JP2017009158A - ミサイル防御システムとその方法 - Google Patents
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Abstract
Description
後者には、例えば近接防御火器システムや短距離艦対空誘導弾が含まれる。
例えば短距離艦対空誘導弾は、セミアクティブレーダ誘導によりミサイルに向かって飛翔し、ミサイルを直接破壊する。このようなミサイルを直接破壊する防御システムは、例えば特許文献2、3に開示されている。
また、安全上の観点から、洋上では弾薬を補給できない。そのため、近接防御火器システムは、ミサイルに対応できる継続時間が短かった。
そのため短距離艦対空誘導弾を使用した防御システムで、ミサイルへの命中率を向上させるのは難しかった。
空中に散布され前記ミサイルに吸い込まれ得る散布物質と、前記散布物質を前記空中に散布する散布装置と、を有し、前記散布位置に向けて発射される弾と、
前記散布装置を制御する制御装置と、を備え、
前記散布位置は、前記弾が前記ミサイルより先に到達できる前記予想経路上の位置であり、
前記散布物質は、燃焼により発熱するものであり、
前記制御装置は、前記散布位置で、前記散布物質を散布するように前記散布装置を制御する、ことを特徴とするミサイル防御システムが提供される。
前記散布装置は、前記散布により、前記空中を浮遊する大きさの前記液体燃料の液滴が複数密集して形成される燃料雲を前記散布位置に形成する。
前記火薬又は前記固体燃料は、前記空中を浮遊する大きさの粒子の集合物であり、
前記散布装置は、前記散布により、複数の前記粒子が浮遊しながら密集して形成する燃料雲を前記散布位置に形成する。
前記散布物質は、前記爆薬の周囲に配置される。
前記散布装置は、爆発により前記圧力容器を破壊可能な爆薬と、前記制御装置に制御され該爆薬に点火する点火装置と、を有する。
空中に散布され前記ミサイルに吸い込まれ得る燃焼により発熱する散布物質を有する弾を前記散布位置に向けて発射し、前記散布位置は、前記弾が前記ミサイルより先に到達できる前記予想経路上の位置であり、
前記散布位置の前記空中で前記弾から前記散布物質を散布する、ことを特徴とするミサイル防御方法が提供される。
一方、本発明の装置と方法は、空気を吸い込んで燃焼し推進するミサイルに対して使用される。
そのため、本発明の装置と方法は、ミサイルを内部から破壊できる。それにより本発明の装置と方法は、弾が直接ミサイルに命中しなくても、ミサイルを墜落又は進路変更させることができる。
はじめに、本発明のミサイル防御方法について説明する。
本発明のミサイル防御方法は、まずミサイルAの発射を把握し、予想経路P上の散布位置Qを算出する。
次いで、散布物質7を有する弾5を散布位置Qに向けて発射し、散布位置Qの空中で、散布物質7を散布する。
本発明のミサイル防御システム1は、レーダ装置2、演算装置3、弾5、及び制御装置13を備える。
なお、レーダ装置2と演算装置3は、独立したシステムであることは必須ではなく、艦船や航空機のレーダ、及び演算装置で代替可能である。
発射装置15は、制御装置13に制御され、弾5を発射する。例えば発射装置15は、演算装置3が算出した時刻に、適切な方角かつ発射角度で、弾5を発射することが好ましい。
弾5は、発射装置15から発射された後に展開し、飛翔中の空力安定を保つ翼を有することが好ましい。
散布装置11は、弾5が散布位置Qに到達した時点で、散布物質7を空中に散布する。
散布装置11によって空中に散布されたときには、空中に散布されミサイルA(例えばミサイルAのエンジンE)に吸い込まれ得る状態となっている。言い換えると、散布装置11は、散布物質7をミサイルAに吸い込まれ得る状態にして、空中に散布する。
弾5の具体例については、後で詳述する。
なお、本システムのために、独立した制御装置13は必須ではなく、艦船や航空機など、同等の機能を持つ他のシステムで制御してもよい。
またミサイル防御システム1は、その制御信号を受信し、散布装置11に出力する受信装置19を弾5に備えることが好ましい。
例えばエンジンEの異常としては、燃料と空気の比率が変化し、燃焼が停止、すなわちエンジンEが停止する事態が想定される。この場合、ミサイルAは推力を失い、減速し、墜落する。
またエンジンEの異常としては、エンジン内部の金属部品等が融ける事態も想定される。
例えばターボファンエンジンやターボジェットエンジンの内部では、多数の金属製の動翼を有したタービンが回転している。エンジン内部温度が、過剰燃焼で、タービンの動翼や回転軸の耐熱温度以上に上昇することにより、それらが融け、変形する事態が想定される。それによりタービンが回転不能となれば、エンジンEは停止する。
そのため、本発明のミサイル防御システム1は、ミサイルAを内部から破壊できる。それにより本発明のシステムと方法は、弾5がミサイルAに直接命中しなくても、ミサイルAを墜落又は進路変更させることができる。
散布装置11は、起爆可能な爆薬11aと、制御装置13に制御され爆薬11aに点火する点火装置11bと、を有する。また弾5は、受信装置19を備える。
なお、弾5の点火タイミングを発射前に事前入力した上で発射し、散布位置Qで散布させてもよい。
この構成により、ミサイル防御システム1は、液体燃料の燃料雲7aを散布位置Qに形成できる。
本具体例の弾5は、散布物質7を液体燃料とするので、ミサイルAに取り込まれた後、直ちに過剰燃焼が発生し、ミサイルAのエンジンEを早急に停止、破砕、変形させ、ミサイルAを墜落又は進路変更させることができる。
例えば、図3(A)の散布装置11の構成で、10リットルの液体燃料を散布する場合、1秒以内に直径10m以上の範囲に液体燃料が散布されることを確認している。
つまり本発明のミサイル防御システム1は、ミサイルAの予想経路P上の散布位置Qに、遅くとも1秒間で直径10mの球状の燃料雲7aを形成できる。
具体例2の散布物質7は、火薬である。散布物質7が、火薬である場合、例えばニトロセルロースが好ましく、特にシングルベースが好ましい。火薬の応答性の良さは、液体燃料と同様である。
散布物質7として火薬を使用する場合も、散布装置11の構成は、具体例1と同様であるが、その他の構成でもよい。
具体例3の散布物質7は、固体燃料である。
散布物質7が、固体燃料である場合、例えばセシウムやアルミニウム粉末であることが好ましい。固体燃料の応答性の良さと発熱量の大きさは、液体燃料と同様である。
散布物質7として固体燃料を使用する場合も、散布装置11の構成は、具体例1と同様であるが、その他の構成でもよい。
火薬又は固体燃料は、空中を浮遊する大きさの粒子の集合物が、金属製の中空管21が中央を貫通する燃料タンク9aに詰め込まれることにより、爆薬11aの周囲に火薬又は固体燃料が配置されることが好ましい。
散布装置11は、散布により、複数(すなわち多量)の火薬又は固体燃料の粒子が浮遊しながら密集して形成する燃料雲7aを散布位置Qに形成する。
また散布物質7として固体燃料を使用することにより、液体燃料と同様の発熱量も得られる。
具体例4の散布物質7は、気体燃料である。散布物質7が、気体燃料である場合、例えばアセチレンガスが好ましい。気体燃料は、応答性の良さ、発熱量、及び滞空性の良さが、液体燃料と同様である。気体燃料は、気密の圧力容器9b内に納められ、弾5に搭載される。圧力容器9bは、例えばガスボンベであってもよい。圧力容器9bは、爆薬11aの爆発の衝撃波で容易に壊れ、かつ気体を気密に密閉できる強度を有する。
その他の具体例4の弾5の構成と効果は、具体例1と同様である。
一方、本発明のシステムと方法は、空気を吸い込んで燃焼し推進するミサイルAに対して使用される。
そのため、本発明の装置と方法は、ミサイルAを内部から破壊できる。それにより本発明の装置と方法は、弾5がミサイルAに直接命中しなくても、ミサイルAを墜落又は進路変更させることができる。
例えば本発明のミサイル防御システム1が対象とするミサイルAは、エンジンE以外の場所で、空気を吸い込んで燃焼するものであってもよい。
また複数発の弾5を発射することで、空中の散布物質7の濃度を高め、又は燃料雲7aの大きさを増大させてもよい。
5 弾、7 散布物質、7a 燃料雲、
9a 燃料タンク、9b 圧力容器、
11 散布装置、11a 爆薬、11b 点火装置、13 制御装置、
15 発射装置、17 送信装置、19 受信装置、21 中空管、
A ミサイル、D 空気取り込み口、E エンジン、
F 燃料噴射器、f 液体燃料、G 保炎機、P 予想経路、Q 散布位置
Claims (6)
- 空気を吸い込んで燃焼し推進するミサイルの予想経路上の散布位置を算出する演算装置と、
空中に散布され前記ミサイルに吸い込まれ得る散布物質と、前記散布物質を前記空中に散布する散布装置と、を有し、前記散布位置に向けて発射される弾と、
前記散布装置を制御する制御装置と、を備え、
前記散布位置は、前記弾が前記ミサイルより先に到達できる前記予想経路上の位置であり、
前記散布物質は、燃焼により発熱するものであり、
前記制御装置は、前記散布位置で、前記散布物質を散布するように前記散布装置を制御する、ことを特徴とするミサイル防御システム。 - 前記散布物質は、液体燃料であり、
前記散布装置は、前記散布により、前記空中を浮遊する大きさの前記液体燃料の液滴が複数密集して形成される燃料雲を前記散布位置に形成する、ことを特徴とする請求項1に記載のミサイル防御システム。 - 前記散布物質は、火薬又は固体燃料であり、
前記火薬又は前記固体燃料は、前記空中を浮遊する大きさの粒子の集合物であり、
前記散布装置は、前記散布により、複数の前記粒子が浮遊しながら密集して形成する燃料雲を前記散布位置に形成する、ことを特徴とする請求項1に記載のミサイル防御システム。 - 前記散布装置は、起爆可能な爆薬と、前記制御装置に制御され該爆薬に点火する点火装置と、を有し、
前記散布物質は、前記爆薬の周囲に配置される、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のミサイル防御システム。 - 前記散布物質は、気密の圧力容器内に納められた気体燃料であり、
前記散布装置は、爆発により前記圧力容器を破壊可能な爆薬と、前記制御装置に制御され該爆薬に点火する点火装置と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のミサイル防御システム。 - 空気を吸い込んで燃焼し推進するミサイルの予想経路上の散布位置を算出し、
空中に散布され前記ミサイルに吸い込まれ得る燃焼により発熱する散布物質を有する弾を前記散布位置に向けて発射し、前記散布位置は、前記弾が前記ミサイルより先に到達できる前記予想経路上の位置であり、
前記散布位置の前記空中で前記弾から前記散布物質を散布する、ことを特徴とするミサイル防御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3907463A1 (de) * | 2020-05-09 | 2021-11-10 | Diehl Defence GmbH & Co. KG | Wirkmittelanordnung, geschoss und verfahren |
CN114320609A (zh) * | 2022-03-03 | 2022-04-12 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种高超声速超燃发动机的燃料喷射装置 |
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- 2015-06-18 JP JP2015123247A patent/JP6572007B2/ja active Active
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CN114320609B (zh) * | 2022-03-03 | 2022-06-07 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种高超声速超燃发动机的燃料喷射装置 |
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