JP2016538540A - 高度無線周波数センシングプローブ - Google Patents

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Abstract

ケーブルアセンブリに一体化される送信または受信素子を有する無線周波プローブシステムが開示される。いくつかの実施形態において、好ましい構成は、送信または受信素子に一体化される1つまたは複数のセンシング素子を含んでもよい。別の実施形態において、無線周波数プローブは、同軸ケーブルに固定されるアンテナ本体を備え、それにおいては、同軸ケーブルの中心導体が、送信または受信素子として用いられる。単一の無線周波数プローブを使用して1つまたは複数のパラメータを監視、送信、または検出する方法も、開示される。【選択図】図6A

Description

本出願は、2013年11月7日出願のU.S. Provisional Patent Application Serial No. 61/901,052の優先権を主張し、その開示内容は参照により本願に完全に組み込まれる。
本発明は、米国エネルギー省によって認められた契約番号DE−EE0005653の下で、米国政府の支援によって行われた。政府は本発明において一定の権利を有する。
無線周波数(RF)、及びキャビティ摂動法などを含むマイクロ波ベースセンシング技術は、研究所及び研究での測定器から、プロセス制御システム、さらに車載センサーにわたる多くの用途で使用されている。多くの用途において、アンテナまたはプローブが、これらの測定値を伝えるための無線周波数またはマイクロ波信号を送信及び/または受信するために使用される。しばしば、たとえば温度または湿度などの外部要因が測定値に影響する追加変数を導入することがあるため、測定結果を正確に解釈するために付加情報が必要とされる。
多くの用途において、高レベルの振動、大きな温度変化、厳しく腐食する環境、要素への暴露、及び同様の厳しい要求に耐えることが可能な堅牢なセンシングシステムに対するさらなるニーズが存在する。これらの要求の多くは、複雑で、厄介で、そして高価なシステムによってのみ満足させることができ、それらは以下の制限を受ける。
第1に、無線周波数またはマイクロ波信号を送受信するためにアンテナまたはプローブを使用する現在のセンシングシステムは、複数のパラメータを測定するための追加のセンサーを必要とする。多くの場合、これらの補助測定値を伝えるために、温度センサー、湿度センサー、圧力センサーなどを(アンテナまたはプローブに加えて)必要とし、さらなるコスト及び複雑さがシステムに追加される。
第2に、多くの従来のアンテナ及びRF/マイクロ波プローブは堅牢ではなく、高温、高い振動レベル、熱衝撃、腐食または汚染環境、酸化または還元状態などに暴露された長期の運用を耐えぬくことができない。たとえなどの環境的暴露、雨、雪、及び塩水、ならびに油、燃料、酸、及び同様の化学薬品などの化学薬品及び溶媒への暴露も、多くの従来のRF/マイクロ波プローブ及びアンテナに悪影響を及ぼす。
第3に、過酷な環境での運用のために設計されたRF/マイクロ波プローブ及びアンテナは一般に、高価で、大きく、そしてかさばり、低コストの測定システムでの使用には不適当である。これらのシステムの費用は、より新しく、より高価な材料を利用する要求、ならびにアンテナまたはプローブ及び関連するコネクタの製作及び組立てに含まれる追加のコスト及び複雑さの両方によって生じる。
第4に、従来のアンテナシステムは、反射、損失、及び不正確なインピーダンス整合によって導入された変動の制限を受ける。これらの変動の発生源の多くは、アンテナの設計自体及びアンテナを信号ケーブルに連結する方法に関係がある。たとえば、ほとんどのアンテナは、アンテナを信号ケーブルに連結するための、相互連結及び補助部品などの追加部品を必要とする。これらの部品は時間とともに変化することがあるいくつかの固有変動性(腐食、ゆるみ、湿度誘発など)を示すだけでなく、ミスアラインメント、過剰締め付け、過少締め付け、確実性などを含む、オペレーターエラーの影響も受ける。
第5に、マイクロ波領域での使用に好適な無線周波数コネクタは高価であり、特に高温作動が必要なときはそうである。たとえばN型などの堅牢なコネクタも大きくて扱いにくく、小さい形状因子を必要とする用途にはふさわしくない。いくつかの場合において、これらのコネクタのサイズは、実際の部品またはセンサーと同一のオーダーでもよい。
第6に、従来のRFコネクタ(BNC、SMA、N型、及び多くのその他のもの)などのRFプローブまたはアンテナの端部での相互連結の使用は、好適なアダプターの使用により、同一の型の整合コネクタまたは異なる型のコネクタを有するアンテナへの、任意の型のケーブルの連結を可能にする。測定値またはシステムの運用が特定の特性(インピーダンス、長さ、温度定格、または同様の性能仕様)を有するケーブルの使用を必要とする用途において、連結ケーブルが必要な仕様を満たしていない別のケーブルに置き換えられると、追加の誤差要因は容易に導入されることがある。それゆえ、アンテナ及びRFのプローブが相互連結を含む測定システムは、不適切なケーブルの取付けによってもたらされるエラーに影響されやすいことがある。
したがって、上記の問題に対処したRFプローブまたはアンテナシステムがある場合、それは有益であろう。プローブまたはアンテナ性能の固有変動性を減少させられ、オペレーターエラーの発生源が排除されるという点で、そのようなシステムは好適であり、最終的にそのアンテナまたはプローブが使用される測定システム全体の性能が改善される。さらに、複数のセンシング素子、又は、複数のパラメータ、たとえばRF信号及び温度、または別の例におけるRF信号及び圧力、またはさらに別の例におけるRF信号及びガスまたは液体組成を監視する機能を含むプローブまたはアンテナは、1つまたは複数のパラメータを同一のプローブで監視することを可能にすることによって、測定システムを非常に簡略化する。
本明細書に記載されるプローブ及びアンテナは、多数の用途で、キャビティから伝送線にわたって、そして自由空間でさえ使用されてもよい。用途の1つの範囲は、システムの状態に関するいくつかの情報を導き出すために、材料の誘電性または材料の混合物における変化を監視するシステムを含む。そのようなシステムの特定の例は、さまざまな材料の湿度レベルを監視するために使用される湿度測定システムである。別の例は流体混合物センサーを含み、ここで、混合物は、1つまたは複数の液体、ガス、または固体材料からなってもよく、材料の混合物の誘電性における変化は、混合物の組成物、流量、または関心のあるその他のパラメータなどの、システムの状態に関するいくつかの情報を提供してもよい。
さらに別の例は、排気物質またはさまざまな排気制御装置の状態を監視するために応用される無線周波数測定システムの種類を含む。ディーゼルパティキュレートフィルターに堆積するすすまたは灰の量などの、粒子フィルターの負荷状態を監視するために使用される高周波またはマイクロ波システムは、1つの例示的な用途である。別の用途は、少し例を挙げると、三元触媒コンバーター、選択的触媒還元システム、酸化触媒、またはリーンNOxトラップなどのさまざまな触媒排気後処理部品に吸着される、酸素または窒素酸化物(特に)などのさまざまなガス種の監視を含む。さらに別の実施形態において、監視するパラメータは、1つの例におけるディーゼルパティキュレートフィルターの場合のフィルター材料、及びさらに別の例における触媒基板、ウォッシュコート、または触媒材料などの、材料自体の誘電性の変化でもよい。後処理フィルター及び触媒が記載され、それらは特に興味を引くが、任意のフィルターシステムまたは触媒システムが、本明細書に記載される技術を使用することができる。
多くの用途において、高温、振動、機械的応力、水及びその他の液体などへの暴露を含む状況の範囲にわたる長期の運用に好適なアンテナまたは測定プローブのニーズが存在する。さらに、そのようなアンテナまたはプローブは、点検、整備、または交換のための定期的な取りはずしを必要としてもよい。堅牢で、ほとんど固有変動性を示さないアンテナまたはプローブシステムは、これらのシステムの適切な運用を確保するために必要とされ、さらに、そのようなアンテナまたはプローブを設置または置き換えるとき、オペレーターによってもたらされるエラーを最小化する。
さらにまた、多くの測定システムは、関心のある測定パラメータ以外のパラメータの変化によってもたらされる変動を受ける。たとえば、湿度、流れ、温度、圧力、組成物、または汚染物質の導入などを含む外部変数も、高周波またはマイクロ波測定システムの性能に影響を及ぼすことがある。特定の例は、粒子フィルター上へのすすの堆積の判定であり、その場合、すすの誘電性も温度で変化する。別の例は、触媒に吸収または吸着される触媒材料または気相種、あるいは、フィルター上に収集される液相種または固相種の誘電状態である。多くのその他の測定システムは、温度及びその他のパラメータに対して同様の交差感受性を示す。よって、各センサーが1つの特定のパラメータのみ測定する1つまたは複数のセンサーを使用することとは対照的に、単一のプローブを使用する測定値に影響を及ぼすことがあるさまざまなパラメータを監視することが望ましい。
本明細書に記載されるアンテナプローブシステムは、任意の多数の用途に適用されてもよく、それらにおいては、アンテナの変動を減少させることが、信号を改善するために重要である。その他の用途には、1つまたは複数のセンシング素子を含む単一のアンテナプローブの使用を通して、多数の追加のセンシング素子を減少させることができることが含まれる。
本開示は、ケーブルアセンブリに一体化される送信または受信素子を有する、高度無線周波数プローブシステムに関するものである。いくつかの実施形態において、構成は、送信または受信素子に一体化される1つまたは複数のセンシング素子を含んでもよい。別の実施形態において、無線周波数プローブは、同軸ケーブルに固定されるアンテナ本体を備え、それにおいては、同軸ケーブルの中心導体が、送信または受信素子として用いられる。単一の無線周波数プローブを使用して1つまたは複数のパラメータを監視、送信、または検出する方法も、開示される。別の実施形態は、アンテナアセンブリの内部で信号を生成するための電子機器、又は、アンテナアセンブリに直接取り付けられ、アンテナアセンブリと高周波発振器またはRF発生器とRF検出器の間の高周波コネクタまたはケーブルの必要性を排除する電子機器を含む。
無線周波数測定システムを示す。 一体型アンテナを有する同軸ケーブルを示す。 同軸ケーブルと一体化されたアンテナの断面図である。 一体型アンテナ及びワンピース外側スリーブを有する同軸ケーブルのアセンブリにおける予備ステップの断面図である。 一体型アンテナ及びワンピース外側スリーブを有する同軸ケーブルのアセンブリにおける後続ステップの断面図である。 アンテナプローブを有する従来の同軸ケーブルを終端させることにおける最初のステップを示す。 アンテナプローブを有する従来の同軸ケーブルを終端させることにおける第2のステップを示す。 アンテナプローブで終端する完成した同軸ケーブルを示す。 システムの追加の詳細を示し、1つのタイプの接続を含む同軸ケーブルと一体化されるアンテナの断面図である。 システムの追加の詳細を示し、別のタイプの接続を含む同軸ケーブルと一体化されるアンテナの断面図である。 一体型の第2のセンシング素子を有する無線周波数プローブである。 単一のセンシング素子を有する無線周波数プローブである。 第2のセンシング素子を含む同軸ケーブルと一体化されるアンテナプローブの断面図である。 アンテナの端部から延在する第2のセンシング素子を含む同軸ケーブルと一体化されるアンテナプローブの断面図である。 アンテナの端部から延在する第2のセンシング素子を含む同軸ケーブルと一体化されるアンテナプローブの断面図である。 同軸ケーブルの端部に一体化され、第2のセンシング素子を有するアンテナプローブを組み立てるために使用される部品の分解図である。 さまざまな位置にさまざまなセンシング素子を含む無線周波数プローブである。 ディーゼルバーナーシステムに設置された一体型温度センサーを有する2つの無線周波数プローブの温度測定値の、従来の熱電対と比較したプロットである。 2つのプローブに関する2本の無線周波数共振曲線であり、一方は一体型温度センサーを有し、一方は一体型温度センサーを有しておらず、2つの信号の間で0.35%未満の差異を示している。 RF発生器または検出器と一体化されるアンテナを示す。 アンテナ及びRF電子機器が基板に配置されるアンテナアセンブリである。 中空管がアンテナの第2の素子として使用される代替のアンテナアセンブリである。 アンテナに一体化された第2のセンシング素子を含む同軸ケーブルと一体化されたアンテナプローブの断面図である。
本開示は、従来の同軸ケーブルが、補助的な相互連結及び関連する部品の必要なしに、アンテナまたはプローブ端部で終端させることができるという認識に基づく。本開示は、小さい固有変動性を示し、それらの設計によって、プローブが設置、取りはずし、または置き換えられるときにオペレーターが誘発するエラーを減少させる堅牢な無線周波アンテナまたはプローブのニーズに対処する。拡張機能性を有するプローブ設計も開示され、それは単一のアンテナでの1つより多いパラメータの測定を可能にする。
本開示を通して、無線周波数「プローブ」または「アンテナ」という用語は、交換可能に使用され、同一のシステム、すなわち、最低限、無線周波数信号を送信または受信することが可能である装置を記載することが意図されることに注意しなければならない。周波数範囲は、用途に応じて、kHzからTHzにわたることが意図され、特定の用途に対してはMHzからGHzの範囲が好ましい周波数である。同様に、用語「無線周波数」及び「マイクロ波」は本開示において交換可能に使用され、kHzからTHzの範囲の周波数を有する信号を記載する。
特に1つの用途は、排気制御装置の状態を監視するための、無線周波数またはマイクロ波システムを含む。ディーゼル及びガソリン粒子フィルターは、無線周波数センシングがフィルターのすす及び灰レベルを監視するために適用される排気制御装置の1つのカテゴリを示す。その中でも特に、三元触媒コンバーター、酸化触媒、選択的触媒還元システム、及びリーンNOxトラップなどの触媒排気制御装置は、無線周波数センシングがさまざまな吸着されたガス成分(酸素、酸化窒素、アンモニアなど)の量などの装置の状態または機能に関連するパラメータを監視するために適用されてもよい排気制御装置の別のカテゴリを示す。
その他の用途は、キャビティ摂動測定システムなどの、任意のタイプのキャビティ測定システムを含む。さらに別の実施形態において、アンテナは、キャビティの必要がなく、自由空間で運用されてもよい。別の実施形態は、アンテナの送信線への組み込みでもよい。
これらの用途のいくつかで使用されるアンテナは、しばしば600℃を上回る高い排気温度に耐えることが可能でなければならず、排気ガスが周囲に漏れることを防止するように溶封されなければならず、高い振動レベル、素子への暴露、厳しい化学環境、及び多数の追加の厳しい要求に耐えなければならない。さらにまた、アンテナは、工場での組立て工程中に、容易に取り付けられなければならず、また、測定システム性能への影響が最小である範囲で、確実に使用可能かつ交換可能でなければならない。
特に部品サイズ及びコスト制約を考慮するとき、これらの厳しい要求と関連する課題は多い。排気制御装置の状態を監視するために使用される無線周波数システムなどの用途において、排気制御装置の金属ハウジングがマイクロ波共振キャビティとして用いられる場合、測定値は、アンテナ設計、ハウジング内のアンテナの位置及び向きに非常に敏感である可能性がある。無線周波数送受信器とアンテナとの間のケーブル及び相互連結は、増加するコスト及び信頼性の問題に加えて、損失、反射、位相ずれ、ならびに信号及び結果として生じる測定値に影響を及ぼすその他の変数を導入させる可能性がある。本開示は、システムにおけるこれらの変化の発生源を減少させる、または排除する。
相互連結の存在、特に高レベルの振動の影響を受ける部品への近くでの遷移も、時間の経過に伴うゆるみ、または、システムへの変動の追加の発生源の導入の可能性を導入させる。水分の侵入、腐食、高温によるコネクタの性能低下、及び関連する悪影響が懸念される。さらに、相互連結の使用は、場合によっては、センシングまたは測定システムを無効にする、簡単なアクセスも提供する。
さらにまた、温度センサー、圧力センサー、ガス組成物センサー(酸素センサー、窒素酸化物センサーなど)、すすセンサー、及び関連するセンサーを含む多数のセンサーが、一般に無線周波アンテナに加えて、上述の排気制御装置に設置される。さらに、排気制御装置の状態の正確な無線周波数測定は、多くの場合、温度測定値などの1つまたは複数のセンサーからの入力を必要とし、1つの例において、その他のパラメータへの交差感受性が存在する場合、無線周波数信号を補正または修正する。特定の実施例において、無線周波数手段によるディーゼルまたはガソリン粒子フィルターのすすレベル判定は、温度によるすすの誘電性の変化を修正するための温度補正を必要とする。しかし、センシング無線周波数の多くの用途は、温度変化またはその他のパラメータを補正する同様の方法を必要とする。温度を除く、その他のパラメータまたは条件も、キャビティ共振測定値またはアンテナ測定値に影響することがあり、RF測定値を改善するために知っておく、または監視しなければならない。
本開示は、無線周波数信号を送信または受信することに加えて、1つまたは複数のパラメータを計測することが可能な無線周波数プローブも記載する。このようにして、同一のプローブが、1つまたは複数のパラメータを監視するために使用されてもよく、それによって、その他のセンサーの必要性を排除する。プローブによって監視されるパラメータは、無線周波数信号の補正が必要である同一のパラメータである必要はない。たとえば、たとえ無線周波数信号が温度補正のみ必要とするとしても、プローブは無線周波数信号を送信または受信することに加えて、温度及び圧力を監視するように構成されてもよい。この場合、圧力測定値は、いくつかのその他の目的のために用いられてもよく、それは無線周波数測定に関係があってもよく、または関係がなくてもよい。さらに別の例において、無線周波数プローブは、温度及び排気ガス構成要素を監視するように構成されてもよい。
例は、排気制御システム及び装置に関して挙げられているが、本明細書に記載される無線周波数プローブは、実験室用計器及び医療装置から、プロセス制御システム、化学反応器、センサー、及び無線信号送信にまでわたる多数の用途に等しく適用可能である。プローブは無線周波数キャビティ、導波路に取り付けられてもよく、または、自由空間で無線周波数信号を送信するシステムで使用されてもよい。低い変動性を有する堅牢なアンテナ、あるいは、無線周波数信号を送信または受信することに加えて1つまたは複数のパラメータを監視することが可能なアンテナを必要とする用途はすべて、現在の機器から利益を得るであろう。
ここで機器は、図とともに記載される。最初に図1を参照すると、無線周波数センシングシステムの1つの実施形態は、プロセス制御ユニット104、1つまたは複数の無線周波数プローブ106、マイクロ波共振キャビティ108、及びケーブル110と通信する無線周波数制御ユニット102を含む。無線周波数制御ユニット102は、無線周波数送信器、受信器、及び、無線周波数測定を伝えるために必要な関連する部品を含んでもよい。プロセス制御ユニット104は、エンジン制御ユニットまたは任意のその他の好適なプロセス制御ユニットでもよいが、用途に応じて、必要でもよく、または必要でなくてもよい。1つまたは複数の無線周波数プローブ106は、1つまたは複数のケーブル110によって無線周波数制御ユニット102と通信してもよい。1つの実施形態において、ケーブル110は、任意の追加のコネクタを使用せずに、無線周波数プローブ106に一体化されてもよい。無線周波数プローブ106は、ロッドアンテナ、ループアンテナ、導波路、または無線周波数信号を送信または受信するための任意のその他の好適な手段でもよい。マイクロ波共振キャビティ108は、1つの例において、触媒ハウジングまたは粒子フィルターハウジングでもよく、材料をキャビティに出し入れする入口または出口部分を含んでもよく、または含まなくてもよい。マイクロ波共振キャビティ108は、用途に応じて、必要とされてもよく、または必要とされなくてもよい。別の実施形態において、無線周波数制御ユニット102は、ケーブル110を使用せず、無線周波数プローブ106に直接一体化されてもよい。さらに別の実施形態において、プロセス制御ユニット104は、無線周波数制御ユニット102に一体化されてもよく、またはその逆でもよい。1つまたは複数の相互連結が、無線周波数制御ユニット102と無線周波数プローブ106との間でケーブル110の全長に沿って使用されてもよく、または、相互連結は使用されなくてもよい。ケーブル110は、同軸ケーブル、ツイストペアでもよく、シールドを含んでもよく、または含まなくてもよく、または、別のその他の単一または複数導体ケーブルでもよい。
無線周波数プローブ106は、温度センサー(熱電対、サーミスタ、RTD、光ファイバー)、圧力センサー、歪ゲージ、ガスセンサー、湿度センサー、アクセロメーター、位置センサーなどの、一般的に補助センサーとして言及される、追加のセンシング素子を含んでもよく、または含まなくてもよい。1つまたは複数の補助センサーは、無線周波数プローブ106に一体化し、無線周波数プローブ106によって送信または検出されてもよい無線周波数信号に加えて、パラメータまたは状態変数の独立した測定値を提供してもよい。熱電対またはRTD回路チップ、(1つの例において、Maximによって製造されるものなどの集積回路)、圧力センシング電子機器、信号処理、ホイートストンブリッジなどの補助センシング電子機器も、無線周波数制御ユニット102またはプロセス制御ユニット104または無線周波数プローブ106に含まれてもよい。補助センサーからの信号は、ケーブル110に含まれる追加の導体または同一の導体によって送信されてもよい。同一のケーブルが使用される場合、無線周波数制御ユニット102の一連のスイッチは、補助センシング信号及び電子機器から無線周波数信号及び電子機器を交互に分離するために使用されてもよい。別の実施形態において、補助センサーのための追加ケーブルが使用されてもよく、または、ケーブル110の追加の導体が使用されてもよい。
図2Aは、図1に示される無線周波数プローブ106の1つの例示的な実施形態を示す。図2Aのプローブは、同軸ケーブル202、外側スリーブ204、及び内部導体206を含む。外側スリーブ204及び内部導体206はどちらも、導電性材料から作製される。外側スリーブ204及び内部導体206は、同一の材料でもよく、または同一の材料でなくてもよい。1つの実施形態において、外側スリーブ204及び内部導体206は、銅、金、銀、鋼、アルミニウム、ステンレス鋼、または、インコネルなどの同様の合金でもよいが、任意の好適な材料が使用されてもよい。別の実施形態において、外側スリーブ204及び内部導体206は、セラミック、ガラス、プラスチック(低温での用途のため)などの非導電性材料205に完全にまたは部分的に収容または囲まれてもよい。ケーシングは、プローブの汚染を防止し、またはその他の場合、内部導体206または外側スリーブ204を周囲環境から物理的に分離する役目をしてもよいが、それでも、無線周波数信号の送信または受信を可能にする。収容する非導電性材料205は多孔質でもよく、または多孔質でなくてもよい。
管として示されるが、外側スリーブ204は、異なるトポロジを有することができる。螺旋状または渦巻状に波形の導体、あるいはジャバラ状形状の場合のように、起伏または波形をつけられることができ、木立または隆起部を有することができる。同様に、内部導体206は、複数の断面を有することができる。
プローブアセンブリの追加詳細が、図2Bの破断図に示される。外側スリーブ204は、機械的または化学的な結合または連結によって、同軸ケーブル202の外側絶縁ジャケット208に連結されてもよい。1つの実施形態において、外側スリーブ204は、1つまたは複数の第2の圧着接続214によって、外側絶縁ジャケット208に連結されてもよい。接着剤またはシーラント(図示せず)は、連結を容易にするために使用されてもよく、または使用されなくてもよい。このようにして、従来の同軸ケーブルは、無線周波数信号の送信または受信に好適な、アンテナプローブ連結で終端させてもよい。
同軸ケーブル202は、外側絶縁ジャケット208及び同軸編組210を含む。同軸ケーブル202は、RG58またはRG400、あるいは用途の要件に適合する任意のその他の型の同軸ケーブルでもよい。さらに、図2Cに示されるように、同軸ケーブル202は、内部導体206と同軸編組210との間に配設される内側誘電材料220も備える。内側スリーブ212も、同軸編組210の下に挿入されて、示される。内側スリーブ212は、好ましくは剛性、円筒状、そして電気伝導性の材料である。1つの実施形態において、内側スリーブ212は、同軸編組210と同一の内径を有するが、他の実施形態において、直径はより大きくてもよく、またはより小さくてもよい。内側スリーブ212はぎざぎざでもよくまたはぎざぎざでなくてもよく、あるいは、その他の表面特徴(粗さ、ねじ、螺旋、隆起部など)を含んでもよくまたは含まなくてもよく、接点領域を増やして、内側スリーブ212と同軸編組210との間で堅牢な連結を促進する。さらに、内側スリーブ212は、外側スリーブ204に連結されてもよく、または連結されなくてもよい。
図2C及び2Dは、システムの追加の詳細及び破断図を示す別の実施形態を示し、それらにおいては、外側スリーブ204は、単一の部品として一体型の内側スリーブ部212を含む。本実施形態において、内側スリーブ部212の内径222は、外側スリーブ部204の内径224と同じでもよく、または同じでなくてもよい。さらに、本実施形態において、内側スリーブ部212は、図2Dに示されるように、同軸ケーブルの同軸編組210の下であるが内側誘電材料220より上に挿入される。図2Cは第1のステップを示し、それにおいては、外側スリーブ204は最初、内部導体206の上、かつ、同軸編組210の前に設置され、図2Dは第2のステップを示し、内側スリーブ212は、圧着前に同軸編組210の下に摺動される。
組み立てられると、外側スリーブ204は、第1の圧着接続216によって内側スリーブ212の上に、そして第2の圧着接続214によって外側絶縁ジャケット208の上に圧着される。図2Bに示されない変化では、外側スリーブ204の一体部分として内側スリーブ212を有し、第1の圧着接続216及び第2の圧着接続214は別々のスリーブとしてあり、内側スリーブ212上への同軸編組210の容易な配置を容易にする。
1つの例において、外側スリーブ204の圧着された部分は、外側スリーブ204の残りの部分と離れてもよい。別の実施形態において、内側スリーブ212は、組立て前、外側スリーブ204から独立した部品でもよいが、組立て後、外側スリーブ204と電気的に接触してもよい。
別の実施形態において、内側スリーブ部212は、同軸編組210の内径及び外側スリーブ部204の内径224の大きさに相当する内径222を有してもよい。1つの実施形態において、内径222及び224ならびに同軸編組210の内径は、同軸ケーブル202に対する外側スリーブ204の正しいインピーダンス整合を保証するように構成されてもよい。別の実施形態において、インピーダンス整合は、内径222及び224ならびに同軸編組210の内径によって、そして、同軸ケーブル202の内側誘電材料220及び外側スリーブ204に隣接するまたは囲まれる領域内に設置される任意の誘電材料によって、影響を受けることがある。1つの例において、外側スリーブ204の内径224の、内部導体206の外径に対する比率は、約2.3:1でもよい。さらに別の例において、外側スリーブ204の内径224の、内部導体206の外径に対する比率は、外側スリーブ204内に完全にまたは部分的に含まれ、図2のキャビティ218として示される、誘電材料の関数でもよい。インピーダンス整合は、50オームまたは75オームのケーブル、あるいは任意のその他のインピーダンスに対してでもよい。
内側スリーブ212が外側スリーブ204に連結される(図2C及び2Dの場合のように)、または、外側スリーブ204に連結される(図2Bの場合のように)に連結されないかどうかに関係なく、内側スリーブ212は剛性支持としての役目を果たし、外側スリーブ204と同軸ケーブル202の同軸編組210との間の良好な電気的接触を保証する。1つの実施形態において、第1の圧着接続216(図2Bを参照する)は、同軸編組210上に外側スリーブ204を機械的に圧縮するために使用されてもよく、それは内側スリーブ212によって内部で支持される。このようにして、電気的連続性は、プローブの同軸編組210と外側スリーブ204との間で保証される。
1つまたは複数の第2の圧着接続214(図2B参照)は、外側スリーブ204を同軸ケーブル202の外側絶縁ジャケット208に固定するように作製されてもよい。第2の圧着接続214は必要でもよく、または必要でなくてもよい。接着剤あるいはその他の好適な結合またはシール剤が、同軸ケーブル202の外側絶縁ジャケット208と外側スリーブ204との間の連結の強度を上げるために適用されてもよい。多くの圧着の選択肢が存在する。たとえば、六角形の圧着工具は圧着作業を行うために使用することができ、またはその他の工具または圧着方法も存在する。
図2Bにおいてキャビティ218と識別される、内部導体206と外側スリーブ204との間の領域は、好適な誘電材料で満たされてもよく、または満たされなくてもよい。1つの実施形態において、膨張性の繊維などの高温マット材が、キャビティ218を完全にまたは部分的に満たすために使用されてもよい。特定の実施形態において、材料は、3Mによって製造され、粒子フィルター及び触媒アセンブリのマットマウントに一般に使用される膨張性のマウントと同様の性質を示してもよい。別の実施形態において、材料は非膨張性でもよい。セラミック、ガラス、ポリマー、及び関連する材料を含むさまざまなその他の材料も、用途の要件に応じて、キャビティ218を完全にまたは部分的に満たすために使用されてもよい。
キャビティ218への材料の追加は、いくつかの目的にかなう。第1に、内部導体206が外側スリーブ204に中心があることを保証する。第2に、プローブアセンブリ全体の強度を増加させ、内部導体206のプローブアセンブリからゆるみを防止する。第3に、シールを形成する役目を果たし、ガス、液体、またはその他の固体物質を含む異物のプローブアセンブリへの侵入を防止する。
内部導体206はケーブルアセンブリの中心導体であるように、同軸ケーブル202に一体でもよい。内部導体206は、同軸編組210と同じ材料でもよく、または同じ材料でなくてもよい。1つの実施形態において、外側絶縁ジャケット208、同軸編組210、及び内側誘電材料220は、内部導体206の指定した長さを露出させるようにはがしてもよい。別の実施形態において、内部導体206はシースに完全にまたは部分的に収容されてもよく、それは導電性であってもよく、または導電性でなくてもよい。シースは、内部導体206を補強し、保護する役目を果たしてもよい。
図3A〜Cは、一体型無線周波数プローブを有する同軸ケーブルの組立て及び構築の詳細をよりよく示す一連のステップを示す。ここで図3Aを参照すると、同軸ケーブル202の一端が示され、それは外側絶縁ジャケット208、同軸編組210、内側誘電材料220、及び内部導体206を含む。
最初、同軸ケーブル202は、内部部品、すなわち、同軸編組210、内側誘電材料220、及び内部導体206を露出させるためにはがされる。1つの実施形態において、同軸ケーブル202は、内部導体206が露出され、十分に長いように、またはアンテナの所望の内部導体シース312よりわずかに長いようにはがされる。内部導体シース312は、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、鋼、鉄銀、または金、インコネル、または任意のその他の好適な材料でもよい。内部導体シース312は管でもよく、そして導電性であっても、または導電性でなくてもよい。次に、ぎざぎざでもよくまたはぎざぎざでなくてもよく、あるいはテクスチャ表面を示してもよくまたは示さなくてもよい内側スリーブ212は、露出された内部導体206及び内側誘電材料220の上であるが同軸編組210の下で、同軸編組210が内側スリーブ212のすべてまたはほぼすべてを覆うように摺動される。
図3Bに示される以下のステップにおいて、アンテナの内部導体シース312が、同軸ケーブル202の内部導体206の上に摺動される。1つの実施形態において、内部導体シース312は、(一種のステンレス鋼または任意のその他の好適な合金などの、好適な金属合金からなる)金属管であり、それは一端で閉じられてもよく、または閉じられなくてもよく、内部導体206の外径の大きさと同様の内径を有する。内部導体シース312は、一方または両方の端部であるいは内部導体シース312の長さに沿った任意の場所で圧着することによって、内部導体206に締結されてもよく、または締結されなくてもよい。
別の実施形態において、内部導体206に内部導体シース312を接合するために、高温はんだ、鑞付け、または溶接が使用される。さらに別の実施形態において、内部導体シース312及び内部導体206の連結は、内部導体206の上に内部導体シース312を摺動させる前に、最初に内部導体シース312を加熱し、熱膨張によって内部導体シース312の内径を拡大させることによって容易になる。多くのその他の方法も、内部導体206及び内部導体シース312を接合するために使用されてもよい。
別の実施形態において、内部導体206は、内部導体206が内部導体シース312の遠位端から突出するように、内部導体シース312を完全に貫通してもよい。本実施形態において、内部導体シース312が内部導体206から外れることを防止するために、内部導体206は折り返されてもよく、平らにされてもよく、またはその他の場合、ある形状または位置に形成されてもよい。
内部導体206上への内部導体シース312の追加は、内部導体206の剛性を増やす役目を果たして、保護シースの働きもし、それによって、内部導体206を過酷な環境から保護する。さらに、内部導体シース312によって形成される保護シースによって内部導体206を完全に囲むことで、大きな表面積を与え、内部導体206と内部導体シース312との間の良好な電気的接触を保証する。
図3Cに示される以下のステップにおいて、外側スリーブ204が、内部導体206の上及び露出された同軸編組210の上に摺動される。別の実施形態(図示せず)において、内側スリーブ212は、図3Aに示される2つの個々の部品が2つの個々の部品の同一の機能性及び特徴を示す単一の部品を形成するように、外側スリーブ204に一体化されてもよい。図3Bは、同軸編組210の下であるが内側誘電材料220の上に設置される内側スリーブ212を示す。内側スリーブ212は、外側スリーブ204に連結されてもよく、または連結されなくてもよい。
図3Cにおいて、外側スリーブ204は、露出された同軸編組210の上に設置されて示され、外側絶縁ジャケット208の一部の上に延在してもよく、または延在しなくてもよい。最初のステップにおいて、図3Cを参照すると、外側スリーブ204は1つまたは複数の圧着接続によって同軸ケーブル202に固定され、少なくとも1つの第1の圧着接続216が、露出された同軸編組210及び内側スリーブ212の上に設置されて、たとえば、同軸ケーブル202と外側スリーブ204との間に確実な機械的連結を作製し、同軸編組210と外側スリーブ204との間に導電路を作製する。接着剤、シーラント、またはその他の種類の結合材料が、外側スリーブ204を同軸ケーブル202にさらに固定するために適用されてもよく、または適用されなくてもよい。
なお、いくつかの実施形態において、外側スリーブ204は、露出された同軸編組210を越えて延在する必要はない。特定の実施形態(図示せず)において、露出同軸編組210及び内側誘電材料220は、外側スリーブ204の全長を通して延在してもよい。本実施形態において、外側スリーブ204の内径は、名目上、同軸編組210外径と同じでもよく、または、同軸編組210の外径よりわずかにより大きくてもよい。内側スリーブ212は、本実施形態において、または上述の実施形態のうちのいずれかにおいて、使用されてもよく、または使用されなくてもよい。さらに別の実施形態において、同軸編組210は、外側スリーブ204の全長を延在させてもよいが、内側誘電材料220は、そうしなくてもよい。図3に示される実施形態のこれらの特定の変化、すまわち、外側スリーブ204内の同軸編組210及び内側誘電材料220の長さの変化は、場合によっては好ましいことがある。
完全に組み立てられた無線周波数プローブが図3Cに示され、それは、同軸編組210及び外側絶縁ジャケット208に確実に締結された外側スリーブ204、ならびに、内部導体シース312に完全に収容された内部導体206を含む。同軸編組210及び内側誘電材料220が外側スリーブ204の端部まで延在していない場合、内部導体シース312の外径と外側スリーブ204の内径との間に形成される空隙キャビティは、誘電材料、絶縁材料、またはシール材料で、完全にまたは部分的に満たされてもよく、または満たされなくてもよい。さらに、図3に示されるプローブアセンブリの形状、特に、外側スリーブ204の内径、内部導体シース312の外径、及び(存在する場合)それによって囲まれる領域に含まれる誘電材料、絶縁材料、またはシール材料の選択は、アンテナプローブ及びケーブルアセンブリが使用されるシステムのインピーダンスに一致するように選択しなければならない。1つの実施形態において、50オームのインピーダンスが使用されるが、システムの設計仕様に適合するような任意のインピーダンスが使用されてもよい。
図4A及び4Bは、本発明による無線周波数プローブの特定の実施形態の追加の詳細を示す。実施形態は、同軸ケーブル402、外部シール部品404、外側スリーブ406、露出された同軸外側編組408、内側スリーブ410、シールまたは粘着剤412、嵌合部品414及び416、ならびに内部導体418を含む。外部シール部品404は使用されてもよく、または使用されなくてもよい。1つの実施形態において、外部シール部品404は、熱収縮管、シールテープ、または同軸ケーブル402及び外側スリーブ406のまわりでシールを形成するためのその他の好適な部品である。外部シール部品404は、熱伝達を容易にしてもよく、または容易にしなくてもよい。内部シールまたは粘着剤412は、使用されてもよく、または使用されなくてもよい。1つの実施形態において、内部シールまたは粘着剤412は、一液型または多液型エポキシー、シリコーン、ポリマー、あるいは同様の材料でもよく、同軸ケーブル(図示せず)の内部導体と内部導体418との間の遷移の強度及び安定性を向上させるために使用されてもよい。
2つの嵌合部品414及び416からなるインターフェースも示され、それは無線周波数プローブの測定システムへの連結を可能にする。1つの実施形態において、嵌合部品414及び416は、従来の圧縮嵌めを形成してもよい。別の実施形態において、嵌合部品414及び416は、従来のねじ嵌めを形成してもよい。さらに別の実施形態において、嵌合部品414及び416は、まったくねじ切きされなくてもよいが、任意の数の従来の手段を使用して、確実な連結を可能にする。さらに別の実施形態において、嵌合部品414及び416は、まったく使用されなくてもよく、外側スリーブ406は、はんだ付け、溶接、または任意のその他の手段によって表面420に固定されてもよい。
1つの実施形態において、嵌合部品416は、面420などの測定システムに、恒久的に固定されてもよい。嵌合部品414は、外側スリーブ406のまわりを自由に回転することを可能にしてもよい。また、フランジ、金環(たとえば従来の圧縮嵌めによる)、またはその他の堅固に取り付けられる止め具は、外側スリーブ406に取り付けられてもよく、または、受け側嵌合部品416に一体化されてもよく、正しいアンテナの位置合わせ及び挿入深さを保証する。別の実施形態において、嵌合部品416は、2つの異なる直径の貫通穴を含み、内部止め具を提供してもよい。そのような特徴の組み込みは、不正確なアンテナ取付け、または不適切な連結の強化により誘発されるエラーを防止する。そのようなエラーは、単純なねじ連結のみの使用では、容易に避けられない。さらに、嵌合部品414を外側スリーブ406のまわりで自由に回転させることにより、プローブの取りはずし及び取付けの間の、外側スリーブ406及び同軸ケーブル402の回転を防止する。
図5Aは、外側絶縁ジャケット502、同軸編組506、第1及び第2のアダプターリング504及び516、外側スリーブ508、内部導体シース510、内部導体512を含む、一体型の補助センサー514を有するプローブであり、ここで、一体型の補助センサー514は内部導体512に巻きつけられて、内部導体シース510内に含まれる。一体型の補助センサー514は、任意の種類のセンサーでもよい。図5Bは、一体型の補助センサーは有しないが、第1及び第2のアダプターリング504及び516を有する、同様のプローブを示す。内部導体512に補助センサー514を巻きつけることは、内部導体シース510との密着かつ連続的な接触を保証し、機械的剛性及び嵌合いを向上させる。内部導体512に巻きつけられるように補助センサー514は示されるが、補助センサー514が内部導体512の近くに配設されるその他の実施形態が可能である。
一体型温度センサーを有する無線周波数プローブが、図6Aに示される。プローブは、無線周波数信号の送受信、及び、プローブのチップの近くでの温度測定が可能である。プローブは、同軸ケーブル602、同軸編組618の露出部分と電気的接触する外側スリーブ604、一連の同心スペーサリング606及び608、絶縁被覆610、熱電対またはその他のセンサーなどの補助センサー612、内部導体614、ならびに内部導体シース616を含む。
同心スペーサリング606及び608は、必要でもよく、または必要でなくてもよい。同心スペーサリング606及び608は、同軸ケーブル602から、同軸編組618より大きい内径の外側スリーブ604への遷移を可能にし、同時に、同軸編組618と外側スリーブ604との間の電気的接触を引き続き維持する。さらに、同心外側スペーサリング608は、補助センサー絶縁シース610及び補助センサー612が通過することを可能にするスリットを含む。1つまたは複数の補助センサー612は、図6Aに示される無線周波数プローブにこのように一体化されてもよい。同心スペーサリング606及び608の直径及び厚さは、同軸編組618の外径から、外側スリーブ604の内径への必要な遷移を形成するように、好適に選択されてもよい。いくつかの実施形態において、1つのスペーサリングのみ必要でもよく、他の実施形態において、スペーサリングが必要でなくてもよい。
図6Aに示される実施形態において、同心内側スペーサリング606は、同軸編組618上に圧着される。図3の内側スリーブ212などの、編組の下の内側スリーブは描かれておらず、それは必要でもよく、または必要でなくてもよい。同心外側スペーサリング608は、補助センサー絶縁シース610が通過することを可能にするスリットを含む。外側スリーブ604は、同心外側スペーサリング608に圧着されて示される。
金属補助センサー612(1つの実施形態における熱電対またはRTDシース、特定の例では0.125インチ〜0.0.1インチの外側シース径を有するK型熱電対など)と同軸編組618または外側スリーブ604との間の電気的接触を防止するために、補助センサー絶縁シース610が使用される。補助センサー絶縁シース610は、従来の熱収縮チューブ、繊維ガラスウール、ポリマーコーティング、または任意のその他の好適な絶縁材料でもよい。
補助センサー612は、任意の型の熱電対の熱電対線(図示せず)を含む単一のシースを含んでもよく、好ましい型はK型であり、好ましいシース材料はインコネル(または、任意の好適な合金)であるが、任意の型の適切な熱電対及びシースが使用されてもよい。1つの実施形態において、補助センサー612の直径は、0.01から0.062インチにわたるが、その他の場合、より大きくてもよく、またはより小さくてもよい。そのようなセンサーの例は、Omegaによって販売されるKMQXL−020−12熱電対であるが、同様の設計の任意の好適な熱電対が使用されてもよい。別の実施形態において、補助センサー612は、RTDセンサー、サーミスタ、圧力センシング素子、歪ゲージ、または任意のその他の補助センサーである。
補助センサー612は、内部導体シース616内に含まれる内部導体614に巻きつけられてもよい。補助センサー612は、内部導体シース616の端部、または、内部導体シース616内の任意の所望の中間位置まで延在してもよい。熱電対またはRTDの場合、補助センサー612のセンシング接点または位置は、補助センサー612の先端または端部、あるいは、任意のその他の好ましい位置にある。一方もしくは両方の端部またはいくつかの中間位置での圧着、あるいは、接着剤、はんだ、鑞付け、またはその他の好適な手段などによるその他の機械的または化学的手段によって、補助センサー612、内部導体614及び内部導体シース616は接合されてもよい。内部導体シース616は、内部導体シース616と補助センサー612と内部導体614との間の結合を強化するための材料で、完全にまたは部分的に満たしてもよく、または満たさなくてもよい。
別の実施形態において、補助センサー612は、内部導体シース616内に含まれる必要はないが、内部導体シース616の外面に巻きつけられてもよく、または、内部導体シース616と平行に伸びてもよい。さらに別の実施形態において、補助センサー612は、内部導体614または内部導体シース616とまったく接触していなくてもよいが、外側スリーブ604の内面に沿った任意の位置に取り付けられてもよい。外側スリーブ604の内面に沿ってまたは内面から延在して補助センサー612が設置される場合、補助センサー絶縁シース610及び同心スペーサリング606及び608は必要でなくてもよく、それによって、システムは簡略化される。
アンテナアセンブリから延在する補助センサー612の端部は、1つの実施形態において、任意の種類の好適なコネクタまたはケーブルアセンブリ(図示せず)に連結されてもよい。別の実施形態において、補助センサー612に連結されるケーブルは、一体型の補助センサーを形成するために、同軸ケーブル602に巻きつけられてもよく、同軸ケーブルアセンブリ(これも図示せず)または複数導体ケーブルが使用されてもよい。
外側スリーブ604は、露出された同軸編組618より延在してもよく、または延在しなくてもよい。1つの実施形態において、外側スリーブ604は露出された同軸編組618を越えて延在してもよく、同軸ケーブル602に機械的または化学的に締結または接着されてもよい。熱収縮またはその他の種類のシール材料は、外側スリーブ604と同軸ケーブル602(図示せず)との間の連結をシールするために使用されてもよい。
さらに別の実施形態において、補助センサー612は、外側スリーブ604の側面に設置される穴を通って、外側スリーブ604から出てもよく、その場合、同心スペーサリング606及び608は、必要でもよく、または必要でなくてもよい。穴は、シール剤でシールされてもよく、またはシールされなくてもよい、あるいは、熱収縮管またはその他の同様の被覆などによって覆われてもよく、または覆われなくてもよい。
図6Bは、補助センサー612が内部導体シース616の端部から延在する別の実施形態を示す。さらに別の実施形態が図6Cに示され、ここで、補助センサー612は、内部導体シース616の端部から延在する抵抗温度検知器(RTD)または同様のセンサーである。補助センサー612は、熱電対またはRTDである必要はまったくないが、光ファイバーまたはプローブを含む、任意の種類のセンシング素子でもよい。
一体型の温度センシング素子を有する無線周波数プローブを備える重要部品の分解図が、図7に示される。部品は、露出された内部導体614及び露出された同軸編組618を有する同軸ケーブル602、内部導体614のまわりで巻き取られた補助センサー612、圧着支持605、同心内側スペーサリング606及び同心外側スペーサリング608、外側スリーブ604、及び内部導体シース616を含む。特定の設計及び用途に応じて、図7に示されるすべての部品が必要というわけではない。たとえば、圧着支持605及び同心スペーサリング606または608は、必要でなくてもよい。
同心外側スペーサリング608は、補助センサー612が外側スリーブ604の外部を貫通することを可能にするスリットを含む追加の詳細を示す。補助センサー612の電気的な絶縁は、補助センサー絶縁シース610によって提供される。止めねじ、または、同心スペーサリング606及び608を確実に連結し、同軸ケーブルの同軸編組618と同心スペーサリング608及び606との間の良好な電気的接触を保証するために使用される一組のねじまたはその他の好適な締結具(図示せず)のために使用されてもよい小さい穴も、同心外側スペーサリング608に示される。圧着接続、はんだまたは鑞付け連結、あるいはその他の機械的または化学的なもの(接着剤、シーラント)を含む任意の種類の連結は、露出された同軸編組618または同軸ケーブル602に外側スリーブ604を接合するために使用されてもよい。圧着支持605は使用されてもよく、または使用されなくてもよい。
しかし、内部導体614及び補助センサー612は、内部導体614が内部導体シース616の中で補助センサー612に巻きつけられるように、逆にされていいてもよいことに注意しなければならない。別の実施形態において、内部導体614及び補助センサー612はどちらも、互いのまわりにねじられてもよい。追加の補助センサーはこのように互いにねじられてもよく、内部導体シース616に収容されてもよい。1つの実施形態において、異なる種類の補助センサー612が使用されてもよく、各補助センサー612は、内部導体シース616内で同一の長さを有してもよく、または有しなくてもよい。
補助センサー612または内部導体614によって占められない内部導体シース616内の空隙空間は、内部導体シース616の剛性及び機械的強度を改善するために、誘電材料、セラミック粉体、導電性材料などで満たされてもよく、または満たされなくてもよい。図6Aに示される領域601への誘電材料、シーラント、スペーサリング、渦巻スペーサ、またはその他のパッキン材料の追加は、多数の利益をもたらす。第1に、追加の機械的かつ構造的安定性を提供し、外側スリーブ604内に補助センサー612及び内部導体614を含む内部導体シース616の位置を固定する。第2に、外側スリーブ604及び内部導体シース616からの、補助センサー絶縁シース610の追加の絶縁及びシールを提供することができる。異なる種類の材料が、領域601を詰めるまたは満たすために利用されてもよい。1つの例において、領域601の背面5%〜25%は、シーラントまたはエポキシーで満たしてもよく(同軸ケーブル602に最も近い)、1つの実施形態において、残りの体積は高温繊維マット材料またはセラミックで満たされる。シーラントは、補助センサー絶縁シース610を所定の位置に固定してもよく、絶縁材料の摩耗または摩滅を防止し、液体、固体、またはガスの漏れを防止するための不透過性シールも形成する。
図8は、一体型のその他の型のセンサー812、804、808、810を有する、同軸ケーブル802に連結された無線周波数プローブを示し、それは外側スリーブ814または内部導体816の上または内側に示されるように設置されてもよく、または設置されなくてもよい。一体型のその他の型のセンサー812、804、808、810は、圧力センサー、温度センサー、光学センサー、ガス組成物センサー、膜またはダイアフラムセンサー、薄膜センサー、抵抗性または容量性センサー、あるいはその他の種類のセンシング装置などの、任意の種類の1つまたは複数のセンサーでもよい。
一体型温度センサーを有する2つの無線周波数プローブの性能が、図9に示される。図のデータは、ディーゼル粒子フィルターの反対側に設置される内部導体に取り付けられる一体型温度センサーを含む2つの無線周波数プローブで収集された。粒子フィルターは、ディーゼルバーナーの排気システムに設置された。比較のために、熱電対も粒子フィルターの上流で排気パイプに設置された。図9の温度曲線Aは、粒子フィルターから上流の排気パイプで測定された排気温度に対応する。温度曲線B及びCは、それぞれ、フィルターの入口及び出口の近くに取り付けられた一体型の温度センサーを有する無線周波数プローブからの温度の測定に対応する。いずれの場合も、一体型の温度センサーを有する無線周波数プローブの温度応答は、点Aで熱電対によって測定されるフィルターシステムの上流の排気ガス温度の変化を非常によく追跡する。しかし、点Aと粒子フィルターとの間での排気システムからの熱損失のために、温度B及びCはAより低くなる。
図10は、一方は温度センサーがなく(D)、他方は一体型温度センサーを有する(E)、2つの同一のアンテナプローブに対応する無線周波数送信信号(S12)共振曲線の比較を示す。一体型温度センサーの追加による、プローブD及びEの無線周波数性能における大きな差はない(共振曲線での平均で0.35%より小さい)。また、同様の測定値が、反射(S11またはS22)で伝えられてもよい。
アンテナからの変動を最小化し、単純さを提供するために、RF電子機器の一部は、アンテナに組み込むことができる。図11は、アンテナの概略図を示し、ここで、VCOまたはRF信号の発生源または検出器は、アンテナ本体の内部に配置され、それゆえ、製作後はRF電子機器とアンテナとの間の任意の連結が排除される。図11において、アンテナ1110の一端及びアンテナの接地電極1120が示される。RF素子(発生源または検出器)1130は、コネクタ1160によって接地電極1120に接地され、導管1150を介して、RF素子1130に電力及び制御を与える外側の電子箱1140に連結される。RF素子1130は、アンテナ1110及び接地電極1120の両方に内部で連結される(原則としてではあるが、両方の電極がアンテナとして働く)。図11がRFの発生源を示すが、その代わりに、RFの検出器または組み合わせた送信器と検出器である可能性がある。アンテナアセンブリは、(温度などの)電子機器に損害を与える可能性がある環境から離してRF電子機器を設置するために十分長くすることができる。
図12Aは、アンテナアセンブリの内部の設置されるアンテナ及び信号発生器及び追加のRF電子機器が表面実装される概略図を示す。アンテナ及びその他の素子を表面実装する利点は、製造コストの削減、ならびに非常に再現性のあるアンテナを提供の両方である。必要に応じて、複数のアンテナ1210及び1220をユニット1260に配置することができる。たとえば、アンテナ1210、1220は、ストリップ線技術を使用して、あるいは、PCボード1240または微細加工技術を使用して製造できる代替面上に作製することができる。必要に応じて、厳しい許容値を有する複雑なアンテナ1210を使用することができる。RF電子機器1230は、温度などの電子機器に悪い影響を与える可能性がある環境から切り離すように、PCボード1240上に取り付けることができる。
図12Aは、2つのアンテナ1210及び1220が同一のユニットに配置される(それゆえ、単一のユニット1260を使用してS11及びS21信号の両方を測定することができる)概略図を示す。1番目を送信アンテナとし、同時に、2番目を受信アンテナとすることができる。あるいは、それらは両方とも、発射した(受け取った)波の特性を調整するための、異なる位相を有する送信(または受信)アンテナとすることができる。透過及び反射を測定する柔軟性を維持しながら、多数の部品を削減することができる。RF電子機器1230は、RFを生成するための能力、ならびに、送信アンテナへの反射信号または第2のアンテナへ送信された信号を検出するためのセンシング能力の両方を有する。外側の電子機器箱ユニット1285は、ユニット1260の外側に配置されて、コネクタ1270によってRF電子機器1230に連結される。
保護を提供するために、アンテナアセンブリは、アンテナの構成要素である可能性がある誘電材料(セラミック、高温用途のためのアルミナ、または低温用途のための有機物など)から作製されるシースによって囲むことができ、あるいは、それは外部ユニットである可能性がある。外部ユニットである場合、誘電シースを交換することなく、アンテナ素子及びRF電子機器を置き換えることが簡単である可能性がある。RF素子の電力及び制御ユニットは、アンテナアセンブリの外側に設置することができる。
代替のアセンブリが、図12Bに示される。第2のアンテナの代わりに、第2の電極としての役目を果たす中空の導電管1280がある。第2の中空管によるアンテナ素子1210の置き換えなどの利点を提供することができる、多数の配置が存在する。RF電子機器1230は、素子1290(図12Aに図示せず)によってアンテナ接地点に接地される。
図11〜12に記載される実施形態の1つの利点は、アンテナの外側の同軸素子の除去であり、コストを削減し、信頼性を増加させる。
アンテナ上にRF電子機器を含むことに加えて、無線連通技術を使用して、アセンブリと外部ユニットとの間の通信を含むことが可能である。このようにして、アンテナは、外部世界への電気的接続の必要性なしに、自給自足できる。この場合、アンテナアセンブリは電源を含む必要があり、それはバッテリである可能性がある。いくつかの処理は、アンテナアセンブリ上のプロセッサを使用して、データを管理することが必要とされる。
図11及び12の説明は、アンテナアセンブリ上にその他のセンサーを一体化することと互換性がある。ダイポール状アンテナが記載されるが、それらをループまたは一連のループに置き換えることが可能である。また、フェーズドアレイアンテナを作製するために、複数の導電素子を有することが可能である。さらに、アンテナは、動作周波数、放出/受信RFエネルギーの指向性を調整するための誘電体素子を有する誘電体アンテナでもよい。(たとえば電気的障害、温度、または腐食環境のために)従来の導電アンテナが適切ではない可能性がある環境で使用される可能性があるため、誘電体アンテナは魅力的である。誘電体アンテナはマイクロストリップ線路から給電される可能性があり、電気素子及び誘電体素子が取り付けられた表面で製造される可能性がある。
図13は、補助センサー612が無線周波数測定プローブに一体化される、さらなる実施形態を示す。同軸ケーブル602は、外側スリーブ604に取り付けられてもよく、それによって、同軸編組618は、圧着接続、はんだ接続、圧縮接続、または任意のその他の好適な手段によって、外側スリーブ604と電気的接触する。同軸ケーブル602は、同軸ケーブルである必要はないが、1つの例において、ツイストペアなどの任意のケーブルでもよく、それは外側スリーブ604と電気的接触する第1の導体、及び内部導体614を形成する第2の導体で終端させてもよい。
同心スペーサリング608は、使用されてもよく、または使用されなくてもよい。同心スペーサリング608が使用される場合、線または導体1302が通過することを可能にする通路1306を含んでもよく、または含まなくてもよい。通路1306は、互いから、そして外側スリーブ604から、そして同軸編組618からの線または導体1302を絶縁するための絶縁材料を含んでもよい。
図13に示される無線周波数プローブは、補助センサー612を含んでもよく、それは内部導体614と直接、電気的接触してもよい。1つの実施形態において、内部導体614は、補助センサー612のまわりに巻き取られてもよい。補助センサー612のまわりの内部導体614の巻取りの数は、2つの部品の電気的及び機械的結合の程度または強度を制御するために使用されてもよい。別の実施形態において、内部導体614は、補助センサー612のまわりに巻き取られなくてもよく、補助センサー612と電気的接触してもよく、またはしなくてもよい。
内部導体シース616は使用されてもよく、または使用されなくてもよく、さらに、補助センサー612に沿って全長を伸ばしてもよく、または伸ばさなくてもよい。1つの実施形態において、内部導体シース616と、補助センサー612と、内部導体614との間の領域は、絶縁または導電性材料などのいくつかの材料で満たされてもよく、または満たされなくてもよい。1つの実施形態において、内部導体614は、内部導体シース616と電気的接触してもよいが、補助センサー612と電気的接触してなくてもよい。さらに別の実施形態において、上述の3つの素子はすべて、電気的接触してもよい。内部導体シース616は導電性であってもよく、または導電性でなくてもよい。1つの実施形態において、内部導体シース616は、ステンレス鋼またはインコネルなどの金属でもよい。別の実施形態において、内部導体シース616は、セラミック、ガラス、またはプラスチック、または任意のその他の材料でもよい。
補助センサー612が導電内部導体シースの外側にあるとき、補助センサー612及び導体1302が、RFエネルギーをキャビティから引き出し、システムの外側に潜在的に照射するアンテナの働きをすることは可能である。RFエネルギーがシステムから漏れることを防止することが望ましい。通路1306を通して放射が漏れることを防止するために、容量性素子、容量性フィードスルー、または磁気素子(フェライトまたはその他のEMIコアなど)を使用することが可能である。
1つの例示的な実施形態において、補助センサー612は、抵抗温度検知器(RTD)またはサーミスタでもよいが、任意のセンサーでもよい。補助センサー612の詳細は図13に示され、センシング素子1312を含むケーシング1314から延在する1つまたは複数の導体1302を示す。1つの実施形態において、センシング素子1312は、200オームのプラチナRTDでもよいが、熱電対接合、圧電素子、歪ゲージ、または任意のその他のセンシング素子を含む、任意のセンシング素子でもよい。
1つまたは複数の導体1302は、検知された信号の送信、または電力の提供、または電力の提供及びセンシング素子1312からの信号の検知を行うために使用されてもよい。任意の数の導体1302が使用されてもよい。導体1302は、センシング素子1312を、図示されていない、信号整形回路または測定回路、チップ、あるいは機器に連結してもよい。RTDまたは熱電対の場合、導体1302は、1つの例において、Maximによって製造される熱電対またはRTDチップなどの集積回路チップに連結されてもよいが、任意の好適なチップまたは回路を、検知された信号を処理及び解釈するために使用してもよい。
内部導体シース616が使用される場合、導体1302は内部導体シース616を通過してもよくて、通路1308によって内部導体シース616から電気的に絶縁されてもよい。導体1302は、線ジャケットまたはスリーブ(図示せず)などの電気的絶縁を含んでもよく、または含まなくてもよい。外側スリーブ604内の領域1304は、エポキシー、シーラント、埋込用樹脂、誘電材料、セラミックまたはガラスディスク、粉体、高温マット材料などで、完全にまたは部分的に、満たされてもよく、または満たされなくてもよい。1つの例示的な実施形態において、領域1304の同軸ケーブル602に接する背面30%は、導体1302を完全に内部に閉じ込めて、通路1308及び1306を満たすのに十分な高温エポキシー注封材料で満たされて、電気的絶縁、振動減衰、追加的支持、及び密封連結を提供してもよい。領域1304の残り70%は、高温マット材料を含んでもよいが、用途に応じて、任意の比率及び任意の種類の材料を使用してもよい。
別の実施形態において、内部導体シース616は、外側スリーブ604と同一の長さで、補助センサー612の上に伸長してもよい。内部導体614は、内部導体シース616によって覆われる長さの上を、補助センサー612のまわりでのみ巻き取られてもよい。本実施形態において、補助センサー612の全長は、外側スリーブ604を越えて露出され、測定感度または応答時間を改善する。内部導体614は、補助センサー612と直接、電気的接触してもよく、それによって、補助センサー612の長さに沿ってRF信号を直接送信または受信する。
図13に開示されるシステムは、多数の利点、特に内部導体614と補助センサー612または内部導体シース616との間の高品質な連結を有する。さらに、マット材料、埋込用樹脂などで完全にまたは部分的に領域1304を満たすことで、堅牢で耐久性のあるアセンブリを提供する。通路1308及び1306は、同軸ケーブル602及び外側スリーブ604及び内部導体シース616からの、導体1302の電気的な絶縁を可能にする。通路1306及び1308は、穴、スリット、または任意の好適な通路でもよい。任意の数の導体1302が使用されてもよく、二線式、三線式、または四線式RTD、あるいは任意のその他の種類のセンサーでもよい。
外側スリーブ604は、フィルターまたは触媒ハウジングあるいは導管などの、導電キャビティ壁とさらに接触してもよいが、任意の壁または表面と接触してもよい。別の実施例において、外側スリーブ604は、任意の表面と接触しなくてもよい。内部導体シース616は、端部でシールまたは終端されてもよくまたはシールまたは終端されなくてもよく、補助センサー612は、内部導体シース616から突出してもよくまたは突出しなくてもよい。内部導体シース616は、圧着、摩擦嵌合、はんだ、接着剤、または任意のその他の好適な手段によって、補助センサー612及び内部導体614に連結されてもよく、または連結されなくてもよい。
ここで、一体型の1つまたは複数の補助センサーを有する無線周波数プローブの運用が、図1を参照して記載される。1つの運用方法において、無線周波数制御ユニット102は、単一の周波数または複数の周波数で無線周波数信号を生成して、1つまたは複数の無線周波数プローブ106に送信する。1つまたは複数の無線周波数プローブ106は、1つまたは複数の周波数で1つまたは複数の無線周波数信号を受信してもよく、受信した信号をケーブル110によって無線周波数制御ユニット102へ送り戻してもよい。信号は、マイクロ波共振キャビティ108または自由空間で、送信されてもよく、または受信されてもよい。
無線周波数制御ユニット102は、一体型のセンシング及び処理用電子機器を含み、無線周波数プローブ106に一体化された1つまたは複数の補助センサーから受信された信号を監視してもよい。1つの例において、補助センサー514は温度センサーであり、それは検知された温度に比例する信号を、ケーブル110を介して無線周波数制御ユニット102に送信するが、任意の検知されたパラメータが監視及び送信されてもよい。ケーブル110は、複数導体ケーブルアセンブリまたは配線用ハーネスでもよい。
別の実施形態において、無線周波数制御ユニット102は、1つまたは複数の補助検知された値とともに無線周波数プローブ(無線周波数信号)から受信される測定値または信号を処理する。無線周波数信号は、無線周波数プローブ106からの1つまたは複数の補助検知された値に基づいて、無線周波数制御ユニット102によって、補正率による無線周波数信号の増大または分割など、調整または修正されてもよい。任意の種類の信号修正が適用されてもよい。
1つの実施形態において、1つまたは複数の無線周波数信号パラメータは、品質因子、振幅、周波数、周波数偏移、位相、あるいは上述のパラメータのうちの1つまたは複数のうちのいくつかの導関数からなる群から計算されてもよい。無線周波数信号は共振してもよく、または共振しなくてもよい。共振する場合、1つまたは複数の共振モードが監視されてもよい。平均、メジアン、モード、標準偏差、または任意のその他のパラメータなどの、パラメータの追加の統計も計算されてもよい。
無線周波数制御ユニット102は、無線周波数パラメータまたは統計データのうちの1つまたは複数を、温度、圧力、流れ、湿度測定値、ガス組成物測定値などの1つまたは複数の補助センサー値に基づいて修正してもよい。RF信号または計算されたパラメータへの修正は、一変数または多変数方程式、変換関数、換算係数、参照用テーブルなどを介してでもよい。修正は、無線周波数制御ユニット102に含まれるコンピュータ可読記憶媒体に含まれる命令、アルゴリズムなどによって実行されてもよく、無線周波数制御ユニット102に配設されるプロセッサによって実行されてもよい。未処理または修正された無線周波数及び補助検知された信号の出力は、ケーブルまたは無線通信技術によって、プロセス制御ユニット104に送信または通信されてもよい。プロセス制御ユニット104は使用されてもよくまたは使用されなくてもよく、そして、分離されていてもよくまたは分離されていなくてもよいが、無線周波数制御ユニット102に一体化されてもよく、またはその逆でもよい。
1つの例示的な実施形態において、計算されたRF信号パラメータは、以下の形式の最終値を計算するために、無線周波数プローブ106に一体化される補助センサー測定値から決定される少なくとも1つの追加変数を含む多変数方程式によって修正される。
最終値=f(RFパラメータ,補助センサー値)
ここで、最終値は、RFプローブから入手されるRFパラメータ及び補助センサーによって入手される値の関数である。
1つの特定の実施形態において、式は以下でもよい。
最終値=(RFパラメータ)(A)+(補助センサー値)(B)
しかし、任意の数の追加の補助センサー値または測定値及びRFパラメータが使用されてもよく、式は、一次または高次、あるいは任意の形式(指数関数、対数関数、三角関数)でもよい。変数A及びBは、定数でもよく、または、参照用テーブルまたはその他の手段から得られてもよい。別の実施例において、任意の数の定数またはその他の変数が使用されてもよい。1つの例において、最終値は、粒子フィルター上のすすまたは灰レベル、あるいは、触媒に吸着される気相成分の量であるが、任意の最終値でもよい。別の実施形態において、補助センサー値は、無線周波数プローブ106に一体化されていないセンサーから得られてもよいが、好ましい実施形態において、少なくとも1つの補助センサー測定値は、無線周波数プローブ106に一体化された少なくとも1つの補助センサーから受信される。
無線周波数制御ユニット102によって決定される最終値は、無線周波数制御ユニット102に保存されてもよく、または、処理の停止または開始、警報の起動、あるいはいくつかのその他の動作などの動作を開始するために使用されてもよい。
別の運用方法において、無線周波数制御ユニット102は、一体化された少なくとも1つの補助センサー612(図6参照)を含む無線周波数プローブの信頼性またはオンボード診断、チェックを行い、無線周波数送信または受信が正確に機能しているかどうか、または、補助センサーが正確に機能しているかどうかを判定する。1つの例において、信頼性チェックまたは自己診断は、センサーまたはアンテナが故障したかどうかを判定する。信頼性チェックは、既知の定常状態(標準状態)で、または、過渡応答または信号の挙動の変化を監視することによって実行される。RF送信または検出機能の場合、信頼性チェックは、信号強度または振幅、電力、周波数、位相、あるいはそれらのいくつかの導関数が、制限値外または許容可能な制限値であるかどうかを判定してもよい。同じ方法が、補助的な第2のセンサー値に適用されてもよく、それは既知の標準状態または無線周波数プローブ106に一体化されていない外部センサーと比較されてもよい。
1つの例において、無線周波数プローブ106に一体化される補助温度センサーなどの場合、信頼性チェックは、センサーによる抵抗値の測定、センサー測定値の妥当と思われる周囲条件などの基準状態との比較、または、いくつかの摂動に対するセンサーの過渡応答の監視、または、既知の第2または第3のセンサーからの値との温度値の比較を含んでもよい。任意のその他の測定パラメータまたは補助センサーは、このようにして、無線周波数制御ユニット102によって診断されてもよい。
本明細書に開示されるシステム及び方法の利点は、同一のプローブアセンブリから1つまたは複数の追加の補助測定値を伝えることが可能なプローブからの、非常に堅牢かつ反復可能なRF測定値を含む。別の利点は、同一のプローブに一体化される1つまたは複数の補助センサーの測定値、ならびにプローブ自己診断に基づくRF信号の補正または修正を含む。
本開示で引用される例の多くは、粒子フィルター、触媒システム、及びその他の排気制御装置に関連するが、本機器は、任意の数の用途において、無線周波数プローブが使用されてもよい任意の種類のシステムに適用されてもよい。さらに、プローブが同軸型ケーブルに関して記載されたが、ツイストペアなどのその他の型のケーブルも使用されてもよい。
上記の説明は多くの特異性を含むが、これは任意の実施形態の範囲を制限するものとして解釈すべきではなく、それらの現在の好ましい実施形態の事例として解釈すべきである。多くのその他の結果及び変化は、さまざまな実施形態の教示内で可能である。
それゆえ、本発明の範囲は、上述の実施例ではなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの法的等価物によって決定されなければならない。

Claims (20)

  1. 内側誘電材料によって囲まれる内部導体を有する同軸ケーブルであって、前記内側誘電材料が導電性同軸編組によって覆われ、前記導電性同軸編組が外側絶縁ジャケットによって覆われる、同軸ケーブルと、
    前記同軸編組と直接、電気的接触する導電性外側スリーブと、
    前記内部導体を収容し、前記外側導電性スリーブを越えて延在する内部導体シースと
    を備える、
    無線周波数プローブシステム。
  2. 前記内側誘電材料と前記導電性同軸編組との間に配設される導電性内側スリーブ
    をさらに備える、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 1つまたは複数の圧着接続をさらに備え、それによって、前記導電性外側スリーブが、前記同軸編組に接触するように機械的に圧縮される、
    請求項1に記載のシステム。
  4. 前記内部導体が、前記内側誘電材料、前記同軸編組、及び前記外側絶縁ジャケットよりさらに延在する、
    請求項1に記載のシステム。
  5. 前記内部導体シースが導電性材料を備える、
    請求項1に記載のシステム。
  6. 内側誘電材料によって囲まれる内部導体を有する同軸ケーブルであって、前記内側誘電材料が導電性同軸編組によって覆われ、前記導電性同軸編組が外側絶縁ジャケットによって覆われる、同軸ケーブルと、
    前記同軸編組と直接、電気的接触する導電性外側スリーブと、
    前記内部導体の近くに配設される補助センサーと
    を備える、
    無線周波数プローブシステム。
  7. 前記補助センサーが前記内部導体に巻きつけられる、
    請求項6に記載のシステム。
  8. 同心内側スペーサリングと同心外側スペーサリングとをさらに備え、
    前記同心外側スペーサリングが、前記補助センサーが通過するか穴を備える、
    請求項6に記載のシステム。
  9. 前記補助センサーが温度センサーを備える、
    請求項6に記載のシステム。
  10. 前記内部導体を収容する内部導体シースをさらに備える、
    請求項6に記載のシステム。
  11. 前記補助センサーが、前記内部導体シースに配設される、
    請求項10に記載のシステム。
  12. 前記補助センサーが前記内部導体シースに巻きつけられる、
    請求項10に記載のシステム。
  13. 内側誘電材料によって囲まれる内部導体を有する同軸ケーブルであって、前記内側誘電材料が導電性同軸編組によって覆われ、前記導電性同軸編組が外側絶縁ジャケットによって覆われる、同軸ケーブルと、
    前記同軸編組と直接、電気的接触する導電性外側スリーブと、
    前記内部導体の近くに配設される補助センサーと、
    前記補助センサーと通信する無線周波数制御ユニット、及び前記内部導体と通信するRF受信器を備える機能と
    を備える、
    無線周波数測定システム。
  14. プロセッサをさらに備え、
    前記プロセッサが、前記内部導体及び前記補助センサーからの受信信号に基づいて、パラメータの最終値を計算する、
    請求項13に記載のシステム。
  15. マイクロ波共振キャビティをさらに備え、
    前記内部導体及び前記補助センサーが、前記マイクロ波共振キャビティ内に配設される、
    請求項14に記載のシステム。
  16. 前記パラメータが、粒子フィルター上のすすまたは灰レベルを備える、
    請求項15に記載のシステム。
  17. 前記補助センサーが温度センサーを備える、
    請求項13に記載のシステム。
  18. 無線周波数プローブによる1つより多いパラメータの監視方法であって、
    無線周波数プローブで無線周波数信号を送信または受信することと、
    無線周波数プローブに一体化されたセンサーによって少なくとも1つの追加のパラメータを監視することと
    を含む、
    方法。
  19. 前記1つの追加のパラメータが温度を備える、
    請求項18に記載の方法。
  20. 前記1つの追加のパラメータが、前記無線周波数信号を修正するために使用される、
    請求項19に記載の方法。
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