JP2017044404A - 高温流体発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーシングの表面の温度を抑えられるとともに、放熱ロスを減少させられる高温流体発生装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、流体Fを加熱して高温流体HFを発生させる高温流体発生装置1である。高温流体発生装置1は、流体Fを導入する導入口11および高温流体HFを導出する導出口12を有するケーシング10と、ケーシング10の内部に設けられ、高温ガスHGが充満される加熱室20と、導入口11から流体Fを導入して通過させる第1流路31と、第1流路31を通過した流体Fを導入して導出口12へと通過させる第2流路32とを備えている。第1流路31は、ケーシング10の内部において、加熱室20の周囲を包囲し、第2流路32は、加熱室20の内部を貫通している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高温流体を発生させる高温流体発生装置に関する。
現在、食品工場、機械加工工場または機械電気プラント等において、食品または機械部品等の製品加熱処理工程(殺菌・調理・熱処理・予熱等)に、高温流体(過熱蒸気等)が使用されている。高温流体は、主として流体(飽和蒸気等)を加熱すること、または電気的加熱源(電気ヒータ・IHヒータ等)を熱源とする加熱器に流体を通すことで生成される。このような、高温流体を発生させる装置として、従来、例えば特許文献1に示されるような高温流体発生装置が用いられている。この高温流体発生装置は、ケーシングの内部に、流体を通過させる流体管が螺旋状に渦巻きながら一方向に延びて設けられており、その流体管の一端側のケーシングの壁部に、高温ガスを供給する供給口が設けられてなる。供給口から高温ガスが供給されると、流体管が高温ガスに曝され、流体管内を流れる流体が高温ガスによって加熱されて、高温流体が生成される。
特開2008−32235号公報
しかしながら、上記のような従来の高温流体発生装置では、ケーシングの内部に高温ガスが充満するため、ケーシングの表面が高温になってしまうという問題があった。また、流体を十分に加熱しようとすると、流体管を長くしなければならず、流体管を収容するケーシングが大型になる傾向があった。この場合、必然的にケーシングの表面積も大きくなり、ケーシングの表面から外部に放出される放熱量が過大になるという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ケーシングの表面の温度を抑えられるとともに、放熱ロスを減少させられる高温流体発生装置を提供する。
上記課題を解決する本発明は、流体を加熱して高温流体を発生させる高温流体発生装置であって、流体を導入する導入口および高温流体を導出する導出口を有するケーシングと、ケーシングの内部に設けられ、高温ガスが充満される加熱室と、導入口から流体を導入して通過させる第1流路と、第1流路を通過した流体を導入して導出口へと通過させる第2流路とを備えている。第1流路は、ケーシングの内部において、加熱室の周囲を包囲し、第2流路は、加熱室の内部を貫通している。
本発明の高温流体発生装置では、ケーシングの内部において、高温ガスが充満される加熱室の周囲を第1流路が包囲している。つまり、ケーシングの表面側には、第1流路が配置される。第1流路には、加熱される前の十分に温度が上昇していない流体が流れるため、ケーシングの表面の温度を抑制することができる。また、流体は、加熱室の周囲に配置される第1流路を通り、加熱室の内部を貫通する第2流路へと流れるため、高温ガスが充満される加熱室内の第2流路で本加熱が行われる前に、加熱室の周囲に設けられた第1流路で、加熱室の周囲からの放熱によって予備加熱が行われる。これにより、加熱室からの放熱がそのまま外部に放出される従来の高温流体発生装置に比べて、その放熱が第1流路内での流体の加熱に利用されるため、最終的にケーシングから放出される放熱量が減少し、放熱ロスを抑えることができる。
好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、ケーシングは、内壁と外壁との二重壁構造を有し、内壁の内部に加熱室が形成され、内壁と外壁との間に第1流路が形成されている。
このような構成とすることで、簡易な構造で加熱室の周囲を覆う第1流路を形成することができる。
好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、第1流路には、流体の流路が非直線状となるように流路を整形する整流板が設けられている。さらに好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、整流板は、流体の流路が加熱室の外周を一端側から他端側に向けて螺旋状に流れるように流路を整形するものである。
このような構成とすることで、第1流路を長くすることができ、第1流路を通過する流体を効率よく加熱することができる。
好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、第2流路は、流体が加熱室の内部を一端側から他端側に向けて螺旋状に流れるように螺旋管を用いて構成されている。
このような構成とすることで、第2流路を長くすることができ、第2流路を通過する流体を効率よく加熱することができる。
さらに好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、第1流路は、出口において2個に分岐されており、第2流路は、各出口に連通する2本の螺旋管を用いて構成されている。
このような構成とすることで、流路の合計断面積を大きくすることができるため、流路の抵抗が少なくなり、圧力損失を抑制することができる。その結果、流路を流れる流体の流量を十分に確保できるとともに、流体を供給するコンプレッサやボイラの動力の削減を大きくすることができる。また、それぞれの螺旋管の管口径を小さくしたとしても、流路の合計断面積を十分に確保することができるため、螺旋管をよりコンパクトに加工することが可能となり、装置全体を小型にすることができる。さらに、2本の螺旋管を介して導出される高温流体を、別個の製品加熱処理工程に使用することができ、高温流体の使用の幅を広げることができる。
好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、加熱室には、ガス燃料を燃焼し高温ガスを発生させる燃焼部を側面に有する円柱構造を呈するバーナが設けられている。
このようにバーナを用いて燃焼により高温ガスを発生させる場合、ガス燃料および燃焼用空気の供給量を制御することによりバーナから発生する高温ガスの発生量を変えることができる。流体の温度上昇は流体を加熱する高温ガスの量によるため、高温ガスの発生量を変えることで、容易に高温流体の温度を調整することができる。また、バーナを側面が燃焼部となる円柱構造とすることで、広い面積にわたって高温ガスの発生個所と第2流路(螺旋管)との距離を近づけることができ、高温ガスを効率よく第2流路(螺旋管)に曝すことができる。
好ましい実施形態の高温流体発生装置においては、加熱室には、一端側に高温ガスを充満させるためのガス充満用開口が設けられ、他端側に高温ガスを排気する排気口が設けられており、ガス充満用開口と排気口との間には、高温ガスを加熱室内に分散させる分散体が設けられている。
このような構成とすることで、加熱室内に充満される高温ガスが、加熱室内に分散され、第2流路を流れる流体と熱交換されず高温のまま排気されることを防止することができる。これにより、高温ガスと流体との熱交換効率を向上させることができる。
本発明に係る高温流体発生装置によれば、ケーシングの表面の温度を抑えられるとともに、放熱ロスを減少させることができる。
本発明の高温流体発生装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図である。 図1の高温流体発生装置のB−B断面図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図で、第1流路の流体の流れを示す図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図で、第2流路の流体の流れを示す図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図で、高温ガスの流れを示す図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図で、整流板の他の実施形態を示す図である。 図7の高温流体発生装置のC−C断面図である。 図1の高温流体発生装置のA−A断面図で、整流板の他の実施形態を示す図である。 図9の高温流体発生装置のD−D断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。本実施形態の高温流体発生装置1は、流体Fを加熱して高温流体HFを発生させる装置である。高温流体とは、蒸気を沸点以上に加熱させた過熱蒸気、高温ガス(高温空気、高温窒素等)もしくは、それらの混合気体、または、高温に加熱された水、油等の液体を意味する。
図1〜図3に示すように、高温流体発生装置1は、流体Fを導入する導入口11および高温流体HFを導出する2個の導出口12を有するケーシング10を備えている。ケーシング10の内部には、高温ガスHG(図6参照)が充満される加熱室20、加熱室20の周囲に配置され、導入口11から導入された流体Fが通過する第1流路31、および加熱室20の内部を貫通して配置され、第1流路31を通過した流体Fを導入して導出口12へと通過させる第2流路32が設けられている。
本実施形態では、ケーシング10は、一端が内外の側壁101a,102aで閉塞された円筒状の内壁101および外壁102からなる二重壁構造を有する。ケーシング10は、径の大きい外壁102の内部に、径の小さい内壁101を位置させることで間隙が形成されており、内壁101および外壁102の開放端を、他端側に設けられる側壁103により閉塞して構成される。内壁101の軸方向長さは、外壁102の軸方向長さより短く形成されており、内壁101の側壁101aと、外壁102の側壁102aとの間にも間隙が形成されている。
内壁101の内部、つまり、内壁101、側壁101aおよび側壁103で囲われる空間に、加熱室20が形成されている。側壁103には、加熱室20と連通する位置に、高温ガスHGを充満させるためのガス充満用開口13が形成されている。本実施形態では、ガス充満用開口13にバーナ40が取り付けられており、バーナ40に供給されるガス燃料と燃焼用空気との混合ガスGをバーナ40で燃焼させることにより高温ガスHGが発生し、加熱室20の内部に充満されている。バーナ40は、既知の任意のバーナを用いることができるが、その中でも側面を燃焼部42とする円柱構造を有するものが好ましい。これにより、先端が燃焼部となるバーナに比べて、広い面積にわたって高温ガスHGの発生箇所と第2流路32との距離を近づけることができ、高温ガスHGを効率よく第2流路32に曝すことができる。
内壁101と外壁102との間に、流体Fを通過させる第1流路31が形成されている。外壁102の一端側(側壁103側)の周面には、流体Fを導入する導入口11が設けられており、この導入口11を介して第1流路31に流体Fが導入される。
第1流路31には、流体Fが加熱室20の外周を一端側から他端側(側壁103側から側壁102a側)に向けて螺旋状に流れるように、流体Fの流路を整形する整流板311が設けられている。整流板311は、内壁101と外壁102との間の幅と同等の幅を有する細長い板状に形成されている。この整流板311は、内壁101および外壁102の間において、内壁101と外壁102との間隙を塞ぎ、内壁101の周囲を螺旋状に旋回しながら軸方向に延びて取り付けられている。
内壁101の側壁101aには、第1流路31の出口312が2個形成されており、第1流路31は、これらの出口312において、2個に分岐する。
第2流路32は、流体Fが加熱室20の内部を一端側から他端側(側壁101a側から側壁103側)に向けて螺旋状に流れるように螺旋管を用いて構成されている。本実施形態では、第1流路31の2個の出口312と連通するように、2本の螺旋管を用いて構成されている。側壁103には、内壁101の内部と連通する位置に、導出口12が設けられており、2本の螺旋管はそれぞれ、第1流路31の出口312から導出口12を通ってケーシング10の外部へ先端32aを突出させて設けられている。
内壁101の側壁101aには、加熱室20と連通し、加熱室20の内部の高温ガスHGを排気する排気口14が形成されており、排気口14には、排気管41が取り付けられている。外壁102の側壁102aにも開口15が形成されており、排気管41は、開口15を通って、ケーシング10の外部へと延びている。
加熱室20の内部には、ガス充満用開口13と排気口14との間に、バーナ40の燃焼により発生する高温ガスHGが排気口14へ熱交換されないまま高温で流れ込まないように、高温ガスHGを加熱室20内に分散させる分散体50が設けられている。分散体50は、側壁50aを有する円筒状に形成されており、側壁50aと反対側の端部に設けられる脚51を介して、内壁101の側壁101aに取り付けられている。
高温流体発生装置1を構成する全ての部材は、耐食・耐熱性のある金属で形成されていれば良く、例えばSUS444、SUS316L等のステンレス鋼が用いられる。側壁103と内壁101および外壁102との接続、分散体50と内壁101の側壁101aとの接続、第2流路32となる螺旋管の取り付け、排気管41の取り付け等は、溶接等の任意の手段によって行われる。
次に、図4〜図6を参照して、高温流体発生装置1により高温流体HFを発生させる方法について説明する。図4には、第1流路31を流れる流体Fの流れを、図5には、第2流路32を流れる流体Fの流れを、図6には、高温ガスHGの流れを示している。なお、図6では、高温ガスHGの流れを分かりやすくするために、第2流路32および分散体50を取り付ける脚51については破線で示している。
加熱室20の内部では、外部から供給されたガス燃料と燃焼用空気との混合ガスGをバーナ40によって燃焼させることにより、高温ガスHGが発生している。高温ガスHGは、図6の矢印に示されるように、分散体50に当たることで、一旦加熱室20の内部の全体に拡がった後、分散体50の脚51の間、排気口14および排気管41を通ってケーシング10の外部に排気される。高温ガスHGにより加熱室20の内部が高温に加熱されるとともに、加熱室20の周囲に設けられる第1流路31も高温ガスHGの余熱により高温となっている。
流体Fは、導入口11から導入される。この流体Fは、図4の矢印に示されるように、整流板311に沿って、加熱室20の周囲を螺旋状に旋回しながら第1流路31の出口312へ向かって流れる。高温ガスHGにより第1流路31が高温となっているため、第1流路31を通過する間に流体Fの一次加熱が行われる。
次に、第1流路31を通過した流体Fは、2個の出口312において分岐し、第2流路32に導入される。第2流路32は、2本の螺旋管により形成されているため、導入された流体Fは、図5の矢印に示されるように、各螺旋管の内部を螺旋状に旋回しながら導出口12まで到達する。その間に、高温ガスHGに直接曝されることによって、流体Fが二次加熱され、高温流体HFが生成される。そして、高温流体HFは、導出口12を介して、つまり各螺旋管内で導出口12を通過して、螺旋管(第2流路32)の先端32aからケーシング10の外部へと導出される。
以上のように、本実施形態では、ケーシング10の内部において、高温ガスHGが充満される加熱室20の周囲を第1流路31が包囲している。つまり、ケーシング10の表面側には、第1流路31が配置される。第1流路31には、加熱される前の十分に温度が上昇していない流体Fが流れるため、ケーシング10の表面の温度を抑制することができる。また、流体Fは、加熱室20の周囲に配置される第1流路31を通り、加熱室20の内部を貫通する第2流路32へ流れるため、高温ガスHGが充満される加熱室20内の第2流路32で二次加熱(本加熱)が行われる前に、加熱室20の周囲に設けられた第1流路31で、加熱室20からの放熱によって一次加熱(予備加熱)が行われる。これにより、加熱室20からの放熱がそのまま外部に放出される従来の高温流体発生装置に比べて、その放熱が第1流路31内で流体Fの加熱に利用されるため、最終的にケーシング10から放出される放熱量が減少し、放熱ロスを抑えることができる。
また、第1流路31に整流板311を設けることで、第1流路を長くすることができ、第1流路を通過する流体Fを効率よく加熱することができる。同様に、第2流路32として螺旋管を用いることで、第2流路32を長くすることができ、第2流路32を通過する流体Fを効率よく加熱することができる。さらに、第2流路32には2本の螺旋管を用いているため、十分な流体の流量を確保しつつも螺旋管の口径を小さくすることができ、コンパクトな螺旋を形成できることで装置全体を小型化することができる。また、2本の螺旋管を介して導出される高温流体を、別個の製品加熱処理工程に使用することができ、高温流体の使用の幅を広げることができる。
また、本実施形態では、ケーシング10を、内壁101と外壁102とからなる二重壁構造としているため、簡易な構造で加熱室20の周囲を覆う第1流路31を形成することができる。さらに、バーナ40を用いて高温ガスHGを発生させることで、バーナ40に供給するガス燃料および空気の量を制御するだけでバーナにおける燃焼で発生する高温ガスHGの発生量を調整することができる。流体Fの温度上昇は流体Fを加熱する高温ガスHGの量によるため、高温ガスHGの発生量を変えることで、容易に高温流体HFの温度を調整することができる。
また、高温流体発生装置1が、螺旋状に一端側から他端側へと延びる第1流路31と螺旋状に他端側から一端側へと延びる第2流路32とを備える構成とすることで、高温流体発生装置1の軸方向長さを短くしても流体Fを加熱する流路を長くすることができる。さらに、高温流体HFが導出される一端側にバーナ40を設け、他端側から高温ガスHGを排気する構成とすることで、加熱室20で第2流路32を加熱して温度が下がった高温ガスHGの熱は、ケーシング10から導出される直前の領域において、第2流路32に入る前でまだ低温の流体Fでさらに回収される。このような構成とすることで、高温流体発生装置1をコンパクトにしても十分に所望の温度の高温流体HFを得ることができ、高温流体発生装置1のコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
上記実施形態では、第2流路32は、第1流路31の2個の出口312に連通する2本の螺旋管を用いて構成されているが、第2流路32は、この構成に限られない。例えば、第1流路31の出口312を1個にし、その出口312に連通する1本の螺旋管を第2流路32としても良い。逆に、第1流路31の出口を3個以上とし、それぞれの出口312に第2流路32を連通させる構成とすることもできる。また、第2流路32は、螺旋管を用いる構成に限られず、直管等任意の管を用いる構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、整流板311は、細長い板状に形成され、内壁101の周囲を螺旋状に旋回しながら軸方向に延びて取り付けられているが、整流板311は、流体Fの流路が非直線状となるように流路を整形し、流路を延長させることができれば、任意の形態を取ることができる。例えば、図7および図8に示すように、略C型の平板状に形成された複数の整流板311を用い、軸方向に一定間隔を開け、開口が順次異なる向きに開くように内壁101に取り付けるラビリンス構造によって構成されても良い。さらには、図9および図10に示すように、環状に形成され、貫通孔313を有するパンチングプレートからなる複数の整流板311を軸方向に一定間隔を開けて配置した構成としても良い。
また、上記実施形態では、ケーシング10を二重壁構造としているが、必ずしもこの形態に限られない。ケーシング10の内部に、加熱室20と、加熱室20の周囲を包囲するように設けられる第1流路31と、加熱室20の内部を貫通して設けられる第2流路とを備えていれば、加熱室20、第1流路31および第2流路32は任意の形態を取ることができる。
また、上記実施形態では、高温ガスHGとして、バーナ40の燃焼により発生する燃焼ガスを用いているが、例えば、ガス充満用開口13に、バーナ40に代えて管路を設け、高温排ガス等の高温流体を加熱室20の内部に供給して、加熱室20を加熱することもできる。
また、上記実施形態では、分散体50は、側壁50aを有する円筒状に形成されているが、ガス充満用開口13と排気口14との間において、高温ガスHGの流れを妨げることができれば、任意の形態を取ることができる。また、高温ガスHGが加熱室20内に十分に拡散して充満される場合は、分散体50は特に設ける必要はない。
1 高温流体発生装置
10 ケーシング
101 内壁
102 外壁
11 導入口
12 導出口
13 ガス充満用開口
14 排気口
20 加熱室
31 第1流路
311 整流板
312 第1流路の出口
32 第2流路
40 バーナ
42 燃焼部
50 分散体
F 流体
HF 高温流体
HG 高温ガス

Claims (8)

  1. 流体を加熱して高温流体を発生させる高温流体発生装置であって、
    流体を導入する導入口および高温流体を導出する導出口を有するケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられ、高温ガスが充満される加熱室と、
    前記導入口から流体を導入して通過させる第1流路と、
    前記第1流路を通過した流体を導入して前記導出口へと通過させる第2流路と、を備え、
    前記第1流路は、前記ケーシングの内部において、前記加熱室の周囲を包囲し、
    前記第2流路は、前記加熱室の内部を貫通している高温流体発生装置。
  2. 前記ケーシングは、内壁と外壁との二重壁構造を有し、
    前記内壁の内部に、前記加熱室が形成され、
    前記内壁と前記外壁との間に、前記第1流路が形成されている請求項1に記載の高温流体発生装置。
  3. 前記第1流路には、流体の流路が非直線状となるように流路を整形する整流板が設けられている請求項1または2に記載の高温流体発生装置。
  4. 前記整流板は、流体の流路が前記加熱室の外周を一端側から他端側に向けて螺旋状となるように流路を整形するものである請求項3に記載の高温流体発生装置。
  5. 前記第2流路は、流体が前記加熱室の内部を一端側から他端側に向けて螺旋状に流れるように螺旋管を用いて構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の高温流体発生装置。
  6. 前記第1流路は、出口において2個に分岐されており、
    前記第2流路は、前記各出口に連通する2本の螺旋管を用いて構成されている請求項5に記載の高温流体発生装置。
  7. 前記加熱室には、ガス燃料を燃焼し高温ガスを発生させる燃焼部を側面に有する円柱構造を呈するバーナが設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の高温流体発生装置。
  8. 前記加熱室には、一端側に高温ガスを充満させるためのガス充満用開口が設けられ、他端側に高温ガスを排気する排気口が設けられており、
    前記ガス充満用開口と前記排気口との間には、高温ガスを前記加熱室内に分散させる分散体が設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載の高温流体発生装置。
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