JP2016530168A - ディフューザー - Google Patents

Abstract

本発明は、容器の中に含まれている製品を分配するためのディフューザーに関し、前記ディフューザーは、‐容器に固定するための基部と、‐導管（２３）を備える押しボタン（２０）と、を備え、導管（２３）は、一方では容器の分配装置と協働するための手段（２２）に通じ、他方では出口開口（２４）に通じ、出口開口（２４）を通って容器の中に含まれている製品が出ることができる。本発明のディフューザーは、‐蓋（３０）であって、ヒンジ（１７，１７’）によって基部に接続され、閉位置と開位置の間で移動できるようになっており、閉位置で、押しボタン（２０）および出口開口（２４）を外側から切り離して、基部に折り畳まれ、開位置で、押しボタンへのアクセスを与えて出口開口を空けて、直立する蓋と、‐タンパーエビデント手段（４０，１８）であって、閉位置から開位置まで蓋を移動できるようにするために、最初の使用の時に部分的にはぎ取られなければならず、タンパーエビデント手段は、一方ではストリップ（４０）で他方ではショルダー（１８）で構成され、一方は蓋（３０）におよび他方は基部（１０）に固定され、ストリップは、手で容易に引き裂かれることができる接続手段（４１’，４１”）によって蓋または基部に固定され、ショルダーは、基部または蓋に置かれ、蓋が閉位置に置かれたときに、ショルダーが、ストリップをはぎ取る以外にそれ自体を自由にすることができない状態でストリップに形成された止め具（４３）の後ろに留められるようになっている、タンパーエビデント手段と、をさらに備える。【選択図】図１

Description

本発明は、容器の中に含まれている製品を分配するためのディフューザーに関し、ディフューザーは、容器に固定するための基部と、押しボタンと、を備え、押しボタンは導管を備え、導管は、一方では容器の分配装置と協働するための手段に通じ、他方では出口開口に通じ、出口開口を通って容器の中に含まれている製品が出ることができる。

序文のディフューザーは、多くの用途を見出し、特にエアゾール容器用である。しかしながら、それらは、押しボタンが不注意で作動されるかもしれないという、およびごみが出口開口を詰まらせるかもしれないという、不都合を呈する。

このことは、ディフューザーに取り外しのできる蓋をかぶせることで回避することができる。しかし、取り外しのできる蓋は、なくなるおそれがある。さらに、最初の使用までに容器のオリジナリティを保証することが重要である。

本発明の目的は、先に言及した不都合を呈しない、序文によるディフューザーを詳述することである。

この目的は、ディフューザーがさらに、
‐蓋であって、ヒンジによって基部に接続され、閉位置と開位置の間で移動できるようになっており、閉位置で、押しボタンおよび出口開口を外側から切り離して、基部に折り畳まれ、開位置で、押しボタンへのアクセスを与えて出口開口を空けて、直立する、蓋と、
‐タンパーエビデント手段であって、閉位置から開位置まで蓋を移動できるようにするために、最初の使用の時に部分的にはぎ取られなければならず、
‐タンパーエビデント手段は、一方ではストリップで、他方ではショルダーで、構成され、一方は蓋におよび他方は基部に固定され、ストリップは、手で容易に引き裂かれることができる接続手段によって蓋または基部に固定され、ショルダーは、基部または蓋に置かれ、蓋が閉位置に置かれたときに、ショルダーが、ストリップをはぎ取る以外にそれ自体を自由にすることができない状態でストリップに形成された止め具の後ろに留められるようになっている、タンパーエビデント手段と、
を備えるので、本発明に従って達成される。

ヒンジのおかげで、蓋は紛失するおそれがない。さらに、蓋が閉位置にあるときに、押しボタンおよび出口開口を外部から切り離すことで、ディフューザーは、不注意で作動されるおそれがなく、拡散ノズルは、最初の使用より前に汚れるはずがない。このディフューザーは、製造が簡単である。蓋を備える基部を成形し、これらの部品の一方にはぎ取ることができるストリップを設け、他方にストリップに形成された止め具の後ろで動かなくできるショルダーを設ければ十分である。蓋を最初に閉じる時、ショルダーは、ストリップに形成された止め具の後ろに、ストリップをはぎ取る以外に外れることができない状態で、留められる。タンパーエビデント手段は、ディフューザーの構成要素をなし、備えつけるために追加のステップを設ける必要がないようになっている。

ストリップは、望ましくは、蓋にまたは基部に複数のブリッジによって固定され、複数のブリッジは、ストリップの縁の面から蓋までまたは基部まで延びる。さらに、２つの個々のブリッジの間のストリップの縁の面は、止め具を構成し、その後ろにショルダーがスナップ留めされる。

ストリップを蓋に固定すること、およびショルダーを基部に設けることは、特に有利である。例えば、ストリップは、縦分岐および横分岐で構成されるＬ形状を与えられることができ、蓋は、くぼみを備えることができる。この場合では、縦分岐の頂部は、第１のブリッジによって、くぼみの（閉位置の蓋を考えて）頂部に接続されることができ、横分岐の自由端は、蓋の（閉位置の蓋を考えて）下部（３１１）に接続されることができる。

ショルダーは、傾斜表面および径方向表面を有するくさびの形状であることができ、径方向表面は、閉位置で蓋を動かないようにするためにストリップと協働する。

タブによって押しボタンを基部と接続することが望ましく、蓋が閉位置にあるときに、蓋の反対側の基部側の方へ押しボタンの位置を変えることができるようになっている。出口開口は、スプレーを発生するためのノズルを備え得る。

本発明は、次の図を用いてより詳しく記述される。

本発明に従ったディフューザーの透視図であり、開位置にある蓋を含んでいる。 図１と同じ透視図であり、閉位置にある蓋を含んでいる。 図１のディフューザーの別の透視図であり、開位置にある蓋を含んでいる。 図３と同じ透視図であり、閉位置にある蓋を含んでいる。 図１のディフューザーの上面図であり、開位置にある蓋を含んでいる。 図１のディフューザーの上面図であり、閉位置にある蓋を含んでいる。 図１のディフューザーの左側面図であり、開位置にある蓋を含んでいる。 図１のディフューザーの右側面図であり、閉位置にある蓋を含んでいる。 閉位置にある蓋を含む、図１のディフューザーの断面図であり、図６の線ＡＡに沿っている。 閉位置にある蓋を含む、図１のディフューザーの断面図であり、ショルダーの領域の拡大図である。

図に表されているディフューザーは、エアゾール容器を対象としている。それは、主に、基部（１０）、押しボタン（２０）、蓋（３０）およびタンパーエビデントストリップ（４０）で構成される。

記述の明瞭さの理由で、「下方の」および「上方の」、あるいはまた「高い」および「低い」、「垂直の」および「頂部」のような空間的基準が使用される。ディフューザーがあらゆる容器または入れ物と別個に製造および販売されることができることに、注意すべきである。従って、これらの基準は、閉位置の蓋の図に表されているようなディフューザーに関してなされる。それにもかかわらず、ディフューザーは反対の位置で（すなわち容器の下のディフューザーで）またはあらゆる他の位置で使用可能である。さらに、ディフューザーは、図５および６の十字形によって表示された垂直主軸を呈するように、ある程度の左右対称を呈し、それは、この主軸と直角に交わる径方向表面を規定するための参照として役立つ。

基部（１０）は、例えば、本質的に円筒形または円錐台状の第１の壁（１１）で構成され、第１の壁（１１）は、その内側面に固定具（１２）を備え、固定具（１２）は、図示されていない容器にそれを固定するための手段を構成する。第１の壁（１１）は、その上の部分のあたりで、中央へ導かれる第１の環状プレート（１３）で終わる。このプレート（１３）は、上方へ、本質的に円筒形または円錐台状の第２の壁（１４）で続き、それは、今度は、中央へ導かれる第２の環状プレート（１５）で終わる。押しボタン（２０）は、タブ（１６）を介して第２の環状プレート（１５）に接続される。蓋（３０）は、基部（１０）に、第１の環状プレート（１３）の領域でフィルムヒンジ（１７）によって接続され、第１の円筒形壁（１１）の領域で２つのバタフライヒンジ（１７’）によって接続される。当業者は、蓋の閉位置でのこれらのバタフライヒンジ（１７’）の表現が正しくないことが分かる。

押しボタン（２０）は、例えば、ドームの形をした部品で構成され、その頂部（２１）が平たくなっているかさらにくぼんでおり、指の支持面を形成している。エアゾール容器のバルブと協働するための手段を構成する作動装置（例えばアダプタ（２２））は、ドームの内部面に置かれる。これらの協働手段は、ノズルを備える出口開口（２４）に通じる導管（２３）によって長く続く。

蓋（３０）は、例えば、本質的に円筒形または円錐台状の壁（３１）で構成され、壁（３１）は、その頂部でわずかに凸形の頂壁（３２）によって閉じられている。それは、ヒンジ要素（１７，１７’）によって基部に接続され、ヒンジ要素（１７，１７’）は、蓋の壁（３１）の低い部分に固定される。蓋は、閉位置および開位置から移ることができ、閉位置で、それは、押しボタン（２０）および出口開口（２４）を外側から切り離しながら、基部に折り畳まれ、開位置で、それは、押しボタンおよび出口開口に通じながら、直立する。閉位置で、蓋の壁（３１）の縁（３１１）は、第１の環状プレート（１３）で支えられる。望ましくは、蓋の外部面が、閉位置で、基部の円筒形または円錐台状の第１の部分（１１）の外部面の延長部分になる。蓋の閉位置で、押しボタンおよび開口を押すのは不可能であり、開口は、蓋の後ろに隠される。それは、汚れるおそれがない。それに対して、蓋の開位置で、押しボタンに達してそれを押すことは可能である。さらに、開口は、解放され、製品は、スプレー状で開口の軸に従って動かされることができる、または、例えば泡である場合に手に集められることができる。

蓋（３０）がまだ一度もあけられていないことを示すために、ディフューザーは、それを閉位置に保つタンパーエビデント手段を備える。蓋は、タンパーエビデント手段を引き離して初めて、開位置に移ることができる。これらのタンパーエビデント手段は、数個のブリッジ（４１）によって蓋（３０）に固定されたストリップ（４０）と、基部に形成されたショルダー（１８）と、で構成される。ここで示されている例では、ストリップは、縦分岐（４２）および横分岐（４３）を呈するＬ形状を有する。蓋の円筒形または円錐台状の壁（３１）は、ヒンジ（１７，１７’）の反対側にくぼみを有する。ブリッジ（４１’）の３つは、ストリップの縦分岐（４２）の頂部と、くぼみの上部分（３１２）と、の間に固定される。第４のブリッジ（４１”）は、横分岐（４３）の上面の自由端と、基部の第１の環状プレート（１３）に支えられる蓋の壁（３１）の部分（３１１）と、の間に固定される。

ショルダー（１８）は、円筒形または円錐台状の第１の壁（１１）と、基部の第１の環状プレート（１３）と、の合流点で、外側へ径方向に広がる。この例では、ショルダー（１８）は、円筒形または円錐台状の壁（１１）を越えて外側へ突き出る。それはくさび形状を有し、その上面が傾斜表面（１８１）で構成される一方で、下面が径方向表面（１８２）を形成し、径方向表面（１８２）は、ストリップの移動の方向と直角に交わる。このことは、図９ｂに関して明らかに見てとれる。このショルダー（１８）は、蓋（３０）が閉じられるときに、ショルダーがその径方向面（１８２）でストリップの横分岐（４３）の上面に当接するように、配置される。こうして、図８に示されているように、ショルダーは、右に第４のブリッジ（４１”）によって取り囲まれ、左に３つのブリッジ（４１’）の第１のものによってくぼみ（３１２）の頂部に固定される。

ディフューザーは、開位置に成形される。従って、蓋は、ストリップ（４０）を破損せずに最初閉じられることができなければならない。このことは、ショルダーのくさび形状のおかげで可能である。蓋（３０）を最初に閉める時に、ストリップ（４０）は、ストリップの横分岐（４３）の上面がショルダーの径方向下面（１８２）を通り越すまで、弾性的に変形しながら、横分岐（４３）の下面でショルダーの傾斜表面（１８１）に対して滑るように動くに至る。この時に、ストリップは、その元の形状を取り戻し、ストリップの横分岐（４３）の上面は、ショルダーの径方向表面（１８２）に対して動かなくなるに至る。蓋（３０）をあけるために、ブリッジ（４１）を引き裂いてストリップをはぎ取らなければならない。

ストリップ（４０）がはぎ取られたら、頂部（３１２）で３つのブリッジ（４１’）を通じてストリップが固定されていたくぼみは、蓋を開けることを容易にするためのつかむところとなる。しかしながら、より単純な細長いストリップであって、そのブリッジ全部が、基部の第１の環状プレート（１３）に当接する蓋の壁（３１）の部分（３１１）に固定されるストリップを、設けることが可能である。

ストリップの横分岐（４３）の上面の後ろにショルダー（１８）を留めるよりはむしろ、蓋の内側へ向けられたストリップの面にくり抜きを設けることもまた可能である。このくり抜きは、この例ではストリップの横分岐の上面のように、ショルダー（１８）のための止め具の役目を果たす。

ここに示されている例では、タンパーエビデント手段は、ディフューザーの垂直主軸に関して、ヒンジ（１７）の反対側に位置する。それらは、別の仕方で位置づけられ得る。同様に、出口開口（２４）の軸は、ヒンジ（１７）およびストリップ（４０）を通る中央垂直面に実質的に水平におよび垂直に向けられる。出口開口の他の向きが考えられる。同様に、出口開口は、ヒンジおよび／またはストリップ（４０）に関して、別の仕方で位置づけ可能である。

さらに、ストリップは、基部に固定可能であり、ショルダーは、蓋に形成可能である。

図はエアゾール式の容器向けのディフューザーを示しているが、当然、本発明はあらゆる種類のディフューザーに適用できる。例えば、本発明は、バルブではなくポンプを備えた容器に適用できる。バルブを動かすための協働手段として、オスバルブのステムとの協働用のアダプタ（２２）よりはむしろ、メスバルブと協働するロッドが提供され得る。

１ ディフューザー
１０ 基部
１１ 円筒形／円錐台状の第１の壁
１２ 固定具
１３ 第１の環状プレート
１４ 円筒形／円錐台状の第２の壁
１５ 第２の環状プレート
１６ 押しボタン固定タブ
１７ フィルムヒンジ
１７’ バタフライヒンジ
１８ ショルダー
１８１ 傾斜表面
１８２ 径方向表面
２０ 押しボタン
２１ 平たい表面
２２ 協働手段
２３ 導管
２４ 出口開口／ノズル
３０ 蓋
３１ 円筒形／円錐台状の壁
３１１ 縁
３１２ くぼみ
３１ 頂壁
４０ ストリップ
４１’ ブリッジ
４１” ブリッジ
４２ 縦分岐
４３ 横分岐

Claims (7)

1. 容器の中に含まれている製品を分配するためのディフューザー（１）であって、前記ディフューザーは、
   ‐容器に固定するための基部（１０）と、
   ‐押しボタン（２０）であって、導管（２３）を備え、導管（２３）は、一方では容器の分配装置と協働するための手段（２２）に通じ、他方では出口開口（２４）に通じ、出口開口（２４）を通って容器の中に含まれている製品が出ることができる、押しボタン（２０）と、を備え、
   前記ディフューザーは、
   ‐蓋（３０）であって、ヒンジ（１７，１７’）によって基部に接続され、閉位置と開位置の間で移動できるようになっており、閉位置で、押しボタン（２０）および出口開口（２４）を外側から切り離して、基部に折り畳まれ、開位置で、押しボタンへのアクセスを与えて出口開口を空けて、直立する、蓋（３０）と、
   ‐タンパーエビデント手段（４０，１８）であって、閉位置から開位置まで蓋を移動できるようにするために、最初の使用の時に部分的にはぎ取られなければならず、タンパーエビデント手段は、一方ではストリップ（４０）で、他方ではショルダー（１８）で、構成され、一方は蓋（３０）におよび他方は基部（１０）に固定され、ストリップは、手で容易に引き裂かれることができる接続手段（４１’，４１”）によって蓋または基部に固定され、ショルダーは、基部または蓋に置かれ、蓋が閉位置に置かれたときに、ショルダーが、ストリップをはぎ取る以外にそれ自体を自由にすることができない状態でストリップに形成された止め具（４３）の後ろに留められるようになっている、タンパーエビデント手段（４０，１８）と、
   をさらに備えることを特徴とする、ディフューザー。
2. 請求項１に記載のディフューザー（１）であって、ストリップ（４０）は、蓋（３０）にまたは基部（１０）に複数のブリッジ（４１’，４１”）によって固定され、複数のブリッジ（４１’，４１”）は、ストリップの縁の面から蓋（３０）までまたは基部（１０）まで延び、２つの個々のブリッジ（４１’，４１”）の間のストリップの縁の面は、止め具を構成し、その後ろにショルダー（１８）が留められることを特徴とする、ディフューザー。
3. 請求項１または２に記載のディフューザー（１）であって、ストリップ（４０）は、蓋（３０）に固定され、ショルダーは、基部（１０）に形成されることを特徴とする、ディフューザー。
4. 請求項３に記載のディフューザー（１）であって、ストリップ（４０）は、縦分岐（４２）および横分岐（４３）で構成されるＬ形状をしており、蓋（３０）は、くぼみを備え、縦分岐（４２）の頂部は、第１のブリッジ（４１’）によって、くぼみの（閉位置の蓋を考えて）頂部（３１２）に接続され、横分岐（４３）の自由端は、蓋の（閉位置の蓋を考えて）下部（３１１）に接続されることを特徴とする、ディフューザー。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載のディフューザー（１）であって、ショルダーは、傾斜表面（１８１）および径方向表面（１８２）を有するくさびの形状であり、径方向表面（１８２）は、閉位置で蓋を動かないようにするためにストリップと協働することを特徴とする、ディフューザー。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載のディフューザー（１）であって、押しボタン（２０）は、タブ（１６）によって基部と接続され、蓋（３０）が閉位置にあるときに、蓋（３０）の反対側の基部（１０）の側の方へ移動できるようになっていることを特徴とする、ディフューザー。
7. 請求項１〜６のいずれか１項に記載のディフューザー（１）であって、出口開口（２４）は、スプレーを発生するためのノズルを備える、ディフューザー。
   

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