JP2017067207A - Power split type continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、インプット軸(入力軸)に入力される動力を2系統に分割してアウトプット軸(出力軸)に伝達可能な動力分割式無段変速機に関する。 The present invention relates to a power split continuously variable transmission capable of dividing power input to an input shaft (input shaft) into two systems and transmitting the power to an output shaft (output shaft).
自動車などの車両に搭載される変速機として、エンジンの動力を無段階に変速する無段変速機構と、エンジンの動力を無段変速機構を経由せずに伝達する歯車機構と、無段変速機構からの動力と歯車機構からの動力とを合成するための遊星歯車機構とを備えたものが提案されている。この変速機では、エンジンからの動力を無段変速機構と歯車機構とに分割し、その分割された各動力を遊星歯車機構で合成して車輪に伝達することができる。 As a transmission mounted on a vehicle such as an automobile, a continuously variable transmission mechanism that continuously changes engine power, a gear mechanism that transmits engine power without going through a continuously variable transmission mechanism, and a continuously variable transmission mechanism There has been proposed a planetary gear mechanism for synthesizing the power from the gear and the power from the gear mechanism. In this transmission, the power from the engine can be divided into a continuously variable transmission mechanism and a gear mechanism, and the divided powers can be combined by the planetary gear mechanism and transmitted to the wheels.
駆動源の動力を2系統に分割して伝達可能な変速機は、動力分割式無段変速機として、出願人も提案している。 The applicant has also proposed a transmission capable of dividing and transmitting the power of the drive source into two systems as a power split type continuously variable transmission.
図9は、出願人の先の提案に係る動力分割式無段変速機901の構成を示すスケルトン図である。
FIG. 9 is a skeleton diagram showing the configuration of a power split type continuously
動力分割式無段変速機901には、変速比の変更により動力を無段階に変速する無段変速機構902と、動力を一定の変速比で変速する一定変速機構903と、動力を出力する出力用遊星歯車機構904とが備えられている。
The power split type continuously
無段変速機構902は、公知のベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)と同様の構成を有している。プライマリ軸905は、インプット軸906に直結されている。セカンダリ軸907は、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908を相対回転不能に支持している。また、出力用遊星歯車機構904のリングギヤ909には、アウトプット軸910が接続されている。アウトプット軸910の回転は、第1出力アイドルギヤ911および第2アイドルギヤ912を経由して、デファレンシャルギヤ913に伝達され、デファレンシャルギヤ913から左右の駆動輪に伝達される。
The continuously
一定変速機構903は、増速用遊星歯車機構914、スプリットドライブギヤ915、スプリットドリブンギヤ916およびアイドルギヤ917を備えている。増速用遊星歯車機構914のサンギヤ918は、インプット軸906に相対回転可能に外嵌されている。増速用遊星歯車機構914のキャリア919は、インプット軸906に相対回転不能に支持されている。スプリットドライブギヤ915は、サンギヤ918と一体回転可能に設けられている。スプリットドリブンギヤ916は、出力用遊星歯車機構904のキャリア920と一体回転可能に設けられている。アイドルギヤ917は、スプリットドライブギヤ915およびスプリットドリブンギヤ916と噛合している。
The constant
図10は、前進時および後進時におけるクラッチC1およびブレーキB1,B2の状態を示す図である。図11は、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908、キャリア920およびリングギヤ909の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。
FIG. 10 is a diagram illustrating states of the clutch C1 and the brakes B1 and B2 during forward travel and reverse travel. FIG. 11 is a collinear diagram showing the relationship between the rotational speeds (rotational speeds) of the
図10において、「○」は、クラッチC1およびブレーキB1,B2が係合状態であることを示している。「×」は、クラッチC1およびブレーキB1,B2が解放状態であることを示している。 In FIG. 10, “◯” indicates that the clutch C1 and the brakes B1 and B2 are engaged. “X” indicates that the clutch C1 and the brakes B1 and B2 are in the released state.
動力分割式無段変速機901は、動力伝達モードとして、動力が無段変速機構902のみを経由して出力用遊星歯車機構904に伝達されるベルトモード(ローモード)と、動力が無段変速機構902および一定変速機構903を経由して出力用遊星歯車機構904に伝達されるスプリットモード(ハイモード)とを有している。
The power split type continuously
ベルトモードでは、クラッチC1が係合されて、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908とリングギヤ909とが直結され、ブレーキB1,B2が解放されて、出力用遊星歯車機構904のキャリア920がフリーな状態にされる。そのため、インプット軸906に入力される動力により、プライマリ軸905が回転すると、プライマリ軸905の回転がベルト921を介してセカンダリ軸907に伝達されて、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908およびリングギヤ909が一体的に回転し、アウトプット軸910がリングギヤ909と一体的に回転する。したがって、ベルトモードでは、動力分割式無段変速機901の変速比(ユニット変速比)が無段変速機構902の変速比(ベルト変速比)と一致する。
In the belt mode, the clutch C1 is engaged, the
スプリットモードでは、クラッチC1およびブレーキB1が解放される。また、ブレーキB2が係合されることにより、増速用遊星歯車機構914のリングギヤ922が制動される。そのため、インプット軸906に入力される動力により、プライマリ軸905が回転すると、プライマリ軸905の回転がベルト921を介してセカンダリ軸907に伝達されて、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908が回転する。一方、増速用遊星歯車機構914のリングギヤ922が制動されているので、インプット軸906の回転は、増速用遊星歯車機構914のキャリア919、サンギヤ918、スプリットドライブギヤ915、アイドルギヤ917およびスプリットドリブンギヤ916を介して、出力用遊星歯車機構904のキャリア920に増速されて伝達される。したがって、スプリットモードでは、ベルト変速比が大きいほど、動力分割式無段変速機901の変速比(ユニット変速比)が小さくなり、一定変速機構903の変速比(スプリットギヤ変速比)以下の変速比を実現することができる。
In the split mode, the clutch C1 and the brake B1 are released. Further, by engaging the brake B2, the
また、動力分割式無段変速機901が搭載された車両の後進時には、クラッチC1およびブレーキB2が解放され、ブレーキB1が係合される。ブレーキB1の係合により、スプリットドライブギヤ915が制動される。スプリットドライブギヤ915の制動により、アイドルギヤ917が回転不能となり、スプリットドリブンギヤ916および出力用遊星歯車機構904のキャリア920が回転不能になる。そのため、インプット軸906からプライマリ軸905およびセカンダリ軸907を介して出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908に回転が伝達されると、出力用遊星歯車機構904のリングギヤ909がサンギヤ908と逆方向に回転し、アウトプット軸910が車両の前進時とは逆方向に回転する。
When the vehicle on which the power split type continuously
ところが、動力分割式無段変速機901では、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えのために、クラッチC1およびブレーキB2の2個の係合要素が必要である。係合要素の個数を減らすことができれば、油圧回路に含まれるソレノイドバルブの個数も削減することができ、サイズおよびコストを低減することができる。また、出力用遊星歯車機構904のサンギヤ908とリングギヤ909との間に差回転が生じている状態でベルトモードとスプリットモードとが切り替えられると、その差回転により、ベルト921の滑りやエンジン回転数の急変などを生じるおそれがある。そのため、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えをベルト変速比がスプリットギヤ変速比と一致した状態で行う必要があるが、その切り替えを精度よく制御することが困難である。
However, in the power split type continuously
本発明の目的は、出願人による先の提案に係る構成と比較して、サイズおよびコストの低減ならびに制御の簡素化を図ることができる、動力分割式無段変速機を提供することである。 An object of the present invention is to provide a power split type continuously variable transmission capable of reducing the size and cost and simplifying control as compared with the configuration according to the previous proposal by the applicant.
前記の目的を達成するため、本発明に係る動力分割式無段変速機は、インプット軸と、アウトプット軸と、インプット軸から動力が伝達されるプライマリ軸、プライマリ軸に支持されたプライマリプーリ、プライマリ軸と平行に設けられたセカンダリ軸、セカンダリ軸に支持されたセカンダリプーリおよびプライマリプーリとセカンダリプーリとに巻き掛けられたベルトを備える無段変速機構と、一定のスプリットギヤ変速比を有し、インプット軸と一体的に回転可能に設けられたスプリットドライブギヤおよびスプリットドライブギヤからの動力が伝達されるスプリットドリブンギヤを備えるスプリットギヤ機構と、サンギヤ、リングギヤおよびセカンダリ軸と一体的に回転可能に設けられたキャリアを備える遊星歯車機構とを含み、スプリットドリブンギヤからサンギヤまたはリングギヤの一方に動力が伝達され、その他方からアウトプット軸に動力が伝達される。 In order to achieve the above object, a power split continuously variable transmission according to the present invention includes an input shaft, an output shaft, a primary shaft to which power is transmitted from the input shaft, a primary pulley supported by the primary shaft, A continuously variable transmission mechanism including a secondary shaft provided in parallel with the primary shaft, a secondary pulley supported by the secondary shaft and a belt wound around the primary pulley and the secondary pulley, and a constant split gear speed ratio; A split gear that includes a split drive gear that is provided so as to be rotatable integrally with the input shaft, and a split driven gear that transmits power from the split drive gear, and a sun gear, a ring gear, and a secondary shaft that are rotatably provided integrally. And a planetary gear mechanism with a carrier. Power is transmitted on one of the sun gear or the ring gear from Ttodoribungiya, power is transmitted to the output shaft from the other one.
この構成によれば、インプット軸に入力される動力は、インプット軸から無段変速機構のプライマリ軸に伝達される。プライマリ軸に伝達された動力は、プライマリプーリ、ベルトおよびセカンダリプーリを介してセカンダリ軸に伝達され、遊星歯車機構のキャリアをセカンダリ軸と一体的に回転させる。また、インプット軸に入力される動力は、スプリットドライブギヤからスプリットドリブンギヤを介して遊星歯車機構のサンギヤまたはリングギヤに、一定のスプリットギヤ変速比で変速されて伝達される。 According to this configuration, the power input to the input shaft is transmitted from the input shaft to the primary shaft of the continuously variable transmission mechanism. The power transmitted to the primary shaft is transmitted to the secondary shaft via the primary pulley, the belt, and the secondary pulley, and rotates the carrier of the planetary gear mechanism integrally with the secondary shaft. Also, the power input to the input shaft is transmitted at a constant split gear speed ratio from the split drive gear to the sun gear or ring gear of the planetary gear mechanism via the split driven gear.
スプリットドリブンギヤからサンギヤに動力が伝達(入力)される構成では、リングギヤからアウトプット軸に動力が伝達(出力)される。無段変速機構のベルト変速比がスプリットギヤ変速比より上げられると、キャリアの回転数(回転速度)がサンギヤの回転数より高くなり、リングギヤの回転数がキャリアの回転数より高くなる。また、ベルト変速比がスプリットギヤ変速比より下げられると、キャリアの回転数がサンギヤの回転数より低くなり、リングギヤの回転数がキャリアの回転数より低くなる。よって、動力分割式無段変速機のユニット全体としての変速比幅(ユニット変速比幅)をベルト変速比幅より大きく確保することができる。 In a configuration in which power is transmitted (input) from the split driven gear to the sun gear, power is transmitted (output) from the ring gear to the output shaft. When the belt transmission ratio of the continuously variable transmission mechanism is increased from the split gear transmission ratio, the rotational speed (rotational speed) of the carrier becomes higher than the rotational speed of the sun gear, and the rotational speed of the ring gear becomes higher than the rotational speed of the carrier. Further, when the belt speed ratio is lowered below the split gear speed ratio, the rotation speed of the carrier becomes lower than the rotation speed of the sun gear, and the rotation speed of the ring gear becomes lower than the rotation speed of the carrier. Therefore, it is possible to ensure a gear ratio width (unit gear ratio width) as a whole unit of the power split continuously variable transmission larger than the belt gear ratio width.
スプリットドリブンギヤからリングギヤに動力が伝達(入力)される構成では、サンギヤからアウトプット軸に動力が伝達(出力)される。無段変速機構のベルト変速比がスプリットギヤ変速比より上げられると、キャリアの回転数(回転速度)がリングギヤの回転数より高くなり、サンギヤの回転数がキャリアの回転数より高くなる。また、ベルト変速比がスプリットギヤ変速比より下げられると、キャリアの回転数がリングギヤの回転数より低くなり、サンギヤの回転数がリングギヤの回転数より低くなる。よって、この構成においても、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができる。 In a configuration in which power is transmitted (input) from the split driven gear to the ring gear, power is transmitted (output) from the sun gear to the output shaft. When the belt transmission ratio of the continuously variable transmission mechanism is increased from the split gear transmission ratio, the rotation speed (rotation speed) of the carrier becomes higher than the rotation speed of the ring gear, and the rotation speed of the sun gear becomes higher than the rotation speed of the carrier. Further, when the belt speed ratio is lowered below the split gear speed ratio, the carrier rotation speed becomes lower than the ring gear rotation speed, and the sun gear rotation speed becomes lower than the ring gear rotation speed. Therefore, also in this configuration, the unit speed ratio width can be ensured larger than the belt speed ratio width.
本発明に係る動力分割式無段変速機では、出願人による先の提案に係る構成、つまり図9に示される構成と同様に、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができるので、動力分割式無段変速機が搭載された車両の加速性能および高速走行時の燃費性能の向上を図ることができる。 In the power split type continuously variable transmission according to the present invention, the unit speed ratio width can be secured larger than the belt speed ratio width as in the configuration according to the previous proposal by the applicant, that is, the configuration shown in FIG. Therefore, it is possible to improve the acceleration performance of the vehicle equipped with the power split type continuously variable transmission and the fuel efficiency performance at high speed.
そして、本発明に係る動力分割式無段変速機では、出願人による先の提案に係る構成と異なり、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えがないので、そのモード切替のための2個の係合要素が不要である。よって、係合要素の個数の削減を図ることができ、係合要素の係合/解放を制御するためのソレノイドバルブを油圧回路から省略できるので、動力分割式無段変速機のサイズおよびコストを低減することができる。また、係合要素の個数が削減されることにより、係合要素の係合/解放の制御を簡素化することができる。その結果、動力分割式無段変速機の制御を簡素化することができる。 In the power split continuously variable transmission according to the present invention, unlike the configuration according to the previous proposal by the applicant, there is no switching between the belt mode and the split mode. The element is unnecessary. Therefore, the number of engaging elements can be reduced, and the solenoid valve for controlling the engagement / release of the engaging elements can be omitted from the hydraulic circuit. Therefore, the size and cost of the power split continuously variable transmission can be reduced. Can be reduced. Further, by reducing the number of engagement elements, it is possible to simplify the engagement / release control of the engagement elements. As a result, the control of the power split continuously variable transmission can be simplified.
動力分割式無段変速機は、インプット軸からプライマリ軸に動力を伝達/遮断するために係合/解放される第1係合要素と、遊星歯車機構のキャリアの回転を禁止/許容するために係合/解放される第2係合要素とを含むことが好ましい。 The power split type continuously variable transmission includes a first engagement element that is engaged / released to transmit / cut power from the input shaft to the primary shaft, and to prohibit / allow rotation of the carrier of the planetary gear mechanism. And a second engagement element to be engaged / released.
この構成によれば、第1係合要素が係合され、第2係合要素が解放された状態において、インプット軸に入力される動力を無段変速機構およびスプリットギヤ機構の2系統に分割してアウトプット軸に伝達することができ、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができる。 According to this configuration, in a state where the first engagement element is engaged and the second engagement element is released, the power input to the input shaft is divided into two systems, a continuously variable transmission mechanism and a split gear mechanism. Therefore, the unit speed ratio width can be secured larger than the belt speed ratio width.
一方、第1係合要素が解放され、第2係合要素が係合された状態では、遊星歯車機構のキャリアが制動(回転停止)されて、インプット軸に入力される動力がスプリットギヤ機構を介して遊星歯車機構のサンギヤまたはリングギヤの一方に伝達される。そのため、サンギヤまたはリングギヤの他方は、サンギヤまたはリングギヤの一方と逆方向に回転する。よって、第1係合要素の解放および第2係合要素の係合により、リバース(後進段)を構成することができる。 On the other hand, in a state where the first engagement element is released and the second engagement element is engaged, the carrier of the planetary gear mechanism is braked (rotation stopped), and the power input to the input shaft is changed to the split gear mechanism. Via the sun gear or the ring gear of the planetary gear mechanism. Therefore, the other of the sun gear or the ring gear rotates in the opposite direction to one of the sun gear or the ring gear. Therefore, reverse (reverse speed) can be configured by releasing the first engagement element and engaging the second engagement element.
本発明によれば、出願人による先の提案に係る構成と同様に、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができるので、動力分割式無段変速機が搭載された車両の加速性能および高速走行時の燃費性能の向上を図ることができる。そのうえ、本発明によれば、出願人による先の提案に係る構成と異なり、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えがないので、そのモード切替のための2個の係合要素および制御が不要であるので、出願人による先の提案に係る構成と比較して、サイズおよびコストの低減ならびに制御の簡素化を図ることができる。 According to the present invention, since the unit speed ratio width can be secured larger than the belt speed ratio width as in the configuration according to the previous proposal by the applicant, the vehicle equipped with the power split type continuously variable transmission can be secured. It is possible to improve acceleration performance and fuel efficiency performance at high speeds. Moreover, according to the present invention, unlike the configuration according to the previous proposal by the applicant, since there is no switching between the belt mode and the split mode, two engagement elements and control for switching the mode are unnecessary. Therefore, the size and cost can be reduced and the control can be simplified as compared with the configuration according to the previous proposal by the applicant.
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る動力分割式無段変速機4が搭載された車両1の駆動系統の構成を示すスケルトン図である。
<First Embodiment>
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a configuration of a drive system of a vehicle 1 on which a power split type continuously variable transmission 4 according to a first embodiment of the present invention is mounted.
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。エンジン2の出力は、トルクコンバータ3および動力分割式無段変速機4を介して、車両1の駆動輪(たとえば、左右の前輪)に伝達される。
The vehicle 1 is an automobile that uses the
エンジン2は、E/G出力軸21を備えている。E/G出力軸21は、エンジン2が発生する動力により回転される。
The
トルクコンバータ3は、ポンプインペラ31、タービンランナ32およびロックアップクラッチ33を備えている。ポンプインペラ31の中心には、E/G出力軸21が接続されており、ポンプインペラ31は、E/G出力軸21と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。タービンランナ32は、ポンプインペラ31と同一の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。ロックアップクラッチ33は、ポンプインペラ31とタービンランナ32とを直結/分離するために設けられている。ロックアップクラッチ33が係合されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが直結され、ロックアップクラッチ33が解放されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが分離される。
The
ロックアップクラッチ33が解放された状態において、E/G出力軸21が回転されると、ポンプインペラ31が回転する。ポンプインペラ31が回転すると、ポンプインペラ31からタービンランナ32に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ32で受けられて、タービンランナ32が回転する。このとき、トルクコンバータ3の増幅作用が生じ、タービンランナ32には、E/G出力軸21の動力(トルク)よりも大きな動力が発生する。
When the E /
ロックアップクラッチ33が係合された状態では、E/G出力軸21が回転されると、E/G出力軸21、ポンプインペラ31およびタービンランナ32が一体となって回転する。
In a state where the
動力分割式無段変速機4は、インプット軸41、アウトプット軸42、無段変速機構43、遊星歯車機構44およびスプリットギヤ機構45を備えている。
The power split type continuously variable transmission 4 includes an
インプット軸41は、トルクコンバータ3のタービンランナ32に連結され、タービンランナ32と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
The
アウトプット軸42は、インプット軸41と平行に設けられている。アウトプット軸42は、出力ギヤ46を相対回転不能に支持している。
The
無段変速機構43は、公知のベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)と同様の構成を有している。具体的には、無段変速機構43は、プライマリ軸51と、プライマリ軸51と平行に設けられたセカンダリ軸52と、プライマリ軸51に相対回転不能に支持されたプライマリプーリ53と、セカンダリ軸52に相対回転不能に支持されたセカンダリプーリ54と、プライマリプーリ53とセカンダリプーリ54とに巻き掛けられたベルト55とを備えている。
The continuously
プライマリプーリ53は、プライマリ軸51に固定された固定シーブ61と、固定シーブ61にベルト55を挟んで対向配置され、プライマリ軸51にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ62とを備えている。可動シーブ62に対して固定シーブ61と反対側には、プライマリ軸51に固定されたシリンダ(図示せず)が設けられ、可動シーブ62とシリンダとの間に、ピストン室(油室)が形成されている。
The
セカンダリプーリ54は、セカンダリ軸52に固定された固定シーブ65と、固定シーブ65にベルト55を挟んで対向配置され、セカンダリ軸52にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ66とを備えている。可動シーブ66に対して固定シーブ65と反対側には、セカンダリ軸52に固定されたシリンダ(図示せず)が設けられ、可動シーブ66とシリンダとの間に、ピストン室(油室)が形成されている。
The
無段変速機構43では、プライマリプーリ53およびセカンダリプーリ54の各ピストン室に供給される油圧が制御されて、プライマリプーリ53およびセカンダリプーリ54の各溝幅が変更されることにより、無段変速機構43での変速比であるベルト変速比が連続的に無段階で変更される。
In the continuously
具体的には、ベルト変速比が下げられるときには、プライマリプーリ53のピストン室に供給される油圧が上げられる。これにより、プライマリプーリ53の可動シーブ62が固定シーブ61側に移動し、固定シーブ61と可動シーブ62との間隔(溝幅)が小さくなる。これに伴い、プライマリプーリ53に対するベルト55の巻きかけ径が大きくなり、セカンダリプーリ54の固定シーブ65と可動シーブ66との間隔(溝幅)が大きくなる。その結果、プライマリプーリ53とセカンダリプーリ54とのプーリ比が小さくなり、ベルト変速比が下がる。
Specifically, when the belt speed ratio is lowered, the hydraulic pressure supplied to the piston chamber of the
ベルト変速比が上げられるときには、プライマリプーリ53のピストン室に供給される油圧が下げられる。これにより、ベルト55に対するセカンダリプーリ54の推力がベルト55に対するプライマリプーリ53の推力よりも大きくなり、セカンダリプーリ54の固定シーブ65と可動シーブ66との間隔が小さくなるとともに、固定シーブ61と可動シーブ62との間隔が大きくなる。その結果、プライマリプーリ53とセカンダリプーリ54とのプーリ比が大きくなり、ベルト変速比が上がる。
When the belt transmission ratio is increased, the hydraulic pressure supplied to the piston chamber of the
一方、プライマリプーリ53およびセカンダリプーリ54の推力は、プライマリプーリ53およびセカンダリプーリ54とベルト55との間で滑りが生じない大きさを必要とする。そのため、プライマリ軸51に入力されるトルクの大きさに応じた推力が得られるよう、プライマリプーリ53およびセカンダリプーリ54の各ピストン室に供給される油圧(油量)が制御される。
On the other hand, the thrust of the
遊星歯車機構44は、サンギヤ71、キャリア72およびリングギヤ73を備えている。
The
サンギヤ71は、セカンダリ軸52に相対回転可能に外嵌されている。
The
キャリア72の中心には、セカンダリ軸52が連結されており、キャリア72は、セカンダリ軸52と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。キャリア72は、複数個のピニオンギヤ74を回転可能に支持している。複数個のピニオンギヤ74は、円周上に配置され、サンギヤ71と噛合している。
A
リングギヤ73は、複数個のピニオンギヤ74を一括して取り囲む円環状を有し、各ピニオンギヤ74にセカンダリ軸52の回転径方向の外側から噛合している。また、リングギヤ73には、アウトプット軸42が連結されており、リングギヤ73は、アウトプット軸42と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
The
スプリットギヤ機構45は、スプリットドライブギヤ81、スプリットドリブンギヤ82およびアイドル伝達機構83を備えている。
The
スプリットドライブギヤ81は、インプット軸41に相対回転不能に支持されることにより、インプット軸41と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
The
スプリットドリブンギヤ82は、遊星歯車機構44のサンギヤ71と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
The split driven
アイドル伝達機構83は、インプット軸41およびアウトプット軸42と平行に設けられたアイドル軸84と、アイドル軸84に相対回転不能に支持されて、スプリットドライブギヤ81と噛合する第1アイドルギヤ85と、アイドル軸84に相対回転不能に支持されて、スプリットドリブンギヤ82と噛合する第2アイドルギヤ86とを含む。
The
動力分割式無段変速機4は、出力ギヤ46の回転をデファレンシャルギヤ6に伝達する出力ギヤ機構91を備えている。出力ギヤ機構91は、アウトプット軸42と平行に設けられた出力ギヤ軸92と、出力ギヤ軸92に相対回転不能に支持されて、出力ギヤ46と噛合する第1出力アイドルギヤ93と、出力ギヤ軸92に相対回転不能に支持されて、デファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と噛合する第2出力アイドルギヤ94とを含む。
The power split type continuously variable transmission 4 includes an
また、動力分割式無段変速機4は、クラッチCおよびブレーキBを備えている。 Further, the power split type continuously variable transmission 4 includes a clutch C and a brake B.
クラッチCは、インプット軸41(スプリットドライブギヤ81)と無段変速機構43のプライマリ軸51とを直結(一体回転可能に結合)する係合状態(オン)と、その直結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
The clutch C is in an engaged state (on) in which the input shaft 41 (split drive gear 81) and the
ブレーキBは、遊星歯車機構44のキャリア72を制動する係合状態(オン)と、キャリア72の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
The brake B is switched between an engaged state (on) in which the
図2は、遊星歯車機構44のサンギヤ71、キャリア72およびリングギヤ73の回転数(回転速度)の関係を示す共線図(速度線図)である。
FIG. 2 is a collinear diagram (speed diagram) showing the relationship among the rotational speeds (rotational speeds) of the
車両1の前進時には、クラッチCが係合され、ブレーキBが解放される。これにより、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが直結され、遊星歯車機構44のキャリア72がフリー(自由回転状態)になる。
When the vehicle 1 moves forward, the clutch C is engaged and the brake B is released. As a result, the
インプット軸41に入力される動力は、無段変速機構43のプライマリ軸51に伝達され、プライマリ軸51からプライマリプーリ53、ベルト55およびセカンダリプーリ54を介してセカンダリ軸52に伝達され、遊星歯車機構44のキャリア72をセカンダリ軸52と一体的に回転させる。また、インプット軸41に入力される動力は、スプリットギヤ機構45を介して遊星歯車機構44のサンギヤ71に伝達され、サンギヤ71をスプリットドリブンギヤ82と一体的に回転させる。
The power input to the
スプリットギヤ機構45の変速比(ギヤ比)であるスプリット変速比は、一定で不変(固定)である。無段変速機構43のベルト変速比がスプリットギヤ変速比より上げられると、キャリア72の回転数(回転速度)がサンギヤ71の回転数より高くなり、リングギヤ73の回転数がキャリア72の回転数より高くなる。また、ベルト変速比がスプリットギヤ変速比より下げられると、キャリア72の回転数がサンギヤ71の回転数より低くなり、リングギヤ73の回転数がキャリア72の回転数より低くなる。よって、動力分割式無段変速機4のユニット全体としての変速比幅(ユニット変速比幅)をベルト変速比幅より大きく確保することができる。
The split gear ratio, which is the gear ratio (gear ratio) of the
車両1の後進時には、クラッチCが解放され、ブレーキBが係合される。これにより、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが切り離され、遊星歯車機構44のキャリア72が制動される。
When the vehicle 1 moves backward, the clutch C is released and the brake B is engaged. Thereby, the
インプット軸41に入力される動力は、スプリットギヤ機構45を介して遊星歯車機構44のサンギヤ71に伝達され、サンギヤ71をスプリットドリブンギヤ82と一体的に回転させる。キャリア72が制動されているので、図2に破線で示されるように、サンギヤ71が回転すると、遊星歯車機構44のリングギヤ73がサンギヤ71と逆方向に回転する。このリングギヤ73の回転方向は、車両1の前進時におけるリングギヤ73の回転方向と逆方向となる。
The power input to the
<作用効果>
以上のように、動力分割式無段変速機4では、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができるので、動力分割式無段変速機4が搭載された車両1の加速性能および高速走行時の燃費性能の向上を図ることができる。
<Effect>
As described above, in the power split continuously variable transmission 4, the unit speed ratio width can be secured larger than the belt speed ratio width, so that the acceleration performance of the vehicle 1 in which the power split continuously variable transmission 4 is mounted. In addition, it is possible to improve the fuel consumption performance during high-speed driving.
そして、動力分割式無段変速機4では、出願人による先の提案に係る構成と異なり、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えがないので、そのモード切替のための2個の係合要素が不要である。よって、図1と図9とを比較して理解されるように、係合要素の個数の削減を図ることができ、係合要素の係合/解放を制御するためのソレノイドバルブを油圧回路から省略できるので、動力分割式無段変速機4のサイズおよびコストの低減を図ることができる。さらに、モード切替がないので、そのモード切替のための制御が不要である。また、係合要素の個数が削減されるので、係合要素の係合/解放のための制御を簡素化することができ、ひいては、動力分割式無段変速機4の制御を簡素化することができる。 In the power split type continuously variable transmission 4, unlike the configuration according to the previous proposal by the applicant, there is no switching between the belt mode and the split mode, so two engagement elements for switching the mode are unnecessary. It is. Therefore, as can be understood by comparing FIG. 1 and FIG. 9, the number of engaging elements can be reduced, and a solenoid valve for controlling engagement / release of the engaging elements can be provided from the hydraulic circuit. Since it can be omitted, the size and cost of the power split type continuously variable transmission 4 can be reduced. Furthermore, since there is no mode switching, control for the mode switching is unnecessary. In addition, since the number of engaging elements is reduced, it is possible to simplify the control for engaging / disengaging the engaging elements, and thus simplify the control of the power split continuously variable transmission 4. Can do.
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係る動力分割式無段変速機204の構成を示すスケルトン図である。図3において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、動力分割式無段変速機204について、図1に示される動力分割式無段変速機4との相違点のみを説明する。
Second Embodiment
FIG. 3 is a skeleton diagram showing the configuration of the power split type continuously
動力分割式無段変速機204では、遊星歯車機構44のサンギヤ71に、アウトプット軸42が接続されており、サンギヤ71は、アウトプット軸42と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。また、スプリットギヤ機構45のスプリットドリブンギヤ82は、遊星歯車機構44のリングギヤ73と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
In the power split type continuously
図4は、第2実施形態に係る遊星歯車機構44のサンギヤ71、キャリア72およびリングギヤ73の回転数(回転速度)の関係を示す共線図(速度線図)である。
FIG. 4 is a collinear diagram (speed diagram) showing the relationship among the rotational speeds (rotational speeds) of the
車両1の前進時には、クラッチCが係合され、ブレーキBが解放される。これにより、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが直結され、遊星歯車機構44のキャリア72がフリー(自由回転状態)になる。
When the vehicle 1 moves forward, the clutch C is engaged and the brake B is released. As a result, the
インプット軸41に入力される動力は、無段変速機構43のプライマリ軸51に伝達され、プライマリ軸51からプライマリプーリ53、ベルト55およびセカンダリプーリ54を介してセカンダリ軸52に伝達され、遊星歯車機構44のキャリア72をセカンダリ軸52と一体的に回転させる。また、インプット軸41に入力される動力は、スプリットギヤ機構45を介して遊星歯車機構44のリングギヤ73に伝達され、リングギヤ73をスプリットドリブンギヤ82と一体的に回転させる。
The power input to the
スプリットギヤ機構45の変速比(ギヤ比)であるスプリット変速比は、一定で不変(固定)である。無段変速機構43のベルト変速比がスプリットギヤ変速比より上げられると、キャリア72の回転数(回転速度)がリングギヤ73の回転数より高くなり、サンギヤ71の回転数がキャリア72の回転数より高くなる。また、ベルト変速比がスプリットギヤ変速比より下げられると、キャリア72の回転数がリングギヤ73の回転数より低くなり、サンギヤ71の回転数がキャリア72の回転数より低くなる。よって、動力分割式無段変速機4のユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができる。
The split gear ratio, which is the gear ratio (gear ratio) of the
車両1の後進時には、クラッチCが解放され、ブレーキBが係合される。これにより、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが切り離され、遊星歯車機構44のキャリア72が制動される。
When the vehicle 1 moves backward, the clutch C is released and the brake B is engaged. Thereby, the
インプット軸41に入力される動力は、スプリットギヤ機構45を介して遊星歯車機構44のリングギヤ73に伝達され、リングギヤ73をスプリットドリブンギヤ82と一体的に回転させる。キャリア72が制動されているので、図4に破線で示されるように、リングギヤ73が回転すると、遊星歯車機構44のサンギヤ71がリングギヤ73と逆方向に回転する。このサンギヤ71の回転方向は、車両1の前進時におけるサンギヤ71の回転方向と逆方向となる。
The power input to the
<作用効果>
第2実施形態に係る動力分割式無段変速機204の構成においても、ユニット変速比幅をベルト変速比幅より大きく確保することができるので、動力分割式無段変速機4が搭載された車両1の加速性能および高速走行時の燃費性能の向上を図ることができる。
<Effect>
Even in the configuration of the power split continuously
そして、動力分割式無段変速機4では、出願人による先の提案に係る構成と異なり、ベルトモードとスプリットモードとの切り替えがないので、そのモード切替のための2個の係合要素が不要である。よって、図3と図9とを比較して理解されるように、係合要素の個数の削減を図ることができ、係合要素の係合/解放を制御するためのソレノイドバルブを油圧回路から省略できるので、動力分割式無段変速機204のサイズおよびコストの低減を図ることができる。さらに、モード切替がないので、そのモード切替のための制御が不要である。また、係合要素の個数が削減されるので、係合要素の係合/解放のための制御を簡素化することができ、ひいては、動力分割式無段変速機204の制御を簡素化することができる。
In the power split type continuously variable transmission 4, unlike the configuration according to the previous proposal by the applicant, there is no switching between the belt mode and the split mode, so two engagement elements for switching the mode are unnecessary. It is. Therefore, as can be understood by comparing FIG. 3 and FIG. 9, the number of engaging elements can be reduced, and a solenoid valve for controlling engagement / release of the engaging elements can be provided from the hydraulic circuit. Since this can be omitted, the size and cost of the power split type continuously
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態に係る動力分割式無段変速機304の構成を示すスケルトン図である。図5において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、動力分割式無段変速機304について、図1に示される動力分割式無段変速機4との相違点のみを説明する。
<Third Embodiment>
FIG. 5 is a skeleton diagram showing the configuration of the power split type continuously
図1に示される動力分割式無段変速機4では、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが同一軸線上に配置されている。これに対し、図5に示される動力分割式無段変速機304では、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが互いに平行をなしてずれて配置されている。そして、インプット軸41が2分割されて、各分割部分の間にクラッチCが介在されている。
In the power split continuously variable transmission 4 shown in FIG. 1, the
また、図1に示される動力分割式無段変速機4では、スプリットギヤ機構45にアイドル伝達機構83が備えられて、スプリットドライブギヤ81の動力(回転)がアイドル伝達機構83を介してスプリットドリブンギヤ82に伝達される。これに対し、図5に示される動力分割式無段変速機304では、スプリットギヤ機構45からアイドル伝達機構83が省かれて、スプリットドライブギヤ81がスプリットドリブンギヤ82と直接に噛合している。
In the power split type continuously variable transmission 4 shown in FIG. 1, the
また、動力分割式無段変速機304では、逆転ギヤ機構311が設けられ、出力ギヤ機構91が省かれている。
Further, in the power split type continuously
逆転ギヤ機構311は、インプット軸41に入力される動力を逆転かつ減速させてプライマリ軸51に伝達する構成である。具体的には、逆転ギヤ機構311は、インプット軸41に相対回転不能に支持される第1ギヤ312と、第1ギヤ312よりも大径で歯数が多く、プライマリ軸51に相対回転不能に支持されて、第1ギヤ312と噛合する第2ギヤ313とを含む。
The
動力分割式無段変速機304では、出力ギヤ機構91が省かれることにより、出力ギヤ46がデファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と直接に噛合している。
In the power split type continuously
<作用効果>
第3実施形態に係る動力分割式無段変速機304の構成によっても、第1実施形態に係る動力分割式無段変速機4の場合と同様の作用効果を奏することができる。
<Effect>
Even with the configuration of the power split continuously
<第4実施形態>
図6は、本発明の第4実施形態に係る動力分割式無段変速機404の構成を示すスケルトン図である。図6において、図2に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、動力分割式無段変速機404について、図2に示される動力分割式無段変速機204との相違点のみを説明する。
<Fourth embodiment>
FIG. 6 is a skeleton diagram showing a configuration of a power split type continuously
図2に示される動力分割式無段変速機204では、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが同一軸線上に配置されている。これに対し、図6に示される動力分割式無段変速機404では、インプット軸41と無段変速機構43のプライマリ軸51とが互いに平行をなしてずれて配置されている。また、インプット軸41が2分割されて、各分割部分の間にクラッチCが介在されている。
In the power split type continuously
また、図2に示される動力分割式無段変速機4では、スプリットギヤ機構45にアイドル伝達機構83が備えられて、スプリットドライブギヤ81の動力(回転)がアイドル伝達機構83を介してスプリットドリブンギヤ82に伝達される。これに対し、図6に示される動力分割式無段変速機404では、スプリットギヤ機構45からアイドル伝達機構83が省かれて、スプリットドライブギヤ81がスプリットドリブンギヤ82と直接に噛合している。
In the power split type continuously variable transmission 4 shown in FIG. 2, the
また、動力分割式無段変速機404では、逆転ギヤ機構411が設けられ、出力ギヤ機構91が省かれている。
Further, in the power split type continuously
逆転ギヤ機構411は、インプット軸41に入力される動力を逆転かつ減速させてプライマリ軸51に伝達する構成である。具体的には、逆転ギヤ機構411は、インプット軸41に相対回転不能に支持される第1ギヤ412と、第1ギヤ412よりも大径で歯数が多く、プライマリ軸51に相対回転不能に支持されて、第1ギヤ412と噛合する第2ギヤ413とを含む。
The
動力分割式無段変速機404では、出力ギヤ機構91が省かれることにより、出力ギヤ46がデファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と直接に噛合している。
In the power split type continuously
<作用効果>
第4実施形態に係る動力分割式無段変速機404の構成によっても、第2実施形態に係る動力分割式無段変速機204の場合と同様の作用効果を奏することができる。
<Effect>
Also with the configuration of the power split continuously
<第5実施形態>
図7は、本発明の第5実施形態に係る動力分割式無段変速機504の構成を示すスケルトン図である。図7において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、動力分割式無段変速機504について、図1に示される動力分割式無段変速機4との相違点のみを説明する。
<Fifth Embodiment>
FIG. 7 is a skeleton diagram showing a configuration of a power split type continuously
図1に示される動力分割式無段変速機4では、スプリットギヤ機構45にアイドル伝達機構83が備えられて、スプリットドライブギヤ81の動力(回転)がアイドル伝達機構83を介してスプリットドリブンギヤ82に伝達される。これに対し、図7に示される動力分割式無段変速機504では、スプリットギヤ機構45からアイドル伝達機構83が省かれて、スプリットドライブギヤ81がスプリットドリブンギヤ82と直接に噛合している。
In the power split type continuously variable transmission 4 shown in FIG. 1, the
また、図1に示される動力分割式無段変速機4では、アウトプット軸42と無段変速機構43のセカンダリ軸52とが同一軸線上に配置されている。これに対し、図7に示される動力分割式無段変速機504では、アウトプット軸42と無段変速機構43のセカンダリ軸52とが互いに平行をなしてずれて配置されている。
In the power split continuously variable transmission 4 shown in FIG. 1, the
動力分割式無段変速機504では、アウトプット軸42が第1アウトプット軸511と第2アウトプット軸512とに2分割されている。第1アウトプット軸511は、遊星歯車機構44のキャリア72の中心に連結されて、キャリア72は、第1アウトプット軸511と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。第2アウトプット軸512は、リングギヤ73に連結されて、リングギヤ73は、第2アウトプット軸512と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
In the power split type continuously
そして、セカンダリ軸52に第1ギヤ521が相対回転不能に支持され、第1アウトプット軸511に第2ギヤ522が相対回転不能に支持されて、第1ギヤ521と第2ギヤ522とが噛合している。
Then, the
また、動力分割式無段変速機504では、出力ギヤ機構91が省かれることにより、出力ギヤ46がデファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と直接に噛合している。
Also, in the power split type continuously
<作用効果>
第5実施形態に係る動力分割式無段変速機504の構成によっても、第1実施形態に係る動力分割式無段変速機4の場合と同様の作用効果を奏することができる。
<Effect>
Also with the configuration of the power split continuously
<第6実施形態>
図8は、本発明の第6実施形態に係る動力分割式無段変速機604の構成を示すスケルトン図である。図8において、図2に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、動力分割式無段変速機604について、図2に示される動力分割式無段変速機204との相違点のみを説明する。
<Sixth Embodiment>
FIG. 8 is a skeleton diagram showing the configuration of the power split continuously
図2に示される動力分割式無段変速機204では、スプリットギヤ機構45にアイドル伝達機構83が備えられて、スプリットドライブギヤ81の動力(回転)がアイドル伝達機構83を介してスプリットドリブンギヤ82に伝達される。これに対し、図8に示される動力分割式無段変速機604では、スプリットギヤ機構45からアイドル伝達機構83が省かれて、スプリットドライブギヤ81がスプリットドリブンギヤ82と直接に噛合している。
In the power split type continuously
また、図2に示される動力分割式無段変速機204では、アウトプット軸42と無段変速機構43のセカンダリ軸52とが同一軸線上に配置されている。これに対し、図8に示される動力分割式無段変速機604では、アウトプット軸42と無段変速機構43のセカンダリ軸52とが互いに平行をなしてずれて配置されている。
Further, in the power split type continuously
動力分割式無段変速機604では、アウトプット軸42が第1アウトプット軸611と第2アウトプット軸612とに2分割されている。第1アウトプット軸611は、遊星歯車機構44のキャリア72の中心に連結されて、キャリア72は、第1アウトプット軸611と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。第2アウトプット軸612は、リングギヤ73に連結されて、リングギヤ73は、第2アウトプット軸612と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
In the power split type continuously
そして、セカンダリ軸52に第1ギヤ621が相対回転不能に支持され、第1アウトプット軸611に第2ギヤ622が相対回転不能に支持されて、第1ギヤ621と第2ギヤ622とが噛合している。
Then, the
また、動力分割式無段変速機604では、出力ギヤ機構91が省かれることにより、出力ギヤ46がデファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と直接に噛合している。
In the power split type continuously
<作用効果>
第6実施形態に係る動力分割式無段変速機604の構成によっても、第2実施形態に係る動力分割式無段変速機204の場合と同様の作用効果を奏することができる。
<Effect>
Also with the configuration of the power split continuously
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもでき、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
<Modification>
Although one embodiment of the present invention has been described above, the present invention can be implemented in other forms, and various modifications can be made to the above-described configuration within the scope of the matters described in the claims. It is possible to apply.
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。 In addition, various design changes can be made to the above-described configuration within the scope of the matters described in the claims.
4 動力分割式無段変速機
41 インプット軸
42 アウトプット軸
43 無段変速機構
44 遊星歯車機構
45 スプリットギヤ機構
51 プライマリ軸
52 セカンダリ軸
53 プライマリプーリ
54 セカンダリプーリ
55 ベルト
71 サンギヤ
72 キャリア
73 リングギヤ
81 スプリットドライブギヤ
82 スプリットドリブンギヤ
204 動力分割式無段変速機
304 動力分割式無段変速機
404 動力分割式無段変速機
504 動力分割式無段変速機
604 動力分割式無段変速機
4 power split type continuously
Claims (1)
アウトプット軸と、
前記インプット軸から動力が伝達されるプライマリ軸、前記プライマリ軸に支持されたプライマリプーリ、前記プライマリ軸と平行に設けられたセカンダリ軸、前記セカンダリ軸に支持されたセカンダリプーリおよび前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとに巻き掛けられたベルトを備える無段変速機構と、
一定のスプリットギヤ変速比を有し、前記インプット軸と一体的に回転可能に設けられたスプリットドライブギヤおよび前記スプリットドライブギヤからの動力が伝達されるスプリットドリブンギヤを備えるスプリットギヤ機構と、
サンギヤ、リングギヤおよび前記セカンダリ軸と一体的に回転可能に設けられたキャリアを備える遊星歯車機構とを含み、
前記スプリットドリブンギヤから前記サンギヤまたは前記リングギヤの一方に動力が伝達され、その他方から前記アウトプット軸に動力が伝達される、動力分割式無段変速機。 An input shaft,
The output axis,
A primary shaft to which power is transmitted from the input shaft, a primary pulley supported by the primary shaft, a secondary shaft provided in parallel with the primary shaft, a secondary pulley supported by the secondary shaft, and the primary pulley and the secondary A continuously variable transmission mechanism comprising a belt wound around a pulley;
A split gear mechanism having a constant split gear transmission ratio, a split drive gear provided to be rotatable integrally with the input shaft, and a split driven gear to which power from the split drive gear is transmitted;
A planetary gear mechanism comprising a sun gear, a ring gear, and a carrier provided so as to be rotatable integrally with the secondary shaft,
A power split type continuously variable transmission in which power is transmitted from the split driven gear to one of the sun gear or the ring gear and power is transmitted from the other side to the output shaft.
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