JP2016527825A - トラフィックストームを緩和するための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体 - Google Patents

Abstract

トラフィックストームを緩和するための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体がここに提供される。いくつかの局面では、トラフィックストームを緩和するためのシステムは、トラフィックストームの兆候を検出するように構成されたトラフィックストーム検出器を含む。このシステムはまた、トラフィックストームを緩和するためにソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）コマンドを生成し、制御可能なネットワークエンティティに送信するように構成された、ＳＤＮコントローラも含んでいてもよい。いくつかの局面では、トラフィックストームを緩和するための方法は、トラフィックストームの兆候を検出することを含み、トラフィックストームは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの急増を含む。この方法はさらに、トラフィックストームを緩和するために１つ以上のＳＤＮコマンドを制御可能なおよび／または制御対象のネットワークエンティティに送信することを含む。

Description

優先権主張
本願は、２０１３年７月３１日に出願された米国特許出願シリアル番号第１３／９５６，３０４号の利益を主張する。その開示は、その全体がここに引用により援用される。

技術分野
ここに説明される主題は、トラフィックストームを緩和することに関する。より特定的には、ここに説明される主題は、制御可能なネットワークエンティティに通信されるソフトウェア定義ネットワーク（software defined network：ＳＤＮ）コマンドを介してトラフィックストームを緩和することに関する。

背景
トラフィックストームとは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの突発的増加（flurry）または急増（burst）であり、それはネットワークリソースを圧倒し、および／またはネットワークを機能させなくするかもしれない。トラフィックストームの一例は、停電後に多数のインターネットプロトコル（internet protocol：ＩＰ）電話が同時にネットワークに登録しようとする場合である。トラフィックストームの別の例は、ネットワークレジストラでのソフトウェアバグがモバイル装置の登録解除および同時再登録をもたらす場合である。

トラフィックストームの影響を緩和するための１つの方策は、圧倒されるおよび／または保護されたネットワークリソースへのアクセスを制限するかまたは絞るために、ファイアウォールを静的に供給することである。別の方策は、圧倒されるネットワークリソースへのトラフィックを静的に供給するかまたは絞ることである。トラフィックストームを扱うために静的に供給されたリソースを使用することは、望ましくない。なぜなら、保護装置自体が圧倒されるかもしれず、またはトラフィックストームを扱うのに不適当かもしれないためである。

したがって、トラフィックストームが検出されるとフレキシブルでスケーラブルな代替リソースを提供するように、たとえばソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）を使用してトラフィックストームを動的に緩和するための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体に対する要望が存在する。

概要
ここに説明される主題は、トラフィックストームを緩和するための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体を含む。いくつかの実施形態では、トラフィックストームを緩和するためのシステムは、トラフィックストームの兆候を検出するように構成されたトラフィックストーム検出器を含む。このシステムはまた、トラフィックストームを緩和するためにソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）コマンドを生成し、制御可能なネットワークエンティティに送信するように構成された、ＳＤＮコントローラも含んでいてもよい。

いくつかの実施形態では、トラフィックストームを緩和するための方法は、トラフィックストームの兆候を検出することを含み、トラフィックストームは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの急増を含む。この方法はさらに、トラフィックストームを緩和するために１つ以上のＳＤＮコマンドを制御可能なおよび／または制御対象のネットワークエンティティに送信することを含む。

いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラから通信されるＳＤＮコマンドは、トラフィックのクラス、緊急インジケータ（たとえば、メッセージのペイロード内で符号化された緊急属性値ペア（attribute value pair：ＡＶＰ））、宛先、アドレス、ＩＰプレフィックス、ＩＰアドレス、１つ以上のＱｏＳ規則、または１つ以上のポリシー規則に基づいて、トラフィックを分割できる。

ここに説明される主題は、ハードウェアおよび／またはファームウェアと組合されるソフトウェアで実現されてもよい。たとえば、ここに説明される主題は、１つ以上のハードウェアプロセッサによって実行されるソフトウェアで実現されてもよい。例示的な一実現化例では、ここに説明される主題は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとステップを行なうようにコンピュータを制御するコンピュータ実行可能命令を格納した非一時的コンピュータ読取可能媒体を使用して実現されてもよい。ここに説明される主題を実現するために好適である例示的なコンピュータ読取可能媒体は、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラマブルロジックデバイス、および特定用途向け集積回路を含む。加えて、ここに説明される主題を実現するコンピュータ読取可能媒体は、単一のデバイスまたはコンピューティングプラットフォームに配置されてもよく、もしくは、複数のデバイスまたはコンピューティングプラットフォームにわたって分散されてもよい。

ここに使用されるように、「ノード」という用語は、ネットワークにおけるアドレス可能なエンティティを指す。ノードは、ルータ、スイッチ、ホーム加入者サーバ（home subscriber server：ＨＳＳ）、モビリティ管理エンティティ（mobility management entity：ＭＭＥ）、ポリシーおよび課金規則機能（policy and charging rules function：ＰＣＲＦ）、アプリケーション機能（application function：ＡＦ）、加入プロファイルリポジトリ（subscription profile repository：ＳＰＲ）などの機能を実現する、１つ以上のハードウェアプロセッサブレードまたは単一のプロセッサブレードを有するサーバなどの物理的なコンピューティングプラットフォームのすべてまたは一部であってもよい。ノードは、そのノードの特定の機能を実現するための命令を実行し、格納するための１つ以上のハードウェアプロセッサおよびメモリを含んでいてもよい。ノードはまた、１つ以上のプロセッサブレードによって実現される仮想エンティティであってもよい。

ここに使用されるように、「コントローラ」という用語は、内部に提供および／または格納された規則を介して、１つ以上のノードを制御するように、および／または１つ以上のノードを使用してルーティング経路を確立するように適合された物理的なコンピューティングプラットフォームのすべてまたは一部を指す。コントローラは、ポートまたは論理インターフェイスを介して通信される通信プロトコルを使用してノードで実現するための命令および／または規則を実行し、格納するための１つ以上のハードウェアプロセッサおよびメモリを含んでいてもよい。コントローラは、どこでどのようにパケットをルーティングするかをクライアントに命令するために、クライアントと通信してもよい。コントローラはまた、１つ以上のプロセッサブレードによって実現される１つ以上の仮想エンティティを制御および／または確立してもよい。

ここに使用されるように、「ユーザ装置」という用語は、ネットワークの１つ以上の部分と通信するための、携帯電話機などの加入者またはユーザ端末を示す。ユーザ装置はまた、コンピュータ、ポケットベル、スマートフォン、電話、無線モデム、コンピューティングプラットフォーム、携帯電話機、他の加入者装置、および／またはそれらの組合せを含んでいてもよい。

ここに使用されるように、「ネットワーク」という用語は、ホームネットワーク、訪問先ネットワーク、および／または代替ネットワークに言及する場合、３Ｇネットワーク、３Ｇ＋ネットワーク、ＧＳＭ（登録商標）ネットワーク、４Ｇネットワーク、ＬＴＥネットワーク、発展型パケットコア（evolved packet core：ＥＰＣ）ネットワーク、第３世代パートナーシッププロジェクト（3rd Generation Partnership Project：３ＧＰＰ）ネットワーク、ＧＰＲＳコアネットワーク、ＩＭＳコア、または他の好適なタイプのネットワークのうちのいずれか１つを含む。

ここに使用されるように、「ソフトウェア定義ネットワーク」すなわちＳＤＮという用語は、アドレス可能なノード（たとえばスイッチ）がパケットを転送でき、別個のサーバ（たとえばＳＤＮコントローラ）がネットワーク制御プレーンを実行できるように、データ転送プレーンハードウェアからネットワーク制御プレーンハードウェアを物理的に切り離すことを指す。

ここに使用されるように、「OpenFlow」という用語は、https://www.opennetworking.org/images/stories/downloads/sdn-resources/onf-specifications/openflow/openflow-spec-v1.2.pdfで入手可能であるOpenFlowバージョン１．２に従って定義された通信プロトコルを示し、それは、ネットワーク上のノード（たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ）の転送プレーンへのアクセスを与える。ここに使用されるように、「OpenFlowコントローラ」とは、OpenFlowプロトコルを介して１つ以上のネットワークコンポーネントと通信するように構成された、ハードウェアプロセッサおよびメモリを含む制御装置を指す。

ここに説明される主題の好ましい実施形態を、添付図面を参照してこれから説明する。

ここに説明される主題の一実施形態に従った、トラフィックストームを緩和するためのネットワークコンポーネントを示すネットワーク図である。 ここに説明される主題の一実施形態に従った、トラフィックストームを緩和するためのネットワークコンポーネントを示すネットワーク図である。 ここに説明される主題の一実施形態に従った、トラフィックストームを緩和するためのネットワークコンポーネントを示すネットワーク図である。 ここに説明される主題の一実施形態に従った、トラフィックストームを緩和するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。

詳細な説明
ここに開示される主題に従って、トラフィックストームを緩和するためのシステム、方法、およびコンピュータ読取可能媒体が提供される。とりわけ、ここに説明される主題のいくつかの実施形態は、トラフィックを管理するために、ならびに、１つ以上のネットワークコンポーネントにトラフィックが殺到すること、および／またはオーバーロードされることを防止するために、ソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）などの代替ネットワークを確立または作成することを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、圧倒されたネットワークが当初要求されたトラフィックの量を回復および／または保持できるまで、トラフィックは１つ以上の代替リソースにオフロードされてもよい。他の実施形態では、代替リソースにオフロードされたトラフィックは永続的であってもよい。

いくつかの実施形態では、スタンドアロンの制御装置またはＳＤＮコントローラ、および／または１つ以上の既存のネットワークコンポーネントと一体化された制御装置は、トラフィックストームの兆候を検出または受信し、追加のリソースを割当てることにより、および／またはトラフィックをルーティングするための代替リソースを作成することによりストームを緩和するように１つ以上の制御可能なネットワークエンティティに命令するように構成されてもよい。とりわけ、ここに説明される方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体は、トラフィックがネットワークの入口ノードまたはエッジデバイスに到達する前にトラフィックストームを緩和することを含んでいてもよい。このため、トラフィックは、宛先ネットワークに入る、および／または宛先ネットワークを圧倒する前に、代替リソースに動的に再ルーティングされてもよい。

いくつかの実施形態では、ここに説明される主題は、専用のネットワークスイッチおよび／またはルータからネットワーク制御を移動させるように構成された、ローカルに管理または操作される制御装置またはコントローラの提供を含む。たとえば、ローカルに管理されるコントローラは、ＳＤＮインターフェイスまたはOpenFlowインターフェイスなどのインターフェイスを介して、１つ以上のＳＤＮコマンドを１つ以上のネットワークコンポーネント（たとえば、スイッチまたはルータ）へとプッシュするための命令を実行するためにコンピュータ読取可能媒体を格納したＳＤＮコントローラを含んでいてもよい。１つ以上のネットワークコンポーネントは次に、トラフィックを１つ以上の代替リソースにルーティングしてもよく、および／または、コントローラによって命令されたように代替リソースを作成してもよい。

ここに説明される主題の例示的な実施形態をこれから詳細に参照する。これらの例は添付図面に示されている。可能な限り、図面全体を通し、同じまたは同様の部分を指すために、同じ参照番号が使用されるであろう。

図１に、トラフィックストームを緩和するための概して１００で示されたネットワークを提供する。ネットワーク１００は、複数のユーザ装置１０２を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、複数のユーザ装置１０２は同時に登録ノード１０４に登録しようとしている。一実施形態では、登録ノード１０４は、ＳＩＰレジストラを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、数百、数千、または数十万ものユーザ装置１０２が同時に登録ノード１０４に信号を送っていてもよい。同時にノード１０４に信号を送ろうとしている、および／または他の態様でノード１０４に登録しようとしている多数（たとえば、１００個以上、２００個以上、５００個以上、１，０００個以上、２，０００個以上の加入者装置）のユーザ装置１０２は集団で、ノード１０４を通常圧倒するであろうトラフィックストームを形成し得る。しかしながら、ネットワーク１００は有利には、トラフィックストームの影響を緩和するための制御可能なエンティティまたはスイッチ１０８とＳＤＮコントローラ１１０とを含む。

とりわけ、いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０およびスイッチ１０８は、ユーザ装置１０２を介して信号で送られた入来トラフィックの一部またはすべてをオフロードするための代替ルーティング経路またはＳＤＮを動的に作成または確立するように構成されてもよい。他の実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０は、トラフィックの一部またはすべてを、それが意図された登録ノード１０４に到達する前に遅らせ、静め、および／または失速させるために、サーバなどの１つ以上の代替エンティティにトラフィックをオフロードするように、スイッチ１０８に命令してもよい。トラフィックは、ストームを緩和するために、１つ以上の代替ルーティング経路および／またはＳＤＮを使用してオフロードされてもよい。とりわけ、スイッチ１０８は、ストームが登録ノード１０４を圧倒する前に、トラフィックストームを緩和するための代替リソースへのスイッチング経路を実現、作成、および／また確立するように、ＳＤＮコントローラ１１０によって命令されてもよい。

いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０は、トラフィックストームを検出するように構成されたトラフィックストーム検出器を含んでいてもよく、ストームの検出に応答して、スイッチ１０８などの制御対象のネットワークエンティティにＳＤＮコマンドを送信してもよい。図１にはスイッチが示されているが、制御対象のネットワークエンティティはまた、ルータ、アクセスポイント（たとえば、WiFiアクセスポイント）、入口ノード、シグナリングゲートウェイ、および／または、ネットワークトラフィックを扱う他のアドレス可能なノードを含んでいてもよい。スイッチ１０８は、ルーティング規則を使用して、トラフィックの一部分が登録ノード１０４に到達できるようにしつつ、他の部分を代替ネットワーク１１２および／または代替リソースを含む１つ以上の代替リソースにオフロードするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、トラフィックはそのような代替リソースに、永続的に、または登録ノード１０４がロード（load：負荷）を扱い得るまでのみ、オフロードされてもよい。

とりわけ、ＳＤＮコントローラ１１０およびスイッチ１０８は集団で、代替ネットワーク１１２を動的に作成または確立するように構成されてもよい。例示的な目的のみのために、２つの代替ネットワーク１１２が示されているが、１つだけまたは３つ以上の代替ネットワーク１１２が提供されてもよく、ここに考えられる。代替ネットワーク１１２は、動的に確立され、パケットを受信するように実現されるまで「仮想ネットワーク」であるＳＤＮを含んでいてもよい。代替ネットワーク１１２は、トラフィックストームの開始時にＳＤＮコントローラ１１０から通信されるＳＤＮコマンドに従って、混雑したネットワークノード（たとえば登録ノード１０４）についてのトラフィックを動的に再ルーティングするために、必要に応じて動的に確立されてもよい。ＳＤＮを確立することは有利である。なぜなら、それは、ハードウェアを手動で設定する必要性をなくすとともに、ネットワーク管理者らが、ネットワーク固有のハードウェア装置への物理的なアクセスを必要とすることなく、トラフィックに対処するための命令またはルーティング規則を用いてＳＤＮコントローラ１１０を供給および／またはプログラムできるようにするためである。

いくつかの実施形態では、代替ネットワーク１１２は、動的に作成されたネットワークを含む。他の局面では、代替ネットワーク１１２は、代替キャリアによって提供される１つ以上の予め存在するネットワークを含む。

いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０は、インターフェイスを切替えるためのコントローラを介して、１つ以上のルーティング規則および／またはＳＤＮコマンドをスイッチ１０８へとプッシュしてもよい。いくつかの実施形態では、インターフェイスを切替えるためのコントローラは、OpenFlowプロトコルを介して通信するように構成されたOpenFlowインターフェイスを含む。いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０は、１つ以上のOpenFlowスイッチ、ルータ、またはノードを制御するためにOpenFlowプロトコルを実現する。

いくつかの実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０を介して通信されるＳＤＮコマンドは、トラフィックのクラス、緊急インジケータ（たとえば、メッセージのペイロード内で符号化された緊急ＡＶＰ）、宛先、アドレス、ＩＰプレフィックス、ＩＰアドレス、１つ以上のＱｏＳ規則、または１つ以上のポリシー規則に基づいて、トラフィックを分割するように構成されてもよい。

図２Ａは、ネットワーク２００におけるトラフィックストームの緩和の別の例を示す。図２Ａでは、ポリシーおよび課金規則機能（ＰＣＲＦ）２０２が、トラフィックストームの兆候を検出し、兆候をＳＤＮコントローラ１１０に通信する。ＰＣＲＦ２０２は、ポリシー要求、または、ゲートウェイ、アプリケーションサーバなどのネットワークエンティティから受信された他のデータに基づいてトラフィックストームの兆候を検出するように構成されたトラフィックストーム検出器２０４を含んでいてもよい。トラフィックストームの兆候の検出に応答して、ＰＣＲＦ２０２は兆候をＳＤＮコントローラ１１０に通信してもよい。

ＳＤＮコントローラ１１０はスタンドアロンノードを含んでいてもよく、もしくは、それは、ＰＣＲＦ２０２などの１つまたは他のノード内に一体化されていてもよい（たとえば図２Ｂ）。トラフィックストームの兆候の検出に応答して、ＳＤＮコントローラ１１０は、制御可能なデータプレーンエンティティ２０６などの１つ以上のネットワークエンティティにＳＤＮコマンドを送信する。データプレーンエンティティ２０６は、トラフィックを他の代替リソースにルーティングすることによって検出されたトラフィックストームを緩和するように適合された制御可能なエンティティを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、データプレーンエンティティ２０６は、ネットワークトラフィックを扱うために構成されたスイッチ、ルータ、または他のノードを含んでいてもよい。例示的な一実施形態では、ＳＤＮコントローラ１１０はOpenFlowコントローラを含んでいてもよく、ＳＤＮコマンドは、トラフィックを代替サービス２０８にルーティングするようにデータプレーンエンティティ２０６に命令するためのOpenFlowコマンドであってもよい。たとえば、トラフィックストームが、並外れて多い通話試行回数を示す場合には、自動音声応答サーバが、後で通話を再試行するように発信者らに指示する。

図２Ｂは、ここに説明される主題の局面に従った、トラフィックストームを検出および緩和するためのネットワークまたはシステムの別の実施形態を示す。図２Ｂを参照して、ネットワークトラフィックストーム検出器２０４は、スタンドアロンノード、および／または、ボーダーゲートウェイ（border gateway：ＢＧＷ）ノード２１０などの入口ノード内に一体化されたノードを含んでいてもよい。図示された例では、トラフィックストーム検出器２０４は、ユーザ端末２１２（たとえば、ＩＰ電話、コンピュータ、タブレットなどの「ＵＥ」（user equipment）装置）の急増または突発的増加によって生じたトラフィックストームの兆候を検出するように構成されており、ＢＧＷ２１０はトラフィックストームの兆候をＰＣＲＦ２０２に通信するように構成されてもよい。ＳＤＮコントローラ１１０は、この例ではＰＣＲＦ２０２内に一体化され得るが、１つ以上のアプリケーションサーバ（application server：Ａ／Ｓ）２１４によって提供される代替サービスにトラフィックを動的にルーティングするために、ＳＤＮコマンドをＢＧＷ２１０に発行してもよい。

図３は、ここに説明される主題の一実施形態に従った、トラフィックストームを緩和するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。ブロック３０２で、トラフィックストームの兆候が検出され得る。兆候は、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの突発的増加または急増を含んでいてもよい。トラフィックストーム検出器はスタンドアロンノードを含んでいてもよく、または、それは、メッセージトラフィックの突然の急増を検出するために別のノード（たとえば、ＰＣＲＦ、入口ノード、および／またはＳＤＮコントローラ）と一体化されていてもよい。

ブロック３０４で、トラフィックストームの兆候の検出に応答して、１つ以上のＳＤＮコマンドが、トラフィックストームを緩和するために制御可能なネットワークエンティティに通信され得る。制御可能なネットワークエンティティは、ＳＤＮコマンドに従ってトラフィックを再ルーティングするように構成された、制御されるスイッチ、ゲートウェイ、またはアドレス可能データプレーンエンティティを含んでいてもよい。

特定の実施形態、特徴、および例示的な実施形態を参照して、方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体がここに説明されてきたが、主題の有用性はこのように限定されておらず、むしろ、ここでの開示に基づいてこの主題の分野での当業者に示唆されるような多くの他の変更、修正および代替的な実施形態にまで及び、それらを包含する、ということが理解されるであろう。

ここに説明された構造および特徴のさまざまな組合せおよび部分的組合せが考えられ、この開示の知識を有する当業者には明らかであろう。ここに反対に示されない限り、ここに開示されたようなさまざまな特徴および要素のいずれも、１つ以上の他の開示された特徴および要素と組合わされてもよい。これに対応して、以下に請求されるような主題は、そのような変更、修正および代替的な実施形態をすべてその範囲内に含み、請求項の均等物を含むとして広く捉えられ、解釈されるよう意図されている。現在開示されている主題のさまざまな詳細は、現在開示されている主題の範囲から逸脱することなく変更されてもよい、ということが理解される。さらに、前述の説明は、限定のためではなく例示のみのためのものである。

Claims (22)

1. トラフィックストームを緩和するための方法であって、
   トラフィックストームの兆候を検出することを含み、前記トラフィックストームは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの急増を含み、前記方法はさらに、
   前記トラフィックストームの前記兆候の検出に応答して、前記トラフィックストームを緩和するために１つ以上のソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）コマンドを制御対象のネットワークエンティティに送信することを含む、方法。
2. トラフィックストームの兆候を検出することは、ＳＤＮコントローラで生じる、請求項１に記載の方法。
3. 前記ＳＤＮコントローラはOpenFlowコントローラを含み、前記制御対象のネットワークエンティティはOpenFlow互換性スイッチを含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記ＳＤＮコントローラは、スタンドアロンノードを含む、請求項２に記載の方法。
5. 前記ＳＤＮコントローラは、ポリシーおよび課金規則機能（ＰＣＲＦ）内に一体化されている、請求項２に記載の方法。
6. 前記ＳＤＮコマンドは、前記トラフィックストームを緩和するために追加のリソースを割当てるように、前記制御対象のネットワークエンティティに命令する、請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法。
7. 前記ＳＤＮコマンドは、トラフィックを代替ネットワークまたはサービスノードにルーティングするように、前記制御対象のネットワークエンティティに命令する、請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法。
8. 前記代替ネットワークは、１つ以上の動的に作成されたネットワークを含む、請求項７に記載の方法。
9. 前記代替ネットワークは、代替キャリアによって提供される１つ以上の予め存在するネットワークを含む、請求項７に記載の方法。
10. 前記ＳＤＮコマンドは、トラフィックのクラス、緊急インジケータ、宛先、アドレス、ＩＰプレフィックス、ＩＰアドレス、１つ以上のＱｏＳ規則、または１つ以上のポリシー規則に基づいて、トラフィックを分割する、請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法。
11. 前記トラフィックストームは、サービス停止に続く登録トラフィックを含む、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の方法。
12. トラフィックストームを緩和するためのシステムであって、
    トラフィックストームの兆候を検出するためのトラフィックストーム検出器を含み、前記トラフィックストームは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの急増を含み、前記システムはさらに、
    前記トラフィックストームを緩和するためにソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）コマンドを生成し、制御対象のネットワークエンティティに送信するように構成された、ＳＤＮコントローラを含む、システム。
13. 前記制御対象のネットワークエンティティはOpenFlow互換性スイッチを含む、請求項１２に記載のシステム。
14. 前記ＳＤＮコントローラは、スタンドアロンノードを含む、請求項１２に記載のシステム。
15. 前記ＳＤＮコントローラは、ポリシーおよび課金規則機能（ＰＣＲＦ）内に一体化されている、請求項１２に記載のシステム。
16. 前記ＳＤＮコマンドは、前記トラフィックストームを緩和するために追加のリソースを割当てるように、前記制御対象のネットワークエンティティに命令する、請求項１２〜１５のいずれか１項に記載のシステム。
17. 前記ＳＤＮコマンドは、トラフィックを代替ネットワークまたはサービスノードにルーティングするように、前記制御対象のネットワークエンティティに命令する、請求項１２〜１５のいずれか１項に記載のシステム。
18. 前記代替ネットワークは、１つ以上の動的に作成されたネットワークを含む、請求項１７に記載のシステム。
19. 前記代替ネットワークは、代替キャリアによって提供される１つ以上の予め存在するネットワークを含む、請求項１７に記載のシステム。
20. 前記ＳＤＮコマンドは、トラフィックのクラス、緊急インジケータ、宛先、アドレス、ＩＰプレフィックス、ＩＰアドレス、１つ以上のＱｏＳ規則、または１つ以上のポリシー規則に従って、トラフィックを分割する、請求項１２〜１５のいずれか１項に記載のシステム。
21. 前記トラフィックストームは、サービス停止に続く登録トラフィックを含む、請求項１２〜２０のいずれか１項に記載のシステム。
22. コンピュータ読取可能媒体において具現化され、コンピュータのプロセッサによって実行されると以下のステップを行なうコンピュータ実行可能命令を格納した、非一時的コンピュータ読取可能媒体であって、以下のステップは、
    トラフィックストームの兆候を検出することを含み、前記トラフィックストームは、ネットワークにおけるメッセージトラフィックの急増を含み、前記ステップはさらに、
    前記トラフィックストームの前記兆候の検出に応答して、前記トラフィックストームを緩和するために１つ以上のソフトウェア定義ネットワーク（ＳＤＮ）コマンドを制御対象のネットワークエンティティに送信することを含む、非一時的コンピュータ読取可能媒体。

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