JP2017047434A - Cleaning tool for sleeve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鋳造装置のスリーブ内に挿入されてスリーブ内に存在する異物を除去するためのスリーブ用清掃用具に関する。 The present invention relates to a sleeve cleaning tool which is inserted into a sleeve of a casting apparatus and removes foreign matter existing in the sleeve.
ダイカストマシンのような鋳造装置は、金型内に溶融した金属である溶湯を注入するためのスリーブを備えている。スリーブ内に溶湯が供給され、該溶湯がプランジャーチップによって金型のキャビティ内に注湯される。ダイカストマシンのような鋳造装置において、成形を繰り返し行うと、スリーブ内に溶湯に起因するバリのような残滓が異物として残存するようになる。高品質の製品を得るためには、スリーブからそのような異物を除去する作業、いわばスリーブの清掃作業が必要となる。 A casting apparatus such as a die casting machine includes a sleeve for injecting a molten metal that is a molten metal into a mold. Molten metal is supplied into the sleeve, and the molten metal is poured into the mold cavity by the plunger tip. When molding is repeated in a casting apparatus such as a die casting machine, residues such as burrs caused by the molten metal remain as foreign matter in the sleeve. In order to obtain a high-quality product, it is necessary to remove such foreign matter from the sleeve, that is, to clean the sleeve.
スリーブ清掃の一手段として、特許文献1に記載のように、スリーブ内に高圧空気の旋回流を形成し、その空気流によってスリーブ内面に付着したバリ等を除去することが行われている。しかし、この形態の清掃手段はスリーブ内に空気を噴射するための手段を備えることが必要となり、鋳造装置の構成が複雑化するのを避けられない。 As one means of sleeve cleaning, as described in Patent Document 1, a swirling flow of high-pressure air is formed in the sleeve, and burrs and the like attached to the inner surface of the sleeve are removed by the air flow. However, it is necessary for the cleaning means of this form to include means for injecting air into the sleeve, and it is inevitable that the structure of the casting apparatus becomes complicated.
掻き出し用のヘラや回転ブラシのような清掃用具を用いて手作業で清掃を行うことも行われている。この場合には、装置自体の複雑化は回避できるが、作業者が手作業で行うことから、満足すべき清掃結果を得るためには、清掃用具の使用に対してある程度の経験を必要としている。 Manual cleaning is also performed using a cleaning tool such as a scraping spatula or a rotating brush. In this case, complication of the apparatus itself can be avoided, but since an operator performs the work manually, in order to obtain a satisfactory cleaning result, some experience is required for using the cleaning tool. .
本発明は、ダイカストマシンのような鋳造装置におけるスリーブ内を清掃するための手作業用の清掃用具であって、その使用に当たって、特に熟練を要することなく、作業者が当初から容易に使用することができ、かつ十分な異物除去効果を得ることのできる、より改良されたスリーブ用清掃用具を開示することを課題とする。 The present invention is a manual cleaning tool for cleaning the inside of a sleeve in a casting apparatus such as a die-casting machine, and can be easily used by an operator from the beginning without requiring any special skill in use. It is an object of the present invention to disclose a sleeve cleaning tool that is improved and can obtain a sufficient foreign matter removing effect.
本発明によるスリーブ用清掃用具は、鋳造装置のスリーブ内に挿入されてスリーブ内に存在する異物を除去するスリーブ用清掃用具であって、一端に回転ローラを他端に掻き出し歯を備える作用棒と、該作用棒に連接する引張棒とを有し、前記回転ローラと掻き出し歯はスリーブ内に挿入された状態でスリーブの内周面に接する姿勢を取ることができ、前記掻き出し歯はその外縁形状がスリーブの内周面の周方向に沿う弧状形状であり、前記掻き出し歯は前記作用棒と引張棒の連接点よりも引張棒の側に位置しており、前記回転ローラは前記連接点よりも引張棒とは反対の側に位置していることを特徴とする。 A sleeve cleaning tool according to the present invention is a sleeve cleaning tool that is inserted into a sleeve of a casting apparatus and removes foreign matter existing in the sleeve, and includes a rotating roller at one end and a working rod having scraping teeth at the other end. The rotating roller and the scraping teeth can be in contact with the inner peripheral surface of the sleeve while being inserted into the sleeve, and the scraping teeth have an outer edge shape. Is an arc shape along the circumferential direction of the inner peripheral surface of the sleeve, the scraping teeth are located closer to the tension bar than the connection point of the working bar and the tension bar, and the rotating roller is more than the connection point It is characterized by being located on the side opposite to the tension bar.
本発明によるスリーブ用清掃用具の使用に当たっては、引張棒側を手に持ち、全体をわずかに傾斜させた状態で、作用棒側からスリーブ内にスリーブ用清掃用具挿入する。所定の位置まで押し込んだ後、作業者は引張棒から手を放す。引張棒の重さにより、引張棒と作用棒との連接点には、回転ローラと掻き出し歯の双方をスリーブの内周面に押し付ける方向の回転モーメントが発生する。それにより、回転ローラと掻き出し歯は互いに反対方向の押圧力でスリーブの内周面に押し付けられることとなり、その姿勢で、スリーブ用清掃用具は自立しかつ安定した姿勢となる。この自立した姿勢にあるスリーブ用清掃用具を、作業者は引張棒を単に手前に引き出すことにより、掻き出し歯はその外縁をスリーブの内周面に接した状態で安定的に移動し、この移動の過程で、スリーブ内面に存在するバリのような異物は掻き出し歯によって掻き出される。 In using the sleeve cleaning tool according to the present invention, the sleeve cleaning tool is inserted into the sleeve from the working bar side while holding the tension bar side in hand and slightly tilting the whole. After pushing it into place, the operator releases his hand from the tension bar. Due to the weight of the tension bar, a rotational moment in a direction in which both the rotating roller and the scraping teeth are pressed against the inner peripheral surface of the sleeve is generated at the contact point between the tension bar and the action bar. As a result, the rotating roller and the scraping teeth are pressed against the inner peripheral surface of the sleeve by pressing forces in opposite directions, and in this posture, the sleeve cleaning tool is self-supporting and has a stable posture. By simply pulling out the pulling rod toward the front of the sleeve cleaning tool in this self-supporting posture, the scraped teeth move stably with their outer edges in contact with the inner peripheral surface of the sleeve. In the process, foreign matters such as burrs existing on the inner surface of the sleeve are scraped by the scraped teeth.
すなわち、本発明によるスリーブ用清掃用具は、単にスリーブ内に挿入するだけで、その自立した安定姿勢が確保され、かつそのまま維持される。そのために、作業者は、スリーブ用清掃用具を引張棒を持って単に手前に引き出すだけで、スリーブ内に残存する異物を確実に外部に掻き出すことができる。また、作用棒の掻き出し歯と反対の側には回転ローラが備えられており、スリーブ内への挿入およびスリーブからの引き出し作業も安定する。本発明によるスリーブ用清掃用具を用いることにより、作業者は、特に熟練を要することなく、スリーブ内の異物を安定的に除去することが可能となる。 That is, the sleeve cleaning tool according to the present invention can be maintained in its own stable posture by simply inserting it into the sleeve. Therefore, the operator can surely scrape out the foreign matter remaining in the sleeve by simply pulling the sleeve cleaning tool forward with the tension bar. Further, a rotating roller is provided on the side of the working bar opposite to the scraping teeth, so that the insertion into the sleeve and the drawing operation from the sleeve are stable. By using the sleeve cleaning tool according to the present invention, an operator can stably remove foreign matters in the sleeve without requiring any special skill.
以下、図面を参照して、本発明によるスリーブ用清掃用具の一実施の形態を説明する。図1は、例えばダイカストマシンである鋳造装置の一部を示しており、1は鋳造装置の機枠であり、機枠1には対をなす金型の一方の固定金型2が取り付けられる。固定金型2に対向して図示しないもう一方の金型(移動金型)が位置しており、双方の金型が接近して型締め状態となった時に、双方の金型の間には成形用のキャビティが形成される。
Hereinafter, an embodiment of a sleeve cleaning tool according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a part of a casting apparatus that is, for example, a die casting machine. Reference numeral 1 denotes a machine frame of the casting apparatus, and one fixed
固定金型2には前記キャビティ内に溶融した金属(溶湯)を注入するための、内周面11が円筒状であるスリーブ10が取り付けてあり、図示しない湯口から、スリーブ10内に溶湯が供給される。スリーブ10内には、そのキャビティ側の開口12と反対側の開口13の間を移動するプランジャーチップ14が進退自在に挿入されており、プランジャーチップ14が図示する後退位置から図で左側に向けて移動するときに、スリーブ10内に供給された溶湯は、型が閉じることで形成されたキャビティ内に送り出される。なお、15はスプールブッシュである。
A
スリーブ10内への溶湯の供給と、供給された溶湯のキャビティ内への注入を反復して行うと、スリーブ10の内周面11に、金属のバリのような異物20が張り付いた状態となるのを避けられず、その異物20は、適宜の手段により除去する必要がある。
When the supply of the molten metal into the
図2、図3は、上記のようにしてスリーブ10の内周面に張り付いた異物を除去するための、本発明によるスリーブ用清掃用具30の一例を示している。この例において、スリーブ10の内周面11は直径Aである円筒状をなしており、スリーブ用清掃用具30は、その本体部分31の両端部が円筒状の内周面11に接した状態で、内周面11に沿って移動できるようになっている。
2 and 3 show an example of the
詳細には、スリーブ用清掃用具30は、本体部分31と引張棒36とからなる。本体部分31は、作用棒32と、該作用棒32の一端側(図で上端側)に回転自在に支承された回転ローラ33と、作用棒32の他端側(図で下端側)に固定された掻き出し歯34とを備える。前記掻き出し歯34は内周面11の周方向に向けて延長する弧状をなしており、その下端縁35の曲率はスリーブ10の内周面11の曲率と同じとなっている。前記下端縁はエッジをなしていることが好ましい。また、限定されないが、操作性の観点から掻き出し歯34の周方向の長さは、内周面11の直径をAとしたときに、1/2Aπ〜1/8Aπ程度が好適である。
Specifically, the
また、本体部分31は、図示のように、内周面が直径Aの円筒状であるスリーブ10内に挿入したときに、回転ローラ33の上端と掻き出し歯34の曲率をなす下端縁35との双方が、スリーブ10の内周面11に接した姿勢を取ることができ、かつその姿勢のときに、前記作用棒32がスリーブ10の内周面11である円筒の中心線Lに対して所定角度αだけ傾斜した姿勢となるように、全体の寸法が設定されている。限定されないが、好ましくは、上記のように作用棒32が円筒の中心線Lに対して所定角度αだけ傾斜した姿勢となったときに、前記掻き出し歯34は少し前傾した姿勢となるように設定することが好ましい。
Further, as shown in the figure, the
前記引張棒36は、前記作用棒32に点Pで一体に連接されており、一体に連接した状態で、引張棒36は掻き出し歯34が位置する側に延在している。すなわち、掻き出し歯34は作用棒32と引張棒36の連接点Pよりも引張棒36の側に位置しており、回転ローラ33は連接点Pよりも引張棒36とは反対の側に位置している。必須ではないが、図示の例では、引張棒36の前記連接点Pと反対側には把手37が取り付けられている。
The
上記スリーブ用清掃用具30の使用態様を説明する。スリーブ10内の異物20の清掃に当たって、作業者は引張棒36を手に持ち、スリーブ10のキャビティ側の開口12から、あるいはプランジャーチップ14を取り外した後の反対側の開口13から、スリーブ10内に、スリーブ用清掃用具30をその本体部分31を先行させて挿入する。全体をわずかに傾斜した姿勢とすることで、挿入は容易に行うことができる。所定の位置まで挿入した後に、作業者は引張棒36から手を放しスリーブ用清掃用具30をフリーな姿勢とする。
A usage mode of the
その姿勢で、図示のように、本体部分31には、引張棒36の重量に起因して、前記連接点Pを支点として、図で反時計方向のモーメントMが作用する。それにより、回転ローラ33の上端と掻き出し歯34の下端縁35との双方が、スリーブ10の内周面11に密接した姿勢となり、自立しかつ安定した姿勢となる。そして、掻き出し歯34には、本体部分31の重量に加えて、前記モーメントMによる荷重が付加されるようになる。このモーメントMにより付加される荷重の大小は、引張棒36および把手37の重量に依存するので、最適な荷重が得られるように、それらの重量を設定すればよい。
In this posture, as shown in the figure, a moment M counterclockwise in the figure acts on the
上記のようにしてスリーブ用清掃用具30をスリーブ10内に挿入した後、作業者は、把手37を持って引張棒36を手前側に引き出す。それにより、掻き出し歯34は、スリーブ10の内周面11に沿い線接触した状態で、かつ内周面11側に押し付けられた状態で、解放端側に引き出される。そのときの移動により、スリーブ10の内周面11に存在するバリのような異物20は確実に掻き出される。
After inserting the
上記した自立姿勢となったときに、引張棒36がスリーブ10の内周面11である円筒の中心線Lと平行な姿勢となるように、前記作用棒32が円筒の中心線Lに対してなす角度αを設定することにより、引張棒36の引き出し作業を一層容易化することができる。その場合には、単に往復動する簡単なロボットアームに引出作業をゆだねることも可能となる。
When the above-mentioned self-supporting posture is established, the
なお、本発明によるスリーブ用清掃用具30において、回転ローラ33は、スリーブ10よりも柔らかい材質のもので作ることも好ましく、それにより、スリーブ10の内周面に回転ローラ33によって不用意に傷が付くのを回避することができる。また、作用棒32と引張棒36の連接点Pは、本体部分31の上下方向の中心位置よりも上位(回転ローラ33側)に偏位した位置とすることも好ましい態様であり、それにより、モーメントMによるより大きな荷重を掻き出し歯34に与えることができる。
In the
なお、本発明によるスリーブ用清掃用具30は、その使用に際して、掻き出し歯34が下位に位置するようにしてスリーブ10内に挿入され、また、引き出される。異物20がスリーブ10の内周面11での下位側に位置している場合には、確実に異物を除去することができる。もし、異物がスリーブ10の内周面11での上位側に位置している場合には、スリーブ用清掃用具30を反転させて、掻き出し歯34が上位に位置するようにしてスリーブ10内に挿入する。その場合には、引張棒36に起因するモーメントMが逆方向となるので、引張棒3を上方に押し付けるようにして使用することが求められる。
It should be noted that the
10…スリーブ、
11…スリーブの内周面、
12…スリーブのキャビティ側の開口、
13…反対側の開口、
14…プランジャーチップ、
20…金属のバリのような異物、
30…本発明によるスリーブ用清掃用具、
31…スリーブ用清掃用具の本体部分、
36…スリーブ用清掃用具の引張棒、
32…作用棒、
33…回転ローラ、
34…掻き出し歯、
35…掻き出し歯の下端縁、
36…引張棒、
37…把手。
10 ... Sleeve,
11 ... Inner circumferential surface of sleeve,
12 ... the opening on the cavity side of the sleeve,
13 ... Opening on the opposite side,
14 ... Plunger tip,
20 ... Foreign matter such as metal burr,
30 ... Cleaning tool for sleeve according to the present invention,
31 ... Main part of the sleeve cleaning tool,
36 ... Tensile bar for sleeve cleaning tool,
32 ... action bar,
33 ... Rotating roller,
34 ... scraped teeth,
35 ... The lower edge of the scraped tooth,
36 ... tension bar,
37 ... The handle.
Claims (1)
前記スリーブ用清掃用具は、一端に回転ローラを他端に掻き出し歯を備える作用棒と、該作用棒に連接する引張棒とを有し、前記回転ローラと掻き出し歯はスリーブ内に挿入された状態でスリーブの内周面に接する姿勢を取ることができ、前記掻き出し歯はその外縁形状がスリーブの内周面の周方向に沿う弧状形状であり、前記掻き出し歯は前記作用棒と引張棒の連接点よりも引張棒の側に位置しており、前記回転ローラは前記連接点よりも引張棒とは反対の側に位置していることを特徴とするスリーブ用清掃用具。 A sleeve cleaning tool which is inserted into a sleeve of a casting apparatus and removes foreign matter existing in the sleeve,
The sleeve cleaning tool has a working bar having a rotating roller at one end and a scraping tooth at the other end, and a tension bar connected to the working bar, and the rotating roller and the scraping tooth are inserted into the sleeve. The scraped teeth have an arc shape along the circumferential direction of the sleeve inner peripheral surface, and the scraped teeth are connected to the working rod and the tension rod. The sleeve cleaning tool, wherein the sleeve cleaning tool is located on the side of the tension bar from the point, and the rotating roller is located on the side opposite to the tension bar from the contact point.
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