JP2017067115A - Vehicular molded product - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車体にクリップによって取り付けされる車両用成形品に関する。 The present invention relates to a molded article for a vehicle attached to a vehicle body by a clip.
例えば車両用樹脂成形品には、車体にクリップで取り付けるものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる車両用樹脂成形品100は、図6及び図7に示すように、細長い樹脂成形品本体101と、この樹脂成形品本体101の長手方向に間隔を置いてクリップ固定台102が設けられている。クリップ固定台102には、クリップ差込孔103が設けられている。このクリップ差込孔103にクリップ110が装着される。
For example, various types of resin molded products for vehicles that are attached to a vehicle body with clips have been proposed (see, for example, Patent Document 1). As shown in FIGS. 6 and 7, the vehicle resin molded
クリップ110は、車体パネル120のクリップ嵌合孔121に嵌合されるクリップ本体111と、クリップ固定台102のクリップ差込孔103への差し込み状態で係止される係止部112とを有する。
The
上記構成において、樹脂成形品本体101にクリップ110を装着し、全てのクリップ110を車体パネル120のクリップ嵌合孔121に嵌合する。すると、樹脂成形品本体101の端101aが車体パネル120にほぼ近接する位置まで引き込まれた状態で、車両用樹脂成形品100が車体パネル120に装着される。
In the above configuration, the
しかしながら、前記従来の車両用樹脂成形品100では、車体パネル120への引き込み位置がクリップ110によって一義的に決定され、一定の引き込み寸法である。具体的には、クリップ本体111がクリップ嵌合孔121の周面に嵌合する位置と係止部112がクリップ固定台102の裏面に当接する位置の間の寸法Lによって決定される。従って、車体パネル120側や車両用樹脂成形品100側の寸法誤差等によって、樹脂成形品本体101の端101aと車体パネル120との間に許容隙間以上の隙間が発生する可能性がある。
However, in the conventional resin molded
このような場合には、樹脂成形品本体101の端101aまでの長さを長く形成したり、クリップ固定台102の肉厚を厚く形成したりして対応していた。しかし、いずれの対応も金型修正費用が発生し、コスト高である。
In such a case, the length up to the
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、金型を修正することなく低コストで、車体側への引き込み寸法を調整できる車両用成形品を提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to provide a molded article for a vehicle that can adjust the pull-in dimension to the vehicle body side at a low cost without correcting the mold. To do.
本発明は、成形品本体に設けられ、クリップ差込孔を有するクリップ固定台と、前記クリップ固定台に装着されるクリップとを備え、前記クリップは、被取付部材に嵌合されるクリップ本体と、前記クリップ差込孔に差し込まれる軸部と、前記軸部が前記クリップ差込孔に差し込まれた状態で前記クリップ固定台の前記クリップ本体とは反対側の面に当接される係止部とを有し、前記クリップ本体の前記被取付部材への嵌合位置と前記係止部の前記クリップ固定台への当接位置の間の寸法が引き込み寸法とされた車両用成形品であって、前記クリップは、2つの異なる差し込み方向で前記クリップ差込孔に差し込み可能に形成され、前記クリップ固定台と前記係止部の各当接面は、凹面と凸面からなる凹凸面にそれぞれ形成され、前記クリップの一方の差し込み方向では、前記クリップ固定台と前記係止部の互いの凸面に相手側の凹面が当接し、前記クリップの他方の差し込み方向では、前記クリップ固定台と前記係止部の互いの凸面同士が当接することを特徴とする車両用成形品である。 The present invention comprises a clip fixing base provided on a molded product body and having a clip insertion hole, and a clip attached to the clip fixing base, the clip being fitted to a member to be attached; A shaft portion that is inserted into the clip insertion hole, and a locking portion that is in contact with a surface of the clip fixing base opposite to the clip body in a state where the shaft portion is inserted into the clip insertion hole. A molded article for a vehicle in which a dimension between a fitting position of the clip body to the attached member and a contact position of the locking portion to the clip fixing base is a retracted dimension. The clip is formed so as to be able to be inserted into the clip insertion hole in two different insertion directions, and the contact surfaces of the clip fixing base and the locking portion are respectively formed on an uneven surface composed of a concave surface and a convex surface. , Click In the one insertion direction, the mating concave surface comes into contact with the convex surfaces of the clip fixing base and the locking portion, and in the other insertion direction of the clip, the clip fixing base and the locking portion are mutually connected. A molded article for a vehicle characterized in that convex surfaces come into contact with each other.
本発明によれば、クリップをクリップ固定台への差し込み方向で成形品本体の被取付部材への引き込み寸法が可変される。従って、金型を修正することなく低コストで、被取付部材側への引き込み寸法を調整できる。 According to this invention, the drawing-in dimension to the to-be-attached member of a molded article main body is variable by the insertion direction of a clip to a clip fixing stand. Accordingly, it is possible to adjust the drawing-in dimension to the attached member side at a low cost without correcting the mold.
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1〜図5は本発明の一実施形態を示す。被取付部材である車体パネル20には、複数の位置にクリップ嵌合孔21が設けられている。各クリップ嵌合孔21は、下記するクリップ10の各位置に対応する位置に設けられている。
1 to 5 show an embodiment of the present invention. A
車両用成形品である車両用樹脂成形品(例えばサイドモール)1は、図1に示すように、細長い成形品本体である樹脂成形品本体2と、この樹脂成形品本体2の長手方向に間隔を置いてクリップ固定台3が設けられている。車両用樹脂成形品1は、金型による樹脂の射出成形で形成されている。
As shown in FIG. 1, a vehicle resin molded product (for example, a side molding) 1 that is a vehicle molded product is spaced from a resin molded product
クリップ固定台3は、樹脂成形品本体2の裏面に一端が固定された一対の支持壁5に支持されている。クリップ固定台3の上面は、車体パネル20への装着位置では、車体パネル20の表面に平行になる向きに設定されている。クリップ固定台3には、クリップ差込孔4が設けられている。クリップ差込孔4は、クリップ固定台3の端面に一端が開口されている。この開口よりクリップ差込孔4にクリップ10が装着される。
The
クリップ10は、図2及び図4に示すように、車体パネル20のクリップ嵌合孔21に嵌合されるクリップ本体11と、クリップ固定台3のクリップ差込孔4に差し込まれる軸部12と、クリップ固定台3を挟んでクリップ本体11とは反対側に配置される係止部13とを有する。クリップ10は、金型による樹脂の射出成形で一体に形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 4, the
クリップ本体11は、挿入先端から軸部12側に向かって徐々に拡径する形態を有し、弾性変形によって寸法を収縮可能に形成されている。クリップ本体11の根元位置には、クリップ嵌合孔21の周面に係止するための段差係止面11aが形成されている。クリップ本体11には、段差係止面11aよりも更に軸部12側にリップ部11bが設けられている。リップ部11bは、薄肉で、全外周に向かって突出している。リップ部11bは、車両用樹脂成形品1が車体パネル20に装着された状態にあって車体パネル20のクリップ嵌合孔21の外周縁に密着し、外部からクリップ嵌合孔21を通って雨等が浸入しないようにシールする。
The clip
軸部12は、クリップ本体11と係止部13よりも小径で、且つ、クリップ固定台3のリップ差込孔4と同一若しくは若干だけ大径寸法に形成されている。軸部12の中央には、係止部13より開口された軸孔15が形成され、軸孔15を利用して縮径可能に形成されている。軸部12は、縮径によってクリップ差込孔4への差し込みが容易にできる、軸部12は、差し込み完了後の弾性復帰によってクリップ差込孔4に嵌合し、クリップ10がクリップ固定台3より脱落しない。
The
軸部12の軸方向の寸法は、クリップ10の一方の差し込み方向で組み付けされた場合(下記で説明する)には、隙間がある状態でクリップ固定台3のクリップ差込孔4の周縁が挟み込まれ、クリップ10の他方の差し込み方向で組み付けされた場合(下記で説明する)には、ほとんど隙間がない状態でクリップ固定台3のクリップ差込孔4の周縁が挟み込まれる寸法に設定されている。
When the axial dimension of the
係止部13は、裏面の中心に軸溝15が開口しているが、全体としてほぼ正方形の板形状である。係止部13は、クリップ10がクリップ固定台3に装着された状態では、上記したように、クリップ本体11とは反対側であるクリップ固定台3の裏面側に配置される。クリップ10の係止部13がクリップ固定台3を介して樹脂成形品本体2を車体パネル20側に引き込む。つまり、係止部13のクリップ固定台3への当接位置とクリップ本体11の車体パネル20への嵌合位置との間の寸法(L1又はL2)がクリップ10の引き込み寸法である。
The
クリップ10は、図2にて矢印で示すように、2つの異なる差し込み方向(90度回転方向)でクリップ差込孔4に差し込み可能に形成されている。
As shown by arrows in FIG. 2, the
また、クリップ固定台3と係止部13の互いの各当接面は、凹面3a,13aと凸面3b,13bからなる凹凸面にそれぞれ形成されている。クリップ10の一方の差し込み方向では、図4(a)、図5(a)に示すように、互いの凸面3b,13bに相手側の凹面13a,3aが当接し、クリップ10の他方の差し込み方向では、図4(b)、図5(b)に示すように、互いの凸面3b,13bと13b,3b同士が当接するような凹凸面に形成されている。クリップ固定台3の凸面3bの当接関係を見ると、クリップ10の一方の差し込み方向では、係止部13の凹面13aに当接し、クリップ10の他方の差し込み方向では、係止部13の凸面13bに当接する。
Further, the respective contact surfaces of the
クリップ固定台3の凹凸面は、クリップ差込孔4に近い位置で、且つ、クリップ差込孔4に沿って凸面3bとされ、クリップ差込孔4より遠い位置が凹面3aとされている。クリップ10の係止部13の凹凸面は、軸部12に近い位置が凸面13bとされ、軸部12より遠い位置が凹面13aとされている。双方の凸面3b,13bは、それぞれ一直線状に延びている。
The uneven surface of the
上記構成において、樹脂成形品本体2の各クリップ固定台3にクリップ10をそれぞれ装着し、クリップ10を車体パネル20のクリップ嵌合孔21に嵌合する。クリップ10を車体パネル20のクリップ嵌合孔21に嵌合すると、クリップ本体11が完全にクリップ嵌合孔21に入り込む位置ではクリップ本体21が弾性復帰して拡径し、クリップ本体11がクリップ嵌合孔21より抜けない状態となる。全てのクリップ10を車体パネル20のクリップ嵌合孔21に装着すると、樹脂成形品本体2の端2aが車体パネル20にほぼ近接する位置まで引き込まれた状態で、車両用樹脂成形品1が車体パネル20に装着される。
In the above configuration, the
ここで、クリップ10が一方の差し込み方向で装着された場合には、図4(a)のL1がクリップ10による樹脂成形品本体2への引き込み寸法となる。又、クリップ10が他方の差し込み方向で装着された場合には、図4(b)のL2がクリップ10による樹脂成形品本体2への引き込み寸法となる。図4(a)のL1と図4(b)のL2は、係止部13の凹面13aと凸面13bの高さ寸法dだけ寸法差がある。つまり、クリップ10をクリップ固定台3への差し込み方向で樹脂成形品本体2の車体パネル21への引き込み寸法が可変される。従って、金型を修正することなく低コストで、車体パネル20側への引き込み寸法を調整できる。
Here, when the
例えば、図4(a)に示すように、樹脂成型品本体2の端2aと車体パネル20の間に許容隙間以上の隙間がある場合には、クリップ10の他方の差し込み方向で装着し直して、クリップ10を車体パネル20のクリップ嵌合孔21する。これで、引き込み寸法がd寸法だけ長くなるため、図4(b)に示すように、樹脂成型品本体2の端2aと車体パネル20の間に隙間を許容隙間以内(車体パネル20に密着する状態を含む)とすることができる。
For example, as shown in FIG. 4 (a), when there is a gap larger than the allowable gap between the
例えば、樹脂成形品本体2の全体ではなく一部範囲でのみ、樹脂成形品本体2の端2aと車体パネル20との隙間が許容隙間寸法より大きい場合には、その一部範囲に対応するクリップ10について差し込み方向を変更する。
For example, when the gap between the
クリップ固定台3の凹凸面は、クリップ差込孔4に近い位置で、且つ、クリップ差込孔4に沿って凸面3bとされ、クリップ差込孔4より遠い位置が凹面3aとされている。クリップ固定台3は、クリップ差込孔4の周縁が強度的に弱くなるが、クリップ差込孔4の周りが肉厚に形成されるため、クリップ固定台3の強度低下を防止できる。クリップ差込孔4の周りが肉厚に形成されるため、クリップ固定台3とクリップ10との係止強度が向上する。
The uneven surface of the
1 車両用樹脂成形品(車両用成形品)
2 樹脂成形品本体(成形品本体)
3 クリップ固定台
3a 凹面
3b 凸面
4 クリップ差込孔
10 クリップ
11 クリップ本体
12 軸部
13 係止部
13a 凹面
13b 凸面
20 車体パネル(被取付部材)
21 クリップ嵌合孔
1 Vehicle resin molded products (vehicle molded products)
2 Resin molded product body (molded product body)
DESCRIPTION OF
21 Clip fitting hole
Claims (2)
前記クリップは、被取付部材に嵌合されるクリップ本体と、前記クリップ差込孔に差し込まれる軸部と、前記軸部が前記クリップ差込孔に差し込まれた状態で前記クリップ固定台の前記クリップ本体とは反対側の面に当接される係止部とを有し、前記クリップ本体の前記被取付部材への嵌合位置と前記係止部の前記クリップ固定台への当接位置の間の寸法が引き込み寸法とされた車両用成形品であって、
前記クリップは、2つの異なる差し込み方向で前記クリップ差込孔に差し込み可能に形成され、
前記クリップ固定台と前記係止部の各当接面は、凹面と凸面からなる凹凸面にそれぞれ形成され、
前記クリップの一方の差し込み方向では、前記クリップ固定台と前記係止部の互いの凸面に相手側の凹面が当接し、前記クリップの他方の差し込み方向では、前記クリップ固定台と前記係止部の互いの凸面同士が当接することを特徴とする車両用成形品。 A clip fixing base provided on the molded product body and having a clip insertion hole; and a clip attached to the clip fixing base;
The clip includes a clip body to be fitted to a member to be attached, a shaft portion inserted into the clip insertion hole, and the clip of the clip fixing base in a state where the shaft portion is inserted into the clip insertion hole. A locking portion that is brought into contact with a surface opposite to the main body, and a position between the fitting position of the clip main body to the attached member and the contact position of the locking portion to the clip fixing base. Is a molded article for vehicles in which the dimension of
The clip is formed to be insertable into the clip insertion hole in two different insertion directions,
Each abutment surface of the clip fixing base and the locking portion is formed on an uneven surface composed of a concave surface and a convex surface,
In one insertion direction of the clip, the opposite concave surface abuts on the convex surface of the clip fixing base and the locking portion, and in the other insertion direction of the clip, the clip fixing base and the locking portion A molded article for a vehicle, wherein the convex surfaces of each other come into contact with each other.
前記クリップ固定台の前記凹凸面は、前記クリップ差込孔に近い位置で、且つ、前記差込孔に沿って凸面とされ、前記クリップ差込孔より遠い位置が凹面とされていることを特徴とする車両用成形品。 A molded article for a vehicle according to claim 1,
The uneven surface of the clip fixing base is a position close to the clip insertion hole and a convex surface along the insertion hole, and a position far from the clip insertion hole is a concave surface. A molded product for vehicles.
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