JP2017016484A - コミュニケーションシステム、記録装置、端末装置、プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents

コミュニケーションシステム、記録装置、端末装置、プログラムおよび情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コミュニケーション中における議論の内容を確実且つ効率良く抽出する。【解決手段】複数の端末装置と、記録装置とを備え、複数の端末装置の間においてコミュニケーションデータを送受信するコミュニケーションシステムであって、複数の端末装置のうち少なくとも1つは、ユーザによる描画操作を受け付け、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成してディスプレイに表示する描画部を有し、描画部を有する端末装置は、所定の描画操作を受け付けた場合、議論の開始を検出する開始検出部と、議論の終了を検出する終了検出部とを有し、記録装置は、それぞれの端末装置から送信されたコミュニケーションデータを取得するコミュニケーションデータ取得部と、コミュニケーションデータにおける議論を開始した開始時刻から議論を終了した終了時刻までの部分を抽出して、ユーザ毎の発言を表す議論データを生成する議論データ生成部とを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、コミュニケーションシステム、記録装置、端末装置、プログラムおよび情報処理方法に関する。
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置間において相互に画像データおよび音声データ等を送受信して、ユーザに会議等をさせる会議システムが知られている。このような会議システムでは、会議中において大量のデータをやり取りしているので、全てのデータを記録しておくことは困難であった。
特許文献1には、会議参加者が特定の指示語を発話した場合に、データの記録を開始するシステムが記載されている。
しかし、会議中に特定の指示語を発話するのは、不自然である。また、指示語の発話を忘れてしまう可能性もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コミュニケーション中における議論の内容を確実且つ効率良く抽出することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコミュニケーションシステムは、複数の端末装置と、記録装置とを備え、複数の前記端末装置の間において、複数のユーザ間のコミュニケーションの内容を表すコミュニケーションデータをネットワークを介して送受信するコミュニケーションシステムであって、前記複数の端末装置のうち少なくとも1つは、ユーザによる描画操作を受け付け、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成してディスプレイに表示する描画部を有し、前記記録装置または前記描画部を有する前記端末装置は、前記描画部が議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた場合、議論の開始を検出する開始検出部と、前記議論の終了を検出する終了検出部と、を有し、前記記録装置は、それぞれの前記端末装置から送信された前記コミュニケーションデータを取得するコミュニケーションデータ取得部と、前記コミュニケーションデータにおける前記議論を開始した開始時刻から前記議論を終了した終了時刻までの部分を抽出して、ユーザ毎の発言を表す議論データを生成する議論データ生成部と、を有する。
本発明によれば、コミュニケーション中における議論の内容を確実且つ効率良く抽出することができる。
図1は、実施形態に係る会議システムを示す図である。 図2は、会議システムでのデータの伝送処理を示す図である。 図3は、電子黒板の外観の一例を示す図である。 図4は、電子黒板のハードウェア構成を示す図である。 図5は、通信装置のハードウェア構成を示す図である。 図6は、記録装置のハードウェア構成を示す図である。 図7は、会議システムのコミュニケーションデータの伝送のための機能ブロックを示す図である。 図8は、会議システムの会議データの生成および出力のための機能ブロックを示す図である。 図9は、会議データの構成を示す図である。 図10は、会議中における議論データの生成処理手順を示すフローチャートである。 図11は、会議の終了時における処理手順を示すフローチャートである。 図12は、会議データの出力時の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、会議中において所定の描画操作がされた電子黒板を示す図である。 図14は、会議中において所定の描画操作をしたことに応じて停止ボタンが表示された電子黒板を示す図である。 図15は、画面データを表示した電子黒板を示す図である。 図16は、議論データを表示した電子黒板を示す図である。 図17は、議論データの表示例を示す図である。 図18は、ユーザの役割毎の発言の強調方法を表すテーブルを示す図である。 図19は、ユーザの役割に応じて発言が強調された議論データの表示例を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施形態に係る会議システムについて詳細に説明する。本実施形態に係る会議システムは、互いに離れた場所のユーザ同士にコミュニケーションをさせるためのシステムである。本実施形態に係る会議システムは、コミュニケーション中における議論の内容を確実且つ効率良く抽出して、記録することを目的としている。
(全体構成)
図1は、実施形態に係る会議システム10を示す図である。会議システム10は、複数のユーザ間のコミュニケーションの内容を表すコミュニケーションデータを送受信するコミュニケーションシステムの一例である。
会議システム10は、複数の端末装置20と、管理装置30と、中継装置40と、記録装置50とを備える。複数の端末装置20、管理装置30、中継装置40および記録装置50は、ネットワークを介して相互に接続して、データを送受信する。ネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよいし、WANに公衆回線が含まれてもよいし、どのようなネットワークであってもよい。
それぞれの端末装置20は、ユーザにより操作される。端末装置20は、コミュニケーションデータの入力、および、コミュニケーションデータの出力をする。コミュニケーションデータは、複数のユーザ間のコミュニケーションの内容を表すデータであって、例えば、ユーザの音声を表す音声データ、ユーザを撮像した画像データおよびテキストデータ等を含む。コミュニケーションデータは、電子黒板22等に描画された画像を表す描画データを含む。また、コミュニケーションデータは、プレゼンテーションでプロジェクタ等に表示する資料データを含んでもよい。また、コミュニケーションデータは、チャット等で用いられるメッセージを示すデータを含んでもよい。
端末装置20は、周囲から取得した信号およびユーザが操作入力した情報等をデータに変換し、コミュニケーションデータとしてネットワークを介して他の端末装置20にリアルタイムで送信する。また、端末装置20は、他の端末装置20からネットワークを介してコミュニケーションデータを受信し、リアルタイムで再生して、ユーザに出力する。なお、端末装置20は、中継装置40を介して、コミュニケーションデータを他の端末装置20に送信する。
それぞれの端末装置20は、種類の異なる機器であってよい。例えば、端末装置20は、ユーザが電子ペンまたはジェスチャを用いてディスプレイに描画をすることができる電子黒板22であってもよい。また、端末装置20は、電子黒板22と、周囲の音声の入力および音声の出力をすることができるマイクロフォンスピーカ23とを含んでもよい。
また、端末装置20は、遠隔会議に用いるための専用の通信装置24と、表示装置25とを含んでもよい。通信装置24は、周囲のユーザの音声および画像を撮像して、他の端末装置20へとネットワークを介して送信する。また、通信装置24は、他の端末装置20からネットワークを介して音声データおよび画像データを受信して、音声の出力および画像の表示装置25への出力をすることができる。
また、通信装置24は、コンピュータ26を接続することもできる。コンピュータ26は、画像を表示したり、プレゼンテーション用の資料データを表示したりすることができる。また、端末装置20は、スマートフォン、タブレット端末または携帯電話機等であってもよい。なお、本実施形態において、複数の端末装置20のうち少なくとも1つは、ユーザによる描画を受け付ける電子黒板22等の機器である。
管理装置30は、例えばサーバまたはコンピュータ等の情報処理装置である。管理装置30は、複数の端末装置20の間の中継装置40を介した通信を確立させる。また、管理装置30は、それぞれの端末装置20を利用するユーザを管理する。また、管理装置30は、それぞれのユーザのコミュニケーションにおける役割を管理する。管理装置30は、例えば、複数の端末装置20の間での通信の確立時において、それぞれのユーザの役割を設定する。
中継装置40は、例えばサーバまたはコンピュータ等の情報処理装置である。中継装置40は、それぞれの端末装置20からコミュニケーションデータを受信し、それぞれの端末装置20に受信したコミュニケーションデータを転送する。
記録装置50は、例えばサーバまたはコンピュータ等の情報処理装置である。それぞれの端末装置20からコミュニケーションデータを受信する。記録装置50は、会議中におけるユーザ間の議論毎に、受信したコミュニケーションデータを抽出して記録する。また、記録装置50は、議論毎に記録しているコミュニケーションデータを端末装置20に与えて出力させる。
図2は、会議システム10でのデータの伝送処理を示す図である。管理装置30は、端末装置20間の管理用データの転送を制御する。管理装置30は、複数の端末装置20の間でセッション形成し、セッションを形成した複数の端末装置20の間のデータの送受信を管理する。
中継装置40は、それぞれの端末装置20から他の端末装置20へ、コミュニケーションデータ(例えば、音声データ、画像データおよび描画データ等)を転送する。記録装置50は、それぞれの端末装置20からコミュニケーションデータを受信して、受信したコミュニケーションデータの一部を記録する。
管理装置30、中継装置40および記録装置50は、1つのサーバまたはコンピュータ等により実現されてもよいし、複数のサーバまたはコンピュータが連携して動作することにより実現されてもよい。また、管理装置30、中継装置40および記録装置50は、1つのサーバまたはコンピュータに両者が実現されてもよい。
(外観およびハードウェア構成)
図3は、電子黒板22の外観の一例を示す図である。電子黒板22は、本体部211と、支柱212と、脚部213とを備える。
本体部211は、ディスプレイ220を含み、電子黒板22の主機能を有する。支柱212は、ディスプレイ220の表示面が垂直に配置されるように、本体部211を支持する。脚部213は、当該電子黒板22が転倒しないように、支柱212を床に対して支持する。さらに、脚部213は、キャスタを有し、電子黒板22を床の上で移動させる。このような電子黒板22は、ディスプレイ220に対する電子ペンおよび手によるユーザの操作を入力し、ユーザの操作に応じた描画データを表示することができる。また、電子黒板22は、コンピュータ等と同様にアプリケーションプログラムを実行して、情報の出力を行うことができる。
図4は、電子黒板22のハードウェア構成を示す図である。電子黒板22は、CPU(Central Processing Unit)221と、ROM(Read Only Memory)222と、RAM(Random Access Memory)223と、フラッシュメモリ224と、SSD(Solid State Drive)225と、HD(Hard Disk)226と、HDD(Hard Disk Drive)227と、ネットワークI/F228と、メディアドライブ229と、音声入出力I/F231と、画像入力I/F232と、キャプチャデバイス233と、GPU(Graphics Processing Unit)234と、ディスプレイ220と、ディスプレイコントローラ235と、接触センサ236と、センサコントローラ237と、電子ペンコントローラ238と、バスライン240とを備える。
CPU221は、電子黒板22の全体の動作を制御する。ROM222は、CPU221の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM223は、CPU221のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ224は、電子黒板22用の制御プログラム等の各種データを記憶する。電子黒板22は、フラッシュメモリ224に代えて、EEPROM等を備えてもよい。SSD225は、CPU221の制御に従ってフラッシュメモリ224に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。
HD226は、通信装置24へと提供するためのデータおよびプログラム等を記憶する。HDD227は、CPU221の制御に従ってHD226に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。
ネットワークI/F228は、ネットワークを介した通信を制御する。メディアドライブ229は、電子黒板22に対して着脱可能なフラッシュメモリ等の記録メディアに対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。音声入出力I/F231は、CPU221の制御に従ってマイクロフォンスピーカ等との間で音信号の入出力を処理する。
画像入力I/F232は、カメラにより撮像された画像を入力する。キャプチャデバイス233は、例えば他のコンピュータのディスプレイに表示された静止画または動画を取り込む。GPU234は、グラフィクス処理を実行する。GPU234は、ユーザにより入力された情報に応じた画像の描画処理を実行する。また、GPU234は、描画した画像と、キャプチャデバイス233により取り込まれた画像およびカメラから入力した画像とを合成する処理等を実行する。ディスプレイコントローラ235は、GPU234からの出力画像をディスプレイ220へ出力するために画面表示の制御および管理を行う。
接触センサ236は、電子ペンまたはユーザの手によるディスプレイ220に対する接触の操作および情報の入力を検知する。センサコントローラ237は、CPU221の制御に従って接触センサ236の処理を制御する。
接触センサ236は、例えば、赤外線遮断方式による座標の入力および座標の検出を行う。座標の入力および座標の検出する方法は、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つの受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ220の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ236は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のID(Identification)をセンサコントローラ237に出力する。センサコントローラ237は、物体の接触位置である座標位置を特定する。
また、接触センサ236として、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。
電子ペンコントローラ238は、電子ペンと通信することで、ディスプレイ220へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。なお、電子ペンコントローラ238が、電子ペンのペン先およびペン尻だけでなく、電子ペンのユーザが握る部分またはその他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
バスライン240は、各構成要素の間を接続するためのアドレスバスおよびデータバス等である。
図5は、通信装置24のハードウェア構成を示す図である。通信装置24は、CPU321と、ROM322と、RAM323と、フラッシュメモリ324と、SSD325と、電源スイッチ326と、ネットワークI/F331と、カメラ332と、撮像素子I/F333と、マイクロフォン334と、スピーカ335と、音声入出力I/F336と、表示部337と、表示I/F338と、入力部339と、入力I/F340と、バスライン341とを備える。
CPU321は、通信装置24の全体の動作を制御する。ROM322は、CPU321の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM323は、CPU321のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ324は、通信装置24用の制御プログラムおよび画像データ等の各種データを記憶する。通信装置24は、フラッシュメモリ324に代えて、EEPROM等を備えてもよい。SSD325は、CPU321の制御に従ってフラッシュメモリ324に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。電源スイッチ326は、通信装置24の電源のオン/オフを切り換えるためのボタンである。
ネットワークI/F331は、ネットワークを介した通信を制御する。カメラ332は、CPU321の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る。撮像素子I/F333は、カメラ332の駆動を制御する。マイクロフォン334は、音を入力する。スピーカ335は、音を出力する。音声入出力I/F336は、CPU321の制御に従ってマイクロフォン334およびスピーカ335との間で音信号の入出力を処理する。
表示部337は、画像データに応じた画像および操作用アイコン等を表示する。表示I/F338は、CPU321の制御に従って表示部337に画像データを伝送する。入力部339は、例えばキーボードまたはマウス等に対するユーザの操作入力を受け付ける。入力I/F340は、入力部339に対してされた操作入力を検出する。バスライン341は、各構成要素の間を接続するためのアドレスバスおよびデータバス等である。
図6は、記録装置50のハードウェア構成を示す図である。管理装置30、中継装置40および記録装置50は、一般的なコンピュータと同様の構成である。以下、記録装置50を代表して説明する。
記録装置50は、CPU421と、ROM422と、RAM423と、HD431と、HDD432と、ネットワークI/F433と、バスライン441とを備える。
CPU421は、記録装置50の全体の動作を制御する。ROM422は、CPU421の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM423は、CPU421のワークエリアとして使用される。
HD431は、記録装置50が受信したデータ等を記憶する。HDD432は、CPU421の制御に従ってHD431に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ネットワークI/F431は、ネットワークを介した通信を制御する。バスライン441は、各構成要素の間を接続するためのアドレスバスおよびデータバス等である。
(機能構成)
図7は、会議システム10のコミュニケーションデータの伝送のための機能ブロックを示す図である。端末装置20の一つである電子黒板22は、描画部60と、データ入力部61と、データ送信部62と、データ受信部63と、データ出力部64とを有する。電子黒板22以外の端末装置20である通信装置24は、データ入力部61と、データ送信部62と、データ受信部63と、データ出力部64とを有する。すなわち、通信装置24は、描画部60を有さない。
なお、会議システム10が備える複数の端末装置20のうち少なくとも1つは、描画部60を有する。本実施形態においては、電子黒板22が、描画部60を有する端末装置20である。
描画部60は、電子ペンまたはジェスチャによるユーザによる描画操作を受け付ける。描画部60は、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成して、ディスプレイ220に表示する。描画データは、例えば、文字または図形等の画面上の位置および大きさを表すベクターデータであってもよいし、ラスタデータであってもよいし、これらを組み合わせたデータであってもよい。
データ入力部61は、他の端末装置20のユーザへと伝達する情報を表すコミュニケーションデータを入力する。電子黒板22のデータ入力部61は、音声入力部66、画像入力部67および描画入力部68を含む。通信装置24のデータ入力部61は、音声入力部66および画像入力部67を含む。
音声入力部66は、ユーザ等の音声をマイクロフォン等で集音した音声データを入力する。画像入力部67は、ユーザ等をカメラで撮像した画像を表す画像データを入力する。描画入力部68は、描画部60が生成した描画データを入力する。
データ送信部62は、データ入力部61が入力したコミュニケーションデータをネットワークを介して中継装置40に送信する。電子黒板22のデータ送信部62は、音声データ、画像データおよび描画データを含むコミュニケーションデータを送信する。通信装置24のデータ送信部62は、音声データおよび画像データを含むコミュニケーションデータを送信する。
中継装置40は、それぞれの端末装置20から受信したコミュニケーションデータを、他の全ての端末装置20へと転送する。これにより、それぞれの端末装置20は、自身が生成したコミュニケーションデータを他の全ての端末装置20へと送信することができる。また、それぞれの端末装置20は、他の全ての端末装置20が生成したコミュニケーションデータを受信することができる。
なお、中継装置40は、管理装置30の制御に応じて、コミュニケーションデータに含まれる一部のデータの転送を停止してもよい。例えば、中継装置40は、発表者の端末装置20から送信された画像データを、他の端末装置20へと転送するが、発表者以外の端末装置20から送信された画像データを転送しないようにしてもよい。
データ受信部63は、他の端末装置20が送信したコミュニケーションデータを、ネットワークを介して中継装置40から受信する。描画部60を有さない端末装置20(通信装置24)のデータ受信部63は、音声データ、画像データおよび描画データを含むコミュニケーションデータを受信する。描画部60を有する端末装置20(電子黒板22)のデータ受信部63は、音声データおよび画像データを含むコミュニケーションデータを受信する。
データ出力部64は、データ受信部63が受信したコミュニケーションデータをユーザに出力する。通信装置24のデータ出力部64は、音声出力部69、画像出力部70および描画出力部71を含む。電子黒板22のデータ出力部64は、音声出力部69および画像出力部70を含む。
音声出力部69は、音声データをスピーカに出力させる。画像出力部70は、画像データを表示装置に表示させる。描画出力部71は、描画データを表示装置に表示させる。
このような会議システム10によれば、複数の端末装置20の間でコミュニケーションデータを送受信して、遠隔地のユーザ間のコミュニケーションを媒介することができる。
図8は、会議システム10の会議データの生成および出力のための機能ブロックを示す図である。描画部60を有する端末装置20の一例である電子黒板22は、開始検出部81と、終了検出部82と、位置検出部83と、画面取得部84と、情報送信部85とを有する。
開始検出部81は、描画部60が議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた場合、議論の開始を検出する。そして、開始検出部81は、議論を開始した時点を示す開始時刻を特定する。
開始検出部81は、例えば、ユーザが電子黒板22のディスプレイ220に対して予め定められた形状を描いた場合に、議論の開始を検出する。例えば、開始検出部81は、ユーザがディスプレイ220に対して、所定の長さの横線、所定の長さの二重線、所定の大きさの四角形または予め定められた色の予め定められた形状等を描いた場合に、議論の開始を検出する。
終了検出部82は、議論の開始が検出された後において、所定の条件を満たした場合、その議論の終了を検出する。そして、終了検出部82は、議論を終了した時点を示す終了時刻を特定する。
終了検出部82は、例えば、議論の開始が検出された後に、コミュニケーションデータに含まれる音声データの空白期間が一定期間より長くなった場合、議論の終了を検出する。また、終了検出部82は、例えば、議論の開始が検出された後に、描画部60が議論の終了を示す所定の描画を受け付けた場合、議論の終了を検出してもよい。例えば、終了検出部82は、ユーザがディスプレイ220に対して、所定の大きさの×印等を描いた場合に、議論の終了を検出する。
また、終了検出部82は、例えば、議論の開始が検出された後に、ユーザが所定の操作をした場合、議論の終了を検出してもよい。例えば、開始検出部81は、議論の開始を検出した場合、記録中を示すマークおよび記録停止を示すボタンをディスプレイ220に表示する。そして、終了検出部82は、ユーザが記録停止を示すボタンを押した場合に、議論の終了を検出する。
位置検出部83は、描画部60が議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた位置を検出する。そして、位置検出部83は、検出した位置を表す位置情報を生成する。例えば、位置検出部83は、議論の開始を示す所定の描画がされた座標を検出し、検出した座標を位置情報とする。
画面取得部84は、会議が終了した場合に、ディスプレイ220に表示された画像を表す画面データを取得する。画面取得部84は、例えば、会議終了時においてディスプレイ220に表示されている画像をキャプチャリングして画面データを生成する。画面取得部84は、例えば、会議の終了時における描画データを取得してもよい。
情報送信部85は、開始検出部81が特定した開始時刻、終了検出部82が特定した終了時刻、および、位置検出部83が検出した位置情報を、議論毎に組にして記録装置50に送信する。また、情報送信部85は、会議が終了した場合、画面取得部84が取得した画面データを記録装置50に送信する。
なお、開始検出部81、終了検出部82、位置検出部83および画面取得部84は、電子黒板22に代えて、記録装置50に備えられてもよい。この場合、開始検出部81、終了検出部82、位置検出部83および画面取得部84は、描画部60を有する端末装置20から送信されたコミュニケーションデータに含まれる描画データを用いて、それぞれの処理を実行する。
記録装置50は、情報受信部87と、ユーザデータ取得部88と、コミュニケーションデータ取得部89と、バッファ部90と、議論データ生成部91と、変換部92と、会議データ生成部93と、記憶部94とを有する。
情報受信部87は、電子黒板22から、開始時刻、終了時刻および位置情報の組を議論毎に受信する。また、情報受信部87は、会議が終了した場合、電子黒板22から画面データを受信する。
ユーザデータ取得部88は、会議システム10に備えられるそれぞれの端末装置20(電子黒板22および通信装置24等)を使用するユーザに関する情報であるユーザデータを、管理装置30から取得する。ユーザデータは、例えば、それぞれの端末装置20を使用するユーザのユーザ名、および、それぞれのユーザに設定されている会議における役割等を含む。
コミュニケーションデータ取得部89は、それぞれの端末装置20から送信されたコミュニケーションデータを取得する。コミュニケーションデータ取得部89は、それぞれの端末装置20からネットワークを介してコミュニケーションデータを受信してもよいし、中継装置40からコミュニケーションデータを取得してもよい。
バッファ部90は、コミュニケーションデータ取得部89が取得したコミュニケーションデータを一時的に記憶する。バッファ部90は、記憶を開始してから、一定時間以上経過したコミュニケーションデータを削除してもよい。ただし、バッファ部90は、少なくとも、任意の議論が開始されてからその議論が終了されるまでの期間以上、コミュニケーションデータを記憶する。
議論データ生成部91は、情報受信部87が、開始時刻、終了時刻および位置情報を受信する毎に、バッファ部90から、コミュニケーションデータにおける議論を開始した開始時刻から議論を終了した終了時刻までの部分を抽出する。そして、議論データ生成部91は、抽出した部分のコミュニケーションデータに基づき、その議論におけるユーザ毎の発言を表す議論データを生成する。
例えば、議論データ生成部91は、開始時刻から終了時刻までのコミュニケーションデータを、ユーザの発言毎に分割する。議論データ生成部91は、発言毎に、発言時刻、ユーザ名、および、コミュニケーションデータ(例えば、音声データおよび画像データ)を組にした発言データを生成する。そして、議論データ生成部91は、少なくとも1つの発言データを含む議論データを生成する。
変換部92は、議論データ生成部91により抽出したコミュニケーションデータに含まれる音声データを、音声認識処理によりテキストデータに変換する。そして、変換部92は、変換したテキストデータを議論データ生成部91に与える。この場合、議論データ生成部91は、取得したテキストデータを発言毎に分割して、それぞれの発言データに含める。
また、ユーザが手話等のジェスチャをしている場合、変換部92は、議論データ生成部91により抽出したコミュニケーションデータに含まれる画像データを、ジェスチャ認識処理によりテキストデータに変換してもよい。この場合も、変換部92は、変換したテキストデータを議論データ生成部91に与える。そして、議論データ生成部91は、取得したテキストデータを発言毎に分割して、それぞれの発言データに含める。
会議データ生成部93は、会議が終了した場合、会議データを生成する。より詳しくは、会議データ生成部93は、会議が終了時において情報受信部87が受信した画面データと、ユーザデータ取得部88が取得したユーザデータと、情報受信部87が受信した位置情報と、議論データ生成部91が生成した少なくとも1つの議論データと、を含む会議データを生成する。
会議データ生成部93は、それぞれの議論毎に、1つの位置情報と1つの議論データとを組にして会議データに含める。また、会議データ生成部93は、位置情報が示す位置の離間距離が予め定められた値以下である複数の議論データを、1つの位置情報と1つの議論データとの組に合成してもよい。
記憶部94は、会議データ生成部93により生成された会議データを記憶する。
端末装置20は、会議データ取得部95と、画面データ表示部96と、リンク表示部97と、議論データ出力部98とを有する。なお、会議データ取得部95、画面データ表示部96、リンク表示部97および議論データ出力部98を有する端末装置20は、少なくとも表示装置を有すれば、電子黒板22であっても、通信装置24であっても、その他の端末装置20であってもよい。
会議データ取得部95は、ユーザの指示に従って記憶部94から会議データを取得する。画面データ表示部96は、取得した会議データに含まれる画面データを表示装置に表示させる。リンク表示部97は、表示装置における、取得した会議データに含まれる位置情報に示された位置に、議論データの存在を示すリンク情報を表示させる。
議論データ出力部98は、何れかのリンク情報がユーザにより選択された場合、選択されたリンク情報に対応する議論データを出力する。例えば、議論データ出力部98は、議論データに含まれる発言データを表示する。例えば、音声データを認識したテキストデータが議論データに含まれる場合、議論データ出力部98は、発言毎にテキストデータを表示する。また、この場合、議論データ出力部98は、ユーザの役割に応じて発言の表示を変更してもよい。
図9は、会議データの構成を示す図である。記録装置50は、例えば、図9に示すような構成の会議データを生成する。
会議データは、例えば、画面データと、ユーザデータと、少なくとも1つの議論ID、位置情報および議論データの組とを含む。画面データは、会議が終了した場合において、ディスプレイ220に表示された画像を表す。ユーザデータは、それぞれの端末装置20を使用するユーザに関する情報である。ユーザデータは、例えば、ユーザ毎に、ユーザ名および役割を含む。
議論IDは、議論を識別する番号である。位置情報は、その議論の開始を示す描画操作がされた位置を示す。議論データは、その議論におけるユーザ毎の発言を表す。具体的には、議論データは、少なくとも1つの発言データを含む。
発言データは、ユーザ毎の発言を表す。具体的には、発言データは、発言毎に、発言時刻、ユーザ名、および、その発言に対応するコミュニケーションデータ(例えば、音声データ、画像データおよびテキストデータ)を含む。
(処理フロー)
図10は、会議中における議論データの生成処理手順を示すフローチャートである。会議システム10の電子黒板22および記録装置50は、会議が開始された場合、図10に示す処理を実行する。
まず、ステップS11において、記録装置50は、複数の端末装置20から送信されたコミュニケーションデータの受信を開始する。続いて、ステップS12において、記録装置50は、受信したコミュニケーションデータのバッファリングを開始する。続いて、ステップS13において、記録装置50は、管理装置30から、会議に参加しているユーザに関するユーザデータを取得する。
一方、ステップS14において、電子黒板22は、議論の開始が検出されたか否かを検出する。具体的には、電子黒板22は、議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けたか否かを検出する。議論の開始が検出された場合(S14のYes)、電子黒板22は、処理をステップS15に進め、検出されない場合(S14のNo)、処理をステップS14で待機する。
ステップS15において、電子黒板22は、議論を開始した時点を示す開始時刻を特定する。続いて、ステップS16において、電子黒板22は、議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた位置を検出する。
続いて、ステップS17において、電子黒板22は、議論の終了が検出されたか否かを検出する。電子黒板22は、例えば、コミュニケーションデータに含まれる音声データの空白期間が一定期間より長くなった場合、議論の終了と判断する。また、例えば、電子黒板22は、議論の終了を示す所定の描画を受け付けた場合、議論の終了を検出してもよい。議論の終了が検出された場合(S17のYes)、電子黒板22は、処理をステップS18に進め、検出されない場合(S17のNo)、処理をステップS17で待機する。
ステップS18において、電子黒板22は、議論を終了した時点を示す終了時刻を特定する。続いて、ステップS19において、電子黒板22は、開始時刻、終了時刻および位置情報の組を記録装置50に送信する。ステップS19を終えると、電子黒板22は、処理をステップS14に戻して、会議が終了するまでステップS14からステップS19の処理を繰り返す。
一方、ステップS20において、記録装置50は、電子黒板22から、開始時刻、終了時刻および位置情報の組を受信する。続いて、ステップS21において、記録装置50は、コミュニケーションデータにおける開始時刻から終了時刻までの部分を抽出する。
続いて、ステップS22において、記録装置50は、抽出した部分のコミュニケーションデータに基づき、その議論におけるユーザ毎の発言を表す議論データを生成する。例えば、記録装置50は、開始時刻から終了時刻までのコミュニケーションデータを発言毎に分割する。記録装置50は、発言毎に、発言時刻、ユーザ名、および、コミュニケーションデータ(例えば、音声データおよび画像データ)を組にした発言データを生成する。そして、議論データ生成部91は、少なくとも1つの発言に関する発言データを含む議論データを生成する。なお、記録装置50は、議論データに、音声データから変換されたテキストデータを含めてもよい。
続いて、ステップS23において、記録装置50は、生成した議論データに対応する位置情報と、これまでに生成した何れかの議論データに対応する位置情報とが近いか否かを判断する。より詳しくは、記録装置50は、生成した議論データに対応する位置情報と、これまでに生成した何れかの議論データに対応する位置情報との間の距離が、予め定められた長さ以内であるかを判断する。
近い位置情報が存在しない場合には(S23のNo)、記録装置50は、処理をステップS25に進める。近い位置情報が存在する場合(S23のYes)、ステップS24において、記録装置50は、2つの位置情報を1つ合成するとともに、位置情報が近い2つの議論データを1つに合成し、処理をステップS25に進める。
そして、ステップS25において、記録装置50は、位置情報と生成した議論データとを組にして、一時的に保存する。ステップS25を終えると、記録装置50は、処理をステップS20に戻して、会議が終了するまでステップS20からステップS25までの処理を繰り返す。
図11は、会議の終了時における処理手順を示すフローチャートである。会議システム10の電子黒板22および記録装置50は、ユーザ間の会議が終了する場合、図11に示す処理を実行する。
まず、ステップS31において、電子黒板22および記録装置50は、例えば管理装置30等から会議の終了の通知を受ける。続いて、ステップS32において、記録装置50は、コミュニケーションデータの受信を終了する。続いて、ステップS33において、記録装置50は、コミュニケーションデータのバッファリングを終了する。
一方、ステップS34において、電子黒板22は、ディスプレイ220に表示された画像を表す画面データを取得する。電子黒板22は、例えば、会議終了時におけるディスプレイ220に表示されている画像をキャプチャリングして画面データを生成する。続いて、ステップS35において、電子黒板22は、取得した画面データを記録装置50に送信する。
続いて、ステップS36において、記録装置50は、電子黒板22から画面データを受信する。続いて、ステップS37において、記録装置50は、会議データを生成する。より具体的には、記録装置50は、画面データと、ユーザデータと、少なくとも1つの議論データと、議論データに対応する位置情報とを含む会議データを生成する。続いて、ステップS38において、記録装置50は、生成した会議データを保存する。
図12は、会議データの出力時の処理手順を示すフローチャートである。何れかの端末装置20は、記録装置50が保存した会議データを読み出して、出力することができる。会議データは、電子黒板22に限らず、少なくとも表示装置を有していれば何れの端末装置20であっても出力することが可能である。
まず、ステップS41において、端末装置20は、ユーザによる操作に応じて記録装置50から何れかの会議データを選択して、取得する。続いて、ステップS42において、端末装置20は、取得した会議データに含まれる画面データを、表示装置に表示する。
続いて、ステップS43において、端末装置20は、取得した会議データに含まれる全ての位置情報に基づき、それぞれの位置情報に対応する位置に、リンク情報を表示する。リンク情報は、議論データの存在を示すマーク等である。続いて、ステップS44において、端末装置20は、いずれかのリンク情報がユーザにより選択されたか否かを判断する。何れのリンク情報が選択されない場合(S44のNo)、端末装置20は、処理をステップS44で待機する。何れかのリンク情報が選択された場合(S44のYes)、端末装置20は、処理をステップS45に進める。
ステップS45において、端末装置20は、選択されたリンク情報の元となる位置情報に対応する議論データを出力する。例えば、端末装置20は、議論データに含まれる発言データを表示する。また、音声データを認識したテキストデータが議論データに含まれる場合、端末装置20は、発言毎にテキストデータを表示する。また、この場合、端末装置20は、ユーザの役割に応じて発言の表示を変更してもよい。
端末装置20は、ステップS45の処理を終えると、処理をステップS44に戻す。そして、端末装置20は、リンク情報が選択される毎に、対応する議論データを出力する。
(電子黒板22への表示例等)
図13は、会議中において所定の描画操作がされた電子黒板22を示す図である。会議をする場合、電子黒板22のディスプレイ220には、議論の対象を表す描画データ111が表示されている。会議に参加しているユーザは、描画データ111を参照しながら議論を行う。
例えば、ディスプレイ220に表示されている描画データ111のある一部分について議論を開始する場合、電子黒板22のユーザは、電子ペン等を用いて、その議論の対象となる一部分の上に、議論を開始することを示す所定の描画操作を行う。本例においては、電子黒板22のユーザは、「高さ 100cm」と記載された部分に、四角形112の図形を描いた。
電子黒板22は、この四角形112が描かれたことをトリガとして、この四角形112が描かれた部分に関する議論が開始されたと判断する。なお、電子黒板22は、議論を開始することを示す所定の描画操作を予め登録しており、ユーザの描画操作が、予め登録している描画操作と一致したか否かを判断する。なお、所定の描画操作は、四角形112の描画に限られない。
続いて、電子黒板22は、議論が開始されたことを検出した後に、コミュニケーションデータに含まれる音声データが一定時間以上空白となった場合、議論が終了したと判断する。電子黒板22は、空白期間が一定時間未満であれば、発言するユーザが変わっても、その議論は継続していると判断する。また、電子黒板22は、ユーザが電子ペン等を用いて、議論を終了することを示す所定の描画操作を行った場合に、議論が終了したと判断してもよい。
図14は、会議中において所定の描画操作をしたことに応じて停止ボタン113が表示された電子黒板22を示す図である。また、電子黒板22は、議論を開始することを示す所定の描画操作を検出した場合、議論の記録の停止を指示するための停止ボタン113を表示してもよい。これにより、ユーザは、停止ボタン113が表示されている期間は、議論の記録中であると理解することができる。
ユーザは、議論が終了した場合、電子ペン等により、停止ボタン113を操作する。電子黒板22は、電子ペン等により停止ボタン113が押された場合、議論が終了したと判断する。
図15は、画面データを表示した電子黒板22を示す図である。会議が終了した後において、会議でされた議論の内容を確認する場合、例えば、電子黒板22は、ユーザにより選択された会議データを記録装置50から取得する。そして、電子黒板22は、会議データに含まれる画面データをディスプレイ220に表示する。
さらに、電子黒板22は、会議データに含まれる全ての位置情報に示される位置に、画面データに重ねて、リンク情報121を表示する。本例において、リンク情報121は、ドット形状である。リンク情報121は、このような形状に限られない。電子黒板22は、このようなリンク情報121を表示することにより、画面データのリンク情報121が表示された部分について議論がされたことをユーザに知らせることができる
図16は、議論データを表示した電子黒板22を示す図である。ユーザにより何れかのリンク情報121が選択された場合、電子黒板22は、選択されたリンク情報の元となる位置情報に対応する議論データを表示する。電子黒板22は、例えば、選択されたリンク情報121の近傍に吹き出し122を表示し、その吹き出し122内に議論データを表示する。
図17は、議論データの表示例を示す図である。電子黒板22は、例えば、議論データに含まれる複数の発言データ131を吹き出し122内に時系列に並べて表示する。
電子黒板22は、例えば、画像データ132、発言時刻133、ユーザ名134、役割135,136、および、テキストデータ137を含む発言データ131を表示する。テキストデータ137は、音声データを認識処理して得られたデータである。画像データ132は、サムネイル画像であってもよい。これにより、電子黒板22は、議論での発言の内容をユーザに確認させることができる。
図18は、ユーザの役割毎の発言の強調方法を表すテーブルを示す図である。図19は、ユーザの役割に応じて発言が強調された議論データの表示例を示す図である。
電子黒板22は、例えば、ユーザの役割と、それぞれの役割に応じた表示の強調方法とを対応付けるテーブルを予め記憶していてもよい。図18のようなテーブルを記憶している場合、電子黒板22は、図19に示すように、ユーザの役割に応じてそれぞれの発言の表示を変更してもよい。すなわち、電子黒板22は、リーダの発言部分を濃いハッチングとし、サブリーダの発言部分を薄いハッチングとし、担当者の発言部分をハッチング無しとする。
また、電子黒板22は、他の方法により表示を強調してもよい。例えば、電子黒板22は、テキストの色を役割毎に代えてもよい。例えば、電子黒板22は、発表者の発言に含まれるテキストを赤字または太字とし、参加者の発言に含まれるテキストを黒字または細字としてもよい。
(効果等)
以上のように、本実施形態に係る会議システム10によれば、ユーザが所定の描画操作をすることにより会議中における議論の内容の記録を開始するので、確実且つ効率良く議論の内容を抽出して記録することができる。
以上説明した本実施形態の端末装置20および記録装置50は、通常のコンピュータとして機能するためのハードウェアを含む。本実施形態の端末装置20および記録装置50で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の端末装置20および記録装置50で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供してもよい。また、本実施形態の端末装置20および記録装置50で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布してもよい。また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供してもよい。
本実施形態の電子黒板22等の端末装置20で実行されるプログラムは、描画モジュール、データ入力モジュール、データ送信モジュール、データ受信モジュールおよびデータ出力モジュールを含むモジュール構成となっている。端末装置20は、記録媒体からこのプログラムを読み出して実行することにより、プロセッサが描画部60、データ入力部61、データ送信部62、データ受信部63およびデータ出力部64として機能する。
また、本実施形態の記録装置50、または、描画部60を有する端末装置20で実行されるプログラムは、開始検出モジュール、終了検出モジュール、位置検出モジュールおよび画面取得モジュールを含むモジュール構成となっている。記録装置50、または、描画部60を有する端末装置20は、記録媒体からこのプログラムを読み出して実行することにより、プロセッサが開始検出部81、終了検出部82、位置検出部83および画面取得部84として機能する。
また、本実施形態の記録装置50で実行されるプログラムは、ユーザデータ取得モジュール、コミュニケーションデータ取得モジュール、議論データ生成モジュール、変換モジュールおよび会議データ生成モジュールを含むモジュール構成となっている。記録装置50は、記録媒体からこのプログラムを読み出して実行することにより、プロセッサがユーザデータ取得部88、コミュニケーションデータ取得部89、議論データ生成部91、変換部92および会議データ生成部93として機能する。
また、本実施形態の端末装置20で実行されるプログラムは、会議データ取得モジュール、画面データ表示モジュール、リンク表示モジュールおよび議論データ出力モジュールを含むモジュール構成となっている。端末装置20は、記録媒体からこのプログラムを読み出して実行することにより、プロセッサが会議データ取得部95、画面データ表示部96、リンク表示部97および議論データ出力部98として機能する。なお、端末装置20および記録装置50は、一部がハードウェアにより実現されていてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。
10 会議システム
20 端末装置
22 電子黒板
23 マイクロフォンスピーカ
24 通信装置
25 表示装置
26 コンピュータ
30 管理装置
40 中継装置
50 記録装置
60 描画部
61 データ入力部
62 データ送信部
63 データ受信部
64 データ出力部
66 音声入力部
67 画像入力部
68 描画入力部
69 音声出力部
70 画像出力部
71 描画出力部
81 開始検出部
82 終了検出部
83 位置検出部
84 画面取得部
85 情報送信部
87 情報受信部
88 ユーザデータ取得部
89 コミュニケーションデータ取得部
90 バッファ部
91 議論データ生成部
92 変換部
93 会議データ生成部
94 記憶部
95 会議データ取得部
96 画面データ表示部
97 リンク表示部
98 議論データ出力部
特許第3775446号公報

Claims (16)

  1. 複数の端末装置と、記録装置とを備え、複数の前記端末装置の間において、複数のユーザ間のコミュニケーションの内容を表すコミュニケーションデータをネットワークを介して送受信するコミュニケーションシステムであって、
    前記複数の端末装置のうち少なくとも1つは、ユーザによる描画操作を受け付け、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成してディスプレイに表示する描画部を有し、
    前記記録装置または前記描画部を有する前記端末装置は、
    前記描画部が議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた場合、議論の開始を検出する開始検出部と、
    前記議論の終了を検出する終了検出部と、
    を有し、
    前記記録装置は、
    それぞれの前記端末装置から送信された前記コミュニケーションデータを取得するコミュニケーションデータ取得部と、
    前記コミュニケーションデータにおける前記議論を開始した開始時刻から前記議論を終了した終了時刻までの部分を抽出して、ユーザ毎の発言を表す議論データを生成する議論データ生成部と、
    を有するコミュニケーションシステム。
  2. 前記終了検出部は、前記議論の開始が検出された後に、前記コミュニケーションデータに含まれる音声データの空白期間が一定期間より長くなった場合、前記議論の終了を検出する
    請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
  3. 前記終了検出部は、前記議論の開始が検出された後に、前記描画部が議論の終了を示す所定の描画を受け付けた場合、議論の終了を検出する
    請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
  4. 前記記録装置または前記描画部を有する前記端末装置は、
    前記描画部を有する前記端末装置のディスプレイに表示された画像を表す画面データを取得する画面取得部
    をさらに有し、
    前記記録装置は、
    前記画面データと、少なくとも1つの前記議論データとを含む会議データを生成する会議データ生成部
    をさらに有する
    請求項1から3の何れか1項に記載のコミュニケーションシステム。
  5. 前記記録装置または前記描画部を有する前記端末装置は、
    議論の開始を示す所定の描画を受け付けた位置を検出し、検出した位置を表す位置情報を生成する位置検出部
    をさらに有し、
    前記会議データ生成部は、それぞれの前記議論毎に、前記位置情報および前記議論データを組にして前記会議データに含める
    請求項4に記載のコミュニケーションシステム。
  6. 前記会議データ生成部は、前記位置情報が示す位置の離間距離が予め定められた値以下である複数の前記議論データを、1つの前記位置情報および1つの前記議論データの組に合成する
    請求項5に記載のコミュニケーションシステム。
  7. 少なくとも1つの前記端末装置は、
    前記会議データを取得する会議データ取得部と、
    取得した前記会議データに含まれる前記画面データを表示装置に表示させる画面データ表示部と、
    前記表示装置における、取得した前記会議データに含まれる前記位置情報に示された位置に、前記議論データの存在を示すリンク情報を表示させるリンク表示部と、
    何れかの前記リンク情報がユーザにより選択された場合、選択された前記リンク情報の元となる前記位置情報に対応する前記議論データを出力する議論データ出力部と、
    を有する
    請求項5または6に記載のコミュニケーションシステム。
  8. 前記議論データ出力部は、ユーザの役割に応じてユーザ毎の発言の表示を変更する
    請求項7に記載のコミュニケーションシステム。
  9. 前記記録装置は、
    抽出した前記コミュニケーションデータに含まれる音声データをテキストデータに変換する変換部
    をさらに有し、
    前記議論データ生成部は、変換したテキストデータを前記議論データに含め、
    前記議論データ出力部は、前記議論データに含まれる前記テキストデータを発言毎に表示する
    請求項7または8に記載のコミュニケーションシステム。
  10. それぞれの前記端末装置は、
    前記コミュニケーションデータを入力するデータ入力部と、
    入力した前記コミュニケーションデータをネットワークを介して他の前記端末装置へと送信するデータ送信部と、
    前記コミュニケーションデータをネットワークを介して他の前記端末装置から受信するデータ受信部と、
    受信した前記コミュニケーションデータを出力するデータ出力部と、
    を有する請求項1から9の何れか1項に記載のコミュニケーションシステム。
  11. 前記描画部は、電子ペンまたはジェスチャによるユーザの描画操作を受け付け、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成してディスプレイに表示する
    請求項1から10の何れか1項に記載のコミュニケーションシステム。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載のコミュニケーションシステムに備えられる記録装置。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載のコミュニケーションシステムに備えられる端末装置。
  14. コンピュータを、請求項12に記載の記録装置として機能させるためのプログラム。
  15. コンピュータを、請求項13に記載の端末装置として機能させるためのプログラム。
  16. 複数の端末装置と、記録装置とを備え、複数の前記端末装置の間において、複数のユーザ間のコミュニケーションの内容を表すコミュニケーションデータをネットワークを介して送受信するコミュニケーションシステムにおいて実行される情報処理方法であって、
    前記複数の端末装置のうち少なくとも1つは、ユーザによる描画操作を受け付け、受け付けた描画操作に応じた描画データを生成してディスプレイに表示する描画部を有し、
    前記記録装置または前記描画部を有する前記端末装置が、
    前記描画部が議論の開始を示す所定の描画操作を受け付けた場合、議論の開始を検出する開始検出ステップと、
    前記議論の終了を検出する終了検出ステップと、
    を実行し、
    前記記録装置が、
    それぞれの前記端末装置から送信された前記コミュニケーションデータを取得するコミュニケーションデータ取得ステップと、
    前記コミュニケーションデータにおける前記議論を開始した開始時刻から前記議論を終了した終了時刻までの部分を抽出して、ユーザ毎の発言を表す議論データを生成する議論データ生成ステップと、
    を実行する情報処理方法。
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