JP2017034303A - 通信システム、制御装置、及び通信方法 - Google Patents

通信システム、制御装置、及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線通信方式により通信する基地局を利用しながら無線端末が適切な基地局と低消費電力で通信する。【解決手段】通信システムは、複数の基地局と制御装置4とを有する。複数の基地局には、第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と、第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む。制御装置4の選択部431は、通信の要求を送信した無線端末の位置の情報を取得し、その位置の周辺の基地局の中から、基地局における無線端末からの受信レベルと、基地局における第2の無線通信方式のトラヒック量と、基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて、無線端末の通信先の基地局を選択する。制御装置4の接続指示部432は、選択部431が選択した基地局に無線端末と第1の無線通信方式により通信するよう指示する。【選択図】図6

Description

本発明は、通信システム、制御装置、及び通信方法に関する。
物と物の通信(M2M通信)に用いられる無線システムとして、LTE(Long Term Evolution)などの携帯電話システムや、IEEE802.15.4規格を採用した自営無線システムが使われている(例えば、非特許文献1、2参照)。
"IEEE Standard for Local and metropolitan area networks- Part 15.4: Low-Rate Wireless Personal Area Networks (LR-WPANs)"、IEEE Std 802.15.4-2011、IEEE、2011年9月 「nsn モバイルブロードバンド」、[online]、ノキア、平成27年3月13日検索、インタネット<URL : https://jp.networks.nokia.com/contents/product/detail/9/201203210201370.pdf>
LTE等の携帯電話サービスでは、基地局を全国に設置し、広いセルサイズによりエリアをカバーしている。携帯電話サービスにおける端末の消費電力は、例えば920MHz(メガヘルツ)を用いた自営無線に比較して高い。一方、IEEE802.15.4等の自営無線では、LTEに比べ端末の消費電力が小さい。また、自営無線は、公衆サービスではないためにスポット的にセルが構築されていることに加え、携帯電話システムに比べて最大送信電力が小さいためにセルサイズが小さい。従って、使用可能なエリアが限られてしまう場合があった。
自営無線の規格の一つである非特許文献1によれば、無線端末は、基地局との接続を行う際、使用可能なチャネルについてED(Energy Detection)を行う。無線端末は、検出した各チャネルによりビーコンリクエスト信号を送信し、基地局から応答があった場合に次の認証処理に移行する。しかしながら、通信要求時に基地局が存在しない、あるいは複数存在した場合に、端末主導で適切な基地局を選択するためには時間がかかってしまう。そのため、電池駆動のM2M端末にとっては多くの電力を消費してしまうという問題があった。
LTEなどの携帯電話システムでは、非特許文献2に示されているアクティブアンテナを基地局へ適用することが検討されている。これによれば、アクティブアンテナの無線機ごとに、異なる無線通信方式の端末の収容が可能となる。例えば、基地局の無線機のうちいくつかに自営無線の周波数及び方式を割り当てることが可能である。しかし、どのような条件で無線の通信方式や周波数を変更するかについては検討されていなかった。
上記事情に鑑み、本発明は、複数の無線通信方式により通信する基地局を利用しながら無線端末が適切な基地局と低消費電力で通信できる通信システム、制御装置、及び通信方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムであって、前記制御装置は、通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示部とを備える。
本発明の一態様は、上述の通信システムであって、前記選択部は、前記無線端末が送信した端末位置情報を前記基地局から受信し、受信した前記端末位置情報から前記無線端末の位置を取得する。
本発明の一態様は、上述の通信システムであって、前記選択部は、前記無線端末から前記通信の要求を受信した前記基地局の位置に基づいて前記無線端末の位置を推定する。
本発明の一態様は、上述の通信システムであって、前記第1の基地局は、前記通信の要求を前記第1の無線通信方式により受信し、前記第2の基地局は、前記通信の要求を前記第1の無線通信方式又は前記第2の無線通信方式により受信する。
本発明の一態様は、上述の通信システムであって、前記制御装置は、複数の前記第2の基地局を時間的に切り替え、前記第1の無線通信方式により前記通信の要求の受信を可能とするよう指示するセル構築部をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の通信システムであって、前記基地局は、前記通信の要求を受信したときの受信レベルを前記制御装置に出力する。
本発明の一態様は、第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムにおける前記制御装置であって、通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示部と、を備える。
本発明の一態様は、第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムにおける通信方法であって、前記制御装置の選択部が、通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択ステップと、前記制御装置の接続指示部が、前記選択ステップにおいて選択された前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示ステップと、を有する。
本発明により、複数の無線通信方式により通信する基地局を利用しながら無線端末が適切な基地局と低消費電力で通信することが可能となる。
本発明の実施形態の概要を説明するための図である。 第1の実施形態による通信システムの構成図である。 同実施形態の無線端末の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態のM2M基地局の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態のセルラ基地局の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態の制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態の通信システムによる接続開始処理の処理フローを示す図である。 同実施形態の通信システムによる接続開始処理の処理フローを示す図である。 同実施形態の通信システムによる接続開始処理の処理フローを示す図である。 同実施形態の制御装置による通信先の基地局の決定方法を説明するための図である。 第2の実施形態による通信システムの構成図である。 同実施形態の無線端末の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態の制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態の制御装置によるエリア構築処理の処理フローを示す図である。 同実施形態の制御装置による基地局のグループ化の例を示す図である。 同実施形態の制御装置による動作時間割当ての例を示す図である。 既存アーキテクチャの1:Nモデルを示す図である。 既存アーキテクチャの1:N:Mモデルを示す図である。 既存アーキテクチャの既存システム互換モデルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の概要を説明するための図である。図1の左図は、本発明の実施形態が適用される通信システムの構成図である。本発明の実施形態が適用される通信システムは、携帯電話網とM2M(Machine to Machine)網のハイブリッドネットワークである。携帯電話網は、例えば、LTE(Long Term Evolution)を用いたセルラ網である。M2M網では、IEEE802.15.4等を用いて自営無線基地局に接続される端末が、ネットワークを介して通信する。
通信システムは、S−GW(Serving-Gateway)/MME(Mobility Management Entity)と、M2M無線アクセス制御エンジンを搭載したアクセス制御装置と、eNodeB(evolved Node B)とを備える。S−GWは、ユーザーデータを伝送し、MMEは、ネットワーク制御を行う。M2M無線アクセス制御エンジンは、M2M無線アクセスを制御する。eNodeBは、LTEの基地局である。eNodeBは、ベースバンド処理を担うBBU(Base Band Unit)と、無線処理を担うRRH(Remote Radio Head)により構成される。eNodeBは、BBUを集約して複数のRRHを張り出す構成とすることができる。このような構成とすることにより、多数のアンテナが配置され、複数のスモールセルが構築される。eNodeBの配下には、M2Mの基地局を設けることができる。M2Mにより無線通信する端末(以下、「M2M端末」と記載する。)は超多数存在する。M2M端末の1台あたりのトラヒック量は小さい。
M2M端末には、GPS(Global Positioning System)が備えられているものもあれば、備えられていないものもある。GPSが備えられていないM2M端末の場合は、自端末の位置の把握が困難である。また、M2Mでは基地局の最大送信電力が小さいため、M2Mのセルはスポット的に配置される。そのため、M2M端末は、送信要求時に適切な基地局に接続できない場合や、接続に時間がかかってしまい、多くの消費電力を消費する場合がある。しかしながら、送信要求時にM2M端末が速やかに基地局と接続可能とするために、全ての基地局やスモールセルが常にビーコンを送信するようにした場合、周波数リソース及び物理リソースが非効率的に利用されてしまう。つまり、ビーコン送信のために周波数利用効率が低下し、無線モジュールが常時利用される。
そこで、本実施形態の通信システムは、M2M端末が複数の基地局の中から適切な基地局と接続するために、端末の位置・伝搬状況の変化にあわせてアクセスポイントを柔軟に再配置する。そのため、図1の右図に示すように、通信システムは、M2M自営無線基地局に加え、必要に応じて既存の携帯電話システム(セルラ網)の基地局であるセルラ基地局やスモールセル基地局を利用して一時的にM2M無線アクセスのセルを構築する。つまり、携帯電話システムの基地局は、一部のアンテナ素子の無線通信方式を一時的に、広域セル無線であるセルラ用の無線通信方式(第2の無線通信方式)から、狭域セル無線であるM2Mの無線通信方式(第1の無線通信方式)に変更する。このように携帯電話システムの基地局のアンテナ素子を一時的にM2M端末と無線通信可能な状態とすることにより生成されるM2M無線アクセスのセルを「仮想セル」と記載する。また、以下では、セルラ用の無線通信方式を「セルラ用無線」と記載し、M2Mの無線通信方式を「M2M無線」と記載する。M2M端末がいずれのM2Mの基地局(M2M自営無線基地局)又は携帯電話システムの基地局と通信すべきかは、M2M端末の位置、基地局におけるM2M端末からの無線の受信レベル、基地局のトラヒック量、基地局が備えるアンテナ素子の現在の空きリソース量などに基づいて選択される。
これにより、M2M端末が、移動状態から静止状態となった時や、トラヒックが偏った場合に、携帯電話システムの基地局のセルラ無線モジュールを用いてM2Mのセル(仮想セル)を構築し、M2Mトラヒックを収容可能とする。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態による通信システム100の構成図である。同図に示す通信システム100は、セルラ網とM2M網のハイブリッドネットワークである。同図に示す通信システム100は、無線端末1、M2M基地局2(第1の基地局)、セルラ基地局3(第2の基地局)、及び、制御装置4を備えて構成される。以下では、M2M基地局2とセルラ基地局3を総称して、「基地局」と記載する。セルラ基地局3と制御装置4は、有線ネットワーク9を介して通信する。本実施形態では、M2M基地局2は、セルラ基地局3を介して有線ネットワーク9と接続されるが、有線ネットワーク9と直接接続し、有線ネットワーク9を介して周辺のセルラ基地局3と通信してもよい。また、有線ネットワーク9に代えて、無線ネットワークを用いてもよい。
無線端末1は、狭帯域用無線であるM2M無線により通信するM2M端末である。無線端末1は、さらに、セルラ用無線により通信可能である。M2M基地局2は、M2M無線により通信する基地局装置である。セルC2は、M2M基地局2がM2M無線により通信可能な範囲である。セルラ基地局3は、LTE等のセルラ用無線により通信する基地局装置である。セルラ基地局3は、複数のアンテナ素子を有しており、セルラ用無線通により通信する。セルラ基地局3は、制御装置4からの指示を受け、一部のアンテナ素子を一時的にM2M無線により通信可能とする。セルC3は、セルラ基地局3がセルラ用無線により通信可能な範囲である。制御装置4は、無線端末1の通信先となる基地局を選択する。制御装置4は、通信先として選択した基地局に対してM2M無線による無線端末1との通信を指示する。
通信システム100の動作概要を説明する。
無線端末1は、まず、M2M無線による接続を試みる。M2M基地局2は、定期的にM2M無線のビーコン信号であるM2Mビーコンを送信している。無線端末1は、M2Mビーコンを受信すると、ビーコン要求(ビーコンリクエスト)を送信する。M2M基地局2は、周囲のセルラ基地局3に一部のアンテナ素子をM2M無線に切り替えるよう指示する。無線端末1は、M2M基地局2からビーコン応答を受信すると、端末固有情報を送信する。ビーコン応答を送信したM2M基地局2と、端末固有情報をスヌープしたセルラ基地局3及び他のM2M基地局2は、端末固有情報を制御装置4に送信する。このとき、M2M基地局2及びセルラ基地局3は、端末固有情報に、無線端末1からのM2M無線の受信品質を示す情報を付加する。端末固有情報は、制御装置4が無線端末1のトラヒック量を取得するために使用される情報であり、例えば、無線端末1の識別情報や、無線端末1の機器の種類を示す情報である。ビーコン要求や端末固有情報は、M2M無線を用いた通信の要求に相当する。
制御装置4は、端末固有情報を受信した基地局の位置に基づいて無線端末1の位置を推定する。制御装置4は、推定した無線端末1の位置から近い位置の基地局を接続先候補として選択する。制御装置4は、端末固有情報を利用して得られる無線端末1のトラヒック量や、各基地局における無線端末1からの無線の受信品質、基地局の現在又は過去のトラヒック、セルラ基地局3のアンテナ素子の利用状況等に基づいて接続先候補の中から接続先の基地局を選択する。制御装置4は、選択した基地局に、無線端末1との通信を指示する。
なお、GPSを備える無線端末1の場合、無線端末1の現在位置を示す端末位置情報を、ビーコン要求に設定して、又は、ビーコン応答受信後にM2M基地局2に送信する。この場合、ビーコン要求を受信したM2M基地局2は、周囲のセルラ基地局3にM2M無線への切り替えを指示せず、端末位置情報及び端末固有情報を制御装置4に送信する。制御装置4は、無線端末1の位置を推定することなく、端末位置情報から取得する。
無線端末1は、M2M無線のビーコンを受信できない場合、セルラ用無線による接続を試みる。セルラ基地局3は、定期的にセルラ用無線のビーコンであるセルラビーコンを送信している。無線端末1は、セルラビーコンを受信すると、セルラビーコンの送信元のセルラ基地局3と無線リンクを確立し、端末固有情報を送信する。無線端末1と無線リンクを確立したセルラ基地局3、及び、無線端末1の無線信号をスヌープした他のセルラ基地局3は、受信した端末固有情報に、無線端末1からのセルラ用無線の受信品質を示す情報を付加して制御装置4に送信する。無線端末1がセルラ基地局3と無線リンクを確立するために送信する信号や端末固有情報は、M2M無線を用いた通信の要求に相当する。制御装置4は、M2M基地局2から端末固有情報を受信した場合と同様に、接続先の基地局を選択する。なお、無線端末1がGPSを備える場合、端末位置情報をさらに送信する。セルラ基地局3は、端末位置情報及び端末固有情報を制御装置4に送信する。制御装置4は、M2M基地局2から端末固有情報及び端末位置情報を受信した場合と同様に、接続先の基地局を選択する。
図3は、無線端末1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すように、無線端末1は、制御装置11、狭帯域用無線送受信装置12、アンテナ13、セルラ用無線送受信装置14、アンテナ15、及び、電池16を備えて構成される。
制御装置11は、各部を制御する。狭帯域用無線送受信装置12は、送信データの符号化及び変調を行い、M2M無線により送信すべき信号を生成する送信処理と、M2M無線により受信した信号の復調及び復号を行って送信データを得る受信処理を行う。アンテナ13は、M2M無線の無線信号を送受信する。セルラ用無線送受信装置14は、送信データの符号化及び変調を行い、セルラ用無線により送信すべき信号を生成する送信処理と、セルラ用無線により受信した信号の復調及び復号を行って送信データを得る受信処理を行う。アンテナ15は、セルラ用無線の無線信号を送受信する。電池16は、各部へ電力を供給する。
図4は、M2M基地局2の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すように、M2M基地局2は、制御装置21、狭帯域用無線送受信装置22、アンテナ23、及び、有線ネットワーク送受信装置24を備えて構成される。
制御装置21は、各部を制御する。狭帯域用無線送受信装置22は、M2M無線により送信すべき信号を生成する送信処理と、M2M無線により受信した信号から送信データを取得する受信処理を行う。アンテナ23は、M2M無線の無線信号を送受信する。有線ネットワーク送受信装置24は、有線によりセルラ基地局3とデータを送受信する。
図5は、セルラ基地局3の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。セルラ基地局3は、例えば、LTE基地局のRRHである。同図に示すように、セルラ基地局3は、LTE基地局装置31、及び、複数の無線装置32を備えて構成される。
LTE基地局装置31は、各無線装置32によって送信する無線信号を生成する送信処理と、各無線装置32により受信した無線信号からデータを取得する受信処理を行う。さらに、LTE基地局装置31は、M2M基地局2や制御装置4と有線により通信する。無線装置32は、無線モジュール33とアンテナ素子34を備える。無線モジュール33は、無線通信方式をM2M無線とするかセルラ用無線とするかを切り替え、切り替えた無線通信方式による信号の送受信を制御する。アンテナ素子34は、無線信号を送受信する。
図6は、制御装置4の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。制御装置4は、例えば、1台以上のコンピュータサーバなどのコンピュータ装置により実現できる。同図に示すように、制御装置4は、通信部41、記憶部42、接続制御部43、及び、基地局管理部44を備えて構成される。
通信部41は、有線ネットワーク9を介して信号を送受する。
記憶部42は、基地局情報や端末トラヒック情報などの各種データを記憶する。
基地局情報は、基地局を特定する情報である基地局IDと対応付けられる。基地局情報は、各M2M基地局2及び各セルラ基地局3の基地局位置情報、無線収容情報、送信出力情報、トラヒック情報、アンテナ使用状況情報、及び、周波数チャネル情報を含む。基地局位置情報は、基地局の位置を示す。無線収容情報は、基地局が収容可能な無線通信方式を示す。送信出力情報は、基地局がM2M無線により送信可能な出力を示す。トラヒック情報は、基地局の現在及び過去の時系列のトラヒック量を示す。アンテナ使用状況情報は、基地局の現在及び過去の時系列のアンテナ使用状況を示す。周波数チャネル情報は、基地局が現在使用中の周波数チャネルを記憶する。
端末トラヒック情報は、無線端末1を特定する情報である端末IDと、無線端末1の過去のトラヒック量とを対応付けた情報である。あるいは、端末トラヒック情報は、無線端末1の種類と、その種類の無線端末1に必要なデータ量を対応付けた情報である。例えば、無線端末1の種類が監視カメラである場合、その監視カメラが撮影した画像データの送信に必要なデータ量が端末トラヒック情報に設定される。また、無線端末1の種類がセンサである場合、そのセンサの検出結果の送信に必要なデータ量が端末トラヒック情報に設定される。
接続制御部43は、選択部431及び接続指示部432を備える。選択部431は、無線端末1と基地局との距離、基地局における無線端末1からの無線の受信レベル、基地局のトラヒック量、基地局が備えるアンテナ素子の現在の空きリソース量などに基づいて、無線端末1の通信先となる基地局を選択する。接続指示部432は、選択部431が選択した基地局に対して無線端末1との間でM2M無線により通信するよう指示する。
基地局管理部44は、基地局情報を管理する。基地局管理部44は、周期的に各基地局のトラヒック情報、アンテナ使用状況情報、周波数チャネル情報、各基地局における各無線端末1の端末トラヒック情報を各基地局又は各基地局を管理している装置(図示せず)から収集し、記憶部42に書き込む。
なお、制御装置4をネットワーク等により接続された複数台のコンピュータ装置により実現する場合、いずれの機能部をいずれのコンピュータ装置に備えるかは任意とすることができる。例えば、記憶部42及び基地局管理部44を、データベースサーバにより実現される基地局データベースとしてもよい。また、同一の機能部を複数のコンピュータ装置で実現してもよい。
図7は、通信システム100による接続開始処理の処理フローを示す図である。
無線端末1の制御装置11が、M2M無線による通信を行っていないとき、又は、無線端末1の移動や伝搬環境の変化に伴ってM2M無線による通信ができなくなっているときに、送信要求の発生を検知する(ステップS105)。制御装置11は、再送回数に初期値0を設定する(ステップS110)。制御装置11は、狭帯域用無線送受信装置12に対して狭帯域用無線であるM2M無線をONにし、一定時間キャリアセンスを行うよう指示する(ステップS115)。制御装置11は、キャリアセンスによって狭帯域用無線送受信装置12が狭帯域無線信号のM2Mビーコンを受信したことを検出すると(ステップS120:YES)、狭帯域用無線送受信装置12からビーコンリクエストを送信する(ステップS125)。GPSを備えた無線端末1である場合、制御装置11は、GPSが取得した現在位置を示す端末位置情報をビーコンリクエストに付加する。通信システム100は、後述する図8の処理を行う。
一方、制御装置11は、狭帯域用無線送受信装置12が一定時間、狭帯域無線信号のM2Mビーコンを受信しなかったことを検出すると(ステップS120:NO)、無線端末1がセルラ用無線であるLTEを搭載しているか否かを判断する(ステップS130)。本実施形態では、制御装置11は、LTEを搭載していると判断する(ステップS130:YES)。制御装置11は、セルラ用無線送受信装置14に対し、LTEをONにしてセルサーチを行い、無線リンク確立のため端末識別情報を送信するよう指示する(ステップS135)。セルラ基地局3は、端末識別情報を受信すると(ステップS140:YES)、無線端末1との間の無線リンクを確立する。通信システム100は、後述する図9の処理を行う。
セルラ基地局3が、端末識別情報を受信できず、無線端末1とセルラ基地局3との間の無線リンクが確立できなかった場合(ステップS140:NO)、無線端末1の制御装置11は、現在の再送回数に1を加算する(ステップS145)。制御装置11は、再送回数が所定の閾値N以下であると判断した場合(ステップS150:NO)、ランダム時間待機した後(ステップS155)、ステップS115からの処理を繰り返す。
制御装置11は、再送回数が所定の閾値Nを超えたと判断した場合(ステップS150:YES)、ステップS105において発生した送信要求によるパケットの送信を中止し(ステップS160)、ステップS105からの処理を繰り返す。
図8は、通信システム100による図7のステップS125の続きの処理フローを示す図である。
M2M基地局2の狭帯域用無線送受信装置22がビーコン要求を受信すると、制御装置21は、狭帯域用無線送受信装置22から無線端末1にビーコン応答を送信する。M2M基地局2の制御装置21は、ビーコン要求に端末位置情報が設定されていないと判断した場合、有線ネットワーク送受信装置24を介して、周囲のセルラ基地局3に一部のアンテナ素子34をM2M無線に切り替えるよう指示する。M2M基地局2から指示を受けたセルラ基地局3のLTE基地局装置31は、一部の無線装置32の無線モジュール33に指示し、無線通信方式をセルラ用無線からM2M無線に切り替える。無線端末1の制御装置11は、狭帯域用無線送受信装置12がビーコン応答を受信したことを検出すると、端末固有情報を狭帯域用無線送受信装置12から送信する(ステップS205)。
無線端末1から端末固有情報を受信した基地局は、受信した端末固有情報を制御装置4に送信する(ステップS210)。
すなわち、ビーコン要求を受信したM2M基地局2の狭帯域用無線送受信装置22は、無線端末1から端末固有情報を受信する。M2M基地局2の制御装置21は、無線端末1から受信した端末固有情報に受信レベルを示す情報を付加し、有線ネットワーク送受信装置24から制御装置4宛てに送信する。受信レベルは、自基地局における無線端末1からのM2M無線の受信品質である。なお、ビーコン要求に端末位置情報が設定されていた場合、制御装置21は、端末固有情報にビーコン要求をさらに付加して制御装置4宛てに送信する。
また、M2M無線による通信が可能なセルラ基地局3の無線装置32は、無線端末1が送信した端末固有情報をスヌープする。セルラ基地局3は、スヌープした端末固有情報に、無線端末1からのM2Mの受信レベルを示す情報を付加し、制御装置4宛てに送信する。なお、ビーコン要求を受信したM2M基地局2とは異なるM2M基地局2も端末固有情報をスヌープして制御装置4宛てに送信してもよい。
制御装置4の通信部41は、受信した端末固有情報を接続制御部43に出力する。接続制御部43の選択部431は、端末固有情報に端末位置情報が付加されていると判断した場合(ステップS215:YES)、端末位置情報を基地局管理部44に出力し、基地局情報を要求する。基地局管理部44は、端末位置情報が示す無線端末1の位置と、記憶部42に記憶されている各基地局の基地局位置情報とを比較し、無線端末1と所定よりも近い位置の基地局位置情報が設定されている基地局情報を選択する。基地局管理部44は、選択した基地局情報を選択部431に出力する(ステップS220)。
制御装置4の選択部431は、端末固有情報に端末位置情報が付加されていないと判断した場合(ステップS215:NO)、複数の基地局から同じ無線端末1の端末固有情報を受信したか否かを判断する(ステップS225)。選択部431は、複数の基地局から同じ無線端末1の端末固有情報を受信したと判断した場合(ステップS225:YES)、それらの基地局の基地局IDを基地局管理部44に出力し、基地局位置情報を要求する。基地局管理部44は、基地局IDにより特定される基地局位置情報を記憶部42から読み出し、選択部431に出力する。選択部431は、読み出された基地局位置情報が示す位置に基づいて無線端末1の位置を推定する(ステップS230)。選択部431は、無線端末1の位置の推定に、各基地局における受信レベルをさらに用いてもよい。選択部431は、推定された無線端末1の位置の情報を基地局管理部44に出力し、基地局情報を要求する。基地局管理部44は、推定された無線端末1の位置の情報と、記憶部42に記憶されている各基地局の基地局位置情報とを比較し、推定された無線端末1の位置と所定よりも近い位置の基地局位置情報が設定されている基地局情報を選択する。基地局管理部44は、選択した基地局情報を選択部431に出力する(ステップS220)。
一方、選択部431は、無線端末1の端末固有情報を1つの基地局のみから受信したと判断した場合(ステップS225:NO)、その基地局の基地局IDを基地局管理部44に出力し、基地局情報を要求する(ステップS235)。つまり、選択部431は、端末固有情報を受信した基地局を無線端末1の周辺に位置する基地局とみなす。基地局管理部44は、基地局IDにより特定される基地局情報を記憶部42から読み出し、選択部431に出力する。
ステップS220又はステップS235の処理の後、選択部431は、ステップS240の処理を行う。すなわち、選択部431は、基地局情報が読み出された基地局を選択候補の基地局とし、選択候補の基地局の中から無線端末1の通信先として最適な基地局を決定する(ステップS240)。選択部431は、無線端末1から基地局までの距離、基地局の現在及び過去のトラヒック量、基地局の各アンテナ素子の使用状況、基地局における受信レベル、無線端末1のトラヒック量などに基づいて通信先の基地局を決定する。選択部431は、記憶部42から各基地局の基地局位置情報と使用中のM2M無線の周波数チャネルの情報を読み出し、読み出した情報に基づいて最も干渉が最小となる周波数チャネルを選択する。
接続指示部432は、選択部431が接続先として決定した基地局に対して、M2M無線により無線端末1と通信するよう指示する制御信号を通信部41から送信する(ステップS245)。制御信号には、選択部431が選択した周波数チャネルが設定される。制御信号を受信した基地局がセルラ基地局3であり、全ての無線装置32にセルラ用無線が適用されている場合、LTE基地局装置31は、一部の無線装置32をM2M無線に変更する。制御装置4から制御信号を受信した基地局は、M2M無線により、使用する周波数チャネルと通信先の基地局を通知する信号を応答として無線端末1に送信する。これにより、無線端末1は、通知されたM2M無線の周波数チャネルを使用して、通知された通信先の基地局と通信し、送信データを設定した信号を送信する(ステップS250)。
図9は、通信システム100による図7のステップS140の続きの処理フローを示す図である。
無線端末1の制御装置11は、セルラ基地局3との間で無線リンクを確立すると、セルラ用無線送受信装置14から端末固有情報を送信する(ステップS305)。GPSを備えた無線端末1である場合、制御装置11は、GPSが取得した現在位置を示す端末位置情報を端末固有情報に付加する。なお、制御装置11は、端末位置情報を端末固有情報とは別に送信してもよい。
無線端末1との間で無線リンクを確立したセルラ基地局3の無線装置32は、セルラ用無線により端末固有情報を受信する。さらに、他のセルラ基地局3の無線装置32が、この端末固有情報をスヌープし得る。無線端末1と無線リンクを確立したセルラ基地局3及び端末固有情報をスヌープしたセルラ基地局3のLTE基地局装置31は、端末固有情報に受信レベルを示す情報を付加して制御装置4宛てに送信する(ステップS310)。端末固有情報に端末位置情報が付加されている場合、LTE基地局装置31は、端末位置情報を付加したまま端末固有情報を送信する。
制御装置4が端末情報を受信した後のステップS315〜ステップS350の動作は、図8に示すステップS215〜ステップS250の動作と同様である。すなわち、制御装置4の選択部431は、端末固有情報に端末位置情報が含まれると判断した場合(ステップS315:YES)、受信した端末位置情報が示す無線端末1の位置と所定よりも近い位置の基地局の基地局情報を取得する(ステップS320)。
一方、選択部431は、端末固有情報に端末位置情報が付加されておらず(ステップS315:NO)、複数の基地局が同じ無線端末1の端末固有情報を受信したと判断した場合(ステップS325:YES)、ステップS330の処理を行う。すなわち、選択部431は、端末固有情報を受信したそれら基地局の位置と受信レベルに基づいて無線端末1の位置を推定する(ステップS330)。選択部431は、推定された無線端末1の位置と所定よりも近い位置の基地局の基地局情報を取得する(ステップS315)。
また、選択部431は、端末固有情報を1台の基地局が受信したと判断した場合(ステップS325:NO)、その基地局の基地局情報を取得する(ステップS335)。
ステップS320又はステップS335の処理の後、選択部431は、ステップS340の処理を行う。すなわち、選択部431は、基地局情報が読み出された基地局を選択候補の基地局とし、選択候補の基地局の中から無線端末1の通信先として最適な基地局を決定する(ステップS340)。選択部431は、無線端末1から基地局までの距離、基地局の現在及び過去のトラヒック量、基地局の各アンテナ素子の使用状況、基地局における受信レベル、無線端末1のトラヒック量などに基づいて通信先の基地局を決定する。選択部431は、各基地局において使用中のM2M無線の周波数チャネルに基づき、最も干渉が最小となる周波数チャネルを選択する。接続指示部432は、通信先として決定された基地局に対して、選択した周波数チャネルにより無線端末1と通信するよう指示する制御信号を通信部41から送信する(ステップS345)。制御信号を受信した基地局は、M2M無線又はセルラ無線により、使用する周波数チャネルと通信先の基地局を通知する信号を無線端末1に送信する。制御信号を受信した基地局がセルラ基地局3であり、全ての無線装置32にセルラ用無線が適用されている場合、LTE基地局装置31は、一部の無線装置32をM2M無線に変更する。無線端末1は、通知されたM2M無線の周波数チャネルを使用して、通知された通信先の基地局と通信し、送信データを設定した信号を送信する (ステップS350)。
上述したステップS240及びステップS340における最適な基地局の決定方法を説明する。
図10は、選択候補の基地局が複数台である場合の制御装置4による通信先の基地局の決定方法を説明するための図である。ここでは、選択候補の基地局が、基地局A、B、C、Dの4台であるとする。また、選択するための条件および、各条件の値による優先度の結果の例が記されている。選択部431は、基地局A〜Dそれぞれの基地局情報から、M2M無線に使用される920MHzの無線を収容可能か否か、920MHzの無線を現在収容中であるか否か、M2M無線以外の現在のトラヒック量(他トラヒック量)を読み出す。他トラヒック量は、例えば、LTEのトラヒック量である。選択部431は、読み出したこれらの情報と、各基地局A〜Dから受信した受信レベルの情報とに基づいて、無線端末1と接続先とすべき優先度を判断する。受信レベルは、例えば、RSSI(受信強度、Received Signal Strength Indicator)で表される。
まず、選択部431は、920MHzの無線を収容可能ではない基地局を、接続先の候補から除外し、最も低い優先度とする。さらに、選択部431は、現在920MHzの無線を収容中である基地局、現在の他トラヒック量が少ない基地局もしくは現在の余剰のリソースが多い基地局、無線端末からのRSSIが大きい基地局を優先する。例えば、選択部431は、選択候補となる基地局に項目別に点数を付与し、それらの点数に項目別に重み付けを行った後に加算して合計点を算出してその合計点を元に優先度を決定してもよい。選択部431は、最も優先度が高いことを表す合計点の基地局を、接続先として決定する。
なお、選択部431は、無線端末1の位置から所定以上の距離の基地局については優先度を低くしてもよい。
また、選択部431は、基地局の過去のトラヒック量に基づいて、現在から所定時間以内のトラヒック量が高い傾向があると判断される基地局については優先度を低くしてもよい。
また、選択部431は、トラヒック量に代えて基地局が備えるアンテナ素子の使用状況(例えば、使用率)を用い、使用状況が高いほど優先度を低くしてもよい。
また、選択部431は、さらに、無線端末1のトラヒック量を利用して優先度を判断してもよい。選択部431は、端末固有情報が示す端末ID又は無線端末1の種別に基づいて、記憶部42に記憶される端末トラヒック情報から必要なトラヒック量を読み出す。選択部431は、基地局情報が示すアンテナ素子の使用状況(例えば、使用率)から、無線端末1の通信に必要なトラヒック量を受信可能な空きリソースがないと判断した場合、接続先の候補から除外するか、優先度を低くする。
選択候補の基地局が1台である場合も、選択部431は、その選択候補の基地局について上記と同様の判断、あるいは、一部の判断を行い、無線端末1の接続先としてよいか否かを判定してもよい。例えば、選択部431は、各項目の点数に基づいて得られた合計点と閾値とを比較して、接続先としてよいか否かを判定する。また、例えば、選択部431は、選択候補の基地局が920MHzの無線を収容可能ではない場合、RSSIが一定以下である場合、アンテナ素子が所定以上使用されている場合、無線端末1の通信に必要なトラヒック量を受信可能な空きリソースがない場合のいずれかに該当するときには、接続先としないと判定してもよい。
なお、通信システム100の基地局が全てセルラ基地局3であってもよい。その場合、無線端末1は、図7のステップS120においてNOと判断してステップS130の処理を行うか、ステップS110の処理の後、ステップS130又はステップS135の処理を実行する。
本実施形態によれば、無線端末1は、M2M無線アクセス用のアクティブな基地局が周囲に存在しない場合、セルラ用無線によりセルラ基地局3に通信の要求を送信する。制御装置4は、無線端末1と近い位置の基地局の中から接続先として適切な基地局を選択する。制御装置4は、選択した基地局にM2M無線により無線端末1と通信するよう指示する。これにより、無線端末1の周辺にM2M基地局2が存在しない場合でも、セルラ基地局3によりM2M無線の仮想セルを構築し、リソースの利用を最小にしながら、無線端末1の通信接続性を大幅に向上させることが可能となる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態の無線端末は、M2M無線及びセルラ用無線により通信可能なM2M端末である。本実施形態の無線端末は、M2M無線のみで通信可能なM2M端末である。そこで、本実施形態では、セルラ基地局のアンテナ素子を、M2M無線とセルラ用無線の2つの無線通信方式が時間的に交互になるように動作させる。これにより、M2M端末は、ビーコンの受信が可能となる。
図11は、本実施形態による通信システム101の構成図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム100と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す通信システム101は、無線端末1a、M2M基地局2、セルラ基地局3、及び、制御装置4aを備えて構成される。無線端末1aは、M2M無線のみにより通信するM2M端末である。
なお、通信システム101の基地局が全てセルラ基地局3であってもよい。
通信システム101の動作概要を説明する。
制御装置4aは、セルラ基地局3の位置や機能に基づいて、各セルラ基地局3のアンテナ素子の一部をM2M無線により送受信可能とするタイミングを決定する。制御装置4aは、決定したタイミングに従って、セルラ基地局3のアンテナ素子の一部をM2M無線により送受信可能とするよう指示する。セルラ基地局3は、M2M無線を適用した無線装置32のアンテナ素子34から定期的にM2Mビーコンを送信する。
無線端末1aは、送信要求の発生を検知すると、ビーコン要求(ビーコンリクエスト)を送信する。無線端末1aがGPSを備える場合、ビーコン要求に端末位置情報を付加する。ビーコン要求を受信したM2M基地局2又はセルラ基地局3は、ビーコン応答を送信する。無線端末1aは、ビーコン応答を受信すると、端末固有情報を送信する。端末固有情報を受信したM2M基地局2及びセルラ基地局3は、端末固有情報に、無線端末1からのM2M無線の受信品質を示す情報を付加して制御装置4aに送信する。端末固有情報を受信したM2M基地局2及びセルラ基地局3には、端末固有情報をスヌープした基地局も含まれる。端末位置情報を受信していた場合、M2M基地局2及びセルラ基地局3は、端末固有情報に端末位置情報を付加して制御装置4aに送信する。制御装置4aは、第1の実施形態の制御装置4と同様に接続先の基地局を選択する。
図12は、無線端末1aの構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すように、無線端末1aは、制御装置11a、狭帯域用無線送受信装置12、アンテナ13、及び、電池16を備えて構成される。制御装置11a、狭帯域用無線送受信装置12、アンテナ13、及び、電池16は、図2に示す無線端末1が備える制御装置11、狭帯域用無線送受信装置12、アンテナ13、及び、電池16と同様の機能を有する。
図13は、制御装置4aの構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、図6に示す第1の実施形態による制御装置4と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示すように、制御装置4aは、通信部41、記憶部42、接続制御部43a、及び、基地局管理部44を備えて構成される。接続制御部43aが第1の実施形態の接続制御部43と異なる点は、セル構築部433をさらに備える点である。セル構築部433は、セルラ基地局3に対してスケジュールに従って仮想セルを生成するよう指示する。つまり、セル構築部433は、複数のセルラ基地局3を時間的に切り替え、一部の無線装置32の無線通信方式をM2M無線に変更するよう指示する。また、本実施形態の記憶部42に記憶される基地局情報は、第1の実施形態の基地局情報の内容に加え、基地局のM2M無線の送信可能出力の情報をさらに含む。
図14は、制御装置4aによるエリア構築処理を示す図である。
まず、制御装置4aの記憶部42に、M2M基地局2とM2M無線を収容可能なセルラ基地局3との基地局位置情報及び送信可能出力を登録する。さらに、記憶部42に、セルラ基地局3の使用可能なアンテナ素子34の数も登録する(ステップS405)。
制御装置4aのセル構築部433は、サービスエリアをサブエリアに分割する(ステップS410)。分割は任意に行うことができる。例えば、セル構築部433は、一辺が所定距離の正方形となるようにサービスエリアを分割する。セル構築部433は、基地局管理部44に、各M2M基地局2及びセルラ基地局3の基地局位置情報及び送信可能出力と、セルラ基地局3の使用可能なアンテナ素子34の数を記憶部42から読み出すよう指示する。セル構築部433は、基地局管理部44が読み出したこれらの情報に基づいて、サブエリアごとに、サブエリア内の所定割合以上の面積が閾値以上のRSSIにより確保できるような基地局のグループを1以上作成する(ステップS415)。
セル構築部433は、各サブエリアについて作成した基地局のグループに、動作時間と周波数チャネルを割当てる(ステップS420)。動作時間は、例えば、所定の時間単位で基地局のグループを切換えるように決定するが、任意の条件によって決定してもよい。また、周波数チャネルは、各サブエリアで同一の周波数チャネルとするが、異なる周波数チャネルとしてもよい。セル構築部433は、割り当てた動作時間と周波数チャネルに従って、M2M基地局2及びセルラ基地局3がM2M無線のセルを構築するよう制御する。例えば、セル構築部433は、M2M基地局2及びセルラ基地局3に、その基地局の動作時間の開始時刻に、使用する周波数チャネルと、M2M無線の動作開始を指示する制御信号を送信し、動作時間の終了時刻にM2M無線の動作終了を指示する制御信号を送信する。
図15は、図14のステップS415において制御装置4aが行う基地局のグループ化の例を示す図である。あるサブエリアには、基地局A〜Dが設置されている。基地局A、B、Dはセルラ基地局3であり、基地局CはM2M基地局2である。閾値以上のRSSIによって基地局A〜DがM2M無線により通信可能な範囲はそれぞれ、セルA〜Dである。セル構築部433は、基地局CがM2M基地局2であるためセルCは常にM2M無線通信可能であるという前提で、サブエリア内の所定割合以上の面積がカバーできるようにセルA〜Dを組み合わせる。同図では、セルA及びCの組み合わせと、セルB、C及びDの組み合わせが生成される。セル構築部433は、このセルの組み合わせによって基地局A〜Dをグループ化する。つまり、セル構築部433は、セルA及びCの組み合わせから基地局A及びCからなるグループG1を作成し、セルB、C及びDの組み合わせから基地局B、C及びDからなるグループG2を作成する。
図16は、図14のステップS420において制御装置4aが行う動作時間割当ての例を示す図である。制御装置4aのセル構築部433は、図15に示すようにグループG1及びグループG2を作成すると、グループG1とグループG2が交互に動作するように動作時間を割り当てる。同図では、時刻t1〜時刻t2、時刻t3〜時刻t4の間はグループG1(基地局A及びC)を動作させ、時刻t2〜時刻t3、時刻t4〜時刻t5の間はグループG2(基地局B、C及びD)を動作させるように動作時間が割り当てられている。この動作時間のスケジュールに従って、セル構築部433は、時刻t1に基地局A及びCにM2M無線の動作開始を指示する制御信号を送信し、基地局B、C及びDにM2M無線の動作終了を指示する制御信号を送信する。セル構築部433は、時刻t2に基地局B、C及びDにM2M無線の動作開始を指示する制御信号を送信し、基地局A及びCにM2M無線の動作終了を指示する制御信号を送信する。
なお、セル構築部433は、M2M基地局2は常にM2M無線を利用可能であるとし、セルラ基地局3である基地局A、B、Dにのみ、M2M無線の動作開始を指示する制御信号及びM2M無線の動作終了を指示する制御信号を送信してもよい。
無線端末1が通信を行うときの通信システム101による接続開始処理の処理フローは、図7及び図8に示す第1の実施形態と同様である。ただし、無線端末1aの制御装置11aは、ステップS130においてLTEを搭載していないと判断し(ステップS130:NO)、ステップS145の処理を行う。よって、図7のステップS135及びステップS140の処理、及び、図9の処理は実行されない。
なお、第1の実施形態の通信システム100が、制御装置4に代えて本実施形態の制御装置4aを備える構成としてもよい。
本実施形態によれば、セルラ基地局3の負荷が大きくなりすぎないようにM2M無線の仮想セルを構築し、M2M無線のみで通信可能な無線端末1aの通信可能性を向上させることができる。
以下に、MTC(Machine Type Communication)デバイスを収容する既存のアーキテクチャを説明する。基地局数の増加を抑えてMTCデバイスを収容するための既存のアプローチとして、「1:Nモデル」、「1:N:Mモデル」、「既存システム互換モデル」がある。「1:Nモデル」は、1台の基地局でカバレッジを拡大する。「1:N:Mモデル」は、マルチホップや中継局の設置により固定基地局数を減少させる。「既存システム互換モデル」は、既存設備の無線リソースの一部を、MTCデバイス向けに開放する。
図17は、1:Nモデルを示す図である。1:Nモデルは、1台の基地局のカバレッジを拡大することによって多端末収容を少ない基地局数で達成するためのアプローチである。代表的な例として、広域ユビキタスネットワークやSIGFOX、Weightlessがあげられる。広域ユビキタスネットワークとは、経済的にMTCデバイスを収容する事を目的として検討されているネットワークである。使用周波数帯は200〜500MHzを想定しており、セル半径は3.5〜5kmとなる。1台の基地局で数万台規模の端末収容を可能とし、端末送信電力を抑え長期設置の端末にも対応している。伝送速度は100bps(ビット毎秒)の超低速伝送であり、最大でも9.6kbps(キロビット毎秒)である。このように、1:Nモデルは、低トラヒックのセンサの収容に特化したネットワークである。パケットサイズや送信回数を制限して完全スケジューリングを行う事で多元接続を実現しており、QoS(Quality of Service)も提供可能である。設備以上のトラヒック増や伝搬環境の変化に追従するためには、基地局の増設が必要となる。
図18は、1:N:Mモデルを示す図である。1:N:Mモデルは、固定設置端末同士のリレー伝送によって1台の基地局のカバレッジを拡大するアーキテクチャである。1:N:Mモデルは、スマートメーター用ネットワークで活用されている。1:N:Mモデルには、スマートメーターと電力会社が接続されるAルートと、スマートメーターが電力会社と宅内の端末を接続するBルートがある。電力会社のセンサネットワークでは、端末同士のリレー伝送にIEEE 802.15.4g/4eを用い、WAN(Wide Area Network)回線を持つ無線局にデータを集約する。センサネットワーク利用を想定した規格であるため省電力であり、1ヶ月2000回の通信頻度であれば単三電池3本で10年以上稼動できる。使用している周波数帯は免許不要の920MHz帯であり、通信距離は最大500mで通信速度は100kbpsである。そのため多様な要求条件のうち、伝送速度の点で収容不可能なユースケースが存在する事が想定される。端末間のリレー伝送の経路を切り替えることで基地局障害等に起因する伝搬環境の変化に対して動的に対応可能だが、中継を行う端末の負荷(消費電力・バッファ使用量)が均一にならないという問題がある。端末をアンライセンスバンドで集約することによって、回線使用料を低減している。
図19は、LTE−Mモデルを示す図である。LTE−Mモデルは、既存のLTE網の無線リソースの一部を低トラヒックのMTCデバイス用に活用する既存システムの互換モデルである。LTE−Mでは、既存のLTEと基地局・EPC(Evolved Packet Core)などのハードウェア設備を共用し、フレーム構成やアクセス方式の簡易化を行う事で、低コスト・低消費電力が求められるMTCデバイスの収容の検討が進めている。MTCデバイス用に使用する周波数帯域を1.4MHz幅と制限しているため、伝送速度は上下共に最大200kbpsとセルラに比べ低速である。LTEの既存設備を利用する事から下りリンクのカバーエリアは広いが、端末側では消費電力を抑えるため基地局より送信出力を落としており、上りリンクバジェットが不足している。上りのリンクバジェットを下りと同等にするためには約20dBmの利得を得る必要がある。更に、多数のMTCデバイスを収容するためにコアNWの負荷がかかる事が考えられる。例えば、端末の加入者情報管理・課金処理を行うHSS(Home Subscriber Server)、PCRF(Policy and Charging Rules Function)の増設が必要となる事が想定される。
上述した実施形態によれば、M2M端末の数が増えた場合でも、携帯電話システムの基地局により仮想セルを構築してM2Mトラヒックを収容可能とするため、既存のアーキテクチャのように機器を増設する必要なく、M2M端末の負荷の偏りもない。
上述した実施形態によれば、無線端末は、パケット送信要求時に、M2M基地局やセルラ基地局などの基地局に、自端末の端末固有情報を送信する。また、無線端末は、GPSを備える場合、自端末の位置を示す端末位置情報さらに送信する。基地局は、無線端末から受信した端末固有情報及び端末位置情報を制御装置に送信する。制御装置は、無線端末がGPSを備えない場合、端末固有情報を受信した複数の基地局の位置と、その基地局における無線端末からの無線信号の受信レベルをもとに端末位置を推定する。制御装置は、干渉の増加及びリソースの増加が少なく、無線端末との通信伝搬路が確保されている基地局を、アクティブ・非アクティブに係らず無線端末の通信先として選択する。制御装置は、無線端末がその選択された基地局とM2M無線により接続できるように、既存のM2M基地局を利用して、あるいは、セルラ基地局のアクティブアンテナ素子を変更して、適切な基地局から応答を返す。
上述した実施形態により、無線端末は、M2M無線アクセス用のアクティブな基地局が周囲に存在しない場合、携帯電話網と一時的に接続し、通信の要求を送信する。制御装置は、無線端末の位置の情報を取得し、その位置に近い基地局の中から適切な基地局を選択する。選択した基地局がアクティブな基地局ではない場合、制御装置は、M2M無線の周波数・方式をその基地局のアクティブアンテナ素子に設定し、その基地局から無線端末に応答を返す。これにより、仮想的にM2M無線のセルを構築し、リソースの利用を最小にしながら、無線端末の通信接続性を大幅に向上させることが可能となる。
また、M2M無線アクセスにおいて、無線端末の移動や伝搬環境の変化に伴い既存のM2M基地局と接続できなくなった場合、セルラ基地局やスモールセル基地局の無線モジュールを一時的に利用し、無線端末の時間的・空間的な位置に合わせてM2Mセルを構築することもできる。これにより、周波数リソース・物理リソースを抑えたM2M無線アクセスネットワークを構築することが可能になる。
上述した実施形態における無線端末1、無線端末1a、M2M基地局2、セルラ基地局3、制御装置4、制御装置4aの一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この無線端末1、無線端末1a、M2M基地局2、セルラ基地局3、制御装置4、制御装置4aの一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
異なる無線通信方式による通信網のハイブリッドネットワークに適用可能である。
1、1a 無線端末
2 基地局
3 セルラ基地局
4、4a 制御装置
4a 制御装置
9 有線ネットワーク
11、11a 制御装置
12 狭帯域用無線送受信装置
13 アンテナ
14 セルラ用無線送受信装置
15 アンテナ
16 電池
21 制御装置
22 狭帯域用無線送受信装置
23 アンテナ
24 有線ネットワーク送受信装置
31 LTE基地局装置
32 無線装置
33 無線モジュール
34 アンテナ素子
41 通信部
42 記憶部
43、43a 接続制御部
44 基地局管理部
100、101 通信システム
431 選択部
432 接続指示部
433 セル構築部

Claims (8)

  1. 第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムであって、
    前記制御装置は、
    通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示部とを備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記選択部は、前記無線端末が送信した端末位置情報を前記基地局から受信し、受信した前記端末位置情報から前記無線端末の位置を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記選択部は、前記無線端末から前記通信の要求を受信した前記基地局の位置に基づいて前記無線端末の位置を推定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の基地局は、前記通信の要求を前記第1の無線通信方式により受信し、
    前記第2の基地局は、前記通信の要求を前記第1の無線通信方式又は前記第2の無線通信方式により受信する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記制御装置は、複数の前記第2の基地局を時間的に切り替え、前記第1の無線通信方式により前記通信の要求の受信を可能とするよう指示するセル構築部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 前記基地局は、前記通信の要求を受信したときの受信レベルを前記制御装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムにおける前記制御装置であって、
    通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  8. 第1の無線通信方式により通信する第1の基地局と前記第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式により通信する第2の基地局とを含む複数の基地局と、複数の前記基地局の中から無線端末が前記第1の無線通信方式により通信する基地局を選択する制御装置とを有する通信システムにおける通信方法であって、
    前記制御装置の選択部が、通信の要求を送信した前記無線端末の位置の情報を取得し、前記位置の周辺の前記基地局の中から、前記基地局における前記無線端末からの受信レベルと、前記基地局における前記第2の無線通信方式のトラヒック量と、前記基地局におけるアンテナ素子の使用状況とのうち1以上に基づいて前記無線端末の通信先の基地局を選択する選択ステップと、
    前記制御装置の接続指示部が、前記選択ステップにおいて選択された前記基地局に前記無線端末と前記第1の無線通信方式により通信するよう指示する接続指示ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
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