JP2017027710A - Electromagnetic pull-out device and circuit breaker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電磁引き外し装置及び回路遮断器に関し、より詳細には、電磁コイルを用いた電磁引き外し装置及び回路遮断器に関する。 The present invention relates to an electromagnetic trip device and a circuit breaker, and more particularly to an electromagnetic trip device and a circuit breaker using an electromagnetic coil.
従来、電磁コイルを有する電磁装置を複数備え、電磁装置における電磁コイルの外周を、磁気遮蔽部材で形成したケースで被覆した回路遮断器が知られている(例えば特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a circuit breaker that includes a plurality of electromagnetic devices each having an electromagnetic coil and covers the outer periphery of the electromagnetic coil in the electromagnetic device with a case formed of a magnetic shielding member (for example, see Patent Document 1).
特許文献1の電磁装置は、継鉄(ヨーク)と、オイルダッシュポットと、電磁コイルと、ケースと、可動鉄片(アマチュア)とを有する。オイルダッシュポットの外周には電磁コイルが捲回され、電磁コイルの外周はケースで被覆されている。可動鉄片は、継鉄の側板の上端近傍に設けられている。可動鉄片は、オイルダッシュポットの上端に設けられた固定鉄片(ポールヘッド)に接触する水平姿勢と、固定鉄片から離れた傾斜姿勢とに起倒可能である。電磁コイルは主回路に接続されている。主回路に過電流が発生すると、電磁コイルに電流が流れて励磁され、固定鉄片が可動鉄片を水平姿勢側に吸引する。可動鉄片が固定鉄片に吸引されると可動鉄片がトリップバーを動作させ、トリップバーに連動した開閉機構により主回路を遮断する。
The electromagnetic device of
ケースは、主回路に過電流が発生した際に、隣接極の電磁コイルの磁界を遮蔽する。特許文献1の回路遮断器では、隣接する電磁コイル間にケースを介在させることにより、隣接する電磁コイルから発生する磁界による相互影響を小さくしている。
The case shields the magnetic field of the electromagnetic coil of the adjacent pole when an overcurrent occurs in the main circuit. In the circuit breaker of
特許文献1におけるケースは、電磁コイルに電流が流れた際に、隣接する電磁コイルから発生する磁界による相互影響を小さくするが、固定鉄片(ポールヘッド)と可動鉄片(アマチュア)との間の漏れ磁束を抑制できない可能性があった。
The case in
本発明は、上記事由に鑑みてなされ、ポールヘッドとアマチュアとの間から漏れる磁束を抑制可能な電磁引き外し装置及びそれを用いた回路遮断器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above reasons, and an object thereof is to provide an electromagnetic trip device capable of suppressing magnetic flux leaking between a pole head and an amateur and a circuit breaker using the same.
本発明の電磁引き外し装置は、有底円筒状の非磁性材からなるシリンダと、磁性体からなり、前記シリンダの内側に設けられたプランジャと、前記シリンダの内側に設けられ、前記プランジャを前記シリンダの底部に向けて押す制動ばねと、磁性体からなり、前記シリンダの開口部を塞ぐポールヘッドと、前記シリンダに巻かれた電磁コイルと、磁性体からなり、前記電磁コイルの外側に設けられ、前記シリンダの軸方向に沿って配置された第1片、及び前記第1片から前記シリンダの前記軸方向と交差する方向に沿って配置された第2片を有するヨークと、磁性体からなり、前記ポールヘッドに接する第1位置と前記ポールヘッドから離れた第2位置との間で回転可能となるように前記ヨークに支持されたアマチュアと、前記ポールヘッドに設けられて前記アマチュアの側方に配置された磁気遮蔽片とを備え、前記アマチュアは、側面視において前記磁気遮蔽片から前記シリンダの前記軸方向に出ない範囲で回転可能であることを特徴とする。 The electromagnetic trip device of the present invention comprises a cylinder made of a non-magnetic material having a bottomed cylindrical shape, a magnetic body, a plunger provided inside the cylinder, provided inside the cylinder, and A brake spring that pushes toward the bottom of the cylinder, a magnetic body, a pole head that closes the opening of the cylinder, an electromagnetic coil wound around the cylinder, and a magnetic body, provided outside the electromagnetic coil. A yoke having a first piece disposed along the axial direction of the cylinder, and a second piece disposed along a direction intersecting the axial direction of the cylinder from the first piece; An arm supported by the yoke so as to be rotatable between a first position in contact with the pole head and a second position away from the pole head; and the pole head A magnetic shielding piece provided on a side of the armature, and the armature is rotatable in a range not protruding from the magnetic shielding piece in the axial direction of the cylinder in a side view. To do.
本発明の回路遮断器は、上記した電磁引き外し装置を備えたことを特徴とする。 A circuit breaker according to the present invention includes the above-described electromagnetic trip device.
本発明の電磁引き外し装置は、ポールヘッドとアマチュアとの間から漏れる磁束を抑制可能である。 The electromagnetic trip device of the present invention can suppress magnetic flux leaking from between the pole head and the amateur.
本発明の回路遮断器は、ポールヘッドとアマチュアとの間から漏れる磁束を抑制可能である。 The circuit breaker of the present invention can suppress magnetic flux leaking from between the pole head and the amateur.
以下、本発明の一実施形態に係る電磁引き外し装置100について、図1〜図6を用いて説明する。
Hereinafter, an
<構成>
図1は、本実施形態に係る電磁引き外し装置100の基本構成図である。電磁引き外し装置100は、シリンダ1と、プランジャ2と、制動ばね3と、ポールヘッド4と、電磁コイル5と、ヨーク6と、アマチュア7と、磁気遮蔽片9とを備える。
<Configuration>
FIG. 1 is a basic configuration diagram of an
シリンダ1は、非磁性材(例えば真鍮など)からなり、有底円筒状に形成されている。シリンダ1の内側には、プランジャ2と、制動ばね3とが配置されている。シリンダ1の開口部は、ポールヘッド4で塞がれている。制動ばね3は、コイルばねである。以下の説明では、シリンダ1の開口部側を前端側と呼び、シリンダ1の底部側を後端側と呼ぶ。
The
プランジャ2は、磁性体からなり、シリンダ1の内側に設けられている。プランジャ2は断面が略円形である略軸対称形状である。プランジャ2は、制動ばね3の内径より径が細い円柱状の突出部2aと、制動ばね3の一端が接触する円柱状の太径部2bとからなる。太径部2bの径は、制動ばね3の内径より大きい。突出部2aは、制動ばね3の内側に入り込む構成になっている。制動ばね3は、シリンダ1の内側に設けられ、プランジャ2をシリンダ1の底部に向けて押す。
The
ポールヘッド4は、磁性体からなり、シリンダ1の開口部を塞いでいる。プランジャ2と制動ばね3は、シリンダ1とポールヘッド4とが囲む空間に収納される。シリンダ1とポールヘッド4とが囲む空間は、密閉状態であり、例えばシリコーンオイルなどの液体が充填されているが、液体が充填されていない構成でもよい。なお、図2〜図5では、構成を理解し易くするため、制動ばね3の図示を省略している。
The
ヨーク6は、略L字型の磁性材からなる。ヨーク6は、電磁コイル5の外側に設けられ、シリンダ1の軸方向に沿って配置された第1片6aと、第1片6aからシリンダ1の軸方向と交差する方向に沿って配置された第2片6bとを有している。第2片6bは、第1片6aの後端からプランジャ2側に向かって延びており、シリンダ1に固定されている。第1片6aは、シリンダ1の軸に対して平行に配置されているのが好ましい。第2片6bは、第2片6bの後端からシリンダ1の軸に対して直交する方向に延びているのが好ましい。なお、ヨーク6は、後述するようにプランジャ2と磁路を形成するように配置されていればよく、必ずしもシリンダ1と固定されてなくてもよい。
The
電磁コイル5は、シリンダ1に巻かれている。電磁コイル5は、プランジャ2とヨーク6との間に挟まれる位置に配置されている。
The
また、電磁コイル5は、回路遮断器10(図8参照)の主電路11に電気的に接続されている。本実施形態では、電磁コイル5と主電路11とは別部材であって電気的に接続されているが、これに限らず、電磁コイル5と主電路11とが同一部材で一体構成されていてもよい。
The
アマチュア7は、磁性材からなる。アマチュア7は、ポールヘッド4側へ回転運動できるような形で、ヨーク6の第1片6aに接続されている。言い換えれば、アマチュア7は、ポールヘッド4に接する第1位置とポールヘッド4から離れた第2位置との間で回転可能となるようにヨーク6に支持されている。アマチュア7の第2位置とは、図1に示すように、アマチュア7におけるヨーク6に支持されている部位と反対の先端部分が、ポールヘッド4から離れた状態の位置である。アマチュア7におけるヨーク6に支持されている部位と反対の先端部分は、コイルばね71(図8参照)によってポールヘッド4から離れる方向にばね力を受けている。アマチュア7の第1位置とは、図3〜図5に示すように、アマチュア7におけるヨーク6に支持されている部位と反対の先端部分が、ポールヘッド4に接した状態の位置である。第1の位置にあるアマチュア7は、コイルばねから受けるばね力を上回る吸引力でポールヘッド4に吸引されている。
Amateur 7 is made of a magnetic material. The
アマチュア7は、側面視において磁気遮蔽片9からシリンダ1の軸方向に出ない範囲で回転可能である。
The
磁気遮蔽片9は、矩形板状に形成されている。磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4に設けられてアマチュア7の側方に配置されている。磁気遮蔽片9は、平面部分がポールヘッド4の前面と平行する面と直交するように配置されている。磁気遮蔽片9は、支持部91によってポールヘッド4に固定されている。支持部91は、磁気遮蔽片9におけるポールヘッド4に近い縁部分に設けられている。支持部91は、ポールヘッド4の縁部分から磁気遮蔽片9の平面部分までの間隔を大きくするために設けられている。支持部91により、アマチュア7が第1位置に移動する際に磁気遮蔽片9がアマチュア7に接しにくくなっている。ポールヘッド4と、支持部91と、磁気遮蔽片9とは、同一部材で一体に形成されている。磁気遮蔽片9は、アマチュア7が第1位置及び第2位置の何れの位置にあっても、側面視においてアマチュア7がシリンダ1の軸方向にはみ出さない大きさに形成されている。「側面視」とは、シリンダ1の軸方向と直交し、かつ磁気遮蔽片9の厚さ方向に沿った方向から見て、を意味する。
The
回路遮断器10は、図7に示すように、3個の電磁引き外し装置100を備えている。本実施形態ではそれぞれの電磁引き外し装置100を区別して説明する場合、電磁引き外し装置101〜103と呼ぶ。電磁引き外し装置101〜103の各々を区別しない場合には、電磁引き外し装置101〜103を電磁引き外し装置100と呼ぶ。
As shown in FIG. 7, the
本実施形態の回路遮断器10は、図8に示すように、ラッチ50と、トリップ機構51と、ハンドル52と、接点53とを備える。回路遮断器10における3個の電磁引き外し装置100は、それぞれのシリンダ1の軸方向が互いに平行であって、かつシリンダ1の軸方向と直交する方向に並べて配置されている。ハンドル52が操作された場合又はアマチュア7によってラッチ50が押された場合にトリップ機構51が動作して接点53が開極し、回路遮断器10は接点53に電気的に接続されている電路を電気的に開放する。一例として、本実施形態の回路遮断器10の電磁引き外し装置101〜103はそれぞれ、三相三線式の配電方式の電路に電気的に接続されている。
As shown in FIG. 8, the
<動作>
以下、電磁コイル5に流れる電流が低過電流領域の場合における本実施形態に係る電磁引き外し装置100の動作を図1〜図3に基づいて説明する。低過電流領域の電流とは、例えば電磁引き外し装置100の定格電流の1.25倍〜2倍程度の電流である。
<Operation>
Hereinafter, the operation of the
電磁コイル5に電流が流れると、磁束が形成される。磁束は、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁路を通過する。図1に示すように、ポールヘッド4とプランジャ2の突出部2aとの間にはギャップが形成されているので、ポールヘッド4とプランジャ2との間には磁気吸引力が働く。すなわち、プランジャ2には、ポールヘッド4側に移動する方向の力が働く。
When a current flows through the
プランジャ2に働く磁気吸引力が、制動ばね3がプランジャ2を押す力より大きくなると、プランジャ2はポールヘッド4側に移動し始める。プランジャ2の移動に伴い、ポールヘッド4とプランジャ2(突出部2a)との間のギャップ長は小さくなる。ギャップ長が小さくなれば、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁気回路の抵抗は小さくなるので、磁束は大きくなる。
When the magnetic attractive force acting on the
磁束が大きくなることで、さらにプランジャ2に働く磁気吸引力が大きくなり、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップ長がさらに小さくなる。以上の繰り返しによりギャップ長は徐々に小さくなっていき、磁束は徐々に大きくなっていく。低過電流領域の場合は、図2に示すように、プランジャ2の突出部2aがポールヘッド4に近接するか又はポールヘッド4に接する位置に達すると、アマチュア7に対してポールヘッド4側に向かう大きな吸引力が働く。アマチュア7は、ヨーク6に支持されている部位を軸としてポールヘッド4に向かって回転し、図3に示すように、ポールヘッド4に接する第1位置に移動する。そして、アマチュア7が第1位置に移動する際に、回路遮断器10の機構部のラッチ50(図8参照)を押す。ラッチ50がアマチュア7に押されると、トリップ機構51が動作して接点53が開極する。つまり回路遮断器10は通電している電路を電気的に開放する。
By increasing the magnetic flux, the magnetic attractive force acting on the
磁気遮蔽片9がポールヘッド4に設けられているので、アマチュア7には、磁気遮蔽片9側に向く吸引力も働く。しかしながらこの吸引力は、アマチュア7が第2位置から第1位置に移動する方向に対して直交する方向に働いているので、アマチュア7がポールヘッド4に近づくように移動する際にあまり影響を与えない。
Since the
次に、電磁コイル5に流れる電流が始動電流領域の場合における本実施形態に係る電磁引き外し装置100の動作を図4に基づいて説明する。始動電流領域の電流とは、例えば電磁引き外し装置100の定格電流の6倍〜8倍程度の電流である。
Next, the operation of the electromagnetic tripping
電磁コイル5に電流が流れると、磁束が形成される。磁束は、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁路を通過する。ポールヘッド4とプランジャ2との間、及びアマチュア7とポールヘッド4との間には、それぞれギャップが形成されている。したがって、電磁コイル5に電流が流れると、磁気吸引力により、プランジャ2及びアマチュア7には、ポールヘッド4側に移動する方向の力が働く。
When a current flows through the
低過電流領域の場合に比べ、始動電流領域の場合は、電磁コイル5に流れる電流が大きいので、より大きな磁束が得られる。したがって、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップ長がある程度小さくなれば、アマチュア7はポールヘッド4側に移動し始める。始動電流領域の場合、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップ長が、無通電の場合のギャップ長の約70%になった場合(図4参照)、アマチュア7は、第1位置から回転して第2位置に移動する。そして、アマチュア7は、回路遮断器10の機構部のラッチ50を押す。
Compared to the low overcurrent region, in the starting current region, the current flowing through the
次に、電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合における本実施形態に係る電磁引き外し装置100の動作を図5に基づいて説明する。短絡電流領域の電流とは、例えば定格電流の8倍より大きい電流である。
Next, the operation of the electromagnetic tripping
電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合は、定格電流の8倍より大きい電流であるため、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップ長が小さくならなくとも大きな磁束が得られる。そのためプランジャ2がほぼ移動していない状態でも、アマチュア7は第1位置から回転して第2位置に移動する。つまり定格電流に対して十分大きい電流が電磁コイル5に流れ始めてから比較的短い時間でアマチュア7は第1位置から回転して第2位置に移動する。したがって、電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合は、図5に示すように、プランジャ2がシリンダ1の底側からほぼ移動していない状態でもアマチュア7が第2位置に移動した状態になっている。
When the current flowing through the
電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合は、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップ長が小さくならなくとも大きな磁束が得られ、通電開始から比較的短い時間で、アマチュア7は回転移動し、ポールヘッド4側に吸着される。一方、プランジャ2は、シリンダ1の内側に存在する流体の粘性の影響で、アマチュア7ほど短い時間では動作することはできない。したがって、アマチュア7が回転移動し、ポールヘッド4側に吸着されたときには、プランジャ2は、図5に示すように、まだシリンダ1の底側に停留している状態になっている。
When the current flowing through the
<作用>
以下、本実施形態の磁気遮蔽片9の作用を図7に基づいて説明する。
<Action>
Hereinafter, the operation of the
電磁引き外し装置101〜103のそれぞれの電磁コイル5に電流が流れると、磁束が発生する。電磁引き外し装置101〜103は磁気遮蔽片9を有するので、電磁引き外し装置101〜103で生じるそれぞれの磁束は主に、ポールヘッド4と、アマチュア7と、磁気遮蔽片9と、ヨーク6と、プランジャ2とによって形成される磁路L1〜L3を通過する。電磁引き外し装置101〜103で生じるそれぞれの磁束の一部は、ポールヘッド4と、磁気遮蔽片9と、ヨーク6と、プランジャ2とによって形成される磁路を通過する。磁気遮蔽片9がポールヘッド4とアマチュア7との間に配置されていることにより、ポールヘッド4とアマチュア7との間の漏れ磁束を抑制している。
When a current flows through each of the
<効果>
以下、本実施形態の電磁引き外し装置100の効果について比較例と比較して説明する。比較例の回路遮断器は、磁気遮蔽片9を有しない電磁引き外し装置である。
<Effect>
Hereinafter, the effect of the
比較例の3個の電磁引き外し装置にそれぞれ極性の異なる電流が流れた場合、隣り合う電磁引き外し装置がそれぞれ発生させる磁束が互いに逆向きとなる。そのため、隣り合う電磁引き外し装置で生じた磁束が互いに弱めあう可能性がある。 When currents having different polarities flow through the three electromagnetic tripping devices of the comparative examples, the magnetic fluxes generated by the adjacent electromagnetic tripping devices are opposite to each other. Therefore, there is a possibility that the magnetic fluxes generated by the adjacent electromagnetic trip devices weaken each other.
一方、本実施形態の電磁引き外し装置101〜103は、磁気遮蔽片9を有している。磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4に設けられてアマチュア7の側方に配置されている。電磁引き外し装置101〜103で生じるそれぞれの磁束は、ポールヘッド4と、アマチュア7と、磁気遮蔽片9と、ヨーク6と、プランジャ2とによって形成される磁路L1〜L3を主に通過する。磁気遮蔽片9は、アマチュア7とポールヘッド4との間に磁路を形成するので、ポールヘッド4とアマチュア7との間の漏れ磁束を抑制している。そのため、プランジャ2の軸方向と直交する方向に隣り合って並んでいる電磁引き外し装置101〜103が、互いの磁束を弱めにくくなっている。電磁コイル5に流れる電流の大きさに応じて電磁コイル5に生じる磁束量が安定しやすくなるので、電磁コイル5に流れる電流の大きさに対するアマチュア7の動作特性を安定させることができる。例えば電磁コイル5に流れる電流の大きさに対してアマチュア7の回転移動するタイミングが遅れることを抑制できる。
On the other hand, the
また、アマチュア7とポールヘッド4との間から漏れる磁束を抑制することにより、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁路を通過する磁束量の減少が抑制される。そのため、電磁引き外し装置100が1個の場合であっても、電磁コイル5に電流が流れた際に生じる磁束量が安定しやすくなり、電磁コイル5に流れる電流の大きさに対するアマチュア7の動作特性を安定させることができる。
Further, by suppressing the magnetic flux leaking between the
以上説明したように、本実施形態の電磁引き外し装置100は、シリンダ1と、プランジャ2と、制動ばね3と、ポールヘッド4と、電磁コイル5と、ヨーク6と、アマチュア7と、磁気遮蔽片9とを備える。シリンダ1は、有底円筒状の非磁性材からなる。プランジャ2は、磁性体からなり、シリンダ1の内側に設けられている。制動ばね3は、シリンダ1の内側に設けられ、プランジャ2をシリンダ1の底部に向けて押す。ポールヘッド4は、磁性体からなり、シリンダ1の開口部を塞いでいる。電磁コイル5は、シリンダ1に巻かれている。ヨーク6は、磁性体からなり、電磁コイル5の外側に設けられ、シリンダ1の軸方向に沿って配置された第1片6a、及び第1片6aからシリンダ1の軸方向と交差する方向に沿って配置された第2片6bを有している。アマチュア7は、磁性体からなり、ポールヘッド4に接する第1位置とポールヘッド4から離れた第2位置との間で回転可能となるようにヨーク6に支持されている。磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4に設けられてアマチュア7の側方に配置されている。アマチュア7は、側面視(本実施形態ではシリンダ1の軸方向と直交する方向かつヨーク6の第1片6aの平面部分と平行する方向から見た場合)において磁気遮蔽片9からシリンダ1の軸方向に出ない範囲で回転可能である。
As described above, the
上記構成によれば、アマチュア7は、側面視(本実施形態ではシリンダ1の軸方向と直交する方向かつヨーク6の第1片6aの平面部分と平行する方向から見た場合)において磁気遮蔽片9からシリンダ1の軸方向に出ない範囲で回転移動する。磁気遮蔽片9は、アマチュア7の側方に配置されていて、第2位置(ポールヘッド4と接していない位置)にあるアマチュア7とポールヘッド4との間に磁路を形成する。そのため磁気遮蔽片9は、アマチュア7とポールヘッド4との間の漏れ磁束を抑制する。言い換えると、電磁引き外し装置100は、ポールヘッド4とアマチュア7との間の漏れ磁束を抑制することができる。
According to the above configuration, the
本実施形態の電磁引き外し装置100において、ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とが同一部材であり、一体に形成されていることが好ましい。
In the
上記構成によれば、磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4に設けられているので、電磁引き外し装置100の部品点数の増加を抑制できる。磁気遮蔽片9がポールヘッド4に設けられることにより、電磁引き外し装置100の組立工数を減らすことができる。
According to the above configuration, since the
本実施形態の回路遮断器10は、上記した電磁引き外し装置100を備えている。
The
上記構成によれば、回路遮断器10は、ポールヘッド4とアマチュア7との間の漏れ磁束を抑制可能である。
According to the above configuration, the
本実施形態の磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4に設けられているので、回路遮断器10の部品点数の増加を抑制できる。磁気遮蔽片9がポールヘッド4に設けられることにより、回路遮断器10の組立工数を減らすことができる。
Since the
なお、磁気遮蔽片9の材質は、ポールヘッド4と同じであるか否かは問わない。また、磁気遮蔽片9とポールヘッド4とが一体形成されている必要はなく、磁気遮蔽片9とポールヘッド4とは溶接などで接続されていてもよい。
It does not matter whether the material of the
本実施形態の磁気遮蔽片9は、側方から見てポールヘッド4の前面を含むポールヘッド4の一部と重なっているが、ポールヘッド4の一部と重なっていなくてもよい。磁気遮蔽片9は、側方から見てヨーク6から出ているアマチュア7と重なっているが、アマチュア7は、側方から見て磁気遮蔽片9から第1片6aの厚さ方向に出ていてもよい。その場合であっても、磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4とアマチュア7との漏れ磁束を抑制できる。
The
本実施形態の回路遮断器10は、3個の電磁引き外し装置100を備えているが、少なくとも1個の電磁引き外し装置100を備えていればよい。例えば3系統の電路をそれぞれ電気的に切断する回路遮断器10の場合、3個の電磁引き外し装置が必要であるが、本実施形態の電磁引き外し装置100を2個備え、さらに磁気遮蔽片9を備えていない電磁引き外し装置を1個備えていてもよい。磁気遮蔽片9を備えていない電磁引き外し装置を、磁気遮蔽片9の隣に配置することにより、本実施形態の電磁引き外し装置100と、磁気遮蔽片9を備えていない電磁引き外し装置とによる磁束の相互干渉を磁気遮蔽片9により抑制することが可能である。
Although the
電磁引き外し装置100の定格電流に対する低過電流領域の電流の大きさと、始動電流領域の電流大きさと、短絡電流領域の電流の大きさとはそれぞれ、一例であり、上記した電流の大きさに限定される趣旨ではない。低過電流領域の電流、始動電流領域の電流、短絡電流領域の電流はそれぞれ、低過電流領域の電流、始動電流領域の電流、短絡電流領域の電流の順に電流の大きさが大きくなるような電流であればよい。
The magnitude of the current in the low overcurrent area, the magnitude of the current in the starting current area, and the magnitude of the current in the short-circuit current area with respect to the rated current of the
ところで、磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4と異なる部材で形成されていてもよい。以下では、磁気遮蔽片9がポールヘッド4と別部材で形成され、かつポールヘッド4よりも高い透磁率が高い部材で形成された電磁引き外し装置100を、本実施形態の変形例として説明する。
By the way, the
本変形例の電磁引き外し装置100において、ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とが異なる部材で形成されている。磁気遮蔽片9は、溶接又はかしめなどによってポールヘッド4に固定されている。ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とが異なる部材で形成できることにより、ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とを個別に形成することができる。そのため、ポールヘッド4及び磁気遮蔽片9が一体に形成される場合と比べて、ポールヘッド4及び磁気遮蔽片9の各々を任意の形状に形成しやすい。また、ポールヘッド4及び磁気遮蔽片9の各々を形成した後にポールヘッド4に対する磁気遮蔽片9の固定位置を決めることができるので、ポールヘッド4に対する磁気遮蔽片9の固定位置の自由度を上げることができる。
In the
本変形例の磁気遮蔽片9は、ポールヘッド4の透磁率よりも高い材料で形成されている。磁気遮蔽片9の透磁率をポールヘッド4の透磁率よりも高くすることにより、ポールヘッド4とアマチュア7との間から漏れる磁束を磁気的に遮蔽する効果を高めることができる。
The
以上説明したように、本変形例の電磁引き外し装置100において、ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とが異なる部材である。
As described above, in the
上記構成によれば、ポールヘッド4と磁気遮蔽片9とが異なる部材であるため、ポールヘッド4及び磁気遮蔽片9が一体に形成される場合と比べて、ポールヘッド4及び磁気遮蔽片9の各々を任意の形状に形成しやすい。
According to the above configuration, since the
本実施形態ではポールヘッド4及び磁気遮蔽片9の各々を形成した後にポールヘッド4に対する磁気遮蔽片9の固定位置を決めることができるので、ポールヘッド4に対する磁気遮蔽片9の固定位置の自由度を上げることができる。
In the present embodiment, since the fixing position of the
本変形例の電磁引き外し装置100において、磁気遮蔽片9の透磁率が、ポールヘッド4の透磁率よりも高いことが好ましい。
In the
上記構成によれば、磁気遮蔽片9の透磁率をポールヘッド4の透磁率よりも高くすることにより、ポールヘッド4とアマチュア7との間から漏れる磁束を磁気的に遮蔽する効果を高めることができる。
According to the above configuration, the effect of magnetically shielding the magnetic flux leaking from between the
(結び)
以上のように、本発明における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
(Conclusion)
As described above, the embodiments have been described as examples of the technology in the present invention. For this purpose, the accompanying drawings and detailed description are provided.
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。 Accordingly, among the components described in the attached drawings and detailed description, not only the components essential for solving the problem, but also the components not essential for solving the problem in order to exemplify the above technique. May also be included. Therefore, it should not be immediately recognized that these non-essential components are essential as those non-essential components are described in the accompanying drawings and detailed description.
また、上述の実施形態は、本発明における技術の例示であるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。 Moreover, since the above-mentioned embodiment is an illustration of the technique in the present invention, various modifications, replacements, additions, omissions, and the like can be made within the scope of the claims or an equivalent scope thereof.
1 シリンダ
2 プランジャ
3 制動ばね
4 ポールヘッド
5 電磁コイル
6 ヨーク
6a 第1片
6b 第2片
7 アマチュア
9 磁気遮蔽片
10 回路遮断器
100 電磁引き外し装置
DESCRIPTION OF
Claims (5)
磁性体からなり、前記シリンダの内側に設けられたプランジャと、
前記シリンダの内側に設けられ、前記プランジャを前記シリンダの底部に向けて押す制動ばねと、
磁性体からなり、前記シリンダの開口部を塞ぐポールヘッドと、
前記シリンダに巻かれた電磁コイルと、
磁性体からなり、前記電磁コイルの外側に設けられ、前記シリンダの軸方向に沿って配置された第1片、及び前記第1片から前記シリンダの前記軸方向と交差する方向に沿って配置された第2片を有するヨークと、
磁性体からなり、前記ポールヘッドに接する第1位置と前記ポールヘッドから離れた第2位置との間で回転可能となるように前記ヨークに支持されたアマチュアと、
前記ポールヘッドに設けられて前記アマチュアの側方に配置された磁気遮蔽片と
を備え、
前記アマチュアは、側面視において前記磁気遮蔽片から前記シリンダの前記軸方向に出ない範囲で回転可能である
ことを特徴とする電磁引き外し装置。 A cylinder made of a non-magnetic material having a cylindrical shape with a bottom;
A plunger made of a magnetic material and provided inside the cylinder;
A braking spring provided inside the cylinder and pushing the plunger toward the bottom of the cylinder;
A pole head made of a magnetic material and blocking the opening of the cylinder;
An electromagnetic coil wound around the cylinder;
A first piece made of a magnetic material, provided outside the electromagnetic coil and disposed along the axial direction of the cylinder, and disposed along a direction intersecting the axial direction of the cylinder from the first piece. A yoke having a second piece;
An armature made of a magnetic material and supported by the yoke so as to be rotatable between a first position in contact with the pole head and a second position away from the pole head;
A magnetic shielding piece provided on the pole head and disposed on the side of the amateur,
The electromagnetic trip device according to claim 1, wherein the armature is rotatable in a range that does not protrude from the magnetic shielding piece in the axial direction of the cylinder in a side view.
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁引き外し装置。 The electromagnetic trip device according to claim 1, wherein the pole head and the magnetic shielding piece are the same member and are integrally formed.
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁引き外し装置。 The electromagnetic trip device according to claim 1, wherein the pole head and the magnetic shielding piece are different members.
ことを特徴とする請求項3に記載の電磁引き外し装置。 The electromagnetic trip device according to claim 3, wherein a magnetic permeability of the magnetic shielding piece is higher than a magnetic permeability of the pole head.
ことを特徴とする回路遮断器。 A circuit breaker comprising the electromagnetic trip device according to any one of claims 1 to 4.
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- 2015-07-17 JP JP2015143485A patent/JP2017027710A/en active Pending
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