JP2017015733A - 合成樹脂材料及びリサイクル樹脂材料の製造方法 - Google Patents

合成樹脂材料及びリサイクル樹脂材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂材料の酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を網羅的に評価する分析方法とこの分析法により判断された劣化過程を制御する方法を提供する。【解決手段】樹脂材料及びリサイクル樹脂材料の融点以上の温度でメルトフローレイト試験を繰り返し行うことにより得られるメルトフローレイト値の増減を根拠として、樹脂の酸化劣化過程と主鎖切断過程を判断する樹脂材料の劣化過程を評価する方法を開発した。また、この劣化過程の評価を基に、劣化過程を制御し、樹脂を長寿命化する手法を開発した。【選択図】図7

Description

本発明は、合成樹脂材料及びリサイクル樹脂材料の劣化状態をメルトフローレイト試験により簡便に評価し、この評価を基に合成樹脂材料及びリサイクル樹脂材料に対し添加剤を加えて長寿命化処理を施した樹脂材料と前記樹脂材料を用いた成形品とに関する。
樹脂の劣化は、ヒドロ過酸化物を原因とする劣化と、安定な酸化物生成に由来する劣化とに分類される。熱や光により励起された状態にある分子の側鎖や末端が酸化などの化学反応による劣化を受けたり、主鎖が切断したりすることにより劣化が進む。樹脂の劣化は、成形加工段階や使用している間にも生じ、応力、温度、酸素、水分、放射線、オゾン、そして、薬品など種々の要因が関与して促進される。樹脂の劣化状態は、主鎖又は側鎖の切断による分子量の低下とこれに伴う強度の低下、架橋化による性能の低下、そして、外観の低下などにより確認される。樹脂材料の分子量を測定することが樹脂の主鎖切断による劣化を確認する上で重要であるが、分子量を分析できる樹脂でも、機械的強さは分子量に比例して低下するわけではなく、その樹脂材料の限界分子量以下にまで低下したときに強さが急激に低下する特性がある(非特許文献1)。一方、オレフィン系樹脂などでは、そもそも溶媒に難溶であるために分子量の測定が困難である。樹脂の劣化は、このように現象が複雑であるとともに、その状態を分析する手法が煩雑であった。
樹脂劣化の分析は、動的には酸化が生じている過渡状態をとらえることでなされる。一方、静的には酸化された後の反応生成物として酸化や分解が生じた状態の樹脂を分析してその状態を捉えることによりなされる。樹脂の劣化状態を把握し、適切な劣化防止対策をとるためには、特に劣化の過渡的な状態、すなわち劣化過程を把握できる動的な分析手法が重要である。
動的な分析手法として、一般に樹脂材料の耐熱性を議論する際には熱重量測定を中心とした熱分析が行われる。この方法では、樹脂材料のガス化が発生するような、主鎖切断に伴う大規模な反応温度域での劣化を評価することになる。一方、主鎖の切断前に生じる側鎖や樹脂末端の酸化劣化初期過程については、樹脂を加熱した際の酸化による発光を測定し、劣化状態を推定するオキシルミネセンス法(特許文献1、非特許文献2)が提案されている。これらの分析法は有用であるが、熱重量測定では初期の酸化による微少な重量変化を測定できず、一方のオキシルミネセンス法では主鎖の切断を発光現象として定量的にとらえることができなかった。このような背景から、初期の樹脂劣化過程である、樹脂の酸化劣化初期過程を把握する簡便な分析手法の開発と、その後に生じる主鎖切断過程を簡便に評価する手法の開発が望まれていた。
公開特許公報 特開2002−195951号公報
プラスチックス、Vol.55、No.4 平成24年11月18日 産技連 高分子分科会 発表要旨 p35
上述の如く、従来技術に係る課題は、樹脂の劣化を議論する際の酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を網羅する同一の分析法が無いこと、更に、この分析法を基に樹脂の劣化過程を評価し、劣化過程の評価に基づき劣化過程を制御及び又は抑制された樹脂材料とリサイクル樹脂材料及び又は樹脂成形品、そして、リサイクル樹脂材料を適切に含んだ成形品が提供されていないことである。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂の劣化を議論する際の酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を網羅する分析法を提供し、この分析法により劣化過程を判断して、その劣化過程を適切に制御及び又は抑止するための酸化防止剤を加えた合成樹脂材料及び又は樹脂成形品を提供すること、更には、前記分析法により劣化を適切に制御及び又は劣化状態を把握されたリサイクル樹脂材料及び又はリサイクル樹脂材料を適切に含んだ成形品を提供することである。
本発明の請求項1では、劣化状態を判定されたリサイクル樹脂材料を用いた樹脂成形品であって、前記リサイクル樹脂材料の劣化状態を判定する工程として、第1の工程として、リサイクル樹脂材料の融点以上の少なくとも1つの温度におけるメルトフローレイトを測定する第1のメルトフローレイト測定工程と、第2の工程として、前記第1のメルトフローレイト測定工程によりメルトフローレイト値を与えた樹脂のメルトフローレイト値を更に測定する第2のメルトフローレイト測定工程と、第3の工程として、前記第2のメルトフローレイト測定工程によりメルトフローレイト値を与えた樹脂のメルトフローレイト値を更に測定する第3のメルトフローレイト測定工程と、第4の工程として、前記第1のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第1MFR値)と前記第2のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第2MFR値)と、前記第3のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第3MFR値)を比較し、第1MFR値 > 第2MFR値 > 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化状態であると判定され、リサイクル樹脂材料として適正であり、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜100wt%まで任意に設定でき、第1MFR値 < 第2MFR値 < 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が主鎖の切断が生じている状態であると判定され、リサイクル樹脂材料としてリサイクルするには不向きではあるが、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜30wt%まで任意に設定でき、第1MFR値 > 第2MFR値 < 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化状態ではあるが主鎖の切断を生じうる状態であると判定され、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜80wt%まで任意に設定でき、第1MFR値と第2MFR値と第3MFR値との差異が0.4%以内である場合には、測定温度を上げて再度第1MFR値、第2MFR値、そして、第3MFR値を測定し、樹脂の劣化状態を判定した後、第1から第3のメルトフローレイト値の大小関係を上記の関係に当てはめた混合割合に従って、成形品としてリサイクルされることを特徴とする劣化状態を判定されたリサイクル樹脂材料を用いた樹脂成形品である。
本発明の請求項では、前記樹脂材料とリサイクル樹脂材料が共に熱可塑性樹脂及び又は熱可塑性樹脂の混合樹脂であることを特徴とする請求項に記載の樹脂材料及び又は樹脂成形品である。
以上説明したように、従来では樹脂の劣化を議論する際に酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を評価するためそれぞれ異なる分析法を用い実施してきたが、本願発明の請求項においては、メルトフローレイトを測定することにより、使用されたり成形されたりした樹脂の劣化状態を判定し、この判定結果を基にしてリサイクル樹脂材料の成形品への混合割合を決定することができるため、リサイクル樹脂材料の適切な管理と利用が可能となる。本願発明の請求項では、樹脂材料について、熱可塑性樹脂であることがされている。
本発明の分析法により分析された樹脂の劣化過程を表した図である。 ポリスチレン(PS)とポリフェニレンエーテル(PPE)の混合樹脂を繰り返し射出成形したときの繰り返し成形回数(リサイクル回数)に対するメルトフローレイト値と重量平均分子量の図である。 繰り返し射出成形を行ったポリスチレン−ポリフェニレンエーテル混合樹脂のメルトフローレイト値に対する重量平均分子量をプロットした図である。 式2を基に、温度の逆数に対しLn(k)をプロットした図である。 低密度ポリエチレンのメルトフローレイト測定回数に対するメルトフローレイト値を示した図である。 本願発明の樹脂劣化状態を判定するためのフローチャートである。 本願発明のリサイクル樹脂材料の劣化状態を判定するためのフローチャートである。 例1乃至3、実例5、6、及び実施例2において実施された熱可塑性樹脂のメルトフローレイト値、メルトフローレイト値より評価された劣化過程、反応速度定数、そして、活性化エネルギーの一覧表である。 ポリスチレン(PS)とポリフェニレンエーテル(PPE)の混合樹脂の繰り返し射出成形回数毎のメルトフローレイト値と重量平均分子量である。
以下、本発明の実施例及び実験例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実験例1
本発明の実施の形態に係る第1の実験の例として、低密度ポリエチレン(LDPE、アルドリッチ社製)のペレットを用い、乾燥後メルトフローレイト試験を行った。メルトフローレイト試験にはメルトフローレイト自動化システム(東洋精機社製、完全自動化システム520)を用いた。試験条件は、温度210℃、230℃、250℃、荷重5.0kg、温度保持時間300秒とした。結果を図8に示す。ここでの繰り返し回数とは、同一の樹脂材料についてメルトフローレイト試験を繰り返し行った回数である。LDPEペレットのメルトフローレイト値は、繰り返し回数1(温度保持時間300秒)で6.69g/10分(minと表記することもできる)であったが、繰り返し回数2(温度保持時間600秒)で6.13g/10分と低下し、繰り返し回数3(温度処理時間900秒)で5.55g/10分とさらに低下した。本実例1の結果、LDPE樹脂については、前記第1MFR値が前記第2MFR値より大きい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程が支配的であると判定された。もし主鎖切断による劣化が生じているとすれば後述する実例2や実例3と同様にメルトフローレイト値の増加が確認されるはずである。ここで観察されたメルトフローレイト値の低下が分子量の増加を示すのであれば、熱処理により樹脂内で酸化劣化初期過程に伴う何らかの反応が起きていると考えられる。本実例1において、LDPE樹脂の初期の酸化劣化過程の反応速度定数kを当該所定温度毎に測定された前記第1MFR値と第2MFR値とメルトフローレイト測定工程数より、式1を用いて算出した。この工程より得られた反応速度定数kとそれぞれの反応速度定数kを測定した温度とから式2に示した式より活性化エネルギーを算出した。

(式1)Ln((第1MFR値)÷ (第2MFR値))/((MFR測定工程数)−1)
= k
(式2)Ln(k)=Ln(頻度因子)−(活性化エネルギー)/(8.314J/molK×(温度))

反応速度定数は、210℃において0.0981/回、230℃において0.1557/回、250℃において0.3484/回、温度の逆数に対するln(k)を図4のようにプロットし、直線の傾きから活性化エネルギーを66kJ/mol(モルと記すこともある。)と求めた。また、図5に示したように、230℃において温度繰り返し回数を増やした場合、MFR値の増加が確認され、酸化劣化初期過程に続く主鎖切断過程が生じていることが確認された。実例1の分析結果を図8に示した。本実例1では、樹脂の劣化過程の評価を図6に示したフローチャートを用いて行った。
実験例2
本発明の実施の形態に係る第2の実験の例として、主鎖がポリエチレンと同様でその側鎖の炭素に酸素が結合しているポリメチルメタアクリレート(PMMA)について、劣化過程の分析、劣化反応速度定数、劣化反応の活性化エネルギーを求めた。乾燥させたペレットを用いて、温度230℃、荷重5.0kg、温度保持時間300秒の条件でメルトフロー試験を繰り返し行った。メルトフローレイト試験にはメルトフローレイト自動化システム(東洋精機社製、完全自動化システム520)を用いた。結果を図8に示す。測定されたMFR値は、繰り返し回数1(温度保持時間300秒)で9.04g/10分であったが、繰り返し回数2(温度保持時間600秒)で9.00g/10分と低下し、繰り返し回数3(温度保持時間900秒)で8.96g/10分とさらに低下した。このときの劣化反応過程は、前記第1MFR値が前記第2MFR値より大きい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程が支配的であると判定された。上述した式(1)により、温度230℃の酸化劣化過程の反応速度定数は、0.0044/回とされた。また、温度を240℃とした以外は、すべて同じ条件で実験を行った場合、やはり前記第1MFR値が前記第2MFR値より大きい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程が支配的であると判定された。また、温度240℃の酸化劣化過程の反応速度定数は、0.0058/回とされた。また、温度を250℃とした以外は、すべて同じ条件で実験を行った場合、第1MFR値が前記第2MFR値より小さい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程を含んだとしても支配的では無く主鎖の切断を伴う主鎖切断過程が支配的であると判断された。また、250℃における主鎖の切断を伴う主鎖切断過程の反応速度定数は、0.0312/回とされた。以上から、上述した実例1と同様の方法により、PMMAについては、230℃から240℃までの酸化劣化過程の活性化エネルギーは、59kJ/モルと算出された。実例2の分析結果を図8に示す。本実例2では、樹脂の劣化過程の評価を図6に示したフローチャートを用いて行った。このように、メルトフローレイトを繰り返し測定する樹脂の劣化状態を判定する方法においては、同一樹脂であっても温度の違いにより異なる分解過程が生じることを確認できた。
実験例3
本発明の実施の形態に係る第3の実験の例として、主鎖に酸素を含むポリオキシメチレン(POM)について、劣化過程の分析、劣化反応の速度、劣化反応の活性化エネルギーを求めた。乾燥させたペレットを用いて、温度200℃、荷重2.16kg、温度保持時間300秒の条件でメルトフローレイト試験を繰り返し行った。メルトフローレイト試験にはメルトフローレイト自動化システム(東洋精機社製、完全自動化システム520)を用いた。結果を図8に示す。測定されたMFR値は、繰り返し回数1(温度保持時間300秒)で20.96g/10分であったが、繰り返し回数2(温度保持時間600秒)で21.31g/10分と増加し、繰り返し回数3(温度保持時間900秒)で21.94g/10分とさらに増加した。第1MFR値が第2MFR値より小さい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程を含んだとしても支配的では無く主鎖の切断を伴う分解過程が支配的であると判断された。また、200℃における主鎖の切断を伴う主鎖切断過程の速度定数は、0.0170/回と算出された。また、温度を210℃とした以外は、すべて同じ条件で実験を行った場合、第1MFR値が第2MFR値より小さい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程を含んだとしても支配的では無く主鎖の切断を伴う分解過程が支配的であると判断された。また、210℃における主鎖の切断を伴う主鎖切断過程の速度定数は、0.0619/回と算出された。また、温度を230℃とした以外は、すべて同じ条件で実験を行った場合、第1MFR値が第2MFR値より小さい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程を含んだとしても支配的では無く主鎖の切断を伴う分解過程が支配的であると判断された。また、230℃における主鎖の切断を伴う主鎖切断過程の速度定数は、0.1001/回と算出された。以上から、POMについては、200℃から230℃までの主鎖切断に伴う活性化エネルギーは、108kJ/モルと算出された。実験例3の分析結果を図8に示した。本実例3では、樹脂の劣化過程の評価を図6に示したフローチャートを用いて行った。
実験例4
本発明の実施の形態に係る第4の実験の例として、前記第1から第3の実の形態を基に、樹脂の劣化過程について解析を行った。結果を図1に示す。実験例1より側鎖、主鎖ともに酸素を含まないLDPEの劣化過程は、当該樹脂の側鎖や末端が酸化される酸化劣化初期過程として観測された。また、実験例2より側鎖に酸素を含むPMMAの劣化過程は、一部酸化劣化初期過程が見られたが、主鎖切断過程も観測された。一方、実験例3より主鎖に酸素を含むPOMの劣化過程は、主鎖切断過程が支配的であると観測された。これらから、樹脂のメルトフローレイトを繰り返し測定することは、初期の樹脂劣化過程である樹脂の酸化劣化初期過程を把握する簡便な分析手法並びにその後に生じる主鎖切断過程を簡便に評価する手法として有用であることが示された。
本発明の第の実施の形態に係る分析と樹脂の劣化過程防止の例として、前記実験例1の形態に係る分析条件のうち、LDPEに添加剤として、酸化防止剤Irganox1010(商標登録)をLDPEに対し1wt%と成るように添加した以外は全て同一の条件でLDPEのメルトフローレイト値を測定した。温度210℃における添加剤を入れたLDPEのメルトフローレイト値は、繰り返し回数1(温度保持時間300秒)で6.60g/10分であったが、繰り返し回数2(温度保持時間600秒)で6.48g/10分と低下し、繰り返し回数3(温度処理時間900秒)で6.29g/10分とさらに低下した。本実例5のLDPE樹脂については、前記第1MFR値が前記第2MFR値より大きい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程が支配的であると判定された。また、230℃、250℃においても添加剤を加えたLDPEについて、劣化過程を初期の酸化劣化過程であると評価した。本実例5において、添加剤を加えたLDPE樹脂の初期の酸化劣化過程の反応速度定数を210℃において0.0183/回、230℃において0.0250/回、250℃において0.0549/回、活性化エネルギーを58kJ/molと求めることができた。実例1で実した添加剤を加えていないLDPEに比べ、本実施例で行った添加剤を加えたLDPEでは酸化劣化過程を、210℃において18%、230℃において16%、250℃において16%にそれぞれ低下することができ、樹脂を長寿命化できることが確認された。実施例において分析された結果を図8に示す。本実施例では、樹脂の劣化過程の評価を図6に示したフローチャートを用いて行った。
本発明の第の実施の形態に係る分析と樹脂の劣化過程防止の例として、前記実験例2の形態に係る分析条件のうち、PMMAに添加剤として、酸化防止剤Irganox1010(商標登録)をPMMAに対し1wt%と成るように添加した以外は全て同一の条件でPMMAのメルトフローレイト値を測定した。温度250℃における添加剤を入れたPMMAのメルトフローレイト値は、繰り返し回数1(温度保持時間300秒)で31.06g/10分であったが、繰り返し回数2(温度保持時間600秒)で28.71g/10分と低下し、繰り返し回数3(温度処理時間900秒)で28.88g/10分とさらに低下した。本実例6のPMMAについては、前記第1MFR値が前記第2MFR値より大きい場合であるため、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程が支配的であると判定された。一方、実例2で実験した添加剤を加えていないPMMAでは、250℃では、当該樹脂材料の劣化過程において酸化劣化初期過程を含んだとしても支配的では無く主鎖の切断を伴う分解過程が支配的であると判断されたため、本実施例で行った添加剤を加えたPMMAにおいて、樹脂を長寿命化できたことが確認された。本実施例において分析された結果を図8に示す。本実施例では、樹脂の劣化過程の評価を図6に示したフローチャートを用いて行った。
本発明の第の実施の形態に係る分析の例として、ポリスチレン(PS)とポリフェニレンエーテル(PPE)の混合樹脂射出成型品について繰り返し射出成形回数毎のメルトフローレイト試験と分子量分布測定を実施した。射出成形は、卓上型の射出成形機を用いてダンベル状の引張試験片を作成した。メルトフローレイト試験にはメルトフローレイト自動化システム(東洋精機社製、完全自動化システム520)を用い、分子量分布測定には分子量分布測定システム(島津製作所社製、D5280 LCS M−PDA)を用いた。繰り返し射出成形回数毎のメルトフローレイト値と重量平均分子量を図9及び図2に示す。繰り返し射出成形回数が増加するとメルトフローレイト値は増加した。繰り返し射出成形回数毎にメルトフローレイト値を繰り返し測定した場合、本実施例のPS−PPE混合樹脂については、第1MFR値 < 第2MFR値 < 第3MFR値であるため当該樹脂材料の劣化状態が主鎖の切断が生じている状態であると判定された。重量平均分子量の低下は、樹脂の主鎖切断によると考えられ、射出成形回数が増すに従い樹脂の重量平均分子量が低下していることから、本願発明の樹脂材料の劣化状態が主鎖の切断を伴っているという判定を肯定することが確認された。また、図3に示したように、重量平均分子量の低下に伴い、メルトフローレイト値は増加した。これらのことから、繰り返し射出成形回数に対するメルトフローレイト値の増加は、樹脂の主鎖切断による低分子量化を観測できていることが確認できた。本実施例では、樹脂の劣化過程の評価を図7に示したフローチャートを用いて行った。
本発明の第の実施の形態に係る分析の例として、第の実施の形態に係る分析で測定したPS−PPE混合樹脂のメルトフローレイト値に対する重量平均分子量のプロットを図3に示す。この結果より、メルトフローレイト値と重量平均分子量には相関があり、繰り返し射出成形回数が多くなるにつれて傾きが小さくなることがわかる。PPEは高軟化点を持ち機械的特性、電気的特性に優れた代表的なエンジニアリングプラスチックであるが、溶融温度が高いため成形性に劣る。そのためPPEと相溶性を持つPSをブレンドして混合樹脂とすることで溶融流動特性を改善したのがPS−PPE混合樹脂である。PSのみのメルトフローレイト値を測定した結果を、図8に示す。PSでは、繰り返し測定回数が少ない場合でもメルトフローレイト値の増加が確認された。これらのことから、PS−PPE混合樹脂における繰り返し測定回数が少ない段階での劣化は主にPSの分解によると判断される。このように、混合された樹脂についてもメルトフローレイト試験を繰り返し行うことで、混合された樹脂毎に主鎖の切断を伴う劣化過程と劣化反応速度を評価可能であることが示された。
本発明の第の実施の形態に係る分析の例として、270℃で30分間熱処理したLDPE、太陽光と同様の波長分布を持つキセノンランプによる光を屋外での換算で約6ヶ月間照射したLDPE及びPMMAの3種類の劣化樹脂をリサイクル樹脂材料として作成した。これらのリサイクル樹脂材料の劣化状態は、本願発明の樹脂の劣化状態の評価法により、キセノンランプ光により劣化させたLDPEでは、第1MFR値 < 第2MFR値 < 第3MFR値 であったため、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が主鎖の切断が生じている状態であると判定された。270℃で30分間熱処理したLDPEは、第1MFR値 > 第2MFR値 < 第3MFR値 であったため、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化過程ではあるが主鎖の切断を生じうる状態であると判定された。キセノンランプ光により劣化させたPMMAでは、第1MFR値 > 第2MFR値 > 第3MFR値 であったため、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化過程であると判定された。本実施例では、樹脂の劣化過程の評価を図7に示したフローチャートを用いて行った。
実施例において作成されたキセノンランプ光により劣化させたLDPEを劣化させていないLDPEと混合し、0wt%、30wt%、50wt%、80wt%、そして、100wt%(この場合、すべて劣化させたLDPEを利用)の割合で含ませた樹脂材料を作成した。LDPEの射出成形品として、卓上型射出成形機を用いダンベル状の引張試験片を作成し、引張試験を実施した。リサイクル樹脂材料の割合が0wt%の試験片の引張強度を100とした場合、30wt%では95、50wt%では80、80wt%では60、そして、100wt%では50の引張強度がそれぞれ得られた。これらの結果から、主鎖切断過程を生じている状態のリサイクル樹脂については、混合割合を1から30wt%以下にすることにより、強度については良好な結果が得られることが確認された。また、混入量を30wt%より多く含む場合には、強度低下が生じるため、用途が限定されることが確認された。しかし、添加剤を加えることにより、引張強度が添加剤を加えない場合に比べ向上することが確認された。
実施例において作成された270℃で30分間の熱処理により劣化させたLDPEを劣化させていないLDPEと混合し、0wt%、30wt%、50wt%、80wt%、そして、100wt%(この場合、すべて劣化させたLDPEを利用)の割合で含んだ樹脂材料を作成した。LDPEの射出成形品として、ダンベル状の引張試験片を作成し、引張試験を実施した。リサイクル樹脂材料を0wt%の試験片の引張強度を100とした場合、30wt%では98、50wt%では95、80wt%では90、100wt%では80の引張強度がそれぞれ得られた。これらの結果から、樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化過程ではあるが主鎖の切断を生じうる主鎖切断過程を生じている状態の場合、混合割合を1wt%以上80wt%以下にすることにより、良好な結果が得られることが確認された。また、混入量を80wt%より多く含む場合には、強度低下が生じるため、用途が限定されることが確認された。しかし、添加剤を加えることにより、引張強度が添加剤を加えない場合に比べ向上することが確認された。
実施例において作成された当該キセノンランプ光により劣化させたPMMAを劣化させていないPMMAと混合し、0wt%、30wt%、50wt%、80wt%、そして、100wt%(この場合、すべて劣化させたPMMAを利用)の割合で含んだ樹脂材料を作成した。PMMAの射出成形品として、ダンベル状の引張試験片を作成し、引張試験を実施した。リサイクル樹脂材料の割合が0wt%の試験片の引張強度を100とした場合、30wt%では99、50wt%では99、80wt%では98、100wt%では96の引張強度がそれぞれ得られた。これらの結果から、樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化過程であると判断された場合、混合割合1wt%から100wt%において良好な結果が得られることが確認された。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
従来技術では、樹脂劣化を議論するために酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を網羅するには、複数の分析手法を用いる必要があった。本発明により、樹脂の流れ性を測定するメルトフローレイト試験を行うことで酸化劣化初期過程と主鎖切断過程を網羅する樹脂の劣化過程を得ることが可能となった。本発明により、今後、市場拡大が期待できる樹脂材料において、そのリサイクル性や耐候性の評価が従来と比べて低コストでできるようになる。また、操作も簡便で作業の標準化が容易であることから、産業上の利用可能性は大きい。

Claims (2)

  1. 劣化状態を判定されたリサイクル樹脂材料を用いた樹脂成形品であって、前記リサイクル樹脂材料の劣化状態を判定する工程として、第1の工程として、リサイクル樹脂材料の融点以上の少なくとも1つの温度におけるメルトフローレイトを測定する第1のメルトフローレイト測定工程と、第2の工程として、前記第1のメルトフローレイト測定工程によりメルトフローレイト値を与えた樹脂のメルトフローレイト値を更に測定する第2のメルトフローレイト測定工程と、第3の工程として、前記第2のメルトフローレイト測定工程によりメルトフローレイト値を与えた樹脂のメルトフローレイト値を更に測定する第3のメルトフローレイト測定工程と、第4の工程として、前記第1のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第1MFR値)と前記第2のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第2MFR値)と、前記第3のメルトフローレイト測定工程により得られたメルトフローレイト値(第3MFR値)を比較し、第1MFR値 > 第2MFR値 > 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化状態であると判定され、リサイクル樹脂材料として適正であり、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜100wt%まで任意に設定でき、第1MFR値 < 第2MFR値 < 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が主鎖の切断が生じている状態であると判定され、リサイクル樹脂材料としてリサイクルするには不向きではあるが、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜30wt%まで任意に設定でき、第1MFR値 > 第2MFR値 < 第3MFR値 である場合には、当該リサイクル樹脂材料の劣化状態が初期の酸化劣化状態ではあるが主鎖の切断を生じうる状態であると判定され、成形に用いる当該リサイクル樹脂材料の混合割合を1wt%〜80wt%まで任意に設定でき、第1MFR値と第2MFR値と第3MFR値との差異が0.4%以内である場合には、測定温度を上げて再度第1MFR値、第2MFR値、そして、第3MFR値を測定し、樹脂の劣化状態を判定した後、第1から第3のメルトフローレイト値の大小関係を上記の関係に当てはめた混合割合に従って、成形品としてリサイクルされることを特徴とする劣化状態を判定されたリサイクル樹脂材料を用いた樹脂成形品。
  2. 前記樹脂材料とリサイクル樹脂材料が共に熱可塑性樹脂及び又は熱可塑性樹脂の混合樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂材料及び又は樹脂成形品。
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