JP2017027194A - リソース割当管理装置およびリソース割当管理方法 - Google Patents
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したがって、1つのサーバに複数のネットワーク機能を配備する形態において、ネットワーク機能の組み合わせに応じて、ネットワークサービスを提供するシステムに用いられるサーバのリソース利用効率を最大にすることができる。
図1に示すように、本実施形態のシステムは、リソース割当管理サーバ10(リソース割当管理装置)と、仮想インフラ管理サーバ20と、NW機能A管理サーバ40、NW機能B管理サーバ50、NW機能C管理サーバ60を備え、これらのサーバを通信可能に接続している。
図1中のオペレータ端末30は、通信キャリアのオペレータが使用する汎用な端末であり、リソース割当管理サーバ10に通信可能に接続している。
図1中のNW機能A_VM41〜43は、NW機能A管理サーバ40が保持、管理するVMであり、サーバ(図示せず)に配備される。
図1中のNW機能B_VM51〜53は、NW機能B管理サーバ50が保持、管理するVMであり、図示しないサーバに配備される。
図1中のNW機能C_VM61〜63は、NW機能C管理サーバ60が保持、管理するVMであり、図示しないサーバに配備される。
なお、NW機能A_VM、NW機能B_VM、NW機能C_VMを総称して、「NW機能VM」、または、単に、「VM」と称する場合がある。
図2に示すように、リソース割当管理サーバ10は、処理部11、通信部12、および、記憶部13を備える。
通信部12は、通信回線を介して情報を送受信する通信インターフェースによって構成され、内部バスなどを介して処理部11に接続されている。
NS作成要求取得部101は、オペレータ端末30からNS作成要求を取得する。NS作成要求には、作成されるNSで使用する複数のNW機能(または、当該NW機能を実現するVM)の性能条件が含まれる。本実施形態では、NW機能として、3種類のNW機能A、NW機能B、NW機能Cを採り上げる。
なお、図3では、リソースの種別としてCPUとメモリとHDDとを記載しているが、本発明の実施形態において、リソースの種別がこれらに限定されるわけではない。
リソース情報取得部102は、仮想インフラ管理サーバ20が保持する利用可能なサーバのサーバリソース情報を取得する。「利用可能なサーバ」とは、オペレータ端末30からのNS作成要求に含まれるNW機能に割り当てる十分な割当リソース量を有するサーバをいう。本実施形態では、利用可能なサーバを、「空きサーバ」と呼ぶ場合もある。
「CPU」の欄には、サーバX、サーバY、サーバZの各々のCPUコア数が格納される。
「メモリ」の欄には、サーバX、サーバY、サーバZの各々のメモリ容量(GB)が格納される。
「HDD」の欄には、サーバX、サーバY、サーバZの各々のディスク容量(TB)が格納される。
「残台数」の欄には、サーバX、サーバY、サーバZという機器群を構成する機器のうち、未使用中(利用可能でない)となっている機器の台数が格納される。
決定部103は、NS作成要求取得部101から取得したNS作成要求に含まれるNW機能の性能条件、および、リソース情報取得部102から取得したサーバリソース情報に基づいて、利用可能サーバのサーバリソースで処理可能な最大トラフィックを、前記利用可能サーバごとに算出する。また、決定部103は、最大トラフィックあたりの未使用サーバリソース量が最小となる利用可能サーバを使用サーバとして決定する。また、決定部103は、使用サーバが処理する最大トラフィックを実現する割当リソースを、作成要求対象のNSで使用する複数のNW機能の各々に割り当てる割当リソースとして決定する。
リソース割当要求部104は、仮想インフラ管理サーバ20に対して、リソース割当要求を送信する。リソース割当要求には、決定部103が決定した使用サーバ、および、複数のNW機能の各々に割り当てる割当リソース(値)が含まれている。仮想インフラ管理サーバ20は、リソース割当要求で指定された使用サーバにおいて、同じく指定されたリソースを持つ1または複数のVMを作成する。また、仮想インフラ管理サーバ20は、それらVMに接続するための接続情報(例えばIPアドレスなど)を含むリソース割当応答をリソース割当管理サーバ10に送信する。
NW機能起動要求部105は、仮想インフラ管理サーバ20から受信したリソース割当応答に基づいて、リソース割当応答に含まれる各NW機能用のVMへの接続情報を含むNW機能起動要求を、NW機能A管理サーバ40、NW機能B管理サーバ50、NW機能C管理サーバ60の各々に送信する。NW機能起動要求を受信したNW機能A管理サーバ40、NW機能B管理サーバ50、NW機能C管理サーバ60の各々は、NW機能起動要求に含まれる接続情報を用いて、新たに作成されたVMに接続してNW機能A〜Cを起動する。
図6に示すように、本実施形態におけるネットワークサービス作成処理は、以下の手順で実行される。この処理は、ステップS101から開始する。
図7に示すように、使用サーバおよびNW機能ごと割当リソース決定処理(S104)は、以下の手順で実行される。この処理は、ステップS201から開始する。
ステップS204にて、決定部103は、算出した最大トラフィックを実現する割当リソースを、NW機能の各々への割当リソース量として算出する。
ステップS205にて、決定部103は、算出した、NW機能の各々への割当リソース量を用いて、NW機能の各々に割り当てられずに残った未使用サーバリソース量を算出する。
上記と同様にして、サーバYで処理可能な最大トラフィックは16Gbpsとなる。最大トラフィックが16Gbpsであるときの使用リソースは、CPU54コア、メモリ量94GBとなる。よって、サーバYの未使用リソース量は、CPU10コア、メモリ量2GBとなる(計算は省略)。
また、サーバZで処理可能な最大トラフィックは4Gbpsとなる。最大トラフィックが4Gbpsであるときの使用リソースは、CPU15コア、メモリ量24GBとなる。よって、サーバZの未使用リソース量は、CPU1コア、メモリ量24GBとなる(計算は省略)。
また、仮想インフラ管理サーバ20は、図4に示すパターン1,2,4というVM間の接続形態を、処理トラフィックに応じて使い分けるように設定することができる。例えば、処理トラフィックが3Gbps以下の場合は、NW機能A〜Cのすべてが1VMで処理できるため、パターン1を採用する。処理トラフィックが3Gbppsより大きく5Gbps以下の場合は、NW機能A,Cは1VMで処理でき、NW機能Bは2VMで処理できるため、パターン2を採用する。処理トラフィックが5Gbppsより大きい場合は、パターン4を採用する。
未使用リソーススコア = {未使用CPUコア数*係数(例えば、1)
+ 未使用メモリ量[GB]*係数(例えば0.5)}
/最大トラフィック
・・・(式1)
トラフィックの分岐を許容する場合の、サーバごとの未使用リソーススコアは、図9に示す通りである。図9によれば、サーバYの未使用リソーススコアが最小(0.69)となるため、決定部103は、サーバYを使用サーバとして決定する。
以上で、使用サーバおよびNW機能ごと割当リソース決定処理(トラフィックの分岐を許容しない場合)が完了する。
仮想インフラ管理サーバ20は、リソース割当要求で指定された使用サーバにおいて、同じく指定されたリソースを持つ1または複数のVMを作成する。
NW機能A管理サーバ40、NW機能B管理サーバ50、NW機能C管理サーバ60の各々は、接続情報を用いて、NW機能A〜Cを、新たに作成したVMに接続して起動する。
リソース割当管理サーバ10は、すべてのNW機能起動応答を受信すると、オペレータ端末30から要求されたNSを作成することができる。
以上の手順により、指定したNW機能A〜Cに応じたネットワークサービスが作成される。
これまでは、オペレータ端末30からのNS作成要求によってトラフィックの分岐が許容される場合(トラフィック分岐許容フラグの値がオンの場合)について説明した。しかし、トラフィックの分岐が許容されない場合(トラフィック分岐許容フラグの値がオフの場合。例えば、図4のパターン3を許容しない場合。)についても上記と同様に処理することができる。
同様に、割当リソースが固定なNW機能が一つのみで、残りのNW機能は割当リソースが可変である場合も、割当リソースが固定なNW機能を、NW機能接続チェーンの最も前段に持ってくることで、トラフィックの分岐の許容の有無による、最大トラフィック量やそのときの使用リソースに変化はない。
上記と同様にして、サーバYで処理可能な最大トラフィックは15Gbpsとなる。最大トラフィックが15Gbpsであるときの使用リソースは、CPU50コア、メモリ量90GBとなる。よって、サーバYの未使用リソース量は、CPU14コア、メモリ量6GBとなる(計算は省略)。
また、サーバZで処理可能な最大トラフィックは4Gbpsとなる。最大トラフィックが4Gbpsであるときの使用リソースは、CPU16コア、メモリ量26GBとなる。よって、サーバZの未使用リソース量は、CPU0コア、メモリ量22GBとなる(計算は省略)。
トラフィックの分岐を許容しない場合の、サーバごとの未使用リソーススコアは、図11に示す通りである。図11によれば、サーバXの未使用リソーススコアが最小(0.78)となるため、決定部103は、サーバXを使用サーバとして決定する。
本実施形態によれば、従来のように単一のNW機能の単一の性能条件に注目するのではなく、複数のネットワーク機能の組み合わせによる複数の性能条件に注目して、最大トラフィックを処理可能な使用サーバ、および、割当リソースを決定することができる。
したがって、1つのサーバに複数のネットワーク機能を配備する形態において、ネットワーク機能の組み合わせに応じて、ネットワークサービスを提供するシステムに用いられるサーバのリソース利用効率を最大にすることができる。
本実施形態では、NW機能A,B,Cから構成される新たなネットワークサービスを生成する際のシーケンスについて述べた。しかし、作成済みのネットワークサービスに加入するユーザ数が増え、収容トラフィックが増大した場合に、当該ネットワークサービスで使用するサーバを追加して増やす場合についても、本実施形態と同様にして、追加するサーバを決定することができる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
11 処理部
12 通信部
13 記憶部
20 仮想インフラ管理サーバ
30 オペレータ端末
40 NW機能A管理サーバ
41,42,43 NW機能A_VM
50 NW機能B管理サーバ
51,52,53 NW機能B_VM
60 NW機能C管理サーバ
61,62,63 NW機能C_VM
101 NS作成要求取得部(第1の取得部)
102 リソース情報取得部(第2の取得部)
103 決定部
104 リソース割当要求部
105 NW機能起動要求部
Claims (3)
- 1つのサーバに配備される複数のネットワーク機能の各々に割り当てる割当リソースを管理するリソース割当管理装置であって、
ネットワークサービスで使用する複数のネットワーク機能の各々の性能条件を取得する第1の取得部と、
利用可能サーバのサーバリソース情報を取得する第2の取得部と、
前記性能条件、および、前記サーバリソース情報に基づいて、前記利用可能サーバのサーバリソースで処理可能な最大トラフィックを、前記利用可能サーバごとに算出し、
前記最大トラフィックあたりの未使用サーバリソース量が最小となる前記利用可能サーバを使用サーバとして決定し、
前記使用サーバが処理する前記最大トラフィックを実現する割当リソースを、前記ネットワークサービスで使用する複数のネットワーク機能の各々に割り当てる割当リソースとして決定する、決定部と、を備える、
ことを特徴とするリソース割当管理装置。 - 前記第1の取得部は、前記サーバに配備される複数の前記ネットワーク機能の各々を実行する複数の仮想マシンが処理するトラフィックの分岐を許容するか否かを示すトラフィック分岐許容フラグをさらに取得し、
前記決定部は、前記トラフィック分岐許容フラグにも基づいて、前記使用サーバを決定し、前記割当リソースを決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソース割当管理装置。 - 1つのサーバに配備される複数のネットワーク機能の各々に割り当てる割当リソースを管理するリソース割当管理装置におけるリソース割当管理方法であって、
前記リソース割当管理装置が、
ネットワークサービスで使用する複数のネットワーク機能の各々の性能条件を取得する第1の取得ステップと、
利用可能サーバのサーバリソース情報を取得する第2の取得ステップと、
前記性能条件、および、前記サーバリソース情報に基づいて、前記利用可能サーバのサーバリソースで処理可能な最大トラフィックを、前記利用可能サーバごとに算出し、
前記最大トラフィックあたりの未使用サーバリソース量が最小となる前記利用可能サーバを使用サーバとして決定し、
前記使用サーバが処理する前記最大トラフィックを実現する割当リソースを、前記ネットワークサービスで使用する複数のネットワーク機能の各々に割り当てる割当リソースとして決定する、決定ステップと、を実行する、
ことを特徴とするリソース割当管理方法。
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