JP2017017218A - 光電変換素子の製造方法及び光電変換素子 - Google Patents

光電変換素子の製造方法及び光電変換素子 Download PDF

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Abstract

【課題】pn結合を有するとともに、形成されたn型層の厚さばらつきが少ない光電変換素子を製造可能な光電変換素子の製造方法、及び、光電変換素子を提供する。
【解決手段】透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子の製造方法であって、前記光吸収層は、p型部と、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部と、を含んでおり、前記裏面電極の上に前記p型部を形成するp型部形成工程S02と、前記p型部の上に前記n型部を形成するn型部形成工程S03と、を有し、n型部形成工程S03では、前記n型部の少なくとも一部をスパッタ法によって成膜する。
【選択図】図2

Description

本発明は、pn結合が形成された光吸収層を有する光電変換素子の製造方法及び光電変換素子に関するものである。
従来、上述の光電変換素子として、Cu−In−Ga−Se四元系合金薄膜からなる光吸収層を備えたCIGS系の光電変換素子が提供されている。また、この光電変換素子を備えたCIGS系太陽電池が提案されている。
ここで、pn結合が形成された光吸収層としては、例えば特許文献1の段落番号0003に記載されているように、p型カルコパイライト型化合物半導体であるCIGS化合物半導体層と、このCIGS化合物半導体層の上に積層されたn型半導体であるCdS(硫化カドミウム)層と、を備えたものが提案されている。
しかしながら、上述の構造では、pn結合がヘテロ結合となり、pn結合面に欠陥が発生しやすく、光電変換効率が低下するといった問題があった。
そこで、特許文献1,2には、同一材質からなるp型カルコパイライト型化合物半導体とn型カルコパイライト型化合物半導体を用いて、pn結合をホモ結合とし、光電変換効率の向上を図った光電変換素子が提案されている。
特許文献1においては、Sおよび/またはSeを含有するp型カルコパイライト型化合物半導体よりなる半導体薄膜の表層部分に、Znおよび/またはCdが拡散された不純物拡散領域を形成し、不純物拡散領域をn型カルコパイライト型化合物半導体として、pn結合を形成している。このpn結合は、カルコパイライト型化合物半導体同士の接合であり、ホモ結合となる。
そして、特許文献1では、Sおよび/またはSeを含有するp型カルコパイライト型化合物半導体よりなる母材薄膜を、有機金属亜鉛および/または有機金属カドミウム化合物を含有する雰囲気中において熱処理することにより、不純物拡散領域を形成し、上述のn型カルコパイライト型化合物半導体を形成している。
特許文献2においては、p型層の表面に金属イオンをドープすることによってn型層を形成し、pnホモ結合を実現している。
p型層をn型層に変換するために金属イオンをドープする方法としては、浸漬法、スプレイ法、スピンコート法及びベイパー法などが提案され、さらに、必要に応じて熱拡散の手法を用いることも提案されている。
特開2008−235794号公報 特開2013−106012号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された方法においては、いずれもp型部の一部に金属元素をドープすることによってn型部を形成していることから、金属元素のドープ量が少ない場合にはn型部を安定して形成することができず、金属元素のドープ量が多い場合には、p型部にまで金属元素が拡散し、p型部の半導体特性に悪影響を及ぼすおそれがあった。このため、n型部及びp型部を精度良く形成することは非常に困難であった。
さらに、金属元素をドープしてn型部を形成する場合、金属元素の拡散層の厚み制御は非常に困難であることから、n型部の厚みばらつきが非常に大きくなってしまい、得られた光電変換素子の光電変換効率が不安定になるおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、pn結合を有するとともに、形成されたn型層の厚さばらつきが少ない光電変換素子を製造可能な光電変換素子の製造方法、及び、光電変換素子を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の光電変換素子の製造方法は、透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子の製造方法であって、前記光吸収層は、p型部と、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部と、を含んでおり、前記裏面電極の上に前記p型部を形成するp型部形成工程と、前記p型部の上に前記n型部を形成するn型部形成工程と、を有し、前記n型部形成工程では、前記n型部の少なくとも一部をスパッタ法によって成膜することを特徴としている。
このような構成とされた本発明の光電変換素子の製造方法によれば、p型部の上に前記n型部を形成するn型部形成工程において、前記n型部の少なくとも一部をスパッタ法によって成膜する構成とされている。スパッタ法は、大面積の基板に均一な薄膜を形成するための有効な手段であり、成膜された膜の結晶特性を制御しやすいといった利点を有する。よって、p型部の上に前記n型部をスパッタ法で形成することにより、安定した結晶構造と界面とを有するpn結合を形成することができる。
また、n型部の組成は、スパッタ法において用いられるスパッタリングターゲットの組成によって調整可能であることから、確実にn型半導体からなるn型部を形成できるとともに、p型部への不純物の拡散のおそれがなく、p型部の半導体特性に悪影響を与えるおそれがない。
さらに、スパッタ法によってn型部を均一に形成することができ、n型部の厚さのばらつきを抑制することが可能となる。
ここで、本発明の光電変換素子の製造方法においては、前記p型部の上に形成された前記n型部の厚みが10nm以上500nm以下の範囲内に設定されていることが好ましい。
この場合、前記p型部の上に形成された前記n型部の厚みが10nm以上とされているので、安定したpnホモ結合を形成することができる。一方、前記p型部の上に形成された前記n型部の厚みが500nm以下とされているので、n型部における光の透過率を確保することができ、pn結合面に光を到達させることができる。
また、本発明の光電変換素子の製造方法においては、前記光吸収層の前記p型部及び前記n型部は、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されていることが好ましい。
この場合、前記光吸収層の前記p型部及び前記n型部が、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されているので、pnホモ結合を確実に形成することができる。また、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体は、微量の金属元素を添加することでp型からn型に変換することができ、n型部を形成する際のスパッタリングターゲットの組成を調整することにより、n型半導体からなるn型部を確実に形成することができる。
さらに、本発明の光電変換素子の製造方法においては、前記n型部形成工程において、前記裏面電極及び前記p型部が形成された前記基板の温度を、100℃以上550℃以下に加熱することが好ましい。
この場合、前記n型部形成工程において基板を100℃以上に加熱することにより、形成されたn型部の結晶性が向上し、pn結合面における欠陥の発生を確実に抑制することができる。また、基板の加熱温度を550℃以下としているので、スパッタ時に一部の元素が欠損することを抑制でき、n型部を良好に形成することができる。
また、本発明の光電変換素子の製造方法においては、前記n型部形成工程において、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するスパッタリングターゲットを用いて、前記n型部をスパッタ法にて成膜することが好ましい。
この場合、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するスパッタリングターゲットを用いて成膜しているので、確実にカルコパイライト構造を有する化合物半導体からなるn型部を形成することができる。
本発明の光電変換素子は、透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子であって、前記光吸収層は、p型部と、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部と、を含んでおり、前記n型部は、少なくとも一部がスパッタ法によって成膜されていることを特徴としている。
この構成の光電変換素子においては、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部の少なくとも一部がスパッタ法によって成膜されているので、安定した結晶構造と界面とを有するpn結合が形成されており、光電変換効率の向上を図ることができる。
ここで、本発明の光電変換素子においては、前記n型部の厚みが10nm以上500nm以下の範囲内とされていることが好ましい。
この場合、前記n型部の厚みが10nm以上500nm以下の範囲内とされているので、安定したpnホモ結合を形成することができるとともに、n型部における光の透過率を確保することができる。
また、本発明の光電変換素子においては、前記n型部は、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有していることが好ましい。
この場合、確実にカルコパイライト構造の化合物半導体からなるn型部が形成されていることから、安定したpnホモ結合を有することになり、光電変換効率を向上させることができる。
一方、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して5原子%を超えて含有すると、太陽電池のpn結合特性が著しく低下するので、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群の添加量は、全金属元素に対して5原子%以下とすることが好ましい。
また、本発明の光電変換素子においては、前記n型部の厚さを複数の箇所で測定して算出される厚さの平均値μと標準偏差σの比σ/μが0.10以下とされていることが好ましい。
この場合、前記n型部の厚さを複数の箇所で測定して算出される厚さの平均値μと標準偏差σの比σ/μが0.10以下に制限されているので、前記n型部の厚さばらつきが小さく、特性が安定した光電変換素子を得ることができる。
また、本発明の光電変換素子は、透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられカルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子であって、上述の光電変換素子の製造方法によって製造されたことを特徴としている。
この構成の光電変換素子によれば、安定した結晶構造と界面とを有するpn結合が形成されるとともに、n型部の厚さばらつきが抑制されており、特性の安定した光電変換素子を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、pn結合を有するとともに、形成されたn型層の厚さばらつきが少ない光電変換素子を製造可能な光電変換素子の製造方法、及び、光電変換素子を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る光電変換素子の断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子の製造方法を示すフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る光電変換素子の断面模式図である。
以下に、本発明の実施形態である光電変換素子の製造方法、及び、光電変換素子について添付した図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光電変換素子10は、例えばCIGS系薄膜太陽電池において用いられるものである。
本実施形態に係る光電変換素子10は、図1に示すように、透明導電膜からなる表面電極15と、基板20上に成膜された裏面電極11と、これら表面電極15と裏面電極11との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層13と、を備えている。
ここで、基板20としては、例えば、青板ガラス基板等を用いることができる。なお、基板20の厚さは1mm以上3mm以下の範囲内とすることが好ましい。
表面電極15においては、光の透過性及び導電性に優れていることが要求されることから、例えば、SnドープIn23(ITO)、AlドープZnO(AZO)、BドープZnO(BZO)、GaドープZnO(GZO)といった透明導電酸化物膜等によって構成することが好ましい。なお、表面電極15の厚さは0.3μm以上2.0μm以下の範囲内とすることが好ましい。
裏面電極11においては、導電性に優れていることが要求されることから、例えば、Moといった金属膜等によって構成することが好ましい。なお、裏面電極11の厚さは0.3μm以上2.0μm以下の範囲内とすることが好ましい。
光吸収層13は、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体によって構成されており、p型部13Aと、このp型部13Aと表面電極15との間に設けられるとともにp型部13Aに隣接配置されたn型部13Bと、を備えている。そして、このp型部13Aとn型部13Bとの界面がpn結合面13Cとされている。
これらp型部13A及びn型部13Bは、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体によって構成されており、上述のpn結合面13Cは、ホモ結合とされている。
本実施形態においては、p型部13Aは、Cu−In−Ge−Seのカルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されており、このCu−In−Ge−Seからなる化合物半導体は、通常、p型半導体となる。
一方、n型部13Bは、Cu−In−Ge−Seに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するものからなるカルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されており、上述の金属元素を含有することによってn型半導体とされている。なお、本実施形態では、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群の含有量を、全金属元素に対して5原子%以下としている。
すなわち、n型部13Bは、p型半導体であるCu−IN−Ge−Seに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素をドープすることによってn型半導体としたものである。
そして、上述のn型部13Bは、p型部13Aの上に、スパッタ法によって成膜することで形成されている。
ここで、スパッタ法によって形成されたn型部13Bの厚さは、10nm以上500nm以下の範囲内とされている。
さらに、p型部13Aの厚さは、300nm以上500nm以下の範囲内とされている。
また、本実施形態においては、n型部13Bの厚さを複数の箇所で測定して算出される厚さの平均値μと標準偏差σの比μ/σが0.10以下とされている。なお、平均値及び標準偏差を算出する際には、n型部13Bの厚さの測定箇所を3箇所以上とすることが好ましい。
次に、本実施形態に係る光電変換素子10の製造方法について、図2のフロー図を参照して説明する。
本実施形態に係る光電変換素子10の製造方法は、図2に示すように、基板20上に裏面電極11を形成する裏面電極形成工程S01と、裏面電極11の上にp型部13Aを形成するp型部形成工程S02と、p型部13Aの上にn型部13Bを形成するn型部形成工程S03と、n型部13Bの上に表面電極15を形成する表面電極形成工程S04と、を備えている。
(裏面電極形成工程S01)
まず、基板20上に金属膜等からなる裏面電極11を形成する。裏面電極11を構成する金属膜は、例えばスパッタ法によって成膜することができる。
(p型部1形成工程S02)
次に、裏面電極11の上にCu−In−Ge−Seのカルコパイライト構造を有する化合物半導体からなるp型部13Aを形成する。p型部13Aは、例えば共蒸着法、スパッタ法等の既存の手段を用いて形成することができる。
共蒸着法においては、基板20に形成された裏面電極11上に、所定の温度(例えば、350℃以上600℃以下)で一定時間(例えば5min以上30min以下)保持したままでCu、In、Ga、Seを原料とする多源同時蒸着法により成膜した後に、セレン源のみを有する雰囲気中にてセレン処理を行い、p型部13Aを形成する。
スパッタ法においては、裏面電極11が形成された基板20をスパッタ装置に配置し、裏面電極11上に、Cu−Ga合金(又はCu)からなるターゲット、及びIn(又はIn−Se合金)からなるターゲットを用いて、Cu−Ga合金層及びIn単独層(又はIn−Se合金層)から成る積層プリカーサ膜をスパッタ法により作製し、これをセレン雰囲気中で熱処理することで、p型部13Aを形成する。
なお、共蒸着法及びスパッタ法において、セレン化処理を行う場合には、蒸着又はスパッタによって形成されたプリカーサ膜の上にSe層を積層し、これを熱処理することでセレン化処理を行ってもよい。
(n型部形成工程S03)
次に、p型部13Aの上にn型部13Bをスパッタ法によって成膜する。このとき使用されるスパッタリングターゲットは、成膜されるn型部13Bの組成に応じた組成とされており、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するものとされており、本実施形態においては、Cu−In−Ga−SeにMg、Cd、Fe、Coを添加したものとされている。
なお、スパッタ方式としては、RFスパッタ、MFスパッタ、ACスパッタ、DCスパッタ(パルスを含む)、などを適用することができるが、上述のスパッタリングターゲットは比較的抵抗が高いため、RFスパッタまたはMFスパッタ、あるいは、ヘリコン波励起プラズマスパッタを採用することが好ましい。
なお、n型部13Bをスパッタ法で成膜する際には、裏面電極11及びp型部13Aが形成された基板20の温度を、100℃以上550℃以下に加熱することが好ましい。
このように、裏面電極11及びp型部13Aが形成された基板20を加熱することにより、p型部13Aとn型部13Bのpn結合面13Cにおける欠陥の発生を抑制することが可能となる。
ここで、基板20の加熱温度が100℃未満の場合には、スパッタ法によって成膜されたn型部13Bの結晶性が低下し、pn結合面13Cに欠陥が発生するおそれがある。一方、基板20の加熱温度が550℃を超える場合には、Seが大幅に欠損してしまうおそれがある。以上のことから、本実施形態においては、n型部13Bをスパッタ法で成膜する際に基板20を加熱する場合には、基板20の加熱温度を100℃以上550℃以下の範囲内に設定している。
なお、pn結合面13Cにおける欠陥の発生を確実に抑制するためには、基板20の加熱温度の下限を150℃以上とすることが好ましく、200℃以上とすることがさらに好ましい。また、Seの欠損を確実に抑制するためには、基板20の加熱温度の上限を550℃以下とすることが好ましく、500℃以下とすることがさらに好ましい。
また、n型部13Bをスパッタ法で成膜した後に、熱処理を行ってもよい。この熱処理は、真空または不活性雰囲気、またはSeを含む雰囲気中で行うことが好ましい。また、熱処理温度は200℃以上550℃以下、保持時間は1min以上120min以下とすることが好ましい。この熱処理により、n型部13Bの結晶性が向上し、pn結合面13Cにおける欠陥の発生を抑制することができる。
ここで、熱処理温度が200℃未満の場合には、熱処理後のn型部13Bの結晶性を向上させることができず、pn結合面13Cの欠陥を低減することができないおそれがある。一方、熱処理温度が550℃を超える場合には、Seが大幅に欠損してしまうおそれがある。また、n型部13Bに添加された金属元素がp型部13A側にまで拡散してしまい、pn結合面13Cに悪影響を及ぼすおそれがある。以上のことから、本実施形態においては、n型部13Bをスパッタ法で成膜した後に熱処理する際には、その熱処理温度を200℃以上550℃以下の範囲内に設定している。
なお、n型部13Bの結晶性を確実に向上させるためには、熱処理温度の下限を200℃以上とすることが好ましく、400℃以上とすることがさらに好ましい。また、n型部13Bに添加された金属元素がp型部13A側にまで拡散することを確実に抑制するためには、熱処理温度の上限を550℃以下とすることが好ましく、500℃以下とすることがさらに好ましい。
(表面電極形成工程S04)
次に、n型部13Bの上に表面電極15を形成する。ここで、表面電極15を構成する透明導電膜は、CVD法、スパッタ法等によって成膜することができる。
上述の工程により、本実施形態である光電変換素子10が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態である光電変換素子10の製造方法、及び、光電変換素子10によれば、p型部13Aの上にn型部13Bを形成するn型部形成工程S03において、n型部13Bをスパッタ法によって成膜する構成とされているので、安定した結晶構造と界面とを有するpn結合面13Cを形成することができる。
また、スパッタ法において用いられるスパッタリングターゲットの組成により、成膜されるn型部13Bの組成を調整することができ、確実にn型半導体からなるn型部13Bを形成することが可能となる。
また、スパッタ法を用いることにより、n型部13Bを均一に形成することができ、n型部13Bの厚さばらつきを抑制することが可能となる。具体的には、本実施形態においては、n型部13Bの厚さを複数の箇所で測定して算出される厚さの平均値μと標準偏差σの比μ/σを0.10以下とすることができる。このように、n型部13Bの厚さばらつきを低減することにより、特性が安定した光電変換素子10を得ることができる。
また、本実施形態においては、p型部13Aの上に成膜されたn型部13Bの厚みが10nm以上とされているので、安定したpnホモ結合を形成することができる。一方、p型部13Aの上に成膜されたn型部13Bの厚みが500nm以下とされているので、n型部13Bにおける光の透過率を確保することができ、pn結合面13Cに光を到達させることができる。
なお、安定したpnホモ結合を確実に形成するためには、n型部13Bの厚みの下限を10nm以上とすることが好ましく、20nm以上とすることがさらに好ましい。また、n型部13Bにおける光の透過率を確実に確保するためには、n型部13Bの厚みの上限を500nm以下とすることが好ましく、100nm以下とすることがさらに好ましい。
さらに、本実施形態においては、光吸収層13のp型部13A及びn型部13Bが、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されており、具体的には、Cu−In−Ga−Seのカルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されているので、確実にpnホモ結合を形成することができる。また、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体は、微量の不純物を添加することでp型からn型に変換することができ、p型部13A及びn型部13Bを確実に形成することができる。
また、n型部13Bを成膜する際に使用されるスパッタリングターゲットが、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するものとされており、本実施形態においては、Cu−In−Ga−SeにMg、Cd、Fe、Coを添加したものとされているので、確実にカルコパイライト構造を有する化合物半導体からなるn型部13Bを形成することができる。また、これらの金属元素がp型部13A側に混入することを抑制でき、p型部13Aの半導体特性の劣化を抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、n型部13B形成工程S03において、裏面電極11及びp型部13Aが形成された基板20の温度を100℃以上550℃以下に加熱した場合には、成膜されるn型部13Bの結晶性を向上させて、pn結合面13Cにおける欠陥の発生を確実に抑制することができる。
また、本実施形態においては、n型部13B形成工程S03において、n型部13Bを成膜した後に、真空または不活性雰囲気、またはSeを含む雰囲気中で、熱処理温度が200℃以上550℃以下、保持時間が1min以上120min以下の条件で熱処理を行った場合には、n型部13Bの結晶性を向上させることができ、pn結合面13Cにおける欠陥の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、基板、表面電極、裏面電極の材質や厚さは、本実施形態に記載されたものに限定されることはなく、光電変換素子の要求特性に応じて適宜設計変更してもよい。
また、本実施形態では、n型部の上に表面電極を形成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、図3に示す光電変換素子110のように、n型部13Bと表面電極15との間に中間層17を形成したものであってもよい。この中間層17は、表面電極15よりも電気抵抗を高く設定することが好ましい。
さらに、本実施形態では、基板の上に裏面電極を形成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、基板と裏面電極との間に酸化物膜を形成してもよい。この場合、酸化物膜を形成することで、基板からのアルカリ金属イオンの拡散を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、p型部及びn型部をCu−In−Ga−Seからなるものとして説明したが、これに限定されることはなく、Seに代えてSを含有するものであってもよいし、Se及びSをともに含有するものであってもよい。この場合、実施形態で記載されたセレン化処理に代えて硫黄化処理を行うことになる。硫黄化処理としては、硫黄を含有する雰囲気中での熱処理や、プリカーサ膜の上にS層を形成して熱処理する方法等が挙げられる。また、n型部を成膜した後の熱処理を行う場合には、硫黄を含有する雰囲気で行ってもよい。
また、p型部及びn型部を、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、上述の化合物半導体にアルカリ金属(K,Na等)、V族元素(Sb,Bi等)を添加したものであってもよい。
以下に、本発明に係る光電変換素子の製造方法、及び、光電変換素子の作用効果について評価した評価試験の結果について説明する。
<n型部単層膜の評価>
まず、n型部をスパッタ法によって成膜する際に用いられるスパッタリングターゲットとして、表1に示す組成のスパッタリングターゲットを準備した。ここで、スパッタリングターゲットは、5インチ×7インチで厚さ5mmの矩形平板状のものとした。
このスパッタリングターゲットを純銅からなるバッキングプレートにInによってはんだ付けした。
n型部単層膜を成膜する基板として、SiO2膜をコーティングした無アルカリガラス基板(50mm×50mm、厚さ1mm)を準備した。
昭和真空株式会社製インライン式スパッタ装置SPH−2307.を用いて、スパッタ方式:RFスパッタ、到達真空度:5×10-5Paとして、n型部単層膜をスパッタ成膜した。なお、その他のスパッタ条件については表2に示す条件で実施した。また、n型部単層膜の目標成膜厚さは500nmとした。この成膜厚さは、基板の搬送速度によって調整した。
また、一部の試験片においては、n型部を成膜した後、表2に示す条件で熱処理を行った。なお、熱処理雰囲気をArとした。
得られたn型部単層膜の組成をICP分析法によって定量分析した。なお、熱処理した試験片については、成膜後と熱処理後でそれぞれ定量分析を行った。分析結果を表3に示す。
また、n型部単層膜の半導体特性を、エヌピイエス株式会社製pn測定器PN−01を用いて行った。測定結果を表3に示す。
さらに、得られたn型部単層膜の結晶性についてX線回折分析によって評価した。評価結果を表3に示す。なお、表3においては、回折角2θが26−28°範囲でカルコパイライト結晶を示すメインピークの半値値が0.75°以下を「○」、0.75°超え0.85°以下を「△」、0.85超えを「×」と評価した。
Figure 2017017218
Figure 2017017218
Figure 2017017218
まず、成膜後(熱処理前)と熱処理後において組成分析を行った結果、成分組成が大きく変動しないことが確認された。
Mg,Cd,Fe,Coを添加していない比較例1,2及び添加量が0.01原子%未満とされた比較例3−6においては、いずれも半導体特性がp型と判断されており、n型部単層膜を成膜することができなかった。
これに対して、Mg,Cd,Fe,Coの添加量が0.01原子%以上とされた本発明例1−9においては、いずれも半導体特性がn型と判断されており、n型部単層膜を成膜することが可能であった。
また、スパッタ成膜時に基板の加熱を行ったものでは、結晶性が向上していることが確認された。
さらに、スパッタ成膜時に結晶性が低いものであっても、成膜後に熱処理を行うことで、結晶性が向上することが確認された。
<積層膜の評価>
次に、以下のようにして、本発明例、従来例の積層膜(p型部とn型部の積層膜)を作製して、n型部の厚さばらつきを評価した。なお、n型部単層膜の評価においてスパッタ成膜した膜がp型となりn型部が形成できなかった比較例については、積層膜の評価を実施しなかった。
(本発明例)
まず、厚み1.5mmの無アルカリガラス基板に、裏面電極として厚み800nmの金属Mo膜をスパッタにより成膜した。
次に、裏面電極の上に、Cu−Gaターゲットを用いてCu−Ga膜をスパッタ成膜した後、Inターゲットを用いてIn膜を積層し、これを5vol%H2Se含有Arガス雰囲気で550℃、30minの条件でセレン化処理を行い、Cu−In−Ga−Seのカルコパイライト構造を有する化合物半導体からなるp型部を形成した。なお、p型部の厚みを1400nmとした。ここで、形成されたp型部の組成は、Cu0.97(In0.7Ga0.3)Se2であった。
裏面電極及びp型部が形成された基板に、表4に示したスパッタリングターゲット(組成は表1参照)を用いて、n型部をスパッタ法によって成膜した。スパッタ装置等は、n型部単層膜を成膜したときと同様とし、その他のスパッタ条件については表4に示した条件とした。また、一部の試験片では、n型部を成膜した後に、表4に示す条件で熱処理を行った。なお、熱処理雰囲気をArとした。
(従来例1)
この従来例1においては、n型部を熱拡散法によって形成した。上述の本発明例と同様に、裏面電極及びp型部を形成した100mm角の基板を、石英製熱処理炉内において、有機金属亜鉛化合物であるジメチル亜鉛((CH32 Zn)を用いて、バブリングガスおよびキャリアガスとして窒素ガスを用い、熱処理温度を300℃、圧力を常圧、ガス流量を2L/min(ジメチル亜鉛ガスのみの流量:9mL(70μmol)/min)とした条件で熱処理し、亜鉛を熱拡散させて、p型部の一部をn型部とした。なお、形成されるn型部の厚みは熱処理時間で調整した。
(従来例2)
この従来例2においては、n型部を浸漬法によって形成した。上述の本発明例と同様に、裏面電極及びp型部を形成した基板を、アンモニア水溶液に浸漬させ、その後、85℃のCdSO4アンモニア水溶液が入っている液槽に移し、撹拌しながら20分間保持した。この後、基板をアンモニア水溶液から取り出し、純水リンスにて洗浄を行う。基板洗浄後、50℃恒温槽で1時間乾燥した。これにより、p型部の一部をn型部とした。なお、形成されるn型部の厚みは、アンモニア水溶液槽中でのキープ時間で調整した。
得られた積層膜の断面をSEM観察及びTEM観察し、n型部の厚さを5箇所で測定し、厚さの平均値μ(算術平均値)、標準偏差σ、及び、標準偏差σの比σ/μを算出した。評価結果を表5に示す。
また、従来例1,2においては、p型部との界面がSEM観察によって明瞭に判断できなかったため、オージェ電子分光法(AES)によって積層膜の表面から内部に向かってドープ元素(Zn又はCd)の含有量を測定し、膜内のドープ元素濃度が、最表面におけるドープ元素濃度の5%になるまでの深さをn型膜の厚さとした。
また、得られた積層膜の断面をTEM観察し、n型部とp型部の界面を確認した。また、n型部をスパッタ成膜した後に熱処理を行ったものについては、熱処理の前後でTEM観察してn型部とp型部の界面を10μm長さに渡って確認した。その結果を表5に示す。観察された視野中、積層膜の界面部分が明確に確認できる長さの合計が5μm以上であれば「○」、明確に確認できる界面の長さ合計が3μm以上5μm未満であれば「△」、明確に確認できる界面の長さは3μm未満であれば「×」とした。
Figure 2017017218
Figure 2017017218
熱拡散法でn型部を形成した従来例1及び浸漬法でn型部を形成した従来例2においては、n型部の厚さばらつきが大きくなっていることが確認された。また、n型部とp型部との界面が不明瞭であった。
これに対して、スパッタ法でn型部を形成した本発明例においては、n型部の厚さばらつきが抑えられており、n型部が均一に形成されていた。また、n型部とp型部との界面が明瞭であった。
以上の実験結果から、本発明によれば、pn結合を有するとともに、形成されたn型層の厚さばらつきが少ない光電変換素子を製造可能であることが確認された。
10 光電変換素子
11 裏面電極
13 光吸収層
13A p型部
13B n型部
13C pn結合面
15 表面電極
S03 n型部形成工程

Claims (10)

  1. 透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子の製造方法であって、
    前記光吸収層は、p型部と、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部と、を含んでおり、
    前記裏面電極の上に前記p型部を形成するp型部形成工程と、前記p型部の上に前記n型部を形成するn型部形成工程と、を有し、
    前記n型部形成工程では、前記n型部の少なくとも一部をスパッタ法によって成膜することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  2. 前記p型部の上に形成された前記n型部の厚みが10nm以上500nm以下の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子の製造方法。
  3. 前記光吸収層の前記p型部及び前記n型部は、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaとを主成分とし、カルコパイライト構造を有する化合物半導体で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電変換素子の製造方法。
  4. 前記n型部形成工程において、前記裏面電極及び前記p型部が形成された前記基板の温度を、100℃以上550℃以下に加熱することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光電変換素子の製造方法。
  5. 前記n型部形成工程においては、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有するスパッタリングターゲットを用いて、前記n型部をスパッタ法にて成膜することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光電変換素子の製造方法。
  6. 透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられ、カルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子であって、
    前記光吸収層は、p型部と、前記p型部と前記表面電極との間に設けられ、前記p型部に隣接配置されたn型部と、を含んでおり、
    前記n型部は、少なくとも一部がスパッタ法によって成膜されていることを特徴とする光電変換素子。
  7. 前記n型部の厚みが10nm以上500nm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項6に記載の光電変換素子。
  8. 前記n型部は、Se及びSから選択される1種又は2種と、Cu、In、Gaを主成分とし、さらに、Mg、Cd、Fe、Coから選ばれる金属元素群を全金属元素に対して0.01原子%以上含有していることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の光電変換素子。
  9. 前記n型部の厚さを複数の箇所で測定して算出される厚さの平均値μと標準偏差σの比σ/μが0.10以下とされていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  10. 透明導電膜からなる表面電極と、裏面電極と、前記表面電極と前記裏面電極との間に設けられカルコパイライト型構造を有する化合物半導体を含む光吸収層と、を備えた光電変換素子であって、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された光電変換素子の製造方法によって製造されたことを特徴とする光電変換素子。
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