JP2017018217A - 針セット - Google Patents

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亜莉紗 山下
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Abstract

【課題】穿刺後、穿刺に使用した針を抜かない場合であっても体内の内壁を損傷するリスクを低減することができる針セットを提供することを目的とする。【解決手段】内部に中空部を区画する針部材と、前記中空部内に挿入可能であって、該中空部内を該針部材の軸方向に移動可能な管部材と、該管部材の先端部が前記針部材の先端部より突出する際、前記管部材の先端の開口を拡張させる拡張部材と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、針セットに関する。
従来から、輸液、輸血、人工透析など、患者の体内に小径の管を導入し、流体の吸引や注入を行う技術が普及している。このような管を患者の体内に導入するためには、内針で患者の皮膚等を穿刺した後、外針を体内に導入して留置させる方法が用いられる。なお、内針については、外針を留置させる際に内針を体内から引き抜く方法及び内針を外針と一緒に留置させる方法がある。
このような方法を行うための器具は、例えば特許文献1に開示されている。具体的に特許文献1には、体内の目的部位に留置される外針としてのカニューレと、このカニューレに先端部を突出させて挿通され、目的部位を穿刺する内針として金属性の穿刺部片を備えた金属針と、を備える針セットが開示されている。
特許文献1に開示の針セットは、内針による穿刺の際に、患者に与える肉体的、精神的負担を抑えるために、患者の皮膚に深く且つ大きな穿刺傷を作るのを回避する目的で、カニューレの先端から突出している内針の部分が金属製の穿刺部片とされているとともに、カニューレに挿通されている部分が柔軟性のある中空の針胴部とされ、穿刺部片がこの針胴部の先端部に嵌装固着されていてそれらの先端面が同一平面上に揃えられて斜めに形成されている。
特開平7−275359号公報
しかしながら、特許文献1等に開示の従来技術では、カニューレに先端部分を突出させて挿通された金属針で穿刺を行う。かかる構成では、金属針を体内に留置させる方法の場合、金属針の先端部を形成する鋭利な刃面により体内の内壁を傷付けるおそれがあるという課題があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、穿刺後、穿刺に使用した針を抜かない場合であっても体内の内壁を損傷するリスクを低減することができる針セットを提供することにある。
本発明の一態様としての針セットは、内部に中空部を区画する針部材と、前記中空部に挿入可能であって、該中空部を該針部材の軸方向に移動可能な管部材と、該管部材の先端部が前記針部材の先端部より突出する際、前記管部材の先端の開口を拡張させる拡張部材と、を備えるものである。
本発明の1つの実施形態として、前記拡張部材は復元部材であって、前記管部材の先端部が前記針部材の先端部より突出する際、前記復元部材が変形された状態から復元して前記管部材の径方向に拡張することにより、前記管部材の先端の開口を径方向に拡張させることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記復元部材は、自己拡張型ステント、形状記憶弾性合金またはコイルバネ部材であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記拡張部材は可動式の骨組部材と、該骨組部材と前記針部材の内面とに接続する紐状部材と、を備え、該紐状部材が前記針部材と前記管部材との相対的移動に付随して引っ張られることより前記骨組部材が変形可能であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記骨組部材は、可動部を備えた傘状部材であって、前記紐状部材は前記可動部に接続し、前記紐状部材が引っ張られることにより前記傘状部材が前記管部材の軸方向に直交する直交方向に拡張することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記骨組部材は、折れ曲り部を備えたヒンジ部材であって、前記紐状部材は前記折れ曲り部に接続し、前記紐状部材が引っ張られることにより前記ヒンジ部材が前記管部材の軸方向に直交する直交方向に拡張することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記管部材は、軸方向に延在する形状支持部材を周方向に2個以上備え、前記開口を拡張させる際、互いに隣接する前記形状支持部材の周方向の距離がそれぞれ拡がることで、前記管部材を径方向に拡張させることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記管部材の内側または外側の表面に、前記針部材との相対的な位置を示す位置表示部材を設けることが好ましい。
本発明によると、穿刺後、穿刺に使用した針を抜かない場合であっても体内の内壁を損傷するリスクを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る針セットを示す図である。 図2Aは、針セットの縦断面図である。図2Bは、図2Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出した状態を示す図である。 図3Aは、復元部材として自己拡張型ステントを用いたものを示す図である。図3Bは、図3Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出した状態を示す図である。 図4Aは、復元部材として形状記憶弾性合金を用いたものを示す図である。図4Bは、図4Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出した状態を示す図である。 図5A、図5Cは、復元部材としてコイルバネ部材を用いたものを示す図である。図5Bは、図5Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出した状態を示す図である。 図6Aは、拡張部材として骨組部材と紐状部材とを用いたものを示す図である。図6Bは、図6Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出した状態を示す図である。 図7Aは、骨組部材として傘状部材を用いたものを示す概略図である。図7Bは、図7Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出し、骨組部材が変形を開始した状態を示す図である。図7Cは、図7Bに示す状態から管部材の先端部が更に突出し、骨組部材が変形を完了した状態を示す図である。 図8Aは、骨組部材としてヒンジ部材を用いたものを示す概略図である。図8Bは、図8Aに示す針セットにおいて管部材の先端部が針部材の先端部から突出し、骨組部材が変形を開始した状態を示す概略図である。図8Cは、図8Bに示す状態から管部材の先端部が更に突出し、骨組部材が変形を完了した状態を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る針セットの管部材の先端側の端面を示す概念図である。 復元部材として形状記憶ヒンジ部材を用いる針セットから管部材を抜き出して示す図である。 骨組部材としてヒンジ部材を用いる針セットから管部材を抜き出して示す図である。 本発明の一実施形態としての透析用針セットを示す図である。 透析用針セットの使用手順を説明する図である。
以下、本発明に係る針セットの実施形態について、図1〜図13を参照して、説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
<実施形態1>
図1は、本発明の一実施形態に係る針セット1を示す。針セット1は、針部材20と、管部材30と、拡張部材90と、を備える。
針部材20は、針基端部21と、針本体部22と、を備え、内部に、針基端部21から針本体部22まで連通する中空部23を区画している。針基端部21は、略円筒状の形状を有しており、針本体部22の基端側に接続されている。針本体部22は、針基端部21よりも外径の小さい円筒状の形状を有しており、針本体部22の先端側すなわち針部材20の先端側に、生体内に挿入可能な、刃面が形成された鋭利な先端部24を備える。針本体部22は、例えば皮膚等の生体表面から体内の脈管まで穿刺できるよう、かかる穿刺時に容易に変形しない所定の硬度を有する素材で形成されている。例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金のような金属が挙げられる。
管部材30は、管基端部31と、管本体部32と、を備え、内部に中空部33を区画している。なお、管基端部31内にはスリットが形成された弾性弁体50が設けられており、医療用チューブ等の医療機器は、この弾性弁体50を通じて中空部33内に挿入されることにより、管部材30と接続可能である。管本体部32は、管本体部32の先端側すなわち管部材30の先端側に、中空部33の一端である略円形状の開口35を区画している。また、管本体部32は、管本体部32の先端側すなわち管部材30の先端側に、拡張部材90が収容されている先端部34を備える。管本体部32は、血管などの脈管に導入する目的に沿うよう、所定の可撓性を有する素材で形成されている。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエーテルナイロン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブタジエン、フッ素樹脂、メタクリル樹脂、及びシリコーン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種以上の樹脂が挙げられる。
拡張部材90は、管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容されている。拡張部材90は、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出する際、管部材30の先端の開口35を拡張させる。
図2Aは、針セット1の断面図である。図2Aは、管部材30が針部材20の中空部23内に挿入され、先端部34が中空部23内に位置する状態を示している。管部材30は、中空部23内に挿入されている。また、管部材30は、中空部23内を針部材20の軸方向11に移動可能である。なお、管本体部32が針部材20に対して移動可能であるのみならず、針部材20を管本体部32に対して移動させることも可能である。つまり、針部材20と管部材30とは、針部材20の軸方向11において、一方が他方に対して相対的に移動可能な構成となっている。
図2Bは、針セット1において、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した状態を示す。図2Bに示す状態では、拡張部材90は、針部材20の中空部23の外側に位置する。拡張部材90は、針部材20の中空部23の外側に出ると、管部材30の径方向に拡張する。拡張部材90の径方向の拡張により、拡張部材90は管部材30を径方向外側に向かって押圧し、管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図2Bの付番「12」参照)。換言すれば、拡張部材90は管部材30の開口35を径方向に拡張させる。かかる拡張により、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24側に位置する、すなわち、針部材20の先端部24を覆う状態にすることが可能となる。針部材20の先端部24が管部材30の先端部34に覆われることにより、針部材20を抜かずに針部材20を脈管に留置した場合であっても脈管の内壁を損傷するリスクが低減される。
なお、拡張部材90は、拡張前及び拡張後において、管部材30内での液体の流通を確保するため、中空部33を閉塞しない構造を有している。
拡張部材90としては、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出する際に、管部材30の先端の開口35を拡張させるものであればよく、拡張部材90は各種構成により実現することができる。拡張部材90は、例えば、以下に<実施形態1−1>として例示説明する復元部材40とすることも、以下に<実施形態1−2>として例示説明する骨組部材60及び紐状部材70とすることも可能である。
<実施形態1−1>
本実施形態の拡張部材90は復元部材40である。復元部材40は予め変形された状態で管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容され、先端部34が中空部23内に位置する状態のとき、管部材30の径方向外向きに復元力を蓄えている。上述のように針部材20は容易に変形しない素材で形成されているため、先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、復元部材40は、針部材20の内面25からの押圧により変形された状態を維持する。なお、復元部材40は、その復元力により管部材30の内面に密着しているため、管部材30の内面との摩擦力等によって、管部材30内における位置が維持される。
そして、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出すると、復元部材40は、針部材20の内面25からの押圧から開放され、変形された状態から復元して、管部材30の径方向に拡張する。復元部材40の径方向の拡張により、復元部材40は管部材30の開口35を径方向に拡張させる。
次に、復元部材40の具体例を示す。図3Aは、復元部材40として自己拡張型ステント41を用いる針セット1を示す。図3Aに示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。自己拡張型ステント41は、押圧から開放されることで拡張する性質を有する。自己拡張型ステント41は、少なくともステント本体412を有し、必要に応じて筒状カバー、その他の部材を有している。ステント本体412は、フレーム構造体413から構成されている。フレーム構造体413にはパターンが形成されている。図3Aではスパイラル状のものを示したが、格子状やメリヤス織り状など、他のパターンを形成するものであってもよい。フレーム構造体413の材料としては、ポリオレフィン、ポリエステル、フッ素樹脂などの合成樹脂や、ステンレス、タンタル、チタン、などの金属などが挙げられる。
自己拡張型ステント41は予め管部材30の径方向内側に圧縮変形された状態で、管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容されている。管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、針部材20の内面25からの押圧によって、自己拡張型ステント41は収縮された状態を維持する。
図3Bは、図3Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した状態を示す。管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24(図1参照)の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。自己拡張型ステント41は、針部材20の内面25による押圧から開放され、管部材30の径方向に拡張する。この拡張により、自己拡張型ステント41は管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図3Bの付番「12」参照)。
次に、復元部材40の別の具体例を示す。図4Aは、復元部材40として形状記憶弾性合金42を用いる針セット1を示す。図4Aに示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。形状記憶弾性合金42は、超弾性合金とも呼ばれ、少なくとも生体温度(例えば37℃付近)で弾性を示す合金のことである。超弾性合金としては特に制限はないが、ニッケルとチタンとの合金が好ましい。
形状記憶弾性合金42には環状のものを用いる。形状記憶弾性合金42が管部材30の開口35を拡張させるため、形状記憶弾性合金42の外径は、外力が加わっていない自然状態において、少なくとも針部材20の内径よりも大きい。
形状記憶弾性合金42は、予め変形された状態で、管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容されている。形状記憶弾性合金42は、数重に捻り重ねる方法により全体として収縮した状態で収容されている。捻り重ねられた状態での形状記憶弾性合金42の径方向の大きさは、管部材30の内径程度である。管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、針部材20の内面25からの押圧によって、形状記憶弾性合金42は管部材30の径方向外向きに復元力を蓄えるように変形された状態、すなわち、数重に捻り重ねられた状態を維持する。
図4Bは、図4Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した状態を示す。管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24(図1参照)の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。形状記憶弾性合金42は、針部材20の内面25による押圧から開放され、収縮された状態から復元する。この復元により、形状記憶弾性合金42が管部材30の径方向に拡張する。この拡張により、形状記憶弾性合金42は管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図4Bの付番「12」参照)。
次に、復元部材40のさらに別の具体例を示す。図5Aは、復元部材40としてコイルバネ部材43を用いる針セット1を示す。図5Aに示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。本実施形態で使用するコイルバネ部材43は、自然長から伸ばすことより、コイル径D自体が縮径するものである。
コイルバネ部材43は、予め自然長から伸ばした状態で管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容されている。このとき、コイルバネ部材43のコイル径Dは、管部材30の内径程度である。管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、針部材20の内面25の押圧によって、コイルバネ部材43は伸び変形した状態を維持する。このとき、コイルバネ部材43は縮む方向の復元力を蓄えている(図5Aの付番「13」参照)。
図5Bは、図5Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した状態を示す。管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。コイルバネ部材43は、針部材20の内面25による押圧から開放され、そのバネの自然長の状態に向かって復元する(図5Bの付番「13」参照)。この復元に伴い、コイルバネ部材43のコイル径Dも復元して径方向に拡張する。この拡張により、コイルバネ部材43は管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図5Bの付番「12」参照)。
また、図5Cに示すように、コイルバネ部材43を管部材30の軸方向に対して垂直に配置してもよい。管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置する際は、コイルバネ部材43を縮ませた状態とし、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24から突出する際、コイルバネ部材43が自然長に戻ろうとする復元力で開口35を拡張させることができる(図5Cの付番「12」参照)。但し、図5A及び図5Bに示す構成の方が、管部材30内での液体の流量をより多く確保できるため好ましい。
<実施形態1−2>
本実施形態の拡張部材90は、骨組部材60と、紐状部材70と、を備える。図6Aは、拡張部材90として骨組部材60と紐状部材70とを用いる針セット1を示す。図6Aに示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。
骨組部材60は、可動式であり、変形することにより管部材30の軸方向に直交する直交方向の長さを変化させることができる。管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置する状態のとき、骨組部材60は、畳まれた状態すなわち管部材30の軸方向と直交する方向に拡張可能な状態で管部材30の中空部33のうち先端部34の内側に収容されている。
紐状部材70は、一端が針部材20の内面25の所定の位置71と接続し、他端が骨組部材60と接続する。針部材20の内面25と接続する紐状部材70一端は、針部材20と管部材30との相対的移動に付随して、管部材30の軸方向に引っ張られる。これにより紐状部材70の他端が骨組部材60を管部材30の軸方向に引っ張り、骨組部材60を変形させる。
図6Bは、図6Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24から突出した状態を示す概念図である。紐状部材70の長さは、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出するときに、骨組部材60が変形を開始するよう調整されている。骨組部材60が変形して、管部材30の軸方向と直交する直交方向の長さが変化することにより、管部材30の開口35を拡張させることが可能である。
以下で、骨組部材60の具体例を示す。図7Aは、骨組部材60として傘状部材61を用いる針セット1を示す概略図である。図7Aに示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。
傘状部材61は、管部材30の中空部33内を管部材30の軸方向に移動可能な可動部612と、可動部612から放射状に延在する複数の骨部611と、を備える。骨部611は、一端が可動部612に取り付けられている。傘状部材61は、変形することにより管部材30の軸方向に直交する直交方向の長さを変化させることができる。本実施形態では、具体的には、傘状部材61は、管部材30の軸方向と直交する方向に拡張する。
傘状部材61は、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、畳まれた状態すなわち軸方向と直交する方向に拡張可能な状態で管部材30の中空部33のうち先端部34の内部に収容されている。骨部611の他端はそれぞれ、管部材30の内面36に取り付けられている。取り付けの方法は、骨部611の他端と、管部材30の内面36との間に生じる摩擦力によるものでもよく、管部材30の内面36の所定の場所に溝を形成し、この溝に骨部611の他端を係合させる方法でもよい。
紐状部材70は、一端が針部材20の内面25の所定の接続位置71と接続し、他端が可動部612と接続する。
図7Bは、図7Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出し、傘状部材61が変形を開始した状態を示す。図7Cは、図7Bに示す状態から管部材30の先端部34が更に突出し、傘状部材61が変形を完了した状態を示す。管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。このときの管部材30と針部材20との相対移動により、紐状部材70のうち針部材20の内面25と接続する一端が引っ張られ(図7Bの付番「14」参照)、これに付随して紐状部材70の他端と接続する可動部612が管部材30の軸方向で先端側の方向に引っ張られる(図7Bの付番「15」参照)。骨部611の他端が管部材30の内面36に取り付けられていることにより管部材30に対する位置が固定されているため、可動部612が引っ張られることにより傘状部材61が管部材30の軸方向に直交する方向に拡張できる(図7Bの付番「12」参照)。この拡張により、傘状部材61は管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図7C参照)。なお、紐状部材70は、針部材20の内面25と管部材30の外面との間に延在し、管部材30の先端側から可動部612に接続されている。
次に、骨組部材60の別の例を示す。図8Aは、骨組部材60としてヒンジ部材62を用いる針セット1を示す概略図である。図8Aで示す状態では、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している。
本実施形態のヒンジ部材62は棒状タイプである。ヒンジ部材62は、折れ曲がり可能な折れ曲がり部としてのヒンジ部622と、ヒンジ部622を挟んで対向する位置に設置された第1の本体部623及び第2の本体部624と、を備える。ヒンジ部材62は、ヒンジ部622によって変形することにより管部材30の軸方向に直交する直交方向の長さを変化させることができる。換言すれば、本実施形態のヒンジ部材62は、管部材30の軸方向と直交する方向に拡張可能である。
ヒンジ部材62は、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23に位置するとき、ヒンジ部622が折れ曲がった状態、すなわち、軸方向と直交する方向に拡張可能な状態で管部材30の中空部33のうち先端部34の内部に収容されている。ヒンジ部材62の両端である第1の本体部623と第2の本体部624とはそれぞれ、管部材30の内面36に取り付けられている。取り付けられる位置に制限はないが、後述するように開口35を対称的に拡張するには、管部材30の中心軸を挟む位置に取り付けられていることが好ましい。
紐状部材70は、一端が針部材20の内面25の所定の接続位置71と接続し、他端がヒンジ部622と接続する。
図8Bは、図8Aに示す針セット1において管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した際に、ヒンジ部材62が変形を開始した状態での管部材30単体の概略図である。図8Cは、図8Bに示す状態から更に変形が進み、ヒンジ部材62が変形を完了した状態を示す概略図である。管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24の方向の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。このときの管部材30と針部材20との相対移動により、紐状部材70のうち針部材20の内面25と接続された一端が引っ張られ(図8Bの付番「14」参照)、これに付随して紐状部材70の他端と接続するヒンジ部622が管部材30の軸方向で基端側の方向に引っ張られる(図8Bの付番「15」参照)。ヒンジ部材62は、両端が管部材30の内面36に取り付けられていることにより管部材30に対する位置が固定されているため、ヒンジ部622が引っ張られることにより、ヒンジ部材62が管部材30の軸方向に直交する方向に拡張できる。(図8Bの付番「12」参照)。この拡張により、ヒンジ部材62は管部材30の開口35を径方向に拡張させる(図8C参照)。
<実施形態2>
他の一実施形態である針セット2の例を示す。針セット2は、針部材20と、管部材30と、拡張部材91と、を備える。以下で詳細を説明する。なお、針セット2において、上述した針セット1と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9は、針セット2の管部材30の先端側の端面37を示す概念図である。図9Aは、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23内に位置している状態で、拡張部材91が拡張する前の状態を示す。図9Bは、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24から突出した状態で、拡張部材91が拡張した後の状態を示す。拡張部材91は、管部材30の先端側の端面37に取り付けられている点で、実施形態1の針セット1と異なる。
管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出した状態では、拡張部材91は、針部材20の中空部23の外側に位置する。拡張部材91は、針部材20の中空部23の外側に出ると、管部材30の軸方向に直交する直交方向に拡張する(図9Bの付番「12」参照)。拡張部材91は、前記直交方向へ拡張することより、管部材30の端面37のうち拡張部材91が取り付けられている領域が周方向に伸ばされる。端面37の変形部が周方向に伸ばされると、管部材30が径方向に拡張する。これにより、管部材30の開口35の断面積が増加する。つまり、管部材30の開口35が拡張する。換言すれば、拡張部材91は管部材30の開口35を径方向外側に拡張させることができる。かかる拡張により、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24側に位置する、すなわち、先端部24を覆う状態にすることが可能となる。針部材20の先端部24が管部材30の先端部34に覆われることにより、針部材20を抜かずに針部材20を脈管に留置した場合であっても脈管の内壁を損傷するリスクが低減される。
なお、上述のように、拡張部材91による管部材30の開口35の拡張には、予め径方向に縮小された管部材30の開口35を所定の内径まで戻すことと、外力が加わっていない自然状態で実現される所定の内径から所定の内径まで拡大すること、との両方の意味が含まれる。
拡張部材91としては、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出する際に、管部材30の先端の開口35を拡張させるものであればよく、拡張部材91は各種構成により実現することができる。例えば、以下に<実施形態2−1>として例示説明する復元部材40とすることも、以下に<実施形態2−2>として例示説明する骨組部材60及び紐状部材70とすることも可能である。
<実施形態2−1>
本実施形態の拡張部材91は復元部材40である。復元部材40は予め変形された状態で管部材30の端面37に取り付けられ、先端部34が中空部23内に位置する状態のとき復元力を蓄えている。先端部34が針部材20の中空部23内に位置するとき、管部材30は針部材20の内面25からの押圧により、開口35が拡張できない状態となっている。これにより、端面37に取り付けられている復元部材40も、管部材30を介して間接的に押圧を受け、変形された状態を維持する。
そして、管部材30の先端部34が針部材20の先端部24より突出すると、管部材30は、針部材20の内面25からの押圧から開放され、開口35が拡張に対して自由な状態となる。これに伴い、復元部材40は、管部材30の端面37に取り付けされていることを介して受けていた押圧から開放され、変形された状態から復元し、管部材30の軸方向と直交する直交方向に拡張する。復元部材40の直交方向への拡張により、復元部材40は管部材30の端面37のうち、復元部材40が取り付けられている領域を周方向に向かって伸長させる。その結果、かかる端面37が径方向に拡張し、開口35の断面積が増加する。つまり、管部材30の開口35が拡張する。このようにして、復元部材40は管部材30の開口35を拡張させることができる。
次に、復元部材40の具体例を示す。図10は、復元部材40として形状記憶ヒンジ部材44を用いる針セット2を示す。図10は、針セット2から管部材30を抜き出して端面側から見た斜視図である。形状記憶ヒンジ部材44は、弾性変形可能な材料で形成される第1の本体部443及び第2の本体部444と、これらの間に設置され、第1の本体部443及び第2の本体部444を接続する折れ曲がり部442と、を備える。
形状記憶ヒンジ部材44は、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23に位置するとき、第1の本体部443及び第2の本体部444が曲げられた状態、すなわち、変形により軸方向と直交する方向に復元力を蓄えた状態で管部材30の端面37に取り付けられている。取り付けられる位置に制限はないが、後述するように開口35を対称的に拡張するには、管部材30の周方向に等ピッチで複数取り付けられていることが好ましい。
管部材30は針部材20の内面25からの押圧により、開口35が拡張できない状態となっている。これにより、端面37に取り付けられている形状記憶ヒンジ部材44も、管部材30を介して間接的に押圧を受け、変形された状態を維持する。
管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。管部材30が針部材20の押圧から開放されると、管部材30を介して間接的に受けていた押圧から解除され、形状記憶ヒンジ部材44が変形された状態から復元して(図10の付番「17」参照)、管部材30の軸方向と直交する方向に拡張する(図10の付番「18」参照)。この拡張により、形状記憶ヒンジ部材44は、管部材30の端面37のうち形状記憶ヒンジ部材44が取り付けられている領域を周方向に向かって伸長する(図10の付番「18」参照)。端面37が径方向に拡張し(図10の付番「19」参照)、開口35の断面積が増加する。このようにして形状記憶ヒンジ部材44は管部材30の開口35を拡張させることができる。
<実施形態2−2>
本実施形態の拡張部材91は、骨組部材60と、紐状部材70と、を備える。
骨組部材60及び紐状部材70は針セット1で示したものを同一であるが、骨組部材60が、管部材30の端面37に取り付けられている点で、針セット1と異なる。
骨組部材60の具体例を示す。図11は、骨組部材60としてヒンジ部材62を用いる針セット2を示す。図11は、針セット2から管部材30を抜き出して端面側から見た斜視図である。
ヒンジ部材62は、管部材30の先端部34が針部材20の中空部23に位置するとき、ヒンジ部622が折れ曲がった状態、すなわち、軸方向と直交する方向に拡張可能な状態で管部材30の端面37に取り付けられている。具体的には、ヒンジ部材62の両端である第1の本体部623と第2の本体部624とがそれぞれ、管部材30の端面37に取り付けられている。この点が、針セット1と異なる。
管部材30が針部材20に対して針部材20の先端部24の方向に移動し、管部材30の先端部34が針部材20から突出する。このときの管部材30と針部材20との相対移動により、紐状部材70のうち針部材20の内面25と接続された一端が引っ張られ、これに付随して紐状部材70の他端と接続するヒンジ部622が管部材30の軸方向で基端側の方向に引っ張られる。ヒンジ部材62は、両端が管部材30の端面37に取り付けられていることにより特定の位置に固定された状態にあるため、ヒンジ部622が引っ張られることにより(図11の付番「17」参照)、ヒンジ部材62が管部材30の軸方向に直交する方向に拡張できる(図11の付番「18」参照)。この拡張により、ヒンジ部材62は、管部材30の端面37のうちヒンジ部材62が取り付けられている領域を周方向に向かって伸長させる(図11の付番「18」参照)。端面37が径方向に拡張し(図11の付番「19」参照)、開口35の断面積が増加する。このようにして、ヒンジ部材62は管部材30の開口35を拡張させることができる。
好ましくは、管部材30は、側面に、周方向に所定間隔を隔てて2個以上、軸方向に延在する形状支持部材38を備える。管部材30の側面に形状支持部材38を設けることにより、開口35の拡張に連動して、管部材30のうち形状支持部材38が設置されている領域が拡張できる。例えば管部材30内に流れる体液について所定の流量を確保する必要があるときのように、開口35だけでなく、管部材30全体を径方向に拡張させる必要があるような場面で特に有効である。なお、形状支持部材38は、本実施形態だけでなく、上述した他の実施形態1及び2にも適用できる。開口35だけでなく、管本体部32を拡張させる必要があるときに特に有効である。
<実施形態3>
次に、別の一実施形態として透析で使用可能な透析用針セットの例を示す。図12は本発明の一実施形態としての透析用針セット100を示す図である。針セットとしての透析用針セット100は、針部材としての外針120と、管部材としてのカテーテル130と、拡張部材90又は91と、を備える。
外針120は、逆止弁(不図示)が内装された基端部としてのハブ121と、針本体部としての針胴部122と、を備え、ハブ121内部と針胴部122内部とに亘って連通する中空部123が区画されている。針胴部122は、針胴部122の先端側すなわち外針120の先端側に、刃面が形成され皮膚を穿刺し血管に挿入可能である鋭利な先端部124を備える。穿刺の際の痛みを和らげるために、外針120の外径は、好ましくは、0.2〜4.5mm程度、より好ましくは0.2〜1.2mmがよい。
カテーテル130は、管基端部としてのカテーテルハブ131と、管本体部としてのカテーテル本体部132と、を備え、カテーテルハブ131内部からカテーテル本体部132内部まで連通する中空部133を区画している。カテーテル本体部132は、カテーテル本体部132の先端側すなわちカテーテル130の先端側に中空部133の一端である略円形状の開口135を区画している。また、カテーテル本体部132は、カテーテル本体部132の先端側すなわちカテーテル130の先端側に、拡張部材90または91が設けられた先端部134を備える。
好ましくは、カテーテル130には、内側または外側の表面に、外針との相対的な位置を示す目盛137が設けられている。換言すれば、管部材の内側または外側の表面に、針部材との相対的な位置を示す位置表示部材が設けられている。この目盛137は、カテーテルの表面を着色する方法で設けてもよく、カテーテルの表面に刻みを入れる方法で設けてもよい。目盛の位置は患者毎に異なっていてもよい。
カテーテル130は、目盛137が所定の基準面に到達するように中空部123に挿入される。例えば、ハブ121の先端面を所定の基準面としてもよい。カテーテル130と外針120と相対的な位置関係を所定の距離に保つことで、より確実にカテーテル130を血管等の脈管に導入できる点で効果的である。
次にカテーテル130を血管に導入する方法を説明する。図13は、透析用針セット100の使用手順を説明する図である。図13Aは穿刺直後の状態、図13Bは外針120を引き抜き開口135が拡張している状態、図13Cは外針120を穿刺部位から引き抜き、外針120をカテーテル130から分離した状態をそれぞれ示す。腕200などの穿刺部位に対して、カテーテル130の先端部134が収容された状態の外針120を穿刺する(図13A参照)。外針120は所定の角度で穿刺される。外針120の先端部が血管に到達すると、少量の血液が逆流する逆血と呼ばれる現象が起こる。例えばハブ121にて逆血を確認することにより、外針120が血管(図13Aの破線参照)に到達したことが確認される。
次にカテーテル130を血管内に挿入する。例えば、目盛137がハブ121の先端面に位置するまで挿入する。上述の実施形態1、2及び3で示したように、カテーテル130の挿入に追従して、カテーテル130の先端部134が外針120の先端部124から突出し、拡張部材90または91が拡張することで、開口135を拡張させる。具体的には、上述した実施形態1及び2で示したように、拡張部材90または91が復元部材40である場合、カテーテル130の先端部134が外針120の先端部124より突出する際、復元部材40が変形された状態から復元してカテーテル130の径方向に拡張することにより、カテーテルの先端の開口135を径方向外側に拡張させる。また、実施形態1及び2で示したように、拡張部材90または91が骨組部材60と紐状部材70とを備える場合、外針120とカテーテル130との相対的移動に付随して、骨組部材60と外針120の内面とに接続する紐状部材70が引っ張られることより骨組部材60を変形することが可能で、これにより開口135を径方向外側に拡張させる。カテーテル130の開口135を径方向に拡張させることにより、拡張したカテーテル本体部132が外針120の先端部124を覆う状態にすることが可能である。かかる方法により、外針120を血管内に留置した場合であっても血管内壁を損傷するリスクを低減することが可能となる。
なお、外針120は、血管から引いて抜き取ることも可能である(図13Bの付番「210」参照)。外針120を生体から所定の位置まで引き上げた後、外針120を外す。外針120に割り線としての長溝を設け、外針120を割る方法で外してもよく、カテーテル130の基端部を通り抜けて外してもよい(図13C図参照)。外針120によるカテーテル本体部132の径方向内向きの押圧が開放され、開口の135の拡張に伴い、カテーテル本体部132の全域を径方向に拡張できるようになる。カテーテル130内に流れる体液の所定の流量が確保できるようになる点で有効である。また、図13には不図示であるが、カテーテル132の側面の周方向に所定間隔を隔てて2個以上、軸方向に延在する形状支持部材38を備えてもよい。
上述した実施形態1、2及び3は一例であり、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、復元部材40を、先端部34だけでなく、管部材30の軸方向に2か所以上設置してもよい。同様に、骨組部材60を、先端部34だけでなく、管部材30の軸方向に2か所以上設置してもよい。血液吸引時の引圧によって管部材30が閉塞することを回避するのに有効な方法である。また、傘部状材61の構造には特に制限はなく、上述の目的に合うものであれば他の傘構造であってもよく、また設置の方向が上下逆向き、すなわち可動部612が先端側を向くように設置してもよい。ヒンジ部材62の種類は棒状タイプとしたが、例えば平板タイプなど上述の目的に合うものであれば他のタイプや形状のものであってもよく、また設置の方向が上下逆向き、すなわちヒンジ部622が基端側を向くように設置してもよい。また、ヒンジ部材62を複数設けてもよく、さらには、ヒンジ部材62を互いに交差するように配置してもよい。管部材30の開口35をより確実にまたは大きく拡張する必要がある場合に特に有効である。また、ヒンジ部材62を端面37に取り付ける際に、両端だけでなくヒンジ部材62全体が端面37に取り付けられていてもよい。同様に形状記憶ヒンジ部材44を端面37に取り付ける際に、両端だけでなく形状記憶ヒンジ部材44全体が端面37に取り付けられていてもよい。開口35をより大きく拡張させる必要があるときに効果的である。
本発明は、針セットに関するものである。
1、2:針セット
11:軸方向
12、13、14、15、17、18、19、210:矢印
20:針部材
21:針基端部
22:針本体部
23:中空部
24:先端部
25:内面
30:管部材
31:管基端部
32:管本体部
33:中空部
34:先端部
35:開口
36:内面
37:端面
38:形状支持部材
40:復元部材
41:自己拡張型ステント
42:形状記憶弾性合金
43:コイルバネ部材
44:形状記憶ヒンジ部材
50:弾性弁体
60:骨組部材
61:傘状部材
62:ヒンジ部材
70:紐状部材
71:接続位置
90、91:拡張部材
100:透析用針セット
120:外針
121:ハブ
122:針胴部
123:中空部
124:先端部
130:カテーテル
131:カテーテルハブ
132:カテーテル本体部
133:中空部
134:先端部
135:開口
136:内面
137:目盛
200:腕
412:ステント本体
413:フレーム構造体
442:折れ曲がり部
443:第1の本体部
444:第2の本体部
445:他端部
611:骨部
612:可動部
622:ヒンジ部(折れ曲がり部)
623:第1の本体部
624:第2の本体部

Claims (8)

  1. 内部に中空部を区画する針部材と、
    前記中空部内に挿入可能であって、該中空部内を該針部材の軸方向に移動可能な管部材と、
    該管部材の先端部が前記針部材の先端部より突出する際、前記管部材の先端の開口を拡張させる拡張部材と、を備えたことを特徴とする針セット。
  2. 前記拡張部材は、復元部材であって、
    前記管部材の先端部が前記針部材の先端部より突出する際、前記復元部材が変形された状態から復元して前記管部材の径方向に拡張することにより、前記管部材の先端の開口を径方向に拡張させることを特徴とする請求項1記載の針セット。
  3. 前記復元部材は、自己拡張型ステント、形状記憶弾性合金またはコイルバネ部材であることを特徴とする請求項2記載の針セット。
  4. 前記拡張部材は可動式の骨組部材と、該骨組部材と前記針部材の内面とに接続する紐状部材と、を備え、
    該紐状部材が前記針部材と前記管部材との相対的移動に付随して引っ張られることより前記骨組部材が変形可能であることを特徴とする請求項1記載の針セット。
  5. 前記骨組部材は、可動部を備えた傘状部材であって、
    前記紐状部材は前記可動部に接続し、
    前記紐状部材が引っ張られることにより前記傘状部材が前記管部材の軸方向に直交する直交方向に拡張することを特徴とする請求項4記載の針セット。
  6. 前記骨組部材は、折れ曲り部を備えたヒンジ部材であって、
    前記紐状部材は前記折れ曲り部に接続し、
    前記紐状部材が引っ張られることにより前記ヒンジ部材が前記管部材の軸方向に直交する直交方向に拡張することを特徴とする請求項4記載の針セット。
  7. 前記管部材は、軸方向に延在する形状支持部材を周方向に2個以上備え、
    前記開口を拡張させる際、互いに隣接する前記形状支持部材の周方向の距離がそれぞれ拡がることで、前記管部材を径方向に拡張させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の針セット。
  8. 前記管部材の内側または外側の表面に、前記針部材との相対的な位置を示す位置表示部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の針セット。
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