JP2016525408A - 光療法を提供し、概日リズムを修正するシステム及び方法 - Google Patents

光療法を提供し、概日リズムを修正するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

対象に光療法を提供するシステム及び方法が、実質的に青色光から成る電磁放射のパルスを放出するように構成される光源を使用する。対象の眼又は眼瞼に衝突する特定の波長範囲内の放出される電磁放射のパルスによって、対象の概日リズムの相がシフトされる。そのようなシフトは、メラトニン生成のレベルが実質的に抑制されない方法で達成することができる。

Description

本開示は、光療法を介して対象の概日リズムを修正するシステム及び方法に関係し、特に、そのような特定の修正を達成するために青色光のパルスを使用することに関係する。
概日リズムに影響を与える、及び/又は、光欠乏症に取り組むための対象に対する放射の衝突は既知であり得る。一般的に、これらの治療は、患者が覚醒している間に光を直接患者の眼に向けて、季節性感情障害(SAD)、例えば時差ボケ及び交代勤務等に付随した概日睡眠障害及び概日崩壊を含む光欠乏症を軽減する又は治療することを含む。
現在利用可能な2つの光療法装置のタイプがある。1つの装置のタイプは、サイズが大きく、床又はデスクに置くことができる。これらの装置は、蛍光電球又は発光ダイオードの大きなアレイの光源を含む。これらの装置は、位置ごとに動かすことができるけれども、一般的には持ち運び可能ではなく、一日のうち活動的な時間の間に静止する予定された期間を要求する。加えて、光源はかなり壊れやすい。第2の光療法装置の種類は、頭に置くことができる。これらの装置は、眼鏡又はバイザーとして形成される。これらの装置は、持ち運び可能であるけれども、頭に装着された場合にその奇妙な外見のため、一般的には、公衆の面前で使用するのは患者によって受け入れられない。これらの装置は、一般的には、睡眠の間に機能しながら使用されるのを可能にする特徴が欠如している。この第2の装置のタイプは、たいていは、集束又は不拡散光源を使用して、強発光を眼に向けた。
さらに、光は、患者が覚醒している間に患者の眼にて光のビームを放出するように置かれる。このアプローチは、対象に対する治療の快適さに影響を与え得る。
米国特許出願第61/141,289号
従って、対象に光療法を提供するシステムを提供することが、本発明の1つ又は複数の実施形態の目的である。
当該システムは、電磁放射を放出するように構成される光源を含む。放出される電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含む。適切なスペクトルの部分における第1の強度は、衝突後に対象の眼のS−cone(短波長感受性錐体)受容体を刺激するのに十分である。第2の強度は、第1の強度よりも小さくあってもよく、従って、連続的な電磁放射と比較して、より小さなエネルギー総消費を可能にする。当該システムは、光制御モジュールを含むコンピュータプログラムモジュールを遂行するように構成される1つ又は複数のプロセッサをさらに含む。光制御モジュールは、電磁放射が第1の強度と第2の強度との間でパルス化されるように、光源による放出を制御して対象に光療法を提供するように構成され、電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する。第1の強度の放出される電磁放射は、所定の波長範囲にあり、所定の波長範囲は、約410nmから約510nmに及ぶ。この範囲における電磁放射は、本開示において青色光と呼ばれてもよい。一部の実施形態において、電磁放射のパルスは、幅が約0.1秒から約2.0秒であり、約0.1秒から約2.0分隔てたパルス間隔を有する。
対象に光療法を提供する方法を提供することが、本発明の1つ又は複数の実施形態のさらに別の態様である。当該方法は、光源によって、電磁放射を放出するステップを含む。放出される電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、第1の強度は、衝突後に対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、第2の強度は、第1の強度よりも小さい。当該方法は、電磁放射が第1の強度と第2の強度との間でパルス化されるように電磁放射の放出を制御するステップをさらに含み、電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する。
対象に光療法を提供するように構成されるシステムを提供することが、1つ又は複数の実施形態のさらに別の態様である。当該システムは、電磁放射を放出する手段であって、放出される電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、第1の強度は、衝突後に対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、第2の強度は、第1の強度よりも小さい、手段と、電磁放射が第1の強度と第2の強度との間でパルス化されるように電磁放射の放出を制御する手段であって、電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する、手段とを含む。
本発明の上記及び他の目的、特徴、並びに特性だけでなく、作動方法及び関連する構造要素及び部品の組み合わせの機能も製造経済も、付随の図面を参考にして以下の説明及び添付の特許請求の範囲を考慮することによってより明らかになり、付随の図面の全てが本願明細書の一部を形成し、類似の参照番号は種々の図において対応する部分を示している。しかし、図面は例証及び説明目的のためだけにあり、本発明の範囲を規定するとして意図されないことを明確に理解されたい。
1つ又は複数の実施形態に従って、対象に光療法を提供するように構成されるシステムを例示した図である。 1つ又は複数の実施形態に従って、対象に光療法を提供するように構成されるシステムを例示した図である。 1つ又は複数の実施形態に従って、対象に光療法を提供するように構成されるシステムを例示した図である。 1つ又は複数の実施形態に従ったシステムを例示した図である。 (対数目盛での)ヒトの眼瞼の透過率対波長を描いたグラフを例示した図である。 光源を担持するアプライアンスに対する異形を例示した図である。 光源を担持するアプライアンスに対する異形を例示した図である。 光源を担持するアプライアンスに対する異形を例示した図である。 1つ又は複数の実施形態による光療法を提供するシステムの構成要素の概略図である。 1つ又は複数の実施形態による、対象の閉じた眼瞼上に放射を放出することによって対象を起こす方法を例示した図である。 一定のメラトニン抑制に対する要求される照射量対電磁放射の単色の波長(monochromatic wavelength)を描いたグラフを例示した図である。 網膜錐体受容体の相対応答対波長を描いたグラフを例示した図である。
本明細書において使用される場合、単数形の不定冠詞又は定冠詞は、その内容が何か他に明確に指示していない限り、その複数形を含む。本明細書において使用される場合、2つ以上の部品又は構成要素が「連結される」という記載は、連接が生じる限り、その部品が結合されるか、又は、直接的若しくは間接的に、すなわち、1つ以上の中間の部品又は構成要素を介して共に作動することを意味するものとする。本明細書において使用される場合、「直接連結される」は、2つの要素が互いに直接接触していることを意味する。本明細書において使用される場合、「固定して連結される」又は「固定される」は、2つの構成要素が、互いに対して一定の向きを維持しながら1つのものとして移動するように連結されることを意味する。本明細書において使用される場合、「単体構造(unitary)」という単語は、構成要素がシングルピース又はユニットとして作製されることを意味する。すなわち、別々に作製され、次に、ユニットとして共に連結される部分品を含む構成要素は、「単体構造」構成要素又は「単体構造」体ではない。本明細書において利用される場合、2つ以上の部品又は構成要素が互いに「かみ合う」という記載は、その部品が、直接又は1つ以上の中間の部品又は構成要素を介して互いに対して力を及ぼすことを意味するものとする。本明細書において利用される場合、「数」という用語は、1又は1以上の整数(すなわち、複数)を意味するものとする。本明細書において使用される場合、「含む」という用語は、例によって且つ限定することなく、列挙されたもののうちいかなる項目も、及び/又は、可能な範囲内でその列挙されたものにおける項目のいかなる組み合わせも意味するよう包括的に使用されるものとする。
例えば限定することなく、上、下、左、右、上方、下方、前、後ろ、及びその派生語等、本明細書において使用される方向を示す句は、図面において示されている要素の向きに関し、明確に記載されていない限り、請求項の範囲を限定しない。
哺乳類の概日システムは、動物の生理学的及び行動学的機能のタイミングを、地球上の局所的位置と調和させる。概日システムは、主として、網膜に入射する24時間の明暗パターンに依存する。ヒトの概日光伝達の原因となる光伝達メカニズムは、装置がこの理解を利用し、さらに、所望のように概日のタイミングを調整することができるほど、十分解明されてきた。
概日光伝達に対する中心的な光センサは、内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)として既知のニューロンの類である。これらのニューロンは、光伝達メカニズムの一部であり、さらなる遠位の桿状体及び錐状体の光受容体も、無軸索細胞及び双極細胞を介してこのプロセスに関与する。これらの遠位の光受容体によって生成される光の情報は、内因性光感受性網膜神経節細胞に直接伝えられなくてもよいが、網膜ニューロンの神経叢を介して伝えられてもよい。本開示に特に関連の深いのは、ヒトの色覚の根底にあるスペクトル対抗ニューロン(spectral opponent neuron)も、概日光伝達メカニズムの一部であるということである。特に、短波長感受性(S)錐体は、青色対黄色(b−y)のスペクトル対抗双極細胞を介して、内因性光感受性網膜神経節細胞に脱分極性入力を提供することができる。概日光伝達メカニズムの神経生理学により、(これらのb−y双極細胞による単色光に対する脱分極性応答と過分極性応答との交差点である)約510nmよりも短い波長に対するb−y双極による応答を、内因性光感受性網膜神経節細胞による光の応答に加えてもよいが、約510nmよりも長い波長に対する応答は加えることができない。
網膜における遠位の光受容体と比較して、内因性光感受性網膜神経節細胞の直接的な光刺激は、高い閾値を示してもよく、さらに、刺激された場合には、応答するのがゆっくりであってもよい。刺激されると、内因性光感受性網膜神経節細胞は、光が消されてから十分後に、光に対して持続的な応答を示してもよい。S−coneは、b−y双極を介して作用して、内因性光感受性網膜神経節細胞を必ずしも刺激するというわけではない比較的低い強度の短時間の光のパルスに応答してもよい。S−coneは概日光伝達に関与するため、短波長の光(<510nm)の短時間のパルスの列は、直接及び/又は内因性光感受性網膜神経節細胞の持続的な過渡刺激を介して概日システムを活性化及び/又は刺激することもできる。後者の場合においては、内因性光感受性網膜神経節細胞による固有の応答の持続性のため、S−cone入力からの内因性光感受性網膜神経節細胞の断続的な刺激は、これらのニューロンによる遷延した応答を提供することができる。
一部の実施形態において、放出された電磁放射は、内因性光感受性網膜神経節細胞及び/又はS−cone受容体を刺激してもよい。内因性光感受性網膜神経節細胞は、網膜における神経細胞のタイプである。内因性光感受性網膜神経節細胞は、非イメージ形成であってもよく、及び/又は、環境光の強度の安定した表示を提供することができる。結果として、内因性光感受性網膜神経節細胞は、限定することなく、少なくとも3つの領域に関与してもよく、すなわち、(1)一日の長さ、夜の長さ、並びに、夜から昼及び昼から夜の移行の情報を提供することによって、明/暗サイクルに対して同期化する概日リズムにおいて役割を果たしてもよく、(2)瞳孔のサイズの調節に寄与してもよく、さらに、(3)ホルモンメラトニンの光の調節、及び、急性の光の抑制、放出に寄与してもよい。可視スペクトルにおける電磁放射に対する内因性光感受性網膜神経節細胞の感受性特性によって、従来の光療法システム、特に、開いた眼に対して意図される光療法システムは、480nmあたりの波長域に着目してきており、さらに、連続的な照明を利用することができ、(好ましくはピークの感受性での)内因性光感受性網膜神経節細胞の直接的な刺激を標的にしている。便宜上、本開示においては、「睡眠サイクル」という用語は、概日リズム、並びに/又は、対象に対するメラトニンの生成、抑制及び/若しくは放出を言及するために使用されることになる。
図1〜3は、1つ又は複数の実施形態に従って、対象106に光療法を提供するように構成されるシステム10を例示している。システム10は、(図1において描かれている)睡眠マスク12、対象106の眼の付近及び/若しくは眼の中で装着され、並びに/又は、対象106に対して適した近さで光源を担持するように構成されるアプライアンス11として実行されてもよく、さらに/或いは、他の方法/装置において実行されてもよい。睡眠マスク12を使用した実行は、いかなる方法においても限定的であるとして意図されない。例えば、さらなる実行が、図6A〜Cに関して記載される。図1〜3に戻ると、図1〜2は対象106と反対の方向を向いたシステム10の側を描いており、図3は対象106に向かうシステム10の側を描いているということに留意されたい。
システム10は、電磁放射が対象106、特に、対象106の1つ又は複数の眼及び/若しくは眼瞼に衝突する方法で電磁放射を放出することによって光療法を提供するように構成される。本開示の目的で、「眼瞼」という用語は、眼に衝突する電磁放射が眼瞼への衝突を含み、及び/又は、逆もまた同様であるように、対象の「眼」の一部と考慮されてもよい。システム10における電磁放射の放出は、対象106の片方若しくは両方の眼が閉じているという決定、及び/又は、対象106が眠っている若しくは特定の睡眠段階にあるという決定に応答性であってもよい。システム10が、限定されることはないが概日リズムの相を含む対象106の概日リズムの特徴を修正するために使用される実施形態において、システム10は、放出された電磁放射が対象106の1つ又は複数の閉じた眼瞼に衝突するように構成されてもよい。概日リズムの修正に対する一般的なアプローチは、対象が覚醒している間に光療法を提供するシステムを含むが、これらのアプローチは、対象にとって低いレベルの快適さ、容易さ及び有用性を含む種々の実用的な問題を被る。
システム10は、1つ又は複数の光源30、睡眠マスク12、アプライアンス11、シールド13、ストラップ14、第1の照明モジュール16、第2の照明モジュール18、第1のシールド部分20、第2のシールド部分22、接続シールド部分24、緩衝作用層28、不透過性の基面26、(図1〜3においては示されていないが、図4において描かれている)眼瞼検出器41、及び/又は、他の構成要素のうち1つ又は複数の構成要素を含んでもよい。
一部の実施形態において、システム10は、アプライアンス11として実行される。アプライアンス11は、対象の眼の付近及び/又は眼の中で装着されるように構成されてもよい。本明細書において使用される場合、眼の付近とは、眼から20cm以内の、眼から3インチ以内の、眼から1インチ以内の、眼から1cm〜6cmの範囲内の、眼のある特定の部分から0.5〜1.0インチの範囲内の、角膜から0.25インチ以内の、対象の眉に接触している、並びに/又は、対象の眼及び/若しくは眼瞼に接触している距離を意味する。アプライアンス11は、1つ又は複数の光源30、及び/又は、1つ又は複数の光源30を含むように構成されるシステム10の1つ又は複数の構成要素を担持するように構成される。例えば、特定の実施形態において、照明モジュール16及び/又は照明モジュール18等の1つ又は複数の照明モジュールは、1つ又は複数の光源30をそれぞれ含んでもよい。図3における1つの照明モジュールあたり4つの光源30の描写は例証的であり、いかなる方法においても限定的であると意図されないということに留意されたい。一部の実施形態において、アプライアンス11は、コンタクトレンズを含んでもよい。一部の実施形態において、アプライアンス11は、対象の上に立っているか又は乗せられるランプ固定具を含んでもよい。
1つ又は複数の光源30は、放出された電磁放射が、対象106の1つ又は複数の眼及び/又は眼瞼に衝突するように電磁放射を放出するように構成される。光源30は、多数の異なるレベルの強度にて電磁放射を放出するように構成されてもよい。対応して、電磁放射は、多数の異なるレベルの強度にて対象106の1つ又は複数の眼及び/又は眼瞼に衝突してもよい。特に本明細書に記載される衝突に関する対象106に対する曝露のレベルは、対象106のS−cone受容体の刺激、及び/又は、対象106の概日リズムの1つ又は複数の特徴の修正に対して限定的であってもよい。
例えば、強度のレベルは、少なくとも且つ限定されることなく、第1のレベル及び第2のレベルを含んでもよい。多数の強度のレベルは、交互に現れてもよく、及び/又は、順々に使用されてもよい。第2の強度のレベルは、第1の強度のレベルよりも低くあってもよい。光源30は、多数の強度のレベル間で交互に変わって、電磁放射をパルス化するように構成されてもよく、例えば、第1の強度のレベルと第2の強度のレベルとの間で電磁放射をパルス化する。例えば第2のレベル等、強度のレベルのうちの1つは、ゼロ又はほぼゼロの電磁放射の放出であってもよい。強度のレベルのうちの1つは、衝突後の対象の眼のS−cone受容体を刺激するのに十分であってもよい。光源30は、対象の眼のS−cone受容体を刺激するのに十分な強度と、異なるより低い強度との間で電磁放射をパルス化するように構成されてもよい。
非限定的な例として、ライトマスクを介して送達される1分あたり2秒間の電磁放射のパルスに対する対象の閉じた眼瞼を介した1時間の曝露であって、電磁放射は約480nmのピーク強度の波長、約24nmの全幅半値及び約111W/mの強度のレベルを有する、曝露は、概日相を遅らし、さらに、夜間のメラトニンを抑制すると示されてきた。この電磁放射は、480nmにて約0.0028の眼瞼透過率に対して約0.31W/mの平均角膜照射量レベルを有する。角膜照射量レベルは、計算された概日刺激(CS)値に基づいてもよい。概日刺激は、2.3mmの固定瞳孔を介した閃光していない光源からの網膜(開いた眼)に対する1時間の曝露に従った、推定される光により誘発された夜間のメラトニン抑制の割合に等価であってもよく、この場合は、0.34のCS値である。概日刺激の関数としてのメラトニン抑制は、既知の関数と一致する。夜間のメラトニン抑制に基づく狭域帯のスペクトルに対するヒトの概日システムのスペクトル感受性は、既知の関数と一致する。この段落において記載される波長とは異なる波長にてピーク強度を有する、及び/又は、この段落において記載される全幅半値とは異なる全幅半値を有する電磁放射に対する対象の閉じた眼瞼、角膜又は網膜での十分な曝露のレベルは、スペクトル感受性関数に従って調整することによって決定されてもよい(非限定的な例として図5を参照)。この例において強度のレベルの測定を、対象の眼瞼の位置の推定に相当するライトマスクの前約39mmにて行い、これは、解剖学的な相違により変わり得るということに留意されたい。概日システムの光刺激の原因となる網膜のメカニズムは、ヒトの概日光伝達のモデルを介して近似されてもよく、将来の研究に応答性である改良を受けやすいかもしれない。
個々の光源30は、発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)及び/又は他の電磁放射源、特に、非並列又は非集束(non−focused)の電磁放射源のうち1つ又は複数の電磁放射源を含んでもよい。一部の実施形態において、対象の閉じた眼瞼及び/又は網膜に対する曝露のレベルは、約1W/m、約10W/m、約100W/m、約1000W/m、及び/又は、衝突後に対象の眼のS−cone受容体を刺激するのに十分な電磁放射に対する別の強度のレベルに一致してもよく、波長の範囲内の電磁放射は、約410nmから約510nmに及ぶ。
放出される電磁放射は、例えばレーザーがそうであるように、狭くなくてもよく、又は、集束でなくてもよい。正しくは、放出される電磁放射は、(例えば、約10度、約15度、約20度及び/又は別の度数を超える)広角を有してもよい。或いは及び/又は同時に、放出される電磁放射21は、(例えば、対象106の眼の付近に置かれる個々の光源30から放出される電磁放射の円錐の断面の直径が、約0.5cm、約1cm、約2cm、約3cm、約5cm、及び/又は、対象106の個々の眼又は眼瞼から2cm未満の距離での他の直径、及び/又は、円錐の断面の直径と、分かれた電磁放射の類似の角度に対応する距離との他の組み合わせを超えるように)所定の角度に分かれてもよい。或いは及び/又は同時に、放出される電磁放射は、拡散していてもよく、及び/又は、さもなければ狭くなくてもよい。光源30は、規則的なパターン、不規則なパターン又はその組み合わせで配置されてもよい。例えば、光源30は、図4において描かれているように規則的なグリッドで配置されてもよい。
図1〜3に戻ると、システム10の光源30は、(例えば、個々の光源に対する最大の利用可能なレベルの強度の割合によって表わされる)制御可能なレベルの強度、制御可能な照明の方向及び/若しくは角度、制御可能な照明スペクトルの選択、制御可能な波長帯の選択、並びに/又は、他の制御可能な照明特徴及び/若しくは照明パラメータを有するように構成されてもよい。例えば、光源30の照明パラメータは、光源内の光学要素を調整することによって制御されてもよく、光学要素は、屈折要素、反射要素、レンズ、ミラー、フィルター、ポラライザ、回折勾配、光ファイバー及び/又は他の光学要素のうち1つ又は複数の光学要素を含むがそれらに限定されない。個々の光源30は、対象106の一部のみが照射されるように制御されてもよい。本明細書において使用される場合、対象106の「照明」は、対象106に対する電磁放射の衝突と交換可能に呼ばれてもよい。
理論上のモデルの光源とは反対の実在する光源によって放出される電磁放射は、少なくとも光療法及び/又はデジタル画像処理の実際の適用に対して、非決定論的な分布の強度及び/又は(ビーム)方向を有し得るということに留意されたい。それにもかかわらず、電磁放射は、特定の表面及び/又は位置の上若しくはその付近に「実質的に」直接衝突すると、放出された放射のうち少なくとも約90%、少なくとも約95%、約99%及び/又は別の割合が直接そのように衝突する場合に考慮され得る。本明細書において使用される場合、電磁放射は、放出された電磁放射のうち少なくとも約50%、約75%、約90%、約95%、約99%及び/又は別の割合が、特定の波長の帯における波長を有する場合に、「実質的に」特定の波長の帯にあると考慮されてもよい。スペクトルパワーのうち約90%を超えるものが450〜510nmの帯にあり、さらに、10%未満のパワーが510nmを超えるということが好ましくあり得る。特定の波長を超えるスペクトルパワーは、S−cone(又は青錐体)の網膜神経節細胞(RGC)刺激機能を減らすように作用することができる。網膜神経節細胞(RGC)の刺激は、ヒトの視覚システム内の色の対抗状態(color opponency)を介して影響されてもよい。広帯域及び多帯域の光は、選択される狭帯域源と同じくらい効果的であり得るが、より低い有効性を有する。
一部の実施形態において、放出される電磁放射は、実質的に、狭い波長帯の電磁放射から成る。本明細書において使用される場合、狭い波長帯は、約70nm、約60nm、約50nm、約40nm、約30nm、約20nm、約10nm、約5nm及び/又は他の波長帯の(特定の狭帯域における最も高い波長から最も低い波長の)全長として定められてもよい。一部の実施形態において、放出される電磁放射は、実質的に、青色光から成る。一部の実施形態において、放出される電磁放射は、実質的に、特定の波長帯の電磁放射から成る。特定の波長帯は、約410nmから約510nm、約400nmから約500nm、約430nmから約490nm、約450nmから約500nm、約460nmから約490nm、約430nmから約510nm、約460nmから約510nm及び/又は他の特定の波長帯であってもよい。
システム10は、対象の眼が閉じているかどうか、睡眠マスク12がはずされているかどうか、対象106が覚醒しているかどうかを決定する、及び/又は、他の決定をするように構成される眼瞼検出器(図4、アイテム41を参照)を含んでもよい。いずれの状況(又はいかなるその組み合わせ)も、使用中のいかなる照明モジュールに対する1つ又は複数の光源30を消すため、及び/又は、システム10のいかなる他の作動パラメータも変えるための正当化であってもよい。非限定的な例として、図4における照明モジュールはどちらも、4つの光源30をそれぞれ含む。
システム10は、S−coneの応答曲線の外側の帯におけるより少ないスペクトルパワーを光源30が有する場合に、上げられた効率で作動することができる。S−coneは、特定のスペクトル帯において最大の応答性を有する。一部の実施形態において、全部ではないが大部分のスペクトルパワーが、S−cone応答帯にあってもよい。例えば、一部の実施形態において、光源30は、S−cone応答帯において主波長を有する狭帯域の光を使用してもよい。一部の実施形態において、眼瞼を閉じた対象に対して、S−cone応答帯においてより長い波長を有する光の送達が、例えば、約450nmから約490nmの波長範囲において好ましくあり得る。
図1において見ることができるように、シールド13は、第1のシールド部分20及び第2のシールド部分22を含んでもよい。第1のシールド部分20は、対象の第1の眼を覆うように構成される。第2のシールド部分22は、対象の第2の眼を覆うように構成される。対象の第1の眼及び第2の眼を心地よく覆うために、第1のシールド部分20及び第2のシールド部分22は、対象106の眼の開きよりも実質的に大きい。
特定の実施形態において、第1のシールド部分20及び第2のシールド部分22は、接続シールド部分24によって連結されてもよい。対象が睡眠マスク12を着用している場合に、接続シールド部分24は、(例えば鼻柱にわたって等)少なくとも対象の鼻の一部の上で静止するように構成されてもよい。場合によっては(図示されていないが)、接続シールド部分24は、図1〜3に描かれている実施形態よりも狭い又は厚くてもよい。
特定の実施形態において、シールド13は、可撓性材料から形成される。シールド13の可撓性は、対象13に対するシールド13の快適さを高めることができる。図3において見えているシールド13の側は、使用中、対象に向かう。この側では、液体に対して実質的に不透過性の基面26が形成されてもよい。例えば、不透過性の基面26は、ポリカーボネート、ポリエステル及び/又は他の材料等、可撓性のプラスチック材料によって形成されてもよい。基面26の不透過性は、湿度から、シールド13内に担持される睡眠マスク12の電子部品を保護することができる。
特定の実施形態において、シールド13は、基面26上に配置される緩衝作用層28を含んでもよい。緩衝作用層28は、柔らかい弾力的な材料から形成されてもよい。例えば、緩衝作用層28は、気泡、ファブリック、ファブリック/気泡のラミネート及び/又は他の材料から形成されてもよい。使用中、緩衝作用層28は、対象に最内側表面を提供し、さらに、対象の顔にかみ合う。そのようなものとして、緩衝作用層28の柔らかさは、対象の顔に対する緩衝作用を提供し、さらに、対象に対する睡眠マスク12の快適さを高める。
上記のもの及び図1〜3から正しく理解されるように、使用中、シールド13は、周囲放射と対象106の1つ又は複数の眼とのバリアを提供してもよい。特定の実施形態において、シールド13は不透明で、(少なくとも可視スペクトル内の)周囲放射を遮断し、その結果、周囲放射から対象106の眼を遮蔽する。
ストラップ14は、対象のしかるべき所にシールド13を保持するように構成される。図1〜3において示されている実施形態において、ストラップ14は、第1のシールド部分20及び第2のシールド部分22のそれぞれに取り付けられ、さらに、対象の頭に巻きついて、対象の頭のしかるべき所に睡眠マスク12を保持する。ストラップ14は、(例えば、異なるサイズの頭を収容するように)長さが調整可能であってもよい。ストラップ14は、ユーザの頭を収容するように伸び、且つ、しかるべき所にシールド13を保持する(例えば弾性等)弾力的な材料から形成されてもよい。図1〜3において例示された睡眠マスク12の実施形態におけるストラップ14の包含は、限定的であるとして意図されないということが正しく理解されるべきである。対象のしかるべき所(片方又は両方の眼の上、その付近、その周り、及び/又は、その中)にアプライアンス11、睡眠マスク12及び/又はシールド13を保持するための他のメカニズムが熟考される。例えば、(フルフェイスマスク又は耳掛け式構造体等の)より精巧なヘッドギアが実行されてもよく、しかるべき所にシールド13を保持又は乗せるために、接着性表面がシールド13に適用され、対象の皮膚に取り外し可能に接着してもよく(例えば、取付け特徴62の接着表面が対象60の皮膚に取り外し可能に接着する図6Bを参照)、(眼鏡、若しくは、顔の1つの側及び/若しくは耳の上で同様に静止するフレーム(例えば、対象60の眼の付近で放射の放出を可能にする様式で堅いフレーム61が対象60によって装着される図6Cを参照)等の)堅い若しくは可撓性のフレーム、並びに/又は、しかるべき所にシールド13、照明モジュール16、照明モジュール18、1つ又は複数の光源30及び/若しくはアプライアンス11の他の構成要素を保持するための他のメカニズムが実行されてもよい。例えば、アプライアンス63が、眼の周りの対象60の頭に接着するか又はそこに保持される図6Aを参照されたい。図6Cにおいて例示されているもの等、特定の実施形態において、光源を担持するように構成される堅いフレーム61は、対象の視界を完全に覆い隠さなくてもよい。
図3において描かれているように、第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18は、シールド13のうち、使用中対象の顔に向かう側で、それぞれ第1のシールド部分20及び第2のシールド部分22に乗せられてもよい。第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18は、バックライト付であってもよく、電磁放射が対象106の顔及び/又は対象106の眼の周りに衝突するように、電磁放射を放出する、導く、そらす、フィルタリングする及び/又は拡散するように構成される。第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18によって放出される電磁放射は、本明細書において記載される意図された作動に従って送達される場合に、(寝ている)対象への影響を有する波長(及び/若しくは複数の波長又は波長帯又は波長の範囲)を有する。場合によっては、第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18によって放出される電磁放射は、対象によって知覚される比較的に一様の輝度を有する放射場で対象の眼又は眼瞼に向けられる。例えば、一実施形態において、第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18によって放出される電磁放射の輝度は、開いた眼に使用するためには約100:1以下の量だけ、さらに、閉じた眼への適用に対しては10,000:1未満の量だけ、それぞれの放出される場にわたって変わる。第1の照明モジュール16又は第2の照明モジュール18によって形成される放射の一様の場のサイズは、対象106の眼のサイズに対応してもよい。1つ又は複数の光源30からの電磁放射は、対象106に達する前に電磁放射を拡散する、(再度)向ける、(任意で/一時的に)遮断する及び/若しくはフィルタリングする(導波路)層、構成要素並びに/又はモジュールを介して導かれてもよい。
1つ又は複数の上記の睡眠マスク12の機能を実行する睡眠マスクの例は、全内容を参照により本明細書に援用する2008年12月30日出願の“System and Method for Administering Light Therapy”と題された特許文献1において開示されている。
例示として、図5は、(対数目盛での)ヒトの眼瞼の透過率対波長のプロット50を提供している。図5において見ることができるように、眼瞼を通る透過率は、波長に基づき変わる。そのようなものとして、460nmでの電磁放射は、開いた眼のピーク感受性を使用して、開いた眼に電磁放射を向ける場合に睡眠サイクルをシフトすることができるけれども、460nmでの電磁放射の減衰は、(例えば、図1〜3に示されている睡眠マスク12によって行われているように)電磁放射が眼瞼を介して対象の眼に提供される場合にこの波長の効率を下げ得る。図5において示されているように、約450nmから550nmの範囲の光は、光が眼瞼を通過するに従い(例えば575nmを超える波長等)より長い波長の光よりも10分の1以上に減衰されてもよい。
図5は、曲線50を介して、約590nmの波長を下回る放射が、600nmの波長よりも著しく低い閉じた眼瞼を通った透過率を示すということを例示している。この変化する透過率を状況に応じて補正するために、電磁放射は、必要に応じてさらなるパワーを使用して又はさらなるパワーを有して放出されてもよい。特定の実施形態は、可視光の範囲の波長、(燐光によって等)可視光に変換される不可視光の範囲の波長、430nmを超える可視波長の実質的なパワーを有する波長、460nmを超える可視波長の実質的なパワーを有する波長、490nmを超える可視波長の実質的なパワーを有する波長、460nmから490nmの可視波長の実質的なパワーを有する波長、450nmから500nmの可視波長の実質的なパワーを有する波長、本明細書における上記の波長及び波長帯のいずれかの内側の複数の相対的に単色の光源によって使用される波長、対象を起こす、睡眠段階を変える及び/若しくはリラクゼーションを引き起こすために使用される時変パターンの放射、並びに/又は、他の波長を使用してもよい。閉じた眼への光療法の供給を介した概日リズムの修正に対する一般的なアプローチは、本明細書においてどこか他で記載される電力要求及び電力損の実際的な問題に加えて、眼瞼減衰に関する不正確なデータ、及び/又は、ヒトの非視覚の光応答関連システムの部分的な理解による損害を被ってきた。
例示として、図9Aは、3つの対象のカテゴリー:低い(90a)、中程度の(90b)及び高い(90c)透過率に対する、一定のメラトニン抑制に要求される(単色光の)相対照射量対波長を描くグラフ90を例示している。対象のカテゴリーの中で、約10:1の範囲は、光療法が患者特異的であってもよく、有効性に対して個々に仕立てる必要があり得るということを示すということに留意されたい。どこか他で記載される好ましい実施形態は、図9Aに照らして効率的であると考慮されなくてもよく、結果として、概日リズムの修正に対する一般的なアプローチにおいて使用されなくてもよい。
例示として、図9Bは、L−coneの最大値に正規化された、(例えば網膜錐体受容体の)相対的な生理学的応答対赤、緑及び青錐体受容体に対する波長(それぞれグラフ91a、91b及び91c)を描くグラフ91を例示している。網膜錐体受容体の光刺激応答(例えば約10ms)は、内因性光感受性網膜神経節細胞の直接刺激に対する応答(例えば約15分)よりも速い。それぞれのRGC活性が実質的に減衰するのにかかる時間は、状況に応じて約30から120分に相当する。一部のアプローチは、開いた眼に対して約430nmから約490nmの波長帯を使用し得る又は好み得るけれども、閉じた眼に対する好ましい青錐体受容体の応答は、約460nmから約490nmの波長帯を含んでもよい。
放射の放出が開始されると、放射は、組み合わせ、パターン及び/又は順序に従うことができ、それによって、照明モジュール内の光源によって、使用する波長、波長帯、照度のレベル、又は、いかなる(順次の)その組み合わせも異なる。例えば、照度のレベルは、徐々に上げられて、適切な瞬間にて対象106を穏やかに起こしてもよい。
図4は、システム10を例示しており、特に、第1の照明モジュール16をさらに詳細に例示している。第1の照明モジュール16は、1つ又は複数の光源30を含んでもよい。図4の右側に描かれている実施形態は、照明モジュールあたり4つの光源30を含み、図4の左側のより詳細な第1の照明モジュール16の描写は、約6掛ける4の光源30のセット、アレイ及び/又はグリッド、並びに、システム10の他の構成要素が第1の照明モジュール16と通じることができる、及び/又は、第1の照明モジュール16を制御することができるように構成される連絡連結装置42を含む。図7を含むいかなる描写も、単に例証的であり、いかなる方法においても限定的であると意図されないということに留意されたい。睡眠マスク12は、無線で制御する及び/又は動力を供給することができ、従って、睡眠マスク12を、例えばプロセッサ又は電源に接続するワイヤの必要性を取り除いている。
図7は、1つ又は複数の実施形態に従ったシステム10の種々の構成要素を概略的に例示している。図7において見ることができるように、図1〜3に示されている上記の構成要素のうち1つ又は複数の構成要素に加えて、システム10は、電源72、1つ又は複数のセンサ142、電子記憶装置74、ユーザインタフェース76、プロセッサ/コントローラ78(図7に関してはこう呼ばれ、本明細書においてどこか他ではプロセッサ78と呼ばれる)、種々のコンピュータプログラムモジュール、及び/又は、他の構成要素のうち1つ又は複数の構成要素を含んでもよい。コンピュータプログラムモジュールは、光制御モジュール111、治療モジュール112、パラメータ決定モジュール113及び/又は他のモジュールを含んでもよい。一部の実施形態において、図7における描写された構成要素のうち1つ又は複数の構成要素は、例えば、取り外し可能に取り付けられること、及び/又は、睡眠マスク12の残りから分離可能であることを介して、(図1〜3において例示されている)睡眠マスク12のシールド13及び/又はストラップ14上で担持されてもよい。これは、それらの構成要素が、所与のシールド13及び/又はストラップ14から取り外され、さらに、別のシールド13に及び/又はストラップ14に取り付けられるのを可能にすることになり、シールド13及び/又はストラップ14が時間の経過に伴い及び/又は使用と共に劣化し、交換されなければならない場合に有益であり得る。電源72、電子記憶装置74、ユーザインタフェース76及び/又はプロセッサ78は、以下において考察されるように、第1の照明モジュール16及び/又は第2の照明モジュール18に付随する1つ又は複数の光源30の作動を制御することができる。図7における1つの照明モジュールあたり8つの光源30の描写は例証的であり、いかなる方法においても限定的であると意図されないということに留意されたい。
電源72は、第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18に付随する光源30、電子記憶装置74、ユーザインタフェース76及び/又はプロセッサ78を含むがそれらに限定されないシステム10の1つ又は複数の構成要素を作動させるために動力を提供する。電源72は、(例えばバッテリー、燃料電池等の)持ち運び可能な電源、及び/又は、(例えば壁に取り付けたコンセント、大きな発電機等の)持ち運びできない電源を含んでもよい。一実施形態において、電源72は、充電できる持ち運び可能な電源を含む。一実施形態において、電源72は、持ち運び可能な電源も持ち運びできない電源も含み、対象は、どちらの電源を使用してシステム10に動力を提供するべきかを選択することができる。システム10を作動させるのに要求される動力のレベルは、1つ又は複数の光源30に使用される照度のレベルにある程度依存する。要求される動力レベルが低いほど、対応するバッテリーはより小さく及び/又は安くあり得る。1つ又は複数の光源30によって照明モジュールにおいて使用される波長又は波長の帯を注意深く選択することによって、例えば開いた眼に対して20から30ルクス(及び/又は対応する照射量)等、低い照度のレベル、従って、特定のタイプのLEDを使用して約50mWに相当し得る動力が、本明細書において記載される目的に十分であり得る。
一実施形態において、電子記憶装置74は、情報を電子的に格納する電子記憶媒体を含む。電子記憶装置74の電子記憶媒体は、システム10に統合して(すなわち、実質的には取り外しできずに)提供されるシステムの記憶装置、及び/又は、例えばポート(例えばUSBポート、ファイアワイアポート等)、又は、ドライブ(例えばディスクドライブ等)を介してシステム10に取り外し可能に接続することができる取り外し可能な記憶装置のうち片方又は両方を含んでもよい。電子記憶装置74は、光可読記憶媒体(例えば光ディスク等)、磁気可読記憶媒体(例えば磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ等)、電荷ベースの記憶媒体(例えばEPROM、EEPROM、RAM等)、固体記憶媒体(例えばフラッシュドライブ等)及び/又は他の電子可読記憶媒体のうち1つ又は複数の記憶媒体を含んでもよい。電子記憶装置74は、ソフトウェアアルゴリズム、プロセッサ78によって決定される情報、ユーザインタフェース76を介して受ける情報、及び/又は、システム10が適切に機能するのを可能にする他の情報を格納することができる。例えば、電子記憶装置74は、(本明細書においてどこか他で考察される)1つ又は複数の照明パラメータ及び/又は他の情報を記録若しくは格納することができる。電子記憶装置74は、システム10内の別の構成要素であってもよく、又は、電子記憶装置74は、システム10の1つ又は複数の他の構成要素(例えばプロセッサ78等)と統合して提供されてもよい。
ユーザインタフェース76は、システム10とユーザ(医療専門家、他の装置又は他のシステム)とのインタフェースを提供するように構成され、このインタフェースを介して、ユーザは、情報を提供する及び/又は受けることができる。これは、まとめて「情報」と呼ばれるデータ、結果及び/又は命令、並びに、いかなる他の通信可能なアイテムも、ユーザとシステム10との間で通信されることを可能にする。対象に運ばれ得る情報の一例は、現在時刻、又は、予定された起床時刻である。運ばれ得る他の情報の例は:相及び/又は強度のような概日リズム関連の情報、又は、予定された身体的若しくは精神的実行事象のようなユーザ実行関連の情報である。ユーザインタフェース76における包含に適したインタフェース装置の例として、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、レバー、表示スクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、表示灯、可聴警報及びプリンターが挙げられる。情報は、聴覚信号、視覚信号、触覚信号及び/又は他の感覚信号の形でユーザインタフェース76によって対象に提供されてもよい。
非限定的な例として、ユーザインタフェース76は、光を放出する能力を持つ光源を含んでもよい。光源は、例えば、少なくとも1つのLED、少なくとも1つの白熱電球、表示スクリーン及び/又は他の光源のうち1つ又は複数の光源を含んでもよい。ユーザインタフェース76は、その光源を制御して、システム10の作動に関連する情報を対象に運ぶ様式で光を放出することができる。対象106及びシステム10のユーザは、一人の同じ人間であってもよいということに留意されたい。
結線で接続されたか又は無線の他の通信技術も、ユーザインタフェース76として本明細書において熟考されるということが理解されたい。例えば、一実施形態において、ユーザインタフェース76は、電子記憶装置74によって提供される取り外し可能なストレージインタフェースと統合されてもよい。この例において、情報は、取り外し可能な記憶装置(例えばスマートカード、フラッシュドライブ、取り外し可能ディスク等)からシステム10内にロードされ、一人又は複数のユーザがシステム10の実行をカスタマイズするのを可能にする。ユーザインタフェース76としてシステム10との使用に適応する他の例証的な入力装置及び技術は、RS−232ポート、RFリンク、IRリンク、モデム(電話、ケーブル、Ethernet(登録商標)、インターネット又はその他)を含むがそれらに限定されない。要するに、システム10に情報を通信するためのいかなる技術も、ユーザインタフェース76として熟考される。
図7におけるシステム10の1つ又は複数のセンサ142は、対象106に関連した生理学的、環境学的及び/若しくは患者特異的(医療)パラメータに関連した情報、並びに/又は、他の情報を運ぶ出力信号を生成するように構成されてもよい。システム10は、生成された出力信号のいずれも使用して、対象106をモニターすることができる。一部の実施形態において、運ばれる情報は、対象106の状態及び/若しくは状況、対象106の呼吸、対象106によって呼吸されるガス、対象106の心拍数、対象106の呼吸数、1つ又は複数の温度、末梢若しくは中枢の動脈血の酸素飽和度(SpO)を含む対象106のバイタルサインに付随するパラメータ、並びに/又は、他のパラメータに関連があってもよい。
非限定的な例として、1つ又は複数のセンサ142は、例えば立体視を介した対象106の位置に関連した情報を運ぶ1つ又は複数の出力信号を生成することができる。その位置は、対象106の三次元の位置、対象106の二次元の位置、対象106の特定の身体部分(例えば、眼、腕、足、顔、頭、額、及び/若しくは、対象106の他の解剖学的部分等)の位置、対象106の姿勢、対象106の向き若しくは対象106の1つ又は複数の解剖学的部分の向き、並びに/又は、他の位置であってもよい。一部の実施形態において、1つ又は複数のセンサ142は、対象106の眼が開いているか若しくは閉じているか、及び/又は、どの方向に対象106の眼は向いているかに関連した情報を運ぶ出力信号を生成するように構成されてもよい。光療法の間、光源30からの放出される電磁放射は、対象106の開いた眼に実質的に直接は衝突しないということが好ましくあり得る。センサ142は、温度センサ、1つ又は複数の圧力/重量センサ、1つ又は複数の光センサ、1つ又は複数の電磁(EM)センサ、1つ又は複数の赤外(IR)センサ、1つ又は複数の静止画像カメラ、1つ又は複数のビデオカメラ及び/又は他のセンサ、並びに、その組み合わせのうち1つ又は複数のセンサを含んでもよい。
図7における1つの部材を含むセンサ142の例示は、限定的であると意図されない。システム10は、1つ又は複数のセンサを含んでもよい。図1におけるセンサ142に対する特定のシンボル又はアイコンの例示は例証的であり、いかなる方法においても限定的であると意図されない。1つ又は複数のセンサ142からの結果として生じる信号又は情報は、プロセッサ78、ユーザインタフェース76、電子記憶装置74及び/又はシステム10の他の構成要素に伝達されてもよい。この伝達は、有線及び/又は無線で行うことができる。
プロセッサ78は、システム10において情報処理及び/又はシステム制御能力を提供するように構成される。そのようなものとして、プロセッサ78は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、及び/又は、情報を電子的に処理するための他のメカニズムのうち1つ又は複数のメカニズムを含んでもよい。本明細書においてプロセッサ78に起因する機能性を提供するために、プロセッサ78は、1つ又は複数のモジュールを遂行することができる。1つ又は複数のモジュールは、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/若しくはファームウェアのある組み合わせ;において実行されてもよく、並びに/又は、さもなければ実行される。プロセッサ78は図7において単一の実体として示されているけれども、これは、ただ例示的目的のためである。一部の実行において、プロセッサ78は、複数の処理ユニットを含んでもよい。これらの処理ユニットは、(例えば睡眠マスク等の)同じ装置内に物理的に置かれてもよく、又は、プロセッサ78は、協調して作動する複数の装置の処理機能性を表してもよい。
図7において示されているように、プロセッサ78は、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを遂行するように構成される。1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、光制御モジュール111、治療モジュール112、パラメータ決定モジュール113及び/又は他のモジュールのうち1つ又は複数のモジュールを含む。プロセッサ78は、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/若しくはファームウェアのある組み合わせ;並びに/又は、プロセッサ78上での処理能力を構成するための他のメカニズム;によってモジュール111〜113を遂行するように構成されてもよい。
モジュール111〜113は、図7において、単一の処理ユニット内の同じ場所に配置されているとして例示されているけれども、プロセッサ78が多数の処理ユニットを含む実行において、モジュール111〜113のうち1つ又は複数のモジュールが、他のモジュールから離れて置かれてもよいということが正しく理解されるべきである。以下に記載される異なるモジュール111〜113によって提供される機能性の説明は、モジュール111〜113のうちいずれも記載されるよりも多い又は少ない機能性を提供することができるため、例示目的のためにあり、限定的であると意図されない。例えば、モジュール111〜113のうち1つ又は複数のモジュールは除かれてもよく、さらに、その機能性の一部又は全てが、モジュール111〜113のうちの他のモジュールによって提供されてもよい。プロセッサ78は、モジュール111〜113のうち1つのモジュールに起因する機能性の一部又は全てを行うことができる1つ又は複数のさらなるモジュールを遂行するように構成されてもよいということに留意されたい。
図7において描かれているシステム10のパラメータ決定モジュール113は、1つ又は複数のセンサ142によって生成された出力信号から1つ又は複数の状態パラメータ、医療パラメータ及び/又は他のパラメータを決定するように構成されてもよい。パラメータは、対象の生理学的、環境学的及び/又は患者特異的パラメータに関連があってもよい。1つ又は複数の状態パラメータは、対象106の1つ又は複数の眼が開いているか又は閉じているかに関連があってもよい。例えば、そのような状態パラメータは、(図4において示されている)眼瞼検出器41の1つ又は複数の出力信号に基づき決定することができる。1つ又は複数の医療パラメータは、モニターされる対象106のバイタルサイン、及び/又は、他の対象106の医療パラメータに関連があってもよい。例えば、1つ又は複数の医療パラメータは、対象106が覚醒しているか若しくは眠っているか、又は、特に、対象106の現在の睡眠段階が何であるかに関連があってもよい。他のパラメータは、例えば気温、周囲騒音レベル、周囲光レベル及び/又は他の環境学的パラメータ等、システム10の付近の環境に関連があってもよい。1つ又は複数の生理学的パラメータは、EEG測定、EMG測定、呼吸測定、心血管測定、HRV測定、ANS測定及び/又は他の測定に関連があってもよく、及び/又は、上記測定から得られてもよい。この機能性の一部又は全てを、プロセッサ78の他のコンピュータプログラムモジュールに組み込む又は統合することができる。
図7におけるシステム10の光制御モジュール111は、1つ又は複数の光源30の放出を制御するように構成される。対象106への電磁放射の衝突を制御することによって、システム10は、対象106に光療法を提供する。衝突を制御することは、1つ又は複数の決定された(作動)パラメータに基づき1つ又は複数の光源30を制御することを含んでもよい。光制御モジュール111による制御は、個々の光源30、1つ又は複数の光源30のサブセット、1つ又は複数の光源30の群、1つ又は複数の光源30の行及び/若しくは列、並びに/又は、いかなるその組み合わせに基づいてもよい。光制御モジュール111による制御は、1つ又は複数の光源30の制御可能な強度のレベル、制御可能な照明の方向及び/若しくは角度、制御可能な照明スペクトルの選択、並びに/又は、他の制御可能な照明特徴及び/若しくは照明パラメータの制御を含んでもよい。光制御モジュール111による制御は、パラメータ決定モジュール113からの情報に基づいてもよい。
対象106の概日リズムの1つ又は複数の特徴、特に相を修正するのに十分な強度のレベルでの実質的に連続的な電磁放射の放出は、一般的に、電力要求及び電力損の実際的な問題を(さもなければ、約530nmを含むがそれに限定されない適切な波長にてipRGCを刺激することにおいて効果的であるにもかかわらず)被る。電力要求は、持ち運び可能な電源の制限以上であり得る。関連する電力損は、対象106への熱移動を引き起こし、今度は、不愉快であり得、むしろ手に負えないほどですらある。本明細書において使用される場合、「実質的に連続的な電磁放射の放出」は、(対象の眼及び視覚系、特に、種々の視覚及び非視覚の受容体の応答時間を含む)対象に対する効果が、迅速な応答及びより遅い減衰によって提供されるこれらの受容体の統合特性のため、連続的な放出と同じか又は類似しているように、迅速にパルス化される放出を含む。
角膜への直接的なフィルタリングされないアクセスを有した、狭い波長帯の実質的に連続的な電磁放射を使用した光療法に対する一部のアプローチは、一般的に、約450nmから約475nmの波長帯に、その波長帯における感受性特性のため、着目してきた。そのようなアプローチが、どういうわけか、上記の実際的な問題を克服することをできた(さらにそれは、最新の一般的な技術を使用した場合ではないように思われる)としても、そのような放出は、メラトニン生成のレベルの実質的な抑制を引き起こし、従って、潜在的に不適当な時間にて、対象が眠りにつく及び/又は眠ったままでいるのを困難にするであろう。一部のそのようなアプローチは、内因性光感受性網膜神経節細胞の連続的な光活性化に対する帯として、約500nmから約530nmの波長帯に注目してきた。メラトニン生成のレベルの実質的な抑制は、種々の理由のため望ましくない場合もあるということに留意されたい。
電磁放射のパルスを使用した光療法に対する一部のアプローチは、一般的に、白色光を使用することに注目してきた。一般的には、そのようなアプローチは、2msほど短時間のパルス時間を使用する。そのようなアプローチが、どういうわけか、上記の実際的な問題を克服することができ(さらにそれは、最新の一般的な技術を使用した場合ではないように思われ)、さらに同時に、対象の概日リズムをシフトすることができたとしても、そのような光療法は、メラトニン生成のレベルの実質的な抑制を引き起こし、従って、潜在的に不適当な時間にて対象を起こし、並びに/又は、対象が眠りにつく及び/若しくは眠ったままでいるのを困難にする。光療法に対する一部のアプローチは、覚醒応答を引き起こし得る赤色光に対する曝露を使用する。そのような結果は、赤色光の衝突に応答してのコルチゾールの放出によって引き起こされ得ると仮定される。赤色光(約600nmよりも長い波長)は、メラトニン生成のレベルの抑制、又は、対象の概日リズムのシフトを情動的に引き起こさないということに留意されたい。
一部の実施形態において、光制御モジュール111は、特定のパルスで実質的に青色光が放出されて、光療法を提供する及び/又は対象106の1つ又は複数の概日リズムの特徴を修正するように、1つ又は複数の光源30の放出を制御するように構成されてもよい。青色光の特定の波長帯は、約430nmから約490nm、約450nmから約500nm、約460nmから約490nm、約430nmから約510nm、約460nmから約510nm及び/又は他の特定の波長帯であってもよい。青色光のパルスは、特定のパルス幅、特定のパルス間隔、特定の波長(帯)、特定の強度のレベル若しくは動力レベル及び/又は他の特徴を含む特定の特徴を有してもよい。特定のパルス幅は、約1ms、約10ms、約100ms、約0.5秒から約1分、約30秒から約2分、約1分、約10分及び/又は他のパルス幅であるように制御することができる。特定のパルス間隔は、約1ms、約10ms、約100ms、約0.5秒から約1分、約30秒から約2分、約1分、約10分及び/又は他のパルス間隔であるように制御することができる。一部の実施形態において、1つ又は複数の光源30は、光療法の供給の間に1分間に約2秒間S−cone受容体を刺激するのに十分な強度にて青色光を放出する。特に本明細書においてどこか他で記載される所定の狭い波長帯の、本明細書において記載されるパルス化される電磁放射の使用は、概日リズムの相を、実質的に連続的な電磁放射がするのと同様の程度までであるが、上記の実際的な問題を回避する、減らす及び/又は最小限にする様式でシフトすることができる。
パルスの波形(又は形状)は、正弦、正方形、三角形、のこぎり波形及び/若しくは他の波形、並びに/又は、いかなるその組み合わせであってもよい。一部の実施形態において、正方形及び/又は不完全に正方形の波形が好ましくあり得る。不完全に正方形の波形は、偽正方形波形と呼ぶことができる。実際的な制限は、理想的な正方形の波形を妨げ得る。波形に対する立ち上がり時間及び立ち下がり時間はそれぞれ、信号が目的レベルの10%から90%に移行し、逆もまた同様に移行する時間として定めることができる。通常、目的レベルは、信号が達することになる最も高いレベルである。場合によっては、目的レベルは、特定の相の期間の平均及び/又は集計されたレベルであってもよい。本明細書において使用される場合、目的レベルは、S−cone受容体を刺激するのに十分な強度(又は大きさ)であってもよい。一部の実施形態において、パルスの波形は、約0.01ms、約0.1ms、約1ms、約10ms、約100ms、約1秒の立ち上がり及び/若しくは立ち下がり時間、並びに/又は他の立ち上がり及び立ち下がり時間を有する正方形又は偽正方形の波形であってもよい。一部の実施形態において、パルスの波形は、パルス幅の約0.01%、パルス幅の約0.1%、パルス幅の約1%、パルス幅の約10%及び/若しくは別のパルス幅の割合の立ち上がり並びに/又は立ち下がり時間を有する正方形又は偽正方形の波形であってもよい。一部の実施形態において、立ち上がり時間及び立ち下がり時間は異なっていてもよい。例えば、立ち上がり時間は、立ち下がり時間よりも短くてもよい。
一部の実施形態において、光制御モジュール111は、放出される電磁放射のパルスが、対象106の1つ又は複数の概日リズムの特徴を修正及び/又はシフトすることによって光療法を提供するように構成される。非限定的な例として、提供される光療法は、対象106の概日リズムの相をシフトすることができる。特に、概日リズムの相は、対象106によるメラトニン生成のレベルが実質的に抑制されない方法でシフトすることができる。本明細書において使用される場合、メラトニン生成のレベルを「実質的に抑制しない」は、実質的に連続的な青色光の1/5から1/3のみメラトニン生成を抑制すること、並びに/又は、メラトニン生成の抑制が、一般的に、睡眠サイクルの終わりにて若しくはその付近にて対象106を起こすよう作用する様式で、対象106を起こしそうもない及び/若しくは対象106を起こすには不十分な量のみメラトニン生成を抑制することを意味する。概日リズムの相の修正又はシフトは、メラトニン抑制の修正に対応し得る。例えば、30分だけ概日リズムの相をシフトすることによって、約30分だけメラトニン抑制の開始(従って、関連する覚醒時間)もシフトすることができる。
一部の実施形態において、光制御モジュール111によって衝突を制御することは、例えば開口部等の修正可能な物理的/機械的構造体を調整して、電磁放射を遮断する又は部分的に遮断することを含んでもよい。或いは、及び/又は、同時に、1つ又は複数の光源30と対象106の1つ又は複数の眼との間に配置される構造体又は物体が、同じ機能性を達成してもよい。例えば、液晶表示装置(LCD)に含まれ得るもの等の液晶のアレイが選択的に制御されて、(例えば、1つ又は複数の光源30から対象106への方向で)どのくらいの電磁放射が通過するのかを調整してもよい。
一部の実施形態において、光制御モジュール111は、対象の顔又は対象の眼の周りに向かう第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18によって放出される電磁放射のタイミングパラメータを制御する及び/又は指示するように構成されてもよい。タイミングパラメータは、特定のパルス幅、パルス間隔、及び/又は、他の放出される電磁放射のタイミング関連特徴に基づいてもよい。例えば、3秒のパルス幅及び97秒のパルス間隔を使用することによって、光制御モジュール111は、開始時に1つ又は複数の光源30を作動させ、3秒経過したことに反応してその1つ又は複数の光源30を消し、1つ又は複数の光源は消されながら97秒待ち、さらに、推奨された光療法の所定の期間このサイクルを繰り返すように構成されてもよい。一部の実施形態において、システム10の作動の1つ又は複数の態様は、個々の対象あたり調整又はカスタマイズすることができる。調整及び/又は専用化は、ユーザインタフェース76を介してシステム10に入力されてもよい。一実施形態において、電子記憶装置74は、電磁放射の放出の複数の異なるパターンを格納し、さらに、対象106(及び/又は介護者)は、ユーザインタフェース76を介して、対象106にとって適切なパターンを選択する。
特定の実施形態において、光療法レジメンは、システム10による対象106への電磁放射の投与のタイミングを指示してもよい。そのような実施形態において、システム10は、時計及び/又はタイマー(本明細書においては「時計」と呼ばれる)を含んでもよい。光制御モジュール111は、時計と共に及び/又は時計に基づき作動してもよい。時計は、所与の事象からの経過時間をモニターする、及び/又は、時刻をモニターする能力を持ち得る。対象106(及び/又は介護者)は、例えばユーザインタフェース76を介して、時計によって生成される時刻を訂正することを可能にされてもよい。放出される電磁放射は、例えば時計に基づき、時間の経過に伴い照度(又は放射強度)のレベルを徐々に上げることを含んでもよい。例えば、照度のレベルは、例えば対象が起きるまで、(最大の照度のレベルによって上限が定められ)毎分上げることができる。放出される電磁放射は、同様に、例えば時計に基づき、時間の経過に伴い放射の波長を変えてもよい。さらに、多数のタイプ又は種類の放出される電磁放射を、ある順序で組み合わせることができる。
治療モジュール112は、例えば医師等の医療専門家から、対象106に対する推奨される光療法のレジメンを得るように構成される。治療モジュール112は、例えば、パラメータ決定モジュール113によって決定されたパラメータ等の1つ又は複数のパラメータに基づき、対象106に対する推奨される光線療法レジメンを決定するように構成されてもよい。光療法レジメンは、対象106のサイズ/体積/重量、対象106の現在の睡眠習慣、対象106の現在の概日リズムに関連する情報、対象106の年齢に関連する情報、対象106に以前に投与された光療法に関連する情報、対象106の状態に関係する医療パラメータに関連する情報、ユーザ108、対象106、介護者、臨床医の入力、ガイドライン、カルテから述べられる及び/若しくは提供される情報、並びに/又は、他の情報のうち1つ又は複数の情報に基づいてもよい。例えば、推奨される光療法は、約30分の青色光のパルスの放出、約1時間、約90分、約2時間及び/又は他の期間の有効な光療法を含んでもよい。推奨される光療法は、対象106の睡眠期間の異なる瞬間又は段階にて予定することができる。例えば、光療法は、睡眠の開始から1時間後に、(予想される)概日リズムの相の零点の1時間前に、(予想される)概日リズムの相の零点の1時間後に、(予想される)覚醒の瞬間の1時間前に、並びに/又は、他の決定された時間及び/若しくは期間にて提供されてもよい。1時間のサンプルオフセットは単に例証的であり、いかなる方法においても限定的であると意図されないということに留意されたい。光療法のスケジューリングは、1つ又は複数のセンサ142の1つ又は複数の出力信号、パラメータ決定モジュール113によって決定された1つ又は複数のパラメータ、治療モジュール112によって/治療モジュール112を介して得られた情報、予想される/測定される概日リズムの相の零点と、所望される/推奨される概日リズムの相の零点との差、及び/又は、いかなるその組み合わせに基づいてもよい。推奨される光療法レジメンは、今度は、光制御モジュール112によって、作動及び/又は調整に対する基礎として使用されてもよい。プロセッサ78は、推奨される光療法に従って、第1の照明モジュール16及び第2の照明モジュール18を制御することができる。
図8は、対象106に光療法を提供する方法800を例示している。以下に示される方法800の作動は、例示的であると意図される。一部の実施形態において、方法800は、記載されていない1つ又は複数のさらなる作動を有して、及び/又は、考察される作動のうち1つ又は複数の作動を有さずに達成されてもよい。加えて、方法800の作動が図8において例示され且つ以下に記載されている順は、限定的であると意図されない。
一部の実施形態において、方法800は、1つ又は複数の処理装置(例えば、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、及び/又は、情報を電子的に処理するための他のメカニズム等)において実行されてもよい。1つ又は複数の処理装置は、電子記憶媒体に電子的に格納された命令に応答して方法800の作動の一部又は全てを遂行する1つ又は複数の装置を含んでもよい。1つ又は複数の処理装置は、方法800の作動のうち1つ又は複数の作動の遂行に対して特に設計されるようにハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアを介して構成される1つ又は複数の装置を含んでもよい。
作動804にて、対象の眼の付近の光源が電磁放射を放出する。電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、第1の強度は、衝突後に対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、第2の強度は、第1の強度よりも小さい。一実施形態において、作動804は、(図1において示されている上記の)光源30と類似の又は実質的に同じ光源によって行われる。
作動806にて、電磁放射の放出は、電磁放射が第1の強度と第2の強度との間でパルス化されるように制御され、電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分のパルス間隔を有する。一実施形態において、作動806は、(図4において示されている上記の)光制御モジュール111と類似の又は実質的に同じ光制御モジュールによって行われる。
特許請求の範囲において、括弧内に置かれたいかなる参照番号も、その範囲を限定するとして解釈されるべきではない。「含む」という動詞及びその変化形の使用は、請求項に述べられたもの以外の要素又はステップの存在を除外しない。いくつかの手段を列挙する装置の請求項において、これらの手段のうちいくつかは、1つの且つ同じハードウェアのアイテムによって実現することができる。1つの要素を言及する際に不定冠詞又は定冠詞が使用されている場合は、その要素の複数形の存在を除外しない。いくつかの手段を列挙するいかなる装置の請求項においても、これらの手段のうちいくつかは、1つの且つ同じハードウェアのアイテムによって実現することができる。特定の要素が互いに異なる従属項において列挙されるという単なる事実は、これらの要素を組み合わせて使用することができないと示しているのではない。
実施形態は、最も実用的で好ましい実施形態であると現在考慮されるものに基づき例示を目的として詳細に記述されてきたけれども、そのような詳細は単にその目的のためだけであり、本開示は開示された実施形態に限定されないが、それどころか、付随の特許請求の範囲の真意及び範囲内にある修正及び同等の構成をカバーするよう意図されることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な限り、いかなる実施形態の1又は複数の特徴もいかなる他の実施形態の1又は複数の特徴とも組み合わせることができると熟考していることを理解されたい。

Claims (18)

  1. 対象に光療法を提供するシステムであって、
    電磁放射を放出するように構成される光源であり、放出される前記電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、前記第1の強度は、衝突後に前記対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、前記第2の強度は、前記第1の強度よりも小さい、光源と、
    コンピュータプログラムモジュールを遂行するように構成される1つ又は複数のプロセッサであり、前記コンピュータプログラムモジュールは、
    前記電磁放射が前記第1の強度と前記第2の強度との間でパルス化されるように、前記光源による放出を制御して前記対象に対する光療法を提供するように構成される光制御モジュールであり、前記電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する、光制御モジュールを含む、プロセッサと、
    を含むシステム。
  2. 前記第1の強度の前記放出される電磁放射は所定の波長範囲にあり、該所定の波長範囲は、約410nmから約510nmに及ぶ、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記対象の眼の付近で装着されるように構成されるアプライアンスをさらに含み、該アプライアンスは、前記放出される電磁放射が前記対象の閉じた眼瞼に衝突するように、前記対象に対して適した近さで前記光源を担持するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記対象に対する推奨される光療法のレジメンを得るように構成される治療モジュールをさらに含み、
    前記光モジュールが、前記推奨される光療法のレジメンに従って前記光源の放出を制御する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記対象は概日リズムを有し、前記光制御モジュールは、前記対象の前記概日リズムの相をシフトすることによって、前記放出される電磁放射が、前記対象に対する光療法を提供するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記光制御モジュールは、前記対象によるメラトニン生成のレベルが実質的に抑制されない方法で前記対象に対する光療法を提供するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  7. 対象に光療法を提供する方法であって、
    光源によって、電磁放射を放出するステップであり、放出される前記電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、前記第1の強度は、衝突後に前記対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、前記第2の強度は、前記第1の強度よりも小さい、ステップと、
    前記電磁放射が前記第1の強度と前記第2の強度との間でパルス化されるように前記電磁放射の放出を制御するステップであり、前記電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する、ステップと、
    を含む方法。
  8. 前記第1の強度の前記放出される電磁放射は所定の波長範囲にあり、該所定の波長範囲は、約410nmから約510nmに及ぶ、請求項6に記載の方法。
  9. 前記対象の眼の付近で装着されるように構成されるアプライアンスによって、前記放出される電磁放射が前記対象の閉じた眼瞼に衝突するように、前記対象から適した近さで前記光源を担持するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記対象に対する推奨される光療法のレジメンを得るステップをさらに含み、
    前記電磁放射の放出を制御することが、前記推奨される光療法のレジメンに従って行われる、請求項6に記載の方法。
  11. 前記対象は概日リズムを有し、前記電磁放射の放出を制御して光療法を提供することが、前記対象の前記概日リズムの相をシフトすることによって行われる、請求項6に記載の方法。
  12. 前記電磁放射の放出を制御して光療法を提供することが、前記対象によるメラトニン生成のレベルが実質的に抑制されない方法で行われる、請求項6に記載の方法。
  13. 対象に光療法を提供するように構成されるシステムあって、
    電磁放射を放出する手段であり、放出される前記電磁放射は、第1の強度及び第2の強度を有する電磁放射を含み、前記第1の強度は、衝突後に前記対象のS−cone受容体を刺激するのに十分であり、前記第2の強度は、前記第1の強度よりも小さい、手段と、
    前記電磁放射が前記第1の強度と前記第2の強度との間でパルス化されるように前記電磁放射の放出を制御する手段であり、前記電磁放射は、約10分までのパルス幅、及び、約0.1秒から約10分までのパルス間隔を有する、手段と、
    を含むシステム。
  14. 前記第1の強度の前記放出される電磁放射は所定の波長範囲にあり、該所定の波長範囲は、約410nmから約510nmに及ぶ、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記放出される電磁放射が前記対象の閉じた眼瞼に衝突するように、前記対象の眼の付近で前記対象から適した近さで前記光源を担持する手段をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
  16. 前記対象に対する推奨される光療法のレジメンを得る手段をさらに含み、
    前記電磁放射の放出を制御する手段の作動は、前記推奨される光療法のレジメンに従っている、請求項13に記載のシステム。
  17. 前記対象は概日リズムを有し、前記電磁放射の放出を制御して、前記対象に対する光療法を提供する手段が、前記対象の前記概日リズムの相をシフトすることによって作動する、請求項13に記載のシステム。
  18. 前記電磁放射の放出を制御して、光療法を提供する手段が、前記対象によるメラトニン生成のレベルが実質的に抑制されない方法で作動する、請求項13に記載のシステム。
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