、第1特徴画像402を生成する。次に、ローパスフィルタを用いて、入力画像401から低周波数成分を抽出し、第2特徴画像403を生成する。それから、水平方向エッジフィルタを用いて、入力画像401から水平方向のエッジ情報を抽出し、第3特徴画像404を生成する。最後に、垂直方向エッジフィルタを用いて、入力画像401から垂直方向のエッジ情報を抽出し、第4特徴画像405を生成する。これら4枚の特徴画像を同時に生成することも可能である。これら4枚の特徴画像を規定の基準に従って2つのグループに分割したとする。図4では、第1特徴画像402及び第2特徴画像403が第1グループ406、第3特徴画像404及び第4特徴画像405が第2グループ407に分類されている。この場合、第1グループ406に属する第1特徴画像402及び第2特徴画像403は、グループ保持部802が有する複数個のメモリのうち第1グループ用のメモリである第1メモリに格納される。また、第2グループ407に属する第3特徴画像404及び第4特徴画像405は、グループ保持部802が有する複数個のメモリのうち第2グループ用のメモリである第2メモリに格納される。第1メモリと第2メモリとは別個のメモリであり、このように別個のメモリであれば、弱判別器処理部804はこれらのメモリに対して並列にアクセスすることができる。
なお、特徴画像の分割グループ数については特定の数に限るものではなく、例えば、パターン判別装置の処理能力や帯域等によって決定される。また、特徴画像のグループ分割方法については、特定の方法に限るものではない。例えば、学習アルゴリズムによって決定された第1パラメータを解析し(特徴画像アクセスパターン解析)、弱判別器毎に、異なるグループから特徴画像の画素を参照する確率が高まるようにグループを設定する。特徴画像アクセスパターンはパターン判別対象によって異なり、特徴画像への参照頻度に偏りが生じる。例えば、明るくて水平方向エッジが多い物体がパターン判別対象の場合には、第1特徴画像402(輝度情報)と第3特徴画像404(水平方向エッジ情報)の画素を参照する頻度が高く、その他の特徴画像の画素を参照する頻度が低い。異なるメモリから特徴画像の画素を並列に参照する確率を高めるためには、第1特徴画像402と第3特徴画像404とを異なるグループとして、同じメモリに保存しない。暗くて垂直方向エッジが多い物体がパターン判別対象の場合には、第1特徴画像402(輝度情報)と第4特徴画像405(垂直方向エッジ情報)の画素を参照する頻度が高く、その他の画素を参照する頻度が低い。異なるメモリから特徴画像の画素を並列に参照する確率を高めるためには、第1特徴画像402と第4特徴画像405とを異なるグループとして、同じメモリに保存しない。なお、第1パラメータ及び第2のパラメータは学習アルゴリズム(ブースティング学習等)によって予め決定される。
<ステップS103>
弱判別器処理部804は、カスケード接続されたそれぞれの弱判別器を時分割に動作させて、グループ保持部802に格納されている特徴画像及びパラメータ保持部805に保持されている第1,2パラメータを用いてパターン判別を行う。ステップS103では、ステップS104〜ステップS112の処理を行う。以下では、弱判別器処理部804は、カスケード接続されたM(Mは2以上の自然数)個の弱判別器を有しているものとして説明する。
<ステップS104>
制御部803は、以降の処理で用いる変数iの値を1に初期化する。以降、ステップS105〜S112のループ処理をi=1〜Mについて(ステップS110でFalseとならない限り)行う。
<ステップS106>
弱判別器処理部804は、パラメータ保持部805から、i番目の弱判別器(最初に動作する弱判別器は1番目の弱判別器)用の第1パラメータを読み出す。ここで、i番目の弱判別器用の第1パラメータとは、i番目の弱判別器がパターン判別のために参照する特徴画像中の画素位置と、該特徴画像に固有の識別情報(例えば画像に固有の番号)と、のセットデータである。例えば、i番目の弱判別器がパターン判別の為に、特徴画像Aの画素位置PA、特徴画像Bの画素位置PB、を参照する場合、「i番目の弱判別器用の第1パラメータ」は、次の2つのセットデータを含む。
・ 特徴画像Aの識別情報と画素位置PAとのセットデータ
・ 特徴画像Bの識別情報と画素位置PBとのセットデータ
このような第1パラメータは、弱判別器ごとに設けられる。より詳しくは、「i番目の弱判別器用の第1パラメータ」においてj(1≦j≦K:Kは「i番目の弱判別器用の第1パラメータ」に含まれるセットデータの数)番目のセットデータDi、jは以下のようなセットデータとなる。
Figure 2017068827
(式1)においてNi、jは、特徴画像の識別情報であり、例えば、該特徴画像に固有の番号である。また、Yi、jは、識別情報=Ni、jで特定される特徴画像においてパターン判別のために参照する画素位置のy座標値である。また、Xi、jは、識別情報=Ni、jで特定される特徴画像においてパターン判別のために参照する画素位置のx座標値である。なお、Ni、jは、iを固定した場合、それぞれのjについて互いに異なる特徴画像の識別情報であるものとする。
<ステップS107>
弱判別器処理部804は、識別情報=Ni、1の特徴画像における画素位置(Xi、1、Yi、1)における画素値、…、識別情報=Ni、Kの特徴画像における画素位置(Xi、K、Yi、K)における画素値、をグループ保持部802から並列に読み出して、i番目の弱判別器に供給する。
「識別情報=Ni、1の特徴画像」、…、「識別情報=Ni、Kの特徴画像」というK枚の特徴画像は互いに異なるグループに属している特徴画像であり、然るにそれぞれ異なるメモリに登録されている。然るに本ステップでは、「識別情報=Ni、1の特徴画像」、…、「識別情報=Ni、Kの特徴画像」を格納しているそれぞれのメモリに並列してアクセスすることができる。これにより、識別情報=Ni、1の特徴画像における画素位置(Xi、1、Yi、1)における画素値、…、識別情報=Ni、Kの特徴画像における画素位置(Xi、K、Yi、K)における画素値、を並列に読み出すことができる。
そしてi番目の弱判別器は、本ステップにおいてグループ保持部802から並列に読み出された画素値を用いてパターン判別を行う。それぞれの特徴画像から読み出した画素値を用いたパターン判別については周知技術であるため、これに係る説明は省略する。
なお、第1パラメータに含まれるそれぞれのデータセットが指し示すものは1つの画素位置に限るものではなく、複数画素から成る画素領域であっても構わない。また、第1パラメータに含まれるそれぞれのデータセットが1つの画素位置を指し示し、画素値を読み出す時点で、該画素位置の近傍画素領域内の画素値を読み出すようにしても構わない。また、第1パラメータは、複数枚の画像における画素位置や、動画像を処理する時の時系列空間の複数組の画素位置を指し示すようなものであっても構わない。
<ステップS108>
弱判別器処理部804は、パラメータ保持部805から、i番目の弱判別器用の第2パラメータを読み出す。「i番目の弱判別器用の第2パラメータ」とは、i番目の弱判別器用にステップS107で読み出した画素値に基づいて、対象とするパターンらしさに相当するスコアを算出するための関数である特徴量変換関数と、閾値と、のセットデータである。
<ステップS109>
i番目の弱判別器は、ステップS107で読み出された画素値と、ステップS108で読み出されたi番目の弱判別器用の第2パラメータに含まれている特徴量変換関数と、を用いて、スコアを計算する。ここで、「識別情報=Ni、jの特徴画像における画素位置(Xi、j、Yi、j)における画素値」をf(Ni、j、Xi、j、Yi、j)とする。また、i番目の弱判別器用の特徴量変換関数をL()とする。ここで、K=2の場合、i番目の弱判別器用のスコアSは以下の式に従って計算される。
Figure 2017068827
なお、Kが3以上の自然数であっても同様に、それぞれの画素値を特徴量変換関数でもってスコアに変換すればよい。
<ステップS110>
i番目の弱判別器は、ステップS109で求めたスコアSが、ステップS108で読み出されたi番目の弱判別器用の第2パラメータに含まれている閾値Tを超えているか否かを判断する。この判断の結果、S>Tである場合には、パターン判別は成功した(所定のパターンが検出された=True)ものと判断して処理はステップS111に進む。一方、S≦Tである場合には、パターン判別は失敗した(所定のパターンが検出されなかった=False)ものと判断して処理はステップS113に進む。
つまり、S≦Tの場合には、(i+1)番目以降の弱判別器によるパターン判別は行わずに、パターン判別はi番目の弱判別器で打ち切るものとする。なお、i番目の弱判別器は、パターン判別が成功した場合には、そのパターン判別結果を判別結果保持部806に格納する。
<ステップS111>
制御部803は、変数iの値を1つインクリメントする。そして処理はステップS106に戻り、インクリメント後の変数iを用いて以降の処理が行われることになる。
<ステップS113>
弱判別器処理部804は、i=1〜MについてステップS105〜S112の処理を行った場合、即ち、1番目の弱判別器〜M番目の弱判別器のそれぞれに対するスコアが何れも閾値を超えている場合、入力画像には所定のパターンが含まれていると判断する。然るにこの場合、弱判別器処理部804は、判別結果保持部806に上記の処理によって保持されているパターン判別の結果を適当な出力先に対して出力する。なお、このパターン判別の結果は、そのまま出力されても良いが、対応するオブジェクトのIDに変換してから出力するなど、パターン判別の結果に基づく他の情報を出力するようにしても構わない。
一方、弱判別器処理部804は、1番目の弱判別器〜M番目の弱判別器の何れかに対するスコアが閾値を超えていなかった場合、入力画像には所定のパターンは含まれていないと判断する。然るにこの場合、弱判別器処理部804は、入力画像には所定のパターンは含まれていなかった旨を示す情報を適当な出力先に対して出力する。なお、「入力画像には所定のパターンは含まれていなかった旨を示す情報」には様々なものが適用できる。例えば、入力画像には所定のパターンは含まれていなかった旨を示すメッセージを表示装置や外部機器に対して出力しても良い。
以上説明した、カスケード接続されたM個の弱判別器によるパターン判別について、図2を用いて説明する。図2では、M=4としている。
先ず、1番目の弱判別器である弱判別器C1が動作する。弱判別器C1には、C1用の第1パラメータであるD1,1,…,D1,K、C1用の第2パラメータである特徴量変換関数L、閾値Tが入力される。然るに弱判別器C1は、D1,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D1,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値をグループ保持部802から並列に読み出す。そして弱判別器C1は、読み出したこれらの画素値を用いてパターン判別を行う。更に弱判別器C1は、D1,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D1,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値を特徴量変換関数Lを用いてスコアSに変換する。そして弱判別器C1は、S>T(判別成功)であるか否かを判断し、S>Tであれば、弱判別器処理部804は2番目(弱判別器C1に後続する)の弱判別器C2を動作させる。一方、S≦T(判別失敗)であれば、弱判別器処理部804は弱判別器C2以降を動作させず、弱判別器処理部804は、入力画像には所定のパターンは存在しない旨を出力する。
次に、弱判別器C2が動作する場合、弱判別器C2には、C2用の第1パラメータであるD2,1,…,D2,K、C2用の第2パラメータである特徴量変換関数L、閾値Tが入力される。然るに弱判別器C2は、D2,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D2,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値をグループ保持部802から並列に読み出す。そして弱判別器C2は、読み出したこれらの画素値を用いてパターン判別を行う。更に弱判別器C2は、D2,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D2,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値を特徴量変換関数Lを用いてスコアSに変換する。そして弱判別器C2は、S>Tであるか否かを判断し、S>Tであれば、弱判別器処理部804は3番目の弱判別器C3を動作させる。一方、S≦Tであれば、弱判別器処理部804は弱判別器C3以降を動作させず、弱判別器処理部804は、入力画像には所定のパターンは存在しない旨を出力する。
次に、弱判別器C3が動作する場合、弱判別器C3には、C3用の第1パラメータであるD3,1,…,D3,K、C3用の第2パラメータである特徴量変換関数L、閾値Tが入力される。然るに弱判別器C3は、D3,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D3,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値をグループ保持部802から並列に読み出す。そして弱判別器C3は、読み出したこれらの画素値を用いてパターン判別を行う。更に弱判別器C3は、D3,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D3,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値を特徴量変換関数Lを用いてスコアSに変換する。そして弱判別器C3は、S>Tであるか否かを判断し、S>Tであれば、弱判別器処理部804は4番目の弱判別器C4を動作させる。一方、S≦Tであれば、弱判別器処理部804は弱判別器C4を動作させず、弱判別器処理部804は、入力画像には所定のパターンは存在しない旨を出力する。
次に、弱判別器C4が動作する場合、弱判別器C4には、C4用の第1パラメータであるD4,1,…,D4,K、C4用の第2パラメータである特徴量変換関数L、閾値Tが入力される。然るに弱判別器C4は、D4,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D4,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値をグループ保持部802から並列に読み出す。そして弱判別器C4は、読み出したこれらの画素値を用いてパターン判別を行う。更に弱判別器C4は、D4,1で特定される特徴画像中の画素位置の画素値,…,D4,Kで特定される特徴画像中の画素位置の画素値を特徴量変換関数Lを用いてスコアSに変換する。そして弱判別器C4は、S>Tであるか否かを判断し、S>Tであれば、弱判別器処理部804は、判別結果保持部806に保持されている最終的なパターン判別結果を出力する。一方、S≦Tであれば、弱判別器処理部804は、入力画像には所定のパターンは存在しない旨を出力する。
なお、カスケード接続されたM個の弱判別器は図10に示すような構成となる。このような場合であっても、弱判別器C1から順にパターン判別を行い、パターン判別に成功した場合には次の弱判別器によるパターン判別を行う。
次に、図2のように、カスケード接続された4個の弱判別器によってパターン判別を行う場合における、それぞれの弱判別器への第1パラメータの一例について、図3を用いて説明する。図3では、入力画像から第1特徴画像、第2特徴画像、第3特徴画像、第4特徴画像の4枚の特徴画像が生成されている。
図3において、弱判別器C1用の第1パラメータはD1,1とD1,2の2つのセットデータを含む。D1,1は、第1特徴画像の識別情報と、第1特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。D1,2は、第3特徴画像の識別情報と、第3特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。
弱判別器C2用の第1パラメータはD2,1とD2,2の2つのセットデータを含む。D2,1は、第2特徴画像の識別情報と、第2特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。D2,2は、第4特徴画像の識別情報と、第4特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。
弱判別器C3用の第1パラメータはD3,1とD3,2の2つのセットデータを含む。D3,1は、第1特徴画像の識別情報と、第1特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。D3,2は、第4特徴画像の識別情報と、第4特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。
弱判別器C4用の第1パラメータはD4,1とD4,2の2つのセットデータを含む。D4,1は、第1特徴画像の識別情報と、第1特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。D4,2は、第2特徴画像の識別情報と、第2特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。
このような場合において弱判別器Ci(i=1,2,3,4)がDi,1に対応する画素値とDi,2に対応する画素値とを並列に読み出す為には、Di,1に対応する特徴画像とDi,2に対応する特徴画像とをそれぞれ別個のメモリに格納させる必要がある。そこで、このような場合には、図4に示す如く、第1特徴画像402及び第2特徴画像403を第1メモリに格納し、第3特徴画像404及び第4特徴画像405を、第1メモリとは異なる第2メモリに格納する。これにより、弱判別器C1は、第1メモリからD1,1に対応する画素値、第2メモリからD1,2に対応する画素値、を並列に読み出すことができる。また、弱判別器C2は、第1メモリからD2,1に対応する画素値、第2メモリからD2,2に対応する画素値、を並列に読み出すことができる。また、弱判別器C3は、第1メモリからD3,1に対応する画素値、第2メモリからD3,2に対応する画素値、を並列に読み出すことができる。
1つのメモリから単位時間(1サイクル)当たりに最大1個の特徴画像の画素を読み出すことができるわけであるから、読み出すべき画素をそれぞれ異なるメモリに格納しておけば、1サイクルでそれぞれのメモリから画素を読み出すことができる。
次に、図4のように第1〜4特徴画像が第1メモリ及び第2メモリの何れかにグループ分けされて保持されている場合に、図3に示す弱判別器C1〜C4の動作に要する時間について説明する。
弱判別器C1は、第1メモリからD1,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値、第2メモリからD1,2に対応する特徴画像(第3特徴画像404)における画素位置の画素値、を並列に読み出す。上記の通り、第1メモリへのアクセス及び第2メモリへのアクセスを1サイクルで実現できる。また、1つの弱判別器において、第1パラメータの読み出し以外の処理に最短で1サイクルを要するとすると、弱判別器C1については最短2サイクルで処理できる。
弱判別器C2は、第1メモリからD2,1に対応する特徴画像(第2特徴画像403)における画素位置の画素値、第2メモリからD2,2に対応する特徴画像(第4特徴画像405)における画素位置の画素値、を並列に読み出す。上記の説明から、弱判別器C2についても最短2サイクルで処理できることがわかる。
弱判別器C3は、第1メモリからD3,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値、第2メモリからD3,2に対応する特徴画像(第4特徴画像405)における画素位置の画素値、を並列に読み出す。上記の説明から、弱判別器C3についても最短2サイクルで処理できることがわかる。
弱判別器C4は、第1メモリからD4,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値、第1メモリからD4,2に対応する特徴画像(第2特徴画像403)における画素位置の画素値、を読み出す。この場合、第1メモリから2つの画素値を読み出すことになるので、これには2サイクルの時間を要することになり、その結果、弱判別器C4については最短3サイクルで処理できることがわかる。
然るに、このような場合、弱判別器C1〜C4を全て処理するためには、合計9サイクルの時間を要することが分かる。
次に、本実施形態の構成において、図5に示す如く、第1特徴画像402、第2特徴画像403、第3特徴画像404、第4特徴画像405をグループごとに別個のメモリに格納しない場合に、図3に示す弱判別器C1〜C4の動作に要する時間について説明する。図5では、第1特徴画像402、第2特徴画像403、第3特徴画像404、第4特徴画像405を1つのグループ501(グループ1)として(グループ分けせずに)、1つのメモリ(第1メモリ)に格納している。
弱判別器C1は、第1メモリからD1,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値と、D1,2に対応する特徴画像(第3特徴画像404)における画素位置の画素値と、を読み出す。この場合、第1メモリから2つの画素値を読み出すことになるので、これには2サイクルの時間を要することになり、その結果、弱判別器C1については最短3サイクルの時間を要することになる。
弱判別器C2は、第1メモリからD2,1に対応する特徴画像(第2特徴画像403)における画素位置の画素値と、D2,2に対応する特徴画像(第4特徴画像405)における画素位置の画素値と、を読み出す。上記の説明から、弱判別器C2についても最短3サイクルの時間を要することになる。
弱判別器C3は、第1メモリからD3,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値と、D3,2に対応する特徴画像(第4特徴画像405)における画素位置の画素値と、を読み出す。上記の説明から、弱判別器C3についても最短3サイクルの時間を要することになる。
弱判別器C4は、第1メモリからD4,1に対応する特徴画像(第1特徴画像402)における画素位置の画素値と、D4,2に対応する特徴画像(第2特徴画像403)における画素位置の画素値と、を読み出す。上記の説明から、弱判別器C4についても最短3サイクルの時間を要することになる。
然るに、このような場合、弱判別器C1〜C4を全て処理するためには、合計12サイクルの時間を要することが分かる。
このように、入力画像から生成した特徴画像をグループごとに異なるメモリに格納しておくことで、特徴画像をグループ分けせずに1つのメモリに格納する場合と比べて、カスケード接続された複数個の弱判別器によるパターン判別に要する時間を短縮できる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、図3の弱判別器C4に対する第1パラメータのように、1つの弱判別器について画素値を読み出す際に、1つのメモリに複数回のアクセスを許容していた。本実施形態では、各弱判別器に対応するパラメータに制約を与えて学習する。具体的には、ブースティング学習による特徴選択時に、第1パラメータにおけるそれぞれのデータセットに対応する特徴画像が同一のグループの中にある組合せを選択しない。これにより、1つの弱判別器について画素値を読み出す際に、1つのメモリに複数回のアクセスを許容せず、1つのメモリに1回のみのアクセスとする。以下では第1の実施形態との差分について重点的に説明し、以下で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるものとする。
図9のように、カスケード接続された4個の弱判別器によってパターン判別を行う場合における、それぞれの弱判別器への第1パラメータの一例について、図9を用いて説明する。図9では、入力画像から第1特徴画像、第2特徴画像、第3特徴画像、第4特徴画像の4枚の特徴画像が生成されている。ここで、弱判別器C1〜C3に対する第1パラメータは、図3と同様であるが、弱判別器C4に対する第1パラメータは図3と異なる。即ち、D4,1は、第2特徴画像の識別情報と、第2特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。D4,2は、第3特徴画像の識別情報と、第3特徴画像において黒丸で示した画素位置と、のセットデータである。
図3とは異なり、D4,1に対応する特徴画像(第2特徴画像)とD4,2に対応する特徴画像(第3特徴画像)とは互いに異なるメモリ(前者は第1メモリで後者は第2メモリ)に格納されている。然るにこの場合、弱判別器C4についても、第1メモリからD4,1に対応する画素値、第2メモリからD4,2に対応する画素値、を並列に読み出すことができる。
次に、図4のように第1〜4特徴画像が第1メモリ及び第2メモリの何れかにグループ分けされて保持されてる場合に、図9に示す弱判別器C1〜C4の動作に要する時間について説明する。弱判別器C1〜C3については図3と同様であるから、弱判別器C1〜C3の何れについても、最短2サイクルで処理できる。
弱判別器C4は、第1メモリからD4,1に対応する特徴画像(第2特徴画像)における画素位置の画素値、第2メモリからD4,2に対応する特徴画像(第3特徴画像)における画素位置の画素値、を読み出す。上記の通り、第1メモリへのアクセス及び第2メモリへのアクセスを1サイクルで実現できるので、1つの弱判別器において、第1パラメータの読み出し以外の処理に最短で1サイクルを要するとすると、弱判別器C4についても最短2サイクルで処理できる。
然るに、このような場合、弱判別器C1〜C4を全て処理するためには、合計8サイクルの時間を要することが分かる。
ここで、図6に示す如く、それぞれの特徴画像を別個のメモリに格納する場合、図6では4枚の特徴画像(第1特徴画像402、第2特徴画像403、第3特徴画像404、第4特徴画像405)が生成されているわけであるから、メモリの数も4となる(第1〜4メモリ601〜604)。ここで、第1〜4メモリへのアクセスを1サイクルで行い、且つ1つの弱判別器において第1パラメータの読み出し以外の処理に最短で1サイクルを要するとすると、上記の説明からすると、弱判別器C1〜C4のそれぞれについては最短2サイクルで処理できる。然るに、このような場合、弱判別器C1〜C4を全て処理するためには、合計8サイクルの時間を要する。このように、弱判別器C1〜C4を全て処理するために要するサイクル数については本実施形態と同様である。しかし、使用しているメモリの数は4(第1〜4メモリ)となり、本実施形態において必要となるメモリの数(=2つ:第1メモリと第2メモリ)よりも多くなってしまい、実装時のコストが増大する。
このように、特徴画像を所定のグループ単位で保持し、学習アルゴリズムに制約をかけることで、常にグループ保持部のメモリから異なるグループの特徴画像を並列に参照できるようになるため、メモリコストの増加を抑えて、高速に処理することができる。
<変形例>
各弱判別器に対応する第1,2パラメータは複数の段階で決定しても良い。図11にパラメータ学習の例を示す。ステップS1101では、学習アルゴリズムによって、仮の第1パラメータと第2パラメータを決定する。ステップS1102では、測定画像と仮の第1パラメータと第2パラメータを用いて第1判別精度を計算し、保存する。ここでの判別精度は、測定画像でのパターン判別の正確度である。ステップS1103では、各特徴画像の画素を参照する確率を解析し、弱判別器毎に異なるグループから特徴画像の画素を参照する確率が高まるようにグループの単位を設定する。ステップS1104では、ステップS1103で設定したグループの単位に基づいて、異なるメモリから特徴画像を並列に参照できるという制約を元に、第1パラメータと第2パラメータを決定する。ステップS1105では、測定画像と第1パラメータと第2パラメータを用いて第2判別精度を計算し、保存する。ステップS1106では、第1判別精度と第2判別精度との差が所定の閾値より大きいかどうかを判断する。第1判別精度と第2判別精度との差が閾値より大きい場合には、ステップS1103に戻り、グループの単位を再設定する。そうでない場合には、パラメータ学習を終了する。
なお、上述した例では、グループの単位を決定するために、第1判別精度と第2判別精度との差が閾値より大きいかどうかを判断していたが、判別精度の差に代えて、弱判別器の数の差で判断するようにしても良い。
また、第1,2の実施形態では、特徴画像(2次元データ/2次元配列)に対してパターン判別を行うという例について説明した。しかし、第1,2の実施形態は、任意次元の入力データ列から生成された任意次元の特徴データ列に対してパターン判別を行うケースであっても同様に適用することができる。
また、第1,2の実施形態では、1枚の入力画像から複数枚の特徴画像を生成し、該生成された複数枚の特徴画像を用いてパターン判別を行う例を説明した。しかし複数枚の静止画像のそれぞれから複数枚の特徴画像を生成する、又は動画像を構成する各フレームの画像から複数枚の特徴画像を生成する、の何れであっても、グループ化対象となる画像の数が増えるだけで実質的な処理は第1,2の実施形態と同様である。
また、第1、2の実施形態では、4枚の特徴画像を2個のグループに分割する例について説明したが、2個のグループに限定される訳でなく、任意個のグループでも良い。即ち、1枚の特徴画像を3個以上のグループに分割しても良い。また、一個のグループの中の特徴画像は部分的な特徴画像を包含しても良い。
また、入力画像に対して任意の線形変換(幾何学的な変換等)又は非線形変換(モフォロジカルフィルタ等)を施したものを特徴画像として生成しても構わないし、入力画像がカラー画像の場合、各色プレーン或いはその色変換結果を特徴画像としても良い。更に、特徴画像は積分画像等であっても良い。
また、第1,2の実施形態では、各弱判別器に対応するパラメータの特性に基づいて、特徴画像を所定のグループ単位で異なるメモリに保持する例について説明したが、特徴画像の特性に応じて、グループ単位を決定しても良い。
また、第1,2の実施形態では、各弱判別器に対応するパラメータの特性に基づいて、特徴画像を所定のグループ単位で異なるメモリに保持する例について説明したが、判別するパターンにより、グループ単位を決定しても良い。例えば、人体や車等の判別対象によって、グループ単位を決定しても良い。
[第3の実施形態]
図8に示した各機能部はハードウェアでもって構成しても構わない。しかし、グループ保持部802、パラメータ保持部805、判別結果保持部806をメモリで構成し、制御部803をCPU等のプロセッサで構成し、特徴画像生成部801及び弱判別器処理部804をコンピュータプログラムで構成しても構わない。
また、図8に示した構成を有するパターン判別装置を搭載したコンピュータ装置(情報処理装置)を構成することも可能である。この場合、このコンピュータ装置は、第1,2の実施形態で説明したパターン判別装置の機能を含む様々な機能を有する装置となる。このようなコンピュータ装置としては、例えば、一般のPC(パーソナルコンピュータ)や、ディジタルカメラ、携帯電話、タブレット端末装置、などがある。このようなコンピュータ装置のハードウェア構成例について、図7のブロック図を用いて説明する。
入力部701は、キーボードやマウスなどのユーザインターフェースにより構成されており、ユーザが操作することで各種の指示をCPU705に対して入力することができる。
データ保存部702は、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置である。データ保存部702には、OS(オペレーティングシステム)や、コンピュータ装置が行うべき各処理をCPU705に実行若しくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。データ保存部702に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU705による制御に従って適宜RAM707にロードされ、CPU705による処理対象となる。このコンピュータプログラムやデータには、判別処理部708が用いるコンピュータプログラムやデータが含まれていても良い。
なお、データ保存部702にはその他の記憶装置を適用することもできる。例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RやDVD、メモリカード、CFカード、スマートメディア、SDカード、メモリスティック、xDピクチャーカード、USBメモリ等をデータ保存部702に適用することができる。なお、データ保存部702は、本コンピュータ装置が有することに限らず、外部装置として設けても良く、外部装置としてのデータ保存部702に通信部703を介してアクセスしてデータの読み書きを行っても良い。
通信部703は、外部装置とのデータ通信を行うものであり、本コンピュータ装置において処理した結果を外部装置に対して送信したり、外部装置から必要な情報を受信したりする。
表示部704は、CRTや液晶画面、プロジェクタなどにより構成されており、CPU705による処理結果を画像や文字などでもって表示/投影することができる。なお、入力部701と表示部704とを一体化させてタッチパネル画面を構成してもよく、その場合、このタッチパネル画面は、ユーザからの様々な操作入力を受け付けると共に、CPU705による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。また、表示部704は、本コンピュータ装置が有することに限らず、外部装置として設けても構わない。
CPU705は、ROM706やRAM707に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行することで、本コンピュータ装置全体の動作制御を行う。
ROM706には、本コンピュータ装置の設定データやブートプログラムなどが格納されている。
RAM707は、データ保存部702からロードされたコンピュータプログラムやデータ、通信部703が外部装置から受信したコンピュータプログラムやデータ、を格納するためのエリアを有する。更にRAM707は、CPU705や判別処理部708が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。このようにRAM707は、各種のエリアを適宜提供することができる。また、データ保存部702及びRAM707のうち一方の機能の一部を他方が担っても良い。
判別処理部708は、第1,2の実施形態に係るパターン判別装置であり、図8に示す構成を有する。例えば判別処理部708は、通信部703を介して外部装置から若しくはデータ保存部702からRAM707に取得した第1,2パラメータ及び特徴画像を用いてパターン判別を行う。判別処理部708による処理結果はRAM707やデータ保存部702に格納しても良いし、通信部703を介して外部装置に対して送信しても良い。
また、CPU705が判別処理部708によるパターン判別の結果を用いて画像処理や画像認識を行うこともできる。この場合、CPU705は、画像処理や画像認識の結果をデータ保存部702に保存したり、通信部703を介して外部装置に対して送信しても良い。
なお、入力部701、データ保存部702、通信部703、表示部704、CPU705、ROM706、RAM707、判別処理部708のそれぞれは、バス709に接続されている。
なお、図7に示した構成は一例に過ぎない。例えば、CPU705を複数個設けても構わないし、複数個のコンピュータ装置でもって図7の構成と同等の構成を実現させても構わない。また、以上説明した実施形態や変形例の一部若しくは全部は適宜組み合わせても構わないし、選択的に使用しても構わない。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
802:グループ保持部 804:弱判別器処理部

Claims (15)

  1. 論理的にカスケード接続された複数の弱判別器を有するパターン判別装置であって、
    パターン判別の対象となるデータを保持した複数のメモリを有する保持手段と、
    前記複数のメモリのうち2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて前記弱判別器によるパターン判別を行う処理手段と
    を備えることを特徴とするパターン判別装置。
  2. 前記処理手段は、前記複数の弱判別器のうち第1の弱判別器によるパターン判別のために要するデータを保持する前記2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて前記第1の弱判別器によるパターン判別を行い、該パターン判別が成功した場合には、該第1の弱判別器に後続する第2の弱判別器によるパターン判別のために要するデータを保持する前記2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて前記第2の弱判別器によるパターン判別を行うことを特徴とする請求項1に記載のパターン判別装置。
  3. 更に、
    入力画像から複数枚の特徴画像を生成し、該複数枚の特徴画像を複数のグループに分割し、グループごとに前記保持手段の異なるメモリに特徴画像を格納する生成手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のパターン判別装置。
  4. 前記生成手段は、前記弱判別器がパターン判別のために参照するそれぞれの特徴画像が互いに異なるグループとなるように、前記複数枚の特徴画像を複数のグループに分割することを特徴とする請求項3に記載のパターン判別装置。
  5. 前記生成手段は、前記弱判別器がそれぞれの特徴画像を参照する確率に従い、前記複数枚の特徴画像を複数のグループに分割することを特徴とする請求項3又は4に記載のパターン判別装置。
  6. 更に、
    前記弱判別器がパターン判別のために参照するパラメータを保持するパラメータ保持手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のパターン判別装置。
  7. 前記生成手段は、前記複数枚の特徴画像を複数のグループに分割し、前記弱判別器がパターン判別のために参照するそれぞれの特徴画像が互いに異なるグループとなるように、前記弱判別器がパターン判別のために参照するパラメータを決定することを特徴とする請求項3に記載のパターン判別装置。
  8. 前記パラメータ保持手段は、前記弱判別器ごとにパラメータを保持することを特徴とする請求項6に記載のパターン判別装置。
  9. 前記パラメータ保持手段は、前記弱判別器ごとに該弱判別器によるパターン判別の対象を規定する第1のパラメータを保持することを特徴とする請求項8に記載のパターン判別装置。
  10. 前記第1のパラメータは、パターン判別のために参照する特徴画像の識別情報と該特徴画像中の画素位置とを含むことを特徴とする請求項9に記載のパターン判別装置。
  11. 前記パラメータ保持手段は、前記弱判別器ごとに該弱判別器によるパターン判別の結果が成功であるか否かを判断するための第2のパラメータを保持することを特徴とする請求項8に記載のパターン判別装置。
  12. 前記第2のパラメータは、パターンらしさに相当するスコアを算出するための関数と該スコアに対する閾値とを含むことを特徴とする請求項11に記載のパターン判別装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のパターン判別装置と、該パターン判別装置によるパターン判別の結果を用いて処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  14. 論理的にカスケード接続された複数の弱判別器を有するパターン判別装置が行うパターン判別方法であって、
    パターン判別の対象となるデータを保持した複数のメモリのうち2以上のメモリに対して並列にアクセスして複数のデータを読み出し、該読み出した複数のデータを用いて前記弱判別器によるパターン判別を行うことを特徴とするパターン判別方法。
  15. コンピュータに請求項14に記載のパターン判別方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
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